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韓国ドラマ「検事プリンセス」の夢小説2(二次小説)です。
夢小説というのは、読み手(書き手も(笑))が主人公になりきって読む小説のことです♪

普段の二次小説とどう違うかというと、
登場人物、三人称(へり、イヌ等)で書いている小説を、
一人称(私)というヘリ目線で書いてます。

なので、読んでいる「貴女♪」が主人公ヘリになりきって、読むことが可能です。
もちろん、イヌ×ヘリ好きの方は「私」を「ヘリ」で読んで下さいね。

今回のシチュエーションは、イヌの部屋に行く貴女のお話です♪


みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。
このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。




夢小説2(部屋編)




自分のマンションの部屋につくと、

私は荷物をおき、まず最初にバスルームに入った。

今夜はイヌの部屋にお泊まりすることになるだろう。
先にシャワーをあびて、身体を綺麗にしておかなくては。

…別にイヌの為に綺麗にするわけじゃないわ。
いつも私は自分の体を綺麗に磨いているんですからね。

そう自分自身に言い訳めいた事を考えながらも、
身体を洗うスポンジには、イヌが好きな香りだと言っていた
シャワージェルをたっぷり染み込ませた。

自分の身体をこうして大切にする時間はもともと好きだったけど、
イヌと関係を持ってからは、違う意味で大好きになったような気がする。

自分が大切にしているこの体を愛する男も大事に扱ってくれる。
それが嬉しくて、そして、もっと好きになって欲しいって思ってしまう。

肌にスポンジでシャワージェルの泡をひろげながら、
つい、イヌの事を思い出して、赤面してしまう。

すぐ後で会えるというのに…。

私は、体と髪の毛を丁寧に洗うと、バスルームを出た。

着る服は、ラフな部屋着。
下着は、お気に入りの中からセットになっているものをチョイスした。

今夜は、白色でレースがふちにはいった乙女チックなファンシーな物にしてみた。

清純ぽいでしょ?
男はこういうランジェリーに弱いって、聞いたことがあったのだけど、
でも、学生時代の話だからアテにはならないわね。

実際、イヌの好みのランジェリーっていうのは今だによく分からない。
だって、どれを着てもいつも同じ表情なんだもの。
たまに「どう?」って聞いても、「いいんじゃないか」って言うだけ。
それに、すぐに脱がされてしまうことが多いから。

ほんとはもっとセクシーな物の方が好きなのかしら?


そんな事を考えて、私は服を着替えた。

それから、髪の毛をドライヤーで乾かして、
化粧台の前で顔の肌の手入れをした。

ふと、化粧台の上のオードトワレが目にとまった。

この前イヌとデートしていた時に入った店で、オードトワレやオーデコロンをお互いいろいろ試してみた時に買ったもの。

私は気にいったし、イヌもこの香りが私に似合うかもって言っていた。
ふだんは、ほとんど香水のたぐいはつけないのだけど。

ほんの少しとって、首筋にのせてみた。

うん。ほのかに甘い花のような香りがする。
でも、爽やかで清潔な石鹸の香りに近いから、今つけても嫌じゃない。

…イヌは気づくかしら?

身支度を整え終わると私は時計を見た。

あ、もうこんな時間。

とくにイヌと時間を約束したわけじゃないけど、ゆっくりしすぎちゃったわ。

私は慌てて、部屋着に上着を重ねて着ると、
携帯電話だけを持って部屋を出た。

そして、階段でイヌの部屋のある5階までのぼった。

イヌの部屋について、チャイムを押すと、
中から「開いてるよ」という声が聞こえた。

私は、ドアを開けて、イヌの部屋の中に入った。

「下の階から来ました~。おじゃましま~す」

「いらっしゃい。どうぞ」

ドアを開けてすぐに見えるキッチンにイヌがいた。

ちょうど私の為にココアを作ってくれていたようだった。

甘い匂いがたちこめている。

「いいタイミング。まるで、来るのが分かったみたいね。
あなたってまるで本物の超能力者ね」

…もしかして、私の部屋の中に監視カメラでも仕掛けているんじゃないかしら?

ふとそう思ってしまう。
この男ならあり得ないことじゃないわ。

イヌが笑った。

「君のことは何故か分かるらしい。ココアの好みの味も間違ってなければいいけど」

そう言って、イヌがキッチンカウンターにホットココアのはいったカップを置いてくれた。

さっき、デート帰りに私が飲みたいって言っていた、イヌのココア。

「ありがと。頂きます」

私は、キッチンカウンターに座って、イヌの入れてくれたココアに口をつけた。


甘くて、でも、砂糖はいれすぎていない。
濃い目にたっぷりとはいったカカオパウダーに、絶妙な甘さ加減。
そして、ミルクの温め方も最高。熱すぎない。

イヌのココアを初めて飲んだのは2年ほど前の“トマト事件”の時。

あの時から、ココアを飲むたびに、イヌの作ったココアが飲みたいって思ってしまった。
それくらい、私はイヌの作ったココアが好きだった。

「美味しいわ」

そう言って、コクコクとココアを飲む私をイヌが嬉しそうに目を細めて
カウンターに対面した席に座って見守っていてくれていた。

イヌもココアのはいったカップを持っている。

「今日、外は冷えていたな」

イヌがそう言って、部屋の空調パネルのある方を見た。

「もし、寒かったら部屋の温度を上げるが」

「平気。シャワーを浴びてきたし、温かいココアも飲んだから、体が温まったわ」


そう答えて、イヌをジッと見つめる私。

イヌも部屋着に着替えていた。

さっぱりした顔をしているから、シャワーも浴び終えているみたい。


しばらく、黙って、お互いココアを飲みながら見つめあっているだけ。
でも、全然気づまりな感じがしない。
二人の間をゆっくりと時間が流れていくような気がする。
優しくて、あたたくて、ちょっぴり甘い時間が。

この時間を楽しみに、私は1週間一生懸命働いているって気もすることもある。

「あなたは今週どんな事をしてたの?何か面白い事はあった?」

「面白いこと?仕事で面白い事っていうのは無いな…」

イヌが、肩をすくめて見せてから、少し考えるそぶりをした。

「ああ、そういえば、こういうことがあったよ」

「どんなこと?」

私は興味しんしんで身をのりだした。

イヌが、仕事で外に出ていた時に遭遇した出来事を語ってくれた。
聞いてみると、特に爆笑するというネタでもないのだけど、
イヌの話術にかかると、どんな些細な出来事でも楽しい話になってしまうみたい。

私はイヌの話にあいずちを打ちながら、いっぱい笑った。

「やっぱり、イヌは口が上手ね。何でもない話でここまで笑えるなんて」

目にたまった涙をぬぐいながら私がそう言うと、イヌが嬉しそうに微笑んだ。

「こんな話でここまで笑えるのは君くらいだよ」

「そうかしら」

「そうだよ」

イヌの台詞。私のこと単純だって、いつもの皮肉がはいっているのよね。
でも、怒らないわ。だって本当のことだし、それに、そう言って私を見つめているイヌの目が優しいもの。


私はココアを全部飲み干すと、ごちそうさまと言って、回り込んでキッチンのシンクの前に立った。

「いいよ、そんなこと。僕がやるから」

そうイヌが言ってくれたけど、

「これくらい、させて」とイヌの飲んだカップと一緒に洗った。

洗い物をする時、そっと、指輪をはずす。

100日記念日にイヌからもらったお気に入りの指輪。もらってからは、ほとんどいつもしている。洗い物くらいでは傷つかないって分かっていても、大事にしたいもの。

洗い物を終えた私にイヌが「ありがと」と微笑むと、私をソファの方に促した。

手にはワインとグラスが2つ。

…私の好きなワインだわ。

私がコクリと喉を鳴らすのをイヌが面白そうに見ていた。

「音楽をかけるか」

そう言って、立ちあがってCDが並べてある棚の所に歩いて行くイヌ。
イヌはCDを沢山持っていた。
いろいろなジャンルの音楽を聞くみたい。

「待って、イヌ」私は慌てて言った。

「今はクラシックはやめてね」
そう言う私にイヌは呆れたように苦笑して頷いた。

「分かってるよ」

私にはクラシックを聞くと眠くなるという習性があるみたいだった。
どうしてなのか分からないけど。

それをイヌに知られた時は、すごく面白そうな顔をされた。

また一つ弱点を知られたようで、恥ずかしくなった私が
「変な事に悪用しないでね」と言うと、ますます笑みを大きくしていった。

…きっと、又ろくでも無いことを思いついたのかも。

イヌはジャズをかけてくれた。

ゆったりとしたテンポのムーディーなやつ。
イヌのこの部屋、そして、今の夜の雰囲気にぴったりだった。

イヌは手に雑誌を何冊か持って戻って来た。

「明日、ドライブする場所を調べておこう。他にも行きたい場所があったら寄り道しようか」


明日の土曜の休日。

イヌと一緒に少し遠方で、行ってみたいと思っていた場所にドライブする計画をたてていた。ずっと気になっていた美味しいと評判のレストランも、もう予約してあった。

イヌがワインのコルクをあけて、グラスに注いでくれている間、
私はイヌが持ってきてくれたマップやドライブ情報誌を手にとって眺めた。

「ここなんてどう?」

「どこ?」

イヌが私の見ている雑誌を一緒に覗き込んだ。
さりげなく私の横に腰かけて、肩と肩が触れ合うほど近くにいるイヌ。

それだけのことに、ときめいている事を悟られたくなくて、
私はわざと平静を装った声で話す。

「美術館。去年開館したばかりの新しいところだけど、私の好きな作家の絵もあるみたいなの」

「ふーん…僕の好きな作家のオブジェもあるようだな。いいよ。行こう」

こうして話してみると、私とイヌの好みは結構似ている所があるようだった。
もちろん全然違う事もあるけど、共通点を見つけると何だかとても嬉しくなってしまう。

「イヌは、どこか行きたいところがあるの?」

「僕は…」

イヌは、雑誌に付箋をはってあるページをめくった。

もうすでにチェック済みのようだった。

「陶芸体験をしてみたい」

「陶芸?出来るところがあるの?」

「ほら、ここ。目的地からそんなに遠くない。予約は当日でも可能だそうだ」

「楽しそうね。私もやってみたいわ」

「じゃあ、明日予約して大丈夫ならランチの後にここにしよう。
美術館は午前中だな」

「ええ」

こうして、明日の予定も決まって、私達は寝酒のワインを軽く煽った。

音楽を聞きながら、ワイングラスを片手に、
イヌに肩を抱かれて、ソファの背もたれに深く腰をおろしている。

イヌの温かい体温が体の触れている部分から流れ込んでくるみたい。
体がふわふわしてくる。…なんだか、とってもいい気分。

「…おい、こんな所で寝るなよ」

ふと、目を閉じてうっとりしていたら、
イヌの声が頭上からふってきた。

目を開けて、イヌの顔を見上げると、呆れたように微笑むイヌの目があった。

「寝てないわよ」

「一瞬いびきが聞こえたぞ」

「うそよ。噓。もう、噓ばっかり。それに全然眠くないってば」

あわてて言って、イヌを睨む私。

「ほんとか?君には前科があるから信じられないな」

前、こうやって、クラシック音楽を聞きながら、
イヌのソファで寝てしまった事があったから、イヌはその事をからかってる。

「もう。そんな事を言うなら本当にもう寝るから。明日はドライブで朝早いもの」

明日は早いからって言った私だけど、車を運転するのはイヌなのよね。
それは分かってるけど。

案の定、イヌの方も私の言葉に笑って言った。

「運転するのは僕だ」

そして、私の手のワイングラスをとりあげ、自分のと一緒に
テーブルに置くと、顔を近づけた。

「寝てもいいけど…」

イヌの顔がもうほとんど息がかかるくらい至近距離にあった。

照明の明かりが少し落ちているイヌの部屋。
二人のわずかな沈黙の間をムードたっぷりの音楽が流れている。

細められたイヌの瞳が妖しい熱で煌めいて見えた。
…きっと私の瞳の方が、
心の中の動揺を如実に映し出して、イヌに伝えているのだろうけど。

「…まだ、すぐには眠らせないよ」

イヌの手が私の頬と首の後ろに置かれ、引き寄せられる。

イヌに塞がれる唇。

優しくて、やわらかい。
でも、少しずつ激しくなっていく。

イヌの舌に私も積極的に舌をからめて応えていた。

イヌがどうしたいのか、もう分かってる。

…私も同じ気持ちだもの。

この後の甘い展開を予測した私は、そっと瞼を閉じると
イヌの熱い抱擁に身をまかせていった。


(夢小説2【部屋編】終わり)



検事プリンセス夢小説、第二弾です。

前回のデート編の続きになります♪
この「部屋編」の続きは…R指定になりますね。おそらく(汗)
三人称を一人称にしただけで、書いていてドキドキします(笑)
「私」はもちろん、あくまで「ヘリ」なんですけど。

昨日の4コマ漫画、ヘリ兎と猟師イヌの感想ありがとうございました。
恵理ちゃんと仁優くんタッチで、シリーズ化します。
パロディで童話風に二次小説でも書いちゃおうかな?と思うほど、
自分がツボにはまりました(笑)
そうです。4コマの猟師イヌの横にいるのは、魔女ジェニーです。
ほんと、一体どういう設定なんでしょうね?←自分に聞いてみる。

次回作のシリアス書きながら、大人短編話、メルヘン、コメディもいろいろ書かせてもらいます。
頭の中の妄想がすでに闇鍋化してますが、あいかわらず全部「検事プリンセス」二次創作です♪♪

拍手、拍手コメントありがとうございます♪
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