fc2ブログ
管理人★みつば★の好きな小説、ドラマ、映画等の感想やイラスト、小説などの二次創作物がおかれています。
プロフィール

★みつば★

Author:★みつば★
「みつばのたまて箱」にようこそ。
管理人★みつば★です。
記事の中にお好きな物があれば
是非一緒に楽しみましょう♪

最新記事

カテゴリ
月別アーカイブ

訪問者様♪

更新通知登録ボタン

記事更新を通知します

検索フォーム

QRコード

QR

韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説シリーズ、最終回、「永遠のプリンセス」です。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX2」ページからどうぞ。
このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。

※この二次小説は、「検事プリンセス」みつばの二次小説シリーズ、最後の物語です。

大変、お待たせしました!!泣いても笑っても、これが最終回。

「検事プリンセス」ファンの方。そうでなくても、ご興味持った方。
10年前に、すでに決まっていた、みつばの二次妄想世界のラストを見届けてください。

その前に、未公開の小説が多い為、空白の時間を補足説明。

【補足】

この直前の話、「さよなら、マ検事」(未公開小説)を含む。

みつばの二次的妄想世界。
未公開の二次小説シリーズの作品から、これまでの経緯のあらすじ。

―――二次小説、「高く飛ぶ君へ」の後の物語。


春川とソウルで離れ、遠距離恋愛をしていた、マ・ヘリとソ・イヌ。
イヌの誕生日(9月24日)に、イヌがヘリにプロポーズし、婚約。

翌年の5月、周囲の人々に祝福され、結婚するヘリとイヌ。

さらに、その翌年、ヘリは、第一子の長男(ソ・テグン)を出産。1年半後、第二子、長女(ソ・テヒ)を出産。(4コマ二次創作漫画「ほかほか家族」など参照)

ヘリは、子ども達や周囲の人々に、趣味でデザインした洋服を作っているうちに、かつて純粋に服飾デザインが好きだったことを思い出す。

やがて、趣味ではなく、仕事としてデザインに関わりたい気持ちが強くなるヘリ。

ブティックのオーナーとなった親友のユナや、出会った後、交流を続けていたデザイナーからのアドバイスを参考に、今の仕事を続けるか、一から新たな仕事を始める為の修練に向き合うか、という人生の岐路に悩む。

そんなヘリに、夫のイヌは「家計のことは心配しなくていい」と言う。

そして、「どんな時も、一番したいことに最善の力を尽くし、やるべきことに全力を注いで生きる。それが、僕の知っているマ・ヘリだ」と告げる。

イヌの言葉で心を決めたヘリは、検事を辞め、デザイナーという新しい道に進むことを決断する。

検事、最後の日。

ヘリは、同僚たちに見送られ、検察庁を後にする。

それは、ヘリが検事になり、ソウル地検に初めて登庁した時から、10年過ぎた日のことだった。





永遠のプリンセス



ソウル地検のビルの玄関を出たヘリは、
階段下に車を停め、その前に立っているイヌに気づいた。

左手に大きな花束を持ったイヌは、ヘリに向かって右手を上げた。

「マ検事」

イヌの、おどけた呼び方は、ヘリに、懐かしい印象を与えた。

まるで、会ったばかりの頃のように。

ヘリが検事になった直後に現れた『不思議な男』。
ソ弁護士(ソビョン)がそこにいた。

ヘリは微笑を浮かべると、階段を降り、イヌの前に立った。

向かい合った後、イヌがヘリに花束を差し出した。

「お疲れ様」

「ええ、ありがと」

ヘリは、イヌから受け取った豪華な花束の香りを吸い込んだ。

色とりどりの花の中に、イヌが好きなフリージアもあった。

すでに、同僚の検事達からもらっていた大きな花束と
イヌから受け取った花束で、ヘリの両手はいっぱいになっていた。

イヌは、そんなヘリから、肩にかけていたバッグをあずかった。

「君は職場から退職祝いに、花をもらうだろうと予想していたが、
僕からも、ここで花をあげたかったんだよ」

「嬉しいわ。なんだか、一瞬、昔に戻った気分」

「それは、君が専用オフィスを持った後、僕が花を渡しに訪ねた時のことか?」

「それよりも。トマトをぶちまけられた時のことを思い出しちゃった」

ヘリの言葉に、イヌが苦笑した。

「あれは、君にとって、いい思い出じゃないだろう」

「そうなんだけど。今は、ただ、懐かしいの。
ちょうど、このあたりの場所で・・・」

そう言って、ヘリは、周囲を見渡した。

「仕事中の私の態度に怒っていた人に、つぶれたトマトがいっぱい入ったバケツを頭からかけられたわ。
周囲には、沢山の見物人がいて。
足がすくんで、動くことが出来なかった私に、あなたが駆け寄って、頭に上着をかけ、車で連れ去ってくれた。ずいぶん時間がたつのに、昨日のことのように鮮明に思い出しちゃった」

「今日で最後になる場所なのに。他に、もっといい記憶もあるんじゃないのか?」

「そうね。いい記憶も、そうじゃないのも、いっぱいある場所よ。
ただ、最後だって思ったら、あの時のトマト事件を思い出した。
きっと、私にとって、あれは、戒めの記憶だと思うの。
『うまくいっていても調子に乗るな。他人も、周囲の状況も、ちゃんと見ろ』って」

ヘリが懐かしげに目を細めた。

「あの後、何もかも嫌になって、海外に逃げようとした私を、あなたが空港に来て止めた。
そして、説教したわよね。いつもふざけていたのに、あの時は真剣に。あれは、私のターニングポイントだったと、後になって気づいたわ。あの事件が無かったら、私は、検事として、人として、大切なことに気づけずにいたって。だから、おそらく、一生なくなさない記憶よ」

「そうか。だが、あの事件が無くても。
君は、いずれ、気づいたと思う。
そうでなければ、僕が見込んだマ・ヘリじゃないからな」

「言ってくれるわね。あれは、あなたの計画に無いアクシデントだったから、あなたも存外、相当焦っていたんじゃないの?」

「どうかな」

とぼけたイヌに、ヘリが笑い、イヌも笑顔を見せた。

「花をもらったり。トマトをもらったり。
いいことがあって。良くないこともあった。
嬉しいことも、悲しいことも、辛いことも経験した。

誰かの力になれたと、自分を誇りに思う時も。
助けることが出来なかった、と落ち込んだこともあった。

そんな場所とも、今日でお別れなのね」

ヘリは、そっと振り返ると、白くそびえ立つ検察庁のビルを見上げた。

「私、今、改めて振り返っても。
ここに来たばかりの頃は、本当に世間知らずのお嬢様だった。

知識と金があるなら、何でも大丈夫って自信があったの。

だから、社会人1年目という言葉じゃ、言い逃れできないくらいに、我儘に振舞ってた。
当時、そんな私を、周囲の人たちは『検事プリンセス』って呼んでいたけど」

過去を思い出しながら、ヘリは、自分のオフィスだった付近の窓を見つめた。

そして、後ろから、黙って見つめているイヌの眼差しに気づいたヘリは、イヌの方に顔を戻した。

「仕事に未練は無いわ。私は、ここでやるべきことを、最後まで、精一杯やってきたと感じてる。だから、検事を辞めることに後悔は無いの。ただ、今は、ちょっと寂しいだけ」

そっと吐息をついてヘリが言った。

「私は、もう、検事プリンセスじゃなくなるのね」

寂しげなヘリの横顔に、イヌが手を伸ばした。
そして、その頬を親指で撫でた。

「君が検事じゃなくなっても」

イヌの言葉にヘリが顔を上げた。

「別の職業についても。
この先の未来で、また別の何かを選んでも」

イヌが、優しく微笑んで言った。

「マ・ヘリ。君は、僕のプリンセスだ」

…この先もずっと。愛し、守っていく。

「イヌ」

色とりどりの花の向こうで、ヘリの笑顔が咲き零れた。


「ねぇ、あの子たちは、今どうしてる?」

「二人とも、君の実家にいる。
テソンは、学校から帰ってきた後、僕が車で連れていって、テヒはお母さんが、幼稚園まで直接迎えに行ってくれた。二人は、僕がここに来る前は、お母さんと一緒に料理をしていた。
みんな、今夜は、君の門出を祝ったパーティーだと、はりきっているよ」

「そう。楽しみだわ」


イヌは、助手席のドアを開けると振り返った。

そして、まだ、階段の1段上にいた、ヘリの方に手を差し伸べた。

それは、まるで。
どこかの国の王子が、大切な姫に対してするエスコートに見えた。

ヘリが、幼い頃に読んで憧れた絵本の中のシーンのように。

ずっと、夢見ていた光景だった。


「行こう」

イヌが言った。

君が愛する人々が。
君を愛する人々が。

この先の未来で、君が幸せにする人が。

「みんな、君を待っている」


「うん!」

ヘリは、力強く頷くとイヌの手を取った。
そして、階段を降りると車の中に入った。

外からドアを閉めたイヌが、運転席にまわりこんだ。

ヘリは、イヌが開けてくれた車窓から、
検察庁の建物の方に、視線を向けた。

今まで、ヘリが、ここで経験したこと。
そして、様々な思い出と共に、出会った人々の顔が走馬灯のように浮かんだ。

…今まで、ありがとう。

そして。
さようなら。

―――検事の私。


ヘリは、心の中で、今まで勤めた職場と
過去の自分に別れを告げた。

ただ、別れても消えるわけでは無い。

それは、ヘリの中で、積み上げられていった人生と記憶。
そして、見えなくとも、確かに存在する大切な財産だった。

これからは、また新しい人生を歩いていく。
それは、誰にも指示されていない、ヘリ自身が決めた道だった。

道の先の未来に何が待っているのか、今は見えなくとも。
ヘリは、一人では無いことを知っていた。

両親。子どもたち。
友人、恩師、職場の仲間だった人たち。

助けてくれる人。
協力してくれる人。
見守ってくれる人。

そして、最愛の夫。

ヘリのことを心から応援してくれる人たちが、そばにいる。


ヘリは、自分の胸に手をあてた。

…それまで、私が築いてきた人達との絆が、確かに、ここにある。

だから、今まで歩いてきた道は、間違っていない。

これからも、自信をもって、私の道を歩いていくのよ。

マ・ヘリ。

―――気高いプリンセスのように、胸をはって。


ヘリは、車の発進を待ってくれているイヌの方を見やった。

『君の準備が出来たら声をかけてくれ』

そんな顔で見守っているイヌに、ヘリは笑顔を見せて言った。


「行きましょう」


イヌはヘリに微笑み返した後、
前を向き、アクセルを踏んだ。

そして。

ヘリとイヌを乗せた車は、検察庁を後にし、
二人の帰りを待つ人達の元へと走っていった。



―――――― それから、数年後。



ソウル市内に、オリジナルブランドの子供服の店がオープンした。

店の看板には、『王冠』と『靴』がデザインされたロゴマークがついている。

王冠と靴が何を意味するのか?

ショップのオーナー兼デザイナーの女性を知る者は、迷わず「幸運と愛」と答えることだろう。

店の名は、『プリティ・プリンセス』。

デザイナー、マ・ヘリが、立ち上げた第一号店だった。



(完)






【あとがき】

「検事プリンセス」みつばの二次小説シリーズ。
最終回、完結です。

すでにブログを始めた2011年には決まっていたラストストーリー。
そして、10年間、「蔵」で眠っていた、イヌ×ヘリの物語をブログで更新しました。

最終回は、意外な展開になります。と、いつか予告していた通り。

ヘリが検事を辞め、服飾デザイナーになるという二次的妄想話です。

すでにラストが決まっていたので、二次小説シリーズの中でも、その伏線をいくつか入れていました。

二次小説の世界でも、ちょうど10年後。

検事を辞める、37歳(36歳?)のヘリに。

『君が、どんな道を選んでも。何者になろうとも。君は僕のプリンセスだ』

そう、イヌが、ヘリに、変わらない気持ちを伝えるシーンを、「検事プリンセス」ドラマファンの読者さまに見届けて欲しかったみつばです。

詳しいあとがきと補助説明。最終回とは、別にある、イヌ×ヘリの物語「最終話」のことは、また別の記事で書かせていただきます。

まだ多くのプロットが未完、未公開で、残されてはいますが。
「検事プリンセス」みつばの二次小説シリーズ。最後の話を更新しました。

みつばの二次小説シリーズの行方を見守ってくださっていた読者さま。
ここまでお付き合いくださり、本当にありがとうございました!!!


(現在、拍手コメント、メッセージ機能を停止しています。
コメント記入についての説明は、こちらから。(2022年6月20日までは、期間限定で、コメント欄内でお返事しています)詳しくは、「お知らせ」をご覧ください。


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



関連記事

テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
// ホーム //