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韓国映画「デュエリスト」。

二次小説シリーズとして最初に更新するはずだった話が未公開になっています。

そのため、二次的妄想を補足説明します。

このブログの「デュエリスト」記事のカテゴリは、こちら。

唯一、ブログにアップした、デュエリスト二次小説「守願銭」。

ナムスンがでてこない(汗)
そして、これは、ガラケー携帯で書いた二次小説。
第二子を出産した後に入院中もコツコツ書いていて、看護師さんに「休みなさい」と言われた記憶(笑)


映画「デュエリスト」のラストで「なくなった」設定のはずの暗殺者「悲しい目」。

二次小説は「悲しい目」が、実は生きていた。という設定でした。
この経緯を書いた二次小説が未公開の『春待花』。

他にも短編のプロットがいくつか。
さらに、「現代に転生した二人」というパラレル設定プロットもあった、みつば二次小説。

(以下、みつばの二次的妄想設定)

※映画のネタバレも含むので、未視聴で、今後、見ようと思っているかたはご注意ください。

暗殺者「悲しい目」は、捕盗庁に捕えられた後、国の秘密機関の任務につく代わりとして、恩赦を与えられる取引をしました。

二次小説「守願銭」の中で、「悲しい目」は、「シビル」という名で、アン刑事に呼ばれています。

この「シビル」は韓国語で、「십일」(シビル)、数字の11という意味。

「悲しい目」は、朝廷秘密機関で、11番目の特務工作員になったということです。

しかし、本来の名を捨てても、以前と同じような仕事をさせられ、生きることになった「悲しい目」に、ナムスンが「ハヌル」「하늘」(空という意味)という、新しい名をつけます。

それで、「悲しい目」は、ナムスンには、「ハヌル」と呼ばれている。・・・という、二次的妄想設定。


そして、すでにアップしている「守願銭」より、先に書いて保存していた短編話が、「睦言」となります。

タイトルから分かるように、二次小説は、大人話風。
おもいっきり、ただ、若い恋人たちが、イチャついているだけのピロートーク話です。

(シリーズ話の時間軸より、とにかくラブシーンが書きたい気持ちが先走るのは、昔も今も変わらないみつば(笑))

表現控えめだから、「裏箱」じゃなくても、大丈夫かな?

キャラクターや、映画の内容を知らない方も。
ご興味のある方は、お読みください。






睦言




―――閨中。

「ナムスン」

「…な、なんだよ」


ほとんど余裕を無くして、荒く、甘い吐息だけを必死に吐いていたナムスンの耳元にハヌルは唇をよせていた。

そして、低く、囁かされる声。

「可愛いよ」

「!」

…この男~~~!

普段、滅多に余計な口を利かず、無口な男のくせに。

二人っきりでこうなる時はいつもは絶対言わないような事を、聞かないような口調で、
話してくる。

しかも、ただでさえ、余裕のない状況に、この言葉。

これ以上、私の体をどうしようっていうんだ。この男は。

「う、うるさい」

目を閉じて、気にしてないそぶりで言おうとしても、口を開いて出たナムスンの声が上ずっている。

ハヌルが楽しそうに、うっすらと笑う気配がした。
そして、さらに耳元に熱い吐息がかかる。

「すごく可愛い」

「~~~っ。…普段、すかした面してるくせに、どこからそんな言葉が出てくるんだよ?」

「顔は関係ない」

悔し紛れに言ったナムスンの言葉にもハヌルは、しれっと答えた。


「…ナムスン。僕にもっと、その可愛い声を聞かせて」

…こいつ。面白がってる。

ナムスンは、心の中で歯ぎしりした。

完全に主導権を握って、上位にたっているような愉悦に満ちた表情が、なんとも憎らしい。

優雅で、見惚れるほど整った美しい顔で、
低く、なめらかな声で、そんな事を言いながら、
逞しい肉体で、私の背中を布団におさえつけて激しく抱く行為をゆるめようとしない。

たしか、いたな。そういう生き物。

水面上では優美で、水面下では激しく動いているやつ。

…こいつは白鳥か?

そんな間抜けな事をとっさに心に浮かべた自分にナムスンは恥ずかしくなって唇をかみしめた。

「聞かせないっ。」

「どうして?」

「もったいないっ」

「減るものじゃない」

「減るっ」

そう、自分の中のプライドと理性がなくなってしまう。

こんな所を、こんな事をしていても、こいつにそんな自分を見せたくない。

ただの意地っ張りだと分かっているけど。

「ただでとは言わないよ」

そう、ハヌルの不吉に聞こえる言葉にナムスンは、ビクリっと体をこわばらせた。

ハヌルの片手がナムスンの両手首を握り、頭上で強く押さえつけた。

「なっっ!!」

とっさに、反抗しようとしたナムスンだったが、ハヌルの力にビクともしない。

「ハヌル!!」

「抵抗しないで。ナムスン」

まるで、魔術の呪文のように囁かれるハヌルの声。

「君を気持ちよくしたいだけなんだ」

「ふっ!・・・あっ」

ハヌルはもう片方の手でナムスンの両足を曲げさせると、体重をかけるように、
ナムスンの体に自身の体を深く埋め込んでいた。

痛いと思うほど、感じすぎてしまう。

「はっ…っ…やっ!…やめろよっ」

嫌々をするように、頭を横にふり、サムスンは涙目になった。

「…気持ちよくない?」

「良くないっ。痛いっ。奥までいれすぎっ」

「しぐさは可愛いのに」

ナムスンの素直なありのままの心の声に
ハヌルがわざとらしく溜息をついて苦笑した。

「言葉は相変わらずだね」

…そこも、また可愛いけど。

「可愛い事なんて言えるかっ。ばかっ。そういうの期待したいんなら、
花街の女でも抱いてろっ」

「…本気で言ってる?」

ナムスンを見つめるハヌルの目が細くすぼめられた。

僕にほかの女を抱け、なんて。

…うっ。

体の動きをとめて。

自分を見つめる。怒気を含んだような、でも、心底悲しげなハヌルの目に
ナムスンは一瞬言葉につまった。

「本気なわけなんだろ。ばかっ。本気にするなよ。お前が、変な事ばっかり言うから、こっちも、心にもない事を言っちゃっただけだろ」

あわててナムスンは言い訳を始めた。

ハヌルの悲しげな目には弱い…。

「いいか?本気にするなよ?花街で他の女を抱いたりなんかしたら、ぶっ殺すからな。分かったか?」

なんとも物騒な言葉で、でも顔を真っ赤にして、必死でいきまく、体の下の愛しい女。

どんなに言葉や態度が乱暴でも、どこまでも、言う事もやる事も可愛い過ぎる。

そんな事をまた口に出せば、この愛しい女は又、照れ隠しに悪鬼雑言を自分に並べ立てるだろう。

ハヌルは、返事のかわりに、微笑むと、
ナムスンにこれ以上心無いことを言わせないためにも唇を己のそれで塞いだ。


―――なにもかも、愛しい。

ふだん、茶母として、男装をし、男まさりな言葉で話しているくせに。

こうして二人きりで過ごす時間で、自分を見つめる瞳の色は、優しく甘い。

どこまでも可愛い女。

こうなる時、饒舌になる自分とは逆に、ナムスンは信じられないくらい無口になる。

聞いていると、体の内側が熱くぞくぞくするような、喘ぎ声以外は。

艶やかで、妖しく、男を掻き立てる女の声。
そして、うっとり見惚れるほど、美しい女の顔のナムスン。

こんなナムスンを知っているのは僕だけだ。
―――僕だけのものだ。


ハヌルはそんな自己満足に陶酔した自分の想いに、自嘲した。

「僕が好き?」

「お前の余裕たっぷりなところは、嫌いだ。
でも、それ以外は悪くない」

喘ぎながら、悔しそうに答えるナムスンに、ハヌルは嬉しそうに笑った。

「好きだよ」

ハヌルが低く囁く声に、ナムスンは、またも赤面した。

これ以上、赤くなれば、熟れたザクロのように割れてしまいそうだ。

くすっと微笑したハヌルにナムスンは、「からかうな」と怒った。

そして、ハヌルの背にまわしていた手を拳にして振り降ろすと、その背中をポカポカと殴った。

「離せよ。からかうなら、もうやめる」

「離さない」

ハヌルが言った。

「僕は、いつも本気で言ってる」

君に嘘は言わない。

「……じゃあ、離れるなよ」

手をおろしたナムスンが、低い声で言った。

「いいか? もう、私から離れるな」

「うん」

「絶対だからな。危険な任務につこうが。
どこの僻地に行かされようが。
かならず、戻ってくるって。約束だからな」

「わかった」

ハヌルが素直に頷いた。

「それと・・・・・」

「ん?」

「…さっきの。もう1回言って」

「どれ?」

「その……、好きってやつ」

赤面したまま、上目遣いでもじもじと言うナムスンの可愛さは、ハヌルの中で限界値をこえた。

「ごめん、ナムスン」

「え?」

「もう、我慢できないから、それは終わった後」

「ん? え? あ…?」


きょとんとしたナムスンに、ハヌルは、もう睦言を紡がなかった。

そして、ナムスンの口からも言わせなかった。


「あ…っ! ハヌル」

動きを再開させたハヌルの下で、ナムスンが嬌声をあげた。


これからの僕たちには、睦言を交わす時間がたっぷりある。

だから、今は。

―――君だけの声を聞かせて。ナムスン。




(終わり)


(二次小説「睦言」 「蔵」最終保存日、2012年 4月18日)




【あとがき】

あら。初々しい。
二次小説の二人も、みつばの文体も(汗)

誰視点で書いた二次小説?
ナムスンと「悲しい目」の視点が混ざっています。

「蔵」に眠らせていたんじゃなくて、小説として完成度が低くて、本気で「ボツ」作品にして隠していただけかも(苦笑)

一周まわって、自分で読み返すと逆に新鮮な二次創作物でした。

「悲しい目」って、クールに見えて、しれっと言ったり、やったりする、むっつりなんとかキャラに、みつばには、見えていました。←いつものごとく、妄想脳が勝手に変換しただけ。


「デュエリスト」

キスも抱擁も無い恋愛映画。
むしろ、会うたびに、決闘(デュエル)している二人。
それなのに、互いを特別に感じている視線と剣が交差するシーンを見るたびにゾクゾクします。

そして、切ない(涙)

映像を何度見ても、萌えるCP。
みつばは、何年たっても、やっぱり「デュエリスト」が好きです。

そして、妄想の中で「悲しい目」を生かし、ナムスンと幸せな物語を夢見る、みつばです。

「デュエリスト」二次小説読んでくださった方、ありがとうございました。

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