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中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「恋教え鳥」(6話)です。

二次小説を読む注意点、「陳情令」の他の二次小説も ←(以下、必読の注意書きです)
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とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

ドラマ「陳情令」、原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。


※この二次小説は、「逢月編」シリーズの最新作となります。(二次小説INDEX参照)

「続きを読む」からお入りください






恋教え鳥(6話)






『天人湯都領』の牌楼(※はいろう:街の門)の前。

魏無羨を待っていたように立っていたのは、『天人湯都領』の自警団長、武皓凡(ウー・ハオファン)だった。

武皓凡は、魏無羨に、丁寧な揖礼をすると頭をあげた。

「夷陵老祖。ようこそ、お越しくださいました」

「夷陵老祖は、やめてください」

魏無羨が、声を落として言った。

「雲深不知処で打ち合わせした通り、俺の名は“莫玄羽”。街中では、俺のことはそう呼んでください」

夷陵老祖の名を語る者に襲われた、という話が出ている街。

誰かに名呼びを聞かれたら気まずい、というわけでは無く、別の理由で魏無羨は、“莫玄羽”の名を使うことにしていた。

魏無羨の言葉に武皓凡は、「そうでした」と恐縮したように頭をかいた。

偽名という設定に、武皓凡は、やや混乱気味のようだった。

「では、莫先生(※ここでの“先生”は「莫さん」という意味)」

「ええ。それで、武団長、自警団の本部は、どこにあるのですか?」

「自警団の本部の建屋は、『天人湯都領』の中心部にあります」

「俺が来ることを自警団の他の人達には話してますか?」

「はい。魏…いや、莫さんが夷陵老祖ということは、まだ話してませんが、姑蘇藍氏から仙師がいらっしゃると伝えてあります」

「それでいいです。自警団の方達には、会ってから自分で正体を明かします」

武皓凡が頷いた。

「他の者達にも会って頂きたいのですが、遠い地からいらしてお疲れでしょう。
まずは、お泊りになる宿までご案内いたします。場所はここからすぐ近くです。」

「よろしくお願いします。その宿屋に驢馬がいられる所はありますか?」

「はい。近くに厩(うまや)があります。驢馬は、そちらでお預かりします」

「林檎はどこかで売っていますか?」

「林檎ですか?莫さんは林檎がお好きなのですか?」

「いえ、俺では無く、この驢馬の好物なのです」

「ああ。そうなのですね。分かりました。莫さんがご滞在の間、餌と一緒に林檎も与えておきます」

武皓凡の言葉に、小林檎は、旅をしている時以上に歩みを早くした。

小林檎の手綱を握りながら、魏無羨は、賑やかな街の往来で、はりきった驢馬は邪魔になるのでは?と遠慮するように、周囲を見回した。


街の大通りには、豪華な装飾や彩の鮮やかな提灯が下げられ、祭りのような華やさがあった。
その中で、様々な露店が並び、商店、宿屋、酒家、料理屋が軒を連ねている。

地方の特産物や土産物だけでなく、他の領地の名品を集めた店もある。
少し覗いただけでも、魏無羨が興味をそそる商品も多く並べられていた。

山裾に隠れ里のようにつくられた街。
武皓凡の話では、『天人湯都領』は、歴史は浅くとも、人気の歓楽街のはずだった。
だが、『天人湯都領』の雰囲気は、魏無羨が想像していたものと、異なっていた。

まさに歓楽街という趣ではあったものの、魏無羨が一番感じた違和感は、人通りが、思っていたよりもまばらだということだった。
そのせいで、街中も、想像していたより活気が少なく、商店内も閑散としていた。


「普段は、夜も賑やかですが、昼も熱気に満ちた街でした」

魏無羨の隣を歩いていた武皓凡が、魏無羨の心を読んだように取り繕った。

そして、「現在は、この辺りで魔物に襲われるという噂が外に広まったせいで、この街を訪ねる者が減っているのです」と残念そうな顔になった。

「それは、夷陵老祖が、魔物を使って襲わせているという噂話ですか?」

「いえ。ご安心ください。外での噂話には、夷陵老祖の名は出ていません」

魏無羨の問いに武皓凡がかぶりを振ると話を続けた。

「その話を持ち込んだ方には、当時も、固く口留めをしてあります。
まだ、確証のない話でしたから、先に相談した金氏の重役の方も、この件は他に漏らさないと約束して下さっています」

…確かに、金氏の重役たちも、今は、雲深不知処にいる夷陵老祖の名を出した噂話を故意に世間で広めることは、しないだろう。今の時世では、下手をすると自分達の評判を落としかねないからな。

魏無羨は、武皓凡の話にそんな事を考えた。

「しかし、『天人湯都領』の周囲で得体の知れない何かが出没して人を襲っている、という噂は止めることは出来ませんでした。ですから、街は今、こんな有様です」

武皓凡は悔しそうに言った。

「街周辺で闇討ちしている謎の者。何とか、その正体を暴いて、ここを以前のように活気のある街に戻すことが我々自警団の使命であり、願いなのですが、どうしても捕えることが出来ずにいます。なので、どうか、お力をお貸しください」

「もちろん。その為に来ました。
俺も、夷陵老祖の名を出している奴の正体を知りたい」

魏無羨は、無意識に腰帯にさしていた、笛の“陳情”に手を触れた。

…昔も、俺の名を語っていた奴が、沢山いたけど、
こんなアカラサマに悪事を働く奴は、見過ごせない。

しかし、想いとは裏腹に、魏無羨の目は輝いていた。

知らない街が、その目にとても魅力的に映っている。
魏無羨には、未知な物への恐怖より、好奇心の方が勝っていた。

ただ、1つ、魏無羨がとても残念に感じたのは、今、そばに藍忘機がいないことだった。

こんな状況で、一人でも恐れは全く無かったが、
『藍湛が一緒だったなら、もっと楽しかっただろう』と、魏無羨は考えた。

そして、厩(うまや)で小林檎と別れる時にそんな気持ちをさらに強くした。

…驢馬ではなく、馬だったら、もっと早く、ここについていただろう。
きっと、午前には、優雅に飯を食った後、露天風呂で汗を流していたかもしれない。
でも…小林檎と、そして、藍湛と一緒に旅していた時は、楽しかった。

魏無羨は、小林檎の背を撫でながら、そう思った。


魏無羨は、驢馬で旅をする、ということに憧憬の念を持っていた。

それは、両親と驢馬と一緒に旅をしていた、という、魏無羨がおぼろげに覚えている幼い頃の記憶から来ているものだった。

手綱を持って歩く父が、冗談を言って、驢馬に乗った自分や、母を笑わせていた思い出。

魏無羨は、藍忘機と共に旅をしている当時、そんな記憶と甘い夢を重ねて見ていた。

藍忘機は、鼻唄を歌ったり、冗談を言ったりすることは無かったが、
魏無羨が座っている小林檎の手綱をとり、無言で前を歩いていた。

そんな藍忘機に魏無羨の方が冗談を言ったり、笛を吹いたりしていた。

だが、それもまた、今は、思い出の情景になっている。

そして、たった数日前に別れたばかりだというのに、魏無羨は藍忘機に、無償に会いたくなっていた。

「…しばらく俺と離れるけど、大丈夫か?」

藍忘機を想い、小林檎の背を撫でながら、魏無羨は、思わず、そう呟いていた。

しかし、小林檎は、目の前に出された餌と、さらに、武皓凡が通りの露店で購入し、持ってきた沢山の林檎を見ると、『全然、問題ない。むしろ、ずっとここにいてもいい』と言うように、尻尾をパタパタと振った。

「はぁ…」

すでに主から心が離れている白状な飼い驢馬に、魏無羨は溜息をつくと、苦笑を浮かべた。

「驢馬のことなら心配ありません。莫さんが、街に御滞在の間、厩の管理人が、しっかりとお世話させていただきます。莫さんも、今日は、宿の部屋でお休みください。
宿の女将には、姑蘇藍氏から仙師の方がいらして闇狩りをして下さるという話は通っています。」

そう言って、武皓凡が魏無羨を案内したのは、『天人湯都領』の街で一番、高級、かつ人気だという宿屋だった。

街の大通りから脇道に入り、かつての森のなごりを残したような緑地に丁寧に手が加えられた広く美しい庭園。
歓楽街の中にありながら、喧騒から距離を置いた風情。

敷地内の宿は、まるで秘境の地に隠された
裕福な仙家の屋敷を彷彿とさせる豪奢な佇まいだった。


「自警団長からお話は伺っております。ようこそ、いらっしゃいました」

表に出てきた宿の女将が、丁寧な態度で魏無羨を出迎えた。

「お世話になります。雲深不知処から来た“莫玄羽”です。」

「はい。莫先生(莫さま)。どうぞ、こちらへ」

女将は、魏無羨を、宿の中で一番広く、豪華な部屋に案内した。

「『麗の間』でございます」

部屋の扉を開けたとたん、ほのかに、不思議な香りが魏無羨を取りまいた。
嗅ぎ慣れた、雲深不知処で焚かれている白檀とは違う、蠱惑的な香り。

「この香は?」

思わず、スンっと鼻をひくつかせた魏無羨に、女将が「部屋に活けている『月下香(げっかこう)』という花の香りです」と言った。

「『月下香』は、このあたりで好まれている花なので、『天人湯都領』の名物として露天風呂周辺にも植えられております。今が花期なので、お部屋に飾らせて頂きました」

女将の視線を向けた部屋の中の座卓や飾り棚の上に花瓶があり、
そこに可憐な花が活けられていた。

「もし、香りがお気にめさなければ花を下げ、お好みの香をこちらでご用意させて頂きますので、なんなりとおっしゃってください」

「では、このままで。とても魅惑的な香りだ」

魏無羨が言った。

女将に対して多少の気遣いもあったが、
魏無羨は、普段生活している雲深不知処とは違う趣に新鮮な気分を味わっていた。

生花の『月下香』の香りも、部屋の中で主張しすぎず、控えめに漂っている。

部屋の中に入り、一通り見渡した魏無羨は、絢爛華麗な部屋の雰囲気が、
以前、入ったことのある、金麟台の客間に似ていると感じた。


「・・・それでは」

魏無羨の部屋の外までついてきて、
宿の女将との立ち話が終わったらしい武皓凡が魏無羨に声をかけた。

「私は、明朝、また、こちらに伺います。
詳しい話は、その時にさせて頂きますので、それまで、ゆっくりとお休みください」

そう言って、部屋の戸口から退出しようとした武皓凡を魏無羨は呼び止めた。

「闇の者は、日が暮れてから動くことが多い。
俺は、夕方には噂の現場に行って様子を見ようと考えています」

「それは、構いませんが…しかし、お疲れでは?」

気遣うような武皓凡に魏無羨はかぶりを振った。

のんびりと物見遊山という気持ちにはなれなかった。

『月下天神湯』の探索もしたかった魏無羨だったが、何より、早く目的を達して、雲深不知処に戻り、藍湛に会いたい、という気持ちの方が大きくなっていた。

「平気です。少し休ませて頂きますが、その後、武団長のご都合が良ければ、話を聞かせてください」

「わかりました。では、2刻(4時間)後、また部屋に伺わせて頂きます。自警団の本部にも、その後、ご案内いたします」

武皓凡は、魏無羨に揖礼のかわりに深くお辞儀をすると、部屋を出ていった。

武皓凡と入れ替わるように、水差しと茶杯を運んできた宿の女将が魏無羨を訪ねた。

「お食事はいかがなさいますか?
もうしつけて頂ければ、何時でもご用意します。
料理以外でも、酒や菓子、その他、ご所望の物があれば、何でもすぐにお持ちします」

魏無羨が『天人湯都領』に何をしに訪れたのかを、知っている宿の女将のもてなしは、とても丁重だった。

至れり尽くせりの申し出に、魏無羨は顔を綻ばせると、女将に礼を言った。

「食事は後で頂きます。その時に、おすすめの美味い酒があれば、それも一緒に。俺は、これから部屋で休みますが、客人が来たら声をかけてください」

「かしこまりました」

老練な雰囲気を漂わせた宿の女将は、部屋の戸を閉めると、そっと静かに退出していった。

女将の気配が、部屋から遠ざかると、魏無羨は懐から術符を取り出した。
そして、雲深不知処にいる沢蕪君宛てに「目的地についた」という旨の報告文を書くと、伝達符にして、部屋の窓から放った。

その後、魏無羨は、部屋に2つあった寝台のうちの1台に体を横たえた。

少し仮眠をとるつもりの魏無羨だったが、目を閉じると、すぐに熟睡した。

しばらくして―――。


トントントンと、小さく、遠慮がちに叩かれた戸の音で、魏無羨は目を覚ました。

「お客さま」

戸の向こうから女将が呼ぶ声が聞こえた。

「……はい」

魏無羨が返事をすると、「お連れ様が、おいでになられました」という女将の声が聞こえた。

…んん…。お連れ様? 武団長か。もう2刻たったのか。

「部屋に入ってもらってください」

魏無羨は、寝ぼけ眼を手でこすると、寝台の上からゆっくりと上体を起こした。

戸が開き、人が部屋の中に入ってくる気配がした。

「のちほど、お茶をお持ちいたします」

宿の女将は、部屋に訪問客を残すと戸を閉じ去っていった。

魏無羨は、寝台に腰をかけたまま、大きな伸びをした。

「今、何時(なんどき)ですか?」

そう問う、魏無羨に、「もうじき申の刻(15~17時)だ」と、武皓凡では無い男の声が返ってきた。

その聞き覚えのある声に、魏無羨は、一気に眠気を吹き飛ばした。

…まさか!!

魏無羨は、寝台から飛び起きるように出ると
声のする方に勢いよく顔を向けた。

そこに、旅の間、夢にまで出て来て、
さらに、先ほども会いたいと思っていた藍忘機がいた。

…藍湛!!

驚きと嬉しさで、胸をいっぱいにした魏無羨だったが、
寝ぼけた口から出たのは、味気ない問いかけだった。

「なんで、ここにいるんだ?」

「用事が終わった」

淡々とした藍忘機の返事が返ってきた。

「だから、来た」


「…う…うん」

魏無羨は、曖昧に頷きながらも、
まだ冷静な思考が追い付いていない頭を、気まずげに手で撫でた。

そして、戸口に立っている藍忘機を、まじまじと見つめながら、

…これは、現実だろうか?
そして、この藍湛は、本物なのだろうか?

という、気持ちになっていた。


反応が鈍く、呆けているような魏無羨に構わず、藍忘機は、優美な動作で、部屋の奥まで入ってきた。

そして、天板が大理石で、紫檀(※したん:木材)の脚と縁に細やかな装飾が施されている、座卓の前に座ると、手に持っていた仙剣をかたわらに置いて、歩いてきた魏無羨が対面に腰かけるのを待った。


「寝ていたのか?」

藍忘機の問いかけに、魏無羨は、「ああ」と返事をすると、
座卓の上の水差しから茶杯に注いだ冷水を、目覚ましに飲み干した。

「俺は、さっき宿屋についたばかりだ。
藍湛は、いつここに来たんだ?」

「今」

「なんで?」

「…さきほど答えた」

確かに周回していた問答だったが、魏無羨は、首をかしげて見せた。

「用事が終わったから、というのは、ここに来たという理由にならないよ。藍湛」

期待と確信を持ちながらも、魏無羨は、少し意地悪く言った。

「俺のことが、そんなに心配だった?
それとも、俺に、そんなに会いたかった?」

顔を覗き込み、からかうような口調で尋ねる魏無羨に、藍忘機は、しばし沈黙した。

しかし、伏し目だった視線を上げ、魏無羨を見つめると、「両方」と答えた。

まっすぐな眼差しを向けてきた藍忘機に、魏無羨は、ドキッと胸の鼓動を弾ませた。
そして、その顔を直視することが出来ない気持ちになり、視線を落ち着きなく彷徨わせた。

「藍湛は、いつまでここにいられるんだ?」

せわしなくなくなってきた動悸を抑えながら、
魏無羨は、チラリとした上目づかいで、藍忘機に尋ねた。

「この件が解決するまで」

「それって、解決するまで、俺と一緒に、『天人湯都領』にいてくれるってこと?」

藍忘機が小さく頷いた。

「二人で取り組めば早い」

「そうだよな」

藍忘機の言葉に、魏無羨は、思わず顔をほころばせた。

「さすが、逢乱必出の含光君。
含光君がいてくれるなら、百人力。いや、百万力だ。
魔物だろうと、俺の偽物だろうと、すぐにあぶり出して、懲らしめてやろう」

元より、魔物も名を語る者にも恐れなど無かった魏無羨だったが、
藍忘機が来たことで、さらに、何の心配もなくなっていた。

それどころか、逆に、こんな“些細な事”は、早く解決して、
藍忘機と二人で、このあたりを観光したいという気持ちになっていた。

だが、仙督として忙しい藍湛は、この件に片がついたら、すぐに雲深不知処に戻るだろう。
魏無羨は、そんなことも予測していた。

無言で見つめ返している藍忘機に魏無羨は、間髪入れずに話を続けた。

「それで、これが解決したら、一緒に『天人湯都領』の中や周辺を散策しよう。
せっかく来たんだ。藍湛が仙剣で雲深不知処に帰る前に、ちょっと寄り道するくらいなら、いいだろ?」

無言ではあったが、
了承するように、微かに瞼を伏せた藍忘機に、魏無羨は明るい笑顔を向けた。

浮かれていた魏無羨だったが、あることを、すっかり失念していた。

数日前。雲深不知処の静室で、
別れ際、接吻した後、魏無羨が盛り上がった気分のまま藍忘機に言ったこと。


『次に一緒に寝る時は、これよりイイことしような』

魏無羨が、その事を思い出すのは、これより数刻後のことになるのだったがーーー。


「魏嬰…」

藍忘機が名を呼び、何か話そうと口を開きかけた時。

小さな羽音がして、
扉を開け放していた窓から、2羽の鳥が、部屋の中に飛び込んできた。

「あ?また『恋教え鳥』だ。あれも番(つがい)かな」

とっさに気をそらし、独り言を口にする魏無羨に、藍忘機は黙ったままだったが、鳥よりも魏無羨の方を見つめていた。

魏無羨に『恋教え鳥』と呼ばれた二羽の鶺鴒は、寝台の縁の上に降り立つと仲睦まじげに寄り添い、さえずった。

そして、魏無羨と藍忘機が見ている中、同時に飛び立つと、
まるで、二人の未来を暗示するように、窓の外、未知なる世界へと羽ばたいていった。





(「恋教え鳥」終わり。シリーズ話の次作に続く)




ここまで、みつばの二次小説を読んでくださった方、ありがとうございました。
「恋教え鳥」のあとがきはまた後日させて頂きます。

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