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中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「恋教え鳥」(1話)です。

二次小説を読む注意点、「陳情令」の他の二次小説も ←(以下、必読の注意書きです)
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とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

ドラマ「陳情令」、原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。


※この二次小説は、「逢月編」シリーズの最新作となります。(二次小説INDEX参照)

「続きを読む」からお入りください






恋教え鳥(1話)





…時々、気づいていた。

魏無羨は、うつらうつらと、
夢と現実の狭間を彷徨いながら、思った。

静室の寝所の中。

夜に、藍忘機と共に寝床に入り

体の鍛練や闇狩り後の疲労で、瞼を閉じ、手足どころか指先すら動かない状態で、意識を失うように夢路に入る直前。

息をひそめた藍忘機の顔が、近づく気配を微かに感じた刹那。
温かく、やわらかいものが、自分の額に押し当てられているのを感じること。

耳で聞こえなくとも、『おやすみ。魏嬰』という、藍忘機の声が、心の内に直に響いてくるような口づけ。

しかも、その声が、甘い。

それは、藍忘機の行為によって、自分自身が勝手に生み出した幻聴だということを分かっていた魏無羨だったが、静室の中で、藍忘機から聞いたことの無い糖度高めの声だった。

…まるで、あの姑蘇の森の洞窟の中で、藍湛と初めて接吻した後に聞いたような声。

そんなことを思い出した魏無羨は、朦朧とした意識の中、心の内で、『うわぁっ…』という、含羞の声をあげる。

魏無羨と藍忘機が『特別な関係』になった後、
藍忘機より先に眠りにつく時の魏無羨は、時折、こんな体験をしていた。

魏無羨が完全に眠りについたと思っているらしい藍忘機が、
ひそかに魏無羨の寝顔に接吻を落としている。

始めのうちは、夢だろう。気のせいだろう。と思っていた魏無羨だったが、何度か経験するうちに、それが、まぎれもなく現実に起こっていることだと確信した。


…藍湛。 

部屋の中では、ずっと澄ました顔していて、
寝所に入る時も冷めた表情をしているのに。
俺の顔見ながら、寝たらこんな事をしよう、なんて、ひそかに考えていたのか?

魏無羨は、眠りに完全に落ちる寸前、心の中で、藍忘機に向かって文句を言った。

…最近は、起きている時も、俺が、接吻をねだったら、してくれるようになったけど。
それでも、いつも、硬めの態度だ。

そりゃあ、藍湛は、姑蘇藍氏で、藍家の第二公子で、さらに、品行方正、純潔を絵に描いたような含光君だから。

こういうことには、奥手な上に、婚姻した者以外には、過度に触れないとか、触れさせない、という規則もあるからかもしれない。

でも、だからって、ほとんど眠りについている状態の者に闇討ちのように接吻をかますっていう方が、規則違反だと思うんだけど。


ほとんど眠っている状態の魏無羨の心情は、表には出ていない。

藍忘機は、魏無羨の額に、そっと接吻を落とした後、まるで何ごとも無かったかのように眠りについているようだった。


こうして、夜が明け、日も高めに昇る頃。

魏無羨は、昨夜にあった、夢幻のように感じる出来事を思い出しながら、
すでに藍忘機の姿の無い寝台の上を、恨めし気な寝ぼけ眼で見下ろす朝を迎えるのが日常になっていた。

『藍湛。何で、起きている時にしてくれないんだよ?』

そんな魏無羨の心の呟きは、起きている間に藍忘機に伝えれば良いことだった。

そして、今までの魏無羨だったら、何のてらいも無く、そう言えていたはずだった。

だが、もし、魏無羨が、心の中で思っている事を告げれば、
藍忘機は、恥じて、もう二度と、自分に『おやすみ』の接吻をしなくなるかもしれない。

…それは、惜しい。と、魏無羨は思っていた。

…もちろん、起きている時にも同じようにして欲しいけど、
あの、僅かでも、眠りに落ちる前の、至福の時間を失くすのは嫌だ。

―――だから、俺が気づいているってこと、藍湛には、内緒にしておこう。

しかし、そんな魏無羨の想いが夢に出てきたのだろうか。


その夜。

魏無羨は、暗い洞窟の中で、藍忘機に接吻されている夢を見ていた。

しかも、額では無く、唇に。

夢の中で、そっと目を開けた魏無羨は、
目の前の藍忘機に違和感を覚えた。

藍忘機は、今の藍忘機より、少し幼い雰囲気に見えていた。

…あれ? 藍湛がちょっと若い。
しかも、この冠。この姿。
俺が、まだ蓮花塢にいた時代に会った頃の藍湛だ。

不思議に感じながら、魏無羨は、周囲に視線を彷徨わせた。

そこは、姑蘇の森の洞窟では無く、違う洞窟だった。

…でも、見覚えがある。
ここは、確か…、藍湛と一緒に偽玄武と闘った、玄武洞。

夢の中で、現実と過去の記憶が混乱しているような魏無羨だったが、
どうやら、藍忘機と同じく、自分も過去の体のようだった。

それでも、心の中は、“今”になっていた魏無羨は、藍忘機に向かって拗ねたように口をとがらせて見せた。

「藍湛、こんな返事分かりづらいよ」

目の前の藍忘機は、黙したまま、じっと魏無羨を見つめていた。

そんな藍忘機に魏無羨は、話を続けた。

「俺、告白した時に言った。
藍湛が、俺の人になってくれるなら、魏嬰も藍湛だけの人になるって。
でも、いつになったら、藍湛は俺のものになってくれるんだ?」

「……」

両耳を赤くし、そっと視線を外すように、伏し目がちになった藍忘機に、魏無羨が焦れたように身を起こした。

そして、藍忘機の体に手を伸ばすと、きっぱりと言った。

「俺は、藍湛が欲しい」



―――そこで、魏無羨の意識が現実世界に戻った。


手の中に、人の温もりがあった。

寝ぼけていた魏無羨は、一瞬、夢の続きだと錯覚していたが、
いるのは、寝所の布団の中だった。

そして、魏無羨が触れているのは、寝所で共に寝ていた藍忘機の体のようだった。

…珍しいな。夜明け近い時間みたいだけど、藍湛がまだ寝所にいる。
俺、今日は藍湛より先に目が醒めたのか。

嬉しくなった魏無羨は、思わず藍忘機の体の上に手を這わせた。

…ん?

藍忘機の体をさすっていた魏無羨の手のひらが何かに触れた。

無意識に動かしていた魏無羨の手は、藍忘機の下腹部をまさぐっていたようだった。

…これって…!。

一瞬、手だけでなく全身固まってしまった魏無羨は、
おそるおそる目を開けて、顏を上げた。

そこに、自分を見つめている薄い琥珀色の目があるのを確認した魏無羨は、眠気が一気に引いていくのを感じた。

「藍湛、起きてた?」

「ん」

端的な言葉で返してきた藍忘機は、そのまま無言で魏無羨の顔を見つめている。

「あっ…」

慌てて魏無羨が藍忘機の下腹部から手を離した。

「いや、あの、俺、寝ぼけていてっ」

魏無羨が言い訳しながら、両手を藍忘機の前に掲げて見せた。

「・・・・・・」

まだ無言のまま見つめている藍忘機に、魏無羨は、ひきつった笑みを見せた。

「気にしないでくれ。朝に男がそういう状態になることは当たり前だから。
ほら、俺だって同じだから、全然恥ずかしくない」

そう言って、魏無羨は藍忘機の手首を握ると、咄嗟にその手を自分の下腹部に導いた。
そして、己のものを藍忘機に触らせた。

藍忘機の目が大きく見開いた。

「な?同じだろ?全然恥ずかしいことじゃないから」

アハハハと、から笑いで誤魔化そうとした魏無羨だったが、
藍忘機の表情も手も完全に固まっていることに気付いて笑いを止めた。

その藍忘機の顔に、魏無羨は自分が墓穴を掘ったことにようやく気付いた。

…恥ずかしくないどころか、大きく恥の上塗りってやつをやってしまった!

「あいこってことで許してくれよ。藍湛」

そう言って、魏無羨は持っていた藍忘機の手首を勢いよく上方に上げると、その手を離した。


『己と他人の体の大事な部分に不用意に触れるべからず』

…雲深不知処の4000以上ある規則の中にあったかもしれない。
他人の体に触れてもいけないなら、こんなことは言語道断の行為のうちだろう。

魏無羨は、焦りながら、そんなことを考えた。

十数年前。過去に、雲深不知処でやらかした罰として、当時、3000以上の規則を写本させられた魏無羨だったが、今は、もうそれが4000以上ある。

一体どうしたらそんなに増やせるのか?と1度、藍啓仁に聞いてみたい魏無羨だったが、むろん、そんな竜の髭ならぬ、藍啓仁の口髭をひっぱるような無謀な真似はしない。

…抹額にも重要な意味があるほどだ。
おそらく、姑蘇藍氏には、両親や妻では無いかぎり、体の大事な箇所を触らせないという規則もあるかもしれない。…いや、規則を書き写す罰を受けた時に見たような気がする。

魏無羨は今にも真面目な藍忘機が、規則違反をしたということで、己に罰を課し、すぐにでも起き上がって逆立ちを始めるのでは無いか?という恐れを抱いた顔で藍忘機を見ていた。

しかし、藍忘機は、すぐに起き上がりはしなかった。
横になったまま魏無羨から離された手を魏無羨の顔の方に伸ばした。

一瞬、叩かれるのか?と身を固くした魏無羨だったが、
その手は優しく魏無羨の頭の上に置かれた。

そして、魏無羨の顔に乱れた横髪をその手でゆっくりと梳き、撫で整えた。

…ん?

優しい手つきで髪を梳かれ、その気持ち良さにうっとりとなりかけた魏無羨だったが、
それよりも、今の藍忘機の心情の方が気になっていた。

…今のこと、怒ってない?
それよりも無かったことにされてる?

「藍湛?」

ややあって、不思議そうに名を呼ぶ魏無羨に藍忘機が髪に触れる手を止めて言った。

「良かった」

…え?良かった?

目をしばたたかせている魏無羨に藍忘機が続けた。

「今朝は早く起きられたな」

…え?あ?そこ?

「あ、ああ…、そうだな。うん。やれば出来る男なんだ。俺は」

「では、明日からも早く起きなさい」

「ああ~、出来ればな」

曖昧な笑みと言葉で応える魏無羨の顔を見た後、藍忘機が寝台から体を起こした。

そして、布団から出ると、静室の衣装箪笥から自分の衣服を取り出して着替え始めた。

その様子を背後の寝台の上から、ぼーっと眺めていた魏無羨だったが、
気まずげに体を起こすと寝台に腰かけた。

そして、着替えた藍忘機が静室の窓や戸を開け、香炉の香を炊き、部屋の掃除を始めるのを、
魏無羨は寝台の上に座ったまま見ていた。

「朝、藍湛は、早く起きてから、いつも、こういうことをしてるんだな」

感心したように話しかけた魏無羨を一瞥すると、藍忘機は特に手伝えとも言わずに黙々と掃除をこなしていた。

掃除といっても、いつも美しく整理整頓されている静室だった。

ほとんど見えていない塵を布巾でぬぐい、床を清め、棚の本などのホコリを払う。
藍忘機の一連の動作は、迅速で、掃除をしているだけなのに、優美だった。

その姿にすっかり見惚れていることに気付いた魏無羨は慌てて視線をそらせた。

静室の中の掃除を終えた藍忘機は、今度は外に赴き、濡縁や庭の掃除を始めた。

…もともと山の中にあるだけでなく、静室の部屋の中のすがすがしい空気はこうして藍湛に作られているのか。

そんなことを今さらのように知った魏無羨は寝台の上であぐらをかき、あごを両手の上に載せて、一人納得するように頷いていた。

時間の早送りでもしていたかのように、藍忘機はすばやく、しかし、完璧に、静室の敷地内を清めた。

藍忘機が、開け放した引き戸の向こうから、まだ寝台に座ったままの魏無羨の方に目をやった。

「私はこれから下に降りて、雲深不知処の錬武場で体の鍛錬を行う」


…君はどうする?
という目を向けられた魏無羨は、あわてて首を横にふった。

「俺は、せっかく早く起きたから、朝はここで書を読むよ。
体の鍛錬は後で幽邃境に行く」

そう言った魏無羨に藍忘機は承知したというように小さく頷いた。

「鍛練の後、朝食を持ち帰る」

藍忘機は、そう言うと、静室の門から外に出ていった。

…ふ~…。

藍忘機の姿が見えなくなった後、魏無羨は脱力して再び寝台の上に寝そべった。

そして、自分の右手を掲げて見つめた。

「…触ってしまったけど、それに、触らせてしまったけど、藍湛は何も言わなかったな」

驚いていたようだったが、その後の反応が拍子抜けするほど冷静だった藍忘機。

「別に悪いことはしてないのだけど…」

誰もいない部屋で、言い訳するように魏無羨はブツブツと呟き続けた。

「だって、俺たち、好きあってる仲なんだし、それに口づけだってするし、
一緒に寝ているし。そういうわけだから、別にこんなことがあったって不思議じゃないわけだから」

魏無羨の脳裏に、聶懐桑からもらった春本が浮かんだ。

それは男女の愛の営みが描かれた本だった。

…あんな事になっていたのだろうか?

魏無羨は、ボンヤリと想像した。

…藍湛に触れた後、もし、俺がすぐにでも春本に描かれているような『事』に及んでいたら、
藍湛は、どういう反応をしたのだろう?

俺は、藍湛を特別に好きという気持ちは自覚しているし、
口づけしている時も、ずっとしていたくなるほど、とても気持ちがいい。

ずっと、それ以上のことだってしたくなる。

今までも。

口づけしたまま、藍湛の上着と内衣を脱がして、
その素肌に手を這わせながら、全身を撫でまわしたい衝動にかられることもあった。

そのまま下腹部に手をやり、先ほど触れた藍湛の“もの”を手のひらと指でじっくりと愛撫したい、という欲望も強くなっている。

最近などは、口づけをしている時だけでなく、普段何もない時でも、藍湛を見るとそんなことを無意識に考えてしまう自分がいる。

まるで白く美しい藍忘機を汚したくてたまらないという邪な思い。

あの清く見える、滑らかで白い肌を、欲望で淡紅色に染めあげ、
冷たい瞳を、熱に浮かし煌めかせたい。

形の良い、赤い唇から、自分の名前を呼ばせ、甘く喘ぐ美声を聞いてみたい。

そんなことを想像してしまう自分を止められない。

いっそ、この思いを藍湛に打ち明けてしまおうか。
それとも、何も言わずに、その想いをぶつけて実行にうつすか。

…知識は十分にあるし、方法も分かる(…と、魏無羨自身は思いこんでいる)

―――でも、愛を交わす手順が、よく分からないんだよなぁ。

魏無羨は、悶々とそんな事を思った。





(続く)



(あとがき補足)

とうとう、ここまできたな、って気持ちで更新。
みつばの二次的妄想「陳情令」の「忘羨」の初めて物語がスタートです。

この序章部分も、一昨年、「帯他回家」より先に書いていたので、
みつばは、もうとっくに更新している気分になってました。

当時のみつばは、本当は、これを真っ先に書きたかったのでしょう(笑)

過去の自分と、今の自分の感覚に、やはり微妙な違いが生じている為、
手直しや加筆が必要で、かえって、その修正に手間取っていたりしますが、
この章は、だいたい当時のままの文です。


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