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中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「新年快乐」(1話)です。

二次小説を読む注意点、「陳情令」の他の二次小説も ←(以下、必読の注意書きです)
「陳情令」二次小説INDEXページからお願いします。


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「陳情令」の登場人物・名称紹介のページはこちらから

とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

ドラマ「陳情令」、原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。


この二次小説は、「道侶編」シリーズ、忘羨の二人は、道侶(恋人)関係の時期の話になります。
時間軸だと「藍湛生日快乐」の後くらい、春節(旧正月)の話。


※新年快乐の「乐」の日本語漢字は、「楽」です。

「続きを読む」からお入りください







新年快乐(1話)





世の中が、新年を迎える時期。

姑蘇にある仙門、藍氏の仙府である雲深不知処の中の雰囲気も、新しい年を祝う趣になっていた。

しかし、そこは、やはり、姑蘇藍氏。

他の仙家と比べ、派手な装いの祝いでは無く、むしろ、その逆。

雲深不知処の中は、いつも以上に閑散とし、静まり返っていた。

姑蘇藍氏の門下生達の多くは、親族と新年を過ごす為に、
それぞれ、自分達の故郷や実家に帰省した。

雲深不知処に身を寄せている者以外、
弟子達も、この時期、新年休暇で雲深不知処を離れていた。

そして、大晦日のこの日。

弟子の一人、藍景儀も、今年は親類縁者達と過ごすということで、雲深不知処を出ることになっていた。

「思追、本当に一緒に来ないか?」

まとめた荷物を背負った藍景儀が、結界門への路の途中まで見送りに来た藍思追に、再度、誘いの言葉をかけていた。

「うん。私は、新年を、ここで迎えるよ」

「そうか」

藍景儀は、残念そうに肩を落とすと、「土産を持って帰るよ」と言った。

そして、藍思追に向かい合うと、拱手した。

「祝你新年好(よいお年を)」

「祝你新年快楽(楽しい年を過ごして)」

藍思追も藍景儀に拱手して言った。

「じゃあ、行ってくるよ」

なごり惜し気に、藍思追に何度も手を振りながら、藍景儀は、去っていった。

藍思追は、その背が見えなくなるまで見送ると、
藍景儀だけでなく、他の弟子達が去っていった弟子寮の方に一人、戻っていった。

毎年、この時期になると、仲間達がいなくなる寂しさを感じていた藍思追だったが、今回は、違った。

…今年は、あの人と一緒に春節を過ごせる。

藍思追は、自然に顔をほころばせると、
新年を迎える準備をするために、自室に入った。


―――そのころ、魏無羨は、“静室”にいた。

静室に、共に暮らしている藍忘機の姿は無く、
魏無羨は、一人、部屋の棚や櫃の中にある私物を黙々と整頓していた。

本来なら、大晦日前に済ませることではあったのだが、
最近まで闇狩り続きだった、という理由もあり、結局、今年、最後の日に作業を残した状態になっていた。

魏無羨は、チラリと、藍忘機が使用している棚の段を見やった。

書物や巻物は整然と並べられ、箱や櫃も、僅かなゆがみも無いほど、綺麗に置かれている。
それどころか、埃一つ見当たらない。

部屋の中も、毎日、藍忘機が清掃しているため、
大掃除というものは全く必要が無いほど、美しく整えられていた。

魏無羨が使用している棚の段も、日々の掃除で埃は無く、整頓された状態ではあったが、徐々に増えていった書物で、飽和気味になっていた。

それらの書物を、魏無羨は一通り読破していたのだったが、いつの間にか、新しい物も増えていた。

事実は、いつの間にか、増えていたのではなく、
藍忘機が、魏無羨の修行や術の編纂に役立つ参考書にと運び入れていたのだったが…。

大晦日の魏無羨は、体の鍛練から戻った後、
やっぱり、新年を迎える前に、それらも整理しようと思い立ち、作業をしていたのだった。

「うーん。これは…」

魏無羨が、手に取った“書物”の処置を思いあぐねていた時、
ちょうど、静室に人が入ってくる足音が聞こえた。

この日。

午前は、仙督として今年最後の業務をこなし、午後は、兄の藍曦臣、叔父の藍啓仁と共に、寒潭洞と藍家の祠堂で大晦日の先祖供養をしていた藍忘機が静室に帰ってきたのだった。

魏無羨は、書物の扱いを考えこむあまり、藍忘機の帰宅に気づくのが遅かった。

藍忘機の気配に、魏無羨は、ハッとなって、手に持っていた書物を、とっさに後ろ手に隠した。


「藍湛、おかえり」

「ん…」

藍忘機は、手にしていた、夕飯が入っている手提げ重箱を座卓の上に置くと、書棚を一瞥した。

そして、ほとんど空になっている段を見ると、訝しげに魏無羨の方を見やった。

「もう、読みこんで、頭の中に入っている物は全部出した」

魏無羨が言った。

「蔵書閣の物は、元に戻しておくし、そうで無いのも、蔵書閣に寄付するつもりだけど、いいか?藍湛」

用意してくれた藍忘機の許可を得てから、書棚の物を処分しようと考えていた魏無羨に、藍忘機は「かまわない」と答えた。

それよりも・・・。

藍忘機は、魏無羨を、『後ろ手に隠している物はお見通しだ』という目つきで見つめていた。

…それは、どうするつもりだ?

そう尋問しているような藍忘機の顔に、魏無羨は、苦笑いを浮かべると、おずおずと手の書物を前に出した。

魏無羨が、聶懐桑からもらった、『春本』(昔の大人本)だった。

聶懐桑からもらった後、箪笥の中に隠していた魏無羨だったが、
ひょんなことで藍忘機に見つかっていた。

藍忘機は、この『春本』を、いろいろな意味で、快く思っていないのが分かっていた魏無羨だったが、その後も、こっそりと持ち続けていた。

もちろん、藍忘機は、そのことを知っていて、黙認してはいたが、
やはり、機会があれば『闇狩り』しておきたいという気持ちでいたようだった。

まるで、春本が、魏無羨を惑わす魔道具とでも、認識しているかのように。

藍忘機は、一見、普段と変わらぬ冷静な表情の中に、
雲行きが怪しい空気を醸し出していた。

…それも、読み込んでいる本だろう。処分するんだな?

そんな眼差しの藍忘機から守るように、魏無羨は、春本を両手でしっかりと抱えた。

「これは、人からもらった物だから、簡単に手放せないよ」

…参考書たちも、私が君にあげた物だが?

「それに、処分していいか?なんて、贈ってくれた本人の承諾を、わざわざ取るのも失礼だ」

…今さっき、参考書の処置について、君は、本人に許可を求めていた。

「友達からもらった物は、扱いに迷う。恋人に問うより難しい」

ただ、無言で睨んでいる藍忘機の心の声を読みながら、
魏無羨は、しどろもどろに言い訳を並べていた。

「……」

藍忘機が、魏無羨の方にスッと手を差し出した。

…扱いに迷っているなら、私に渡せ。すぐに処分してやる。

そんな目で見つめている藍忘機に、
魏無羨は、引きつった笑みを浮かべながら、ふるふると、かぶりを振った。

藍忘機に渡したら最後、速攻、復元できないほど破砕されてしまうことだろう。


「春本は俗っぽい物という印象があるけど、俺には“芸術作品”なんだ。
飽きるまでは、手元に置いておきたい。…いいだろ?」

魏無羨の縋るような眼差しに、藍忘機が小さな吐息をついた。

魏無羨自身は無自覚だったが、
魏無羨のちょっとしたおねだりで請う仕草は、藍忘機を無条件に甘くしていた。

藍忘機は、スッと手を降ろすと、「箪笥で無いところに保管しろ」と言った。

「衣服と同じ場所に置いておけば、虫がつく」

最大限の譲渡だというように、背をむけた藍忘機に、魏無羨は顔を輝かせると「うん」と答えた。

そして、嬉々とした顔で、春本を持って、書棚の前に立った。

「参考書と同じく蔵書閣に置いてもいいけど、もちろん、そんなことはしないよ」

浮かれた調子で魏無羨が話し続けた。

「いつか。弟子寮に寄付しよう。きっと、この春本は、姑蘇藍氏の弟子達の“良き参考書“となるだろう」

そこまで言った魏無羨は、背後から流れてきた冷たくも刺さる視線に気づき、口を閉じた。

そ~っと、振り返った魏無羨は、

『さすがに、それは、看過できない』という上目遣いで睨みながら、
座卓の上に夕食の料理を並べている藍忘機を目にした。


「…うん。弟子達には、見せない。刺激が強すぎるだろうからな」

魏無羨は、首をすくめると、再び、春本を置く位置を探し始めた。

まだ、時間がかかりそうな様子の魏無羨に、藍忘機は軽い吐息をつくと、
「井戸に水を汲みに行ってくる」と言って、立ち上がった。

「下方に、空の文箱がいくつかある」

外に出る前、藍忘機が素っ気なく言った。

「見繕って、その中に入れて置きなさい」

…決して、書棚に並べておくな。
たとえ、表紙が『清河の歴史』になっていようとも。

魏無羨は、藍忘機の言外の声も聞き洩らさずに受け入れると、
いそいそと、棚の下方を覗き込んで、文箱を探した。

棚の下段に、今は使用されていない文箱がいくつか積みあがっていた。

魏無羨は、そのうちの一つを手に取ると、春本を中に入れた。
そして、その文箱を、藍忘機の目に触れないように、自分の棚段に置かれた巻物の奥にしまいこんだ。

そんな魏無羨の、浅はかな悪知恵は、藍忘機には簡単に見破られるだろうが、物分かりの良い“道侶”の鑑のように、見て見ぬふりをしてくれることだろう。

…よし。これでいい。

まるで、大きな一仕事を終えたように、魏無羨は内心で吐息をついた。

そして、ふと、目についた、ある物に意識を向けた。

…ん?あれは・・・?

書棚の隣の段は、藍忘機の書物や私物が並べられている箇所だった。

魏無羨は、その下方の段の奥に、まるで、隠されているように置かれている文箱に目を留めた。

…珍しいな。藍湛がこんな風に文箱を置いておくなんて。

魏無羨の中で、不穏な好奇心がむくむくと沸き上がった。

…もしかして。

この文箱には、藍湛が、俺に見られたくない物が隠されているんじゃないのか?
そうだ。いつも、俺の春本に目くじら立てているけど、藍湛にも“参考書”があるのかもしれない。

魏無羨は、藍湛の文箱を見つめながら、悶々とそんな事を考え出した。


…だいたい、最初から不思議だったんだよな。

俺達が、初めてヤッた時。手際はともかく、藍湛は、アレを結構“知ってた”みたいだった。

ヤルのは、俺とが初めてだって、藍湛は言ってたし、それは疑ってないけど、でも、どうも腑に落ちない所がある。

沢山の春本を見ていて、知識をつけていた俺はともかく、
藍湛の、あの知識と技は一体、どうやって身につけたんだ?

実は、禁室に、藍氏の秘密の春本が隠されているんじゃないかと疑って、探したこともあったけど、その時は、見つからなかった。

でも、藍湛は、やっぱり、どこかに春本をこっそり隠し持って見ていたんじゃないのか?

こうやって、さりげなく文箱に入れて。
堂々と棚の中に置いておけば、部屋に入った者も気にとめない。

静室に入るなんて、藍湛以外は、俺だけだけど。
こんな風にされていたら、今まで、春本があったとしても、俺も気づかない。

魏無羨の思考は、現実世界では数秒のことだったが、
脳内では、限りなく壮大に展開されていた。

他人の秘密を無断で覗き見る行為は、道徳的によくないことだと、魏無羨も分かっていたが、それよりも、今は好奇心の方が勝っていた。

…藍湛と俺の間に秘密は無い。
いや、俺は、そう望むし、藍湛も同意しているだろう。

それに、藍湛は、もう俺の春本の存在を知っている。
ここで、俺が藍湛の秘密の春本を見つけても、あいこっていうことで。

そんな言い訳を勝手に心の中で呟きながら、
魏無羨は、わくわくとした面持ちで手を擦り合わせた。

文箱に封印術がかかっていた場合を考えて、解く準備をした魏無羨だったが、文箱には、何の仕掛けも無かった。

魏無羨は、ただ蓋がしまった状態の文箱をそっと取り出すと、その上に手をかけた。

…何が入っているのかな?

魏無羨は、期待に胸を膨らませながら、そーっと文箱の蓋を開けた。

そして中を覗きこんだ魏無羨は、静かに息を止めた。

文箱の中に、見覚えがある絵が入っていた。

書物を読む人の姿。髪には花が飾られている。

一目で藍忘機を描いた物だと分かる画だった。

「…俺の絵だ」

魏無羨は、思わず、ぽつりと呟いた。

以前。

魏無羨が、雲夢江氏から、姑蘇藍氏領の雲深不知処に学びに訪れていた時に、罰を受けていた蔵書閣で。

見張り役でそばにいた藍忘機を戯れで描いた絵だった。

魏無羨は、藍思追から、この絵が、
初めて藍忘機から問霊を習った日に、使用された物だということを聞いていた。

その時に、魏無羨は、あの時自分が描いた絵を
藍忘機が、その後もずっと手元に置いてくれていた事を知った。

そして、今、その絵が目の前にある。

魏無羨にとっての時間にすれば、数年前のような出来事だったが、藍忘機には、さらに時を重ねていた物。

それが、こうして、大切に保管されていることに、魏無羨は心を打たれた。

魏無羨が世にいなかった間も。
再会後、言葉に出さずとも。

藍忘機の心の中には、ずっと魏無羨がいた。

…藍湛…。

魏無羨は、涙ぐみそうになった目を閉じると、感無量になっている気持ちをぐっと抑えた。

…これは、俺の描いた絵だけど、藍湛の物だ。
それも、心の奥深くにある大事なもの。
俺が、無断で見ていいものじゃない。

そんな想いになった魏無羨は、文箱の蓋をしめようとした。

しかし、文箱の中に紙が2枚あることに気づいた魏無羨は、やはり、その好奇心をおさえることが出来なかった。

…俺の絵の下に、もう1枚紙がある。これは、なんだろう?

魏無羨は、迷いより先に、上の絵をめくると、下の紙を見下ろした。

そこに、“兎”の絵があった。

兎の顔には、目鼻口と眉らしきものの他に、謎の点も描かれている。

描写としては、精密なものでは無かったが、魏無羨は、その絵を“可愛い”と思った。

…これは、俺が描いた物じゃない。でも、どこかで見た気がする。
いつ、どこでだったかな?うーん…。思い出せない。

魏無羨が首をかしげて、記憶を探っていると、
外の方から、部屋に近づいてくる足音が小さく聞こえた。

静室の裏手に水を汲みに行っていた藍忘機が戻ってきたようだった。

魏無羨は、慌てて、蓋を閉めた文箱を、先ほどあった場所に寸分違わずに置いた。

そして、そそくさと、座卓の前に座ると、藍忘機を待った。

それから。

魏無羨は、藍忘機の姿を、部屋に入ってきてから、水を入れた湯桶を囲炉裏近くに置く所作まで目で追った後、尋ねられていないのに、「片付けは終わった」と告げた。

藍忘機は、書棚の方をチラリとも見ずに、「夕飯にしよう」と言った。

座卓の上には、藍忘機が雲深不知処の厨房から持ってきた食事が並べられていた。

どれも、雲深不知処のいつもの食事より、見た目もつくりも豪華な料理だった。

「さすが大晦日。雲深不知処の料理も豪勢だ」

魏無羨は、顔を輝かせると、箸を取った。

「明日の昼食も、新年の祝い御膳仕様になるのかな?」

雲深不知処に来てから。
それまで、食事に関しては、諦め気味だった魏無羨も、心を躍らせた。

「雲深不知処の料理人たちは、この料理を作った後、皆、帰省した」

「え?」

魏無羨は、総菜の皿に伸ばしていた箸を止めた。

「じゃあ、明日の食事はどうするんだ?」

雲深不知処の中の門下生や弟子達の多くは、もう帰省していなくなっていた。

厨房の料理人たちも、新年を実家や故郷で迎える為に帰るのは、当然のことだろう。

魏無羨は、自分が、江氏の仙府、蓮花塢にいた時の事を思い出した。

蓮花塢には、住み込みで働いていた使用人や料理人たちもいて、新年の祝い料理を用意してくれていた。春節には、領地の中で、その子ども達と一緒に糖蓮子(※蓮の実菓子)を食べたり、賑やかに遊んだ記憶もあった。

もちろん、各地の風習があり、祝い方も仙家によって違うことだろう。

しかし、市井でも、新年は盛大で華やかに祝っていることを知っていた魏無羨には、初めて迎える雲深不知処の春節は謎に包まれていた。

「案じなくていい」

藍忘機が言った。

「昼食は、私が作る」

「ああ、藍湛が」

魏無羨は、ほっと吐息をつくと、笑みを浮かべた。

「うん。藍湛の料理は美味いから楽しみだ」

魏無羨は、気を持ち直して、再び、料理の皿に箸を向けた。

「新年の祝い日は、姑蘇藍氏といえども、休みなんだろ?
明日の朝は、ゆっくり起きて、昼食を作ってくれればいいよ。
それで、食事したら、一緒に街に繰り出そう。
この前、街の人達から、数日間の新年祝いは派手にするって話を聞いた。
街中、華やかな飾りでいっぱいで、花火も上がるって。見に行きたい」

そう、わくわくした面持ちで語り、
皿から、丸い揚げ芋の料理を箸で持ち上げようとしている魏無羨を、藍忘機は、ジッと見つめた。

そして、「明日は出かけない」と言った。

「ん? そうなのか? 何か用事がある?」

箸から、つるつる逃げる、丸い芋を掴むことに夢中になっていた魏無羨は、軽い調子で藍忘機に尋ねた。

「藍家の集まりがある」

「ああ~…、藍家の」

魏無羨は、こくこくと頷いた。

「やっぱり、新年の始まりは家族で祝わないとな。じゃあ、藍湛が藍家の集まりに行っている間、俺は、静室で、新年の迎え酒でも飲んでるかな~」

そう呑気に言いながら、
ようやく箸で芋を捕えた魏無羨に、藍忘機が言った。

「君も来る」

「あ?」

魏無羨は、芋を食べようと大口を開けて、
目の前に座っている藍忘機の顔を見上げた。

藍忘機が再び口を開いて、ゆっくりと言った。

「明日、藍家の新年会に、君も参加する」


「・・・・・・は?」

魏無羨の箸から、ぽろりと、こぼれた芋は、
まるで、自分には関係の無い話だ、とばかりに、座卓の上からも転がり落ちた。





(続く)




シリーズ「逢月編」、「胡蝶の夢酔い」より、数か月未来の話です。
忘羨のカップルは、もう“一線も越えた”完全に恋人関係の二人。


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