FC2ブログ
管理人★みつば★の好きな小説、ドラマ、映画等の感想やイラスト、小説などの二次創作物がおかれています。
プロフィール

★みつば★

Author:★みつば★
「みつばのたまて箱」にようこそ。
管理人★みつば★です。
記事の中にお好きな物があれば
是非一緒に楽しみましょう♪

最新記事

カテゴリ
月別アーカイブ
訪問者様♪

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

RSSリンクの表示
リンク
QRコード

QR

中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「暗翳(あんえい)の灯」10話です。

二次小説を読む注意点、コメント記入、「陳情令」の他の二次小説も
「陳情令」二次小説INDEXページからお願いします。


「陳情令」の登場人物・名称紹介のページはこちらから

とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

ドラマ「陳情令」、原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。


※この二次小説は、「希望を呼ぶ漆黒」の続編です


「続きを読む」からお入りください






暗翳の灯(10話)





轟音と共に岩間から業火が吹きあがった。

赤々と伸びた火柱は、夜天を焼くかのごとく高く昇り、遠くの姑蘇の街からでも目視できるほどだった。

大地が生き物のように蠢き、“魔の乱葬塚”に集まっていた者達の体を振動させている。

炎のように見えたが、“供犠の燎火”の正体は濃度の高い妖気と瘴気だった。
だが、人が触れれば、即、命を奪われるほど危険なもの。
たとえ、仙師といえども、不用意に近づけば、邪気に心身を蝕まれてしまう。

しかし、危機はそれだけでは無かった。

“供犠の燎火”の底から、不気味な声があがり、中から、何体もの妖魔と魔獣が飛び出してきた。

いち早く魔の気配を察した藍忘機と魏無羨が、“供犠の燎火”の周囲に結界を張り、妖魔の動きを食い止めたが、素早い魔獣の数体が、二人の間をすり抜けた。

そして、勢いよく飛び出した魔獣達は、“供犠の燎火”の近くにいた者達には、見向きもせず、姑蘇の森の中にそれぞれ走り去っていった。
動きを止められた他の妖魔と魔獣たちの方は、咆哮しながら結界の中で暴れまわっていた。

まるで、地獄の竈が開かれたような光景。

衝撃を受け、しばし呆然と立ち尽くしていた姑蘇藍氏の門下生達も、意識を戻すと、藍忘機にならって、姑蘇藍氏の結界術を張り始めた。


魏無羨は、周囲の邪気を取り込み、術の力に込めて結界を張っていた。
しかし、それは、魔性の者の動きを止めることは出来ても、“供犠の燎火”を止めることには無益だとすぐに察した。

「藍湛、魔獣が2体、森に放たれた」

魏無羨は近くで内部の結界を張っている藍忘機に向って言った。

全身圧迫される濃い瘴気が含まれた大気の中で、魏無羨の声もかき消されるほどだったが、藍忘機の耳には届いていたようだった。

藍忘機は、魏無羨に微かに頷いてみせると、結界術に集中した。

藍忘機と姑蘇藍氏の結界術は、“供犠の燎火”の勢いをおさえ、魔の封印塚から魔物の出没をくい止めていた。
しかし、藍忘機と門下生達が全霊力を注いだ結界でも、完全に“供犠の燎火”を封じる事は出来ないようだった。

結界術に意識と力を集中していた魏無羨は、「行くな!」と叫ぶ仲英の声にハッとなった。

魏無羨が見ると、仲英は、金氏の男の後を追って、“供犠の燎火”に飛び込もうとしていた聶氏の仙女の腕を掴み、必死で引き留めていた。

「生贄はもう十分だ。お前は生きろ」

そう言う仲英に、仙女はフッと微笑を浮かべると、小さく何か言った。

…え?

動きを止めた仲英の体が、突如地面に崩れ落ちた。
横たわる仲英のそばで、仙女は縛りを解いた姿で立っていた。

「仲英!」

仲英に何が起こったのか目視できなかった魏無羨は、とっさに名を呼んだが、仲英はうつ伏せに倒れたまま動かなかった。

そんな仲英を見下ろしていた聶氏の仙女は顔を上げると、魏無羨と藍忘機の方を一瞥した。
そして、身をひるがえすと、混乱に乗じて、暗い森の中に姿を消した。

清河聶氏の若者が仲英のそばに駆け寄って、仲英の脈を診た。

「大丈夫。薬で眠っているだけです」

清河聶氏の若者は、仲英のかたわらに転がっていた空の小瓶を取り上げて見せた。
それは、先ほど、仙女が玉翠花から取り上げていた眠り薬だった。

清河聶氏の若者の言葉に、魏無羨は、ほっと吐息をついた。

「でも、この量を全部浴びせられたのなら、しばらくは動けません」

魏無羨の霊符で動かなくなった祖母と離れた場所にいた玉翠花が言った。
清河聶氏の若者が、意識の無い仲英の体を抱えて、玉翠花のところに戻るのを確認した魏無羨は、再び、結界術に集中した。

逃げた仙女に聞きたいことがあったが、魏無羨も藍忘機も今の持ち場を離れることが出来なかった。

結界を常に張り続けていなければ、“供犠の燎火”はすぐに勢いを増し、封じられていた魔物たちが次々と放たれることだろう。

下方から吹き上がる“供犠の燎火”の勢いが強くなった。

魏無羨が結界術を続けながら、他の者達に意識を向けた。

姑蘇藍氏の門下生が外側の結界内で足止めしていた魔物達と戦っている温寧と思追も苦戦しているようだった。
玉家の二人と意識の無い仲英を瘴気から守りながら周囲に結界を張っている清河聶氏の若者。

姑蘇藍氏の門下生達も全力で結界に力を注いでいたが、効力が続くのも時間の問題のようだった。

魏無羨は、内側の結界術に霊力を注いでいる藍忘機の横顔を見やった。

…いくら、含光君といえども、無限に霊力があるわけじゃない。

それに、完全に対処する封印術を施さなければ、この“供犠の燎火”は消えない。
生贄を捧げる以外、これを止める術は無いのか?…いや。何か他に方法があるはずだ。

魏無羨は、持てる知識を総動員して頭の中で策を巡らせた。
しかし、“供犠の燎火”という正体不明の封印術に対抗できる案は浮かんでこなかった。

魏無羨の右方でビシっと結界に亀裂が入った音がした。

姑蘇藍氏の門下生達が張っていた結界部の方にほころびが生まれ、そこから新たに魔物が1体飛び出していった。

慌てて、術を込めなおした姑蘇藍氏の者達にも疲労が見え始めていた。

…このままでは。

結界が崩壊すれば、“供犠の燎火”から、魔の乱葬塚に封印されていた全ての魔物たちが解き放たれ、姑蘇は災厄の火に包まれる。

魏無羨の中に焦りの感情が生まれた時、魏無羨の横にスッと藍忘機が並んだ。

「もうしばし耐えろ」

藍忘機が言った。

「兄上が来る。それまで持ちこたえるのだ」

「沢蕪君が、ここに来るのか?」

「ん。先ほど、問霊に入る前に連絡を取った。
闇狩りを終えたら、封印術に必要な物を届けてくれる」

…封印の術に必要な物。

「じゃあ、これを何とかする手立てがあるんだな?」

魏無羨の問いに藍忘機が「そうだ」と答えた。

藍忘機は、魏無羨から『生贄』という情報を聞いた時、彼らが何をしようとしているのか推測していた。
そして、万一に備えて必要になるかもしれない物を準備させていたのだろう。

「この魔の乱葬塚は必ず封印出来る」

藍忘機の力強い声に、魏無羨の中で活力が戻った。
魏無羨は、気を引き締め、供犠の燎火にむけていた両手の平に力を集めなおし、結界に注いだ。

藍忘機の言葉を聞いた、姑蘇藍氏の門下生達や思追も息を吹き返したように、それぞれの持ち場を死守した。

災いの灯に、希望という光で対抗するように。
その場にいた全員が藍忘機を中心に、力を合わせ、“供犠の燎火”に立ち向かっていた。

やがて、遠くの夜空から流星のような光が飛んでくることに玉翠花が気づいた。

「沢蕪君様です」

玉翠花の声に、姑蘇藍氏の門下生達は、空を仰いだ。

仙剣に乗った沢蕪君を先頭に、姑蘇藍氏の門下生達の隊がこちらに近づいていた。

結界を張っていた姑蘇藍氏の門下生達に安堵の吐息がもれた。

仙剣から降り立った沢蕪君は、後続の姑蘇藍氏の門下生達に指示を出すと、“供犠の燎火”の周囲に新たな結界陣を組ませた。そして、それまで力を注いでいた門下生達を交代させた。

・・・助かった。

藍曦臣は、地面にへたりこむように休息にはいった門下生達を下がらせると、今度は、別の隊の者達に、外側の結界内の魔物退治を指示した。
そして、それらの指揮を終えた藍曦臣は、藍忘機と魏無羨の方に駆け寄って来た。

「忘機、魏公子、お待たせしました」

藍忘機は、藍曦臣が救援に向かっていた闇狩りのことは問わなかった。
何も聞かずとも、無事な姿で沢蕪君が闇狩りを完遂したのを分かっているのだろう。

藍曦臣は、魏無羨と藍忘機の前で燃え盛る業火のような妖気の塊を、険しい目で見上げた。

「これが供犠の燎火・・・」

初めて目にする、今では禁術とされている物に藍曦臣も驚きを隠せないようだった。

藍忘機と魏無羨の代わりに、複数の門下生達が結界術を交代していたが、それは、僅かな時間稼ぎだった。

「兄上。思念文でお願いした物はありましたか?」

そう尋ねる藍忘機に藍曦臣が頷いた。

「雲深不知処の禁室で保管していた物を持ってきました」

藍曦臣は袂から1尺(20センチくらい)ほどの長さの六角柱の形をした水晶のような物体を5本取り出した。

…これは?

そんな顔で水晶の棒を見つめていた魏無羨に「結界石です」と藍曦臣が言った。

「滅多に無い貴重な物ゆえ、普段の闇狩りに使用することはありませんが、とても強力な結界をはる媒体になります。藍忘機はこれを“供犠の燎火”の封印に用いる考えのようです」

藍曦臣から藍忘機に視線を移した魏無羨に、藍忘機が藍曦臣の説明を引き継いだ。

「“五星光芒陣”という結界術だ」

藍忘機が魏無羨に手短かに結界の張り方を教えた。

“五星光芒陣”とは、封印を施す場を中心とし、5本の光芒(光の線)で星の形で囲む結界陣だった。
光芒は5里(約2キロ)。それぞれの交点となる地に結界石を順序通りに埋め込み、上空より描いた五星光芒陣と力を繋いで、内側の中心部を強力に浄化する術だということだった。

「仙督が引き継ぐ書の1つに、その方法が書かれていた。聶氏の仙女が持ち去った書物より後に生まれた術。“五星光芒陣”は、“供犠の燎火”を鎮め、魔の乱葬塚の封印に有効だと考えた」

…魏嬰はどう考える?

そんな目で見つめる藍忘機に、魏無羨は同意するように頷いた。

「すぐに、その結界陣を張ろう。今の説明で方法は分かった。俺が結界石を5つの場所に設置する役を引き受ける」

魏無羨が胸に拳をあてて、そう言った時。

後方で、再び結界が綻びかける音が響いた。

しばし休息していた姑蘇藍氏の門下生達も、霊力を注ぎに戻っていたが、“供犠の燎火”は再び勢いを増していた。

「藍宗主」

藍忘機が言った。
藍忘機が藍曦臣を“兄上”では無く、藍宗主と呼ぶのを初めて聞いた魏無羨だった。

「“五星光芒陣”は、私と魏嬰に任せ、藍宗主は“五星光芒陣”が完成するまで今の結界でここを抑えてください」

「分かりました」

藍曦臣は、藍忘機に頷くと、“供犠の燎火”の前に立ち、姑蘇藍氏の門下生達と共に結界術に霊力を注いだ。

藍忘機が魏無羨に、5本の結界石を手渡した。

「私が上空から“五星光芒陣”を描く。その交点の真下にこれを」

「わかった」

魏無羨は、5本の結界石を、持っていた巾着に入れると、それを懐に入れた。
そして、藍忘機の顔をはたと見つめると、意を決したように口を開いた。

「藍湛。思念話の術を俺にかけてくれ」

藍忘機が魏無羨をジッと見つめ返した。

…よいのか?

そう問うような藍忘機の顔に魏無羨は了承するように頷いた。

「上空にいる藍湛が見える場所を俺に伝えて欲しい。思念話の術を使えば、結界石の設置も正確に早く行える。俺も藍湛に伝えたいことがすぐに教えられる。でも・・・」


…この術を使えば、自分が気づいてしまった藍湛への想いが、藍湛に無意識に伝わってしまうかもしれない。

もう、それでもいい。

仙督となってまだ日が浅いのに、引き継いだ書を覚えるほど読み込んでいた藍湛。
藍湛は、こんなに真剣に己の責務に向き合い、信念を通しているのに、俺は自分の都合ばかり考えていた。だから・・・。

「これが終わって、落ち着いたら、俺の話を聞いて欲しい。藍湛に言っておきたいことがある」

万が一、思念話で伝わってしまったとしても、向き合って、ちゃんと言いたい。
たとえ、その時、藍湛がどんな風に受け取ろうとも。

魏無羨は、そんな覚悟を込めた顔で藍忘機に言った。

藍忘機はそんな魏無羨に「わかった」と答えると、スッと右手の指を魏無羨の額にかざした。

『森に3体の魔物が放たれている。用心しろ』

魏無羨の脳裏に、藍忘機の声が直接届いた。
藍忘機との思念話の術が通じたようだった。

これで、しばらくの間、魏無羨は藍忘機と考えを伝達することが出来るようになった。

魏無羨は、藍忘機の忠告に微笑で応えた。

藍忘機は、魏無羨の笑顔を見た後、仙剣を抜き、術を発動させた。

仙剣に乗った藍忘機は、藍曦臣達が結界で抑えている“供犠の燎火”の真上まで上昇すると、上空に“五星光芒陣”を描く準備を始めた。

「魏先輩」

藍思追と温寧が魏無羨に駆け寄った。

「我々は、先に、森に放たれた魔物の闇狩りに向います。沢蕪君様からの許可も頂きました」

「わかった。二人とも気をつけろ」

「魏先輩も」

藍思追は温寧と顔を見合わせて頷くと、それを合図のように、魔獣が走り去っていった方角に駆けていった。

魏無羨が、上空の藍忘機を仰ぎ見ていると、後方で、仲英の呻くような呼び声が聞こえた。
清河聶氏の若者と玉翠花の近くで横たわっていた仲英が、薄目を開けて魏無羨を見ていた。

「魏嬰・・・」

「仲英、目覚めたか?」

魏無羨は、仲英のそばに駆け寄ると、片膝を折って仲英を見下ろした。

「ああ…こんな濃い瘴気の中じゃ寝てられない。だが・・・まだ体が動かない」

多量の眠り薬を仙女に使われた仲英は、朦朧とした状態だった。

「すまない。魏嬰。俺は、またヘマをやらかした」

そう漏らす仲英に「気にするな。休んでいろ」と魏無羨が言った。

そして、腰を浮かせて行こうとした魏無羨だったが、その腕を仲英が握った。

「魏嬰。頼みがある。あの火を何とかした後でいい。彼女を探してくれ」

そう言って、仲英は、懐から術符を取り出し、魏無羨に震える手で差し出した。

彼女、というのが、先ほど逃亡した聶氏の仙女のことをさしていることが魏無羨には分かった。

「さっき、彼女を捕えていた時に『印』をつけて置いた。彼女はまだ姑蘇の中にいる。この術符が居場所を教えてくれるだろう」

「助かる。彼女は“封印の書”のありかを知っている」

そう礼を言い、術符を見つめた魏無羨に仲英は小さくかぶりを振った。

「封印の書の為だけじゃない…。もし彼女を見つけたら言伝を頼む。自暴自棄になるくらいなら、俺と一緒に旅に出ようと・・・」

仲英はそこで言葉を途切れさせると、意識を失った。

仲英の顔を覗き込んだ玉翠花が「また、眠りました」と魏無羨に告げた。

魏無羨は、仲英の寝顔に「分かった」と声をかけると玉翠花と清河聶氏の若者を見やった。

「あなた達は、仲英とおばあさんをつれて、先ほど姑蘇藍氏の者が捕えられていた岩窟に避難していてくれ」

「でも・・・」

同じ清河聶氏の者や玉家の関わりのせいもあって、こんな事態になってしまった。
それなのに、自分たちだけ避難して良いものか。
そう申し訳なく思っているような玉翠花を安心させるように魏無羨は笑みを見せた。

「ここは、姑蘇藍氏に任せればいい。そして、仲英の為にも、おばあさんの為にも、この件が無事に終えられるように、彼らの体を安全なところに移動してほしい」

玉翠花と清河聶氏の若者は魏無羨の言っている意味を理解し、頷いた。
そして、二人で仲英と祖母の体を抱え、魏無羨と結界を張っている姑蘇藍氏の者達にお辞儀すると、岩窟にむかって歩き出した。


上空では藍忘機が、術を発動する準備の最終段階に入ったようだった。
藍忘機が暗器にしていた“忘機”を場に現すと、弦に霊力と術を込めて弾いていた。

魏無羨は、「魏公子」と呼んだ藍曦臣の声に気づいて、そばに駆け戻った。

「沢蕪君」

「魏公子。 “五星光芒陣”のことでお耳に入れたいことがあります」

結界術を張りながら、余裕の無い藍曦臣の表情に、魏無羨は気を引き締めた。

「はい」

「“五星光芒陣”の術を行使する者は、多大な霊力を消費します。どうか、術が発動したら、なるべく迅速に事に当たってください」

藍曦臣の言っている意味はこうだった。

“五星光芒陣”の術を使う藍忘機が心身共に受ける負荷はとても重い。
だから、出来る限り、早く封印術を完成させて欲しい。

藍忘機宗主としての立場では無く、弟を心から案じる兄としての言葉に、魏無羨は「分かりました」とはっきりと返事した。

そんな魏無羨に藍曦臣は「頼みました」と言う体で微笑を浮かべると、再び結界術に気を込めることに意識を集中させた。

魏無羨は、藍忘機を見上げた。

上空の藍忘機を中心に、5本の光の線が生まれている。
それらは、5方向に伸びて交わうと、光る星の形でとどまった。

“五星光芒陣”の図は完成した。

あとは、この図の指し示す頂点、5か所の地に、結界石を埋め込む。

魏無羨は、空の図を確認した直後、弾かれたように飛び出した。

『まずは北に』

脳裏に響く藍忘機の声と場所のイメージ映像を追って、魏無羨は地を蹴り闇の中を駆けていた。

魏無羨の頭上のはるか上では、深い夜色の空にも染まらない純白の光が小さく輝いている。


…絶対に、止められる。“供犠の燎火”を。


頭の中の魏無羨の言葉が、藍忘機にしっかりと伝わったのだろう。

藍忘機が頷く姿が見えたように感じた魏無羨は、誰にも見えないはずの微笑みを浮かべると、空にいる藍忘機に意識を向け、力強く頷き返していた。





(続く)



拍手コメント、コメント、メールのお返事は、遅くなりますが、
この小説の更新が終わった後にさせて頂きます。よろしくお願いします。

みつばの二次小説を読んで頂きありがとうございました。
記事を気にいって頂けたら、「白い拍手ボタン」かランキングボタンを押してお知らせください。


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



関連記事

テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
// ホーム //