fc2ブログ
管理人★みつば★の好きな小説、ドラマ、映画等の感想やイラスト、小説などの二次創作物がおかれています。
プロフィール

★みつば★

Author:★みつば★
「みつばのたまて箱」にようこそ。
管理人★みつば★です。
記事の中にお好きな物があれば
是非一緒に楽しみましょう♪

最新記事

カテゴリ
月別アーカイブ

訪問者様♪

更新通知登録ボタン

記事更新を通知します

検索フォーム

QRコード

QR

中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「雲山の夜と月」(4話)です。

二次小説を読む注意点、コメント記入、「陳情令」の他の二次小説も
「陳情令」二次小説INDEXページからお願いします。


「陳情令」の登場人物・名称紹介のページはこちらから(名称、説明、更新しました)

とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

ドラマ「陳情令」、原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。


※この話は「迷い路」の続きになります。


「続きを読む」からお入りください






雲山の夜と月(4話)




「それって…」

魏無羨がゴクっと口の中にあったスープを呑み込んだあと、器を台に置いた。

「もしかして…藍湛が言っている『話をする』というのは、問霊?」

コクリと藍忘機が頷いた。
そして、魏無羨の反応を見ながら藍忘機が続けた。

「彼女の持ち物があり、条件が合えば問霊が出来る。君にその気持ちがあるのなら、私が問霊する」

必ずしも問霊が出来るとは限らない。
藍忘機もそれは断言できなかった。

現に十数年間、藍忘機が魏無羨を問霊し続けても答えが無かったからだった。

相手の魂にその気持ちが無い時。
魂自体が消滅しているか弱っている場合など。

出来ないことの条件もあったが、そうでなければ、
琴の音で魂と会話ができる秘術。問霊。

藍忘機は、魏無羨に、藍忘機の問霊で師姉と会話をしてみるか?と問うていた。

「・・・・・・」

…師姉…。

魏無羨は脳裏に、師姉、江厭離の姿を浮かべた。

『阿羨』

最後まで自分を気遣っていてくれた師姉。
あんな風な別れ方では無く、もっと話をしたかった。
そして、伝えたいこともあった。

それが出来るかもしれない。と藍忘機が言っている。

でも…。

魏無羨は、腹部に手を当て、ギュッと己の衣服をつかんだ。

「…師姉と話をしたい。
ただ、今すぐじゃない。俺の腹が決まった時に話をしたい」

そう言う魏無羨を藍忘機がいぶかし気に見つめた。

「腹が決まる、とは、何のことだ?」

「うん…。藍湛が雲深不知処に俺を連れて来る前に言っただろ?
俺が、これから何をしたいか考えろって」

『君は何かやりたいことがあったのでは無いか?』

「もちろん闇狩りは続けたい。でも他にもやりたいことがあった」

「やりたいこと…。それは何だ?」

そう問う藍忘機に魏無羨は小さくかぶりを振った。

「今はうまく話せない。少し考えていることもあるし、自分の中ではっきり答えを出したい。
それが出来たら、藍湛には必ず話す。それまで待って欲しい。問霊も」

「ん…」

頷く藍忘機に魏無羨は、ほっと息をついて微笑んだ。

そして、蓮根と排骨を食べ、スープを飲み切り、その器を置いた後、
ずっと藍忘機に言おうとしていて、言えずにいたことを口にすることにした。

「藍湛…今さらだけど、あの時の手紙をありがとう」

「あの時の手紙とは?」

「この前…いや、昔、金凌のお祝いを知らせてくれた手紙だ。あの時、俺は祝いに行こうと思って贈り物も用意していたのだけど……」

魏無羨が夷陵の乱葬崗にいた時、ひっそりと藍忘機が金凌の生誕記念祝いがあることを、したためた手紙を届けてくれていた。
魏無羨は、温寧を伴って、師姉と金凌への祝いの贈り物を準備していたのだった。
しかし、その後、結局、渡せなかったばかりか…。

そこまで思い出した魏無羨は苦しさが喉元を締め付けるような感覚に陥った。

そんな感覚をふりはらうように魏無羨は自嘲すると、勢いよく器の茶を飲み干した。

そして、藍忘機の顔をもう1度見つめなおして口を開いた。

「でも、俺、藍湛の手紙は凄く嬉しかった。昔の事でもそれだけは伝えたかった。今さらだけど」

「ん…」

藍忘機が小さく頷いた。

「それと…あの時、一度俺たちが別れた後、雲深不知処の外れにいる俺を迎えに来てくれて、
雲深不知処に行こうと誘ってくれてありがとう」

魏無羨の話の続きに、藍忘機は、ハッとしたような顔になった。

「ああ、それから、この前の天子笑。金麟台の帰りに藍湛が姑蘇の街で俺の為に買ってくれてたんだろ?ありがとう」

「・・・・・・」

「ただ、仲英から聞いた。藍湛、この前、宿にいる仲英に会いに行ったんだろ?その時、俺の飲んだ酒代と宿代を渡そうとしたんだって?」

「・・・・・・」

黙したままの藍忘機に魏無羨は、微笑を浮かべた。

「藍湛が仲英に会いに行った理由が他にあったのは、さっきの話で分かった。でも、酒代と宿代に関しては、誤解だ。もし、そうだったとしても、藍湛が俺の為にそこまですること無いんだ。今後も俺の金(かね)の事で藍湛や雲深不知処に迷惑かけないって約束する。…いや、現に今、藍湛から金(かね)を借りてるのに偉そうに言えた身分じゃないけど」

「金(かね)のことは気にするな。全て君にあげたものだ」

返すことは考えなくていい。藍忘機はそう言っていた。

「うん、ありがと」

魏無羨は気づいていなかったが、
魏無羨が礼を述べるたびに、藍忘機の顔がだんだん険しいものになっていた。

「なぜ、今、そんなに何度も礼を言うのだ?」

藍忘機がいぶかし気に尋ねた。

「最初の礼は、あの時、言えなかった。次のは、言いそびれた。
最後のは、会えたら伝えようと思ってた。だから今感謝を伝えた。ありがとうは、言える時に伝えておきたいから」

そう答えた魏無羨を藍忘機が、ジッと見つめて、小さく呟いた。

「まるで……」

「ん?…まるで?」

「・・・・・・」

「まるで、何?藍湛?」

魏無羨の眼差しに、藍忘機は、そっと目を伏せると再び口を閉ざした。

「?」

魏無羨は、皿に残った料理をさらうように食しながら、
何か思慮し、急に顔が曇った藍忘機を不思議そうに眺めた。

しばらくして、店の女将がお替りの熱い茶を持って部屋を訪れた。

「お食事はいかがでしたでしょうか?」

ほぼ空になっている器や皿を見て女将が言った。

「どれも、とても美味しかったです」

魏無羨が満足気に笑って答えた。

藍忘機も魏無羨に同意するように、頷いていた。

「嬉しいお言葉をありがとうございます。お口直しのデザートのご用意もございます。
よろしければ、甘味の献立表の中から1品、お好きなものをお選びください」

そう言った女将から、甘味の献立表を受け取った魏無羨は中をざっと眺めた。

甘味菓子の名前には、ほとんど「蓮」がついていた。

「これ、全部蓮根や実で作った菓子ってことですか?」

…俺が、夢雲にいた時は、こんな菓子、見たこと無かったな。

そんな思いで献立表を見ていた魏無羨に女将が説明を始めた。

「はい。雲夢の名物は蓮根です。昔から蓮根を使った料理は沢山ありますが、昨今は蓮根菓子の開発も盛んです。今の宗主様も名物の商売を推奨されていて、雲夢では支援金も出してくださっているとか。ここ最近では、日持ちする蓮根菓子も料理人や職人によっていろいろ作られているそうです。
姑蘇にある、わたくしどもの店でも、新しい蓮根菓子作りに取り組んでおります。旬が手に入る時は、生菓子を。そうでない時は、乾燥蓮根や実を用いて、日持ちする菓子を提供させて頂いております」

そう言って、女将は店の蓮根菓子でおすすめの物2品を示した。

「じゃあ、俺はこれを頂きます」

1品を指さし、藍忘機はどうする?という風に献立表を見せた魏無羨に、藍忘機は「私はこれを」と、魏無羨が選んだ物とは別の菓子名を指差した。

「ありがとうございます。それでは、しばしお待ちくださいませ」

女将はそう言って、空の器や皿を下げると、個室から出て行った。

魏無羨は、酒甕の酒を最後の一滴まで杯に注ぎ込み、それを飲み切った後、はあ~と満足気な吐息を漏らした。

腹も満たされ、酒も飲め、そして、藍忘機にも、気がかりな事のおおかたは話がついた。

そんな思いで、魏無羨はすっかりくつろいだ気分でいた。

「藍湛、俺たち、どこまで話してた?」

そう問う魏無羨に、藍忘機は、ただ、チラッと魏無羨を見ただけだった。

いろいろな話をした為もあったが、藍忘機も、美味しい食事に満足して、真面目な話は頭の片隅のどこかに行ってしまったのかもしれない。…と、魏無羨は、自分と同じような心情を当てはめて呑気に考えた。

本当は、他にも藍忘機に問いたいことがあったはずの魏無羨だった。
だが、藍忘機が仙督として、行っている事と、玉嬢との婚姻は無い、ということをはっきり聞けただけで、後は、どうとでもなるという気持ちになっていた。

そんな魏無羨は、とっさに思いついたことを、にやつきながら口にした。

「藍湛、“うらしま太郎”の話って知ってるか?」

「ん」

頷く藍忘機に「さすが藍湛」と魏無羨がハハっと笑った。

「俺は献舎されて16年後に蘇った。それで、昔聞いた“うらしま太郎”のおとぎ話を思い出した。
今の俺はうらしま太郎みたいだなって。藍湛は“うらしま太郎”の話のどこに一番関心を持った?」

「私は…」

藍忘機が少し俯いた。

「竜宮城の乙姫が、うらしま太郎が陸に帰りたいと言った時、何を想ったのか。そして帰す時に何を考えたのかを知りたい」

藍忘機の答えに、魏無羨が噴き出した。そして楽し気な笑い声をあげた。

「藍湛が気になるのは、うらしま太郎じゃなくて、乙姫の方なんだ。やっぱり藍湛も男だな。美女のことに関心が向くなんて」

可笑しそうに笑う魏無羨を上目づかいで睨んでいるような藍忘機に、魏無羨は、照れていると勝手に解釈した。

「うん。俺が考えるに、乙姫は、うらしま太郎の事が好きだったんだろ?だったら、好きな男の望むことをかなえてやろうと思った。だから、うらしま太郎が帰る時も、彼がいたい場所で、彼が好きな人たちの近くで達者で暮らしていってほしい。って、そう考えたんじゃないか?」

魏無羨は言いながら茶を口に含んだ。

…師姉が言ってたことがある…。いくら愛しいと思っても、家族や愛する人と離れて暮らさせるのは可哀そうだって。

雲深不知処の可愛い兎を蓮花塢に連れて行くか?と魏無羨が聞いた時に師姉が言った言葉だった。

…たぶん乙姫も師姉と同じような事を思ったのかもしれない。

「では、なぜ、玉手箱を持たせた?」

藍忘機が魏無羨に尋ねた。

「あの中には、うらしま太郎の時間を巻き返す術が入っていた。そんな危険なものをなぜ乙姫は好意を持つ者に持たせて帰したのだ?」

「それはだな~…藍湛」

魏無羨が鼻の横をちょいちょいと指でかいた。

「あれは、海の中でうらしま太郎が乙姫と過ごした“陸の上”の時間だからだ。おそらく陸の人間のうらしま太郎と乙姫とでは時間の流れが違ったのだろう。だから、うらしま太郎が竜宮城にいる時、乙姫が彼に時を封じる術をかけていた。でも、乙姫は、別れる男のそんな物を未練たっぷりに手元に置いときたくは無かった。お前の物は、お前が持っていけ。そんな感じで、渡したんじゃないのか?」

「・・・・・・」

「それに乙姫は…そうだな」

魏無羨が言った。

「もしかしたら、玉手箱の内にうらしま太郎あてに書いた手紙を入れていたんじゃないのか?
うらしま太郎が約束を守って、玉手箱を開けなかったら永遠に読まれない手紙。でも、もし開けたら、この世からいなくなる前に読まれることになる手紙を」

「内容は?」

くいつく藍忘機に、「そこまで俺に聞くのか」と、魏無羨が笑った。

「乙姫の本心じゃないか?恨み言か、それとも、玉手箱を開けた、うらしま太郎への侮蔑か…、それとも、やっぱり愛か。俺は乙姫じゃないから、そこまでは分からないけど。藍湛は何て書いてあったと思う?」

「・・・・・・」

考え込んだように黙した藍忘機に魏無羨が又笑った。

「藍湛とこんな話をしていると、寓話も説法になりそうだな」

温寧の着眼点も面白かったが、藍忘機は魏無羨が考えたことも無い視点で考えていた。

魏無羨は、自分の失った16年という幻のような年月もうらしま太郎に比べたら可愛い物だったな。という気持ちになってきた。

…俺は16年で、まだ短い方だったかもな。もし100年以上たっていたら…いや、まて。

そこまで考えて魏無羨は可笑しそうに含み笑いを始めた。

100年後にも温寧はいたかもしれない。
そして、もしかしたら藍湛も。

藍忘機は、強健な肉体を持ち規則正しく生きている仙人。

通常より寿命が長いと言われる仙人の中でもさらに長いのではないだろうか。

もし、魏無羨が100年以上後に復活して藍忘機と会ったら。

艶やかな黒髪は、艶ややかな白髪になり。
端正な顔立ちはそのままに。でも、藍啓仁のような顎髭と口髭をたくわえて、今よりさらに威厳のある風貌となって、まっすぐに佇んでいそうだった。

そして、変わらぬ声色で名を呼ぶのだ。

『魏嬰』

そこまで想像した魏無羨は、噴出し、もう息も絶え絶えになりそうに笑い転げていた。

「魏嬰、酔っているのか?」

急に大笑いしだした魏無羨に、藍忘機は若干戸惑っているような顔で尋ねてきた。

「いや。全然。ただ、すごく愉快な気分だ。藍湛、好みの問題だけど、藍湛は髭を生やすのはやめた方がいい」

「うらしま太郎の話から、なぜ私の髭の話が出てくるのだ?」

そう当惑気味に聞く藍忘機に魏無羨は又笑った。

「まあ、何のお話ですか?お客様の楽し気な笑い声が下まで届いておりました」

個室の戸が開いて、店の女将が甘味菓子を持って現れた。

1つは、蓮の花を模したやや深めの器の中に、つるんと柔らかそうな生菓子。
もう1つは、蓮の葉の形の皿の上に、蓮の花のように細工された練り菓子。

「どちらも、蓮根と蓮の実を用いて作られております。お召し上がりください」

そう言って、座卓の上に甘味菓子を並べた女将が去っていくと、
魏無羨は、匙をとって、さっそく自分が注文した菓子に口をつけた。

「うまいよ。これ、藍湛も食べてみて」

魏無羨が藍忘機の方に菓子の器と匙を差し出した。

…あ、そうか。

つい、そう言った直後、魏無羨は思い出した。

…江澄や、他の奴とはこんな感じで食べていたことがあったけど。
藍湛は、こんな風に回し食いとかしない人だった。

魏無羨は、藍忘機がてっきり断るだろうと予測した。
それゆえ、すぐに小さく頷いてみせた藍忘機に魏無羨はひるんだように固まった。

藍忘機は、魏無羨の差し出していた器と匙を受け取ると、
器の菓子を匙ですくい、それをそっと口に運んだ。

自分が使ったばかりの匙が藍忘機の口の中に入っていく。
その様子を魏無羨は、ぼおっとしながら見守った。

顔を上げた藍忘機に魏無羨はハッとなって「どう?」と聞いた。

「ん…美味だ」

頷いて、そう答える藍忘機に魏無羨は笑みを浮かべた。

「気にいったなら、藍湛にやるよ」

「いや…。それよりも、こちらを食してみるか?」

「うん?」

藍忘機が自分の前に置いてあった練り菓子の皿と匙を魏無羨に差し出した。

魏無羨は、差し出された皿と藍忘機の顔を見比べながら、当惑した。

「いいのか?」

「ん」

頷く藍忘機に、魏無羨は、おそるおそる皿と匙を受け取ると、
練り菓子を匙で掬って口に運んだ。

「あ、これもうまいよ。藍湛」

口の中でやわらかな甘さが広がり、
魏無羨は思わず相好を崩して、藍忘機を見た。

「好きか?」

「え?」

…好きって?

目をぱちくりさせた魏無羨に藍忘機が目を少しふせた。

「…この菓子とその菓子、どちらが好きだ?」

「あ、ああ。それだったら、俺は、自分が注文した方が好きかな」

そう答えた魏無羨に、藍忘機はスッと手に持っていた器を差し出した。
魏無羨も、藍忘機が注文した菓子の皿を藍忘機に返した。

魏無羨は、藍忘機から返してもらった器の菓子をまじまじと見つめた。

藍忘機が匙ですくった部分がわずかに欠けた菓子。

自分が食べた箇所の近くが削られている。

対して、藍忘機の菓子も、魏無羨は意識せずに同じ箇所に匙を入れていた。

…離れた部分を食べた方が良かったかな。
藍湛は、雲深不知処の規則で、同じ物を他の人間と食してはいけない、という決まりがあったかもしれない。

そんなことを今さらのように考えた魏無羨は、藍忘機の顔色を伺うように、のぞきこんだ。

「どうした?こちらの方を食したいのか?だったら、これも全部君が食べるといい」

魏無羨の視線に気づいた藍忘機がそう言い、皿を差し出すのを、魏無羨はあわてて首を振って辞した。

「違う。違う。俺は、この菓子でもうお腹いっぱいだ」

魏無羨は、自分の器の菓子を口の中にかっこむように食した。

…今日の藍湛は、やっぱりいつもと違う。
いや、藍湛はいつもと同じで、俺が変なのか?
もしかして、これは、昨晩酒を飲みすぎて、まだ酔った延長で見ている夢かもしれない。

そう思った魏無羨は、己のすねを指で強くつねってみた。

「痛っ」

かなりの痛みに、魏無羨は思わず、小さな悲鳴を上げた。
そして、視線を向けてきた藍忘機に「何でもない」と愛想笑いを浮かべて見せた魏無羨は、自分の“すね”を手でさすり上げた。

黙ってはいたが、そんな魏無羨を真っすぐに見ている藍忘機の眼差しが又とても優しく見えた。

…なんだろ。今日の藍湛の顔も眼差しも。
よく分からないけど、見ていると、変な気分になる。

そう思い、
魏無羨は、ドギマギしている自分の感情の意味も分からず、ただ、「アハハ」と笑っていた。



(続く)



記事をアップしてから誤字に気づいた点は、後でこっそりと修正してます。
お気づきの誤字脱字等がありましたら、お手数ですが拍手コメント等でお知らせ頂けると嬉しいです。


ブログへのご訪問ありがとうございます。
予約投稿でも記事の更新時間が違ったり、連日更新では無いかもしれません。
また、拍手コメントレスは、急ぎで無い時は、シリーズ話が落ち着いてからまとめてさせて頂きます。
よろしくお願いします。


みつばの二次小説を読んで頂きありがとうございました。
記事を気にいって頂けたら、
「白い拍手ボタン」かランキングボタンを押してお知らせください。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



関連記事

テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
// ホーム //