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中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「蜜色の仕返し」(前編)です。

二次小説を読む注意点、コメント記入、「陳情令」の他の二次小説も
「陳情令」二次小説INDEXページからお願いします。


「陳情令」の登場人物・名称紹介のページはこちらから(名称、説明、更新しました)

とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これからドラマを見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。

みつばの二次小説「背馳」より未来の話。恋人関係の魏嬰と藍湛です。

原作でいうと、番外編にあたる二人。
なので、現在、更新中の二次小説シリーズの二人とは醸し出す雰囲気も互いへの態度も異なっています。

原作「魔道祖師」の内容を全部知っている方は大丈夫だと思うのですが、ドラマ「陳情令」(日本語翻訳版)をこれからご覧になる、という方は驚く展開とネタバレも含むので、それでも良いという方だけ「続きを読む」からお入りください。







蜜色の仕返し(前編)




「魏嬰」

背中で呼ぶ声。

しかし、魏無羨は、聞こえないふりで、夜空を眺めながら天子笑の酒を口にしていた。

「魏嬰」

再び呼ばれた声色に、わずかに当惑の色が含まれている。

「…なんだよ。藍湛」

わざと、不貞腐れたような声で魏無羨は返事をした。

「話がしたい。こちらを向きなさい」

「いやだ」

魏無羨は素っ気なく答えると、酒甕のふちを口にあてた。

「今は酒を味わってる。藍湛と話したくない」

「では、酒を飲み終わったら話そう」

そう言う藍忘機を無視して、魏無羨は天子笑の酒を豪快に煽った。
そして、乱暴に酒甕を座卓の上に置くと、立ち上がった。

「俺は、もう寝る」

わざと藍忘機とは視線を合わせずに、魏無羨は上着をその場で脱ぎ捨てた。
そして、内衣姿になると、一人寝所の方に向かった。

寝台の上でごろりと横たわり、やはり、藍忘機の方を見ないように、背をむけた魏無羨に藍忘機は軽い吐息をついた。

そして、座卓の前から立ち上がると、魏無羨の横たわる寝床の方に近づいてきた。

「魏嬰」

魏無羨の背中から藍忘機が再び声をかけた。

「怒っているのか?」

「…怒ってない」

魏無羨が答えた。

「すねてる」

正確には、すねたふりをしていた魏無羨だった。

大の男が、大の男に幼稚なすねたふりなど、何事か?
普通ならそう思うところだが、魏無羨が藍忘機にこんな態度をとっているのにも理由はあった。

「俺、ずっと藍湛と一緒に闇狩りが出来るのを楽しみにしていたのに」

魏無羨がブツブツと言った。

「闇狩りの前には帰ってくるって言っていたのに」

本当は、一緒に闇狩りに行こうと、藍忘機が魏無羨に約束をしてわけでは無かった。
ただ、仙督業で出張に行く藍忘機の予定が、魏無羨が闇狩りに行く時までには戻ってくることになっていただけだった。

魏無羨も藍忘機に『藍湛がそれまでに戻ってこられたら、一緒に行きたい』と言っていた。

しかし、藍忘機の用事は長引き、魏無羨が闇狩りに行く時までには雲深不知処に戻ることは出来なかった。

そんな事は想定済みで、魏無羨も納得していた。
それに、今回の闇狩りなど、藍忘機がいなくても、魏無羨と弟子達だけで十分事足りるものだった。
しかし、泊りで行う闇狩りだったため、魏無羨は密かに藍忘機と一緒の行楽気分での闇狩りを夢見ていた所があった。

だが、それも別の機会がある。
別段、どうしても、と、こだわる所では無かった。

夕方、雲深不知処の静室に帰ってきた藍忘機が、申し訳なさそうな顔をしているように見えた魏無羨の中で、ほんの少し、藍忘機を困らせてみたい。という悪戯心が発動しただけだった。

「魏嬰」

名を呼び、魏無羨の肩に、後ろからそっと手を置く藍忘機に魏無羨は、こっそりと内心ほくそ笑んだ。

「今夜は、俺、藍湛とイイことしたい気分じゃない」

あえて、魏無羨は素っ気なく言い放った。

「・・・・・・」

しばらく無言になり、後方に佇んだままの藍忘機の気配に、魏無羨は、ちょっとやりすぎたかな?と感じ始めた。

「俺に悪いって思ってるなら、座卓の上の酒を飲んでよ。藍湛」

魏無羨が言った。

規則では、姑蘇藍氏は雲深不知処の中では禁酒だった。
家訓を厳守している藍忘機が飲めるはずが無い。
それが分かっていて、魏無羨は言っていた。

…さて、藍湛は、次に何て言ってくるかな?

そう、藍忘機の返事を待っていた魏無羨だったが、後方の藍忘機は沈黙のままだった。

…からかい過ぎたたかな?

魏無羨は、そう思うと、横たわったまま後方を振り返った。

「冗談だよ、藍湛。俺、すねても、怒ってもいないからー…」

そう言いかけた魏無羨は、座卓の上の酒を器に注いでいる藍忘機を目にした。

「藍湛!?」

あわてて、身を起こした魏無羨は、藍忘機を止めようとしたが、時すでに遅し。

藍忘機は、器の酒を口に含んでいた。

それは、魏無羨にとっては、ほんの1口の酒の量ではあったが、藍忘機にとっては、そうでは無かった。

注意1秒、怪我1生。
酒1口、予測不能。

経験から来るそんな教訓が脳裏をかすめた魏無羨は、藍忘機のそばに駆け寄った。

「藍湛、藍湛?」

座卓の前に座り込み、眉間を指で押さえ、目を閉じている藍忘機。
案の定、意識を失うように眠っているようだ。・・・今のところ。

「…なんだよ。藍湛の方が先にふて寝するなんて」

魏無羨は軽い吐息をついてぼやいたが、顔は笑っていた。

魏無羨は藍忘機の体を支えながら寝所の方に運んだ。
寝台に藍忘機の体を横たえた魏無羨は、藍忘機の上着を脱がせようと手を伸ばした。

その気配で藍忘機が薄っすらと目を開けて「何事?」と聞いた。

「上着を脱がそうとしてる」

そう言って、藍忘機の上着の襟首に手をかけた魏無羨に、藍忘機がハッとなって飛び起きた。

「何をする!?」

「何をするって、寝るのに上着は必要ないから脱がせようとしているだけだけど」

「やめろ」

藍忘機は強い口調で拒否すると、魏無羨の手を払った。

…ん?

急に態度を硬化させた藍忘機に魏無羨は不思議そうに首を傾げた。

「どうしたんだ?藍湛。何でそんなに怒ってるんだ?」

「……」

「ああ。さっき、俺が言ったこと気にしてるんだ?あれ、冗談だから。俺はすねたふりをしてただけだって。気にしないで」

そう言って、再び、藍忘機に伸ばした魏無羨の手を避けるように、藍忘機は寝台の上で後ずさった。

「酒を飲んでって言ったのもからかっただけ。本当に飲むとは思わなくて」

そう説明する魏無羨だったが、藍忘機の険しい表情は変わらなかった。

「藍湛?」

普段と違う様子の藍忘機の顔を魏無羨は覗き込んだ。

そんな魏無羨の動きに合わせて、藍忘機は又じりじりと後ずさった。

「どうした?藍湛」

「…君はさっき私に何をした?」

「え?」

「私の動きを操ったな」

「え?ん?藍湛?」

藍忘機が何を言っているのか分からず、魏無羨は頭をひねると藍忘機の肩に手を置いた。

魏無羨の手が藍忘機に触れたとたん、藍忘機が小さく体を震わせた。

「雲深不知処ではむやみに他人の体に触れてはいけない」

「あ?ああ、うん。そうだったな」

魏無羨がコクコクと頷いた。

「だが、俺はいいだろ?」

「なぜだ?」

「なぜって、俺と藍湛の仲だから」

「…私たちは、そんな関係じゃない」

「藍湛…」

魏無羨は大仰にため息をつくと、頑なな藍忘機を宥めるように笑みを見せた。

「さっきのこと、相当怒ってるんだな。ごめん。俺が悪かったって。ちょっとからかい過ぎた。反省してる。藍湛はもうゆっくり休んで。1晩眠って、朝起きたら全部忘れてるから」

そう言って、寝台の布団を藍忘機の体の上にかけて、立ち上がろうとした魏無羨の手首を藍忘機が掴んだ。

「どこに行く?」

「座卓の上の酒甕を片付けて、灯を消しに行くだけだよ」

そう答えた魏無羨に、藍忘機はチラリと静室を見回した。
そして、手を軽く振ると、寝台横の燭台以外の明かりをすべて消した。

それでも、寝台から立ち上がろうとする魏無羨を引き留めるように藍忘機は魏無羨の手首を今度は強く握った。

「痛いよ。藍湛」

「どこに行く?」

「だから、酒甕を…」

「江晚吟と聶懐桑のところに行くのか?」

「…は?」

…どうして、ここで江澄や聶懐桑の名前が出てくるんだ?
藍忘機は泥酔して混乱しているのかもしれない。

そう考えた魏無羨が聞いた。

「藍湛、今、俺たちの年って何歳?」

「・・・・・・」

藍忘機の小さな声の答えに、魏無羨は苦笑を浮かべた。

やはり、酒のせいで、藍忘機は記憶を混乱させているようだった。
藍忘機は16年以上前の年齢を言っていた。

先ほどの藍忘機の発言と合わせて考えるに、藍忘機の中では、今は雲深不知処で共に学んだ修習生時代になっていた。
それも、魏無羨が江澄や聶懐桑とこっそり酒盛りをしていた部屋に藍忘機が乗り込んできた夜の時に。

「藍湛…」

魏無羨は苦笑を浮かべてため息をつくと、記憶が昔に戻っている藍忘機に合わせることにした。

「今夜は、ここで酒が抜けるまで寝てていいよ。朝になったら啓仁先生に言いつけてもいいから」

そう優しく言って、魏無羨は、手首を強く握っている藍忘機の手を離そうとした。

しかし、藍忘機は、魏無羨をどこか焦点の合わない目で睨みつけたまま、いつまでも手を離そうとしなかった。

「藍湛」

…藍湛は酔っていて、手加減が出来ていない。このままだと、俺の手首の骨が折れてしまいそうだ。

業を煮やした魏無羨は、力任せで藍忘機の手を振り払おうとした。
分かってはいたことだったが、剛腕の藍忘機の握力も強く、びくともしない。
寝台の上で、揉み合うような形になった魏無羨はつい「俺を自由にしてくれ」と口にした。

そのとたん、藍忘機の目の色が変わった。

「!!」

魏無羨は、急に体の力が一気に抜けるのを感じた。
そして、寝台の上にあおむけで倒れ込むと、信じられないような顔で藍忘機を下から見上げた。

「藍湛、俺に何したんだよ?」

声は出る。頭と顔、首はかろうじて動く。
ただ、肢体が思うように動かせない。
感覚はあるのに、自由を封じ込められている。

魏無羨は藍忘機が自分に緊縛か、服従系の術を使ったのを悟った。

「何でこんなことするんだ?」

「仕返しだ」

藍忘機が静かに答えた。

「仕返しって何の?」

「さっき君が私に同じことをした」

「さっきって?」

「霊符で体を操って、私に酒を飲ませた」

「ああ~…」

…あの時の記憶か。

あの夜、魏無羨は藍忘機の背に霊符を貼って、体を操ると、座卓に誘って酒を飲ませていた。

「でも、藍湛。あれ。本当は自主的に飲んでなかった?」

「・・・・・」

「それにあんな霊符の術、藍湛ならすぐに破れただろ?」

その事に気づいたのはずっと後になってからだったが。

「なのに、藍湛は、術にかかったふりで、俺の勧めた酒を飲んでた。そうだろ?」

「・・・・・」

「雲深不知処では嘘をついてはいけない。藍二公子。白状していいよ」

ニヤニヤしながら魏無羨が言った。
幸い、禁言はかけられていないから、体は動けなくても、言い返しは出来る。
黙したままの藍忘機に魏無羨は尚も下から追い打ちをかけるように言った。

「それに、雲深不知処には、仕返しをしてはいけないって規則があった気がする。えっと規則984条?いや、1556条だった?」

「…もう私は今夜、規則破りをいくつもしてしまった」

藍忘機が言った。

「あと1つ増えても同じだ」

「ちょっと、ちょっと藍湛。ヤケにならないで」

あわてて魏無羨が言った。

平常心の藍湛だったら、たとえ1つ規則を破っても、あと1つ増えても同じとは決して言わないだろう。これは、もう危険な領域に入っているかもしれない。

魏無羨の脳裏に、泥酔していた時、他人の家の鶏を柵から勝手に取り出したり、柱に落書きをしていた藍忘機の記憶がよみがえった。

「落ち着いて。とりあえず、俺への術を解いて…」

「駄目だ」

あおむけで横たわる魏無羨の上に覆いかぶさって藍忘機が言った。

藍忘機は下にいる魏無羨の姿を上から下までジッと見下ろした。

魏無羨の寝間着代わりの白い内衣は、先ほど藍忘機と揉み合ったせいで紐が解けていた。

内衣がはだけた状態で、裸の上半身が露わになっている魏無羨をつぶさに観察した後、藍忘機は、その素肌に手を伸ばした。

「君を彼らの所に行かせはしない。…自由にはさせない」

藍忘機の低い声。

蜜色の瞳に縛られたように見つめられた魏無羨は、動けない体が内部からぞくぞくと震えるのを感じた。



(続く)


「蜜色の仕返し」の蜜色とは。
原作「魔道祖師」の藍湛の瞳の色と、“甘い”という意味をかけてます。
そんなタイトルからして、ただの仕返しじゃない事が分かってしまう((笑))

酔っている藍湛が、ドラマ「陳情令」のエピソードでいうと、6話の記憶に戻っているという二次小説です。これは原作には無い、ドラマオリジナルエピソード。みつばは好きです。
特別版のシーンもいいですね♪

【拍手コメントレス】

空耳じゃなくて、そうなんです(笑)兄様は弟の心をあまりアカラサマに伝えるのも可哀そうに思って、きっとやわらかい表現で伝えたんです♪日本語訳の声で聴くとそういう事が起きる(笑)←すみません。まだ魔道祖師日本版のラジオドラマ、兄様の声も聴いていません。

初めてコメントを送って下さった方。ブログリンクのお知らせありがとうございます。「陳情令」にはまった方に来て頂けて嬉しいです。ドラマ感想で想いのたけを存分に語ってください♪みつばも二次創作続けます。


みつばの二次小説を読んで頂きありがとうございました。
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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