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中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「背馳」(2話)です。

二次小説を読む注意点、コメント記入、「陳情令」の他の二次小説も
「陳情令」二次小説INDEXページからお願いします。


「陳情令」の登場人物・名称紹介のページはこちらから(名称、説明、更新しました)

とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

「陳情令」は現時点、日本語翻訳未公開のドラマです。(2020年3月より初放送予定)
原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。


※この話は「邂逅」の続きになります。


背馳(2話)




魏無羨の前にいた一人は、藍景儀。
もう一人は、闇狩りで藍景儀と隊を組むことが多い姑蘇藍氏の弟子の一人。藍実暈(ランシユン)だった。
しかし、藍景儀はいつも藍思追と一緒に行動している印象だったが、今、思追の姿は無い。

…珍しい組み合わせだな。と内心で想いながら魏無羨は二人を観察した。

「驚かさないでくださいよ」

藍景儀が言った。

「そんなに驚くとは、本当にやましいことでもしていたのか?」

「違います。僕たちは今日は非番なので、休みを満喫しているのです」

「そうか。それにしては、その弁当の量、二人で食うには多すぎないか?」

竹の皮で包んだ弁当。それを二人は両手いっぱいに抱えていた。

「これは、夷陵に先に行った他の者たちの分で…」

そこまで言った藍実暈は、しまったという風に口に手をあてた。

「夷陵?」

魏無羨がいぶかし気に眉を上げた。

「なぜ、夷陵に行った者たちがいる?」

「休みの日にどこに行こうと我々の自由です」

そう胸をはって答える藍景儀に「温寧に会いにだな」と魏無羨があっさりと言った。

…おそらく、思追もそこに先に行ったのだろう。

「…分かってるなら聞かないでくださいよ」

唇をとがらせた藍景儀と違って藍実暈は困惑しきった顔をしていた。

「あの、魏先輩。どうか夷陵に行っていることを含光君様にはご内密にしてください」

おずおずと、そう願い出る藍実暈に魏無羨は不思議そうな顔をした。

「なぜだ?確かにお前達が休みの日にどこに行こうか自由だ。雲深不知処の規則にも触れてない。含光君が知っても何の不都合も無いと思うが」

「藍啓仁先生に、厳しく言いつけられているからです」

藍実暈が消え入りそうな声で言った。

「闇狩りの理由以外で夷陵に近づいてはいけない。鬼将軍に会ってはいけない。言いつけを破った者は、厳罰に処すと、そう先生から言われているのです」

魏無羨は目を丸くした。

「あの、おっさん…いや、啓仁先生が、そんなことを?」

藍実暈だけでなく、藍景儀も一緒に頷いた。

「先生は、我々姑蘇藍氏一門の弟子が鬼将軍と交流を持つのを良く思っていらっしゃらないのです」

…そうか。誤解が解けたとはいえ、姑蘇藍氏の若い弟子達が俺の術で蘇った屍傀儡に接触するのは反対なのだろう。

魏無羨は鼻の頭を指で触りながら、そう考えた。


「わかった。先生にも含光君にも黙っておいてやる」

「魏先輩」

「そのかわり、俺も夷陵に連れていけ」

「え?」

「俺も温寧に会いたい。俺を仙剣に一緒に乗せて夷陵に行くくらい、姑蘇藍氏の弟子ならば、たやすいことだろう?」

「それは、まあ、出来ますが…」

「ついでに、俺の分の弁当も1つ追加な」

「後輩にたかるんですか?この前はご馳走してくれたのに」

「この前、おごったから、今の俺の懐は弁当1つ買えない状態なんだよ。金が入ったら代金はすぐ返す。うん、これがいい」

そう言って、魏無羨は店に陳列されていた弁当包みを一つ持つと、藍景儀に渡した。

闇狩りの翌日に、自分たちだけでなく、他の仙家の弟子達全員の食事代も魏無羨が出したことを知っている藍景儀は、しぶしぶ魏無羨の分の弁当も購入した。

「他の者たちがいるのは乱葬洞か?」

「はい」

「よし、じゃあ、夷陵に出発するか。最初は景儀の仙剣に乗っていく。
疲れたら、交代していいから」

「…あの、前から聞こうと思っていたんですが」

藍実暈がおずおずと言った。

「魏先輩は、なぜ、ご自分の仙剣を所持されていらっしゃらないのですか?」

「・・・・・・」

「魏先輩は強い術が使えるからですか?でも、それで仙剣を持てば、さらに鬼に金棒だと思うのですが…」

「実暈(シユン)」

いつもは、不用意な発言で藍思追につっこまれる事の多い藍景儀だったが、さすがに何かを感じ取ったのだろう。藍実暈を窘めるように名前を呼び質問をやめさせようとした。

「俺の仙剣は、今は他の者に預けている。だから所持していない」

魏無羨が答えた。


答えのようで、肝心なところは曖昧な返答だった。

しかし、他の者に預けている。という言葉で、それが魏無羨にとって、昔の因縁に関わることなのだろうと察した藍実暈はそれ以上聞くことをやめたようだった。

…物分かりがいいのは、さすが姑蘇藍氏一門。沢蕪君や先生がよく教育している。

魏無羨は、心の内で感心しながら、「弁当は俺が持つ」と言って、藍景儀と藍実暈から竹包の弁当の山を受け取った。

そして、人通りが少なく、仙剣がすぐに飛び立てる事が出来る場所に、二人の弟子達と一緒に移動しようとした時。


建物と建物の間に、魏無羨は、これまた見知った姿を発見した。

仲英だった。

「仲…」

思わず、声をかけようとした魏無羨は、仲英が一人では無いことに気づいた。

仲英の長身の影になって、はっきりとは見えなかったが、明らかに女人だった。
仲英と何か話をしている。

「魏先輩?どなたかお知り合いでもいましたか?」

足を止めて、仲英の方を注視している魏無羨に、藍景儀と藍実暈が不思議そうに声をかけた。

こちらに気づいていない仲英の邪魔をしないように、魏無羨が弟子達を促した。
そして、声をかけずに去ろうとした時、仲英がこちらの方に顔を向けた。

「よお、魏嬰」

魏無羨に気づいた仲英は、親し気に名を呼び手を上げた。

仲英の影にいた女性は、その声でチラリとこちらの方を気にする素振りを見せた。
そして、仲英に頭を下げると、そそくさとその場を去っていった。
その後ろ姿を一瞬見た魏無羨は、女性が仙剣を手にしていることに気づいた。

…仙女?

建物の影に入り、すぐに姿が見えなくなった女性にはお構い無しに、仲英が魏無羨に近づいてきた。

「また会ったな。俺に会いに来たのか?」

「いや、今日は、彼らとこれから別の所に行く用事がある」

魏無羨が後方に佇む弟子達二人に目をやって言った。

仲英は弟子達にニッと笑いかけると、二人は、自分たちより目上らしき仙術使いの仲英に慌てて揖礼した。

「そうか。じゃあ、今度また一緒に酒を飲もう。俺のいる宿の部屋にも泊りで遊びに来いよ」

「ああ。…それより、仲英。さっきの女性は良かったのか?もしかして俺、邪魔をしたか?」

「いや。かまわない。話も終わるところだったからな。それも大した話じゃない」

「もしかして、ナンパか?」

「どうかな」

魏無羨の問いに仲英がニヤリと笑った。

「姑蘇は綺麗な女性が多い。魏嬰、今度一緒に街でナンパしないか?」

仲英の軽いノリに、若い弟子達は目を丸くし、魏無羨は苦笑した。

「考えておく」

「前向きにな」

仲英は楽し気に笑うと、魏無羨に手を振って、往来の人込みの中に消えていった。

その後ろ姿を見つめて藍実暈が口を開いた。

「魏先輩のお知り合いの方ですよね?」

「ああ」

「仙術使いとお見受けしましたが、どちらの仙家の方なのですか?」

「属している仙家は無い流浪の仙術使いだそうだ」

「だそうだ、というのは?」

「俺もつい最近会って話したばかりだ」

「身元不明の仙術使いって…怪しくないですか?」

「そうか?」

…身元が分かっていても、怪しい仙術使いは沢山いるけどな。

魏無羨はそう思いながら、「彼は凄い術を会得してるし、剣術の腕も確かだ」と言った。

「手合わせでもしたのですか?」

「いや。実は、この前の闇狩りで手助けしてもらった」

「この前の闇狩りって、最近の、あの屍3体の闇狩りのことですか?でも、あの時、あの方をお見かけした覚えは無いのですが」

そう驚く藍景儀と藍実暈に、魏無羨は、「夷陵で他の者たちと合流したら話す」と言って、再び二人を促すと歩き始めた。


街から出た場所で、魏無羨は藍景儀の仙剣に乗って、夷陵まで飛んだ。

空の上で、何度も大きくぐらつきかけた藍景儀に魏無羨は、「大丈夫なのか?」と後ろから声をかけた。

「話しかけないで下さい。仙剣に他人を乗せて飛ぶなど滅多に無いので、集中しないと」

そう、切羽詰まった声で返す藍景儀。

仙剣を操るのに、全身に力が入っている様子の藍景儀に、魏無羨は内心“やれやれ”と思いながら、のんびりとした構えで藍景儀の仙剣の上に乗っていた。


近くで仙剣に乗って飛んでいた藍実暈が時折心配そうに様子を伺っていたが、魏無羨を乗せた藍景儀の仙剣は、何とか無事に夷陵の乱葬洞近くの荒れ地に到着した。

術より神経を使って疲労したのか、地面に降り立つと、藍景儀がぐったりと座り込んだ。

「お疲れ。ありがとな」

そう、労うように、藍景儀の肩をぽんぽんと叩いた魏無羨に、「不必要に他人の体に触れるのは雲深不知処の規則に反します」と藍景儀が言った。

「ここは雲深不知処じゃない。夷陵だ」

「魏先輩の昔のアジトですね」
「魏先輩が数々の魔道の術を研究されていた場所ですね」

…お前達は、一体どんな認識をしてるんだ?

魏無羨がいない間に人々や説法師の間で広まった夷陵老師の話は、半分伝説で、半分は空想で盛られた物が多かった。

世間の誤解はともかく、これから少しずつでも弟子達の勘違いは解いていこうと思った魏無羨だった。

大きなため息をついた後、魏無羨は、地面にまだへたり込んでいる藍景儀に手を貸して立たせた。
そして、藍実暈の手も借りて藍景儀を歩かせると、乱葬洞に向かった。

3人が乱葬洞につくと、そこに先に来ていた姑蘇藍氏の弟子達がガラクタを片したり、畑を耕したりしている姿が見えた。

若い弟子達ばかりが5人。全員、魏無羨と闇狩りで同行することが多い門下生たちだった。
5人は、3人の姿に気づくと、作業の手を止めた。
そして、そこに魏無羨がいることに驚いた顔をした。

「景儀、どうして、魏先輩を誘ってきたんだ?」

「姑蘇の街で弁当を買っていたら、偶然会ったんだよ。誘ったわけじゃない」

「どうして夷陵じゃなくて姑蘇の街で弁当を買ったんだよ?」

「景儀がどうしても、あの弁当屋がいいって言うから」

藍実暈が言い訳めいた説明をした。

「すごく美味しいんだ、あの店の弁当は。思追も好物だから。…あれ?思追は?」

藍景儀は、姿の見えない思追を探して、キョロキョロと辺りを見回した。


「思追は…」

誰かが言いかけた時、伏魔洞から思追が出てきた。
そして、魏無羨に気づくと、「魏先輩」と駆け寄ってきた。

「いらしたのですね」

「ああ。温寧は中か?」

「はい。今、中の片付けをしています。私も一緒に手伝いをしていて…木の話もお聞きしました」

「…そうか」

思追の魏無羨を見る眼差しで、温寧が思追にすべて打ち明けた事を知った魏無羨だった。

「その件は俺も今朝、沢蕪君と話した。沢蕪君が良い方向に取り計らってくれるだろう」

「そうですか。良かったです」

ほっと笑顔を見せた思追に、魏無羨も微笑んだ。

「思追!」

藍景儀の呼び声に思追は振り向いて藍景儀に手を振った。そして、魏無羨に頭を下げて、藍景儀の所に向かった。

魏無羨は一人、伏魔洞の中に入った。

つい、この前、多数の屍達との死闘を繰り広げ、逃げ込んだ場所ではあったが、それも何故か遠い昔のように感じられた魏無羨だった。

黒い影が岩の台座の前に佇んでいる。

「温寧」

魏無羨が呼びかけると、温寧が振り返った。

「魏公子」

「姑蘇藍氏の弟子達と一緒にアジト作りをしているのか?」

「アジト?」

キョトンとする温寧に魏無羨が苦笑して「冗談だ」と言った。

そして、温寧が見つめていた岩の台座の方に一緒に目を落とした。

「ここに魏公子が寝ていた時がありました。それに、食事をしたり、酒を飲んだり…」

「うん…そうだったな」

魏無羨が頷いた。

再び目にすれば、思い出して辛いだろうと思った。
この前来た時は、少なからず胸に来るものはあった。
しかし、今は、なぜか想像していたより穏やかな気持ちで、ここにいられる事が不思議な魏無羨だった。

「私の一族の者たちもここに眠っています」

温寧が言った。

魏無羨と温寧と共に、乱葬洞で暮らしていた人々。
金氏によって処刑された人達は、その後、この伏魔洞の血の池に沈められていた。
灰にされた温寧の姉、温情と、藍忘機によって助け出された思追以外は。

「祠堂の建て直しをするつもりです。そして、ここにも彼らが安らかに眠れるような場所と慰霊碑を作りたいと考えています」

「…辛くはないか?」

魏無羨の問いに温寧はかぶりを振った。

「思い出すと涙が出なくても、泣きたくなるような気持ちにはなります。でも…私には、この地に皆といた時間の記憶は辛くはありません。…殺されて、あのまま生を終えた記憶より、魏公子に蘇らせていただいたおかげで、再び姉や阿苑に会って、共に暮らせた。その記憶があることが救いでもあります」

それは、短い時間だった。

貧しく、つつましく、そして、世から隠れ住むように生きていたけれど、ここには、確かに人との絆と生活が存在していた。

温寧の姉、温情は、口調はきつくとも、医者という立場からだけではなく、本心から魏無羨の身体を気遣い、酒を少し控えるように進言してくれた。

共に暮らした温氏の一族たち。

『魏公子』

今は、なぜか、泣いている顔より、皆が笑っている顔が浮かぶ。

魏無羨は、生前の温情や温氏一族の者達のそんな顔を思い出し、自分が温寧と同じような気持ちでいることを感じた。

「それで…皆が生きていた時のように作物を育てたいのです。それから、夢ト(大根)も」

「夢ト(大根)?」

「はい。阿苑が考えてくれました。育てた作物を売って、祠堂や慰霊碑を建てる資金をためようと。私もいい考えだと思いました。魏公子は、どう思いますか?」

「ああ、俺もその案に賛成だ。ただ、夢トは…うん。いいんじゃないか」

…正直、夢トは見飽きた。

献舎されても、そんな記憶まで残っていたことに、心の中でため息をつきながらも、賛同を得られて嬉しそうに見える温寧に思わず笑みを浮かべた魏無羨だった。



(続く)


兄様、温寧の登場が藍湛より多いような感じですが、決して、みつばが二人押しだからではありません。←半分はそうだけど。
みつばの「陳情令」二次小説は、「忘羨」(藍湛×魏嬰)妄想小説です。ちょっと今のところ恋愛要素が足りないだけ。。。


【拍手コメントレス】

素敵な動画のご紹介ありがとうございます。
「陳情令」ファンの方のつぶやきや動画、日本でもこれから爆発的に増えそうですね♪

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