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中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「解語の花」(後編)です。

二次小説を読む注意点、コメント記入、「陳情令」の他の二次小説も
「陳情令」二次小説INDEXページからお願いします。


とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

「陳情令」は現時点、日本語翻訳未公開のドラマです。
原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。


以下、主要人物、名称紹介
(全く知らない方の為にみつば解釈のものです。日本語漢字翻訳には自信ありません。
間違いを気づいた段階で随時修正(汗))

静室…雲深不知処にある藍忘機の私邸。元は藍忘機の母親が住んでいた家。

闇狩り…悪鬼や悪霊など、人間に禍をもたらす類のものを討伐すること。
日本語訳をどう書くか悩んだのですが・・・「夜警」「夜狩り」など。
みつばは「闇狩り」と書かせて頂きました。

雲深不知処…藍忘機が生まれ育ち、所属する姑蘇藍氏一門の場所

抹額…姑蘇藍氏一門が頭に巻いている帯。父母と妻(夫)以外の者は触れる事の出来ない重要なシンボル。

藍曦臣…藍忘機の兄、別名、沢蕪君(称号)姑蘇藍氏の宗主。藍忘機と正反対の雰囲気を持つ。

魏無羨…別名、魏嬰(親しい人が呼ぶ名)夷陵老祖(称号)
天真爛漫で自由奔放な美青年。笛の音で鬼神や屍を操る魔道の創始者。
無類の酒好き。1度死んでから、十数年後に強引に召喚されて復活した。※「羨羨」(魏無羨の愛称)

藍忘機…別名、藍湛(親しい人が呼ぶ名)含光君(称号)
困った人がいればどんな些細な依頼も解決する名士。
門下の弟子以外にも多くの人に尊敬されているが、常に冷たい表情で近寄りがたい雰囲気を持つ美青年(美中年?)←この世界では仙術使いの外見は年をとっても20代らしい。

日本語訳の名前呼びではありませんが、音声で名前呼び、
魏嬰(ウェイユウ)藍湛(ランチャン)と聞こえます。
ドラマを観たことがある方はそのイメージでお読みください。




解語の花(後編)




幼女が魏無羨の花輪と藍忘機の頭の花冠を指差して言った。

「私も花で作ってかぶりたい」

花冠の作り方を教えようと思った魏無羨だったが、幼女はまだ花輪を作れるような年ごろでは無さそうだった。
そして、母親は先を急ぎたい様子で、ダダをこねて動かない子どもに困った顔を向けていた。

「用事があるからもう行かないと…」

「あんなの欲しい。あんなの私もしたい」

母親は何とか幼女をなだめすかせようとしていた。

藍忘機は、魏無羨に何かを問うような視線を向けた。
魏無羨はそんな藍忘機に頷いて見せると、藍忘機は頭の花冠をはずした。
そして、幼女の方に近づくと、花冠を手渡した。

幼女は、花冠よりも藍忘機の美しすぎる容姿に驚いた顔で固まり、目をくぎ付けにしていた。

魏無羨は、そんな幼女に「さもありなん」という気持ちで笑いかけると、自分の首にあった花輪を取って、頭の上からかけてあげた。

幼児は藍忘機と手の花冠を見比べた。そして、魏無羨と自分の肩にかかった花輪に目を落すと、すぐに嬉しそうな顔で「ありがとう」と言い花冠を自分の頭にのせた。
そして、藍忘機と魏無羨に深く一礼した母親に手を引かれて去って行った。

「どういたしまして」

魏無羨が笑って、親子の後ろで手をふって見送った。

「やっぱり花冠は可愛い女の子に似会うな」

そう言う魏無羨に藍忘機が同意するように「ん」と微かに頷いた。

「今度白三叶草を見つけたら、また藍湛に作ってあげるよ」

藍忘機は「必要ない」と言うと歩き始めた。

「そうかな。藍湛にも凄く似会ってたのに…」

魏無羨は、心の中で、また機会があれば藍忘機の頭に花冠を乗せてみたいという気持ちでいた。
しかし、藍忘機はおそらくもう花冠をかぶってはくれないだろう。
魏無羨は今日見た藍忘機の姿を記憶にやきつけておこうと決意した。

魏無羨と藍忘機は道に戻ると、再び、歩きはじめた。

しばらく歩くと、
闇狩りの依頼を受けた村が見えてきた。

魏無羨と藍忘機は、村長の家を訪ね、無事に闇狩りが終わったことを告げた。

村長はとても感謝して、魏無羨と藍忘機を盛大にもてなそうとしたが、
魏無羨と藍忘機は茶だけご馳走になり、決まった謝礼を受け取ると、村長の家を後にした。

村の中を通り抜けようと、二人が歩いていると、そこに芍薬の花畑が広がった。

色とりどりで、美しく手入れされた芍薬の花。
明らかに自然に生えたものではなく、人の手によって育てられた花のようだった。

「へえ、見事なものだな」

魏無羨が感心して芍薬に近づこうとした時、その近くの家の敷地から先ほど山道で出会った幼女が花冠と花輪をつけて飛び出してきた。

「ああ、ちょっとお待ちください」

そう言って、後から幼女の母親も門から出てきた。
二人が村長の家を出入りしたのを見ていたのだろう。

「闇狩りをして下さった仙家の方々だったのですね。先ほどの娘のことも。重ね重ね、本当にありがとうございました」

母親はそう言うと、魏無羨と藍忘機に深々とお辞儀をした。

「何かお礼をさせてください」

そう言う母親に魏無羨は「謝礼なら村長さんから受け取ったので必要ありません」と答えた。

「でも…」と母親は、魏無羨の前にあった芍薬の花に目を落した。

「私の家は、こうして花を育てて街で売っております。
今は、この芍薬が見ごろです。もし宜しければ、お好きな花をどれでも差し上げます」

大切な売り物の花を頂いても良いのだろうか。
そんな思いで、断ろうとした魏無羨だったが、目の前に咲き乱れる芍薬の花はとても見事で、目を惹きつけていた。

それに、娘に譲った花冠と花輪に恐縮しているのだろう。
魏無羨は特に気にしていなかったが、母親は、何か礼をしなければ気が済まないという体で、魏無羨と藍忘機の前に立っていた。

魏無羨は「それじゃあ…」と言って、芍薬の花を見渡した。

どれも美しかった。

紫の色は、秀麗だったが、江澄の衣服を思い出させた。
紅い色は、艶やかだったが、自分の髪留めの帯の色を思わせた。
白い色は、清廉で、隣にいる藍忘機の姿に似ていた。

魏無羨は、1本の芍薬を指差した。

「これを頂いて良いですか?」

母親の「どうぞ」という承諾に、魏無羨は、その芍薬を手折った。

それは、薄紅色の芍薬の花だった。

魏無羨はその花を藍忘機の衣服の胸元に差し入れた。

「姑蘇藍氏の含光君が受け取りました。これでお礼は十分です」

そう言って母親に軽く会釈し、魏無羨は藍忘機をともなって去ろうとした時、
魏無羨の服の裾を花冠をつけた幼女がひっぱって引き止めた。

「ん?」

見下ろすと、幼女が手に持っていた物を魏無羨に差し出した。

「さっき見つけたの。お兄ちゃん達にあげる」

白三叶草の4枚の葉がついた茎が2本、幼女の手に握られていた。

「ありがと」

魏無羨は、にっこりと幼女に微笑みかけると、それらを受け取った。

そして、魏無羨と藍忘機が歩き、角を曲がって見えなくなるまで家の門前で手をふる幼女に手を振り返した。

二人が村を出ると、また山道に入った。

人の気配がなくなった頃、藍忘機が自分の胸元の花に目を落した。

「魏嬰、この花は君が欲しかったのではないか?」

私が受け取って良かったのか?そう問う藍忘機に魏無羨は頷いてみせた。

「藍湛にあげたかったんだ。この花が一番似会いそうだったから」

そう言って、魏無羨は芍薬を胸にさした藍忘機の姿を眺めた。

普段、美しいが氷のようだと称される藍忘機の顔も、芍薬の色で温かみを含んで見える。
また、藍忘機の清楚さに、薄紅色の花が可憐な彩りを添えている。
まるで、芍薬の花が藍忘機の美麗さに頬を染めたような趣だった。

自分の見立てに間違いが無かったことを確信しながら、
魏無羨は、嬉しそうに藍忘機の顔を見つめていた。

魏無羨は今すぐにでも目の前の藍忘機に口づけしたい気持ちになっていたが、ふと、何かを思いつくと手に持っていた四つ葉の白三叶草に目を落した。

「魏嬰?」

不思議そうな藍忘機に魏無羨は近づくと、藍忘機の左手を取って、その薬指に白三叶草を1本巻きつけて結んだ。

「うん、完璧」

魏無羨は、満足げに頷いた。

…まるで俺の妻だ。

そんな想いは口に出来なかったが、魏無羨は緩む頬を抑えることが出来なかった。

藍忘機は魏無羨に巻かれた自分の手の白三叶草の指輪をじっと見つめた。
そして、魏無羨が持っていたもう1本の白三叶草を取り上げると、それを魏無羨の指の、自分と同じ位置、同じ形で結びつけたのち、魏無羨の顔を無言で見た。

…君は私の妻だ。

まるでそう言っているような藍忘機の顔に魏無羨は吹き出すと、明るい笑い声をあげながら、白三叶草が結ばれた自分の手を藍忘機の方に示した。

「藍湛の抹額みたいだ」

楽しげに笑う魏無羨の顔に、藍忘機も口角を上げて、柔らかな表情をつくった。

その後、

魏無羨と藍忘機は、手をつないで二人でゆっくり歩いて山道を下ると、
山のふもとで、藍忘機の仙剣に乗って、雲深不知処に帰って行った。

雲深不知処の門をくぐり、魏無羨と藍忘機が藍曦臣の部屋に闇狩りの報告に向かう途中、偶然、敷地内を歩いていた藍曦臣と遭遇した。

藍曦臣は、二人から拝礼を受けた後、芍薬の花を胸にさした藍忘機の姿を頭の上から下まで見下ろした。
そして、にこやかな笑みを浮かべて「美しい花ですね」と言った。

「その芍薬は誰から頂いたのですか?」そう問う藍曦臣に
「村の方から譲って頂きました」と魏無羨が答えた。

「そうですか。村の方から魏公子が譲って頂いた花を君が受け取ったのですね。忘機」

…良かったですね。

そう言っているような兄の優しげな目に見つめられた忘機は、
まるで胸の芍薬の色のような耳たぶになって「はい…」と小さく頷いた。

藍曦臣は、今度は魏無羨の方に向きあうと「芍薬にも花言葉があるのですよ。魏公子は知っていますか?」と聞いた。

「いえ、知りません。なんですか?」

興味津々で藍曦臣の方に耳を傾けた魏無羨だったが、藍忘機が藍曦臣の言葉をさえぎるように「兄上」と口を開いた。

「闇狩りの報告はまた後日改めて伺いますので、今日のところは二人とも休ませて頂きます」

そう言って拝礼すると、藍曦臣の返事も待たずに、魏無羨の手を強引に引いて足早に歩きだした。

「藍湛?」

魏無羨は慌てて藍曦臣に拝礼すると、藍忘機の後を追った。

遠ざかる二人の姿を見送りながら、藍曦臣は二人の手の同じ位置に結ばれている白三叶草に目を止めていた。そして微笑を浮かべると、軽く頭をふって、自分の部屋に戻って行った。


一方、魏無羨は、藍忘機と一緒に清室に帰った後も、藍曦臣の問いかけていたことが気になって仕方がなかった。
不思議そうに首をかしげながら魏無羨が聞いた。

「なあ、藍湛。さっき沢蕪君が言っていた芍薬の花言葉って何?藍湛も知ってるんだろ?」

黙して、茶を入れる準備をしている藍忘機は伏し目がちで魏無羨の方を見ようとしない。
知っていながら何かしらの理由で答える気は無いのだ。

魏無羨は、今度、蔵書閣に行って、花言葉について書かれた本をこっそり探すことを決めた。
そして座卓に頬杖をつくと、その上の花瓶に飾られた芍薬の花を見つめて吐息をついた。

「花言葉の知識まであるなんて、やっぱり藍氏は博識だな。俺なんて、蓮の花のことわざくらいしか知らない」

「それは何だ?」

問われたことには答えずに、質問してきた藍忘機に魏無羨は苦笑で応えた。

「藍湛のことだ」

今度は藍忘機が不思議そうな顔をした。

「解語の花」

魏無羨が言った。

―――言葉を解する花のように美しい人。

魏無羨は白三叶草が結ばれた手を伸ばすと、同じ位置に結ばれている藍忘機の手に重ねて握った。

「藍湛は、俺の解語の花」

「…魏嬰」

珍しく、恥らっている様子の藍忘機の顔が魏無羨には溜まらなく可憐に見えた。
まるで、座卓の上に飾られた芍薬のように。

魏無羨は、そっと身を乗り出すと、自分だけの“美しい花”に口づけた。
花は、目を閉じ、魏無羨の口づけを甘く受け止めた。

清室に、しばらくの間茶の湯がわく音だけが、優しく響いていた・・・。


芍薬の花言葉は、“愛慕”…あなたを愛し慕っています。

魏無羨がその意味を知るのはもう少し後のこと。


―――その後。


魏無羨と藍忘機の指にまかれた白三叶草と芍薬の花は、藍忘機の手によって押し花にされた。
そして、長く、藍忘機の本のしおりとして愛用されることになるのだった。




(終わり)


藍忘機が本のしおりとして愛用している芍薬の押し花。
原作「魔道祖師」では出てきたのですが、ドラマ「陳情令」では出てこなかったため、みつばオリジナル物語で登場させてみました♪
なので、原作の芍薬の花話と全く異なっています。

アニメ版では今後出てくるかどうか分かりません。尺の都合上、出てこないかも。
ドラマとコラボの飲み物CMでは、藍忘機と白い芍薬の花が出てきているのを見ました。

古代中国の芍薬の花言葉は、魔道祖師ファンの方から教えて頂きました♪いつもありがとうございます!
そのあたりの詳しい話とあとがきは又後日。
二次小説を読んで頂きありがとうございました。
拍手コメントを送ってくださった方もありがとうございます♪


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