fc2ブログ
管理人★みつば★の好きな小説、ドラマ、映画等の感想やイラスト、小説などの二次創作物がおかれています。
プロフィール

★みつば★

Author:★みつば★
「みつばのたまて箱」にようこそ。
管理人★みつば★です。
記事の中にお好きな物があれば
是非一緒に楽しみましょう♪

最新記事

カテゴリ
月別アーカイブ

訪問者様♪

更新通知登録ボタン

記事更新を通知します

検索フォーム

QRコード

QR

みつばが好きな歌い手さんのことについての雑記です。

お名前は。

华 晨宇(华→華)
ホア・チェンユーさん。


「陳情令」のドラマにはまる前から、たまにはまった中国ドラマの話はブログで書いていたのですが、以前から好きな歌手の方や、よく聞く歌がありました。

そのうちの一人。

最近、また、この歌をよく聴いています。


「好想愛這個世界啊」

↑リンクページの商品紹介で、サンプルが聴けます。

日本語訳では「この世界を愛したいな」となるようです。

リンクページの歌のサンプル版は少ししか聞けないのですが、
音楽番組の公式から動画配信されている映像もあるので、視聴が可能です。

歌声も美しいし、歌詞も泣けます。
とくに今のみつばには、かなり刺さる。。。

みつばは、フィーリング萌え訳なので、正しい翻訳文は載せられないのですが、ご興味ある方は、美しい歌声だけでも聴いてみてください。

あとは、


「煙火裡的塵埃」

日本語訳だと「花火の埃(ほこり)」となるのかな。

こちらは日本語訳がついた映像動画もあります。
やっぱり、素晴らしい歌声に、心を打つ歌詞です。
え?何?この歌。みつばの心を透視したの?くらい。
共感度100パーセントの歌。

「斉天大聖」もすごくカッコいい!!
落ち込みぎみの気分の時は、この歌の動画をリピート。

gg(ドラマ陳情令でウェイユウ役さん)も歌っていたのですが、华晨宇さんの歌う「平凡之路」も素敵です。


これ以外に歌われている歌もとても素敵♪

知っている方には、今さらな話。となるほど、凄い歌い手さん。

年末(2021~2022)、dd(陳情令のランジャン役さん)も出ていた番組でも歌っていらっしゃいました。


~という。今日は、みつばが、ひっそりと応援していた歌手の方の話でした。

ブログへのご訪問、ありがとうございました。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



テーマ:華流・台流 - ジャンル:アイドル・芸能

web拍手 by FC2
ドラマを見て、そのキャラでかってにBL妄想していることが多くても、本当のBLドラマを見ることは、ほとんど無いみつば。

最初から、いかにもBLものです。っていう雰囲気を出していると、無意識に見るのを躊躇してしまうところがあるみたい。

そんなみつばが、これからレンタルか動画購入して見ようかな、と思っているアジアドラマ(映画)がこちら。




リュソンビの婚礼式



鮫綃碧




「思いっきりBLもの!」っていう、ツッコミはごもっとも(笑)


トイレでの至福の3分間。(家の中で一人になれる場所がここしかない。母業中あるある話。創作活動は、深夜、家人が寝静まってから行うことが多い)。

そこでのスマホ動画チェックの時に、おすすめされた動画から、見てみたい。と思えたものを、2つピックアップして、ブログ記事にのせておきます。

紹介できる画像がリンクできなかったのですが、

「君色に染められて」(BL韓国ドラマ)も、「お気に入り」登録しています。


見たいと思いながら視聴できなかったドラマや映画が沢山溜まっているので、今年は、どんどん見ていこう♪


(コメントレス的な雑記)

「陳情令」二次創作への感想、コメントを送ってくださった方、ありがとうございました。

右脳くんが喜ぶ栄養(見たいと思っているドラマ、アニメ、漫画)を、これからは、ちゃんと与えていこうと思います。
そして、萌えすぎて妄想映像を見ても、これ以上二次創作活動はしないように、左脳くんが、しっかり見張ります。

ブログへのご訪問ありがとうございました。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



テーマ:韓国ドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

web拍手 by FC2
今月。1話、1分~3分で、1日2~3話ずつ動画配信されていた華流ドラマ。

1話が3分くらいというのが、みつばにはちょうどよくて。

さらに内容もツボにはまり、毎日楽しみに、面白く見ていました。


「仙尊今天洗白了吗」


公式から配信されていたはずなんですけど。
数時間前にyoutubeでは全話消えてしまって(汗)

様子見で、あらすじ&感想は「裏箱」にいれさせて頂きます。

イラストだけ表で。

↓こんな感じ。

senson01.jpg

みつばのなんちゃって、ドラマ感想雑記も読む方は、「裏箱」からお入りください。

※「裏箱」を初めて見る方は、「裏箱」の注意点をよく読んでから、入室ください。

「裏箱の見方について(補足)」

※この裏箱記事は専用ページとさせていただきます。

(コメントレス的な雑記)

ん?何かありました?(汗)

コメント欄からのコメントには、今は個々にお返事はしていなくて。
ブログの方でまとめて、雑記やあとがきでさせて頂いています。

メールアドレスを明記して頂いている方には、大変恐縮なのですが、
質問以外では、個別に返事を送ることも、今は停止させて頂いています。

もしかして、コメントを送っても、何度も送れないとかあったでしょうか?

コメントが送れないエラーは、コメントにブログ規定の禁止用語が入っているとなるみたいです。
なぜか、「陳情令」記事関連のコメントは、そういうエラーが多いようです。
拍手コメントの時のように、気軽に書き込めなくなり、ごめんなさい。

みつばに嫌われたかな?と思わなくても大丈夫ですよ。
みつばの方が、読者さんに嫌われたかな?と、最近まで思いこんでましたけど(笑)
今年に入って、いろいろ吹っ切れたので、初心にかえり、楽しくブログを書いていこうと思っています。

読者さまも、何か楽しいことがあったら、みつばに教えてください♪

ブログへのご訪問ありがとうございました。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



テーマ:中国ドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

web拍手 by FC2
最近ブログで更新した二次小説をINDEXのリストに加えました。

「検事プリンセス」二次小説INDEX2

・高く飛ぶ君へ(1話~3話)、あとがき

「陳情令」二次小説INDEX

・「変わらぬ誓い」前編、後編(後編は裏箱記事)



(以下、みつばが、「魏嬰」の姿で擬人化妄想している「右脳くん」と、「藍湛」の姿で妄想している「左脳くん」からのお知らせ)

ここまでの二次小説更新。
昨年書いた、二次小説更新計画リスト通り♪

・・・いやいや。更新が、予定より3か月ほどずれてますけど。


聶懐桑主役の番外編話「天に楼閣を描く鳥」は、長編です。

イメージイラスト(裏箱記事)「天に楼閣を描く鳥」

なぜか、イラスト裏箱専用ページが2つある(汗)

イメージイラスト「天に楼閣を描く鳥」専用ページ。


長編といっても、「逢月撤灯」ほどではなく、長くても10話くらいかな?…と右脳くんが申してます。

(注)右脳くんの言うことは信じてはいけません。

「陳情令」の二次小説シリーズの話。1年間で全部更新できる量だから♪とか、最初からずっと言っていて。
実際に更新していったら、3年目に突入して、ようやく半分ほどに。
現実の時間の流れと違うところに存在している右脳くんの予定は真に受けては駄目。


「天に楼閣を描く鳥」は、けっこう重い物語です。
おそらく、今までみつばが更新した「陳情令」の二次小説シリーズの中で、ある意味、一番シリアス。

だけど、なぜか、右脳くんが、やる気になっていて。
この話は、自分が書く!とか言ってるので、任せます。
…そういって、頭使うところは、左脳くんに丸投げするに違いない。

みつば脳内の会話は、置いておいて。


「逢月編」シリーズは、「変わらぬ誓い」の後、続編が2つあります。

計画では1つにしていたり、2つにしていたり。迷ったのですが。
最終話は、やはり1話の短編になっても別にした方が良いという判断で別にします。

もともと、最初のプロット段階(2019年)では、
「変わらぬ誓い」は、続編(今は未公開の次の話)の「おまけ話」でした。

時系列では、「変わらぬ誓い」の方が先だったので、続編より前に更新しました。

「天に楼閣を描く鳥」の前に、「逢月編」シリーズを完結させてしまおうとも考えたのですが。
そうしたら、みつばが、「もう、ここで二次創作止めても、何の問題も無いよ」って筆を置きそうな予感。

とにかく。

右脳くんがやる気になっているうちに、「天に楼閣を描く鳥」の序章部分は更新予定です。

話が重すぎるようだったら、途中、「逢月編」の続編を先に更新するかも。

「逢月編」のこれからの話は、忘羨のラブラブ話なので、楽しく構成できそうです。

「陳情令」二次小説は、最後までプロットが全て完成している分、ある程度、ブログ更新の予定はたてていますが、
リアルの生活&体調&金丹修行優先で、今後もマイペース更新していきます。


二次小説。本当の最終回まで、更新できますように!(祈り)←毎回、祈っているみつば(苦笑)


「検事プリンセス」は、二次小説シリーズが10年かかったけど、シーズン1の最終話をアップできてよかった。
当時の読者さん。ひょっこり思い出してブログをのぞきに来たら、読んでもらえるといいな。


(コメントのお礼)

二次小説&4コマ漫画の感想、コメントを送ってくださった方、ありがとうございました!
丁寧に、最近更新した全ての創作物にコメントを書いてくださり、感謝です。

4コマ漫画と、そのタイトルは右脳くんが作成したので、意図が分かりません。
もしかしたら、「機」も賭けていたのかもしれないけど、右脳くんには「考え」っていう概念がなくて。
曖昧な答えですみません。

「検事プリンセス」と「陳情令」の二次小説。
ケーキを食べた後に、月餅食べるみたいな創作の仕方でした。
菓子で例えると、みつばの場合は違和感無し(笑)

ただ、創作中は、その世界に入り込まないといけないので。

「検事プリンセス」の二次小説書いている間は、香水つけて、韓国語の歌を延々聞きながら、ランチに辛ラーメン。

「陳情令」の二次小説始める時は、白檀のお香をたいて、「忘羨」と、ggとddの歌を延々聴いて(笑)、夕食に蓮根排骨湯作りました。

これから、「天に楼閣を描く鳥」を本格的に構成始めるので、そのイメージソングにしている紀李さん(聶懐桑の中の方)の歌を延々聴いて妄想世界に入ります。

最後までおつきあいくださるとのお言葉、嬉しいです。

これで「検プリ」、「陳情令」の二次創作。
両方、最後を看取ってくれる読者さんがいる、と勇気づけられたので、右脳くんも復活できました。
ありがとうございました!


お知らせ雑記を読んでくださった方。
ブログへのご訪問ありがとうございます。

感想雑記などをブログで更新するかもしれませんが、
二次小説を更新する際は、またお知らせします。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



テーマ:更新報告・お知らせ - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
【裏箱】陳情令二次創作漫画INDEX2に、4コマ漫画、「帰る時機」を更新しました。


(以下の注意事項をよく読んでください)



裏箱4コマ漫画「帰る時機」は、専用ページの中でしか読めません。
※このページの裏箱には入っていないので、ご注意ください。

↓「帰る時機」記事が入っている「裏箱」

【裏箱】陳情令二次創作漫画INDEX2(クリックするとリンクページにとびます)

★(注意点)

他の裏箱4コマ漫画を読みたい時は、
「裏箱」の中の、「もっと送る」ボタンを押して、ご覧ください。

表版の4コマ漫画は「陳情令二次漫画INDEX」にリンクがあります。(表と裏記事が混ざっています)

※「裏箱」を初めて見る方は、「裏箱」の注意点をよく読んでから、入室ください。

「裏箱の見方について(補足)」

「陳情令」みつばの二次小説シリーズ。

コメント記入についての説明は、こちらから。


【警告】

今回、裏箱の4コマ漫画の内容も、たいがいですが、
その後の、あとがき雑記が、かなりアレです。

そのあたり、「自分、(精神的に)大人なので、大丈夫♪」という方は裏箱入室ください。



(コメントレス的な雑記)

ブログへのコメントを送ってくださった方、ありがとうございました。

・「陳情令」記事へのコメント。
ドラマ、日本語吹き替え版が放送予定の情報、ありがとうございます!

「陳情令」日本語翻訳版、Blu-rayに入っていたDVD(日本語吹き替え版)のおためし版が、とうとう全編吹き替えで出るのですね。
みつばも動画でのCM(吹き替えの)はちょっと見ました。

アニメ「魔道祖師」の日本語吹き替え版。録画を2話ほどしか見ずに、テレビが廃棄になってしまったのですが、金さまの声を結局聞いていなかった!ということに後で気づきました(汗)(最近、ヒロさん(金様の声の方と同じ声のキャラ)にも会ってないな(遠い目))

有料放送では、みつばは見られないのですが、いつか、地上波放送にくるかな~…。今は、ハードディスクに容量があるから、たっぷり録画可能なのだけどな~と期待。
見られる方は、春からの放送、ぜひ楽しんでください♪

・「変わらぬ誓い」感想、ありがとうございました。
手首に呪符をつけて引っ張るエピソード。「陳情令」ドラマ8話のシーンより。
「どんな名前がいいかな~」って言っていたのを二次創作エピソードに引っ張りました。

・「検事プリンセス」記事へのコメント
二次小説(S1)ラストストーリー。ドラマファンの方に読んでもらえてよかったです。
イヌ、ヘリ忘れてませんよ~。
だって、まだ脳の中に、二次創作では未公開の話の映像もいっぱい保存されています。
リアルの記憶は、どんどん失くすのに、1度生んだ妄想映像は、いつまでも鮮明に覚えているみたいです。
創作しなくても、みつばの人生最後の日まで残っていそう(汗)

最後までつきあってくださるとのお言葉、とても心強いです。ブログを終える時、読者さんが一人は見送ってくれるってことですよね?どうか、みつばの最後を見届けて屍拾ってください。←そこまで言ってませんか(笑)


ブログへのご訪問ありがとうございました。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



テーマ:二次創作(BL) - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
この記事の「みつばの裏箱」にて。
中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「変わらぬ誓い-海誓山盟-」(後編)を更新しました。

(注意1)この記事は、裏箱専用記事となります。

(注意2)大人話の要素を含むので、初めての方は、「裏箱」説明をよく読み、理解された方のみ、「みつばの裏箱」に入室してください。


「みつばの裏箱について」
「みつばの裏箱の見方補足」

二次小説を読む注意点、「陳情令」の他の二次小説も 「陳情令」二次小説INDEXページからお願いします。

コメント欄は、二次小説記事の下方にあります。
コメント記入に関しての説明は、こちらから

「陳情令」の登場人物・名称紹介のページはこちらから

とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

ドラマ「陳情令」、原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。

※この二次小説は、「逢月編」シリーズ「逢月撤灯」の続編、おまけ話です。

イメージイラストは、【裏箱イラスト】「変わらぬ誓い-海誓山盟-」記事からどうぞ。


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「変わらぬ誓い-海誓山盟-」(前編)です。

二次小説を読む注意点、「陳情令」の他の二次小説も ←(以下、必読の注意書きです)
「陳情令」二次小説INDEXページからお願いします。


コメント欄は、二次小説記事の下方にあります。
コメント記入に関しての説明は、こちらから。

「陳情令」の登場人物・名称紹介のページはこちらから

とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

ドラマ「陳情令」、原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。


※この二次小説は、「逢月編」シリーズ「逢月撤灯」の続編、おまけ話となります。


「続きを読む」からお入りください


続きを読む

テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
【裏箱】陳情令二次創作漫画INDEX2に、4コマ漫画、「女将の気づかい」を更新しました。


(以下の注意事項をよく読んでください)



裏箱4コマ漫画「女将の気づかい」は、専用ページの中でしか読めません。
※このページの裏箱には入っていないので、ご注意ください。

↓「女将の気づかい」記事が入っている「裏箱」

【裏箱】陳情令二次創作漫画INDEX2(クリックするとリンクページにとびます)

★(注意点)

他の裏箱4コマ漫画を読みたい時は、
「裏箱」の中の、「もっと送る」ボタンを押して、ご覧ください。

表版の4コマ漫画は「陳情令二次漫画INDEX」にリンクがあります。(表と裏記事が混ざっています)

※「裏箱」を初めて見る方は、「裏箱」の注意点をよく読んでから、入室ください。

「裏箱の見方について(補足)」

「陳情令」みつばの二次小説シリーズ。

二次小説「逢月撤灯」の中で、ある理由から、カットしたエピソードを、4コマ漫画バージョンで描きおろしました。

「逢月撤灯」31話~34話より。

補足話でもあるのですが、
二次小説の世界とは切り離して見て頂いても、もちろん構いません。

「陳情令」の原作「魔道祖師」とは、ずれた設定話になっていますが。
それでもOKという方は、どうぞ♪

コメント記入についての説明は、こちらから。

ブログのご訪問、記事への拍手、ありがとうございました。
記事が気にいって頂けたら、表の「白い拍手ボタン」かランキングボタンを押し逃げしてください。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



テーマ:二次創作(BL) - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
「陳情令」、みつばの二次小説の新作話を、1月23日(藍湛の誕生日)に更新予定。というお知らせです。

陳情令みつばの二次小説シリーズ「逢月編」

逢月撤灯」のおまけ話、「変わらぬ誓い-海誓山盟-」

二次小説「逢月撤灯」の中で結ばれた二人が雲深不知処に一緒に帰る旅、いわゆる新婚旅行話です。

すでに、予告更新していたイラストは、こちら。


【裏箱イラスト】「変わらぬ誓い-海誓山盟-」

裏箱記事は、裏箱についての説明をよく読んでから入室ください。


(注)同じ注意書きを何度もしますが。

このブログには、ドラマ「陳情令」だけ見ている方。アニメ「魔道祖師」だけ見ている方や原作小説ファンの方もいらしています。

みつばの二次小説は、ドラマ「陳情令」の世界を基盤としている為、「魔道祖師」の世界設定とずれていて、キャラクターの雰囲気も多少変わっています。

「忘羨」設定は絶対ですが、二次小説を読まれる方は、二人が結ばれる過程等が、原作設定と異なっている点をご了承ください。


それでは、「陳情令」二次小説読みの方は、更新まで、もうしばらくお待ちください。


(ちょっと呟き)

…「魔道祖師」では、ラストの方で結ばれている二人なので、雲深不知処に戻る道中は、るんるん♪楽園旅行になっています。

だけど、「陳情令」では、「離れる」ことを決めた二人なので、もう、地獄のような道中だったのでは…(涙)せっかく、すべて解決して、これからって時に。

日本編集版では、エピソードの順番が変わっていた為、ラストの切なさが、完全に薄まっていましたけど。

ドラマを見て。ずっと、陳情令の二人にも楽しい旅行をして欲しい。と願っていたみつばです。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



テーマ:更新報告・お知らせ - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
韓国ドラマ「検事プリンセス」、みつばの二次小説。「高く飛ぶ君へ」のあとがき雑記です。

ドラマ後の世界を妄想した新設定を出しました。

ヘリは、春川地検に異動になる。
イヌは、今の事務所を辞めて、独立する。

みつばの中での想いだったのですが、ドラマ最終回でイヌが就職した、あの事務所は、イヌに、どこか合わないイメージがありました。

とてもスタイリッシュで、大きな事務所。

一見したら、イヌにはピッタリに見えた。

でも、みつばの中では、違和感がありました。

イヌは、彼の父親、ソ・ドングンの、とても優しく、どんな人に対しても誠実なところを尊敬していました。

困っている人がいたら、すぐに駆けつける人。

イヌは、クールに見えて、父親と同じ男に見えました。

それは、ドラマ中。

過去に保身や金のため、イヌの父親に罪をきせた者の片棒をかついだ人々。

その彼らが困っていた時、イヌがとった行動に見えました。

父の無実を証明する為に近づいた人々なのに、イヌは、彼らを助けていました。
相談にのり、そして、弁護士としても力になっていた。

憎み、復讐したいと思っても当たり前のような人々に。

利用する為に、親切にしたという見方もあるかもしれない。
でも、弱みを握り、脅すやり方もあったはずなのに。そんなことはしなかった。

金と名声のために裏で汚い事をしたり、「冷たい男」だと誰かに言われていましたが、イヌは、違う。

ソ・イヌの根底にあるのは、彼の父親と同じ、誠実さと慈愛なのじゃないだろうか。と。

金の為じゃなく、困っている人がいたら、手を差し伸べたい。

そう思うイヌが、今の職場では、望むように動けない。

ヘリと再会して。ヘリと恋人となって。

ヘリの純真さと、いつもまっすぐな姿を、改めて近くで見ることになったイヌ。

ヘリと一緒にいて、彼の中で、そのことに気づくのは早いのじゃないだろうか?と考えました。

韓国に戻る為に、アメリカから出てきて、あの職場に就職したけれど。

(それも、やっぱり、ヘリのことを忘れられなかったからじゃないかしら?)

ずっと、あの職場にはいない。

二次的妄想で、そんな解釈をしていました。

だから、二次小説シーズン1のラストシーンで、新しく旅立つヘリと共に、イヌが自分で道を切り開く未来を選択する姿を妄想の中で描きました。


ドラマを見ていた人の中で、それぞれ、いろいろな続編があったと思います。

ヘリは、これからもソウル近辺で検事の仕事をして、イヌも今の事務所にずっと勤めている。

再会してからすぐに婚約し、結婚する。

そんな物語の続きもあるかもしれない。

どんな未来にしても、きっと検事プリンセスファンの方、イヌ×ヘリカップルが好きな方なら、二人の幸せな物語を想像するでしょう。

みつばもそうなのですが、「高く飛ぶ君へ」のような妄想映像が浮かんでいたので、続きとしての二次的妄想で、シーズン2(遠距離恋愛編)、シーズン3(結婚生活編)という、流れになっています。

ただ、もし、みつばが、ブログで二次小説更新を何年も休止せず、検事プリンセス二次小説をずっと続けていたとしても。

ブログを読んでいたドラマファンの方の大半は、シーズン1の最終回、「高く飛ぶ君へ」がラストの話と感じたかもしれません。

ドラマの世界で見ていた設定とヘリを取り巻いていた世界は、この「高く飛ぶ君へ」を最後に終わるからです。

職場も、マンションの部屋も。ヘリの周囲の人々も。

ドラマの世界に続きがあるとすれば、いずれは、そうなると分かっていても。
ドラマの中では「永遠」の世界が終わりを迎える。

あの世界が好きだった人には、それらがヘリの周囲から無くなることがとても寂しくなると思います。

10年前。

ひと足先に「夢桜」を更新したので、あの時、ブログにいらしていた読者さん達も、その後の流れを薄々想像できていたかもしれません。

シーズン2の話は、遠距離(中距離)恋愛中の二人。「温泉へいこう」「月が見ていた」など。

シーズン3の話は、結婚した後の二人の話。4コマ漫画、「ほかほか家族」、二次小説「追憶の香り」「バレンタイン記念日2020」など。

ブログで二次小説の更新を止めていても。ずっと、みつばは、「検事プリンセス」のソ・イヌというキャラクターを尊敬し、目標としてきました。

そして、ヘリには、ドラマ後の世界でも、イヌと一緒にいて、今以上に美しく成長し続けてほしいって、願ってました。そんなヘリの姿も、みつばの目標です。

二次的妄想の中で、一人立ちし、堂々と歩き出したヘリ。

これからも、イヌとヘリが幸せになる未来を祈って。

みつばの「検事プリンセス」二次小説シリーズ、シーズン1を「結」とさせて頂きます。


しばらくは、別の二次創作に集中しますが、いずれ「検事プリンセス」二次小説シリーズの本当の最後の話を更新する前に、また、この二次的世界に戻ってくるかもしれません。

ここまで、みつばの、検事プリンセス二次小説を読んでくださった方、お付き合いいただき、本当にありがとうございました!!

「検事プリンセス」最高―っ!



にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説「高く飛ぶ君へ」(3話)最終話です。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX2」ページからどうぞ。
このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。

※この話は「夢桜」「追憶の香り」の続きです。




高く飛ぶ君へ(最終話)




イヌは、ヘリが帰る前に、部屋を訪れていて、夕飯の準備をしていた。

いつもながら、手際よく料理を作っている恋人を、ヘリはうっとりと見つめた。

「イヌ、そろそろ食べられる?」

「ああ。ちょうど今出来たところだ。ヘリ、手を洗って。すぐに食事にしよう」

「うん。もう、お腹ぺこぺこ」

ヘリが手を洗って、洗面所から戻ってくると、キッチンカウンターには、すでに器に盛りつけられたご馳走が並んでいた。

全部、ヘリの好物ばかりだった。

「美味しそう」

「今夜は、体重のことは気にせず、沢山食べろ。
僕の手料理は、しばらく食べおさめになるからな」

「そうね。でも、料理を作り過ぎることがあったら、冷蔵便で送ってちょうだい」

「冷蔵便で送るより、料理人が向かうほうが確実だ」

いつもの掛け合いを続けるのも楽しかったが、空腹のヘリは、美味しそうな手料理に意識の大半を奪われていた。

そんなヘリを見透かしたイヌは、ヘリに椅子を進めると、冷蔵庫から冷えたビール瓶を2本持ってきた。

「マ検事の、新天地での活躍を祈って」

「ありがと」

ビールの瓶で乾杯し、酒に口をつけた後、二人は食事を始めた。

ヘリのお腹が、満たされた頃、ようやくヘリは、人心地ついた顔で吐息をついた。

「これが、この部屋で食べる最後のディナーになるのね」

箸を置き、しみじみと言って、ヘリは、キッチンから部屋の中を見渡した。

広いワンルーム。

料理の器具、材料は、同じマンションの違う階に住んでいるイヌが持ち込んだものだったが、部屋の中には、処分する為に置いていく家具以外残っていなかった。

ヘリは、この部屋を、明日の朝には出ることになっている。
そして、一度実家に寄った後、そのまま春川に行く予定だった。

人気のマンションのため、部屋に空きが出たとなれば、すぐに埋まることだろう。

「でも、イヌがあの部屋に住むなら、このマンションと完全にお別れってわけでも無いから大丈夫」

一人、無理に気持ちを奮い立たせるように言ったヘリにイヌが頷いた。

「ソウルに来ることがあったら、僕が留守でも部屋を使っていい」

「うん。こっちに来たら、イヌの帰りが遅い日でも部屋で待ってるわ。春からも仕事が忙しくなるのでしょ?」

「ああ。そのことなんだが…」

イヌが、持っていたビール瓶を台に置いた。

「ヘリ。君が春川に行く前に話そうと思っていたことがある」

「何?」

真面目な顔になったイヌに、ヘリは急に不安になった。

「まさか…。あの事件が原因で、勤めている事務所から、何らかの処分が下ったの?」

「違う。所長も、その件に関しては、僕に非が無いことを知っているから何のお咎めも無かった。だが、今の事務所を辞めることにした」

「え…?」

ヘリは、チン検事から、検察庁を辞めると聞いた時と同じくらいの衝撃を受けた。

「辞めるのは、この前の騒動が原因じゃなくても、イヌも、あの事件が、事務所を辞めようと決意する理由の1つになった?」

「『も』って?他に誰か、何かを辞めることになったのか?」

そう尋ねたイヌに、ヘリは、チン検事と話したことを伝えた。

「あれだけ仕事に情熱を注いでいた先輩が辞めるって聞いた時は驚いたわ。
その理由は、ちゃんとあったし、事件の前から考えていたことだって。
イヌもそうなの?今の事務所に勤めていて、仕事のことで、何か思うところがあったのね?」

「ああ…」

イヌが深い吐息を一つついた。

「この国に戻り、あの事務所で働くようになって、しばらくして、思うところがあった」

「お給料や雇用形態に満足しないところがあったの?」

「いや。報酬は十分にもらっていた。それに、優遇もしてもらっていた」

「じゃあ、なぜ?」

「僕の弁護を望んでくれる依頼人の仕事を、引き受けることが出来ない」

「それは・・・」

ヘリは言葉に詰まった。

イヌが働く弁護士事務所は、ソウル市内でも大手の事務所だった。

敏腕弁護士と評判の良いソ・イヌは、事務所の中でも一目置かれ、その待遇も良かった。
だが、その分、仕事の依頼人は、事務所によって決められることも多かった。

金払いのよい太蔓の顧客の仕事を優先的に回される。

ヘリは、ここ最近では、自分も関わった親子の事件を思い出していた。

イヌの評判を聞き、窃盗の疑いで逮捕された子の弁護を頼みに来た母親。

しかし、イヌのいる事務所は、訪れていたことさえイヌに伝えずに、彼女を追い払うように依頼を断っていた。

それは、彼女が弁護費用を、十分に支払えない者と判断してのことだった。

後で、そのことを知ったイヌは、彼女の依頼を、強引に、ほとんど無報酬で引き受けていた。

それは契約違反では無かったが、イヌに他の仕事を回したいと思っていた事務所の所長は、良い顔をしなかった。

同じ弁護士たちが、うらやむほどの境遇でありながら、イヌが悩んでいた理由が、ヘリには想像がついた。

だが、ヘリは、黙ってイヌの話を聞いた。


「以前、僕がいた『ハヌル』のように仕事が出来ないことは分かっていた」

イヌがポツポツと話を続けた。

『ハヌル』で、イヌは、共同経営者であるジェニーや他の弁護士たちとも対等な立場で仕事をし、依頼を受けるのも自由だった。

イヌは、そういう事務所で無いことを了解した上で、今の職場に就職していた。

「次第に感じたことは、自分の我儘からくるものかもしれないと考えた。以前のように好き勝手に動けないから持つ感情だとね。だけど、やはり、今の仕事は、自分が望む方向で無いことを知った。だから、今の職場を辞めようと決めて、所長とも話し合った。今抱えている案件が全部片付いたら退職することになる」

「うん…」

ヘリは、ずっとそばで見ていたからこそ、イヌが決断した理由が分かるような気がした。

「弁護士は続けるのでしょう?」

「ああ」

「以前、あなたがいた、法務法人『ハヌル』に戻るの?」

「いや。『ハヌル』の者達に、戻ってこないか?と声をかけられたが、断った。
僕は、新しく個人事務所をひらく」

「個人事務所…。あなたが、立ち上げるってことね?」

「うん。今の職場や、『ハヌル』とも違う、僕の事務所だ」

「ジェニーさんも手伝ってくれるの?」

「ジェニーは来ない」

「でも、今のイヌの話は、ジェニーさんにはしているのよね?」

「ああ。職場を辞めるという話はした。今の仕事は彼女が取り持ってくれていたからね。こんな風に僕が去ることは、推薦してくれた彼女の面目をつぶすことになる」

「そんな。ジェニーさんなら、イヌがどんな選択をしても分かってくれるわ」

「そうだ。彼女はあっさりと了承した。それに、僕が個人事務所を立ち上げることも分かってもくれた。だが、僕の事務所には誘っていない」

「どうして?」

ヘリは、小さく首をかしげた。

イヌがアメリカにいた時からそばにいて、父親、ソ・ドングンの冤罪事件でも助けていたジェニー・アン。

イヌの親友であり、有能な国際弁護士でもある女性は、仕事の上でも、イヌと息の合うビジネスパートナーだった。

今のイヌの職場も、ジェニーの恩師の紹介と、ジェニーの推薦によって、アメリカから呼ばれていた。

イヌが、助けを必要とするなら、ジェニーは仕事を手伝ってくれる。
そんな気がしていたヘリは、ジェニーがイヌの誘いを断るようには思えなかった。

「僕が助けて欲しいと言えば、義理堅い彼女のことだ。来てくれたかもしれない。
だが、ジェニーには、ジェニーの。彼女のしたいことがある。僕にもそれが分かった。だから、声をかけなかった」

この件に関しては、イヌも悩んだのだろう。

少し寂しげなイヌの顔に、ヘリも同じような表情になってイヌを見つめた。

「だが、個人事務所はソウル近郊で立ち上げる予定だ。事務所に入らなくても、ジェニーも何かあれば手助けすると言ってくれた。それに、他にも僕を支援してくれる人達がいる。だから、僕に迷いはない」

いつも、他人には、自信たっぷりな態度を見せながら、イヌも不安と葛藤を抱えていた。

そして、自らの意志で、自らの人生を定めた。

自分自身で、新しい環境をつくっていく道を。

「ヘリ。君には、落ち着いたら打ち明けるつもりだった。
僕の中で答えを出し、準備が整ってから、この事を話すと決めていたんだ」

話し終えたイヌは、ヘリが、何か答えてくれるのを待っているかのように、ヘリをジッと見つめた。

ヘリは、今の話を、イヌの心ごと、全て受け入れたのを言葉で応える代わりに行動で示した。

指を伸ばし。ヘリは、対面にいて、キッチンカウンターの上にあったイヌの手に触れた。

手を重ね、ギュッと握った後、ヘリが言った。

「大丈夫。あなたならやれる」

ヘリの澄んだ眼差しと、イヌのまっすぐな視線が重なった。

「ソ・イヌさん。私も、あなたを応援してる」

…何があるか分からない未来の先を、しっかりと見ているあなたなら出来ると信じてる。

ヘリは、言葉に出さない心の声を乗せて、握った手に想いを込めた。

イヌもヘリの心を受け取ったという印のように手を握り返した。

「ありがとう」

イヌの礼をヘリは、にっこりとした笑顔で受け止めた。


食事を終えたヘリは、料理だけでなく、後片付けもかって出てくれたイヌに台所を任せると、使用するのは今夜が最後となる浴室にむかった。

ヘリがシャワーを浴び終えリビングに戻ると、台所はすっかり片付いていた。

イヌが持ってきていた料理器具も仕舞っていて、キッチンカウンターには、何もない状態になっている。

すでに、ネグリジェ姿になっているヘリを一瞥した後、イヌが「僕もシャワーを浴びてくる」と言って浴室に入っていった。

しばらくして、イヌが浴室から出てくると、キッチンにもリビングにもヘリの姿が無かった。

テレビや化粧台も、もう無くなっている部屋で、ベッド近くの灯りだけはついている。

だが、イヌには、ヘリの居場所が分かった。

イヌは、まっすぐに掃きだし窓の方に歩き出すとテラスに出た。

そして、テラスの手すりの近くに立ち、夜景を見ながら佇んでいるヘリを発見した。

声をかけずに、そっと横に並んで立ったイヌを気配で察していたヘリは、前を向いたままだった。

「ここからの夜景も、もう、見納めだわ」

名残惜しげに見つめ、ポツリと言ったヘリに、イヌは、「僕の部屋に来れば見られるさ。見え方は少し違うけどね」と、応えた。

「うん、そうね。それに、新しい部屋もここほどじゃないけど、広めのバルコニーがついてるの。ここに似て、とっても景色がいいのよ。だから、決めたところもあるの。緑が沢山見える。イヌ、あなたもきっと気にいるわ」

「そうか。君の新居に行くのを楽しみにしているよ」

「ええ。イヌが、今の仕事を終わらせて、次の職場の為の準備で忙しくなることは分かってる。だから、落ち着いたら来てね。その頃には、私も新しい職場と生活に慣れる頃だと思うから」

「ああ」

そこまで話した後、ヘリとイヌは、そっと顔を見合わせ、無言になった。

そして、互いを見つめあった後、顔を近づけ、唇を重ねた。

しかし、クシュンっと、小さなくしゃみをしたマ・ヘリに、イヌはすぐに顔を離した。

イヌは、ネグリジェ姿のヘリに自分の着ていたカーディガンを脱いで羽織らせると、その肩を抱いた。

「こんな格好で外に出るからだ。体が冷え切っている。ほら、ベッドに行くぞ。早く温めないと」

「…その言い方。私の体を気遣っているようで、なんだかいやらしい。ただ、ベッドに誘っているように聞こえるわ」

「夜着でテラスに出て、誘っていたのは君だ。この家で、唯一、君と抱き合ったことの無い場所はここだからね。最後の思い出作りでもするのかと思った」

「ちょっとっ!恥ずかしいこと言わないで。マンションの住人に聞かれちゃう」

ヘリは、テラスの左右をキョロキョロ見回しながら、慌てて部屋の中に入った。

「人がせっかく、感慨にふけっていたのに」

「感慨にふけるのは、風邪をひく心配のないところでしてくれ。
君が体調を崩しても、これからは、今までみたいに、僕もお母さんも、すぐには駆けつけられないんだからな」

冗談めかしながらも、本気で注意しているようなイヌに、ヘリはしおらしく項垂れた。

「…うん」

しゅんとなったヘリをベッドに連れていき、その体に布団をかけてイヌが言った。

「君を不安にさせるつもりも、脅しているつもりも無い。体には気をつけて欲しいだけだ」

「うん」

「料理をする暇がなくても、野菜と果物だけじゃなくて、ご飯もしっかり食べるんだぞ」

「うん」

「部屋の戸締りはしっかりしろ。鍵をかけ忘れたり、その辺に落としたりするな」

「うん」

「一人暮らしで、何か困ったことや、気になることがあったら、どんなに些細なことでも相談しろ」

「うん。たとえば、隣人がおかしな人で、ストーカーしたり、盗撮したりするような男だったらね」

昔のイヌのことを皮肉ったヘリの冗談にも、イヌは真面目な表情を変えなかった。

「本当にそういう奴がいたら、通報した後、僕にも連絡しろ」

「イヌ。私のパパ、ママと同じこと言ってる」

「君を愛してるからだ」

さらりと言ったイヌに、ヘリは目を丸くした。

「今の台詞、もう一度言って」

イヌは黙って、ヘリを包んでいた布団の中に入ってきた。

そして、ベッドに横たえたヘリの体を両腕で包み込んだ。


「このベッドで君を抱くのは今夜で最後だな」

「そんなこと言わないで。…泣きそうになるじゃない」

ベッドは、ヘリがこれから住むアパートの部屋に置くには大きい為、引っ越しと同時に処分することになっていた。

…恋人になってから、イヌと、幾度も抱き合って眠った。
思い出深い、このベッドともお別れなのね。

「泣いておけ」

イヌが言った。

「明日から、過去を懐かしむ暇が無いほど忙しくなる」

「…うん」

ヘリは、クスンと鼻をすすると、イヌの胸に頬をすり寄せた。

「泣く余裕がなくなるほど、強く抱いて」

「任せておけ」

布団の中で、低く囁くイヌの声がヘリの耳元で反響した。

「余計なことを考える暇が無くなるほど、別のことで泣かせてやるから」

「…ソ弁護士。あなたって、こんな時もムードが無いのね」

苦笑を浮かべ、上目遣いで拗ねたふりをするヘリにイヌは微笑を向けた。

そして、座右の銘としている、“有言実行”を行動で示した。



―――事を終えた後の部屋で。

傍らで、ぐっすりと眠っているヘリを見つめた後、イヌは、一人、ベッドから出た。

そして、クローゼットにかけていた上着のポケットから小さな箱を取り出すと、ヘリの元に戻った。

箱の蓋を開け、常夜灯の明かりで中を確認したイヌは、視線をそのままヘリの方に向けた。

不安も迷いも無い瞳が瞼で閉じられた、美しく安らかな寝顔。

小箱の中には、キラリと光る指輪が収まっている。

ヘリがもし、将来のことで不安になっていたら。
イヌは、“約束”の印として、小箱の中身をヘリに渡すつもりでいた。

だが、夕食時の会話ではっきりした。

「…不安になっていたのは、僕のほうか。君に堂々とした姿を見せられる日まで、これはお預けにする」

イヌは、指輪を見ながら小さく呟くと、小箱の蓋を閉じた。

個人事務所を立ち上げ、仕事が軌道にのり、自分が望む道でヘリと肩を並べて歩けるようになった時。

「その時は、君に伝えたい言葉を添えて、これを渡すよ」

イヌは、身を屈めると、眠っているヘリの額にそっとキスを落とした。

すでに夢の中にいたヘリは、この出来事を知るよしもなく。

初めて一人暮らしをした部屋の、最後の夜の残り時間。
ヘリは、恋人イヌの腕に抱かれ、眠って過ごしたのだった。


―――翌日の早朝。

まだ、夜が明ける前の時間。

ヘリは、スーツケース1つ持って部屋を出た。


マンションのエントランスまで見送りでついて来ていたイヌに、ヘリは、「ここまででいいわ」と言って足を止めた。

「イヌ。あっちについたら連絡する」

「ん…」

朝ぼらけの仄かな光が、マンションの庭の白い小路を薄っすらと浮かび上がらせている。

その真ん中で、ヘリとイヌは向かい合って立った。

「マ・ヘリさん」

イヌが名を呼んだ。

「何?」

イヌは、上着のポケットに入れていた手の指で、その中にある小箱に触れながら言った。

「大丈夫。君ならやれる」

2年前。イヌがアメリカに行く前に、ヘリに言ったこと。
そして、昨夜、ヘリがイヌに言ったのと同じ言葉だった。

ふふっとヘリが笑った。

そして、笑みをおさめると、「ありがと」とイヌに言った。

東の空の明るさが急に増した。

日が昇る。

ヘリとイヌは、路の中に差し込んできた陽光の方に目を向けた。

そして、庭に咲き誇っている、美しい春の花々を見つめた後、同時に視線を戻した。

ヘリが先に動いた。

手を高く上げたヘリは、イヌに明るい笑顔を見せた。

大きく手を振るヘリに、イヌも微笑みながら片手をあげて応えた。

「行ってきます」

朗らかに言って。

ヘリは、踵を返すと、イヌに背を向けて歩き始めた。

ヘリが履いていたのは、『幸運を呼ぶ靴』。

2年前、二人を結び付けた靴を飾る宝石が、ヘリの足下で煌いている。

明るく差し込んできた日の光が、暖められた大地から昇りたった湯気を照らした。

それが、ヘリの背に、まるで白い翼があるような幻をイヌに見せた。

翼を羽ばたかせ、今にも大空に飛び立とうとしている姿。


…マ・ヘリ。君がどこに行っても。僕は君を見守っている。だから・・・。


背筋を伸ばし、己の未来に向かってまっすぐに歩く
最愛の女性の後ろ姿を、イヌは、眩しそうに見つめて言った。


「高く飛べ」

―――My Princess(僕のプリンセス)




(完)




10年ごし。とうとう、シーズン1、最後の二次小説をブログでアップできました。

イメージソングはもちろん。ドラマの主題歌。
「Goodbye My Princess」、「Fly High」

検事プリンセス、みつばの二次小説シリーズ。シーズン1の最終章「高く飛ぶ君へ」。

この続きとなる二次小説シリーズの話に関しては。

いくつか未公開の話(みつばの頭の中の映像と蔵にあるプロット)があるのですが、ブログでは、二次小説「温泉へいこう」以降、いくつか更新されています。

今回の「高く飛ぶ君へ」で、未来の話の伏線が繋がるので、「温泉へいこう」での二人の会話。「月が見ていた」「裏箱・月が見ていた」の意味がようやく分かるように。

裏箱版「月が見ていた」の小説記事は、全体の裏箱フォルダに、他の二次創作と一緒になって、埋もれていました。

ファイルを抜き出して、専用ページとして保存したので、「裏箱・月が見ていた」の記事の「裏箱」からお読みください。(大人度高めのイラストと小説なので、「裏箱について」の注意事項をよく読んでからお入りください)

少し、補足説明などがあるので、後日、「高く飛ぶ君へ」のあとがきを書かせて頂きます。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!!


みつばの二次小説を気にいってくださった方は、「白い拍手ボタン」を押してください。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説「高く飛ぶ君へ」(2話)です。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX2」ページからどうぞ。
このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。

※この話は「夢桜」「追憶の香り」の続きです。




高く飛ぶ君へ(2話)




ヘリが、春川で一人暮らしをするのは、両親と友人に話す以前から決めていたことだった。

だが、イヌに話したことで、ヘリの中で、この未来は確定となった。


「イヌ、私の異動のこと、誰かから聞いたりして知ってた?」

やけに落ち着いているイヌに、ヘリが尋ねた。

イヌは、弁護士という職業柄、検察庁に行くことも多かった。

イヌをヘリの恋人だと知っている者も多く、良いことも不都合なことも、伝わることがあった。

「いや。だが、最近、君と電話で話していた雰囲気で、そうじゃないか、と考えていた」

「また、お得意の超能力発揮ね。ソ弁護士。電話では、私、そんな素振り見せた覚えはないけど」

「見せてはいないが、電話越しに聞こえたよ。君の心の声がね」

「私、心の声で何て言ってた?」

「寂しいって」

「・・・・・・」

いつものふざけた掛け合いから、一転し、二人は無口になった。

少しの沈黙の後、ヘリが口を開いた。

「ええ…。寂しい」

俯き、ポツリと呟くヘリの横顔をイヌは見つめていた。

「だって。慣れ親しんだものから全部離れるのだもの。当たり前よね」

…検事になって初めて務めた職場。先輩と上司。
初めて一人暮らししたマンションの部屋。友達。それに、あなたも。

イヌに問いかけているようで、ヘリは自身を納得させる為に言っていた。

「でも、私、決めたの。検事を続けるって」

「検事を続けるというのは、本心から君が望んだことか?」

「ええ。今は、本心からそう思ってる。この仕事を続けたいって」

イヌの問いにきっぱりと答えた後、ヘリは続けた。

「検事になってからの2年近く。仕事を通じて、いろいろな経験をしたわ。最近あった数々の事件も、私の中で忘れられないものになった」

ヘリは、そう言って。
心の中で、ここ数か月の間に経験したことを思い浮かべた。

ある事件で、過去の事件で関わった人々と再会した。
そして、その頃は、分からなかった彼らの人生を深く知った。

※(「その手をつなぐもの」未公開、二次小説)


また、ある事件のことがきっかけとなり、ヘリと、ずっと付き合っていた友人との関係が変化した。

それまで同じ道を歩いていたと思っていた者と、環境、価値観の相違で道を違え、別れることもある。どちらかが、それを望まぬとも。

二つに分かたれた道が、いずれ、また交わることがあるのか。今のヘリには分からなかった。

※(「花の微笑み」未公開、二次小説)


そして、ヘリだけでなく、イヌをも巻き込んだ中部地検、刑事5部、最後の大事件。

罪を重ねていた男の、世に対する憎しみと復讐。

ヘリは、自らの人生に幕を下ろすように去った男の姿を、イヌと共に見ていた。

そして、その人が、最後に、この世に託したもの。
それを知ったヘリが、彼の為に流した涙。

その場にいたヘリの上司、ナ部長は、「憐みか?同情か?」と尋ねた。

ヘリは、涙の意味を自らに問うことは無かった。

その時、ナ部長がヘリにかけた言葉。

「検事は、今の話で泣いてはいけない。
だが、マ・ヘリ。君は、そのままでいろ。そういう検事がいてもいいと俺は思う」

先の言葉は、上司としての訓誡。
後の言葉は、ナ部長の本心なのだろう。

※(「暗闇の灯―ともしびー」未公開 二次小説)


事件としては解決したが、それらは記憶と共に、ヘリの心の奥深くに何かを残した。

…検事という仕事を続けていれば、この先。その答えを、知ることが出来るのだろうか?

「私は、まだ、この仕事を通じて知りたいことがあるの。それに、違う環境で、自分がどこまでやれるのかも確かめたい。だから、春川に行くわ」


2年前は、この場所にイヌを呼び出し、相談を持ち掛けていたヘリ。

だが、今は違う。

寂しさを内包しながらも、ヘリの迷いのない目。

それは、自分の人生は自分で歩むと決めた者の目だった。

イヌは、そんなヘリをジッと見つめていた。

そして、「わかった」と言った。

一言だけ、そう言って、コーヒーを飲み始めたイヌに、ヘリは不思議そうに首をかしげた。

「それだけ?」

「うん」

「他に何か言うことは?」

先ほどまでの落ち着きは、どこへやらで、ヘリは、当惑の表情を浮かべていた。

「イヌ。私に、もっと話すことない?」

「もっと話すことって?」

逆に問いかけるイヌに、ヘリは、あたふたし始めた。

「頑張れ。とか、応援している。とか」

「ああ、頑張れ。応援してる」

オウム返しで、さらに無感情の声色で言ったイヌに、ヘリはジトッとした目を向けた。

「ちょっと、ソ・イヌさん」

「君は、僕から何を聞きたいんだ?」

イヌが素っ気なく聞いた。

「君は、記憶力が良いはずだ。僕がこれまで君に伝えたことは変っていない。だから、それを思い出してくれ」

「使いまわしはやめて。こういうことは、鮮度が必要なの」

「ああ~…。そうだ!鮮度といえば、冷凍庫に買っておいた海鮮物があったのを思いだした。君と夕食を共に出来る時に海鮮鍋をつくろうと思ってね」

「話を誤魔化さないでちょうだい」

「そっか。じゃあ、君は、今夜のご飯はインスタントラーメンでいいんだな?」

「やだ。海鮮鍋がいい。…じゃなくて!もうっ!!イヌっ」

憤慨してはいなかったが、頬を膨らませたヘリの顔に、イヌは楽しげに笑った。
そして、立ち上がると、ヘリに手を差し伸べた。

「ヘリ。僕の料理への情熱の鮮度が落ちないうちに、マンションに帰ろう」

「…料理への情熱の鮮度が落ちるって何よ。意味が分からない」

不貞腐れた顔で、ブツブツと小さく呟きながらも、ヘリはイヌの手をとって立ち上がった。

イヌの手は、冷めた反応とは真逆の温かさでヘリの手を包み込んだ。

ヘリの手を握りながら前を見て歩き出したイヌは、まだ微笑んでいた。

ヘリをからかって楽しんでいるだけでは無い。

ヘリには、イヌの気持ちが分かっていた。

…嬉しそうなのは、今夜はこれからずっと一緒にいられるから。
それに。私の門出を祝ってくれているのよね。

そう思ったヘリも自然に顔をほころばせた。

そして、イヌと顔を見合わせると、微笑み合い、手をつないだまま、駐車場に向かう道を歩いた。



―――ヘリが、中部地検、刑事5部を去ったのは、この夜から2週間後のことだった。


刑事5部の今のメンバーが解散となる最後の日。

仕事終わり、刑事5部の検事たち、そして事務官、捜査官たちも、全員が、会議室に集まった。

「お疲れさま」

上座にいたナ部長が、長机の左右に並び、紙コップを持って立っている面々を見渡して言った。

「引継ぎ案件で遅い時間になってしまった。今日は、打ち上げで飲みに行くわけにもいかないから、我々の乾杯は、これで良しとしよう」

「でも、最後の挨拶の乾杯にインスタントコーヒーというのは、さえないものですね」

チェ検事が、残念そうに紙コップの中を覗き込んで言った。

「じゃあ、打ち上げは、チェ検事。君の家でやろう」

「やめてくださいよ。部長。かみさんに叱られます」

ナ部長とチェ検事のいつものやり取りを知っている刑事5部の者たちが笑った。

「打ち上げ場所なら、他にもありますよ」

イ検事が、チェ検事に助け船を出すように言った。

「前みたいに、マ検事の家ですればいい」

「ああ、そうだったな。そういうこともあったな。では、そうするか?」

刑事5部の検事たちが集まって、ヘリのマンションの部屋で『親睦会』をした時のことがあった。

それは、2年ほど前のことだったが、ヘリには、遠い昔のようにも感じられた。

イ検事もナ部長も本気で提案しているわけでは無いと、皆は分かっていたが、ヘリを尊敬している後輩のキム検事が「ヘリ先輩に迷惑ですよ」と注意した。

キム検事に同意するようにユン検事も言った。

「マ検事は、春川に行く準備をしているので忙しいでしょう」

「そうか。マ検事は、あの部屋から引っ越すのか?」

「はい」

ナ部長の質問に頷くヘリに、刑事5部の人々は、近くにいた者たちと顔を見合わせた。

「マ検事はソウルからいなくなるんですね」

「マ検事が、いなくなると寂しいですね」

しみじみと語りあっている人々に、ヘリは「そんな。私の方が寂しくなっちゃうので、しんみりしないでください」と慌てて言った。

「いなくなるって言っても、実家はここですし、ソウルにはこれからも来ます」

「弁護士の彼氏に会いにな」

間髪入れずに言葉を挟んだチェ検事に、皆は「そうだった」と一斉に笑った。

「検察庁の皆さんにも会いにきますよ」

取り繕って言ったヘリに、キム検事が「私も、マ先輩に会いに行きますから」と言った。

「そうだ。マ検事の新居で集まろう」

チェ検事が言って、検事達だけでなく、他の事務官、捜査官たちも「それは、いい」と賛同した。

冗談で盛り上がっているようで、ともすれば、本当にやりかねないメンバーたちのノリに、ヘリは、引きつった笑みを浮かべていた。

「マ検事の好きな酒と、あとは、キムチも持参していくからいいだろ?」

「いいですけど。今住んでいる部屋よりも狭いですよ?」

「そうなのか?」

「はい。じつは…、今の部屋の家賃は、私の給料で暮らしていくには、結構厳しかったんですよ」

恥じてもじもじと告白したヘリに、新米検事の給料の額を知っている刑事5部の先輩たちが苦笑を浮かべた。

「そりゃ、そうだろうな」

「あの部屋のテラスだけで、俺の家より広かったからな」

ヘリが、検事になって、今の部屋で一人暮らしが出来たのは、父親、サンテの財力で贅沢に暮らしていたからだった。

その後。1年たって、再び、同じ部屋に戻れたのは、サンテの会社が倒産し、ヘリが去った後も、ソ・イヌが、密かに部屋を借りていてくれたからだった。

そして、再び、ヘリがマンションに住み始めることが出来たのは、パン屋の商売で成功した、ヘリの母親、エジャのおかげでもあった。

だが、春川で一人暮らしをするにあたって、ヘリは、部屋の家賃も自分の給料で出すことを決めていた。

そうして、春川で、いくつもの不動産をあたって探し、気にいった部屋。

安全面と建物の構造で、元建設会社の社長だった父、マ・サンテの厳しい査定も通り。
ヘリは、新居となる部屋を、ようやく契約することが出来たのだった。

今の部屋より狭くはなるが家賃はかなり安く、職場からも近い。

「でも、みなさん。来る時は、事前に連絡してくださいね」

念を押すヘリに、チェ検事とイ検事が顔を見合わせるとニヤニヤと笑った。

「彼氏が来ているからもしれないからな」

「もう。先輩たち。いつまで、私のことからかっているんですか」

「そうだな。マ検事も、もう新人じゃない」

ナ部長が、しみじみと言うと、ふざけていた場も次第に落ち着いた。

部屋にいた者たち、全員がマ・ヘリを見つめている。

みな、過去のヘリが起こした様々な出来事と、これまで共に過ごした時間を思い出している顔になっていた。

「これからも頑張ってください。マ検事」

チャ捜査官が言った。

「お体、大切にしてください。また、一緒に仕事出来る日を楽しみにしています」

少し涙ぐみながら、イ事務官が言った。

この2年近く。
同じ部屋の中で仕事をしていた二人からのはなむけの言葉に、ヘリは、「はい」と答えた。

そして、数々の思い出と共に、胸にこみあげてくる熱い想いに声を詰まらせた。

「私、初めての職場で、皆さんと一緒にお仕事が出来たことを、とても感謝しています。皆さんがいたからこそ、今のマ・ヘリがいます。本当に、素晴らしい方達です」

ヘリの言葉に、皆、照れくさそうに笑うと、近くの者たちと顔を見合わせた。

「この職場に来た頃の私は、皆さんに沢山ご迷惑をおかけしました」

「うん。そこは否定しない」

間髪いれず、突っ込みをいれた先輩検事の言葉に、皆はまたドッと笑った。

みずから笑いながらも、「マ検事が話しづらいだろう。静かにしろ」とナ部長が釘を刺した。

恐縮して微笑を浮かべた後、ヘリが続けた。

「新しい職場に移りますが、ここで皆さんから教えて頂いたこと。学んだこと。経験したことを活かして、これからも精進を重ねて、立派な検事になります。どうか、皆さんも、お元気で。本当にありがとうございました!」

瞳から落ちそうになる涙が頬を伝う前に、ヘリは、ペコリと深いお辞儀をした。

そのまま、頭を下げているヘリを、刑事5部の人々の拍手が包み込んだ。

ヘリが顔を上げると、ぼやけた視界の中で、自分を優しく見守っている人々の笑顔があった。

「マ検事」

ヘリは、名を呼んだ人の方を向いた。

「君は、もう。どこに行ってもやっていける」

ナ部長が言った。

「一人前の検事だ」

ユン検事。チェ検事。イ検事。

先輩検事達をはじめ、ここにいる全員が、ナ部長と同じ気持ちだというように、拍手がさらに大きく沸き起こった。

ヘリは、涙を指で拭った。
そして、「はい」と返事すると、皆に、明るい笑顔を向けた。


こうして。

ヘリの初めての職場。
ソウル中部地検、刑事5部での最後の日が終わった。


ヘリは、検察庁を出た後、マンションの自室にむかった。

部屋の扉を開けると、チゲ鍋のいい匂いが、真っ先にヘリを迎えた。

くんっと鼻を鳴らし、ヘリが、靴を脱いでリビングに入ると、キッチンで料理を作っていた男が「おかえり」と声をかけた。

「ただいま。イヌ」

コートを脱いだヘリは、空腹を刺激する香りにつられるように、キッチンカウンターにまっすぐに身を乗り出した。



(続く)



登場人物

マ・ヘリ…ソウル中部地検の検事。
ソ・イヌ…弁護士、ヘリの恋人。

ナ部長…ヘリの上司
ユン検事…ヘリの先輩検事
チェ検事…ヘリの先輩検事
イ検事…ヘリの先輩検事
キム検事…ヘリの後輩検事(二次小説オリジナルキャラ)

チャ捜査官…ヘリ付きの捜査官
イ事務官…ヘリ付きの事務官

ジェニー・アン…弁護士。イヌの親友



早速コメントを送ってくださった方、ありがとうございました!

検プリの世界を知っている方がブログにいらして下さっていることが嬉しいです。

二次小説シリーズのクライマックス、長編3部作がブログ未公開だったので、小説の中で、各話の内容を補足説明させて頂きました。


(お知らせ)

以前ブログにあった、「拍手コメント」、「メッセージを送る」の機能は停止しています。
コメントに関するお知らせは、「コメント欄について」をお読みください。

みつばの二次小説を気にいってくださった方は、「白い拍手ボタン」を押してください。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説「高く飛ぶ君へ」(1話)です。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX2」ページからどうぞ。
このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。

※この話は「夢桜」「追憶の香り」の続きです。




高く飛ぶ君へ(1話)



ソウル中部地検で、検事として働いていたヘリが、春川地検に異動を命じられた頃。

ヘリの周囲の人々も、それぞれの人生で新しい門出を迎えようとしていた。

ヘリのいる刑事5部では、ナ部長、新任1年目のキム・ミンジョン以外の者たちは、違う部署や支部に異動となった。

この職業で2、3年ごとの人事異動は不思議なことでは無い。

だが、ヘリは、かつて同じ職場の先輩であり、今はユン検事の妻となっているチン検事から聞いた話に驚いた。


「検察庁を辞める?…冗談ですよね?チン先輩」


仕事の昼休み時間。
ランチに誘われて入ったカフェで、ヘリはチン検事から聞かされた話に呆然となった。

チン検事は、春川地検で働いていた。

週末は、夫、ユン検事の家に来ることもあったが、平日は、母親とユン検事の娘と共に春川に住んでいる。

その日は、中部地検に用事があり、ソウルに来ていたチン検事が、ヘリを職場近くのランチに誘っていた。

いつもなら、こういう時、声をかける後輩のキム検事や、馴染みのある他の検事達も除いた昼食。

しかし、ヘリだけに声をかけたチン検事に、ヘリは、何か重大な打ち明け話があるのかしら?と、考えていた。

…もしかしたら・・・。おめでた?

ヘリは、少し前に職場で起きた、自分の「おめでた」騒動と異なり、チン検事には、その可能性は大ありだと思っていた。

(注)※ヘリの妊娠騒動は、ヘリ自身が起こしたわけでは無い。

だが、ランチで注文したドリアを食べ終わり、コーヒーとデザートが出てきた時、チン検事がヘリに話したのは別のことだった。

「私、退職することにしたわ」

それは、ヘリが、「チン先輩は、来年度はどこの職場になったのですか?」と聞いた後のことだった。

「え…?」

聞き違いかと思ったヘリから、先ほどの「冗談ですよね?」と発言が出たのだったが、チン検事は、静かに首を横に振った。

「本当よ」

たしかに、チン検事は、軽い冗談を言うような女性では無い。

ただ、ユン検事の妻となってからは、独身でいた時より気負いのない雰囲気となっていたが、それでも、仕事のことで冗談を言うタイプでは無かった。

しかも、検事という職業は、チン検事にとって人生そのものと言っていいほど、思い入れがある仕事のように見えていた。

…それを辞める?

「なぜですか?」

ようやく、チン検事が本気で言っていることが分かったヘリが、それでも納得できずに尋ねた。

「以前、検事の仕事を何があってもやめる気なんて無かったと話していたのに」

チン検事は、過去、自分の父親のことで検事になる決意をしていた。

正義ということに真剣に向き合って今まで仕事をしていたチン検事。

それを、辞めるという言葉を本人から聞いても、やはりヘリには信じられなかった。

チン検事の結婚相手は、先輩だったユン検事。

異動のある職業とはいえ、チン検事のことを仕事に関しても深く理解している。

チン検事の母親も、チン検事が春川に異動になってもついていき、どこに行くとしても、ユン検事の娘と一緒に暮らすことも望んでいる。

家族が、チン検事の仕事を反対することはない。

…だとしたら。

「もしかして…。この前、刺されたことが理由ですか?」

ヘリが思い当ることは、それしか無かった。

1か月ほど前。

チン検事は、ソウル市内の街角で刺され負傷していた。
チン検事を襲った男は、ユン検事に逮捕され、恨みを持っていた男の仲間だった。

偶然、通りかかったイヌによって、チン検事は助けられたが、刺されていた傷は深かった。

その後、一時は集中治療室に入り、いつも冷静沈着なユン検事を取り乱させるほどの重傷を負っていたチン検事。

「あの時の怪我で、何か後遺症でも?」

おずおずと尋ねたヘリに、チン検事は「違うのよ」と言った。

「春川地検に行った後、ずっと考えていたことなの」

どこまでも落ち着いた態度で、話を続けるチン検事を、ヘリは、目の前にあるデザートのケーキのことも忘れて見つめていた。

「私が検事になろうと思った理由は、あなたにも話したことがあったわね。父親のことがあって、強くそう思って検事になった。やりがいのある仕事よ。誇りもあった」

…じゃあ、どうして?

無言ではあったが、真剣に問うようなヘリの視線を受け、チン検事がフッと笑った。

「この前の事件も、決意を固めるきっかけにはなった。刺されて死ぬかもしれないと思った時。夫と母の顔も浮かんだけど、真っ先にビンを思い出したの。ビンは8歳の女の子。これから、まだまだ母親が必要な時なのに、あの子を残していけないって思ってしまった。あの子は一度、母親を失っている。だから、決めたの」

「ビンちゃんの為なんですか?」

「私の為よ」

ヘリの問いに、間髪入れずにチン検事が答えた。

「あの子が、今、一番必要としている時間に、そばにいてあげたいって。私が望んだの」

「主婦になるのですか?」

「いいえ。仕事はするつもりよ。でも、時間的に今よりもゆとりのある仕事に就くつもり」

「この話は、当然、ご主人には話してますよね。ユン先輩は何て?」

「君のしたいようにって」

そこまで答えたチン検事は、フフッと笑った。

「まるで、あなたに尋問されている被疑者みたいね」

「そういうつもりじゃないんですけど。どうしても信じられなくて」

ヘリは、上目遣いでチン検事を見ると、ボソボソと口ごもった。

「そうね。まだ家族と、今の職場の上司にしか話して無いけど。おそらく、私を知る人がこの話を聞けば、ほとんどがあなたと同じ反応を返してくるでしょうね」

チン検事は、予想はしている、という風に、軽い溜息をついた。

ヘリは、驚きながらも、チン検事の言葉に嬉しそうな顔になった。

「家族と上司以外では、今のチン検事の重大発表を聞いたのは、私なんですね」

「あなたには、いろいろお世話になっていたから。以前は、私の方がお世話した気もするけど。検察庁に入った頃のあなたの非常識と言ったら。今でも信じられないくらいだった」

「もう。チン検事は、一生、私にその話を持ち出しそうです」

「そうよ。検事を辞めても話すわよ」

これは、珍しくチン検事の冗談なのだろう。

ただ、『検事を辞めても』という言葉に、ヘリは、顔を俯かせた。

「チン先輩が望んで決めたことなら、私も納得します。ただ、少し寂しいです」

「他人のことに寂しがっている余裕が、あなたにあるの?」

ヘリのことを見透かしたように、チン検事が言った。

「マ・ヘリ。あなたは、この先、どうするか決めた?職場異動の話ももう出ているのでしょう?」

「ええ…」

ヘリは、まだ湯気がたっていたコーヒーに目を落としながら答えた。

「春川地検への異動になりました」

「そう。昨年の私と同じね。部署は違うかもしれないけど」

ユン検事から、すでに聞いて知っているのか、それとも初耳なのか。
チン検事は、冷静な態度でヘリの話を受け止めていた。

「このこと、ご両親や周囲の人には伝えているの?」

「はい。両親と友達には」

ヘリがコクリと頷いた。


ヘリの両親。
父のマ・サンテと、母のパク・エジャは、娘からの、職場異動の話を、とても落ち着いた態度で聞いていた。

検事という仕事を続けていれば、いずれ、こういう日が来る。

二人とも、すでに、この事を想定していたからだった。

そして、ヘリが、この2年間。自立していく姿を見ていたからこそ、その人生の決断に口を挟むまいとしているようだった。

以前のマ・サンテだったら、ヘリが職場異動で、自分たちの元から離れる前に、近くにいる誰かと結婚させて留まらせようとしていたことだろう。

しかし、今は違う。

ヘリが、自分と因縁のあるソ・イヌと付き合っていることを知っていたが、そのことを認め、さらに、二人の交際にも口を出さないようにしていた。

娘の交際相手のことはさておき。

さすがに、サンテは、寂しげな表情になって溜息をついた。

「春川は、ここから通うには、遠いな」

「そうね。高速道路をつかっても何時間もかかりますからね。毎日出勤するのは難しいでしょう。あちらの職場に近いアパートを借りた方がいいわね」

「娘を一人暮らしさせるのか?」

「あなた。何を言ってるんです。今だって、一人暮らししているじゃありませんか」

「しかし。お前。今は、実家にも近い。それに、あ~…。近くにヘリの友人たちもいるだろう」

ソ・イヌだから、というわけでなく。ヘリの恋人の名を出したくない父心のように誤魔化すサンテに、エジャはクスっと一人笑いを浮かべた。

「とにかく。借りるなら、綺麗なアパートがいいな。ヘリ。家賃が高く厳しいようなら遠慮なく言いなさい。住むところで、安全面の妥協は駄目だからな」

「ええ。ありがとう。パパ」

こうして、ヘリの報告はあっさりと終わったが、話が一区切りついたタイミングで、エジャが口を開いた。

「そうそう、私たちからも、ヘリに話があったのよ」

「何?ママとパパから?」

ヘリは、話の内容が全く予測できずに、興味津々でエジャとサンテの顔を見やった。

「サンテさん。あなたから話して」

ウインクして促すエジャに、サンテは引き気味になったが、
すぐに、コホンと咳払いした後、顔を上げた。

「じつはな。ヘリ。パン屋の仕事が軌道にのって、新しく2号店を出店することになった」

「すごいじゃない!」

思わず声をあげたヘリに、エジャの方が、「そうでしょ?」とはしゃいで、手をぱちぱちと叩いてみせた。

「人気も売上も上がっていたから、パン屋の店舗を拡大しようかって、パパに相談していたのだけど、支店を出すのもいいんじゃないかって」

「それは、パパの案?」

「そうよ。さすが、サンテさん。長年、大きな会社の社長さんだっただけはあるわ」

「…それは、褒めているのか?それとも、嫌味か?」

その大きな会社をつぶしてしまった過去を持つサンテが、エジャをジトリと睨んだ。

「経験が豊富な方は凄いなって話ですよ」

すでに、サンテとの間合いの経験を積んでいたエジャがさらりと返した。

3人の親子は同時に笑い、一家団欒の空気の中、互いの報告は終わった。

ヘリは、朗らかに笑っている両親を見ながら、この2年間で、自分たちの家族の絆がより深いものになっていることを改めて感じた。


ヘリは、親友のユナにも春川に異動になる話をした。

ユナは、「寂しい」と言った後、「でもチャットでいつでも話せるし、春川くらいなら車を飛ばせば、すぐに会えるからね」と、しんみりとなりかけた空気を、すぐに払拭した。

「それに、春川には、私の勤めているブティックの支店があるわ。これから、仕事でちょくちょく行くことになるかも」

「そうなの?」

「うん。実は、今、ネットで服を扱う事業の方も拡大していて、それで、そこの相談役兼リーダーにならないか?という話も持ち掛けられていたの」

「すごい。大出世じゃない」

「でも、断ったわ」

「ええ?どうして?」

ヘリが服飾学科にいた頃からの友人であるユナは、元より才能があり、経験も積んでいる。

抜擢されても当然だという思いもあり、ヘリは、ユナの決断を勿体ないと感じてしまった。

「私、やっぱり、目の前の客に接するのが好きなのよ」

ユナがサラリと言った。

「ネット事業に興味がないわけじゃないの。ネット販売も、とても魅力的だと思う。遠くにいて買い物をしたくても出来ない人の為のサービス。きっと、これからどんどん需要も伸びると思うわ。いずれはしてみたいとも思ってる。ただ、今は、あの店にいて、接客で学びたいことも、やりたいこともあるの」

「そうなんだ…」

「だから、春川や他の支店に、外回りの仕事もあるから。ヘリ、近くに行く時は連絡するわね」

「うん。その時は飲もうね」

すでに、この会話を屋台の中で、酒を飲みながら話していた二人は、互いの焼酎の瓶を軽く合わせた。

酒を飲んだ後、ユナが言った。

「私の彼が独立した後、準備していたレストランが、もうすぐ開店なの。彼の店にも食べに来て」

「もちろん。楽しみね。結婚の準備の方は進んでる?」

「うん。そっちも同時進行中よ。式は店が落ち着いた時期に挙げるけど、披露宴には絶対に来るわよね?」

「当たり前でしょ。ユナ。親友の結婚式なんだもの。たとえ、離れ小島の職場に飛ばされても、駆け付けるわ」

ヘリは、昔、ナ部長に怒られ、ほとんど本気で言われた話をたとえに出した。

「ヘリの彼、ソ・イヌさんにも招待状送るわね。その頃には、ヘリも婚約してるかしら?」

からかうように言ったユナにヘリは微笑で応えると、黙って焼酎を煽った。


―――そんな風に。

ヘリは、親と友人に異動の話をしていたが、恋人のソ・イヌにはまだ話していない。

毎日、少しの間でも電話で話し、メールも交わしていた。

住んでいるところも、その気になれば、数分とかからずに互いの部屋を行き来できるくらい近い、同じマンション。

ただ、ここ最近のイヌの仕事はとても忙しそうだった。

「彼には、彼の仕事が落ち着いたら話そうと思っています」

イヌには面と向かって話したい。

そう考えていたヘリの言葉に、チン検事は「そう」と頷いた。

「あなたも決めたのね」

自分の将来のこと。

「ええ。社会人になって初めて出来た、厳しくも素敵な先輩に、いろいろご指導いただきましたから。成長したんですよ。これでも」

「わかってるわ」

チン検事が優しい目でヘリを見つめた。

「あなたは検事として成長した」

『厳しくも素敵な先輩』にお墨付きの言葉をもらったヘリは、嬉しそうな笑顔になった。


その後、ヘリが、イヌと会う約束が出来たのは、チン検事と話をした日から3日後のことだった。



待ち合わせ場所は、検察庁の近くにある公園。

ヘリとイヌが、2年前からよく待ち合わせしたベンチだった。

まだ肌寒い季節の夜。

仕事終わりに、約束通りの時間に公園に向かったヘリを、すでに来ていたイヌがベンチに座って待っていた。

「お疲れ」

イヌは、ヘリに持っていたホットコーヒーを差し出した。

「ありがと」

ヘリは、手を温めるように、まだ熱い紙コップを両手で挟んで持つと、イヌの隣に座った。

まじかで見たイヌの顔色が悪く無いことを確認したヘリは、ほっと息をつくと、コーヒーに口をつけた。

「イヌ。仕事、ちょっとは落ち着いた?」

「ああ。抱えていた案件のほとんどは解決した」

「そう。さすがソ弁護士ね」

イヌの弁護の腕は、業界でも一目置かれるほどだった。
勤めている事務所にくる依頼も、ソ・イヌを名指しするものが多いようだった。

「手があいても、又すぐに依頼が殺到するわね」

そう続けて言ったヘリに、イヌは、ただ微笑を浮かべた。

「ヘリ。君の話はなんだ?」

「ん?」

「君が、僕に大事な話があって、わざわざ、この場所に呼んだのは分かってる」

いつも、大事な話は、この場所でしていたから。

見抜かれている。

そして、その話の内容も分かっているのだろう。

それでも、落ち着き払っているイヌの顔を、ヘリはジッと見つめた。

「話してくれ」

「ええ」

イヌのまっすぐな眼差しに促されたヘリは口を開いた。

「イヌ。私、職場が春川に異動になったわ」

「そうか」

すでに知っていたかのように、イヌが頷いた。

「決めたのか?」

「ええ。決めた」

ヘリがきっぱりと言った。

「今のマンションを出て、春川に行く」




(続く)




登場人物

マ・ヘリ…ソウル中部地検の検事。
ソ・イヌ…弁護士、ヘリの恋人。

チン検事…ヘリの先輩検事。(ドラマのラストで、春川地検に異動となっている)
ユン検事…ヘリの先輩検事。(ドラマのラストでチン検事と婚約、二次小説では結婚して夫)

マ・サンテ…ヘリの父親。
パク・エジャ…ヘリの母親。

ユナ…ヘリの親友。


10年前のブログで。「夢桜」更新時、すでに仄めかしていた二次小説シリーズ、シーズン1の最終話。

二次小説更新予告で、タイトル「高く飛ぶ君に」と書いてますが、こちらの記事で紹介した通り、「高く飛ぶ君へ」が本来のタイトルです。

「検事プリンセス」のドラマが好きだった方が、ふと思い出した時に、このラストストーリーを見つけてくれたら嬉しいです。


(お知らせ)

以前ブログにあった、「拍手コメント」、「メッセージを送る」の機能は停止しています。
コメントに関するお知らせは、「コメント欄について」をお読みください。

みつばの二次小説を気にいってくださった方は、「白い拍手ボタン」を押してください。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
韓国ドラマ「検事プリンセス」、みつばの二次小説新作更新のお知らせです。

明日、1月16日、(昼12時予定)、「検事プリンセス」の二次小説の更新をスタートします。

二次小説更新予定計画リストの通り。

(計画リストには、2021年内予定とか書いていますが無視で。)

検事プリンセス二次小説シリーズ、シーズン1の最終回(数話あり)

タイトルは、「高く飛ぶ君に」

この「高く飛ぶ君に」の前にある、重要なエピソード二次小説。

長編3部作「その手をつなぐもの」「花の微笑み」「暗闇の灯-ともしび-」は、現在未公開状態。

「暗闇の灯」は、序章部分だけ、記事をアップしています。→こちら「暗闇の灯、序章」(2016年更新)

「ゲレンデへいこう」「MISS YOU」の未完成作品。
他にもブログでは更新未公開の短編プロットがいくつかあります。

それらの内容が関わる点は、「高く飛ぶ君に」の中で、補足説明させて頂きます。

時間軸では、「高く飛ぶ君に」直前の物語が、「夢桜」(2012年更新)と「追憶の香り」(2020年更新)になります。


破天荒な美女検事、マ・ヘリと、敏腕弁護士、ソ・イヌ。男女カップルの物語。 


10年の月日を経て。
ようやく「蔵(保存ファイル)」から出る、二次小説シリーズ、最終章。

「検事プリンセス」ドラマファンの方。
ドラマを見たことがないけど、二次小説読んでみようかな?と思われた方。

みつばの二次的妄想世界シーズン1の最後を見届けてください。

みつばが今まで更新した「検事プリンセス」二次小説シリーズの話は、こちらから。


「検事プリンセス」二次小説INDEX
「検事プリンセス」二次小説INDEX2

本編シリーズの他にもパラレル話やら、夢小説シリーズやらがあります。
それらを読む時は、「カテゴリ」にある、各INDEXからお入りください。

それでは、「検事プリンセス」二次小説読みの方は、更新まで、もうしばらくお待ち下さい。


(コメントのお返事)

コメント欄よりコメントを送ってくださった方、ありがとうございます。
これまで更新した二次小説シリーズを読み直してくださった方、ありがとうございました。
また、「右脳くん」話を受け入れてくださり、本当に感謝です。
「逢月撤灯」を完結できて、いろいろなことが吹っ切れてようやく初心に戻れました。
この勢いで、「陳情令」二次小説もラストまで続けられそうです。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



テーマ:更新報告・お知らせ - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
二次小説INDEX更新のおしらせです。「陳情令」(魔道祖師)関連記事

INDEX内で、読みたい二次小説の話数の文字をクリックすると、その記事が開きます。

・陳情令二次小説INDEX

「逢月編」シリーズ。

「逢月撤灯」18話~34話とあとがき

そのうちの、28話、30話、33話は、裏箱小説となっています。


・【裏箱】陳情令B二次創作INDEX

「想要你-俺が欲しいのは-」とあとがき

どちらも、裏箱記事です。

あと。

「魔道祖師」アニメとコラボCMに萌え心を触発された右脳君が勝手に書いた超短編小説。

「果汁の誘惑」(雑記内にあります)


アニメ魔道祖師の完結編の藍忘機が、とっても素敵でした♪
純(?)で一途に想い、愛する人を守るイケメン君の姿に、萌え萌えです。


「魔道祖師」設定の二次小説「果汁の誘惑」は、アニメ感想のカテゴリに入れていて、「雑記」分けされていました。

それで、二次小説あること気づかずに、読み飛ばしている読者さんがいるのでは?と、コメントでご指摘もあって、一応、二次小説INDEX内の【読み切り話】の所にリンクおいておきます。

アニメ版「魔道祖師」キャラと設定で書きましたが、「陳情令」キャラで想像できる方は、お好きなほうで♪


「魔道祖師」アニメも完結しました。

ちょっと寂しい…。←だけど、録画していた23話までの日本語吹き替え版は結局全部見なかった。それでハードディスクごと、テレビも去っていきました(涙)

でも、公式漫画版の「魔道祖師」(「魔道祖師」とは違うタイトルで出版されてましたけど)は、まだこれから♪

みつばは、漫画版「魔道祖師」のキャラクターデザインも描き方も、とても好み♪

魏無羨はかっこいい&可愛く描かれているし、藍忘機も、とってもカッコよくて素敵。


ドラマ「陳情令」は、今、某有線局で、祭り状態なのでしょうか?

ドラマ再放送&日本語翻訳でファンミ映像も流れるみたいですし。
みつばは見られませんが、見られる方は、しっかり録画して楽しんでください。

「陳情令」、「魔道祖師」、忘羨の沼落ちしている方は、まだまだ抜けられませんね。



(「右脳君」に関してのお礼)


記事への拍手(陳情令&検事プリンセス)、コメントを送ってくださった方、ありがとうございました。

そして、「右脳君」の話におつきあい下さり、ありがとうございます。

子どもの時、みつばがこの話をすると、大人達は、「ふざけるな」と怒るし、同級生たちは、「私たちのことバカにしてるんでしょ?」って怒ってました。

大人は、みつばが出来るのに「出来ない」と言ってふざけてると思っているし、同級生たちは、出来ることを鼻にかけているか、嘘つきだと思っていたみたい。

だから、言語に躓きがあるとか、理解が遅いとか、誰も信じてくれないので、とても困ってました。
普通の会話も分からない時があったり、簡単な説明書も理解できないことがある。ただ、国語の成績は良かったから、その理由が自分でも分からなかった。(今は分かっています)

ブログでも、時折、「言語理解が遅くて」と書いていたのですが、、読んだ方は、冗談だと思われてましたよね。
小説書いてるくせに。ドラマ字幕の英語や中国語も読んでたんでしょ?何言ってるの?変な人って。

別人格では無いのですが、能力的には、コントロール出来ない別人と言っていいほど差があるのです。
関心と興味があることには、集中力が急速に高まって出来る。
でも、自分自身は、それへの理解が追い付かない。

日常生活でも、支障が出る点はもう分かってるので、自分なりにフォローして生きてます。
だから、たぶん、通常よりちょっと疲れがたまりやすい性質ゆえに体調も崩すみたい。

現実では、結構かっこつけて生きてるので、その面だけ見て近づく人は、本当のみつばを知ると幻滅して去っていくけど。
でも、長い時間ゆっくりと付き合うと分かってくれた人もいる。

ブログでも、やっぱり、ずっと、かっこつけて記事を書いてましたけど。

この先、もう「ふり」をしていたら、ブログを継続出来ないと判断して、「右脳君」の話を打ち明けました。

大半の方は、この記事を読めば、やっぱり、「頭のおかしい人がいる」と思われるでしょう。

でも、コメントをくださった方達は、自然に「右脳君」のことを受け入れたように書いてくれていて。

「冗談」としてとらえていたとしても、「ここにいていいんだよ」って言ってもらえた気がして、とても嬉しかったです。

二次創作に何真面目になってるの?とか。
もっと、気楽に楽しめばいいのよ。という、アドバイスも。
同人、二次創作を長年している方達には、よく頂いていたのですが。

昨年は、ブログを通じて、自身の闇を見たくなくて。
仕事増やしたり、試験受けたりと。忙しくして立ち止らないようにしていました。

でも、二次小説「逢月撤灯」を完結出来て、吹っ切れた気がします。

オリジナル創作で本をつくるという目標を、再び定めたみつばですが。

今年は、ブログ10年間と、今までの自分への卒業論文として。
二次創作物を一つ一つ、創っていけそうです。

ありがとうございました。


(コメントレス的な雑記)

ブログ内、陳情令関連の全記事を読む時は、カテゴリ「中国ドラマ陳情令」から、どうぞ。
二次小説は時系列通りの更新になっていませんが、雑記や感想記事も全部入っています。

花見幻想のイラスト。飛ぶ時、仙剣の切っ先が前なのですが、間違えて描いてます。
「陳情令」「魔道祖師」だけでなく、他の中国ドラマの仙剣飛びは、大抵そうでした(汗)

あの桜と空は、みつばが撮った写真です。とても綺麗だったので、イラストと合成しました。

「逢月撤灯」22話の「だから君は・・・」の藍忘機の言葉の続きが何だったのかを考えてくださってありがとうございます。
「私は君のそばにいる。全力で守るから」というのが、藍忘機の心だとしたら、「だから君は…」の後は。

ああ~そういうことか!!て、今、ちょっと気づきました。

でも、思いついた答えが合っているのかどうかは、また二次小説を創作する時、右脳君が出てきたら確認してみます。
出てこなかったら、みつばと読者さん、それぞれが思った答えでいいってことで(笑)

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



テーマ:更新報告・お知らせ - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
陳情令、みつばの二次小説「逢月撤灯」、完結しました。

話は、近いうちに、二次小説INDEXの方に更新します。

(二次創作裏話&今後のブログについて)

「恋教え鳥」「逢月撤灯」のエピソードのいくつかは、かなり初期の段階で、書いていました。

まだ、みつばが、仙督設定を見落としていた時期。

二次小説、「闇香炉」をアップした頃なので、文体が今と違う箇所があります。

じつは、「逢月撤灯」は、元は、15話程度の、軽い(?)長編でした。

「陳情令」が基盤の二次小説ではあったのですが、藍忘機の仙督設定が無い、「魔道祖師」の世界が濃く反映されていました。

そのため、初期の作品より内容と構成が変更されました。

天人湯都領の自警団の者が藍氏に助けを求めるのは同じ始まりでしたが、天人湯都領に行く時。すでに、魏無羨と藍忘機の二人が一緒に行っています。

事件もさほど複雑ではなく。魏無羨があっさりと解決できるほどで。

あまり騒動や事件や他の人間関係にも焦点をあてず、サラリとした流し。
どちらかといえば、魏無羨と藍忘機の初めて話と、その流れに重きを置いた二次小説。

あの時のみつばは、そういう「忘羨」の姿を浮かべていたのでしょう。

でも、すぐに修正され、「回家編」シリーズが始まった時には、この初期の「逢月撤灯」の構成も変わりました。

「恋教え鳥」「逢月撤灯」で、もともと書いていた文、台詞、シーンをバッサリとカットしたところも多々あります。

たとえば、天人湯都領の武団長が藍氏に来て、魏無羨と兄様に相談しているエピソード。

元は、魏無羨と兄様だけでなく、藍忘機も会合に混ざって話していました。それで、共に行くことにしたという流れ。

話の流れ上、これは、使えないので、もう幻のシーンとなりカットしましたが、所々にあったエピソードのいくつかは、「回家編」シリーズの中の話に分散されて、他のエピソードに組み込んでいます。

だから、最初に脳内で見た妄想映像、そのままでは無いですが、出だしとラストシーン。裏箱シーン。自分が二次小説で伝えたいことと、書きたかった「忘羨」の形は、変えていません。

文体が統一されていないな。と思う箇所もあったのですが、過去に書いたのは、そのまま採用しました。

これで、「回家編」シリーズ。そして、未来の「道侶編」シリーズの節目として、「逢月編」をつなげることができました。

今まで更新した話の中で、伏線が回収され、リンクも繋がっています。

「予兆」のように、「回家編」の初期から、番外編の話まで。
随所に散らばっていて、一つ一つ抜き出していけないほどなので、良かったら、また「回家編」の最初から読んでみてください。

「ああ~。これが、ここにつながるのね」って、なるかも?

でも、「逢月撤灯」では、まだ「回家編」に出した伏線や謎。全部は回収されていません。
それらは、「道侶編」シリーズの新章から、少しずつ明らかになる・・・予定でした。


みつばの二次小説では、魏無羨は、「金丹」を取り戻す修行をしています。
その結末も、4コマ漫画とイラストで仄めかしています。

4コマ漫画「できた」「できた2」
イラスト「花見幻想」←イラスト、仙剣の向きが逆なの、後で気づいた(汗)

魏無羨がどうやって「金丹」を取り戻したか?の流れは、「道侶編」シリーズの最終回までの3作品(未公開)の話で出てきます。

そのうちの一つは、ずっと予告していた「江澄」が出る話。

陳情令の二次小説活動を辞めるなら、「逢月編」と、この「江澄」の出る話。そして、最終回は更新しておきたい、と思っていました。

だけど、右脳君がいなくなったみつばが、これから、どこまでやれるのか分からなくて、不安でいっぱいで。

「検事プリンセス」二次創作していた時、ある事が原因で、初めてそういう状態になって。
少ししたら戻ってきたけど、2度目の時は、もう待っていても、ずっと戻ってこなかったから。

「陳情令」関連の記事でも、1度目の時、パニックを起こしたことがありましたが、妄想映像が見えなくなる、という、みつばの二次創作活動には、致命的な状態なのです。

さらに、このブログの存在理由から、今の現状が離れてしまったことに、一人勝手に悶々と悩んでいました。

正直に打ち明けると。

ブログの二次創作の魏無羨のように、みつばも、「金丹」を取り戻す修行をはじめています。

「金丹」修行って言葉で、みつばが、ブログを停止しようと決めた理由が分かる方には、分かるかもしれません。

ただ、コメントで、「金丹」を取り戻し、魏無羨と藍忘機が共に仙剣で飛ぶ姿を読みたい、と書いてくださった、ブログ読者さま(他にも、そういう読者様がいらっしゃると思っています)に一番見てほしかった二次創作エピソードを読んでほしい。

自分自身、この二次的妄想世界のラストシーンを現実で見たい。

それで、二次創作を応援してくれる萌え仲間さんに、一緒に、最後を見てほしいなって気持ちでいます。


(素朴な疑問)

自分の二次的妄想の中で、時々分からない台詞があります。

自動筆記創作で、妄想映像を文にしているだけなので、深く考えたことが無いのですが、二次小説を読んでくださった方の感想やコメントで、「そういうことか」と分かる時があります。

「逢月撤灯」の中でも、分からないところがありました。

「逢月撤灯」22話の中で。

眠りにつこうとしている魏無羨に藍忘機が言った台詞。

「私は、君のそばにいる。だから、君は・・・」

この後、藍忘機が何を魏無羨に言おうとしたのか。
みつばは本気で分からなかったのです。

私は、君のそばにいる。だから、君は

「ここにいるだけでいい」・・・なのか?

それとも

「自由に生きろ」・・・なのか?

どっちだと思いますか?

「右脳君」に聞いたら、めんどくさそうに、これからのエピソードの妄想映像を見ればわかるよ。とか言ってますけど。それをほとんど見られない状態になっているから聞いてるのに(汗)

でも、この先、イラストか4コマ漫画が、ブログでアップされたら、「右脳君」が、少しでも戻ってきたサインなので、ブログで「みつばの右脳君」推しの方は、よろしくお願いします。

だから、「右脳君」って誰?って説明は。

たとえば、昨年だと、アニメ「魔道祖師」完結編の感想雑記。秋ごろ裏箱小説(ddgg)書いたのが、「右脳君」です。あと、このブログでアップされている二次小説のプロットの元となるものを全部作成したのも「右脳君」。

文体が違うので、ブログに出てきたら、結構分かりやすいかも。


(あとがき)

お返事を書こうと、「逢月撤灯」の更新を開始してから、今まで頂いたコメントを読み直したのですが、胸がいっぱいになって、ただ、感謝の言葉しか浮かびませんでした。

個人的にお返事出来ないのに、コメントを書いて、励ましてくださった方。
一歩一歩のみつばの背を押してくださいました。本当に、心の支えでした。

ここまでブログの二次創作を応援してくださった読者の皆様。

ありがとうございました。

それから、みつばに萌えと癒しの時間を与えて下さった「魔道祖師」の原作者様。「陳情令」の制作スタッフ様にも心からお礼を伝えたいです。

ドラマの役柄とは別に、ずっと、みつばの中で、生きる希望のように輝いている魏無羨役の肖戦さんと、藍忘機役の王一博さんにも。

設定とキャラクターをお借りして、勝手に浮かべた妄想映像を二次創作していた時間はとても楽しかったです。

やっぱり、「陳情令」大好きです。
そして、中の人、役者さんたちも大好きです。

もう少し。が、とっても長い、みつばなのですが。
あと少し。これが完成するまで、二次的妄想世界で、創作したいです。


(最後に)

数日前。

とても綺麗な夕闇の空を見ました。

車に乗っていて、写真に撮れなかったので、イラストで描きました。



shaoran.jpg

二次小説「雲山の夜と月」。「同甘共苦の誓い」で、二人が一緒に見ていた「宵藍」色の夕空。

濃い藍色と緋色のグラデーション。
薄く光る三日月が浮かんでいて。

あの二次小説を書いていた時、イメージで見た妄想の景色そのものだったので、とても感動しました。

みつばは、これを終わりの空ではなく、「希望の空」と二次小説の中で書き。
仙督となった藍忘機の執務室の名にしました。「宵藍室」(みつばオリジナル創作用語のため、ドラマ、原作では出てきません)

年始に。
それも、ちょうど、今後のブログのことを考えていた時に、この景色を見られたことは、何かの暗示か?とさえ、思ってしまいました。

名称一覧には、書いてますが、「宵藍室」は、現在、二次小説の中では、建設予定の段階。
ちゃんと出てくる二次小説も、今は未公開の状態。

今年は、この景色を胸に秘めて。

「宵藍室」の話がアップ出来るまで、「右脳君」が残した二次小説のプロット、一つ一つ、大切に創作していきたいです。


(追伸)

「検事プリンセス」二次小説記事への拍手を送ってくださっている方、ありがとうございます。


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



テーマ:更新報告・お知らせ - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「逢月撤灯」34話(最終話)です。

二次小説を読む注意点、「陳情令」の他の二次小説も ←(以下、必読の注意書きです)
「陳情令」二次小説INDEXページからお願いします。


コメント欄は、二次小説記事の下方にあります。
コメント記入に関しての説明は、こちらから。

「陳情令」の登場人物・名称紹介のページはこちらから

とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

ドラマ「陳情令」、原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。


※この二次小説は、「逢月編」シリーズ「恋教え鳥」の続編となります。

※タイトルの「逢月撤灯」は、「愛月撤灯(あいげつてっとう)」という、熟語をもじった言葉です。


「続きを読む」からお入りください


続きを読む

テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
この記事の「みつばの裏箱」にて。
中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「逢月撤灯」(33話)を更新しました。

(注意1)この記事は、裏箱専用記事となります。

(注意2)大人話の要素を含むので、初めての方は、「裏箱」説明をよく読み、理解された方のみ、「みつばの裏箱」に入室してください。


「みつばの裏箱について」
「みつばの裏箱の見方補足」

二次小説を読む注意点、「陳情令」の他の二次小説も 「陳情令」二次小説INDEXページからお願いします。

コメント欄は、二次小説記事の下方にあります。
コメント記入に関しての説明は、こちらから

「陳情令」の登場人物・名称紹介のページはこちらから

とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

ドラマ「陳情令」、原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。

※この二次小説は、「逢月編」シリーズ「恋教え鳥」の続編となります。

※タイトルの「逢月撤灯」は、「愛月撤灯(あいげつてっとう)」という、熟語をもじった言葉です。


(お知らせ)

「逢月撤灯」は次回更新が最終話です。


更新日時は未定となりますが、
近日中に、最終回をアップ予定です。


ブログへのご訪問ありがとうございます。
拍手、コメントを送ってくださった方もありがとうございました。

とうとう。2年以上、蔵に入れていた二次小説をアップ出来ました(涙…)
ここまで、みつばの二次小説シリーズを、ずっと読んでいてくださった方、ありがとうございます。

「逢月撤灯」も、残すところ、あと1話。
どうか、最後までお付き合いください。

みつばの裏箱記事を気にいってくださった方は、
表記事の「白い拍手ボタン」か「ランキングボタン」を押してください。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



テーマ:二次創作(BL) - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「逢月撤灯」(32話)です。

二次小説を読む注意点、「陳情令」の他の二次小説も ←(以下、必読の注意書きです)
「陳情令」二次小説INDEXページからお願いします。


コメント欄は、二次小説記事の下方にあります。
コメント記入に関しての説明は、こちらから。

「陳情令」の登場人物・名称紹介のページはこちらから

とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

ドラマ「陳情令」、原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。


※この二次小説は、「逢月編」シリーズ「恋教え鳥」の続編となります。

※タイトルの「逢月撤灯」は、「愛月撤灯(あいげつてっとう)」という、熟語をもじった言葉です。


「続きを読む」からお入りください


続きを読む

テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「逢月撤灯」(31話)です。

二次小説を読む注意点、「陳情令」の他の二次小説も ←(以下、必読の注意書きです)
「陳情令」二次小説INDEXページからお願いします。


コメント欄は、二次小説記事の下方にあります。
コメント記入に関しての説明は、こちらから。

「陳情令」の登場人物・名称紹介のページはこちらから

とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

ドラマ「陳情令」、原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。


※この二次小説は、「逢月編」シリーズ「恋教え鳥」の続編となります。

※タイトルの「逢月撤灯」は、「愛月撤灯(あいげつてっとう)」という、熟語をもじった言葉です。

「続きを読む」からお入りください


続きを読む

テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
あけましておめでとうございます。
「みつばのたまて箱」へのご訪問、ありがとうございます。

昨年末、思いっきり臥せっていたみつばです。

大丈夫。これが通常運行なんです。

10年間分くらい、いろいろあった(これも毎年のことですが)。。。という、1年の最後にようやく休めました。

それに、この年末行事(?)があると、
翌年は、ラッキー♪な出来事も多いというジンクスがあります。←と、みつばは思っている。

幸い、料理の得意な相方が、年末年始の料理を全部請け負ってくれたので安心して休めました。

12月31日は、眠ったチビーズ(もう身長1メートル越えしている子らですけど)に両隣にくっつかれながらの床の中。スマホでddの出ている番組のライブ配信をリアル視聴していました。

(「魔道祖師」検索でいらしているブログ読者さんにご説明すると、ddというのは、このブログでは、ドラマ「陳情令」(原作、魔道祖師)で藍忘機を演じられた方のことです。ddは「弟弟」という意味。歌手であり、俳優であり、ダンサーで、レーサー♪どうして、ddと呼んでいるかは、検索等でおしらべください。)

動画配信。他にも好きな歌手の方がいらしたので、視聴していたのですが、途中、つい、うっかり眠ってしまって(汗)

ハッと気づいた時に、「dd、もう出ちゃった!?」と慌てて、同時刻に世界で同じ動画視聴している方たちのチャットを開いたら、「dd、まだ?」「20分前に一度出たよ」「また出るよ」「ggは?」「ggは、ここにはいないよ」というコメント(中国語)が流れていて。

ああ~。同志~。
みつばは今ここで一人だけど、一人じゃないのね。

という気持ちで、再び視聴。

それで、ddが新曲を歌う姿をリアルタイムで視聴出来ました♪

それから、番組の最後に、「天天兄弟」の3人が抱き合った姿を見た時、涙腺崩壊(泣)

別の動画で、ggの「新年快楽」のメッセージも見られた♪。


これは、今年も頑張らなくては。と元気でました。

おかげで、みつばの右脳くんも活性化したらしく、ひょっこり現れ、新しい妄想映像を見せてくれて、今後更新予定にしていた裏箱小説も、ささっとエピソードを書き、気づいた時には、どこかに行ってしまいました。

でも、その前に、あと少し残っている「逢月撤灯」の構成もしておいて欲しかった。右脳くん(苦笑)

ワクワク、ドキドキ。生きているのが楽しい♪って思うことしかしない右脳くんありきの「みつばのたまて箱」。

今年は、どうなるのか。もう正直分かりません。

昨年は、今年の6月までに二次小説を終わらせて、ブログ自体の更新を止めるつもりでしたが、「陳情令」の二次小説シリーズはラスト話まで、少なくともあと3つの長編話が残っています。(ラスト話をいきなり出しても差支えなさそうだけど、この3部作が無いとつながらない箇所がある)

さらに、番外編の長編も3つあって。他にも、「道侶編」が完結する前に更新しようと思っていた「転生編」「四神編」のさわりの短編エピソードだけでも3話ほどあるのに。

(「四神編」は、道侶編の最終回後も、右脳くんが健在だったら書こうとしていた補足話(長編2つあり)のこと。このままでは、蔵で永久封印の可能性大)

2019年の右脳くんが残していった遺産(?)を創作して形にするだけでも、こんなに時間がかかるのねってことに、改めて気づきました。

今年の6月終了なんて、もう、絶対に時間的に無理。←まだ、今年始まったばかり。

もともと、予定は未定でしたが、今年は、「計画」とか「予定」とか無しで。

これからは毎回。この話が、最後の更新だというつもりで二次小説物語のプロットを1つ、1つ創作していく。

そんな形で、ブログに残していこうと思います。


年始から、後ろ向きなのか、前向きなのか分からない表明ですが、

「陳情令(魔道祖師)」は、今も、本当に大好きです。
毎日、一人、ひっそりと関連動画を視聴しています。

そして、記事の更新は止まっているけど、「検事プリンセス」他、このブログで今まで二次創作してきたドラマも、今でも好きな気持ちは変わりません。


だからこそ。

ああ、楽しかったね。大好きだよ。って、心からの台詞をブログに残せるように。

同じ好きを持って、ブログを訪問してくださった方に、みつばの妄想物語を、最後まで一緒に楽しんでもらえたらいいなと思っています。

こんなブログ管理人ですが。

「陳情令(魔道祖師)」萌えがある方。
他、このブログで更新していた韓国ドラマのファンの読者さま。

今年も、よろしくお願いします。


・・・ところで、「右脳くん」って何?誰?という方、おそらく多数ですよね(笑)



ブログ記事への拍手ボタンを押してくださっている方、ありがとうございました。

また、二次小説の感想、年末のご挨拶をコメントで送ってくださった方、ありがとうございます!
いつも、大変、励みになっています。
個別の返信をしなくなってからも、ずっと書いてくださっている方。
1年以上読者の常連さんのお名前が多いことも、心強い想いです。
ブログの管理画面に来たいという気持ちにさせてくださり、本当に感謝です。

昨年、健康では、再検査やら精密検査やらが多発した年でしたが、あと5年どころか、自分の中では50年はいけるでしょ♪と確信しています(笑)

次回は、「陳情令」二次小説の記事でお会いしましょう♪


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



テーマ:更新報告・お知らせ - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
// ホーム //