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中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「藍湛生日快乐」です。

二次小説を読む注意点、コメント記入、「陳情令」の他の二次小説も
「陳情令」二次小説INDEXページからお願いします。


「陳情令」の登場人物・名称紹介のページはこちらから(名称、説明、更新しました)

とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

「陳情令」は現時点、日本語翻訳未公開のドラマです。
原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。


※ 読み切り短編です。時系列だと、現在更新中のシリーズ話より後の話になります。

【注意】この小説には、BL大人向けの描写、表現が含まれます。
自分は精神的に大人だと思う方のみ、お読みください。




藍湛生日快乐



「含光君、誕生日おめでとう!!」

雲深不知処の姑蘇藍氏領内。

朝の時間。姑蘇藍氏一門の者たちがそれぞれの持ち場に行きかう中、聞こえた大声に、皆はぎょっとなって足を止めた。

声の発信源を見ると、「寒室」から藍曦臣と一緒に出てきた藍忘機に、出会いがしら朗らかな笑みを浮かべて揖礼する魏無羨の姿があった。

周囲の姑蘇藍氏一門だけでなく、祝いの言葉をかけられた藍忘機も「寒室」の前で固まった様子で魏無羨を凝視した。

たしかに、今日は藍忘機の誕生日ではあったのだが。

この姑蘇藍氏の施設内で大声を出すことは規則で禁じられていた。

そんな姑蘇藍氏の規則など、魏無羨には、ほとんど無いも同然だったが、
一門の有力者、しかも規則を作った者にとってはそうでは無かった。

魏無羨の大声は、「松風水月」の部屋にいる藍啓仁にも届いているかもしれない。

魏無羨は、満足気にへへっと笑うと、目的は達したとばかり、藍啓仁が血相を変えて駆け付けてくる前に、まるで移送符でも使ったかのように、素早くその場から逃走して行った。


この数刻前の早朝。
まだ眠っていた魏無羨を寝床に置いて、用事のあった藍忘機は「清室」を先に出ていた。

だから、目覚めた魏無羨と会ったのが誕生日では先ほどが初めてだった藍忘機なのだが。

後に残され、呆然と佇んだままの藍忘機に、その場にいた姑蘇藍氏の門下生たちが「仙督、お誕生日、おめでとうございます」と口々に言って、揖礼していった。

藍忘機の耳にかすかに赤みが差した。


「賑やかにお祝いをしていただいて良かったですね。忘機」

嫌味では無く、心からそう思って言っている兄に、藍忘機はますます耳を赤く染めた。

そして、黙したまま藍曦臣に揖礼すると、足早に自分の仕事場に向かった。

魏無羨は、今日は雲深不知処付近で闇狩りの視察に行く予定だと聞いていた。

『早く帰ってくるから。藍湛の誕生日。一緒に祝おうな』

そう前夜、清室の寝床の中で、
抱き合った熱が冷めやらぬ睦言で、魏無羨が藍忘機に言っていた。

「何か欲しいものはある?なんでも言ってくれ、藍湛。
でも、高価な物は後払いでいい?俺、今は手持ちの金が少なくて。あ、そんな顔で見ないでくれよ。酒を買いすぎたからじゃない。また弟子達に食事をおごってしまったから。ほら、その目。甘やかすなって言いたいんだろ?分かってる。分かってる。そんなに豪勢な物は食わせてないから。もちろん酒も。ああ、話が脱線した。つまりだ。買えるものだったら、藍湛は欲しいと思ったらすぐに手に入れられるくらい沢山金を持ってる。それに、各仙家からのお祝い品も山ほど届くかもしれない。じゃあ、俺のあげられる物は、金では買えない物ってことで考えて。何がいい?」

体を重ね合う行為の後、疲労困憊して、睡魔が襲っている時の魏無羨は逆にいつも饒舌になる。

それを知っている藍忘機は、ただ無言で魏無羨の話を聞きながら、
汗に濡れ、顔の前で乱れている魏無羨の長髪を手で優しく撫で整えていた。

藍忘機の予想していた通り、やがて魏無羨の瞼がトロンと下がってきた。
しゃべり続けていた魏無羨の声のトーンが小さくなり、次第に、発する言語が曖昧になってきた。

「…おやすみ。魏嬰」

魏無羨は藍忘機の答えどころか就寝の挨拶さえ耳にすることなく寝息を立て始めていた。


そんな、誕生日前夜。

まさか、朝から魏無羨がこんな驚きの行動を取ることまでは想定していなかった藍忘機だった。

幸い、松風水月から、叔父が飛び出してくるような事態にはならなかったが、
藍忘機にとって、ある意味初めて体験する誕生日となった。

しかし、夕方までは、仙督としての仕事と姑蘇藍氏の門下生の指導など。
藍忘機には、普段の日常と変わらない時が流れた。

そして、雲深不知処の門限の鐘が鳴るころ、藍忘機はいつもより早く「清室」に帰った。

「おかえり、藍湛」

そう言って、一足先に清室に帰っていた魏無羨がにこやかに藍忘機を迎えた。

「清室」の座卓の上に、綺麗に盛り付けされた祝い向けの料理が何皿も乗っていた。

「姑蘇藍氏の食堂の料理人が作ってくれた。本当は俺が料理を作ろうと思って行ったのだけど、俺が食堂の台所を使用すると香辛料をいっぱい使うから控えてくれって言われて。含光君の為の食事を作るって言ったら、なおさら、料理はやめてくださいって懇願までされた。
姑蘇藍氏の料理人達は俺が仙督に変な物でも食わせるって思ってるみたいだ」

鼻の頭を指でかきながらブツブツ言う魏無羨の少しむくれた表情が微笑ましくて、藍忘機は口元を綻ばせた。

「魏嬰、一緒に食べよう」

「うん。でも、その前に風呂を準備している」

魏無羨が言って、振り返った先に、湯をはった風呂桶があった。

「一緒に入ろう。藍湛。ああ、でも、イイことするのは、食事の後で。
今日は風呂では駄目だからな」

唇に指をあて、悪戯っぽく笑いながら、そう言う魏無羨の方が、その約束を守れるのか?と問いたかった藍忘機だった。


あまり広くない風呂桶の中に、長身の恋人たちが二人一緒に入り、何とか自制心を保つと、
風呂桶を壊さずに入浴をすませた。


その後、食事も済ませた二人は、いつもと変わらない夜と同じように過ごした。

折しも、ちらついてきた雪を、「清室」の中で眺めながら魏無羨は酒を飲み、
藍忘機は、その傍ら、琴で「忘羨」を奏でた。

美しい光景だった。

愛しい者がそばにいる。
それも、恋人として。

藍忘機には、これ以上無いほど満たされた誕生日だった。


「藍湛、欲しい物、決めた?」

ややあって、そう聞く魏無羨に、藍忘機が琴を弾く手を止めて真面目な顔で頷いた。

…私の欲していることは一つだけ。

「魏嬰、君が、これからも私の誕生日にそばにいてくれること」

「それだけ?」

「…約束出来るか?」

はたからすれば、簡単そうに聞こえるかもしれない。
だが、十数年間、それを渇望しても、成しえなかった藍忘機の願望だった。

その間、不夜天の崖から落ちていく魏無羨の姿を藍忘機は何度も悪夢で見ていた。

口約束でも、その誓約をどんなに欲しているか。

…もう私を一人、置いていかないでくれ。

そんな想いで魏無羨を見つめる藍忘機の心情が、魏無羨に伝わった。

「藍湛、俺、藍湛にもう何度も言ってる。ずっとそばにいるって」

藍忘機を安心させるような、魏無羨の落ち着いた声。
そして、魏無羨の優しい眼差しが、揺れる藍忘機の瞳を優しくとらえていた。

「・・・・・・」

「心配になったら、不安になったら俺に触れてよ。
こうやって、そばにいる俺を見て、触れて、感じてくれ。
藍湛の魏嬰がここにいるって。それに…」

魏無羨は、藍忘機の右手に手を置くとギュッと握りしめた。

「藍湛も、俺の事、もう離さないんだろ?」

藍忘機が頷いた。

これから先。

魏無羨がやむをえない事情で雲深不知処を出なければいけないことになったら
藍忘機はすべてを捨てて、魏無羨と共に行くことも辞さないと考えていた。

だが、もし。

魏無羨が藍忘機と別れたいと言って雲深不知処を出ることになった時は、
魏無羨を雲深不知処の中に閉じ込めて離しはしない。

そんな物騒な事すら考えてしまう。


「…私は欲深い」

藍忘機が自戒するように呟き、心の中で続けた。

…君のことに関しては。

生きていてくれるだけでいいと思っていた。
生きていたら、今度はそばにいたいと思った。

なのに、そばにいたら、今度は自分だけを見て欲しいと思うようになってしまった。
そして、自分を見る魏無羨の目を他に向けさせたくないという想いすら感じた。

心が寄り添ったら、今度はその心を全部自分のものにしたいと願い、
気持ちだけでは飽き足らず、体も欲しくなった。

体が結びついたらついたで、毎日のように抱いていたくなる。


「たった一つの欲しいものが妥協できない」

そう言って、恥じるように俯く藍忘機に「俺もそうだよ。藍湛」と、魏無羨があっさりと言った。

「本気で欲しいものは妥協したり我慢したりしない。禁じられたって酒は飲むし、雲深不知処の魚や鳥も食いたくなる時は、こっそり外れで食うし、春本だって見たい時は見る」

雲深不知処の規則違反を堂々と胸を張って言うことでは無かった。
魏無羨の告白を聞いて、…君は少し自制しなさい。という台詞を藍忘機は心の中で押しとどめた。

「我慢は体に良くない」

魏無羨が飄々と続けた。

「だから、藍湛の欲することを遠慮なくすればいい」

「遠慮なくか?」

「うん。遠慮なく」

コクコクと真顔で頷く魏無羨に藍忘機は頬を緩ませた。

そして、魏無羨の横顔に手を伸ばすと同時に、その唇に口づけした。

素早い藍忘機の動きに、一瞬驚いて目を見開いた魏無羨だったが、
すぐに、自らも藍忘機の首に両手を巻きつけると、目を閉じ藍忘機の口づけに応えた。


重なりあう唇が、欲情のまま、相手を求めあった。

互いに唇を開き、相手の舌を導き合うと、
触れている個所がさらなる刺激と感触を欲して探り合う。

舌を絡ませ合い、より深く相手の口内の領域を侵し合うと、
次第に、唇だけでは物足りない想いが体中を駆け巡り始めた。


長い口づけの後、顔を離した魏無羨が、
少しはにかんでいるように伏し目がちの藍忘機の顔を見つめた。

「…藍湛の欲しいものってこれだけ?」

魏無羨の小さな囁き声に甘い色が含まれている。

「本当は、もっと欲しいだろ?」
…俺のこと。

挑発的な誘惑。
藍忘機が上目遣いで魏無羨を見つめ返した。

「今夜は遠慮しない」

そう宣言する藍忘機に魏無羨が面白そうに笑った。

「ハハハハハ。藍湛、藍湛、藍湛」

楽し気に名を連呼し、魏無羨は藍忘機に抱きついた。

「いいよ。藍湛。でも藍湛はいつもだって、遠慮してるように感じない」

「では、今夜からもっと遠慮しない」

「うん。うん。わかった」

まだ可笑しそうにクスクスと笑っている魏無羨は、藍忘機の言葉を半分冗談の域でとらえていた。

だが、藍忘機は嘘も冗談も言わない。

そのことを、魏無羨はこの1刻後に身をもって思い出すことになるのだが・・・。


「新しく年を重ねたんだ。藍湛。これからの人生、もっとやりたいことを、どんどんやっていこう。俺と一緒に」

魏無羨の、やっていこう、の内容は自分と同じものでは無いような気がしていたが、
『一緒に』という言葉は素直に受け取ろうと思った藍忘機だった。

「ん」

…君が一緒にいてくれるなら。

藍忘機が、魏無羨の背の方に手をまわすと、その体を抱きしめ返した。
そして、魏無羨の肩口で小さく頷いた。

「私と一緒に」

…いつまでもそばにいて欲しい。

藍忘機の心の声に応えるように魏無羨も頷いた。

「誓うよ」

魏無羨の声が藍忘機の耳元で響いた。

そして、藍忘機は、自分の背中を魏無羨の指がなぞっていくのを感じた。

抱き合っている為、藍忘機に見えない誓約の印である3本の指を、
魏無羨が藍忘機の背中に示していた。

「たとえ、今度この世を去ったとしても、
俺、ずっと藍湛と一緒にいる」


…だから、そんな想像しただけで苦しくなる例えは聞きたくない。

そう思った藍忘機だったが、魏無羨の精一杯の誠意と真心から出た言葉に、
胸が、締め付けられるほど切なく、そして同時に熱くなっていった。


…何度も。何年も。
君がいなくなってから。
君のいない世で誕生日を迎え、そして、また年を取ることを空しく感じた。

だけど、今日の誕生日。これからはずっと、君がそばにいると誓ってくれた。


藍忘機は、魏無羨の体を両手できつく抱きしめた。

熱い抱擁は、誓約の承諾だった。

さらに、それを念押しするように、藍忘機は魏無羨の首筋に唇を押し当てた。

「…ぁっ」

思わず漏れ出た魏無羨の小さな喘ぎ声は、藍忘機の身の内の男としての欲を刺激するには十分だった。

…そんな甘い声で私を煽るな。本気で加減が出来なくなる。

そう、理性で魏無羨を責めながらも、体はすでに魏無羨を求め、本能のまま藍忘機は行動をとっていた。

藍忘機にとって、魏無羨は、声だけでなく、その体を知ってからは余計に
全身、何もかもが中毒性のある媚薬のような存在だった。


「…本当に遠慮しない」

そう最終確認するような藍忘機の言葉に魏無羨は又クスクスと笑うと「了解」と答えた。

「藍湛の誕生日祝いだ。貢物の俺を存分に受け取って」

魏無羨の艶然とした顔から堪能するように、藍忘機は魏無羨の横顔に唇を這わせ始めた。

そして、床の上に魏無羨の体をゆっくりと押し倒すと、男としての欲が赴くままに、
藍忘機は魏無羨を抱き始めた。

魏無羨も藍忘機の体に四肢を巻き付け、吐息を荒くしていった。

二人の衣服が解かれていく衣擦れの音と魏無羨の喘ぎ声が「清室」の中で発せられていく。

「藍湛、誕生日おめでとう」

二人の体が一つに重なる前、掠れた声で、もう1度祝いの言葉を藍忘機に伝えた魏無羨。


それが、その夜、理性の残った藍忘機が最後に聞いた魏無羨の言葉だった。


その後の会話といえば、やはり、いつも通り。

沢山の甘い睦言と、不用意な発言で、自分の首をしめたと、ようやく気づいた魏無羨のボヤキ。


「来年の藍湛の誕生日には、もう『存分に』なんて言わない」


…言わなくも、そうさせてもらう。

そう心の中で宣言した藍忘機は、

悔悟と快楽の渦の中、涙交じりで嘆願をつむぐ魏無羨の唇すら容赦無く口で塞ぐと、
その日は夜が更けるまで、誕生日祝いの、『貢物』を存分に愛で続けたのだった。



(終わり)




…あれ?

魏無羨の誕生日話は、ベッドシーンがあってもしっとり書けたのに、
どうして藍忘機の誕生日話は、「裏箱」寄りになってしまったのかしら?
「裏箱」の説明はこちらから。
それは、藍湛が藍湛だから♪魏無羨の誕生日話と比べてみてください。←こちら

いろいろ書き足りないのですが、二人が恋愛関係になるシリーズ話がまだ更新途中なので、
甘さも、大人話描写も控えめにしておきます。
控えめじゃないっていうのは、原作「魔道祖師」の恋人になってからの二人のように、入浴中のいちゃつきで木製の風呂桶を何個も壊しちゃうくらいのことかな。
でも、原作の魏無羨は藍忘機と一緒に風呂に入るのが好きみたいです。「香炉」でも夢見ていたくらいだから。
「陳情令」藍忘機と魏無羨で想像したら…鼻血が出そうになります。←創作中に脳内で見える映像が凄くて、内心ジタバタします(笑)
いずれ、二次小説シリーズ話が落ち着いたら、思いっきり書いてみたいです。
魏無羨に『遠慮のない』夜の営みをする藍忘機を♪

とにかく。

藍湛、藍忘機、含光君、仙督。

お誕生日おめでとう!!いつまでも魏無羨とお幸せに♪
来年の藍忘機の誕生日には、みつばの「陳情令」二次小説シリーズが完結していますように(祈)


二次小説読んで頂きありがとうございました♪
記事を気にいって頂けたら、
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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