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中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「噂」(2話)です。

二次小説を読む注意点、コメント記入、「陳情令」の他の二次小説も
「陳情令」二次小説INDEXページからお願いします。


「陳情令」の登場人物・名称紹介のページはこちらから(名称、説明、更新しました)

とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

「陳情令」は現時点、日本語翻訳未公開のドラマです。
原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。


※この話は「予兆」の続きです。


噂(2話)



『含光君様が婚約者様と近々婚姻されるという話』

食堂の中が一瞬シンっと静まり返った。
藍景儀が咳込む音以外は。

ゲホゲホゲホゲホゲㇹォ!

首元を手でおさえ、顔を真っ赤にして咳込んでいる藍景儀の方を見ずに、
魏無羨は無言で茶の入った湯飲みをスッと差し出した。

その湯飲みを藍景儀の横にいた藍思追が受け取ると、藍景儀にゆっくり茶を飲ませて、その背を軽くたたいて介抱した。

魏無羨の目は欧陽子真の顔を見たままだった。

魏無羨にジッと見つめられ、ドギマギしたように欧陽子真は両手を膝の上に置いて座っていた。

ややあって、魏無羨が盛大に噴き出した。

「あははははは」

魏無羨の高笑いが食堂に響くと、欧陽子真はきょとんとした顔になり、
姑蘇藍氏一門は逆に不安そうな面持ちになった。

ひとしきり笑った後、魏無羨が聞いた。

「お前、冗談が面白すぎる。含光君が婚姻?婚約者?それは、どこの含光君の話だ?」

「あの、姑蘇藍氏の含光君様のことですが」

「俺の知ってる含光君、藍忘機のことか?」

「はい。そうです」

「どこから、そんな冗談が出たんだよ」

「冗談?」

欧陽子真が、これはどういうことだ?と問いたげに姑蘇藍氏の弟子たちの顔を見回した。

弟子たちは皆、気まずそうに俯いたり、目をそらせたりした。
欧陽子真は最後に、ようやく咳が止まって、涙と鼻水を台拭きでぬぐっている藍景儀と、困惑している藍思追の顔に目を留まらせた。

「もしかして、魏先輩は知らないのか?」

姑蘇藍氏の弟子一同はその問いには答えられずに黙したままだった。

「おい」

沈黙をやぶったのは、魏無羨の呼びかけだった。

「ちょっと待て。こいつの話が全く見えてないのは俺だけか?もしかして、お前たちは全員、今の話を知ってるってことか?」

抑えた声色だったが、逆に魏無羨の静かな問いかけに、姑蘇藍氏の弟子たちはいたたまれない顔つきになった。

「違うのです。魏先輩」

口を開いたのは藍思追だった。

「私たちも前回の闇狩りで、偶然、他の仙家の者たちに会った時に耳にした噂話なのです。
正式に姑蘇藍氏から発表されたことではありません」

「噂話って、どんなだ?いいから言ってみろ。思追」

有無を言わさないような雰囲気の魏無羨に藍思追は「それは…」と口ごもった。

「含光君様が不浄世の仙女とご婚姻されるという話です」

言いあぐねている藍思追の代わりに、藍景儀が口を開いた。
あやうく藍景儀の息の根を止めようとしていた鶏肉の欠片は、どうにかこうにか藍景儀の食道を通過したようだった。

「我々もそれ以上の詳しい話は知りません。ただ、他の仙家の者たちや、姑蘇の街でも広く噂になっていて、姑蘇藍氏一門の中でも聞いた者がいます。ただ、誰もその真偽を沢蕪君様に問うてはいません」

「含光君にもか?」

藍思追が頷いた。

別の姑蘇藍氏の弟子が横から口をはさんだ。

「我々姑蘇藍氏では、闇狩りに関する民の噂話であれば注視しますが、真偽の分からぬ世間の噂話を広めたりすることは禁じられています。
その話が本当であれば、他の仙家の者よりまず姑蘇藍氏で発表されるはずです」

「そうです。こんなに重要な話なのですから」

「だから、我々も相手にしなかったのです」

「そうです。そうです」

ようやく息をふきかえしたように、口々に言って頷く姑蘇藍氏の弟子たちに、
分かった、とでも言うように魏無羨が軽く片手をあげて話を制した。

「でも、皆、かなり気になってはいたんだろ?だから、俺にずっと何か聞きたそうな顔をしていたんだな」

「…はい」

魏無羨は、しゅんとしている弟子たちを見回した。

「そんな面を並べるな。俺はお前たちに怒ってるわけじゃない。
姑蘇藍氏一門の対応は正しい。それににわかに信じられない話だ。どこからそんな作り話が出てるのか、俺は、そっちの方に関心がある」

「噂の真偽は分かりませんが、婚約者様は作り話ではありません」

欧陽子真がおずおずと言った。

「婚約者だとお噂になっている含光君様のご婚姻相手の方は実在されています」

「不浄世の仙女って言ったな。どこの誰なのか聞いているか?」

「はい。僕は、清河聶氏一門の弟子から聞きました。彼は聶家の遠い親戚なのですが、お噂の仙女も聶家ゆかりの者だそうです。名を玉翠花。玉家のご息女です」

「玉家…」

数ある仙家の中の一つだろうが、魏無羨にはやはりピンとこなかった。

「聶家というと、清河聶氏宗主の親戚というわけか?」

「はい。正確には、玉家は前の聶宗主様のお母上のご親戚と伺っています」

扇子を仰ぐ聶懐桑の顔が浮かんだ。
魏無羨と修習生時代同期だった、清河聶氏宗主の聶懐桑。

前宗主である聶明玦と聶懐桑は腹違いの兄弟だった。
魏無羨の中で、聶明玦は性格から体格から何もかも弟の聶懐桑とは正反対の宗主の印象だった。

「その玉家のご息女が、なぜ含光君と婚姻の噂になっている?」

「僕が聞いた話では、玉翠花嬢は、以前、姑蘇藍氏で修行をされていたことがあって、含光君様とは相識の間柄とか」

・・・え?

姑蘇藍氏一門の弟子たちが皆それぞれ驚きの顔を見合わせた。

…知ってるか?
…いや、知らない。

「知っているか?」

まとめて確認を取るように、魏無羨が藍思追を見た。
藍思追は幼いころから雲深不知処にいた。そんな仙女がいたのなら知っているはず。
そんな考えで聞いた魏無羨だったが、藍思追はかぶりを振った。

「いえ。私は存じません」

「では、噂話は間違いか?玉翠花嬢は姑蘇藍氏にいたことが無かった?」

「いえ、そうとも言い切れません」

藍思追が戸惑いながら口を開いた。

「雲深不知処では、短い期間ではありますが、礼儀作法を学ぶために修行に来る仙女がいます。
女性の門下生たちと同じで、雲深不知処の中では男の門下生とは学び屋も住まいも分けられていますので滅多に会うことが無いのです」

「俺が昔修習生だった時は同じ学び屋だったぞ」

「それは、修習生だからです。他の仙門から学びに来られる一族の方々は特別扱いされています。
短期間修行に来る仙女も修習生のように預けられることは同じですが、基本、門下生と同じで男女分かれて生活をします。だから、我々男の門下生は女性の門下生や修行者を詳しく知らないこともあるのです」

「そういや。月例会には重役や門下生らしき仙女も集まっていたが、普段は歩いていて、修習生以外の仙女を滅多に見たことが無い。食堂でも、どこでも。そういう理由か」

魏無羨が感心したように納得すると、別の仙家の者がおずおずと口をはさんだ。

「私の幼馴染の仙女も以前姑蘇藍氏に修行に行かされようとしましたが、姑蘇藍氏から断られたことがあったそうです」

他の仙門の門下生たちがその話にくいついた。

「姑蘇藍氏で修行できる仙女とそうでない仙女に何か違いがあるのか?」

「家柄とか、能力とか?」

「能力は多少あるようだが、家柄は関係ない」

興味しんしんで話にくいつく者たちに、訳知り顔の若者は、得意げに話し始めた。

「邪心がバレれば、断られる」

「邪心って?」

「ようするに、姑蘇藍氏の中の門下生との婚姻をひそかに目的としている場合だ。
姑蘇藍氏は格式の高い名門だ。そこで修行すれば花嫁修業として箔がつく。
さらに、うまくいけば、修行中、姑蘇藍氏の中で出会った由緒正しい仙人と婚姻関係を結べるようなことになるかもしれない。そんな考えで娘を姑蘇藍氏に送り込む者がいるということだ」

「へえ。でも邪心があるってどうやって分かるんだ?」

「幼馴染の話だと修行に受け入れてもらえるかは、厳しい審査があるらしい。
筆記に実技。武術。仙術。芸術。学問。何より藍宗主様と藍啓仁先生との面談が難関だと。
それで、甘い考えで行った娘や仙家の者たちの多くが断れる」

「お前の幼馴染が断られたのも、その理由だからか?素行でバレたのか?」

他の仙門の弟子が興味深々で聞いた。

「ああ。面談の時、目の前にいた藍宗主様に見惚れるあまり、何も答えられなかったらしい」

「それは、仕方ない」

話を聞いていた姑蘇藍氏の門下生たちも心ならず笑ってしまった。

「もっとも、試験に合格しても、厳しすぎる戒律と生活に嫌気がさして途中で修行をやめてしまう仙女もいると聞いた。たいてい、修行に行く仙女は長くても1年から2年の滞在らしい」


「姑蘇藍氏なのに、初めて聞く話です」

一人がぼそりと言い、他の面々も頷いた。

「女性の門下生はたまに見かけますが、修行者の仙女と区別が出来ませんでした。施設内で立ち話をすることは禁じられていますので」

もし会っていたとしても、名前を知らないのも無理はない。

今の話を聞くかぎり。
姑蘇藍氏一門の者より、他の仙門の者の方が内部事情に詳しい理由も説明がつく。

そうなると、含光君の婚姻話のことに関しては…。


黙したまま聞いている魏無羨の顔を伺うように藍思追が見た。

「それにしても、今の話から玉姑娘(ユークニャン※玉嬢)と含光君様のつながりは分かったが、どうして婚姻というところまで話がいくんだ?」

藍景儀が欧陽子真に聞いた。

「じつは、数年前から玉家と姑蘇藍氏の含光君様の間で婚姻話がもちあがっていたらしい。
だが、昨年から…まあ、いろいろあって、話がうやむやになっていたこともあったが、ようやく落ち着いたから、再浮上した話だということだ」

「でも、やっぱり、ただの噂話じゃないか」

藍景儀が呆れたようにわざとらしいため息をついた。

「含光君様もそのお嬢様も合意している婚姻話ではなかった。だいたい雲深不知処で修行していたのなら尚さら、師と弟子の恋愛はご法度だ。ありえない」

「いや。でも・・・」

まだ何か言いかけた欧陽子真の言葉を遮るように、姑蘇藍氏の弟子たちが次々と食卓から立ち上がった。

「そろそろ行きましょう。闇狩りの対象も現れる時刻です。現地で先に準備をしておかねば」

藍思追が言って藍景儀も頷いた。

宿屋の食堂から出ようとした藍思追は、まだ椅子に座ったままの魏無羨に気づいて振り返った。

「魏先輩」

「あ、ああ」

何かボンヤリと考え事をしていた魏無羨は、藍思追の呼びかけでようやく意識を取り戻したように立ち上がった。

話の途中からずっと無言だった魏無羨に藍思追は気づいていた。

「先ほどの話でまだ気になることがありましたか?」

「…いや」

そう答えながらも、魏無羨はまだ釈然としない思いに囚われていた。

だが、これ以上ここで話を続けていたとしても噂話以上の情報は出まい。
信憑性があるものといえば、実際に姑蘇藍氏に修行を申し込んだ仙女から直接聞いた話を言っている者の話だけだろう。

各仙門にはそれぞれ大なり小なり秘密が隠されているが、雲深不知処は特に規則の多さや修行の厳しさにおいて他の仙門より守りが固い印象がある。

魏無羨自身、修習生のころ、世情に疎くなりそうな姑蘇藍氏の雰囲気を好ましく思っていなかった。
しかし、学び終えれば出る場所だと思っていた為何の気負いも無かった。

むしろ、雲深不知処の伝説になりそうなほど、好き勝手自由気ままに過ごした少年期の魏無羨だったのだが。
しかし、そんな者は姑蘇藍氏の歴史において魏無羨だけだったことだろう。

好き勝手動く者もいなければ、雲深不知処に入って中の秘密を外に漏らす者もいない。
正式に修行を終え、雲深不知処を出た仙女たちも、中で知った事は修行内容以外は漏らさないようにしつけられているはず。

玉翠花が姑蘇藍氏で修行をしていたと仮定するなら、まだ決定もしていない話を流すような仙女ではあるまい。

しかし、姑蘇藍氏の者以外に広まっているという噂話。
それは作為的に行われているように見えた。

ならば、この噂話は誰が広めているか・・・。


…聶家の親戚…。

魏無羨の脳裏に、雲深不知処の中で会った時の聶懐桑の姿が浮かんだ。

…彼は、あの時、この話のことを言っていたのか?それとも…。

「魏先輩?」

再び、少し心配そうな藍思追の呼びかけで、魏無羨は今度こそ思考を切り替えた。

魏無羨は腰帯にさした陳情に手をおくと姑蘇藍氏の弟子たちを見回した。

「闇狩りにむかうぞ。気をひきしめろ」

「はい!!」


一致団結した気迫で姑蘇藍氏の弟子たちは返事をし、
先に歩き始めた魏無羨を先頭に、綺麗な整列を組んで宿屋から闇狩りにむかった。

姑蘇藍氏一門がいなくなると、食堂に残っていた他の仙門の門下生たちも、立ち上がり始めた。

「俺、魏先輩に何か悪いこと言ったかな?」

欧陽子真がそばにいた門下生に不安そうに聞いた。

「まさか魏先輩が含光君様の話を知らないなんて思わなかったから。
魏先輩、機嫌が悪そうだった」

「そうか?でも、悪い話をしたわけじゃない。むしろ、めでたい話だ。だけど、姑蘇藍氏の者たちにしてみれば、自分たちの仙門の、しかも仙督の話を知らないってことがショックだったんだろう。きっと魏先輩もだ。お前が気に病むことは無いさ」

ポンと肩をたたかれ、そう慰められても欧陽子真はしょぼんとした顔で俯いた。
そして、他の者たちと一緒に闇狩りの準備をするためにトボトボと歩き始めた。


一方。
夜の街で、白装束に身を包み、闇狩りにむかう姑蘇藍氏一門。

颯爽と歩く一行の姿は、傍目からとても頼もしく神聖な集団に見えた。
しかし、一行を見た者の中には、先頭で率いている黒装束の魏無羨の姿に首をかしげる人間もいた。

「まさか、あれが夷陵老祖?…本当に生きていたんだ」

道の端のあちらこちらで指差し、ひそひそ話をしている者たちを魏無羨は無視した。

心無しか足が重く感じるのは、この先に待つ闇狩りに臆しているせいでは無い。

急に漠然とした不安のような感情がわき、魏無羨を支配している。

その謎の感情を押し込めるように、魏無羨は腰帯の陳情に手を置き、ただ前だけを見据えて歩いていた。



(続く)


【拍手コメントレス】

中国ドラマの声は、確か吹き替えで、役者さん達自身の声で無いことが多いです。(地方のなまりとかの関係で)
たしか、「陳情令」の主役お二人も声優さんが吹き替えされています(よね?)←誰かに確認。

主題歌の「忘羨」の歌はもちろん、魏無羨と藍忘機役の肖戦さんと王一博さんの声です♪

役者さんお二人も、他のイケメン君たちも全員地声がとても美声なので、みつばは普通に会話している陳情令」メイキング映像が大好きです。別に声優さんを使わなくてもいいのでは?くらいに。
藍忘機の「魏嬰」呼び、素敵ですよね~。なので、みつばはラストシーンだけでも数十回は見てます(笑)

ドラマ版とラジオドラマ(アニメ)版の藍忘機の声優さんは違いますが、ラジオドラマ版の藍忘機の声も好きです♪
でも、でも、王一博さんが肖戦さんを呼ぶ「戦哥」の声もとっても好きです♪←年下攻め♪

「帯他回家」は、好きと言ってくださっている方が意外に多いので、恐縮ですが、
間違い記述が多い小説なんです(汗)物語や台詞は変えませんが、こっそり後で言葉を修正します。
…今後更新する二次小説と食い違いが出て来ちゃうので。


二次小説読んで頂きありがとうございました♪
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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