FC2ブログ
管理人★みつば★の好きな小説、ドラマ、映画等の感想やイラスト、小説などの二次創作物がおかれています。
プロフィール

★みつば★

Author:★みつば★
「みつばのたまて箱」にようこそ。
管理人★みつば★です。
記事の中にお好きな物があれば
是非一緒に楽しみましょう♪

最新記事

カテゴリ
月別アーカイブ
訪問者様♪

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

RSSリンクの表示
リンク
QRコード

QR

中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「可惜夜」です。

二次小説を読む注意点、コメント記入、「陳情令」の他の二次小説も
「陳情令」二次小説INDEXページからお願いします。


「陳情令」の登場人物・名称紹介のページはこちらから(名称、説明、更新しました)

とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

「陳情令」は現時点、日本語翻訳未公開のドラマです。
原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。


※この話は書き下ろし短編です。



可惜夜(あたらよ)



「藍湛、月が綺麗だ」

満月のとても美しい夜だった。

魏無羨と藍忘機は、
藍忘機の私邸、清室の屋根の上に並んで座り月を眺めていた。

魏無羨は手に持っていた天子笑の酒を口に含みながら、
とても満たされた気分だった。

上を見上げると、美しい月。

横を見ると、美しい恋人。

藍忘機の整った顔は月の光を受けて、さらに神々しいばかりに輝いて見える。

月はつかめないが、隣に座っている藍忘機は手を伸ばせば、
すぐにでも触れる距離にいる。

…今すぐ抱き寄せて口づけしたい。

そんな思いで魏無羨は隣で月を見上げている藍忘機の横顔を見つめた。

魏無羨の熱視線を感じた藍忘機が、月から魏無羨に意識を傾けた。

そして、じっと見つめている魏無羨に『どうした?』と問うような視線を向けた。

「ああ…、えっと」

魏無羨は、慌てて、藍忘機から月に顔を向けた。

「月が綺麗だな。藍湛」

とっさに、そう言った魏無羨は、ある事を思い出した。

最近、街で会った外国の旅商人に聞いた話。


その国では、「君を愛している」という外国語を、ある作家が「月が綺麗だ」と訳したという。

だから、「月が綺麗だ」は「君を愛している」の隠語として使われるとも。

…へえ。面白い。

そう思いながら、話を聞いていた魏無羨だった。

今は、とっさに出た言葉だったが、この意味を込めて藍忘機に伝えてみよう。
藍忘機は、この話を知らないだろうけど。

案の定、魏無羨の言葉に「ん」と小さく頷くだけの反応の藍忘機に、
魏無羨は悪戯っぽい笑みを浮かべた。


「藍湛、『本当に』月が綺麗だ」

再び、そう口にする魏無羨。

藍忘機は、また、「ん」と軽く頷いた。

魏無羨は、自分にしか分からない告白に、ただ藍忘機が頷くことが楽しくなって心の中で笑った。
調子にのった魏無羨は、さらに言った。

「この世に生まれて、感じたことの無いほど、何よりも一番にこの月が綺麗だって思う」

…この世に生まれて感じたことの無いほど、何よりも一番に藍湛を愛してる。

酒で酔っていたとしても、こんな恥ずかしい告白は出来ない。
でも、隠語なら言える。

魏無羨は愉快な気分になって、言った後、満足げに天子笑を口に流し込んだ。

藍忘機は、そんな魏無羨の横顔をじっと見つめた。

「魏嬰」

「ん?」

「月が綺麗だ」

藍忘機が言った。

「あ?ああ、うん。そうだな」

魏無羨が、天子笑の酒を口に含みながら、こくこくと頷いた。

そんな魏無羨に、藍忘機が再び口を開いた。

「とても、月が綺麗だ」

「うん…ん?」

酒を飲む手を止めて、魏無羨は藍忘機の顔を見た。

魏無羨を見つめている藍忘機の瞳は月の光を受けて甘い蜜色に光っていた。

…藍湛?もしかして…俺の言っていた意味分かってた?

魏無羨の心の問いかけに答えるように藍忘機が口元を綻ばせた。

「魏嬰」

また、名を呼んで、藍忘機が言った。

「何よりも特別に。心からそう思っている」


…藍湛。

藍忘機の頬も耳も白いままだった。

だが、酒に酔っていないはずの自分の顔が赤く火照っていくのを魏無羨は感じた。

…藍湛は、俺の言った『月が綺麗だ』の意味を知っていたんだ。
読書家で、蔵書閣の本以外でも他国の書物だって沢山読んでいる藍湛だ。
知っていて、俺の話を聞いて、こんな返事を返してる。

もし、藍忘機が知っているとしたら、
藍忘機の言葉の意味はこうだった。

…魏嬰、とても君を愛している。
何よりも特別に、心からそう思っている。


「うん…」

魏無羨は、照れた顔を伏せ、酒を口にしているふりで返事するのが精いっぱいだった。
天子笑の甕の中には酒はもう残っていなかった。

「ハハハハハ」

誤魔化すように、照れ笑いをする魏無羨に隣に座っていた藍忘機が無言で手を伸ばした。

肩に置かれた藍忘機の手を感じた魏無羨が顔を藍忘機の方に向けた。

月を映したような美しい琥珀色の双眸が魏無羨をとらえている。

…藍湛。

魏無羨はそっと目を閉じ、唇に藍忘機の甘い口づけを感じた。

体を寄せ合い、さらに深く口づけていく。

眼を閉じても、魏無羨の脳裏と心の中で美しい月は輝き続けた。

それは、今夜だけでなく、
たとえ、月の無い夜だとしても。

魏無羨と藍忘機が一緒にいる限り、永遠に続くだろう。


そんな思いで、魏無羨は唇が少し離れた後、藍忘機に聞いた。

「藍湛…こんな夜のことを何て言うんだったかな?」

藍忘機の浮かべた微笑は、魏無羨の目には月より魅惑的に映った。


再び魏無羨に口づけを落とす前に藍忘機が囁くように言った。


「可惜夜(あたらよ)」



その夜。

清室の上で、満月に照らされた二人のシルエットは長い間1つに重なっていた。




(終わり)



例の「月が綺麗だ」ネタで「陳情令」二次小説書き下ろしました。
藍湛と魏嬰なら、どんなやりとりするのかな?って考えたら、こうなりました。
クリスマスイブだし、恋人の二人でロマンチックに♪
古代中国舞台の話で、時代も違う日本ネタなのですが、そこは二次小説の世界なので、そこは何とでも♪
ただ、原作の「魔道祖師」、アニメ版では「清室」は瓦屋根っぽいのですが、ドラマ「陳情令」の「清室」は茅葺屋根に見えたのですが・・・まあ、座っても大丈夫ですよね。


【拍手コメントレス】

「おっさんずラブ-in the sky-」番外編。見ますよ~♪一応契約している動画サイトで見られそうなので。
シノさん×成瀬のその後。ちょっと楽しみ。
春田のその後も出てこないかな?春たんは「受け」…ですよね?
牧の時も、今回の黒澤さんも。相手が違っても、春たんは受けですよね?え?違う?(汗)

二次小説読んで頂きありがとうございました♪
記事を気にいって頂けたら、
白い拍手ボタンかランキングボタンを押してお知らせください。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村





スポンサーサイト



テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
// ホーム //