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今年、最後の「みつばのたまて箱」の雑記です。


今年はリアルの方で喪中なので、ブログも年始のご挨拶を控えさせて頂き、
しばらく「みつばのたまて箱」も冬休みを頂きます。

本日は、私的な雑記なので、関心の無い方はスルーでお願いします。



秋に義母が他界しました。

とても急なことでした。
夜に倒れたという連絡をもらい、その数時間後には帰らぬ人になりました。

数百キロの距離を車で移動して、着いたのは葬式の2時間前。
すでに義母は綺麗に化粧されて棺の中にいました。
衝撃が大きかったのですが、時間は待ってくれません。
あれよ、あれよ、という間に葬式と告別式を終えました。

義母は、数年前に病気を患いましたが、治療の後一度治りました。
でも、1年半前に再発して、入退院を繰り返して療養していました。
秋に1週間ほどの治療で戻って来てもいて、深刻な状態ではなく、今度こそ完治するって誰もが思ってたんです。きっと本人も思っていたはず。

式を終え実家に戻ると、先日までいたはずの義母の生活用品がいたるところに普通に置かれています。

実家の本棚の中に、みつばが送った韓国ドラマのムック本が並べられてました。

入院中、針やハサミを病室に持ち込めないため、趣味の手芸が出来ない。
暇すぎる~と言っていたので、義母が大好きな韓国ドラマ系の雑誌や本を買って何度か送りました。

義母は生前、1日に何本も韓国ドラマを録画して見ていました。
義母が韓国ドラマ好きな友人たちと韓国旅行に行った時は、みつばにコスメや菓子や洋服を沢山お土産に買ってくれました。
みつばも韓国ドラマにはまっていたので、会うと茶菓子を一緒につまみながら、見ているドラマの感想などを楽しく話しました。

義母とは他にも共通の趣味が多かったのです。

ガーデニング、手芸。

義母は庭で育てた花や寄せ植えの鉢を持って来てくれたり、みつばも家の中で増やした観葉植物の鉢を贈ったりしてました。好きな花や庭木の話もいろいろしました。今期は花壇にこんな物を植えたという話や写真も送ったりしました。

手芸で、みつばが、あるブランドの生地の柄が好きだ、と話したりすると、高い生地なのにその布の種類を沢山買ってきて、普段は手作業で手芸をしている義母は他人にミシンを借りてまで、バッグをいくつも作って、みつばにプレゼントしてくれました。

壁一面を飾れるほどの大きなタペストリー。他にも炬燵を新調したと言えば、すてきな炬燵カバーを作ってくれました。あまりに素晴らしいので、子どもたちに汚されたくなくて、結局タペストリーで部屋に飾りました。玄関マットも、子どもたちの節句のたびに、ひなまつり、兜などのタペストリー。出産すると、赤ちゃんのお包みや授乳カバーも作ってくれました。小物入れやバッグもみつばの好きな布でいっぱい。

クリスマス、誕生日、お盆、お正月。孫たちへのプレゼントだけでなく、みつばにもプレゼントや好きな菓子などをいつも贈ってくれました。

本当に大切に、良くしてもらいました。
料理も家事も苦手な嫁で、何も出来なったのに。

みつばの実母もとても尊敬する人です。
でも、いつもとても忙しい人で、みつばが小さい時から、茶を飲みながら一緒に趣味の話をする時間など皆無でした。

だから、みつばは、結婚して義母といる時間が好きで幸せでした。

料理も得意な義母でした。みつばは義母の料理の味が大好きでした。
今年の夏に帰省した時もおいしい料理を沢山作ってくれました。
ただ、義母は喉が痛いと言っていて、だから、今年の夏はあまり話を出来なった。

冬に帰省した時には元気になっていて、いっぱい話ができると思っていたのです。

まさか、もう会えなくなるなんて思ってなくて。

周囲が慌ただしい中、ふとした瞬間にいろんな感情が噴き出し、夜も眠れなくなり、その時間にブログ記事や二次小説を書いていたら気持ちが落ちつくのを感じました。

ただ、みつばが好きな役者さんが出演していて、ためていた韓国ドラマの録画を目にした時。

ふと、感想を言いたい気持ちで義母に連絡しようと思ってしまい、
そうだ。もういないのだった。と愕然として。

夜中にトイレにこもって、わーわー泣いて。

そんなことをしばらく繰り返してしまいました。

何のてらいも無く好きなことを話し合える人を失ってしまったことの実感が遅れて、どっと押し寄せて来ました。

ここ数年、心身ともに疲労していて、楽しい気持ちで創作することが出来なくなって、
せめて、とブログで雑記を書いたのですが、ブログは不特定多数の方に発信する場です。

雑記でも自由に言いたいことが書けない。という気持ちになってからブログからどんどん遠ざかってしまいました。

二次小説も、書くことが無いのではなく、むしろ、ネタやプロットは沢山あるのに、文が打てない。

癒しの場でつくったブログのはずが、苦しくなってしまった。

でも、時々、韓国ドラマの二次小説を読んでくれていた読者さん達から、励ましや楽しみにしているというコメントを頂くたびに、嬉しいという気持ちと申し訳ないという気持ちで、何とか気分が浮上したら創作を続けようと思うことが出来ました。

そんな中、義母が韓国ドラマのことを楽しく話すのを聞くのも癒しでした。

義母が元気になったら、みつばがはまった中国ドラマの話をしよう。

誰にも読まれなくてもブログでまた雑記を書きたいと思えるほどのドラマに出会えた。

「ほら、お母さん、かっこいい人たちがこんなにいっぱい出ているドラマなんですよ。
お母さんはどの人が一番好みですか?」

冬になったら、年末年始を一緒に過ごして、ゆっくりとお茶を飲みながら、
そんな話をしよう。そう今年の夏には思っていたのに。

もう二度と出来ないのだ。と心が納得するまで、
どれくらい時間が必要なのでしょう。


年末年始は実家に帰省し義母を偲びながら片付けをする予定です。

今年はいろいろなことがありすぎました。

義母だけでなく、永遠にお別れした方も。急に去ってしまった方も。突然壊れたパソコンも。
このブログを立ち上げた頃に新調したパソコンだったのに。
ずっと長年懇意にしていた人たちや物と突然多く別れてしまった年でした。

でも、新しい出会いもいっぱいありました。
リアルでも、ブログでも。
それは、とてもいい出会いでした。
辛い経験もしましたが、楽しい経験も沢山ありました。

人生、塞翁が馬という諺を身をもって体験。
ジェットコースターのような1年間でした。

この先、どうなるか誰にも分かりません。

ただ、好きなことを好きな時に力いっぱいやっていこう。
好きな人と、好きなことを語ろう。

後悔の無いように。

このブログを立ち上げた時の初心を思い出すような年でした。


ブログで出会った方、韓国ドラマも、中国ドラマも。
みつばが好きになったのと同じ物を好きでいる方に出会えて、コメントを読めて良かったです。

このブログをやめなくて良かった。

「みつばのたまて箱」をずっと読んでくれていた方も、今年いらしてくれた方も、感謝しています。

今日は、こんな雑記にも目を通して頂き、ありがとうございました。

次回更新は分かりませんが、
もし、何か創作できていたら、記事を予約でも投稿したいです。

しばらくお休みにしますが、その間、「陳情令」「検事プリンセス」の二次小説シリーズの続きを書いて、じっくり構成する時間にさせて頂きます。

また、ブログでお会いできる時を楽しみに。
皆さんも、お元気でいてください。


2019年12月28日 

みつばのたまて箱 管理人 みつば


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中国ドラマ「陳情令」

雑記中、ネタバレしているところもあるので、
未視聴の方はご注意ください。




ドラマ撮影していて、でも編集の時にカットされるシーンってありますよね。
過激すぎる故(みつばにはあまり過激に見えない)に、役者さん達の熱演がバッサリカットされたり…。
みつばの好きだった華流ドラマでは、何度かあったことを後で知りました。

どうして?すっごくいいシーンなのに。
役者さんの熱演がもったいない~。と思うシーンが多々。

「陳情令」でも本編では収録されて無かったカットシーンが公開されました。
でも、もしかしたら、後でDVD化した時に収録されたら嬉しいな♪


どこのシーンかというと。

魏無羨の少年期。姑蘇藍氏に学びに来ている時期の話。
夜、魏無羨の部屋に、江澄と聶懐桑が集まって、酒を飲んでバカ騒ぎしている時に、
風紀委員よろしく風に藍忘機が乗り込んでくるエピソード。


魏無羨の寝台の上で、魏無羨が江澄に圧し掛かられ、それを止めようとしている聶懐桑。
寝台で重なっている3人を見て、

部屋に入ってきた藍忘機が「何をしている?」と険しい表情で問う。

このエピソードはドラマオリジナル♪

この翌日、藍忘機の自白により、魏無羨と江澄、聶懐桑共に罰を受け背中を打たれます。

原作では酒飲みでは無く、また酒を持ち込んだ魏無羨が見張っていた(?)藍忘機に見つかって、
魏無羨が藍忘機に抱きついて、共にkの外に落ちたため、規則破りをしたということで
二人で罰を受けてます。これはアニメ版で見られました♪

ドラマ版で、部屋での飲み会を藍忘機に見つかって逃げていく江澄と聶懐桑。

呪符で、藍忘機の動きを止め、酒を飲ます魏無羨。

ただ、これ、忘羨ファンの方たちはこう考えているはず。

藍忘機がわざと魏無羨に酒を飲ませられたと♪

魏無羨が呪符を用意するの、ちらっと横目で見ている藍忘機なので、
魏無羨のすることが分かっていて、あえて罠にかかったように見えます。

それで、1杯の酒でぶっ倒れた藍忘機。

本編ドラマでは、自分の寝台に藍忘機を寝かせて、
「魏兄って呼んで♪」のシーンに続きました。

カットシーンは、藍忘機がぶっ倒れた後。

1度藍忘機を寝台に寝かせた後、酒の続きを飲みに一人座卓に戻った魏無羨なのですが、
フラリと藍忘機が起き上がって歩き始めます。
それに気づいた魏無羨が、再び藍忘機を寝台に寝かせる。

そして、また酒を飲みに戻ろうとすると、藍忘機がフラフラ立ち上がる。
また、戻そうと奮闘する魏無羨。

藍忘機を抱きかかえるように寝台に運ぶ魏無羨のシーンも!!


きゃ~~~!!

なぜ、こんなおいしいシーンが最初のドラマ公開ではカットだったの?

え?BLぽいから?現にみつばのBLアンテナにひっかかってますし(笑)

実は、他にも初期に公開されたドラマと、後で公開されたものでも、
カットされたシーンがあったと、魔道祖師ファンの方からお聞きしました。
藍忘機が自ら酒を飲んで、泥酔していろいろやらかした翌日の会話のところですね。

「私は何の事を好きだと言っていた?」と聞いたシーンあったんですか?
みつばが見た時には無かった。

うーん。やっぱりBLにおわせたから?


台詞が原作と変えられたところは、仕方ないと思うのです。

「玄武洞」シーン。

ドラマ版「もしかして、綿綿のこと好きなの?」
原作版「もしかして、俺のこと好きなの?」

「江澄につかまった時、苦手な犬をけしかけられた魏無羨」シーン。

ドラマ版「(たすけて)師姉!」
原作版「(たすけて)藍湛!」


ここ重要ですね。

みつばもドラマから見ていたので「師姉!」って叫んだことで、
魏無羨がやはり一番愛していたのは師姉だったんだな。って思ったくらいです。

でも、本当は「藍湛!」って叫んでいたんだよって知って、
ああ、やっぱり、魏無羨は心の奥で一番に藍忘機を頼りにして想っているんだなってことに♪

台詞1つで印象がとても変わってしまいますね。

話を戻して・・・。


ドラマオリジナル。

魏無羨の部屋で泥酔する藍忘機。

ここで「私に母はいない」と藍忘機が魏無羨に話してますね。
そして、魏無羨も「俺は4歳の時に両親をなくした」って、身の上話してます。

抹額の秘密も藍忘機が語ってます。

例の「妻~?誰がお前みたいな堅苦しい男に嫁いでくるんだよ?一生独身だぞ」って魏無羨がからかったところです。←魏無羨、お前だよ。と心の中でつっこむ、みつば(笑)

それで、朝をむかえ。

ぼかされたアングルではありましたが、

魏無羨と藍忘、共寝してます♪♪♪


一夜を同じ寝台で過ごす二人。

ハッとして勢いよく起き上がった魏無羨が、部屋を見回して、
そして、後ろの寝台を振り返ると、寝台を転がって、床に落ちてまで熟睡する藍忘機の姿が。

これ、魏無羨に寄り掛かるように寝てたって証拠ですよね?

だから、魏無羨が起きて寝台からいなくなったことによって支えが無くて、藍忘機が転がったと・・・。

寝台で二人で寝ているところは映されてませんが、そう想像すると、萌え萌えします。

罰を受けるエピソードで、アニメ版とは違うドラマの萌えエピソードです。

元々、ドラマ中で大好きなエピソードだったのですが、
来年、日本で公開される時に、もしカットシーンも加わっていたら、
もっと嬉しいな~。と思ったみつばでした。

もしかして、あの原作での風呂シーンや「天天…」とかもカットされてる?わくわく←それは絶対に無いので、妄想で補完しましょう♪


【拍手コメントレス】

年末のお休みに入る方もいらっしゃいますね。
お疲れ様です。暖かくしてお休みお過ごしください。


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テーマ:中国ドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

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中国ドラマ「陳情令」みつばの二次小説INDEXページを更新しました。

・「予兆」前編、後編

・「可惜夜」


「陳情令」二次小説シリーズ話は、数話は書いてますが、続きものなので、ある程度のところでまとめてからアップ予定。
1話だけでも先にアップできるけど、したら、凄くモヤモヤしながら年越しますよ?書いているみつば自身そうだから(笑)

あと、魏嬰と藍湛が恋人になってからのイチャラブコメディ短編話(大人テイスト多め(笑))が2話。
でも…これは、やっぱり二次小説シリーズが時間軸に追い付いたらアップしたほうが良さそうなので今は蔵に入れておきます。

【拍手コメントレス】
年の瀬はいろいろ忙しいですよね。
必需品の電化製品壊れちゃうと、本当に困ります。
うちもネットで買ったばかりの暖房器具が1日で故障した時はびっくり。
すぐに交換品を送ってもらえたけど(汗)

「魔道祖師」ハスの実の番外編。「魔道祖師」のラジオドラマは、原作以上に台詞を入れてくれているところもあるので、来年の日本語翻訳公開(たぶん有料)楽しみですね♪
番外編の話もばっちり知れることでしょう。
二人のラブラブしている音声聞くと夜眠れなくなっちゃいます。

ラジオドラマのあのリアルなキスシーン音声は声優さんが飴を舐めて表現してるって、魔道祖師ファンの方からお聞きしました。
ちゅって♪いやいや。本当に藍湛と魏嬰がキスしているとしか聞こえない(悶)

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テーマ:更新報告・お知らせ - ジャンル:小説・文学

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「陳情令」(魔道祖師)みつばの二次創作漫画INDEXです。

(更新日:2019.12.25~2022.12.31)


【追記】★は、裏箱記事になります。

4コマ漫画

憧れの魏先輩part1

憧れの魏先輩part2

・陳情香炉

・森へ行く理由

・敵は身内にあり 

・彼の名言part1

・彼の名言part2

・試される愛

・藍湛の1日

・魏嬰の1日

・君は私の

・彼の心情

・彼の記憶

・師姉は見た

・召愛符

・隠された秘密

・不言実行

・変貌の理由

・初期症状

・魏先輩の教え 

・画伯の恋

・陳情香炉2

・蓼食う虫

・つながる心

・狙われた柿

誤翻訳(「魔道祖師」二次創作漫画)※専用記事の裏箱にはいっています。

できた

できた2 (専用記事の裏箱の中にはいっています)

若さアピール(専用記事の裏箱の中にはいっています)


たてコミ漫画

「二人の激辛な日」たてコミ漫画完全版(裏箱にはいっています)←【更新NEW】


イラスト


忘羨

・二次小説「嫉妬と適量」のイメージイラスト
(裏箱画像のためイラストはリンクしていません)

★裏箱に関しては、こちらの記事を参照でお願いします。

合同飲み会

・dd×ggイラスト(博君一肖)

・「雲山の夜と月」イメージイラスト


裏箱イラスト(漫画)

(裏箱画像のためイラストはリンクしていません)

★裏箱に関しては、こちらの記事を参照でお願いします。

・二次小説「嫉妬と適量」のイメージイラスト

・膝枕

・博君一肖(裏箱バージョン)

・むだ風呂(裏箱にイラストがはいっています)

変わらぬ誓い-海誓山盟-(裏箱にイラストがはいっています)

・「君の愛に酔う」裏箱イラスト(忘羨)


「転生編」シリーズ(いっちー&にぃに)

・「転生編」シリーズの二人(裏箱にイラストがはいっています)

・「いっちーとにぃに」イラスト

・「ひなまつり」(「転生編」シリーズ(いっちーとにぃに)イラスト

・「こどもの日」(「転生編」シリーズ(いっちーとにぃに)イラスト

・「花よりにぃに」(「転生編」シリーズ(いっちーとにぃに)イラスト


【鍵箱】漫画←【更新NEW】


※【鍵箱】の記事を読むにはパスワードが必要です。
みつばの「鍵箱」について」をお読みください。

・「忘羨」たてコミックお試し版

・【鍵箱】開封注意

・【鍵箱】西瓜浪漫(忘羨漫画)

・【鍵箱】ゴシップ記事(陳情令4コマ漫画&雑記)



別名、みつばの下手の横好きページです♪

長年憧れていたBL創作♪
まだ、分からないことだらけですが、これからも楽しんで描いていきたいです。


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テーマ:ボーイズラブ - ジャンル:アニメ・コミック

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中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「可惜夜」です。

二次小説を読む注意点、コメント記入、「陳情令」の他の二次小説も
「陳情令」二次小説INDEXページからお願いします。


「陳情令」の登場人物・名称紹介のページはこちらから(名称、説明、更新しました)

とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

「陳情令」は現時点、日本語翻訳未公開のドラマです。
原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。


※この話は書き下ろし短編です。



可惜夜(あたらよ)



「藍湛、月が綺麗だ」

満月のとても美しい夜だった。

魏無羨と藍忘機は、
藍忘機の私邸、清室の屋根の上に並んで座り月を眺めていた。

魏無羨は手に持っていた天子笑の酒を口に含みながら、
とても満たされた気分だった。

上を見上げると、美しい月。

横を見ると、美しい恋人。

藍忘機の整った顔は月の光を受けて、さらに神々しいばかりに輝いて見える。

月はつかめないが、隣に座っている藍忘機は手を伸ばせば、
すぐにでも触れる距離にいる。

…今すぐ抱き寄せて口づけしたい。

そんな思いで魏無羨は隣で月を見上げている藍忘機の横顔を見つめた。

魏無羨の熱視線を感じた藍忘機が、月から魏無羨に意識を傾けた。

そして、じっと見つめている魏無羨に『どうした?』と問うような視線を向けた。

「ああ…、えっと」

魏無羨は、慌てて、藍忘機から月に顔を向けた。

「月が綺麗だな。藍湛」

とっさに、そう言った魏無羨は、ある事を思い出した。

最近、街で会った外国の旅商人に聞いた話。


その国では、「君を愛している」という外国語を、ある作家が「月が綺麗だ」と訳したという。

だから、「月が綺麗だ」は「君を愛している」の隠語として使われるとも。

…へえ。面白い。

そう思いながら、話を聞いていた魏無羨だった。

今は、とっさに出た言葉だったが、この意味を込めて藍忘機に伝えてみよう。
藍忘機は、この話を知らないだろうけど。

案の定、魏無羨の言葉に「ん」と小さく頷くだけの反応の藍忘機に、
魏無羨は悪戯っぽい笑みを浮かべた。


「藍湛、『本当に』月が綺麗だ」

再び、そう口にする魏無羨。

藍忘機は、また、「ん」と軽く頷いた。

魏無羨は、自分にしか分からない告白に、ただ藍忘機が頷くことが楽しくなって心の中で笑った。
調子にのった魏無羨は、さらに言った。

「この世に生まれて、感じたことの無いほど、何よりも一番にこの月が綺麗だって思う」

…この世に生まれて感じたことの無いほど、何よりも一番に藍湛を愛してる。

酒で酔っていたとしても、こんな恥ずかしい告白は出来ない。
でも、隠語なら言える。

魏無羨は愉快な気分になって、言った後、満足げに天子笑を口に流し込んだ。

藍忘機は、そんな魏無羨の横顔をじっと見つめた。

「魏嬰」

「ん?」

「月が綺麗だ」

藍忘機が言った。

「あ?ああ、うん。そうだな」

魏無羨が、天子笑の酒を口に含みながら、こくこくと頷いた。

そんな魏無羨に、藍忘機が再び口を開いた。

「とても、月が綺麗だ」

「うん…ん?」

酒を飲む手を止めて、魏無羨は藍忘機の顔を見た。

魏無羨を見つめている藍忘機の瞳は月の光を受けて甘い蜜色に光っていた。

…藍湛?もしかして…俺の言っていた意味分かってた?

魏無羨の心の問いかけに答えるように藍忘機が口元を綻ばせた。

「魏嬰」

また、名を呼んで、藍忘機が言った。

「何よりも特別に。心からそう思っている」


…藍湛。

藍忘機の頬も耳も白いままだった。

だが、酒に酔っていないはずの自分の顔が赤く火照っていくのを魏無羨は感じた。

…藍湛は、俺の言った『月が綺麗だ』の意味を知っていたんだ。
読書家で、蔵書閣の本以外でも他国の書物だって沢山読んでいる藍湛だ。
知っていて、俺の話を聞いて、こんな返事を返してる。

もし、藍忘機が知っているとしたら、
藍忘機の言葉の意味はこうだった。

…魏嬰、とても君を愛している。
何よりも特別に、心からそう思っている。


「うん…」

魏無羨は、照れた顔を伏せ、酒を口にしているふりで返事するのが精いっぱいだった。
天子笑の甕の中には酒はもう残っていなかった。

「ハハハハハ」

誤魔化すように、照れ笑いをする魏無羨に隣に座っていた藍忘機が無言で手を伸ばした。

肩に置かれた藍忘機の手を感じた魏無羨が顔を藍忘機の方に向けた。

月を映したような美しい琥珀色の双眸が魏無羨をとらえている。

…藍湛。

魏無羨はそっと目を閉じ、唇に藍忘機の甘い口づけを感じた。

体を寄せ合い、さらに深く口づけていく。

眼を閉じても、魏無羨の脳裏と心の中で美しい月は輝き続けた。

それは、今夜だけでなく、
たとえ、月の無い夜だとしても。

魏無羨と藍忘機が一緒にいる限り、永遠に続くだろう。


そんな思いで、魏無羨は唇が少し離れた後、藍忘機に聞いた。

「藍湛…こんな夜のことを何て言うんだったかな?」

藍忘機の浮かべた微笑は、魏無羨の目には月より魅惑的に映った。


再び魏無羨に口づけを落とす前に藍忘機が囁くように言った。


「可惜夜(あたらよ)」



その夜。

清室の上で、満月に照らされた二人のシルエットは長い間1つに重なっていた。




(終わり)



例の「月が綺麗だ」ネタで「陳情令」二次小説書き下ろしました。
藍湛と魏嬰なら、どんなやりとりするのかな?って考えたら、こうなりました。
クリスマスイブだし、恋人の二人でロマンチックに♪
古代中国舞台の話で、時代も違う日本ネタなのですが、そこは二次小説の世界なので、そこは何とでも♪
ただ、原作の「魔道祖師」、アニメ版では「清室」は瓦屋根っぽいのですが、ドラマ「陳情令」の「清室」は茅葺屋根に見えたのですが・・・まあ、座っても大丈夫ですよね。


【拍手コメントレス】

「おっさんずラブ-in the sky-」番外編。見ますよ~♪一応契約している動画サイトで見られそうなので。
シノさん×成瀬のその後。ちょっと楽しみ。
春田のその後も出てこないかな?春たんは「受け」…ですよね?
牧の時も、今回の黒澤さんも。相手が違っても、春たんは受けですよね?え?違う?(汗)

二次小説読んで頂きありがとうございました♪
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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誰か教えてください(汗)

「おっさんずラブ」の最終回を録画で見たのですが、よく分からなかったのです。


みつばは、ラスト2話はとくに早送りもせずに見たのですが、
どうして、ラストシーンのような展開になったのか、ついていけていません。

春たんと黒澤キャプテンが最後結ばれました。

春たん、一体、どこから、あの気持ちになったのですか?
あれ?成瀬のことは、もう完全にふっきれた?

シノさん、成瀬の方は、うっすら想像出来ていたのですが、
それでも急展開な感じが・・・。

それよりも、春たんです。

黒澤キャプテンへの気持ち。
尊敬の好きから、恋愛の好きに、どうして、いつ、なったの?

そんな心境の変化みたいなシーンありました?
おかしいな。CMだと思って本編すっとばしたのかな?

良かったと思うんです。

前シリーズの時も、もちろん春たんは牧と結ばれてって思いながらも、
春たんには黒澤部長の気持ちにこたえて欲しいって気持ちもあったのです。

今回こそはって思いながらも。

春たん・・・。ほんとに?

でも、春たん、本当に黒澤さんが好きになのなら、
絶対に幸せになるよね。

黒澤さんは、春たん命だし、人間としてすっごく魅力ある人だから。
今度こそ幸せな結婚式出来るよね♪

・・・とは思っても。

まだ、ついていけてない。

え?夢おちとかじゃないですよね?

あのラストは、本当の本当なんですよね?

週末にまた眩暈で倒れたみつばの脳が見せた幻覚じゃないですよね?(汗)

「おっさんずラブ」見た方がいれば教えてほしいです。

あと、

春たんと黒澤キャプテンって、どっちが攻めでどっちが受けなんでしょうか?

「・・・・・・」

こちら、「みつばのたまて箱」の管理人。
管制塔教えてください。このBLドラマはみつばの妄想花畑では
制御できませんでした。着地点はどこだったのですか?


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テーマ:テレビドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

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朝、起きたら、一番に「忘羨」映像見て目を覚まし、「忘羨」関連の音楽を聴きながら、弁当や朝食を作るのが楽しいみつばです。

「陳情令」のおかげで、朝起きるのが辛くなくなった♪

クリスマスのネオン。
街でイルミネーションが綺麗に飾られてますね。

赤と緑。

「陳情令」のファンミーティングやイベントの映像で、この赤と緑のライトが会場のあちこちで光輝いてます。

これは、魏無羨役の肖戦さんの色が赤。藍忘機役の王一博さんの色が緑。
それぞれ、お二人のファンの方々が押しの色を照らしているそうです。

よく見るとそれぞれ名前の字が読めますね♪

それで、その中で、一瞬、少しだけ黄色のライトで文字が出ることがあります。
「战哥、弟弟愛你」とか。
あの王一博さんの名台詞です。

「なぜ、黄色か分かりますか?」と魔道祖師ファンのrさんの質問。

…ん?なぜ?

「美術に携わっていたら分かりますよ」

光の三原色。

…赤色と緑色の光を混ぜると黄色の光になるからですか?

「そうです」

あ~!!つまり「忘羨」色なんですね。
というか、お二人の色ってことなんですね。

本当に「陳情令」、肖戦さん、王一博さんファンの方は熱いですね。

日本で、もし、陳情令のイベントが実現したら。。。
そして、みつばがそこに行けることがあるのなら、黄色のライト持って飛び跳ねていることでしょう。

いや、赤、緑、黄色。全部持つかな♪

「忘羨」と同じくらい。
みつばは「博君一肖」にひそかに萌え萌えです。

うん。リアルの妄想でも、藍忘機は「攻」です!


↓「忘羨」♪(藍忘機×魏無羨)



あくまで画像の紹介です。
クリックすると、商品説明ページにリンクしますが、
その後のことは自己責任でお願いします。


【拍手コメントレス】

二次小説、オリジナル新登場人物の名前の呼び方、
中国名の発音でフリガナふりました。
陳情令登場人物・名称一覧

べつに、「ちゅうえい」とか「ぎょく・すいか」とか日本語漢字呼びでもいいですよ。
みつばは言語に堪能で無いので発音があっているか分かりません。

他の登場人物に関しても、みつばはドラマを見直し出来てないので、主人公二人以外は、日本語呼びしている人もいます。
「ランチャン」と「ウェイユウ」は譲れませんが(笑)
雲深不知処とか、中国語で早口で3回言ってみよう♪


「陳情令」原作の「魔道祖師」の作家さんの他の小説情報もrさんから教えて頂いていました。
こちらも古代中国舞台のBLもので「天官賜福」。
来年、アニメ化もされるそうです。漫画版も出てますが、やはりどれもまだ日本語翻訳版はありません。
みつばには「魔道祖師」の二人とは違うけど、萌え萌えカップルに見えます。
アニメも漫画も、とても美しい絵と世界です♪きっと小説も素敵だと思います。←まだ読んでません。
情報をブログでは明記出来ないものもあるので、ご興味あれば、調べてみてくださいね。

「陳情令」二次小説の続きを気になっていただき嬉しいです。
そこまで楽しみにしてもらえるのは有難いです。


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中国ドラマ「陳情令」みつばの二次小説「予兆」。

二次小説シリーズの次作は長編になるので、全部1度にアップするには時間がかかりそうです。
みつばも、来年かな?とか考えていたのですが、そんな風にしていると、何かあった時にまた更新できなくなるので、タイトルを変えて、話は途中になりますが、短編のように更新させていくことにしました。そして、余計、やきもきする所で切れると(汗)


陳情令名称一覧のページにあげた、今後、オリジナル設定名称。
「仲英」、「玉翠花」は、次作以降の二次小説で登場予定です。
他にも何人かオリジナル人物が登場したり、ドラマ陳情令の中に登場していた方も出てきます。

「予兆」に関しては、これから続き物になるので、あまり多く、あとがきとして語れません。

今後の展開をいろいろ想像されるかもしれませんが、待っててください♪という感じで。

【拍手コメントレス含む雑記】

ブログへのご訪問ありがとうございます!
拍手、拍手コメントを送ってくださった方ありがとうございます!

時節柄、体調崩しやすいです。
お大事にしてください。
みつばも、この時期は気をつけてはいるのですが。
「忘羨」が今、一番の癒しですね。

日本のドラマ、すみません。拍手コメントの方、それ見てません。
ラブストーリー、台詞やラブシーンにドキドキしますよね。
もちろん、男女のものもしますよ!
今、たまたま、BLの二次小説書いてますが、みつばは、絆が強いカップルであれば、性別問わずに萌え萌えします。

みつばが今期、録画していた日本のドラマは、
男女コンビの警察ドラマ2本。
男男コンビのミステリードラマ1本。
料理ドラマ1本。
ラブコメBLドラマ1本。

タイトル、なんとなく想像でお願いします(笑)
各ドラマの感想は、まだ全部見てない物も多いのでひかえます。
でも、男女コンビの警察ドラマシリーズは2本ともやっぱり好きだな~。
2組とも、男女で、恋じゃなくてもほのかに想いあってる(?)信じあってる場面とか、ほんわかします♪

男男コンビのミステリードラマ。

これは、有名なあの物語を基盤に作成されてました。
タイトルも登場人物名も。
世界的に有名すぎる探偵小説なので、この物語を基盤にオマージュされたドラマや映画やアニメ、漫画はちまたにあふれてます。
みつばは、どうしてもオマージュされたと知ると見てしまうほど惹かれる主人公です。

日本、現代版のこのドラマ。主人公の役者さんが好きだったので、それにイメージ通りで好きでした。でも、イケメン男男コンビなのに、みつばの腐ったBLアンテナにかすりもしませんでした。何でも結び付けるかっていうと、本当にそうではなく、純粋にコンビなのね。で見てました。・・・今回は、コンビというほど絆あったかな?とか思ったり(ぼそ)

どちらかというと、主人公の依頼で影で情報を収集したり動いていた美少年君と主人公の方にはチラッと萌えたかな。←結局、BLアンテナ。

世の中に数多く存在する。この原作のオマージュ作品の中で、みつばは、海外の女流作家さんの小説にはまりました。
原作の主人公や相棒、兄、世界観や人物像は、だいたいそのままで。年齢も50代。
あの宿敵と戦った後、生きていたって設定で。ほとんど探偵を引退していた主人公。
主人公がある少女と出会います。とても聡明で可愛い10代の少女。
主人公はあまりにも賢い少女を気にいって弟子にします。
で、どうなったかというと・・・その後驚きの展開が。

主人公の相棒の男の人はもちろん存在してますが、このオマージュ作品の中では、実際の相棒はこの後、この少女、いや、女性になります。
ラブロマンスなんですよ…。え?年の差ありすぎる!?とか思いますよね。
でも、精神的な結びつき、絆が強くて、二人で事件を解決するところが爽快で、そんなことは些細な物に見えました。

あ、もちろん、ラブロマンスが発動するのは、少女が成人した後なんですけど。
でも、両想いになる過程がまた萌え萌えする展開と台詞でした。
年の差、師弟、夫婦(最終的に結婚する)コンビ。

主人公はもちろん天才なのですが、弟子であり、相棒の女性も天才なんです。
なので、少女は、ちょっと上から目線で、主人公の相棒として有名なあの男のことを、ちょっと「愚鈍なおじさん」と認識しているところが何とも(汗)


ドラマ「陳情令」では、魏無羨は天才。藍忘機は秀才って勝手に思っていたみつば。
ただ、魏無羨も、黒幕の人も、冷静に客観的に見直すと、いろいろ取りこぼしが…。
そういう意味でも、やっぱり、「あの人」が真の策士かな?って思うみつばです。

情報の件ですが、
「魔道祖師」。原作小説の番外編は、原作小説を読めばあります。
日本語翻訳されている方のサイトさんはあるようですが、番外編まで翻訳されていて、かつ無料で読めるのかは分かりません。ネットでは他言語でも公式で無いサイトもあるので、こちらで情報を明記することが出来ないのです。ファンの方の創った作品の場所もそうなのですが。
見つけたら、こっそり楽しんでね。的なものも多く存在します。(みつばのたまて箱もね)

日本でも公式から、「魔道祖師」の原作小説が全部読めるようになるといいですね♪
とりあえず、来年公式で公開されるというラジオドラマを聞けば(見れば)「魔道祖師」の物語はほとんど分かると思います♪

今日は、「陳情令」から、好きな日本ドラマから、好きなミステリー小説のオマージュ小説から。
もろもろ書いた雑記でした。

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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「予兆」(後編)です。

二次小説を読む注意点、コメント記入、「陳情令」の他の二次小説も
「陳情令」二次小説INDEXページからお願いします。


「陳情令」の登場人物・名称紹介のページはこちらから(名称、説明、更新しました)

とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

「陳情令」は現時点、日本語翻訳未公開のドラマです。
原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。


※この話は「風雲と隠れ月」の続きになります。



予兆(後編)




姑蘇藍氏の食堂に来た魏無羨の姿に門下生たちは驚きの眼差しを向けた。
早い時間に魏無羨が現れることは滅多に無かったためだった。

魏無羨の姿を見て、食堂にいた藍思追が近寄ってきた。

「魏先輩、どうなさったのですか?今は朝食の時間ですが」

「朝食の時間だから、朝食を食べに来たんだよ。俺の分ある?」

「多めに作られていますから、もちろんございますが」

そう言って、藍思追が魏無羨の分の朝食を運んで魏無羨が座った卓の前に置いた。

肉や魚のような食べ物は無かった。
雲深不知処の中では動物の殺生も禁じられている。

豆で作られたメイン料理に、苦い薬膳スープ。(これは朝夕関係なしに出てくる)
雑穀が多量にいれられ、白い米がほとんど見えないご飯。
雲深不知処の道端に沢山生えているものと区別がつかない緑黄色の何かの山菜の炒め物。
薄味の野菜の煮物。干した果物がデザート替わりに少量。
そして、やはり雲深不知処のいたるところに植えられている(勝手に生えていると魏無羨は思っている)薬草を煎じた茶。

少年期の魏無羨はこの朝食を初めて見た時は、すでにゲンナリとして食べる前から箸を置いていた。
だが、藍忘機と清室で暮らすようになってから多少耐性がついてきたらしい魏無羨は、心の中で何度かため息をつきながらも、門下生や弟子達の前で顔には出さずにそれらをそそと口にした。

…それにしても。

魏無羨は、無言で食事を進めながら、居心地の悪さを感じていた。

食不言の規則のため、食堂内は沢山の門下生たちがいながら、静まり返っていた。
それは、まだよい。
郷に入れば、郷に従え。
姑蘇藍氏の掟には、適当なところでやる気になれば従え。という魏無羨独自のルールを適用していた為、食不言は守ることは出来た。

それよりも、食堂で食事を始めてからも、ずっと視線を感じるのだ。

しかも一人、二人ではない。

いくら朝の早い時間に食堂に来る魏無羨が珍しくても。姑蘇藍氏に来てから日が浅いといっても、もうそろそろ慣れてもいい頃だろう。

食事をしながらも、ちらちらと魏無羨の方を伺うように見ている者たちがいる。
それも1度見では無い。

珍しさで見ている者は1度見で終わりだったが、何度も見ているのは、若い弟子たちだった。

魏無羨の方に何か問いたげな顔を向けた後、結局無言でまた食事を続けている。
それも魏無羨と一緒に闇狩りに行ったりしている馴染みのある弟子たちばかり。

魏無羨の目の前で食事している藍思追と藍景儀もだった。

何か言いたげに、ちらりと魏無羨を見ては、魏無羨の視線に慌てて目をそらしている。

…もしかして俺の顔に何かついているのか?

ふと、そんな思いで、魏無羨は自分の顔に手で触れた。

朝目覚める前に、藍忘機が魏無羨の顔を濡れ布巾でふいていた。

それは、魏無羨を起こす手段だったのだが、それで汚れどころか、むしろ顔は清められているはずだった。


…他に変化があったとすれば。

魏無羨は、頬を撫でていた手をずらして自分の左耳に触れた。

藍忘機の唇が触れた場所。

転んだ魏無羨を助けようとした藍忘機が魏無羨の上に弾みで覆いかぶさった時に、当たってしまっただけだった。

紅をつけている女性にぶつかったのなら、耳に跡が残るだろうが、藍忘機はもちろんそんな物はつけてはいない。
いないのだが、藍忘機の唇はまるで紅でもさしているかのように、艶やかで赤く熟れた甘い果実のようにも見える。

そんなことを藍忘機に冗談でも言おうものなら、昔のように仙剣を抜かれることにはならなくても、冷たい視線を向けられることになるかもしれないが。

魏無羨はそんなことを考えながら、とりあえず、食事に集中しているふりをした。

そして、完食した後、おかわりはいかがですか?と勧める門下生に丁寧に辞退の意を示すと、
姑蘇藍氏の食堂を後にした。

先に食べ終わって席を立っていた藍思追と藍景儀が目の前にいることに気づいた魏無羨は、「おい」と声をかけて二人の歩みを止めた。

二人とも後から来る魏無羨をまるで待っていたかのような顔で振り向いた。

「何か俺に言いたいことがあるんじゃないのか?さっきからお前たちの視線に気づいてたぞ」

腕組みしてそう問う魏無羨に、藍景儀が「聞きたいことはあります」と答えた。

「聞きたいこと?」

「はい。含光…」

「あ、あの。今夜の闇狩りで使用する召陰旗のことで聞きたいことがあります!」

藍景儀の話を遮って藍思追が勢いよく言った。

「召陰旗?召陰旗の何が聞きたいんだ?」

「以前、魏先輩が、召陰旗を見て、機能しているけど不完全だとおっしゃっていたことがあります。闇狩りに行く前に用意した召陰旗を確認して頂き、どこが不完全なのかお聞きしたかったのです」

「ああ~。たしかにお前たちが書いた符号は一部違うところがある。
あれでも使えるには使えるが、闇狩りの相手によっては、効き目が薄いかもしれない」

「では、この後、闇狩りに出発するまで魏先輩のお時間が大丈夫でしたら、ご指導お願いします」

「わかった」

頷く魏無羨に、藍思追は藍景儀の方を見て、何やら目配せした後、

「まだ食事中の者もおりますので、魏先輩は、半刻後くらいに弟子寮の方にいらしてください。よろしくお願いいたします」

そう言って、魏無羨に揖礼すると、藍思追は藍景儀と連れ立って歩き始めた。


しばらく歩いたのち、藍景儀は、ちらりと後方の魏無羨に目をやった後、
怪訝な顔を藍思追に向けた。

「思追、なぜ、魏先輩に含光君様の婚姻話のことを聞かなかったんだ?」

「景儀、その話は、あくまで他の仙家たちの噂話にすぎない。姑蘇藍氏で正式に伝えられていない話を魏先輩にするわけにはいかない」

「でも、気になる。他の者たちも知りたがっている」

藍思追と藍景儀たちと闇狩りに行った時、他の仙家の弟子たちから、その話を聞かされた弟子たちは特に。

いや、その時の弟子たちだけでは無い。

闇狩りで、街で、用事で、他の仙家の者たちと交流した姑蘇藍氏の門下生たちの中には、
藍思追と藍景儀たちと同じような話を聞かせれた者たちがいるようだった。

その噂話の中身は弟子たちが聞いた話と相違無かった。
そのうえ、共通しているのは、噂話が姑蘇藍氏以外の者たちには急速に広まりつつあるということ。

姑蘇藍氏一門には、まるで雲深不知処の結界が噂話を阻んでいるかのように、外部に出ないと入ってこない情報だった。


「魏先輩なら何か知ってるかもしれない。含光君様と昔からのご友人なんだから」

…いや、おそらく知らないと思う。

藍思追は、心の中でそう思いながら、自分の考えは述べなかった。

「とにかく、今日、魏先輩にこの話を振るのはやめよう。何か知っていたら、魏先輩の方から話してくれる」

「そうだよな。そんな話を魏先輩が黙っているわけ無いしな」

藍思追の言葉に藍景儀が単純に納得したように頷いた。

…闇狩りの前でも後でも含光君の婚姻話の件を魏先輩に聞くのはやめよう。

二人は、その意思を他の弟子たちにも伝えるために、弟子寮の方にむかった。


一方、魏無羨は、

藍思追、藍景儀と食堂近くで別れてから、約束の刻までの時間つぶしをしていた。

満足のいく朝食ではなかったが、自分の体の中の毒素が雲深不知処の食事によって浄化されるようなイメージで腹を膨らませながら、魏無羨は雲深不知処の中をぶらぶらと散歩した。

途中で出会った門下の弟子達は朝に雲深不知処を歩いている魏無羨の姿に一瞬ぎょっとして歩みを止めた。しかし、あわてて揖礼され軽く挨拶を返す、を繰り返した魏無羨だった。


…やはり、今日の姑蘇藍氏の門下生たちの様子がおかしい。
早朝に歩いている俺の姿がそんなに変なのか?

魏無羨は首をかしげながら歩き続けた。

…そういえば、清室で転んでから、なんだか顔がほてっている感じがする。
藍湛が頭を支えてくれて、俺も受け身をとったけど、知らずにどこか打ったかな?
闇狩りに行く前に冷泉で顔を冷やしておくか。

雲深不知処の冷泉は、精神の鍛練、修行の場としても使用されていた。
精神だけでなく、体の鍛練を行ったあと、ここでクールダウンすることもある。
また、傷や打撲痕の体のダメージを早く癒す効能もある水場だった。

魏無羨が冷泉に向う坂を下りていると、茂みの隙間から先客がいるのが見えた。

魏無羨はすぐにそれが誰か分かった。


冷泉で藍忘機が半身浴をしている。

遠くからでも、透き通るように白く美しい藍忘機の裸体は、冷泉の中において
ひときわ清らかに見えた。

ただ、その背は、懲罰の戒鞭の痕がいくつもつけられ、無残なまでに美しい肌を破壊していた。
あの傷は冷泉でも癒せはしない。

あれほど深く沢山の傷であれば、癒えた後も時々痛むのではないだろうか。
魏無羨はふとそんな心配をした。

1度、目にしていたものの、懲罰の痕の理由を、藍忘機の兄、藍曦臣から聞いていた魏無羨は、いたたまれない想いでその背中から目をそらせた。

魏無羨は、藍忘機のそばに近づくことが出来ずに、息をひそめ、気付かれないうちに立ち去ろうとした。

しかし、「魏嬰」と背後で呼び止める藍忘機の声に魏無羨はぎくりと振り向いた。

そこには、すでに内衣を着込んだ藍忘機が立っていた。

「藍湛」

「君も来たのだな。冷泉に入るのか?」

「まさか」

魏無羨は苦笑してかぶりを振った。

「俺は今、雲深不知処の朝食を食ってきたばかりだ。これ以上身が清められたら夷陵老祖の称号を返上しなくてはいけなくなる」

冗談めかして言ったのだったが、藍忘機はクスリとも笑わなかった。

ただ、無言でじっと見つめる藍忘機に魏無羨はドギマギしながら、ひきつった笑みを見せた。

藍忘機の濡れた体に白い内衣がはりつき、体の輪郭を浮き彫りにしている。
つい、無意識に藍忘機の顔から上半身、そして、下半身に視線を下ろして眺めた魏無羨はハッとなって慌てて目をそらせた。

「藍湛は朝食を食べた?」

ごまかすように魏無羨が聞いた。

「ん…君は食べたのか?」

「俺は、食堂で食べた。藍湛はいつ食べたんだ?食堂では姿を見なかったけど」

それには答えずに、藍忘機は内衣の上から上着を羽織り、置いていた仙剣を取った。

そして、歩き始めた藍忘機に魏無羨が連れそうように一緒に歩き始めた。

「魏嬰、今日の闇狩りは、泊りで行くのだったな」

「ああ。対象が夜出没するからな。姑蘇藍氏一門の宿泊場所も沢蕪君から聞いている」

「宿泊所ではめを外しすぎないように」

「ああ、もちろん、はめを外さないように弟子たちには目を光らせておくよ」

「いや。君のことだ」

「は?俺?」

目をむいて、とぼけたように己を指さす魏無羨に、藍忘機はコクリと頷いた。

「宿泊所の自室では酒を飲んでもいいが、弟子たちの前ではひかえなさい」

雲深不知処の規則では禁酒だった。
魏無羨は特別扱いされてはいたが、目の前に誘惑物があれば弟子たちも落ち着けまい。

「分かってる。分かってる。俺ももういい大人だ。修学旅行生みたいに、宿泊所で出会った仙子をナンパしたり、寝所で枕投げしたり、就寝時間後にこっそりゲームしたりしないし、外の飲み屋に繰り出しても、弟子たちを誘わないから」

「・・・・・・」

もし、藍忘機が釘を刺さなかったら、最後の台詞以外は全部やったのだろう、と思えるような魏無羨の発言だった。

ジトッと見つめている藍忘機の冷たい視線は、他の者であれば、全身が凍り付くように固まる物だったが、魏無羨は全く動じずにいた。

にこにこ、満面の笑みで泊りの闇狩りに心躍らせているような魏無羨。

その顔を見つめ、出来ることなら、自分が魏無羨と弟子たちを引率したいというような面持ちのまま、藍忘機は小さなため息をついた。

「気をつけて」

「もちろん。朝転んだみたいな、うっかりな粗相はしないよ」

魏無羨の言葉で何かが一瞬蒸し返された。

目を見開いた藍忘機とは対照的に、魏無羨は別段何の自覚も無いまま飄々とした顔をしていた。

「じゃあ、俺、そろそろ弟子たちとの約束の時間だから行くよ。藍湛も金麟台は仙剣でも遠い。気をつけて」

「ん」

先に足を踏み出した魏無羨が、途中で止まって、藍忘機を振り返った。

「藍湛!明日帰ったら、夜には一緒に酒と茶を飲もう」

そう言う魏無羨に答えるように藍忘機が頷いて見せた。

二人の約束はそれで十分だった。

笑って手を振った後、魏無羨は弟子寮の方に歩き始めた。

藍忘機は、その後ろ姿を、他の者には見せない微笑を浮かべて見送った。


だが、この二人のささやかな約束は果たされることは無かった。


これから後、

魏無羨の行く先には、清室での転倒より予測出来ない数々の出来事と出会いが待っていたのだった。



(終わり)



ブログへの拍手コメントレスとあとがきは次回以降にさせて頂きます。

二次小説読んで頂きありがとうございました♪
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中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「予兆」(前編)です。

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「陳情令」の登場人物・名称紹介のページはこちらから(名称、説明、更新しました)

とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

「陳情令」は現時点、日本語翻訳未公開のドラマです。
原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。


※この話は「風雲と隠れ月」の続きになります。



予兆(前編)




…体中が寒くて痛い。

それでも、だんだんと楽になってきた。

朦朧とした意識の中で、自分の手を取り、そこに霊気を送り込んでくれている藍湛の姿が見える。

藍湛の霊気が、悪化した胸の火傷と、高熱で弱っている体を癒してくれているようだ。

藍湛が、これまでよりも、より一層身近な存在に感じる。

それにしても、静かすぎる。

偽玄武の魔物は倒したが、暗い洞窟の中。
早くこんなところから脱出したい。
でも、この体ではすぐに動けそうもない。
心もとない思いにもなってくる。

そんな気分を変えたい。

「藍湛…何か歌ってよ」

無言で霊気を送り続けている藍湛につい甘えた事を口にした。

いつもだったら、たぶん無視されるだろう。

だが、ややあって、藍湛は小さく歌い始めた。

とても美しいメロディだった。

「いいね…。なんて題名?」

だんだん楽になっていくと同時に意識も遠のいていくのを感じる。

ぼけた視界の中で、藍湛がこちらをジッと見つめている。

その唇が何か言葉を発しているのが見えた。

…聞こえない。何て言ったんだ?藍湛。

そう問いかけたくても、もう口を開くことも、目を開けることも出来ない。

あたりが真っ暗闇になった。


ただ、体の内側から温かい気と光が満ちてくるのは感じ続けた。

藍湛がずっと霊気を送り続けてくれているのだろうか。

目を閉じていても、近づく人の気配も濃厚に感じる。

…藍湛?

うっすらと目を開けかけた時、自分の唇に何かが触れた。

やわらかく、温かい何か。

…何?

指先1本、ピクリとも動かせない状態で、ただ、自分の唇が、何かに塞がれている感触だけは鮮明に感じる。

それは、とても長い時間のように感じた。

唇が、その何かに開放された時、少しだけ重い瞼を開けることが出来た。

ほとんど真っ暗な視界の中で、ゆっくりと遠ざかる藍湛の顔と白い輪郭が見えた。

…藍湛?…今。…今のって・・・まさか…。



唇の近くに再び冷たい物が触れた。

そこで、魏無羨の現実の目がぱっちりと開いた。

「・・・・・・」

「目覚めたか?魏嬰」

魏無羨は、自分を見下ろしている藍忘機の顔を凝視したまま固まった。

清室の寝台の上、体を横たえている魏無羨に覆いかぶさりこそしていなかったが、
傍らで身を屈めている藍忘機を信じられないような目で魏無羨は見上げた。

「…何してるんだ?藍湛」

「君の顔をふいている」

藍忘機は手に持っていた濡れ布巾を魏無羨の顔の前で見せた。

「今日は闇狩りに行く予定だと聞いた。何度も呼んだが起きないので、こうしている」

「あ、今、俺の顔に触れていたのは、これ?」

藍忘機が頷いた。

「なんだ。俺、てっきり・・・」

「てっきり?」

言葉を途切れさせた魏無羨に藍忘機が不思議そうに問うた。

「いや。なんでも無い」

魏無羨は慌てて答えると、上半身を起こした。

「起こしてくれたのは感謝するけど、これのせいか変な夢を見た」

魏無羨は、藍忘機の手から濡れ布巾を取ると、それを見つめながらぼやくように言った。

「昔の記憶。俺たちが偽玄武と戦った時の夢。藍湛、覚えてる?」

藍忘機はこくりと頷いたが、起きた魏無羨に役目が終わったとでもいうように、寝台から立ち上がった。


「俺、高熱出して覚えてないんだけど、藍湛が歌ってくれた曲の題名聞いたよな?藍湛は答えてくれてたみたいだけど、何て言ったんだよ?あの時にはすでに題名を決めていたんだろ?」

「…なぜ今聞く?」

「今じゃなくても、俺今までも何回も聞いたけど教えてもらってない」

「・・・・・・」

藍忘機は朝の支度を始め、まるで魏無羨の声が聞こえてないようなふりをしている。

そんな藍忘機の背中に向けて、さらに魏無羨が話し続けた。

「あの曲、あの曲~って言うのもいい加減飽きたよ。いい曲なんだから、もったいぶらずに教えてよ。それとも題名に言ってはいけない秘儀みたいなものが隠されてる?」

「秘儀など無い」

「でも、秘密はあるんだ?」

鋭い魏無羨の指摘にも、藍忘機は『沈黙は金』とでも言うように無言だった。

そんな藍忘機にじれた魏無羨はむくれた顔になった。

「藍湛と俺は盟友だと思ってたのって、俺だけ?藍湛は俺に秘密ばかりだ」

ブツブツと不貞腐れた魏無羨の小さな独り言は、耳の良い藍忘機に届いていた。

振り向いた藍忘機は、何か言おうと口を少し開きかけたが、すぐに閉じて目も伏せた。

そして開け放した清室の引き戸から濡れ縁に出た。

魏無羨も寝台から出ると、藍忘機の後を追うように濡れ縁に歩いて行った。
濡れ縁は、しっとりと湿っていた。

藍忘機は、池の魚に餌を落としていた。
魏無羨は、藍忘機の近くに並ぶと周囲を見回した。


清室の庭の池の上には、風で散ったもみじや、ちぎれた笹などが落ちている。
庭の中はすでに藍忘機の手によって綺麗に掃除されていたようだったが、清室を取り囲む木々たちには強風で荒れた痕跡があちらこちらに残っていた。

「俺たちが寝た後に嵐が来たのかな?」

藍忘機が頷くと「すぐに去った」と言った。

「ああ、想定してたより早く収まって良かった。今日の闇狩りは落ち着いて出来る」

「ん」

「藍湛の今日の予定は?」

「私も出かける」

「どこに行くんだ?遠いところ?」

「金麟台」

「ふーん…」

そう相槌を打った後、急に黙って鼻の頭を指でかいている魏無羨に藍忘機が目を向けた。

…何か言いたいことがあるのか?

魏無羨をじっと見つめ、そう問いたげな藍忘機の顔に、魏無羨は観念したように口を開いた。

「藍湛とはいつ一緒に闇狩りに行けるのかなって考えてた」

「その時がきたら一緒に」

「ああ~、うん。そうだな」

コクコクと頷きながら魏無羨は苦笑を浮かべた。

…藍湛、藍湛。『その時』っていつかを知りたい。

しかし、仙督になった藍忘機の多忙さを知っている魏無羨はそれ以上のことが聞けなかった。
藍忘機は嘘を言えない。口約束だとしても不確実なことを言って、実行できなければ嘘になる。

だが、だからこそ、藍忘機の返事に嘘が無いことも分かっていた魏無羨だった。

…藍湛が、その時がきたら一緒にって言うのだから、絶対に行ける。


闇狩りに、今すぐ藍忘機の力がどうしても必要というわけでもない。
このあたりで、最近の闇狩りは、弟子たちや魏無羨だけで十分対処可能なものばかりだった。

弟子たちも成長している。

藍忘機は姑蘇藍氏の闇狩りの引率者を引退し、弟子たちへの教育も他の指導者に任せ、
仙督業務に集中したほうが良いのかもしれない。そうは、思っても。

だけど、ただただ、藍忘機と一緒に闇狩りに行きたいという想いが強い魏無羨だった。

…献舎されるまで時が止まっていたから俺にはまだ子どもっぽい部分が残っているんだな。

のほほんと、自分の気持ちを分析する魏無羨だったが、以前から魏無羨を知る者が聞けば、とくに昔から魏無羨を知る江澄あたりには、時が止まっていなくてもお前は変わらないだろうよ。と言われそうな考えだった。

「その時がきたら一緒に闇狩りに行こう。楽しみだ」


闇狩りに行くのを、ピクニックでも行くかのように楽しみだ、と言う仙人は、魏無羨くらいの者だろう。

しかし、本当に楽しげな想像をしているかのように、嬉しそうに笑う魏無羨の顔に、藍忘機もやわらかな表情を浮かべた。

一瞬、心が通じ合ったと感じた以外に、何かくすぐったくなるような感情が魏無羨の中に生まれた。

その正体も分からずに、無償に照れくさくなった魏無羨は、藍忘機の顔からとっさに視線をそらせた。

「せっかく早起きしたから、着替えて、食堂でご飯でも食ってくるかな」

そう大きく独り言を言った後、魏無羨は踵を変えた。

そして、清室の中に足早で戻ろうとした時、濡れた床に足をとられてバランスを崩した。

「わっ!」

「魏嬰!」

すぐに振り返った藍忘機が魏無羨の方に駆けた。
そして、勢いよく後ろに倒れかけた魏無羨に腕を伸ばし、その体を支えようとした。

だが、一歩距離が及ばない事を瞬時に悟った藍忘機が、
せめて魏無羨の後頭部が床に叩きつけられるのを防ぐように、腕を魏無羨の首の下に差し入れ、魏無羨を抱き包むように一緒に床に倒れこんだ。

ダンっ!

大の男が二人、床の上に勢いよく倒れこむ派手な音が静かな敷地内で響いた。

とっさに後ろ手で受け身を取った魏無羨だったが、頭は藍忘機の腕によって守られた。

魏無羨は、首の後ろに藍忘機の腕を、体の上に藍忘機の重みを感じた。

しかし、それよりも藍忘機の存在を感じたのは顔だった。

魏無羨の横顔に伏せられた藍忘機の顔は、頬と頬が密着するほどに近かった。

魏無羨は、藍忘機の息を飲む気配をまじかに感じ、同時に、
藍忘機の唇が自分の耳に触れているのがはっきりと分かった。

やわらかく、温かい感触。

冷えた魏無羨の耳に、それはとても熱く感じられた。

…この感覚、どこかで…?

戸惑っている魏無羨を置いて先に動いたのは藍忘機だった。
藍忘機が顔を上げた。

その瞳が下にいる魏無羨の視線とかちあった。

一目で動揺しているのが分かる藍忘機の瞳。


「藍湛、わざとじゃないって分かってる」

魏無羨がとっさに言った。

「藍湛のおかげで俺の頭に瘤が出来ずにすんだ。藍湛の腕は大丈夫か?」

魏無羨の言葉に藍忘機は小さく頷くと、魏無羨の首の下から腕を引き抜いた。

すでに藍忘機の顔は平静に戻っていた。
静かな所作で魏無羨の上から立ち上がると、魏無羨の腕をつかんで魏無羨を引き起こした。

「気をつけなさい」

冷静な藍忘機の言葉に「うん」と答えながらも、魏無羨はまだ衝撃から立ち直っていなかった。

どうということは無いはずのアクシデントのはずだった。

ただ、転んだだけだったなら。

「ああ~、そういえば、こんなこと前にもあったよな?藍湛」

そんな動揺を隠すように、魏無羨がわざとらしく明るい声を出した。

「ほら、寒潭洞から出た時。藍湛の抹額を結び付けていたから、二人で倒れこんでしまったこと。
覚えてる?」

すでに清室の部屋の方に歩いていた藍忘機は歩みを止めた。
そして振り返りはしなかったが、魏無羨の方に少しだけ顔を向けた。

「今朝は、昔の話をよくしているが、君にとって思い出したくないものなのでは無いのか?」

寒潭洞のことも。
玄武洞のことも。

陰鉄探しから、そこに続く温氏との確執から生じた悲壮な出来事の記憶。

「…思い出したくないこともある。でも、中にはそうじゃないものもある。
藍湛もそういう記憶があるだろ?絶対に忘れたくないものが」

魏無羨がぽつぽつと語った。


「・・・・・・」

無言の藍忘機に魏無羨が続けた。

「確かに、あの時期のことはいい記憶じゃない。
でも、俺は藍湛と一緒にしたことは忘れてないし、忘れたくない。
それに、その昔の記憶を共有できるのは、藍湛だけだ。だけど…」

魏無羨の時間が止まっていた間に16年間たっている。
藍忘機の記憶が魏無羨より薄まっていたとしても仕方がないだろう。

それに、藍忘機にとっても、あの時期の記憶はいいものでは無いはず。
いい記憶だけ共有したいというのは、魏無羨の都合の良い思いかもしれない。

「藍湛が思い出したくないって言うなら、もう言わない」

藍湛の嫌がることはしたくない。

そんな思いできっぱりと言った魏無羨に藍忘機が振り向いた。

「魏嬰、君が話したいなら話せ。それが君のいい記憶なら私も聞きたい」


「…うん!」


ぱあっと明るい笑みを浮かべた魏無羨の顔を見つめた後、藍忘機は再び魏無羨から背を向けた。

「藍湛も一緒に食事に行こう」

そう背に呼びかける魏無羨に藍忘機はかぶりを振った。

「私は用事を済ませ鍛練を行ってから食事をとる」

「分かった。じゃあ、先に行ってる」

魏無羨は、藍忘機の後に続き、清室に入った後、寝間着から外出着に着替えた。
そして、座卓の前で何か書き物をしている藍忘機に声をかけると、空腹感を覚え始めた腹部に手をあてながら、元気よく外に飛び出した。

藍忘機は、清室の中から魏無羨の背中を見送った後、己の唇にそっと指をあてた。

藍忘機の唇は、魏無羨に触れた記憶を閉じ込めたように、
藍忘機の指先に温かい熱を伝えた。

しかし、藍忘機は何かを振り切るように、唇から指を離すと、その手で横にあった書簡を開いた。

「・・・・・・」

ひんやりとした紙の感触と、中に書かれていた文書が、瞬時に藍忘機の周囲の空気を冷たいものに変貌させた。

そのころ。

そんな藍忘機を知らない魏無羨は、鼻歌交じりで、食堂にむかっていたのだった。


(続く)


二次小説読んで頂きありがとうございました♪
記事を気にいって頂けたら、
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ドラマ「陳情令」の二次小説を書き始めて。

その時には原作の「魔道祖師」の小説もざっと読んでいたのですが、
細かな名称や設定が分からない部分も多かったです。

・・・今でもそうですが。←おいおい。


海外の原作で、時代物の上にファンタジー。
仙人の出てくる物語やドラマは結構あり、仙剣とか、共通で出てくるのがあっても、
独自の設定ってありますよね。

「魔道祖師」「陳情令」では、最初は、大きな5つの仙家の仙人一族が、それぞれの土地をおさめている(?)みたいな設定だと解釈してました。

温氏、金氏、聶氏、藍氏、江氏。

他にもたくさんの仙家があるそうです。

その中で、その長となるのが仙督。

最初は、一番力のあった温氏。
次に温氏が討伐された後は、金氏が。
金氏の宗主が亡くなったのちは、聶氏が・・・。
そして、次にまた金氏。

ドラマのラストでは、藍氏の藍忘機が就任したようです。


みつばは、このドラマ設定を最初の方知らなくて。
たぶん、そんなことより、藍忘機が魏無羨と別れる方がショックすぎて、
「どうでもいいよ。理由なんて」とか思っていたのかも。
いえ、仙督になるっていうのは、とても大きな理由の一つかもしれませんが、

え?あれだけ、一緒にいたじゃない。
じゃあ、なんで16年も魏無羨に問霊してたの?
ずっと、探すくらい想ってたのに。
そんなに大切なら、恋だろうと友情だろうと一緒にいればいいじゃない。
ドラマ「陳情令」の藍忘機は変だ。

とか思ったくらい。


そして、関係性が違うから仕方ないのだけど、
原作「魔道祖師」では、すべてが終わった後、二人でラブラブの旅行から姑蘇藍氏に仲良く帰っているので、余計にドラマ「陳情令」のラストが切なかったんです。

それで、みつばはドラマ設定を知らないまま二次小説書いてたので、
最初の方に萌えだけで書いたのは、今自分で読んでもほとんど「魔道祖師」の二次小説です。


ドラマ「陳情令」の二人が恋人になったとしても、「魔道祖師」の二人のようなライフスタイルは難しそう。

「魔道祖師」の本編後の世界の二人。

二人で、一緒にお泊り込み♪の楽しい闇狩り。(弟子たちもいる時がある)

藍忘機の方は、姑蘇藍氏の指導者であり、叔父や兄の仕事の手伝いをしている。
だから、時間的にも余裕があり、魏無羨と一緒に闇狩りに行ったり、街デートでいちゃついたりもできるみたい。それに、姑蘇藍氏内でも二人の関係は道侶と認められてるから。


対して。

「陳情令」本編直後。

二人の関係は、お友達。
藍忘機は仙督就任。おそらく、魏無羨と頻繁に闇狩りに行ったり、魏無羨と街デートにも気軽に行けそうもない。
・・・小説の書き方によっては、原作寄りに持っていくことも、いくらでも可能だけど。


原作「魔道祖師」では、二人はいつもべったりとくっついて寝ている設定。
とくに魏無羨は藍忘機の胸をまくらにして抱かれるように寝ているらしい♪

みつばが萌え萌えするカップルです♪


でも・・・

「陳情令」の二人の場合。
恋人関係になったとして妄想するとき。

最近、脳裏ではっきりと映像化するようになった、とブログでも書いたのですが、
そこでの二人は、恋人になって一緒に寝ている時、やっぱりべったりくっついてはいるのです、みつばの脳内では。


藍忘機が魏無羨の胸を枕に寝ているんですけど!?


あれ?



いやいや。藍忘機は、みつばの中で、絶対に「攻め」設定です。
「魔道祖師」の公式設定では攻めで、「陳情令」は攻めとか受けとかはっきり無いですが、それでも、絶対に「攻め」なんです。

でも、どうして、藍忘機が受けっぽい仕草を妄想するかというと、「陳情令」の魏無羨にとても包容力を感じるからだと思う。


「魔道祖師」の魏無羨はとても天真爛漫で、色気もある誘い受けタイプ。甘え上手でもあります。

「陳情令」の魏無羨は、「魔道祖師」の魏無羨より、繊細で優しく、天真爛漫ではありますが、もう少し思慮深く、包容力もある落ち着いたタイプに見えるのです。死の原因も自らの意志で崖から落ちていってるし。

「魔道祖師」の藍忘機は、無口ですが、みつば的にクールという風には見えませんでした。
「氷山」という表現ぴったりです。冷たい大きな山。
・・・どちらかというと、関心ないことには無関心。そしてひたすら純粋でまっすぐでぼくとつな人柄に見えるのです。能力、暗記力とかの知能的な物は高くても、策略を巡らせたり、新しく発想することなどはしない。筋力、体力はずば抜けている。13年間きっと鍛え続けてたから、細マッチョ体型♪もう魏無羨命な人。
そして、もし、もしなんですけど、片思いのままだとしても、再会した魏無羨を絶対に離さなかったと思われます。現に、何度も逃亡をはかったり、離れようとしている魏無羨を術でしばりつけて共寝したりもしてます。
恋人になった後も魏無羨に対して、どこまでも寛容な包容力を見せます。

「陳情令」の藍忘機は、クールな印象です。ただ、「氷山」というイメージではなく、どちらかというと、「氷河」みたいな。あのクールな目がたまりません♪ってドラマ中は萌え萌えしますが。ラストでは、自ら魏無羨と離れる道を選びます。


「仙督」設定。

「魔道祖師」の藍忘機は、仙督にならなくて良かったと、いろんな意味で思いました。
でも、「陳情令」の藍忘機は、だんだんなって良かった。と思うようになりました。


・・・でも、みつばは正直最初嫌だったんです。

藍忘機は、政治的にトップに立つ人のように見えなかったのがあります。

やはり、年齢的に叔父さんは厳しくても、兄様のような方が仙督にふさわしいと思っていたからです。


でも、たぶん、来年に日本に上陸した時、ドラマ「陳情令」を見直すともっとわかると思うのですが、
藍忘機がラストで仙督の道を選ぶ理由。すでに伏線がいくつかはられていました。

魏無羨のことももちろんあります。

でも、それ以外の理由で、藍忘機が仙督になる道を選ぶことを考えるきっかけのエピソードがちょこちょこ。

ドラマ「陳情令」には、二人で天灯を上げて、志を誓う場面があります。

ここも、物語設定として大きいです。


藍忘機が、ひたすら魏無羨を想う気持ち以外にも、魏無羨と同じ志を貫きたいという想いがある。


ドラマは終わってしまったけど、
その続きを考えるなら、原作の「魔道祖師」の藍忘機とは違うけど、みつばなりにかっこいい藍忘機を書いていきたいな~と思いました。


設定に関しては、藍忘機の瞳の色のこともそうでしたが、いろいろ勘違いから、二次小説で間違った記載が多いです。

「陳情令」のラストで出てきた場所。

あれ、雲深不知処の中なんです(汗)←え?今更。

温氏討伐の時とか、二人で馬にのって、駆けているシーンとかありましたよね。
あのシーンもかっこよかった♪


なので、藍忘機が魏無羨を迎えに来た場所も雲深不知処の中なので、
「帯他回家」で、厳密には藍忘機の台詞は「姑蘇藍氏に一緒に帰ろう」が正解です。

今後、二次小説シリーズで、またそのシーンが出てくるので、
その時に書き直そうと思います。


結局、「陳情令」も「魔道祖師」もどちらの藍忘機も好きですけどね♪
魏無羨に関して言えば、「陳情令」の魏無羨が中の役者さん込みでも大好きです♪


今日は、ドラマと原作のキャラ、みつばのイメージの違い。&設定の話の雑記でした。


【拍手コメントレス】

ブログへの拍手、拍手コメントを送ってくださった方
ありがとうございます!

竹笛にも種類があるんですね。
ちょっと調べてみたら、確かに号とかあって、穴の数、大きさ、音の高さも違う。
用途によっても分けられていることが分かりました。
動画サイトには、魔道祖師の曲を笛でふいている方たちの動画がありますね。
ドラマ中に使用されているのは何かしら?
みつばはずっと憧れていたのですが、小学生の時、吹奏楽で、フルートの口の形が出来なくて、フルート候補から外れた記憶があります。横笛、やっぱり憧れがあります♪

雑記でも面白いと思っていただけて嬉しいです♪
時間なくて少しだけって思っても、調子にのると二次小説短編書けるくらい書いてしまう時もあります(汗)

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ドラマ「陳情令」、原作「魔道祖師」にはまってから。

二次小説書くために、世界観を取り入れるために、
最近、こんなことをしています。


購入してしまった藍忘機イメージの白檀ベースのお香をたきながら(ブログに一度書いたお香の話)
蓮の実の菓子を食し、ジャスミン茶飲んでます。
黒いコートに赤い色を取り入れたファッション。
さらに、大酒飲んで泥酔して、一晩中リバースしたり。←これは違う。

最近は竹笛を買おうかな?とか真剣に考えたり。


・・・魏無羨になりきろうとしている?(苦笑)


拍手コメントレス。

蓮の実と、花の情報ありがとうございます!
生の蓮の実は、なかなか入手は難しそうですね。

でも、栽培という方法がありますね。

魏無羨も育ててましたよね。

みつばも蓮を育ててみようかな?


蓮といえば。原作「魔道祖師」の番外編の話。

藍忘機と魏無羨が舟から蓮の湖に落ちて、でも、水の中で熱い抱擁を交わし合って笑うエピソードが好きです。

それを描いた魔道祖師ファンの方のイラストも沢山あって、とても美しいです。
原作の二人は、ドラマの二人とは少しイメージが違うかもしれませんが、それでもやっぱり恋人になった藍忘機と魏無羨は最高に素敵なカップルです♪


本日は、天子笑、たぶん1甕分の酒で二日酔いのみつばの雑記でした。

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ドラマ「陳情令」では、演じている役者さん(王一博さん)の瞳の色なので、
厳密には茶色っぽい黒の瞳です。

しかし、原作小説「魔道祖師」の中では、藍忘機の瞳の色は「薄い琉璃色」となっています。


琉璃色→瑠璃色です。

日本では、瑠璃色と聞くと、濃い青色を想像しますね。
なので、みつばも最初薄い瑠璃色という藍忘機の瞳の設定では、水色?と考えました。
で、勝手に宝石みたいということから、薄い青ヒスイ色とか勘違いしてたのです。

しかし、魔道祖師ファンの方が描く藍忘機のイラストの瞳の色は、なぜか2色あります。

1つは、薄い青色。
1つは、黄土っぽい色(琥珀色)

これはどうしてだろう?ってファンイラストを見ながら思っていたのです。

ただ、魔道祖師の公式アニメ版と漫画版では、藍忘機の瞳の色は薄い琥珀色でした。

それで、いつも「魔道祖師」情報でお世話になっているrさんにお聞きしたら、
こんなお返事をいただきました。(一部編集)


藍湛の瞳の色ですが、原作では「薄い琉璃色(瑠璃色)の瞳」と描いています。
私も最初は薄い青色と思いました。
実は、琉璃色には濃い青色、薄い青色、濃い琥珀色、薄い琥珀色という4つ色があります。
今は琉璃の定義がガラスに近いです。
しかし、古代中国では琉璃が天然宝石に近いものです。
中国人は琉璃色へのイメージは大体「琉璃瓦」を参考にします。
故宮では「琉璃瓦」が多用しました。その色は薄い琥珀色です。
そのため、琉璃色は薄い琥珀色に近いかもしれません。



「瑠璃瓦」で検索してみると、確かに瓦の色は、黄土色(琥珀色)です。

「陳情令」「魔道祖師」の世界は、古代中国の世界の設定なので、
「瑠璃色」は、瑠璃瓦色。つまり琥珀色になるということなのですね。

そんなわけで、

知らない時に書いていた二次小説の中で、まだ直してない箇所があるのですが、
みつばの二次小説では藍忘機の瞳の色は「薄い琥珀色」とさせて頂いています。

二次小説は「陳情令」キャラクターで創作しているので、
瞳の色は琥珀色でも、顔はドラマの中の藍忘機でイメージしています。

・・・という、本日は、藍忘機の瞳の色の話でした。


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中国ドラマ「陳情令」。
みつばの「陳情令」二次小説INDEXを更新しました。

・「風雲と隠れ月」
・「寒い日に」

「陳情令」名称一覧も更新しました。

オリジナル設定名称も記入してます。

今後更新されるみつばの二次小説で出てくる名称、人名です。
ちょっと予告というかネタバレですね。

とくにオリジナルで登場する人物たち。
詳しい説明文はまだ控えさせていただきます。

これから魏無羨や藍忘機と、どう関わってくるのか?は、今後の「陳情令」二次小説で。

ブログへのご訪問ありがとうございます。
拍手、拍手コメントもありがとうございます。

拍手コメントは、個々では無く、まとめになったり、返信出来ない時もありますが、
良かったら「陳情令」「魔道祖師」への想いのたけを語る場にしてください。

みつばも今近くで、中国ドラマも「陳情令」の話もできる人が皆無なので、世界のどこかに同じファンがいてくれることが心強いです♪

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本日は、「陳情令」の記事では無いので先に拍手コメントレスを。

【拍手コメントレス】

ブログ内、ドラマ「陳情令」記事への拍手、拍手コメントありがとうございました。
初めてコメント書いていただいた方もありがとうございます!
待ってくださいます?・・・6年待てます?(汗)
「陳情令」の二次小説の大きなプロットは最終話まで大きな話では5つしか無いので、細かい短編を抜いて、順当に書き進んでいけたら、来年ドラマ「陳情令」が上陸する頃には最終回をむかえてるかもしれません。←え?

予定は未定で、他の二次小説シリーズは6年ほど停滞していたので、プロットの3分の1も消化できてません。

こんなブログですが、本当に、待っていただけるなら、萌えが続くかぎり、最後までおつきあい頂けると嬉しいです。

(^_^))さん。
たぶん、拍手コメントがエラーで来ていないようです。
送られている最新のコメントの前は違う方のコメントなので、文章が途切れているみたいです。
陳情令ファンの方が作った動画の話でしょうか?もし、コメント内容が分かる時は送り直していただけると嬉しいです。

他、「寒い日に」の感想や、励ましコメントなど、ありがとうございました。
みつばの二次小説の二人は、原作のキャラクターとだんだん異なっていっているように自分でも感じます。本編中に恋愛イベントが発生している原作の二人と違って「陳情令」はそういうのが抜きで、さらに、ラストがああなので。今は唯一無二の親友でも(←ウィキにそう書いてあって、最初見たときに、え?「陳情令」の二人の関係ってそうなの?ってなった(笑))最後には、唯一無二の恋人になってほしいなって思います♪

王一博さんと次回作で共演される、チャオ・リーエンさん、ご結婚されてますね♪
たしか、ドラマで共演された方と♪相変わらずお美しいと可愛い方です。
杉杉(しゃんしゃん)は本当に好きなキャラでした♪



というわけで。

「おっさんずラブ-in the sky-」の感想雑記です。
海外の方に説明すると、これは日本のBLドラマです。

30代独身。性格がよくて、かっこいいのに、やることがちょっとダサい?
なので、女に全然もてないという設定なのですが、実はひそかに好きな女子もいるんです。
それに、ひそかにイケメン男性たち(断袖・ゲイ)にモテモテなんです。
そんな春田こそ、春たんをめぐって、男たちが熱い恋のバトルを繰り広げる・・・って前作はそんな話でした。

かなりコメディタッチの。

しかし、今回の「おっさんずラブ-in the sky-」編。

・・・あまり言うことは無いのですが。というか、詳細な感想書くと、好意的なコメントでは無いことが多くなります。←じゃあ、なぜ書いた?

みつばは、「おっさんずラブ」
その前のスペシャル版も、連続ドラマ版も大好きだったのです。

前作の続きは映画で完結ということで、今回は、同じ名前を使用してはいるけど、パラレル話。
つまり、主人公は別人の「春田」くんの話なんですよね。

・・・うーん、違う人なら、「秋たん」とか「白澤さん」に名前変えても良かったのでは?(ぶつぶつ)

それを知っても見ようと思ったのは、やはり春田役の方と、キャプテン役の方のキレキレの演技をまた見たかったからです。

そして、みつばの好きな役者さん、戸次さんも出演ということ。
そのあたりを楽しみに録画していたのですが、気づいたら6話までためてしまっていたと(汗)

息子が見ているのを、ちら見した時に、「なんだ?この設定と展開は!」となってしまい、ますます見るのを渋っていたのですが、戸次さんは見ておきたい♪という気持ちでようやく1話見ました。

「・・・・・・」

↑この「・・・」に込めた思いを読み取ってください。

あいかわらず、春たんと、キャプテンの方の演技は素晴らしかったです♪
それに、やっぱり、シノさん♪(戸次さん)
演技も素敵ですが、キャラクターが一番好きです。
ひそかに主人公を愛している。
なのに、お兄さん的な頼れる先輩的なポジションで温かく見守りつつ、何十枚のデッサンに込められた主人公への秘めた愛。

素敵♪

だけど・・・春たん、シノさんじゃないんだな~。
見る前は、今度こそ、キャプテンとくっついてほしいと思っていたみつばだけど。
見たら、シノさんにやられてしまって、もう、シノさんエンドじゃなければ、春たんに幻滅するぞ!とまで思ってしまったみつば。

まさか、あの、若くて、顔とルックスだけ可愛いだけの性格も口も悪くて、料理も家事も出来ない男が好きとか言わないよね?←え?言ってた?

偉そうなツンデレをしていいのは、顔が良くて、ルックス良くて、仕事も出来て、実は料理や家事ができる男だけだって。←みつばの大偏見。

ちょっと危ないくらい自分を愛してくれる人と結ばれた方が幸せになれるって。
春たん!

ひそかにデッサンを何十枚も描いていたシノさんとか。

監視という理由でストーカーまがいの事をしていた男とか(検事プリンセスのソ・イヌ)

13年間、問霊を続けていた男とか。これ、現在風に言うと、レスの来ない好きな人のLINEやメールに13年間「返事くださ~い」って書き続けた男(陳情令・魔道祖師の藍忘機)


・・・どの人もちょっと危ないを通りこしてる?(笑)

もう、いいよ。
最新の見たら、途中は見ないで消すかな?って気持ちで、「おっさんずラブ」の最新録画を見ました。

そしたら、新キャラが登場していて。

え~?このタイミングで、山崎育三郎さん(獅子丸怜二役)投入するの?
もう、見続けないといけない理由が出きてしまったじゃない。
役者さんで、気をひこうなんてずるい~。←釣られたのはみつばだよ。

ドラマは最後まで見て、今回の春たんの。いや、シノさんの恋の行方を見守ります。

ところで、どうして、この雑記を書こうと思ったのか。

昨夜のコールドムーン。満月はとっても綺麗でしたね?
見ました?みつばは流れ星まで見ちゃいましたよ。なんだかラッキー♪

それで、「おっさんずラブ-in the sky-」も見たタイミング。

「おっさんずラブ-in the sky-」ドラマ中に語られていたこと。

「月が綺麗ですね」
春たんは、単純に月が綺麗だったから、キャプテンにそう言っただけなのに、
勘違いするキャプテン(笑)

「月が綺麗ですね」の隠語。皆さん、ご存じでした?
実は、ブログで、中国の方の拍手コメントで、「月が綺麗ですね。I love you」というコメントがあって、ん?中国の隠語?「陳情令」で、そんなセリフあったのかな?とか首をかしげていたのです。たしかに「魔道祖師」「陳情令」では、「月」は大きな意味があるようになってましたが。

これか~~~!となったみつば。

日本文学、読んでいたはずなのに。知らなった・・・。日本人なのに(苦笑)

魏無羨に「月が綺麗だな。藍湛」って言わせてみたいですね♪(笑)

結局、最後は「陳情令」の話(笑)


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中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説、「寒い日に」のあとがき雑記です。

二次小説シリーズの流れでは未来の話になりますが、今の季節ネタなのでアップしました。

藍忘機のお母さんが登場しました。
まだ藍忘機が小さい時、お母さんが生きていた時の話です。

藍忘機と、藍忘機のお母さんの最後はとても切ないです。
原作でもドラマでも、そこは、清室の前で藍忘機の兄、藍曦臣が魏無羨に語ります。

藍曦臣は、ただ、清室の説明を魏無羨にしただけではありません。
母と父との話。清室の秘密を魏無羨に話したのは、「自分の荷を軽くしたかった」と言ってましたが、藍忘機が魏無羨に対して秘めている想いも知ってほしいという気持ちも込められていたのだと、みつばは思いました。

兄様は藍忘機から聞いてますからね。衝撃の告白を。

「ある人(魏無羨)を、雲深不知処に連れていきたい。連れ帰り、隠しておきたい」


BL要素をはぶくなら、これ日本語翻訳では「匿いたい」にされるかな?

藍忘機のお父さんは、罪を犯した(?)←真相は不明。藍忘機のお母さんを雲深不知処に連れて行き、清室の中で、隠すように暮らさせます。
前、雑記でも書いたかもしれませんが、みつばは、藍忘機のお父さんとお母さんは愛し合っていたように思います。

そして、原作でもアニメでも影が薄く、ドラマでも一度も出てきませんが、藍忘機のお父さんという人は、藍忘機のようなタイプだったのでは?と薄っすら想像します。

たぶん、兄様はお母さん似かな?。

藍忘機と兄様を実質、育てたり鍛えたりしていたのは、叔父の藍啓仁のようです。

藍忘機のお父さんって…なんとなく、みつばの想像なんですが、もちろん正義感も仙術も強くて、美形だったと思うのですが、一番愛する妻以外の人間に関心薄かったのでは・・・。
魏無羨の事をまっすぐに想い続けた藍忘機のような人。

みつばの想像の中では、ですよ。

ドラマ中、回想シーンで、ちらりと出てきた藍忘機のお母さんは、とても藍忘機に優しそうでした。

藍忘機は、ドラマ中魏無羨にお母さんの事を聞かれて「私に母はいない」と答えてましたが。
本当は、お母さんのことが大好きだったのでしょう。
だから、余計に最後の別れ方がつらくて、思い出せないのでは?と考えました。

魔道祖師ファンの方に教えて頂いた動画で、「ファンが選ぶ藍忘機の名場面。ベスト50」
というものを見たのですが。

その1位は、幼い藍忘機が雪の降りしきる中、清室の前で現れない母を待ち続ける映像でした。
それと雪の中、叔父の部屋の前で戒鞭を手に跪座する藍忘機の場面。

寒い雪の中に座り込む藍忘機の冷えた身体と心、そして記憶を、どうか魏無羨が温めてあげてほしい。

そんな思いで、書いたみつばの二次小説「寒い日に」でした。


ちなみに、藍忘機の名場面。ベスト50。

みつばは、第二位の、藍忘機が気を失っている魏無羨を抱いて、顔を見つめながら涙を流しているシーンが一番好きです♪もう何十回と見ました。このシーンだけでも。

王一博さん演じる藍忘機の涙シーンは美しすぎて、ファンからも「仙子(美しい仙女のような美女のこと)の涙」と言われているそうです♪役者さん本人も、後で「ほら、僕の涙、美しいでしょ?」と魏無羨役の肖戦さんに言ったそうですよ(笑)←(rさん情報)


しかし、「ドラマ中、どの藍忘機が一番好きですか?」と聞かれたら、


正直、全部です♪(笑)


本当に美しい。王一博さんの藍忘機。

ただ、ドラマ「陳情令」では、みつばは魏無羨とセットの藍忘機がやっぱり好き♪

乱葬洞で、沢山の屍たちと戦う二人の場面。
二人が信頼し合っている。とくに魏無羨が藍忘機を全面的に信用してないと決行できない作戦だったので、すごく感動しました。

温寧くんもかっこ良かったけど♪

魏無羨は私が守る!な藍忘機の姿は本当にかっこ良いです。


・・・話が脱線しました。


二次小説「寒い日に」

話の中で出てきた「薬草スープ」

まだ未公開だけど、先に書いていた二次小説の中では「薬膳スープ」って自分が書いてました。書いている人同じなのに、名称統一されてない(汗)

原作「魔道祖師」の番外編の中で出てきます。

藍忘機が連れてきた魏無羨が、姑蘇藍氏一門に迎えられる話「家宴」です。

叔父さんが魏無羨を藍忘機の相棒(道侶)として正式に認めた席ってことらしいです。

その時の宴会に出た料理に出てきた苦いスープ。
苦くて、魏無羨は1口しか飲めなかったのですが、頑張って飲もうとしたら、こっそりと隣にいた藍忘機が魏無羨の分のスープまで全部飲んでくれていたってエピソードがあります。

みつばは、この苦いスープを姑蘇藍氏の名物スープとして、実は毎食出てるんだよ~、というオリジナル設定で書いてます。今回の「寒い日に」でも書きましたが、詳細は今後更新される二次小説の中で。

時間軸、あちこちに飛んで書いているので、自分自身、「あれ?書いてなかった?」とか思うことが(汗)


でも。原作「魔道祖師」の「家宴」編

冷静になって読んで、考えてみて。

あれだけ規則厳しくて、男女の弟子たちでさえ、学ぶ場とかも違うくらいなのに(ドラマ「陳情令」では同じだった)

男同士の恋愛(結婚)はOKな世界なのね?仙人の世界・・・。

いやいや、今、そんなこと言っているご時世じゃないから。

それに、古代日本だって、戦国時代の武将たちは、両刀使いの人多かったと聞くし。昔の僧とかだって…←妄想二次小説書いておいて、今さらな話です。

それと、最近、ますます、脳内で、「陳情令」キャラクター達がリアルな映像で浮かぶようになりました。
おそらく、来年、日本に上陸して、ドラマを何度も見直せる状態になったら、第4段階から最終段階(現実にキャラクターが存在すると思い込む)に入っているだろう、みつば。

この状態って、すごく楽しいのですが、ラブシーンを妄想する時、結構な照れが入ります。
男女の時も慣れたら大丈夫でしたが、BLって、かなり生々しい映像が浮かぶのです。
魏無羨と藍忘機のからみ映像。
えっと、表で更新できるのでしょうか?場合によっては裏箱に隠すしかないですね(汗)

【お願い】

「風雲と隠れ月」の続きを気になって頂き、ありがたいです。
未来の話をもう更新しているので、最終的に二人がどうなるかは書いてるのですが、
その間に何があった?というところが未公開の状態です。

この後の展開は長編になるので、とても時間がかかります。
別の二次創作の長編もですが、完結するのに数年費やしたのもあります。←かけすぎ。
その間に何度も再考を重ねて、ようやくという感じで。

このブログの読者さんが、現在、ほどんど、別の二次創作の読者さんたちと総入れ替え状態になっているので、改めて、お願いが。

このブログを始めた8年前は時間的にも体力的にもまだ余裕があったのですが、現在は、そのどちらも難しいので、構成に長時間必要になる二次小説は更新がゆっくりになります。

ご了承ください。
そして、楽しみにしていただき、本当にうれしいです。
最初、本当に誰も読んでる人いない!?の状態で始めたみつばの「陳情令」記事。
ネットの中から見つけて頂きありがとうございました。

そろそろ「陳情令」二次小説シリーズ話の長編に本腰入れたいのと、他の二次創作の話も完結させたいので、今後の更新は未定ですが、「陳情令」好きな方、良かったら、またブログのぞきに来てください。お待ちしております♪

シリーズ話は、「風雲と隠れ月」後が、すっごく山場になるので(みつば的に)
二人がもう恋人関係になっている時期の短編を書き下ろしたい気持ちになります。
早く恋人になって、イチャイチャくっついたり、甘い会話を交わしあったりする二人がたくさん書きたいです。
その為には、長編完結がんばらないと。

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中国ドラマ「陳情令」、みつばの二次小説「寒い日に」(後編)です。

二次小説を読む注意点、コメント記入、「陳情令」の他の二次小説も
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「陳情令」の登場人物・名称紹介のページはこちらから(名称、説明、更新しました)

とくに初めてこのブログにいらした方は注意点を一読してから
二次小説をお読みください。

「陳情令」は現時点、日本語翻訳未公開のドラマです。
原作「魔道祖師(作者):墨香銅臭」、アニメ「魔道祖師」をご存じない方。
これから見る予定の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。

二次小説はドラマ50話最終回後の話になります。
また、この小説にはBL(男同士の恋愛)描写があります。
そのあたりが受け入れられる方のみお読みください。


※この話は「魏嬰生日快乐」より後の話になります。



寒い日に(後編)




魏無羨がいる場所にむかって仙剣を飛ばしている藍忘機の速度は速かった。

道案内をするはずの藍思追と藍景儀も、それぞれ精一杯仙術を駆使していたが、
藍忘機の後ろについていくのがやっとという感じで仙剣を飛ばしていた。

弟子の話でも魏無羨の紙人形でも詳細なことは分からなかった。

ただ、今まで魏無羨がこんな風に闇狩りで藍忘機を呼び出すことなど無かった。
魏無羨自身では対処できない問題が発生したのだろうか。

『今日は、何かが起きそうな予感がする』

出がけに、そう言っていた魏無羨の声が藍忘機の中で蘇った。

その何かが起こったのだろうか?

藍忘機は、冷静さを保ちながらも、無意識に逸る気持ちで仙剣を飛ばしていた。

しばらくして、
仙剣の上から、林の中に村の民家が点在しているのが見えた。

「あちらです」

藍思追が示した方向に、煙がのぼっていた。

藍忘機が急降下し地面に降り立つと、藍思追と藍景儀が後に続いた。

地に降り立った藍思追と藍景儀は、全力で駆け続けたかのように、深く息をついた。

藍忘機は周囲を見渡した。
そして、煙が立ち上っている方に足を向かわせた。

人の声がする。

視界をふさいでいた木々を抜けると、
藍忘機の目の前に、見知った姑蘇藍氏の若い弟子たちの姿が見えた。

そして、その中に、黒い衣を着た魏無羨の姿も。
賑やかな話し声も聞こえる。

魏無羨は腰を屈めてはいたが、別段、弱っているというわけでも無さそうに見えた。

藍忘機は、心の中で、ほっと安堵の吐息を漏らすと、魏無羨の方に足早に近づいた。

「あ、含光君様!」

藍忘機の姿にいち早く気づいた姑蘇藍氏の弟子たちが、驚いて直立不動になった。
座っていた者たちも立ち上がると、皆一同に緊張で顔を強張らせながら、
あわてて、藍忘機に揖礼をした。

藍忘機は、弟子たちを一瞥すると、「何をしている?」と静かに問うた。

見たところ、闇狩りは藍思追の報告通り完了しているようだった。

しかし、皆、袖を腕まくりしたり、たすきがけしており、何かの作業中だった。

両手に土や煤をつけている者もいる。

姑蘇藍氏の弟子たちは、藍忘機に恐縮して、とっさに答えられずにいるようだった。

そんな緊迫した空気の中、「うん。いい感じだ」と呑気な声が魏無羨から発せられた。

魏無羨は立ち上がると振り向いて藍忘機を見た。

「藍湛、来てくれたんだな。仕事を抜けても良かったのか?」

…弟子と人形符を使って呼び出しておいて、何の心配だ?

元気そうな魏無羨の姿に安堵すると同時に、ここまで来る間に取り乱した己の感情を気恥ずかしく感じた藍忘機だった。
しかし、そんな想いをおくびにも出さず、藍忘機は冷めた表情で魏無羨を見据えた。

「火急の用件があったのでは無いのか?」

「いや、火急の用事ってわけじゃないから、あいつらに呼びに行かせたんだよ」

「怪我をしたと聞いたが」

「ん?怪我?…ああ、かすり傷だよ。ちょっと転んだだけ」

魏無羨が左足の膝あたりを手で撫でた。

「見せなさい」

そう言って、藍忘機は魏無羨に近づくと、有無を言わさず魏無羨の衣服の裾をめくった。

魏無羨の左足の膝に擦過傷ができていた。
しかし姑蘇藍氏の軟膏秘薬ですでに治療済みのようで、血も固まり、回復にむかっている。毒や呪いの類の痕跡は無い。本当にただのかすり傷だった。

「・・・・・・」

無言で魏無羨の衣服の裾を離した藍忘機に「だろ?」とさらに呑気な魏無羨の声がした。

闇狩りでも治療の助けでもない。

「なぜ私を呼んだ?」

藍忘機の問いに、魏無羨は「だって、人数が多いほうが楽しいと思ったから」と答えた。

「?」

怪訝な顔で魏無羨を見た後、藍忘機は魏無羨の後ろにある物に目を止めた。

そこには、積み上げた石で出来たかまどがあった。
集められた落葉を燃料に、かまどの上にかけられた大鍋。
煙の発生源はここだった。
そして、煮立った大鍋の湯気からは食欲をそそるいい匂いが立ち込めていた。

「闇狩りを依頼した村の人達が、お礼だといって、干し茸やら野菜やらをくれたんだ。
規定の報酬以外は必要無いと言ったのだけど、気持ちだからと渡されてつっぱねるのも悪いし、かといって、量的に雲深不知処に持ち帰るにもな。で、大鍋や調理器具、調味料も貸してくれるっていうから、ここで汁物にしたっていうわけだ。闇狩りでちょうど小腹も減ってるし、寒いし、頂き物も消費できる。一石二鳥ってわけだ。あ、残念ながら鶏肉は入ってないけど」

魏無羨の陽気な説明に、状況は呑み込めても納得しない面々の顔があった。

「申し訳ありません。含光君様」

藍思追があわてて藍忘機に揖礼をすると、謝罪を述べた。

「用件を存じずに、魏先輩から人形符をお預かりして含光君様をお呼びいたしました」

「そうです。魏先輩の意図が分かっていれば、お忙しい含光君様をお呼びしなかったのに」

そう言いながら、藍景儀は恨みがましい目で魏無羨を見た。

「そう言うと思って、教えずに含光君を呼びに行かせたんだよ。
真面目な弟子たちだ。内緒だと言っても顔に出てしまうだろう?
とくに、お前たち二人はな」

藍思追と藍景儀を指で示す魏無羨に、藍思追と藍景儀は顔を見合わせた後、互いにあきらめたように小さく吐息をついた。
次回以降の教訓として、魏無羨からの指示には慎重になろう。そう決意したかのような顔だった。

姑蘇藍氏の他の弟子たちも、困惑しきった顔でうろたえていた。

藍思追と藍景儀がいない間、魏無羨の指示で石のかまどを作ったり、落葉を集めたり、野菜を切ったりの作業をしていた一同だったが、含光君が来るとは想定していなかったのだろう。

それまでかなり浮かれた気分で、このイベントを面白がっていた弟子たちだったが、
含光君の登場により、そこは規則の多い雲深不知処の中のように堅苦しい空間になっていた。

そんな弟子たちの空気も察して、含光君は踵を返そうとした。

「…私は雲深不知処に戻る」

「待て。待ってよ。藍湛」

慌てて魏無羨が藍忘機の服の裾を引っ張って、歩みかけた藍忘機の足を止めた。

「せっかく来たんだ。1杯だけでも汁物を食べて行ってよ。さっき味見したら結構いけた。
本当はもっと辛くしたかったんだけど、このあたりの村人は辛口を好まないみたいで香辛料を置いて無かったんだ。残念」

・・・いや、香辛料を置いて無くて良かった。

魏無羨の好みが激辛味と知っている姑蘇藍氏の弟子たちは皆、胸をなでおろしていた。

魏無羨の説得にも藍忘機はまだ立ち去る意思を見せたが、ちょうどそこに椀や茶の湯を運んできた村人達が現れた。
そして、噂に名高い含光君の姿を見ると皆一様に興奮しだした。
それも仙督になったと知っている村人達はこぞってその姿を一目見ようと次々に現れて、手を合わせたり、揖礼したりを始めた。

藍忘機はすっかり帰る機会を失い、村人達の挨拶を受け続けた。

藍忘機のそんな姿を尻目に、魏無羨は姑蘇藍氏の弟子たちを支持して、食事の準備を淡々と進めていた。

村人が持ってきてくれた椀に汁物を人数分よそおい、器に茶を入れる。
そして、姑蘇藍氏の弟子たちを、かまどを囲って半円形に座らせた後、それらを回し配りさせた。

ちょうど、藍忘機に挨拶していた村人が途切れた頃、すべての椀が弟子たちに行き届いた。

「藍湛、こっちに来て一緒に食べよう。体が温まる」

魏無羨が藍忘機を自分の隣に招くと、椀によそった熱い汁物と箸を差し出した。

鍋でじっくりと煮込まれた芋、干し茸、葱、大根。その他の山菜
椀にはその匂いが込められた湯気が立ち上っている。

藍忘機は魏無羨から椀を受け取ると、無言で汁を口に含んだ。

姑蘇藍氏の弟子たちはその様子を、固唾を飲んで見守っていた。

具材の旨味が溶け込んだ熱い汁が、藍忘機の喉を通り、体にしみ込んでいく。
藍忘機は、魏無羨を見て、無言のまま頷いて見せた。

…おいしい。

その藍忘機の心の声を汲んだ魏無羨が嬉しそうに微笑み返した。
そして、姑蘇藍氏の弟子たちに声をかけた。

「さあ、お前たちも熱いうちに食えよ」

藍思追をはじめ、姑蘇藍氏の弟子たちは、微かに頷く含光君の顔を見た後、
安心したように、椀を抱えて箸を持った。

「いただきます」

ぱちぱちと落葉が燃える石かまどの傍で、あちこちで汁物をすする音が聞こえ始めた。

食不言ではあったが、口にした後、皆のほぉっという吐息に込められているのは、
『うまい』という満足感だった。

魏無羨も汁物を口に含んだ後、隣で食している藍忘機の横顔をちらりと見て話し始めた。

「こういう寒い日に、こうやって食べる汁物は美味いんだよ。昔、よく食べた。
あの頃は蓮根と豚肉や鶏肉を煮込んだスープだったけど。皆で弓の鍛錬をした後に、こうして石かまどを作って、落葉を焚火にして、具材を持ち寄ってスープを調理して、大勢で食べる。俺の落葉拾いの一番の思い出はこれだ」

無言ではあったが、魏無羨の話を聞いている姑蘇藍氏の弟子たちが、こくこくと頷いて汁物をほおばっていた。

藍忘機も汁物の具を口に入れながら、魏無羨の話に耳を傾けていた。

ほとんど食べながらも、今さらのように藍景儀が心配していることをおずおずと口にした。

「これって、雲深不知処の規則違反になりませんか?」

・・・余計なことを言うなよ。

姑蘇藍氏の弟子たちは、藍景儀にそんな批判的な視線を浴びせながら質問の答えが気になるという風に含光君の顔をうかがい見た。

そんな藍景儀に魏無羨が呆れたようにため息をついた。

「規則違反に抵触しているという罪悪感があるのなら、お前は逆立ちしたまま食すといい」

「そんなこと出来ませんよ」

「いや、含光君なら出来る。藍湛、こいつに手本を見せてやってよ」

「魏先輩!」

…含光君様に何てことをおっしゃっているのですか。

恐れを知らない魏無羨の傍若無人な発言に姑蘇藍氏の弟子たちは、戦々恐々となった。

…含光君様はきっと冷たい怒りを含んだ表情をしているだろう。

そう、藍忘機の反応を気にして、皆、恐る恐るの体で藍忘機の顔色を窺った。

しかし、その顔に浮かんでいたのは怒りの感情では無かった。

藍忘機は俯き、伏目がちに口を閉じていた。
だが、やわらかな雰囲気が藍忘機を取り巻いている。

まるで、笑いをこらえている人のように。

姑蘇藍氏の若い弟子たちは、自分たちが幻でも見ているかのように含光君を凝視したまま固まった。

雲深不知処の中で、このような含光君を見たことが無かった。
いや、雲深不知処の外でも、どこででも。含光君がこのような表情をすることなど今まで聞いたことも無い。

とても分かりにくく、そしてとても微量の変化ではあったのだったが、
その一瞬は姑蘇藍氏の弟子たちにとっては、大きな驚きだった。

「そんなことを言う魏先輩が手本を見せてくださいよ」

微妙な空気の流れを変えるように、藍景儀がすかさず魏無羨に食い下がった。

「食不言。食不動」

飄々と言い返す魏無羨に藍景儀が呆れ顔で苦笑した。

「何言ってるんですか」

藍景儀の言葉に、姑蘇藍氏の弟子たち全員がどっと笑った。

笑い声がこだまし、あたりの雰囲気が一気に明るいものに変化した。

焚火の熱と笑い声に包まれた空気。
それはまるで、寒空の下、姑蘇藍氏一同をとりまく暖かい結界のようだった。

姑蘇藍氏一同は、こうして大鍋の汁物をすべて平らげた後、
かまどの火の始末をし、村人から借りた鍋や椀などを洗うと礼を言って返した。

むしろ、礼を言うのはこちらです。と言う村人たちに見送られ、
姑蘇藍氏の弟子たちは、体も心もすっかり温まって、雲深不知処への帰路についたのだった。

魏無羨は、弟子たちより一足早く藍忘機の仙剣に乗って雲深不知処に帰っていた。

弟子たちと一緒に帰るつもりの魏無羨だったが、魏無羨を待っているように佇む藍忘機の姿に気づいた藍思追が、「魏先輩、後のことはお任せください。帰りの引率は私がします」と申し出たのだった。

日が短くなっている時期。
夕暮れは薄暗く、寒さも日中よりさらに増していた。

雲深不知処に着き、執務室ではなく、魏無羨と共に清室に向う藍忘機に魏無羨は「仕事はいいのか?」と野暮なことを聞くつもりは無かった。

今日のことに藍忘機を意図的に巻き込んだのは魏無羨だった。
そのことを藍忘機も分かっていた。

今朝、藍忘機が魏無羨に聞かせた、母と落葉拾いをした記憶の話。
その話に対して、魏無羨が自分の思い出を示したことに藍忘機は気づいていた。

・・・お互いの中の大切な記憶を共有したい。

そんな魏無羨の想いが伝わるような汁物。

…だから、わざわざ弟子と人形符を使って私を呼び出したのだな?

問うような視線を向ける藍忘機の心を読んだかのように、魏無羨は照れくさそうに鼻の頭を指でかくと素知らぬふりをした。

そして、「ああ、そうだ」と思いだしたように、自分の衣服の胸元を手で探って、懐の中から取り出した物を藍忘機に差し出した。

「これは?」

布巾に包まれた丸い物。

不思議そうに問う藍忘機に魏無羨が「焼芋だ」と答えた。

「これ、実はすごく甘い芋なんだよ。汁物に入れると味が変わってしまうから、焚火の近くの土に埋めて焼き芋にした。でも、1個しか無かったから、あいつらと分けるには足りなくて。藍湛が食べて」

藍忘機の手を取って、魏無羨はその上に焼芋を乗せた。

そして、人さし指を口元に持っていくと、悪戯っぽく笑った。

「内緒だぞ」

その瞬間、藍忘機の脳裏に、今朝見た夢、記憶の続きが浮かんだ。


幼い藍忘機、阿湛が母親の姿を探し求め、清室の裏にたどり着いた時。

そこで、母、青蘅夫人の姿を発見した。

阿湛はホッとすると同時に、母の後ろから立ち上る煙に驚いた。

雲深不知処内で集めた落葉は腐葉土にする決まりだった。

青蘅夫人は清室の裏庭で集めた落葉を焚火にしていた。

「母上?」

青蘅夫人は立ち尽くしている藍忘機を手招きした。

そして、焚火の近くの土を枯れ枝で掘ると、
そこに埋めてあった物を取り出して、布巾に包んだ。

「熱いですから、気をつけて」

母の言葉に阿湛は恐る恐る手を出すと、母が差し出した布巾を受け取った。

それは、冷えていた阿湛の両手を瞬時に温めるほどの熱を持っていた。

阿湛が布巾を広げて中を見ると、そこに焼けた芋が入っていた。

青蘅夫人が焚火で焼いた芋。

阿湛が顔を上げて青蘅夫人を見た。

青蘅夫人は唇に人差し指をあてると、にっこりと笑った。

「内緒ですよ」

…父上、叔父上、お兄様にはね。

「嘘はつけません」

真面目な顔で困惑する阿湛に青蘅夫人は笑みを深くすると、阿湛の頭を優しく撫でた。

「嘘ではありません。これは秘密です」

「秘密ですか?」

「ええ、母と阿湛だけの秘密です」

…母と私だけの秘密。

その言葉は幼い阿湛の心の中で甘く響いた。

阿湛は顔を輝かせると、青蘅夫人にコクリと頷いた。

母からもらった焼芋は甘く、そして温かかった。



藍忘機は、そこまで思い出すと、差し出している魏無羨の手を焼芋ごと両手で包み込んだ。

「…温かい」

そう呟いた藍忘機の言葉に魏無羨は首をかしげて「焼芋は冷めてしまってる」と答えた。

…いや。

藍忘機は思った。

魏嬰の手も、焼芋に込められた魏嬰の心も。
焚火で作った汁物も。それを皆と一緒に食した時間も。
思い出すのが辛かった母との大切な記憶も。

君がそばにいてくれるだけで。
すべてが温かい。


「ありがとう」

藍忘機が言った。

藍忘機の言葉を焼芋の礼だと受け取った魏無羨は、藍忘機にニッと笑いかけると頷いた。

そして、自分の手を包む藍忘機の両手にもう片方の手を添えた。

「今日は寒かったな。藍湛の手も冷えている。
早く風呂湯を沸かして入ろう。その後、俺は酒を飲んで、藍湛は焼芋を食べて茶を飲む。
それから…二人でもっと体が温まることをしよう」

笑って、でも本気らしい魏無羨の提案に藍忘機が思わず微笑を浮かべた。


魏無羨の屈託のない笑顔。

それは、寒い日に、
何よりも、藍忘機を温める篝火だった。



(終わり)



ブログへ拍手、拍手コメント送ってくださった方、ありがとうございます。
二次小説の更新が時系列通りで無いので混乱されるかもしれません。
この話は、「風雲と隠れ月」よりしばらく後、二人が恋人関係になっている時期の話になります。「風雲と隠れ月」から「闇香炉」までに、いろいろあるんです。いろいろ…。

詳しいあとがきは、また後日。
「陳情令」二次小説を読んで頂きありがとうございました。

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※この話は「魏嬰生日快乐」より後の話になります。



寒い日に(前編)



大気が冷え込んでいる。

その日の雲深不知処は、雪こそ降ってはいなかったが、とても寒かった。
そんな中、幼い阿湛(アチャン)は清室へと続く階段をのぼっていた。

かじかむ手も気にならない。

久しぶりに母に会えるのだ。

両手に抱えた雅正集を、早く母に読んで聞かせたい。
前に清室を訪れた時より、沢山字が読めるようになっている。

『阿湛、とても上手ですよ』

微笑みながらそう言って、
母はいつものように優しく頭を撫でてくれるだろうか。

「母上」

逸る気持ちを抑え、清室の門を開けると、
阿湛は白い息を吐きながら母を呼んだ。

しかし、返事が無い。

夕暮れ時、日が早く沈む晩秋、清室の敷地も薄暗くなっている。
しかし、門の所以外、部屋の中にも灯がついていない。

「母上?」

シンっとした清室の敷地内で、幼い阿湛の小さな声が響く。

阿湛は、心細げに周囲を見まわしながら、清室に近づいて行った。


「どこにいらっしゃいますか?母上?」

薄暗い中、寒い空気が余計に阿湛の不安を煽った。

世界の中で、阿湛だけが雲深不知処の中に残されたような、そんな孤独感が、
阿湛の体だけでなく、心にまで冷気を送り込んでくる。

心細さで清室の前で立ち尽くした阿湛の耳に、
どこからか、かすかに物音が聞こえた。

カサカサカサ・・・。

地面を枯葉がこするような音。

その物音は、清室の裏庭からしている。

「母上・・・?」

阿湛は、恐る恐る音のする方に歩いて行った。

そして、裏庭へと続く、清室の角を曲がって、そこに目をむけた阿湛は・・・。



「……」

カサカサカサ・・・。

清室の寝台の上で目を覚まし、意識を戻した藍忘機の耳に、
夢の中でもしていた物音が続いていた。

寝台横の障子窓がぼんやりと明るくなっている。


藍忘機は、夢の中で、自分が幼い時の記憶を見ていたことを知った。

かつて藍忘機の母が住んでいて、寝泊りしていた清室は藍忘機の私邸になり、
寝台も、藍忘機の寝所になっている。

そして、今、その寝所を使用しているのは藍忘機だけではない。

藍忘機の現実はそう認識していたはずだったのだが。

「…魏嬰?」

藍忘機は寝所の中にあるはずの温もりが無いことに気づいて、上半身を起こした。

共に眠っていたはずの魏無羨の姿が無い。

恋人になってから、朝に藍忘機が目を覚ました時、魏無羨は必ず横にいた。

藍忘機の腰に手をまわして、抱きつくように眠っているか、
藍忘機の腕を枕にして大の字で眠っているか。

目覚めたとき、
魏無羨の気持ち良さげな寝顔を見て、その温もりを感じるのが藍忘機の日課の始まりだった。

今は、その姿は見えず、横の空間にはひんやりとした敷布の冷たさがあった。

…魏嬰、どこにいる?

藍忘機は、夢の中で、母の姿を探し、彷徨っていた記憶を引きずっているような思いで寝所を出ると、上着を羽織った。

上着を着ても底冷えする空気が藍忘機を取り巻いた。

清室の外から、物音は続いていて、人の気配も感じる。

藍忘機の私邸、清室の中には、他人は入り込めない。
魏無羨以外は。

藍忘機は、清室の濡れ縁に続く引き戸を開けて外を見た。

清室の庭。
そこで、落ちた枯葉を箒で掃き集めている魏無羨の背姿を目にした藍忘機はそっと安堵の吐息を心の中でついた。

「魏嬰」

藍忘機の声に魏無羨が振り向いた。

そして、藍忘機を見ると手に持っていた竹帚を大きく振った。

「藍湛、おはよう」

魏無羨に屈託のない明るい笑顔を向けられた藍忘機は、つい先ほどまで感じていた寒さを忘れた。

「私は寝過ごしたか?」

思わずそう問う藍忘機に、魏無羨が朗らかに笑った。

「いや。俺が早く起きただけだ。起きたついでに厠に行ったら、この寒さだろ。
すっかり目が覚めてしまって、こうして体を動かしていた」

魏無羨は箒を刀のような持ち方で振り回した。

「で、ついでに、庭も清めてた」

庭に、落ち葉の小山がところどころに点在していた。

藍忘機は清室から出ると、納屋から箒と麻袋を取り出し、それを手に魏無羨の方に歩いて行った。

「藍湛、これらの落ち葉はどうする?」

「菜園の腐葉土にする」

「わかった。その袋に集めればいいんだな」

魏無羨はうなずくと、藍忘機の広げた麻袋の中に落葉を入れはじめた。

「うーん。これが姑蘇藍氏名物のあの薬草スープの素を育てる栄養になるわけだな」

魏無羨が苦笑した。

姑蘇藍氏の食堂で、毎回の食事に必ず出る苦い香草のスープ。
その香草は、雲深不知処の菜園で育てられている植物だった。
魏無羨は雲深不知処に来るまで、それは薬用として毒消しの効果はあっても常食するものでは無いと思っていた。

一度、こっそりと魏無羨好みの香辛料を加えて飲んでみたこともあったが、
かえって、強烈な苦さを増しただけの試練物に成り果ててしまっていた。


「せめて俺が集めた恩を感じて、お前たちはいい土になり甘い草を育ててくれ」

魏無羨が、そう呪文のように言いながら、落葉を手ですくった。

そして、その落葉を袋の中に入れようとしたとき、
袋を持っていた藍忘機が、心ここにあらずという顔で立っていることに気づいた。


「藍湛?」

藍忘機がこのようにぼんやりとした表情をするのは、酒を口にした時以外あまり見たことの無かった魏無羨は不思議そうに藍忘機の顔の前に手をひらひらさせた。

「藍湛?どうした?」

魏無羨の再度の問いかけにハッとしたように藍忘機が意識を戻した。

そして、珍しく当惑したような顔を魏無羨に向けた。

「思い出したことがあった」

「思い出したこと?何?」

魏無羨の問いに藍忘機は、少しためらった後、

「魏嬰と同じことを話していた」と言った。

「俺と同じこと?」

きょとんとした魏無羨が首をかしげた。

「誰が俺と同じことを言ったんだ?」

「・・・母だ」

藍忘機が答えた。

「藍湛のお母さん?」

藍忘機が頷いた。

そして、腰を落とし、落葉を手ですくうとそれにジッと目を落とした。


まだ藍忘機の母、青蘅夫人が清室にいた頃。

落葉を集めていた青蘅夫人を、当時、『阿湛』と呼ばれていた幼い藍忘機が手伝ったことがあった。

『この落葉は腐葉土にして、雲深不知処の畑で肥やしになるそうよ』

青蘅夫人がそう言った。

「肥やしとは、栄養のことですね」

そう言った阿湛に青蘅夫人は嬉しそうに頷いた。

「よく知ってますね。阿湛」

阿湛は母の言葉に誇らしい気持ちになった。

「阿湛は、毎日、薬草スープを飲んでますね。あの草の栄養になるのです。阿湛はあのスープが好きですか?」

阿湛は、母の言葉に頷くことも首を振ることも出来なかった。

とても体に良い物だから、と聞かされて、ずっと飲んでいた為慣れてはいたが、
「好きか?」と問われると素直に答えることは出来ない。

「・・・『妙薬は口に苦し』と聞きました」

「そうですね」

阿湛の答えに青蘅夫人は楽しそうにコロコロと笑った。

姑蘇藍氏の中で、このように朗らかな笑い声を聞くことが滅多に無い阿湛は、母が笑うのを好ましく思った。

「私も何度か口にしたことがあります。小さなあなたが、しっかり飲んでいることにとても感心します」

青蘅夫人が言って、阿湛の頭を優しく撫でた。


…今になって思い返せば・・・

藍忘機はそっと吐息をついた。

「母の言葉から察するに、母は姑蘇藍氏の薬草スープが苦手だったのだろう」

「へえ」

藍忘機の話を聞きながら落葉を袋に入れていた魏無羨は、興味深げに目を大きく開いた。

「俺、藍湛のお母さんと気が合いそう。俺もあのスープは苦手だ」

魏無羨の言葉に藍忘機は更に伏目になった。

「母は魏無羨と同じようなことを口にした」


落葉を袋に入れながら、藍忘機の母、青蘅夫人は言っていた。

『阿湛が口にする野菜の為にいい土になるのですよ。栄養がいっぱいの甘いスープになりますように。』


「そうか・・・」


ぽつぽつと話し終えた藍忘機に、魏無羨が優しい顔で頷いた。

「藍湛のお母さんは、藍湛をとても愛していたんだな」


幼い藍忘機の健康を祈りながら落葉を集めていた青蘅夫人。

藍忘機の兄、藍曦臣に話を聞いていた人だったが、こうして藍忘機の口から聞いたのは初めての魏無羨だった。

少年期、酒を飲ませた藍忘機と魏無羨が話をした時『私に母はいない』と語っていた藍忘機。

後に藍曦臣の話から、母親との最後の記憶は藍忘機にとって思い出したくないほど辛いものだったことを悟った魏無羨。

しかし・・・。


「なぜ、笑っている?」

藍忘機が、ひそかに一人笑いを浮かべている魏無羨に気づいて、訝しげに聞いた。

「いや。嬉しくて」

魏無羨が口元を隠すように拳を添えながら答えた。

「何がだ?」

ますます訝しげに眉をひそめる藍忘機に魏無羨は拳を外して微笑んだ。

「藍湛がお母さんのことを俺に話してくれたこと」

嬉しくて、つい笑みがこぼれてしまった。

辛い記憶だけでは無かった。
藍忘機の中には、藍忘機を愛してくれた母親の記憶がしっかり残っていた。
そのことも、嬉しい。

「藍湛の話が聞けて良かった。やっぱり早起きは3文の得って言うのは本当だったんだな。藍湛の話には3文以上の価値があった。」

「では、明日からも早起きを続けなさい」

照れくさい気持ちを隠すような、藍忘機のそっけない言葉が魏無羨に返ってきた。
藍忘機の耳朶がかすかに薄紅色に染まっている。

「へへっ」

魏無羨は返事の代わりに藍忘機の横顔に笑顔を向けると、落葉を袋の中に入れる作業を続けた。


やがて、大きな麻袋10つ分の落葉が集まった。

「じゃあ、俺、これらを菜園に届けてから闇狩りに行く」

魏無羨が、よっこらしょっと袋を担いだ。
しかし、6つ目の袋を持とうとした時、その重みに足をよろけさせた。

「うわっ」

「魏嬰」

とっさに手を出し、よろけた魏無羨の体を支えると、藍忘機は魏無羨の担いだ麻袋を全部下ろさせた。

「これは私が後で菜園に持っていく。君は食堂で朝食を食べてから闇狩りに向いなさい」

「いや、でも。これ全部は重い。俺も運ぶよ」

そう言う魏無羨に、藍忘機は10つの麻袋すべてを軽々と担ぎ上げて見せた。

「問題ない」

まるで担いだ麻袋の中に空気しか入っていないかのような藍忘機の涼やかなたたずまいに魏無羨は感心して口笛を吹いた。

「さすが含光君。じゃあ、お言葉に甘えて任せた」

藍忘機が頷いて、麻袋を地面に下した。

「魏無羨、闇狩りは気をつけて行きなさい」

「うん。今日は、何かが起きそうな予感がする」

「どんな予感だ?」

魏無羨を案じるような表情を浮かべた藍忘機に魏無羨が振り返って朗らかに笑って見せた。

「心配しなくていいよ、藍湛。俺の早起きパワーを存分に発揮出来そうだって思っただけだ。
じゃあ、行ってくる。藍湛もお勤め、頑張って」

こくりと頷く藍忘機の顔を見て、再び笑いかけ手を振った後、魏無羨は清室から出て行った。

藍忘機は魏無羨の背中が見えなくなるまで見送った後、仙督勤めの準備をする為に清室の中に戻って行った。

それから、数刻後のこと。

雲深不知処内の執務室で業務をこなしていた藍忘機の元に藍思追と藍景儀が訪れた。

急用で駆け付けたように二人とも少し息が切れている。

藍思追と藍景儀は、今日は魏無羨と共に同じ闇狩りに行っていたはずだった。
しかし、魏無羨が率いていた闇狩りの一行はまだ全員戻って来てはいない。

胸騒ぎを抑えて、藍忘機は「何事?」と平静な声で二人に問うた。

「魏先輩から含光君をお呼びするように、お願いされました」

藍思追が言った。

「なぜ信号灯を上げなかった?」

闇狩りで助けが必要な時はその仙門の信号灯を上げる手はずになっていた。

「闇狩りで何かあったのか?」

「いえ、今回の闇狩りは滞りなく行いました。ただ、魏先輩が足を少し怪我されましたが」

藍景儀の言葉に藍忘機が表情にこそ出さなかったが、弟子の藍思追にはわかるような動揺を見せた。

「どのような怪我なのだ?」

「ほんの少し、かすり傷程度です。魏先輩は何も心配ないとおっしゃってました。
それに、闇狩りは完了しているから信号灯は打ち上げなくて良いともおっしゃってました。」

「・・・・・・」

闇の者との闘いにおいて出来た傷は、見た目はかすり傷程度でも、魔の影響を多分に受けることもある。呪いや毒。知らずに放置すると全身に広がって、取り返しがつかないこともある。

憂慮している藍忘機の深刻な顔を見て、藍思追と藍景儀は当惑したように顔を見合わせた。
藍思追が懐から取り出した物を藍忘機に差し出した。

「魏先輩から、これを含光君様にお渡しするように、言付かりました」

それは魏無羨の紙人形符だった。

藍忘機が魏無羨の紙人形に触れると、込められていた思念話が藍忘機の脳裏に響いた。

『藍湛、外せない用事がある時は、この紙人形を破棄して、二人を俺のところに戻してくれ。もし、1刻ほど時間がとれそうなら、二人と一緒に俺のところに来てほしい』

思念話を聞き終えた直後、藍忘機はすぐさま己の仙剣を取ると部屋を出た。

「含光君様?」

藍思追と藍景儀は慌てて藍忘機の後を追った。

「どうしたのですか?魏先輩は何と?」

この様子では、今まで共にいたはずの藍思追も藍景儀も、魏無羨が藍忘機を呼ぶ理由を知らされずに使いに出されたのだろう。

後ろの弟子の問いかけに答えず、藍忘機はただ「魏無羨の居場所に案内しなさい」と言って、足を止めなかった。


…君のこと以外で、私に外せない用事など無い。

そう、心の中で魏無羨の思念話に答えると、藍忘機は唇を引き結んだ。

そして雲深不知処の結界を出た後、仙剣で藍思追の示す方向に勢いよく飛び立った。


(続く)


今回の二次小説は藍忘機目線で書いてます。
阿湛は、藍忘機(藍湛)の幼名です。

シリーズ話では、魏嬰と藍湛の二人が恋人関係になっている時期の話になります。

拍手、拍手コメント送ってくださった方、ありがとうございます!

二次小説読んで頂きありがとうございました♪
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中国ドラマ「陳情令」で、仙人たちが挨拶している時にしている礼のこと。

みつばは小説で「拝礼」と書いてますが、
これは、正式名称が分からなかったので、書いたものです。

正式には、あのお辞儀は何て名前なんだろう?とずっと思っていて。
拍手コメントの中にも疑問持った方いらっしゃいましたね。

それで、いつも情報を教えてくださる中国魔道祖師ファンのrさんに
「教えてください」と甘えてお願いしたら調べてくださいました。
ありがとうございます。

教えていただいた情報をブログに書いていいですか?とお聞きしたら、
「いいですよ」とお返事頂けたので、書きますね。

以下、お返事。

藍忘機がよく使った手振りは「長揖礼」と呼びます。
もともとドラマでは「唐」また「晋」の礼儀をも基づいて架空世界の礼儀を設定されました。


教えて頂いた番組のURLを見ることができなかったので、みつばも揖礼で調べてみました。

それで、揖礼には種類がいくつかあることが分かり、その中でもドラマ中に使用されていた礼の仕方は「时揖」ではないか?ということになりました。

それで、それをrさんに確認したところ

賛成します。
また、(藍忘機は)叔父さんへ天揖を使ったことがあります。
ドラマには基本的に「晋」「唐」の礼儀を参考しました。
また、「晋」「唐」の礼儀は「周礼」を基に変遷しました。
ここでは「时揖」を採用しました。


と、お返事頂きました。

関心ある方は、「揖礼」で検索してみてください。
主に中国サイトですが、画像確認も可能です。

というわけで、

「陳情令」の礼の仕方の名称は「时揖」。

みつばが今まで二次小説で書いていた「拝礼」は今後「揖礼」と書かせていただきます。

・・・今までの二次小説を書き直しきれないので、そのままで(汗)
余裕がある時に、ぼちぼち直します。
とりあえず、「陳情令」名称一覧のほうには書き加えておきます。

「揖」(ゆう)は、弓道用語でも使われます。
弓道経験者のみつばはすっかり忘れてましたが(汗)

魏無羨と藍忘機が原作「魔道祖師」で弓術大会をしていた年ごろの時、みつばも弓道をしてました。
当時は2段でした。昇段試験で筆記試験も受けて、「揖(ゆう)」も覚えていたはず・・・。←遠い記憶。

本日は「礼」のことに関する雑記でした。


【拍手コメントレス】

ブログへのご訪問ありがとうございます。

「陳情令」二次小説の続き、「風雲と隠れ月」の続きを気になっていただきありがとうございます。
江澄の登場は今後ありますが、シリーズではもう少し後になります。
何度も小説を読んで頂いて嬉しいです♪

「陳情令」二次小説シリーズより未来の話。
読み切り短編(前後編)は書いたので、構成次第、更新させていただきます。
未来の話ですが、季節柄タイムリーなので、先にアップしますね。

「陳情令」カップリング、いろいろ気になりますよね。
藍氏内カップルも妄想したのですが、みつばのはついギャグになります(汗)
その4コマ漫画は、じつはこの前更新したのより先に作成したのですが、パロディも入っているので、いつか様子見て更新したいです。

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中国ドラマ「陳情令」(来年日本公開予定)

原作の「魔道祖師」は、BL小説ですが、公式でcp(カップル)なのは、
主人公の魏無羨と藍忘機だけです。

ただ、イケメンたちがいっぱい出てくる世界。

腐女子・・・乙女心を持った世界の女子たちのBLアンテナに敏感にひっかかるカップルたちがいるようです。

ファンの方の動画やイラストなどを拝見していて、
「魔道祖師」の中で、多くの方がcpにされているキャラをあげてみました。

1、 兄様(藍曦臣)×金様(金光瑤)
2、 兄様(藍曦臣)×江澄
3、 薛洋×曉星塵
4、 藍思追×金陵


それで、ドラマ「陳情令」をみつばが見て、
みつばがcp妄想したキャラたちをあげてみました。

1、 兄様(藍曦臣)×金様(金光瑤)
2、 宋嵐×曉星塵
3、 薛洋×曉星塵


しかし、みつばが原作「魔道祖師」を読んでcp妄想したキャラたちはこちら。

1、 兄様(藍曦臣)×金様(金光瑤)
2、 宋嵐×曉星塵
3、 薛洋×曉星塵
4、 曉星塵×阿青ちゃん←え?(笑)


・・・さて、順を追って、説明しましょう。
まず、ドラマ「陳情令」では、江澄は、温情(仙女)に恋をしている設定があります。
ほのかに想いを寄せて、櫛まで買って贈ったりしますが、あとで櫛を返され、ふられてます。

温情は別に魏無羨のことを恋愛感情で好きというわけでは無かったと思うのですが、
温氏の生き残りを助けた魏無羨と共に生活をします。
原作設定でもそうですが、ただでさえ、魏無羨に劣等感や能力的に嫉妬心を持っていた江澄は、ドラマ中、こういう面でも魏無羨に嫉妬心を持ったのかもしれません。

なので、「陳情令」では江澄は、バリバリにノン気だったので、
みつばは、兄様とのcpは妄想できませんでした。

原作を読んでもピンっとこなかったのですが、兄様と江澄をcp妄想創作されている方が多いので、「え~?」と思いながらも、それらを見ているうちに萌える自分がいました(笑)


兄様と金様のcpは鉄板だと思うのです。
ドラマでも原作でも。どちらを見ても。金様は結婚されているのですが、
精神的に、兄様と特別につながっていた関係に見えました。もちろん三尊の間柄というのもあるのですが。

みつばは、二次小説で兄様の話もプロット作ったので、そのあたりはじっくりと妄想小説書かせてもらいます♪

それから、みつばの大好きな曉星塵に関して。

魏無羨とはまた違った意味で、この方は天然人たらしだと思います。

元々相棒の宋嵐。そして敵の薛洋。そして少女阿青ちゃん。

阿青ちゃんも、曉星塵に会うまでは、人をだまして盗みをしたりとかしてました。
でも、曉星塵と行動を共にするようになってからは、そんなことしてないはずです。

中国魔道祖師ファンの方に「曉星塵とcpするのは?」と問われたとき、

「宋嵐」と答えて「え?」
さらに、

「じつは、曉星塵とは阿青ちゃんともcp妄想します」と答えたら、

「え・・・?」←絶句状態?

薛洋×曉星塵が一般的なのでしょう。


やはり別の中国のファンの方で、曉星塵と 阿青ちゃん妄想はありえない!と書いていた人の文をちらっと見た記憶が(苦笑)
まあ、日本でもロリコンとか言われますかね・・・。

「陳情令」では、あまり感じなかったんです。阿青ちゃんの憧れなんだなってくらいしか。
でも、「魔道祖師」の原作小説で、曉星塵と阿青ちゃんとの最後の会話のシーンに泣いてしまって。

もう、先に何が起こるか分かっていたから余計に。

曉星塵はきっと、薛洋と決着をつけて、先に逃がした阿青ちゃんの元に行くつもりだったのだと思ったんです。

だけど・・・あんなことに。
復活もできないくらい魂が粉々になるほど、絶望したなんて(涙)

唯一BLでは無いみつばの、TL妄想アンテナにひっかかった二人でした。


ここから、拍手コメントレスを含んだ雑記になりますが。

江澄が3回お見合いに失敗しているという設定。
知りましたね?(笑)

みつばも知ったとき、やっぱり江澄は完全にBLの人じゃないって確信しました。
美女が好きらしいですよ。でも、あんな風に結婚相手の条件が細かすぎて(笑)
あれでは嫁に来る人はいないでしょう。

それで、やっぱり、そんな江澄に合うのは、兄様ということになりそうなのですが、
それよりもピッタリな人物をみつばは見つけてしまったんです。

・・・恐ろしいのですが。



藍思追くん。


「・・・・・・」


はい、そこ、ドン引きしないで~~~(汗)

でも、
美人で、思いやりがあって、家事もできそうで、金陵にも優しく接してくれる。
そんなにうるさくしゃべらない。控えめで。仙術も強すぎない。

どうですか?
江澄が望んでいる結婚相手の条件にぴったりでしょう?

女子じゃないってこと以外は。

そして、思追は江澄が憎んでいる温氏の一族であり、金陵の父を(操られて)殺害した温寧の親戚でもあります。江澄が苦手とする藍忘機の弟子でもあります。
わ~、もし恋愛になったら、受難がいっぱい。

でも、このあたりの設定が・・・余計に萌えませんか?わくわく♪

それで、みつば妄想をちょっと語ってみます。

もし、江澄と藍思追(藍願)が恋愛関係になったら♪
(あくまで、みつば妄想です)

金陵とつきあいのある藍思追(藍願)が、闇狩りで時々江澄とも会って。
江氏領にも泊めてもらったりするときも。

そうこうするうちに江澄の中で藍思追が気になる存在に。

「俺は魏無羨のやつみたいに断袖じゃない!」って心の中で葛藤しながらも、思追に惹かれていく江澄。

しかし、思い切って告白しようとしたときに、思追が実は温氏の一族であり、温寧のいとこの息子だと知ってしまう。

思追のほうも、ぶっきらぼうだけど、なぜか優しくしてくれる江澄が気になる存在でいたけれど、自分の出自のことがあって、気持ちを抑えてしまう。

そんな二人の気持ちを察して見守る金陵。

どうなる!?江澄×藍願!cp。


・・・はい。書きませんよ。この二人の二次小説は。
ちょっと、妄想しただけです。
世界広しといえど、この二人をcp妄想した人、みつば以外にいないんじゃないでしょうか。

ただ、もしかすると、みつばが今後更新しようとしている
「陳情令」番外編二次小説、「転生編」の中で、書いちゃうかも・・・(笑)

番外編の「転生編」には、薛洋,曉星塵、宋嵐、阿青ちゃんも登場予定です♪
さて、この4人は、転生した現世でどんな関係になるのか?
いずれ、みつば妄想で良かったら見てくださいね。

「陳情令」二次小説シリーズは次回作が本当に長いんです。(今までの「陳情令」二次小説の中では)
部分的に分けて更新するにしても、1度全部ラストまで書かないと構成できないし。

なので、短編読み切りとか、裏箱系とか、「転生編」の読み切りとか、先に更新するかもしれません。

「転生編」は、ほとんどオリジナル設定が発動してしまうので、
これまたシリーズにすると、長くなりそうですし、それに、たぶん、びっくりする設定がいろいろ出てくるので(汗)


ブログに来ていただきありがとうございます。
拍手、拍手コメントも嬉しいです。
個々にはお返事できませんが、全部ありがたく読ませていただいてます。

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ドラマ「陳情令」より。
みつばの二次創作4コマ漫画です。

昨日、更新した4コマ漫画の続きです。

魏無羨に憧れているっぽい少年(青年)欧陽子真くん。

金陵から、衝撃の事実を聞かされますが・・・

大人向けのBL描写があります。
(しかもカラー)
精神的に大人で、背後に人がいないところで
この記事を見ている方のみ、

「続きを読む」からお入りください。



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ドラマ「陳情令」より。
みつばの二次創作4コマ漫画です。

ドラマ陳情令の中で出てきたキャラクターで、
気になるイケメン君がいました。

欧陽子真くん

仙人の仙門の一つ欧陽宗主の息子、若い仙術使いの少年。
欧陽宗主は、医術の知識をもつ仙人のようです。
ドラマを見ていたら、欧陽子真くんは、魏無羨に憧れているような雰囲気だったので、
ついこんな漫画を妄想してしまいました♪




「憧れの魏先輩」



陳情令漫画01




欧陽子真役さんは、陳情令のイベントには出演されていなくて、
立ち位置がわき役という感じのようです。
でも、たしか、原作でも名前が出てきていた気がします。
ドラマでは金陵と一緒にいることが多いので、金陵の良き友人という感じにも見えます。

「義城」編の時、
いろいろな仙家の若い弟子たちが集まっていたのですが、
指導者のようにその指揮をしていた魏無羨。

その時に、外にうようよしている屍傀儡たちの中に、
一人若くて可愛い女の子(阿青ちゃん)がいたのですが、若い門下生たちに、
その女の子を観察してみろ、という魏無羨。
金陵、思追、そして、欧陽子真くんがそれぞれ観察したことを述べます。

それで、ドラマ中、欧陽子真くんの答えに、「よく観察したな」とほめていたような・・・。原作でも、そうほめていたような…。←記憶あいまいですみません。

そういうのもあったせいか、欧陽子真くん。
魏無羨の正体を知っても、とてもなついている様子。←みつば妄想。
最後の黒幕との対決後で、真っ先に魏無羨にかけよって、「魏先輩、けがしてるけど、大丈夫ですか?」ってしきりに心配していたのが、この欧陽子真くんでした♪

みつば好みの顔だったので(陳情令の中の人はほぼそうですが)
ひそかに欧陽子真くんのファンで、どうしても4コマ漫画で描いてみたかったんです♪

・・・で、この漫画を描いたのを最後に、パソコンが壊れてしまったと。
いろいろ無理させたのかもしれません(汗)
しかも、なぜカラーで描いた・・・。


この4コマ漫画のデータも無事でしたが、過去の二次小説「検事プリンセス」も「陳情令」のこれから公開予定の二次小説やプロットのデータも無事でした。
データが復旧できて本当によかった(涙)


拍手コメント書いてくださった方、ありがとうございます!

想像していた以上に沢山の方に読んで頂けてるようです。
「陳情令」「魔道祖師」日本にも来てますよ!!
このブログに来てくださっている方もほんの一部だと思いますが、「陳情令」の日本のファンの方も増えているということですよね。
ずっと休止状態だったブログで、いきなり「陳情令」記事を連投して、
さらに、二次小説まで書いて、読む人は来てくれるのだろうかって思いながらも、続けてました。
皆さんから二次小説読んでます、メッセージを頂けて、とても嬉しいです。

紙にコピーして読んでくださっている方もありがとうございます!
みつばもどちらかというと、本とか紙媒体のほうが好きで、webで雑誌読み放題に登録しているのに、カフェなどで同じものを雑誌で読むことがあります(笑)

以前から、漫画とイラストはこのブログでは需要が無いってわかっていながらも、時々漫画を描いてます。
他二次創作の時の記事でも書いたのですが、みつばは、元は、小説書きじゃなくて、漫画描き、しかも4コマ漫画描きだったんです(ひどい腕ですが)

なので、コメディネタ作りにだけは一応慣れてまして。
つい浮かんだネタを漫画にしてしまうことがあります。
書けそうなものは小説にしたりもしますが、漫画では小説とはまた違う表現ができるところは好きです。

あと、長編小説は構成に時間がかかり、更新までの時間かせぎに4コマ漫画更新を間にはさむことが多いです。

・・・という言い訳を書いて、
最近は、漫画を描くほうが時間かかっている気もします(汗)
二次小説、「陳情令」も長編に入るので、結構時間がかかりそうですが、その間に、読み切り短編、雑記を更新していきたいです。


あと、「陳情令」ファンの方には申し訳ないですが、
時々、他の二次小説更新もはさむ予定です。
元々、8年前から連載を始めていたドラマの二次小説がまだ完結していなくて(汗)
数年間はほぼ育児休業、病気休養etcで、その時からのドラマファンの方でずっと待っていてくださる方もいらっしゃっているし、みつばも、完結までとても長い道のりなんですけど、1つ1つ書き進めて、命あるかぎりに、最終回まで書き上げたいです。

こんなブログですが、これからもよろしくお願いします♪


ちなみに、今回の4コマ漫画は、あと1本あります(苦笑)


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テーマ:二次創作(BL) - ジャンル:小説・文学

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こんばんは。

突然のパソコン故障で呆然となっていたみつばです。

自力で復旧を試みてもダメだったので、
プロの方にお願いしたら、数時間後には連絡いただけました。

結果、

「作業終わりました。データ、見られる状態にあります」

つまりパソコンのハードディスクからデータ抽出に成功したということみたいです。

よかった~~~!(涙)

仕事系のデータなどは、もちろんバックアップとったり、
ストレージボックスにアップしていたので、無事だったんです。

問題は、数年分の自分の趣味の創作ものと家族写真。
失わずにすんで嬉しいです。

新しいパソコンもセットアップして(これ書いている)
ソフトやセキュリティーも全部セットできました。

これで、旧パソコンのデータを移せば完璧です♪
これからはバックアップは小まめにしよう。

それで、

パソコン修理の方に「データ見られる状態です」と言われたとき、
よかったと思うと同時に、しまった!と思ったのが、

陳情令の二次小説。

あの二人の初H話、濃厚なBLのラブシーン満載(裏箱一歩手前)二次小説データとか。←未公開

アップデートしようとデスクトップに残しておいた(その後にパソコンがクラッシュした)
陳情令の4コマ漫画とか。←未公開

BL裏箱イラストとか(しかもjpg保存)


・・・見られたってこと?


(苦笑)


ネットで公開しているのに、これから公開予定なのに、(初H小説と漫画は未公開)
今さら見られたところで、なんぼですけどね。


【拍手コメントレス】


みつばパソコンが無い間も、
ブログを読みに来てくださった方ありがとうございます!

毎日、コメントで励ましてくれて、毎日記事を読みに来てくださった方。
嬉しかったです。おかげで早く立ち直ることができました。

陳情令の二次小説を楽しみにしてくださっている方がいるということが
とても支えになりました。

趣味で書いているものではありますが、
世の中のどこかに読んでいる人がいてくれて、
やっぱりブログで書いていてよかったなって思います。


どこかで、みつばの小説が、どなたかの日々の楽しみになっていて
元気を出してもらえているのなら、続けていて良かったと思えます。

旧パソコンデータはまだ入手出来てませんが、
新しいパソコンのほうで、陳情令の二次小説、2つ新作のネタとプロットも作りました。

1つは、シリーズ話の後日談なので、更新は先の話になりますが、
もう1つは短編読み切りの予定なので、データ復旧が落ち着いたら、
書き始められそうです。

そうしたら、また、見にきてください。
お待ちしております♪


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