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この記事がアップされる頃には、
リアルイヌさん(パク・シフさん)は、来日されているのかな?


この前、みつばは、

リアルイヌさん(シフさん)がインタビューみたいなので、
来日して、うどんか蕎麦を食べたって言ったのを聞きました。

それで、思っていた以上に固い感じだったと言っていて、
誰かに「それが、麺に腰があるってことなんですよ」って教えられたみたい。

それで、アメリカで買ったという、素敵な腕時計を見せてくれて、
握手してくれました・・・



…っていう夢を見ました。





ええ、上記の話は、全部みつばが見た夢です(汗)

今年の春ごろにね。

だけど、妙にリアルな上に2回連続見たので、
こういう夢を見た時、みつばの場合、
意味があったり、予知の可能性が高いので、

来日?まさかなー・・・、でもお忍びで?…と思いながらも、
たまにひそかにネットでチェックしていたのですが、その時点で情報は皆無で。

公式に発表されたのは夏頃でしたね。

役には立たないけど、夢から覚めた後は、
得したな~という気分で♪


リアルで会えない事は分かっていたので、
夢の中だけでもファンミに行けた気分を味わえて良かった。

夢に出てくるシフさんは、いつも優しいし親切。
前も夢に出てきた時も、握手をしてくれたし♪

なのに、どうして。

イヌは、夢に出てくるたびに、みつばに冷たいのかしらん?(汗)

「黒と白」のラブ無しイヌとか。


毎日のように妄想して、こんなに好きなのに、
夢にほとんど出てこないし、出てきても、冷たいし。

やっぱり、現実には存在しない人だからって、
みつばの場合、眠っている時の頭の方が冷静なのかもしれない。


(涙)・・・。


でも、みつばは、リアルイヌさんの役者としての演技が好きなので、
新作ドラマを楽しみに、遠く~から、ひっそりと応援しつつ、
これからも、ソ・イヌ(ソ弁護士)LOVEで、「検プリ」の妄想二次創作続けます♪


ファンミに行かれる方は、楽しんで来てくださいね!

PS:ファンミに行く、とコメントやメールを下さった方々ありがとうございます。
良かったら、今度、感想等教えて下さい。


この記事は予約投稿になります。
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本日、9月24日は、「検事プリンセス」のソ・イヌ(ソ弁護士)の
お誕生日(たぶん公式で)。

おめでとう♪イヌ。

というわけで、イヌ誕生日記念の
二次創作イラスト&プチ小説劇場↓


イヌの誕生日2014年



イヌヘリ朝ベッド02



朝、イヌが目覚めると、
じっと顔を見つめているヘリがいた。

「…なんだ。今日は僕より早起きだな」

「ええ。だって、今日は特別な日でしょ?」

「特別な日?何かあったかな?」

「あなたの誕生日よ」

「ああ、そうか…」

頷きながらも、
まだ、ぼんやりしているようなイヌにヘリが微笑んだ。

「おはよう。イヌ、誕生日おめでとう」

「うん」

イヌが、ゆっくりとベッドから半身を起こした。

「朝目覚めたら、私から最初に言いたかったの」

「うん…」

「まだ、寝ぼけてるでしょ?」

「ああ」

イヌは、わざとらしく手のひらで目をこすった。

「姫のおはようのキスが無いと目が覚めないみたいだ」

「しょうがないわね」

クスクスと笑って、
ヘリが、イヌの膝の上に体をのせて、向い合せで座った。

「ほら、起きて」

顏を近づけて、ヘリがチュッとイヌの唇に軽くキスをした。

「起きた?」

「んん…、まだかな」

「じゃあ、もっと強烈なキスをしちゃうわよ」

「やってみて」

にやにやと笑っているイヌが、もうすでに起きているのは分かっていた。

それでも、もう1度キスをしようと、目を閉じたヘリの顔を
イヌが、手で引き寄せた。

そして、自ら顔を近づけると、目を閉じ、唇を重ねた。

ヘリの唇と触れ合った後、イヌは、ゆっくりと唇を開け、深く口づけ、
ヘリの唇を愛おしむようなキスを続けた。

モーニングキスにしては、濃厚なキスを重ねた後、
イヌとヘリはようやく顔を離した。

「新しい年を重ねて、初めてのキスね」

ヘリが言った。

「どうりで。昨夜した時より、ときめいたよ」

おどけたように言ったイヌに、ヘリが笑った。

「年は変わっても、変わらないでいる事もあるのよ」

ヘリはイヌの首に両手をまわすと、その上半身に抱きついた。

そして、イヌの横顔に、甘えた仕草で頬を摺り寄せ、
耳元に唇を寄せて囁いた。

「1つ年をとったあなたを、今日も愛してる」

「うん…」

…僕もだ。

微笑んで、
イヌは、ヘリの体を抱きしめ返すと、目を閉じた。

「1つ年をとっても、今日も君を愛してる」

きゅっと抱きしめあった後、

そっと、上半身を離して、
イヌとヘリは唇を重ねる為に、再び顔を近づけた。


…誕生日に、君が側にいる幸せがここにある。

これからも、
こうして、君と一緒に年を重ねていきたいから―――。


Happy Birthday♪


(終わり)


「誕生日おめでとう。イヌ」2014年バージョン。

現在、二次小説の世界ではドラマ後、
2011年の12月の話を更新中(「聖夜の祈り」)
(「夢桜」「温泉へいこう」等2012年の話もありますが)

2014年のイヌ、ヘリは、どうしているかというと…。

まあ、こんな感じ♪

ヘリは髪の毛長くなってます。

それで、もう、朝一緒にいることが当たり前になっているということは…。
・・・そういうことで (笑)


この妄想イラストと小説に早く二次小説が追いつくと良いな♪←他人事?(笑)

(注)イラストで、ベッドの上にあるのは、例の目覚まし時計です。…うまく描けなかった(汗)

ヘリちゃん、イヌのシャツ着てます。
きっと、夜にラブラブした後、そのまま寝ちゃったヘリに
イヌが着せたのですよ(笑)


(追記)

「裏箱」の件ですが。
返信が数か月も後だと、あまりにも遅いので、取り急ぎ。

携帯電話(ガラケー)からブログを見ている方は最新1枚しか記事は見られません。
パソコン画面だと、拍手を「もっと送る」のボタンを押せば、今のところ登録の27記事全部が見られます。
スマホ、アイフォンの場合、「パソコン版に切り替え(?)」とかあるらしいので、
PCモードにすれば、見られると思います。←私は動作確認できないのですみません。

小説は、表とあまり変わらないかもしれませんが、
きわどいイラスト付きなもので、見る時は周囲に気をつけて下さいね♪

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今月、9月は、検事プリンセスファンにとっては大事な月ですよ。

何かあったかな?と考えてしまった方。

検事プリンセスのソ・イヌの誕生日月ですよ~♪
9月24日ね。(たぶん公式設定で)

早いですね。
今年もイヌの誕生日がきちゃいます。
みつばの二次小説はドラマ後、半年くらいしか進んでないのに(汗)

さらに、今月は、16日からまたまたBSの方で「検事プリンセス」放送。
さらに、さらに、今月末には、リアルイヌさんが来日予定。

…みつばはかなり前から、これらの情報は知っていたのですが、
上の二つのイベントに関しては、やむなき事情で参加出来ないのも分かっていたので、
夏ごろに、ブログで独り言をブツブツ言ってました((笑)

これらのイベントを全部行うことが出来る方は、
今月はソビョン(ソ弁護士)祭り♪で盛り上がることも可能です。
ぜひ楽しんでくださいね。

みつばは、DVDもってるけど、BSが見られるなら、きっとリアルタイムで又見ちゃったと思う。
久しぶりに、DVDで検事プリンセスの15,16話を見てみたのだけど…。

あれ?こんなシーンあったかな?←(笑)

休養中に、出来たら、みつばもDVDで検事プリンセス見直してみます。
それで、妄想イヌと妄想世界でラブラブすることにします。←当然ラブラブするのは、妄想へりちゃん。

それで、「みつばのたまて箱」で、何か二次創作アップして、
ソビョン月間を祝えると良いな~…。←駄目でも、気持ちだけは愛がつまっているよん、イヌ♪。


今後数か月、たまに予約更新されても、こんな雑記も混ざりますが、
ご了承ください。


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「検事プリンセス」パラレル二次小説 シリーズ。
「愛の鎖」の続編、「背徳の双翼」です。

検事プリンセスのドラマ本編の二次小説シリーズは、こちらから。

この話は、パラレルワールドで、イヌとヘリは兄妹という設定になっています。
今までの展開は、「愛の鎖」シリーズで。

この小説のイメージイラストが裏箱にあります。

「裏箱」に関しての説明はこちらから。
注意事項をよく読んでご覧くださいね。

(注意)
この話には、大人向けの表現や描写が出てきます。
自分は精神的に大人だと思える方のみお読みください。




背徳の双翼



漆黒の闇の中で、白い物が舞い散っていた。

イヌは、空に腕を伸ばし、それを掴み、手を開いた。

そこにあったのは、白い羽根だった。

ぼんやりと光を放っていた純白の羽根は、
イヌの手の平の中で、まるで息絶えるように、黒ずんでいき、
やがて、灰のように塵と化し、消えていった。

羽根の消えた手を握りしめたイヌは、顔を上げた。

目をこらすと、白い羽根が山のように降り積もっている場所があった。

イヌが近づくと、羽根は散り散りになって、
中にうずもれていた人物を露わにした。

衣服を何もまとっていない裸の女が、
両足を抱えて、うずくまって座っている。

その見知った姿に、イヌは瞠目した。

…ヘリ!

女がゆっくりと頭を上げた。

やはり、ヘリだった。

辺りに無数に舞っている羽根と同じくらい
白い肌が、暗闇の中に浮かび上がっている。

まるで、ヘリの純粋さが具現化したような光景に
イヌは、息を飲んで、立ち尽くした。

ヘリは、はらはらと涙を流して、
イヌをジッと見つめていた。


…どうした?

そう、声をかけたいのに、なぜか声が出ない。

イヌは、うろたえて、ヘリの方に手を伸ばした。

その手が、ヘリに届く前に、ヘリが口を開いた。

「…羽根を失くしちゃったわ」

…羽根?

ヘリが悲しそうな顔で、また涙を流した。

「もう、私は、飛ぶことが出来ない…」

…一体何を言っている?

イヌは、声の出ないもどかしさと、ヘリの謎かけのような言葉に、
あせりを感じて膝を折ると、ヘリの肩に手をかけた。

そして、ヘリの背中に目をやって、ハッとなった。

ヘリの背中から白い大きな翼が生えていた。

…鳥?いや、まるで、これは…。

白い翼があるヘリの姿は、
美術品などで、目でする“天使”と呼ばれる存在に似ていた。

しかし、ヘリの背中の肩甲骨の翼は、1つしかなかった。
片方の翼は、ほとんど羽を失って、無残にも折れ曲がっている。

非現実的な事を目の当たりにしながらも、
イヌは、ヘリのあまりにも悲壮な様子の方に心を奪われていた。

「どうして、こんなことに?」

ようやく声の出たイヌをヘリが、潤んだ瞳で見つめた。

「イヌがしたんじゃない」

「僕が?」

ヘリがコクリと頷いた。

「覚えてないの?イヌが、私の翼を折っちゃったの」

「僕が、そんなことを。どうして?」

全く身に覚えのない話に、イヌは、かぶりを振った。

「僕が、ヘリをこんな風に傷つけたりするなんて、ありえない」

…だって、僕は、ヘリの事を…。

「ええ。イヌのせいじゃない」

ヘリが言った。

「私が悪いの。私がイヌを愛しちゃったから。
これは、その罰なの。私が、イヌに翼を折られることを望んだから」

「ヘリ」

ヘリが何を言っているのか、イヌには分からなった。
ただ、体も心も傷ついているようなヘリをそのままにしておく事は出来なかった。

「分かったから、もう、泣くな。ヘリ。
翼が欲しいなら、僕が何とかしてやるから」

イヌは、そう言って、ヘリの涙に濡れた頬を指で撫でた。

「ほんと?」

「ああ」

…お前のためなら、何でもしてやる。

イヌは力強く頷いて見せると、立ち上がった。

頭では、この状況がよく呑み込めていないはずなのに、
何故か、イヌには、自分がどうすべきが分かっていた。

「僕の翼をやるから」

そう言って、イヌは、肩上から、自分の背中の方に手をまわした。

そして、手に触れたそれを掴みとると、握りしめ、勢いよく引きちぎった。

背中に灼熱のような痛みを感じたイヌだったが、
全く気にならなかった。

目を見開いて、こちらを見ているヘリに、
手の中のものをゆっくりと差し出した。

それは、周囲の空間を埋めつくす闇と同じ色をした黒い翼だった。

イヌの手の中の、鴉の濡羽のような艶やかな黒い翼を、
ヘリは茫然とした顔で見ていたが、やがて、フッと悲しそうな笑みを浮かべた。

「こんな事しても、イヌの翼は、私にはくっつかないのに」

「そうなのか?」

「そうよ。それに、一度折った翼は、もう元には戻せないのよ。
イヌも、もう前みたいに自由に飛べなくなるのに。どうして、こんな事したの?」

ヘリの問いかけ。

闇の中。
白い羽と黒い羽根が入り乱れて、舞い散っている。

意味不明の混沌とした世界の中で、
イヌは、これだけは、はっきりしていると思った。


その答えをヘリに言おうと、口を開きかけたイヌは、
体をゆすぶられるような感覚に、意識を戻した。


「イヌ…イヌ?」

目の前に、心配そうな顔で覗き込んでいるヘリがいた。

「…ヘリ」

「こんなところで寝ていると風邪をひくわよ」

ヘリが言った。

ソファのサイドテーブル上のスタンドランプがついている。

イヌはヘリの後ろのローテーブルの上にある封筒に目をやった。

…書類を見て考え事をしているうちに、ソファで眠って夢を見ていたのか。

自分のマンションの部屋。

イヌは、薄暗い空間で、まだ夜だということを認識し始めた。

今立って、自分を見ている現実のヘリは、
上半身に、白いシャツを着ていた。

寝間着替わりに、イヌが貸したシャツ。

イヌは、ゆっくりとソファの縁にもたれていた体を起こすと、
テーブルの上の封筒を手で引き寄せて、ヘリの目から隠すように小脇に抱えた。

「仕事をしていたの?」

「ああ、ちょっとな」

そう言って、イヌは立ちあがり、デスクに向かうと、
引き出しを開け、封筒を中にしまいこんだ。

そして、ヘリのところに戻ってくると、
ベッドの方に誘導するように、そっと腰を抱いた。

「灯りで起こしてしまったか?」

「ううん。トイレに行きたくて、目が覚めたの。
そしたら、ソファにイヌが寝ていたのが見えたから」

イヌは、チラリと、デスクの方に意識を向けた。

寝てしまう前、書類は全部封筒に入れていた。
ヘリの目に中身は触れてはいないだろう。

ほっと溜息をついたイヌを、ヘリは申し訳なさそうに見た。

「ごめんね。起しちゃって。
でも、ソファで座ったまま寝ていると体に良くないと思って」

「いや、起こしてくれて良かった。
さあ、まだ朝まで時間があるから、ベッドで寝よう」

そうベッドの中に促すイヌに、ヘリが複雑そうな表情になった。

「もしかして…私と一緒じゃ眠れなくて、ソファで寝ていたの?」

「違うよ」

「でも・・・」

ぽんっとイヌがヘリの頭に手を置いた。

「気にしないでもう寝ろ。2時を過ぎると、肌の調子が悪くなるっていつも言っているだろ?睡眠不足は美容の敵じゃなかったのか?」

「そうだけど…」

尚も歯切れ悪い感じで、目を泳がせているヘリは、何かを戸惑っているようだった。

「ヘリらしくないな。何か言いたい事があるのか?」

「言いたいことっていうか…」

ヘリは、スタンドランプの光に照らされている自分の顔をイヌから隠すように、
うつむきかげんで、思案しているようだった。

しかし、黙ったまま見つめ続けるイヌの視線に
意を決したように、顔を上げた。


「私、やり直したいの。あの夜の事」

真剣な声と表情で言うヘリに、『何を?』と、イヌは聞かなかった。

ヘリの言う“あの夜”が何を指しているのか、イヌにはすぐに分かった。

お互いの想いを確かめて、抱きしめあって、濃厚なキスをしたが、
それ以上の事は何もしなかった、今夜の事では無い。

・・・ヘリを強引に無理やり抱いたあの日の夜のこと。

「…私、イヌにちゃんと…抱いて欲しいの」

夜の静かな部屋の中で、小さなヘリの声が、大きく響いて聞こえる。

「あれが、初体験だったけど、あの時は体も心も準備できていなかったから。
でも、今だったら、大丈夫な気がするの」

ヘリが大きく息をすって、イヌを見上げた。

「…駄目?」

恥かしさからか、暗闇の中でも、ヘリの頬が上気して赤らんで見えた。
それでも、必死な形相で、純粋な光を宿した眼差しをまっすぐに向けている。

そんなヘリの体当たりな気持ちを、どうして断ることが出来るだろうか。

先ほど、一緒のベッドに横になっていた時も、
すやすやと眠るヘリの横顔を見つめながら、必死で愛欲を抑えていたというのに。

イヌは、答えを言葉で返す前に、ヘリに手を伸ばしていた。

そして、その身体を、腕の中に引き寄せ、強く抱きしめた。

「…しょうがないな」

抱きしめられながら、ため息交じりのイヌの呟きに、
ヘリは、不思議そうに小首をかしげた。

「イヌ?」

…もう、傷つけたくなくて、我慢していたというのに。

「本当は、ずっとこうしたかった」

苦笑して、イヌは、ヘリの頬に横顔を摺り寄せた。
そして、そのまま、ヘリの白い首筋に、ゆっくりと唇を這わせた。

「イヌっ…」

唐突に始まった、官能的な愛撫に、ヘリが狼狽えて、
身をよじった。

「そっちこそ、もう駄目だとか言うなよ。
僕はもう今度こそ、止められない」

イヌの言葉に、ヘリがクスリと笑う気配がした。

「前も、私が嫌だって言っても、止めなかったくせに」

「そうだったな」

イヌも微かに笑った。

そして、ヘリを抱きしめていた手を、スッとずらすと、
その体の線をなぞるように、動かした。

熱のこもったイヌの指先にヘリが感じたように、目を閉じ、甘い吐息をついた。

もう、あの時のような拒絶は無かった。

イヌの気持ちも体も。
そして、二人の“背徳”という関係も。

すべてを受け入れたようなヘリの心と体が、イヌを誘いこんでいる。

背くことなど出来ない。
たとえ、現実に許されないことだとしても。

…愛し合う気持ちから背を向けることは出来ない。

イヌとヘリは、そんな思いで、唇を重ねて、ベッドの上で体を絡め合った。

薄闇の中、
イヌの体の下で、ヘリの白い裸体が、浮き上がっては、沈んでいく。

シーツの上で、慣れない情事と、背徳の愛に溺れそうになっているヘリを、
イヌは、力強い腕で抱きとめていた。

目を閉じて、
清純な面影を残しながらも、妖艶な女の色香をまとっているヘリに、
イヌは全身で溺れていたのだったが。


「愛してる。愛しているよ。ヘリ」

意識だけは、繋ぎ止めようとするかのように、イヌが、愛の言葉をヘリに囁き続けた。

ヘリがそのたびにコクコクと頷いた。

「うん…私も愛してるわ。イヌ」

やがて、背後から、イヌが愛すると、
ヘリは強く感じたように、すすり泣きながら、喉元をそらせ、背中を弓なりにさせた。

滑らかに盛り上がったヘリの肩甲骨に、
イヌは、唇を寄せた。


夢の中で、イヌが折った、とヘリが言っていた翼があった場所。

もちろん、現実のヘリには、そんな翼など無い。

だけど、イヌには幻視のように、白い翼があるように感じた。

…真実。確かに、ヘリの翼を折ったのは、自分なのだろう。

ヘリの肩甲骨の輪郭を唇でなぞりながら、イヌは思った。

自分の手の中に入れるために、無理やり、ヘリの翼をもぎ取って、
飛べないようにした。

「愛してるから」とどんなに言いつくろっても、罪深い行為の言い訳にもならない。

それでも、夢のヘリが許してくれたように。
現実のヘリは、今、イヌと、現状を受け入れてくれている。

イヌは、目を閉じ、先ほどソファで見ていた書類に書かれていた事を脳裏に浮かべた。
自分とヘリとの関係に関わりのある書類…。

紙切れ数枚に書かれた内容は、変えようも無い事実なのかもしれない。
今後、その現実が、二人の未来に重要な変化をもたらすのだとしても。

「ヘリ」

イヌは、目を開けると、ヘリの背中に向かって言った。

例え、ヘリの、もう片方の翼を折ってしまうことになっても、
自分の翼も全部無くしたとしても。

愛してるから。

夢の中で、言おうとした言葉の続きをイヌは口にした。

「お前を離しはしない」


イヌの言葉に、ヘリが、また頷いて見せた。

「離さないで」

まだ何も知らないはずのヘリの言葉だったが、
イヌには、絶対の承諾だった。

「…愛してる」

現実と幻が交差した混沌の中で、
この気持ちだけは本物だから―――。

きつく繋げた体と心を離すまいと、

イヌとヘリは、禁じられた愛を封じ込めるように抱き合いながら、
目を閉じ、深く口づけて、闇の中に沈んでいった。


(終わり)



「愛の鎖」7話の続き
「続・愛の鎖」の序章みたいな話。
ほんとは、裏箱版と、表版にしようとしていたのだけど、
裏箱は、予約投稿できないし、表版のエピソードは、
「続・愛の鎖」にまわしました。…いつか更新できる日を夢みて。
裏箱バージョンもね(笑)


この記事は予約投稿になります。
今年9月から12月までの「みつばのたまて箱」の更新については、
こちらから。

マビョンもいいよ~♪
やっぱり、ソビョンでしょ!という方も、
記事が気にいって頂けたら、【拍手ぼたん】でお知らせください。

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こんばんは。

想定していたより早く、残された時間が無くなってきたので、
先に、報告事項をアップしておきますね。

と言っても、私の命がどうこうなるわけじゃないですよ。たぶん…。


これから、12月頃にかけて、「みつばのたまて箱」は開店休業になります。
←今までもそうだったけど。

記事は、小説、イラスト、漫画、雑記も含めて、
予約投稿で、時々アップするようにしておきます。
もしかすると、少し、書きためていたものもあるので、突発的に携帯電話更新で、
小説がアップ出来るかもしれません。

ただ、拍手コメント、コメントのコメントレス、
メッセージ、メール等のお返事が、今まで以上に遅くなって、
12月頃(?)まで、出来なくなると思われます。


拍手コメント、コメントを、返事不要の非公開で書いて頂くか、
返事が遅くなっても大丈夫という方のみ、公開で書いておいて下さい。
コメントレスは遅くなりますが、チェック出来る時にありがたく頂きます。

そして、申し訳ないのですが、
「メッセージを送る」の方は、長期間チェック出来ないと、
メッセージが埋没してしまう恐れがあるので、今年の9月~12月は、コメント欄(「検事プリンセス小説INDEXページ」にあります)で、非公開にして、文章の所に、メールアドレスを書いて頂けると、かなり遅くなりますが、いつか、こちちからメールでお返事します。

みつばの直通メールアドレスをご存じの方は、そのままメールの方にコメントを送ってもらっても大丈夫です。こちらも、かなりお待たせしますが、出来る時にお返事させて頂きます。


出来れば、12月、年末までに1度ブログに戻って来られたら、と希望しています。

検プリ二次小説の「聖夜の祈り」も今年度中には完結させたいな・・・(第一希望)


まだ、少し時間があるので、出来る限り、これから数か月の予約投稿記事のストックを作っておくつもりですが、もし、間に合わなかったら、また、大変お待たせしますが、
その間に、このブログで二次創作していた「検事プリンセス」「王女の男」「キング」「デュエリスト」のDVDを見ていて下さい。

やっぱり、どれも、ノーカット版はおすすめです。
もう、テレビ放送版と全然違う!と言って過言でないほど、いいシーン満載で。

そう言って、「検事プリンセス」以外は、まだちゃんと見てないみつば自身。←おーい。

とにかく、


アイ ウィル ビー バック(「ターミネーター2」風(笑))


検事プリンセス二次創作を完結しに、絶対に戻ってきますから♪ご心配なく。
…「キング」も途中だし、「デュエリスト」は始めてもいないしね(汗)


いつも、励ましや応援、ありがとうございます。
ネットで、見えない繋がりでも、とても心強く思ってました。
私的な事情ですが、今までのブログの読者さん達の温かいコメントを胸に、
みつばは、ちょっくら試練を乗り越えに行ってきます。


皆様も、お元気で。
次に会う時、またこのブログで、好きな事を、一緒に楽しみましょう♪



みつばのたまて箱 管理人 みつば 2014年9月


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検事プリンセスのイヌ役、パク・シフさんが
キム・スンユを演じた史劇ドラマ、「王女の男」の二次創作イラストを、
ざざっとラフで描いてみました。↓


「契りの夜」イメージイラスト


契りの夜



23話の、周囲に「王女」だと知られ、
セリョンが、スンユの為に別れを決意した夜。

セリョンの背中の矢傷(スンユをかばって刺さった)に、
口づけした後、
「私の妻になって欲しい」とスンユがセリョンにプロポーズするシーン。

指輪を交換して、抱き合って、口づけするスンユとセリョン。

地上派でも、カット編集されなくて良かった。←ここは絶対カットされちゃ駄目でしょ。
(細かい部分はカットされてたけど)


でも、二人がキスしてから、朝までに何があったかは、
ノーカット版でもカットされてたはず。

その後、セリョンがスンユの子供を身ごもってることから、
多分、この時に、身も心も夫婦になったのでは?と。

…という妄想で(多分妄想じゃないけど)、勝手にその時間を空想したみつばの、
二次小説ネタを元にした「契りの夜」(未公開)のイメージイラスト。

黒髪長髪、黒装束(←みつばのツボ)のスンユを漫画で描きたかったの♪
表でアップするために、二人には服を着てもらったけど。

小説版は、近いうちに(最近のみつばの「近いうち」は数か月以内と言う意味)。

…そういえば、今、更新待ち状態の二次小説は、全部大人話に突入予定なんだけど・・・。

ロマンチック系(検事プリンセス「聖夜の祈り」)
ラブコメ系(検事プリンセス「恋人としたい33のリスト2」)
純愛切ない系(王女の男「契りの夜」)
倒錯系(検事プリンセスパラレル「背徳の双翼」)


どの大人話から読みたいですか~?


どれでもいいから早く小説をアップしろ。という声が聞こえてきそう(汗)
とくに本編イヌ×ヘリ話。


(コメントレス的な話)

「王女の男」の「先生」のところの情報ありがとうございました。
聞いてみたら、最後の方までセリョン、「先生」言ってますね。
スンユ先生…萌えます。
昔は、みつばも、年上男萌えでした。リアルでも創作でも♪
創作は、先生×生徒とか、上司×部下、先輩×後輩、兄×妹(これはやばいでしょ)とか♪

今は…リアルでは、年下男×年上女。創作では同級生ものですかね(汗)


(追伸)

「王女の男」のカテゴリつくりました♪
って言っても、二次創作は、頻繁にするつもりは無いです。(たぶん)

イヌも好きだけど、スンユもいいよね♪な方も、
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