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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「聖夜の祈り」10話です。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX2」ページからどうぞ。
このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。


この話はシリーズの最新作になります。

「NYへいこう」「招かれるもの」の続編。


聖夜の祈り(10話)



日が沈み、辺りが薄暗くなった頃には、ディナーの準備はすっかり整っていた。

ダイニングテーブルに置かれた料理から、
空腹を刺激する良い香りがリビング中に漂っている。

マッシュポテトを添えた、こんがり焼けたローストビーフ。
アボカドとクリームチーズのディップ。
キッシュ風にアレンジされたパンプキンプディング。フルーツたっぷりのサラダ。
キャセロール。焼きたてのふっくらパンと甘さ控えめなアップルパイ。

飾り燭台の蝋燭の灯が揺らめき、
部屋のクリスマスツリーに飾られたジンジャーマンクッキーがでゆらゆらと揺れている。

イヌが注いでくれているエッグノッグの甘い匂いを吸い込みながら、
ヘリは、もうすでに酔ったようにうっとりとした表情で椅子に座っていた。

「いつも、こんな風にイヌはお父さんとクリスマス休暇を過ごしていたの?」

「いや、二人きりで過ごすことは少なかったな。
近所の人や、父の友人達が家にくることもあったし、僕達が家に招かれて過ごすこともあったよ」

「男二人だけのクリスマスパーティーだと、華がないからね。
今夜はヘリさんがいてくれるから、嬉しいですよ」

笑って、ジョンがイヌの言葉に付け足した。そして、

「そうだ。クリスマスと言えば、もう一つ欠かせないものがあったな」

と、わざとらしく思い出したように、言って、イヌの方に目配せした。

「イヌ、リビングのブラインドカーテンを開けて」

「OK、父さん」

イヌが、リモコンのスイッチを押すと、天井まで高い、リビングの掃出し窓の
ブラインドカーテンが自動で開いた。

…何が始まるのかしら?

ヘリは、椅子に座ったまま、
開け放たれた窓から、外灯にぽつぽつ照らされた夜の庭に目を凝らした。

そんなヘリの後ろでジョンが、何かのリモコンのボタンを操作した。

すると、

庭の木々達が、一斉にぱっと明るくなった。
クリスマスツリーのように飾り付けられ、無数の電飾がつけられている。
それも、1本ではなく、高めの木全てにつけられていた。

光るオーナメント。サンタクロースや、流星や月。トナカイ。
エンジェルたちも可愛く、木の枝に乗って、光りながらこちらを見て笑いかけている。

広い庭中を煌びやかに彩るイルミネーションの光の洪水に、
ヘリは、圧倒され、吐息と共に思わず、「すごい」と呟いていた。

「すごく綺麗です。クリスマスの時期に、いつもこんな演出をされているんですか?」

後ろのジョンに問いかけながらも、ヘリは、庭から目を離せずにいた。

イヌは、イルミネーションよりも、輝いているヘリの顔を、目を細めた表情でじっと見て立っていた。

そんな二人の姿を後ろから見ながら、ジョンが満足げな顔で微笑んだ。

「ここまで、電飾をつけたのは、久しぶりです。イヌが子供の頃以来かな」

「お一人でつけたのですか?」

「いや。イヌが子供の時は、まだ私も若かったから、一人でつけたけど、
今回は、さすがに業者に飾ってもらいましたよ。気にいって頂けたかな?」

「はい。とっても素敵です」

ヘリは、コクコクと頷いた。そして、隣に佇むイヌと視線を合わせた。

「あなたも、初めて見た時感動したでしょ?イヌ」

「…そうだな」

ヘリに少し微笑んだ後、イヌは、庭に目をむけた。

当時を思い出しているのか、イヌの顔は、感慨深いものになっていた。

「では、パーティーの開式の点灯も無事終えたから、このイルミネーションを眺めながら、ディナーを始めよう」

ジョンの言葉で、イヌも席についた。

「ヘリさんとイヌが手伝ってくれたおかげで、料理も早く出来た。
ありがとう。今夜は、3人でおおいに盛り上がりましょう。ヘリさん。
食事もお酒も遠慮なく召し上がってください」

「お言葉に甘えて」

ヘリは、ジョンが手に持ってきた高級シャンパンやワインのボトルに目を輝かせた。

ジョンも席に座ると、並んで座るヘリとイヌを見渡した後、
乾杯用の酒の入ったグラスを掲げた。

「少し早いですが、こうして、3人でクリスマスの食卓を囲めて、本当に良かった。
イヌ、ヘリさん。メリークリスマス」

「メリークリスマス」

ジョンにならって、グラスを掲げたイヌとヘリは、微笑み合うと、酒に口をつけた。

一般的なクリスマスの定番料理ですよ。と言っていたジョンの手料理だったが、
見た目だけでなく、深みのある味も素晴らしく、豪勢だった。

普段は、体型を気にして食べる量を控えていたヘリだったが、
ゆっくりと味わいながら、美味しい料理と酒に存分に舌鼓を打った。

ジョンが明るく話し、イヌも楽しそうに笑っている。

心底、リラックスし、こうしていると、まるで何年も前から、
ジョンの家でイヌとこうしてクリスマスを過ごしてきたような気になったヘリだった。

食事が終わると、ソファ席に移動していて、ヘリがデコレーションしたクッキーをつまみ、
お茶を飲みながら、3人はさらにくつろいで歓談を続けた。

ふと、席をたって、部屋を出て行ったジョンが、
しばらくして手に数冊のアルバムを持って戻ってきた。

「ヘリさんがぜひ見たいと言っていたからね。イヌのアルバムを持って来ましたよ」

「わあっ!見せてください」

ヘリは、とびつかんばかりに、ジョンの持ってきたアルバムを受け取った。

「父さん、彼女に見せる前に、僕の許可を取って欲しかったな」

苦笑しながら、そうぼやくイヌに、ジョンが軽く肩をすくめてみせた。

「見られて困る写真は無いだろう?」

「見せたいか、見せたくないかは、僕の判断だよ」

「どうして~?つきあっている彼女に、隠し事があるわけ?」

いい気分で酔っ払っているヘリは、ジョンという後ろ盾もついて、
すっかりイヌの上手にいるつもりになっていた。

「わかったよ」

イヌが、諦めたように吐息をつくと、「好きに見ればいい」とアルバムをヘリの手の上にのせた。

…やった。

ジョンと顔を見合わせて、にんまりと笑い、これ見よがしにピースサインをするヘリに、
イヌがそっけなく言った。

「そのかわり、韓国に戻ったら、君のアルバムも全部見せてもらうからな」

「えええ~?」

大学頃の写真の大半は捨てていたが、
思春期までの写真は、エジャがアルバムにきちんと整理してとってあるだろう。

とくに受験前に、かなりふっくらとした体形になっていた過去のヘリが写った写真も。

「彼氏に隠し事は無いんだよな?」

分かっていて、意地悪く言うイヌを、恨めしそうに見ながら、
「べ、別にいいけど」と、ブツブツ答えて、ヘリは、心の中で、
イヌが韓国に戻ってくる前に、エジャにアルバムの居所を聞いて、全部隠してしまおうと、決意していた。

ヘリは、アルバムをめくった。

…あ、この写真。

最初に飾られていたのは、イヌの部屋で見たのと同じ写真だった。

ジョンとイヌ、そして、イヌの母親が共に写っているもの。

ヘリは、横に座っているイヌと、はす向かいに座っているジョンの視線を感じながらも、
コメントできずに、そそと次のページをめくった。

ソファで眠っている少年のイヌが写っていた。

ソファは、今、リビングに置いてあるものと違っていたが、
ジョンの家のものだろう。

イヌは、やはり眠っているような大きな犬に頭をあずけて横たわっていた。
薄茶色の毛のゴールデンレトリバー。

「もしかして、マリー?」

ヘリの言葉に、イヌが「そうだよ」と答えた。

「マリーも若かったな」

ジョンが、しみじみと言った。

「マリーは、イヌにすぐになついていたな。
散歩も、イヌに連れてもらいたがってね。イヌが大学生の時に亡くなったけど、
それまで、イヌが家にいる間は、べったりとくっついていたよ」

おそらく、ジョンの家に来て、間もない頃の写真。
きっと、不安と緊張に満ち、心に深い傷を抱えながら始まった新しい家と生活。
でも、眠っている少年のイヌの表情は、ひとときの安らぎに安堵しているように見えた。

イヌが、アメリカに来て、最初に心を許したのは、マリーだったのかもしれない。

「マリーもあなたの事が大好きだったのね」

ヘリの優しさが滲んだ声と瞳に、イヌが黙って微笑んだ。

ヘリが次のページをめくった。

そこに、黒いマントをつけて、仏頂面で佇む少年のイヌの姿が写っていた。

ヘリは、思わず吹き出しそうになるのを懸命にこらえた。

ハロウィンの日なのだろう。
かぼちゃのランタンの光が背景に見える。

場所は、ジョンの家の庭先のようだった。

イヌの隣に、ホウキを持ち魔女の恰好をした少女が一緒に写っている。
まだ子供のあどけなさがあったが、スラリと背が高く、その強気がにじみ出た雰囲気の面影は変わっていない。

「ジェニーさんね」

ヘリが微笑みながら言った。

「二人とも、とっても可愛い」

イヌが苦笑いをした。

「父さんに無理やりマントをつけられたんだ」

「本当は、狼男か、ドラキュラのメイクもしたかったんだけどね。
この頃のイヌは、まだ背も低めで、可愛かったな」

「確かに、背は高くなったわよね」

16年前の少年のイヌを知っているヘリが言った。

「ハンサムにもなっただろう?」

過去にマンションの庭先で言ったヘリの言葉を取り出して、
イヌがそっけなく言った。

「そうね。この後、どうハンサムになっていったのか、楽しみだわ」

ヘリがそう言って、わくわくしながら、アルバムをめくっていった。

ヘリの知らないイヌがいた。

バッグを背負って、学校に行く前、スクールバスを待っている様子のイヌ。
ジョンとどこか旅行先で撮ったものだろうか。両手をズボンのポケットにいれて、
ベンチに座って、どこか見ているイヌ。
背景で笑っている人が大勢写っている部屋の中。チラリとこちらを見ながらも、食事を続けているイヌ。

カメラを向けているのは、もちろんジョンだろう。
だが、アルバムの最初の方は、カメラ目線で、イヌが笑っている写真は少なかった。

楽しそうな雰囲気の場所でも、イヌの顔が晴れやかに写っているものは無い。

お母さんを亡くして、ジョンの家に来て、まだ間もない頃なのだろう。

そして、クリスマスの日らしい写真が出てきた。

今と同じようにイルミネーションが輝く、ジョンの庭先が写っていた。

その中で、大きな木の下で、上を見上げて立っているイヌ。

「イヌが、うちに来て、最初のクリスマスの日だよ」

ジョンが言った。

美しく輝くクリスマスツリーの下で。
少年のイヌの表情が、今までより和らいで見えた。

イヌの目に、この光がどう映っていて、この時何を考えていたのだろう?

ヘリには分からなかった。

ただ、この後、写真に写ったイヌの表情がほんの少しずつ変わってきたように思えたヘリだった。

そして、アルバムのページをめくるたびに、精悍さが増してくるイヌ。

丸みのあった顔は細くなり、手足が伸び、
しなやかではあったが、体つきも逞しくなっていく。

カメラに向けて、少し笑顔をむけている場面も多くなってきた。

次の写真までの時間が、数か月も空くこともあるようだったが、
それでも、ジョンは、何かの折には、イヌを写していたようだった。

ジョンの友人が営んでいるという、ワイナリーらしき場所で撮った写真もあった。
イヌが以前、話してくれていたように、緑豊かで美しい土地が写っていた。

「旅行先で撮ったものもいっぱいあるんですね」

「ええ、長期の休みの時には、イヌとよく旅行に行きました。
キャンピングカーで、遠くまで行くこともありましたし、外国も。
短い休暇の時は別荘や友人の家にイヌを連れて遊びに行きましたよ」

「お父さんは、写真を撮るのがお好きなんですか?」

「ええ。好きです。イヌは、カメラを向けられるのが苦手みたいだったけど」

「そうなんですか?でも、人を撮るのは、得意みたいですよ。ね?」

…しかも、こっそりと。

過去に、ヘリを尾行して監視していた時、人に写真を撮らせていたようだったが、
おそらく、自分も撮っていたに違いない。

ヘリのからかうような言葉と視線をイヌは、素知らぬふりで無視し、
紅茶を飲んでいた。

イヌの、大学の卒業式の写真。
そして、司法試験の合格証書を持ったイヌとジョンの写真を最後にアルバムは終わった。

ヘリは、ほーっと深い吐息をついて、アルバムを閉じ、
お礼を言って、アルバムをジョンに返した。

「満足した?」

イヌがクールに聞いた。

「ええ、とっても」

ホームパーティーらしき写真で、ジェニーの姿をちらほらと見かけることはあったが、
このアルバムの中で他の女の子や女性と親しげに映っているイヌの写真は無かった。

実は、そんな事も若干…かなり気にしながら見ていたヘリだった。
そんな気持ちを誤魔化すように、ヘリは、もう1つひっかかっていた事を口にした。

「不思議ね。確かに、昔、1度だけ、子供のあなたに会っているんだけど、
なんだか、もっと会っていたような気がするの」

どうしてだろう?アルバムを見たせいで錯覚したのだろうか?
少年の頃のイヌと会って、もっと話をしたような、そんな記憶があるような気がしてくる。

…会ったのかもな。

首をかしげて、一人で訝しがっているヘリに、イヌが黙って微笑した。

「うん。運命の相手って、どこかで会った気がするって言うから」

自分の問いを勝手に自己完結して頷きながら、ヘリは、もう次の行動の為に
気持ちが切り替わっていた。

「お父さん」

ジョンの方を見やってヘリが言った。

「私、お父さんにクリスマスプレゼントを持ってきているんです。
受け取って頂けますか?」

「もちろん。それは嬉しいな」

ジョンがにっこり笑った。

ヘリは、イヌの方を「あなたの分は後でね」と言う目でチラリと見た。
そして、いそいそと立ち上がると、リビング角の観葉植物の影に隠していた物を取って戻ってきた。

「私の手作りなんですけど…」


もじもじと照れたヘリの言葉と共に手渡された箱に、
ジョンだけでなく、イヌも興味深い視線を向けた。



(「聖夜の祈り」10終わり、11に続く)


登場人物


マ・ヘリ
ソ・イヌ

ジョン・リー(アメリカに住むイヌの養父)


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小説書くなら、体調が落ち着いている今でしょ?な時に、
昨日から、今更、何の記事を書いてるかというと。

「検事プリンセス」の設定の謎なんですよ(汗)

昨日の、みつばの二次小説の中での時間軸がずれていた件は、
単にみつばのミスなんですけど。

それに、どうして、気付いたかっていうと…

現在、みつばは、テレビは、とった録画を細切れに見る時間しかなくて、
小説も落ち着いて書けないので、せめて、今後更新する話のプロットを
もっと練っておけば、書ける時にすぐにアップ出来るんじゃないかと思い、
検事プリンセスのドラマをちょこちょこ、暇がある時に見直してるんですよ。

今後の話は、ドラマ中の出来事とリンクすることも多いので、
そういう場面も含めて、しっかり見てたんです。

今まで、ほとんど意識してなかったイヌ×ヘリが出てこない
シーンや設定の場面もね。

そしたらですよ。8~9話で、ヘリが担当した殺人事件。
イヌが、ヘリの運転手やったり、一緒にラーメン食べたシーンのところね。
あの事件の証拠写真が2010年1月ってなってたんですよ。
1995年にユン・ミョンウの事件があって、それでイヌもヘリも、ついでに二次小説の中で、みつばも(笑)何回も「15年前の事件」って言ってるんだから、当時は2010年に決まってるじゃん。…って気づいたのですが。

それよりも、昨日の記事で自分自身がまとめた年表で、
やっぱり、おかしい事に気付いたんです。

私、イヌの誕生日1984年9月24日って書いてましたけど(汗)

ドラマ中、12、13話で、イヌの戸籍の書類が出てきて、
それで、そこに1981年9月24日ってなってたんですよね。

何回か、イヌの誕生日も、ブログで祝ってるじゃない。自分。
どうして間違えるかな~とまたまた勘違いを呪ったのですが、

あれ?やっぱり変じゃない?

1981年にイヌが生まれたのなら、2011年には30歳(かぞえ31歳)だよ?
…それは勘違いしていた2010年にしても29歳(30歳)

おかしくない?
だって、1995年のユン・ミョンウの事件の後に、イヌとお母さんは渡米してる。

イヌは「小学校6年の時に、渡米した」「母は13歳の時に亡くなった」って言ってるのよ。

1995年の時点で12歳、数えでも13歳じゃないの?
なのに、1981年生まれだったら、14歳だよ?

数えだったら、1、2歳年が上になるって計算も分かるけど、
これ、西暦だから。数えでも15歳とかになるよ?

それで、韓国の義務教育ってどうなってるの?って調べたけど、
日本と同じだって。なら、やっぱり小学6年の時は12(13歳)だよね。

それに、イヌは9話でヘリ母に年齢聞かれて「ヘリさんと同じです」って言ってる。

ヘリは、この時点で26か、27歳のはず。

やっぱり、2歳くらいイヌの方が年上っぽいよ?

以前、やっぱりおかしいなって思って、これを検証した時に、数えっていうことと、
ヘリは、司法試験を受けたのが、イヌより2年遅いから、やっぱり同級生なのね♪って
ブログでは、結論にたっしていたけど、ヘリの事は置いておいても、やっぱりイヌの年は変ですよ。

そこで、ジェニーの年齢のことも、以前、このブログで謎とか言ってたのだけど、
ジェニーは、ヘリより年上であることは間違いなさそうなんですよ。
雰囲気とかイヌとの会話で。

日本語訳ではあるけど、ヘリの事を「あの子」とか言ってたし。

だから、ヘリより2歳くらい上だって思ってました。
だから、同級生のイヌもジェニーより2歳くらい下って勝手に設定してたけど、
もしかして、イヌはジェニーと同級生?(汗)

それで、15年前は、じつは中学2年くらいだったと。

そういえば、読者さんもコメントで言ってたけど、
回想シーンのヘリがイヌよりも幼く見えるって。

もし、1995年の時点で、設定が、ヘリが12歳で、イヌが14歳だとしたら、
うなずける。

じゃあ、イヌが年を嘘ついてたの?って話になるのですが。

本性をなるべくばれるのを遅らす為にしては、大した嘘でも無い気が。
それに、イヌは、ヘリとの会話では本性や本心を偽ったりしても、嘘はついてないんですよ。「父がアメリカで会計事務所やってる」って話も実父は亡くなってるって事は言ってなくても、養父が会計事務所をやってるのは事実。
年だけ、ごまかすかな~?

うーん。分からない。

ただ、ドラマに出てきたイヌの戸籍。ハングル文字がさっぱり分からないけど、
ネットで、戸籍の書類見本見て、調べてみて、誕生日が1981年9月24日って書いてあることは間違いなさそう。

あと、ごちゃごちゃ下に書いてある情報が分かれば、謎が判明するのかな?

でも、たぶん、国籍のこととか書いてあるっぽいのですが。
2007年に米国から戻ったとかね。←適当に言ってます。


イヌの戸籍みて、その後の13話で、ショック状態が大きくて、
立っていることも出来なくなったヘリちゃん。

もしかすると、「年齢詐称してたのね」って事にも気づいたとか?←違う。

文字が、読める方がいらっしゃったら、ドラマ12話ラストで出てくるイヌの戸籍読んでみてね♪←誰かにたよろうとしてる?

みつばも、身体が動けるようになったら、ハングル語勉強してる友人に会って聞こうかなって思ってます。どうして、こんなこと知りたいの?とか聞かれそう(苦笑)


年表も年齢も、気にしなければいいんですけどね。
でも、二次小説といえど、妄想といえど、リアリティも欲しくて、
なるべく原作の設定を生かしたいところもありまして。

それに、イヌの本当の年齢が2つや3つ。違うところで、どうってことないんですけど。
2014年の段階で、33歳でも。イヌはイヌだから♪
少なくとも…「ママは若く見えるよ。32歳くらいに見える」と長男に言われた、みつばより若いから(笑)


小説更新じゃなくて、ごめんなさい。

どうってことないって言いながら、
昨日の記事、直すのと一緒に、
やっぱり、気になった(笑)イヌの年齢についてでした。


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ブログを開設して、そして、検事プリンセスの二次創作はじめて、
3年近く。

今さらですが、二次小説の設定で、大きなミスをしていた事に気付きました(汗)

いや・・・もしかすると、最初は間違ってなかったのに、
何か、1度勘違いしたものが、そのままいっちゃってたのかも。

じつは、ですね。

検事プリンセスの時間軸が間違ってたんですよ。

どういうことかっていうと、
ドラマ本編の中の時間は、2010年の出来事でした。
それで、16話、最終回でイヌとヘリが再会した1年後は2011年の5月。

当然、その続きを二次創作していたのだから、
2011年の5月からの物語を書いているはずが。

2010年になってる(汗)
しかも、結構早い段階で、思い込んでいたようで。

西暦カレンダーの曜日をチェックしながら、時間の流れを考えて、
小説書いていたんですよ。
ヘリは公務員だから、土日は休みなんですよね。
でも、みつばの小説は、2011年の話が2010年のカレンダーになっているから、曜日がずれてる。

別に二次小説なんだから、細かいことはいいじゃない。なのですが、
「イヌの誕生日」やら、「100日記念日」が、そういうわけで、…あ~あ…(汗)

みつばが、毎日、二次小説だけを更新できていたら、
ドラマ後の時間通りに今頃2014年の話とか書けていたかもしれないけど(←いや、絶対に書けて無い)

実際は現在、「聖夜の祈り」、2011年の冬のクリスマス話を更新中。
・・・これまた2010年のつもりで書いてましたけどね。


…で、もうすでに、書いちゃっている先の話、2012年の「ここにいるから」「夢桜」「温泉へいこう」等は、そんなに曜日のことを書いてないので、よしとして。

もう書いちゃってるものもなおせないから、

「聖夜の祈り」が終わったら、次の年の話。2012年から、ちゃんとしよう♪

…と思った次第。

いやいや、一体、どこで大きな勘違いしちゃってたのかな。

自分の頭を整理するためにも、あらためて、
検事プリンセス年表まとめてみました。

1981年(?) 9月24日 ソ・イヌ誕生。

1995年 5月20日 ユン・ミョウンウ殺人事件。イヌの父が犯人として逮捕され、急死。
1995年 5月末か6月頃 イヌと母親が渡米。
1995年 9か10月頃 イヌの母親が交通事故で亡くなる

2010年 2月14日 ヘリ、偶然を装ったイヌとスキー場のホテルで出会う。
2010年 3月 ヘリ、検事として中部地検に配属。イヌと再会。
2010年 4月 ヘリ、イヌの正体と15年前の事件を知る
2010年 5月 15年前の事件が解決。イヌ、渡米。
2010年 11月頃 ジェニーがヘリを訪ねる。
2011年 5月 韓国に戻ってきたイヌとヘリ再会。

それで、
みつばのたまて箱の二次小説、「ここからはじめよう」が2011年5月の話ってことね。

これで大丈夫かな。

それで、現在、更新中の「聖夜の祈り」も、かなり前に作ったプロットだけど、
なんの疑いもなく、そのまま使用してたから、おやおやって事になってますが、
曜日のことは、気にしないでくださいね。←今更。

そんな感じで。

みつばは、ドラマは、毎日のように見てたはずなのに、こんな初歩的なミスに今更気づくなんて、…物語、設定より、イヌとヘリのラブシーンしか見ていなかったなって事が分かりますね(笑)

どうでしょう?
とっくに気づいていた方。
分からなかった~という方。

あまり、大きなミスじゃなかったかしら?♪←いやいや。

では、また。
お待たせしてますが、「聖夜の祈り」10話も構成次第、近日アップ予定です。


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聖夜の祈り(9話)



困惑した面持ちでジョンを見つめたまま立ち尽くしているヘリに、
ジョンはニッコリと笑いかけた。

「愛する人を思いながら、ずっと会えないのは、とてもつらい事だ。
ヘリさんもそう思いますか?」

「はい…」

ヘリは、しっかりと頷いた。

イヌと会えなかった日々は、とてもつらかった。

「私にも身に覚えがある話でね」

ジョンが軽い吐息をついた。

「少し、私の昔話も聞いてくれるかな?料理をしながらでも」

ヘリは、またしっかりと頷くと、アイシングを作る手を再開させた。

「私には、昔ずっと片思いしていた女性がいてね。学生時代の事です。
彼女は外国からの留学生だった。とても魅力的な人で、私は、すぐに夢中になったよ。
親交は深かったが、やがて、彼女は、自分の国に戻り、別の男性を選び、結婚した。
…私は、一度も彼女に告白出来ないまま、友人として彼女の晴れ姿を見送って。
もう二度と会えないと思っていました。
しかし、次に彼女と再会したのは、彼女のご主人が亡くなった後、
彼女が、一人息子を連れて、私に会いに来た時でした」

黙って聞いていたヘリだったが、ハッとなって顔をあげた。

…この話は。

鈍感なヘリにも分かった。

ジョンの想い人だったと言う人は。

「もしかして、イヌのお母様なんですか?」

そう率直に聞いたヘリに、ジョンが微笑したまま頷いてみせた。

「ええ」

ヘリは、また戸惑いを隠せない顔になった。

ここに来るまえに、イヌから聞いていたジョンの話が脳裏によみがえっていた。

ジョンが続けた。

「イヌの父親が亡くなって、彼女がアメリカに来たのは、
あの事件で、韓国では、彼女の味方が誰もいなくなったからです。
知人も友人も、親戚も、殺人者の妻と子供に手をさしのべてはくれなかった。
むしろ、彼女やイヌを阻害していたらしい。
学生時代にしか住んでいなかったアメリカに来るくらいだ。
相当追い詰められていたんだろう。

私を訪ねては来たが。彼女は、生活の面で決して私に頼ろうとはしなかった。
ただ、彼女に必死に頼まれた。
もし、彼女の身に万一のことがあったら、イヌをよろしく頼む、と。

彼女は、自分のことではなく、イヌの事を第一に考えてアメリカに渡ってきたのだろう。
誰も知らない土地で、イヌが負い目もなく生きていけるように。
そして何かあったら、友人として信頼していた私に託せるように。

でも、母子二人で、ずっと助け合って、この国で生きて、
いつかご主人の無実を晴らすために祖国に帰る事を夢見ていたはずだ。

しかし、あんな事故がおこってしまった」

イヌの母親は、イヌの目の前で、車にはねられて亡くなってしまった。

以前、イヌが初めて、母親の死の顛末をヘリに語った時のように、
当時を思い出したようなジョンも悲痛な顔をしていた。

目の前で愛する母を失ったイヌの苦しみと、
ずっと密かに愛していた女性を失ったジョンの悲しみはどんなに深かった事だろう。

ヘリは、感化されて、うるっときた涙腺を必死に押しとどめていた。


「お辛かったですね」

涙は止めても、震えたヘリの声に、ジョンがヘリを見た。

「もしかして、お父さんがご結婚されなかったのは、
今でも、イヌのお母様を愛していらっしゃるからですか?」

ふれてはいけない、と自分で押しとどめていたはずの事を、
ヘリは、感情に流されるまま口にしていた。

…イヌでも、気付いたのは、かなり後なのに。

空気を読むのは苦手なようで、他人の痛みや感情に敏感なヘリの
核心をついた問いかけにジョンが小さく微笑んだ。

「子供の頃のイヌは養子の自分に遠慮して、私が結婚しないと思っていたようです。
本当は違ったがね。そう。ヘリさんの言う通りだ。
他の女性とつきあった事もあったけど、
心のどこかで彼女以上に愛することが出来なかった。

そして、想いを伝えることもつなげることもかなわなかったけど、
彼女の事をずっと思っている自分に気付いたんですよ。

私は、イヌの母親を忘れられなかった。…もういない今も。
たぶん、この先もずっと」

ヘリは、今度こそ、泣きそうになって、唇をぎゅっと引き締めた。

「でも、私は、そんな人生を歩んだことに悔いはないですよ」

ジョンの話に胸を痛めたようなヘリを慰めるように、ジョンが優しい声で言った。

「ただ、イヌには、あの子には似た人生を歩んで欲しくないと思ってしまった。
誰かを想い、その想いを心に閉じ込めたまま、ずっとこの先を過ごす人生をね」

ヘリは、ハッとなって義父を見た。
ジョンの顔は、もう悲しい思い出に浸ったものではなく、
優しい慈愛に満ちたものだった。

「昔の事件の事と、それが、どう解決したのかも、イヌが全部話してくれました。
イヌはアメリカに来ても、ヘリさんへの想いを手放す事ができなかったようだ。
ヘリさんもそうだったのでしょう?

それでも、今君たちが共にいる道を選ぶには、
きっと葛藤や困難があったのだろうと容易に推測できる。

だから、ヘリさんにどうしても聞いておきたい事があるのです」

ジョンがようやく今までの会話の核心に触れたようだった。
それが分かったヘリも神妙な面持ちで「はい」と答えた。

「イヌは、両親の事で長い間ずっと傷ついていました。
その記憶は薄まることはあっても、一生消えることは無いでしょう。
そんなイヌと、ヘリさんはこの先、一緒にいる自信がありますか?」

ヘリが、イヌの父親の事件に深く関わりがある男の娘という事実も一生変わらない。

お互いがその事で、気まずい思いをする事もあるかもしれない。

それでも、この先、共にいる覚悟はあるのか?

そう、ジョンはヘリに問うていた。

昔、ヘリがユン検事を好きだと言っていた時、
イヌがヘリに言ったことがあった。

『君は衝動的で感情的に行動する。でも、彼は傷ついている。彼が君を受け入れた時、君は彼の過去の傷や現状をすべて受け入れられる自信と覚悟はあるか?あるなら、僕が協力する』

普段は意地悪を言ったり、からかったりしていたイヌが、真剣な顔で言っていた。

あの時、ヘリは、すぐに返答することが出来なかった。

イヌに言われて、初めて心から、相手の事を深く考えたことに気付いた。
自分の想いばかり一方的に押し付けていたことにも。
そして、もし交際が出来たとして、相手のすべてを受け入れられるのかどうかも。

『よく考えて』

イヌが言った言葉を、その後もずっと考え、
そして、それまで、一直線だった思いに戸惑う気持ちも生まれた。

だけど、今は違う。

1年間離れても、イヌを忘れられなかった。
再会した後、やはり感情の赴くままに、行動したかもしれない。

だから、つきあえて、夢見心地のような日々を過ごしてきたけど、
過去にあった事を忘れたわけじゃない。自分もイヌも。

それに、まさに、ほんの半月ほど前、こじれかけた事もあった。

『この先も、こういう事があるだろう』
『それでも、僕たちなら乗り越えられる』

イヌがその時言った言葉が頭をよぎった。

…うん。

ヘリは、記憶の中のイヌに頷くと、しっかりとジョンを見据えて口を開いた。

「あります」

過去とイヌが背負ってきた物を一緒に背負いたい。
そして、イヌの傷が少しでも癒されるようにしてあげたい。
一緒にいることで、むしろ古傷が痛むリスクがあったとしても、
それでも、一緒にいたいとイヌが言ってくれたから、共にいる覚悟が、私にはある。

落ち着いた声で、はっきりと答えたヘリに、ジョンが優しく目を細めた。

「ありがとう。ヘリさん」

ジョンにはヘリの答えがすでに分かっていたようだったが、
安堵したように、吐息をついた。

「お父さんは、私が、イヌの側にいることを歓迎してくれますか?」

「もちろん」

ヘリの問いにジョンがきっぱりと言った。

「ヘリさんがイヌの側にいてくれることを心から嬉しいと思っています。
どうか、イヌをよろしくお願いします」

「はい」

ジョンは自分の昔話を語ったが、やはり本題は、イヌの事だった。
ジョンが、自分の想いよりも、養い子のイヌを一番に大切にして生きていることを知ったヘリだった。

「これからも、いっぱい喧嘩して、いっぱい仲良くしてください」

今までの厳かな雰囲気を一変させて、ジョンがおどけたような口調で言った。

「男は好きな女性の前ではかっこうをつけたがります。イヌはヘリさんに甘えているんですよ。ヘリさんにはご迷惑かけますが、そのあたりをどうか受け止めてあげてください」

「はい」

ヘリは、クスクスと抑えきれない笑みをもらしながら頷いた。

ジョンは、ヘリににっこりと笑いかけると、調理の手を本格的に再開した。

ヘリも出来たアイシングと飾り菓子を焼けたクッキー生地にデコレーションし始めた。

「お父さん、1つ聞きたいことがあるんですけど」

「ん?」

浮かれた手つきで、口元はゆるみっぱなしのヘリがジョンに聞いた。

「以前、イヌから、お父さんに私の写真を見られたって事をちらっと聞きましたけど、イヌは私のどんな写真を持っていたんですか?」

ジョンに写真を見られた事があると苦笑交じりで語っていたイヌだったが、
その後、ヘリがどんなに問い詰めても、恍けて教えてくれることは無かった。
一体、どんな状況でジョンに写真を見られたのだろう?

「ああ、ヘリさんの写真は…。
あれは、確か、私が仕事帰りにイヌのアパートを訪ねた時のことかな。
ソファの上に君が写った写真が1枚置いてあってね。イヌがそれに気付いた時には、私は可愛く笑った君の耳についたイヤリングの形を覚えるほど見た後だったな」

「・・・・・・」

ソファに置いていたんじゃなくて、“落して”いたんだわ。

ヘリは思った。

携帯電話の待ち受けにしていたわけでも、写真立てにいれて、デスクに置いていたわけでもない。イヌがそんな風にヘリの写真を持っていた、などとロマンチックな想像もしがたかったが、やっぱり現実は、そんなに甘くなかった。

おそらく、また、うっかりと落としていたのだろう。
ぼんやりとヘリの昔の写真を眺めていた後に。

「あの人って床の上に私の写真を飾っておくのが好きなのかしら?」

ぶつぶつ呟きながら、でも、全部捨ててしまうと言っていた自分の写真を
イヌがアメリカに持って行っていた事が嬉しかったヘリだった。

「お父さん、イヌの昔の写真とか、アルバムってありますか?
あったら、ぜひ見せてください。」

「ええ、とってありますよ。あとでお見せしましょう」

「よろしくお願いします!」

…やっぱり、イヌではなく、養父さんに頼んで正解♪

ヘリは、嬉しさのあまり、小さく小躍りした。

その時、リビングからエントランスのセキュリティーロックが安全に外された事を知らせる音が聞こえた。

「ああ、イヌが帰ってきましたね」

そう言ったジョンとヘリが、リビングの方に顔を向けていると、
やがて、「ただいま」と言うイヌの声がした。

「父さん、買ってきたよ」

そう言って、エコバッグから、ジョンの頼んだ品物を出しながら、イヌがキッチンに入ってきた。

「ああ、ありがと。イヌ。御苦労だったね」

ジョンが、イヌから調味料を受け取ると、蓋を開け始めた。

「おかえりなさい」

ニコニコというより、まだニヤニヤとしたしまりのない顔でイヌを迎えるヘリに、
イヌが怪訝な顔になった。

「頬がやけにゆるんでるな。どうした?」

「あなたが帰って来たのが嬉しかっただけよ」

「何か手伝って欲しい事でもあるのか?」

「ないわよ。ほら、クッキーのデコレーションはバッチリよ」

ヘリが、目の前のクッキー生地を手で示した。
ジンジャーマンの型抜きをされたクッキーにアイシングで目鼻がつき、
服の模様などが鮮やかに飾り付けられていた。

イヌが、まじまじとクッキーを眺めた。

「やけに目つきの悪いジンジャーマンがいるな」

「それは、“意地悪男”よ。でも、見かけは悪くても味はいいんだから」

「中身は父さんが作ったからな」

イヌは笑うと、ヘリの背中にそっと優しく触れた。
そしてジョンの隣に並んだ。

「父さん、手伝うよ」

「うん。もう後は、オーブンで焼くだけだ。
それと、片づけを頼めるかな。私は、庭の仕掛けの確認をしてくるよ」

そう言って、ジョンがエプロンをはずした。

「庭の仕掛け?…ああ」

少し思案した後、何のことかわかったらしいイヌは頷いた。

「庭の仕掛けってなんですか?」

話が聞こえていたヘリが、不思議そうに聞いた。

「それは、後でのお楽しみに。ヘリさん」

ジョンが、にっこりと意味ありげに笑うと、キッチンを出て行った。

…なんだろう?

ヘリがイヌの方に答えを求めるように見やっても、
イヌも意味ありげに笑って、肩をすくめてみせた。

「僕がいない間、父とうまく話せた?」

イヌが、軽く洗い流した調理器具たちを食洗機に入れながら聞いた。

「ええ。うまく話せたかどうかは分からないけど。楽しかったわ。
私、イヌの養父さん、好きよ」

「うん。君なら、父さんと気が合うと思っていたよ」

イヌの背中から嬉しそうな声が聞こえた。

…あなたも好きよ。イヌ。
あの頃から、離れている間もずっと好きだったわ。
あなたも、私のこと、同じように想ってくれていたんでしょう?

そう思い、クッキー生地を天板に並べながら、

イヌのスラリと均整のとれた背中を、
ヘリは後ろから抱きつきたい想いで見つめていた。



(「聖夜の祈り」9終わり、10に続く)


登場人物


マ・ヘリ
ソ・イヌ

ジョン・リー(アメリカに住むイヌの養父)


休止、時々、更新。

お休み中も、ご訪問、コメント、拍手をありがとうございます!

ところで、最近、すっごく重大な事に気づいちゃったんですよ。
検事プリンセスの二次小説の設定で、かなり大きなミスをやってたことに。
誤字、脱字含め、いろいろ間違いを教えて下さる方もいらっしゃったのに、
この件に関しての指摘は、今まで1度も無かった気がする(汗)
あまりに、堂々と書いていたせいかな~…←読者さんに頼るな。

今回話から、間に合えば修正…出来るかな。

…って、さあ、みつばが、勘違いして、大きなミスをおかしていた
部分っていったい何でしょう?

次回の更新までに答えを見つけてね♪←もう気づいちゃってる人多数だけど、
優しく見守ってくれてるだけだって。

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こんばんは。みつばです。
休止宣言しておいて、時々突発に更新していたりするブログですみません。

体を休める時に休まないといけないのですが、どうも、今年の後半から来年以降の方が長期で休止する可能性が高いので、二次創作を更新出来るうちに、少しでもしておきたいなと。

それで、とり急ぎ、INDEXをそれぞれ更新させておきました。

検事プリンセス二次小説INDEX2
検事プリンセスパラレル二次小説INDEX(ヘリ兎と猟師イヌ)
検事プリンセスイラストINDEX2
検事プリンセス1コマ漫画劇場INDEXなど。

小説の方は、「プリンセスクッキー」「プリンスゲーム」や、「続・ヘリ兎と猟師イヌ」の短編などを更新。

「聖夜の祈り」はリンク間違いがあったのに気づいて、なおしておきました。

「聖夜の祈り」は現在8話め。あと数話続きます。
そして、続いて、補足の番外編を更新予定。

INDEXに関してのお知らせは、これでおしまいです。

ご挨拶は。

ずっと以前から来て下さっている常連さんや毎日ブログを見に来て下さっている方もいらっしゃるのですが、最近、新しくいらっしゃった方が多いので、改めてご挨拶を。

コメントやメッセージを読むかぎりだと、最近、BSと、どこかの局で「検事プリンセス」が放送されていたということで。

元々ドラマのファンだったけど、最近、「みつばのたまて箱」を見つけて下さった方も。

コメント、ご訪問ありがとうございます!

「検事プリンセス」にはまったとか、好きだ。という話は、いつ教えてもらっても、嬉しいです。

同じドラマファン、イヌ×ヘリ好きの方が、どこかにいる。と思うと心強くて。
もちろん、みつばも、好きな気持ちは色あせてはいないのですけど、
他の方の、はまってるー!という強い気持ちに触れると、わくわく感が増えます。

でも、ファンの方が増えて、ブログにもご新規さんがいらしている時に、
更新が滞っていて、申し訳ないです。

本当に辛抱強い常連さん達に支えられている「みつばのたまて箱」なんですが、
萌えが続くかぎり、二次小説を読んで頂けると嬉しいです。


あとは、お詫びを。

最近は、出来るかぎり体を安静状態にして休めているので、ネットやテレビもあまり見て無くて。

「男が愛する時」も、ごめんなさい。以前にも他の方にコメントでおすすめして頂いたドラマだったので、地上波放送の時、録画してたのですけど、ほとんど見られずに消してしまいました。検事プリンセスの音楽が使用されていた事に気付かなかったです。検事プリンセス好きで、こちらのドラマも見た方ならきっと気づかれていたでしょうね。

今のところ、みつばは、韓国ドラマでは「パスタ~恋ができるまで」と「アラン使道伝」を録画してます。時間がある時に、細切れに視聴中。

だけど、1日1回は、イヌとヘリの顔を見ます♪

拍手コメントをありがとうございます!
お返事が遅くてごめんなさい。

公開の方には返信を書きますので、ご自分が書いた拍手のページを覚えておいてください。
もちろん、「裏箱」拍手の方も、非公開の方のも全部ありがたく読ませて頂き、いつも励まされています。

ところで、「裏箱」なんですが、見方は、こちらの記事(「裏箱」に関しての説明はこちらから。
注意事項をよく読んでご覧くださいね。)を参照にして探してみてください。

ちなみに、「裏箱」説明やINDEX(タイトルリンク)は、ネット画面の左帯のカテゴリ欄にはいっているので、
ブログ内の記事を探す時はそちらのリンクを押してみてください。

携帯(ガラケー)で見ている方は、裏箱は最新1つしか見られませんが、パソコンやスマホであれば、全部見られるはずです。

表記事より過激さは増しているので、お気をつけて。

「いや~。萌えって本当にいいですね」

↑昔の映画コメンテーターさんの定番台詞風に(笑)

日本のどこかに検事プリンセス好きさんがいるって、思うだけで元気がでます。

では、次回は「聖夜の祈り」9話でお会いしたいです♪


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二次創作している時間がとれない昨今。

何か日記のように簡単に出来るものがないかと、苦肉の策であみだした
1コマ漫画劇場だったのですが、これも難しかったですね(汗)

しかし、ブログの左サイドバーから「最近の記事」として消えてしまう前に、
INDEXを作っておきました。

今は数が少ないですが、いつかまた創作出来るかもしれないし。


検事プリンセス1コマ漫画INDEX

「選択」

「よしよし♪」

検事プリンセスネタを元にしたみつばの絵日記みたいなものです。

見直してみると、

あー…「最近の記事」なのに、半年くらい前になってる~(汗)とか、
あの頃は仕事してたのね…先日、とうとう師匠のアシスタントを断ってしまったわ(涙)とか。

そういう事が分かります(笑)


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「聖夜の祈り」8話です。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX2」ページからどうぞ。
このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。


この話はシリーズの最新作になります。

「NYへいこう」「招かれるもの」の続編。



聖夜の祈り(8話)



スーパーでの買い物をすませ、家に戻ってきた
ジョンとイヌ、そしてヘリは、お茶を飲んで一息ついた後、ディナーの支度にかかった。

仕込みはほとんど済んでいると言っていたジョンの言葉通り、
料理の大半は、仕上げをするだけのようだった。

「さてと…じゃあ、ヘリさんには、クッキーの仕上げをしてもらおう」

ジョンが言って、冷蔵庫から、クッキー生地を取り出した。

「型抜きをして、アイシングでデコレーションするんですね?」

「うん。デコレーションはヘリさんの好きなようにしていいからね。
ヘリさんは、デザイナーだから、いいセンスを期待しているよ」

あえて、からかうようにウインクしてみせたジョンの雰囲気はイヌにそっくりだった。

「やだ。お父さんったら、プレッシャーをかけないでください」

苦笑しながらも、本気で困惑したようなヘリの顔にジョンが軽やかに笑うと、
今度は、イヌに指示を出した。

「音楽をかけて良いかな?私は料理をする時、雰囲気にあった音楽をかけるのが好きなんでね」

そう言って、ジョンがセットしたコンポからジャズのクリスマス曲が流れるキッチンで、3人はクリスマスディナーの料理を始めた。

サラダの野菜を、みごとな手さばきで綺麗に飾り切りしているジョンに圧倒され、
いつもながら、手際よく、調理するイヌに、感心の眼差しを向けながら、
ヘリは、ジョンから任された仕事を完璧にやり遂げようと、強張った手つきでクッキーを丁寧に型ぬきしていた。

その時、
「しまった」

突然ジョンが言って、料理の手を止め、持っていた調味料の瓶を振って見せた。

「この料理に必要な香辛料が足りないみたいだ。
イヌ、すまないが、もう一度スーパーに行って、これと同じものを買ってきてくれないか?」

「OK、父さん」

イヌは快諾すると、すぐにギャルソンエプロンをはずして、
キッチンから出て行こうとした。

「買い物なら私が行きます。スーパーまでの道は覚えていますから」

ヘリがあわてて言った。

さきほど、ジョンの車で行ったスーパーは、
ほとんど、ずっと大きな通りを走った場所にあったため、
道のりは複雑ではなく、初めてのヘリでも行けそうだった。

料理をする手がまだおぼつかない自分が、おつかいに行った方がいいだろう、と思ったヘリだったが、ジョンもイヌもいいよ、と首を振った。

「イヌの方が、土地感があるからね」

「君は、ここで父の手伝いをしていてくれ」

「はい」

二人に言われて、ヘリは素直に頷くしかなかった。


「じゃあ、行ってくる」そう言って、イヌが手をふって家を出ていった。

そして、ヘリは、ジョンの料理の手伝いを続けて、クッキーのデコレーションをするアイシングを作るのに奮闘した。

そんなヘリに料理を作る手を止めずに、ジョンが声をかけた。

「ヘリさん」

「はい」

「向こうでのイヌはどうかな?仕事もプライベートもうまくやってるかい?」

養い子のイヌの事を想い、気遣っている事がわかる
ジョンの問いかけに、ヘリは、そっと微笑んだ。

イヌが側にいる所ではしづらいが、ジョンがヘリに会って、
一番に聞きたかったところだろう。

「はい。とても」ヘリはうなずいた。

「イヌは、弁護士としてとても優秀で評判もいいようです。
ちまたでは敏腕弁護士と言われています。プライベートでは、とても良くしてもらっています」

「そうですか」

ジョンが嬉しそうに目を細めた。

その様子が、血がつながっていないのに、
イヌが機嫌のいい時の雰囲気にそっくりだと、ヘリはおもった。

「イヌは、お父さんと似ています」

「ん?」

「お会いしたばかりですけど、
時々、ハッとするくらい似ているって思いました」

「どのへんが似ているかな?」

追及してくるジョンを、微笑みながら、
ジッと見つめた。

そして、ためらう事なく素直に答えた。

「笑った雰囲気と、優しいところが」

「そうか、イヌは、君に優しくしてくれるかい?」

ヘリは、苦笑いを浮かべた。

「いつもは意地悪ばっかりしてきます」

「おやおや」

ジョンがびっくりしたように目を見開いてみせたが、
面白そうに、口元をほころばせていた。

「人をからかったり、言葉でいびったりして、反応を楽しんで、
悦んでいるように見える時もあるんですよ。だから、ついこっちも
言い返さずにはいられなくって。他の人の前ではすました顔をしているのに、
私の前だと大人気ない態度ばかりで困っているんです」

ヘリは気づいていないようだったが、頬をぷうっと膨らませて言いながら、養い親に、
イヌの普段の素行の悪さを包み隠さず告げ口するヘリの態度も、まるで子供だった。

アハハハハと、突然大きな声で爆笑しだしたジョンに、
ヘリは、ようやく我に返って、口を閉じた。

「喧嘩するほど仲が良いというけれど、
君たち二人を見ていると、それがぴったりの言葉だと思うよ」

そう言って、目じりに涙さえ浮かべて、楽しげに笑うジョンに、
ヘリは気恥ずかしげに首をすくめてみせた。

思い返せば、ジョンの前で、いつも通りのやり取りを繰り広げていた。

「私がここに来てから、お恥ずかしいところばかりお見せしちゃったみたいですね」

「いや、そんなことはないよ。
ヘリさんとイヌの普段の会話を聞いてみたかったのでね。
息子が恋人とはどんな話をするのだろうと思っていたから、
じつに興味深いです」

「そうなんですか。いつもは…ほとんどあんな感じです」

ヘリが、ちらっと先ほどまでイヌがいた場所を見た。

イヌが、猫をかぶっても皮がはがれるからやめておけ。と言っていたが、
確かにそのようだった。

「でも、いつも喧嘩してるわけじゃないんですよ。
これは、その~、私達のコミュニケーションの取り方というか、
愛情表現の裏返しみたいなもので~」

養父に誤解されたくない、という思いで、ヘリはあわてて言った。

「わかってますよ」

ジョンが優しく頷いた。

ヘリはホッとため息をつくと、再び手を動かし始めながら言った。

「さっきは、イヌが意地悪だとか言っちゃいましたけど、
本当はとっても優しくしてくれてます。時々分かりずらい時もあるんですけどね。
それに、嫌だなって事をされても、イヌがいい人だって分かってます。
だから、こうしてつきあっていて…」

照れて、はにかみながらも、そう続けるヘリを
ジョンはじっと見ていた。

そして、手に持っていた調理器具を静かにキッチンカウンターに置くと、
何か思案するように、目を閉じた後、再びゆっくりと開けた。

「…1年半前のことはイヌから聞いています」

ジョンが静かに言った。

「イヌは、君に随分酷い事をしたようだね」

ヘリははっとなってジョンを見た。

ジョンもヘリの方に顔を向けていた。
その目に、とても申し訳ないと言うような気持ちがあらわれていた。

「16年前のことも、もちろん知っています。ヘリさんのお父上とイヌの父親の事も。
イヌは、ずっと、父親の無実を証明することを目標にしていた。側で見守っていて、時に痛々しさを感じるほど、イヌは一心不乱にそのためだけに生きていたからね」

ヘリはふと、手のとまっている自分に気づいて、あわてて料理の手を再開させた。
しかし、ほとんど上の空で意識は完全にジョンの話にむかっていた。

「父親の無実を証明する。それを成し遂げて、帰国してきたイヌを私は立派だと感じたし、ほこりにさえ思った。ただ…その過程で、君を利用して傷つけた事をのぞいてはね。とても褒められた話じゃない」

どこかイヌを責めるような口調になったジョンにヘリがあわてた。

「イヌがどうお伝えしたのか分かりませんが、そのことはもう…」


…そうでもしなければ、もう方法は確かに無かったのだろう。
それに、そのことがあったからこそ、自分はイヌと出会えた。
イヌも自分にあやまってくれた。何度も…心から。

だから、その事はもう、いいのです。

そう言おうとするヘリにジョンがすまなそうな顔で微笑んでいた。

「君は、やはりとても優しい人だ。イヌの言っていた通りの女性だよ」

ジョンの言葉にヘリは当惑して口を閉じた。

「たしかに、あの子も随分苦しんでいた」

ジョンが当時を思いだしているような目で、
別の調理器具を持ち直した自分の手を見つめていた。


「帰国したイヌの顔は、自分の人生の目標をかなえて、新たな人生を歩んでいけるという喜びに満ちたものでなく、むしろ、苦渋に満ちたものだったよ。
それも、アメリカにいる間ずっとだった。まるで目的をかなえる前より人生を悲観しているようにも見えた。

そして、この家には住まずに、一人暮らしをすると言った。
建前は、もう、長い間一人暮らししていたから、その方が気楽だと言ってね。
でも、私の仕事を手伝いたいと言ってくれて事務所に入った。イヌは優秀で、私も助かっていたが、すべてを忘れたいというように、一心不乱に仕事をする姿は痛々しかった。仕事に人生を捧げているようなイヌの姿を側で見ているのは正直辛かったよ。
イヌもそんな姿を四六時中、私の前でさらしたくは無かったのだろう。
…だから、一人暮らしを選んだのかもしれない。

イヌは、君を傷つけて、そして、今までの生活を奪ってしまった事をとても悔やんでいるようだった。
それ以上に…この先の、君のいない人生を歩むことに絶望しているようにも見えたよ」


まったく初めて聞く話では無かった。


ジョンの話は、かつて、ヘリを突然訪ねてきたジェニーが話してくれた、
イヌの近況と似たような内容だった。

しかし、その時は、漠然としていたイヌのアメリカでの様子が、
今、養父から見たイヌの姿で鮮明に語られている。

そんな話を聞くことになると思っていなかったヘリは、衝撃をうけていた。

もちろん、イヌからは、今まで詳しくは語られた事のない1年間の空白の時間。

『そんな事で嫌いになれるのなら、アメリカにいた1年の間に、君の昔の写真を眺めていれば良かった』

イヌが、言ってくれた、そんな言葉から、
イヌも離れていた間も、ずっとヘリを想っていた。

そう分かる事が出来たから、十分に心が満たされた時もあった。

今、ジョンから語られた話は、あくまでジョンの視点で語られた事だった。
イヌ自身が、一人暮らしを選んだ理由まで、ジョンが言った通りとは限らないだろう。

しかし、ジェニーが言っていたように、養い親の目から見ても、
イヌが痛々しいまでに、変わってしまったという事は本当のようだった。


ヘリは、今、近くにはいないイヌへの、切ない思いに胸を締め付けられながらも、
そんな事を、改めてヘリに打ち明けたジョンの意図が分からずに当惑した。



(「聖夜の祈り」8終わり、9に続く)




登場人物


マ・ヘリ
ソ・イヌ

ジョン・リー(アメリカに住むイヌの養父)



久しぶりの「検事プリンセス」二次小説。
「聖夜の祈り」の続きを更新。

積もる話はありますが、まだ体調が要安静状態なもので(汗)、
とり急ぎ小説1話だけ更新させて頂きました。
母の日だからって、相方が気をきかせて、みつばに時間をくれました。

「聖夜の祈り」は完成までまだしばらくかかりますが、
また構成がすんだら、1話だけでも、または、数話連続で突発更新しますね。

ブログ休止中も、ご訪問と、拍手、ありがとうございます!
拍手コメント、コメント、メッセージのお返事、今の所は全部お返事させて頂きました。
万一、無いという方がいらっしゃったら、ご一報ください。

それでは、また、次回の更新の時に♪
皆様、お元気で。←自分もね。


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