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…イラストの失敗作をアップするな、という感じですが。


検事プリンセス二次小説「黒と白」のイメージのソ・イヌのつもりで
サラサラっ♪って描こうとしたら、
1か月ぶりの漫画描きなので、手が又動かなくなっていた(涙)

デッサンも手こずるわで。

それで、何回か描いたのだけど

ノリノリで描いたわりには、
つっこみどころ満載に失敗したイラストの1つ。


↓「黒イヌ」


ハードボイルドイヌ


え~っと、イヌが左利きになっているところとか。
夜なのにグラサンかけてるとか。
拳銃、画像見て描いたわりには適当だとか。


…あ、イラスト、反転すれば良かったのか!(汗)←今ごろ。


でも、みつばは、グラサン、黒スーツのイヌが、大好きなもので♪
ドラマ9話の朝、ヘリとマンション前で会ったイヌがそう♪
他にも8話、10話のグラサンイヌも。
雑記(ず~っと前)にも書いたけど、グラサンイヌが好きなあまり
自分のグラサン買いに行ったくらい(笑)

本日は、小説の続きが完成していないので、
「みつばのごみ箱」から拾ってきたイラストをとりあえずアップ。

ようやくまともに描けた黒イヌイラストは、
「黒と白」完結の後にアップします。

「黒と白」黒イヌ疑惑でハラハラさせてごめんなさい。
小説書いていたら、黒イヌが絵で描きたくなってしまっちゃって。
イラストでも小説でも、妄想通りにスラスラ創作出来たらいいな~(目標)


不定期更新中ですが、
ブログへの拍手、拍手コメント、ありがとうございます♪


↓やっぱり、小説の方がイメージ湧きます。の方も、
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テーマ:自作イラスト(二次創作) - ジャンル:アニメ・コミック

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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「黒と白」(5話)です。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX2」ページからどうぞ。
このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。

携帯更新していた「黒と白」の続きです。



黒と白(5話)


マナーモードで震えている携帯電話を、
ヘリは、グッと握りしめた。

そして、着信画面に指を這わせ、携帯電話を耳にあてた。

「…はい。マ・ヘリです」

『ヘリ』

電話の向こうから聞こえたイヌの声に、ヘリは目を閉じた。

「なに?」

『今、中部地検の近くにいる。少し出て来られないか?話がある』

ハッとヘリが目を開けた。

…中部地検の近くにいるですって?

ヘリは、思わずあたりを見回した後、声を落した。

「話ってなんなの?今話して」

『会って話したい』

「今仕事中なの。夜に会わない?」

『夜は会えない』

イヌが言った。

『急にアメリカに発つことになった。その前に君と話がしたい』

…え…?

ヘリは、驚きのあまり取り落としそうになった携帯電話を、
慌てて、持ち直した。

「一体、どういうこと?仕事なの?」

イヌがヘリの問いかけを遮るように「ヘリ」と呼んだ。

『悪いが時間が無いんだ。検察庁近くのいつもの公園のベンチで待ってる』

そう言って、イヌの電話は一方的に切れた。

「・・・・・・」

ヘリは、茫然となって、
無言になった携帯電話を持つ手を、ブランと力なく落とした。

しかし、すぐに顔を上げると、踵を返して駈け出し、
勢いよく近くの階段を下った。

外に出たヘリは、息を荒くしながら、周囲を見回し、公園の道を足早に歩いた。

ハン検事の話が本当ならば、ヘリの行動も常に監視され、
尾行もされている事だろう。

誰かにつけられているかどうかは確認出来なかった。

ほどなく、いつも待ち合わせしているベンチにイヌの姿を見つけたヘリは、
ホッとしたと同時に、緊張感に襲われた。

ヘリには、今自分のおかれている立場が、奇妙に思えて仕方なかった。

先ほど、ハン検事から、イヌが犯罪者であるような証拠を突きつけられたばかりだった。
それなのに、そのイヌが今、自分の目の前にいて、いつもと変わらない場所に座っている。

検察庁とイヌとの間に佇むヘリは、その先に進むことを躊躇して歩みを止めた。

そんなヘリを振り向いたイヌが見つけて立ち上がった。

「ヘリ」

…イヌ…。

イヌの声が、逆らい難い引力でヘリを引き寄せた。

「こんな急に呼び出すなんて変よ。何かあったの?」

冷静に聞いたつもりだったが、鏡を見なくてもヘリには分かった。
不安な感情がヘリの表情と声にはっきり出ていた。

心なしか、憂いを含んだように見えるイヌの瞳が、
そんなヘリの顔をじっと見つめた後、口を開いた。

「アメリカにいる養父が事故に巻き込まれたという知らせが入った」

「…え…?」

「意識はあるが、容体はあまりよくないらしい。
養父に会いに、僕は今夜の便でアメリカに発つよ」

「そうなの…それは、心配よね」

ヘリは、イヌの話を素直に受け止め、心を痛めた。

事実、イヌの様子はとても辛そうに見えた。

ヘリは、先ほどハン検事から聞かされたICレコーダーの話など
すっかり念頭から消し去っていた。

「大丈夫よ。きっと」

ヘリは、イヌを励ました。

「早く会いに行ってあげて。養父さんもイヌの顔を見たら、
きっと元気になると思うから」

イヌが頷いた後、言った。

「ヘリ、君も一緒に来て欲しい」

「どこに?」

キョトンとしたヘリに、イヌが畳み掛けるように言った。

「アメリカに。養父が君にも会いたがっているんだ。
いつか一緒に会いに行こうと思っていたが、もうその機会を失ってしまうかもしれない。
だが、僕は養父にはヘリと会って欲しい。…両親が出来なかったかわりに」

イヌの最後の台詞は、ヘリの心に響いた。

「頼む」

さらに、懇願するイヌの切なげな眼にヘリの心は動いた。

「分かったわ。一緒に行く」

コクリと頷いて見せたヘリにイヌがホッと表情を和らげた。
そして、上着の内ポケットから、封筒を取り出し、ヘリに差し出した。

「君がそう言ってくれるだろうと思って、もう航空チケットはとっておいた。
今夜、深夜0時の便だ」

ヘリは、封筒から航空チケットを取り出すと、無言で中身を確認した。
そして、出発時刻の印字に目を落した。

『…深夜に飛ぶやつを』

ICレコーダーのイヌの声がよみがえった。

「…私は定時で仕事が終わるわ。急ぐならもっと早い便に乗りましょう」

あの会話とは無関係だと信じたい思いでヘリが言った言葉に、
イヌがかぶりを振った。

「いや、その前に、僕にはやらなければならない仕事があるんだ」

…養父さんの命より大事な仕事?

口には出さなかったが、そう問いかけるヘリの眼差しに、
イヌが目を伏せた。

「…人の人生を左右する仕事だ。ほうりだしてはいけない」

唇を引き締めた、怖いまでに頑ななイヌの表情に、ヘリは何も言えなかった。

「もう行くよ。23時に出発ロビーで待ち合わせしよう。いいか?」

「ええ…了解」

再び頷いたヘリに、イヌは、ようやく笑みを見せた。

「ありがとう。じゃあ、空港で」

そう言って、イヌは、検察庁とは別の方向に去って行った。

ヘリは、白い封筒に入った航空チケットを黒い携帯電話に重ねて手に持つと、
検察庁に戻って行った。

一度、航空チケットを自室のバッグに入れた後、
ヘリは、ナ部長のオフィスに向かった。

部屋でヘリを待っていたのはナ部長だけでは無かった。

ナ部長、ユン検事、そして、ハン検事の3人が、部屋に入ってきたヘリを一斉に注目した。

「ソ・イヌと会っていたな」

ハン検事の問いかけに、ヘリは誤魔化すことなく頷いた。

「そうです」

「ソ・イヌは君に何を話した?」

ユン検事が聞いた。

「プライベートな事なので言えません」

ヘリは、そのまま黙して、3人の刺すような視線に耐えた。

「…分かった」

しばらくの沈黙の後、ナ部長が口を開いた。

「マ検事、これから君を拘束させてもらう」

「拘束?」

信じられない思いで、ヘリは、ナ部長を見つめた。

そんなヘリにハン検事が言った。

「事は重大な局面を迎えている。先ほど話した密輸の取引が、今夜行われる事が分かった。そこで、ソ・イヌは直接“あちら側”の人間との交渉役をすることになっているようだ。こうなった以上、もう、先輩も、上司も君をかばう事は出来ない。ソ・イヌをかばっている君は、我々にとっては脅威の存在だ。取引現場の捜査が終わるまで、検察庁で身柄をあずからせてもらう」

ヘリは、ハン検事の言葉に衝撃を受けた。

「取引は、今夜のいつ、どこでなんですか?その情報はどこから?」

「今夜8時に、仁川港埠頭の倉庫前。どこからの情報かは言えないが、確かだ」

もう、ヘリにすべての情報を教えるつもりは無いのだろう。
ソ・イヌとコンタクトを取っていると誤解されるような行動をとり、
共謀していると、思われても仕方が無かった。

「マ検事、君には、今日、捜査が終わる時間までオフィスにいてもらう。
外出は出来ず、庁内を出歩く時も、監視をつけさせてもらうからな」

厳しい口調で命令しながらも、ナ部長は、ヘリに労わるような眼差しを向けた。

「これは、君の疑いを晴らすためでもある。悪く思うな」

ヘリが二重スパイ出来るような人間で無いと信じているが、
ハン検事をはじめ、周囲を納得させる為だ。

ナ部長に同意したようなユン検事が、ヘリにそっと頷いて見せた。

抵抗も、説得も無駄な事を察したヘリは、素直にナ部長の命令に従う事にした。

ヘリには、ハン検事の言っているソ・イヌが、よく知るソ・イヌと同一人物である事がどうしても、信じられなかった。

…でも、これではっきりする。

今夜0時の便で、イヌはヘリと一緒にアメリカに発つことを約束していた。
もし、今夜8時の取引現場にイヌが現れなかったら…。

「マ検事」

オフィスまで同行していたユン検事が部屋の前でヘリに声をかけた。

「部長も、私も君が犯罪組織の一味だとは疑っていない。
だが、ソ・イヌをかばっているかもしれないと考えている。
君にとっては恋人だ。どうしても冷静な思考で物事を判断するのは難しいだろう」

ヘリは、じっとユン検事の顔を見つめた。

ユン検事は、ソ・イヌを黒にも白にも見えないと言っていた。
だが、本当は…。

「ユン先輩と部長は、…いえ、捜査班は、私を“おとり”にしていたのですね?」

問いではなく、確認。

「…今日すべてが終わるまで謝罪はしない」

ユン検事が答えた。

「この件で犠牲になったのは、先日殺された捜査官だけじゃ無い。
暗躍する犯罪組織の影で一般人が怯えて暮らす社会を無くしたい。そんな思いで長い時間をかけて捜査を続けてきていた。ソ・イヌの疑いを肯定するにも否定するにも、決定的な証拠が必要だった。
だが、もうじきはっきりする。今日の取引は、組織には重要なものだ。必ず、この国に滞在しているブローカーの代表が現場に出る。それが誰なのか、我々の目の前で明らかにしたい」

情報を与えたヘリを利用した。

本来なら、ナ部長とユン検事から話を聞いていた段階で、すぐに理解出来ていたことも分からなかった。やはり、ヘリが、冷静さを失っていたという他ない。

そんなヘリに、自分にかけられた嫌疑を晴らさせ、イヌの無実の証拠を見つける事を期待したわけでは無い。すべて、この日の為に、“被疑者”をたきつけようと画策したこと。

もし、ソ・イヌが全くの潔白だった場合は責任をとる。
ヘリに謝罪する事だけでなく、すべてにおいて。

そんな覚悟を秘めたユン検事の言葉に、ヘリも頷いた。

「はい」

ユン検事がヘリに手を差し出した。

「悪いが、君の携帯電話もあずかる」

…イヌと連絡がとれなくなる。

ヘリは、自分の携帯電話をかばうようにギュッと握り締めた。

「…私も今夜の現場に行かせて下さい」

無理だと分かっていながら、ヘリが頼んだ。

「自分の目で確かめたいのです。本当にあの人が罪を犯しているのかを」

ユン検事が首を振った。

「足手まといだ。マ検事にはここにいてもらう」

きっぱりと断ったユン検事にヘリがうなだれた。
そして、力なくユン検事に携帯電話を差し出した。

「オフィスでも現場の映像を受信した物が見られるようにしておく。
君の目で確かめろ」

ユン検事はそう言うと、ヘリの携帯電話を持って去って行った。

それからの数時間。

ヘリにとっては、とてつもなく長く感じた。

夜7時を過ぎた頃から、1秒を刻む秒針さえも重く、低速しているように思えた。

定時を過ぎた頃、ヘリの捜査官と事務官は帰っていったが、
その後、ユン検事付のイ捜査官がヘリの監視について、部屋の中で見守っていた。

ヘリは、黙って、デスクに置かれた小型モニターの画面を食い入るように見つめていた。

モニターには取引現場の映像がリアルで入ってくるはずだった。

重苦しい空気に耐えきれなくなったように、イ捜査官がヘリに声をかけた。

「少し緊張を解かれた方がいいですよ。
コーヒーでもいれますか?」

「ありがとう。お願いします」

ようやく、ニコリと笑ったヘリに、イ捜査官もホッと息をついて立ち上がり、
コーヒーを淹れはじめた。

「砂糖とミルクはどうします?」

「いらないわ。ブラックでー…」

ヘリがそう言いかけた時、モニターの画面に変化が現れた。

「イ係長」

とっさに呼んだヘリの声にイ捜査官がヘリのデスクに駆け寄った。

黒く乱れた画像が映り、ザーっ…という音と共に、
微かに、人の声が聞こえ始めた。

やがて、赤外線スコープが映し出した動画が
鮮明に見え始めた。

岸壁には停泊中の船が見える。いくつも並べられたコンテナ。
その近くに数人の男が立っている。

ヘリとイ捜査官は息をひそめて、モニターを注視した。

やがて、監視カメラが、埠頭先に止まった一台の黒っぽい車の姿をとらえた。

車から、人が降りてきた。
前から一人。後部座席から二人。

ヘリは、その中の黒いスーツを着た男を目で追った。

黒い短髪、スラリと背の高い後ろ姿。

…違う。イヌじゃない。
今日、イヌは仕事だと言っていた。
そして、養父に会うために、一緒に0時発のアメリカ行の飛行機に乗る約束をした。
こんな場所にいて、こんな事をしているはずがない。

夜だというのに、サングラスをかけている、その男の顔は
なかなか確認する事が出来なかった。

カメラを持っている捜査員も、隠れて、
離れた場所からの撮影に最大の注意を払っているようだった。

『もう少し、映像を拡大できるか?』

モニターからハン検事の声が聞こえた。

そして、会合している人物たちの映像が拡大された。

コンテナの前、先に来ていた者たちと握手を交わす黒スーツの男。

一人の男が、コンテナの蓋を開けて、黒スーツの男に示した。
男がコンテナの前にしゃがみこんだ。
そして、サングラスを外した。

「・・・!!」


男がゆっくりとこちらを向いた。

カメラがはっきりととらえた男の顔。
それは―――。

ヘリが、ハッと息をのんだ。

…イヌ!?

闇を背に、こちらを向いた男。

それは、まぎれもなく、ヘリの恋人、ソ・イヌの顔だった。



(「黒と白」5終わり 6に続く)



「検事プリンセス」のイ係長(捜査官)役のイ・ジョンソクさんの事を書いた雑記へのコメントありがとうございます♪

日本でも注目されている俳優さんなんですね。
色気のあるお顔です。
脇役で新人でも、こうして目が離せないって方いらっしゃいますよね。
そこから主役をされる方もいれば、名脇役で引っ張りだこになる方も。
検事プリンセスのヘリ父(サンテ)役の方など、ドラマに出ている時は、
社長とか、政治家とか、金持ちの父親とか。そういう役が多いですが、存在感があり、役もいつもぴったりのように見えます♪

ヘリ役のキム・ソヨンさん出演の新作ドラマも「Two Weeks」気になります。
サスペンス&ハードボイルド?系なのかな?地上波放送を望む♪


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検事プリンセス二次小説「黒と白」の続きがまだ完成していないので、
さらっと以前書いていた雑記の記事をアップしました。

今さらなんですが、驚いた事があったので。

韓国ドラマ「シークレット・ガーデン」で、
みつばが、一番気になっていた、ハン・テソン君というキャラクター。

このドラマでは、オスカー(主人公が大好きな歌手)に憎まれ口をたたきながらも
密かに好意を寄せるゲイの作曲家の青年という役の方。

役者名は、イ・ジョンソクさん。

気になったので、プロフィールを調べてみたら、
あれ?「検事プリンセス」にも出演されているらしい。

え?いました?どこでいました?

…と、一生懸命思い出そうとして、さらに調べてみたところ、

あ。。。

ヘリの先輩、ユン検事のオフィスの捜査官、イ係長だ。

あーっ。そうだったんだーっ。
びっくりした。

…で、「検事プリンセス」見直してみたら、
結構、出演されてました。
前半もそうだし、後半も、ヘリと一緒に被疑者逮捕の時に一緒にいました♪

確かヘリが研修さぼっていた事を言ったのも、イ係長だったけど、
ヘリの醜聞記事をユン検事の指示で削除したのもイ係長。

「僕がしましたよ~」とヘリにアピールしていたけど、
ユン検事に夢中だったヘリが全く聞いてなかったってシーン。

はちゃめちゃで呆れてはいても、美人なヘリが気になってたイ係長なのかな?

「シークレット・ガーデン」での作曲家ハン・テソン君(サン)の艶のあるしぐさと表情。
「検事プリンセス」での公務員のイ係長の素朴で真面目な感じ。

すごい。まるで違う役柄だから、別人に見えました。
役者さんってすごいな~…と感動。

この方、他にはどんな役をされたのだろう?って、気になってます。

今年日本でファンクラブも発足。
主演もされているドラマ等もあるようで。
これから、要チェックです♪


…でも、みつばはイヌさんが一番好き。←とりあえず「浮気か?」と誤解無きよう書いておく(笑)


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「黒と白」(4話)です。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
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携帯更新していた「黒と白」の続きです。



黒と白(4話)



…嘘でしょ?

ヘリは、声も出せずに、息をのんだ。

「マ・ヘリ」

無言で立ちすくむヘリに、再び、イヌが口を開いた。

「君は、何をしに来たんだ?」

グッと、背中に押し当てられた物の感触が強くなる。

「だから、言ったじゃない。聞きたい事があるって」

ヘリは、目を閉じて、努めて冷静な声を発した。

「話をしに来ただけ?」

「そうよ」

「ほんとか?」

イヌが、フッと息をついた。

「君が、隠し事をしている時は、
すぐにわかる。僕に誤魔化していることがあるんじゃないのか?」

ゾクリ…と、ヘリの背中を冷たい物が伝った。

…イヌは知っているの?

今、検察で、自分が疑われて調査されている事も、
私がその話を聞いたことも。

もしかして、全部知っている?

そんな事を考えて、ますます体を緊張させ
思わず目を閉じたヘリに、イヌのわざとらしいため息が聞こえた。

「今夜も“そういう気分”になったんじゃないのか?」

「え…」

「昨日みたいに。だから、僕に会いに来たのかと思ったよ」

「…は?」

急におどけた口調になったイヌに、ヘリは、
パッチリと目を開けて、体の硬直を解いた。

そして、とっさに、後ろを振り返った。

スッとヘリの背中に押し付けられた
硬い物の感触が消えた。

ヘリが後ろのイヌを見やると、
イヌは、ふざけた笑みを浮かべて、両手を上げていた。

その片方の手には…。

黒と銀色。
やや大きめの古い型だが、明らかに銃の形をしていた。

ヘリが、イヌのクローゼットの中で見た物と似た物。

「それは…」

「これ?」

イヌが、面白そうに、手に持っていた物を
指でくるくると回した。

「…おもちゃなの…?」

ヘリの、息をひそめたような問いに、
イヌが、「違うよ」と答えた。

「ほら」

イヌが、弄んでいた物をぱっと手に持ちかえた。

そして、クルリと反転させると、あっという間に
ヘリに銃口を向けた。

大きく見開いたヘリの瞳に、
口元に薄い笑みを浮かべたイヌの顔が映った。

引き金にあてたイヌの指がゆっくりと動くのを、
ヘリは、信じられない思いで凝視した。

しかし、次の瞬間。

カチリ…。

小さな音と共に銃口が光った。

「・・・・・・」

ヘリは、銃から発せられた“光”が
自分の胸元を照らしているのを、無表情で見下ろした。

「面白いだろ?」

ヘリの心境とは正反対なイヌの楽しげな声が聞こえた。

「…なんなのそれ?」

冷えたヘリの声にもイヌは気づかない様子だった。

「ピストル型万能ツールだ。ここはライトがつく」

イヌが、引き金を引くと、カチリという音がして、
銃口部分から光が漏れた。

ウキウキとして、引き金部分をいじっているイヌは、
おもちゃのピストルで喜んでいる小さな子供のように見えた。

「どうして、今そんな物を持っているのよ?」

「バスルームの棚のねじが緩んでいたのが気になっていてさ。
さっき、これで直した。ほら、この部分がドライバーになっている。
他にも、いろいろな道具がついていて、便利だぞ。
小型ナイフに、缶切りに、ワインオープナー…。
これがあれば、どこででも、君の好きな酒の蓋が開けられるな」

ヘリは、イヌのペースに巻き込まれないように
表情を引き締めた。

「どうした?怖い顔して。そんなに驚いた?」

本気なのか、わざとなのか、空気を読まないふりをしたイヌが、
睨み付けているヘリに嬉々として話しかけた。

ヘリは、イヌの問いかけには答えずに、
クローゼットの方に目をやった。

「…確かめたい事があるの。
あなたのクローゼットの中をちょっと拝見してもいいかしら?」

「見るだけ?いいよ」

すっかり機嫌を損ねたらしいヘリのご機嫌をとるように、
イヌが、軽い調子で承諾した。

ヘリは、足早にイヌの脇を通り抜けると、
クローゼットに向かった。

そして、この前、拳銃らしき物をみた場所の
引き出しを開けて、中を覗き込んだ。

・・・無い。

ヘリは、そのまま他の引き出しにも手をかけた。

どの引き出しの中にも、拳銃らしき物は
見当たらなかった。

…じゃあ、私が見た物は、今イヌが手にしている
万能ツールだったの?

そんな事を考えていたヘリの後ろで、
イヌののんびりとした声がかかった。

「探し物は見つかった?検事さん」

ヘリが後ろを振り返った。

万能ツールを手に、斜め向かいに
立って、ヘリを見ているイヌの微笑が不遜なものに見えた。

「私、昨日、シーツの替えを探していた時、
ここで、拳銃らしき物を目にしたの。それを確かめたかったのよ」

「それって、多分これだろ」

イヌが、万能ツールをヘリの方に投げた。

カシャン…。ヘリは、想像以上に軽い
万能ツールを手の中でまわしながら、まじまじと見つめた。

薄暗い部屋の離れた場所では、一見、本物のように見えたそれも、
こうして、まじかで見ると、やはり偽物だった。

昨夜、暗がりで、それも、一瞬目にしただけだった物は、
果たして、これだったのだろうか。

「…これって、どこで手にいれたの?」

「インテリア雑貨の店だ。すぐに気にいって買った」

「こんなの売っているのね」

「君も欲しくなった?」

…ちょっと、欲しいかも…。じゃない。

ホッとしたと同時に、無償に腹立たしくなってきたヘリだった。

「こんな物で、人をからかうなんて悪趣味よ」

…私がどんな気持ちでここに来たのかも知らないで。

「そう怒らないで。少しふざけただけだ。
どうした?今日は、ノリが悪いな。
表情も暗いけど、職場で又何かあったのか?」

顏を覗き込もうとするイヌからヘリは目をそらした。

「ヘリ?」

さらに近づこうとするイヌに、ヘリは、
手に持っていた“拳銃”の銃口を向けた。

「動かないで」

ヘリの低い声に、イヌは足を止めた。

演技した瞳は、驚愕したように見開いていたが、
口元は面白そうに、笑みを浮かべていた。

そんなイヌの頭に照準を合わせながら、
ヘリは、イヌを睨みつけた。

「ソ・イヌ」

ヘリが言った。

「私の質問に正直に答えなさい。
じゃないと、撃つわよ」

「…OK。何かな?」

イヌが、両手を上げて見せた。

ヘリが、グッと“拳銃”を握りしめた。

「私のこと…愛してる?」

ヘリの問いかけに、イヌが、少し目を細めた。

「…どうかな?」

イヌが薄く笑った。

「脅されていたら、本当の事は言えない」

どこまでも、ヘリで遊んでいるようなイヌに、
ヘリは、眉をひそめると、引き金にかけた指に力をいれた。

カチリ…。

「バンっ」

ヘリは、口で銃声をまねると、万能ツールをイヌに放り投げた。

そして、何を考えているのか分からない笑みを浮かべて立っているイヌを一瞥すると、
玄関から出ていった。


イヌが監視されているのなら、
ヘリが、こうして、イヌを訪ねている事も、検察には筒抜けなのだろう。

検察とイヌの間にいて、どちらの情報も探れる立場を利用することも出来る。
もしかすると、ヘリを二重スパイのように泳がせているのかもしれない。
上層部のそんな思惑など、ヘリは構わないと思った。

…それにしても、あんな物を持っていたりするから、
誤解を生むのよ。

目にした拳銃は、偽物だったという事に安堵しながらも、
ヘリは、イヌの調査書に書かれていた事すべてが違うとは断言出来なかった。

犯罪組織を追う中で、イヌの影がチラついているのは、確かだった。

アメリカにいた頃のイヌの交友関係の中に、組織の一員がいた。
韓国でも、国際手配中の容疑者と面識があったり、密輸の取引現場近くでの密会写真も撮られている。

弁護士としての職務を超えたつながりすら疑ってしまっても無理は無い。

しかし、これらも潜入捜査の一環かもしれない。
イヌは、時々そうやって、裏付け調査をしているから。

そう思い、イヌの潔白を信じて、検察庁で仕事をしていたヘリの元に、
東部地検のハン検事が訪ねて来た。

わざわざ会議室に一人で来るように呼びつけたハン検事に、
ヘリは、無意識に軽いため息をついた。

「私のオフィスに来て下さればよいのに」

「君の捜査官や事務官に聞かれて良い話ならな。
私の配慮は必要無かったと言いたいのか?」

相変わらず、ヘリを容疑者のような目で見るハン検事に、ヘリも臨戦態勢に入った。

「電話ではお話しできない事でしょうか?」

「そうだ。察しの通り、ソ・イヌの件だ。
君は彼の調査資料に全部目を通したか?」

「もちろんです」

「ならば、彼と長年の付き合いをしているジェニー・アンという女性は分かるな?」

「はい。私も面識があります。彼女はソ・イヌの親友です」

「親友?」

ハン検事がかけていた眼鏡のフレームを指で押し上げるしぐさをした。

「ジェニー・アンは、アメリカにいた時からずっとソ・イヌの公私共のパートナーだった女だ。知らなかったのか?」

気の毒そうな顔をするハン検事にヘリが目を細めた。

「彼の女性関係で、私に揺さぶりをかけようとしても無駄です。ハン検事。
要点を先に進めてください」

もう、ハン検事のその手にはのらない。

きっぱりとした口調のヘリを探るような目で見た後、
ハン検事が、手に持っていたICレコーダーのボタンを押した。

「マ検事、これを聞け」

『…あの件はどうなっているの?』

流れたのは、ジェニーの声だった。

『彼らに気づかれているみたいね。私の周りも嗅ぎまわっている。
ねえ、“彼女”の方はどうなの?』

『さあな』

ヘリは、ハッと息をのんだ。

イヌの声だった。

『薄々気づいているかもしれないな。または、“奴ら”から話を聞いた頃かもしれない』

『しれない、なんて、悠長な事言っている場合?私達の身が危ないわ。
彼女をこちら側に引き込む事なんて出来ないでしょう?』

『それは、やってみないと分からない』

『付き合っていて、分からなかったの?
彼女は決して、こちら側にはつかない人間よ。
こうなった以上、もう、彼女には利用価値は無いわ。
このまま、離れるのが一番じゃないかしら?』

『君の助言は有難いが、彼女の件に関しては放っておいてくれないか。
僕に任せてくれ、ジェニー』

『そんなに彼女が惜しいの?それとも、これはあなたのシナリオの最終段階なのかしら?』

しばらく音声が途絶えた。

ヘリは、息を殺して、ICレコーダーを見つめた。

『…取引には僕が直接行く。アメリカ行の航空チケットを用意しておいてくれ。ジェニー。深夜に飛ぶやつを。2枚だ』

そこで、ハン検事がICレコーダーのスイッチをオフにした。

「今の二人の会話をどう思う?マ検事」

ジェニーとイヌの声であることは聞き間違い無かった。

だが、その内容は、まったく理解できなかったヘリだった。

「何のことかさっぱりわかりません。それよりも、この音声をどこでどうやって入手したのかに関心があります。彼らの事務所を盗聴したのですか?」

「そうだ。先日、ソ・イヌのオフィスでの会話を録音したものだ」

悪びれもせずに、しっかりと頷くハン検事にヘリは虫唾が走ったような顔をした。

「こんな違法な捜査は認められません」

「これには、長官も“上”も承認している」

ハン検事のいう“上”が何を指すのかをすぐに悟ったヘリだったが、
納得は出来なかった。

「ハン検事達のなさっている事は、間違っています。ここは、公正に人を捜査する機関のはずです。黒だと決めつけ、卑怯な手を使ってまで証拠を探すのが正義ですか?」

そうでなければ、検事になってきてから、自分がここで信じてやってきた事の基盤が揺らいでしまう。

そして、ユン検事が言っていた通り、正義感が強いというのなら、
ハン検事も、その点を分かってくれるはず。

ヘリはそう思った。

しかし、まっすぐに射抜くようなヘリの眼差しにも臆する事なく、
ハン検事は、冷静な表情を崩さなかった。

「証拠がなければ黒じゃない…か。私の正義と君の正義は相いれないものらしいな」

ハン検事が冷たい声で言った。

「今まで、法廷で君がしてきた事は何だ?
そして、ソ・イヌが、ハヌルの代表弁護士だった時にしてきた事も知らないわけじゃないだろう?隠された真実を暴き、グレーに見える物に、黒か、白の名前をつけるために私は、こうして仕事をしている。君は違うようだな。
グレーに見える物も白だと言い張るのが、君の正義なのか、マ検事」

「そんなことはありません。自分の目で確かめたいだけです」

「それで、ソ・イヌと会っていたと?
君は、あの捜査官が殺された夜に、ソ・イヌの部屋にいたことを我々に隠していたな」

やはり、ヘリがイヌと会っていた事を知られているようだった。

「ソ・イヌをかばっているのか?それとも奴にこちらの情報を報告したのか?」

「やめてください。これは、私への尋問ですか?」

「いや」

ハン検事は、今度はヘリの方に薄いファイルを差し出した。

「自分の目で確かめたいと言ったな。いいだろう。
確かめるといい」

…これは?

ヘリは、ハン検事から手渡されたファイルの表紙をおずおずと開いた。

そこには拡大された写真が数点おさめられていた。

日付は、捜査官が拳銃で撃たれたとされた日。
ヘリがイヌを訪ねた夜だった。

暗闇の中、背景は不明瞭だったが、街灯近くの薄明かりに浮かび上がったイヌの横顔。
その近くには、ジェニーの姿があった。
そして、真夜中だが、サングラスをかけ帽子を深くかぶった男がいた。

それから、写真の日付は変わっていたが、
埠頭近くの倉庫がうつっていた。そこに小さなコンテナの中を覗き込むイヌの姿があった。
周囲に数人の男たちの姿も映っている。

写真に目を落したまま、固まっているヘリに、ハン検事が先を促した。

「コンテナの中身を拡大した画像が次にある」

拳銃のように見えた。
それも、一丁や、二丁では無い。大量に箱の中につめられている。

「最初の写真にソ・イヌとジェニー・アンと映っていたのは、捜査官を殺した一味だ。身元が割れて、もう指名手配されている。そして、先ほどのソ・イヌ達の録音記録から、捜査班を向かわせて、改造拳銃の密輸の現場を写真におさめることが出来た。これは、立派な証拠になるだろう。だが、取引きはこれからだ。現行犯で逮捕できれば、ソ・イヌにもう逃げ場はない」

…嘘よ。

ヘリは、喉元までこみあげている言葉を発する事ができなかった。

ガタリ…と、勢いよく席を立って、ユン検事か、ナ部長に確かめに行こうとしたヘリの背中にハン検事の声が飛んだ。

「君の上司たちに聞きに行っても同じだ。
彼らも長官も、君を信用して捜査に加えていたわけじゃない。君に情報を与えて泳がせれば、ソ・イヌが食いつき、しっぽを見せるかもしれないと踏んでいたからだよ。君を通じて、こちらの動きを見せれば、慎重なソ・イヌも、何かしらのアクションを起こすだろうとね。狙いとおりだった」

黙って、振りむいたヘリに、ハン検事は、気の毒そうな顔をした。
それは、演技でも、ヘリへの蔑みの表情でも無く、本心からのようだった。

「16年前、ソ・イヌは父親を失って、アメリカに渡った。
それから、母親も失った彼は、自暴自棄になった時に、今の犯罪組織に足を踏み入れた。
彼は、父親を助けられなかった祖国と法をずっと憎んでいたんだよ。そして、国に戻り、弁護士となって二重生活を送っていた。1年アメリカに戻ってきてから、国に帰ってきたのは、君のためじゃない。彼は再び君を利用しようとしていた。自分たちの仕事を有利に運ぶために。だから…」

ハン検事がゆっくりと言った。

「君は勘違いをしていただけなんだよ。そして、ソ・イヌに騙されていた。
認めるんだ。マ検事」

ソ・イヌが黒だと。

ハン検事に言葉を返すことなく、ヘリは黙って会議室を出て行った。

…信じない。信じたくない。

ヘリの頭は激しく混乱していた。

ヘリの為にミルクを買いに外に出たはずのイヌが、
ジェニーや謎の男と会っていたなんて…。

それに、見たことも悟られていたのだろうか。
あの万能ツールだとイヌが言った物は、本物の拳銃とすり変えた物だったのか?

コンテナを見つめていた写真のイヌ。
あの場にいた事はどう説明できる?

ハン検事以外から話を聞きたい。

そう思い、ナ部長のオフィスにまっすぐに向かっていたヘリが
握り締めていた携帯電話が着信を知らせた。

ヘリが、前を急ぎながらも携帯画面に目を落した。

そして、ハッと足を止めた。

…イヌ。

着信画面の“愛するソ・イヌ”という名前が、
ヘリを呼ぶように、黒い画面の中で白く光っていた。


(「黒と白」4終わり。5に続く)


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韓国ドラマ「シークレット・ガーデン」で、
恋と庭は似ている…とか言うセリフがあったけど、
みつばは、ブログと庭は似ている所があると思う。

最近、手入れが行き届かないけど、
草花の世話はしてます。

今の時期、芝生は青々、グリーンカーテンは、去年よりまし。
ミニトマトは、今年は4種類植えたけどやや不作。花壇の一部はこんな感じで。



花壇1308


オープンエクステリアなので、虫も蝶もくるし、外のゴミや落ち葉は舞い込むし、
散歩中の人や犬や猫だって、入ってきちゃう(笑)

でも、知らない通りすがりの方にも、
「綺麗ですね」と言われると、励まされちゃうんですよ。

次の花壇に何を植えようかな?と。

あと、雑草を指摘された事もあるので、自分なりに結構気をつけて
庭や花壇の整備するように。誤字脱字みたいなものかな(汗)

花壇に何も植えられていない時もあるけど、
それは、次の花を植える為の準備中で土を休ませてるんです。

そんな感じで♪

・・・って、あくまで庭の話なんですけど、実は、

PCで書いていた検事プリンセスの二次小説「黒と白」」のデータが
ちょっとしたミスで、結構失っちゃたのがショックで(泣)

黒イヌの呪いかな?←何か起きるとすぐ妄想イヌのせいにするのはダメだよ。

気を取り直して、書き直し、
早くイヌ×ヘリのイチャラブ話を書きます。
「みつばのたまて箱」はそんな、シークレットじゃないガーデンです♪


二次小説は、お待たせしますが、ご訪問やコメント、拍手、励まし感想
ありがとうございます。励まされてます。


…いろいろありますが、
花と妄想イヌと、愛想のいい6か月児に癒される2013年夏。


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旅行外泊中に、地上波放送エンディングを迎えていた、
韓国ドラマ「となりの美男」。

ラスト2話を家に戻った後、録画を見ました~…という、
「となりの美男(イケメン)」感想雑記です。

ラストネタバレありますので、
見ていない方、これから見る方は、ご注意ください。



前回でも書きましたが、ノーマークだったこのドラマ。

1話を倍速で見て、切るはずだったんです。
ところが、いろいろ気になる点があって、

ジンラクがみつばの好みのドストライクの顔だった(笑)


…他にもデジャブのような物が甚だしくて。

結局、ラストまで観ちゃいました。

ドラマ自体、やっぱり、編集カットシーンが多いせいか、
「ん?」という所もあり、流れも、ゆったりしているようで、
心理的なものでは、唐突な展開もあるように見えたりで、

恋愛ドラマとしては、ストーリーや設定、
キャラクターたちに派手さは無かったかもしれません。

でも私は、結構好きでした。

ラブコメとして見ると盛り上がりに欠ける点があっても、
ハートフルストーリーとして見ると、ジンっとする場面が多々ありました。

それに、セリフがいいです。
主人公ドンミだけでなく、
ジンラク、エンリケの言葉も。

随所で、心につきささるようなセリフが出てきます。

友人に裏切られ、周囲から、のけ者にされた過去のトラウマをひきずって、ほぼ引きこもりで童話作家を夢見て、校正仕事する主人公ドンミ。

そんなドンミを淡い恋心含んだ、でも、恋以上の気持ちで
3年もの間ずっと見守り続けていた隣の部屋のジンラク。

ジンラクは、大金持ちの御曹司だったのだけど、
不仲の両親や兄弟と縁を切って、相続も放棄して、漫画家をやっている男。

子供時代、家族の中で孤独に生きてきたジンラクは、
自分と似たようなドンミをほおっておけなかったんだよね~。

そして、エンリケ(ケグム)

エンリケは天才ゲームクリエーターの男。
支持者も多いけど、アンチもいる。
生意気だという評判もあるけど、実は、結構苦労人。
外国で育ち、人種差別されて辛い経験も。
10年間、想いつづけた初恋の人に振られたけど、
韓国に来て、ドンミと出会って、なぜか気になってほおっておけなくなる。

みつばなりに主なキャラ紹介書いてみたけど、
これだけ見ると、ドンミを挟んだ3角関係恋愛ドラマに見える。
だけど、このドラマのテーマはたぶん、そこじゃ無いようです。
それは、このドラマを見続けて、ようやく、私も気づいたのだけど。

それぞれのキャラクターが相手に対して発していたセリフは、
相手だけでなくて、テレビの視聴者に向けられているものばかりでした。

もちろん、他のどんなドラマでも、原作者(脚本家)のテーマや言いたい事が
セリフにはなっているのだけど、「となりの美男」では、
グッとくるシーンやセリフは、恋に対するというより、人に対するものが多かったです。

時々、みつばは、泣きそうになったり。

とくに、ジンラクのセリフに泣けました。

いえ、みつばがジンラクの顔が好きだという事のぞいても、
切なくてね(涙)

ああ、この人は、本当に、痛みを知る人で、
そして、誰かに本気で愛される事を望みながらも、
無理に自分の気持ちを押し付ける事の無い人。

大切な人を静かに想い、その人のためなら、
自分の心も押さえてしまう人。

どこまでも優しい人なんだ。。。って

ドラマのラストまで観て、思ったら、

もう、ジンラクって男が、切なくて、悲しくて。たまらなくて、

ドンミは、結局、エンリケ君とハッピーエンドなラストでしたが、

ジンラク~~~!!

お願いだから、ジンラクを幸せにしてよ~っ・

いつか、絶対、ジンラクを本気で愛してくれて、
大切に、してくれる誰かと幸せになって欲しい!

そんな事を心の中で叫んだみつばでした。

…もしかすると、ラストでジンラクの元を訪れた
新しいアシスタント候補の女性はそんな人?ドンミにそっくりな。
そんな匂いをうかがわせてましたが…、
…みつばとしては、

もう、昔のドンミのような女性ではなくて、
どちらかというと、ジンラクには、違うタイプの女性がいいような…
そんな事を考えてしまいました。

単に、嫉妬かな?
あの女性が漫画アシスタントするなら、むしろ、みつばが、
ジンラクのアシスタントになるから!デジタルだと一緒の部屋にいなくてもアシ出来るけど、ジンラクの部屋で作業するから!
・・・画力はありませんけど。みたいな♪←じゃあ、無理か。

ドラマの感想じゃなくて、みつばの、ジンラクへの想いをつづってますね(笑)

でも、ユン・シユンさん演じる、エンリケ(ケグム)も、
途中から、どんどん素敵に見えました。

…前回、エンリケは、全然素敵にもかっこよくも見えないとか、なんとか、
イヌの時のような、恐ろしい発言しちゃってましたけど、

綺麗でした♪

童顔なのか、可愛くて(みつばの年齢から見たら(汗))
あのはしゃいだ演技や性格も、年下の男の子って感じだったのに、

真面目な場面で、かっこいい「男」の顔になったりするエンリケ。

それで、恋に悩んだり、傷ついたりして、涙流す切れ長の瞳も美しくて。

もうほっとけません。

反則だよ~。エンリケ~。

みつばは、こういうギャップに弱いんだから。
(大抵の女子はこういうギャップに弱いはず)

おまけになんですか。

ドンミとの2度目のキスシーン。

ドンミが涙を流しながら、
「あなたの事、好きになっていたの」ってエンリケに告白するシーン。
それにエンリケも、涙を流して、見つめ合って、キスするんだけど。

そこで、次回に続く…な回がありまして。

これは、みつばが今まで観たドラマの中で
一押しする「検事プリンセス」名場面と似たシチュエーションですよ。

泣きながら両想いキスは、反則だってばっ。←だから反則って何?

ジンラクに悪いと思いながらも、ドンミとエンリケの恋はこのまま
いい方向に続いてくれたらな~と応援しちゃいました。

ラスト。
エンリケがスペインに帰ってから1年ちょっと。

ドンミはすっかり、前向きな女性になって、部屋も明るい雰囲気に。
髪型や服装も軽い感じで。

エンリケからはまめに手紙をもらっている様子。

遠距離恋愛が続いている模様。

ふと、窓から、ドンミがむかいのマンションの窓を見ると、
エンリケの姿が。

髪の毛が黒くなっているけど、エンリケ。

外に飛び出していったドンミはエンリケと再会、そしてキス。

エンリケ君。
黒髪がいいな♪
でも、ジンラクの兄さんと会う時の演技していたイタリアマフィア(笑)風の
姿の髪型が一番好きだった。髪の毛を少しバックにしたやつ。

ユン・シユンさんの演技も良いけど、
ドラマ中、外見や雰囲気が、ころころいい意味で変わるエンリケキャラに
みつばは堕ちたのかもしれない♪←やっぱり堕ちるんかい。

このドラマで注目する所は恋だけでは無いんですよ。

他のキャラクターの生き方やセリフにも目が離せないんです。

ジンラクのアシスタントドンフンとか、ドンミ、ジンラクと同じマンションの
住人の日本人のワタナベ。

一応イケメンくくりになっている、この、その他のイケメンたち。

ドンフンは、漫画家をめざしながらも、生活や家族の仕送りの為に、
アルバイトをする男。

お金や現実との狭間で大変だけど、
それでも夢を追って、一生懸命に生きている姿が応援したかった。

ワタナベに関しては、あまりドラマのストーリーに関係ないような、
そして、ドンミにもあまり絡まない印象はあったのだけど、みつばには、存在感があった。

ラスト、今度はアフリカに行くといって、ドンミたちのマンションを出ることになったワタナベ。名残惜しさを感じながらも、次の道に進むワタナベと、ワタナベを応援して送り出す住人達。

ドンミに、別れのプレゼントとして、フクロウの置物を贈るワタナベ。

料理を勉強するために、いろいろな国を旅行している男。
自分の夢に向かってまっすぐで、それでいて、
言葉や文化の違いはあっても、人と素直に接するワタナベ。

みつばは、彼の生き方が、好きだと思いました。

ドンミも、回想シーンにあらわれていたけど、ずっと引きこもってはいたけど、
ワタナベのそんな所を見ていて、いい影響を受けていたようです。


…とりとめなく、長々と書きましたが、


「検事プリンセス」のようなはまり方はしなかったけど、
そして、もしかしたら、万人受けはしないかもしれないけど、

…ヒロインが暗い所とか、ジンラクも、やや重いところはあるけれど、
そこは、エンリケ君が明るくしてくれる、という感じで。

「となりの美男」良かったです♪

「オ・ジンラクを幸せにしたい同盟」(現在、みつば一人(笑))を
つくって、ジンラクの次の恋の成就を妄想の中で祈ります。


以上、

みつばの「となりの美男」感想雑記でした。



追記:ドンミを「おばさん」よばわりしていたエンリケ。
実際は何歳離れていたんだろう?謎。


追伸:「検事プリンセス」二次小説の続きじゃなくて、ごめんなさい。


↓おまけ。


「となりの美男」
ケグム(エンリケ)とドンミのラスト妄想劇場。イラストつき。


「髪型かわったのね。似合うわ」

「おばさんこそ。可愛いよ」

「…そのおばさんっていうのやめてくれないの?」

「僕の『おばさん』は特別なおばさんなんだよ」

「特別って?」

「愛してるってこと」

となりの美男



…とかね♪


浮気妄想におつきあいして頂き、
ありがとうございました。(ぺこり)

追伸2:顔は好みでもジンラクより、みつばは、やっぱりイヌLOVEですから。
     …浮気のいいわけ(笑)


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テーマ:韓国ドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

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「みつばの裏箱」のINDEXをつくってみました。

…が、当然、タイトルにリンクは、はっていません。
「裏箱」の中に、こんな記事がありますよ~という目次だけです。

全部、大人向けなもので(汗)


・二次小説「腕枕」より イラスト

・二次小説「仲直り記念日」5話より イラスト

・二次小説「仲直り記念日」7話より 「離さない」小説&イラスト

・二次小説「仲直り記念日」7話より 小説&漫画

・二次小説「仲直り記念日」8話より 小説&イラスト(ベッド版)

・二次小説「仲直り記念日」8話より 小説&イラスト2(ベッド外版(笑))

・二次小説「初めての夜」12話より 漫画

・二次小説「秘密の鑑賞会」より 小説&イラスト

・二次小説「愛の鎖」より イラスト

・二次小説「サンタプリンセス」より イラスト

・二次小説「100日記念日」7話より 小説&漫画(イヌS版(笑))

・二次小説「100日記念日」7話より 小説&イラスト(ヘリS版(汗))

・二次小説「刻印」4話より 小説&イラスト

・二次小説「優等生SP-戯事」より 小説&イラスト

・二次小説「スーツ おまけ話」より イラスト

・二次小説「真夜中の赤ずきん」より 裏箱バージョン小説&漫画

・二次小説「温泉へいこう」より イラスト

・二次小説「ご使用注意」より 裏箱バージョン「彼女にしたいこと」小説&イラスト

・二次小説「巡り星おまけ話」より イラスト(イヌ×ヘリキスシーン)

・二次小説「巡り星おまけ話」より 裏箱バージョン小説&イラスト

・二次小説「熱帯夜」より イラスト

(2013年8月までの全記事)

二次小説のリンクはこちらから↓

「検事プリンセス二次小説INDEX」
「検事プリンセス二次小説INDEX2」


「裏箱」に関しての説明はこちらから。
注意事項をよく読んでご覧くださいね。


裏箱バージョン小説は、「おまけ話」ですが、単体でも読める書き下ろしが多いです。

「巡り星」と「ご使用注意」の裏箱バージョン小説は、
自分でも気にいってたりしますが、表でのアップはためらいます。


…現在は、小説書くほどは集中出来ない環境なので、
せめて気になっていた作業記事アップ。

「黒と白」の続き、気になりますよね。
そういう所でお待たせしてすみません。
楽しみにして頂いていることを励みに、続き書いてます。
いつもありがとうございます♪

応援ありがとうございます。
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こんばんは。

お久しぶりです。みつばです。

帰省&旅行から戻ってきました。

1か月近く、あっという間でした。
実家でのんびりさせてもらったのですが、
元気な子供達にせがまれて、連日の炎天下行楽続き。

疲労で、唯一一人になれる深夜の妄想タイムも
爆睡の日々でした。

そんな感じで、ちまちま書いた二次小説は、
この夏は少しでしたが、
「検事プリンセス」以外で「デュエリスト」も
書いた事が大きな前進(みつばの中では)♪

「デュエリスト」を観たことある方も、
二次小説「守願銭」は、意味不明な感じです。

どうして、「悲しい目」が生きてるの?と
そして、どうして名前が「シビル」なの?という、
肝心の設定部分が飛ばされてるから。

ちょこっと説明は書いたけど。

その部分から、少しずつシリーズ書いていきたいな~…と
思い切って、とりあえずスタート切ってきました。

でも、あいかわらず、アウエーな感じでしたね。
そして、ピンクのテンプレートが、(とくに携帯電話版)
本当に合わない(汗)

でも、韓国映画「デュエリスト」好きか、カン・ドンウォンさんか、
ハ・ジウォンさんファンの方が少しでも見つけて、
読んでくれると嬉しいな・・・。

「検事プリンセス」二次小説は、

「熱愛症」は、誤字、気づいた点は直しておきました。
「黒と白」は、もう少し続きます。

時間はかかるけど、携帯電話でこのまま書くか、PCで書くか。
どちらか、やりやすい方で続けます。

じつは、完成まじかで没にした短編が1つありました。
気にいらないので、しばらく「蔵」に入ってもらって、
構成してから、いつかアップします。

書きかけのまま保存状態の短編2話(「巡り星2」含む)

突発短編で書こうとした小説1話。

これらも、妄想だけは先行して、文字化が追いつけませんでした。

「黒と白」が完成したら、書けるものから
更新予定。

「NYへいこう」の続きも(汗)


お休みが多い中も、ブログに来てくださって
ありがとうございます!
コメントも読ませていただきました。
こちらも、ありがとうございます!!
コメントや、メッセージのお返事は、これから
少しずつ返しますね。

不定期更新になりますが、
「検事プリンセス」&「デュエリスト」妄想二次創作
これからも続けますので、よろしくお願いします♪

戻ってきたので、漫画も描ける~♪
裏箱も書ける~♪(笑)

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韓国ドラマ「検事プリンセス」みつばの二次小説。

携帯更新

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黒と白(3)
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自分の見間違いであって欲しい、とヘリは願った。

昨夜、ヘリがイヌのクローゼットの中で見た拳銃のような物。

しかし、記憶力の良いヘリは、はっきりと、その形を思いだせていた。

それでも、ヘリは記憶の中の銃と、今目の前に横たわっている捜査官を『イヌ』で結びつけたくはなかった。

「捜査官が殺されたのは、いつなのですか?」

ヘリは、遺体から目をそらさずにユン検事に聞いた。

「死亡推定時刻は、本日の深夜から明朝にかけてらしい。詳しい時刻は検死をしないと分からない」

ユン検事の言葉にヘリは内心安堵した。

昨夜から朝までイヌはヘリと一緒にいた。
イヌがミルクを買いに外出をした時もあったが、ヘリがクローゼットで拳銃らしき物を見つけたのは、その時だった。

イヌを信じてはいたが、はっきりとしたアリバイがヘリを勇気づけた。

「捜査官を殺した人物は誰なんですか?」

そうユン検事に、ヘリが聞いた時、

「惚けているのか?」

という、剣呑な響きを含んだ男の声が後ろから聞こえた。

ヘリが振り返ると、スーツ姿の中年の男がヘリを睨みつけながら開いたドアから入って来た。

…誰?

「ソウル東部地検のハン・ヨンスル検事だ」

問いが顔に出たヘリにユン検事が答えた。

年のほどは、ユン検事に近いようだったが、細身で神経質そうな雰囲気はユン検事とは真逆の印象だった。

初対面から、敵意をむき出しにしたようなハン検事に、ヘリは、訳も分からず、軽い会釈をした。
そして、続けて自己紹介しようとしたヘリを無視して、ハン検事はユン検事に顔を向けて言った。

「ユン検事、検事といえども、捜査官殺しの容疑者の身内をここに連れて来るとは、一体どういうつもりだ?」

「容疑者って誰の事ですか?」

たまらず横から口を出したヘリを、ハン検事は、じろりと睨み付けた。

「君は惚けているわけじゃなくて、頭が悪いのか?マ検事」

いちいち突っかかるハン検事の挑発的な言い方よりもヘリには気になる事があった。

「教えて下さい。ハン検事の言っている容疑者は誰を差しているのですか?」

「決まっている」

ハン検事が冷たく言った。

「君もよく知っている、ソ・イヌの事だ」

一瞬、目を見開いて、唖然としたヘリだったが、すぐに冷静になるように努めた。

「どんな証拠があって、彼を容疑者扱いするのですか?」

「ユン検事から話を全部聞いていないのだな」

ハン検事はユン検事の顔をチラリと見た後、ヘリを見下ろした。

「殺されたのは私の捜査官だ。ソ・イヌが国に戻って来てから、ずっと調査に関わっていた。昨日もソ・イヌの監視を担当し、彼が夜中にマンションの自室を出る所を目撃したという報告もしていた。ソ・イヌがその後何をしていたか、君は知っているか?」

…それは、私の為に、ミルクを買いに出たから。

心の中で答えながらも、黙ったままのヘリにハン検事が続けた。

「ソ・イヌが、近々聴取する予定だった重要参考人物と接触しているのを目撃した。この報告をした後、捜査官とは連絡が取れなくなった」

「そんなっ」

ヘリは、とっさに口を開いた。

「それで、ソ・イヌが犯人だと決めつけるのですか?」

感情的になりかけたヘリを諫めるようにユン検事が、「マ検事」と声をかけ、話を続けた。

「その聴取するはずだった重要参考人とも、今日は連絡が取れていない」

「……」

イヌは、今朝いつも通り職場に出かけて行ったはずだった。

少なくとも、ヘリが朝イヌの部屋で目覚し時計の音で目覚めた時には、部屋にいた。

一緒に朝食を食べて、出勤の準備をした後には別れたが。

『落ち込む事があったら、又特製カフェオレを作ってやるから』

そう言ってヘリに別れのキスを軽く落としたイヌの顔は、いつもと変わらなかった。

ユン検事の話はともかく、ハン検事の言う事は信憑性に欠けた。

「捜査官が、報告したのは電話ですか?ならば通話記録があるはずですよね?見せて下さい。それにソ・イヌと重要参考人が接触したという画像のような証拠はあるのですか?ソ・イヌが誰かと会っていたにしろ、それは本当に重要参考人だったのでしょうか?」

ヘリの指摘は、ハン検事の話の盲点をついていたようだった。

ハン検事はヘリの問いには答えず、ただ冷たい眼差しをヘリに向けていた。

「…頭が悪いのか?と聞いたのは取り消そう」

ハン検事がヘリに探りをいれてカマをかけていたのは、ヘリにとってどうでも良い事だった。

イヌが、尾行されていて、その行動を逐一監視されていた、というのは間違い無いようだった。

「私への侮辱は気にしていません。捜査官が亡くなられた事も、お気の毒だと思っています。ただソ・イヌの捜査は慎重にするべきです」

「慎重にすべき捜査に、君が関わっているのが、私には腑に落ちないのだ、マ検事。
君には、この件がどれだけ重大な事か分かっているか?
犯罪組織だけでなく、背景に国内外の政治家や裏金も絡んでいる疑いもある巨大な山だ。首席で司法試験に合格した検事といえど、新人に近い君が出る幕じゃない。命がけの仕事だ。色恋ごっこでのぼせ上がっている人間に捜査を撹乱されたくは無いんだよ」

ハン検事は、検事としての能力より、捜査対象であるソ・イヌの関係者であるヘリに不信感を露わにしていた。

そして、捜査官を殺された怒りから、ハン検事の敵意は、ヘリを通じて、イヌに真っすぐに向かっているようだった。

頑なにイヌを疑っているハン検事と、反論しようと口を開きかけたヘリ。
一触即発の二人をユン検事が遮った。

「ここで内輪もめしても始まらない。マ検事、今日は一度中部地検に戻ろう。ハン検事、マ検事の件は、ナ部長と私が長官から一任されている。又後日マ検事も加えて話し会おう」

ユン検事の重々しくゆっくりとした口調に、ヘリとハン検事は同時に頷いた。

ヘリは、背後をトゲトゲしく刺すようなハン検事の視線を感じながら、ユン検事と部屋を後にした。

「気持ちは分かるが冷静になれ」

中部地検までヘリを乗せた車を運転しながらユン検事がいった。

「私、冷静なつもりです」

「それでか?」

ユン検事は、スカートの裾を両手で固く握りしめているヘリを一瞥した。

「ハン検事が君を試したような話は行き過ぎていた。だが、ソ・イヌが、昨夜外出時に誰かと会っていたという報告は本当らしい。それに、重要参考人と連絡が取れないのも事実だ」

「ハン検事はイヌを容疑者だと言ってました。彼に任意同行を求めるつもりですか?」

「いや、全てをソ・イヌと結びつけるには、やはり確証が無い」

ヘリは、イヌに敵意を剥き出しにしていたハン検事の姿を思い出した。

「ハン検事は何故、あそこまでソ・イヌを嫌っているのですか?」

「ソ・イヌ自身を嫌っているわけじゃ無い。ハン検事は、私の同期で、昔から知っている。優秀で、正義感が強いが、疑り深い所がある。ソ・イヌをマークしてから、その考えを変えた事は無いようだ」

「ハン検事は最初から、イヌを黒だと疑って捜査しているのですね?」

「そうだ」

ならば、今回の事件も、イヌが犯人だと思いこんでいるのは間違い無い。

確かに状況だけを組み合わせれば、一番怪しい人物として浮かぶのは、イヌだからだ。

ハン検事と同じ考えをする者は多かっただろう。
…でも。

「…ハン検事も言ってましたが、ユン先輩とナ部長が、私をソ・イヌの捜査に加えようとした事が不思議でした。昔は私の心情を気遣って話さなかったと言っていた先輩が、今になって何故話すのかと」

ユン検事は黙って運転していた。

ヘリは続けた。

「先輩達は、私への疑いを自分で晴らさせる機会を与えてくれたのですよね?それに、ソ・イヌの事も」

確実に黒だという証拠はまだ無い。

ならば、

「ソ・イヌが白だという証拠は私が必ず見つけます。そして彼が潔白だと証明してみせます」

きっぱりと宣言するヘリに、ユン検事が一人事のように言った。

「君なら見つけるかもしれないな」

黒である証拠か、白である証拠のどちらかを。

例え傷ついても、真実からは目を背けない。

そして、イヌを信じる。

ヘリには、この2つの事が同時に出来る自信があった。

だからこそ、確かめたい事もあった。


ヘリは、検察庁を出ると、すぐにマンションのイヌの部屋に向かった。

中にいたイヌは、2日続けて平日の夜に訪問したヘリを、驚く様子も無くすんなりと部屋の中に入れた。

イヌにソファをすすめられたヘリは、いきなり訪ねた詫びを言い、「聞きたい事があって…」と切り出した。

イヌもつい先ほど帰宅したのだろうか。

開けたクローゼットの前で、イヌは、スーツの上着を脱ぎ、緩めたネクタイを外していた。

「何?」

「あなたが着替えてから話すわ」

「そんな改まった話なのか?」

「そうでも無いけど…」

ヘリはクローゼットの方に目をやった。

昨夜あそこで見た拳銃らしき物の事を、ヘリはイヌから直接聞きたかった。

そして、偶然見てしまった事を告白して、イヌに問いただすつもりだった。

イヌがどんな顔で、どう答えるのか。その反応と答えをしっかり確かめたかった。

そんな事を考え、かしこまったヘリを、イヌがチラッと見た。

そして、着替えの服を出した後、クローゼットの扉をしめた。

「先にシャワーを浴びたいんだが、いいか?」

「ええ、勿論よ。待っているから、ゆっくり浴びて来て」

「ああ、君も寛いでいて」

そう言うと、イヌはバスルームに入って行った。

ヘリは、イヌの姿が見えなくなった後、クローゼットの方をじっと見つめた。

あれが本当に拳銃だったのか、今ならこっそり確かめる事も出来るはずだった。

しかし、ヘリは、ソファから立ち上がると、部屋を横切って、本棚の方に向かった。

イヌを信じている。

だから、イヌの口から真実を聞きたいと思ったヘリだった。

ヘリはイヌの本棚に並べられた本の背表紙に目を通しながら、関心が向いた物を手に取って眺め始めた。

いつのまにか読む事に夢中になっていたのだろう。

ヘリが活字に目を落としていた時、ふと背後にイヌが立っている気配がした。

いつの間にか、シャワーを浴び終えて、出ていたようだった。

「面白いか?」

背中から聞こえるイヌの声に、ヘリは本から目を離さずに「ええ」と返事した。

「さっき言っていた聞きたい事っていうのは、仕事の事か?」

「ううん。仕事じゃないわ」

ちょうど、興味深い場所を読んでいたヘリは、イヌの問いかけに上の空で答えていた。

「あなたにちょっと確かめたい事があったの」

「…確かめたい事?」

低くなったイヌの声に、ヘリがハッと我に返った。
そして本を閉じると顔を上げた。

「ええ、実は昨夜、私ー…」

そう言って、振り向きかけたヘリは、次の瞬間、固い物が背中に押し付けられた感触にビクッと体を硬直させた。

…え…?

「イ…ヌ?」

「動かないで」

背後から聞こえるイヌの、ゆっくりと穏やかな声が、返ってヘリの全身の動きを封じ込めた。

「マ・ヘリ。僕は、君が今日、ここに来た本当の目的を知りたい」

イヌが言った。

「正直に答えて」


カチリ…と撃鉄を起こすような音が静かな部屋の中で響いた。


(続く)
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黒と白(2)
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何も考えたくなかった。

『ソ・イヌは犯罪組織の一員かもしれない』

ヘリの脳裏に、検察庁長官や部長、ユン検事から聞かされた話がよぎっていたが、思い出したくなかった。

…今はただ、私を受け止めてくれているイヌの力強い腕と温もりだけ感じていたい。

そんな想いで、ヘリは一方的に、イヌの唇を奪うような乱暴なキスを続けた。

やがて、ヘリが、ようやく顔を離した。


イヌは、ヘリの肩に両手をおくと、しがみついた体をそっと引き離した。

吐息を荒くして、うつむくヘリの顔をイヌが見下ろした。

「驚いたな」

面白そうな響きを含んだイヌの声がヘリに落ちてきた。

「喰われるかと思ったよ」

混乱したなりに熱情のこもったキスをしていたつもりのヘリは、ふてくされた顔でイヌを見上げた。

その拗ねた愛らしい表情に、イヌが相好を崩した。

「お腹がすいてるのか?」

「いいえ、食欲は無いわ。でも…」

ヘリは手をのばして、イヌのシャツのボタンを指で弄んではずしていった。

「すごく、こうゆう気分なの」

イヌはヘリの行為を止めずに、ただ立って見守っていた。

シャツのボタンを全て外し、露わになったイヌの素肌の胸にヘリが顔を埋めるように身体を寄せた。

「私って、実は、肉食系女子なのよ。びっくりした?」

「ああ。てっきりベジタリアンだと思っていたよ」

普段、野菜中心の食事をしているヘリを茶化したイヌの言葉にも、ヘリはニコリともしなかった。

「私にも、あなたが知らない一面があるの。ずっと監視してたからって、マ・ヘリの全てを分かってるなんて思わないで」

…少なくとも、今日職場で私に何があったのか、あなたは知らない。

挑発めいたヘリの眼差しに、イヌが目を細めた。

「ふーん…なら」

イヌが、ヘリの顎を指でとらえて、顔を上げさせた。

ヘリとイヌ。からまる二人の視線が熱を帯びていく。

「僕の知らない君の一面を見せてくれ、ヘリ」

そう言うと、イヌはヘリの視線を手繰り寄せるように、顔を近づけ唇を重ねた。

ヘリからしたキスと違って、深く、それでいて、体がとろけそうになるほど甘い口づけだった。

次第に激しくなるキスをしながら、ヘリと、イヌは体を絡めあった。

ヘリは自分を求めているイヌに心の中で歓喜した。

同時に、イヌの熱い腕の中で、昼間聞いた話を一瞬でも忘れようと必死にもがいていた。

…ここにいるイヌが、私にとって本当のイヌだわ。あんな話は信じない。

イヌの体を抱きしめながら、ヘリは、そう、心の中で、何度も何度も繰り返した。

実際に口から漏れるのは、艶めかしい嬌声と睦言でも。

ヘリは、想いをぶつけるように、イヌと体を重ねていった。


やがて、
ベッドの上で、

イヌは、行為後のヘリの汗ばんだ背中にキスを落としながら、頬にかかった髪を優しく指でなで上げ、
ヘリは、二人の熱で暖まったシーツの上にグッタリ横たわって、そんなイヌの愛撫に身を任せていた。

普段なら躊躇するような愛し方を積極的にしてしまったヘリは、事が終わった後、我にかえった気恥ずかしさで顔を伏せていた。

そんなヘリにイヌは微笑を浮かべた。

「何か飲むか?」

イヌの優しい声にヘリがコクリと頷いた。

「何がいい?」

「…コーヒー」

「OK」

イヌはベッドから降りると、床に脱ぎ捨てていた衣服を拾って着直し、キッチンに向かった。

ヘリはベッドに横たわったまま、キッチンでコーヒーを淹れるイヌの姿をぼんやりとした目で見つめた。

こうしていると、昼間の出来事がまるで夢のように思えたヘリだった。

ほどなく、湯気が立ったコーヒーが入ったカップを持ったイヌが、ヘリの所に戻って来た。

「熱いから気をつけて」

そう言ってイヌがヘリにカップを手渡した。

黒々とした液体から立ちのぼっているコーヒーの香気が、夢心地になっていたヘリを現実に引き戻した。

「ヘリ?」

カップの中に目を落としたまま動かないヘリに、イヌが不思議そうに声をかけた。

「私、カフェオレが飲みたいわ」

「ミルクが今無いんだ」

「悪いな」と言って、イヌが、ベッドに腰掛け、自分のコーヒーに口をつけた。

「…低脂肪ミルクが入ったのが飲みたいの」

尚も駄々をこねるヘリにイヌは苦笑した。

「だから、今切らしていて…」

そう言って、ヘリの方を振り返ったイヌはギョッとしてカップを口に運ぶ手を止めた。

俯いて涙ぐんでいるヘリにイヌは呆気にとられたようにポカンとした。

「ブラックはやだ…嫌なの」

さらにクスンクスンと泣き出すヘリを、しばらく黙って見ていたイヌだったが、溜め息をつくと、ポンっとヘリの頭に手をおいた。

そして、ヘリの顔を覗き込んで言った。

「そんなに泣くほどカフェオレが飲みたかったのか?分かったよ。今からミルクを買って来るから。それまでは待っていられるな?」

「…うん」

目をこすりながら、コクリと頷くヘリにイヌが笑いかけた。

「しょうがない奴だな」

もう一度、宥めるようにヘリの頭を優しく一撫でした後、イヌは、財布と車のキーを持って部屋を出て行った。

イヌがいなくなった部屋のベッドの上で、ヘリはずっと、手の中で冷めていくコーヒーを見下ろしていた。

ミルクを買いに行ったはずのイヌは、なかなか帰って来なかった。

…イヌ、遅いわね。どこまで買いに行ったのかしら?

カップを持ったまま、つい、ウトウトとしてしまったヘリは、手を傾け、カップの中のコーヒーをベッドのシーツの上にこぼしていた。

…やだ。いけない。

ハッと意識を戻し、ヘリは、慌ててベッドから出ると、汚れたシーツを剥いで洗濯機に入れた。

そして、クローゼットの扉を開けて、替えのシーツを探した。

…この辺りにイヌはいつも替えを置いていたはずだけど…。

クローゼットの中の棚の引き出しを慌ただしく物色していたヘリは、突然動きを止めた。

そして、薄暗い視界の端に映った引き出しの奥にある物に目を凝らした。

黒っぽい塊のように見える。

…あれは…。

ヘリがよく見ようと、手を伸ばしかけた時、カチャリ…と玄関ドアの開く音がした。

とっさに引き出しを閉めたものの、クローゼットの前にいたヘリを、部屋に入って来たイヌが見つけた。

「ここで何してる?」

イヌはミルクの入ったコンビニ袋を手に下げ、凍りついたように固まったヘリを訝しげに見下ろした。

「ごめんなさい。ベッドのシーツにコーヒーをこぼしちゃったから、今替えのシーツを探していたの」

うろたえながら言ったヘリの様子は、申し訳なさで恐縮しているように見えた。

イヌは、微かに運転音の聞こえる洗濯機の方にチラリと目を向けた後、反対側のクローゼットの扉を開けた。

「ベッドのリネン関係はここにしまってる」

そう言って新しいシーツを出したイヌは、クローゼットの扉をしめた。

そして、一人で、手早くベッドメイキングを終えると、ぼーっとしていたヘリをキッチンカウンターに座らせ、淹れ直したカフェオレを手渡した。

ヘリは礼を言って、カフェオレを口に含んだ後、向かいに座ったイヌの顔を見つめた。

「ねぇ、帰りが遅かったけど、何かあった?心配したのよ」

「ん…」

少し間をあけて、何か思案した後、イヌが素っ気なく言った。

「僕にも、君の知らない一面があるんだよ」

「…私の知らない一面って?」

身を乗り出して、不安そうな表情で聞くヘリの顔をじっと見つめた後、イヌがクスリと笑った。

「僕は、実は、草食系男子だ。我が儘な恋人の為に、低脂肪ミルクを探して、ソウル市内中のコンビニを夜に梯子して回れるんだからな」

こんな風に、
偉そうな態度で、恩着せがましく、遅くなった理由を述べる草食系男子などいないだろう。

「もうっ」

つい失笑し、軽やかに笑いだしたヘリにイヌが微笑んだ。

「ようやく笑ったな」

「え?」

「様子がいつもと違った。今日、職場で嫌な事でもあったのか?」

「ない…ううん、あったけど」

イヌの鋭い質問にヘリはうろたえた。

「大した事じゃないの。ただ、仕事で注意された…みたいなものよ」

そう言いながら、頬を手でかくヘリをイヌがじっと見つめていた。

イヌの見透かすような眼差しに耐えきれず、ヘリは目をそらせた。

検察庁の長官はともかく、ヘリの上司ナ部長やユン検事が、イヌの事をヘリに話した理由が、自分でも納得出来ないヘリだった。

隠し事や誤魔化しが苦手な事は自覚している。

そんなヘリを、恋人関係にあるイヌの捜査に加えるとは…。

ヘリには、ナ部長やユン検事の真意がわからなかった。

ただ、それでも。

言葉ではどんな憎まれ口を叩こうと、
意地悪な態度を見せようと、
言動の端々から感じるイヌの優しさは本物だと、強く信じられた。

だから…。

「もう、平気」

ヘリが言った。

「あなたが私の為に作ってくれたカフェオレを飲んだら、元気が出たわ」

「それは、苦労したかいがあって良かったよ」

イヌが柔らかく笑った。

…うん、大丈夫。

イヌの笑顔を見ながらヘリは、思った。

この先、どんな調査資料を見せられようと、自分は冷静でいられる。

この夜、そんな自信を取り戻したヘリは、翌日、ユン検事と、再びイヌの度調査資料を元にした話し合いの場も落ち着いた態度で臨む事が出来た。

ヘリは、ユン検事から、近々重要参考人から事情聴取するという話も聞いた。

「ソ・イヌがアメリカにいた頃の事をよく知る人物だ。捜査に協力すると約束した。これで、全てでは無くとも、謎はいくつかはっきりするだろう。…マ検事も聴取に同席するか?」

「はい」

真剣な顔で頷くヘリにユン検事も真顔で頷き返した。

いつも、公正な立場と態度で、調査するユン検事がイヌの捜査にいる事にヘリは安心感を覚えていた。

そして信頼されているからこそ、自分もイヌの捜査に加えてもらえるのだ。

そんな事を考えていたヘリ。

しかし、事はヘリが想像していた以上の早さで急展開した。

この日の夕方。

就業終了の定時時刻まで後僅かという時、ヘリはユン検事から電話で呼び出された。

そして行き先も目的も告げられずに慌ただしく車に乗せられ、検察庁を後にした。

「先輩?何かあったのですか?」

「……」

怖い顔で黙ったまま車の運転をするユン検事の横顔にヘリは嫌な胸騒ぎを覚えた。

しばらくして、ユン検事の車が警察病院の駐車場にとまった。

足早で前を歩くユン検事の後をヘリは慌てて追いかけた。

ユン検事が足を止めた部屋の前でヘリは息をのんだ。

そこは、遺体安置所だった。

開けた扉の向こうに、白い布をかけられた人物が横たわっている。

布から見えている素足から、男性のようだった。

「…誰なんですか?」

何度も検死に立ち会った事のあったヘリだったが、悪い予感に支配され、無意識に声が震えていた。

「君が確かめてみろ」

もうすでに、遺体の正体を知っているらしいユン検事が、ヘリに布を取るよう促した。

ヘリは、内心おののきながら、そっと頭部から布をめくった。

そして目を見開いて凝視した。

それは、ヘリの知らない男だった。

悪い予感がはずれた事に安堵しながらも、ヘリは黙している死者の冥福を祈った。

…しかし、この人は一体?

不思議そうなヘリの心の声に応えるようにユン検事が重々しく口を開いた。

「この数ヶ月、ソ・イヌの調査をしていた捜査官の一人だ。何者かに銃で撃たれ死亡していた所を発見された」

…捜査官!?
イヌを尾行?
銃で撃たれて?

衝撃に混乱するヘリの脳裏に黒い影が浮かんだ。

昨夜、イヌのクローゼットでヘリが見た物。

一瞬だったが、
あの時…。

あれは…あれは、そう。

拳銃に見えた。

「そんな…」

否定したくとも出来ない事実に、ヘリは呆然と立ちすくんだ。


(続く)
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検事プリンセス二次小説「黒と白」の続きじゃなくて、すみません。

みつばの近況雑記です。
今日から旅行に入ります。

ずっとお世話になった実家ともお別れ。

とれたスイカが腐ってきてるから、沢山食べてと言われて、毎日食べてましたが、食べきれなかったです。

今年みつば母が育てたスイカは、前、ブログに画像をのせた黒スイカや細長いスイカ、普通のスイカの3種類。

形は違っても中身は赤くて味が甘いのは同じです。

他人にあげる事も多いですが、売り物ではなく、あくまで自家用。

今日の画像は、みつば家産普通のスイカと、同じ町内の方が作った黄色スイカ。
この方は種なしスイカも作ったらしいです。

黄色スイカは上品な甘味でした。

…もう今年は実家のスイカ食べられないのね。あんなに食べたのに、もう恋しくなってます。珍しく長く滞在したからホームシックに(涙)

しかし、これからの夏休み後半、子供達のパワーにおされ気味だけど、頑張りながら楽しみます。

旅行中は移動も多く、引き続き、ブログは携帯更新になります。

コメントやメッセージのお返事は遅くなりますが、夏休みが終わって家に帰ったら、ゆっくり読ませて頂きます。

不定期更新になりますが、「黒と白」の続きも、書き次第アップします♪
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黒と白(1)
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会議室の扉を開けたとたん、ヘリはギクリと動きを止めた。

部屋の中にいた人物は、ヘリを呼び出した直属の上司、ナ部長だけでは無かった。

同じ部の先輩ユン検事。

そして、ヘリは直接仕事で関わった事は無くとも、勿論知っている検察庁の長官だった。

…長官がなぜ私を?

戸惑った眼差しで立ちすくむヘリに、ナ部長が、「座ってくれ」と椅子の一つを示した。

3人に囲まれるように座ったヘリは、目の前の長官の顔をじっと見据えた。

「これは、何かの査問ですか?」

「査問されるような心あたりでもあるのかね?マ検事」

「いいえ」

ただ事ではなさそうな雰囲気に、緊張しながらもヘリは冷静に答えた。

長官は、ヘリの顔を探るように見た後、両隣のナ部長とユン検事とアイコンタクトを交わした。

それを合図にナ部長が口を開いた。

「この会議室で話される事は極秘事項だ。他言無用。他の検事達に漏らす事も禁止になる。勿論、部外者、マ検事の身内や親しい者にもだ。守れない場合は、重い処罰を受けてもらう」

「まずは説明をお願いします」

呼び出された用件も分からずに誓約を強いられるとは。

「事はそれだけ重大だ。国の機密にも関わる。そして、この件は君にも無関係で無いからだ」

「私が?どういう事ですか?」

まだ検事になって2年もたっていないヘリが、国の機密に関わるような案件を任されるわけが無い。

その上、無関係では無いとは一体?

「マ検事は、ソ弁護士とは親しい間柄だったな」

「え?」

ソ弁護士という言葉にヘリが驚いた。

しかし、ナ部長は更にヘリを驚愕させる言葉を続けた。

「ソ弁護士に、国家反逆罪の疑いがある」

「ちょっと待って下さい」

ヘリが慌てて、ナ部長の話を制止した。

「部長のおっしゃっているソ弁護士というのは、私の知っているソ弁護士の事ですか?」

「そうだ。弁護士のソ・イヌの事だ」

「それは…」

何かの間違いです、と叫びそうになるのをヘリはグッとこらえた。

イヌが反逆罪なんて。

「何か確たる証拠があるのですか?」

ヘリの挑むような声色に、ナ部長と長官は顔を見合わせた。

かわりに答えたのは、それまで黙っていたユン検事だった。

「マ検事。君は、昨年から1年間、ソ弁護士が韓国を離れて渡米した事を知っているな?」

ヘリが頷いた。

「その理由を知っているか?」

イヌが渡米した理由。

「16年前のユ・ミョンウ殺害事件で、ソ弁護士の父親が無罪だと証明され、目的を果たし、韓国にいる理由が無くなったからです」

「では、何故1年で、再び韓国に戻って来たと思う?」

「それは…元々故郷に帰りたがっていた為戻る事にしたのだと思います」

本音は少し違った。

イヌが韓国に戻った理由の全てが自分にあるとは言えないまでも、心のどこかで期待していたヘリだった。

そんなヘリにユン検事が、黙って手元に置いてあった資料の束を差し出した。

「これは、何ですか?」
資料の表紙にヘリは不思議そうに目を落とした。

「ソ弁護士…ソ・イヌが、1年間、渡米した理由が調査された資料だ」

…見てみろ。と言うユン検事の目に促されて、ヘリはおずおずと資料のページをめくった。

「こんな…」

次第にページをめくる、ヘリの指先が震えた。

そこにはヘリの想像を超えたイヌの実情が書かれていた。

「見ての通りだ」

そう言う長官の声がどこか遠くで聞こえた。

「ソ・イヌは、昨年まで法務法人ハヌルの代表をしていたが、それは表の顔だった。そして、父親の無罪を証明する為というのも、表向きの入国理由で彼の目的は他にもあった。それが、今君が目にした調査資料に書かれた事だ」

ナ部長が長官の後を続けた。

「彼は、アメリカを拠点にした国際的な犯罪組織の要員という疑いがある。入国した後、国の機密と武器を外部に流す為に活動していた。昨年1年間渡米したのは、隠れ蓑にしていた父親の事件が解決したからだ。ほとぼりを一旦冷まし、捜査を目くらます為の時間稼ぎに他ならない」

「嘘です!」

今度こそヘリは堪らなくなって声を荒げて反論した。

「私の知っているソ・イヌという男はそんな人じゃありません」

「君は彼の何を知っている?マ検事。そんな男で無いと言える根拠はあるのか?」

長官の鋭い眼差しにもヘリはひるまなかった。

「私は、ソ・イヌがそんな人で無いと信じてます」

ヘリの言葉に長官が溜め息を漏らした。

「今、君が彼と恋人関係にある事は知っている。だが、マ検事。君は騙されているかもしれない。ソ・イヌは検事の君を利用している」

「利用などされていません」

「君とソ・イヌは純粋に愛情だけで成り立っている関係だと言いたいのかね?現に君はソ・イヌに利用される為に騙されて、近づかれたのだろう?」

全て調べ上げ、何もかもを悟ったような長官の顔をヘリは睨みつけるように見つめた。

ヘリと長官の間に流れるピリピリした険悪な空気を遮るように、ナ部長が口を開いた。

「マ検事。私は君が検事になってからの仕事ぶりを今までこの目で見てきた。
君は時に感情的にはなるが、強い正義感を持って仕事に当たっていた。
自分の父親の事件も、隠蔽しなかった。
だから、長官と相談してこの場に来て、ソ弁護士の件を打ち明ける事を決めたんだ」

「…まだ確実な証拠が足りないのですね?」

ヘリの鋭い指摘に、ナ部長は固い表情で頷いた。

「身柄を確保する為の決定的な証拠が無い。今逮捕状を出しても、彼はやり手の弁護士だ。すぐに先手をうたれ、釈放されるだろう」

「私に彼のスパイをしろと言うのですか?探りを入れて証拠を見つけろと?」

「マ検事にそんな真似が出来るとは考えていない。
ただ、度胸と正義感があるのは分かっている。
君は法と真実からは背け無いはずだ」

「……」

「まずは、その調査資料をよく見ておくんだ。先入観無しで冷静な頭でな。ソ・イヌが数年前入国してからの捜査資料だ。マ検事、君の知らない彼の一面がそこにある」

…こんなもの…。

ヘリは、調査資料の端を無意識に両手で握りしめていた。

まだ、チラリと目を通しただけだったが、信じられない情報ばかりだった。

先入観無しで、と言われても、紙束一つで、今まで知らなかったイヌの過去や素性を受け止める事は容易では無い。

目の前にいる長官、ナ部長、ユン検事の誰かが、今にも「エープリルフール!!」と叫んでくれるのではないか、とヘリは期待したが、どの顔も冗談が言えるように見えなかった。

始終、ヘリの動向をじっと観察していた長官が口を開いた。

「この件にはユン検事も以前から担当している。資料を読んで、落ち着いたらユン検事から話を聞きなさい」

…ユン先輩が以前から?

もう、これ以上驚く事は無いと思っていたヘリは、長官の言葉に、とっさにユン検事の顔を見た。

しかしすぐに、コクリと無言で頷いたヘリに、長官も頷き返した。

そして、最初に言った秘密保持の誓約をヘリにさせた後、部屋を離れる前に声をかけた。

「その資料を読み、ユン検事と話をして、君がどういう判断をするのかは、次に聞かせてもらおう。だが、念を押しておくが、君は検事だという事を忘れるな。マ検事」

最後の長官の言葉はヘリの心の奥深くまで、突き刺さり、体すら、椅子ごと床に縫い止められたように動けなくした。

長官とナ部長の去った会議室で、ヘリは改めて、イヌに関する調査資料を読んだ。

韓国に入国してからだけで無く、それ以前のアメリカにいた時の暮らしや交友関係。どうやって、犯罪組織の一員に加わったのか、という具体的な経緯は不明なものの、幾度となく接触した可能性はあるようだった。すでに国際的な指名手配犯となっている人物と密談している様子も写真に収められている。

全てを見終えたヘリは、パタッと資料を閉じると、顔を上げ、それまで気配すら感じさせずに座っていたユン検事を見上げた。

「ここにある写真は捜査を裏付ける証拠になりません」

「その通りだ」

ヘリの言葉にユン検事が頷いた。

「ソ・イヌは弁護士だ。仕事でどんな人物と接触していてもおかしくは無い」

調査資料に書かれた事も、あくまで疑いの上での推測の域を出ない物もあった。

「集めた証言にも、信憑性に欠ける点があります。彼を良く思わない者達からは真実が語られ無いのでは無いでしょうか?」

「では、君の口からはソ・イヌの真実が語られるのか?」

ユン検事の射抜くような眼差しに気圧され、ヘリは唇を引き結んだ。

そんなヘリにユン検事はそっと溜め息をつくと、表情と語調を和らげた。

「マ検事の気持ちは分かる。恋人が犯罪者の可能性があると言われたんだ。感情的になるな、と言われても難しいだろう」
いたわるようなユン検事の顔にヘリもふっと肩の力を抜いた。

そして聞きたかった事を口にした。

「先輩は、捜査資料にあるソ・イヌの事をずっと知っていたのに、何故私に話してくれなかったんですか?」

「あの頃、君は父親や家の事だけでなく、ソ・イヌへの想いで苦しんでいた。その上、まだ隠密捜査の不確かな情報でつらい思いをさせたくは無かった」

「先輩のお気遣いは嬉しいです。でも私はもう新人の検事では無いです」
「分かっている。それは部長もだ。だが、上層部はソ弁護士だけでなく、君の事も疑っていた。交際している間にあちら側に取り込まれているのでは、と」

「そんな…」

もちろん違うと思っているユン検事の前で取り乱す事をヘリはこらえた。

そして、明らかにヘリに疑惑の目を向けていた長官を思い出した。

「君をソ・イヌの捜査に加える事を反対する者達の真意は様々だったが、君を見てきた部長と私が最後は推挙した。…やはり余計な事だったと思うか?」

「…いえ」

ヘリは弱々しく首を振った。

誰になんと言われようと、どんな物を見せられても、イヌを信じる気持ちは揺らいではいなかったが、頭は重かった。

そんなヘリにユン検事は「今日は、もう帰れ」と言った。

「ナ部長の許可は取ってある。また明日話そう」

立ち上がったユン検事にヘリは、慌てて後に続いた。

「ユン先輩、最後に聞かせて下さい」

「なんだ?」

ヘリは、ユン検事をじっと見つめた。

「先輩は、ソ・イヌが“黒”に見えますか?」

ユン検事が、ヘリの顔を見つめ返した。

そして、「いや…」と静かに言った言葉に、ヘリはホッと息をついた。

だが、ユン検事は、一呼吸置いて続けた。

「“黒”じゃない。だが“白”でもない。だから、検事として調査するんだ」

「……」

ユン検事は、黙ったまま突っ立っているヘリを置いて、部屋を去って行った。


その後、どうやって、たどり着いたのか、ヘリはいつのまにか、マンションのイヌの部屋の前に立っていた。

検察庁を出て、帰路につき、心の赴くまま、体が勝手にイヌの所に来てしまったのだろう。

ヘリがドアホンを押すと、扉の向こうでロックが外れる音がした。

「ヘリ、今日は早かったんだな」

扉が開いた瞬間、飛び込んできたイヌの声と笑顔。

驚いた素振りで、だが、嬉しそうに、歓迎しているようなイヌの顔にヘリの胸が熱くなった。

「あなたも今日早かったのね…ねぇ、部屋に入っていい?」

「いいよ、入って」

イヌがヘリを部屋に入れた。

「何か飲むか?コーヒー?お茶?ミルクはあいにく切らしているけど」

キッチンに向かうイヌが歩みを止めた。

ヘリがイヌの腕を取って身を引き寄せ、抱きつき、強引に唇を重ねていた。


「…どうした?何かあったか?」

少し顔を離した後、囁くように優しく問うイヌの口を塞ぐように、ヘリが再び唇を強く押し付けた。

そして、まるで、イヌの着ている黒いシャツとヘリの白い服の間にできた濃い陰影に怯えるように、ヘリはギュッとイヌの体にしがみついていた。


(続く)
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韓国ドラマ「シークレット・ガーデン」全話見終わりました~…という、今回は感想雑記です。

おすすめしてくれた方々、ありがとうございます。見ました。

コメント等で「シークレット・ガーデン」面白いですよ~…とおすすめして頂いてから1年以上はたってるかな?(汗)

みつばは韓国ドラマは地上波でしか見てないです。

なので、おそらく「シークレット・ガーデン」も完全版ではなくカットシーンも多いはず。

だからというわけじゃないのだけど、「シークレット・ガーデン」は早送りで見てないのに、最後の最後まで…



…ライムがチュウォンを好きになったのが、いつなのか、や、どうして好きになったのか、がよく分からなかったです(汗)

みつばも最初は全く好みで無かった、チュウォン。

でも、演じられているのが、ヒョンビンさんだから。

腹筋しながら、あのかっこいいお顔でまじかに見つめられたらドキドキして、そりゃあ、意識しはじめるって!!←あ、もしかして、ここから?


ちなみに、ドラマ中、字幕で、チュウォンになったり、ジュウォンになるのが不思議だったのだけど、苗字との兼ね合いの発音の違いだったんですね。

日本語字幕にするなら、韓国語の事情が分からないと混乱するから統一してもいい気がした。

話自体は、次が楽しみ♪というくらい面白いとは思ったのだけど、

…いろいろ個人的に疑問や突っ込みたい箇所は多かったかな(ブツブツ)

王道の、金持ちの御曹司の息子と、庶民の娘という設定にありがちな、紆余曲折を経て、ラストはラブラブ、ハッピーエンド。

男女の体が入れ替わるという非現実、ファンタジーハプニングなんかは、
…「転校生」か?とか思ったり←古いかな。この例え。

男女が入れ替わる時の、役者さん、チュウォン役のヒョンビンさんと、ライム役のジウォンさんの演技が良かった♪

あと、勝手にみつばがキャラクターに賞を与えるとしたら。

「好きな人に一途にいって皆を感動させたで賞」は、もちろんチュウォン。

「もっと好きな人に積極的に頑張りま賞!!」イケメンコンテスト、優勝者は、ライムのアクションスクールのイ監督。

見守るだけじゃなくて、時には強引キスの1つもしないとね。検事プリンセスのソ・イヌみたいに(笑)

「好きな人を奪っちゃってもいいんじゃないで賞か」は、ハン・テソン君。
みつばはこのゲイのテソン君が実はかなりお気に入りだったの。

かっこいいのに、かわいくて、ちょっとツンデレ風な不器用さで、密かにオスカーを想って、最後は身を引く姿が切なかったなー…。

オスカーと再びいい仲になったスルもいい女だから仕方無いけど、スルがもっと悪女だったら、テソン君が……
オスカーはノン気だけど、テソン君がもう少しうまく積極的にアピールしていたら…テソン君の優しさに鈍いオスカーも、もしかしたら…結構いいコンビになるような…

…とか、それで二次小説書けるくらい真面目に腐った妄想に走りました。すみません。


「好きな人に頑張ったね賞」は、キム秘書。

男女の体が入れ替わるという奇跡は、ライムの亡くなった父親がおこした奇跡だったのだけど、こういうエピソードが無くても、二人はくっついていたかな?

ライムの父親の事は、ライムとチュウォンの過去を繋げる上でも最後まで重要なキーにはなっていたけど。

そして、自分の命より愛していると証明するように、チュウォンがライムに体を与えたエピソードにも欠かせない所だったのかな。

チュウォンは母親に勘当されたけど。

でも、結婚して、子供も3人産まれて、ラブラブのチュウォンとライム。

あの二人のその後ですか…うーん

なんだかんだ言って、
みつばは、勝手に大人モードで裏話行きの話を妄想しちゃいましたよ♪えへっ←止めなさい。


そんなわけで、

「シークレット・ガーデン」に関しては、
みつばが書きたい妄想話はいろいろ問題があるので二次小説は書きません。多分。

希望してくれた方、ごめんなさい。
(…でも希望が多かったら裏箱に1話くらいコッソリと妄想話のせるかもしれないけど。ボソボソ)

とにかく、「みつばのたまて箱」では、

まずは、完結まで何年かける気だ?くらい遅くなっている「検事プリンセスと」と、何年もかかって、ようやくアップ始めた「デュエリスト」の優先で、これからも二次創作は進めます♪

でも、今までもいろいろなドラマをおすすめして頂いてましたが、「こんなのも面白いですよ」が、またあったら教えて下さい。

地上波でしか見られませんが、機会があれば、遅くなっても見てみます。

「シークレット・ガーデン」毎週楽しみにしてたのが終わっちゃって寂しいな。

「王女の男」の地上波放送も待ってます。
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韓国映画「デュエリスト」みつばの二次小説。

携帯更新

(注意)

この二次小説は、韓国映画「デュエリスト」のラスト後を、みつばが勝手に妄想した話です。

映画を見ていない方、これからDVDで見る方はネタばれもありますのでご注意下さい。

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守願銭
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曇天の下、薄暗い森の獣道を、二人の男が歩いていた。

一人は、一見気のよさげな惚けた顔に、柔和な目を鋭く光らせた中年男。

もう一人は、一見女と見紛う程美しい顔に、感情を凍らせたような目をした若い男だった。

男達は、最近都を荒らしている盗賊団の捜査を命じられた捕盗庁の者だった。

とはいえ、二人の間の張り詰めた空気は今にも荒れそうな空模様に似ていた。

やや勾配になった茂みをかくように無言で歩き続けていた二人だったが、ふと、先頭を歩いていた中年男が、立ち止まった。

そして、腰をかがめると何かに気付いたように、足元の草むらを手でなでつけた。

その間、後ろを歩いていた若い男は静かに、立ち止まっていた。

やがて、中年男は顔を上げ、注意深げに周囲を見回した後、後方の若い男を見やった。

「どうやら『あたり』だ。ここが奴らのアジトにつながる道になっているようだ」

…お前も確かめてみろ。

中年男の言葉に、若い男は瞬き一つせずに頷いた。

若い男も腰を落として、周囲に目を走らせた後、中年男に向き直った。

「折れた草の様子から足跡はまだ新しい。数刻前にここを通ったのでしょう」

所見は同じ。
ならば、考えた事も同じだろう。

そう思いながらも、中年男はあえて、口を開いた。

場数も踏み、相当の手練れだと分かっていても、若い男には不安要素があった。

長年組んだ気心の知れた相棒のようにはいかない。

「まだ、近くにいるかもしれん。または、もう感づかれているころか。この先は罠にも気を配れ」

若い男が、また微かに頷いた。

危険が迫っている予兆を見ても、感情を見せない若い男。
その顔をじっと見つめた後、中年男は背を向けてまた黙々と前を歩き始めた。

やがて、森を抜け、なだらかな山の中腹にさしかかると、二人の目の前に野原が現れた。

大きくひらけた天に広がる雲は、雨を内包して重く垂れ込め、遠くで微かな雷鳴さえ聞こえた。

「…ここでいいか」

一人ごとのように呟いた中年男を、若い男が不思議そうに見た。

「ここで腹ごしらえをしよう。この先、いろいろと荒れそうだからな。飯くらいゆっくり食っておこう。」

空を見上げながら、のんびりと語っていても、いろいろ荒れそうだと言っている通り、不穏な予感は外せない。

若い男は、従うように、また黙って頷いた。

二人は、やや離れた位置で草むらに腰を下ろした。

「一緒に食うか?」

中年男が懐から出した握り飯の入った包みを若い男に見せた。

「いえ」

若い男は、そう言って、自らも懐から出した包みを中年男に見せた。

…相変わらず、愛想の無い奴だ。

若い男を横目で見ながら、中年男…捕盗庁の刑事、アンは思った。

危険な任務の最中、愛想を振りまく必要は無く、誰しも神経を尖らせるだろうが。
でも、だからこそ、こうゆう時もう少しくだけた感じになった方が気も楽なんだがな。
…まぁ、俺が招いた状況だから仕方無いか。

アンは、握り飯を頬張って、あきらめの溜め息と一緒に飲み込んだ。

元々盗賊団のアジトの捜査は少人数精鋭部隊で行う予定だった。

今回の危険な任務に、凄腕のアン刑事が抜擢された理由は皆も納得する所だった。

問題は、アン刑事にこの美しい顔の若い男…かつて『悲しい目』と呼ばれた元刺客も随行する事だった。

『悲しい目』が、長官による謀反事件で生き残っていた事を知る人間は捕盗庁でも、ほんの一握りの上官だった。

今は捕盗庁の預かりの身となった元刺客『悲しい目』は、今は“シビル”という通り名で呼ばれていた。

その手腕を利用する為に生かす事をよしとした上官達でさえ、元刺客の改心など信じてはいなかった。

シビルの保証人をかって出たアンが、今回の任務にシビルを連れて行きたいと願い出た時も、上では賛否が分かたれた。

裏切り、逃亡する可能性があった。また、それだけの腕もある。

まだ“飼い慣らし”も不十分な要注意人物を野に放すには時期尚早では、と。

上官達の危惧は尤もだった。

しかし、最終的に、すべての責任をアン刑事が取るという密約で合意を得た今回の任務。

アン自身、『悲しい目』と呼ばれたかつての刺客のした事を忘れたわけでは無かった。

上司を直接手にかけられ、仲間達も間接的にだが、皆殺しにされた。

それでも、『悲しい目』の処刑を留めるよう、上官に恩情を求め、ともすれば、自らの命すら奪われかねない保証人になったのには、アンなりの理由があった。

それは、情けでも捕盗庁の為でもない。

アンが、脳裏にある娘の顔を思い浮かべた時、

ガリリ…。

微かに、金属のような物を噛み締めた音がシビルの口の中から響いた。

アンは、シビルに訝しげな目を向けた。

「どうした?」

「……」

ほんの少し眉をひそめた表情でシビルが口から何かを出して手にのせた。

それは1枚の古びた銭だった。

シビルの食べていた飯の中に入っていたのだろう。

不思議そうにまじまじと銭を見つめるシビルだったが、アンは、訳知り顔で「ああ」と言った。

「その飯はナムスンに渡されたか?」

「ええ」

シビルの、キョトンとした、珍しくあどけない表情に、アンは無意識に口元を緩めた。

「守願銭(しゅがんせん)か」

「守願銭?」

シビルは守願銭が何なのか知らないようだった。

おそらく、守願銭を仕込んだナムスンもその事を知らなかったのだろう。

アンはシビルに近づくと手の中の銭を指差した。

「その銭は、ナムスンがウッカリ入れたわけじゃない。悪戯をしたわけでも無い。
「守願銭」は戦地や敵地に赴く大切な者の飯の中に銭をこうして忍ばせておく御守りみたいなもんだ。
一般的には女が亭主や恋人にするまじないだがな。
ナムスンはお前にその銭と一緒に無事に自分の元に戻って来いって伝えてるんだ」

シビルに説明しながらも、アンは妙な気分になっていた。

腕はいっぱしでも男勝りな女刑事、ナムスン。

アン自ら長年鍛えた信頼出来る部下であり、じつの娘のように思う感情さえあった。

そんなナムスンが女として初めて意識した異性が、かつて敵対していたこの刺客の男。

今は“シビル”と呼ばれるこの男もまたナムスンによって大きく運命を変えていた。

宿命に翻弄され、無惨にも儚く散るはずだった若い男女の一途な想いにアンは少なからず感銘を受けていた。

『なぜ、僕を助けたのですか?』

長官の屋敷から隠密で身柄を保護した元刺客の男にそう問われたアンは、『生きていく方が地獄かもしれん』と答えていた。

それは、シビルにも分かっていた。

それでも、
生きさせたいとアンが思い、
生きたいと、シビルが願った理由は、「ナムスン」だったこと。

今、アンの目の前にいる男は、かつて『悲しい目』と恐れられた刺客でも、捕盗庁の首輪をつけられ影の存在となった“シビル”でも無かった。

愛しい女の想いに触れ、感情に揺れる瞳で守願銭を握りしめた、恋をしているただの若者。

そう見える事がなぜか嬉しく感じたアンだった。

「あいつが、こんな可愛い女みたいな事をするとはな」

ナムスンが、どんなに男勝りでも、中身は可愛い娘だという事を知っていたが、毒舌でも吐かねば、若い男女にあてられたこっちの方が照れくさくてかなわない。

そんなつもりでわざと鼻で笑ったアンに、シビルが言った。

「ナムスンは可愛い女性です」

「…お前、その真顔でよくそんな台詞が出てくるな」

美青年に美麗句。

あのナムスンが恋に落ちるわけだ。

アンの、半ば呆れ、半ば感心した顔に、シビルが柔らかい微笑を浮かべた。

ナムスンの守願銭が、アンとシビルの間の張り詰めていた空気を和らげたように見えた。

しかし、次の瞬間、シビルの動きが止まり、アンも鋭くした意識を外に向けた。

雷鳴に紛れた第三者の気配を二人は敏感に察知していた。

「…来たようだな」

アンの呟きにシビルが頷いた。

ここまで来るまでに、わざと敵に気づかれるように、動いて来た。

近くにいた盗賊団の偵察係が、二人に気づき狙い討ちにしようとやって来る事は作戦のうちだった。

それでも、

「数が予定よりちぃと多いな」

アンが舌打ちするほど予想外の人数の敵に囲まれていた。

情報が間違っていたか、それとも、情報が相手に漏れていたか…。

今はそんな事を考えるより、現状を打破せねば、血路は見いだせない。

アンは腰にさした短刀の柄に手を伸ばしながら、森の一角を睨みつけた。

シビルもまた、背中の剣に手を伸ばしながら身構え、反対側を見つめていた。

まだ姿を隠してはいるが、二人を襲撃しようとする者達の視線と殺意で、あたりは緊迫した雰囲気に包まれた。

「なぜ、この任務に僕を連れてきたのですか?」
シビルの突然の問いかけに、…この状況下でなぜ今それを聞く、とアンは苦笑した。

「…守願銭」

後ろを振り向かずにアンが言った。

「あいつの願いを叶えてやれ。その銭を持ってあいつに再会しろ。俺はあいつがメソメソ泣く所を見たくないからな」

…それが、お前の生きる決意をさせた理由ならば。

そして同じようにお前を想うあいつの為にも。

「お前は生きろ」

問いの答えではない。

しかし、アンの言葉は、激しくなった雷鳴にも消されずにシビルに届いた。

優勢を確信した敵は姿を隠さずに間合いを詰めてきた。

その敵から目を離さずに、シビルは「あなたも」と言った。

穏やかで落ち着いた声だった。

例え地獄でも、この世に止まる事を選択した男には怖い物など無いかのように。

「彼女はあなたを慕っている。あなたは彼女にとって師匠であり、父のような存在だ。彼女を悲しませるような無茶はしないで下さい」

…その命をかろうじて繋いでいるも同然の男に諭されるとはな。

アンが乾いた笑みを浮かべた。

長年一緒にいた自分より、もうナムスンを分かっているような顔も小憎らしいが。

そう答える男だと思ったから、ここに連れて来たんだ。
共に死線を乗り越えられる奴だと信じて。

「お互い、生きてあいつの元に戻るぞ」

アンの言葉に、シビルはもう頷くだけでは無かった。

口元に浮かべた笑みは、背中合わせのアンには見えなかったが、その意志は通じていた。

シビルは、手に持っていた守願銭を衣の帯の内側にそっと入れ込んだ。

…ナムスン。

『全部、残さず食って帰って来いよ』

まるでただの遠足にでも送り出すように、

任務に赴く前、シビルに飯の包みを差し出しながら、ぶっきらぼうに言い捨てたナムスン。

それでも、危険な任務だと分かっていて、何も言わず、守願銭に思いを託して、シビルの携帯飯を作っていたのだろう。

…君の元にこれを持って帰るよ。

瞼を閉じ、帯の上をそっと撫でた後、シビルは剣を抜いた。

再び開けた目は、もう『悲しい目』と称された物では無かった。

捕盗庁の重役が考えたような、隙を見て、アン刑事から離れ、逃げ出す意志は、シビルには無かった。

再び檻の中に戻る人生でも。

どんな名で呼ばれても、どこにこの身を縛られても。

愛しい人を想う己の心だけは、自分の物だ。

そして、その愛しい人の為に、自分の命を長らえさせてくれた男と共に彼女の元に帰るのだ。

かつての真名でなく、
『悲しい目』でも、『シビル』でもなく、

ナムスンがつけてくれた名の男として生きる為に。

そう決意した目で、

再び轟く雷鳴を合図に、一斉にかかってきた者達相手にシビルは、アンと共に白刃を閃かせ、足を踏み出した。


(終わり)

4コマ漫画「愛って」の背景にはこんな話が。
いや~、大半の読者さんがチンプンカンプンは覚悟(汗)

テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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こんばんは。みつばです。

ブログはお休みしてましたが元気にしてます。

お休み中もブログにいらして頂いてありがとうございます。

夏休み、身を寄せている実家は毎日みつばJr達や甥っ子、姪っ子達で1日中保育園のようです。

検事プリンセスの二次小説、携帯電話で少しずつ書いてます。

ただ、韓国映画「デュエリスト」の実験的に書いていた短編も一つできたので、構成したらアップ予定です。

みつば設定の「デュエリスト」未公開(未完成)二次小説が 家に置いてきたパソコンに入っているため、いきなり短編は、映画見た方も意味不明になりそう(汗)

時代物で、検事プリンセスと雰囲気が違いますが、「みつばのたまて箱」こんなものもあるのね~…と見て頂けると嬉しいです。

取り急ぎ。

検事プリンセス二次小説「スイカの思い出」イメージ画像みたいに、みつば家産のスイカ画像(写真は黒スイカ)

アップしてみました。

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