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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「優等生4-仮想遊戯-3」(最終話)です。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。
このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。



この話は、「チン検事の結婚式3」の中で、
ヘリがイヌに提案した「結婚初夜ごっこ」の話になります。


(警告)

この話には、大人向けの表現や描写がでてきます。
自分は精神的に大人だと思える方のみお読みください。




優等生4-仮想遊戯-3




「んんっ…」

イヌの荒々しい口づけに、耐えきれなくなって、
ヘリが手でイヌの胸をドンドンっと叩いた。

ようやく解放された口から深い吐息を漏らすと、
ヘリは自分の上にのしかかっているイヌの胸倉を両手で掴んだ。

「ソ・イヌ!私、今本気で怒っているんだからねっ」

「どうして?」

とぼけたようなイヌの問いに、ヘリが逆上しそうになった。

「こんなの『遊び』じゃないわっ。それに、『結婚初夜』なんてものじゃない。
こんなのまるでまるで・・・」

仮想のシチュエーションだとしても、無理やり力づくで、抱こうとするなんて…。

真っ赤になって、その後の言葉を言うのをためらっているヘリに、
イヌが冷静に返してきた。

「遊びも本気でやれよ。ヘリ」
…じゃないと楽しめないぞ。

「…もう、こんなの楽しくないっ」

ヘリがふてくされたように頬を膨らませて、イヌから目を逸らせた。

迫真の演技なのか、それとも自分の台詞に、
イヌが本気になっているのか分からなかったが、
そんな事はこの際もうどうでも良かった。

「もうやめるわっ。あなたとなんて遊ばないっ」

まるで、遊びの最中に喧嘩して、拗ねた子供のようなヘリの口調に
イヌが思わず噴き出していた。

薄紅色のドレスを着て、十分大人の女の色香をふりまいた肢体の
美しい美女が、幼女のようにふくれっ面になっている姿が何ともほほえましく
可愛かった。

…しかし、僕にはお人形遊びの趣味は無いからな。

イヌは、そんなヘリを見ながら、次の行動を決めた。

「この遊びを提案したのは君だろ?決めた事を途中でほおり出すなんてマ・ヘリらしくないな」

皮肉めいたイヌの台詞にヘリがグッと押し黙った。

優等生気質のヘリが、この手の挑発に弱い事をイヌは知っていた。

おだてや褒め言葉にも弱いが、負けず嫌いな部分もあるということも。

「とりあえず最後まで、やってみてからその後の方針を決めたら?」

「…最後までって、あなたが満足するまででしょ?」

「君も満足するまでだよ。ヘリ」

ヘリは唇をとがらせながらも、こんな遊びごときで、
ここまで本気になって、そして、真面目にお互いが討論している事に
だんだん可笑しくなってきた。

ふっと頬を緩ませて、笑顔になったヘリに、イヌが柔らかく笑った。

そして、ヘリの顔に手を置くと、優しくその輪郭を指でなぞった。

「…二人の初夜はこれからだろ?花嫁」

聞いていると、背筋がぞくぞくするほどのイヌの甘い声に
ヘリが、うっとりと無意識に頷いていた。

…遊びも今からが本番だ。

イヌはヘリの体に再び手をまわした。

そして、首筋や耳に唇と舌を這わせながら、ヘリの足の内腿を掌で撫でさすりはじめた。


やがて、

優しい愛撫で、リラックスして完全に脱力したようなヘリを見降ろした後、
イヌは自分の衣服を脱ぎ始めた。

おずおずと自分の着ていたドレスも脱ごうとするヘリをイヌが制止した。

「このままでいい」


「…ドレスは、破かないでね」

小さい声で念を押すヘリに、イヌが頷いた。

「ああ、約束する」

…イヌは約束したことは必ず守ってくれる。

ホッとしたヘリは、ゆっくりと上半身を起こすと、
中立ちになっているイヌの体の方にすり寄った。

そして、イヌの下腹部に顔をふせた。

「…ん…っ…」

慣れてきたようなヘリの、イヌを愛撫する滑らかな動きが
イヌの体をすぐに反応させた。

「上手くなったな。ヘリ…」

何が上手くなったのか。
聞くまでもなく、その答えが分かったヘリが照れかくしに
頬を膨らませた。

「イヌも上手よね…キスとか愛撫とか…」

「上手って、どうしてわかる?」

イヌが面白そうに、意地悪く聞いた。

「誰かと比べているのか?」

ヘリの中にそんな比べる相手がいないことを分かっていて言っているイヌ。

…これも遊びの演技なのね。

そう解釈したヘリは、遊びの中にも自分の本心を入れることにした。

「私、あなたがいなくなった後、好きになった人なんていなかったわ」

ヘリはそう言いながらイヌを見上げた。

…イヌがアメリカに去ってしまった後、
誰も好きになっていないし、誰ともつきあってなんていない。
仮想だろうと、現実だろうと、これが真実。

「私がこうしたいのも、そして、私の体に触れたのも、あなただけなのよ。イヌ」

女として体を重ねた男も、生まれてからソ・イヌだけ。

「だから、正真正銘、私はあなただけの『花嫁』よ」

素直な告白の照れ隠しに、最後の言葉だけ、
仮想遊戯の役名をいれたヘリ。

しかし、その気持ちはしっかりとイヌの心に届いたようだった。

「ああ…」

イヌはそうつぶやくように言って、ヘリの頭に手を置いた。

想いを口にすることが出来ず、伝えることもかなわないまま
どんなに手を伸ばしても届かなかった、あの頃。

…ほおっておいてなんていない。
僕の心はいつも君を求めていた。

そして、今。

「やっと…手に入れた」

この時、仮想と現実が一つとなって、
ヘリとイヌの心と体をようやく結ばせたようだった。

イヌは、そっとヘリの体をベッドに横たえると、
その両足をゆっくり開かせた。

当惑しているようなヘリを安心させるように、その唇を優しく塞ぐと、
ドレスもストッキングもそのままに、よけたショーツの隙間から、イヌがヘリの体の中に入っていった。

「…あっ…つ…」

ヘリが、イヌの体の衝撃に耐えるように微かな呻き声をあげた。

衣装をつけたままで、行為を続けられたヘリは、
ますますイヌに凌辱されているような気分にもなっていた。

しかし、イヌの目からは、愛らしいドレス姿のまま抱いているヘリは、
本当に、結婚式初夜の花嫁のようだった。

次第に、快感にうっとりとなってきて、余裕が生まれたと同時に、
ヘリはある事に気づいて、ハッとなって我にかえった。

「イヌ…!…あれってつけた?」

「アレ?」

すでにヘリよりも行為に没頭していて、
イヌの素で聞いているような表情にヘリが焦りながら言った。

「アレよ。アレっ。つけるの忘れたでしょ?」


ドレスを着たままだということばかりに気をとられていたが、肝心のアレをイヌが『着忘れて』いることにヘリはようやく気付いたようだった。

…私のドレスより、そっちの方が大事じゃないっ。

ヘリはあわてふためいて、体をよじって、イヌの体から離れようとした。
…が、そんなヘリの体にイヌが腕をまわしたまま、閉じ込めるように抱きしめた。

「『新婚初夜ごっこ』だろ?無粋な物は必要ない」

「イヌっ!!」

どうやら、忘れてなどいなくて、“故意に”という事が分かったヘリだった。

目を見開いて、バタバタと必死で手足を動かしながら抵抗するヘリに、
イヌは動きを止めようとはしなかった。


「…大丈夫だ」

イヌが、ヘリの耳元にまるで暗示でもかけるように低く囁いた。


「大丈夫だから、このまま感じていろ」

…なにが!?何が大丈夫なの!?

この『結婚初夜ごっこ』という仮想遊戯もようやく、
甘い雰囲気がクライマックスになってきたと思っていたのに、

ここにきて、完全に『危険な遊び』という物に変貌した行為にヘリは狼狽した。

「あなたは、“初めて”の時に、私が本気で望まないことはしないって言ってたわっ」

必死で抜け道を探そうと記憶の中をさらって、
初めてイヌと夜を迎えた時に言われた台詞を思いだして口にしたヘリ

当然、イヌも自分の言った事を覚えていたのだったが。


「君が本気で望んでいないならな…今やめていいのか?」

わざと、ヘリが感じやすい場所を執拗に攻めたてるイヌの行為に、
ヘリは、体が勝手に抗えない快楽の波を心底求めていることを悟った。

「ああっ…っ」

意思の強さでも、力の強さでも、イヌに勝てない。
そのことを思い知って、

「…やぁんっ――!」

ヘリは、一気に昂ぶった感情と熱に体を突き抜けられ、
悲鳴のような嬌声をあげて、イヌの裸体にしがみついていた。

力が抜けたヘリが、持ち直し、次に弱弱しく抵抗する暇も与えずに、
イヌは、容赦なくヘリを責め続けた。

「大丈夫だ。…素敵だよ。…僕の可愛い花嫁。」


喜ぶような言葉を、イヌに耳元で囁かれ続けて、
ヘリはいつしか抵抗することも忘れて、快楽に溺れていった。

頭の中と、優等生意識が、その間もずっと禁じられた行為に警告を発していたのだったが、むしろ、それが、ヘリを陶酔させる媚薬のような役目になっていた。

…やってはいけない事をするのって、刺激的。

悪い教官に指導された優等生は、
こうして、新しい遊びと悪い遊びを同時に学んだようだったが…。


―― 事が終わった後。


「…最低っ!」

ヘリは、その悪い遊びの代償となった惨事のやつあたりをイヌにぶつけていた。

「乱暴にしないって、破かないって約束したのにっ」

ヘリの手製のドレスは、刺激的な行為で、少し汚されてしまっていた。

「どちらも守ったぞ。それにクリーニングに出すつもりだったんだろ?ちょうどいいじゃないか。もちろん、クリーニング代は僕が払うよ」

満足げに、すっきりとした顔で、何の悪びれもなくそう言うイヌを
ヘリはジットリと睨みつけた。

「…もう、『結婚初夜ごっこ』なんて二度としないんだからっ」

悔し紛れに、そう言ったヘリの言葉だったが、
イヌは、何のダメージも受けていないようだった。

「いいさ。もう、ごっこ遊びは十分楽しんだからな。それに…」

チラリと、クローゼットにかけられているチン検事のウエディングドレスを目視して、イヌは、心の中で続きを呟いた。

…今度はごっこ遊びなんかじゃなくて…。

「それに何っ?」

不機嫌そうにつっこむヘリにイヌが笑いかけると、その体を包むように抱きしめた。

「それに、“素肌”で君の体を堪能出来て良かったよ」
…すごく気持ち良かった。…君は?

ニヤニヤと笑って、あえて恥ずかしい事を問いかけるイヌの腕の中でヘリが激しくかぶりを振って叫んでいた。

「~~~~っ。もうそれも二度としないっ」



こうして、二人の初めての仮想遊戯は無事(?)終えたようだった。


しかし、ヘリは、暗記力の模倣の天才優等生ではあったが、
こと、こういう類の学習能力に関しては、劣るところがあるようだった。

この夜、こうして、イヌを本気にさせるとどうなるか、という事を
嫌というほど思い知ったヘリなのだったが、
イヌをからかうとどういうことになるのか、
という事まで頭が回らなかったらしかった。

翌日、

『ユン検事様が結婚することに落ち込んでいるのか?』というイヌのからかいに対して、
ヘリが、「その通りよ」と答えていた。

そんなことは全く思っていないヘリで、ただ、イヌのふざけた言葉の応酬でのっかかっただけのつもりだったのだが、そして、イヌもそんなヘリの言葉が本気では無いと分かってはいるようだったが…

ヘリの記憶力と妄想力には及ばないが、過去のほろ苦い思い出と、
自分をからかって小憎らしいまでに楽しげな恋人の態度は面白くなかった。


居酒屋で夕食を一緒に食べ、爆弾酒を飲んで、ほろ酔い気分のヘリと部屋に戻ったイヌは、
その、『しかえし』を思う存分返すことに決めた。

ヘリが、そんなイヌの思惑に完全に気づく時には、また時すでに遅しの状態だった。

イヌは、「やだっ」と言いながら、最初は激しく抵抗するヘリの体を強引に快楽の淵に引きずり込んで、黙らせた。
そして、快感と悔しさでむせび泣くヘリを強く抱きながらも、その耳元で、終始優しげな声で囁いていた。



「約束通り今夜は慰めてやるよ。僕が満足するまで…たっぷりとね」

「~~~~~」


その後、誠実に約束を実行されて、
昨夜よりも激しく抱かれて、

かなり遅い時間にようやくイヌから解放された体を
ぐったりとベッドのシーツに沈ませながら、

―― 結局、
遊戯にしろ、本気にしろ、
この男を出し抜く方法を考えなければ、自分が優位に立つことは出来ないのだ、と思い知って、心の中で地団太を踏んだヘリなのだった。


(終わり)


これの4コマ漫画バージョンあります。
ギャグですけど→ヘリの結婚初夜ごっこ
ヘリがイヌの仕返しでどういう目にあったのか…は「チン検事の結婚式4」で♪


今回の優等生の大人テーマは2つ。

イメプレと、な…(←以下規制)

前者はともかく、後者はまずいかな(汗)
「素朴な疑問」のマナーをイヌ完全に無視してます。


以前、みつばが参加した女子会で

「どうして男ってああいう時、“大丈夫”って言うの?
あれって、どういうつもりで言ってるのかな?」

…と、いう話題が出たのですが(笑)

みつばが思うに、

1、 女性の体の周期的に大丈夫。

2、 中…にしないから大丈夫。

3、 何かあっても責任をとるつもりだから大丈夫。

4、 何も考えずに言っている。


それで、今回のイヌの場合は上記の3つを含んで
「大丈夫」と言ってるのだと、妄想してるのだけど、

大抵は、4だと思う(汗)

確かにずっと「大丈夫」な例もあるけど、
全然「大丈夫」じゃない例も周囲で見てきたので、
やっぱり、女性の自己責任でしっかりした方がいいかもしれないよ。ヘリ!!
教官がいつも正しいとは限らないからねっ。

…とか、自分の創作物につっこみをいれまして。

じつは、これ。書き下ろしではあるのですが、
とある理由で、ある話からカットになって
お蔵入りしていた部分をリメイクした小説です。

どうして、カットになったか?どの話の部分だったか?は
また、「試される絆」の更新が完結した後にでも書きますね。

久しぶりにラブラブ話をかけて、楽しかったです♪


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「優等生4-仮想遊戯-2」です。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
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この話は、「チン検事の結婚式3」の中で、
ヘリがイヌに提案した「結婚初夜ごっこ」の話になります。

これの前編の話はこちら


(警告)

この話には、大人向けの表現や描写がでてきます。
自分は精神的に大人だと思える方のみお読みください。




優等生4-仮想遊戯-2




ウエディングドレスに見立てたドレスを着たヘリとイヌの、
『結婚初夜』という仮想の中で大人の遊びを始めた二人。


ただ、同じシチュエーションでもお互いのイメージは、
全く異なるものだった。

その事をすでに冒頭から思い知ったヘリとイヌだったが、
強引に主導権を握ったイヌがこの遊戯のシナリオのストーリーテラーになっていたようだった。

「このドレスは君に似合っているけど…」

イヌが“芝居”を続けた。

「僕以外の男の為の衣装だったというのが気にいらないな」

イヌの中では、ウエディングドレスを着たヘリは、他の男と結婚式をあげようとしていた恋人という設定になっているようだった。

『結婚初夜』というイメージがもっとロマンチックなものだったヘリは、
“一応相思相愛の恋人達”というところは納得していたのだったが。
このイヌのシナリオにかなり不満を持っていた。



それに…。

ヘリは、心の中で、ある事を思いついた。


…この芝居を始めた事を後悔させてあげる。


そう決意しながら、ヘリは、イヌに合わせるように台詞を口にした。

「別にいいでしょ。“彼”が私に選んでくれた衣装だけど、
私もとっても気にいっているんだから」

そっけなく言ったヘリの言葉に、イヌの表情が少し変化したようだった。

平静を装っているようだったが、イヌの自分を見る、やや険しく細められた目に、
ヘリは、心の中で『やった』とガッツポーズをとっていた。

…イヌがあくまでも、この芝居を続けるというのなら、見てなさい。
役者はイヌの方が上かもしれないけど、私の妄想力の方が上手だって所を分からせてあげるんだから。

ヘリは続けた。

「だいたい、アメリカに行ったまま1年間も私をほおっておいた貴方が悪いのよ。
そんな貴方に結婚式のことや衣装の事をとやかく言われる覚えはないんだからねっ」


“アメリカに行ったまま1年間ほおっておいた…”

あくまで、芝居の中の出来事だったはずだが、
ヘリの言葉は、現実のイヌの行動そのものだった。

「…ほおっておいたつもりはない」

演技なのか、それとも本心なのか。

イヌの声色は低く、真面目なものだった。

ヘリは、イヌの動揺を感じとって、内心小躍りするほど嬉しくなっていたが、
あえて冷たく拗ねた態度で、『花嫁』を演じることにした。

しかし、ヘリの場合、演じている、というより、
自分の言った台詞から、過去を思い出して、現実を重ね合わせる事によって、
だんだんと、本気の声になっていた。

「ずっと音信不通だったじゃない。なのに、こうやって私の結婚式にノコノコ現れて、
連れ去るなんて、都合が良すぎるわ。私の気持ちも考えてよ」

単なる仮想の遊びだったというのに、迫真の演技のように、
感情的になっているヘリに、イヌの至って冷静な声がかえってきた。

「どういう気持ちだったんだ?…本気で結婚するつもりだったのか?」

…えっと…。

真面目なイヌの問いに、ヘリはとっさに言葉につまった。

「僕のいない間に、君はあの男の事が好きになったのか?」

…これは、芝居のだったはずなのに。

ヘリは、予想以上のイヌの反応に困惑しはじめた。

自分の台詞で、イヌのふてぶてしい鉄面皮が剥がれればいい、と思っていた。

イヌの『遊び』はどうあれ、こんなシナリオを思いついた男に
一矢報いてやりたい。ただ、そう考えただけだった。

だが、思った以上に、真剣で怖い顔になってきたイヌに、ヘリは、イヌがどこまで演技をしているのか分からなくなってきていた。

事実。イヌがアメリカに行ってしまった後の1年の間に、他に好きな男など出来なかった。
いや、好きになれるはずも無かった。
記憶にも心の中にも、ソ・イヌという男の存在が染み込んでいて、
どんな男性も全く目に入らなかったから。

もちろん、見合い話も全部断っていたし、
友人や知人からの男性の紹介も全く興味が無かった。

イヌの親友、ジェニーから、アメリカにいるイヌが、ヘリの事を今も気にしているらしい、という話を聞いてからは、いつか再会出来る日に希望を抱いていた。

こんな妄想の仮想世界はヘリにとって、本当にあり得ないものだったのに。


しかし、そんな事も分からないような、イヌに、
ヘリは、芝居の中とはいえ、何だか腹が立ってきていた。

「好きじゃない男との、結婚なんて考えないわよ」

ムキになって言い返すヘリに、「へえ…」とイヌが答えた。
目は全く笑っておらず、その声は氷のように冷え込んでいた。

イヌは、ヘリが言いだした台詞から、ヘリの考えた事も既に全部お見通しだった。
おそらく、自分を困らせようと言ったことだということも。

しかし、渡米して、ヘリと離れた1年間を彷彿とするような台詞を出されたイヌの心は穏やかならぬものになっていた。

単なる仮想だと頭の中で分かっていても、
それが現実ではない、と知っていても。

もし、あの1年間に、この仮想遊戯のように、ヘリが他の男と恋をして結婚するような事があったのなら・・・。

他の男との結婚式の為のドレスを着た花嫁姿のヘリを、
式場から連れ出して、駆け落ち同然で連れ去ったという、シナリオにしていたが、
これが現実だとしたら、自分は…。

それは、もうイヌの中で“遊戯”などでは無かった。


完全に“本気”になったイヌに気づいていないように、ヘリが尚も演技を続けていた。

「だって、彼の方が、誰かさんと比べて、とっても大人だし、人をいびったりからかったりしない人なんだもの」

「だから、好きになったって言うのか?」

心の中では、『そんな事ごときで、他の男を好きになるわけないじゃないっ』と叫んでいたヘリだったが「そうよ」と、ツンっとして応えていた。

しかし、イヌは、「そうだよな」と、意外にもヘリの言葉に同意を示した。

そして、微かに笑った。


嘲笑というより、自嘲に近い、ある種悲しみのような色も含んだイヌの薄い微笑みに、
ヘリの胸がドキンっと音をたてた。

一瞬、イヌがとても深く傷ついたような気がした。

思わず、『これは演技だからねっ』と、フォローしそうになったヘリは、
相手が演じることを得意としている男だという事を思い出して黙ったままだった。

そんなヘリに、イヌが手の動きを再開させた。


「その男は決して、こんな事は君にしないだろう」

そう言って、イヌは、ヘリの足に手をかけると、
先ほどの行為をそのまま続けるようだった。

ヘリの足の内腿のストッキングを、イヌの手が乱暴に引き裂いた。

「…やっ・・・!」

薄地の裂ける異様な音がヘリの耳に届いた。

もう、すでにストッキングは使い物にならない事は分かっていたが、
いつもと違うイヌの荒い手の動きに、ヘリがあせりだした。

「イヌっ」

ヘリの抗議のような呼びかけにも、
イヌはあえて聞こえていないふりをしていた。

「あいにくと、僕はいい大人じゃないんでね」

そう、素っ気なく言い放って、イヌはヘリの体に体重をかけて動けなくしながら、
ヘリの両足の間に割ってはいっていった。

ヘリは、体をベッドの上にあおむけで横たえさせられながら、
両膝をイヌの手によって、強引に曲げさせられ、足を開かせられていた。

加速していくイヌの荒々しさに、ヘリは次第に不安な気持ちになっていった。

…これって演技なのよね?
あくまで、まだ遊戯の延長なのよね?
イヌは、私を困らせようとして、楽しんでいるだけなのよね?


揺れる瞳で問いかけるようなヘリの視線で、ヘリの心を読んだイヌだったが、
全く気付かない様子で事を進めていた。

破いたストッキングから、断片的に露わになったヘリの足にイヌが顔を寄せ、
その素肌に舌を這わせ始めた。

「…うっつ…っ」

ドレスは着たまま。下半身だけあられも無い格好にさせられて、
イヌによって、強引に淫びな空気に満ちた愛撫を始められたヘリは、
急変した“お遊び”に心も体もついていけないようだった。

もともと、最終的には、こうなる予定の『遊び』だということを
合意の上で始めたものだったが、シナリオだけでなく、そうなる過程も、雰囲気も、
ヘリの思惑とはかけ離れたものになっていた。

それでも、ヘリの内腿をストッキングの隙間からなぞるイヌの舌の感触に、
次第にヘリの体全体が甘い悦楽を感じ始めて、ゾクゾクと震えていった。

体全体を上気させ、知らず知らず、呼吸が荒くなっていたヘリだったが、
このままイヌの思いのままに体を乗っ取られることが、しゃくに障っていた。


「…どこまで自分勝手な男なの」

ヘリは、何とか言葉を口にのせた。

すでに甘い吐息混じりのかすれた声になっていたが。

「体を奪えば、私が全部手に入ると思っているんでしょ?」

あくまで、演技の、しかし挑発めいたヘリの言葉に、
イヌは十分触発されたようだった。

「…どうかな?」

短髪の髪の毛を手でかきあげて、
その手に半分隠されたイヌの顔の片目が妖しく光ってヘリを見降ろしていた。


「それは、やってみないと分からないな」

“やってみないと分からない”と言いながら、
もう、これからやってみる、と宣言しているイヌの言葉に、
ヘリの背筋がゾクリっと震えた。

硬直したようなヘリの両足を曲げさせたまま、抑えつけたイヌは、
ストッキングの両足の合わせ目に手をかけ、一気に引き裂いた。

そして、ヘリに叫ぶ間も与えずに、迅速に次の行動に移った。

破れた薄地の間から曝け出された、その下の布地。
ヘリの大事なところを隠した愛らしい下半身のランジェリ-に
イヌの手が伸びた。

ランジェリーの布越しに、ヘリの感じやすい部分を的確に探り当てたイヌの指が
優美な動きで、じらすように円を描きはじめた。

その、イヌから与えられるもどかしい快感に、
ヘリが目を閉じて、体を震わせながら、耐えるように唇をかみしめた。


「…気持ちいいのか?」

嘲るようなイヌの声がヘリの羞恥心をさらに高めた。

「やだ…」

弱弱しく抵抗するように、目をつぶったまま、首をふるヘリに、イヌが口の端をゆがめた。

「“あの男”にも、こういうことをしてもらった?」

「!」

甘い快楽に引きずりこまれそうになっていたヘリの意識が引き戻された。

イヌはあくまで、まだ仮想世界の役を続けているようだった。


「こうして、君のここに触れさせたのか?」

指の動きを止めずに、尚も問いかけるイヌに、
ヘリは、こうなったら、イヌとの根比べの勝負をする他ないと思い始めた。

…どちらが根をあげて、この仮想遊戯の演技に耐えられなくなるか。
勝負よ。イヌ。

余裕が無いような顔をしながらも、勝手に頭の中で、
イヌとの意地の張り合いを決めたヘリ。
それに対して、イヌの方は、澄ました表情をしていたが、その内情はある意味危険領域に入っている事をヘリは気づいていなかった。

「答えたくないわ」

ヘリの何気ない返事は、そんなイヌの逆鱗に完全に触れたようだった。


「マ・ヘリ」

優しげな呼びかけ。

そのあまりにも甘く囁くようなイヌの声の響きに、
ヘリはきょとんとなって、一瞬体の緊張を解いた。

いつもベッドの上で愛し合う時のようなイヌの声に、ほっとヘリが安堵しかけた時だった。

イヌが言った。

「約束をしてなければ、このドレスも引き裂いてやりたい気分だよ」

…え?

微笑みすら浮かべて、自分を余裕の表情で見降ろしているイヌ。
しかし、その細められた目の奥の光が、言葉は本心だと如実に語っていた。

…たとえ演技だとしても、そうでないとしても。

鈍いヘリにもはっきりとそれが分かった。

「イヌ…!」

気付いた頃には時、すでに遅し、とはまさにこのことなのだろう。

―― イヌを『本気』にさせるとどうなるか。

この後の展開を嫌が上にも予想させられたヘリは、
思わず、ハハハと虚勢をはった空笑いを浮かべて、ベッドの上で、
そろそろと後ずさった。

「やだ。真面目になっちゃって。遊びなのに、どうしちゃったの?」

わざと、すっとぼけたように、からかうヘリに、
イヌが、ニッコリと笑った。

この場にあまりにも似つかわしくないような、柔らかく優しげな笑顔だった。

「遊びさ」

イヌが言った。

「君のおかげで、この遊びがだんだん面白くなってきたよ」

…面白い?とてもそうは見えないけど。

ヘリは、心の中でそう反論しながらも口に出せずに、
コクリと息を飲んでいた。

「これから、もっと楽しくなる遊びをしよう」
…なあ、ヘリ?


そう言って、チロリと、艶めかしいしぐさで、己の指先を舐めるイヌの
次の行動はヘリには経験上予測済みだった。

しかし、もう、この仮想遊戯は一体どこで止められるのか。
ヘリには皆目見当がつかなくなっていた。

ただ『結婚初夜』という、ロマンチックなタイトルで始めたはずの遊戯が、
前途多難な嵐の夜になっていることだけは、確かなようで・・・


…もう、どうなっちゃうのよ~!?


ヘリの心の叫び声は、しかし、次の瞬間、言葉に発せられる前に、
イヌの唇によって乱暴に塞がれ、完璧に封じ込まれたのだった。



(優等生4-仮想遊戯-3に続く)



まだ続く…です。

本編のドラマでもイヌって、結構、自分の言動で後で自分の首しめてませんでした?
そこがイヌのきゃわいい(可愛い)所なんですけど♪

続編は、いつ出来るか分かりませんが、実家に帰る前には…って明後日!?(汗)
無理でも出来次第どこかで予約投稿しておきます。

コメントレス的な話。

生まれる子供がイヌ似の男の子なら、仁優(イヌ)って名前つけるかも(笑)
そして、女の子なら、恵理(ヘリ)ってつけたりして。どこまでも検事プリンセス病♪

拍手コメントありがとうございます♪
コメントや雑記の記事でも読んでくれる方がいるのなら、
更新させて頂きます♪


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以前、このブログで新大久保散策のレポート書いたときに、

イヌ役のあの韓国俳優さんに似た店員さんがいた~!と、
ほざいていたみつばなんですけど。


先日、また、似た人に会いました。


…という、いいかげん「みつばさん、妄想から出てきましょうよ」と
言われそうな、雑記です(笑)


今回は、日本人だったのですが、
そして、新聞配達のお兄ちゃん。

集金に来た時に、

「あれ?見慣れない顔だな」と思うと同時に、
「おや?どこかで見た顔だな」と思って、

よく見ると、


みつばが、どはまりしている韓国ドラマの「検事プリンセス」の
ソ・イヌ役のあの俳優さんに似てたんですよ。

え~と…70パーセントくらい(笑)

でも、イヌじゃないんです。

どちらかというと、あの方です。
髪型もこんな感じで↓


韓流 T.O.P 2012/05月号-特集!パク・シフ/イ・ジュンギ/BIGBANG/ソ・ジソブ/John-Hoon韓流 T.O.P 2012/05月号-特集!パク・シフ/イ・ジュンギ/BIGBANG/ソ・ジソブ/John-Hoon
(2012/03/16)
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ちなみにこの雑誌は持ってます♪


あの方に似た切れ長の目がですね…吸い込まれそうでしたよ(笑)

それでもって、

「新聞の更新お願いできませんか?」

なんて言われたら、


「いいですよ♪」なんて言っちゃいますよ♪

…馬鹿ですね。。。


あの方似のお兄ちゃんにサービス品をいっぱいもらって、
新聞の契約更新しちゃいました。

相方には絶対言えない理由だな(苦笑)


この日は、他にも検事プリンセス14話の
イヌの服装。黄色いシャツに青い上着姿で
車を運転している人を見かけて、思わず凝視しちゃいましたし。

ソビョン病は、おさまるどころか、悪化中みたいです。


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「優等生4-仮想遊戯」です。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。
このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。



この話は、「チン検事の結婚式3」の中で、
ヘリがイヌに提案した「結婚初夜ごっこ」の話になります。






優等生4-仮想遊戯-






「結婚初夜ごっこ…とか?
チン検事のウエディングドレスはもちろん使えないけど、私ちょうどクリーニングに出そうと思っていたドレスならあるのよ。乱暴に扱わないって約束してくれるなら、着てもいいわよ」

…100日記念日のようなプレイをするなら、
こっちの方がロマンチックに違いない。

そう思って言ったヘリの提案だったが、イヌは、予想以上に嬉しそうな顔をした。

「いいな、それ」

普段、暗記力は抜群だけど、独創性は無い、と自他共に認めていたヘリから
こんな発想が出るなんて。

イヌは、ヘリの体を抱きしめて言った。

「独創性もあるじゃないか、ヘリ」


…さすが、優等生だな。

心の声は言葉にはしなかったイヌだったが、
ヘリは、イヌの褒め言葉に十分満足したようだった。

ウキウキとした足取りで、クローゼットの方に行くと、
1着のドレスを取り出していた。

やがて、バスルームでドレスを着替え終えたヘリがイヌの所に戻ってきた。


純白ではなく、淡いピンク色の裾がふんわりと広がったドレスだった。

「この前、学生時代の同級生の披露宴パーティーによばれた時のドレスなの」

「…これで披露宴パーティーに行ったのか?」

「ええ、そうだけど」

「変?」

「いや…」

確かに、ヘリによく似合っているドレスだった。

愛らしくて、かわいいデザイン。

ただ…知人の披露宴パーティーの服装としては、少し派手ではないだろうか?
まさか、チン検事の披露宴パーティーにもこれを着ていくつもりなのか?

普段にぶいヘリもイヌの表情で、心の声を読んだようだった。

「チン検事の結婚式には違うドレスを着るつもりよ。
これを着たパーティーって、服飾学科の同級生達が集まったパーティーだったの。
だから、皆自分達の手作りのドレスを着て行ったのよ」

披露宴パーティーというより、ドレスの披露会みたいなもの。

そう言うヘリにイヌが、ヘリのドレスの裾に手をそえて、まじまじと見つめた。

「じゃあ、これは、君の手作りか?」

「そうよ。学生時代作ったものよ」

「へえ、すごいな」

服飾のことはよく分からなかったが、ブティックで売られているドレスと遜色ないように思えた。

「…でも、デザインは、私のものじゃないんだけどね」

あまりに感心したようなイヌの視線と言葉に、いたたまれなくなって、ヘリは素直にカミングアウトした。

「でも、手先はとても器用なんだな」

珍しく嬉しくなるような褒め言葉を連投するイヌに、
ヘリは、気恥かしくなって頬を手でかいていた。

「私は、準備出来たわよ。あなたの方は?イヌ」

「え?」

…準備?

「準備って、僕は、このままでいいが」

キョトンとしてそう答えたイヌにヘリが不服そうに唇をとがらせた。

「どうして?結婚初夜ごっこするんでしょ?『花嫁』の相手が、
どうして平服なのよ」

「『花婿』は式が終わってすぐに衣装は返してしまったんじゃないか?」

「やだやだ。そんなの」

ヘリがベッドの上で子供のようにかぶりを振って、手をばたつかせていた。

「なんだ、ここにいるのは、『花嫁』じゃなくて、我儘なお姫様なのか?」

呆れたような口調だったが、イヌが面白そうにヘリを見降ろしていた。

「花嫁のお姫様なの」

「君が花嫁のお姫様なら、僕はなんだ?花婿の王子でもやれっていうのか?」

…5階の部屋に戻ってタキシードかわりのスーツでも着て来いと?

わざとふざけて言ったイヌだったが、ヘリが「そうよ」ときっぱりと答えて、
イヌを唖然とさせた。

…独創性があると思ったし、“いろいろ”経験して、成長したのかと思っていたが、
本質は、完璧に優等生のお嬢様だな。

ヘリの言動で、

ヘリが『したい』と思っているごっこ遊びは、少女趣味でお人形遊びの延長のようなものだ、という事が分かったイヌだった。

本物の『ごっこ遊び』と言っていいほどの。

ヘリの頭の中で、どういう妄想が繰り広げられているか覗くことは出来ないが、
おそらくイヌが、思い描くものとは、似て非なる物に違いなかった。

しかし、二人の『ごっこ遊び』に対する溝より深い認識の違いを口で説明するのも馬鹿らしい。

イヌは、浅い溜息を1つつくと、頭と心の中にすっかりメルヘンちっくな花畑をつくっているヘリ姫に、“いつものように”行動で意向を示すことに決めた。

「なあ、僕の花嫁」

ベッドの端から、上に乗って、四つん這いで近づくイヌに、
ヘリがひるんだようにピクリっと体をのけぞらせた。

…僕の花嫁。

その言葉が、ヘリを呪縛のように動けなくした。


ただの『ごっこ遊び』で、これは仮想世界のプレイだと分かっていても、
イヌの口から出た言葉に、ヘリの胸がドキドキ高鳴っていた。

「“今日の君は最高に綺麗だったよ”」

イヌが微笑みながら、そう言ってヘリに近づいていた。

『花婿』という立場になりきっているようなイヌの言葉。

「ほ、ほんと?」

ヘリは、ドギマギしながら、答えた。

「本当だ。良かったよ」

ゆっくりと手を伸ばして、ヘリの頬を撫でるイヌの手の動きが、どこか艶めかしかった。

ヘリは、ときめきながらも、一抹の不安を感じた。

今までの経験上、こういう魅惑的すぎるイヌの言動の先には、
必ず何か良からぬことが待っていたような気がする…。

少しだけ身構えて、固くなったヘリに、イヌが、さらに甘い声で囁いた。

「“こうして無事駆け落ちが出来て”」


…え?かけおち?


目をぱちくりさせたヘリの体の上にイヌがのしかかってきた。

「君を結婚式場からさらって、ここまで来られた。
これからは、僕だけの花嫁だよ。マ・ヘリ」

「はっ?」

そのまま、身をふせて、首筋に唇を這わせるイヌの愛撫をヘリは、しばらく茫然と受け止めていたが、ようやく、イヌの意図に気づいて、あわててイヌの体を手で押しやった。

「ちょっと、イヌ!結婚初夜じゃなかったの?どうして、略奪婚みたいになっているの?」

「略奪婚も結婚初夜だろ?」

しれっと応えて、再び続きをしようとするイヌの体の下で
ヘリがバタバタと足をばたつかせていた。

「こんなの違うわっ。全然違う!」

…私の思い描いていた、結婚初夜というのは、もっとロマンチックで、
甘くって、優しい感じで…。

花とか綺麗な蝋燭の火とかに囲まれたベッドの中で、

『今日から君は僕だけの女性だよ』とか、
そんな事を言われて、キスされて…。

明らかに、ヘリの妄想も、かなり女性願望のはいった、
恋愛ドラマやロマンス小説の中でしかありそうもないシチュエーションだったのだが、
イヌの軌道修正した妄想も、どちらかというと男に都合のいいようにしか作られていないようだった。

「今さら後悔しても遅いぞ。マ・ヘリ。君は花婿より僕を選んだんだからな」

すでに、自分の世界で役になりきっているようなイヌにヘリが心底呆れたような顔になった。


「ソ・イヌ。あなたって役者ね」

「演じるのは、僕の特技だ」

飄々と言い放って、おどけたように肩をすくめて見せるイヌに、
ヘリはあきらめたように浅い溜息をついてみせた。

…やっぱり、この男相手で、すんなり事が運ぶはずが無いって思ったのよ。

「…もういいわよ。今回はあなたの“お芝居”につきあってあげる。
でも、次は絶対に、私のシナリオ通りにしてもらうからね」

「へえ…。また次もあるのか?」

「それは、このイベントが成功するかどうかによるわね」

「…成功させるさ」

イヌがクスリと笑った。

イヌが、何かをたくらんだり、悪戯を思いついたりする時の笑顔だった。

「きっと君も気にいる」

イヌが言った。

ベッドの上の白いシーツの上に横たわる、ひらひらと裾のひろがった薄紅色のドレスを着た可愛い『花嫁』のヘリが、まるで蜘蛛の巣に捕らえられた蝶のようだった。


おびえたように体をこわばらせて、必死に強がっている様が、
イヌの欲望をさらに掻き立てているとも知らずに。


「やっと二人きりになれたな」


もう、ずっと二人きりのはずだったが、その言葉はもうイヌの“芝居”が始まっている合図なのだとヘリは、渋々了承した。

二人の『結婚初夜ごっこ』はこうして始まったが、
シナリオの主導権をイヌにとられたヘリは、イヌの行動に合わせる他無かった。

「そうね」

棒読みの台詞のように、ぎこちないヘリの言葉にイヌがまた、微かに笑った。

そして、ヘリの体に身をふせると顔を寄せて、その唇を塞いだ。

優しいキスが、憮然となっていたヘリの心を急激に溶かし始めた。

…これは悪くないわね。

そう、うっとりとなったヘリの体にイヌが手をまわした。

そして、もう片方の手を降ろして…

「ふっ…!」

ヘリは唇をイヌのそれで塞がれながらも、驚きのあまり
目をパッチリと見開いていた。


ドレスの下、ストッキングを履いていたヘリの足にイヌが触れたと同時に、
その手が乱暴にその薄い布地に迫害を加えていた。

ピリリっと、布地の裂ける小さな乾いた音を耳にして、
ヘリは、イヌが何をしたのかを悟った。

「イヌ!!」

ヘリが叫んで、上半身を起こそうとしたが、イヌの体重の重みをかけられて
ほとんど身動き出来なくなっていた。

「やめてよっ。乱暴にしないって約束したじゃないっ」

ヘリの抗議の声にもイヌは手を止めなかった。

「ソ・イヌ!」

再度、ジタバタとあがこうとするヘリの体を難なく抑えつけながら、
イヌが「約束は守っている」と淡々と答えた。

「“ドレス”は乱暴に扱っていない」

…ストッキングは乱暴に扱わないとは言ってなかったからな。

「イヌ~~~!!」

もう、楽しい(?)ごっこ遊びでも何でもなく、
いつものように完全にイヌのペースに巻き込まれたヘリが、悔しさと怒りのあまり涙ぐんでいるのを、イヌが愉悦に浸った美しい悪魔のような笑みを浮かべて見降ろしていた。

もし、この舞台に名前がつくのなら、
『結婚初夜』というより、『悪魔に略奪された憐れな花嫁』というタイトルになっていただろう。

それでも、唯一、救いがあるのは…
この“悪魔”が花嫁を心から想っているというシナリオだったということ。


「愛してる。…僕の花嫁」

イヌの低く甘く囁かれた言葉にヘリがピタリっと動きを止めた。


「…もう、素直じゃないんだから」


クスリっと、ようやく可愛い笑顔を見せて、自分の首に両手をまわすヘリにイヌも微笑んで言った。

「どっちが」

ヘリがイヌの頭を引き寄せると、耳元で甘い声で囁いた。


「愛してるわ。…私だけの旦那様」


“私だけの旦那様”というヘリの言葉が、甘く危険な毒薬のようにイヌの体と心を虜にしたようだった。


…悪くないな。


この時、ヘリの頭の横にふせたイヌの心底嬉しそうな表情は、ヘリには見られなかった。


この仮想遊戯を一番楽しんでいるのは本当はどちらなのか。


二人の遊びはまだ始まったばかりだった。




(優等生4-仮想遊戯-終わり)



「試される絆」を完成させるまで二次小説は我慢我慢…と思っていたのですが、
我慢はむしろ体に良くないですしね♪(意思弱っ)

でも、新作の短編は、次の「試される絆」のシリアス雰囲気に突入するには、難しそうなので、過去の作品のどこか隙間で書けるものは無いかな~?と探してみたら、
「チン検事の結婚式」でヘリが提案した「結婚初夜ごっこ」のシーンがカットされてる…という事で、書いてみました。

「試される絆」以降での伏線にも出来るところがあるので、まあ、いいか。という感じで。
(いいのかな…)

ところで、これ、これからって時に終わってます。

続き、見たい方います?たぶん、警告マークつきますけど。

もったいぶったように言って、もう後編もプロットができちゃったので
(試される絆の10倍スピード(笑))書けたら更新しますね。



拍手、拍手コメントありがとうございます♪
二次小説お待たせしてます。


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みつばの「検事プリンセス」二次創作イラスト

ソ・イヌと、マ・ヘリのラブラブイラスト第2弾。


…どうしても、二人のラブラブモードがかきたくなって…
以下、こちらと同文(苦笑)

↓大人モードなので、周囲に気をつけて下さい♪
小説と違って、誰かに一目見られただけで中身がばれます(笑)


イヌ×ヘリLOVEイラスト0



この構図どこかで?と思われた方。

そうです。検事プリンセス、ドラマ7話の
イヌのヘリへの強引キスの1シーンを元に描いたイラストです。

あのキスの角度もたまりません♪

このキスシーンで、ソビョン病が悪化した人も多いはず。

イラストの背景の場所は、どこか遊園地の近くのホテルの部屋の中という設定。

まだ、十分暗くなってませんが(笑)そんな事はかまいません。

このイラストの小説バージョン書くのは、…今はぐっと我慢です。
とにかく全てはシリーズ最新作の「試される絆」を書き終えてから。

受験の時に漫画描くのを絶った時のような気持ち(涙)

早くイヌとヘリのラブラブ話が書きた~い!!
いっそ…ストーリー漫画描いちゃう?…って本末転倒な事考えちゃいました。


でも、小説でもイラストでも二人のいちゃつくシーン、かくのってやっぱり楽しい♪


(お知らせ」検事プリンセスイラストINDEX更新しました。


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韓国ドラマ「検事プリンセス」にはまってから、韓国料理にも興味が出て、
それから、韓国料理の店に食べに行ったり、食材を買ったりするようになりました…という本日も雑記です。

検事プリンセスのドラマでもおなじみの辛ラーメンは、もうずっとはまっているのですが、
最近はまったのは、トッポギ。甘辛いたれの物♪
もちもちしたあの感触にはまりました。

今の体調でも(吐き始めました(涙))サムギョプサルは無償に食べたくなります。
落ち着いて、涼しくなったら、新大久保に又食べに行きたいです。

食材、食品等はネットでまとめ買いをするのですが、
その時に前新大久保で見つけて迷った物を思い切って買ってみたのが↓これ。


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…パッケージの男性誰か分かります?

「悲しい目」君…じゃなくて、カン・ドンウォンさんです。

…って、そう言っておいて違う人だったらどうしよう(汗)とか思って、
ちょっと調べてみたら、このカフェのCMに出ているカン・ドンウォンさんの動画を見つけたので、やっぱりそのようです♪

まあ、パッケージに惹かれたと(笑)

「飲んでくれないと、…ちゃうぞ?」みたいな目で見てませんか?←みつば妄想。

スティックのインスタントコーヒーなんですけど
これが、すっごく美味しかったです♪みつば好みの甘さ。
砂糖もミルクも入っているので、お湯をそそぐだけなのですが、
みつばの飲みかたは、あえて熱いミルクに溶かす。

昔子供の頃に祖父がみつばに作ってくれた、ミルクと砂糖たっぷりのインスタントコーヒーの味に似ていて、懐かしい感じがするのもいいです♪

もう、残り少なくなっていたのですが、
パッケージをあえてとっていたのに…
ある日、キッチンの管理部長である、相方に中味のスティックだけ出されて、
パッケージを捨てられてしまいました。

カン・ドンウォンさん~っ!!(涙)

…いつか又買います。


みつばはお茶も大好きなので、紅茶や緑茶等を普段がぶ飲みしているのですが、
それもカフェインが多いので、今は出来るかぎり無いものを飲んでいます。

みつば家では常備して作っているお茶は、子供も飲むということもあって、
カフェインレスの「とうもろこし茶」。これも韓国輸入物。

数年前に焼き肉店でサービスで出してもらって以来はまって、ずっと飲んでます♪

…という、今回は、ドラマ等の感想でもなく、
食べ物の感想雑記でした。

最近、夜になると、もう動けなくなって、起きていても、創作は出来ずソファに転がっている状態なのですが(じゃあ、さっさと寝ればいいのに)子供が寝ている時間、検事プリンセスの録画をず~っと見てました。

飽きないな~、自分。


「悲しい目」君も好きだけど、「切ない目」さんは愛してるんです(笑)


拍手、拍手コメント、ありがとうございます♪
創作は、とくに小説は停止状態ですが、「試される絆」を書き終えたら
更新スタートしますね。


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おはようございます。

今日は、これからお客様達が来ることになったので、
いつもの時間の更新はお休みさせて頂きます。

先日のブログ(大人モードのイラストのではなく)、
「埋もれた約束」のあとがき雑記の方の記事へのコメントありがとうございます。

書きこみの件ですが、
正直な気持ちとか、好き、とか嫌いと主張するのはいいと思うんです。
やっぱり、なんでもかんでも好きってわけではないですし。

私もブログをはじめて、さんざん、イヌの顔が好みじゃないとか、髪型好きじゃないとか、
今思うと、恐ろしいこと言ってたなって思ってます。
アニメと違って、裏側に本物の役者さんがいて、そのファンの方がいるって事を忘れているようなコメント(汗)

このブログへの今までのコメントは、みつばを甘やかして駄目にするくらい(笑)好意的なものばかり頂いてましたし、少々厳しい意見もアドバイスも、私の為を思ってして下さっているので、ありがたく受け止めてます♪

作品の評価や感想は、無い時もある時も、何となく自分自身でも感じますが(笑)コメントも正直に書いて下さると嬉しいです。

…ということで、せっかくいらしてもらったのに、すみません。
良かったら過去の作品読んでいって下さい。
INDEXになっていませんが、過去に書いた「検事プリンセス」の感想や雑記などもいろいろあります♪


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みつばの「検事プリンセス」二次創作イラスト

ソ・イヌと、マ・ヘリのラブラブイラストです♪

…どうしても、二人のラブラブモードがかきたくなって、
でも、小説は、今長編の「試される絆」を書いているので…

結局イラスト描いちゃいました♪

イヌ役のパク・シフさんも出演されているオムニバスドラマ「HARU」の1シーンの画像を元に描いたイヌとヘリの大人モードなイラストです。

↓これ。


   検事プリンセスLOVE


大人モードだけど、隠しているからアップしていい画像ですよね?(汗)
二人の肌にテリ(笑)をいれてみたら、なんだか、いやらしさが増した気がしますけど。

二人で夏の旅行行ってるとか、シャワー浴びた直後でお肌ツヤツヤしてる時かも。


そろそろ、お気づきかと思いますが、

みつばは、ラブシーンでは、
男性が背後から女性をギュッと抱きしめるのがツボなんです♪

なので、みつばが描く「検事プリンセス」の二次小説の中で、
イヌがヘリを後ろから抱きしめるシーンが結構多いです♪

「HARU」の中にもそんなシーンがあって

当然(苦笑)みつばの中では、イヌがヘリを抱きしめてるって置換え妄想しました。

検事プリンセスのドラマの中のラブシーン。

イヌがヘリを前からギュッと抱きしめるシーンももちろん大好きですよ♪

空港とか、7話とか、14話とか、16話とか。

イヌ役のパク・シフさんの目の演技だけでなくて、
体にまわすあの手が、手が~!!(笑)とってもセクシー♪

真正面から抱き合うのもいいんですけど、
背後からって、なんとなくもっとセクシーな感じがしませんか?
…大人妄想抜きにしても♪


ところで、このイラストって事後なのかな?事前なのかな?って自分で描いたあとに
考えたのですが、どっちでもいいです。
もう、二人がいちゃいちゃ楽しくしていればっ♪


イヌ「もう一回するか?」

ヘリ「いいわよ♪」

みたいな~!きゃーっ(爆)←すみません…妙に今回テンションマックスで。

二次小説次回作の「試される絆」…ほんと、序章のあんな感じなんで、そして現在、これからますますそういうシーン突入っていう所書いているので、ラブラブの二人が恋しくなってます。(涙)


昨日のブログへのコメント、メールありがとうございました。
いろいろあるけど、一生けんめい生きていれば、人生経験で無駄な事は無かったと今は思ってます。


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本日のブログは、過去の更新した、
二次小説の「埋もれた約束」、そして「過去の亡霊」の
あとがきのようなことと、少し…かなりシリアスなみつばのお話です。

本当は、検事プリンセスの二次小説が全部完成してから、
詳しい創作の裏話を書こうと思っていたのですが、最近思うところがあって、
今書いておきます。

検事プリンセスのソ・イヌの過去と友人イ・ジュンシクのことに焦点をあてて書いた「埋もれた約束」(現時点ではシリーズ最新作)

イヌの父親が殺人という冤罪をかぶって亡くなって、
その後、イヌが人生をかけて、その無実を証明するために生きてきた…という過去。

ドラマの中では、過去の回想シーンでも、イヌの父親が無くなって、イヌとイヌの母親が渡米する…という展開になっていて、詳しい描写は無かったのですが、「埋もれた約束」でみつばは、イヌ母子にあんなこともあった…という創作を書きました。

父親だけでなく、家族。イヌやイヌの母親も周囲に糾弾されていたということ。

私の創作はあくまで妄想の産物なのですが、
作品の中で自分が他の人に伝えたい事を毎回テーマにして書いてます。

「過去の亡霊」を書いた後にあとがきで、少し書いたのですが、
みつばにも忘れられない過去とトラウマがあるという話。

それが、これです。

冤罪。

以下、小説よりシリアスでリアルの話なので、
苦手な方はよみとばして下さい。



私が、中学生の時でした。

ある日、昼休み、上級生に呼ばれて行くと、そこに数人すでに同級生の友人達がいました。

上級生が言うには、そこにいた友人達は、校則を破った行為をしていたとのこと。
そして、問い詰められた上級生に友人達が、「みつばから聞いた話だけど、同級生の○ちゃんもやっている」と言ったという話でした。

「そう言ってるけど、ほんとなの?」
と、みつばに聞く上級生。

全く身に覚えがなく、○ちゃんが、そんな校則をやぶっている行為をしているという事も知らなかったみつばは、きょとんとして「知りません」と答えた。

上級生達は失笑して「どっちが本当の話なの?」と聞くけれど、
みつばは、友人達にそんな話をしたこともない。

押し問答しているうちにその日の昼休みは終わった。

「一体どういうことなの?」とみつばは友人達に聞いたけど、皆こわばった顔で押し黙っています。

そして、その翌日から、みつばの学校生活はガラリと一変。

休み時間になると、クラスの女子や○ちゃんの友人達に囲まれて、

「告げ口したんだって。どうしてそんな酷いことするの?」
「○ちゃんはやってないのに、そんな噓をついたの?」
「しかも、上級生にも言ってないって噓言ってたんでしょ?」

「私は言ってないし、告げ口もしてない」と言っても、聞く耳を持ってくれません。
もう、私が噓をついて、○ちゃんを貶めようとした、と思い込んでいる様子。

「じゃあ、あの3人が噓言ってるっていうの?」

その友人達は普段から校則を違反した行為をしている事は知っていました。

私は、普段、一緒に登校したり、休み時間遊んでいた友人達がみんな口をそろえて、上級生達の注意から目を反らせようと、私に告げ口の罪をきせようとした事に気づきました。

でも、

「それは知らない。でも、私は噓を言ってない」

複数の証言に一人の意見。

そして、他に目撃者もなく、私には完全に不利な状況でした。

頑なに、「言ってない」と言い続ける私に、周囲の糾弾は酷くなっていきました。

「嘘つき」というレッテルを張られた私は、
毎休み時間になると、数人に囲まれて、容赦ない言葉をあびせられました。
それだけでなく、持ち物を隠されたり、絵具箱の中身を外にばらまかれたり、机や教科書やノートに落書きされ、椅子の上に墨汁をかけられたり、その騒動に便乗して調子にのった男子達に髪の毛にガムテープをまかれたり…。

私は、もう茫然となって、そのたびに一人でそれらを修正しました。

「正義」という理由で、この人達は何をしているのだろう?
自分たちのしていることを分かってるのだろうか?

もう、これは、糾弾でも何でもない。

底知れない「悪意」と「悪戯」だ。

もう「違う」ということも疲れて、口を閉ざしたままの私を
ニヤニヤとした顔で遠巻きに見ているクラスメイト達の顔がみんな悪鬼に見えました。

いっそ、無視してくれた方がどんなに楽だろう。

私は「違う」と言い続ける事が分かっていながら、「本当の事を言え」と言いに来る人達。

そんな日々が続き、次第に、私は、自分自身がだんだん信じられなくなってきました。

…本当に言ってなかったの?

記憶をさらっても、違うとしか言えない。

でも、だんだんと、

…こんなになって、誰も私のことを信じてくれない。
私に人徳があれば、誰かはかばってくれたんじゃなかったの?
こうなったのは、全部、自分のせい。
私は、ずっと人に信用されてない、本当は、だれも友達なんて思ってない人間だったんじゃないの?

そう、思うようになりました。

友達だと思っていた子達の酷い仕打ちと裏切り。
そして、この現状を見て、見ぬふりするその他大勢のクラスメイト達や、便乗して、楽しげに悪戯を仕掛けてくる男子達。

…人間なんて、信じられない。

誰も信じられない。

自分さえも。

自分の中から死んでいくように感じはじめて、

いっそ、学校の屋上から飛び降りようか。
「私は無実だ」と叫びながら。
そうすれば、自分の身をもって、真実を伝えられるかもしれない。
この苦しみも終わらせられるかもしれない。

そんな事を毎日考え始めました。

家で、遺書を書いて、手首にカッターナイフをあてた時のこと。
妹に見つかって、止められました。

「やめてよ。私はお姉ちゃんが死んだら嫌だ」と泣きながら言う妹に、
私もボロボロと泣いて、私も、この可愛い妹と別れるのは嫌だと思いました。

学校では一人も味方はいないけど、家に帰れば、こうして、自分を慕ってくれる人がいる。

だから、自分はまだ大丈夫だ。

呼吸を続けて、歩けるだけ歩いていこう…。

そんな風に決意した頃。

ある日の夜、家に電話がかかってきました。

クラスメイトの女子の一人。

幼馴染の子だったのですが、
彼女が電話に出た私に早口でこう言いました。


「みつば。私は、みつばがやったと思ってないからね」

そう言って、電話が切れました。

びっくりして、その子に電話をかけ直しました。

こういう状況になって、もし、みつばをかばえば、
自分にもとばっちりがくるかもしれない。
だから、学校では言えないし、無視してたけど、自分はみつばを信じている。

そう言ってくれました。

彼女の言葉で、私の世界が大きく変わったのを感じました。


『世界中で、誰か一人でいい。自分を信じてくれる人がいる。そのことがどんなに嬉しかったか』


二次小説の中で、イヌに言わせた台詞は、その時の私の気持ちです。

学校で、その子と話をすれば、その子に迷惑がかかってしまう。

私は電話の事は心の中に秘めて、学校でその子にあっても、
何も言わず、今まで通り、言葉もかわしませんでした。

でも、もう、誰に何を言われても、されても、生きていける。
自分を信じていける。また人を信じられるようになる。

そう思う事が出来ました。

「埋もれた約束」に登場させたジミンのことも。

酷い事をされて、人を無意識に信じられなくなってしまったジミン。
イヌのように信じられる大人に出会った事で、変われることもある。
そして、記憶は消せないけど、いつか前を向いて歩いていくことが出来るように。

イヌの友人、イ・ジュンシクへの信頼。
イ・ジュンシクのイヌへの友情。

イヌのヘリへの想い。

人を信じること。信じられることが、生きていく上で、
どんなに心強く、大切なことかって事を、小説の中で、書きたかったんです。


「正義という言葉をふりかざして、自分たちのやっていることは何なんだよ」

イヌを糾弾する人々に対するジュンシクの言葉。

冤罪でも、たとえ、そうでないとしても。
人を責める前に、今自分のやっている事をふりかえってみて。

誰かを傷つけて、哀しませて、苦しませて。悩ませて。

それは、正しいことですか?

間違っていると思うことに声を上げることは、いいことだと思います。
ただ、どうか、そこに相手の気持ちを考慮した心があるのか考えて。

相手の心と存在を無視した一方的な行為や言葉の押しつけは、
自覚しながら、楽しみのために人を傷つけた人と同じ事をしていると思う。


そう言いたかったんです。


以前…ちょっとシフさん関連で落ち込んでる…とブログに書いたことがありましたが、
じつは、ネットの書き込みにちょっと暗い気持ちになったんです。
私のこのブログへの書き込みではないんですけど、ちょっと見てしまって。

乗り越えたつもりでも、こういう事に精神的に弱いんです。
言葉とか、人の感情とかに敏感なのは、過去のトラウマのせいなのか、
自分の元々の性格かは分かりませんけど。

自分の好きって気持ちが強すぎて、
はっきり自己主張することっていいなって思うのだけど。
自分の中の価値観に囚われてしまう事って私もよくあるけど、いろいろ考えさせられちゃったんです。

いろいろあったけど。

その後、生きてきて、その過程で、
小さい時からの漫画家になる夢もかなえることができたし、
沢山の信じられる人達に会って、信じてもらう事も出来た。
相方にも会えたし、子供にも会えた。

「検事プリンセス」にも出会えることができたし、
そして今は、こうして創作ブログ書いてます。

生きていることに感謝。

そして、あの時、「信じる」と言ってくれた人にも、
ずっと影で見守ってくれていた家族にも。

断崖のふちにたたずむ私を押しとどめていた見えない力は
そうした人達だったのだと。

あとになって気付きました。

自分一人で生きているんじゃない。そう分かって、
ようやくいろいろな物や他人の気持ち…私に酷い事をした人達の心でさえ見えてきたって、みつばは思いました。


長くて、シリアスな雑記ですみませんでした。

どうしても、今、言っておきたくて。

でも、なんだか急にイヌ×ヘリのラブラブ話が書きたくなってきました(笑)

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暖かい拍手コメントを沢山頂きまして、ありがとうございます!!

応援や励ましのコメントで元気がいっぱい出ました♪
先輩ママさん達の助言も、とっても有り難い上に、助かります。

子供や学生さんは夏休みに入りましたね♪
読者さんの中でも、ある意味、忙しくなる方もいらっしゃるでしょうし、
逆に時間に余裕が出る方もいらっしゃるのでしょうか?

忙しさでいうと、私は、昨年の夏の方が忙しかったような気もしますが、
旅行期間が長くて、非日常の生活の中で、検事プリンセス病が重症だったみつばは、
妄想も創作もとっても濃密な時間を過ごしていた気がします。

なので、旅行後に、検事プリンセスの二次小説シリーズは本格的に始動できました。

今年も、自分の中でどんな新しい話が生まれるのか自分でも楽しみです♪

外出中、「試される絆」の他にも、去年のように新しく突発的に生まれる夏の話なども書けるといいな~と思ったりしてます。

それで、拍手コメントや応援への、ささやかなお礼なんですけど(お礼?)
「試される絆」の序章、ほんの一部分、少しだけ紹介しますね。

(注)本当に更新が始まってから、まとめて読みたい方はスルーでお願いします。







試される絆(序章より)




手を伸ばしても届かない距離で向かい合って、
ヘリとイヌは見つめあっていた。

「…それは本気で言っているのか?」

イヌが聞いた。

「…本気よ」

そう答えて、ヘリは唇をかみしめて、言葉をためた。


そして、口を開いた。


「もう会わない」

ヘリの言葉の後、
恐ろしいまでの静寂が二人を包んでいた。


マンションの部屋の中。

週末の二人きり。

いつもだったら、
この時間は、楽しくて、甘い時を共有していたはずだった。

こんな風に、冷えきった部屋の中で、
お互い見つめあったまま直立不動でいるなんて。

いつもの軽口の応酬や口喧嘩の雰囲気と全く違っていた。

向かい合っているのに、見つめ会っているのに、
お互いの心が全く分からない。



…今、お互いが本心で何を考えているのかも。


――‐ こんなことになるなんて。

気を緩めれば、泣きだしてしまいそうな心を
奮い立たせるように、ヘリは、グッとイヌを睨みつけていた…。



(「試される絆1に続く」)




…はい。大丈夫でしょうか。

かえって、悶々とさせてしまったかも(汗)

一体どうした?イヌとヘリ!?…みたいな感じになっちゃってます。

こんな話なので、アップするなら一気にいかないと、というつもりで
書いてます。

…シリアスに自分が耐えきれずに、「埋もれた約束」の時のように、
突発短編とか書いちゃうかもしれませんけど(苦笑)

「デュエリスト」の二次小説も、プロットはいくつか作ってあって、第一章も少しだけ書き進めてはあるのですが、こちらは、映画の続きでもシリアス路線スタートなので(苦笑)
やっぱり、「検事プリンセス」の今の難関をこえて、落ちついてから完成予定。


そんな感じで、二次小説、更新まで、もう少しお待ち下さい。

最後にもう1度お礼を。

コメントが無くても、来て読んでいってもらえるだけで有り難いですし、
嬉しいです。リピート様、いつもありがとうございます。


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今日は、持ち歩くためのPCを買いにいってました。
…ブログの小説(主に検事プリンセスの二次小説)書くためだけのセカンドPC。

ネット環境はともかく、携帯電話で小説書くのは時間がかかる上に構成が難しいので、
思い切って買うことにしました。


今年は、8月に入ったら、みつばはしばらく実家に帰ります。

体調のこともあるし、田舎で、同じ年の従妹達も多いので、
子供には充実した休みを過ごさせてあげられそうです。

パソコンを買ったとはいえ、ネットは契約してないので、雑記なら携帯更新(モブログ更新)できますが、小説だとネット環境が必要なので、昨年のように毎日更新出来るかわかりません。結局、PCで小説書いても、外出中、更新するには、他人にパソコンを借りる必要があるのですが、時間があるときに作品を書き進めることは出来るかと。

今は、検事プリンセスの二次小説、「試される絆」を完成させるのに全力(みつばなりに)出しています。

ただ、現在は自分一人の体じゃないので、以前のように徹夜ぎみで小説書くのは自粛して、
限られた時間で少しずつ書いてます。

これからますます、更新が止まったり、遅れてしまったりする事が多くなると予想されるので、ずっと楽しみにしていてくれた方には申し訳ないです。
このブログを心の支えや日々の楽しみにして下さっているというメッセージやコメントを頂いて、こちらこそ、いつも励まして頂いてました。ありがとうございます。


↓以下、ひとりごとのようなつぶやき。



小説が更新出来ていないので、各ランキング順位等も激落ちしてしまったようですし、
読者さんの足も遠ざかっているのは、正直寂しい気持ちがありました。
増えていく読者さんも励みにして毎日更新を目指して頑張っていたけれど、でも、仕方ないことです。

プロの時のように人気ランキングで、掲載出来なくなる…というわけでもないことですし。

書きたいものがいっぱいあって、このまま、いつ創作が完成出来るのかと、(とくに検事プリンセスの二次小説シリーズ)自分自身あせりも感じるけど、細く長くになっても、マイペースでやっていきます。



…と、ちょっと正直にブツブツ呟いてみました♪

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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次創作。

みつばの4コマ漫画
恵理(ヘリ)ちゃんと仁優(イヌ)くんシリーズ50です。

他の4コマ漫画作品は、検事プリンセス漫画INDEXからどうぞ♪

4コマ漫画は、完全にコメディタッチなので、
「検事プリンセス」のドラマや、キャラクター、
このブログの二次小説のイメージが崩れると思われる方は
スルーでお願いします。

どんなヘリもイヌもOKという方はご覧ください。↓


今回の話は「検事プリンセス」ドラマ15話のあのシーンの
イヌとヘリの二人を…な漫画です。




ある中学生カップル


   中学生カップル2


検事プリンセスの15話って、14話と16話に囲まれて、
シリアスな雰囲気の話なのですが、結構いいシーンや台詞がいっぱいあったりします。

中でも、イヌが、葛藤するシーン。

父親の無実を証明することより、父親を想うヘリの為に、事件の事を封印すると決意する所。

…愛ですよ(涙)

その決意を伝えに行くのが、あの寿司を持って、ヘリに声をかけて、
「マ検事、一緒に食事してくれ」と公園にランチ誘うシーン。

以前、ユン検事に1歩遅れて、
ヘリを慰める役も出来ず、買った寿司も食べてもらえなかったイヌ。

同じ場所で、やっとヘリにお寿司を食べてもらえたけど、
とってもつれないヘリ。

それで、売り言葉に買い言葉な会話になるわけですが、
この二人の口喧嘩は、いつも、「中学生カップル」みたい。
一応、検事と弁護士なんですよね。この二人って。

どっちかというと、いつもヘリがムキになっているけど、
イヌの言い方もわざとヘリを怒らせている感じです。
14話の写真撮影の時といい。

それで、シーンの台詞をそのままに、二人に学生服を着せてみたんですけど、
何の違和感も無い(笑)

それに、この時の二人。
本心は、会いたくて仕方ないはずなのに、この台詞。
どこまでも素直じゃありません。


…でも、そこがツボ♪♪♪


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今日は、「検事プリンセス」と「デュエリスト」&なぜか「千と千尋の神隠し」の感想をまぜたものをぶつぶつとつぶやいた雑記です。

「検事プリンセス」の16話で、イヌが渡米する前、そして、ヘリがマンションから離れる前、夜、マンション外で出会った(イヌの場合は、ヘリを待ち伏せしてそうでしたが(笑))二人。

イヌが、ヘリのお礼を言って、握手を求めるシーン。

「ありがとう」と言って、これからのヘリの生活の事で「頑張れ」と励ますところ。

ヘリは、戸惑いながらも、イヌの手を握ります。

この無言で見つめあいながら、手を握りしめ続けるシーン。
切なくて、悲しいのだけど、私は結構好きなんです♪
…ラストがハッピーエンドって分かっているからなんですけどね。

テレビ放映では、この後、いきなり1年後に話はとびますが、
ノーカット版だと、ヘリが夜中に見ている夢に続きます。

マンションエントランス前で、離れた場所にいるイヌがヘリをじっと見つめた後、
寂しげに背を向けて去って行くシーン。

そして、現実にヘリが起きて、イヌの姿を探し求めるシーン。
でも、もうイヌは去った後だった…。

こっちの方が切ない~!!

まあ、これも、後に再会するって分かっているから、今では安心して見ていられますけど。

…で、もうこのブログでは何度も書いているこのシーンではなく、
今回焦点をあてたいのは、「つなぐ手」の方のシーン。

みつばがもう1つどはまりした韓国映画で、これから二次創作やろう♪ってしていて、
(今はなかなか始められない(涙))「デュエリスト」のラストシーンでも似たような場面があります。

女刑事のナムスンと、刺客の悲しい目が闘いながら、
からみあって…ナムスンが悲しい目に『言いたいことがあったんだ』という事を伝えた後、

つないでいた手がそっと離れていくシーン。

ノーカットにしても、日本映画版にしても、ラストがはっきりしない!というのが、この映画なのですが、公式でも、二人は永遠に別れた(?)みたいになっているようです。


そのシーンに似ているのが「千と千尋の神隠し」


ラスト、千尋を出口近くまで送って行くハク。

「また、会える?」そう聞く千尋に「うん」と答えるハク。
「きっとよ」

そう言って、ハクとつないだ手を離して、両親の元に駈け出す千尋

…だけど、公式では、あの離した手が「永遠の別れ」の象徴だったとう話も(え~!?)


それでですね。そういえば、「検事プリンセス」では、イヌとヘリがつないだ手が離された場面は無いことに気づいたんですよ。

…いえ、あの後いつかは離すのでしょうが、ドラマ中では離されてない。
最後までつないだまま見つめあって、次のシーンにうつっている。

まるで、つないだ手が見えなくても、再会するまでずっと二人をつないでいた。みたいな感じで。

あえて、つないでいた手が離れるシーンを描くということは、
ある意味、確かに「別れ」を象徴していたのかもしれない。

でも、公式がどうあれ、

「デュエリスト」も「千と千尋の神隠し」も、永遠の別れじゃなくて、
今は離れても、いつか絶対会える…生まれ変わってからとかでも。って、
私は妄想してます♪

永遠の別れなんて、悲しすぎるよ~。
それって今生の別れってことになるのかもしれないけど。


ちなみに、「デュエリスト」の悲しい目を演じていたカン・ドンウォンさん出演の
「オオカミの誘惑」という映画があるのですが↓


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カン・ドンウォン、チョ・ハンソン 他

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この映画に出てくるカン・ドンウォンさんも禁じられた、むくわれない愛に苦しむ男を演じていて、それがとっても切ないんですよ。ええ、本当に禁じられた愛なんですけど、好きな女をまっすぐに愛している姿が(涙)

映画の中だと悲しいラストで、原作もそうなんですけど、続きがあって、それが、

(以下ネタばれなので注意)。


その時は、むくわれなかった愛なのですが、生まれ変わった二人が、今度は恋人になって、いちゃついている(笑)というシーンで終わります。

デュエリストのカット版とノーカット版と同じで、ほんの少しなのですが、
ラストがあるのと無いのと、見終わった印象が大違い。

ああいう、遠い未来でも、いつか又出会って、手をつなぐ…って夢を持たせてもらえるシーンがあるのは、妄想族には嬉しい演出です。


「検事プリンセス」の場合、

あの後、16話、再会して、深夜公園で会って、帰り道、ヘリの肩を抱いて歩くイヌの手に、
ヘリが手を合わせるシーン。

そのヘリの手をイヌの指がギュっと握りしめる…ここがアップになるんですよ。

ここ~~~!!(←胸キュン(爆))


手をつなぐって、キスしたりハグしたりするより、ある意味、純愛が強くてぐっと来るシーンなのかもしれない♪


再会して、想い合っている二人が手をつないで歩いていく…。

そんな妄想をしながら、「検事プリンセス」&「デュエリスト」妄想話書いていきたいな…という今日は雑記でした♪


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「君の花」です。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。
このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。



この小説は、シリーズの時間だと、
100日記念日」前後の話です。




君の花




「ああ…いらっしゃいませ」

花屋の店主、シン・ジョンナムは、店に入って来た客の顔を見ると、
嬉しそうにお辞儀した。

「ソ・イヌさん」

「こんにちは」

イヌは、ジョンナムに微笑んで、軽く頷いてみせた。


「フリージアでしたら、今朝も入荷していますよ。白も黄色もあります」

シン・ジョンナムはそう言って、イヌをフリージアの花のある所まで案内しようとした。

「いえ、今日は、別の花を」

イヌはそう言って、店内に並べられた花々を見渡していた。

「別の花ですか?」

…珍しい。

ジョンナムは少し首をかしげて、そんなイヌを見つめた。



1年前、店の常連客だったソ・イヌという男性。

事件に巻き込まれた息子のシン・ドンハの弁護をしてくれた弁護士だったが、
その後、16年前の殺人事件に巻き込まれたソ・ドングン氏の息子だったという事も知ったジョンナムだった。

16年前、警備員をしていたジョンナムは、ちょうど、ソ・ドングンがユ・ミョンウの死体の近くにいたのを目撃していた証人だった。

マ・サンテから金をゆずり受け、サンテが不利になる証言を黙っていた事を、16年間、心の片隅で、いつも罪悪感を持っていた。
そして、ソ・ドングンの息子と名乗ったソ・イヌを目の当たりにした後、
ヘリに全てを打ち明けて、金の入っていたバッグを証拠品として渡した。

あれから16年前の事件は収束をむかえて、ジョンナムは、ソ・ドングンが無実の罪だと証明された事を知った。

せめて、もう1度、しっかりとイヌに16年前の事を謝りたいと思っていたジョンナムだったが、その後イヌは2度と店には来なかった。

のちに、店にやってきたマ・サンテの娘のヘリに話を聞くと、イヌは韓国を離れ、渡米したとの事だった。

ジョンナムは、イヌへの申し訳なさと、頻繁に訪れていた足が途絶えた事による寂しさを感じながら、フリージアの花を見るたびにイヌの事を思い出したりしていた。

それから1年ほどたったある日…。

イヌが、ふらりと、ジョンナムの店に入ってきた時、ジョンナムは驚きのあまり、
持っていた花鉢を落としそうになった。


「ソ弁護士…!」

驚愕で目を見張ったまま、立ちすくんでいるジョンナムに、イヌがニッコリと笑いかけた。

「こんにちは。お元気でしたか?」

「ええ。…ええ!…あなたも…」

そう答えるのがやっとで、ジョンナムはあわてて花鉢を棚に置いた。

「アメリカに行かれたと聞きました。戻って来られたのですか?」

「ええ、最近韓国に戻ってきました。息子さんはどうされてます?」

久しぶりに会ったのに、そうして、あんな事があったのに、
真っ先に息子のことを気にかけてくれるイヌにジョンナムは胸が熱くなるような思いになった。

「ドンハは元気です。念願の教師になる夢もかなって…これもソ弁護士さんのおかげです。ありがとうございました」

「それは良かった」

そう、イヌは頷くと、チラリと、フリージアの花の方に目をやった。

「この店のフリージアはいつも元気で綺麗だ。また頂けますか?」

そう聞くイヌに、ジョンナムは、「もちろんです!」

そう言って、フリージアの花を包みだした。

花を包んでいるジョンナムの手がわずかに震えていた。

…言わなくては。今、言わなくては。

そう思いながら、ジョンナムは包み終えた花をイヌに渡した。
イヌが代金を差し出そうとすると、ジョンナムは深く頭を下げた。

「どうされました?」

訝しげなイヌの声を頭上で聞きながら、ジョンナムは頭を上げることが出来なかった。

「…お父様の事、本当に申し訳ないことをしました。
今さらですが、あれからずっと、ソ・イヌさんに謝りたいと思っていました。
本当に、本当にすみませんでした」

…自分が、マ・サンテから金を受け取らなかったら。
正直に警察に、自分が見た事を証言していたら、もしかしたら、ソ・ドングンは無実の罪をかぶらずにすんだのかもしれない。

そう思うと、16年前の事が悔やまれてならなかった。
それでも…、もし、あの時に戻れたとしても、自分はマ・サンテからの金を受け取らないという自信は無かった。そんな矛盾した思いを抱えながらも、目の前の男性の人生を狂わせてしまった責任を感じずにはいられなかった。

何より、息子を救ってくれた恩人に。

震えながら、頭を下げ続けるジョンナムの肩に、イヌがそっと手を置いた。

「…頭を上げてください」

ジョンナムは涙でうるんだ目でイヌを見上げた。

自分を見つめるイヌの瞳には、怒りも憎しみも、憐れみの色も無かった。

「父が無実だということは証明されました。…もういいのです」

イヌがきっぱりと言った。

そして、ジョンナムに花の代金を握らせると、フリージアの花束を大切そうに抱えた。

「これから、また時々花を買いにきます」

涙を流して、茫然と佇むジョンナムに笑いかけると、イヌは店を去って行った。


…それから。

イヌは、また以前のように時々、店にフリージアの花を買いに来ることがあった。

最初の方は、ぎこちなく接していたジョンナムだったが、
じょじょに、以前のように、常連客として、イヌと話が出来るようになっていた。

いつも、亡くなった父親、ソ・ドングンが好きだったという花、フリージアを買い求めていったイヌが、違う花を買うことは珍しかった。


「違う花ですか…。どのような花がよろしいですか?」

そう聞く、ジョンナムに、イヌが思案するような素振りを見せた。

「明るくて、派手さも欲しいが…可愛い感じの花や、個性的な花も混ぜて…そんな花束を1つ作ってくれませんか?」

イヌの言葉にジョンナムは思わず口元をほころばせた。

「それは、もしかして、女性に贈るような花ですか?」

「ええ、大切な人との記念日に飾る花です」

はっきりと、そう答えながらも、どこか照れたようなイヌの珍しい表情に、ジョンナムはますます笑顔になった。

「そうですか。でしたら、このあたりにある花をいろいろミックスして花束をつくりましょう」

ジョンナムはいそいそと、花を選びだした。


「気になった花があったら、言って下さい。アレンジしますから」

「ありがとう」

ジョンナムが花束を作っている間、イヌは、見まわしていた花の中に、フリージアを見つけて、その前で腰を落とした。


そんなイヌにチラリと目をやりながら、ジョンナムは手を動かしていた。

「かわいい花ですよね」

「ええ…。父は何故かこの花を好んでいました」
…どうしてこの花だったのか、理由は分からないけれど。

目を細めて、フリージアを見つめるイヌにジョンナムは頷いた。

「フリージアの花言葉を御存じですか?」

ジョンナムの言葉に、イヌが顔をあげて、不思議そうにジョンナムを見た。

花には花言葉というものがあるというのは聞いたことがあったが、
それは、占いのような類なのだろう、と思って関心を持ったことはなかった。

「いえ、知りません。フリージアの花言葉は何ですか?」


イヌの質問に、ジョンナムが思いだすように、少し考え込んだあと、

「黄色と白では花言葉は変わるのですが、たしか、白は、慈愛、純情。黄色は、無邪気、親愛の情、という花言葉があったようです」

そう、答えた。

…慈愛…無邪気…。

「フリージアにそんな花言葉が…」

イヌが感慨深そうに、フリージアの花をまじまじと見つめた。

目の前に可愛く咲いている花々が、急に別のイメージと重なった。

「フリージアにそういう花言葉があるのなら、他の花にも花言葉がありますよね?
たとえば…愛の告白のような言葉を持った花とか」

「ええ、ありますよ。貴女を愛してる。とか、そういう花言葉を持った花もあります。このバラの花は、その代表的な物ですが、他にもこれや、これなんかも、そういう花言葉を持った花ですね」

そう言いながら、ジョンナムが見せてくれた花は、全て今手に持っている花束の中に入っているようだった。

イヌの「大切な人との記念日」という言葉で、ジョンナムが、気をきかせて選んでいてくれたものだったのだろう。

「その花束の中に、このフリージアをアレンジして加えるとおかしいですか?」

イヌが聞いた。

「いえ、とてもいいと思いますよ」

ジョンナムがイヌの目の前にあった白と黄色のフリージアの花を何本か水桶から抜いて、
花束の中に加えた。

「愛している」という花言葉をもった花達に囲まれたフリージア達が、心なしか、頬を染めて恥じらっているように感じた。


「どうでしょう?」

ジョンナムがまとめてくれた花束に、イヌが満足そうにうなずいた。

「ええ、いいです。それでお願いします」


ジョンナムは、花束を綺麗な包装紙でまとめ、リボンをかけてイヌに渡した。

その花束をとても愛しそうに、大事そうに抱えるイヌにジョンナムは優しく目を細めた。

「お荷物になりますが、これもお持ちください」

そう言って、ジョンナムはイヌに少し重みのある物が入った紙袋を差し出した。

「私からの記念日のお祝いの花瓶です。
それらの花が映える花瓶を選びました。それで、その花束を飾って、大切な方と愛でて上げてください」

「ありがとう」

イヌは、ジョンナムの好意に素直に礼を言うと、嬉しそうに紙袋を受け取った。

代金を支払って、店を出ていくイヌをジョンナムは戸口まで見送った。

「良かったら、いつか、大切な人と一緒にお店に来て下さい」

そう言うジョンナムに、イヌは微かに笑うと、車に乗り込んで、店を後にした。


…その翌日の朝。


100日記念日の夜を、イヌの部屋で共に過ごしたヘリが、シャワーを浴びたあとの、
濡れた髪の毛をタオルでふきながら、キッチンカウンターの前の席に座って、花瓶に飾られた花をうっとりと眺めていた。


「とっても綺麗ね」

そう、一人ごとの呟きのように花に囁いているヘリに、
ちょうど、バスルームから出て来たイヌが気づいて、微笑みながら近づいていた。

「君にあげる為に買った花だ。あとで、部屋に持って行くといい」

「そうなの?ありがと」

ヘリは、キス出来るような至近距離まで、花に顔を寄せた。

「いろいろな花があるのね」

そう言いながら、ヘリは、その中にひっそりと咲いていた花達に目をとめた。

「フリージアね…」

「ヘリは、花に詳しいのか?」

ヘリは静かにかぶりを振った。

「ううん。そんなに。ママは花の名前に詳しいけど。でも、フリージアは覚えたわ。だって、イヌのお父様が好きだったお花でしょう?」

イヌがヘリの背後に立って、ヘリと一緒に花瓶の花を見つめた。

「ああ、父が好きな花だけど、僕も好きになった」

「そうなの?確かに素敵な花だけど…」

…どのへんが好きになったのかしら?

ヘリは内心首をかしげながら、フリージアの花を見つめていた。

そして、思いついたように、背後のイヌを振り返ると言った。

「ね?私って花に例えると何かしら?」

「え?」

「この赤いバラみたい?それとも、カーネーション?チューリップ?」

イヌが自分のために買ったという花束。
おそらく、自分のイメージにあった花を選んでくれたのだろう、と考えたヘリが
ウキウキしながら、そうイヌに聞いていた。

しかし、イヌは、薄く笑って、「さあ、どうかな」とだけ答えた。

イヌの返事に、ええ?っと不服そうに、頬を膨らませたヘリの体を、
イヌが背後から抱きしめた。


「君は花より綺麗だから…なんて答えて欲しいか?」

「…最後の疑問形はいらない」

そう、ツンっと拗ねたように、顔をそむけようとするヘリの顎を捕らえて、
自分の方に向かせると、イヌがその唇に口づけた。


…父が好きだったというフリージアの花。

その花言葉をジョンナムから聞いた時、イヌの脳裏に、ヘリの顔がすぐに浮かんでいた。

優しく、純情で、慈愛に満ちた美しい女性。
でも、親しみやすく無邪気で可愛い一面も持っている。

まるでヘリにぴったりと当てはまるような言葉だった。

そう思ったら、父が好きだったという花が、
自分自身が愛する花になっていた。


「花より愛してる」

唇をはずしたあと、
囁くように言うイヌの意味不明な言葉に、ヘリが訝しげに首をかしげた。

「花より愛してくれなきゃヤダ」

「そうだな…時間はいっぱいある。今日はこれから何をしようか?」

100日記念日のお祝いのための二人の休日は、
今始まったばかりだった。

楽しい予感に、クスクスと笑い合って、イヌとヘリはもう1度唇を重ねた。


そんな、二人のキスを、
カウンターの上の花達が息をひそめて、微笑みながら見守っていた。




(「君の花」終わり)


この花束がどこに出ているかは、
100日記念日5」で確認して見て下さい♪

というわけで、仕事後に、一気に小説書いたので(あ~♪楽しかった)
これから花苗買いに行ってきます。

あと、ラベンダーと、シロタエギクとイソギクとローズマリーとウツギとバンマツリとムベとローリエとテーブルヤシとベンジャミンの植え替えをしなくては…(時期はずれだけど旅行前に何とかしなくては)花の話を書いたら、うちの花や植物達の「余裕が出来たのなら、うちらもかまってくれ~」って声が一気に聞こえてきちゃいました(汗)

今回の話は、短編ですが、今後の話の伏線もあったりします♪


二次小説大変お待たせしました。


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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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「おかえりコメント」ありがとうございました♪

前のように体は動かないのですが、食事は食べられてます。
…といいますが、今回は、食べ何とかってやつらしいです。
2時間おきに必ず気持ち悪くなって、お腹がグーグー鳴るんです。
1度にあまり食べられないせいもあるけど、前回と全く逆の症状にびっくり。

前回は食べ物の画像見るだけで、気持ち悪かったからテレビも見られなかったし、
激やせしたけど、今回は激太りしないように気をつけないと…(汗)

何事も経験ですね。
これもいつか創作のネタになるのかしらん♪って思って体験中(←転んでもただで起きませんよ)

…というわけで、取り急ぎ、コメントお礼と、
こんな感じで、元気は元気です♪の報告と、
これから仕事のチェックして、梱包、配送が完了したら…

久しぶりに「検事プリンセス」の二次創作出来るかも~♪♪という浮かれた雑記です。

もしかすると、今日中に遅くなっても何か二次創作物が更新出来るかもです。


では、とりあえず、また後で~♪←ほんと?

テーマ:今日のつぶやき。 - ジャンル:日記

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こんにちは!
ごぶさたしております。みつばです。

ブログ、はじまって以来の長い(?)お休みをいただきました。
体の方は、順調だそうです♪ただ、経験者の方は分かると思うのですが、
今ちょうど、体調不良がピークの時期なので、思うように体が動きません(汗)
全く物が食べられずに、体重が激減して寝たきりになった前回に比べたら格段に楽なのですけど、この暑さのせいもあるのかも。でも、元気なので、ご心配なく♪

そんな感じで、ブログを再開したものの、仕事の締切が明日というのに、
まだ仕事の作品が未完成なので、本日も雑記ですみません。


今日、じつは、びっくりするような事があって、そのことについて。



私、とうとう、パク・シフさんに会っちゃったんですよ!!



…夢の中で。



「検事プリンセス」のイヌじゃなくて、イヌ役のパク・シフさんにです。

この前、イヌに冷たくされた夢を見た~と雑記で書いたのですが、
今日は、ばっちり、夢にパク・シフさんが出てきました。

どんな夢かというと、

私はどこか分からないけど、大きな会場の席に座っているんです。
何の公演が始まるのかも分からないけど、座っていたら、
なんと、舞台の真中の前から、パク・シフさんが出てきて、歌を歌い始めるんですよ。

某有名韓国歌手ユニットの歌なんですけど、そして、なぜか、韓国語じゃなくて、中国語なんですけど、何言ってるのかさっぱりなんですけど(笑)バラード系の結構いい歌でした。

その時私の座っていた席がアリーナで、最前列じゃないんですけど、左側の袖だけど、前から20番目とかで、この前の東京ファンミの席に比べたら、格段にいい席で、パク・シフさんの目鼻立ちもバッチリ見える席でした。
黒っぽいスーツを着たパク・シフさんが歌い終わって、舞台の中央から消えてしまうと、
通訳の人なのか、ナレーションの方の方なのか、分からないのですが、女性が出て来て、
やっぱり中国語(?)でマイクで話をするんです。

そうしているうちに、私の座っている側の通路の扉の方にスタッフが集結しだして、

「え?もしかして?」

と思っていたら、扉が開いて、

スタッフの人達と一緒にパク・シフさんが会場に再登場したんです。

今度は水色っぽいスーツ着て。

うわ~!まじかで見られる!って思わず半立ちぎみだったんですけど、
それより、私より通路に座っていたファンの方々が数人立ちあがってしまって、
通路を通るパク・シフさんに襲いかかって行ったんです。

女性達はもう、我を忘れた感じになっていて、
どんどん群がっていくんです。

スタッフ達が懸命に女性達をシフさんから遠ざけようとするんですけど、
もうもみくちゃになっていて。

茫然として成り行きを見守っていたら、
暴動のようになった会場の中で、乱暴にひきはがされた女性達のうち何人かが床に転がって動かなくなっていて。

そうしたら、騒然となっていた会場内が水をうったようにシーンとなって、

「ひどい。ここまでしなくても」って声と、
「こんな事するから当然なのよ」という声がとびかって。

P・Sさんももう茫然として、青ざめた顔で立ちつくしていて。
(今さならイニシャルにしても…)

私の近くに立っていたので、

つい、

「パク・シフさん!」って声をかけたら、
私の方をチラリと見たんです。

「パク・シフさんは悪くないから。大丈夫だから」って日本語で言ったんだけど、
当然伝わりません。

でも、何とか励ましたくて、

「パク・シフさん、ファイティン!」ってガッツポーズして見せたんです。

↑(今思い出しても私の行動、意味不明)

そうしたら、パク・シフさんがこわばってたけど、ほんの少し笑顔を見せてくれて…


…で、バッチリと目が覚めました。


ええ、もう1度言いますけど。


これ、みつばの夢の中の話です。



あまりにリアルなのと、夢の内容が衝撃的で、
目が覚めてからもドキドキして、眠れなくなりました。

みつばの特技(?)の一つはリアルに夢を見られること。

味、匂い、感覚、色彩がはっきりしていて、
現実の思い出とそん色ないくらいなんです。

予知夢もよく見るので、
夢日記をつけていた時もあったけど、現実より時間も体験も長いので、
日記つけるのに長時間かかる事が分かって、すぐにやめました(笑)


パク・シフさんのスーツの色や、綺麗な肌や、そして、最近テレビで見たような髪型で、少しパーマをあてた髪の毛もはっきり覚えているけど…

夢なんですよね。

すごくまじかで見たのに、イヌではなく、パク・シフさんでした。


夢に出て来たといっても、「想い路」の法則(自分を好きな人が夢にでてくる)は、有名人の場合はなりたたないのですが(当たりまえ)どうして、こんな夢を見たのか不思議です。

この数日間。ブログもお休みしてましたが、検事プリンセスの動画を見るどころか、
ネット自体もつながず、PCも開けてないし、パク・シフさんの公式サイトにも行ってないので、情報がさっぱりなのですが、本当に、どこかの国でファンミとかに行かれているのかしら?

この前の日本での東京会場のファンミーティングのDVDは、今予約受付ってことは知ってるのですが…。↓



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パク・シフ

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ブログお休みしていた間も、毎日、毎日、イヌの事は想ってましたけど(きゃっ♪)
そして、「検事プリンセス」のイヌ×ヘリの妄想も続けてました。

短編書けそうな勢いで今回は夢日記を書いてしまいましたが、
また、検事プリンセスの二次創作活動もはじめていくので、よろしくお願いします♪

いつも二次小説を待って下さってありがとうございます。

ほんと、いつもお待たせしてしまってすみません。
そして、再開初日がこんな雑記で…シフさんファンに怒られないかな…。


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「検事プリンセス」みつばのたまて箱の二次小説シリーズの最新作の予告と、
…しばらくお休みします。というお知らせです。

まずは、二次小説新シリーズのイメージイラストを漫画表紙風に↓



試される絆



…イラストのイメージとタイトルで何となく内容が
見えるかも。と思うのですが(汗)
次回作も、シリアスです~…と何回かコメントで予告していた通り、
みつばのたまて箱の検事プリンセス二次小説の中で、ある意味一番のシリアス傾向です。

イヌ×ヘリのラブラブ全開話を読みたい方や期待された方はごめんなさい。

でも、この話も去年作ったプロットの中に入っていて、
シリーズの中で、どうしても書きたかった話の1つです。

そして、今後、みつばが検事プリンセスの二次小説を続けていく上で、さけては通れない話だと思ってます。

以前から少しずつ書き進めてはいたのですが、まだ完成はしてません。


そして、今、プライベートがひどくたてこんでまして、
落ちつくまで思い切って、ブログをお休みさせて頂くことにしました。

雑記などで更新を続けたかったのですが、やっぱり二次創作を目当てにいらしている方が多いようなのと、自分も今は仕事と体調管理に集中した方が良いとの判断で、決めました。

…といっても、2日くらいで雑記でも再開するかもしれませんし、とりあえず、来週の火曜日が仕事のピークなので、それまでかもしれません。

次回作の予告をしておいて、気になる所でお休みすることになってごめんなさい。

良かったら、お休みの間、復習のつもりで今までの作品を読んでいって下さいね。↓

検事プリンセス二次小説INDEX


それでは又会える日まで♪

↑って、本当にお別れじゃないですよ~!(汗)
検事プリンセスファンの方や、イヌ×ヘリ好きの方、また来て下さいね~。



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…昨夜、夜通し子供の看病して、とぎれとぎれに眠ったせいか、
悲しい夢を見まして。

私が「検事プリンセス」のヘリになってるんです。
そこまではいいんですよ。夢の中でヘリ体験が出来るってことですから♪

当然、イヌとラブラブな夢なんだよね~。とか、
夢の中でも期待していたのに。

イヌに思いっきり冷たくされて、イヌに車で置いて行かれる夢でした(涙)

おまけにイヌ出てこなかったし。

ただ、夢のストーリーの中で、みつばヘリを置いて去って行ったという設定になっていたみたいです。

むなしいというか、悲しいというか。

これは、あれでしょうか?

先日のブログで、私が「千と千尋の神隠し」のハク様や、カン・ドンウォンさんの「悲しい目」が好きとか書いたから、妄想イヌが怒っちゃったんでしょうか?(汗)

それとも、最近「検事プリンセス」の二次創作が出来ないみつばに愛想をつかせてしまったのでしょうか?
もしかしたら、読者の方達に見放されるという不安?(汗)

それとも、それとも、二次小説の次回作のシリアス気分を盛り上げてくれる為に、
あえて、こういう夢を見せてくれたのかしら?




以下、拍手コメントレス的な話。

さっき、子供を病院に連れて行って戻ってきたのですが、
はやりの夏風邪だったらしくて、高熱なのに、ピンピンしてみつばの近くで横になってたりします。喉が痛いはずなのに、よくしゃべる。
病院のおもちゃルームで、はしゃぎながら他の子達と遊んでいる姿を見たら、
とても病人に思えなくて、受付の看護師さん達も苦笑してたけど(汗)
薬も飲んだので、あと2日もすれば完全復活する事でしょう。
子供と私の体のお気づかいありがとうございます♪

「デュエリスト」を見てくれた方が何人かいらっしゃるみたいで、嬉しいです♪
「悲しい目」かっこいいですよね?特にあの剣舞シーンは必見です。素敵♪
…いえ、もちろんイヌもかっこいいけど(←何をおびえている?(笑))

パク・シフさんの「王女の男」のスンユの殺陣も素敵に違いない。


「検事プリンセス」の二次小説INDEXでシリーズは時間で並べてはいるのですが、
書いた順番的には、バラバラなので、とくに初期の作品が間に入っていると、とっても違和感かもしれませんね。

最初は小説でイヌは「俺」って言ってましたし(書きなおしましたが)

昨年の今日、ブログで何を書いていたかな?って調べたら「彼女にしてほしいこと」でした。
この頃、まだINDEXを作ってなかったんですよね。
そして、1年たったのに、小説の中では時間はあまりたってなかったです。

夏がきたのに、みつばのシリーズ話では次回は11月の話です。
イヌとヘリ交際して6カ月目くらいの話ですが…そろそろね…(←そろそろ何?)

又おまたせしますが、シリーズ次回作とその次の短編(中編?)を夏休み終わる前に更新したいです♪

妄想イヌに見捨てられないように(涙)

…という、本日も雑記でした。



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この前、また好きなアニメ映画がテレビで再放映していたのですが、
DVDのハードディスクで録画してあるのに、今度はテレビのハードディスクに録画してしまいました…という今日は雑記です。

おそらく、今後、また放送されたら、今度はリアルタイムでも見てしまうでしょう(笑)



「千と千尋の神隠し」



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昔、友人に誘われて、前評判とかあらすじとか知らないで、
全然期待しないで映画館に見に行ったのですが、


どはまりしました。


妄想の中では、もちろん(?)ハク×千という感じだったのですが、
あの世界感とか、ストーリーとか、千が働く油やとか、田園風景とか、キャラクターとか。
とにかく、全部すごく好きでした。

とくに好きだったのは、

ハク様♪

最初の方、なんでしょう。あの、素敵なツンデレ少年はって(笑)

あまりにはまったのですが、自分で二次創作するという気は全くなく、
他の方々の素敵な二次創作のイラストや漫画や小説がいっぱいあったので、
それで大満足という感じでした♪

いずれも、ハクと千があの後、再会して恋をするという妄想話が多かったのですが、
どのパターンもいいな~♪と思いました。

私もいつかは二人に再会して欲しいな~と思いましたが、
本当に全く、二次創作するほど妄想してなかったです。

ただ、ですね。

ある日。

ハクが大人になったら、こんな人なんじゃないの!?っていう
人を見つけてしまって、再びハク熱が上がった時がありました。

それが、韓国映画「デュエリスト」でカン・ドンウォンさんが演じた
「悲しい目」です♪

初めてみた時に、

うわ~!!リアルハク様だ~♪…と、勝手に妄想。

←リアルハク様を見たい方はこのへんの「デュエリスト」の画像の男性を見て下さい。
でも、あくまで、みつばが勝手に言っているだけですよ(汗)

「デュエリスト」にはまった裏側にはこんな事情もあったわけで(苦笑)


パク・シフさんのタキシード姿に「リアルタキシード仮面様♪」と盛り上がっていたのに続いて、私って、隠れオタクみたいです。(全く隠れてない)



先日の検事プリンセス二次小説「トマト日和」の拍手、拍手コメントありがとうございます♪

パク・シフさんの「王女の男」始まったんですね。
…って、テレビではうちは見られないんです。もう話は知ってるんですけど。
イヌの時代劇バージョン♪←あいかわらず。


あと、じつは、前回の台風で、うちのトマトちゃんとトマトくんは、本当にああいうことになりまして(涙)
でも、写真のように、すくすくと育って、今はたわわに実をつけてます♪

近況報告。

現在、仕事は少し落ち着いて、私の体調も落ち着いているのですが、
子供が昨夜から熱を出して休んでいたりします。
以前より1日6時間も活動時間が少なくなっているのですが、
時間見つけて、二次創作活動はマイペースでやっていきたいです。
妄想は24時間無休ですしね♪



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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「トマト日和」です。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。
このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。



この小説は、書き下ろし短編です。




トマト日和




イヌがヘリの部屋に泊まった日の朝のこと。

「あ、忘れてたわ」

ヘリのキッチンで朝食の準備をしていたイヌの側で、コーヒーのセットをしていたヘリが突然そう声をあげて、あわてて、テラスの方に走って行った。

「どうした?」

そのヘリのあまりのあわてぶりに、イヌが不思議そうにヘリの背中に声をかけた。

そして、盛り付けの終わったサラダを冷蔵庫に入れると、
すでに窓の向こうのテラスに行ってしまったヘリの後を追いかけていった。

テラスを見まわすと、ヘリが、じょうろで植物に水をあげているところだった。

普段から、テラスに置かれた植物や花に水をあげているヘリを見ていたから、何の不思議も無かったのだったが、『忘れてた』というほど、あわてて水をあげなくてはいけなかったのだろうか。

「昨日、水をやり忘れてたのか?」

「いいえ、あげているけど。遅くなったからコレには早くあげた方がいいと思って」


今も朝と言っても、もう遅い時間ではあった。
休日ということもあって、イヌもヘリもいつもよりゆっくりと起きて、シャワーも浴びていたから、朝食というより、ブランチに近い時間にはなっていたのだけど。

…これ?


イヌが、ヘリの側まで歩み寄って、横に並んだ。
そして、ヘリの指差す方向を見降ろすと、そこに何かの苗が植えられた鉢が2つあった。


「それ、トマトか?」

「正解」

まだ、背丈は低めだったが、黄色い花がいくつも咲いていた。
あと、数週間くらいすれば、丸い実がつくことだろう。

「ママが種から育てた苗なんだけど、大きくなったから鉢に植え替えたんだって。
それで、私がこの前実家に帰った時にね、このトマトの苗を分けてくれたの。赤色と黄色のプチトマトよ」


花だけでは、どちらが黄色か赤色なのか区別がつかなかったが、鉢の土に『トマトちゃん』『トマトくん』というタグが刺されていた。

「赤色がトマトちゃんで、黄色がトマトくんなの」

「それ、お母さんが命名したのか?」

「違うわ、私がつけたの」
かわいいでしょ?と得意げに言うヘリの言葉にイヌが黙って頷いた。

…そうだと思った。

「植物にね、名前をつけると愛着がわくからってママは言うのよ。
その通りね。名前をつけたら、何だかとっても可愛く思っちゃって。
自分がちゃんと世話してあげなくちゃって気がするの」

だから、いつもより遅い時間に水やりになったから、
トマト達がお腹をすかせていたような気になって。

名前というより、「ちゃん」と「くん」をつけただけなのだったが、
ヘリにすれば、特別なトマトになったのだろう。


「これ、実がなったら食べられるのか?」

「もちろんよ。だって食べられるトマトだもの」
…食べられないトマトってあるの?

とぼけたように聞くヘリにイヌが苦笑した。

「そうじゃなくて…、君がトマトを育てる気になったなんて。
トマトは、あれ以来、あまり見たくないのかと思っていたから」

『あれ以来』という言葉で、
ヘリは、イヌの言わんとしている事を悟って、「そうね」と恥ずかしそうに微笑した。


1年以上前の話だったが、ヘリが検事になりたての頃に、
被疑者として疑いのかけられた女性の恨みをかって、検察庁正面玄関先で、
ゆでたトマトが沢山はいったバケツを頭からぶちまけられた事があった。

沢山の公衆の面前で、そういう仕打ちをうけたばかりか、写メールや動画をやじうま達から撮られたヘリは、それをネットで流されるという恥ずかしめも受けた。

その時、ちょうど、ヘリと待ち合わせをしていた車で通りかかったイヌが、
ヘリをその場から連れ出して、マンションの自室に連れて行って、シャワーや着替えを貸すという事があったのだが…。


「…記憶は鮮明なのに、ずいぶん昔のような気がするわ」

自分の事なのに、しみじみとした口調でそう言うヘリにイヌも頷いた。

「君があの頃より成長したせいだろう」

えらそうなイヌの台詞だったが、ヘリにはすんなりと心の中に落ちる言葉だった。

「その通りかもね」

…あの時はすごくショックだったけど、あの一件で目が覚めたような気がする。
もちろん、あの後、イヌが側にいて、優しくしてくれたり、励ましてくれたり、怒ってくれたからもあるのだけど…。

「さすがに、しばらくはトマトを見るのも食べるのも嫌だったけど、元々大好きだったし、それにトマト自体に罪は無いもの。今だって良く食べているわ。…確かに私が育てるっていうのは珍しいかもしれないけど」

ヘリの母親、パク・エジャは、植物や花の世話をするのが好きで得意だった。野菜や果物も栽培したりしていた。ヘリもその影響をうけて、植物は好きだったが、エジャのように知識があるわけでも、マメに世話をしたりするほどではなかった。

テラスのおかれた植物や花の世話も時々エジャがヘリの部屋を訪れた時にしていたのだったが。

「なんだか、自分の子供のような気がするの」

“自分の子供”と言ってしまった事に、ヘリはなんだか急に恥ずかしくなって、
トマトの鉢の前でしゃがむと、照れ隠しに俯いてその葉についたホコリを手で払い始めた。


「このトマトちゃんとトマトくんの実がなったら、一緒に食べましょうね。イヌ」

「ああ、楽しみにしてるよ。しっかり育てるんだぞ」

手で葉の汚れを取りながら、トマト達が可愛くてしょうがないという風のヘリの姿を、
イヌが優しく目を細めて見降ろしていた。



それから、何週間かがすぎて…。

その後、ヘリがテラスで育てていた、トマトちゃんとトマトくんはすくすくと大きくなっていた。

そんな、ある日の事。

仕事帰りで、部屋に戻ってきたヘリの元に母親のエジャから電話がかかってきた。

『ヘリ、今夜は大丈夫なのかい?』

「え?」…なんのこと?

第一声心配そうなエジャの声にヘリがきょとんとした。

『今夜の天気のことよ。天気予報見たでしょう?今夜は暴風雨らしいわよ』

「ああ、そのこと。平気よ。もう部屋に帰ってきているから」

夜の暴風雨になるという事はニュースを見て知っていた。
それに、検察庁でも、今夜の天気は荒れるから、なるべく定時で帰るように、というお達しも出ていた。

『マンションの部屋にいるのね?実家に帰って来なくて良かったのかい?怖くて眠れなくなるんじゃないのかい?』

怖がりのヘリは昔から、暴風雨や、雷のなるような天気の夜には、震えながら、エジャのベッドに潜り込んでいた。

そんなヘリの事を心配してエジャは電話をかけていたのだった。

「大丈夫よ。ママ。心配しないで。もう子供じゃないんだから」

いまだに過保護なエジャにヘリが笑った。

大人になってからも、十分に怖がりのヘリだったが、
この1年でかなり度胸がついて、幽霊の類は今だに怖がっていたが、天気くらいでは眠れないという事は無くなっているようだった。

…もう子供じゃない。

エジャを安心させるために言った言葉だったが、
エジャは、そんなヘリの言葉を違う意味に解釈したようだった。

電話の向こうで、ハッとしたように息をのむエジャの気配がしたかと思うと、
あたふたと、あわてた様子で「そうね、そうね」と言い始めた。

『ヘリには、イヌ君がついているものね。ママが心配することじゃなかったわね』

…今夜だって、イヌ君がヘリの側にいてくれるだろうし。

「ママ…」

ヘリはエジャの早とちりと勘違いをあえて訂正もしなかったが、
何だか気恥かしい思いになって、曖昧に笑ったまま黙った。

それでも、それを肯定ととったエジャは、安心したように息をついた。

『じゃあ、戸締りだけはしっかりしておくのよ。イヌ君によろしくね。おやすみヘリ』

「ママもね。パパによろしくね。おやすみなさい。ママ」

そう言って、エジャとの電話を切ったヘリは、チラリとテラスの窓の方を見た。

朝からずっと降っていた雨は、ヘリが家に帰る前より激しさを増している気がした。

…イヌは、まだ仕事なのかしら?

ヘリは、携帯電話を取ると、イヌにメールを送った。

“知っていると思うけど、今夜は暴風雨になるそうよ。交通網がマヒする前に気をつけて帰ってきてね”

それから、しばらく時間がたって。

防音設備が万全なヘリのマンションの部屋で、締め切った窓に叩きつける激しい雨音と風の音が微かに聞こえ始めてきた。

頑丈なつくりのマンションの部屋で、何の不安も無いはずだったが、
カーテンをあけて、外の様子をチラリと見たヘリは、心細い気持ちになってきた。

…明け方には暴風雨はやむって言ってたけど…。

ピンポーン。

その時、ヘリの部屋のチャイムがなった。

とっさの事でビクリっとしたヘリだったが、訪問者を確認に行くと、イヌだった。

「イヌ!」

あわてて、ドアロックを解除して扉を開くと、
部屋着のイヌが、手にワインを1本持って立っていた。

「こんばんは。良かったら寝酒を一緒に飲まないか?」

ニッコリ笑って、ワインを掲げてみせるイヌにヘリも微笑んだ。

休前日でない夜にイヌが部屋を訪ねてくる事は珍しかったが、
ヘリは、瞬時にイヌの気遣いを察した。

…怖がりの私を案じて来てくれたのね。

「ありがと。ちょうど、飲みたいって思っていたところなの。あがって」

「おじゃまします」

そう言って、自分用のルームシューズを履いたイヌが、ヘリの部屋のキッチンカウンター前の椅子に座った。

「こんな天気の夜ってなぜかワクワクして眠れなくならないか?」

おどけたように、ふざけた言葉で、でも、本気で言っているらしい男の言葉にヘリが笑った。

「そうね」

現に、こうして、イヌが側にいてくれる事が心強くて、
外で、吹き荒れる風も雨も、もうヘリには何の問題も無くなっていた。

仕事終わりで、部屋に戻った後、シャワーを浴びてすぐにヘリの元に来てくれたのだろう。

まだ、乾ききっていないようなイヌの髪の毛から、イヌの使用しているシャンプーの微かな香りがふんわりと漂っていた。

「今夜はうちに泊まっていくでしょ?」

何気なくそう聞いたヘリに、イヌが意地悪く口の端を上げた。

「泊まっていって欲しいのか?」

…もう。そのつもりだったくせに。

ヘリは、プウっとわざと頬をふくらませて、睨むふりをした。

ヘリの顔にイヌがニヤニヤしながら、ワインのコルク栓を開けた。

「スリル満点な夜を一緒に過ごせそうだな」

イヌの言っている“スリル”がどんな物か予測する事は出来なかったが、
少なくとも一人で嵐の夜を過ごすより、違う意味でドキドキするものになるだろう。

ワインを注いだグラスをそれぞれ手にとって、
軽く合わせ、口に含んだ後、イヌとヘリは微笑みあった。

お互いの想いがつながっているということは、伝えなくても分かっている。

その事が嬉しくて、

ヘリは、イヌと見つめあって
いつもより余計に美味しく感じるワインを、ゆっくりと堪能していった。

それからしばらくして…。

ワインを飲み終えたヘリとイヌは、ほろ酔い気分で熱を帯びてきた体と心をさらに盛り上げる為に、一緒にヘリのベッドに入っていた。

うっとりとイヌの愛撫に身を任せていたヘリだったが、
ふと、何かが心にひっかかって、動きをとめた。

…何か忘れているような気がする。

そんな思いに囚われて、でも、それが何か分からないまま、窓の方に目を向けたヘリは…。


「あっ!!」

突然、叫んで、ガバっと身を起こした。

「ヘリ?」

そのまま、ベッドから這い出して、バタバタとテラスの方に駈けて行くヘリの背中をイヌがベッドの上で驚きの目で見送った。

ヘリがテラスの窓を開けると、雨風が勢いよく部屋の中に吹き込んできた。

その中を構わずに、外に飛び出していくヘリの姿にさすがにイヌもあわててヘリの後を追った。

「ヘリ!ヘリ!!」

ヘリの行動にわけも分からずに、でも、ほおっておく事も出来ず、
暗闇の暴風雨で、視界がはっきりしない中を、イヌはヘリの名を叫んでテラスに出た。

ヘリが何かを探して、夜の雨風の荒れ狂うテラスの上をうろうろとさまよい歩いていた。

「ヘリ!!何をやってるんだ!すぐに部屋に戻れ」

思わず叱咤して、駆け寄ったイヌに、ヘリがかぶりを振って、泣きそうな顔をイヌに向けた。

「だって、トマトちゃんと、トマトくんが…!このへんに置いていたのに」

…トマト。

イヌは、テラスでヘリがずっと大事に育てていたトマトの事を思い出した。
ヘリの突発的な行動の意味を悟ったイヌが頷いた。

「分かったから、君は部屋に戻って待っていろ」

そう言うと、イヌは、ヘリの腕を掴んで、肩を抱いて、
強引に引きずるように部屋の中に戻した。

それから、テラス窓の近くに常設してあった懐中電灯を手に取ると、
再びテラスの外に出て行った。

ヘリが固唾を飲んで見守る中、
ややあって、イヌが手に鉢を2つ抱えてヘリの元に戻って来た。

「あったぞ。風に飛ばされて、転がっていた」

イヌから手渡された鉢をヘリは、泣きながら、抱きしめた。

「…うっ…」

トマトは二つとも先端の枝が少し折れていた。
せっかくついていた実もいくつか取れているようだった。
それでも、まだしっかりと鉢に根づいていて、実も葉も大部分は無事のようだった。

…良かった。という思いと、こうなる事を想定しなかった自分の浅はかさを悔やむ気持ちで、ヘリは、ぽろぽろと涙を流した。

そんなヘリを見つめた後、イヌが再びテラスの方に足を向けた。

「イヌ!?」

あわてて呼びかけるヘリに、「小さな花鉢も軒下に移動してくる」そう言って、
イヌは、ヘリのテラスの花を移動しに行った。

ヘリは、トマトの鉢を窓の近くに置くと、
バスタオルと、イヌの着替えを取りに部屋の中に走っていった。

しばらくして、暴風雨の中、花の鉢を移動し終えて、全身びしょぬれで戻ってきたイヌにヘリはバスタオルを差し出した。

「ごめんね。イヌ。せっかくシャワーを浴びた後だったのに…。着替えを用意したから、また浴びてきて」

「それは構わないさ。どうせ、もう1回くらい浴びることになるだろうから」

しれっと、答えながら、イヌは、全身の水気を軽く拭いたあと、ヘリの肩を抱いた。

「君も濡れているから早く熱いシャワーを浴びたほうがいい」

「え?…」

イヌは、戸惑うヘリの服をその場で脱がし始めた。

「やだっ…イヌ!!こんなところで」

「いつまでも濡れた服を着てると風邪ひくぞ」

「そうじゃなくて…!…トマトちゃん達が見てる」

自分の子供みたい、と世話をしていたトマト達が、
イヌとヘリの方に、興味深げな目を向けているような気がしたヘリだった。

「見せつけてやれ。早く熟するかもしれない」

ヘリの可愛い言葉に、思わず微笑むながらも、
イヌがからかうように、そう言った。

「イヌ!」

イヌが、熟れたトマトのような顔になってジタバタするヘリの体を抱きかかえた。
そして、雨で冷えたヘリの体を温めるように、濡れた服ごしに自分の胸に強く密着させた。

「まったく、スリル満点な夜だな」

自分の不注意で、巻き込んだ事なのに、
そして、暴風雨で、全身濡れさせてしまったのに、

それを何とも思っていないような、
むしろ、楽しんでいるような素振りを見せてくれるイヌの優しさに、ヘリはまた泣きたいような気持ちになって、イヌの腕の中に抱かれていた。

「…ありがと」

囁くように言ったヘリの呟きと、首にまわされたヘリの腕に、
イヌはフッと微笑むと、ヘリを抱きかかえたまま、バスルームの方に歩いていった。


それから…。

その嵐の夜から、しばらくたって。

ヘリの部屋のトマトちゃんとトマトくんは、テラスの暖かい陽気をうけて、
すくすく育ち、その実を熟させていた。

ある日、ヘリはその実を収穫すると、イヌと一緒の朝食の時にサラダにのせた。

「じゃーん。マ・ヘリが育てたトマトちゃんとトマトくんよ。よく味わって食べてね」

「こんな貴重な物を僕が食べていいのか?」

イヌが、言った。

「もちろんよ。だって、イヌは、トマトちゃんとトマト君の命の恩人なんだから」

「そうか。有り難く頂くよ」

そう言って、イヌはトマトを口に運んだ。

その様子をヘリはジッと見つめた。

「どう?」

おそらく、スーパーや八百屋で売っているトマトと変わらない味だったに違いないのだが、
イヌは、満足そうにうなずいていた。

「ん…。格別な味がするな。きっと、君の愛情がたっぷり込められているからだろう」
…ヘリも食べてみろ。

イヌの言葉にヘリが心底嬉しそうな顔をした。

「うん」

ヘリが自分の分のトマトを食べると、
口の中に、甘いトマトの味が広がった。

確かに、それはイヌの言うとおり格別な味だった。

…来年も育ててみようかしら。

ヘリは思った。

―― そして、来年も、自分の育てたトマトを、イヌとこうして一緒に食べよう。

想像しただけで、それはとても楽しくなるような未来予想図だった。

輝くような笑顔で、自分を見つめてトマトを食しているヘリの顔に、
言われなくても、ヘリの気持ちがわかったイヌは、ただ、ニッコリと微笑み返して、
次のトマトをほおばっていた。


(終わり)


…さっき、ようやく仕事を終わらせて、宅配の手配をした直後に
一気にかきあげた小説です。

見直し、構成をほとんどしていないので、誤字脱字あるかもしれませんが、
取り急ぎアップしました。

小説のイメージ画像は、この記事で♪

拍手、拍手コメント、いつもありがとうございます。
小説お待たせしました。


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本日7月7日は七夕ですね。

あいにく今住んでいる地域は雨です。

日本だと七夕に雨だと、織り姫と彦星が会えないとか言われていたりするけど、韓国だと違うらしいですね。

でも、どっちにしても雲の上の話だから雨でも☆は会えそう…とか思ってしまいました。


…で、検事プリンスで、七夕話も書きたいな~と思いながらも今日も仕事の為創作は休止です(涙)


今週は自分の仕事だけでなく、師匠の漫画アシスタントも1日してたのですが、師匠のラブラブな可愛い漫画を見ていたら、

私も早くイヌ×ヘリラブラブ話が描きた~い!!!…と、かなりジタバタしてました(苦笑)


…ということで、自分の創作欲をおさえる自信が無いので、パソコンを開けないので、本日は携帯更新で、ぶつぶつ呟いてみました。
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みつば家の家庭菜園話


本日は、タイトル通り、雑記です。

私が今年、コンテナで育てたミニトマト達も色づいて、
美味しい季節になりました♪

子供がミニトマトが大好きなので、今年も栽培してみたのですが、
なかなか豊作のようです。
味を比べてみるために赤、黄色、オレンジの3種類の苗を植えてみました。




tomato1.gif



tomato2.gif


これは、赤と黄色の画像♪

色づくはしから子供が食べてしまうので、なかなか味見が出来ませんでしたが、
先日子供から分けてもらった(笑)赤色を1つ食べたら、すっごく甘くて美味しかった♪
本当に桃?みたいなフルーツのような甘さでした。

…で、トマトといえば、

「検事プリンセス」でもトマトネタは欠かせませんよね♪(笑)


ドラマ4話の「トマト事件」の名シーンで、
ソビョン病(ソ弁護士に夢中)にかかった人が多いのではないでしょうか?

このブログでも何回も書いてますが、
検察庁前でトマトを頭からぶちまけられたヘリが、震えて立ちすくんでる所に、
イヌが颯爽とあらわれて、コートを肩にかけて王子様のように連れだすシーン。

このシーン無くして、検事プリンセスは語れませんって!


何度見ても、きゃあ~!イヌかっこいい!!(笑)



それで、自作のミニトマトを食べていたら、そんな名シーンも思い出しつつ、
小説のネタも浮かんだのですが、…今締切前の仕事を片付けてから書きあげたいです♪


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現在、仕事が手いっぱいで、検事プリンセスの二次創作、
小説だけでなく、イラストも漫画も全く新作を書く時間がなくて(涙)


せめて、何か…とお蔵をあさってみましたが、

前回、「ブログ村」の画像にしていたイヌイラストをアップしました。





   検事プリンセス -サングラス




ブログへの拍手、拍手コメント、メールありがとうございます!

「お蔵入り」作品も受け入れて頂けたようで良かったです♪
何か他にも~…と探してはみましたが、やっぱりお蔵入りはお蔵入り。
アップするには手直しが必要な物ばかりなので、余裕が出た時に、
整理してみます。

本当は、検事プリンセスのシリーズの新作を
夏休み前に書き上げたかったんですけど…と言っていても仕方無いので、
仕事に戻ります。。。


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みつばの検事プリンセス二次小説は、
まだ、世の中に出ていない幻(?)のお蔵入り話が多数眠っていたりします。

熟考して、満足した物になるまで更新しないか、
違うものとして書きなおすか…という感じでお蔵入りしている物もあれば、
一旦書きあげた物を大幅にカットしたり、無くしたりしたシーンもあります。

「優等生」と「優等生2」「初めて記念日」はお蔵入りしていた話達ですが、
ボツにしたカットシーンもお蔵の隅で眠っていたりします。

自分では、「うーん…何か物足りないような、違うような」と思っていても、
意外と反応が良かったりすると嬉しいけど、結構心境は複雑だったりします(汗)

なので、

今回は、「いったん、カットしたものをアップするのも…」と思いながらも、
判断は読者の方にゆだねてみようか。という企画。



「みつばのたまて箱二次小説ボツネタ救済企画」第一弾


過去の亡霊」のカットシーンを御披露します。



去年書いて、お蔵にはいっていた文章なので、
今読むと、ちょっと(かなり)恥ずかしいのですが。そしてショートショートですけど。

そして、どうしてボツにしたのかの理由は、後ほど。

では、広い心でどうぞ~♪↓



過去の亡霊(9話)



ラストからのカットシーン




「…好きだ。ヘリ」


「~~~っ…」


ヘリは耐え切れなくなってイヌの首に抱きついた。

「うわぁ~ん~」

そして、イヌの肩口に顔をうずめて号泣した。

それは…、ヘリが大学生の時、先輩に失恋して以来の激しい泣き方だった。

1年前の事件の時も、イヌが消えた時も、再び現れた時も、いろいろつらい思いをした事は他に沢山あったのに、…

…この涙はそういう涙と違うところからきているみたいだった。

嬉しくて、イヌの言葉が嬉しくて、

自分が大好きな今の心も体も
イヌも好きだと言ってくれて、

昔の自分を含めた今の自分をすべて肯定してくれた事がすごく嬉しくて、

そんなイヌが愛しくてたまらなくて、

そんなイヌに愛されている自分が、
今まで以上に大切に思えて、

ヘリは思いっきり泣いた。


「…いい子だ」


イヌがまるで少女のヘリにいうような言い方で、
ヘリの髪を優しくなでていた。

「泣いて心の中のもの全部吐き出してしまえ」

イヌが言った。


「それでも、吹っ切れないなら…
僕が忘れさせてやる」


そう言って、イヌは首にしがみついていた
ヘリの体をそっと離すと、口づけした。


「……んん」

長いキスの後、
イヌが唇を離してヘリを見つめた。


「…忘れた?」


「…まだみたい」


涙目のヘリがイヌを見つめていた。

その潤んだ眼差しは
イヌを誘うには十分な熱を含んでいた。


「…忘れさせてくれる?」


ヘリの甘い声にイヌは、
先ほどより激しいキスで応えた。


「…嫌なこと全部、忘れさせてやるよ」

唇を離してそう言うと
イヌはヘリの体に手をまわして抱き上げベッドまで運んだ。
そして、ベッドにヘリの体ごと自らの体を沈めると…、
衣服を脱ぎながら、貪るようにヘリの体を愛撫していった…。


イヌの手や唇や舌が、
自分の体の至る所に触れてゆく感触だけで
ヘリはイキそうになった。

自分の体が愛されている歓びにひたり、
ヘリはうっとりとイヌに体を預けていた。


…ねぇ、イヌ。

…何?

…私もイヌの体が好き。大好き。

…それは光栄だな

イヌが意地悪く微笑んだ。


…僕の体のどこが好きなんだ?


ヘリはニコリとイヌに笑いかけた。

「私の体にピッタリ合うところよ」


イヌがヘリの答えにフッと笑った。


そして、片方の手をゆっくりとヘリの腰にまわした。


「…マ・ヘリ」


「あ……」


ヘリが思わず吐息を吐いた。


「君が欲しいだけ、僕のこの体をやるよ」


「…うん」


イヌの腕の中でヘリがうっとりと目を閉じた。


…僕も君の体が好きだよ


イヌは声には出さずに心の中で呟いた。

自分の手に、唇に、舌に、体の動きに、
今まで教え込んだ通りに、素直に反応して応えてくれる君の体がー…


イヌはヘリに深く口づけながら、ゆっくりと体を重ねていった。


「っ…ああ……」


ヘリがきつく目を閉じながら、それでも、優しく、自分の体にイヌを受け入れていった。


「好きだ」

耳元にこぼれた、イヌの低くかすれた呟きに、
それだけで自分が満たされていく感覚にヘリは酔いしれて、
次第に激しくなるイヌの動きに喘ぎ、翻弄されていったー…。



(過去の亡霊カットシーン終わり)


…はいっ。

いかがでしたでしょう?(苦笑)


9話のラストシーンとカットされたシーンを比べて見て下さい♪

結局、イヌとヘリのラブシーンをまるまるカットしただけなんですけど。

どうして、このシーンをカットにしたかというと、

【ボツ理由】

「過去の亡霊」で、みつばが書きたかったのは、
ヘリが自分の過去やトラウマと向きあってのりこえる所。
イヌがヘリの過去を含めて、今のヘリを愛しているとヘリに伝えるところ。

だったので、後に続く、ヘリとソヨンの対面話の雰囲気をそのまま持って行くために、
その部分を強調するには、このイチャイチャラブシーンは
いらないなって思ったんです。


カットシーンではありますが、9話の後、結局二人はこういう事はしてたと思います(笑)


…という感じで、今日は、掟破りな「お蔵入り」二次小説カットシーンを蔵出ししてみました。


今回のような「蔵入り」でもボツネタでもゴミネタ(笑)でも、
読んでみたい~、というご希望があれば【拍手ボタン】を押して
お知らせください♪


検事プリンセス二次小説INDEX」更新しました♪

「優等生SP-戯事-」1~9話、
「この道のさきへ」前編~後編
「相愛傘」
「僕を見つけて」前編、後編
「初めて記念日」


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今日のブログはみつばが好きで、はまった映画話です。

以前、テレビのインタビューで、「検事プリンセス」ソ・イヌ役のパク・シフさんが、
日本のアニメで「時をかける少女」が好き…と言っているのを見たことがあって、
その時に・・・。


私もーーーっ!!


イヌと一緒だね~♪←違います(苦笑)


って、おおはしゃぎした記憶があります。





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みつばは、昔の実写映画、原田知世さんの「時をかける少女」が大好きだったんですよ。

初めて見た時は感動して、切なくて泣けて泣けて。
子供ながらに、自分がお姉さんになったら、こんな素敵な恋愛が出来るんだ~。って
勝手に妄想してました(笑)


それで、アニメ映画の方は、現代版なんだけど、リメイクってわけじゃなくて、
全く別のストーリーとキャラクターだったから、最初は特に興味が無かったんです。

絵柄もあまり好みでなく、キャラクターもそうだったのですが、
でも、一応、テレビで放映した時に録画したものを流し見したら

「・・・・・・」

中盤から、どんどんはまっていって(検プリの時のように(笑))
ラストの方は、号泣しちゃった。

みつばが結局どはまりする物っていっつもそう。
最初は全く興味ないのに、いつのまにか、他の物より深~くどっぷりはまる事が多くて。

前ブログでも紹介した、この映画の主題歌を歌っている歌手の方も好きなんです。

この映画の歌にはまって知った方ですけど、奥華子さん。

透明感のある声も素敵ですが、歌の詩がどれも、そして素晴らしいです。
詩が切なくて、切なくて、でも、胸キュンな歌詞。

「時をかける少女」の歌が映画のストーリーと合っていて。

どうして、今、この映画の感想かというと、
「時をかける少女」は夏のイメージなんです。

ちょうど今頃の。

暑くて、晴れた空とか見ていると、あの歌と映像が浮かんでくる。

実写版とは違うけど、アニメ映画の「時をかける少女」もいいです♪

イヌ…じゃなくて、パク・シフさんも泣いたかしら?
きっとあの、切ない目で見てらしたのかな~?← 妄想中。





昨日の、「検事プリンセス」二次小説「初めて記念日」への
拍手、拍手コメントありがとうございます。

自分の判断でお蔵入りしている話は未完も含めてじつは結構あるのですが(汗)
納得がいく文が書けるまで一旦置いておいて熟成させている状態で…←ワインや漬物じゃないんだから。

これ、駄目でしょう。って自分で思っていてもアップしてみると、
意外と(?)大丈夫だったりしてホッとします。
今後も期が熟したら、少しずつ蔵出ししていくと思います。

体のご心配、お気づかいありがとうございます。
何故か仕事が減るどころか、今は増加してまして(汗)今週も子供行事があるので、
またバタバタしますが、ブログは出来る時に更新していきたいです♪


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「初めて記念日」です。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。
このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。



この話は、時間的には「初めての夜14」と「初めての朝」の間のです。
ヘリと初めての夜を過ごしたイヌ視点の短編話。
…しばらくお蔵入りしてたものをアップしました。





初めて記念日





イヌは、ベッドの上でゴロリと寝がえりをうった。


傍らの人の気配にそっと目を開けると、
目の前にヘリの寝顔があった。


…ヘリ…。



イヌは、そのまま、ヘリの寝顔を見つめた。

まだ、時刻は深夜なのだろう。
部屋の中は真っ暗だったが、すぐ隣に眠っている“恋人”の目鼻立ちは
見ることが出来た。

スヤスヤと静かな寝息をたてているヘリ。

安心しきった顔で、イヌのベッドの中で幸せそうにまどろんでいる。


しばらくヘリの寝顔を見つめた後、
イヌは、タオルケットからゆっくりと手を出すと、ヘリの頬に伸ばし、
そっとなぞるように、ふれた。

なめらかな肌のヘリの顔に指を這わせたあと、
イヌは、ヘリの頬にかかった髪の毛一筋を耳元までなであげた。

それでも、ヘリは身じろぎひとつしない。

完全に熟睡しているようなヘリは、ちょっとやそっとの刺激では
起きそうもなかった。

『…良かったわ』


イヌは、ヘリが眠る前に言った言葉を思い出して、
一人笑いを浮かべた。


数時間前、イヌとヘリは初めて恋人として結ばれていた。
心だけでなく、体も。

――‐ 異性と体を重ねるということ。
ヘリにとっては、これが初めての行為。

よほど、緊張と疲労が大きかったのだろう。
行為後、ほとんど、話す間もなく眠りについていた。

恋人になってようやく、身も心もヘリと一つになれた悦びで
我を忘れるくらい夢中になり、甘い時間に酔いしれていたイヌだったが、
ヘリは、本当のところどうだったのだろう?

『一生懸命頑張りましたって感じ』。

それがヘリにとって、行為自体の率直な感想だったのだろう。

でも、自分とこうなった事に対する想いは…。

『良かったわ』と言っていたヘリ。

…『良かった』というのは、
僕と同じ気持ちだと解釈していいんだよな?ヘリ。

イヌはそんな事を心の中で、ヘリに問いかけながら、
ヘリの寝顔を見つめ、その髪の毛を撫で続けていた。

ここしばらく、ヘリとすれちがって、
昨夜は、会話もこじれて、気まずく重苦しい夜を過ごしていたイヌ。

きっと、ヘリも同じだったのだろう。

それが、こうして、今夜は、一緒のベッドで眠っている。

ヘリが、自分の部屋に泊まって、自分のベッドの中にいるなんて。


ずっと、切望していたことが現実になったことに、
イヌ自身まだ、信じられないという、夢見心地のような気分になっていた。


イヌは、そっと起き上がると、静かにベッドから抜け出した。
そして、自分が抜けた後のベッドのタオルケットをヘリの肩口まで引き上げた。

ヘリはそんなイヌに気づかず、微動だにせずに眠り続けていた。

イヌは足音をしのばせて、シャワーを浴びる為にバスルームの方に向かった。


どんなに熱いシャワーを浴びても、
ヘリをこの体で抱いたという体感の記憶は全く消えそうも無かった。

自分の腕の中のヘリの体。
感じている様子も、恥じらう表情も、苦痛で歪ませた顔でさえも、
何もかも美しく、綺麗だった。

自分を呼ぶ、切羽つまったヘリの声も、
感じて、泣いているような声も。どれも甘く可愛かった。

ヘリがイヌの体に強くしがみついていた時、微かに感じた痛みの部分を
イヌは鏡で確認した。

背中に、うっすらと赤く、無数の傷がついていた。

ヘリの指の爪がイヌの裸体の肌に触れた証拠だった。


…傷は男の勲章と言うけど、これも勲章の一種かな。


つい、鼻歌でも歌いそうになったイヌは、
部屋で眠っているヘリの事を思い出して、あわてて息を深くすいこむと、
シャワー栓をしめて、バスルームを後にした。


熱いシャワーでさっぱりと清涼感を感じたが、
精神的な充足感と共に、体も心も高揚しすぎていて、目がさめてきたようだった。

同時に空腹を感じたイヌは、キッチンに向かった。

…何か食べるものはあったかな。

軽食にめぼしい物ものを物色し始めたイヌは、冷蔵庫を開けた。


中には、野菜がいつもより多めに入っていた。

金曜日、または、土曜日にでも、ヘリと一緒に食事が出来るなら、
何か作ってやろう、そう思って、買いこんでいた食材だった。

イヌは、手にとったキュウリを丸かじりしながら、
ベッドの方に目をやった。

早い時間に共に就寝したから、
ヘリもお腹がすいているんじゃないか?

一瞬、起こそうか、とも考えたイヌだったが、
相変わらず熟睡しているようなヘリを起こすのは可哀そうに思われた。


満たされた表情で眠り続けるヘリの美しい顔。

過去にも何度かヘリの寝顔を見たことがあったイヌだった。

そのたびに切なく甘い感情に心が支配された記憶があったが、
こうして、自分のベッドで眠っているヘリの姿を見ていると、
その思いにさらに別の熱い想いもこみあげてくるのを感じた。


…本当は、もっと優しく扱ってあげたかった。

イヌは思った。

ヘリが“初めて”だと分かった時に。

ヘリの思い出に残るような、そしてヘリの好きそうなロマンチックなムードで、
事を運んであげたかった。

場所も雰囲気も大切にして、ヘリが喜びそうなことを全部選んであげたかった。


…まさか、今夜こんな風に自分の部屋で、
それも、成り行きのように事を進めてしまうなんて、考えもしてなかった。

お互いの心と想いを確かめ合ったから、
時間をおいて、ゆっくりと別の機会を設ければ良かったのに、

自分にはもう、そんな余裕は無かった。

寒さと緊張で震えるヘリの体を自分自身で暖めてやりたかった。
1分でも1秒でも早く。

それに、もし時間をおいたら、
ヘリの気持ちが又揺らいでしまうのも不安だった。

もう待てない。

―― ヘリを今すぐ、自分のものに、自分の女にしたい。

その思いが強くて、

ヘリを想いやるより、自分のエゴを優先させてしまった。


それを達成出来たことへの、愉悦に浸りながらも、同時に
混沌と眠り続けるヘリに申し訳なさも感じていたイヌだった。

初めてだというのに、気持ちを落ちつかせる間どころか、
替えの服も下着さえ用意する暇も与えなかった。

何も言わなかったけど、きっとヘリは、心もとない気分になっていたことだろう。

…今からでも、何かしてやりたい。

イヌはそんな気持ちになって、
ヘリの寝顔を見つめながら、考えこんだ。

…花でも買ってくるか?

せめて、目が覚めたときに愛でられる綺麗な花束でも置いてあげようか。

真っ先にそんな事を思ったイヌだったが、
夜更け時、開いている花屋はありそうも無かった。

花どころか、今、ヘリにあげられるようなプレゼントを用意することは
不可能のようだった。

…明日、店が開く時間になったらヘリの好きな物を買ってあげよう。


ヘリの望むことを全部かなえてやりたい。
欲しがるものを全部与えてやりたい。
そう、心に決めながらも、イヌは、頭の中で今自分に出来る事の模索を続けた。


ふと、冷蔵庫をふりかえったイヌは、何かを思いついて、
キッチンカウンターに冷蔵庫から出した野菜を並べはじめた。
そして、キッチンに並べた野菜を見ながら腕をくんだ。


…この材料で出来る料理で、ヘリの好物は…。


イヌは自分の思いつきに満足げに頷くと、
腕まくりをして、料理にとりかかった。

朝、起きたヘリはきっとすごくお腹をすかせていることだろう。

その時に食べさせてあげよう。
今は、こんな事しか出来ないけど、

君の『初めて』を祝った僕の料理を。

こうして、

イヌは、なるべく音をたてないように慎重に動きながら、
キッチンで野菜スープを作った。


野菜スープが煮えて、荒熱をとってから、冷蔵庫に鍋をいれて、
イヌがキッチンの後かたづけを終えた頃も、イヌのベッドの上のヘリは、
何も知らずにスヤスヤと眠り続けているようだった。


キッチンの明かりを消したイヌがベッドに戻った。

寝ぞうが元々良いのか、それとも、熟睡しきっているのか、
ヘリは、寝たままの姿勢からほとんど動かずに、ベッドの左端の方に横たわっていた。

イヌは、右側の空間に静かに体を滑り込ませると、
ヘリの側に体を横たえた。


体を横向きにして、肘をついて、頭を手で支えながら、
イヌは、ヘリの寝顔を見つめていた。


見ても、見ても見飽きない。
…このまま朝、ヘリが起きるまで見ている事も出来そうだ。

イヌはヘリの顔を見ながらそんなことすら思っていた。

「…なあ、ヘリ」

イヌが、ヘリに声をかけた。小さな小さな呟きのような声。


「このベッドで君が寝るって事が、これから先はあるんだよな」


問いかけのようで、眠っているヘリにはもちろん聞こえていない言葉。
そして、イヌにとって問いかけでなく、確実な『予定』をイヌは口にしていた。

このベッドでなく、
下の階のヘリのベッドでも、または、違うどこかのベッドだとしても、
ヘリの側で自分が共に眠る事が、この先何度もあるのだろう。


…いや、そうするつもりだ。
ヘリ、君にとって、今夜は記念すべき初めての日だったかもしれないけど。
僕にとっても…。



イヌは薄く微笑むと、半身を少し起こして、ヘリの顔を見降ろすように近づいた。


そして、ヘリの耳元に唇を寄せると、低く囁いた。

「今夜は僕らの『初めて記念日』だよ。ヘリ」


ヘリの唇に、そっと唇をおしつけて優しくキスすると、
イヌは顔をあげた。


いい夢を見ているのだろうか。
眠っているはずのヘリが、フフッと楽しそうに微笑んだように見えた。

…王子のキスでも今夜は起きてきそうにないな。


イヌは、やわらかく微笑むと、体をベッドに横たえて、


朝を待ち遠しく思う気持ちを静めるように、一つ大きく息をつくと、
傍らに眠る愛しいプリンセスの夢路を追いかけて、そっと瞼を閉じた。


夜明けまでは、まだ幾時かはあったが


幸せな眠りの後に、訪れる
二人の『初めて記念日』の朝は、もう間もなく。



(終わり)



昨日の午後から寝たきりになってました(汗)
今日は体は大丈夫ですけど、午前中は仕事で技術指導していて(私が人に教える立場に~)
更新が遅れました。

お休みしようかな、と思ったのですが、
「お蔵入り」していた作品が1つあったので、蔵出ししました。
イヌ視点の「初めての夜」直後の話です。

…どうして、お蔵入りしていたかというと、「優等生」シリーズ並みに恥ずかしかったから。
たぶん、イヌの浮かれ具合が。それで見直し等でも直視できずに(苦笑)

ブログ、更新がいつも時間とずれたりすることがあるかもしれませんが、ご容赦ください。
拍手、拍手コメント、メールもありがとうございます。
遅くなる時もあるかもしれませんが、しっかり読んでからお返事書きますね。


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韓国ドラマ「検事プリンセス」のみつばの二次創作イラストです。

先日ブログに書いた映画「トワイライト」。

久しぶりに、思いだしたら、気になって
動画サイトでファンの方達が作った素敵な動画を見て、
特に「ブレイキング・ドーン」の映像を見たら、どうしても描きたくなった「検事プリンセス」のイヌ×ヘリイラストです。


↓これ。



   イヌヘリ赤ちゃん01



もう、線も色つけもヨレヨレなので、拡大しないで見てくださいね(汗)


どうして、「トワイライト」のブレイキング・ドーンの映像を見て、
このイラストなのか?っていうのはネタばれになるので、ちょっと言えませんが(笑)

イヌが赤ちゃんを抱っこしている絵。

イヌ役のパク・シフさんファンなら見たことあると思うのですが、
CMか撮影かで、パク・シフさんが赤ちゃんを抱っこしたり世話している動画や画像がありますよね。

前も雑記で書いたのですが、あれを見るたびに

イヌ×ヘリの赤ちゃん♪とか妄想してまして。

…で、それを元に描いてみました。

例の動画サイトにあるイヌ×ヘリのラブラブ動画集でも、
赤ちゃんや子供を抱っこしてお出かけする二人の画像がありましたよね♪
何度見ても素晴らしい動画です♪イヌ×ヘリ好きには嬉しいですよね。


イラストの赤ちゃん。

撮影の時の赤ちゃんも結構大きいので、3カ月~5カ月くらいかな?

子供が出来たら、イヌは絶対子煩悩パパに違いない♪

なるべく仕事も早く終わらせるか、途中で帰って来て、
お風呂は自分が入れる~…とかやるんですよ。きっと♪

二次小説で、いつか書きたいな…


「検事プリンセス」二次小説の更新については、
今は予告も出来ずにすみません。

出来るときに書けるものを、という感じで更新続けます。

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むし暑くなってきましたね。皆さまもお体大切に。


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