韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「埋もれた約束」第26話(最終話)です。
二次小説は、ドラマ最終回16話以降の続きをみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。
みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
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この話はみつばの「検事プリンセス」二次小説シリーズ最新作です。時間の流れでは、「
恋人に望むこと」の続きになります。
小説の最後に登場人物紹介があります。
埋もれた約束(最終話)ジュンシクがアメリカに発つ日
イヌは仕事の休み時間に、ジュンシクとの待ち合わせ場所に向かった。
そこは、小学校時代、父親やジュンシクと一緒によくサッカーの練習をした場所だった。
ジュンシクはもう来ていて、グラウンドに忘れられて転がっていたような
サッカーボールを足で弄んでいた。
イヌに気づいたジュンシクが片手をあげてイヌを迎えた。
「イヌ、来てくれてありがとう」
「今夜発つんだろ?ジフンはどうした?」
「今ヘギョンさんの家にいる。ジミンや他の友達にお別れ会をしてもらっているようだ」
「そうか」
ジュンシクが、イヌの方にサッカーボールを蹴って転がした。
「イヌ、蹴ってみないか?昔みたいに」
ジュンシクが言った。
お互いスーツ姿だというのに。
だが、そんなジュンシクの誘いにイヌがうなずいた。
「いいよ。勝負しよう。僕のボールを受け止められるか?ジュンシク」
ジュンシクがニヤリと笑った。
「やってみろ」
昔のような、自信たっぷりのジュンシクの顔だった。
イヌは、上着を脱いでベンチにおくと、
サッカーボールを何度か足でリフティングした。
そして、足でボールをおさえて、ゴール前に立つジュンシクと対峙した。
「いくぞ、ジュンシク」
「こい。イヌ」
イヌが狙いを定めて渾身の力で蹴ったボールだったが、
ゴールポスト前のジュンシクが飛び上がり、力強く受け止めた。
イヌが、フッと息をついた。
「さすがだな、ジュンシク」
――― サッカーの腕が、衰えてないのは君の方だな。
「いいコースだったよ。イヌ」
二人は、笑い合った。
そして、笑い終わると、ジュンシクがボールをポスト前におき、
イヌの方に近づきながら言った。
「イヌ、お前には本当に世話になった。
行く前にもう一度しっかりと礼を言っておきたかった。ありがとう」
「礼は先日してもらったぞ」
「いや…。事件やジフンの事だけじゃない」
イヌの前に立ち止ったジュンシクが首を振った。
「俺が医師としてアメリカの病院に行けることになったこともだ。
…恩師から聞いた。この半年、俺を探していてくれたのは恩師だが、その恩師に俺の居場所を話して、さらに事件の時のアリバイの事を話すように頼んだ人物がいたそうだ」
「・・・・・」
「最初、それは検察庁の人間だと思っていた。たとえば、担当のマ・ヘリさん…マ検事とか。でも、マ検事が俺の過去の事を突き止める前に、その人物は恩師に接触していたらしい。そして、恩師を通じて、検察庁にも俺のアリバイの証拠の書類を送っていた」
「・・・・・」
「お前なんだろ?イヌ?お前がした事なんだろう?…いや、否定も肯定もしなくていい。
分かってるんだ。ただ、どうしてだ?どうしてそこまで俺にしてくれた?」
ジュンシクの言葉にイヌが、ジッとジュンシクを見つめた。
「友達だからだ」
「友達だからって…」
…ここまでしてくれるなんて。
そう言いかけたジュンシクにイヌが静かにかぶりを振った。
「大切な友達だからだよ。ジュンシク、君は僕にとってずっとそうだった」
「イヌ…」
「16年前の父の事件の時、僕の父の無実を誰も信じてくれなかった。
警察も、大人たちも、そして学校のクラスメイト達も。
僕の言う事も信じてはくれなかった。唯一、君をのぞいては」
イヌが続けた。
「今でも覚えている。ジュンシク、君はあの時言ってくれた。
僕のお父さんを信じると。僕の言葉を信じている、と。
そして、僕達母子が韓国を追われるようにアメリカに発つ日。
見送りに来てくれた君が言ってくれたことも。
頑張れ。お前なら絶対大丈夫だ、と。
…あの君の言葉が僕にとってどれほど嬉しかったか」
ジュンシクがハッとなってイヌの顔を見つめた。
イヌの目から一筋の涙が流れていた。
父を失って、そして、
あの後、アメリカで、母をも失って、
絶望の中、暗闇の崖の淵を必死に一歩一歩、踏み出すように生きていた
そんな日々、君の言葉が、その後の僕をどれほど支えてくれたか…。
誰か一人でいい。
世界でたった一人、自分を信じてくれる人がいること。
信じられる人がいること。
そのことが、どれほど力強いものだったか。
たとえ、側にいなくても。会えなくても。
僕の心の中で。
「君はずっと僕の大切な友人だった。ジュンシク」
…だから、僕も君を信じていた。
たとえ、すべての人間がジュンシクを信じなくても。
そう、もし仮に真実が残酷なものだとしても。
その真実を曲げても、自分はジュンシクを信じただろう。
真実ではなく、
ジュンシクという人間を。
「イヌ…」
ジュンシクは、イヌの頬をすべる一粒の涙を、
地面にこぼれおちるまでじっと見つめていた。
検察庁での尋問の時に、自分の為に涙したヘリの顔がジュンシクの心に浮かんだ。
この目の前の友人が付き合っているという女性は、親のかたきのような男の娘だった。
それを分かっていながら、愛している、とイヌが認めた時は信じられない思いだった。
でも、今なら分かる。
「イヌ、彼女はいい人だな」
ジュンシクの不意打ちのような言葉にも
イヌは、驚きもせずに無言で微笑んだ。
「マ・ヘリさんは、お前の理想以上の女性だ」
検事としても。女性としても。
検事という職業柄、クールに装うように努めているようだったが、
自分に対してのあの涙は彼女の本心からのものだった。
とても心優しい女性なのだろう。
そして、強い…。
そんなところに、親友は、自分たちの境遇も障害も乗り越えて
愛さずにはいられなかったのだ。
そう確信したジュンシクだった。
お前の事を大切にしてくれて、癒し、愛してくれる
…その人と幸せになれ。イヌ。
「彼女を手放すなよ」
「ああ」
ジュンシクの言葉に、イヌが力強くうなずいた。
…言われなくても、僕はヘリを手放す気はない。
この先、何があっても。
イヌの強い意思を秘めた瞳に
ジュンシクが、口の端をあげた笑みを浮かべた。
昔と変わらない友人の姿がそこにあった。
…こいつがこんな目をしているなら、何があっても
絶対にそうするだろうな。
ジュンシクはそう思った。
そして、黙っていようと思っていた事を口にすることにした。
「イヌ…、じつは、お前に言って無かった事がもう1つあった」
「?」
訝しげな目をするイヌにジュンシクが苦笑した。
「兵役につく前にアメリカに行ったのは、恩師に会いに行ったのもあるが、
イヌ、お前にも会いに行ったんだよ」
初めて聞く話にイヌが目を見開いた。
「お前が引越しした場所を訪ねたのだけど、会えなかった」
『俺もいつかアメリカに行くから。そしたら、お前に会いに行くよ』
イヌがアメリカに行く前に子供のジュンシクが言った言葉。
…本当に来てくれたんだな。
あの後、母を事故で失ってから、養父の元に引き取られて、
引越ししたからあの住所にもう僕は住んでいなかったけど。
そして、その後、ほとんど生活に追われるように暮らしていた僕は君を忘れたわけじゃなかったが、連絡することが出来ずにいた。
だけど、君は約束を守ってくれたんだな。
イヌがスッとジュンシクの前に手を差し出した。
「今度は僕が君に会いにいくよ。ジュンシク。ジフンと元気で暮らせ」
…韓国とアメリカの距離は遠くても、
もう僕達の心はこんなにも近い。いつでも会える。
ジュンシクが、イヌと同じ思いで、その手に自分の手を合わせて握りしめた。
「ああ、またな、イヌ。お前も元気で」。
「また会おう、そしていつの日が必ず約束を果たそう」
互いの手をしっかりと力強く握りしめ、握手しながら、
イヌとジュンシクはお互いの顔を見つめあっていた。
“お互いの夢をかなえた時に二人で埋めたタイムカプセルを一緒に掘り起こしにいこう”
あの時の約束を再びかわした二人は、しばしの別れを惜しむようにつないだ手に力を込めた。
その日の暮れ。
外での打ち合わせの仕事を終え、車を停めていた駐車場までの道を歩いていたイヌは、
ふと、頭上を飛んでいく飛行機の音に気づき足を止めて夜空を仰いだ。
ジュンシクとジフンが乗っている飛行機かどうかは分からなかった。
そして、もちろん向こうからこちらが見えない事も分かっていたが、
片手を上げて、その姿を見送った。
飛行機が地平線のかなたの闇に小さく消えてしまうと、
イヌは再び、夜の街を帰路に向けて歩き出した。
秋も深まり、日暮れの気温は低く、日々ますます寒さを増していたソウルの夜の街。
帰途を急ぐ者もいれば、その街の中で営みを続ける者、遊楽に興じる者など、
人々は、それぞれの目的に向かって歩いているようだった。
そんな喧騒の街を少し外に出ると、イヌは、静かな住宅街の道に入った。
マンションや、家々の窓の、仄かにもれる灯りたちが
冷えた空気が満ちた夜の薄闇をポツポツと照らし暖めていた。
灯りの中に人の暮らしがある。
家族、親子、恋人。
あの中で、同じ灯を共有して生きているのだろう。
夜道に、微かな夕餉の香りが漏れ、漂っている。
通りかかった家の窓の明りの向こうから、大人と子供の笑い声が聞こえた。
ふと、その方向に顔をむけたイヌは、立ち止り、目を細め、吐息を1つついた。
そして、バッグを持っていない方の冷えた片手を薄いコートのポケットの中につっこむと、
再び歩き出した。
背を向けた外灯の光が、イヌの前に長く濃い影をつくり、
イヌの進む歩みを急かすように先に伸びていた。
その自分の影の頭の方をぼんやりと見つめながら歩いていたイヌは、
コートの中にいれていた携帯電話が着信したことに気づいた。
取り出して、外灯の下で着信画面を確認すると、相手はヘリだった。
『イヌ?』
携帯電話の向こうから、ヘリの明るい声が、すぐ側の家の灯りのように、
イヌの心を照らした。
『ねえ、夕ご飯食べた?』
「いや、まだこれから部屋に帰って食べるところだ」
そう答えたイヌにヘリが嬉しそうにいった。
『ちょうど良かった。ね。今からうちに来て食べない?あなたの分も用意出来るから』
「いいけど、これって、スーパーマンの要請か?」
心ならずもからかい口調になって言うイヌにも、電話のヘリは気にならないようだった。
『ええ、待ってるからね。早く帰ってきて』
そう言って電話は切れた。
思わず口元を綻ばせたイヌは、自分の影から顔を上げると、
まっすぐに心と体をヘリの方に向かわせた。
マンションについて、4階の部屋のチャイムを押すと、
「はーい」と中から声がして、カチャリとロックが外れる音がした。
「おかえり。イヌ」
そう言って、ドアを開けて明るく出迎えるヘリに、
イヌは、思わず声を出せずに玄関先に立ちすくんだ。
「どうかした?」
部屋着の上にエプロンをつけたヘリがきょとんと、そんなイヌを不思議そうに見た。
「…いや、ただいま」
イヌはそう言うと、ヘリに促されるまま部屋の中に入った。
中に足を踏み入れたとたん、イヌをヘリの部屋の温かい空気が包み込んだ。
同時に、フワっと、思わず空腹が刺激されるような、料理のいい匂いがイヌの鼻孔をくすぐった。
部屋に入ってすぐ横にあるキッチンから漂っているようだった。
キッチンに顔を向けているイヌにヘリが言った。
「イヌから前教えてもらったチゲを作ってみたの。味見したら、結構いい出来になったみたい。沢山つくったからイヌにも食べて欲しいの」
「へえ、君が一人で作ったのか。どれ、味見していいか?」
「どうぞ」
かなり自信作なのだろう。さじをイヌに渡すヘリの顔は得意げだった。
イヌは、木さじで鍋の中のチゲをすくって味見した。
「ん…悪くない。でも、もう少し辛みが欲しいな。味に深みが足りない」
「ええ~?そうなの?」
ヘリが残念そうな声をあげた。
「んん~…私は、この味がいいと思うけど…あなたの好みの味はもっと刺激的ってことね」
うまく出来たと思ったけど、味に深みが足りないなんて…。
やっぱりイヌは舌が肥えているというか、味にうるさいというか…。
イヌに、すぐに褒めてもらえると思っていたヘリはちょっと不服そうに
子供のように唇をとがらせていた。
「こういう時、『従順な女性』だったら、すぐに“ええ、そうね”って答えるのかしら?」
「君も結構しつこい性格だったんだな」イヌが苦笑して溜息をついた。
「記憶力がいいから」
「そういう君は理想の異性像や、条件みたいなものは無かったのか?」
「え?」
「あるんだろ。言ってみろよ」
挑発するように言うイヌに、ヘリが「んー…」とわざとらしく考え込むふりをした。
「私、好きになる人に望むことって1つしかないのよ」
「へえ。それは何?」
「内緒」
「なんだよ。それ」
「秘密を持っているミステリアスな女性っていうのも魅力的でしょ?
理想の女性像の条件に加えておいてよ」
悪戯っぽく提案するヘリにイヌが笑った。
「ああ、そうだな」
イヌは、キッチンカウンターの上に並べられた
チゲ以外でヘリの作ったらしい料理を見渡した。
料理がまだ修業中のヘリにしては、高度な技術の料理をそれなりに上手に作っているようだった。
…味は分からないが。
しかし、
イヌは一生懸命料理を盛り付けているヘリの手元を見やった。
その綺麗な手と指に、小さな火傷や包丁の切り傷らしき跡がいくつもついていた。
…人形の服はあれだけ、器用に作れるのに、
料理をする時は、まだ不器用に手を傷つけてしまうんだな。
ヘリは何気なく声をかけてくれた風を装っていたが、
これらの料理は全部自分の為に作ってくれたものだったのだろう。
「・・・・・・」
「さ、イヌ。そろそろ盛り付けも出来るから、手を洗って席についてね」
そう、言って顔を上げ、振り返ったヘリは、
目の前にイヌの姿が無いことに、あら?と首をかしげた。
次の瞬間、ヘリは、背後からイヌの腕に抱きしめられていた。
「イヌ?」
ヘリは驚いて、イヌに抱きすくめられたまま顔を後ろに向けようとした。
「どうしたの?イヌ?」
不思議そうなヘリの声に、イヌはヘリを抱きしめる腕の力を強めた。
「…ジュンシクが…」
背後でイヌの小さなつぶやきのような声が聞こえた。
「ジュンシクとジフンが今日アメリカに発った」
ヘリは、低く、かすれたイヌの静かな声に内心驚きながら、一瞬身を固くしたが、
すぐに体の力を緩めると、そっと、自分の体にまわされたイヌの腕を両手で抱きしめた。
「ええ」
ヘリはそう答えると、力を抜いてイヌの抱擁を受け止めていた。
…親友が離れて寂しくなったのね…
ヘリはそう思って、後ろのイヌを励ますように声をかけた。
「いつでも、また会えるわ」
「…ああ」
やわらかく温かいヘリの体のやさしいぬくもりを感じながら、
イヌは、ヘリを抱きしめたまま目を閉じた。
―― さっきヘリが扉を開けて自分を出迎えた時、
『おかえり。イヌ』
子供の頃、家に帰って来た自分を出迎える母の明るい声と父の優しい顔の記憶が蘇って、それらへの思いが放流となって、今ここにいるヘリに向かっているのを感じた。
暗闇の夜の街で、
泣きたくなるほど焦がれた、家々のあたたかそうな灯。
それが今『ここ』にある。
自分が「ただいま」と帰るところが。
イヌはジュンシクの言葉を思い出していた。
『マ・ヘリさんは、お前の理想以上の女性だな』
…そうだよ。ジュンシク。
ヘリは、理想の女というものじゃなくて、僕にとってヘリは……。
イヌはヘリを抱く両腕にギュッと力を込めたあと、
そっと体を離した。
そして、ヘリの体を自分の前に向かせるとフッと微笑んだ。
「お腹がすきすぎて、倒れそうになっていたよ。ヘリ。早くご飯を食べさせてくれ」
「もう。憎まれ口ばっかり叩いているからよ」
ヘリがイヌの言葉に失笑して、イヌの頬に手を置いてポンと優しく叩くふりをした。
そして、顔を見合わせて笑い合うと、イヌはキッチンカウンターのテーブル席に座り、
ヘリはイヌの為に、さっそく味をつけなおした熱いチゲを椀によそい始めた。
二人の温かい夕餉の時を始めるために。
そして…
これから語るのは、今はまだヘリもイヌも知らない未来の出来事。
数年後、
東南医科大学付属病院の療養施設が無事建設されることになり、
そこで、難病治療の研究が本格的に進められた。
その後、イ・ジュンシクもその研究チームに加わることになる。
それからさらに十数年後のある日。
イヌとジュンシクが埋めた約束のタイムカプセルは、
その二人の手で掘り起こされることになる。
12歳の少年達の手で埋めたそれを、
年をへた、それぞれの人生を歩んできた男の手で、
イヌとジュンシクは、並んで掘り起こした。
土の中から出て来たタイムカプセルを発見した二人は、微笑み合うと、黙って握手しあった。
そして、箱の蓋を開け、中味を取り出した。
中には、手紙が2通。
イヌの書いたジュンシクあての手紙と、
ジュンシクが書いたイヌあての手紙だった。
それぞれが、相手の手紙を受け取ると、
照れくさそうに笑い合い、そして、再び握手した。
黄ばんだ紙の上の字は少年の時の、少し癖のある丸みのあるものだった。
イヌはジュンシクにあてた自分の手紙の内容を覚えていた。
だが、それは大人になって再会して、ジュンシクがアメリカに発つ日にほとんど言った事だった。
イヌは、12歳の少年だったジュンシクの書いた手紙を家に持ち帰って読んだ。
そこには、こんなことが書かれてあった。
イヌと一緒に過ごした日々がどんなに楽しかったかということ。
そして、イヌが自分にしてくれた数々のことへの感謝の気持ち。
そして、イヌがこれから旅立つことへのエール。
長い長い文章の末。
最後の方は、こうしめくられていた。
---この手紙をお前が読んでいるってこと、100%信じてるぞ。イヌ。
お前なら、やれると信じてた。
今お前と俺は何歳になっているんだろうな?
二人とも夢をかなえて今幸せに暮らしてるのかな?
どんな大人になってるんだろう?
未来なんて、考えたって分からないことばっかりだ。
信じられるのは、俺達が強く望んだ事は必ずかなえられるってことくらいだ。
だけど、イヌ、これだけははっきり言えるぞ。
どんなに離れていても、どんなに時間がたっても、
ソ・イヌ。
お前は俺の大切な友達だ。
イヌの未来が、この先もずっとずっと幸せだって事を祈っている。
イ・ジュンシク
(「埋もれた約束」終わり)
登場人物
ソ・イヌ(ソ弁護士)
マ・ヘリ(マ検事)
イ・ジュンシク…イヌの小学校時代の親友
ジフン…ジュンシクの息子
「埋もれた約束」完結です。
詳しいあとがきは今度改めて。
ひとまず、お礼を。
ここまで読んで下さった方、お疲れ様でした。
本当にお待たせしました。何度も中断しましたし。
ずっと待っていて下さった方、ありがとうございます!!
みつばの「検事プリンセス」の二次小説シリーズは今後もまだまだ続きます。
今後は、韓国映画「デュエリスト」の二次創作も入る予定ですが、
「デュエリスト」二次小説より先に「検事プリンセス」の中編小説「優等生SP」の更新が先になりそうです。
イヌ×ヘリ萌えが続いている方は、これからもよろしくお願いします。
ブログへの拍手ありがとうございます。
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