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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「プールへいこう」第4話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降の続きをみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。

このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。





プールへいこう(4話)





…イヌがジェームスと競争する。


ヘリは内心ドキドキしていた。


いつも、何でもそつなくこなすイヌを見てきた。
弁護士の仕事だって、負けを知らないと言われるほど有能だという。
話を聞くかぎりでは、スポーツも結構何でも出来そうだった。
現に泳ぎはとても速かった。
…でも、そういえば他の誰かと比べたことはなかったわ。

どうなのかしら?
ジェームスも運動神経が良さそうに見えるわ。

…もしかしたらイヌの負けるところを見ちゃうかもしれない…。
あの負けず嫌いそうなイヌがもし、負けちゃったら…。

ヘリはドキドキを通り越してハラハラしてきた。
そして、チラリと隣にたたずむジェニーを見た。

ジェニーは、プールサイドに立っているイヌとまるでそっくりな無表情だった。

…ジェニーさんは何を考えているのかしら?
一体どっちを応援するつもり?親友のイヌ?それとも…。

ジェームスがストレッチを始めた。

イヌも手足を伸ばしたり振ったりしていた。

「イヌ」

ヘリがイヌに呼びかけた。

イヌがヘリの方を向いた。

「イヌ、ファイティン!」そう言って、ヘリはイヌにガッツポーズをしてみせた。

イヌが微笑んでうなずいた。

イヌの明るい表情にヘリはホッとして、再び、ジェニーを見た。

ジェニーは、無言のまま、腕を組んでいて、その横顔はどこか呆れたようにも、怒っているようにも見えた。

…そうよね。ジェニーさんはどちらかだけを応援なんてできないわよね。

ヘリはそう思って、つい

「ジェームスも頑張ってね」とジェームスに声をかけてしまった。

ヘリの声にジェームスが嬉しそうに、手を振ると、ヘリに片目をウインクしてきた。

…イヌはというと、ヘリの言葉に目を細め、眉を険しくひそめていた。

そんなイヌの表情に、ヘリは首をすくめた。
…だって、ジェームスが気の毒なんだもの。励ましくらいいいでしょ?

ヘリの心の声がイヌに聞こえていたら、当然…いいわけないだろ、と言いそうな険悪な空気をかもしだして、イヌはプールの水面を睨みつけるように前に出た。

「じゃあ、イヌ。向こうまで行って、ターンして、ここに先に戻った方が勝ちだ。いいかい?」

「OK」

イヌの返事にジェームスがうなずくと、
ジェニーの方を見た。

「ジェニー、君がスタートの合図をかけて」

「…わかったわ」

ジェニーがフッと息をつくと、うなずいた。

ヘリは自分の両手を顔の前でギュッと握り合わせた。

…ジェームスも応援しちゃったけど、本当はイヌを応援してるからね。
頑張ってね。イヌ。

ジェームスとジェニーの手前、声には出せないけど、そう祈るヘリだった。

ジェニーが手をあげた。
そして、号令をかけた。「レディー…ゴウ!」
イヌとジェームスが同時にプールの中に飛び込んだ。

イヌとジェームスの競争は他のプール客にも面白そうな顔で注目されていた。

…イヌ!

ヘリがギュッと手を組んで、イヌの泳ぐ姿を追っていた。

イヌとジェームスの泳ぎはターンをするまでほとんど互角のように見えた。

やがて折り返してこちらに戻って来る二人に少し距離が出来た。
…イヌの方が前に出ていた。

そして…

水面から手がのびて、ゴールにタッチされた。

「…イヌの勝ちね」ジェニーがつぶやいた。

3秒ほどの差で、イヌが先にゴールしていた。

ヘリは、心の中で、ホッと息をついた。

…よかった。

ジェームスに申し訳ないと思いつつ、ヘリは、イヌの勝利を心の中で喜んでいた。

「・・・・・・」

自分との勝負の時とは違い、かなり本気を出していたのだろう。
イヌの息がきれていた。
肩で息をしてプールサイドに手をついているイヌを、隣のコースでやはり息を整えていたジェームスが見て、ニッと笑った。

「負けたよ。イヌ。俺、今まで泳ぎでは友人に負けたことは無かったんだけど、はじめて負けたな。悔しいけど」

…と、本当に悔しいのか?と甚だ疑問を持つような、始終笑顔で話すジェームスに、
イヌは無言で、口の端だけ上げた笑みで答えた。


…あの二人、まるで違うタイプの男ね。

ヘリは、そんな二人の様子を眺めながら思った。

心の思ったまま口にして、心のまま行動に移そうとする。
話すことにも他意はなく、素直な意見を述べるジェームス。
そして、他人に対して全く警戒心がない。自分の懐を見せてから、相手にとびこむタイプのように見えた。

でも、そんなジェームスにとても親しみを感じていたヘリだった。

…どうしてかしら?初めて会ったのに他人だって気がしないわ。

そんな風に思ったヘリだったが、イヌが、プールからあがった姿を見て、あわててタオルを持ってイヌの側にかけよった。

「おめでとう、イヌ。やったわね」

そう言って、差し出したヘリのタオルをイヌが受け取ると、肩にかけて、
少し冷ややかな目でヘリを見た。

「…へえ、本気でそう思ってるのか?」

「え?どういう意味?」きょとんとしたヘリに、イヌが、わざとらしく溜息をついて見せた。

「僕以外を応援する君に似た声を聞いたけど…あれ、勘違いかな?」

「…怒らないでよ。だって、ジェームスも応援してあげないと可哀そうって思っちゃたんだもの」
…ジェニーさんは公正な立場だから出来ないでしょ?

そう、言い訳のように言って、唇をとがらせるヘリに、イヌがもう一度溜息をついた。
…君のそういう優しさが他の男に向けられるのを見るのは、正直いい気分じゃない。

もちろん口に出しては言わないイヌだったが、そういう気持ちを鈍いヘリに察しろというのは、到底無理だろうな、と心の中で半ばあきらめていた。


「さあて、じゃあ、いっぱい泳ぐかな~」

イヌの複雑な胸中を察しない人物がまた一人、のんきなことを呟くというにはあまりにも大きな声で言っていた。

「ジェームス」何か言おうと口を開きかけたジェニーだったが、
ウキウキして実に楽しそうな男はまったく気づいていない様子だった。

ジェームスは、イヌに肩を抱かれて、ジェニーのいるテーブル席に戻ろうとしているヘリにも声をかけた。

「ヘリ、君の泳ぎも見たいな。それに俺とも競争してみないか?」

振り向いて、とっさに、いいわよ。と言おうとしたヘリの肩を
イヌが、グッと手で引き寄せていた。

え?…と目をしばたたかせるヘリに、イヌが、ニコリと微笑んで言った。

「君は朝からずっと泳ぎっぱなしだったから、少し休憩した方がいい」

目を細めたイヌの、どこまでも優しい声と表情。

ヘリの体のことを気遣っている言葉と温かい配慮だと、ヘリは、嬉しくなっていたが、
テーブル席でそれを見ていたジェニーは、ソッと溜息をついていた。

イヌは、そのまま、ジェームスの方を振り返ると、

「悪いな」と言った。
…僕も彼女も少し休ませてもらうよ。

続けてそう言ったイヌの言葉に、「そうか。じゃあ、また後で一緒に泳ごう」
ジェームスが、まるで遊びの誘いを断られた子供のように、残念そうにしょんぼりした。

その姿に、ヘリは、一人、ほおっておけない気持ちになって、少しくらいならジェームスにつきあってあげようかしら?と、足をプールに向けようとするのを、イヌの肩にまわされた腕の力で引き戻された。

…イヌ?

ヘリが、さすがにイヌの強引な態度に訝しげにイヌを見やった。

イヌが、半ば強制するようにヘリを椅子に座らせていた。

そして、辛抱強く、親が子供に言い聞かせるような口調で、諭すようにヘリに言った。

「休むんだ。泳ぎすぎは体に良くないからな」

「え、…ええ」ヘリは、イヌの有無を言わさない目に、思わずうなずいていた。

そんな二人を見て、座っていたジェニーが席から立ち上がった。
そして、ジェームスの方に行こうとした時、テーブルの上に置いていたジェニーの携帯が着信した。

「…はい、ジェニー・アンです。…ええ、います。…はい。…少し待って。今かわります」

そう言うと、ジェニーは携帯電話を持ったまま、プールの中にいるジェームスの所に歩いて行った。

「ジェームス。秘書の方から電話がはいっているわ」

「俺に…?」

ジェームスが驚いたような顔で、ジェニーから携帯電話をうけとった。
そして、

「…ああ、『私』だ。…うん、分かったよ。…」

何か少し話をしたあと、電話を切って、ジェニーに返すと、溜息を一つついて、ジェームスは、テーブル席に座っているイヌとヘリの方に目をやった。

「仕事が入って、事務所に戻る用事が出来てしまった。残念だけど、行かなくてはいけない」

本当に残念そうな顔で言ったあと、ジェームスはプールからあがった。
その姿をチラリと見たあと、ジェニーが「私も行くわ」と、イヌとヘリに言った。

「お疲れ」そう言って、イヌが、ジェニーに微かに頷いた。

「いってらっしゃい」ヘリが言ってジェニーに手を振った。

「じゃあ、イヌにヘリ」ジェームスがテーブル席にもどってきて、上着をとると、
ニコッとさわやかな笑顔をイヌとヘリに向けた。

「会えてうれしかった。とっても楽しかったよ。もっと話をしたいから、機会があったら又是非俺と一緒に遊んでほしいな」

立派な大人の男に見えるジェームスの口から、一緒に遊んでほしいという素直な、子供のような言葉を聞いたヘリは、ほほえましくなって、思わずフフっと笑った。
そして、「私も楽しかったわ。ジェームス。また会いましょうね」と言った。

そんなヘリをチラリと目視したイヌは、無言でジェームスに薄く微笑むと片手をあげた挨拶で返していた。

そんな二人の反応に、嬉しそうな顔をしたジェームスは、ジェニーをともなうと更衣室の方に姿を消した。

その後ろ姿を見送ったあと、ヘリは、賑やかな空気が急に無くなって、なんだか寂しい気分になっていた。
この短い時間だったが、すっかりジェームスを気にいっていたヘリだった。

「いい人だったわよね。また、会えるといいわね」…ジェームスに。
ヘリの言葉に、イヌがただフッと微笑んだ。

そんなイヌの反応を「是」ととったヘリは、何の疑いも持たず、イヌもジェームスの事が気に言ったのね…と勝手に思いこんでいた。

そして、

その後、しばらく休憩したあと、再びプールで思う存分泳いだイヌとヘリは、
部屋に戻ることにした。

「プール楽しかったわ。ね、あなたもそう思うでしょ?」ヘリが言った。

「ああ」イヌが答えた。

…平日はお互い忙しくて、ジムやプールなんかにも行く時間はないけど、
休日にこうして二人で時々来てもいいかもしれない。
ヘリが思った。

…ただ、今日は無料だったけど、このホテルの会員制プールはきっと高いわよね。

ヘリは、素敵なプールに愛着がわいて、昔の自分だったら会費の値段のことは考えずに、そして、時間がなくて、来ることが出来ないとわかっていても即会員登録をしてしまっただろうな、とぼんやりと考えた。ただ、それが惜しいと思う気持ちは無かった。

お金を使わなくても十分に沢山のことを楽しめると知ったからだったが、こうしてたまに贅沢してみるのもやっぱりいいものね、と思っていた。

「また来たいな…」とつぶやいたヘリの言葉をイヌは聞き逃さなかった。

…また、いつでも連れてきてあげるよ。ヘリ。
ただ、このホテルのプールでは無い場所にするかもしれないけどな。


そして、
更衣室で着替えて、部屋に向かうヘリとイヌだったが、
途中、偶然少し離れた場所で、他の人と話をしているジェームスとジェニーの後ろ姿を見かけた。
3人の姿は、すぐに廊下を曲がって見えなくなった。

ヘリはジェームスの姿を遠目からまじまじと見つめて思った。

…イヌの方が素敵だけど、ジェームスもかなりのイケメンよね。
顔だけだったら、好みに近いかも。

「どうした?」
ヘリの視線にイヌがいぶかしげな声で聞いてきた。

「ううん。…ただ、ジェームスって、話をした時に親の七光りの青年実業家とか自分で言ってたけど、ちょっとタダものじゃないって感じがしない?」

ヘリの言葉に、イヌは黙って苦笑した。

…本当にこういうところだけは相変わらず鋭いな。

普段、空気を読まない天然な気質なくせに、
人を見抜く所が妙に鋭かったりする。

「どうだかな」
曖昧なイヌの返事にヘリは、不思議そうに首をかしげた。

「ジェニーさんからは何も聞いてなかったの?」
ジェームスのこと。

イヌが肩をすくめた。

「ジェニーと僕はプライベートの事はお互いあまり踏み込まないようにしてる」
とくに恋愛ざたのプライベートにはね。
と続けるイヌに、ヘリは目を見開いた。

その目がキラキラと輝いたのをイヌは認めた。

「っていうことは、やっぱりジェームスって、ジェニーさんの恋人なわけ?」

「…だから、僕は知らないって」イヌが呆れたように溜息をついた。

「ふーん、親友でも知らないことあるのね」

…親友だから言えないこともあると思うが。特に男と女の友情では。
そう思ったイヌだったが、ワクワクしながらジェニーとジェームスのことを邪推しているヘリに言う気にはなれなかった。

そして、もう一度溜息をつくと、
「ヘリ」とよんで、ヘリの関心を自分に向かせた。

「そんなに、さっきの二人が気になる?…それとも、あの男が気になる?」

「どういういみ?」

「だって、プールで、結構したしげに話していたじゃないか。あの男と、君は」

「…ふーん」

「なんだ?」

「妬いてくれてたんだ?」

「妬いてる?僕が?まさか」

「うそ。本当は嫉妬しちゃってたんでしょ?あ~もてる女はつらいわ」

ヘリは、得意げに1年以上前に、公園でイヌが言った言葉をまねた。
いつもだったら、イヌがヘリに言う台詞だったのだが。

「ふーん…」

イヌが、目を細めてそんなヘリを見た。

「なによ」

「そうやって僕をからかおうっていうのか」

「ええ、そうよ」

ヘリが嬉しそうに澄まして言った。

「…覚えてろ」

イヌが口元をゆがませながら、ヘリを睨みつけた。

「僕をからかったこと、後悔させてやる」

「へえ?どうやって?」

楽しそうに聞くヘリ。

ピッと、ホテルの部屋のドアに、イヌがカードキーを差し込んでドアを開けた。
そして、ヘリの背中を強く押して、部屋の中におしいれると、にやりと笑った。

「こうやってだ」

そう言って、びっくりしたように、部屋の入り口で体を硬直させたヘリに手を伸ばした。

ホテルに宿泊予約をいれていた二人には、まだたっぷりと時間が残っている。
ヘリがイヌをからかったことを十分後悔させるために、イヌはその時間を惜しげもなく使うことに決めた。

…パタン。

「ちょっと、ちょっとイヌ」

部屋の中のすぐ入り口で、抱きすくめられたヘリは、
イヌの腕の中であせって身をよじっていた。

「今何時だと思っているの?まだ完全に暗くもなってないし、もう少ししたらディナーに行くんでしょ?」

「…時間は関係ないね。ディナーの予約時間をずらせばいい」

「でも、でもっ…」

ヘリは、あせった。

本当に、今イヌとあんな事をしてしまったら、
ただでさえプールで泳いで疲労している体に鞭を打つようなものだ。
きっと眠くなってしまう。

「なんなら、夕食は、ルームサービスをとればいい」
…この部屋からも夜景が綺麗に見えそうだ。

そんなヘリの考えも読んで、イヌは言った。

「・・・・・・」

こうなったら、どうあがいでも、イヌの思惑を覆せそうもない。
ヘリは溜息をついて、イヌの熱い抱擁に身を任せようとした。

その時…。

リリリリリ…。

ホテルの部屋の電話が鳴った。

…なんだ?

イヌもヘリも少し身を離して、訝しげに顔を見合わせると、一緒に電話の方を見た。

「あ、私がでるわ」

とっさにヘリが身をひるがえして、走っていき電話の受話器を取った。

「はい」

「やあ、ヘリ?」

「ジェームス!?」

電話の相手は、さきほどプールでジェニーと一緒にいたホテルのオーナー、
ジェームス・バレンタインだった。


ヘリの驚いた声に、イヌが眉をひそめた…。


(プールへいこう4終わり 5につづく)


拍手、拍手コメントありがとうございます♪
「プールへいこう」どうでしょう?
なんだか「ホテルへいこう」みたいになってますが(笑)

ヘリとイヌの高級マンションの部屋って
一人暮らしには十分広くて贅沢な気がするので、
あの二人にとっては、ホテルに泊まるとしてもドラマ1話にでてきたような
スイートルームクラスじゃないと、非日常空間を楽しめない気が
するのですが…でも、二人一緒ならどんなところにいっても
幸せなのかもしれませんね♪


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「プールへいこう」第3話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降の続きをみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
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プールへいこう(3話)





プール内の歓談席の丸いテーブルの1つを囲んで、
ヘリ、イヌ、そして、ジェニーとジェームスと名乗る男の4人が座った。

はたから見れば、それは若い男女2ペアの、仲よしグループだった。

しかし、楽しそうな男女二人に対して、残りの男女二人は、顔にはりついたような愛想笑いを浮かべているようだった。


楽しそうな男女の女の方、ヘリは、すっかり慣れ親しんだ様子で、ジェームスに質問していた。

「じゃあ、ジェームスさんって、ここのホテルのオーナーなの?」

「そうだよ、ヘリ。あ、ジェームスさんじゃなくて、ジェームスって呼んでくれよ。その方が気兼ねしないで話せるからさ」

楽しそうな男女の男の方のジェームスが、人懐っこい笑顔でヘリに答えた。

…笑うとまるで、少年みたいな顔になる人ね。でも、実際年も若そうに見えるけど何歳なのかしら?バレンタインって名字であれ?っと思ったけど、やっぱり、このホテルを経営している有名企業の“バレンタイン”だったのね。こんな若いのにオーナーなんて、きっとすごくやり手なんだわ。

ヘリは、そんな事を考えながら、ふとジェニーを見た。

ジェニーは、二人の会話を黙って聞いていたようだった。

…いけない。私ったら、ジェニーさんの紹介も聞かないで、勝手にジェームスに話かけちゃったわ。

ようやく、自分の突発的な言動を反省しつつ、ヘリは、そっとジェニーの方に尋ねた。

「あの…ジェニーさん、ジェームスの事、紹介してくれる?」

ヘリの今さらな言葉に、ジェニーが、苦笑しつつ、隣のジェームスの方をチラリと見た。

「私が今顧問弁護士を務めている会社の副社長のジェームス・バレンタイン氏よ。今彼が答えた通り、このホテルのオーナーでもあるわ」

…ジェニーさんが顧問弁護士をしている会社の副社長…って、ことは何?仕事上のつきあいってこと?でも、二人とも水着を着ているし、これはプライベートってことよね?

ヘリの表情に、思った疑問がそのまま浮かんでいたのだろう。

ジェニーは、すぐにヘリに言いたいことを悟って、釘をさすように言った。

「今日も、仕事の一環でここに一緒に来たのよ。視察も兼ねてね」
…だから、プライベートの付き合いはないわよ。と言うようなジェニーの言葉に、ヘリはとっさにジェームスの方に目をやった。

ジェームスは淡々と説明するジェニーに苦笑を浮かべているようだったが、ヘリの視線に気づいて、おどけたように両手をあげて見せた。

「…僕は十分プライベートのつもりだったんだけどね」

ジェームスの言葉にジェニーが険しく目を細めて、ジェームスを睨んだ。
その表情が、あまりにもイヌが険悪になった時の顔に似ていて、ヘリは内心驚きつつも、なぜか可笑しい気持ちがこみあげてきていた。

笑いをこらえたようなヘリを、イヌが始終無言で見つめていた。

そんなイヌにチラリと目をやったジェームスは、ジェニーの方を向いて言った。

「ジェニー、この二人を俺に紹介してくれないか?」

こちらも今さらなジェームスの言葉にジェニーは浅い溜息をついて言った。
「…私の友人のソ・イヌと、マ・ヘリさんよ」

「君の友人か…」ジェームスが感慨深そうにうなずいた。そして、

「それで?イヌとヘリは恋人同士?」と、あっけらかんとした口調で聞いた。

…この空気を読まない発言、誰かを彷彿とさせるな。
イヌがそう思いながら、「そうだ」と答えた。

「へえ」

ジェームスは、面白そうに、ジロジロとイヌとヘリを交互にぶしつけな眼差しで眺めた。
そして、「イヌ」とイヌに声をかけた。

「同じ男として君がうらやましいよ。ヘリはすごくキュートな女性だ」と言った。

「え?」

ジェームスの言葉に、ヘリの方が過剰反応して、とっさに身を乗り出した。

…キュート?

ヘリがダイエットして痩せて、今の体を手にいれた時から、男性から称賛の言葉をもらうことはよくあったが、最近は聞いていなかった気がしたヘリだった。

それは、ヘリがイヌとつきあっていたため、他の男性たちは、もうヘリに近付く事が出来なかったこともあるが、いつも一緒にいる男性、イヌからそういう言葉をあまり聞くことも無かったからだった。

…イヌには言われたことのない台詞ね。…ベッドの中ではよく『可愛い』とは言われるけど…。イヌってやたらに褒めたりはしない人だから。

だけど、こうして他の男性から、しかもいい男から、こんな事を言われると悪い気はしないわ。

ヘリはニンマリと自然に顔を綻ぶのを感じた。

そんなヘリの表情に、イヌはジェームスに愛想笑いを浮かべつつ、
心の中は少しずつ穏やかでなくなってきていた。


…ジェニーから事務所で聞いたことがある。
ジェームス・バレンタイン。ジェニーが顧問弁護士をしている会社の副社長。
やり手で有能。業界でもうわさの実業家だと聞いた。確か年齢はジェニーより下だったはず。豪快で、闊達な性格で社交的な反面、仕事に関してはその性格ゆえにアバウトな危うさも持ち合わせているという話も。
確かに…ジェニーも苦労しているようだな。それにしても…。

イヌは腕を組んで、ヘリと楽しそうに歓談を続けるジェームスをジッと見つめていた。

向かいあった席で、ジェニーがイヌと全く同じポーズで、どこか呆れたようにジェームスを見つめていた。


ヘリとジェームスの会話はとてもはずんでいた。

「…そうなんだよ、ヘリ。ここのホテルの設計は俺がとても懇意にしている設計士に頼んだんだ。無名に近い設計デザイナーなんだけど、俺はすごく気にいっている。いいと思わないか?」

「うんうん。とってもいい感じだと思うわ。ジェームス」

「そうだろ?でも、周りの人間にはひどく反対されてさ。ホテルの設計の時もそうだけど、ロビーにおくオブジェや絵の事も上部の人間達にアレコレ言われたよ。確かにこちらも無名に近いんだけど、ファッションのデザインもしている新鋭の作家で、俺は好きなんだ」

「もしかして、それってカルバティーニ・ロッソじゃない?」

「そうそう。カルバティーニ!ヘリ知っているのか?」

「ええ、私も大好きだからよ。デザインに派手さが無くて、ファッションショーでも、評価が低くてファッション業界でも今は無名に近いけど、後世に名前が残らなくても記憶に残る人だと思うのよ」

ヘリが、ロビーで見た絵の事を思い出しながら言った。

「俺もそう思うよ。嬉しいな。あの絵を分かってくれる人に初めて会えたよ。ヘリ。君とはセンスが合うのかな」

盛り上がっているヘリとジェームスの会話に、すっかりとり残されたようなイヌとジェニーだったが、
カタンと、イヌが突然席を立った。

「イヌ?」

イヌが、上着から財布を出すと、言った。

「飲み物を買ってくるよ。4人分まとめて。欲しいものを言ってくれ」

イヌは夢中で話しているヘリが、時折喉に手をやるのを見ていた。
さっき、イヌと競争で泳いだあと、喉がかわいたと言っていたヘリだったが、結局飲み物を買わずにいたのと、話続けていることで水分を欲している事を見抜いていた。

「私は、アイスティーがいいわ」ヘリが嬉しそうに言った。

「私は、アイスコーヒーをお願い」ジェニーが言った。

…ジェームスは?とイヌが聞こうとするのを、ジェームスが手で制した。

「いいよ。イヌ。俺におごらせてくれ。ここで会えた記念に。」

ジェームスの言葉にイヌの眉が一瞬ひそめられたが、すぐに口元に笑みを浮かべたイヌがうなずいた。

「…じゃあ、遠慮なく、そうさせてもらおう。アイスコーヒーを頼む」

「わかった」ジェームスがニッコリと笑うと、立ち上がって、ジュースバーの通路のある方に歩いて行った。

その後ろ姿を見つつ、ヘリが、そわそわと立ちあがったのを、イヌが訝しげに見た。

「ヘリ?」

「…あの、私化粧室に行ってくるわ…」

喉もカラカラにかわいていたが、実はトイレにも行きたかったヘリだった。
だが、ジェームスとの会話が思いの他はずんでしまい、なかなか切り出すタイミングをつかめないでいたのだった。

「化粧室なら、通路を右にまがった角にあるわ」

施設の中を熟知しているらしいジェニーがヘリに教えた。

「ありがと。ジェニーさん」

ヘリがジェニーに礼を言って、そそくさと通路の方に歩いて行った。

ヘリの姿が見えなくなると、イヌが、ジェニーの方に物憂げな顔を向けた。

「なあ、ジェニー」

「何?」

ヘリとジェームスがいなくなったからか、愛想という仮面をはずして、明らかに不機嫌そうな親友の声色にも、ジェニーは素知らぬ顔で返事をした。

「僕にここの招待券をくれたのは、君の新しい恋人を僕らに見せつけるためか?」

「…何言ってるの?」

ジェニーが眉をひそめて、呆れたようにイヌを見つめた。

「あの人は恋人じゃないわ。さっき紹介したこと聞いてなかった?
私が今顧問弁護士をしている会社の副社長よ。前にも話したことがあったでしょ」

「それ以上の関係じゃない?」
…ファーストネームで呼び合う仲で。

「…やめてよ」うんざりという表情でジェニーは天井を見上げた。

「じゃあ、どうして休日に二人でホテルに来ているんだ?これも仕事か?」

イヌの問いに「そうよ」とジェニーはそっけなく答えた。

「ホテルだと休日の方が忙しいのよ。その調査や視察に私も顧問弁護士としてついてきただけ。…プールはまあ、たまたま彼が休憩時間の息抜きで来ただけよ」

…事前に君も水着を用意してか?
ジェニーの言葉にイヌはそう問い詰めようとして、
これ以上この会話を続けないで、というようなジェニーの横顔に口をつぐんで苦笑した。

そして、化粧室に行っていた、ヘリがプールの通路から戻ってくる姿を見つけた。

しかし、その横を飲み物ののったトレーを持ったジェームスが一緒に歩いてヘリと談笑している事に気づいたイヌは眉をひそめた。

ジェームスが何か冗談を言ったのだろう。ヘリが弾けるように笑った。

さらにジェームスがおどけたように何か言うたびにヘリは楽しそうな顔をしてうなずいていた。

「……」

そんな二人の姿を見つめるイヌの横顔に、ジェニーは、そっと溜息をついて、
イヌにも聞こえないような小さな声でつぶやいた。

…もう秋だっていうのに、冷房でもはいっているような雰囲気ね。

冷たい炎のような空気をまとわせたイヌの所に、
何もしらないヘリが、ウキウキした感じで戻ってきた。

「ジェームスにね。さっき化粧室帰りにバッタリ会って、途中のフィットネスルームとか、エステルームも見せてもらっちゃったのよ。すごく素敵だったわ」

「…そう。良かったね」

そう、ぜんぜん『良かった』感の無いようなイヌの声色も、
楽しそうなヘリは全く気付いていないようだった。

しかし、一緒に戻ってきたジェームスは、そんなイヌの態度に、フッと微笑していた。

「偶然廊下でヘリに会って、探検でも行きそうに楽しそうだったから、この近くを案内していたんだ。遅くなって心配させてしまって悪かったね」

恋人の承諾も得ないで、勝手に彼女を連れまわしてしまって申し訳ない、とでもいうようなジェームスの言葉に、イヌはチラリとジェームスを見やると、

「お世話をおかけしました」

…とまるで保護者のような口ぶりで答えた。

そんなイヌの言葉にさすがにヘリも気づいて、少し頬を膨らませた。

「イヌ。私は子供じゃないんだからね」

イヌは、ちらりとヘリを見ると、ぞんざいな態度で言った。

「どうせ君のことだ。そのへんをフラフラ歩いて、興味本位のままドアというドアを開けて覗き見していたんだろう?」

「う…」図星をさされて、ヘリはひるんだように言葉をうしなっていた。

「まったく、君は、いつまでたってもやることが、『子供』だ」

呆れたような、見下したようなイヌの言葉にも、当たっている分、何もいいかえせずに、
ヘリは、プウと頬を膨らませたまま、ただ、ジットリとイヌを睨んでいた。

そんな二人の姿を見ていたジェームスがプッと噴き出して声を出して笑いはじめた。

ヘリも、イヌも、そしてジェニーも、
そんなジェームスの姿をキョトンと見つめた。

「アハハハハ。イヌも、ヘリも。本当に面白い人達だ」

二人まとめて面白い人と言われて、ヘリとイヌは複雑な表情で顔を見合わせた。
面白そうに豪快に笑い続けるジェームスをジェニーだけが苦笑して見つめていた。


その後、ジェームスが買ってきた飲み物をうけとって、
4人は一斉にストローを口にくわえた。

喉の渇いていたヘリは、ほとんど一気にアイスティーを飲みほしていた。

「ああ~。生き帰ったわ~。ありがとう。ジェームス。私とっても喉が渇いていたの」

「どういたしまして」

ヘリのお礼に、嬉しそうに頷いたあと、ジェームスは、濡れているヘリの髪の毛に目をやった。

「随分泳いでいたのかい?」

「ええ、午前中も泳いでいたし、さっきは、イヌと競争をしたのよ」

「へえ、競争?」

ジェームスが面白そうに、目を見開いて、そして、チラリとイヌを見た。

そのジェームスの視線にイヌは、嫌な予感を感じた。

「なあ、イヌ」ジェームスが言った。「俺とも勝負しないか?」

「え?」ヘリの方が、耳を疑ったような声をあげた。

「どちらが早いか競争しようよ」

「・・・・・・・」

ウキウキと楽しそうな表情のジェームスの言葉に、
後ろにいたヘリとジェニーの方がかたずを飲んで、イヌの方を見やった。

「ああ、いいよ」

イヌが、ジェームスの誘いに、やわらかい笑みを浮かべてうなずいた。
…が、その目が全く笑っていないことに気づいたヘリが、ハッとなって、息をひそめた。


…イヌがいつになく真剣な目をしているわ。



(プールへいこう3終わり 4につづく)



じつは、私、「検事プリンセス」のドラマの中で、
最初は一番誰が好きだったかというと、ヘリのダイエットのトレーニングコーチなんです(笑)

でも、顔が好みというより、体格とか、雰囲気とかに惹かれたみたい。
それで、こんな素敵なコーチがつきっきりなら、絶対恋に落ちるかも…と妄想しちゃいました♪
なので、「プールへいこう2」でヘリにああいう過去があった事にしました。

ダイエットをする女性と、それを支えるイケメントレーナーなんて、
それだけで、オリジナル話が作れそうなシチュエーションです♪(←みつば的乙女モード)

みつばの好みの顔はですね…。

韓国俳優さんで言うと、カン・ドンウォンさんと、イム・ジュファンさん。
…なんとなく分かります?ああいうお顔です♪
でも、二人とも演技で惹かれましたけど。
いちずに一人の女性を愛する姿とか、やっぱり美しく切ない涙シーンにグッときちゃいました♪

ただ、みつばの好きになる俳優さんって、とくに日本なんですけど、イケメンっていうカテゴリの中より、
個性派俳優、演技派俳優、と言われる方ばかりです。顔より演技で好きになることが多いです。

それで、オリジナルキャラのジェームス・バレンタインなんですが、
外見的にはやや濃いめの大人な男だけど、少年ぽい雰囲気も持っている~みたいな…。
そんな感じでイメージして下さいね♪

拍手、拍手コメントでの応援、励ましありがとうございます。
オリジナルキャラ、ジェームスもキム検事もドラマの世界に
溶け込んでくれるといいな~と思って書いてます♪


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「プールへいこう」第2話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降の続きをみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。

このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。




プールへいこう(2話)





再び、プールで泳ぎはじめたヘリとイヌ。

プールは、午前中より混雑していたが、客のほとんどは泳ぐというより、テーブル席で飲み物を飲みながら歓談してくつろいでいるという感じだった。


「よし、じゃあ、そろそろ始めるか?ヘリ」

…泳ぎの競争を。
嬉々とした表情で声をかけるイヌに、ヘリは苦笑した。

本当はイヌに全く勝てる気のしないヘリだった。
夏に海で見たイヌの泳ぎから、きっとスピードも速そうなことは予測がついた。

それでも、イヌが、決めたことをやり終えるまで、あきらめない性格だということを知っていたヘリはそっと心の中で溜息をついて、困った恋人につきあうことにした。

「いいわよ。じゃあ、プールのコースを往復して先に戻った方が勝ちでいいでしょ?」

「ああ、いいよ」

返事をしたイヌが、ふと何かを思いついたように言った。

「何か賭けないか?敗者は勝者の言うことをなんでも聞くとか?」

…また自分の都合のいいようにもっていこうとしているのね。

「…その手にはのらないわよ。イヌ。これは真剣勝負だから賭けごとは無しよ」

そっけないヘリの態度に、イヌは肩をすくめた。

「OK。じゃあ、用意はいいか?」

「いつでもいいわよ」

ヘリがうなずいた。
スタートラインにコースに並んだ二人。
イヌが号令をかけた。

「レディー…ゴウ!」

同時に水をかいて、ヘリとイヌはプールの中に身をすべらせた。

スタートからしばらくは互角のように見えたが、
…中盤から、イヌがヘリをどんどん引き離していった。
そして、ターンして、ゴールにつく頃にはかなりの距離の差が出来ていた。

ヘリは、もうほとんど視界のはしにも捕らえられなくなったイヌの姿に、やはり悔しい思いをしながらも、最後まで全力で泳ぎ切って、タッチした。

荒い息を整えながら、悔しそうに隣のコースのイヌを見るヘリを、
涼しい顔をした余裕の表情のイヌが見返していた。

「僕の勝ちだな」

嬉しそうに言うイヌに、ヘリは、悔しさより呆れの感情が上回っていた。

…もう火を見るより明らかな結果なのに、この得意げな表情。
こういうところ、本当にやんちゃな子供みたいなんだから。

それでも、ヘリは、大人の女性の余裕のような雰囲気を装って、
「おめでとう。さすがね」とイヌを褒めてあげた。

意外なヘリの反応にイヌが、お?という顔をした。
そして、いつものヘリらしくない物分かりの良さそうな態度に、イヌが苦笑した。

「もう一回する?」

「しない」

今だって、おそらくかなり手加減したように思える。
何回やっても勝てないことは分かっている。

「あなたの泳ぎが上手なことは十分分かったから、もういいわ。それに、久しぶりに全力で泳いでばかりいたら、疲れきってしまって、今夜は早々と寝てしまうかもしれないもの」

ヘリは、イヌの反応を気にしながら、チラリとイヌの顔をのぞき見た。
案の定イヌが意味ありげな笑みを浮かべていた。

「…それにしても」イヌが言った。

「君の泳ぎのフォームは綺麗だな。どこで泳ぎを覚えたんだ?」

たしか、子供の時や学生の頃は、勉強ばかりしていて、運動はあまり得意ではなかったようなことを聞いていたが…。

「えっと…」

イヌの言葉にヘリが、とたんに、うろたえたように目を泳がせた。

「…私がダイエットしてた時のトレーニングコーチに習ったのよ」

「へえ…。あれ?でも、君のダイエットって、確か部屋に缶詰にされてしていたんだったよな?プールに行くようなこともあったのか?」

「それは…痩せてから、コーチに連れて行ってもらったのよ」

ヘリのどこか歯切れの悪い言い方に、イヌは思い当って…なるほど…と、
ヘリの顔を横目で見た。

「そのコーチとやらにプライベートでもコーチをしてもらったのか?」

…なんで分かるの?という顔で自分を見つめるヘリに、イヌは自分の考えがあたったことを知った。

ほんとに君は隠し事が出来ない人だ。

「…つきあってたのか?」

イヌの問いにヘリは、あいまいにうなずいた。

「ええ…、ちょっとだけ」

自分のダイエットに四六時中熱心につきあっていてくれたトレーニングコーチ。
ルックスも体格も良くて、そして優しかった。
ダイエットに死に物狂いになっていたヘリは最初はそんな事を考える余裕は無かったのだったが、体重が順調に落ちてきて、そして目標を達成し、自分が生まれ変わったような体になった頃、側にいたトレーニングコーチに淡い想いを抱くようになった。

コーチもそんなヘリの想いを知って、ダイエットメニューだけでなく、プライベートでも一緒にスポーツを教えてくれたりしてくれていたのだったが…。

「でも、コーチには婚約者がいたの」

ヘリはその頃の事を思いだして、自嘲した笑みをうかべながら言った。

ヘリの事を心配したエジャがこっそりとコーチのことを調べて発覚したことだった。
激怒したエジャにコーチはヘリのトレーナーを解雇されて、ヘリにも、もう二度と会ってはいけない、きつく言ったのだった。

「ようするに二股をかけられていたわけだ」

イヌの容赦ない言葉にヘリがジトリと恨めしそうにイヌを見た。

「…言いたいことは分かっているわよ。イヌ。『ヘリ、君は男の趣味が本当にいいな』でしょ?」

「自覚している人間にあえて念はおさないよ」

「言わせて頂きますけどね」
嘲笑するように口元をゆがませているイヌをヘリは睨みつけた。

「私の男の趣味の良さの代表的人物があなたなんですけど?ソ・イヌ」

「光栄だな。じゃあ僕が、君がつきあった男の中で一番いい男ってわけだ」

ヘリの嫌みをいともたやすく返して、イヌは素知らぬ顔をしていた。

…く~っ悔しい。ヘリは心の中で地団駄を踏んだ。

この男には口ではかないそうもないわ。

ヘリは、伸びあがると、プールから出た。

「どうした?もう泳がないのか?」

後ろから声をかけるイヌに、

「競争で喉が渇いたから飲み物を買ってくるわ」と答えて、
ヘリは、鼻息を荒くして、スタスタとプールサイドを歩いていった。

…見てなさい。私は、すっごくもてるんですからね。
いつかイヌよりいい男が現れて、私に言いよってくることがあったら、
そんな悠長な顔で構えていられなくなるんだから。

ヘリはそんなことを思いながら、ジュースバーのある通路を勢いよく曲がると、

トンっ

通路の向こう側から歩いてきた人と肩をぶつけてしまった。

「あ、ごめんなさい」

あわててとっさに謝ったヘリに、「こちらこそ」と言った人物が、驚いたように息を飲んだ気配がした。そして、

「ヘリ…さん?」

遠慮がちにそうかけられた聞き覚えのある声にヘリは、改めてぶつかった相手を見た。

目の前に驚いたように目を見開いて立っているジェニーの姿を認めた。

「ジェニーさん!?」

とっさに大きな声を出してしまったヘリは、ハッとしたように口元を手で押さえた。

…どうしてここに?

お互い口に出さなくても思っていることは同じだったらしく、
茫然と見つめあったまま、しばらくたたずんでいた。

その時、後ろから、
「ヘリ」とイヌの声がした。

拗ねてしまったことがすっかりお見通しだったのだろう。
追い駆けてきてくれたらしいイヌにヘリは嬉しくなったが、それよりも…。

イヌもヘリの前にいたジェニーに気づいて、訝しげに目を細めた。

「ジェニー?」

「イヌ…」

ジェニーもイヌの姿に驚きつつも、平静を取り戻そうと、浅い溜息をついていた。

「…今日、来てたのね」

「ああ、君からもらったチケットでね」

イヌが、探るような目をジェニーに向けていた。

…君の方は一体どうしてここに?
プールにも宿泊にも興味がないと言っていたけど?

ヘリもジェニーの姿を顔から足先までそっと眺めた。

上着をはおっていたが、その下には水着を着こんでいた。
細く、すらりと長い綺麗な素足が見えている。黒っぽい色のビキニが、ジェニーの艶のある肌と、大人の女性の雰囲気にぴったりとあっていて、ジェニーの色気を濃くひきたてていた。

…スタイルのいい人だと思っていたけど、こうして見るとジェニーさんって本当にいい女ね。

ヘリはふと、イヌがそんなジェニーに見惚れているんじゃないか、と不安になって、イヌの顔を伺った。
…が、イヌの方は、ジェニーの水着姿は見慣れているのか、冷静な目でジェニーを見つめていた。

それよりも、むしろ親友の女性がこんなところにいる理由を知りたいという顔をしていた。

「君もプールに泳ぎに来たのか?」

イヌの問いに、ジェニーは少し戸惑ったように首を振った。

「違うわ。私は…」

ジェニーが何か言おうとした時、

「ジェニー?知り合い?」

後ろから男の声がした。

ジェニーも、そして、ヘリとイヌもその声の方に目を向けた。

通路の向こうから、知らない若い男が、こちらに歩いて来ていた。

…あら、この人。

ヘリは、ランチをしたあと、ホテル内で見かけたジェニーに似た女性と一緒にいた男性を思いだした。

…あの人だわ。…じゃあ、やっぱりさっき見た女性はジェニーさんだったの?

ヘリは、驚愕の目でジェニーと後ろの男性を交互に見た。

すらりと背が高く、ほどよく筋肉がついたバランスの良い統制のとれた体つき。そして、端正な顔立ちの若い男性だった。髪の色は黒かったが、ブラウンがかった瞳の色で、生粋の韓国人ではない事が伺えた。

ジェニーの後ろに佇んだ男性は、ジェニーの姿と重ねると、まるで1枚の絵のようにお似合いに見えた。

…誰なのかしら?

そこで普通なら、まず相手に素情を問うなり、ジェニーに質問をして探りをいれるところなのだが、
そこのところはやはり天然気質のマ・ヘリだった。

「ジェニーさんの恋人?」と

あっけらかんと、思ったことを素直に口に出すヘリに、
ジェニーだけでなく、ヘリの横にいたイヌもギョッとしたようにヘリを見た。

「ちがっ…」と言いかけたジェニーの横から、男性が明るい調子で、
「そうだと嬉しいんだけどね」と口を出した。

そして、面白そうにヘリと、横にいるイヌを見た。

「はじめまして。俺はジェームス・バレンタイン。君たちはジェニーの友人?」

初対面で、あまりにもくだけた自己紹介に、一瞬たじろいだヘリだったが、ジェームスと名乗る男性の、明るくて、他意の見えない親しみやすい笑顔にすぐに惹きこまれていた。

「私はマ・ヘリよ」

ニッコリと笑って自己紹介するヘリをイヌが目を細めて見ていた。
そんなイヌにジェームスが問うような目を向けた。

…君は?

「ソ・イヌだ」

一瞬で表情を整え、口元に薄い笑みすら浮かべて名乗るイヌに、ジェームスも微笑んでうなずいた。

「イヌとヘリ。こんなところで立ち話もなんだから、良かったらプールの方で話さないか?
ジェニーの知り合いなら是非お近づきになりたいよ」

どこまでもフレンドリーなジェームスの言葉に、ヘリは、すっかり警戒心を無くしていた。

「ええ、いいわよ」

満面の笑顔のヘリとは反対に、ジェニーの、そしてイヌの表情がややこわばっていくのを
ヘリは全く気付いていなかった。

「じゃあ、行こうか」

対して、ジェームスの方も、自分以外の3人のかもしだすアンバランスな空気に、
気づいているのか、いないのか、全く意に介さない様子で楽しそうに先頭をきって歩き出した。

その後ろをヘリがついていき、やや後ろをジェニー、そしてイヌが、無言で歩いていた。


イヌがチラリとジェニーを見た。

…一体あの男はなんなんだ?というイヌの視線を、

…今は聞かないで。というジェニーの目が答えた。


季節は秋。ホテルの室内温水プールに遊びに来ていたヘリとイヌだったが、
心の中を、まるで真夏の天候が急に悪化する前触れのようなものがたちこめるのを感じたイヌは、
フウっと溜息を一つついて天井を仰いでいた。


(プールへいこう2終わり 3につづく)


オリジナルキャラクターの男。
ジェームス・バレンタインが登場です。

イヌとは、また外見も性格も違った感じのイケメンという設定♪のつもりです(笑)
どの俳優さんをモデルに?と言われると、ちょっと悩みますが、
外見的にはみつば好みの感じで自分では妄想しています♪
何度もブログに書いてますが、イヌは最初みつばの好みの顔では全く無かったので。
それが、役を演じている俳優さんのグッズを買うほどになってしまうなんて、
ソ弁病(ソ弁護士に夢中)って怖いです(苦笑)

いつも拍手、拍手コメントをありがとうございます。
何度も来て下さっている方も、ご新規の方も、
毎日楽しんで、ありがたくコメントを読ませて頂いてます。

二次小説だけでなく、時々漫画やイラスト、感想などもアップされるブログですが、
そして、今は「検事プリンセス」関連の記事しかありませんが、
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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「プールへいこう」第1話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降の続きをみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
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プールへいこう(1話)




「ヘリ、一緒にプールへ行かないか?」

イヌが言った。

「プール?」

もう、季節は涼しい秋だというのに、プール?
ヘリが、いぶかしげに首をかしげた。

「室内の温水プールだ」

イヌが、手にもっていた封筒をヘリにかざした。

「それ何?」

ヘリは、ますます不思議になってイヌの持っていた封筒を指差した。

「プールの入場券、兼、ホテルの宿泊チケット」

「ホテル?…もう、イヌ、もったいぶらないで、どういうことが説明して」

じれて膨れるヘリにイヌがニヤっと笑った。

「じつは、ジェニーが知り合いからもらった、このホテルのVIP待遇の招待状のペアチケットを僕に譲ってくれたんだ。食事等のサービスは自前だが、宿泊代やホテル内の会員制のプール利用は無料になるらしい」

「みせて」

イヌの言葉に、ヘリは、イヌの返事も待たずにほとんどひったくるようにイヌの持っていた封筒を奪うと中を開いた。

中には、今年オープンした高級ホテルの宿泊チケットが入っていた。

「…セミスイートルームだわ。…ほんと、プールもついている」

ヘリは、そのホテルが、最近雑誌やマスコミで評判のホテルだということは分かった。

ヘリの職場の後輩のキム検事が、ランチの時に「値段は高いんですけど、部屋も食事もすっごくいいそうですよ。普段は会員制のプールも18歳以上という制限はあっても、宿泊客は泳げるそうです。それになんといっても最上階のレストランからの夜景がいいんですって」
…とうっとりしながら、語っていたのを思い出した。

その時は、いつかイヌと行けたらいいな~とぼんやり考えていたヘリだったが、
そのチケットが今ここにある。

でも…。

「あの、イヌ…、これジェニーさんがくれたのよね?」

ヘリがおそるおそる聞いた。

「ああ、いつだったか事務所でもらったな」

「…私を誘って良かったの?」

ペアの宿泊券なんて…。

そんなことは無いと考えているし、思いたいが、もしかしたらジェニーはイヌと一緒に行きたかったんじゃ…。

「何を考えているんだ?」

ヘリの考えをすぐに見透かしたイヌは呆れたような顔をした。

「これをくれる時ジェニーは、よかったらヘリさんと行ってきたら?と言ってたな。それに、ジェニーは、宿泊にもプールにも興味が無いらしい」

「そうなの」ヘリはあわてて、うなずいた。

イヌは、ヘリから封筒を取り上げると、ヒラヒラと振った。

「これで、前言っていた約束を実行しよう。ヘリ」

「約束って、何か私たち約束してた?」不思議そうなヘリの言葉に、イヌは溜息をついた。

「抜群の記憶力はどうしたんだ?ヘリ。夏に海に行った時に約束しただろう?今度プールで、どっちが泳ぐのが早いか競争しようって」

…ああ、あれ。

「…本気だったのね」ヘリが少し呆れたように息をついた。

「今週の土曜日はどうだ?チェックインは12時かららしいが、プールは10時からはいれるらしいぞ」
…そして、どうせだからホテルに泊まろう。

そう、ウキウキした顔で提案するイヌに、ヘリは思わず微笑んだ。

…本当に嬉しそうな顔。私もすっごく楽しみだわ。

「いいわよ、行きましょ」
そう言って、ヘリはうなずいて、ふと何かにきづいた。

「でも、予約が必要でしょ?いくら招待状があるからって、1週間前で大丈夫なのかしら?」
…今人気のホテルのセミスイートルームなんて予約が難しいのじゃないかしら。
ヘリの疑問にイヌはさらりと答えた。

「それ、僕に聞いてる?予約なら、ずいぶん前にしておいたよ。だからもちろんその日は大丈夫だ」

あんぐりと口を開けて固まったヘリにイヌはニヤリと笑った。

…この男は本当にもう。
最初から、しかも随分と前からそのつもりだったんじゃない。
こんなギリギリまで隠しておくなんて。
いつも先をこされちゃうわね。

ヘリは悔しい気持ちがイヌに伝わって余計にイヌが得意げにならないように、
必死で無表情をつくった(おそらくバレバレだが)

そして、「プール楽しみだわ」とすまして言った。

「ああ、本当に…。ただ…」

イヌが、ちょっと真面目な顔になってヘリの顔をのぞきこんだ。

「プールではあの水着以外のものを着てくれ」

あの水着というのが、夏に海に行った時に最初に着た水着だということをヘリはすぐに気づいて、意地悪く言った。

「あーあ、せっかく買ったのに、これじゃあの水着ほとんど着られないじゃない」

そんなヘリにイヌが意味ありげに口元に笑みを浮かべて、ヘリの耳元に顔を近づけて低く甘い声で囁いた。

「…いつでも着ればいいだろ?部屋の中で」

「~~~~」

この男は敏腕弁護士として頭も切れるらしいけど、こういうことに関しての頭の回転も抜群に早いわ。

ヘリは、苦笑しながらも「もうっ」と照れ隠しに、イヌの肩をポンとこぶしで叩くと、
イヌが弾けるように楽しそうに笑った。



そして、約束の日の土曜日の朝。



ヘリとイヌは、ジェニーから譲り受けた宿泊チケットのホテルに向かった。

イヌの車をホテルのエントランス前につけると、ホテルマンが颯爽と現れて、出迎えた。

「いらっしゃいませ」

そう言って、ドアを開け、ヘリとイヌを迎え入れた。
車のキーをホテルマンに渡したイヌは、ヘリの手をつないで、ホテルの中に入って行った。

「ソ・イヌ様ですね。本日VIPルームのご予約承っております。お部屋のチェックインは12時からになりますが、お荷物はクロークの方で預からせていただくことも可能です。プール、その他の設備の方はこれからのお時間お好きにご利用下さい。こちらがプールをご利用の時のリストバンドになります。プールの入出場の際で必要となりますので、腕につけてご使用下さい」

フロント係の説明をイヌが聞いている間、ヘリは、きょろきょろと、ホテル内を観察していた。

ヘリは、ホテルの現代的な建築デザインのモダンな造りの外観だけでなく、中の豪華な雰囲気を見せつつ、落ちついていて、広々とした空間になっている内装を、うっとりと見渡していた。
宿泊料金が高めということもあって、客層も落ちついた感じに見えたが、子供連れの家族もロビーでくつろげる場所などもあって、サービスがいきとどいている事も感じられた。

さらにヘリは、ロビーの壁にかけられた絵が、自分の好きな作家の新作であることに気づくと、感動しながら見入っていた。

…センスのいいホテルね。私の好みだわ。

受付を終えたイヌが、ヘリのところにやってきた。

「ヘリ、行こう。プールへの入り口は向こうだそうだ。プールで使用するものと着替えの入れたバッグだけ持って、あとはクロークに預けたから」

イヌが、リストバンドを一つヘリに手渡した。

「ええ、ありがと」

ヘリとイヌは、並んで歩いて、ホテルの広いロビーを横切ると、ホテル内の会員制プールの方に向かった。

着替えたら、プールで落ちあうことにして、二人はそれぞれ更衣室に入って行った。
会員制プール以外にホテルのプールもあるようだったが、また別の所に設けられているようだった。

ヘリは、水着に着替えると上着を羽織って、プールサイドの方に足を進めた。
空調がきいていて、プール内は水着でも快適な設定温度になっていた。
新設されたばかりということもあるが、プール内の内装も美しく、ヘリ好みの素敵な空間だった。
ヘリは、周囲を珍しそうに眺めていた。
そこに男性更衣室の方からイヌもやってきた。

二人は、プールサイドに置かれたテーブル席の一つに荷物と上着をおいた。

「ねえ、イヌ、ほとんど貸し切り状態ね」

ヘリが周囲を見渡して言った。

「そうだな」イヌがうなずいて、からかうような目をヘリに向けた。

「今のうちに泳ぎをマスターしておいた方がいいんじゃないか?」

「…なによ。失礼ね。私はちゃんと泳げるのよ」

「そうか?海の時は、あまり泳いでいる姿を見なかったぞ」

夏に、海に旅行に行った二人だったが、
1日目はヘリがくらげにさされたり、ナンパ男騒動があったりで、ろくに海に入っていなかった。
2日目は泳げるかと思いつつ、やはりビーチの混雑がすごくて、泳ぐというより、海水につかっているだけという状態だった。

「あの時は状況的に泳げなかったからでしょ?見てなさい。マ・ヘリの華麗な泳ぎをご覧にいれるわ」

「OK。とくと拝見させてもらおう」

イヌの言葉に、ヘリは、ムキになったように、力いっぱいストレッチを始めた。

「体をよくほぐしておくんだぞ。あとで筋肉痛になるからな」

「ソコーチのおおせのままに」

ヘリは、おどけたように答えて、ストレッチを終えると、プールの中に入った。

…久しぶりに泳ぐわね。

ヘリは、深呼吸して水の中にもぐって行った。

…へえ、結構やるな。

ヘリの泳ぎをプールサイドから少し感心したように、イヌが眺めていた。
プールのコースを1ターンして戻ってきたヘリを上から見下ろすように、イヌが屈んでいた。ヘリが、少し息をきらしつつも、楽しそうにプールから上がって来た。

「すっごく気持ちいい!…ねっどうだった?」

ヘリが得意げに聞いた。
…久しぶりだったけど、上手く泳げたわ。

「ああ、いい泳ぎだったよ」イヌが素直に認めてうなずいた。

「でしょ?」

ヘリはイヌの言葉に嬉しくなった。

「ねえ、やっぱり、久しぶりだから、競争の前にもう少し自由に泳ぎたいわ」

「いいよ。じゃあ、午前中は練習時間ってことでどうだ?」

「練習だなんて、バカンスに来ているんじゃないの?」

「僕はバカンスも勝負も楽しむつもりだ」イヌが笑った。

…そうね。プールで泳ぐ以外にも宿泊予約もしているから。
これから楽しみなことがいっぱいよね。

ヘリもますます浮かれた気分になってきて、嬉しそうにうなずいた。

「じゃあ、ランチタイムまで、めいいっぱい泳ぎましょうね」

ヘリはそう言って、再びプールの中に入って行った。

イヌもヘリの隣のコースに入ると、体を水の中に滑り込ませた。

そうして、二人は、その後1時間あまりを、プールで泳いで過ごした。

12時になって、ホテルへのチェックインが可能になると、
二人は、一度プールを出て、フロントでカードキーをもらうと、宿泊の部屋に案内された。

部屋はセミスイートルームということもあって、高層階の角部屋で、広く豪華なつくりになっていた。

それでもやはり、ホテル内の雰囲気のまま、部屋の内装は落ちついた基調のデザインで、
広く大きな鏡張りのクローゼットやキングサイズのベッド。ゆっくりとくつろげそうなソファや材質の良さそうなテーブルなど、質のいいものでそろえながらも、泊まる人を選ばないような親しみやすい空間を演出させていた。

ヘリは、サイドボードにおかれたウエルカムメッセージの添えられた、チョコレートとシャンパンに目を落としながら、口元をほころばせていた。

…素敵。セミスイートということもあって、部屋は広いと思うけど、きっと他の宿泊部屋も同じように居心地が良い設計になっているはずだわ。

プールはすいていたけど、人の多かったロビーを思いだしてヘリは思った。

目を輝かせながら、部屋の中を見て回るヘリをイヌは微笑みながら見つめていた。

一通り見て回ったらしいヘリが戻ってくると、イヌは、腕時計を見てヘリに行った。

「そろそろランチに行かないか?ヘリ。何を食べたい?」

「そうね…。私は泳いでお腹がペコペコだから今はボリュームのあるものが食べたいわ」

普段は、体のラインを気にして食べる事を節制気味のヘリだったが、
運動したことと、気分が高揚していることもあって、食欲が旺盛のようだった。

イヌは、ホテルの施設内の案内図を眺めながら、「最上階にある洋食の店はどうだ?」と言った。

「眺めが良さそうね。いいわよ。そこにしましょう」

ヘリとイヌは、部屋を出るとエレベーターに乗って、ホテルの最上階のレストランに向かった。

レストランは、ヘリが後輩のキム検事から聞いていた通りに、少し高めの値段だったが、
天井までの高い窓側の席に通されて、街を一望できる眺めと、いきとどいたサービス、舌の肥えたヘリとイヌもうならせる料理の味の良さに、ヘリはすっかり満足していた。

「ここ、夜景がすごく綺麗に見えるでしょうね」ヘリは、窓から外を眺めながら嬉しそうに言った。

「君の33のリストの1つが実行できるな」

…ヘリの恋人としたい33のリストの一つ。
夜景が綺麗に見えるレストランで恋人と一緒に食事をすること。

「…そうね」ヘリは、恥ずかしそうにイヌを睨むふりをした。

そんなヘリにイヌは笑って言った。

「じゃあ、今夜のディナーもここにするか。今のうちに席を予約しておけばいい」

「ほんと?いいの?」

「いいよ」

…嬉しい!ヘリは、喜びを隠しきれない様子で、満面の笑みを浮かべてうなずいた。

「決まりね」

イヌは、ホテルに来てからのヘリがずっと楽しそうに笑って輝いている姿に、心底満足していた。

…ヘリがこんなに喜んでいる姿が見られるなんて。
今度ジェニーにお礼をしないとな。

食事を終えて、

イヌが支払いをしている間、通路に置かれたオブジェや絵を眺めていたヘリは、
ふと、見覚えのあるような人物の姿を目の端にとらえて足をとめた。

…あら?

通路に置かれた大きな観葉植物や、柱の陰になって、確認しずらかったが、
歩いている後ろ姿にヘリは知己の人物を重ねた。

…ジェニーさん?

女性の後ろ姿の頭の長い艶やかな髪の毛は、イヌの親友ジェニーに似ていた。
よく見えないが、女性には連れの男性がいるようだった。

でも、ヘリが、その女性をよく見ようと顔をかしげた時には、もう女性の姿は連れらしき人物と共にエレベーターの中に消えてしまっていた。

…今の女性、ジェニーさんに似ていたように見えたけど…。

「どうした?」
戻ってきたイヌが、遠くの方に目をこらしてキョロキョロしているヘリに訝しげに声をかけた。

「んん~…。なんでもないわ」

ヘリは、気のせいをわざわざイヌに伝えることをためらって、首を振った。

「行きましょう」

「ああ」

ヘリはイヌと一緒に歩きながら、女性が消えたあたりをチラリと振り返っていた。

…気のせいよね。

「ヘリ、少し泳いだら、約束通り競争だからな」

「覚えてるわよ」

…プール遊びも第二部の始まりね。

浮かれた気分で、ヘリは、さっき見た女性の事もすっかり頭から消して、
イヌの腕に自分の腕をからめると、甘えたようにイヌの肩に頭をもたれて、プールの方に歩いていった。



(プールへいこう1終わり 2につづく)


大変、お待たせしました。
「検事プリンセス」二次小説、新作シリーズ「プールへいこう」です。

イヌが言っていた「泳ぐ競争」うんぬんの会話は、
二次小説「海へいこう2」を参照で♪

今回もほのぼのな雰囲気で始まりましたが…?(笑)


昨日のブログへの温かいコメントありがとうございます。
せっかくなので、近いうちに描けたら
「検事プリンセス」のストーリー漫画も
ブログで挑戦してみたいな~と思ってます♪


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先日のブログのイラストへの拍手、拍手コメントありがとうございました♪

ああいうイラストで良かったら、又更新させて頂きます。
ありがとうございます。


それと、少し二次創作に関しての話なのですが、
ブログで「検事プリンセス」二次小説を書かせて頂いてますが、
以前コメントで小説の本になるといいな、と話を頂いた事がありました。

思うところがあって、あえてお返事しなかったのですが、
漫画で自費出版の同人誌で本で発売したらどうでしょう?というご提案も頂きましたので、
今後も、もしかすると似たようなコメントがあるかもしれないので、お返事させて頂きます。


じつは、ブログで二次小説を書いていて、たちあげた時より妄想がどんどん膨らんでいって、
自分なりの「検事プリンセス」の世界が広がっていくのが楽しくて、つい自費出版で本をつくろうか?と一瞬考えたことがあります。

自分の作品を本にするのが長年の夢でした。
仕事で漫画を描いていた時は残念ながらなしえなかったので。
なので、死ぬまでに(笑)1度は自費出版でも本を作りたいと思っていました。

でも、二次創作では、できません。

これは、あくまで、みつばだけの思いと考えとして聞いて下さい。

私自身仕事でオリジナル作品を描いていた時も特に意識せず、
同人というのは楽しそうだし、面白そうだと思っていて、いつかやってみたいな~と思っていました。

でも、他の何人かのプロの漫画家さんの仕事を手伝っていた時に仕事を側で見させて頂いたことがあります。

どの方の鬼気迫る仕事ぶりと、真剣に創作に取り組む姿に圧倒されました。
キャラクター、設定を毎回スラスラと生み出せるわけではないことも知りました。締切という制限の中でオリジナルを創作することがどんなに大変なことなのか、プロとしての姿勢を見せてもらいました。

ある方は「生活のため、プライドのため描いている」と言っておられました。

ドラマの5話でイヌがヘリに言った台詞と同じだったので、とても印象に残っています。

ある方は、著作権のことを重視して、古本や二次創作に関しても厳しい意見を持っておられました。
オリジナル創作の原稿料や印税で生活している自分には、考えられないと。

漫画を描いている知人も周りになく業界の常識等も全くしらないみつばは、でも、需要はいっぱいあるから、もっと創作を楽しんだり、楽しんでもらってもいいんじゃないかしら?と、そう思ってました。

ただ、自分がこのブログで初めて二次創作、二次小説を書いていて、前ブログの記事でも書いたのですが、
改めて、自分のオリジナルではなく、あくまでキャラや設定をお借りしている立場に気づきました。


ドラマを小説に、小説を漫画に、漫画を小説に、と違うジャンルにした二次創作本が沢山生まれていることは知ってますし、自分も楽しんで買ったり読んだりしたことがあります。
でも、それを自分がやることはやめておきます。
理由は、オリジナルの創作でお金をもらって日々必死に生きている方がいらっしゃるということを側で見て、知ってしまったから。

自分だけでなく、私のブログを見に来てくれる方にも楽しんで頂けて嬉しいです。
こうしてブログで公開して見てもらうだけで満足として、二次創作では
本を作って、それを販売して利益を得るということは、しないようにしようと思いました。
公式で依頼をもらうなら別ですが、個人では作らない。…残念ですけど、自分でそう決めたので。

本は、いつか自分がオリジナルの創作をした時に自費出版でも、売れなくても(笑)作ってみたいです。

せっかく、勧めてくれた方々、ごめんなさい。
私も読んでいる立場なら、本として手にいれたいな、と思う気持ちが分かりますし、
自分の書いたものをそう思って頂けて、とっても嬉しかったです。

このブログでは許されるかぎり二次小説、二次創作の漫画やイラストを書かせて頂きますね♪
「検事プリンセス」の二次小説は、みつばが妄想と作ったプロットではまだ序章段階なので、
これからも続けていきたいと思ってます。

出来たら、ショートでもストーリー漫画も更新したいな~と思ってます。


続けていくうちに「検事プリンセス」以外の二次創作も出てくるかもしれませんが。
そんな感じで、またこれからも「みつばのたまて箱」よろしくお願いします。


「検事プリンセス」の二次小説の次回作もお待たせしますが、執筆中なので、もう少々お待ち下さい。


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本日は、韓国ドラマ「検事プリンセス」のマ・ヘリ(マ検事)とソ・イヌ(ソ弁護士)の
イラストをストーリー漫画タッチ(?)で描いてみました♪…という記事です。

先日、みつばが長い間お世話になっている漫画家の師匠のアシスタントを今月も少しさせて頂いたのですが、触発されて、急に久しぶりにストーリー漫画タッチのイラストを描きたくなって、無謀にも突発的にラフを描いてしまいました。

(ちなみにみつばの今の仕事は漫画アシスタントでは無いです。時々お手伝いさせてもらいますが)


描くまでは楽しかったけど、…描いたら、やはり長期間のブランク以前の問題で、悲しくなりました。
いくら手書きからデジタルに移行したからといって、これは…(涙)

でも、これからリハビリしていけばもっと上手になるかしら?と、恥じを承知でブログにアップ。
このブログ立ち上げ当初のイラストもあまりにも…と唖然としたけど(苦笑)




ストレート髪のヘリ。



検事p「ヘリ」


…ジェニーと混同しそう…(汗)



イヌとヘリ。


検事p「イヌ×ヘリ」


…色っぽく描こうと思ったのだけど、うーん…。



そういえば、イヌ、ヘリのツーショットを見てよく思うのが、
二人が並ぶと、ヘリの顔の方が大人っぽいです。
イヌ(パク・シフさん)は童顔ということでも無いと思うのですが、
ジェニーと並んでいるとあまり思わないのですが、ヘリと並ぶと子供っぽい表情がひきたつ気がします。



…ということで、
気をとりなおして。

「検事プリンセス」は二次小説の方、頑張って書いていこうと思います♪
あと、漫画やイラストはやっぱり、コメディタッチの恵理ちゃんと仁優くんで♪

二次小説の方、またお待たせしてすみません。
もう少々お待ち下さい。



次回話もラブコメ基調で、やや大人テイスト多め…(?)かも(笑)


先日のコリアンタウン散策レポートの拍手、拍手コメントありがとうございます♪
東京に遊びにくることがありましたら、交通の便は良い場所で、
駅から降りたらすぐに観光出来るところなので、
機会があれば、是非行ってみてください。
韓国ドラマ、韓流スターにはまっている方も韓国食べ物雑貨好きな方も
旅行に行った気分で十分楽しめると思います♪

パク・シフさんファンの方も。
気分を落ち着けて(笑)グッズの店をはしごしてみてくださいね♪


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テーマ:自作イラスト(二次創作) - ジャンル:アニメ・コミック

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韓国ドラマ「検事プリンセス」のどはまりしてしまった私、みつば。
それまで、韓国や韓流スターなどにもほとんど興味が無かったのですが、
この二次創作ブログをたちあげてからの5カ月、どんどん深みにはまっていき…ついに。

コリアンタウンと言われる新大久保上陸です(笑)

…行こうと思えばいつでも行けた街ですが、それまで行く気が無かったので。

友人、知人、親戚、相方と、周囲の人から何度も噂だけは聞いていたのですが、
全く関心がなかったので「ふーん」という状態だった私。
しかし、ついに友人を誘って行って来ました♪相方に子供をあずけて。

この時、「検事プリンセス」のドラマ12話で、過去の事件記録を見て、サンテの事件までたどりついたヘリを、木陰で監視していたイヌが「ついにここまできたか…ヘリ」と思っていた声が幻聴のように聞こえてきたようでした。

「ついにここまできたか…みつば」


(笑)

とにかく、駅についた時から、びっくり。

観光客含め、人が多い。
そして、通りがずっと韓国の物を扱っている店ばかり。特に韓流グッズの店の多さにも驚き。
たくさんあったけど、どこも人で混雑。
で、待ち合わせの友人より早く着いたので、先に駅近くのショップにふらりと立ち寄ったら、
ありました!!

ソ弁護士のグッズが!!もとい…パク・シフさんグッズが(笑)
しかもいっぱい♪

落ちつけ、落ちつけ自分!!私が夢中になっているのはソ弁護士(ソ・イヌ)だから。
まず、そこを自分の中で整理して落ちつこう!!と心の中で言ってたのですが…。

さっそく数点グッズをお買い上げ(苦笑)

そして、友人と合流して、まずランチに。

相方(旦那)が1度行って、美味しかったというサムギョクサルの店を予約していたので、そこでコースを頂きました♪初めて食べたけど、すごく美味しくてボリュームも満点でした♪
他の韓国料理もいつか食べてみたいな~と思いつつ、とりあえず、コリアンタウンをフラフラ散策…というか、

ほとんど、韓流スターグッズの店をはしごしただけです(苦笑)

パク・シフさんのグッズも沢山ありました♪

マグカップ、タンブラー、デジタル時計、クリアファイル、シール、写真、マグネット、ポスター、タオル、ストラップに、DVDケース、靴下♪…など他にもいっぱいetc

もちろん、ドラマのDVDやサントラOSTも。

検事プリンセスのOSTはもちろん♪パク・シフさん出演の他のドラマ「逆転の女王」「イルジメ」「姫の男」のOSTも。

はしごをするうちに、店のグッズの中でパク・シフさんを一瞬で見つけてしまうまでに♪
友人に「動体視力があがってる」と言われるほどに(笑)

雑貨等の店では、韓国の食べ物も他で買うより安くいっぱいありました♪
お菓子やみつばがはまった辛ラーメンも激安!!
あの、かたつむり成分入りの化粧品や、化粧水がしみこんだ種類豊富なフェイスマスクも安!!
いく先々の店でいっぱいありましたが、店によって値段が違うので、一番安いところをチェックして購入するのがいいかもしれません♪

その後、ティータイムに行ったのが、「コーヒープリンス3号店

韓国ドラマ「コーヒープリンス1号店」から生まれたお店だと思うのですが、
…となると、店員さんがイケメンぞろいということですね♪2号店、3号店、4号店と、階は違うのですが、とにかく混雑してました。そして、98パーセント客は女性。

↓こちらがみつばがその時に注文したものの画像♪
デザートはMサイズ。結構ボリュームありました。


コーヒープリンスメニュー


ゆっくりお茶をしている間に、時間は終了。
でも、駅に向かう通りにも韓流スターグッズの店があったので、寄り道(笑)
「楽しかった~」というみつばに「買い物しているみつばの顔を見ているのが楽しかったよ」と友人に言われました。
ほとんど私につきあわせちゃってごめんなさい。

そんなこんなで、初めてのコリアンタウン1日体験は終了しました。
落ちつけ、自分。と言い聞かせながらも、結局、みつばが買ったソ弁護士…じゃなかった(笑)パク・シフさんグッズは、計6点。


全然落ちついてないから!!自分(汗)


「落ちついて。とにかく使えるものを買おう」と心に決めて選んでみつばの買ったグッズはこちら。

まず。

パク・シフさん2012年カレンダー。
パク・シフさんの画像がいっぱいはいったカレンダー。
…うん。これは来年使える♪

パク・シフさんのボールペン(5本入り)
全部違う写真♪
…ボールペンは何本あってもいいもんね♪

パク・シフさんのカードケース
…えっと、何いれよう…SUIKA…?
結構しっかりした作りのカードケース♪たくさんカードが入ります。

シフ(パク・シフ)が紹介する韓国旅行(簡単な会話BOOK)
他のスターの方のと内容は同じ。表紙や最初の数十ページほどにパク・シフさんの画像が♪
最近のものや、イヌの画像も♪
韓国旅行に役立ちそうな情報、ソウルの地下鉄マップも♪
…二次小説書く上で文化を学ぶのは大事だもんね。うんうん。

パク・シフと一緒に学ぶ韓国語
韓国語の勉強帳。こちらも表紙や中にシフさんの画像が。イヌもいます♪
…韓国語を知っておくのも二次小説書く上で……???
パク・シフに会ったら話してみようコーナーは練習必然!(爆)

パク・シフコレクションBOOK
とにかく、ソ弁護士(イヌ)の画像多しなシフさんの写真集。
…ヨンシク(逆転の女王のパク・シフさんの役)も少しあったけど、ほとんどイヌの画像♪
買うしかないっしょ?

ネットショップで、ちょっと見たことあったのだけど、
それより種類が豊富で、安かったです。

えーっと、使えるかどうかは別として大満足な買い物でした♪

さて、これから、このグッズを見ながら、これを励みに、
「検事プリンセス」の二次創作、ますますヒートアップさせられるかも♪
…ヒートアップしたのはみつばの頭の中だけかもしれませんが(笑)

以上。みつばの新大久保「コリアンタウンレポート」でした♪
(…ほとんど、パク・シフさんグッズレポートだった気も)

追記:朝、さっそく、パク・シフさんのコレクションBOOKを眺めて、
「おはよう♪イヌ。今日はいい天気だね」と話しかけるみつば。

ドラマ14話のイヌの「重症だな」という言葉が聞こえてきそう(笑)


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今日は携帯更新です。

昨日の私の結婚記念日祝のコメントを頂きまして、ありがとうございました。

昨夜から今日も1日中外出していました。

詳細は後日のブログで書くかもしれませんが、韓国ドラマ「検事プリンセス」にはまるあまり、ついにこんな事を!…というようなことをしてました。。。 二次小説に役立つかな…?(苦笑)


…という事で今日は取り急ぎの雑記携帯更新でした♪
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「検事プリンセス」の登場人物のわき役の中で私が気にいっているのは、
ソ・イヌの長年の親友というジェニー・アンという女性♪

美人、スタイルばつぐん、有能(国際弁護士)。
イヌとずっと一緒にいて、陰ひなたになって支えたり、つくしてきた女性。

地上波でドラマを見ている時、ジェニーとイヌの関係が「親友」という言葉だけで、
とにかく疑問だったみつば。

親友といっても男女で、しかも息がぴったりで、おまけにイヌの計画のために
アメリカからわざわざ韓国までくっついてくるなんて、ただの親友にしてはおかしい。
…とか思って最初ブログを立ち上げた頃にも書いたことがあったのだけど、
その時の記事はこちら。(笑)
あとで、「ジェニーはイヌを愛してるそうです」というコメントをもらいました。

さらに、のちのち、買ったDVDを見直していたら、収録されていたインタビューで、
ジェニー・アン役の女優さんが、「私の役は、ソ弁護士(イヌ)を愛しているけど、友人という関係を壊すことを恐れて告白できない女性」と言ってました。なので、公式設定はそういうキャラだったということ。
…DVDのインタビュー、私、イヌ役パク・シフさんとヘリ役キム・ソヨンさんしか見てなかったもので気づかなかったの(苦笑)

そういう目で見ると、地上波では良く分からなかったジェニーの行動や思いも一応ノーカットのDVDを見ると、そこかしこに細かく現れているシーンがあるのね。(地上波でかなりカットされている)

たとえば、10話。ヘリのテラスでの検察庁メンバーでのパーティー。
ヘリが、イヌにキムチをゆずってもらいに部屋を訪ねると、ジェニーがでてきて、
「イヌは今シャワー中です」と言うの。

あれ、DVDでは、その後、イヌがジェニーのためにテイクアウトの食事を外に買いに行っていたことが分かるのだけど、地上波でカットされていたものだから、見ていた私は思わず。

「え・・・まじで?」と固まってました。イヌとジェニーがそういう関係(恋人じゃないにしても、そういう事はやっちゃう仲なんだ…)と大人の妄想で思いこんでました(笑)

結局、ジェニーの噓だったわけだけど、普通に「外出してる」じゃなくて、「シャワーを浴びている」とヘリに言ったのは、ヘリをけん制していたのね。
普通のメロドラマだったら、こういう意地悪する美女は私は大嫌いなのだけど、ジェニーに関しては、なぜか許せたの。

のちに、13話で、すっかりイヌの素情を知って、やけになって、ユナの店でショッピングでうさを晴らそうとするヘリの元にジェニーが来るのね。(ここもカットされてた)
それで、「二人して私をからかっていたのね」と怒るヘリに、ジェニーが、きつい言葉を浴びせるのね。
「あなたのその贅沢の影にイヌの苦労した年月がある」と。

さらに、15話で、事件を封印してアメリカに戻ろうと言うイヌに、ジェニーが、ヘリを訪ねて、
「イヌに愛してるって言った?」と問い詰めるシーン。「言った」というヘリに
「イヌにつくす気もないくせに告白だけしたの」と怒るジェニー。

ずっとイヌの事を愛して、つくしてきたジェニーだからこそ、ヘリの事が許せないという気持ちが分かるの。それに言っていることは正しいし、全部イヌを想っての言葉だから。

しかも、ヘリって、最初はただのおバカそうに見える金持ちの我儘美女だったし、何より、イヌの親のカタキの娘という立場。そんなヘリに愛しているイヌの心が奪われていく様子を見ているなんて…辛すぎるよね。

イヌが潜入捜査でケガをした時も手当てしたり、イヌの計画のためにコ・マンチョルを逮捕させる細工をしたり、酔った時は、家に泊めようとしたり、計画の前日はイヌの部屋に泊まったり…。

とにかく、こんな風に韓国で1年もつくしてきたわけでしょう?

じつは、公式設定でも、ジェニーが韓国に来た理由として、イヌのサポートだけではないということらしいのです。それはいずれ、二次小説の中でも書くつもりなのですが、他に理由がなかったら、イヌだけの為だったら確かにちょっとすごいですよね。
普通、ここまでされたらイヌだってジェニーの気持ちに気づくはずです。

…いや、気づいていたと私は思うの。私の見解だけど。

ずっと側にいて、一度くらい、ジェニーのこと女として見たことあったと思うのね。

それをほのめかした会話が7話。ヘリに作ってあげた弁当の残りをジェニーに食べさせてあげてるイヌ。
「君にも(手料理)作ってあげたことあっただろう」のイヌに
「私を女として見ていたことがあったの?」というジェニー。

…という会話で、ずっと近くにいたけど、男女の関係では無いよ…ということを視聴者に印象づけるシーンだったみたいだけど、イヌは、ジェニーのこと女として意識したことはあったと思うのね。
でも、ジェニーほどではないけど、友人としての関係を壊すほどは踏み切れなかったのかも。と考えました。他にも理由は考えられたのだけど、そこの所はまた二次小説の中で語らせて頂きます(←こればっかりですみません(笑))

友情と恋愛の中間みたいな位置だったのかな…。

それにほら、息はぴったりの二人だったけど、
信頼はしていたけど、ジェニーと一緒にいるイヌって、フッと笑うことはあっても、
ヘリと一緒にいる時みたいな楽しそうな笑顔は無かったでしょ?それにどこかやはり冷たい印象。
ジェニーの前で自分を偽らないで自然体でいられたって言えばそうなんだけど、どこかクールな感じで、イヌの中の明るい部分を引き出す感じでは無かったジェニー。
おそらく、恋人としてつきあったとしたら、あまり長続きしなかったんじゃないかしら…?

それでですね、16話で、イヌとジェニーは一緒にアメリカに帰ったあと、
「1年の間に、イヌとジェニーが1度くらいは割り切った男女の関係になったのでは?」という同じようなコメントを何人もの方から頂いたのですが、みつばも妄想したことあります(笑)みんな考えること一緒ですね♪
それに、はっきり言ってお似合いなんですもの。イヌとジェニー。
体格的なものかもしれませんが、二人の体の相性も良さそうな気が…(大人妄想でごめんなさい)

でも、

これもはっきり無いと思います。あくまで私の意見ですが。

無いと思うというか、大人の妄想ではあり得ても、みつばのに二次小説の中の乙女モード的にそれは許せないから(笑)

それに理由としては、ジェニーの言っていたように、イヌはアメリカですっかり変わってしまって、
仕事ばかりして友人とも会わず、女もよせつけないと言ってたこと。
友人というのは、おそらくジェニーも含むのだと思います。ユニークな面もあったイヌがすっかり人間が変わったということ。おそらくヘリの事を想うあまり。
なので、自暴自棄になったとしても、そのはけ口を寄りにもよって大切な友人のジェニーには求めないと思うの。
でも…もし、なんだけど、ジェニーが、時と場合をうまく利用して、イヌに近づいて慰める感じで誘いをかけていたりしたら、「押しに弱い」イヌとしては、ひょっとしたら流されたかもしれない(苦笑)

ただ、そこで、私のジェニーの人物考察から述べると、ジェニーはそんなことをしない女性、いえ、出来ない女性だと思うの。

だってずっとイヌへの想いを胸に秘めて、イヌの事を本当に大切に思って、イヌとヘリが愛し合っていると知って、むしろ協力するような事までしたジェニーだから、のちのち、イヌも自分も苦しむような事をしないと思う。
女としての欲より愛する気持ちを大切にする。それくらい頭が良くて、性格もいい女性なのがジェニーだと思うの。

なんだか、主役のヘリのことよりジェニーのことに熱く語るみつばですが(笑)
はっきり言って、たしかにドラマをしっかり見直すと、ヘリのイヌを想う気持ちも切ないけど、それより、ジェニーの愛が本当に深いので、同じ女として感動すらするの。
…でも、イヌとどうこうなるのは嫌(苦笑)

公式設定で、実は1年後にイヌが韓国に戻る理由として、ジェニーが自分の恋人を紹介するから~と言って連れてくるという話もあったということを原作者さんが言っていたようです。
それは、ジェニーにも新しい人生を用意してあげたかったから、ともおっしゃっていたようです。

私もジェニーには幸せになって欲しいです。

原作者さんが考えたようにかは分かりませんが、みつばなりに二次小説でジェニーの今後を書いていこうと思います。

…そんな感じで、「検事プリンセス」の二次小説次回作、ジェニー主役の「弁護士プリンセス」ではありませんが、その伏線がはってあるので、ちょっと気にとめて読んでみてくださいね♪

…と予告をしておいて、小説をまだ更新出来ずにすみません。

「イヌの誕生日」への沢山の拍手、拍手コメントありがとうございます。
とてもお待たせしましたが、ドラマの録画や、動画で、ヘリとイヌを見直していたら、書いていたものに違和感を感じて、思い切ってほとんど書きなおしました。でも、変えて良かったと思ってます。

短編みたいに突発的に書きあげてしまう内容はともかく、一応シリーズとして書いている
「検事プリンセス」の二次小説の方は、今後の伏線や流れもあって、私なりに熟考してます。
プロット(話のあらすじ、脚本)は、かなり先まで作っているので、あとは、書きあげるだけなのですが、今回のように、プロット自体を変更することもあるかもしれません。
その為、小説の更新がゆっくりになってしまいますが、どうかよろしくお願いします。

話に悩むことはあっても、とっても楽しんで書かせてもらってます♪
コメントはもちろん、拍手だけでもとても励まされてます。ありがとうございます。
いつ、次回作を更新出来るかはっきり言えないのですが、もう少しお待ちください。


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「イヌの誕生日」最終話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降の続きをみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。

このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。




イヌの誕生日(最終話)




花札を始めたヘリとイヌ。

負けた方は勝った方の質問に絶対に答えるという誓約のもとの真剣勝負。

先に5回勝った方の勝ちというルールだったが、
勝負は互角のように見えた。

勝負は4対4の引き分けから次に勝った方が勝ちというところで


「くやしいっ」

ヘリが手持ちの花札を放り出してテーブルの上に顔をつっぷした。

…負けちゃったわ。

勝負はイヌの勝ちだった。

「おしかったな」イヌが余裕の表情で花札をまとめていた。

「どうして?私暗記力だけは自信があるのに」
手持ちのカードから、相手の手のうちを読むことだって可能だったのに。

「場数の問題だよ。ヘリ。君よりこういうゲームは僕の方がやり慣れてる」

そう飄々と答えるイヌをジトリとヘリが睨んだ。

「…違法なゲームをいっぱいしてきたんでしょ」
きっと潜入捜査以外でも遊びでやってきたに違いないわ。

納得がいかない顔をしているヘリにイヌがおどけたように肩をすくめた。

「負け惜しみを言う前にやることあるだろ?ほら、出して。誓約書」

「ん~~~~」

ヘリは、自分のお尻の下にひいていた誓約書の封筒を、渋々取り出した。
それでも、イヌの方に差し出すのをためらっていると、
身をのりだしてきたイヌにアッという間にかっさらわれてしまった。

「何するのよ!」

あわてて奪い返そうとするヘリにイヌが封筒を高くかかげてヒラヒラと振った。

「約束だろう?約束はしっかり守ってもらわないとな。検事さん」

「悪徳弁護士!」

「なんとでも言ってくれ。イカサマはしてないからな。これは正当報酬だ」

さて、何が書かれているのかな?

ウキウキしたような声で言いながら、イヌは、実に楽しそうにヘリから奪った封筒の封をきった。

そんなイヌをヘリはソファの上のクッションを一つとって、顔を隠すように抱きしめて、
身を縮こまらせながら見ていた。

カサカサと便せんを開いて、その中に目を通したイヌは、
すぐに面白そうな表情をした後、チラリとヘリをのぞき見た。

「…へえ。これが君が一番『恋人としたい』こと」

「…あのね。言い訳を聞いてくれる?」

ヘリが、クッションから目だけ出して、ほとんど羞恥心で消え入りそうになった小さい声で言った。

「言ってみて」
…一応聞いてやる。という、イヌの完全に上手を取った尊大な態度に、
ヘリは拗ねたような上目づかいでイヌを見ながら言った。

「それね、『恋人としたい33のリスト』って、私がティーンエージャーのまだ、何も知らなかった時につくったものなの。ほら、私ってその頃勉強ばかりしていた時期だったから、恋愛のこととか想像だけの世界だったわけじゃない?だから、自分の願望っていうか、妄想みたいなものが多くって。それに、同級生の女子達が話している事とかを盗み聞いて、楽しそうって思ったこともあってね。今の自分がやりたいことじゃないのよ。それ、分かってくれるわよね?」

「…分かるが」笑いをかみしめたようにイヌが言った。

「君は本当に、こういう時特に饒舌になるな」

何かを必死に弁解したり、誤魔化したりするときに。

「だって…」
…ずごく恥ずかしいんだもの。よりにもよって、イヌに知られてしまったことが。

ゲームの勝負の約束だったから仕方がないけど。

「…もういいでしょう?その便せん返してよ」

ヘリが言った。

「いいよ。もう中味は頭の中に焼き付けたからね」
イヌがヘリに便せんを渡した。

その便せんをひったくるように取るとヘリはビリビリと紙を細かく破って、ごみ箱に捨てた。

そして、恨めしそうに未練たっぷりに、イヌがズボンの後ろポケットにいれている封筒の方に目をやった。

…知りたかったな。

「もう一回勝負する?」
ヘリの心を読んでイヌが楽しそうに言った。

「…してもいいけど、もう賭けはしない」
…今はイヌに勝つ気がしないもの。もっと腕を磨いてから再勝負するわ。

「じゃあ」

イヌが、ヘリの方ににじりよってきた。

「今度は僕のやりたいゲームをやっていいか?」

「いいわよ。もちろん。何?トランプ?」

首をかしげて、トランプの箱を出そうとするヘリの手にイヌの手が重なった。
イヌが首を振ったあと、ヘリの顔にさらに顔を近づけた。

「違う。僕のやりたいのは『大人』のゲームだ。なんだと思う?当ててみて」

イヌの熱っぽい視線と、少し低くなった声色に、ヘリは、大仰に溜息をついて苦笑した。

「それ、いつもやっている『ゲーム』のことでしょ?」

「正解。さすが記憶力のいいマ検事さん」

「記憶力とは関係ないわ。これも『場数』の問題でしょ?」

ヘリの答えにイヌが声を出して愉快そうに笑った。

そして、ヘリの体を手で引き寄せると、座ったままの状態でそっと抱きしめた。
さらに、耳元に唇をよせ、低めの声で囁く。

「『恋人としたい33のリスト』のやつ。あれ、今夜は完全には再現できないが、“途中”からなら可能だろ?」

「・・・・・・」

無言で、うつむきかげんにイヌの肩口に顔を伏せたままのヘリの横顔に軽いキスを落とすと、イヌは、そのままヘリの体を床に倒した。

戸惑いつつも、次の展開を予想して恥ずかしそうに上気したヘリの美しい顔に、イヌは、ますます煽られている自分を自覚した。

…せっかくの君のパーティーの企画にそって、もう少し真面目にゲームを楽しんでいたい思いもあったけど…。
君があまりにも可愛いことばかりしてくれるから、招待カードを渡された時から、こうしたくてたまらない気持ちがもう押さえられそうもないよ。

「…誕生日パーティーをしてくれた恋人と一緒にしてもいいか?さっきのリスト」

そう言って、体を床の横たえたヘリの上に覆いかぶさるように、床に両手をついたイヌが見降ろしている。
その表情は子供のように無邪気で楽しそうだったが、目だけは真面目な大人の男になっていることにヘリは気づいていた。

「…もう…」

苦笑しながら、ヘリは、「…本当にしょうがない人」とつぶやいた。

…いつも質問に答えなくても実行するくせに。と思いながらも、承諾の返事のかわりにイヌの頬に手を置いて、自分の方に顔を引き寄せると、その唇を自分のそれで塞いだヘリだった。



しばらく時がすぎて、


ソファ近くの床の上に衣服を脱ぎ散らかしたまま、
ヘリとイヌはベッドの上で体を重ねた余韻にひたりつつ、毛布の中で体を寄り添い合っていた。

イヌがヘリの汗ばんだ髪の毛を手で優しく撫でていた。

「楽しかったよ。誕生日パーティー」

イヌが言った。

イヌの肩に頭をもたれて、まだ少し早い動悸をおさえるように息をしていたヘリは、そっとイヌの顔を見上げた。

「…良かったわ。でも、ラストがちょっと予定外だったわね」

「そうか?」イヌが面白そうな声で答えた。
…いつもの予想通りじゃないのか?

「そうじゃなくて…」ヘリが、恥ずかしそうに、頬を膨らませた。

「ゲームのこと。私のイメージだと、もっと和気あいあいでやるようなゲームだったのよ」

「和気あいあいだっただろ?」

「そうなんだけど、もっとこう、家族でやるような…」

そう言いかけて、ヘリは、ハッとして口をつぐんだ。
つい“家族”という言葉を出してしまったことに、ヘリは、気まずそうにそっとイヌの顔色をうかがった。

イヌがジッとヘリを見つめていた。

「…ごめんなさい」ヘリが、目を伏せた。

「どうして、謝るんだ?」

「だって…」

戸惑ったように目を泳がすヘリの頬に手を置いたイヌは、ヘリの顔を自分の方に向かせた。

「ヘリ、君が企画してくれた、今夜の僕の誕生日パーティーはとても楽しかったよ」
…お世辞じゃない。
ヘリは無言でイヌを揺れる瞳で見つめていた。

「それに、嬉しかった」

イヌが微笑んだ。

「…昔、両親と一緒に祝った誕生日のようだった」

両親がまだ生きていて韓国で一緒に暮らしていた頃の誕生日。
優しい父がいて、明るい母がいて、自分の家で、手作りの料理の食卓を囲んで、

『おめでとう、イヌ』そう、言われる記念日。

イヌの言葉に、ヘリは自分の思惑がイヌに見透かされていた事を知った。
分かっていて、一緒に自分の企画したパーティーの内容に知らないふりでつきあってくれていたイヌの気持ちを思って、ヘリは泣きそうになった。

「…イヌ」

「だから、謝らないでくれ。ヘリ」

イヌが、ヘリの頬の輪郭をなぞるように手で撫でた。

「こんなに、自分の誕生日が楽しいと思ったのも、パーティーを心待ちにしたのも、久しぶりだった。なにより…」

イヌは、ヘリの体を抱きよせた。

「こうして、君と一緒に祝えたことが嬉しいから」

自分の思いと同じことを言って、
自分を慰めてくれるようなイヌの温かい言葉に、ヘリは本当に泣きたい気持ちになってきた。

そして、自分の思いをボロボロと吐露した。

「…私ね、イヌに何かしてあげたかったの。お金で買えるプレゼントや食事以外で、自分が出来ることはないかな?って。でも、結局出来なかった。料理はほとんど失敗しちゃったから…」

「じゅうぶん、君はしてくれたよ。…わかめスープも美味しかった」

イヌが微笑んで言った。

…ヘリの言葉でヘリの真意に気づいたあの時。

不覚にも涙がこぼれてしまった自分に驚いて、そして理解した。

ヘリと一緒にいて、自分が感情的な人間に変わってしまったんじゃない。

僕は、もともとこういう人間だった。

16年前の事件の時決意したこと。『泣かない』と。
長い間自分自身を欺いて、おし殺して生きてきた。だから忘れていたけれど。

ようやく、今日の誕生日で気づいた。

自分が“本当の”ソ・イヌに戻ろうとしていることを。…ヘリのおかげで。

この誕生日に、僕は生まれ変わることが出来るのかもしれない、と思った。
君がこの先もずっと側にいてくれるなら、僕は―――。


「…ほんとに、そう思ってくれる?」まだ遠慮がちに聞くヘリにイヌはうなずいた。

「次までにもう少し料理の腕をあげてくれるともっと嬉しいけどな」

イヌの言葉に、ヘリは、肩身が狭そうに首をすくめた。

「これから善処するわ」

「楽しみにしてるよ」

そして、ヘリとイヌは顔を見合わせて笑った。

「ヘリ」

「ん?」

イヌが、フッと目を細めて微笑んだ。

「誕生日パーティーをしてくれた君にお礼に渡したいものがある」

「何?」

イヌが、先ほど花札をしていた付近の床の上に散乱している自分の衣服を指さした。

「さっきの封筒、君にあげるよ」

「え…?」

ヘリは、驚いて、上半身を起こした。

さきほどの花札の賭けでイヌが書いたものが入っている封筒。
イヌが自分をいつから好きだったか―の答えが書かれているはずの便せんが入っている。

「…見ていいの?」…賭けで負けたのに?

「ああ、いいよ」イヌがうなずいた。

「ただし、僕のいない所で見てくれ。あと、見た後にその事についてもう僕に追及しないと約束してくれるならいいよ」

「ええ、約束するわ」

パアっと顔を輝かせて、ヘリは力強くうなずくと、イヌの頬にキスをした。

「ありがと。イヌ」

ヘリは、そのまま起き上ると、ベッド近くに置いていた丈が長めのカーディガンをはおりスタスタとリビングを横切ると、ソファ周辺に散らばったイヌと自分の衣服を拾い集めた。そして、イヌのズボンのポケットに入っていた封筒を取り出した。

「あとで見ろよ」ベッドの上で念を押すように声をかけるイヌに「わかっているわ」と言って、ヘリは衣服を畳んで、ベッドのサイドボードの上に重ねた。

「私、ついでにシャワーをあびてくるわね」

「ああ」イヌが欠伸をして、手を振った。

ヘリは、そそくさとバスルームに入った。

シャワーをあびながら、ヘリは、上機嫌で鼻歌を歌っていた。

…料理は失敗しちゃったけど、イヌに喜んでもらえたから、パーティーは成功よね。
でも、次はもっとしっかり企画しておかなくちゃ。
料理の腕もあげることもそうだけど、来年はもっと賑やかなものはどうかしら?
イヌの知り合いや、ジェニーさんや友人も呼んで、ママやパパ…は来るかは分からないけど、大人数でやるのもいいかもしれない。

ヘリはそんな事を考えながら、バスルームをあとにした。

「イヌ、バスルーム空いたわよ」

そう言って、髪の毛をタオルで拭きながらベッドの所に戻ってきたヘリは、
静かな寝息をたてて眠っているイヌの姿を認めた。

「…今日、法廷の仕事だったから疲れたのね」

そう小声でつぶやいたヘリは、そっと毛布を引き上げて、ベッドの上でむき出しになっていたイヌの裸の上半身の肩までかけてあげた。

そして、自分の顔の肌の手入れをするために鏡台の前に座った。
化粧水を肌にはたきながら、ふと、ヘリは、ベッドのサイドボードの上においた、イヌの書いた封筒に目をやった。

…あれ、今見てもいいかしら?

自分のいないところで見ろってイヌは言っていたけど、今寝ているわけだから、一緒よね?

ヘリはそう自分に言い訳しながら、そおっと、ベッドの方に忍び寄ると、封筒をとって、
再び鏡台の前に戻った。

封筒の表には、『内容には嘘偽りのないことを誓約する』と書かれている。

ヘリは、音をたてないようにゆっくりと封筒の中に入っていた便せんを開いた。

…さあ、なんて書いてあるのかしら?

ヘリは、ドキドキと大きくなる鼓動が眠っているイヌに聞こえないかビクビクしながら、便せんをのぞきこんだ。

なかには…。

『愛している』

という文字。

…え?これだけ?

ヘリはキョトンとして、便せんを見つめた。

「…私の質問の答えじゃないわ。イヌったらやっぱり私を騙す気でいたのね」

不服そうに頬を膨らませてブツブツと小さくつぶやきながら紙を裏返すヘリ。

そこには、もう一行文字が書かれていた。

それを見たヘリは、息を飲んで、しばらくジッと便せんに目を落としていた。
そして、ベッドで眠っているイヌの方を振り返った。


「イヌ…」

…私の方が誕生日プレゼントをもらったみたいね。


ヘリは顔をほころばせると、便せんを丁寧に折りたたみ、封筒にいれて、鏡台の引き出しの中にしまった。

そして、明かりを落とすと、ベッドのところに戻り、毛布をもちあげると、そおっと、イヌの側に潜り込んだ。

スタンドランプのほのかな明かりに照らされた、枕に頭をもたれさせ、無防備に眠るイヌの顔を、ヘリは、ジッと見つめた。

いつも、ヘリの方が先に眠ることが多く、朝もイヌの方が早く起きることが多いから、イヌの寝顔を見ることは珍しいけど。

「…子供みたいな顔してる」

ヘリは、母親が眠っている小さな子供にするように、イヌの頭を優しく優しく手で撫でた。

そして、小さな声で囁いた。

「誕生日、おめでとう。ソ・イヌ。こうしてあなたに会えたことがとても嬉しいの。
…生まれてきてくれてありがとう」

眠ったままの安らかな表情のイヌに、ヘリは微笑むと、イヌの額にキスして、ベッドのサイドボードのスタンドランプの明かりを落とした。
そして、イヌの体に寄りそうと、そっと目を閉じて、イヌの後を追って夢路に入って行った。



…ヘリの鏡台の引き出しの中。

イヌが書いた封筒の中の便せんには一言『愛している』の文字。

その裏には、こう書かれていた。



『マ・ヘリへ。 僕が生まれて初めて書くラブレターだ。 ソ・イヌ』




(イヌの誕生日終わり)



「イヌの誕生日」への拍手、拍手コメントありがとうございました。
今後の話の伏線があるので、いつか、ああ、これか~と思いだして頂けるといいなと思います。
今回はほのぼのした話になりました。「100日記念日」もほのぼのしてましたが、
後半、ちょっとアレな感じで(苦笑)

あと、結局ヘリの「恋人としたい33のリスト」の内容が、不明瞭になってますが、
(なんとなく想像はできますが)いずれ二次小説の「恋人としたい33のリスト2」で
書きたいと思ってます♪

記念日のお祝いって、毎回プレゼント選び、皆どうしているのかしら?って思ったりします。
どうでも良いことですが、明日、みつばは結婚記念日です(どうでも良くはないですね(笑))
コブつきなので、新婚の時のような甘い雰囲気で…というわけにはいかず、家族団らんの外食予定です。
結婚して、子供のいる生活。これはこれで楽しいですが、恋人期間でしかできない、味わえないことも沢山あると思うので、やっぱりヘリとイヌにはしばらく恋人を楽しんでいて欲しい気がします♪


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「イヌの誕生日」第4話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降の続きをみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。

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イヌの誕生日(4話)





食事を終えたあと、

ヘリの母親エジャの作ったケーキの上の蝋燭の火を吹き消したイヌに、
ヘリは子供のようにはしゃいで手をたたいた。

「年の数ほど蝋燭は立てるのは難しかったから、数字の形の蝋燭をさしたのよ」

「へえ、君の誕生日の時もそうなのか?」

イヌの質問に、ヘリは笑って首をふった。

「子供のころはケーキに年の数だけさしたわ。でも、年頃になって、ちょっとダイエットで体に気をつかうようになってからは、ケーキじゃなくて…」

ヘリは、酒の入ったグラスを掲げた。

「お酒の入ったグラスを年の数だけ並べていたの」
…グラスに入った酒の種類も年の数だけあるのよ。

「マ・ヘリらしいな」ヘリの答えにイヌが笑った。
…それだけ多いとケーキよりむしろカロリーも高そうに思えるが。

「じゃあ、君の誕生日を今度祝う時は、僕もそうしよう」

イヌの言葉にヘリが、少し驚いたような顔をした。
そして、まだ先だけど…、という言葉を飲みこんで、コクリとうなずいた。

「楽しみにしてる」

…それまで、ずっと一緒にいる。そう約束したような言葉だった。

先ほど自分もイヌに言った「来年も誕生日を祝う」ということは、何も考えずに口から出た言葉だったが、こうしてイヌの方から言われると、なんだか無償に照れくさい気持ちになった。


その後、ケーキも切り分けて、食べ終え、食後のコーヒーも飲んだ後、
イヌは、すっかり満足そうな顔をしていた。

「どれもとても、美味しかったよ。君のお母さんの料理は本当に上手だな」
イヌの言葉に嬉しそうにうなずいて「ママが喜ぶわ」と言って、ヘリは、テーブルの上の片付けを始めた。

「イヌは、部屋のソファに座って休んでいてちょうだい。もし眠かったらベッドで先に寝ていてもいいわよ。今日は法廷に立って疲れているでしょう?」

ヘリの気遣いにイヌは微笑みながらも、立ちあがって、ヘリと一緒に片付けを始めた。

「イヌったら、本当にいいのよ?」
…誕生日の主役にこんなことさせられないわ。

イヌの行動に戸惑ったヘリが制止するように、イヌの手に自分の手をおいた。

「いいんだよ。僕がやりたいんだ」
イヌは、チラリとヘリの手を見た。…この手じゃ洗い物をすると傷や火傷が痛むだろう。

「それに…」イヌが続けた。

「自分の誕生日の時も母の片付けを手伝っていたからね。今日は、ヘリと一緒に片付けをしたい。いいか?」

イヌの言葉にヘリは、ハッとしたように、イヌの顔を見つめた。
イヌの自分を見つめる温かい眼差しにヘリは、トクンと胸が熱くなって、うなずいた。

「いいわよ。一緒に片付けましょう。さっさと終わらせて、次のメニューをこなさなくっちゃね」

「そうだな。それが楽しみだ」

イヌが言って、ヘリと顔を見合わせると同時に笑った。

二人で、テラスのテーブルの上の食器をキッチンに運び、
カウンターに並んで洗い物や片付けを終えた後、
ヘリはお茶のはいったティーポットとカップをソファ前のローテーブルの上においた。

そして、イヌをソファに座らせると、いたずらっぽく片目をつぶってみせた。

「じゃあ、本日のメインイベントよ。イヌ」

「あれ?メインイベントはこの後のゲームじゃないのか?」

からかうようなイヌの言葉に、「ぶーっ」とヘリは、言うと、後ろ手にしていた手をイヌの前に出した。手の中には綺麗にラッピングされた小さめの箱があった。

「プレゼント贈呈は、誕生日パーティーのメインイベントでしょ?どうぞ、イヌ。マ・ヘリからの誕生日プレゼントよ」

「うわっ。なんだろうな?ドキドキするよ」

わざと、驚いたように、イヌは目を丸くしてみせて、ヘリから、うやうやしく箱を受け取った。
そしてかけられていたリボンをはずし、ゆっくりと丁寧に包装紙をはずしていった。

箱のふたをあけて、さらに中に入っていた入れ物の蓋をあけたイヌは、
お?っという正直本当に驚いたような、そして嬉しそうな顔をした。

「ネクタイピンか」

それは、派手さは無いが、質の良い材質と精巧な細工とつくりで、ひと目で良い物だと分かるネクタイピンだった。

「この前の100日記念日に私があなたにあげたネクタイを、『変なこと』に使わずに、しっかり服に留めておけるように選んだのよ」

100日記念日の夜に、イヌがヘリにしたこと(ヘリの両手首を後ろ手にネクタイでしばったこと)を思い出して、ヘリは少し頬を染めながら、気恥かしそうにわざとそっけない調子で言った。

「なるほど」イヌが笑った。そして、素直に礼をのべた。

「…気にいったよ。ありがとう。大事にするよ」

「ええ」イヌの返事にヘリが嬉しそうにうなずいた。

…正直、あなたへの誕生日プレゼントに何を贈ればいいか悩んだの。
本当は、何が欲しいのか直接聞いて買ってあげたかった。でも、今の私にはお金がないから、きっとあなたは遠慮すると思って。

だから、これを選んだ。

ネクタイ同様、私のいない時も所も、イヌと一緒にいてくれる、イヌの体の近くに留まっていてくれるものだと思ったから…。

でも…。

「イヌ、これは、2つ目のプレゼントよ。実はメインのプレゼントがまだあるの」

「え?まだプレゼントしてくれるのか?」

イヌの意外そうな声にヘリが企みがうまくいった子供のようなワクワクした顔をして、サイドボードの上に隠してあったものを取り出した。

「はい、これ」

「ん?…」

ヘリに手渡されたものを不思議そうに見つめるイヌ。

それは、綺麗な模様が描かれてはいたが、うすっぺらいただの封筒のようだった。

「これは?」しげしげと、封筒を手の中でまわしながら眺めるイヌに「開けてみて」ヘリが嬉しそうに言った。

イヌが、封筒をあけると中に折りたたまれた便せんが入っていた。

その便せんをひらくと…。

ヘリが、待ち切れないように言った。

「スペシャル、ワンダーウーマン利用券よ」

ヘリが1年前にイヌに渡した「ワンダーウーマン利用券」。
1度だけ、どんな時でも(午前2時以降は駄目等の条件はあったが)呼ばれたらかけつけるという券だった。

便せんには、やはり、前と同じ条件が書かれていた。

「前と一体何が違うんだ?」面白そうにイヌが聞いた。
…スペシャルがついているが?

「それはね、ワンダーウーマン券は、私が使いたい時に使うものだったけど、スペシャル、ワンダーウーマン利用券は、本当にもらった人だけが使用できる券なのよ」

本来、ワンダーウーマン利用券はそうした物のはずで、ヘリの方が勝手にルールを作って、今年再会した時にイヌに使わせたのだったが…。

イヌが苦笑しながら言った。
「じゃあ、この券は、本当に僕だけが使えるってわけだ。君の都合でも使えないと?」

「そういうこと。でも条件はかわらないわよ。あと、効力は無期限だけど、使用出来るのは1回だけよ」
…いつ使うのかよく考えて使用してね。

「わかった」ヘリの言葉にイヌがうなずいて、便せんを丁寧にたたんで封筒に戻した。
「ありがたく頂いておくよ。確かに大判振る舞いな贈り物だ」

君を僕の都合で自由に呼び出せる券なんて、大金を払っても簡単に手にいれられる物じゃない。

イヌは、封筒とプレゼントを一緒にテーブルの上に置いた。

…また財布の中にいれておくのかしら?

ヘリが、テーブルの上の『スペシャルワンダーウーマン利用券』の封筒をチラリと見て思った。

イヌが、1年前ヘリがわたした『ワンダーウーマン利用券』を財布の中にずっといれていたこと。

それは、じつはジェニーから聞いて知ったことだった。

イヌがアメリカに行ってしまって半年ほどたった時に元チン検事のいた今の実家にヘリを訪ねてきたジェニー。

アメリカに渡って、仕事ばかりして、やつれてすっかり変わってしまったイヌの現状を聞くと同時に、ヘリの事をずっと気にかけ、今でも心の中で想っているらしいことも聞いた。

ヘリがチン検事の実家に住んでいるということも、イヌは、韓国にいる知人(おそらくカンさん)から定期的に報告してもらっていたのだろう、と推測していた。
ジェニーもイヌからその話は聞いたのだろう。

『マ一家は今、ヘリの先輩検事の家を借りて暮らしているらしい』と。

そうやって、自分のことを気にかけてくれていることはジェニーの言葉で分かった。

でも、それは罪悪感からであって、自分を想ってくれているのかどうかは、やはり疑問に思ったヘリだった。ジェニーの思いこみかもしれない。

自分を想ってくれているのなら、なぜアメリカに行ってしまったのだろう。
どうして、韓国に戻って来て自分の側にいてくれないのだろう?

自分がマ・サンテの娘だから、それはどうしようもないことなのかもしれない。

『韓国行きをすすめても、駄目だ。会えないんだって言ってるの』とジェニーが言った。

…でも、私のことを今でも想ってくれているなら、どうして会えないのかしら?

そんなヘリの心を読んだのか、ジェニーがフッと溜息をついた。

「今でもイヌが貴女を想っているって私の勘違いだと思っている?」

「それは…」

図星をさされてヘリは、気まずそうにうつむいた。

「私ね、見てしまったのよ」

「何を?」

ヘリの不思議そうな顔に、ジェニーが少し思い出し笑いをしたように微笑んだ。

「イヌの財布の中に貴女からもらったものが入っているのを」

「私からもらったもの?」

私がイヌにあげたものなんてあったかしら?

「何なのか私にはよく分からなかったのだけど、貴女の字とサイン入りで、『ワンダーウーマン利用券』って書いてある紙よ」

「!」

イヌにお弁当を作ってもらっていた時にお礼に渡したもの。

「店でイヌと食事をした時に、支払いを頼まれて財布を渡されたことがあったの。
その時にその紙がはいっていたわ。イヌは財布の中にレシートとか無駄な物をいれない人だから不思議に思って見てしまったのよ」

ジェニーは自分がそれを知っていることの言い訳のようにヘリに説明した。

ヘリは、ほとんど茫然としてジェニーの言葉を聞いていた。

「貴女からもらったものをずっと、肌身離さず大切に持ち歩いている。これじゃ私の言葉の裏付けにならない?」

「ジェニーさん…」

ヘリは、弱弱しく微笑んで、うなずいた。



…ヘリは、あの時のジェニーとの会話を思い出しながら、
今、イヌが側にいる幸せをかみしめていた。

あの時は、祝えなかったイヌの誕生日をこうして今日、祝ってあげることが出来た。

本当に嬉しい。

でも、もし、イヌが、私に会いたいと思ってくれる時があったら、
券なんてもう必要のないものかもしれない。
メールをくれれば、電話をくれれば、今ならすぐにでもかけつけてあげられるから…。


「ヘリ?」

ぼんやりと、そんなことを考えていたヘリに、不思議そうにイヌが声をかけた。

「え?あ、ごめんね。なんだったかしら?」
はじけるように顔をあげて、あわてて答えるヘリ。

「それは僕の台詞だ。次にすることは何?」

「えっと。ゲームよ」

「そうだったな。何をする?トランプ?すごろく?」

「久しぶりにやってみたいのだけど」

ヘリが、いたずらっぽく言って、花札を持って来た。

「ああ」イヌが何かを思い出したように苦笑した。

「あの時でこりたんじゃないのか?」

1年半ほど前の失敗してしまった賭博の『潜入捜査』で。

「あれは、仕事。でも、あれからはまってしまって、家族と時々遊んだりもしてたのよ」
…もちろん賭けごとはしてないけどね。

「ふーん。でも、賭けることがないと盛り上がらないな」

花札を手でもてあそびながら言うイヌにヘリがあわてた。

「ちょっとソ弁護士。賭けごとは駄目よ。こう見えて私は検事なのよ」

「別に金を賭けなきゃいい」

「え?お金じゃなくて、じゃあ、何を賭けるの?」

きょとんとしたヘリにイヌが企むような笑顔を見せた。

「…お互い、腹のうちを見せあうというのはどうだ?負けた方は勝った方の質問に絶対答えなくてはいけないという条件にして。誤魔化しも噓もなしで」

「それ、面白そう」
ヘリがイヌの提案にくいついて目を輝かせた。

「イヌが負けたら、私の質問に絶対答えるってことよね?」

「僕が負けるって決めつけているけど、君が負けることもあるんだぞ?いいのか?」

「いいわよ。私、あなたに隠しておくことなんて無いんですからね。…むしろ、いつも隠し事の多いのはあなたの方じゃない?イヌ」

「僕が君に隠し事だって?」イヌが心外だ、という顔をした。

「そうよ。あなたって心の内を見せないじゃない?それに聞いたことも全部ちゃんと答えてくれないことだってあるわ」

「たとえば?」

「たとえば…いつから私の事好きだったか?とかね」

「…まだ言ってるのか」イヌが呆れたように苦笑した。

「とにかく、私の聞きたいことはこれにするわ。いつから私のことを好きだったか。
負けたら絶対に答えてもらうわよ」

ムキになっているらしいヘリの表情にイヌは思わず噴き出した。そして「OK」と言ってうなずいた。

「でも、君が負けたら、僕の聞くことに絶対答えるんだぞ」

「なにかしら?」

イヌがニヤリと笑った。

「君の『恋人としたい33のリスト』の上位のものを話してもらう」

「!!」

瞬時に顔を赤く染めて、ヘリがたじろいだように、後ずさった。
そして、「…まだ言っているの?」と恥ずかしそうな上目づかいでイヌを見つめた。

「どうだ?自信ない?」

…じゃあ、やめるか?

明らかにからかって自信たっぷりに見下してるようなイヌに、ヘリは悔しくなってきた。

「わかったわよ。やるわよ。見てなさい。私の方が上手だってところ分からせてあげるから」

「よし。じゃあ、お互い誓約書を書こう」イヌが提案した。

「誓約書?」

「ああ、勝負が終わったあと、誤魔化しも噓も出来ないように。誓約を表に書いて、質問の答えも紙の内面に書いておく。そして負けた方は勝った方にその紙を渡す。勝ったものだけが知ることが出来るってわけだ。どうだ?」

「い、いいわよ。そうしましょう」

ヘリはうなずいて立ち上がると、ペンと便せんと封筒を持ってきて、イヌに渡した。

「噓は駄目だからね」

「そっちこそ」イヌが笑った。

そうして、お互い見えない場所で便せんに何か書きこんで、封筒にしまいこむと封をした。
そして、ヘリとイヌは花札を囲んでテーブルに向かい合って座った。

「じゃあ、いい?先に5回勝った方が勝ち」

「OK」

二人の勝負が始まった。



(イヌの誕生日4終わり 最終話につづく)



イヌの年、日本式だと29歳、韓国式だと30歳になるので、ろうそく誤魔化してます。

ヘリの誕生日の年の数だけ酒…は14話でサンテが見ていたヘリの写真から。
あのカクテルに囲まれたヘリ、たぶん、あれはそういうことなのかしら?って。
それにしても、ヘリ(キム・ソヨンさん)はあの長い黒髪ロングが似合います♪

100日記念日にイヌがヘリにしたことはこちらの小説で「100日記念日6」(苦笑)

ワンダーウーマン利用券はドラマの7話、16話から。
花札の潜入捜査話はドラマの3話、4話から。

イヌがいつ頃からヘリの事を好きだったか?は、前ブログでも書いたのですが、
公式設定では5話でイヌは自覚したらしいです。でも、本当は…?
…で、ヘリが聞きだそうとする話は二次小説「ヘリの尋問計画」より。
反対にヘリの「恋人としたい33のこと」はドラマの9話より。
二次小説でも、「恋人としたい33のリスト」参照で。

拍手、拍手コメントいつもありがとうございます♪
1話ラストの訪問者、エジャとの予想的中の方多数でした♪
次回「イヌの誕生日」最終話です。


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「イヌの誕生日」第3話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降の続きをみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

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イヌの誕生日(3話)




目を合わせてシャンパンを口に含んだあと、ヘリとイヌは、微笑みあった。

イヌは、テーブルの上に並べられた料理に改めて目を向けた。
そして、驚いたように、目を見張って箸をとった。

「この料理、全部君が作ったのか?」

「そうよ。…と本当は言いたかったのだけど」
ヘリは、イヌの言葉に気まずそうに首をすくめた。

「ママが作ったものなの」

「お母さんが?」

ヘリがうなずいた。

「ケーキと一緒にママが料理も作っていてくれていたの…私も作っていたのよ。あなたに手料理を食べてほしくて。でも、ほとんど失敗しちゃったの」

ヘリは、チラリと部屋の中のキッチンの方を見た後、落ち込んだように目をふせた。

「そうか…」イヌが、そんなヘリをジッと見つめた。
そして、優しい目をして言った。

「君のその気持ちが僕には嬉しいよ。それに1年前の君だったら、まずありえない事だから、十分誕生日のサプライズだった」

「もう。またそれ」

苦笑しながらも頬を膨らませるヘリ。

1年前の自分のことがイヌの口から出ると、恥ずかしくなるヘリだった。

ヘリ自身、あの頃の自分を今思い出すと、職場でもプライベートでも、世間知らずな自分に愕然とするほどだった。
それほど成長したということなのだろうが、その成長を職場や家族達はずっと見守ってくれていたけれど、1年間離れていたイヌに言われると改めて気付かされて、いたたまれない気持ちにすらなった。

とくに、自分のイヌへの態度や仕打ち。
…今考えたら、すごく酷いことや、失礼なことをしていたわよね。

でも、これからは、あの頃とは違う私を見てもらうんだから。

ヘリは、気をとりなおして、別のサイドテーブルの上におかれた鍋のふたを取った。

「イヌ、ほとんど失敗しちゃったけど、一つだけ私が作った料理があるの。これから食べてくれる?」

「ああ、何だろう?」

ヘリが器によそう物に目を向けながらイヌが言った。

ヘリが黙って器をイヌに差し出した。

ヘリから器を受け取ったイヌは、中を覗き込んでつぶやいた。

「…わかめスープか」

「ええ、そうよ。誕生日の時に飲むでしょう?」
ヘリが言った。

『ママにお願いがあるの。私にわかめスープの作り方を教えて』

エジャがヘリの部屋に来た時に、ヘリがエジャに頼んだ事。

…せめて、これだけはイヌに作ってあげたい。
イヌのお母様が生きていらした時に誕生日に作っていたと思われるわかめスープを。

もちろん味は違うだろう。

それでも、誕生日に食べさせてあげたい。

ヘリはそう思った。

エジャはヘリの気持ちをくんで、ヘリにスープの作り方を伝授した。
「パク・エジャ風になるけどね」と言いながら。

「ママに教えてもらったの。だから、これは私が家で誕生日の時に飲んでいた味だけど」

ヘリはそう言いながら、スープをすくって口に運ぶイヌをジッと見つめた。
「…ん…」

イヌがスープを飲みこんで、そして、またすくって飲んだ。

…どうなのかしら?何も言わないけど、口にあっているのかしら?

ヘリは、黙ってスープを飲み続けるイヌを、不安そうな表情で見守った。

イヌは、器の中のスープをほとんど飲み干すと、ヘリを見た。

コクンとヘリは息を飲んだ。

そんなヘリにイヌが微笑んで言った。

「美味しかったよ」

…良かった~。
ほおっと内心溜息をついて、ヘリは、ホッとした表情を顔にも出していた。

そして、つい、イヌの言葉が嬉しくて思わず心の声をそのまま口に出してしまった。

「イヌの家の味とは違うかもしれないけど、うちの味もなかなかいけるでしょ?」

その言葉にイヌが、一瞬ハッとしたように目を見開いた。
しかしすぐに、元の表情に戻って、何でもなかったようにうなずいた。

「そうだな」

イヌの言葉にヘリは、ますます心がはずんで、「他の料理もどんどん食べてちょうだいね。ママが作ったものだから、味は保証するわよ」

そう、自分の作ったもののように得意げに言って、料理を皿に取り分け始めた。

そんなヘリを静かな笑みを浮かべながら見ていたイヌだったが、
心の中では押さえきれない、熱い感情がこみあげてきている自分と葛藤していた。

…今分かったよ。ヘリ…、今の君の言葉で。

イヌは、ヘリを見つめながら思った。

この自分の誕生日を祝ってくれるヘリの行動の意味を。

まるで、子供の誕生会のようなノリや雰囲気。
昔のマ・ヘリだったらお金で解決しそうなところも、すべて手作りで準備している。
それは昔と違って、ヘリが富豪の娘ではないからという理由からか、こういう誕生会のような祝い方がじつはマ・ヘリ流なのかもしれない、と考えたイヌは、ほほえましい気持ちで見ていたのだったが…。

…違った。

先ほどのヘリの言葉で悟ったイヌだった。

『イヌの家の味とは違うかもしれないけど…』

…ヘリは、僕の過去の、家族がいた頃の誕生日の祝いを再現したかったんだ…。

手作りの料理も。手作りの飾り付けも。
まるで子供が、家族や友人とやるようなパーティーメニューも。
誕生日の時に飲むわかめスープも…。

イヌは、いそいそと、楽しそうに料理をとりわけているヘリの手に目をやった。

明かりがついているとはいえ、テラスの薄暗がりの手元で気づかなかったが、ヘリの手の指の何本かに絆創膏が貼られていた。さらに、目をこらすと綺麗で白い肌の手にうっすらと赤い火傷のような跡があった。

ほとんど失敗したと言っていたが、ヘリが自分で料理を作ろうとして奮闘したことが目に見えるような痕跡だった。

それに気づいたイヌは、
自分の確信に近い考えと共に、ヘリの自分の為に考え、一生懸命してくれようとしたことを思い、目の前のヘリが愛しくてたまらない気持ちになった。

「ヘリ…」

思わず口にでた声に、ヘリが「ん?」と顔をあげた。

「何?」

イヌのそんな感情に気づいていないヘリは、無邪気な笑顔をイヌに見せた。

「わかめスープでお腹いっぱいじゃないわよね?遠慮しないで食べてよね。これ全部イヌの為にママが作ったものだから。ママはイヌの事が大好きだからきっと腕によりをかけて作ったはずよ」

ヘリの一言、一言が、イヌの胸をさらにしめつけた。

「でもね…」ヘリが、続けた。

「来年は、私が全部作ってあげるからね。ほら、私って模倣だけは得意でしょ?きっとやる気になれば料理だって上達すると思うのよ。来年のイヌの誕生日には、ママよりも、イヌよりも美味しい物を作ってしまうかもしれないわよね」

「…来年も祝ってくれるのか?」

イヌの問いに、ヘリは当たり前でしょう?という顔でうなずいた。

「もちろんよ。イヌさえ良かったら、ずっとこんな風に祝ってあげたいもの」


――― 限界だった。


イヌは、カタンと椅子を動かして立ち上がった。

「イヌ?どうしたの?」

いきなり席を立ったイヌをヘリが不思議そうに見上げた。

「…ちょっと、トイレを借りるよ」

イヌは、ほとんど顔を後ろに向けながら、何でもないような声色で言った。
「ええ、どうぞ。行ってらっしゃい」
ヘリは、部屋に向かうイヌにとくに何の疑問も持たずに手をふった。


「・・・・・・」


ヘリの部屋の中に入ったイヌは、トイレに向かいドアを開けて入ると、鍵をしめた。

そして、トン…とトイレの内側で扉に背中をあずけると、手で顔を覆った。

ずっと、心の内側でこらえていた感情を、イヌは唇をかみしめながらも、たまらずに吐きだした。

「…ヘリ…」

震える声で小さく名前をよんで、
顔を覆った手の指に涙がつたうのをイヌは感じていた。

自分の今の感情をどう捉えたらよいのか、イヌ自身分からなかった。

ただ、ヘリが愛しいという気持ちと、過去の自分の誕生日の時の気持ち、そして亡き父と母への想いが、すべて入り混じって、それがイヌの中で抑えきれないほどの熱い固まりとなって心と体を支配していた。

もう何年もずっと長い間おさえてきた、自分のすべての感情が解き放たれたような感覚だった。

そして、

来年の自分の誕生日も祝うつもりだと言ったヘリの言葉に、
どうしようもなく喜んでいる自分自身を戸惑いながらも素直に受け入れていた。

イヌは以前、ジェニーに言われたことを思い出した。

『ヘリさんの影響かしら?感情のまま突発的に行動してしまうのも』

イヌは、同時に1年前のヘリとの会話も思いだしていた。

『感情的になるな。ヘリ』

『でも、感情に支配されるのが人間よ』


感情に支配される…。


「…僕は変わってしまったのか?」

思わずそうつぶやいた。

ヘリと一緒にいて、自分もこんな感傷に溺れてしまう感情的な人間になってしまった?


…いや、違う。僕は……。

イヌは指で、頬をつたう自分の涙をぬぐった。

そして、ふっきれたようにフッと自嘲すると、天井を見上げた。
しばし、そのまま佇んだあと、一つ、深呼吸すると、イヌは、トイレのドアを開けた。


―― そのころ。

テラスで待っていたヘリは、
なかなか戻ってこないイヌに、少し不安になってきた。

…まさか、さっき飲んだ、私の作ったわかめスープでお腹を壊したわけじゃないわよね…。

そして、ようやくテラスに姿を見せたイヌにヘリはホッとして息をついた。

「イヌ、大丈夫?」

「なにが?」

ヘリの心配そうな顔に、不思議そうな顔で首をかしげてイヌは、席についた。

「ちょっと遅かったから、お腹でも壊していたんじゃないかって心配になっていたの」
…私のわかめスープのせいで。

イヌが笑った。

「大丈夫だよ。お腹は壊してない。ちょうど私用のメールがきたから、返していただけだ」

…自分自身にね。イヌは心の中で思った。

「そうだったの」ホッとしたようにヘリがうなずいた。

「さて。じゃあ、遠慮なく頂くとするか。どれも美味しそうだから、何から食べていいか迷うよ。ヘリ」

手をあわせて、おどけたように言いながらイヌはテーブルの上の料理を見回していた。

「そうね。ママの料理は食べすぎちゃうくらい美味しいから。私も食べすぎないように注意しなくっちゃ」

「君の場合は飲み過ぎないように、だろ?」

「あら、今日は給仕係ですもの。私は、お酒も遠慮がちにさせて頂くわ」

「まあ、そう言わずに。僕もつきあってくれる相手がいないと一人で飲み食いしてもつまらないよ」

「そ、そう?じゃあ、ちょっとだけ…」

そう言いながらも、嬉しそうにいそいそと自分のグラスに酒を注ぐヘリにイヌが楽しそうに笑った。

そして、自分のグラスも持って、ヘリの方に向けた。

「じゃあ、改めて、乾杯してくれ。ヘリ、僕のこれからの健康を祝って」

イヌの言葉にきょとんとしながらも、ヘリは、すぐに「いいわよ」とニッコリと笑うとグラスを掲げた。

「ソ・イヌのこれからの健康とますますの発展を祝って、乾杯!」

「乾杯」

…この誕生日に僕はようやく生まれ変わった気がする。

イヌは、そう思いながら、目の前の愛しい女性、ヘリと共に過ごす誕生日の時間に酔いしれていった。



(イヌの誕生日3終わり 4につづく)



拍手、拍手コメントありがとうございます♪

また、「検事プリンセス」のドラマの録画を見直していたのですが、
11話で、ヘリがイヌの部屋でラーメン食べるシーン。
ヘリがピンクのかわいいルームシューズを履いていて、ぎょっとしたのですが、
ヘリがイヌに8話でスーパーで買ってもらって、9話で突き返したやつだと
分かって、ホッとしました♪(笑)
最近、細かいところにも目がいってしまいます。


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「イヌの誕生日」第2話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降の続きをみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。

このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。




イヌの誕生日(2話)




ヘリが、おそるおそるインターフォン画面のボタンを押して確認すると、

「ママ!?」

ヘリの母親のエジャが立っていた。

あわてて、玄関を開けにいくヘリ。

「ママ!一体どうしたの?」

「ヘリ」

ドア前に立っていたエジャは、大きな荷物を抱えていた。

「…その荷物は何?」

「いいから、中にいれてちょうだい」
エジャは、荷物の半分をヘリに渡すと、「よっこらしょ」と
残りの荷物を玄関先に置いて靴を脱いだ。

「ママ?」

ヘリは、エジャと荷物を交互に見比べて、困惑した。

そんなヘリをエジャはジロリと見た後、キッチンに目をやって、顔をしかめた。

「…やっぱりね。そんなことだろうと思ったのよ」

「なにが?」

ヘリが、訳がわからないという風に首をかしげた。

「ヘリ。あんた、ソ君の誕生日祝いの料理を作っていたんでしょ?」
エジャが言った。

「え、ええ…」

ヘリは、エジャに今日イヌの誕生日だということを言ってあった。

「そうよ。だから後で店にケーキはとりに行くつもりだったのだけど…」

ヘリから話を聞いたエジャは、料理は自分で作るから!と頑なに言い張った娘に、「じゃあ、ケーキは私に作らせてちょうだい」と言っていたのだった。
私もソ君に何かしてあげたいからと。そう言うエジャに、ヘリは渋々うなずいていたのだったが。

「ケーキも持って来たよ。…それにしても、ヘリ。お前の言っていた誕生日祝いの『料理』は一体どこにあるんだい?」

エジャが、歩きながら、呆れたようにキッチンを見渡していた。

「…今から出来るところよ」

「そうかい?ここにある調理器具に魔法でもかかってないかぎり、料理が出来ることは無いように見えるけど?」

「…ママ…」

エジャの容赦ない言葉にヘリは首をすくめて小さくなった。

エジャはキッチンカウンターの上に広げられた料理本を見つけて、手でペラペラとめくった。

「こんな難しい料理にいきなり挑戦することが無謀ね」

「でも、ママ。本には初級者でも出来るって書いてあったわ」

「ヘリ。あなたのレベルは、私に言わせれば『初心者』に近いのよ。パパと同じくらいか、最近は毎日特訓しているパパより低いわよ」

「…私だって、やればできると思ったのよ」

ヘリは、唇をとがらせながらボソボソと言った。

エジャはそんなヘリに大仰に溜息をついた。

「ええ、ヘリ。あなたは頭もいいし、やれば出来る子よ。記憶力も暗記力もいい。センスもあるわよね。でも、料理はそれだけじゃ駄目。なんでも同じことだと思うけど、基本を忠実にマスターしてこその応用よ。それにいきなり難易度の高い料理を同時にこなそうとするには経験が大切なんだよ」

「はい…」

もっともなエジャの言葉にヘリは、気まずそうに、キッチンをあらためて見つめた。

何一つまだ完成せず、それどころか、ほとんど失敗しているらしい料理にヘリはがっくりと落ち込んできた。

…イヌの誕生日に自分の手料理で祝ってあげたかった。

1年ほど前。

ヘリは、サンテの事件から、ソ・ドングンのことをつきとめ、そこからイヌがソ・ドングンの息子だということ確認するため戸籍謄本を取り寄せた。

そこで、ヘリはイヌの素性を知ると共に、誕生日も知ったのだった。

…去年の誕生日は祝えなかったけど、今年は祝ってあげたいな、と、付き合い始めた頃から思っていたヘリだった。

ただ、誕生日に手料理で祝うということはつい最近思いついたことで、
それまでは、どこかの店に食事に行くか、ケータリングの料理を頼もうか、と考えていた。

しかし、ある日、外にイヌと食事に行った時、サービスでわかめスープが出てきたことがあった。その時、イヌが懐かしそうな顔になってスープを見つめていた。

『誕生日に毎年飲んでいたな』

そうポツリとつぶやいて、感慨深めにスープを飲んでいたイヌ。

ヘリはイヌのその言葉にハッとして、イヌの顔を見つめた。

それはきっとイヌが16年前、まだ両親が生きていた時、韓国で一緒に誕生日を祝っていた時のことだと分かった。

イヌにとって、両親を思い出すことは苦しく悲しいことばかりではなく、こうして温かく優しい想い出も沢山あったのだと改めて気づいたヘリだった。

毎年、イヌの誕生日は、母親が作った手料理を囲んで、父親と3人で楽しく過ごしたのだろう。

…そう考えながら、イヌを見つめていたヘリは胸がしめつけられるような思いになった。

そして、同時に、そんなイヌに自分がその頃のような楽しい祝いが出来るかどうか分からないが、今、自分に出来るせいいっぱいで何かしてあげたい。そう決意した。
だから、そう決意してからは、平日、なんとか自分で料理を作ろうとしたり、エジャの休日に包丁使いや基本の料理の作り方を学びに行っていたのだったが…。

…まだまだ時間も技術も足りなかったようだった。

「こんな料理、とてもソ君には食べさせられないわね」

ヘリの心の声を代弁するように、エジャが、ヘリの作った焦げた『何か』や生煮えの『何か』を生ごみのようにつまんで言った。

「ママ、ひどい。娘の私よりイヌの方が大事みたいに聞こえるわ」

ヘリは、自分の失敗を反省しつつも、エジャの言葉に頬を少し膨らませて拗ねた。

「何を言っているんだい、この子は。娘の大切な人は、私の大事な息子のようなもの。当然でしょう?」

呆れたように答えるエジャに、ヘリは内心…そうかしら?と首をかしげていた。

…ママはイヌがお気に入りだから…。

「とにかく。もう食べられそうもないこれらは、材料はもったいないけど棄てなさい。体を壊したら元も子もないからね」

「…じゃあ、どうしたらいいの?もう材料はほとんど残ってないのよ」

ヘリの途方にくれた声にエジャが、ようやく微笑した。

「心配しなくていいよ。ヘリ」

ヘリの言葉にエジャは玄関先に置きっぱなしになっていた荷物や大きな包みを指差した。

「そんなことだろうと思って、私が作って来た料理があるから」

「ママが?」

ヘリは、驚いて、あわてて、玄関先の荷物をとりにいくと、
それをカウンターの空いているところに乗せて、風呂敷包みを開いた。

中に大きめの何段ものお重やタッパが入っていて、
ふたを開けると、美味しそうで、見た目も豪華な料理がつめられていた。

「…すごい」思わずそう感嘆するヘリにエジャは得意そうな顔をした。

「私がお前くらいの年にはもうこれくらい出来ていたよ。そこだけはお前に負けないという自信はあるね」

「ええ…」ヘリは純粋にエジャの料理に感動して、素直にうなずいた。

…ママはやっぱりすごいわ。

「…感心してるだけじゃダメよ。ヘリ」
そんなヘリにエジャがたしなめるように言った。

「これからはお前がちゃんとこういう料理をソ君に作ってあげなくちゃダメだからね」

「・・・・・はい」

本当は、いつもイヌのほうがこういう手料理を自分に御馳走してくれていると、とても言えそうもない雰囲気だった。

ヘリは、チラリと時計を見た。
もう、悠長に料理を作りなおしている時間はなさそうだった。
それに、自分の腕では、上手に作れるかどうかの自信も無かった。
プライドにしがみついている場合ではない。
ここは、素直にエジャの好意(おせっかい)に甘えておくことにしたヘリだった。

「…じゃあ、ママ、これ有り難く頂いておくわね」
ヘリは、エジャの料理がはいったお重やタッパから中味を皿や器に移し替えることにした。

「元気だしなさい。ヘリ。あなただっていつかママより上手に料理が出来るようになるはずだから」

ヘリの手伝いを一緒にしながら、落ち込んでいる様子のヘリをエジャが励ました。

「ええ、」ヘリが弱弱しく微笑んで頷いた。

そして、ふと何かに気づいて、「ママ」とエジャに声をかけた。

「なんだい?」

「ママに1つお願いがあるの」

ヘリの言葉にエジャは不思議そうな顔をして首をかしげた。



…それから少し時がたって。

時計の針が8時を少し過ぎたころ、ヘリの部屋のドアチャイムが鳴った。

「はい」

ガチャリ☆とヘリがドアを開けた。

「こんばんは」イヌがニッコリ笑って立っていた。

「マ・ヘリさんのお宅はこちらかな?今日8時にパーティーに招待されたソ・イヌだけど」

ヘリも笑って、うなずいた。

「ええ、間違いないわ。ソ・イヌさん。お待ちしてました。さあ、どうぞ」

そう言って、ドアを大きく開けてヘリはイヌを部屋に迎え入れた。

イヌは、部屋着に着替えていた。帰宅してカバンを置き、シャワーもあびた後こちらに来たのだろう。

「おじゃまします」イヌが言って、ヘリの出したイヌ専用のルームシューズを履くと、手に持っていたワインボトルをヘリに渡した。

「養父が先日アメリカから送ってくれた。例のワインじゃないが、僕が好きなやつだ。一緒に飲もう」

「お父様が?」ヘリは、ワインボトルを見つめた。

…きっとイヌの誕生日だから送ってくださったのね。
本当にいい養父さんだわ…。

「ありがとうイヌ。頂くわ。あ、パーティー会場はテラスなの。こちらにどうぞ」

ヘリは、イヌをテラスに導いた。

ヘリの後に続いてテラスに出たイヌは、驚いたように足を止めた。

夜で暗くなったテラスだったが、電気がひかれた幾つかの照明器具が周辺を明るく照らしていた。テーブルの上には花をかざった籠が中央に。そしてランタンとキャンドルがほのかでやわらかい光で上に並べられた料理を浮かびあがらせていた。

「…すごいな」

思わずつぶやいたイヌの言葉にヘリは嬉しくなってニッコリと微笑んだ。

「さあ、どうぞ。座って。ここが誕生日席よ」

ヘリが、イヌの手をとって、椅子の方に座らせた。

テーブルや座る椅子にも手作りらしい飾りが施されていて、イヌは思わず口元を綻ばせた。

「綺麗だな。これ、君が?」

「ええ、私がつくったのよ」ヘリが得意そうに言った。
…こういうのは得意なのよ。

「膝かけもあるから良かったら使ってちょうだいね。夜は涼しくなってきたから」

「ああ、ありがとう」
…いたれりつくせりだな。

ヘリは、椅子に座ったイヌを確認すると、今度は、キッチンの方に料理をとりに行ったり、
テラスにならべられた他のキャンドルに火をつけに行ったりしていた。

イヌは、かいがいしく動くヘリを珍しそうに、ジッと見つめていた。

「なあに?」

ヘリが、そんなイヌの視線に気づいて、聞いた。

「どうして、そんなに見つめているの?」
自分の一挙一動に目を離さないイヌにヘリは何だか気恥かしくなってきた。

「見ていたいからだよ」さらりと答えたイヌにヘリは、ますます照れたように苦笑した。

「もう…」
ヘリは、わざとちょっと頬をふくらませて見せると、イヌにB4サイズのボードを手渡した。

イヌは、手渡されたボードを不思議そうに見つめた。

「これは?」

「今日のパーティーのメニューよ」
すまして答えるヘリにイヌは、訝しげにボードを開いて中を見た。

中には、『本日のパーティーメニュー』と書かれた項目があった。

その項目に目を通していたイヌは思わず面白そうな顔で微笑んだ。
「…これも君が考えたのか?」

「ええ、そうよ」

イヌはほとんど感心したような顔でボードを見つめていた。

ボードには、ヘリの字でリストが作られていた。

晩餐

デザート(ケーキを食べる)

部屋の中でティータイム

プレゼント贈呈。

ゲーム。

…子供の誕生会のようだな。

イヌは、ヘリの考えたパーティーメニューをほほえましく思いながらも、不思議と胸の奥が熱くなっていく想いでボードを見つめていた。

…まるで昔、友人や家族と一緒にした誕生パーティーのようだ。

イヌは、感傷にふけりそうになる気持ちを振り切るように、わざとおどけたようにヘリに声をかけた。

「なあ、このゲームっていうのは何なんだ?」

シャンパンのコルクを開けるのに四苦八苦しているらしいヘリは、ほとんど上の空で、
「ゲームっていうのは、ゲームよ」と答えていた。

「ふーん…。パーティーのしめにやるものみたいだから、主賓のやりたいゲームをしていいのかな?」

ポンっという音がして、シャンパンを開けたヘリは、ホッとしたように息をつくと同時にイヌに呆れたような笑みをうかべた。
「あなたが何を考えたのか、もう分かっちゃう自分に戸惑ってしまうわ」

イヌも笑った。

「だけど、残念でした。ゲームというのは、本当にゲームよ。
カード遊びとか、すごろくとか。こういうイベントにはつきものでしょ?それにむしろ新鮮じゃない?」

ただのゲームをやるのも。

ヘリの言葉にイヌは微笑んだままうなずいた。
…そうだな。

「楽しみだ」

イヌの言葉にヘリが満足そうな顔をして、イヌのシャンパングラスにシャンパンを注いだ。
そして、自分の分も注いだ後、グラスをかかげた。

「乾杯しましょう。ソ・イヌの誕生日を祝って」

「ああ」イヌがシャンパングラスを手にとった。

ヘリが言った。「誕生日おめでとう。ソ・イヌ」

「ありがとう」イヌが答えて、二人はグラスを合わせた。



(イヌの誕生日2終わり 3につづく)



韓国では、誕生日にわかめスープを飲むのが定番だそうです。
また、一つ「へえ~」なことを知りました♪

あと、前ブログにも書いたのですが、韓国の誕生日は陰暦祝い。
そのことに関してのブログの記事はこちらから。
それで、イヌの誕生日、9月24日生まれというのがどっちか分からないのですが、
みつばの二次小説では、ここだけ日本風で陽暦祝いで毎年同じということにさせていただきます。

それから、この「イヌの誕生日」実は、今後の二次小説の展開予定の話の
伏線がちょこちょこ入っています♪
とくにジェニーが、今後二次小説に出てきたら動向を見てみてください。
前回の「イヌの誕生日1」で、どうしてジェニーが不機嫌だったのか?など、
近いうちに(?)更新予定のジェニーが主役の「弁護士プリンセス」で明らかになる予定です♪

拍手、拍手コメントいっぱいありがとうございます!!
小説を楽しみに待っていて下さっていたというコメントが多く嬉しいです♪
次回の締切前にあせらないように仕事をしつつ、でも、小説も書けるうちに沢山書きたいです♪
イヌ、ヘリの二次小説が書けて本当に幸せ(笑)



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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「イヌの誕生日」第1話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降の続きをみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

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イヌの誕生日(1話)





携帯が鳴っているのに気付いたイヌは、訝しげに着信画面を見た。

ヘリだった。

…ヘリ?こんな夜中にどうしたんだ?

イヌは、携帯を操作して耳にあてた。

「ヘリ?どうした?」

「イヌ?遅い時間にごめんね。まだ起きてた?」

「ああ」
そろそろ寝ようかとは思っていたが。

明日は裁判で法廷に立たなくてはいけない。おそらくハードな1日になるだろう。
準備を終えたイヌは、部屋で就寝の支度をしていた。

「ね、お願いがあるの。ちょっとだけテラスの方に出てくれる?」

「テラスに?」

イヌは、ヘリの言葉にますます不思議になって、携帯を耳にあてたままテラスの方に向かった。

「でたぞ」

そう言って、ヘリの部屋のテラスの方角に目を向けたイヌは、目の前に釣り竿でつり下がったカラフルなバケツを見つけて、携帯電話の通話を切った。

「イヌーっ。ソ・イヌーっ」

ヘリが下の方で呼んでいた。

「聞こえてるし、見えてる」

イヌが言って、斜め下の階をのぞきこんだ。

ヘリの部屋のテラスにヘリが釣り竿を持って立っていた。

「ねっ。そのバケツの中の封筒を取ってちょうだい」

「…郵便ごっこでも始めるつもりか?」

イヌは、呆れたように、バケツの中を見て、中に入っていた封筒を取り出した。

「手紙?メールや電話で伝えるのは無理な用件なのか?」

それに、同じマンションの4階と5階という距離。
すぐに訪問出来る距離だ。
1年前のように、『他人』としてのつきあいならいざ知らず、恋人という関係になっている今、こんなバケツを使ったやり取りはもう必要ないと思っていたが…。

「ハハ。いいから今中を見てちょうだい」

イヌは、訳が分からないという風に肩をすくめると、
封筒をひらいて中に入っていたカードを取り出した。

その中には、

『9月24日。ソ・イヌさんの誕生日パーティーにご招待します。
場所は、マンション“シーズ・ビア”の4階、マ・ヘリ宅にて。時間は夜の8時から。会費は特別に無料です。是非ご参加ください♪』と書いてあった。

「・・・・・・」

イヌは、メモから目を離すと無言でヘリの方を見降ろした。


「あのね。ちょうどさっき午前0時をまわって24日になったでしょ?
だから、どうしても真っ先にあなたにお祝いが言いたかったのよ」

そして、

「誕生日おめでとう。イヌ」

ヘリはニッコリと笑って言った。

「ヘリ…」

イヌは、なんとか微笑を返した。

夜中の暗い時間で良かった。
自分の表情はあまりヘリには見えていないはずだ。

イヌは、胸に熱いものがこみ上げるのを感じながら、そう思った。

心の中とは裏腹に、イヌはわざと明るい声を出した。

「ありがとう…と言いたいところだが、やっぱりここだと君にちゃんと礼も言えそうもない。5階まで直接来てくれないか?」

「だめよ」ヘリがあわてたように手をふった。

「こうして顔を合わせて言いたかっただけなの。…ほら直接会っちゃったら、離れたくなくなるかもしれないし…」
気恥かしそうに首筋をかいて、ヘリは目線をそらしていた。

…本当は私も直接会って、お祝いを言って、封筒を渡したかったけど、会った後に別れを言って自室に戻る自分の意思の強さに自信が持てないもの。

ヘリは、暗がりの中、照れて赤くなった顔をイヌに見られなくて良かったと思った。

「そうだな」イヌが面白そうに言ってうなずいた。

こんな嬉しいサプライズをされて、君をそのまま自室に返す気持ちにはなれないだろうな。
今すぐにでもこのテラスの手すりから下の階に飛び移ろうか、とも考えてしまうほどだから。

「ありがとう。ヘリ。招待ありがたく受けるよ」
…楽しみにしてる。

そう言って、封筒を振るイヌにヘリはホッとしたような、少し残念そうな顔をして微笑んだ。

「8時には帰って来られる?」

「ああ。おそらく大丈夫だと思う。ただ、万一遅くなったら電話するよ」

「わかったわ。今日は、あなたは確か裁判の日なのよね。…頑張って」

「うん。君も仕事頑張れ」

「ええ。…じゃ、仕事終わりに待ってるから。おやすみイヌ」

「おやすみヘリ」

手をふりあって、別れがたい思いをふりきるように、
ヘリとイヌはいそいそとお互い自室の部屋の中に戻って行った。

部屋に戻ったイヌは、ベッドに腰掛けると、改めてヘリからもらった封筒のカードを見つめた。

「…ヘリ」

正直、ヘリに声をかけられるまで自分の誕生日を忘れていたイヌだった。
この週の平日は仕事が忙しく、自分のクライアントの裁判も控えていたからその準備に追われていた。
それに、ここ何年も自分の誕生日に何かするという意識も、気持ちもなかった。

アメリカでは養父や親友のジェニーや友人がプレゼントをくれたり、祝ってくれたことはあった。

だが、本心から誕生日を自分が喜んだり楽しんだ記憶はなかった。
…両親を失ってからは。

『誕生日パーティーにご招待します』

「誕生日パーティー…か」

イヌがフッと笑った。

久しぶりに、イヌは自分の誕生日にワクワクしたような気持ちになっていた。

…ヘリ。いったい君はどういう風に祝ってくれるんだろうな。

イヌは、カードをベッドのサイドボードの上に置くと、スタンドランプの明かりを消して、
ベッドに横になると、やわらかな笑みを浮かべて目を閉じた。

一方、自室に戻ったヘリは、


「…これでイヌに招待状もわたしたことだし、頑張るわよ、マ・ヘリ」

…と独り言をつぶやいて、キッチンの後ろを見やった。

キッチンには、下ごしらえをした後の料理が並べられていた。
料理本を見ながら、ヘリが、イヌの誕生日パーティーのために準備したものだった。

明日、少し早目に職場から帰ったら、調理しよう。
大丈夫。きっとうまくいくわ。こういう時のために日々特訓していたんだもの。

ヘリはガッツポーズをつくると自分を励ました。
だがヘリの特訓というのは、主に包丁使いや、調理器具の基本的な使い方をマスターすることで、料理はまだ簡単なものを作る程度だった。

パーティー用のオードブルや御馳走のような凝った料理はまだ作ったことのないヘリだった。

…でも、ママもイヌも言ってたもの。料理は基本をマスターすれば応用がきくって。

―― ヘリの場合、まだこの基本をマスターしていないことを自覚していないらしいのだが…。

ヘリは、イヌが『おいしいよ。いつのまにこんなに料理が上手になったんだ』という言葉を妄想しつつ、一人笑いすると、明日に備えて就寝に準備を始めた。


…その日の夕方、

裁判を終えたイヌが、法律事務所の方に戻ってきた。

「お疲れ様でした」
事務局長に報告を終えてねぎらいの言葉をかけられた後、イヌは自分のオフイスに入った。

しばらくイヌがデスクで書類や資料に目を通していると、ドアがノックされた。

「どうぞ」

ドアが開いて、ジェニーが入ってきた。

「お疲れ様。イヌ。話は聞いたわよ。今日の裁判次の展開に有利に運んだそうね。おめでと」

「まだそう言ってもらうには早いよ。次の裁判で検察側がどう証拠を出してくるかにかかっている。何か切り札を持っている可能性もあるからな」

「そうね。気は抜けない。…でも今日はもう休んだら?」

ジェニーの言葉にイヌは目の前の資料と書類を指した。
「ゆっくり休んでいる場合じゃないよ。次の裁判の準備もあるし、他の案件も抱えている」

「そうじゃなくて…」

ジェニーは、苦笑して、手に持っていた物をイヌの前に置いた。

「誕生日おめでと」

細長い小さめの箱にシンプルな包装紙とリボンがかけられていた。

「ありがとう。ジェニー」

例年と同じ、親友のさりげないプレゼントと祝いの言葉にイヌは微笑んだ。

「開けてもいいか?」

「どうぞ」

イヌが、リボンをはずして、包装紙をひろげると箱のふたをあけた。

中には、イヌが愛用しているブランドのボールペンが入っていた。

「これ使いやすいんだよな」
…たしか去年は万年筆だった。

イヌの言葉にジェニーがフッと笑った。

「実用的でしょ?仕事やオフィスで使って。筆記具は何本あってもいいでしょう?」

「ああ、助かるよ」

親友の言葉にイヌは笑って、ボールペンを箱から出すと、デスクのペンたての中に入れた。

「今日はあなたの誕生日でしょ?無事裁判も終わったことだから、仕事は来週にまわしたらどうなの?…ヘリさんと祝うんじゃないの?」

「ああ…」

ジェニーの言葉にイヌがふっと表情をかえた。

イヌが嬉しそうに口元をほころばせている。

「僕の誕生日パーティーをしてくれるそうだ」

「そう。じゃ、なおさら早く帰ったら?」

「いいんだ。パーティーは8時かららしいから。それまで主賓は仕事にせいをだすことにするよ」
…パーティー後の週末も心おきなく楽しみたいから、気がかりな仕事はなるべく片しておきたい。

「そう…」

ジェニーは、明るい表情でそう話す親友の男の顔をジッと見つめた。

「よかったわね」

…今年のあなたの誕生日は、いい日になりそうで。

ジェニーの言葉にイヌはうなずいた。

「ああ」

「…それじゃ、私は行くわね。これから人と会う約束があるから」

ジェニーがイヌに手を振って立ち去ろうとした。そんなジェニーの後ろ姿に何気なくイヌが言った。

「人と会う約束って、例の副社長か?」

ピクリとジェニーの肩が揺れた。

「…あなたに報告する義務がある?」

立ち止って振り返り、片眉をひそめて、とたんに不機嫌になったジェニーにイヌが驚いたような顔をした。

「聞いただけだろ。仕事なんだろ?」

「…そうよ。仕事よ。私はずっと仕事。あなたの方はめいいっぱい今夜のパーティーを楽しんでいればいいわ」

そう冷たく言って、ジェニーは、つややかで長い髪の毛を翻して、ドアから出て行った。

「なんだ?いったい」

…ジェニーのやつ、虫の居所でも悪いのか?

オフィスに残されたイヌは、首をかしげて、ジェニーの後ろ姿を見送った。


一方、職場の検察庁を少し早目に退出したヘリは、マンションの自室で料理に奮闘していた。

いつもは綺麗なキッチンカウンターは悲惨な状態になっていた。


「きゃあっ」

やだ。鍋のスープが煮えたぎっているわ。本だとゆっくり弱火って書いてあるのに。間違えちゃったみたい。沸騰するとアクが出て苦くなるって書いてあるけど…。

「!…やだっ!こっちも」

ヘリは、あわててオーブンをあけた。

「あつっ」

オーブンの中にいれていた『何か』が、ほとんど真っ黒になっていた。

「大丈夫。大丈夫よ。これは外側のこげた所をとれば食べられるはずだから」


そう自分に言い聞かせながら、オーブンの中から『何か』を取り出して、慎重に包丁をいれるヘリ。

「…どうして?外側は真っ黒なのに、中は生だわ」

ヘリは、ほとんど半泣き状態で、茫然と目の前の自分がした惨事を見つめていた。

その時、キンコンとドアチャイムの音が鳴って、
ヘリはビクリと体を硬直させて、おそるおそるインターフォン画面の方を見た。

もしかしてイヌ!?まさかもう来ちゃったとか?

ヘリは、足を踏み出せずにおびえたように玄関の方を見たまま立ちすくんでいた。



(イヌの誕生日1終わり 2につづく)



本当にお待たせいたしました。

「検事プリンセス」二次小説新作スタートです。

これ、チン検事の結婚式のあとだから9月の話です(今11月…)
本当にお待たせしてすみません。そしてありがとうございます。

9月はイベント話が多いです♪100日記念日、チン検事の結婚式、イヌの誕生日。
お祝い事ばかりですね。

ヘリとイヌも交際3カ月くらいなので、今楽しい時期だと思います♪
…えっと、ずっと楽しい時期だといいと思ってます(笑)

イヌの誕生日に関しては、前ブログに書いた、この記事参照で。

もし、韓国語が分かる方がいらっしゃったら、イヌの戸籍謄本(?)のでてくる12話のラスト見てみてください。
ドラマの時期は2009年の6月、誕生日前だから27歳(数えで28歳)
二次小説の世界では1年後で9月になったから29歳(数えで30歳!)のつもりです。


拍手、拍手コメントでの励まし、ありがとうございました♪嬉しかったです♪


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韓国ドラマ「検事プリンセス」のDVD感想、
本日のテーマは16話から親子愛です。

16話は、最終回ということもあって、感動シーンがいっぱい。
ヘリとイヌのいいシーンばかりに目をとられるのですが、みつば的に泣けたシーンは、実は、親子の愛のところ。

ヘリの父親、サンテの会社が倒産しておそらく株で大損した人達がヘリの実家におしかけて、
金目のものを洗いざらい持って行ってしまうのだけど、その時にヘリの母親エジャが、ヘリの『幸運をよぶ靴』だけをしっかりと抱えて守ったシーン。

おそらく、ヘリにイヌとの馴れ初めを聞いていたのかもしれない。
そして、その靴をイヌが買ってくれてゆずりうけたこととか。

「これだけは守り通したわ。幸運を招く靴でしょう?」のエジャ。

ヘリは、空になった自分のクローゼットを見渡している。
その表情はとても落ち着いて、とても印象的。
大好きなブランドの物すべてを失ったのに、どこかすっきりした顔のヘリ。

本当に大切なものが見つかったような顔をしていて、
1話のヘリとこの16話のヘリを比べると本当に別人。
ドラマの中で4カ月くらいしかたってないはずなのに、もう何年も成長したような姿なのね。
自分の両親への愛と、両親からの愛を再確認したシーンだと思うの。

そして、ヘリの父親サンテのシーンも感動的。
ヘリが以前住んでいたイヌのいるマンションの部屋に深夜おとずれて、
泣きながら「君には悪いことをした」とイヌにあやまるサンテ。
娘のことと、娘の愛した男と自分の非を心底認めたシーン。

イヌの父親の無罪が確定したシーンも。

ようやく、父親の無実を証明することが出来たイヌ。
法廷の傍聴席で「とうさん…」とつぶやくシーン。

16話は、ヘリとイヌの愛、ユン検事とチン検事の愛が実を結ぶというシーンが縦軸なら、ヘリと両親。イヌと父親の愛が横軸になって、ハッピーエンドという形になっているみたい♪

韓国ドラマって、恋愛物でも親子とか家族の愛の描かれ方が日本のドラマより深い気がするの。
見ていて、時にそれが、焦点がぼけた感じの印象になったドラマもあったけど(←どれとは言えませんが、私が一時期はまった俳優さん主演のドラマ(汗)
でも、「検事プリンセス」はその点すごくいい感じでした♪

…という感じで本日は、ドラマ感想でした。

拍手、拍手コメントありがとうございます。
楽しみに待っていて下さるというコメントを多く頂きまして、ありがとうございます。
励ましのおかげで、きあいを入れて、予定より少し早く今回の仕事を終えることが出来ました♪
ただ、年末まで、こんな感じでバタバタするので、二次創作の更新はゆっくりめになると思いますが、どうぞこれからもよろしくお願いします。

年内3作更新めざして♪
とりあえず今夜は寝て英気を養います(苦笑)(ぺこり)

いつも拍手コメント書いて下さる方々、ありがとうございます。
初めての方もようこそ。良かったら又いらしてくださいね♪


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ブログへの、私への拍手、拍手コメント、励ましありがとうございます。

「検事プリンセス」の二次小説の続きを楽しみに待っていて下さっているとのコメント。
本当にありがたく、思っています。
私の書いた二次小説を楽しんでもらえているということが、嬉しくてたまりません。

漫画は描いていたのですが、仕事以外では、同人も二次創作もしてなかった上に、周囲に漫画を描いている知人がアシスタントをしていた漫画家さん以外一人もいないという環境だったので、自分だけ楽しむためにこっそり描いている状態でした。
なので、自分の作品を誰かに読んでもらって楽しんでもらえているという事がとても嬉しいです。

今の仕事は漫画でももちろん小説でも無いのですが、自分のつくったものを楽しみに待っている人がいるという所は同じなので、一生懸命させて頂いてます。
仕事の締切が今週なので、終わったら、すぐにでも二次小説の続きをかきたいと思ってます。


私も二次小説の中で「検事プリンセス」のヘリに、イヌに会いたくてたまりません。。。


とくにイヌ(ソ弁護士)に。

心の中で「そびょん、そびょん~」と11話ラストのヘリのように恋しがってます(苦笑)


もし、お手元の「検事プリンセス」のDVDか、録画がある方は、復習して待っていてくださいね。
ない方は、動画サイトで、是非こっそりノーカット版探してみて下さい♪
日本語のものはないかもしれませんが、結構ありますよ♪♪


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まだまだ「検事プリンセス」熱にうかされているみつばです。
そして、ソ弁病(ソビョンアリ)中←ソ弁護士に夢中という意味らしいです。

…二次創作したいです。二次小説の続きが書きたい…ほんとに書きたいけど(涙)

でも、仕事の合間の、本日のブログタイムにゆるされた時間は10分。

なので、ちょっとだけ。「検事プリンセス」のお気に入りシーン。
…お気に入りシーンといって、いつもソ弁護士(ソ・イヌ)の出てくるお気に入りシーンなのだけど。

10話の冒頭の方。
9話ラストからのバーのイヌとジェニーのシーンからの続き。

地上波ではカットされたDVDシーンより。

「マ・ヘリに何もしたくない」と涙を流して、ジェニーに叱咤された後、
怒られてへこんだ子供のように不貞寝してしまうイヌ(笑)いえ、泥酔しているだけなのですが。

その時、ヘリから電話がかかってくるのだけど、イヌ睡眠中。
ジェニーは気づくのだけど、放置。

その後、起きたイヌがジェニーに「(車の)代行をよんで」と言って立ち上がる。
「うちに泊まって行けば?」とジェニーさりげなく誘います。

だめだめ~!!と心の中で叫びながらみつばが見守っていると(笑)

イヌは、「帰らなくては。夜を怖がる」と言って自嘲。
ヘリが夜一人でいるのを怖がるから帰ってあげなくちゃ、って、フラフラした足取りで帰るのね。

…切なくて、いいシーンだな~…。これも私の中の隠れ名シーンの一つ。

…あ、10分たっちゃった。
検事プリンセスのことになるとつい時間忘れちゃいます。仕事に戻ります。
小説の続き書けるのを楽しみにして、今日もこれからエンドレスで(苦笑)仕事頑張ります!

拍手、拍手コメントありがとうございます!!
いつも励まして頂いて、本当に嬉しいです。
そして、小説を待っていて下さってありがとうございます。


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本日は、韓国ドラマ「検事プリンセス」を扱ったお気に入りの動画のことについて、
つれづれと。

「検事プリンセス」がらみで作られた動画もたくさんあって、
ドラマのはまってから、このブログをたちあげてからはよく見にいく動画サイト。

その中で一番お気に入りは、やっぱり前ブログでも紹介した、
ヘリとイヌがカップルになった~♪と妄想出来る嬉しい動画。
いくつかあったのですが、画像が綺麗で、音楽ともあっているのが、あのPart1、Part2となっているもの♪

イヌ役のパク・シフさんとヘリ役のキム・ソヨンさんの写真を上手に合成させて、
本当に「検事プリンセス」の続編のようなラブラブカップル写真がいっぱい♪

次にお気に入りなのは、検事プリンセスのOST挿入歌の「Goodbye My Princess」の動画。
これもたくさんあるのですが、ユン検事が出てくるシーンのものより(笑)イヌとヘリの名シーンだけを集めてつくられた動画がお気にいり。

欠かせないのは、トマト事件、空港、おんぶ、写真撮影、エレベーターで泣くイヌ、別れ、再会、ラストの公園デートツーショット写真撮影シーン♪

これらが、二人の物語のように音楽にあわせて流れる動画がいいです♪
「検事プリンセス」を見たことのない人もこの動画で、「何か面白そう、このドラマ」みたいにドキドキ出来そう。

そうなると、パク・シフさんの歌う「For You」の動画も。
こちらもイヌの名シーンをメインの動画で集めたものがいい感じ♪
歌詞がせつないので、こちらはイヌのせつないシーン多め。
たとえば、ソファでうなされるイヌとか、酔って泣くイヌとか、木陰からヘリを監視イヌ(笑)がブレスレットはめた手をヘリの方に差し出すところとか。

あとは、ドラマの主題歌では無い歌で動画がつくられているものも。
歌詞の内容はわからないけど、動画とすごくあっているものとか。

作っている方達は、俳優さんのファンの方か、「検事プリンセス」好きの方なんだろうな~という愛があふれている気がします♪


そして、ふと思ったのは、

韓国ドラマ版の「イタズラなKISS」のように、
「検事プリンセス」も動画サイトで、続編のミニドラマを公式で作ってくれないかな~?ということ♪

言語分からなくても短くても、すごく良かったし、公式でこういうこと出来るんだ~。ってすごく感動したので、「検事プリンセス」も是非…。。。(無理かな…)

以上、本日は、検事プリンセスのみつばのお気に入り動画の話でした♪


(お詫び)

私事ですが、現在、仕事の方が手いっぱいで、シリーズの二次小説の方はしばらく更新できません。
やめているわけではないので、楽しみにして下さっている方や応援して下さっている方には申し訳なのですが、しばらくお待ち頂くことになります。ごめんなさい。

自分でもびっくりの早さで書ける(笑)突発的妄想短編などが書けたら(漫画も描けたら)更新したいですが、これからの数日は、徹夜も覚悟の多忙さになるので、それも無理そうです(涙)

それでも、1日1回、雑記でも、短い文かイラストでも、ブログで更新を続けたいと思ってます。

それでもいいよ~という方は気が向いたら是非又のぞきに来てください♪


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次創作。

ソ・イヌ(ソ弁護士)とマ・ヘリ(マ検事)の
カップルのみつばのイラストです♪

みつばの昨日帰って来たリアルの相方が
アメリカで撮ってきた写真に合成させて、

二人がアメリカ旅行に行っていると妄想したイラストで♪



検事p「INアメリカ」


どこの写真か分かった方いらっしゃいます?
観光地らしいですけど。


今後の小説の参考に出来るかな?といろいろ相方に
話を聞き出していたのですが、仕事の話は分からないから
しなくても良いとしても、

食べ物や料理の話ばっかり(苦笑)


イヌとヘリはグルメそうだから、
どんなもの食べるのかな?


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本日の記事は、また韓国ドラマ「検事プリンセス」がらみの雑記です。

本当に雑記です(笑)

仕事の合間のコーヒーブレイクの時に録画してあった
「検事プリンセス」のお気に入りシーンだけ少し見るのが最近の私の楽しみ♪

そこで、また新発見。

イヌの半そで服のシーンを見て、「おや?」
イヌ(パク・シフ)さんの右腕にホクロが…。この位置は…。
あわてて、その場で自分の服を脱いで確認(笑)。やっぱり、私も同じ位置にある!
前回の鎖骨の部分についで、また同じ所に発見。
なんだか不思議でちょっと感動♪どうせなら全身調べてみたい(笑)

あと、最近気になったこと。

前のミョンドンのイヌのマンションの部屋なんだけど…。

あの、例の「トマト事件」の時ヘリを連れてきた部屋。
ヘリがバスルーム借りて、イヌの服着て出てくるシーン。
イヌのいやらしい面白そうな表情や、イヌの服着たヘリの姿に萌えていて、
あまり気にとめなかったのだけど、

あのルームシューズ…女物なんだけど…。

部屋に来るジェニー用かな?とも思ったのだけど、
それにしても、女物常備しておく?そういや、ココアも。
…もしかして前彼女のかも…。イヌ、アメリカでは彼女いただろうなって思ってたけど、
韓国でもいたの?…いたか。だって司法試験受けるのに韓国戻って、研修院で2年。その後2年弁護士…で少なくとも4年はいたってことは、その間に彼女が全くいなかったわけなさそうですよね…。

ジェニーは、イヌとずっと韓国にいたわけじゃなくて、もしかしたら1年くらいなのかも。後で、アメリカからイヌのところに来た感じがするから。

二次小説のヘリじゃないけど、そんなことを考えて凹んだみつばでした。
いたとしてもすぐに別れてたか、とっくに別れたと思うけどね♪

あとは、

コメント等で、「こういうのが読みたい」というご希望のようなものをよく頂くことがあるのですが…

実は、ほとんど全部更新予定のプロットにあります♪
ただ、更新速度が遅すぎてアップしてません。ごめんなさい。
でも、検事プリンセス好きの方は、その後の展開をいろいろ妄想されたり、希望したりするのは一緒ですよね。そして、だいたい内容はコメントを読んでいると皆共通しています。

私が二次小説の今後の展開を先に言ってしまうと、読む楽しみを持ってもらえないかも。と言えない部分もあるのですが、その点気を長くして待って頂けると嬉しいです。

でも、少しだけ(笑)今後の二次小説の話を御紹介。

アメリカが舞台になる話(養父も登場…それからジェニーの…そしてヘリの…イヌの…(笑))
その他の旅行話(いろいろ(笑))
ドラマでわき役登場した人達の再登場話(今のところソヨン、ドングン、ビンはでました♪)
嫉妬イヌ話(まあ、いつものことです(笑))
サスペンス・アクション含む話(かなり長編になる予定…大丈夫かな…)
もっと先の将来の話(更新来年…再来年?)

(順不動)

詳しいことは年末にたぶんダイジェスト版でご紹介するかも(?)
でも、紹介する前にさっさと書きたかった(涙)

ドラマやストーリーにはテーマというものがあって、「検事プリンセス」でも当然ありました。
セレブで世間知らずのヘリが検事としても人間としても成長し、仕事に恋に奮闘する~が「検事プリンセス」の表のテーマの一つのようです。

小説書いていて、もちろん、ドラマのテーマは引き続き私も持ち続けたいと思っていますが、何気なく書いていた私にも、二次小説なのですが、じつはテーマというものを持って書いてます。
これは私なりの…なのですが。

テーマとは違いますが、こういう気持ちでも書いてます。

ヘリがまだこれからも検事としても人としても、そして、イヌとつきあうことで女性としても成長してほしい、という気持ちです。

そして、同時にソ・イヌ(ソ弁護士)も。

父親の無罪の証明という人生のほとんどをかけた目標を達成したイヌ。
そして、韓国に帰国して、ヘリという最愛の女性も手にいれた今、イヌには、少し別の意味で成長してほしいという気持ちがあります(上から目線ですみません)
それが、どのあたりかというと、それは小説の中で書いていこうと思ってます。


少し自分のことを暴露しますが、昔少しだけ仕事として商業誌で漫画を描いていた時がありました。
ペンネームは「みつば」ではありません。

その時仕事として必死で、話を創ることも漫画を描くことも楽しめなくなって苦しんだ時があったのですが、今4ヶ月ほどこのブログをたちあげて二次小説や4コマ漫画を描いているうちに、自分の中の揺るぎないテーマを発見して、すごく嬉しかったです。

漫画でも小説でも、たとえば、シリアスでもコメディでも、ジャンルは変わっても、創作の中で、自分が他の人達に伝えたいものはこれだ!っていうテーマです。

そういう意味でも「検事プリンセス」に出会えて本当に良かったな~っと思ってます♪

基本、ドラマの雰囲気を崩さないように。

でも、続けていくうちにオリジナル設定が強くなっていくと思います。
検事プリンセスの熱が冷めても、もしそれでもいいよ~と思って頂けたら、小説の続きを見守って頂けると嬉しいです。
本当に私の中ではまだまだ続くつもりなので♪


あと、わたくし事ですが、今日。
アメリカに長期出張に行っていた相方(旦那)が帰国予定。

アメリカ帰り……イヌ!?

イヌおかえり~♪(←違うって)

長期といってもイヌみたいに1年もアメリカには行ってないけど。

あれ、やってみたい。

空港についたイヌとジェニーの電話の会話♪

「ついたぞ」

「それが何?私は日本で忙しかったけど、結構充実していたわ」(笑)

グラサンはともかく、あのイヌのような服の着こなしは無理かな…10年前ならともかく(苦笑)

そんな感じで、本日は、本当に雑記でした♪


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次創作。

みつばの4コマ漫画
恵理(ヘリ)ちゃんと仁優(イヌ)くんシリーズ21です。

他の4コマ漫画作品は、検事プリンセス漫画INDEXからどうぞ♪

4コマ漫画は、完全にコメディタッチなので、
「検事プリンセス」のドラマや、キャラクター、
このブログの二次小説のイメージが崩れると思われる方は
スルーでお願いします。どんなヘリもイヌもOKという方はご覧くださいね♪

今回の話は、二次小説の「素朴な疑問」の続きのようなものです。
なので、小説を読んだ後の方が分かりやすいです。
…というのも、アレがらみ話なので(笑)

「これから(あれ)は私が買うことにするわ」と言っていたヘリですが、
ヘリ、どうやって買うのかしら?ちゃんと買えるのかしら?ってふと思ったら、
こんな妄想が勝手に浮かんできて、あまりにもおバカなので
二次小説でなく、こちらで創作してみました♪

アレというのは「大人のHのエチケット」で使用するアレのことです。

(注意)大人向けの4コマ漫画です。
ギャグや下ネタも全然OKという方のみお読みください。




タイトル 適正



   検事p「適正」


本当に、ありえないと思うのですが、
ヘリだったら、ありえるかもしれない、と、こんなおバカな話に(苦笑)

イヌも抜けているところがあるし、ヘリもまだまだ世間知らずなところがあって、天然色が強くて、
でも、生真面目な部分があるから、こんなこともアリ?なのかな?と。
本当にどうしようもないですね♪←みつばの頭の中が(爆)


拍手、拍手コメントありがとうございます。
最近ちょっと疲れ気味で、こういう話やネタばかりどんどん浮かびますが(苦笑)
まじめな(?)二次小説のシリーズの続きも書き上げたいです♪
…今週末ころから又仕事が山場にはいるけど。。。


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今回は「検事プリンセス」のドラマ(DVD)を見て、
勝手にみつば的名シーンをあげてみました♪

本日は1話から5話まで。

話がバラバラになるかもしれませんが。

○1話 スキー場のホテルで、イヌとヘリが相部屋になるところのヘリ風呂場で溺れてイヌに助け起こされるシーン。

かなり、きわどい(笑)
撮影でもヘリ役のキム・ソヨンさんが一応前張りしていたらしいのですが、お湯でとれてしまったらしいとのこと。
イヌ役のパク・シフさんがインタビューで「「僕は見ちゃった」と言ってたのですが、別のインタビューでも「僕だけ見ちゃった」と言ってたので、本当に見たんでしょうね♪
あのイヌの驚いた表情は演技じゃなくて、本物とか?(笑)

でも、すぐにイヌがかけつけて助け起こしたってことは、近くにいて監視してたってことですよね。。。本当にイヌって…(苦笑)

○3話 警察につかまったヘリを婚約者を装って助けにくるイヌ。
「ハニー」と言って、駆け寄るイヌにびっくりにヘリとユナ。
…いつか本当のハニーになるといいね。ヘリ♪

○3話 ヘリの潜入捜査の時、ヘリを探しまわるバイク姿のイヌと乱闘イヌ。

潜入場所が急に変更になって、ヘリを見失いあせりながら探すイヌ。
通信機を持っていたユン検事に1歩出遅れてしまいますが、かっこよかった♪。
この時のユン検事もかっこ良かったですけど。
それで、思ったのが、この時ヘリを助け出したのがイヌだったら、ヘリはイヌを好きになっていたのかな?っていう疑問。
ただ、ヘリは出会いの第一印象からイヌは特に意識してなかった上に助けてもらってばかりなのに、いい印象では無い様子。好みのタイプじゃなかったのね(笑)

この時、ヘリが検察庁をクビになって今後の作戦が失敗するかも、ということより、自分のせいでヘリを危険な目にあわせてしまったことを悔やむイヌがいい感じ♪

○4話 やっぱり、これ。トマト事件♪
検察庁前でトマトを頭からぶっかけられたヘリを助け出すイヌ。
そして、マンションの自室に連れて行って、バスルームと着替えを貸すの♪
「心をとかすホットココア」とか言ってヘリにココアを渡す。
…キザな台詞と行動ですが、イヌだから素敵に見えます(笑)

○4・5話 検察庁をやめて、どこか海外に行こうとするヘリを連れ戻しにくるイヌ。

「マ・ヘリ、君はどこにもいけない」…行かせない。のイヌ。
腕をつかんで、一瞬ヘリを抱きしめるんですよね…。
あれ、なんででしょう?っていうコメントを何人かの方も言ってらしたのですが、
いて良かった…でとっさに抱きしめたのかな?って思ったのですが、実際どうなんでしょう?(苦笑)
そして、その後、ヘリに説教イヌ(笑)
実際に今後の作戦のためにはヘリに検察庁に残ってもらわないと困るイヌなのですが、説教は、本心から言っているよう。きっとヘリの事をイヌは本当は根性のある優秀な女性だとおもっているから余計に、逃げようとするヘリに本当にがっかりしたのかも。

○5話 嫉妬イヌ(笑)
例のヘリの家の門のところのユン検事の失言に泣いて家に入るヘリを見たあと、
車のギア入れて、急発進させてユン検事の横を通り過ぎるイヌ。…嫉妬というか怒りというか。イヌは、基本、あまり怒らない人という設定らしいです。なのに、このシーンは珍しく感情を表に出してます。

○5話 ヘリの初法廷。

イヌが、しっかりスーツにネクタイで傍聴席で見守る姿もいいシーンです。
…それにしてもイヌ。仕事してる?結構自由な感じです。
法務法人事務所の代表だから、いいのかな?
ヘリが、検事として1歩というか、すごく成長したところが見える話♪


ところで、名シーンじゃなくて、迷シーンもあげてみました(笑)

○1話 ヘリの検察庁の歓迎会カラオケ。
とにかく、あの服は自前なのかカラオケ店のものか分かりませんが、すごいです。
でも、なんでしょう…。歌も踊りもちょっと…あれです(苦笑)


○4話 例の幻の潜入捜査後のヘリの家の門の前のヘリとイヌの会話シーンのイヌ(苦笑)

そんな感じです。
今まで書いたことと重複してるところがいっぱいあってすみません。


あれ?でもほとんどドラマの名シーンというより、ヘリの名シーンというより、イヌの名シーンのような気がします(笑)
私にとって、「検事プリンセス」はソ弁護士(イヌ)の魅力で90パーセントほど占められているもんですから♪

ブログを読んでいる方で、「検事プリンセス」見た方にも
きっとお気に入りの名シーンありますよね♪


ところで、昨日アップした二次小説の「素朴な疑問」の反響がいつもより多かったのでびっくりしました。結構気になる部分だったのですね。そうですよね。大事なことですね。
小説で書いてみるとああなりましたが、漫画では4コマ漫画の「恵理ちゃんと仁優くん」でも描けない感じです(笑)

また、何か突発的に妄想が膨らんだら書いてみたいです♪
きっと、恋愛物書いていて、私の中でまだまだ気づかずに落している部分がいっぱいあると思うんですよね。
コメントで気づくこともあります。
検事プリンセスへの見方だけでなく、個人個人の、意見とか思いがさまざまで私もコメントを読んでいて楽しいです。同じように感じている方が何人もいたり、全く違ったり。

でも、検事プリンセスのドラマのあの後のヘリとイヌには幸せになってもらいたい♪ラブラブでいてほしい♪っていうのは共通ですよね?♪♪♪きっと。


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「素朴な疑問」です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降の続きをみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。

このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。


この話は、先日のコメントによせられた、まさに素朴な疑問から
みつばが再び突発的に妄想して、一気に書き上げてしまった短編です。
昨日のブログの記事参照。


(警告)この話には大人向けの表現や描写が含まれます。
精神的に大人だと思われる方のみお読みください。


素朴な疑問



「ないな…」

ベッドのサイドボードの引き出しを開けたまま
イヌがつぶやいた。

「…どうしたの?イヌ」

うつぶせ状態で、イヌのベッドのシーツにくるまって横たわっていたヘリが、不思議そうにイヌの方に目をやった。

「アレがきれていたみたいだ」

「アレって…アレ?」

ヘリが、不安そうに聞いた。

「ああ。前回使用した時が最後だったのを忘れてた」

イヌは、引き出しの中にあった空箱をヘリの方に振ってみせた。

「…他に予備は買ってないの?」

「ない」イヌがきっぱりと答えた。

「…どうするの?」

心配そうなヘリの顔を少し見つめたあと、イヌは、たくらむようにニヤリと笑った。

「そのまま『する』か?」

イヌの言葉にヘリはとたんに青くなって、首をブンブンと横に激しく振った。

「駄目よ。駄目。絶対駄目よ!」

「どうして?」面白そうなイヌの声。

「私、ママから言われているの。こういうことはちゃんとしておきなさいって」

ヘリの言葉にイヌが呆れたような笑みを浮かべた。

「君は何歳だ?ヘリ。もういいかげん親の言うことじゃなくて、自分の判断で行動しろよ」

「もちろん、自分の判断もよ。私は、『つけない』と嫌だからね」

「僕は『つけない』方がいいけどな」

「弁護人の意見は却下します」

ヘリは、油断していると、今にもイヌが襲いかかってくるとでも思っているように、
シーツを体にしっかり巻きつけて、イヌを睨んでいた。

…やれやれ。ガードが固くて、言葉だけの説得では押し通れそうもないな。

なら、実力行使でなら可能そうなことは分かったイヌだったが、
自分の欲よりヘリの体を大切にしたいという想いの方が強かった。

「わかったよ。ヘリ」

イヌが、フッと溜息をついた。

「今から買ってくる」

「え?今から?」

ヘリは、驚いて、サイドボードの上の時計の針を見た。

夜の10時…。スーパーは閉まっているんじゃないかしら?

「明日にしたら?」

イヌが苦笑しながら、衣服を着こんでいた。

「明日まで待てないよ」

イヌの言葉にヘリは恥ずかしくなって、シーツに顔を半分埋めた。

「…いってらっしゃい」

「ああ、ヘリ。ちゃんといい子で起きて待ってるんだぞ」

「それは、保障できないわ」…寝てしまうかも。
そっけなく言うヘリに、イヌは目を細めて、口元をゆがませた。

「もし、僕が戻ってきて、君が寝ていたら、『うっかり』つけずに“して”しまうかもしれないぞ」

ヘリがあわてて、上半身を起こした。

「絶対やめて。そんなことしないでちょうだいよね」

「それは、保障できないな」

イヌが、笑って言って、車のキーと財布をズボンの後ろポケットに入れると、ヘリに手を振って、颯爽と部屋の玄関ドアから出て行った。

薄暗く静かになったイヌの部屋のベッドの上にポツンと残されたヘリは、
手持ちぶさたで、ゴロリと転がった。

…一体どこに買いに行ったのかしら?
それに、なんだかこういう状態で、待たされるのって、恥ずかしいわ。

衣服はもう身につけていないし、いかにもこれから『します』、みたいな雰囲気で、
中断しているなんて…。
そして、イヌが戻ったら、再開するわけでしょう?
1度こういう風に中途半端に時間が空いたら興がそがれるんじゃないかしら?
でも…アレを使用しないでやるのも嫌だから…。

「もう。普段、『僕に抜かりがあると思うか?』とか言っているくせに、
イヌって時々抜けているんだから」

ヘリは、気恥かしい空気を自分で誤魔化すために、この状況をイヌのせいにすることにして、ブツブツとつぶやいた。

そして、母親のエジャの言葉を思い出していた。

『いいかい。ヘリ。こういうことわね。相手の男性ばかりに任せては駄目よ。しっかりと女性の方が管理しないとね』

…ええ、ママ。ほんとね。
今度からは自分でも用意しておかなくちゃ。

今回はイヌが、折れてくれたし、まだ余裕があったみたいだからいいけど、状況によっては、そのまま押し切られていたかもしれないもの。

それにしても、こうして待たされるのも、なんだか本当に変な気分。
焦らされているというか、まるで心待ちにしているみたいな…。
…まさか、これもイヌの作戦だったりして…。

ヘリは、疑心暗鬼にとらわれて、悶々とベッドの上で時を過ごした。

しばらくそうしているうちに、ガチャリと玄関の方で音がして、
イヌが帰ってきたようだった。

ホッとすると同時に、ますます気恥かしくなったヘリは、あわててシーツの中に潜り込んだ。

「ただいま。ヘリ」

イヌの声と背後でカサコソとビニール袋のこすれる音がした。

ヘリは、タヌキ寝入りを決め込んで、黙ったまま体をシーツの中で硬直させた。

「ヘリ?」

訝しげに呼ぶイヌと足音が近づいて来て、ヘリの肩にイヌの手が置かれた。

「本当に寝てしまったのか?」

ドキドキ激しくなる動悸をおさえながらヘリが目をギュっと瞑っていた。

「……」

背後でしばらく無言になったイヌに、ヘリは内心「ん?」と不思議になって、薄めを開けた。

イヌが溜息をついたようだった。そして…

「…保障はできないって言ったのに」という物騒なつぶやきが聞こえたかと、

…!!

イヌの手がシーツの中に入って来た。

「やだ!!イヌ、やめてよ」

ヘリが、あわてて飛び起きた。そして、イヌの方に抗議の目を向けると、
イヌは、面白そうにベッドの端に座ってヘリを見降ろしていた。

「起きたのか?残念だな」そう肩をすくめてからかうようなイヌの言葉に、
ヘリは、イヌにバレバレだったことが分かって、恥ずかしそうに首をすくめた。

「…いじわるしないでよ。私、こんな状況で待たされるのが恥ずかしかっただけなのよ」

唇をとがらせて素直に応えるヘリが、あまりにも可愛くて、イヌはクスリと柔らかく笑った。

「悪かったよ。でも、ほら、買ってきたから」

イヌは、アレの箱をヘリに見せた。

「予備の分もたくさん買ったから、今夜は心おきなくできるな」

イヌの言葉にヘリは目を見開いて、箱を凝視した。

「そんなに一気に沢山使用しなくてもいいと思うけど」

「…僕がしたいんだよ」

ふざけた感じの軽口の応酬から、とたんに、ガラリと声色がかわったイヌの言葉に、ヘリの体の奥がドクリと熱くなった。

そして、イヌが、自分の衣服を脱いでいく姿にヘリは、恥ずかしそうに、目を逸らした。

「これ買うときって恥ずかしくない?」

ヘリは、気恥かしさを茶化すように、ベッドの上に置かれた箱を手で転がして弄びながら言った。

「全然」

イヌが、飄々と答えた。

「そうなの?」ヘリは、戸惑ったように箱を持ち上げた。
そして、ふと、あることに思い当って、イヌを上目づかいで見上げた。

「…慣れているのね」

急に、ヘリの、沈んだような、でも、少し拗ねたような声色の言葉に、イヌは、「ん?」と目を丸くした。そして、すぐにヘリの気持ちを読んだように苦笑した。

「どうした?何を考えている?」

…何を考えたのか、すぐに分かるけどな。

「べつに…」
イヌは今まで他の女性ともこういうことをした事もあったはずだから、コレを買うのも、こういう状況も慣れているのよね。きっと。

自分の中で、それは仕方のないことだと思いながらも、ヘリは、心の中がモヤモヤしたような気分になってきた。

「ヘリ…」

うつむいて、自分のそんなふうに思う表情を暗闇に隠そうとするヘリの顔をイヌは手でとらえて、自分の方にむかせた。

眉を下げ、ヘリの潤んだ瞳を見つめながら、イヌは浅い溜息をついて微笑した。

「君は、本当に可愛いな。ヘリ」

「……」

からかっているのか、本気か分からないイヌの言葉にヘリはますます当惑して黙って口をひきむすんだ。

そんなヘリにイヌは顔を近づけると、優しい口づけをおとした。

そして、ヘリの体を腕で包み込むと、やわらかく抱きしめて、
ヘリの耳に唇をよせて、低く囁いた。

「僕が、こうしたいのは君だけだ。ヘリ」
…これからもずっと。

――― これからもずっと?
囁かれるイヌの声にヘリが目を見開いた。そして、すぐに目を細めて、泣きそうになった。

「イヌ…」

…だから、つまらないことは気にするな。

イヌは、心の中で続きを囁いた。

僕が今愛しているのは君だけだ。ヘリ。
それに…今までの誰よりも愛したのは君だと自覚している。
ただ、そんなことは絶対君には伝えられないけどな、ヘリ。

ヘリは、イヌの腕の中で、コクリと小さくうなずいた。

ヘリの反応に、イヌはホッと溜息をついて、ヘリの体を抱きしめる腕の力を強めた。
そのまま、ヘリの額、頬、口に口づけを落としながら、手で、ヘリの体の全身を撫で、さすりあげていった。
ヘリが徐々に自分の愛撫に心を奪われていく様子を観察しながら、イヌは丹念に前戯を続けて、ヘリが一度目の絶頂の歓喜の声をあげると、ビクビクと小さく身を震わせるヘリの体をもう一度抱きしめて、深く口づけした。

そして、傍らに転がっていたさっき購入してきたモノの箱を手にとって開けた。
中から薄いパッケージを一つ手にとると、口に咥え、犬歯にあてて引き裂いて、中の物を取り出した。

ヘリは、イヌの腕に抱かれながら、まだ少し荒い息を整えて、うっとりとした表情でイヌの背中に手をまわしていた。

「…気持ち良かった。イヌ…」ヘリが言って、イヌが手にもっていて、装着しようとしていた物にそっと手をおいた。

「…私にやらせて」

そう言って、上半身を起したヘリは、イヌの下半身の方に体を少し移動させると、イヌからうけとった物を、指でつまみながら自分の口元によせた。

そして、身を伏せると、イヌの下腹部の方にアレをあてた唇を寄せて、口を開いた。

舌と指を妖しく使って、でも着実にイヌに装着具をつけたヘリは、照れたような目をイヌに向けた。

「できたわ」

「ありがとう。へり」

イヌが微笑んで、そのままヘリの体を抱きよせてベッドに押し倒し、深く口づけた。
そして、ヘリの片足を手で抱えると、ゆっくりと、身をふせた。

イヌに与えられる刺激に心も体も開いて、目を閉じながらも、完全に受け入れたヘリの、艶めかしい表情に、イヌは魅了されていた。

…可愛い、愛しい、僕のマ・ヘリ。
本当は、余計な隔たりもなく、君を僕自身で強く抱きたい。
だけど、今は我慢するよ。僕の腕の中で君に安心して、思いっきり悦んでほしいから…。

そうして、

短い吐息まじりのヘリの喘ぎ声に、ヘリに2度目の快楽の波がくる前兆を悟って、イヌは、満足気にヘリの体をむさぼっていった。


翌日の昼…。

ヘリとイヌは近くのカフェにランチに行く途中に、コンビニに寄って買い物をしていた。

イヌがレジで会計をしてもらっている間に、ヘリは、フラフラと陳列物を何気なく見ていた。
そして、ある物に目をとめて足をとめた。

…あら?昨夜イヌが買ってきた物と同じだわ。コンビニにも売っているのね。

そこまで考えて、ヘリは、ある事に思い当って、立ちすくんだ。

…まさか、まさか…、昨夜のアレって、ここのコンビニで買ったの?

ヘリは、おそるおそる、レジにいるイヌの方に目をやった。

レジの前のイヌは、コンビニの店長と何やら談笑していた。
コンビニの店長はこちらを見ているヘリに気づくと、愛想のいい笑みを浮かべて頭をさげた。

ヘリもとっさに頭を下げると、会計の終わったイヌと一緒にコンビニを後にした。

そして、しばらく歩いたヘリは思い切って、横に並んで歩くイヌに聞いた。

「イヌ、ちょっと聞いていいかしら?」

「何?」

「昨晩のアレ…もしかして、さっきのコンビニで買った?」

不安な疑惑を取り払うように何気なく聞いたヘリに
「ああ、そうだよ」と、イヌがあっけらかんと答えて、ヘリを唖然とさせた。

茫然として立ち止ったヘリに、イヌが不思議そうに声をかけた。

「ヘリ?」

「ねえ…もしかして…」ヘリは、自分の思いついた考えが怖いものであるかのように、コクリと息を飲んで、続けた。

「もしかして、アレって、いつもあのコンビニとかマンション近くの薬局で買っている?」

「そうだけど?」
…どうしてそんな事を聞く?

と、ますます不思議そうなイヌに、ヘリの顔はどんどん赤くなっていった。

よくイヌと一緒に二人で行く近所のコンビニと薬局。

そこで、イヌがアレを毎回購入しているとしたら、
当然、店の人は、いつも一緒にいる私と使用しているって分かってるってことよね。

さっきのコンビニの店長さん。私の顔を見て、とっても愛想が良かったけど、あれって、つまり、そういう笑いだったのかも…。

『ああ、昨晩購入されたアレを一緒に使用された方ですね』

「~~~~」

「どうしたんだ?ヘリ?」
両手で顔を覆って、俯いたヘリにイヌが不思議そうに近づいてきた。

そんなイヌを指の隙間からジトリと睨みつけたヘリは、

「なんでもないわ!」と言って振り切るように、猛然と歩き出した。

なんだ?首をかしげて、後ろから、わけが分からないという表情でついてくるイヌに、

…ほんとにデリカシーのない男なんだから。
今度から、アレは私が購入することにするわ。知り合いのいない所でね。

憤然とした顔をしながら、ヘリは、そう心の中で固く決意したのだった。


(終わり)


大人のHのエチケットをテーマにした話でした♪

話によっては、その場面をいちいち書くと流れが止まるのですが、
あえて、こういう風ならどうだろう?と考えたら、
いてもたってもいられずに書いてしました(笑)

最近イヌとヘリのピロートーク話が多くてすみません。
本編というか、シリーズのストーリーは中断してるのに。

ところで、リアルに、昨日のみつばの女子会(笑)の会話。
「大人のHのエチケット」をつけたがらない相方に困っている
女性の相談。

…どちらの気持ちも分かると思いながらも、人にアドバイス出来るほどの
道徳心も説得力も持ち合わせていない、みつばは、
…各自の家族計画によるかな~と免責的な事を考えながら
皆の意見を聞いていました。
イヌじゃなくても、基本男はそういうことに関して女子ほど
深刻にならない気がする…けど、どうなのかな?

拍手、拍手コメントありがとうございます。
励まされながら、時に妄想をかきたてられるコメントありがとうございます♪

二次小説これから、3作目以降からシリアス話もある予定なので
(と言っても基本幸せ計画です。「過去の亡霊」並みかな?)
時々、こんな短編も書きたいです♪(こんな短編だらけの予感も(笑))

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今日は、遅くなったので、イラストと雑記で更新。

「検事プリンセス」の二次小説、「部屋とワイシャツと僕」のイメージイラストを
4コマ漫画恵理ちゃんと仁優くんタッチで↓


     検事p「イヌのシャツ」



本当は、レディースコミックタッチで描こうと思ったのですが、
イヌのいやらしさが増す気がしてやめました(笑)私の絵だと特に。

それで、コメントの疑問にあったのと、今日ちょうど我が家でママ達の女子会(笑)があって、
その時に出た話題がきぐうにも同じだったので、そのことについて。


話題とは、「大人のHのエチケットについて」(苦笑)

年頃(?)の女性達が集まって酒が入るとこういう話題もありなんですね(笑)

…えーっと、ですね。
イヌはちゃんと『つけている』のか?ってことですね…。

実は「初めての夜」の時、明記しようか迷いました。
ヘリにとっては初めてだし、二人にとっても二次小説で初めてなので、そういう場面を書こうかとも思ったのですが、「レディース・コミック」技法(?)で(笑)書くのをやめました。

大事なことなんですけど、そういうシーンを書くとちょっと作品の流れ的に雰囲気が変わるのです。漫画でも小説でも。ですので、暗黙の了解で描かないという感じで。

…いえ、本当に『してない』可能性もありますが…ぶつぶつ(苦笑)

ちょっとアルコールがはいっているみつばの
大人な話でした♪(笑)

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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次創作。

みつばの4コマ漫画
恵理(ヘリ)ちゃんと仁優(イヌ)くんシリーズ20です。


他の4コマ漫画作品は、検事プリンセス漫画INDEXからどうぞ♪

4コマ漫画は、完全にコメディタッチなので、
「検事プリンセス」のドラマや、キャラクター、
このブログの二次小説のイメージが崩れると思われる方は
スルーでお願いします。

今回の話は、イヌがヘリとまだ出会う前の(16年前のぞいて)
ヘリを尾行していた1年間の時の話です。

どんなヘリもイヌもOKという方はご覧ください。↓




タイトル 写真撮影



検事p「写真撮影」


だてメガネをしているイヌは一味ちがいます(苦笑)


眼鏡だけで、素顔で「変装」と言えるのは、
「スーパーマン」のクラーク・ケントか、
「検事プリンセス」のソ・イヌくらいだと思います。


現在、仕事の合間に少しずつ小説書いていたのですが、
20ページくらい書いたもの(ワードで)を全部書き直してます(汗)
今まで何度か構成の段階でけずったり足したり、Hシーンまるごと3ページほど
なくした話もあるのですが、全部書き変えたことは初めてかも。

「初めての夜」の時とまた違った意味で
今回の話はちょっと悩んでます。うーん…。
その次の話の方がスラスラ書けそうなので、
お待たせしますが、出来れば2作品次々にアップしたいです。

4コマ漫画のようなおバカなネタだったら、
すぐに浮かぶんですけど。

拍手、拍手コメントありがとうございます♪

本当に私の中で、イヌってベッドの中でもああいいうイメージです。
ほら、16話ラストでも嫌がるヘリを力づくでツーショット撮ろうとしたり。
自分の時は、意地悪く「やだ」って言って、ヘリがショボンとしたのを
からかっていたくせに。
それでも、私もヘリのようにソ弁護士(イヌ)マジックにかかって、すっかりソ弁病だから、
恋って本当にある意味病気なのかもしれませんね(笑)


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「印-ホクロ-」です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降の続きをみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。

このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。


この小説は、シリーズの続きではなくて、突発的に書き上げた短編です。


(注意)

この小説には、大人向けの表現や描写が含まれています。
自分は大人だと思える方のみお読みください。
ソフトに書いてますが、読んだ人の妄想しだいでは映像はハードになります。。。



印-ホクロ-





「ヘリ、ここにホクロがある」

「え…?」

深夜。
イヌの部屋のベッドの上で、イヌに体の芯から蕩けるような愛撫をされて、うっとりとしていたヘリにイヌが声をかけた。

もうほとんど理性を無くして、意識も朦朧とした状態のヘリだったが、イヌの言葉に反応して半身を起してイヌの見つめている自分の体の方に目をやろうとした。

「どこ?」

「ほら、ここ」

イヌが、指をさした。

「…見えない」

ヘリは、困惑して自分の下半身の方に目をやった。
今まで生きてきて気付かなかったということは、自分では確認しずらい位置にあるということなのだろう。

「どのあたりにあるの?」

「口で言おうか?それとも、手鏡でも持ってこようか?」

楽しむような、イヌのからかうような声色に、ヘリは、恥ずかしくなって、あわてて首をふった。

「いいわよ。やめて。言わなくてもいいから」
…手鏡も持ってこなくていいから。

「じゃあ、指で教えてあげるよ」

そう言って、イヌがニヤリと笑うと、ヘリのホクロに人差し指をあてた。

「ここにある」

「・・・・・・」

イヌの指の感触で、やはり、体の微妙な位置。
いつも服や下着で隠されていて、自分では手鏡でもないと見えない場所にあることが分かったヘリだった。

「…ほんとに?」

ヘリの疑うような声にイヌが面白そうに言った。

「噓をついてどうする。かなり小さいけどな。水着でもこの位置だと隠れてしまうだろうから、おそらく知っているのは君のご両親か…」
…僕だけだろうな。

口元をゆがませて、でもどこか嬉しげなイヌの顔を、ヘリは、半分恥ずかしくなりながら、半分呆れたように見つめた。

…男って、こういうものなのかしら。
自分のつきあっている女性を全部所有したい願望でもあるのかしら?
…イヌは特に強いような気がするのだけど…。

ヘリはフっと短い溜息をついた。

「…自分の体なのに、知らないことがあるなんて、ちょっと残念」

「そうか?」

イヌが又面白そうに答えた。

「確かに、君には自分の体でまだまだ知らない事がありそうだよな」

イヌの言葉にヘリは、イヌがまたロクでもない事を考えていることを悟って、肩をすくめた。

「…結構、あなたに教えて頂いた覚えはあるけど?」

イヌが喜びそうな事をあえて言ってみたヘリだった。

案の定、イヌが、嬉しそうな顔をした。

「もっと教えてやろうか?」

「何か他にも教えてもらうことがあるのかしら?」

素知らぬふりで、続けるヘリ。

薄暗がりの中で、イヌが笑った気配がしたと思うと、
ベッド周辺が急に明るくなった。

「!…え?…やだ、やめてよ。イヌ!」

イヌがベッドのサイドテーブルの上のスタンドランプの明かりを強くしていた。

ヘリは、自分のほとんど裸に近い姿をイヌの前にはっきりとさらされて、
あわててシーツを体に巻きつけようとした。

そんなヘリの手をイヌが押しとどめた。

「今さらだ。ヘリ。隠さなくてもいい」

「いやよ。全然違うわ。こんな明るい所で体を見られたくないわ」

「君の知らなかったホクロの位置まで知っている男にも?」

「…バカ」

ヘリが、頬をそめてジトリとイヌを睨みつけた。

そんなヘリの目線もどこ吹く風なイヌは、お気に入りの遊びを見つめた子供のような無邪気な表情で(やることは大人だったが)ヘリを見降ろすような形で覆いかぶさってきた。

「わかった。君がそんなに恥ずかしいのなら。この役は君にゆずるよ」

「…どういうこと?」

イヌの言葉に、ヘリは首をかしげた。

「君が、僕の体を調べるといい。もしかしたら、僕にも僕の知らないホクロが体にあるかもしれない。それを見つけてくれ」

「・・・・・・」

ヘリは、どうしたらいいのかしら?とホトホト困ったように頭上のイヌを見つめ返していた。

…きっとここで拒否したら、私の“ホクロ探し”を嬉々として再開するに違いないわ。

「…わかったわ。今度は私があなたの体のホクロを調べてあげる。そのかわり、照明の明かりは少し落していいかしら?」

ヘリの言葉にイヌが嬉しそうにうなずいた。

「いいよ」

ヘリは、手をのばして、スタンドランプの明かりを絞ると、上半身を起こした。

そして、イヌの胸をそっと手で押した。

「じゃあ、あなたがベッドに寝てちょうだい」

「OK」

イヌがゴロリとベッドに横たわった。
そして、両手を自分の頭の下にひいて、ヘリを見上げていた。

完全に楽しんでいる顔だった。

ヘリは、…ほんとにこの男は…と内心あきらめて苦笑した。

「…んー。じゃあ、まず顔からね…。顔は自分でもよく見ていると思うけど、首の後ろとか耳の近くは見えにくいわよね」

ヘリは、イヌの顔に手をあてた。

そして、覗き込むようにイヌの顔をジロジロと見渡した。

「ある?…見えにくいんじゃないか?やっぱり照明明るくする?」

「いいの。これだけ接近していたら見えるから」

ヘリは、真面目に答えて、そして、ふとある事を思いついた。

イヌの首元に顔を伏せたヘリは、イヌに分からないように、たくらむような笑みを浮かべた。

「…!」

ピクリとイヌが驚いたように反応した。

ヘリが、イヌの耳のすぐ下の首筋に口づけていた。

「ヘリ?」

イヌの訝しげな声に、ヘリはフフとうっすらと声に出して笑った。

「…ここにホクロがあるわよ。すごく小さいけど」

「ほんとか?」

「ええ。見えない場所で、いちいち説明するのも面倒だから、こうしてあなたに教えてあげることにするわね」
…いいでしょ?

イヌの返答を待たずに、ヘリは次の行動にうつった。

「…うん。ここにもある」

次にヘリが口づけたのはイヌの鎖骨のほうだった。

「・・・・・・」

ヘリは、その位置までいくのに、唇を離さずに、ゆっくりとイヌの体をすべらせながら、
移動させていた。

ヘリはチラリとイヌの顔を見た。

暗がりの中でも明らかにヘリの意外な行動にとまどっているようなイヌの顔が見てとれた。

…ふん。いつもやられっぱなしのヘリ様じゃないんだからね。

ヘリは、舌を出して、そのまま舌の先を細くすぼめてイヌのホクロの位置をチロリと舐めあげた。

そうして、ヘリはイヌの体をホクロを探しながら、目をこらしつつ、
その間にも唇や舌でイヌの体をまさぐりながら、両手をやわらかく使って、イヌの体をマッサージするように愛撫していた。

「…ヘリ…」

頭上でヘリを呼ぶイヌの、少しもからかいの響きのなくなった声色にヘリは心底嬉しくなってきた。
イヌに余裕のなくなってきた様子がヘリにも分かった。

…なんだか、とってもいい気分。いつも自分上位なイヌが、私にいいように体をいじられているなんて。もっと、イヌの違う顔が見てみたい。

ヘリは、そう思いながら、じょじょにイヌへの愛撫を下の方にずらしていった。

そして…。

さすがに少し戸惑ったあと、ヘリは口を開けて、イヌ自身を含んで、舌で舐めあげた。

「ヘリ」

うつむいて、必死に行為に没頭するヘリにイヌの声がした。

「…そんなところに僕のホクロがあるのか?」

「あら?無かった?」とぼけたように答えるヘリ。

そして、顔をあげると、恥じらうように、でも、イヌの自分の行為に完全に感じていて、
翻弄されているような顔を見て、あでやかな笑みを浮かべた。

「…ここ、複雑なつくりだから、あっても分かりづらいでしょ?でも、あなたが嫌なら他の場所を探すけど」

ヘリの言葉にイヌが、苦笑した。
明らかにヘリが得意になっていて、自分をからかっていることが分かったイヌだった。

「…念いりに頼むよ」

「了解」イヌの言葉にヘリはいたずらっぽく舌を出すと、再びイヌの下腹部に顔をふせた。

しばらく…。
イヌの部屋の静かな薄暗闇の中、ヘリのイヌの体を愛撫する、かすかだが刺激的な音が響いていた。

「…んん…」

やがて、イヌはヘリになすがままにされながらも、
時折、ヘリの唇からもれる色っぽい吐息の声に強く煽られて、たまらずに上半身を起こした。

「…イヌ?」

顔を離して不思議そうに自分を見つめるヘリにイヌはフッと苦笑していた。

「なに?どうしたの?」まだ、自分の方が優位にいると確信しているらしいヘリは、ニヤニヤしながら首をかしげた。

「じっとしていたら?まだホクロは全部見つけてないわ」

そんなヘリに、イヌは無言でヘリの肩を手で押すと、ヘリの体をベッドに倒した。

「イヌ?」

「…続きはまた今度してもらうよ。君の方は少し『探索』に疲れたように見えるからね」

イヌは、唾液で艶やかに濡れたヘリの唇を、自分の手の親指の腹でぬぐった。

「そんな、私は大丈夫よ。最後までやらせてちょうだい」

実際、少し疲労を感じていたヘリは、あわてたように首をふった。
…どうせなら最後までやりとげて、イヌを『ぎゃふん』と言わせたいのに…。

そんなヘリの心を見透かしたようにイヌは、微笑した。

「今度は、また僕が君のホクロを探してやるから。その間少し休んだら?終わった後で、さっきの続きをしてほしいな」

イヌの、最後の甘えたような言葉にヘリは、イヌが自分の手に落ちたことを感じて、心の中でガッツポーズをとった。

「わかったわ」
ヘリの返事にイヌが満足そうにうなずいた。

そして、ヘリの体に身をふせた。

「…っ!」

ビクリっとヘリが強く体を震わせた。

「イヌ!?」

イヌが、ヘリの肌に鋭く、短いが強い刺激を与えていた。

「な、何しているの?」狼狽してイヌの頭を自分の体から引き離そうとするヘリの両手を軽く退けて、逆にヘリの手首を手でおさえつけた。

「ホクロの位置を教えてる」

「ホクロ?私の体のそんな所にホクロは無いわ」

イヌが、口づけたのはヘリでも目視出来る位置だった。

しかも今回のイヌの口づけは、キスというより、『吸いつく』と言った方が良いような行為だった。

あわてて、ヘリはイヌに押さえつけられながらも、目をイヌに“口づけ”られた方に向けた。その部分が小さく赤くなっていた。

「やだ。イヌ!跡がついてる」

なめらかで、白く透き通るようなヘリの肌に鮮やかな朱色の印が刻まれていた。

「ああ、僕がつけた“ホクロ”だ」

「なんですって!?」

ヘリは目を丸くして固まった。
「心配するな。ヘリ。しばらくすれば消える“ホクロ”だ」

すっかりペースを戻したらしいイヌが、いけしゃあしゃあとした口調で言った。

「ちょっと、ソ・イヌ!知らないホクロを見つけるんじゃなかったの?誰が新しくホクロをつけるって言ったのよ!!」

「そうだ。君の見えないところにもつけよう」

イヌは、ヘリのあわてた抗議にも、全く意を介さずに、楽しげに答えると、ヘリの体に体重を乗せて、再び顔を伏せた。そして、唇で次々にヘリの白い体に紅い小さな花を咲かせていった。

…かわいいマ・ヘリ。
君のこの綺麗な体に僕だけの印“ホクロ”をつけてあげるよ。

「う…ううっ…イヌ~~~っ」

ヘリは、涙目になって悶えながら、体に落されるイヌの強めの口づけを受けていた。

そんなヘリに、イヌが行為を続けながらほくそえんだ。

…君が僕を翻弄させようなんて、まだ早いんだよ、ヘリ。
それにやることもまだまだ甘い。もっと勉強が必要そうだな。
でも…。

「ふっ…ぁんっ…」

イヌの新しい愛撫に、ヘリが喘ぐと、白い喉元を逸らして、強い快感に背中をのけぞらせた。

「…気持ち良かったよ。ヘリ。だから、今度はお礼に僕が君を、気持ち良くしてあげるよ」
…いっぱいね。

イヌが、ヘリの耳元で、甘く囁いた。

「ふぅっ…」

抵抗しようにも、すっかりイヌの愛撫と行為に悦んでいる体が、心とは裏腹にイヌにひざまずいているようだった。

ヘリはイヌの頭を手でかき抱いて、…結局こうなる事の発端はなんだったかしら?とすっかり頭から“ホクロ”のことも忘れて、イヌの体を受け入れていた。


…が、翌日。

ヘリは、朝起きて、出勤の支度をするためにシャワーを浴びたあと全身鏡を見て、唖然として、記憶を蘇えらせていた。

白い体に浮き出るように、咲いたようないくつもの小さな朱色の花のような跡―…。
…イヌに唇でつけられた印だった。消えるどころかはっきりと残っている。

それは、体だけでなく、首にもあって…。
確かにこれは、自分からは見えないところだが、職場の人間達にはバッチリ見られるところで、しかも一体誰がつけた“ホクロ”なのか一目瞭然に悟られてしまうものだった。

ヘリは、とっさに目をつぶって、こみ上げてくる、不敵な笑みを浮かべた恋人への怒りをこらえようとした。
そして、猛然とバスルームから出て、くってかかろうとするヘリを、キッチンで朝食を作っていた『恋人』は、気にもとめない様子で、とぼけた口調で言った。

「ヘリ、新しいホクロが出来てるな」

…だれが作ったと思ってるの―!!

殺気すらただよわせたヘリに対してイヌの平然とした顔に、
ぬかずけに釘…のれんに腕押し?そんな言葉を思いうかべて
ヘリはもう怒る気も失せて、…これ、どうしたらいいのかしら?…途方にくれて、
もう次の事態の打開にむけて頭を回転させていた。

…さあ、どうする?ヘリ。

そんなヘリをイヌは、料理の手を止めずに、笑いをこらえたような楽しげな顔で見ていた。


その日、検察庁に出庁したヘリは、
後輩のキム検事のうらやましげな視線と感嘆の溜息をあびせられた。

「マ先輩。そのスカーフとっても似合ってます。素敵です」

「そ、そう?」
キム検事の賞賛にあいまいな笑みで応えながらヘリは自分の苦肉の策がうまくいったことにホッと胸をなでおろしていた。

イヌにつけられた印を隠すための大判のスカーフ。
…ちょうど涼しくなってきた頃で良かった。

しかし、ヘリのその日の安堵はひとときの安らぎに過ぎず、
翌日も、その翌日も。しばらくは綺麗に消えることのない『イヌにつけられたホクロ』を隠すため、「今スカーフが流行なのよ」とキム検事にごまかしながら、毎日柄を変えたスカーフを巻きつけて、

…一体どうやってあの男に仕返しをしようか。と考えることになったヘリなのだった。



(終わり)


イヌとヘリ、二人がイチャイチャしているだけの話でした♪
みつばが、恐れ多くもイヌと同じ位置にホクロがある~、の発見から、こんな話が突発的に生まれました。
私の突発的な話って、どこかいつも、こう、アレですね(苦笑)

拍手、拍手コメントありがとうございます♪
コメントにも拍手にも励まされています。拍手の方は、ご新規の方か、よく来て下さっている方かは分からないのですが、最初の方に書いた小説も読んで下さってありがとうございます。
4カ月くらい前書いたものですが、自分ではもうずいぶん前に書いたもののような気がしています。ただ、二次小説の中では今のところまだ100日くらいしかたってない設定なので、まだまだ初初しい(?)カップルです♪

そういえば、このブログを携帯で読んでいる方、共有のパソコンで見ている方は、
(注意)(警告)の文字があったら、周囲に気をつけてよんでくださいね。
共有の場合、履歴を消すこともおすすめします(笑)


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昨日のブログの検事プリンセスの二次創作の4コマ漫画。

イヌのおしゃれ」のこと。

…ええ、私もヘリは「本気」だと思ってます(笑)

それで、何人か拍手コメントで書いて下さった方がいたので、
改めて私もイヌのファッションで、勝手にお気に入りシーンの服をあげてみました♪
それを賞別に(笑)

まず、

「かっこ良すぎるでしょう(賞)」(笑)

・4話。ヘリの潜入捜査の時のバイク姿。

・コメントにもあった8話。ヘリと事件検証につきあって、おんぶしたり、一緒に料理食べている時の水色ベストとシャツ姿。私も大好き♪8話が大好きだからですが、あのイヌの姿もすごく好き。

・7話で、ヘリに無理やりキスした翌日エレベーターで会った時のグラサンイヌ。
あの、首をかしげて「あ」というところとか♪すっとぼけた感じが♪

・11話で、ヘリがブレスレットをプレゼントした翌日のエレベーターイヌ。
チェックの赤めの色のジェケットにグラサン。(ダーク部門でもノミネート可能)

・4話、トマト事件の時のベスト姿。


「スーツ姿(働く姿)が似合うでしょう(賞)」


・5話の、ヘリの担当事件の裁判を傍聴するネクタイ・スーツ姿のイヌ。

・9話でヘリの部屋の侵入者を階段でかけつけて捕まえる時のイヌのスーツ姿。

・15話で、サンテの弁護人をしている時のイヌのスーツ姿。

・その他、法務法人事務所のオフィスでのイヌの格好。


「いろんな色や柄も似合うでしょう(賞)」


・11話。ヘリにブレスレットをもらう前の緑のトレーニングウエア。

・14話で、ヘリとの写真撮影後、体調くずして苦しむピンクのTシャツのイヌ。

・9話でヘリとユン検事のデート後の車をテラスから見降ろすイヌの服。

・いつだったかのテラスでカップを持って座っているマリンルックのイヌ。7話以降。



「普段着も似合うでしょう(賞)」


・1話のスキー場でのトレーニングウエア姿。

・4話で潜入捜査後、ベンチでヘリと待ち合わすイヌ姿。
大きめのスカーフやマフラーも似合う♪

・7話でヘリに弁当を作ってあげるイヌの姿。



「せつなくていいでしょう(賞)」


・7話で、深夜ヘリの部屋に絵のための釘穴をつくりに行って、
ソファで寝ているヘリの後ろで座り込むイヌ姿。

・10話。バーでのわめきイヌと、ヘリにかまうな、泥酔イヌ姿。

・11話。ヘリとのブランチに行く、グラサンイヌ。
カフェにはいってもグラサンがはずせない姿。

・11話ラスト。警察の資料室から出てくるヘリを監視して、右手にもらったブレスレットしているイヌ姿。

・14?15話でヘリとマンション前ですれ違うイヌ姿。


「ダークでいいでしょう(賞)」


・12話で戻って来て、ヘリに冷たくする時のイヌのスーツ姿。

・12話のヘリの呼び出しをうける時の黒ぽいTシャツ姿。


「すみません。スタイリストさん呼んでもらえますか?賞」(爆)

・…とにかく黄色の服とシャツ。

11話(?)ヘリとコンビニ帰りにベンチで話すイヌ。
ヘリの「はじめて手つないじゃった~♪」の時の。

14話の写真撮影の時のブルーのカーディガン姿。
…いい話なのに。いいシーンなのに。胸元はだけて色っぽいイヌだけど、最近あれにそっくりなコーディネートのご高齢の年配の男性を見かけて…。

・16話。ラスト公園シーン。
…似会いますよ。似合いますけど。そして、二人が明るい未来を歩いているのを暗示するような明るい色ですが…黄色の服着たイヌさん、私には顔がむくんで見えるんです…。

・4話。DVDでもカットされた、深夜ヘリの家の門前に来たイヌの帽子姿(笑)
帽子似合うと思うのですが、コ・マンチョルもあんな帽子してたような…。

・潜入捜査用(作家さん)の「踊る捜査○」の○島のようなジェケットと眼鏡姿。
…私、あの眼鏡イヌ、どうしても、ある芸人さんに見えてしょうがないのですが…。


以上、
DVDを見直せばもっとあるはずなんですが、
本当にイヌのファッションは(基本)素敵です♪

前にもブログで書きましたが、パク・シフさんは、なんでも似合う方ですね。
それで、前にもブログでほざきましたが(笑)日本の俳優さんだと向井理さんが、こういうファッションが似合いそう~と思いました。特に品の良さそうなベストやシャツ。

…それで、胸元あけすぎな感じのイヌの服の着かたなんですが(笑)
もしかしたら、パク・シフさんのファンサービスでしょうか?それとも韓国の男性の着こなしなんでしょうか?11話で美しい上半身の裸をシャワーシーンで見せて頂きましたが、これは明らかにファンサービスのような。

それで、最近気づいたことが1つあります。

前から、あのイヌの胸元が広く開いた時に感じていたことなんですけど、
気になって確かめてみたら…。

私、イヌと同じような位置に似たようなホクロがありましたーーー!!

…というだけです。

でも、ちょっと嬉しかった(笑)

…で、そんなことを書いていたら、また突発的に妄想が膨らんで、
短編の二次小説を書いてしまったので、構成したら明日アップします♪
シリーズ話は未だ執筆中なのに…。


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次創作。

みつばの4コマ漫画
恵理(ヘリ)ちゃんと仁優(イヌ)くんシリーズ19です。


他の4コマ漫画作品は、検事プリンセス漫画INDEXからどうぞ♪

4コマ漫画は、完全にコメディタッチなので、
「検事プリンセス」のドラマや、キャラクター、
このブログの二次小説のイメージが崩れると思われる方は
スルーでお願いします。


どんなヘリもイヌもOKという方はご覧ください。↓


タイトル イヌのおしゃれ




  検事p「変装」




イヌが、「作家さん」として、スナックのママに近づいている時の眼鏡と服装(笑)
事件の資料室に入っている時の眼鏡と服装。
4話の幻の未公開シーンの門の前のイヌの帽子姿(笑)

ヘリは、分かったみたいですが、
見ていた私は、よく分かりませんでした。

私の目が悪いせいだと思うのですが、
イヌ役のパク・シフさん、ドラマのよっても、同じドラマでもシーンによって、
全然顔とか雰囲気が違うように見えるのですが…、なぜでしょう。

サングラスで、スーツとか背広とか、他の服装の時のカッコ良さに目を見張る分、
このイヌの自分でも言っている、潜入捜査用の『変装』には目をこらします(苦笑)

ヘリは潜入捜査で『変装』しているおばさんの格好の時もかわいかったですけど♪



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韓国ドラマ「検事プリンセス」の謎~「イヌとヘリの年齢」という昨日のテーマなのですが。

コメントで、いろいろ教えて下さったり、一緒に考えて下さってありがとうございました♪

途中、私も「イヌが噓ついてたのかも」と、考えだして、ヘリの年齢はドラマの段階で24歳(25歳)でイヌの3つくらい下~とか思い始めたのですが、・・・同じ年のようです。

ヘリが大学の学部を編入しているから、2年多く学生をしていて、その分イヌは司法試験を2年早くうけていて弁護士になっていると。

それで、ドラマ等見ていて、あれ?計算があわない~と思ったのは、
韓国は旧暦で年をかぞえるからだったようです。つまり昔の日本のように数えで(ややこしい)

そして、年齢の謎は、とけたのですが…。

ここからです。年齢のことで気になって調べたら
いまさらですが、ある事実が発覚。



誕生日…(苦笑)


韓国って陰暦で祝うのだそうです。

…陰暦って何?な感じで(汗)

日本だと生まれた日は暦は陽暦で、そのままずっと陽暦で祝うそうです。
でも、韓国は陰暦で、毎年誕生日が違うそうです。。。(まじっすか…)

だから、誕生日も毎年違う日だとか…。

100日記念日といい、14日記念日といい、韓国の方って本当にマメだと思います。

私には真似できません。。。

プライベートなことですが、9月に出張で遠くにいる相方から
『11月22日、外食にする?外食なら店予約しておいて』というメールが。

はて?その日何かあったかな?

…としばらく考えた後に、…結婚記念日だった…と思いだしました。

…この数年連続忘却更新してしまいました。
『いい夫婦の日』という分かりやすい日なのに。
昨年は、来年こそは!と思っていたのに。
相方にいわれる前に、プレゼントで気付くまえに(苦笑)

「私にぬかりがあると思う?」とイヌのように言ってみたかった。

…愛はあるんですよ。愛は。

いや、しかし相方も2カ月前だよ。…早くないか?と思ったのですが、人気のある店だから早目に押さえておいて、と言われました。

そういうものなんですか?
これが一般常識なんですか?
こんな私が恋愛小説書いていていいんですか?(汗)


反面教師(?)で小説のイヌやヘリにはそういうことちゃんとやってもらいましょう♪

…とか思ってたのですが、

早速、イヌの誕生日…9月24日は明らかに陽暦ですよね…。

あの戸籍謄本に書いてあるかしら?

それで納得したのが、イヌ役のパク・シフさんの誕生日プロフィール。

ファンサイトでも、検事プリンセスのDVDプロフィール等でも、よく書いてある誕生日と違う誕生日が書かれていたプロフィールがあったのです。
それで、どっちが正しいの?ってすごく不思議に思っていたのですが、
これも陽暦と陰暦で書かれていたのかもしれません。

このブログを読んでいる韓国通の方ならとっくに知っている情報だと思うのですが、
私は、改めて、韓国の文化の違いに驚かされてます。

…それで、もうあきらめたんですけど(笑)

このブログの二次小説では、イヌの誕生日は今年は陽暦で祝うってことで、いいでしょうか?(とりあえず聞いてみる)いいことにします(結局断言)
じゃないと、小説が先に進めないから(涙)

イベント話で年齢と誕生日にひっかかってました。
でも、たぶんそんなの関係ない話にしそうですが(苦笑)

小説はお待たせしています。
いつ頃アップできるかというお約束が出来ずにごめんなさい。
検事プリンセス好きの方々の萌えが続く間に読んで頂きたいな、と思ってます。

二次小説のこの先の展開なのですが、…いろいろです(笑)
でも基本ヘリとイヌを幸せにしたい気持ちで書いてます。

4話の幻(?)の未公開シーンの訳。
コメントを下さった方のコメントをそのままの文章でこちらの記事で追記しておきました。

イラストの下あたりに。

関心のある方はご覧ください。
確かにそう教えてもらうと、動作がそんな感じです♪
コメントをして下さった方ありがとうございました。

拍手、拍手コメント、いつもはげまして頂いてます。
ありがとうございます。


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今まだ、はまり中の韓国ドラマ「検事プリンセス」♪

二次小説を書き始めて、
最初は、何気なく書いてみようかな~と始めたけど、書き始めたら妄想が膨らんでいつのまにやらシリーズに。
このまま、結末(?)まで書いていこうと思うと、どうしてもドラマの設定の細かいところが気になってきます。

なので、今回は「検事プリンセス」のドラマの謎についてブツブツと(笑)

おそらく公式設定等はあると思うのですが、知っている範囲で何とか書いてたのですが、
どうしても分からくて、このままだとちょっと厳しいところが1か所。

それは、ヘリの年齢。

9話で、エジャがヘリの部屋に来て、イヌと鉢合わせするシーンがあります。

エジャがイヌに尋問のように身辺調査するのですが、
噓は言ってないけど、イヌは「父(養父)はアメリカで会計事務所やっている」と言います。
実父は、本当は亡くなっているけど…、この時点では言えません。

そして、母親は亡くなっているというイヌ。
この話はヘリも以前聞いてます。

あと、職業は「弁護士」これも当たってる。

この時に、「年は?」のエジャに「ヘリさんと同じです」と言っているイヌなのだけど、

それでてっきり私もそう思っていたのだけど、

…年齢同じなの?


イヌ、この時点で28歳。
そして、アメリカから韓国には少なくとも2年ほど前には帰国していた様子?法務法人の事務所の「ハヌル」はいつ立ち上げたのか分からないけど、ユン検事がイヌを知っていることから、弁護士としての仕事はたくさんしていたみらい。
そして、正直この時の評判はあまり良くない感じも(苦笑)
弁護士としては有能で、裁判も勝っていることが多そうなので、そういう意味ではいいのだけどが、検察側からすると、お金を渡して証人を買収するなどの手はあまりよろしくない様子。

真偽は分からないけど、この時のイヌは手段を選ばない感じはあったのよね。
お父さんの無実を証明するためには。
「一人で生きていくために何でもする」ようなことヘリに言ってたし。

ただ、やっぱり、そのヘリと同じ年齢っていうところが気になって。

ヘリは、法学部を中退したのはいつだったのかな?1年生?2年生?
それでも20歳(21歳)だとして、服飾学科は4年(?)ウエディングドレスは卒業制作だからそれくらいだとしても24,25歳くらい。

そこから司法試験をうけて…ん?

おそらく1発合格しているはずのヘリ。
ただ何年か勉強していたのかしら?
じゃないと、イヌと同じ28歳にはならないような。

もしかすると成績はトップクラスでも他の司法試験合格者より年上の可能性も?

たしかに16年前のイヌにカップケーキを差し出すヘリ、ちょっと幼い感じ。
もしかしたら3,4歳くらい下なんでは?

うーん…謎です。

韓国では昔の日本のように年を数えで言うらしいので、現在30歳のイヌも31歳ということに。
じゃ…ヘリはいくつ?(苦笑)

これもどなたか公式設定を御存じの方がいたら教えて下さい。

もし、分からなかったら、ドラマのイヌの言葉を信じてイヌと同級生に。

…そして新たな疑問が。



ジェニーは何歳?(笑)


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