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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「100日記念日」第5話です。

おまたせしました。
この話は「100日記念日」4話からの続きになります。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降の続きをみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。

このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。


(注意)

この話には、少し大人向けの表現が含まれます。
自分は精神的に大人だと思われる方のみお読みください。




100日記念日(5話)




イヌの部屋に入ったヘリは、

すぐにキッチンカウンターの上に並べられたイヌの作った御馳走を目にして、
感動のあまり声も出なくなっていた。

パーティー用に大皿に綺麗にもりつけられたオードブルだけでなく、
クッキングヒーターの上に置かれている鍋にも食欲のそそる匂いのするスープらしきものが入っている。
フルーツカクテルや酒のつまみ用にフルーツ、チーズや軽いつまみ、スナックも用意されていた。

…やっぱり、すごすぎるわ。見た目だけでなくて、きっと味もいいに違いないもの。

そんなヘリの様子に、イヌはフッと笑うと「荷物を置いて座ったら?」と言った。

「…そうね。あ、これ、お酒を買ってきたんだけど」
ヘリがあわてて手にもっていた帰りがけに買った酒をイヌに手渡した。

イヌはヘリから受け取った酒をしげしげと眺めた。
自分の好みの酒だったが、少々値のはる物であることも知っていた。

…これ、無理したんじゃないのか?

前と違って、倹約しながら生活しているヘリの懐ぐあいをイヌが一瞬心配したような表情をしたのをヘリは見逃さなかった。

「記念日だもの。美味しいもの飲みたいじゃない?」

ヘリは、なんでもないように言うと、カウンターの席に座った。

イヌは、うなずくと、「ありがとう、へり。あとで頂こう」と言って、酒を冷蔵庫の中にしまった。

「乾杯はどうする?シャンパン?ビール?」

「シャンパンがいいわ」

「OK」

イヌは、冷蔵庫の中からシャンパンを取り出した。

「食事するのは、テラスの方が雰囲気が出ると思ったんだが、結構暑くてね」

「いいの。私、イヌのこのキッチン好きよ」

ヘリは、キッチンカウンターに置かれた花瓶に飾られた綺麗な花にうっとりと目をやった後、
イヌの手にしているシャンパンを見た。

…このシャンパンの方がずっと高いものだわ。
料理もそうだけど、他に用意しているワインとかも、かなりいいものみたいだし…。

ヘリはちらりと、キッチン脇に置かれたワインボトルホルダーにも目をやった。

1年前と違って、お金の価値が分かるようになっていたヘリは、イヌが自分のために用意したものの値段の高さに申し訳ない気持ちになってきた。

「…ずいぶん、あなたの方に負担かけちゃったみたい。材料代少しでも受け取ってくれる?」

そう言ったヘリの言葉に、

イヌが、天と地がひっくり返ったのか?というような顔でヘリを見つめた。

「ばかを言うな、ヘリ。冗談だったら今笑ってやるけど、本気だったら怒るぞ」

そう言いながら呆れ果てたようなイヌの表情に「だって…」とヘリが首をすくめた。

「まったく、昔の君が懐かしいよ。こんなこと、さも当然という態度だった君がね」

「……」

椅子の上でますます小さくなっているヘリに、イヌがシャンパンをカウンターに置いて、顔をちかづけた。

「…君、本当にマ・ヘリ?」

「…なによ。私よ」

縮こまりながらも、ヘリは、上目づかいでイヌを睨んだ。

「なんだか、昨夜から、らしくないことばかりされているから心配になってきたよ」

空港からの車の送迎に、手作りのカップケーキ、手土産の酒に、割り勘の提案?

「わ、悪かったわね~」

イヌの言葉に、少しカチン☆、ときたヘリはつい大きな声を出した。

「らしくないことばっかりしちゃって!私だってねー、恋人には…!」

…恋人に。と言ってしまった後に、ヘリは、目の前でキラキラした、いたずらっぽい目で
自分を見ているイヌに、ハッと気づいて口をつぐんだ。

「…恋人には、なに?」

すでにからかいモードに入っているイヌが面白そうに聞いた。

ヘリは、気恥かしそうに、顔をそむけて、
ぼそぼそと口の中でつぶやくように言った。

「…恋人には、してあげたいことだってあるんだからね…」

そんなヘリに、イヌが心底嬉しそうに笑った顔を、ヘリは見逃していた。

「ああ」イヌのあいづちにヘリが顔をあげた。

「本当に全部ありがとう。ヘリ」…うれしかった。

イヌの言葉に、ヘリが、少し頬を染めると、照れくさそうに言った。

「…私こそ。料理も、指輪も、…あの目覚まし時計もありがとう」

イヌがそんなヘリにフッと微笑んでうなずいた。

「どうか食材費や、酒代のことは気にしないでくれ。これくらい、僕が恋人にしてやりたいことだから」

コクリと今度は、素直にヘリがうなずいた。

「ええ、分かったわ。イヌ」

「じゃあ、お互い『恋人』への配慮も納得しあったことだし、100日記念日の祝いを始めるか、ヘリ」

「そうね」


イヌが、シャンパンのコルクを抜き、二人のグラスにシャンパンを注いで、
カウンターのヘリの目の前に座った。

シャンパングラスをヘリとイヌは手にとってかかげた。

「交際100日記念、おめでとうヘリ」

「おめでとう。イヌ」

そう言って、微笑み合うと、

チンとグラスを軽くあわせ、二人はシャンパンを口に運んだ。

…ん、すっごく美味しい!!

ヘリの分かりやすい表情に、イヌが微笑んだ。

その後、

ヘリは、イヌの作ったディナーに舌づつみを打った。

「ん~っ美味しい!どれもすっごく美味しいわ、イヌ」

そう言いながら、見惚れるような食べっぷりで、自分の作った料理をパクパク口に運ぶヘリをイヌは嬉しそうに微笑みながら見ていた。

「ほら、お酒も遠慮しないで飲んで」

「ええ」

ヘリは、新しく出してもらったワイングラスにイヌからワインを注いでもらっていた。

…このワインもすっごく美味しい。

ヘリは、まるで葡萄ジュースを飲むようにゴクゴクとワインを飲みほした。

そんなヘリに一瞬驚いた顔をしたイヌだったが、すぐにおかわりのワインを注いだ。

「ほんとうに、君は酒豪だな」

「ふふふ。私ね、特に、美味しいただ酒には強いの」

得意げに、よく聞けば随分と遠慮のないことを言っているヘリに、イヌは面白そうな顔をしていた。


食事がずいぶん進んだころ、
食後のコーヒーを入れていたイヌが思いだしたように言った。

「冷蔵庫にデザートのゼリーがあるけど、食べるか?君が好きだと言っていたケーキ店で買ったものだけど」

「頂くわ」

ヘリが嬉しそうに言った。

イヌが冷蔵庫からゼリーを取り出してヘリの目の前に置いた。

「…あら?私の分だけ?イヌは?」

「ああ、僕にはこのデザートがあるから」

そう言って、イヌはヘリが作ったカップケーキが入った籠をカウンターに置いた。

「あ…」ヘリは、籠の中のカップケーキをのぞきこんだ。まだ、2つほど残っていた。

「…無理しなくていいからね」

そう言うヘリにイヌが肩をすくめた。

「食べたくて食べてる」そう言って、イヌはカップケーキを1つとってかぶりついた。

ヘリは、そんなイヌの姿に嬉しい半面、とても照れくさい気持ちになって、
誤魔化すようにスプーンでゼリーをつつきながら食べた。


食事も終わって、

ヘリが、チビチビとまだお酒を飲んでいる間、キッチンの片付けを終えたイヌが言った。

「場所を移して飲み直すか?ヘリ」

「え?」

「つまみと酒だけソファの所に運んで飲まないか?」

…そのほうが寛いで飲めるだろう?そう言うイヌの提案にヘリは嬉しそうにうなずいた。

ヘリの買ってきた酒と、つまみをソファの前のローテーブルに置くと、
ヘリとイヌはソファに座った。

ヘリは、酒を口に運びながら、先ほどからずっと、自分の右手をうっとりと見つめていた。
右手の薬指にはめられたイヌからもらった指輪を。

その様子をイヌが満足そうに見ながら、グラスの酒を少し口に含んでいた。

「…本当に素敵な指輪だわ」

ヘリの素直な感想に、イヌはフッと笑った。

「すっかり、『魔力』のとりこか?」

「ええ、もうはずしたくないくらい」

ヘリは、ニコニコしながら答えた。

…そんなに気にいってくれたのなら、選んだかいがあったよ。
イヌは思った。

実のところ、ヘリへの100日記念日の贈り物にかなり悩んでいたイヌだった。
指輪にしようとは決めていた。だが、仕事帰りなどにいくつもの店を梯子して、
ようやく、指輪を手に入れられたのは出張に出かける前日だった。

ヘリのこの嬉しそうな顔を見る為に、自分が費やす時間もお金も惜しむつもりはなかった。

「…それにしても、合わせたようにサイズがぴったりね」

ヘリが感心したように指をしげしげと眺めた。

「君のことはリサーチ済みだ」イヌが当たり前のような口調で言った。

…そうよね。ずっと私を調査したり観察したりしてた男だもの。

ただ、やっぱり…。

「…この指輪に対して、私からあなたへの贈り物が、少し物足りない気がして…」
申し訳ない…と言おうとして、先ほどのイヌの言葉を思い出してヘリは口をつぐんだ。

イヌは、口に出なかったヘリの言葉も読んで、「まだ言ってるのか?」とそっけなく言った。

「あのネクタイ、君が真剣に沢山悩んで選んでくれたものなんだろう?それに料理が得意じゃない君があのカップケーキを手作りしてくれた。その気持ちが僕には嬉しいよ」

「…うん」

イヌの優しい言葉にヘリが曖昧に微笑んでうなずいた。

「…それでも、申し訳ないって思うなら、…そうだな。何かしてもらおうかな」

「え?何かって何?」

そう、とっさに聞いてしまったヘリに、イヌがニヤッと笑った。

「考えとく」

…もうっ。

ヘリは、呆れたように笑った。
…おそらく、ろくでもないことを考えているに違いないわ。ほんとに、この人は。

「ソ・イヌが見返りもなしに親切にする男じゃないっていうのは本当ね」

ヘリは、心の中でつぶやいたつもりだったが、ヘリらしくなく酒に酔っていたらしく、
小さなつぶやきだったが、言葉として口に出してしまっていた。

その自分のつぶやいたことすら、ヘリは分かっていなかったが、
隣に座っていたイヌには、はっきりと聞こえていたらしく、イヌは眉をひそめた。

…なんだって?

酒に酔っていて、上機嫌なヘリは、隣に座るイヌの異変に全く気付いていなかった。

鼻歌まじりで、自分のグラスに手じゃくで、酒を注ぐヘリに一瞥すると、
イヌは、やおらソファから立ち上がった。

「ん?…イヌ?」

ヘリが、立ち上がったイヌを酔いのまわった瞳で見上げた。

「トイレ?」
そう無邪気に聞くヘリに、イヌは顔をそむけると、

「…シャワーをあびてくる」と言って、バスルームの方へ歩いていってしまった。

「いってらっしゃ~い」
ヘリは、イヌの態度に全く疑問を持たずに、その後ろ姿に手をひらひら振って明るい声で見送った。

そして、「ん~っ美味しいっ」と言いながら、グラスの酒をあおっていた。


…しばらくして、バスルームから濡れた髪の毛をバスタオルで拭きながら
イヌがリビングに戻ってきた。

そして、ソファを見ると、

ヘリが酔い潰れたらしくソファの縁に体をもたれてスヤスヤ眠っていた。

「……」

イヌは、フッと浅い溜息をつくと、ヘリが手に持ったままだった空のグラスをそっとはずしてテーブルの上に置いた。

そして、手でそっとヘリの頬にふれて、ヘリの寝顔を見つめた。
ヘリは、幸せそうな安らいだ表情で寝息をたてていた。

イヌがサイドボードにおかれた時計をチラリと見ると22時をまわっていた。

「ヘリ…僕らの記念日はこのまま終わりか?」

そう、低く囁くように言うイヌの言葉も眠っているヘリには届いていないようだった。

イヌはもう一度今度は深く溜息をつくと、クローゼットの方に歩きだした。

そして、クローゼットのネクタイ置き場にかけていたヘリからプレゼントされたネクタイを手にとって見つめた。

そして、そのままソファに眠るヘリの方に目を向けた。

何の恐れも不安もなく、安心しきってイヌの部屋のソファで眠っている、純粋で美しい寝顔のヘリ。

対して、それを見つめているイヌの瞳に残酷な煌めきが宿ったことを、もちろん幸せな夢を見ているヘリには見ることは出来なかった。


…んん?

―― それから時間がどれくらいたったのか。

ヘリは、何かただならぬ気配を感じて、ボンヤリと目を開けた。

…あれ?私、酔って寝ちゃったのかしら?…それにしても体が動かないような…。

手を動かそうとして、動かないことに、まだ半覚醒状態の頭で
ヘリはあせったように身をよじった。

そんなヘリに

「…起きたか?」

イヌの低い声が聞こえた。

「…イヌ?」

ヘリが不思議そうに、ほとんどの電気が消されているらしい薄暗がりの部屋の中に目を凝らした。

ヘリはソファの背もたれに体を傾けたまま倒した状態で、そのすぐ脇にイヌが座ってヘリを見降ろしていた。

その自分を見つめているイヌの、酔いも覚めるような、まるで、猫がネズミのおもちゃをいたぶる前の時のような表情を感じとったヘリは、ハッとなって、身を起そうとした…が、出来なかった。


「!」

そして、ヘリは自分の体の動きがままならない理由を知って愕然とした。

ヘリは後ろ手にしばられていた。

…何なのこれは!? 「イヌっ!?」

目を見開いて、おびえたように驚愕した声をあげたヘリを、
イヌは冷酷な眼差しで見降ろして口元をゆがませた。

そして、
ヘリの上に覆いかぶさるようにイヌが体をかがめて、ヘリの顎を手でとらえると、
暗い闇に響く、魔王のように低く恐ろしげな声で囁いた。


「…見返りをもらおうか、マ・ヘリ」



(100日記念日5終わり 6に続く)

本当にお待たせしました。

みつば的「大人テイスト」話です。
…大丈夫かしら?そろそろパスワード制導入した方が良いのかしら?と
ドキドキしながら、まるで湯加減を調節するように、書いてます。

「100日記念日」前半のほのぼの雰囲気から、後半はこんな感じに(苦笑)


拍手、拍手コメントありがとうございます♪
ブログ100日記念日へのお祝いコメントもありがとうございました。
「検事プリンセス」の二次小説は、ドラマの印象で、
ラブコメディ、シリアス、サスペンス、アクション等の要素を取り入れつつ、
メイクラブの方にも力こめて(笑)書いていきたいです♪


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次創作。

みつばの4コマ漫画

恵理(ヘリ)ちゃんと仁優(イヌ)くんシリーズ12です。


他の4コマ漫画作品は、検事プリンセス漫画INDEXからどうぞ♪

今回のお話は、「検事プリンセス」のドラマの14話から。


あの、ヘリとイヌの公園写真撮影のシーンの前の、
イヌがヘリにいじわるをして、
デジタルカメラを手で高く掲げて取れないようにする、

「…君は一体何歳だ?」みたいな意地悪シーンから(笑)

ドラマでは、そんなSイヌくんにちゃんとまともに相手するヘリがいましたが、
もし、あれが、


イヌの親友のジェニーだったら?とう4コマ漫画です。


4コマ漫画は、コメディタッチなので、
ドラマや、このブログの二次小説のイメージが崩れると思われる方は
スルーでお願いします。

どんなイヌ、ヘリも大丈夫♪という方はお読みください♪




タイトル ジェニーの場合



   検事p「ジェニーの場合」



…いや、まじで、私だったら漫画のジェニーと同じことしてますよ(苦笑)


もう、正体ばれたあたりから、本当にイヌのヘリへの言動は、冷たいというより意地悪です。
わざと嫌われるようにしているというより、素でいじめている気がします。


しかし、なんでしょう。

あのカメラをとらせないように高く掲げるイヌに、
ヘリも「もう!」とか言いながら「えい、えい」って跳ねながら、
取ろうとするところ。

こんな風にまともに相手してくれるなら、イヌは嬉々として
ヘリをいじめたくなるでしょうね。
好きな女子をいじめてしまう男子のよう。

そして、何度も書きますが、このシーンをかわぎりに、

公園イヌ写真撮影シーン。

ドラマで、はしゃぎイヌと喜んで写真をとっているヘリの姿を見るたびに、


君らは修学旅行、自由行動時の中学生カップルか!?



…ってつっこみをいれたくなります(笑)

そういえば、昨日書き忘れたのですが、


ドラマ「9話」のヘリとユン検事のデートが終わって、
ユン検事がヘリをマンションまで車で送って、
マンション前に車とめて車中で二人で話をしている姿を
テラスからイヌが見ていて、悲しそうに部屋の中に戻って行くシーンが
あるんですけど…、(やっぱりテレビではカット)

あれも、切なくていいシーンだなーって思いました。
本当にあの頃のイヌの心情考えると切ないです。。。


拍手、拍手コメントありがとうございます。
100日記念日へのお祝いもありがとうございます。

今日から拍手コメントの方、公開表示にしたので、
公開でコメントを記入すると、表示されるようになると思います。

もし、非公開でコメントを記入したい場合は、コメント欄横の「公開しない」をチェックして下さい。


あと、お待たせしています。
二次小説「100日記念日」の続きは明日から更新再開予定です♪


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次創作。

みつばの4コマ漫画

恵理(ヘリ)ちゃんと仁優(イヌ)くんシリーズ11です。


他の4コマ漫画作品は、検事プリンセス漫画INDEXからどうぞ♪

今回のお話は、「検事プリンセス」のドラマの9話から。

ヘリがユン検事を夕食に誘って、二人で出掛けるところを、
ヘリを監視していた人(たぶんカンさん)からの連絡をイヌが
仕事場の法律事務所の自室でうけるシーンから。
(地上波ではカットされてました)


4コマ漫画は、コメディタッチなので、
ドラマや、このブログの二次小説のイメージが崩れると思われる方は
スルーでお願いします。

どんなイヌ、ヘリも大丈夫♪という方はお読みください♪


タイトル 「やる男」



   検事p「やる男」


この9話のイヌ。漫画でいう3コマ目

得意げにジェニーに言っておきながら、


めっちゃ目が泳いでましたけど?


めいいっぱい強がっちゃってますけど?


本当に動揺しまくりなのが、ジェニーにバレバレでしたよね。

ナイスなイヌ役パク・シフさんの演技でした♪


イヌは、「やる男」とか言ってますけど、

ドラマを何度も見返して、イヌという男を観察してみると、

「やる男」じゃなくて、

「やらかす男」なんじゃないかと思いました(笑)


ヘリの恋を手助けすることとか、7話の強引にキスする所とか、
あの、サンテとの駆け引きの件もそうだけど、後々、自分の首をしめてます。


計画は綿密で、慎重で、しつこい男だ、と言ってますが、

かなり、ずさんで、浅はかで、単純な男のように見える時もあります。

でも、そのクルクルと変わるイヌの表情や雰囲気も、
抜けている所も(笑)
冷酷になりきれない優柔不断な優しさも
イヌ(ソ弁護士)の魅力なんでしょうね♪

そんなところもチュキ(好き)♪(笑)


拍手、拍手コメントありがとうございます。
ブログ開設100日になりました。
これからも二次小説80パーセント、漫画10パーセント、
その他10パーセントな感じで、続けていきたいです。


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本日、9月28日は、このブログ「みつばのたまて箱」を開設して
100日目になるようです。



100日記念日♪(笑)


おかげさまで、今まで毎日、更新を続けることが出来ました。

ブログ開設当初の方からいらして下さっている方、
ずっと毎日見にきて頂いている方、
拍手や拍手コメントをして下さる方、
検事プリンセスを知らなくても、いらして下さった方。

本当にいろいろな方にこのブログを見て頂いて、応援や励ましの言葉をかけて頂いて、
ここまで、「検事プリンセス」の二次創作の作品を書くことが出来ました。

あらためて、


ありがとうございます。


拍手コメントの方は、現在まで非公開にしています。
コメントレスも個々にしていませんでしたが、たぶん全部届いて読ませて頂いていると思います。ただ、他のブログサービス(FC2以外の)の方は利用できるのかどうかが、分からないのですが、どうなんでしょうか?

もし、大丈夫であれば、明日から拍手コメントを公開制にします。
書いたコメントが私だけでなく他の方にも読む事が出来るようになりますが、
私だけにとどめておくには惜しい情報等も頂くことがあることと、それで記述されれば、確実にこちらに届いているということになると思うので。
ただ、あいかわらず、個々にお返事出来ないかもしれないですけど
その点だけご了承ください。


もし、私だけにメッセージを届けたい。コメント返信を確実に欲しい、という方がいらっしゃったら、ブログのメールフォームか、「検事プリンセス二次小説INDEX」または、「カップケーキ(前篇)」の記事のコメント記入から書きこみをお願いします。

一言コメントだけでももちろん、拍手だけでも、とっても嬉しいです♪


せっかくのブログ100日記念日…どうしようかな?と思ったのですが、
小説の方は何も用意してないので、せめて以前描いていたイラストを。

検事プリンセスのドラマのたぶんリハーサルのキスシーン画像に触発されて描いたもの。

ストーリー漫画タッチはブランクが大きいので、
↓広い心で見てやってください。。。



PPキス



イヌ役のパク・シフさんのあの、ドキドキ素敵なキスシーンを
少しでも表現できたら…と思ってしまいます(涙)


私にとって、今のところ今までの人生で一番、素敵で美しいキスシーンが、
「検事プリンセス」13、14話のイヌとヘリの涙キスシーンです。

ええ、誰がなんと言おうと、あのキスシーンが一番だと思ってます。
(誰もなにもいいませんって)

本当は、「恋人」になった二人のキスシーンも見たかったですが、
それは16話のラストシーン「でこちゅー」(笑)で終わっちゃいましたし。
あれは、あれでとっても良かったですけど。なんだか、まだ初々しくて、
想いが通じ合って、楽しくて嬉しくて、
イヌの「僕たちはこれからだよ」っていう感じが伝わってきて♪

二次小説の方では、結構イヌ×ヘリのキスシーン書いてますが、
(キスシーンだけでないラブシーンも(笑))、
妄想の中でも素敵なキスシーンを少しでも再現できたらな~という気持ちで書いてます。


では、そんな感じで

今後ともよろしくお願いします♪

…二次小説の「100日記念日」の続編は、もう少々お待ち下さい(笑)


「見たよ~」の印の感じで、
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二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
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小説の最後に人物紹介があります。




100日記念日(4話)




イヌは自分のカバンから小さな箱を取り出して、目を見開いて自分を見つめるヘリに手渡した。

「開けてみて」

ヘリは、少し震える手でイヌから手渡された箱にかけられた綺麗な包装紙とリボンをはずしていった。

…嬉しい。イヌもプレゼントを用意してくれていたのね。
一体何かしら?

ドキドキしながら、箱を開けるヘリ。

箱の中に白いベルベッド生地の宝石ボックスがはいっていて、さらにそのふたを開けると…。

ヘリは、目を大きく見開いて声を失った。

中に、指輪が入っていた。

チィアラの形の石台に美しい宝石がちりばめられたプラチナの指輪。

「素敵…」

しばらく指輪に魅入っていたヘリは、ようやく、そう呟いた。

「気にいった?」

イヌが聞いた。

「ええ、とっても」

ヘリはそっと箱から指輪を取り出した。

そして、それをイヌの方に差し出すと、「つけてくれる?」と言った。

イヌは、微笑むと指輪をヘリの右手の薬指にはめた。

「ぴったりね」

ヘリが、感心したように言って、指輪をはめた手を目の高さまで持ってきて
うっとりと見つめた。

指輪につけられた小さな宝石達がキラキラと輝いていた。

…とっても綺麗。

「ありがとう。イヌ。すごく嬉しい」

ヘリは、指輪のティアラの形で、ふと思い出した。

1年前にイヌからもらった王冠のブローチ。

サンテの会社が倒産してから、少しでもお金のたしになるかと、
ヘリも手持ちの宝石やアクセサリーの大半を売ってしまったのだったが、ブローチは手放さなかった。
今でも宝石箱の中に大切にしまわれている。

「…今度あの王冠のブローチと一緒につけさせてもらうわね」

…王冠のブローチ…?

イヌは、少し考えて、思い出したような顔をした。

「あー…あれ。ずっと持っていたのか?」

「あなたからもらったものは、全部大事にとってあるわ」

ヘリが言った。

あの幸運の靴も幸運のブローチも。そして数々の助言やしてもらったことは、
心と記憶の中に全部大切にとってある。

ヘリの言葉に、イヌが微笑んで目を細めた。

「でも…指輪だなんて…」ヘリは自分の指を見つめた。

「なに?気にいらない?」

「ううん。そうじゃなくて…これも『指かせ』みたいなものなのかしらって」

イヌがフッと笑った。

「僕の魔力が込められているからな」

「まあ、怖い。はめたら最後。『ロード・オブ・ザ・リング』ね」

1度、指にはめたら魔王の魔力にさからえなくなってしまう。

ファンタジー小説をたとえに出したヘリだったが、イヌも読んでいたらしく
楽しそうに笑った。

…私の近くに寄ってくる男性を遠ざけようっていう『魔力』かしら。

ネックレスや、イヤリングではなく、指輪にした理由を、
ヘリは勝手にそう考えて、内心照れくさい気持ちになっていた。

しかし、少し眠くなってきたヘリは思わず欠伸をしようとして、とっさに手で口元を押さえた。

そんなヘリを見て、イヌがベンチから立ち上がった。

「そろそろ帰るか。ヘリ。月曜の日中は仕事だから、もう寝たほうがいいだろう」

「…そうね」ヘリも立ち上がった。
イヌは、ヘリからもらったネクタイの箱のふたをしめようとして、
「ん」と何かに気づいた。

箱の底にメッセージカードが入っていた。

「これ…」そういってメッセージカードを開こうとするイヌに気づいて
ヘリは慌ててイヌの手を止めた。

「待って。このカードは部屋についてから一人で読んでちょうだい」

「わかったよ」イヌはうなずいて、箱のふたをそのまま閉じた。

ヘリも指輪はしたまま箱のふたを閉じてバッグにしまった。

そして、カバンとコンビニ袋を持つと、イヌはヘリの肩に手をまわして引き寄せて、
連れだって車がとめてある駐車場まで歩き出した。


ヘリの車が二人のマンションについて。

マンションのエントランス前まで歩いてきたヘリとイヌ。

「じゃあ、これ。明日の朝にでも又食べてね」

そう言って、ヘリはカップケーキのはいった袋を渡した。

「ああ、御馳走様。本当に美味しかったよ」

「うん…」ヘリは照れくさそうにうなずいた。

そして、エレベーターのボタンを押そうとした時、
イヌが、「待って」と言って、大きめの旅行バッグから箱を取り出した。

「もう一つ、君にプレゼントがあったんだ」

「え?」

イヌから箱を手渡されたヘリは驚いてイヌと箱を見比べた。

少し大きめで、重さもあった。

「部屋についたら開けてみて」

イヌが言った。

…なにかしら?ヘリは箱をふってみようかしら?と思ったが、
中味がわからないので、そのままうなずいた。

「ありがとう。イヌ」

ヘリの態度に満足そうな顔をすると、イヌがエレベーターのボタンを押した。

そして、

「『今日』は定時で帰って来られるか?」と聞いた。

「ええ、そのつもり」ヘリが答えた。

「じゃあ、帰ったら100日記念日の祝いをやり直そう。僕は今日と明日振替で代休をもらっているから、君が帰るまでに部屋で夕食などの準備をしておくよ。どこか別に外食したかったら、予約しておくけど」

「準備って…せっかくの代休なのに、申し訳ないわ。私は外食でもいいけど」

ヘリの言葉にイヌが笑った。

「かまわないよ。…どこかホテルに泊まることも考えたけど、
僕は部屋で君とゆっくり記念日を過ごしたいと思っている。君は?」

イヌの言葉に、ヘリは、照れたようにちょっとうつむいて答えた。

「…私もそうしたい」

「決まりだな。じゃあ仕事が終わったら僕の部屋においで。待ってるから」

「…うん」


二人きりのエレベーターの中で、ヘリとイヌは、もう一度口づけをした。

そして、4階につくと、体を離して、ヘリが「おやすみ、イヌ」と言って降りた。

「おやすみ。ヘリ」

ヘリは、手を振っているイヌに手を振り返して、
エレベーターの扉が閉まると、自室までの廊下を歩きだした。

部屋に入ったヘリは、シャワーをあびたあと、早速、ベッドに腰掛けて、
エレベーター前でイヌから手渡された箱を開けてみた。

…これ。

箱の中に入っていたのは目覚まし時計だった。

それも、ヘリがイヌから1年前にもらった声入りの時計と同じデザインのもの。
しかし、新品のように見える。

「新しく買ったのかしら?」

じゃあ、以前もらって、そして100日前に自分の声を吹き込んでイヌの部屋に置いてきた物はイヌがこれからも使用することにしたのね…。

どうりで、ずっと返してよ。と言ってきたのに返してくれなかったわけだわ。

ヘリは時計を手の中で回転させながら、しげしげと眺めた。

「これにも声が入っているのかしら?」

試してみたいという欲求をおさえて、ヘリはイヌからもらった目覚まし時計を起きる時間にセットするとベッドサイドに置いた。

そして、もう一度、自分の指にはめられた指輪を見てニンマリと笑うと、
欠伸をして、サイドテーブルのランプの明かりを落としてベッドに潜り込んだ。


その頃、5階の部屋では。

こちらもシャワーをあびて、ベッドに腰掛けたイヌが、ヘリからもらったネクタイの箱の中に入っていたメッセージカードを取り出して開いていた。

そこには、

『いつもありがとう。ソ・イヌ。大好きよ。これは告白だからね。ハハ。 あなたのヘリより』

と書かれていた。

「ヘリ…」

イヌは、メッセージカードを見つめたまま、思わず微笑んだ。

そして、『今日』の夜の100日記念日の楽しい計画に思いをはせた。


― 翌朝。

4階のヘリの部屋にイヌの声が響いた。

『起きろ、マ・ヘリ』

ヘリが、驚いてベッドから半身を起した。

『早く起きないと遅刻するぞ。起きて顔を洗え。マ・ヘリ』

…うーん。前とあまり変わってないわね…。

ヘリは、目ざまし時計の声を寝ぼけたボンヤリした頭で聞いていた。

『しっかり朝ご飯を食べて、今日も元気に仕事に行ってこい。世のため人のため頑張るんだぞ。』

…はいはい。何だか前よりえらそうになってない?

ヘリは、時計の声を止めようと手をのばした。

『そして仕事が終わったらソ・イヌに会いに行け。ソ・イヌに会うんだ。ヘリ』

「ん…?」

ヘリが手を止めた。

時計の声に少し間が出来た。

そして・・・。


『愛してる』


……!

ヘリの頭は、イヌの最後の声で完全に覚醒した。

「…随分とパワーアップしたわね」ヘリが照れくさそうにつぶやいた。

…こんな目覚まし時計だったら、毎朝聞くのが楽しみになるかもしれない。

ヘリは、フフフと笑うと、ベッドから起き上がった。


その日、ヘリは、通常通り検察庁に出勤して、

「明日は有休か。彼氏とデートか?」というナ部長のからかいも「そうですよ~」と嬉しそうにはっきり答えて、部長を呆気にとらせたあと、定時に帰れるために一生懸命仕事をすることに決めた。

…マンションに帰ったら、

すぐにイヌの部屋に行こう。
イヌは、きっと腕をふるって御馳走を作ってくれているはず。
帰りに美味しいお酒を買っていこうかしら。
あ、でも、イヌはお酒に私ほど強くないから、今夜はほどほどにしてもらわないとね。


容疑者への事情聴取もややウキウキした声になっているヘリに、ヘリの事務官と捜査官は、うすうす事情を察して、顔を見合わせて苦笑していた。

ヘリの胸元にはイヌからもらった王冠のブローチが付けられていた。
そして、指にはティアラの指輪が光っている。

交際100日目の『検事プリンセス』は、午前0時になる前に王子様と楽しい時を過ごすべく、残りの勤務時間を全力で仕事に励んでいた。

もちろん、次の日に有休をとっているこのプリンセスは、午前0時を過ぎてからも魔法はとけることは無いのだろうが…。


…定時をすぎて、

帰り道、奮発して、イヌも以前好きだと言っていたお酒をお土産に購入したヘリは、
まっすぐにマンションの5階のイヌの部屋に向かった。

ドアチャイムのボタンを押すと、すぐにイヌが扉を開けた。

「おかえり。ヘリ。僕らの100日記念のお祝いパーティーにようこそ」

「ただいま、イヌ。100日記念おめでとう」

玄関の戸口で笑いあって、

そして、ヘリはイヌの部屋に入って行った。

…パタン。

扉がしまって、


それは、二人の本日2回目の100日記念日祝いの始まりだった。


(100日記念日4終わり)


登場人物


マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

ナ部長(検察庁のヘリの刑事5部の上司)


…この話、実はまだ続きがあります。
当初ここで終わりにしたのですが、肝心の「お祝い」の模様を書かずに
終えてしまっては、いい所で終わった本編ドラマのようで、せっかく妄想話ブログなんだから~と
「おまけ」のつもりで書いていたら、少し長くなったため、構成が追いついてません。。。
なので、一旦、別の記事(4コマ漫画か感想等)を更新してからこの「100日記念日」の続きアップします。
続きの話は、いろいろアレなもので…(←アレってどれ?(苦笑))

あと、やっちゃったな~って最近気付いたこと。
贈り物のことで、ネットで調べていた時に、
韓国では恋人に靴を贈るのはタブーだということを知りました。
恋人が靴をはいて他の人の元に行ってしまう~というジンクスを避けているそうです。

…知らなかった。

なので、二次小説の「ここにいるから」で思いっきり、イヌがヘリに
靴をあげてるシーンあるんですけど…。
でも、あれプレゼントじゃなくて、壊れた靴のかわりの物をあげたってことで。。。
それにイヌはアメリカ帰りだし、ヘリは勉強一筋だったから、そんなこと知らなかったとか…(ないか)

う~ん、改めて文化の違いを知りました。

でも、100日記念日のプレゼント、イヌがヘリに指輪っていうのは決めてはいました。

拍手、拍手コメントありがとうございます♪
拍手もコメントも沢山頂いて、毎日私も楽しみにしています。
ブログで作品を発表すると反応が早く直接届くところが怖くもあり、嬉しい所です。

パク・シフさんの「I LOVE YOU」の歌動画。
パクさん、12話以降の短髪イヌみたいなので、
ソ弁護士がカラオケで自分に歌ってくれてる♪って妄想しながら見ると
もだえ死にそうになります(笑)さらに、自分の描いた4コマ漫画の「ソ弁護士の歌」の
3,4コマ目を想像して見たら…(苦笑)勝手にそんな風に楽しんでます。

パク・シフさんのファンの方は日本にも多いでしょうね。
日本でもソ弁護士(そびょん)旋風が巻き起こればよいのに。
このブログではウチワで煽る程度ですが、風をおこしたいです♪

昨日、一瞬設置した【ピンク拍手】一旦撤退します。どうも拍手お礼とかで小説とかアップ出来るらしいのですが、うまく設置出来てなかったので、落ち着いてから改めてブログにおきにきます。


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「100日記念日」第3話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。

このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。


小説の最後に人物紹介があります。



100日記念日(3話)



「見てもいいか?」

「…ええ、どうぞ」


信号待ちで車がとまると、イヌが助手席から身を乗り出して
後部座席においてあった籠をとって、膝の上においた。

そして、籠の中を見ると、まず荷物の一番上にあったコンビニ袋を取り出した。

「それもあげる」

ヘリが言った。

イヌがコンビニ袋の中を覗き込むと中にばなな牛乳が入っていた。
それを見たイヌは、黙ってフッと笑った。

そんなイヌの反応に、ヘリはいたずらが成功した子供のようにニンマリと微笑んだ。

イヌはそんなヘリの顔をちらりと横目で見たあと、籠の中にはいったカップケーキに目を落とした。


「美味しそうだ」

思わずそう言ったイヌの言葉にヘリは心底嬉しくなった。

「今食べてもいいわよ」

「…そうだな」イヌは少し考え込んでいるようだったが、籠のふたをしめた。

「ヘリ、少し寄って欲しいところがある。そこでこれを頂くことにするよ」

「え?寄るところ?こんな時間に、どこ?」

ヘリが驚いて、言った。

「まだ、しばらく先だ。ソウル市内に入ったら教えるから」
…そのまま走って。イヌが指で前を示した。

「…わかったわ」

本当はイヌの思惑が全くわかっていなかったヘリだったが、イヌに言われた通りに車の運転を続けた。

そういえば、

「今日は私があなたの運転手ね」

ヘリが思いだしたように言った。

1年ほど前、車を父サンテから取り上げられていたヘリの為に、
イヌが運転手をかって出てつきあってくれた事があった。
あの日は、朝、空港から、何もかも嫌になって逃げ出して高跳びしようとしていたヘリをイヌが止めに来た日でもあった。

あの日には予想もしていなかった。
こんな風にイヌと一緒にいることも。イヌとこういう関係になることも。
自分がこんな車で、誰かを乗せて運転手をしているなんて。

昔の自分が今の自分を知ったら、どんな顔するかしらね。

たった1年前のことのようで、まるで数十年前のように遠い過去のようにも思えるヘリだった。
それは、自分とイヌとの関係の変化のことでもあり、自分自身の変化の大きさでもあった。

まるでヘリの心を読もうとしているかのように助手席のイヌが、ジッとヘリを見つめていた。

「マ・ヘリに運転手をしてもらえるなんて、あの頃の僕は想像もしていなかったよ」

ヘリと同じことを考えていたらしいイヌも、そう言った。
そして、チラリと助手席のイヌを見たヘリと顔を見合わせて笑い合った。


その後、ヘリの車がソウル市内に近づいたころ、イヌが言った。

「森林公園に寄ってほしい」

…森林公園?

それは、1年前にイヌの正体がばれた時にいた場所でもあり、
ヘリがイヌを「ワンダーウーマン利用券」で夜中に呼びだした場所でもある
よく、ヘリとイヌが待ち合わせをした検察庁近くの公園。


でも、どうしてこんな時間に森林公園?
一体何をするの?

そう疑問を口にしようとしたヘリだったが、今は何も聞かないでイヌの言う通りにしようと、車を走らせた。

ヘリの車が公園の駐車場についた。

公園内は外灯がついているとはいえ、やはり暗く、
怖がりのヘリは不気味そうに車の中からきょろきょろと外の公園を見渡した。

「あの…イヌ、ここで何するの?」

それには答えず、イヌはシートベルトをはずして車のドアをあけると外に出た。

「さ、君も降りて」

「ええっ?」

ヘリは、運転席で固まった。

「…嫌よ。何をするか教えてくれないと降りないわよ」

こんな夜中の暗い公園で。

「安心しろ。君をここでとって食おうというわけじゃないから」

イヌが運転席側にまわり込むと、ドアを開けてヘリのシートベルトをはずし、
腕を掴んでひっぱり出すようにヘリを外に出した。
ヘリはあわてて自分のショルダーバッグをつかんでいた。

イヌの言葉にヘリはますます身を固くしていた。

…よく夜中の公園でいちゃつくカップルがいるって聞くけど、
まさか、そういうことするんじゃないわよね。


ヘリの心を見透かしたようにイヌが、フッと笑った。

「少なくとも今夜は、そんなことはしないよ」

…今夜はしないって。いつかするつもりなの?

目を丸くして硬直しているヘリを促して、
イヌはトランクを開けさせて中から自分のカバンを取り出した。
そして、籠の中にあったカップケーキをくるんだ包みを数個コンビニ袋に移すと、
手に持って、もう片方の手でヘリの肩を抱いた。

「例の場所に行こう。ヘリ」

「…例の場所って?」

それには答えずイヌは歩き出した。

公園の薄暗がりに目をきょときょとさせながらも、
ヘリは肩におかれたイヌの手とよりそっている温もりに安心して、公園内を歩いて行った。

しばらくして、二人は、「例の場所」。
ヘリがイヌを数カ月前呼びだしたベンチのある場所についた。


「ここ?」

いぶかしげに言ったヘリに、イヌがうなずいた。

「なぜ、今ここに?何かあるの?こんな時間に」

ヘリは自分の腕時計を見た。

時計は0時をまわっていた。

「…亡霊がでちゃう」
ヘリはかすかにブルっと身を震わせて言った。

イヌはベンチに荷物を置くと、とまどったように自分を見つめるヘリの頬に手をあてた。

「マ・ヘリさん」

「はい?」

急にあらたまったイヌの言葉にヘリはキョトンとした。

「今日が何の日だかわかってる?」

「…今日?…今日?」
ヘリは、うろたえて、口元に指をあてた。

「今日は…8月30日だわ。えーっと。…何の日かしら?イヌ、あなたの誕生日…でもないわね」
…まして自分の誕生日でもない。

「何の日?」

降参したようにヘリがイヌ聞いた。

イヌが、フッと笑った。

「僕らの100日記念日だよ」

「!」

イヌの言葉にヘリは目を大きく見開いた。

そして、我にかえって

「ちょっと待ってよ」とあわてて言った。

「イヌ。違うわよ。私たちの100日記念日は昨日、8月29日のはずだわ」

「違うね」イヌがきっぱりと言った。「今日だよ」

「うそ、うそ」

ヘリは、動揺もあらわに、手持ちのショルダーバッグから携帯電話を取り出すと、イヌに見せるように、100日記念日の計算サイトにアクセスした。

「ほら、見てちょうだい。これが私たちの交際がはじまった日で…」

そんなヘリの手をとめて、イヌが首をふった。

「もう、そこが違うな。ヘリ。僕らの交際がはじまったのは5月22日だ」

「ええ?」

ヘリは、イヌの言葉に信じられないというような目で見た。

「だって、…だって、私があなたを呼びだした日が、そうでしょう?」

動揺しているヘリにイヌがコクリとうなずいた。

「そうだが、その日はいつだった?」

「だって、…金曜の夜だったから」

ん?

ヘリはあの日のことを思い出していた。

確かに呼びだしたのは金曜の夜だったけど、自分がこのベンチでイヌを待っていたのは
5月21日の金曜の0時前だったけど、
結局イヌが来たのは0時をずいぶん過ぎてからだった。

つまり日付がかわって、5月22日土曜日になっていた。
ヘリの勘違いで、計算も1日ずれていたわけだ。

ようやく自分の間違いに気づいて、ヘリは気まずそうにイヌを上目づかいで見つめた。

「…ほんとだわ」

しかし、

恥じるようなヘリを、イヌは優しい目で見つめていた。

「……」

イヌはヘリの頬に置いた手をゆっくりと撫でるように滑らせて、ヘリの顎をとらえた。

「本音を言えば日付なんて意味がないと思っていた」
イヌが言った。

ヘリは、まだ茫然とした頭で、顎にそえられたイヌの指を感じていた。

「君とこうしていられることが、僕にとって一番意味のあることだからね」

「イヌ…」

ヘリは、イヌから目を離すことが出来なかった。

「だけど」

イヌがヘリの顔に自分の顔を近づけた。

「100日目の今日、改めて、ここでもう一度君に言うよ」

…何を?

無言で、答えを促すヘリの瞳にイヌがフッと笑って言った。


「君にはかなわない」


…僕の中にいる君をどんなことをしても消すことは出来なかった。
どんなに逃げようとしても、時間と距離をおいても。
心は君から離れることはできないんだ。

それは、つきあって100日たった今も全く変わっていない。

――― 僕は君にはこうするしかないんだ。

そして、

イヌは、ヘリの唇に口づけた。


…イヌ。

ヘリは、そっと目をとじて、イヌの優しいキスを受け入れていた。

『君にはかなわない』

100日前、ここで、お互いの想いを確認した日。
イヌがヘリに言った言葉だった。

…私もよ。イヌ。

どんなに酷いことをされても、あなたを憎むことなんて出来なった。
離れてしまっても、もう会えないと分かっても、忘れることは出来なかった。

この100日だって、いろいろあったけど、
まるで夢のように過ぎていったように感じる。

まだ、あれから1日くらいしかたってなかったみたいに。

そして、まだまだお互い知らないことや
知りたいことがいっぱいあって、一緒にやりたいことも沢山ある。

唇を離して、ヘリとイヌは見つめあった。

「ソ・イヌさん」

ヘリが言った。

「これからもよろしくね」

イヌがえらそうに答えた。

「のぞむところだ」

100日前のヘリの言葉を模倣したようなイヌにヘリが笑った。


100日記念日。

まったく本当に私たちらしい記念日ね。

ヘリは思った。

出会いから何から何まで、型にはまらない二人の恋人記念日。

私が「恋人としたい33のリスト」に思い描いていたような100日記念日じゃないけど、
想像していたよりも、ずっと素敵なシチュエーションだわ。


その後、ヘリとイヌはベンチに座ると、
まず袋からヘリの作ったカップケーキとばなな牛乳をとりだして、一緒に食べ始めた。


「うん…いい味だ。ヘリ」

そう言って、美味しそうに自分のカップケーキをほおばるイヌに
ヘリは顔をほころばせた。

…嬉しい。

ヘリは、イヌの分のばなな牛乳のキャップをはずしてイヌに差し出した。

「これも飲んでちょうだい」

16年前、少女のヘリがイヌに差し出した時の再現をしていた。
「…たたき落としちゃ嫌だからね」

そう、いたずらっぽく睨みつけながら言うヘリにイヌが苦笑した。

そして、ヘリからばなな牛乳の容器をしっかり受け取ると、

「ありがとう」と言って、口に運んだ。

…ようやく飲んでくれたわね。16年かかって。

自分の食べている姿をニコニコしながら見つめているヘリに、イヌも微笑んでいた。

イヌがカップケーキを食べ終えた頃、ヘリは、自分のバッグに入れていたイヌへのプレゼントを取り出した。

「はい、これ」

イヌが「ん?」という顔でヘリの差し出したプレゼントの箱を見た。

「いつもお世話になっているお礼よ。…たいしたものじゃないけど」
…使ってくれると嬉しい。

そう言ってヘリは少し緊張した面持ちでイヌの手にプレゼントを渡した。
…面と向かってプレゼントを渡すのって気恥かしいわ。

「あ、あの、やっぱり、部屋についてから開けてほしいんだけど…」と
ヘリが言った時にはもうすでにイヌがプレゼントのリボンと包装紙をはずしていた。

そして、箱のふたをとって、中からヘリの選んだネクタイを取り出した。

「あのね。これしか買えなくてごめんね。でも、選ぶのは一生懸命したから、
もし、少しでも気にいってもらえたら、普段の仕事の時とかにつけてくれる?」

ヘリの買ったネクタイを手にとって、黙ったまま感慨深そうに眺めているイヌに耐えられなくなったヘリは戸惑うように目を泳がせて言った。

イヌは、ネクタイをのばして、ヘリに手渡した。

「つけて」

「え?」

「君から僕にこのネクタイをつけて」

…ネクタイの仕方知らない?そう聞くイヌにヘリがあわてて首をふった。

「パパにつけてあげたことがあるから、分かるわ」
…それに服飾学科にいたこともあるし。

そう言って、ネクタイをイヌの首にかけると、少し緊張したぎこちない手つきで、
ネクタイをしめた。

「あの…出来たけど、これじゃ貴方はどんな風か見えないでしょ?」

ここには姿見もないし、コンパクトミラーじゃ、この暗がりじゃ良く見えないだろうし…。

そう聞くヘリにイヌが嬉しそうにほほ笑んで首をふった。

「これから、僕は何度でもこのネクタイ姿の自分を見られるからかまわないよ。
選んでくれた君に一番にこの姿を見せたかっただけだ。どう?」

…イヌ。

ヘリは、自分の選んだネクタイをしめているイヌの姿をじっと見つめた。

「うん…似合ってる」
見立てた通りだわ。とても素敵。

うなずくヘリに満足そうにイヌがうつむいて、首にかかったネクタイに目を落としていた。

「ありがとう。ヘリ。これから使わせてもらうよ」

「ええ」ヘリが嬉しそうに微笑んだ。

「それから、これも」イヌが言った。

「え?」

イヌが、自分のスーツの右腕の袖をめくった。

あらわになったイヌの手首に、1年前ヘリがプレゼントしたブレスレットがつけられていた。

「あ、それ!」

ヘリが驚いて、とっさにイヌの手首をつかんだ。

「持っていてくれたの?」

『当然だ』という言葉を飲み込んで、イヌはうなずいた。

そして、ヘリと同じように自分の手首に目をおとした。

「…礼を言うのがずいぶん遅れてしまったが、気にいっている」…とても。

そう言うイヌの顔を見上げてヘリはまだ驚いた表情のまま固まっていた。

「ありがとう」

そう言って、イヌは手首をふってみせた。
イヌの手首につけられたプラチナのブレスレットが外灯のやわらかな光をも反射してキラキラと光っていた。

「あれから、時々つけていた…アメリカでも」

ただ、アメリカにいた時は、このブレスレットを見るたびに、胸が苦しくつらかったから、ほとんど箱にしまっていたけれど。

「これからは、君とのデートの時や休日にもつけさせてもらうよ」

「ほんと?」

ヘリは、
イヌがヘリの表情で一番好きな、純粋で美しいうっとりするような笑顔を見せた。

自分がヘリの笑顔に見惚れていることを誤魔化すようにイヌが少し目線をはずした。

そして、

「まあ、しかし、これで」イヌがわざとすました調子で言った。

「僕は、マ・ヘリに『手錠』だけじゃなく、『首輪』もつけられたわけだ」

イヌの言葉にヘリがたまらずに噴き出した。

「なによ。それ」

ブレスレットとネクタイをそういう風にとられるなんて。

イヌがニヤリと笑った。

「僕をつかまえておきたかったんだろう?」

「そうね。今度こそ、逃げられないようにね」ヘリが苦笑しながら、
イヌの手首のブレスレットをひっぱった。

手錠も首輪もきっとこの男には意味がないだろう。雲のようにつかみどころのない人だから。
せめて『私の印』だけでもつけておきたいけど…。

「今度はアンクレット(足かせ)をプレゼントしようかしら」

そんなヘリの言葉にイヌが笑った。

…ヘリ。そんなことをしなくても、僕はすでに君に捕まっているよ。

イヌの心のささやきはもちろんヘリには届いていなかった。

「ヘリ」イヌが呼んだ。

「僕から君への100日記念のプレゼントはこれだ」


「え?」


(100日記念日3終わり 4に続く)


登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)


「君にはかなわない」
16話の深夜公園でヘリに言ったイヌの台詞。
「しょうがないな」を英語字幕のものや、原作者さんのインタビュー記事を見て、
自分なりに解釈して書きました。
ヘリの純粋性や一生懸命さに、イヌが「僕は君にはこうするしかないんだ」という意のようなので、
「僕は君にはかなわない」と。


あと、二人がよく行っている大きな公園って正式名称なんていうんでしょう?(汗)
分からないので、森林公園って勝手に書いちゃいましたけど。
知っている方がいたら教えてください。

拍手、拍手コメント、ありがとうございます!
初めての方も最近いらして下さってる方もようこそ。

ようやく、前書いていた小説がシリーズの時間軸にあってきたので、
パズルのようにはめて、INDEXの方に更新しておきました。
あ、ここにこの話がくるのね。な感じで見てみてください。

…それにしても、今も小説を手探り状態で書いてますが、
初期の作品のぎこちないこと(笑)順番通りに読んだら、あれ?な感じになってました。
ちょっとは文章書くの慣れてきたのかしら?



(2012年5月追記)

公園の記述を訂正。
二人が待ち合わせをした公園は検察庁近くの公園。
16話のラストシーンのデート公園は「イルサン湖水公園」

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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「100日記念日」第2話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降の続きをみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

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小説の最後に人物紹介があります。



100日記念日(2話)




さっそく、ヘリとユナはデパートの紳士服売り場に向かった。

…これだったら買えるかも…。

ネクタイの中で、まっ先に目にとまって、
イヌのイメージとぴったり合うと思ったもののネクタイの値札を見たヘリは、ニッコリ笑った。

鏡の前で自分にあててみながらも、イヌがそのネクタイをしている所を想像してみた。
そして、このネクタイをつけて法廷に立つイヌを想像してヘリは少し頬を赤らめた。

うん。いい色ね。素敵。
ちょっとかっこいいかも♪

「なあに、ヘリ。にやにやしちゃって」

ユナがからかうようにヘリの腕をこずいた。

「ふーん。いいでしょ、別に。やっと決まって嬉しくなっただけよ」

ヘリが誤魔化すように言って、ネクタイを指先で弄んだ。

「決まったの?良かったわね。でもそれ買うなら、あまりいじらない方がいいわよ」

「ええ」あわててヘリはネクタイを手で伸ばした。

「ただ、ちょっと…値段が予算より安いのだけど…」

そう言いながらヘリは値札をめくった。

「値段じゃないでしょ?ヘリがいいと思ったものなんだもの。それが一番よ」

確かにネクタイは素材もいいものだ。だけど、他にも何かあげられるものは無いかしら?
そんなにお金は出せないけど。ヘリは考えた。

…ハンカチ?…うーんいっぱい持っていそうね。

靴下…?それもきっと沢山あるわね。

下着…パンツ?

ヘリは紳士服売り場の下着コーナーに目をやった。

そして、それをプレゼントした時のイヌの反応を想像してみた。

『へえ、いい下着だな。ヘリ。さっそく履いてみるよ』

そう、面白そうに言ったあとに、

『でも、その前に今つけているのを脱がないと』

…そして、その後のイヌの言葉も行動も予測できた。


それから、きっとおそらくこう言うのだ。

ニヤリと笑って、でも熱っぽい目をして、低く甘い声で。

『…こういうこと、期待してこのプレゼントを選んでくれたんだろう?』


「ちが~う!」

突然、大きな声を出したヘリにユナも近くにいた店員もびっくりしたような顔をした。

「どうしたの?ヘリ」


「な、なんでもない。ただ…その、ほかにあげたいものは、…ハンカチとかは違うなって…」

しどろもどろになって、赤い顔で慌てて言い訳するヘリにユナは訝しげな顔をした。

「何か他にもプレゼントしたいの?」

「…どうしてもってわけじゃないけど」

ヘリは手にもったネクタイを見降ろした。

…なんだかこれだけというのも少し物足りないような…。

そんなヘリにユナが思いついたように言った。

「じゃあ、手料理とかはどうかしら?お金もそれほどかけずにプレゼント出来るでしょう?」

「…手料理?」

ヘリが今までの中で一番、気ののらない提案だというような顔をした。

「ユナ…私の料理の腕知ってるでしょ?」

「少しずつ上達しているんでしょう?それに裁縫は得意なんだもの。
手先が不器用っていうわけでもないんだから、やれば出来るでしょう?」

「そうなんだけどね…」

ユナは知らないから言えるんだわ。

ヘリは、心の中でそっと溜息をついた。

イヌの料理の腕がどれほど凄いのかってこと。
あの料理を目にしたり食べたりした事のある人なら、そんな人に手料理でもてなす、なんて発想は出てこないと思うわ。

でも、…お菓子だったら作れるかもしれない。
ママに教わったらきっと味もいいものが出来るはず。

ヘリはうなずいた。

「やってみるわ」

ヘリのきっぱりした言葉に、ユナが微笑んだ。

「じゃあ、プレゼントを会計して包装してもらったら、ご飯を食べに行かない?実は私お腹ぺこぺこ」

「そうね。ごめんユナ」

時計は昼ごはん時をとっくに過ぎていた。

「つきあってもらったお礼に私がおごるからね。何がいい?」

「ハンバーガー」ユナが言った。

「ほんとに?遠慮してない?」
ユナが笑って首を振った。

「ほんとにハンバーガーが食べたいの。アボカドがはいったやつ」

ヘリが、ユナの言葉にほほ笑んで、うなずいた。

「ポテトとスープと飲み物もつけていいわよ」

二人は顔を見合わせて笑い合うと、レジに向かって歩いて行った。



その日の夕方から実家に帰ったヘリは、
翌日の日曜の昼早番でパン屋から家に戻ってきたエジャにカップケーキの作り方を教わっていた。

「そうなの。ソ君は出張なの。週末の休日なのに大変ね」

エジャが言った。

「…ええ」

ヘリは、まるで、劇薬を扱うかのような手つきで、小麦粉を計量カップにそそぐ作業を慎重にしながら、上の空でエジャに返事をしていた。

そんなヘリに少し呆れたような目をしたあと、感心した表情でエジャはフッと溜息をついた。

…この子ったら、本当に最近料理に対して真剣になってきたわね。
きっとソ君とつきあってるからだけど、いい傾向ね。

「これ、出来たらソ君にあげるのかい?」

エジャの質問にヘリはあいまいにうなずいた。

「前ママの作った物を食べた時、美味しいって言ってたから。でも、今度は私が作ったものを食べてほしいの」

「そうかい」

エジャはうなずいた。

「じゃ、ママより美味しいものを作らないとね。でも、ママは指示するだけにして手はかさないからね。ヘリ一人で頑張りなさい」

「はい。ママ」

…イヌに会えるのは火曜日。だからプレゼントするのは明日作るとしても、その前に一度こうして作っておかないと。

ヘリは、エジャに指示された通りに、慣れない手つきでカップケーキを作っていた。


しばらく時がたって。

「できたわ」

オーブンから焼き立てのカップケーキを取り出してヘリが言った。

「まあ、初めてにしては形も上出来ね」
エジャがヘリの作ったカップケーキをのぞきこんだ。

「そう?」

得意そうなヘリにエジャが呆れたように言った。
「…問題は味よ。ヘリ」

「分かっているわ」

ヘリはカップケーキを2つとると、1つをエジャに渡した。

「ママも食べてみて」

エジャはヘリから渡されたカップケーキをまるで、毒入りのリンゴかも、と
疑っているような顔をして受け取った。

「じゃ、いただきま~す」

ヘリは、カップケーキにかじりついた。

「あら?」

同時に口にいれていたエジャが意外そうに言った。

「美味しいわ」

「ほんと!!」

もぐもぐと租借しながら、ヘリが嬉しそうに顔をほころばせた。

「ママと同じくらい美味しい」

「そうね。同じくらいか、味はママよりいいくらいよ。へり」

「嬉しい!」エジャの褒め言葉にヘリは満面の笑みを浮かべた。

やったわ。本番もこの通り作ればいいだけだから。

ヘリは、ウキウキしながらカップケーキの残りをほおばった。

「良かったわね。ヘリ」エジャも嬉しそうにヘリを見て言った。

「…それにしても」

エジャがキッチンの上を見渡した。

「…ずいぶんと作ったわね」

キッチンの上には、まるでエジャのパン屋で売るような数のカップケーキが並んでいた。

「食事のあとのデザートに、ママとパパも食べてくれるでしょう?残りは私がマンションに持って帰って、明日の朝食にするから」
…それでも余ったら、検察庁に持っていって部署の人間に分けてあげようっと。

「ソ君にはあげないのかい?」そう言うエジャにヘリは首をすくめた。

「だって、会えるのはあさっての火曜日なんだもの。明日の夜帰ってこられるかもしれないって言ってたけど…」あてには出来ない。

「イヌにあげるものは又明日作るつもりなの」

「そう。しっかりね。今の出来と同じものを作れたらきっとソ君も喜ぶと思うわ」

「ええ」

ヘリはキッチンの後片付けをしながら、
…早くイヌに会いたいな…とそればかり考えていた。


実家で、父サンテが仕事から帰って来たあと、エジャと3人で夕食を食べたヘリは、マンションに戻ることにした。

エジャが持たしてくれた弁当とヘリの作ったカップケーキで荷物の籠がいっぱいになっていた。

車に乗り込むヘリに後ろのサンテを気にしながら、「ソ君によろしくね」と小さな声でささやくエジャにヘリは微笑んでうなずいた。

「ありがと。ママ。パパ、おやすみなさい」

そう言って、ヘリは車を発進させた。

車は1年前に乗っていたスポーツカーではなく、燃費の良いコンパクトな車だった。
仕事場の検察庁まで実家からもマンションからも近かったため、乗っていて不便を感じることはなかった。

本当にパパの言う通り、人間は環境に適応する動物なのね。

ヘリは車を運転しながら思った。

時計は21時をすぎていた。

ヘリは、助手席に置いたショルダーバッグとカップケーキの籠をチラリと見た。
バッグの中には今日イヌに買ったプレゼントのネクタイが入っていた。
籠からは夕方に焼きあげたばかりのカップケーキが甘い香りを漂わせている。

…そうだわ。

ヘリは、通り沿いのコンビニに目をとめて駐車場に入った。
そして、コンビニに入ると、ばなな牛乳を何本か購入した。

16年前、家の前にたたずむ少年のイヌに少女のヘリが渡そうとしたカップケーキとばなな牛乳。

カップケーキの香りで、その事を思い出したヘリは妙にばなな牛乳が飲みたくなったのだった。

…今日、私とイヌの100日記念日なのよね。

イヌはいないけど、これで一人でも部屋でお祝いしちゃおうかしら。

そう思ったヘリだった。

その時、ヘリの携帯電話が鳴った。
待ち受け画面を見ると、イヌだった。

…イヌ!?

ヘリはあわてて電話を耳にあてた。

「イヌ?」

「ヘリ。今どこにいる?」

電話の向こうで、会いたかったイヌの声がした。

その声だけで、胸がいっぱいになって泣きそうになるのをぐっとこらえてヘリは言った。

「今、実家からマンションに帰る途中のコンビニの前にいるわ」

「そうか。…実は今からタクシーでマンションに帰る。遅くなるけど、戻ったら少し会えないか?」

「え?タクシーってどうして?今どこ?」

ヘリが驚いた声で聞いた。

出張には、空港までは自家用車で出かけたと思っていたけど。

「今、仁川国際空港にいる。じつは、出張に行くまえに車の調子が悪くて修理に出していたんだ。バスや電車で戻ることも考えたんだが…」
…早く君の顔が見たくて。

そう続けるイヌの言葉にヘリは今度こそ泣きそうになった。

「私が今からそっちにむかえに行くわ」

「え?君が?」

イヌが心底驚いたような声をあげた。

「ええ、1時間少し待ってもらうことになるけど…私も早くあなたに会いたいから」
…じっと待っていられないもの。

おさえていても、涙声になっているヘリの言葉に電話の向こうで
イヌが優しく笑った気配がした。

「ありがとう、ヘリ。待っているよ。慌てなくていいから、気をつけて来てくれ」

「わかったわ。ついたら電話するから」

そう言って、電話を切ったヘリは、涙でぼやけた目を手で擦った。

…嬉しい。明日の夜まで会えないと思ってたから。それに、まだ日曜だわ。
100日記念日、残り少しの時間でもイヌと一緒にいられる。


ヘリは、車にのりこむと助手席においていた籠の中に買ったばなな牛乳のコンビニ袋をいれて、ショルダーバッグと一緒に後ろの座席に移動させた。

そして、イヌを迎えにいくために車のエンジンを発進させた。

1時間半ほど走って、ヘリの車は空港についた。

ヘリがイヌに電話するとすぐに、ヘリが車を止めていたロータリーにイヌがやってきた。

「イヌ…おかえりなさい」

車のウィンドーを下げて、
ヘリが潤んだ目でイヌを見て笑った。

「ただいま。ヘリ。迎えにきてくれて嬉しいよ」

イヌは、そんなヘリに優しく微笑むと、トランクに荷物をいれたあと、
ヘリの車の助手席に乗り込んだ。

時間は23時前。今日という日はまだ1時間ほどある。

…イヌに会えた。

ヘリは嬉しくなって、車のエンジンをかけた。

「仕事、全部終わったの?」

ヘリが車を運転しながら聞いた。

「ああ、当初の予定より早く終わることができた。ただ、今日は遅くなることが分かったから出張先で泊まってくることも考えていたんだが…」

イヌは運転しているヘリの横顔を見つめた。

「君に会いたかった」

イヌの言葉にヘリは思わず顔をほころばせた。

「今日は素直ね」

「僕はいつだって素直だ。いつも素直じゃないのは君のほうだろ」

イヌがおどけたように言って、肩をすくめた。

「あら?私がいつ素直じゃなかった時があったの?」

ヘリがわざとそっけない口調で言った。

「さぁ」ニヤリとイヌが笑った。「近いうちに気づかせてあげるよ」

…ほんとにもう。

ヘリは苦笑しながらイヌのいつものからかい文句を黙って聞いていた。

自分が思い描いていたような100日記念日じゃなかったけど、
こうして、側に一緒にいられる。

それだけで嬉しい気持ちになっていたヘリだった。

マンションについたら、プレゼントを渡そう。

イヌの方は100日記念日を忘れているか、知らないのかどうか分からないけど、
もし、そのどちらかだとしても、「いつもお世話になっているから」と渡せばいいんだから。

ヘリはそう思った。

「ん?」

助手席のイヌが、何かに気づいて、鼻をひくつかせた。

「何か甘い香りがするな」

「ああ、私が作ったカップケーキの香りじゃないかしら?」

「え?君が作ったのか?」

イヌが心底驚いたようにヘリを見つめた。

「…やあだ。そんなにびっくりしないでよ。
ママに教えてもらったんだけど、ほんとに最初から最後まで私が作ったのよ」

ヘリは予想通りのイヌの反応に少しすねたように唇をとがらせた。

そして、ぼそぼそと小声で言った。

「…あなたに食べてほしくて」

ヘリの言葉に、イヌがさらに驚いたように目を見開いた。


(100日記念日2終わり 3に続く)


登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

ユナ(ヘリの親友)

エジャ(ヘリの母親)
サンテ(ヘリの父親)


100日記念日や14日祝いって…、素敵なんですけど、みなさんマメですね。

自分、去年は自分の誕生日もお祝いメッセージもらうまで忘れてましたし、
相方へのクリスマスプレゼントのお返しも10年くらい滞納してまして(ひどい)
おととしにスイートテンダイヤモンド…じゃなく、10年分まとめて
パソコンプレゼントしたんですけど、そこから又ツケに(プレゼントをツケって)
気持ちは100日記念日のようにいつまでも初初しいですけど、ハハ♪(←ほんと?(笑))

あと、話の中の「空港」のこと。
ソウル市に近い国際空港もあったのですが、ドラマ中に出てたのは「仁川国際空港」ですよね?たぶん。
ソウル市内から車で1~2時間ほどかかるみたいですが、ヘリもタクシーのってましたよね。

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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「100日記念日」第1話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。


小説の最後に人物紹介があります。



100日記念日(1話)



「火曜日?」

ヘリが、聞き返した。

「そう、火曜日」

携帯電話の向こうできっぱりと答えるイヌの声を、
ヘリは、やっぱり疑うように耳をそばだてた。


平日の夜、イヌからの携帯電話の着信をヘリはマンションの自室で受け取っていた。

てっきり、週末の予定の話だと思っていたのに…。

「来週の火曜日、有休がとれたらとってくれないか?」

そう言うイヌの言葉に、ヘリは心の中で「なんで?」の疑問しか浮かんでこなかった。


「…火曜日に何かあるの?」

そう訝しげに聞くヘリに、イヌが、電話の向こうで少し笑った気配がした。

「実は、今週末は木曜から出張の仕事がはいってしまった。こっちに戻ってこられるのは月曜の夜になりそうだ。
だから火曜日に一緒に過ごさないかと思って」


火曜…。何か中途半端な日ね…。

そう思ったヘリだったが、最近平日もお互い忙しくてろくに会えない日が続いていた事もあって、それでもいいと思えた。

「わかったわ。明日、有休届を出してみる。今週少し頑張れば休みはとれると思うわ」

「早く戻れたら連絡するから。月曜の夜も早めに明けといてくれないか?」

「ええ。定時であがれるようにしておく」

そう応えるヘリに、「よかった」とイヌの嬉しそうな声が聞こえた。

「じゃあ、来週。おやすみヘリ」

「おやすみなさい、イヌ。出張気をつけていってらっしゃい」


そう言って、ヘリは携帯電話を切った。

そして、携帯電話をベッドの上に投げ出すと、自分もゴロリと横になった。

…なんで火曜日なのかしら?

そう思いながらヘリは、ベッド横のサイドボードに置かれた小さなカレンダーに目をやった。

休日がピンク色の数字で描かれているカレンダー。

特に今週末の日曜日はそのピンクの色が一層濃く見えていたヘリだった。

「イヌ…忘れてるの?」

今週末の日曜日は二人にとって特別な日のはずだった。

ヘリは、頬を膨らませて、8月29日の文字をジットリと睨んでいた。


その週の土曜日。


ヘリは久しぶりに土曜仕事休みだったユナと待ち合わせて繁華街に出ていた。

「ごめんね。せっかくの土曜日なのに、つきあってもらっちゃって」

そう申し訳なさそうに言うヘリに、ユナは笑って首をふった。

「いいのよ。彼氏も今日仕事でいないから暇だったもの。ヘリの方こそ、ソ弁護士さんと一緒にいなくていいの?」

「彼も仕事」

ヘリが、沈んだ声で言った。

「ずいぶん落ち込んでいるわね。そんなに会いたかったの?もうやけちゃうくらいラブラブなのね」

そう楽しそうにからかうユナの顔を、ヘリはじっとりと見つめた。

「…なに、その目」

「…ラブラブじゃないもん」

「え?」

ユナが少し拗ねたようなヘリの顔と声に不思議そうに首をかしげた。

「だってね。聞いてくれる?ユナ」

「ええ。聞いているけど?」

ヘリが、すーっっと大きく息を吸ったあと、
体内の空気を全部吐きだすように言った。

「100日記念日なのに、出張でいないなんてある?」

ヘリの言葉にユナが目を丸くした。


8月29日、日曜日は、ヘリとイヌが交際して100日目にあたる日だった。
その日に近づくまで、そんな話を一切していなかったけど、イヌはきっと分かっていると思っていたヘリだった。
なので、あの平日の夜の電話の時も、当然その日の話をするものだと思っていたのだが。

だけど、イヌが会おうと言ったのは火曜日。
いくらなんでも日が違いすぎる。

もしかしたら、本当に100日記念日の事は忘れているのかも…。

「そうなの?ほんとに?」

ユナが聞いた。

「もしかして、ソ弁護士さん、100日記念日を知らないんじゃない?」

ずっとアメリカに行っていたから。

そう、ヘリを慰めるように言うユナの言葉に
ヘリは、ちょっと考え込んだ。

…「100日記念日」を知らない?

「たしかに爆弾酒は知らなかったみたいだけど…」

ヘリは1年前、イヌと居酒屋で一緒に飲んだ時に、
『韓国に戻ってきて一番驚いたのはこれ』と言って、
ビールと焼酎を混ぜていたイヌの姿を思い出していた。

「でも、12歳まで韓国にいて、100日記念日を知らないことはないと思うの。
12歳っていえば、思春期にはいるでしょ?そういうことに関心をもつ年頃じゃない?」

「そうね。お酒のことは知らなくても、記念日くらいは知ってる年よね」


…そういえば。12歳のイヌはどんなだったのだろう?

ヘリは想像してみた。

16年前。

ヘリの家の門の前で初めて会った少年のイヌを思い出していた。

怒りに満ちた目で、自分の差し出したカップケーキとばなな牛乳を叩き落としたイヌ。


気が強そうで、とてもまけずぎらいな感じだった。
…今もかわらないけど。

異性にたいしてどうだったのだろう。

好きでもない女の子からのラブレターを鼻で笑って突き返しそう…。


うーん、でも、ああ見えて女性には優しいフェミニストな部分があるから、

にっこりと優しくほほ笑んで、

「僕は君とつきあう気は全くないよ」とかきっぱり言ってやっぱり突き返しそう。


そこまで想像して、ヘリは可笑しくなって一人でクスクス笑い出した。

そんなヘリをユナが呆れたように見ていた。


「ねえ、ヘリ。あなたの方が勘違いしているってことはない?」

「え?」

ユナの言葉にヘリがびっくりしたようにユナを見た。

「勘違い?」

「そう。ソ弁護士さんとの100日記念の日。計算まちがっていない?」

「そ、そんなことないわよ」

ヘリは慌ててバッグから自分の携帯電話を出した。
そして、ネットに接続して検索操作をした。

「えーっと、ほら、見て。ユナ。この日が私とイヌが再会して交際を始めた日。
そして、そこから100日だから…」

ヘリは、100日記念日を自動で計算するサイトにアクセスしていた。

「ほらね。8月29日。」

「そうなの?」ユナがヘリの携帯電話の画面を覗き込んで言った。

ヘリがうなずいた。

「間違いないわ。私、結構前から計算していたんだもの」

「ふうーん。じゃあ、ソ弁護士さんがやっぱり知らないってこと?」

「…じゃなきゃ、忘れているか…」

ヘリが、寂しそうに目をふせて、携帯電話の画面を元に戻した。
「…火曜日はあけておけって言ってたけど」

「火曜日?どうしてまた?」

ヘリは、フーっと溜息をついた。

「出張から戻るのが月曜の夜なんだって。だから、かわりに火曜日に会おうって」

ユナがヘリの言葉に、パンと手をうった。

「わかったわ。ヘリ」

「…なにが?」

うきうきしたユナの声にもヘリは期待していない目をむけていた。

「ソ弁護士さん。100日記念日は仕事でいないから、かわりに火曜日にしたのよ」

「…そうなのかしら?」

「きっと、そうよ。だって、あのソ弁護士さんでしょ?こういうことしっかりしてそうに見えるわ。
知らないわけでも、忘れているわけでもないわよ」


「…だといいけど」

力なくヘリが答えた。

ユナが言ったことは、ヘリも考えたことだった。

仕事だから仕方がない、と納得しているつもりだったけど、やっぱりどこか寂しい気持ちになっていたヘリだった。

交際して最初の記念日だから…。

それに…。

「…やっぱり日付が違うのが不満なの?ヘリ」

そんなヘリの心を見透かしてユナが心配そうに言った。

「……」

黙ったままのヘリの肩をユナが慰めるように優しく揺すった。

「ずっと、憧れてたものね。好きな人と100日記念日を一緒に祝うこと。
ヘリのあの「恋人としたい33のリスト」の1つにも入っているくらいだから」

「ユナ…」

ヘリが力なく笑った。

イヌと交際するずっと以前にも、つきあっていた男達もいたヘリだったが、100日つきあう前に皆すぐに別れてしまっていた。それもほとんど「交際」と言えるものではなかったのだが…。

イヌとは、最初の記念日を祝いたかった。

だったら、もっと前にイヌと相談しておくべきだったのかもしれない。
ただ、こういうことを女性の口から言っていいものかをためらっていたヘリだった。

いつも「抜かりはないよ」が口癖のイヌだから、こういう事もそうだと思い込んでいたから、話に上らなくても大丈夫だと安心していたのだ。


「祝えなくても、記念日のプレゼントは買いたいから、つきあって」

ヘリの言葉にユナが力強くうなずいた。

「もちろんよ。そのために来たのだもの。一緒に素敵なプレゼント探しましょう」

「ええ、ありがと。ユナ」

ヘリとユナは、微笑みあって、繁華街の大通りの、ブティックの店に入って行った。

ヘリがお気に入りで、よく買い物をしていた店だった。ただ、サンテの会社が倒産して、からのこの1年ほどは1度も足を踏み入れていなかった。
父親のお金を湯水にように使って贅沢する生活は終わっていたからだ。

今では、自分の給料を定期預金して1年に1つ好きなブランド品を買うという、堅実なことを決めていたヘリだった。

なので、久しぶりに入店したヘリは、商品につけられた値札の数字を見て目を丸くして固まった。

…どれもこんなに高かったの?


昔は、値札も見ずに好きなものをポンポンと衝動買いしていたヘリだったから、改めて見た値段の数字の高さに茫然としていた。

…とても今の手持ちじゃ買えないわ。

そう、肩を落として立ちすくんでいるヘリの背中をユナが優しく押した。

「気にいったものがないのなら、別の店にいきましょう」

「…ええ」

ヘリは、細く笑って、うなずいた。

店を出ると、落ち込んでいる様子のヘリを慰めるようにユナが言った。

「まだまだお店は他にもいっぱいあるわ。お店のことなら私に任せておいて、ヘリ。今日はあなたの気のすむまでつきあってあげるから、ゆっくり探しましょう?」

そんなユナの言葉に、ヘリは、目がしらを熱くしながらコクンとうなずいていた。

その後、ヘリはユナの案内で、一番最初に行った店より手ごろなものを売っているブティックやディスカウントストアなども、何軒もまわって、イヌへのプレゼントを探していた。

しかし、良いと思えたものは、どれも値段が高すぎて買えないものばかりだった。

デザインが似たような安いものもあったが、
イヌには、値段とは関係なくても自分が一番いいと思えるものをあげたかった。

時間をかけて、そして長い距離を歩きまわりながら品定めするヘリに、ユナは辛抱強くつきあってくれた。

「ごめんね。ユナ」

申し訳なさそうに言うヘリに、ユナは笑って首をふった。

「親友の初めての100日記念日のプレゼント選びだもの。とことんつきあうわよ」

「ありがと」

「ねえ、でも、もしかしたら品物を絞って見たほうがいいかもしれないわね。
ヘリはソ弁護士さんにどんなものをプレゼントしたいの?洋服?それともアクセサリー?」


以前、ヘリはイヌにブレスレットをプレゼントしたことがあった。

お世話になっているお礼と言って、夜中に、
テラスからイヌの真似をしてバケツにいれたプレゼントを渡したのだった。

でも、翌日、イヌの手首にブレスレットはつけられていなかった。

『まだ中味を見ていない』とそっけなく言っていたイヌ。

あの後、イヌが消えて…。

そういえば…。

ヘリは思い出した。

…あのブレスレットをしているところ一度も見てないわ。
あれ、どうしたのかしら?

ヘリは、ぼんやりと自分の手首を撫でながらそんな事を考えていた。
そんなヘリの姿にユナが首をかしげた。

「なに?腕時計?」

「ううん」ヘリが首をふった。

「イヌは、お気に入りのいい腕時計を持っているから」

イヌのしている腕時計は、養父からもらったものだと聞いたことがあった。
司法試験に受かったイヌへのお祝いにアメリカに住む養父が買ってくれたものだと。

だから、腕時計は必要ない。

そして、ブレスレットもいらないだろう。
あれが気にいったかどうかすら分からないのだから。


「服とかじゃなくても、何か身につけるものでいいものがないかしら?」

ヘリが言った。

「そうねえ…」ユナがちょっと考え込んだ。

「職業は弁護士よね。じゃあ、仕事着は結構きっちりとした服装だから、日常つけるならあまり派手なアクセサリーじゃない方がいいわよね」


…そうなのよね。

1年前は法務法人「ハヌル」の代表弁護士だったイヌは、服装も職務も結構自由な感じにしていたイメージがあった。
しかし、今回韓国に戻ってからは、法律事務所に雇われている弁護士として働いていた。
服装も仕事も前よりかたく、きっちりしている印象だった。

週末などの休日の服装でしかアクセサリーなどは身につけられないかもしれない。

「ネクタイ…」


ヘリがつぶやいた。

「ネクタイ?」

「そう、ネクタイだったら、何本あってもいいかもしれないわ」

自分の思いつきに嬉しくなったヘリの言葉にユナが微笑んだ。

「いいんじゃないかしら」


(100日記念日-1終わり 2に続く)


登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

ユナ(ヘリの親友)



韓国には100日記念日というのがあるそうですよ…。
交際して100日目を祝うって…。
あの、亡霊騒動(ヘリだけが)の時、ヘリがユナを頼って仕事場のブティックを訪ねたけど
「カレとの100日記念日なの」と断られてしまったエピソードも。

毎月14日も記念日って本当かしら?ズボラな私には絶対無理。。。

でも、ヘリとイヌは…なお話です♪


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この「みつばのたまて箱」のブログもおかげさまで立ち上げて3カ月になりました。

このブログの二次創作を読みに来て下さって、ありがとうございます。

たちあげ時から何度もいらして下さる方、最近検索などでいらしている方も
拍手や拍手コメント、励ましや感想などを頂けて、いつもとても感謝しています。


ですが、最近、
「あれ?」と思うことがあったので、
改めてお願いしたいことがあって、ここに書いておきます。


このブログ自体のリンクはフリーですが、画像等の直リンクはしないようにお願いします。


このブログの記事、画像、文章、記述を一部でも
別のサイトやブログに勝手に転載することもお断りします。



今まで書いた注意点も改めて明記しておきます。


このブログの二次小説は、みつばの妄想の産物なので、
「検事プリンセス」の原作、作家、
ドラマの制作会社さんとは全く関係ありません。

二次小説という意味をご存じない方は、
ネットの検索などで調べてから読んでください。

管理人のみつばが「検事プリンセス」が好きすぎて、
作ってしまったお話なので、
ドラマの「検事プリンセス」のイメージと違うと
感じる所があると思います。
もし、不快に感じる方は読むのを中止して下さい。


以上。


これからも多くの方に読んで頂けたら嬉しいな、と思ってます。

ただ上記の事を守って頂けない方がいた場合(特に太字の方)
今後ブログを続けていけない事になるかもしれません。

もし、お心あたりのある方は、お願いを聞いてください。
よろしくお願いします。

どうしても、このブログをどこかに紹介したい等、何かありましたら、
メールフォームか拍手コメントの方にその旨を一言お伝えください。

これからも、少しでも多くの小説などをこのブログで更新していきたいので、どうか、ご協力をお願いします。


二次小説もブログ作成も初級者の管理人ですが、
今後とも「みつばのたまて箱」をよろしくお願いします。



「みつばのたまて箱」管理人 みつば


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本日、9月24日は、韓国ドラマ「検事プリンセス」のキャラクター。
ソ・イヌ(ソ弁護士)の公式設定誕生日だそうです♪


おめでとう、イヌ♪


ドラマは2009年の中の出来事だから、28歳だったのかな?
それで、1年後の2010年は29歳。(16話ラストでは)
みつばの二次小説もドラマの続きなので、2010年ということになっています。

今年2011年だと30歳ですね♪
うーん、お年頃♪(←なんの?(笑))

ちなみにいろいろ、イヌの誕生日で占いサイトで占ってみたんですけど(笑)

まず、

星座占いでは てんびん座
動物占いでは チーター
宿占いでは(私は結構この占い好きです) しんしゅく 軫宿

まとめると、イヌって、

プライドが高い。
社交的 
華やか。 
センスが良い。
つくすタイプ 
押しによわい 
恋に対して情熱的。

…って感じらしいです。結構ドラマのイヌのイメージとあってるみたい♪

細かい所を知りたい方は占いサイトで見てみてくださいね♪

でも、ヘリも同級生だから30歳なんですね…。そろそろ結婚適齢期…。

何か祝いに小話でも…はおいつかなかったので、
せめて恵理ちゃんと仁優くんタッチのイラストでお祝い♪


検事pイヌの誕生日


↓以下、コメントレス的なお話を。

台風の時期、心配して下さった方々、ありがとうございます。
じつは、住んでいる所で台風直撃の時間に、どうしても外に行かなければならない用事があって、若干命の危険を感じながら自転車こいでました。
あとで周囲の人たちに本気で心配されつつも、なんて無謀なことを、と半笑いされましたが(笑)この通り無事でした。

他の二次小説ご要望の件なんですけど、現在は他の韓国ドラマは見てないんです(汗)
テレビ放映される前に「マイプリンセス」と「成均館スキャンダル」は気になっていていたのですが、実際今放映されているのは見てません。
「検事プリンセス」で結構頭がいっぱい状態になっているのと、最近日本のテレビ番組で録画しているのも5週間分ほどたまってほぼ見れない状態で。。。(アリアドネの弾丸最終回はかろうじて見ましたが)ハードディスクがいっぱいになってきたので、家人からいっそ見ないで全部消せと言われてます(苦笑)

韓国ドラマでは、今まで見たので好きなのはいくつかあるのですが、「検事プリンセス」と同じくらいドはまりして、完全版DVDまで買ってしまった韓国映画が1つあります。
同じ韓国ドラマだから~と、最初はこのブログで検事プリンセスと並行で二次創作を書こうかな?と思っていたのですが、今はやっぱり無理そうです。
でも、いつか余裕が出来たら、他の韓国ドラマも見てみたいです♪
パク・シフさんの「姫の男」も気にはなりますが…悲劇的ロマンスといっちゃってる時点でちょっと…。

そんな感じで、よろしくお願いします。

拍手、拍手コメントありがとうございます。

BSでは「検事プリンセス」14話なんですね。
キスシーンに、公園デート。いいシーン満載の14話ですが、
イヌVSサンテのシーンも。

「過去をとるというなら、娘さんを奪います」のイヌ。

奪ってーっ是非奪ってくれ~!!と心の中で叫んでいたのは私だけ?(笑)

「過去をとるか娘さんをとるか選んでください」

…あの~。ちょっとソ・イヌさん。最近思ったんだけど、この駆け引き
サンテがどっちを選んでもイヌが得をするんですけど…。
でも、どちらを失ってもイヌには辛いことは分かるんだけど。だから、そのどちらも選べるような交渉に持っていけなかったんだろうか…?って思ってしまったのですが…。

でも、原作者さんがインタビューの記事で話していたのですが、
イヌは、ヘリを利用するつもりで近づいたけど、決して誘惑するつもりではなかったそうです。あくまで、本当に検事としてのヘリが必要だったからと。
でも、ジェニーが「恋人にはなれなかったけど、親友にはなれたわけか」と言っていた台詞で、私は最初、イヌとジェニーの計画が本当にヘリをイヌに惚れさせて操るものだったのかな?って、そう考えて「それはひどすぎる~」って思ってました。
…でも、結局先に惚れたのはイヌの方(笑)

今回は「イヌ誕生日記念記事」を突発的にアップさせて頂きました♪

二次小説の新作は今日の日中更新予定です。


何歳でもソ弁護士はかっこいいわ♪(笑)と思われる方も
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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「優等生」後編です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。


この話は「優等生」(前編)の続きです。


(注意)

この話には大人向けの表現が含まれています。
自分は精神的に大人です、と思える方のみお読みください。



優等生(後編)




― 僕の指を舐めて…。

「……」

目を見開いて、とまどっているヘリの唇に、
イヌが、自分の人差し指をあてた。

「ん」

促すように、唇を指でつつかれたヘリは、仕方なく
口を開けてイヌの指を迎え入れた。

…変な感覚…でも…。


ヘリは、自分の口の中にあるイヌの指の感覚に、しだいに変な気持ちになってきた。

そんなヘリの口の中で、イヌの指が催促するように動いた。

「ほら、舌をつかって舐めて」

…さっき。僕が君にしたようにしてみて。

そう続けて言うイヌに、ヘリは、やや戸惑いながらも、
ちょっと舌を動かしてみた。

「そうだ。上手じゃないか、ヘリ」

イヌが嬉しそうに言った。

「さすがマ・ヘリ。飲み込みが早いな」

イヌにそうおだてられて、ヘリは、少し大胆な気持ちになって、
口内で舌を大きく動かして、イヌの指にからめていった。

「……」

ヘリの舌の愛撫に、イヌの余裕の表情が少し変化した。
からかうようにふざけていた目が、だんだん熱っぽくなっていくのにヘリは気づいた。

そっと、イヌの指をヘリが口から手で引き抜いた。

「どうだった?」

いたずらっぽく得意げになるヘリに、

イヌが、フッと苦笑した。

「さすが、優等生。…この分だと、他のことも教えがいがありそうだ」

「教えるって、他にどんなことを教えてくれるのかしら?」

ヘリが、ドキドキする自分の鼓動を抑えるように、つとめて明るく聞いた。

ヘリの言葉に応えずに、イヌは黙って微笑んだまま、今度はヘリの顔の耳元に唇を寄せた。

そして・・・


「!…あっ・・・ん」

ヘリの耳元を舐めあげた。

そして、そのまま耳たぶ、耳の中までゆっくりとイヌの唇と舌が這っていくと、
ヘリはたまらなくなって身をよじった。

「…ここもいいだろ?ヘリ」

そう言って、イヌは、耳の後ろから首筋にかけてを唇と舌でなぞっていった。

「っ…ぁっ」

…私の方が毒を注がれているみたい。

すっかりマヒした理性の中で、ヘリはぼんやりと考えていた。

イヌの愛撫に身を任せていたヘリだったが、
ふと、イヌがヘリから体を起こした。

「・・・・・」

…やめちゃうの?

そう切なげなヘリの視線に、イヌが口の端で微笑んだ。

「今度は、君の番だ。ヘリ。同じことを僕にやってみて」

「……」

「さあ」

イヌが、そう言って、ヘリに顔を近づけた。

イヌが、ヘリの体を包みこむように軽く抱きしめていた。

ベッドに横たわって、イヌの肩から顔を出していたヘリは、
とまどうように顔をイヌの頭の方に向けた。

そして、少しのびあがると、

イヌの耳元に唇をよせて、
おそるおそる軽く口づけした。

「そんなんだったか?」

からかうような、イヌの言葉に、ヘリは、少しムキになると、
舌を出して、イヌの耳をぺろぺろ舐めた。

「…くすぐったいぞ。ヘリ」

イヌが可笑しそうに頭を震わせた。

「君にはまだ無理だったか?」

見下したようなイヌの声に、ヘリは、悔しくなって、
唇と、舌をイヌの耳元に荒々しく這わせた。

そして、

…みてなさいよ。

ヘリは、手をイヌの顔に添えると、さらに顔を近づけて、

「んん…っ」

わざと、イヌの耳元に熱い吐息をふきかけながら、時々、細く喘いだような声を漏らして、
イヌの耳から首筋にかけて、ゆっくりと舌を這わしていった。


「……」

無言になったイヌの反応に、ヘリは、不思議になったが、
ひたすら黙々とイヌを愛撫する行為に没頭していった。


そして、もう片方の耳の方も…。

そう思った時、

グイっと、イヌに肩をつかまれ、頭をはずさせられた。

ヘリを見降ろすイヌが、戸惑ったような、恥じるような目で、それでいて、嬉しそうな顔をしているのをヘリは不思議そうに見上げた。

「…おどろいたよ。応用もきくんだな。ヘリ」

感心したようなイヌの言葉に、ヘリは自分の行為がイヌに感じてもらえていたことを知った。

「私って天才?」

得意そうにこたえるヘリに、イヌが苦笑した。

「先生がいいからだろ」

イヌの言葉にヘリが不服そうに頬をふくらませた。

「…この先生は変なことばかり教えるんだから」

「役立つさ」

イヌが言った。

「君がもっと、気持ち良くなる方法を知りたくないか?」

「……」

「僕を気持ちよくさせて、骨抜きにさせたくないか?」


…イヌを骨抜き…。

普段全く弱みを見せず、それ以上に、ヘリより何でもうまくこなせるイヌが、
骨抜きになって、自分に弱った顔を見せる。

そんなことが可能なんだろうか?

疑わしげに、そう考え込むヘリに、イヌはヘリの思考を読んで、
さらに、誘いをかけた。

「優等生の君なら、出来るんじゃないか?」

「…そうね。ちょっと挑戦してみるのも悪くないわね」


…のったな。

イヌは、心の中で、してやったりとほくそ笑んだ。

自分の言葉に真面目に素直に反応して、答えて乗り気になったヘリを、
あいかわらずなだな、と思いながらも、その純粋さを壊してやりたいほど、
残酷な欲望がフツフツとわいてきたイヌだった。

「じゃあ、今日の授業はここまでにして…実習にするか?、ヘリ」

「…もう、最初からそのつもりだったくせに」
呆れたように笑うヘリをイヌは、満足そうに抱きしめた。

「なんでも体で覚えないとな」

そのまんまの意味を口にして、イヌは、そっとヘリにキスをした。

そして、

「…当分の間、夜は実習だ。優等生」

そう、ふざけたことを、ゾクリとするような低く甘い声でヘリの耳元で囁くイヌ。

もう、すでに理性が崩壊しそうになりながらも、
ヘリは、


「…優等生っていうより、悪い子になりそうなんだけど?」

イヌの腕の中でせいいっぱい強がってみせた。

…僕の前だけ悪い子なら大歓迎だ。

ニヤリと笑ったイヌが、今度はヘリに深く口づけながら、
ゆっくりと、ヘリの上着のボタンに手をかけていった。



その後。


この連日の『実習』が、二人の平日の仕事に支障が出そうになるまで続いたことは、二人だけの秘密だったが、身近な人間達にほとんどバレバレだったのも、二人には秘密にされていたらしい。


(優等生 終わり)



ごめんなさい。。。

いろいろな意味で先に謝っておきます。

ちょっと、ここで終わりー?「優等生」(後編)の続編もあるんじゃないの~?と
思われる方。この話は本当にここで終わりです。
もしかしたら、今後「優等生2」とか書くかもしれませんけど(苦笑)

本当に、この話発表をためらってました。
なんというか、よく分からないのですが、すっごく恥ずかしかったから。
「初めての夜」でHシーン書いた時は何にも思わなかったのに、
本番のないのにこの話は妙に照れくさくて、構成もままならない状態で。

あの、「検事プリンセス」の14話の公園デート写真撮影の
はしゃぎイヌ(笑)を見ている時のような、
動画で、イヌ役のパク・シフさんが尾崎豊の「I love you」を
歌っている姿を初めて見た時のような(爆)直視できない気持ちになってしまって。
なんなんでしょうね(苦笑)

8話で、ヘリにラーメン作りを指導しているイヌが
「さすが優等生」って褒めるシーンがあるんですけど、
恋人になってからもイヌはヘリをああやって伸ばしていきそうだなって思って。
Hでも初心者のヘリを自分好みに育てていきそう。
今回の話は、まだ3日目(Hが)なので、本当の「初心者」レベルです(笑)

大人の女性の方には確かに物足りないかもしれませんね。
ただ、ちょっと気になっているのは、このブログを読んでくださっている方の
年齢が…中学生・高校生の方もいらっしゃるようなのですが、
まさか小学生の方とかもいらっしゃいます?昔より少女漫画とかも描写が過激になってますが、
「初めての夜」レベルはぎりぎりアウトかも…と。
「検事プリンセス」のはまったという方は精神的に大人な方が多いのでは?と思っていますが。

次回話は、時期的にあのイベント話です♪
ただ誕生日話ではありません。(まだ用意してなくて)
でも、明日、イヌ(ソ弁護士)の誕生日ですよね♪

拍手、拍手コメントありがとうございます。
拍手コメントの方、皆さん本当に沢山書いて下さって、
私も読むのを毎回楽しみにしています♪個々にお礼を書けなくてごめんなさい。
何か質問があった時は、答えられる範囲ならこちらでコメントレスを書かせてもらいます。


大人レベルがもう少しハードでもOKです(笑)と言う方も、お手柔らかにという方も
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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「優等生」前編です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。


この話は、「初めての夜後日談」の続きになります。

月曜日、夜マンション前で出会って、イヌをお茶に誘うヘリ。
その後どうしたかー…。
初めての夜後日談のラストの方で語られている1週間の間に
何があったか~の番外編の小話です。

…更新がこれだけ後まわしにした理由と言い訳は
あとで…(苦笑)



(注意)

このお話には、大人向けの表現が出てきます。
自分は、精神的に大人です、と思える方のみお読みください。



優等生(前編)





『うちによってお茶でも飲まない?』
仕事帰りにマンション前で偶然会ったイヌにそう誘ったヘリ。

『よらせてもらうよ』そう答えたイヌ。

そして、4階のヘリの部屋に入った二人。



玄関のドアが閉まると、
すぐにイヌが、ヘリに手を伸ばした。

「イヌ…?…んんっ」

ヘリはイヌに抱きすくめられて、深く口づけされていた。

…こんな部屋の入り口で。
まるで、部屋まで待ち切れなかったみたいに。

ヘリは、キスされながら、恥ずかしさと、どこか期待通りだった
イヌの行動に、体が熱くなっていく気がした。

やがて、唇を外したイヌが、ぼーっとした表情で、自分を見ているヘリにフッと微笑んだ。

「…ヘリ?お茶は?」

「あ。そ、そうね」

イヌの言葉にヘリがあわててキッチンの方にいくと、ヤカンに水をいれて火にかけた。

そして、棚の中の茶葉のはいった缶やキャニスターに目を走らせた。

「えっと、…カモミール、カモミール…って、イヌ、カモミールティーでいいの?」

「いいよ。実は飲んだことがないが、どんな味か試してみたい」

「花のお茶よ。私は好きだけど。気分が落ち着くらしいの」

「へえ、じゃあ、君は毎日飲んだ方がいいな」

「…どういう意味よ」

軽口をたたき合っているうちにヤカンの湯もわいて、ヘリは、カモミールティーをカップに注いで
キッチンカウンターの席に座ったイヌの前に置いた。

「どうぞ」

「ありがとう。頂くよ」

イヌが、カモミールティーをゆっくり口に運ぶのをヘリは見つめながら自分もカップのお茶をすすった。

「ん…悪くない」

イヌが言った。

「でしょ?仕事して1日の終わりにこれを飲むとホッとするの。
良かったらカモミール分けてあげましょうか?うちにまだ1袋あるから」

「ああ、…でも、いいよ。飲みたくなったら君の部屋に来るから」

「そ、そう?」

まるで、『いつでもすぐに来るから』と言われている気がしてヘリは落ちつかない気持ちになった。


「き、今日は平日ね」

突然、ヘリは、当たり前のことを言った。

「…昨日日曜だったから、今日はまだ月曜だな」
イヌが淡々と答えた。

平日もはじまったばかりだった。


おとといの土曜の夜、初めて、ヘリはイヌと体を重ねた。

その次の日の日曜は『初めて記念』と言って、
ショッピングでヘリの好きなものを買ってくれたイヌは、
その日の夜もそのままヘリを自室に連れ込んで、朝、出勤時間間際までヘリを離してはくれなかった。

あくびしながら、出勤したヘリは、それでも、高揚した気分で仕事をしていたのだったが、
終わってみれば、まだそれから1日しかたっていなかった。

…なんだか次の休みがもう待ち遠しい。
こうして、イヌと二人きりの時間をもっと過ごしたいな…。

そう考えて、ヘリは、ハッとした。

…違う、違う。べつに『あんなこと』を沢山して欲しいからじゃなくて、
単に一緒にいたいだけなんだからね。そうそう。こうやって“ただ”ゆっくりしたいだけなんだからね。

一体誰に言い訳しているのか、ヘリは心の中でブツブツとつぶやいていた。

そんなヘリの様子をカップを傾けながらイヌがジッと見ていることにヘリは気づかなかった。


「…君のベッド」

「えっ!?何?ベッドが何!?」

イヌの言葉に弾けるように顔をあげて、あせったようにヘリが言った。
そんなヘリの反応を面白そうに見て、イヌが後方のヘリのベッドの方を振り返った。

「寝心地がかなりいいよな」
…少しの間だが、僕もここで寝ていたからね。

そう続けるイヌに、ヘリが慌てたように、コクコクうなずいた。

「そ、そうね。すごくいいわよ」

「それで…」イヌがカップをカウンターに置いた。

「今夜、僕がここで寝てしまったら、どこで寝たらいいんだ?」

すでに、からかいモードにはいっているイヌの言葉に、
ヘリは、気恥かしそうに、首筋をかいた。

「前、泊まった時みたいにソファの上でどうかしら?」

「あそこはせまいしスプリングが固くて、以前寝た時、朝体が痛くなったんだよな」

ヘリが笑った。

イヌは、キッチンカウンターの席からやおら立ち上がると、

スタスタと部屋を横切って、
ヘリのベッドの上にゴロンと横になった。

「あ~!ちょっと、なにやっているの?」

ヘリがあわてて、イヌの後を追いかけた。

「お茶が効いてきたみたいだから、僕は先にベッドを使わせてもらうよ」

「そんな。イヌ。じゃあ、自分の部屋に戻ったら?」

「う~ん…体が動けなくなってきた」

「イヌ!イヌったら」

ヘリは、うつぶせに横たわったまま、顔をそむけているイヌの背中を
手でぐいぐいと押した。

その時、

「!」

突然、ヘリの手をイヌが掴んで、自分の方に引き寄せた。
強く引っ張られて、ヘリがイヌの体の上に重なるように倒れた。

「イヌ?」

「…誘ってくれたのは、お茶だけか?」

そう、いたずらっぽい、でも熱をおびたイヌの声にヘリは、顔を赤らめた。

「…そ、そうよ」

モゴモゴと口の中でつぶやくように言うヘリに、イヌがニヤリと笑った。

そして、

「キャッ」

イヌが、ヘリの体に腕をまわすと、体を反転させた。

そして、ヘリの体をベッドの上に横たえると、
覆いかぶさるように、上になって、ヘリを見降ろす形になった。

「さっき僕に飲ませたの、本当にカモミールティー?」

「そ、そうよ。どうして?」

ヘリがドギマギしながら、言った。

「気分が落ち着くどころか、なんだかザワザワしてきたんだけど?」

イヌがニヤニヤしながら言った。

「おかしいわね。リラックス効果があるって聞いたことがあるんだけど」

ヘリは、面白そうにジッと見つめるイヌの視線から目をそらせながら言った。

「リラックス効果ね」

イヌが、からかうように言った。

「この気分がお茶のせいじゃないとしたら…」

イヌが、スッとヘリに顔を近づけた。

ほとんど、息が顔にかかる距離で見つめられたヘリは、
目をぱちぱちさせて目前のイヌの顔を見つめた。

「原因は、これか?」

そう言って、イヌは、ヘリの唇に口づけた。

「ん・・・」

唇を開かせられて、口内にイヌの舌がねじこまれると、
そのまま、深くて荒々しいキスが続いた。

ようやく、顔をあげたイヌの口元から唾液が一滴こぼれ、
唇がなまめかしく濡れていた。

その口元を手の甲でぐいっとぬぐうイヌ。

「部屋に入ってキスした時に、僕の体が化学反応起こしてしまったらしい」

…そんなバカな

イヌの言葉に内心呆れながらも、ヘリは、キスの余韻で
体の奥がうずくような気分になってきた。

…私もイヌのキスで化学反応おこしちゃったのかしら?

「僕は君に毒をもられたみたいだ」

「…解毒剤が必要?」

ヘリの言葉にイヌが嬉しそうに笑った。

「そうだな。体外に毒を排出しないと」

…なんの毒なんだか…。イヌのふざけた様子にヘリは、呆れたように苦笑した。

「解毒剤も君の体にあるんじゃないか?」

「さあね。どこにあるんでしょう?」

そっけないヘリの言葉に、イヌは、ますます、嬉しそうに目を細めた。

「…探させてもらうよ」

そう言って、イヌは、ヘリの顔を手で撫でた。

これから一体何をされるんだろう、という不安と期待で、
ヘリの背中がぞくぞくと震えてきた。

イヌの次の行動は、意外にもヘリの手を握って見つめることだった。

「…?」

…てっきり、服を脱がすとか、服の上から体を触ると思ったけど。

「…この、綺麗な指に隠してるかもしれない」

イヌは、そう言うと、ヘリの手の人差し指を自分の口に含んだ。

「ふっ…」

ヘリは、イヌの口内に入れられた自分の指の意外な感覚に、
ビクリと体を震わせた。

イヌの口の中で、ヘリの指をねっとりと這う舌が、
妙にエロチックで、ヘリをじわじわと落ち着かない気持ちにさせていった。

ただ、指先を舐められているだけなのに…。

ドキドキして、とまどいながら、イヌに指を舐められていたヘリは、
途方にくれたような眼差しをイヌに向けた。

イヌは、そんなヘリを見つめると、口からヘリの指を離した。

「…君もやってみて、ヘリ」

「え…」

「僕の指を舐めて」




(優等生前編終わり 後編に続く)


…この話を書いてたらカモミールティー飲みたくなりました。
肌にも良いそうで、一時期はまりました。
お茶が好きで、いろいろな種類のお茶を飲んでます。
ハーブティーなど、その時の気分や体調にあわせて葉や花をブレンドして飲んだり♪

検事プリンセスのドラマの中で、ヘリとイヌも結構自室で
お茶を飲んでいる場面がよくあるのですが、何飲んでるのかしら?
キッチン上のキャニスターも気になります。

この「優等生」の小説。
実はアップしないで、お蔵入りしようか悩んでました。
理由は後編をアップしてから話します。。。

拍手、拍手コメントありがとうございます。

4コマ漫画への励ましコメントをいくつも頂きまして
本当に嬉しいです。浮かんだネタで、ちょっとおバカなものは(笑)
4コマ漫画にまわすので、良かったら読んでくださいね。

BSで今「検事プリンセス」放送しているんですね。
今何話なんでしょう?後半には突入してますよね?
16話(最終回)もノーカットで見られると良いですね♪

イヌ(ソ弁護士)の情報を教えて頂いた羽月さん、ありがとうございます。
コメントを読んで、さっそく13話の戸籍謄本のシーン見直して、
韓国語分からないので、ネットで韓国語を検索して調べてみたら、
おそらく当たっているみたいです。

イヌの誕生日は1981年9月24日だそうです♪(今年30歳?)

もうすぐですね♪…って知らなかったので、今は何も用意してないです。
この情報を頂けるまで分からなかったので、イヌの誕生日を
イヌ役のパク・シフさんと同じにしようか?とか思ってたのですが、
せっかくなのでこの日で♪

ただ、15年前の殺人事件1995年5月なんですけど、
あれ?イヌ13歳?ん?年齢があわない?…深く考えるのやめます(笑)

あと、ヘリの誕生日はいつなんでしょう?
公式設定とか、どなたか知ってる方いたら教えてください。
もし、不明の場合は、ヘリ役のキム・ソヨンさんの誕生日とかにしようかしら?


二次小説の方、9月のイベント(話)がいっぱいになりそうです。
時間きっちり計算して書いていかなければ。
ちなみに「優等生」は6月頃のお話。


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次創作。

みつばの4コマ漫画

恵理(ヘリ)ちゃんと仁優(イヌ)くんシリーズ10です。


他の4コマ漫画作品は、検事プリンセス漫画INDEXからどうぞ♪


今回のテーマは、へりの携帯電話の名前登録。

ドラマの中ではヘリの携帯に登録されていたイヌの名前は

「親切なイヌさん」(笑)

恋人になったイヌに、ヘリは一体どんな名前登録をしているんだろう?

とか考えました。

それを二次小説で書こうか?とも考えたのですが、
どうも4コマ漫画向きになってしまったので、こちらで創作してみました。

4コマ漫画は完全コメディタッチなので、
ドラマやキャラクターのイメージが崩れる~と思われる方はスルーでお願いします♪



タイトル ヘリの名前登録



   検事p「ヘリの名前登録」



ヘリの親友、ユナの視点で描かせてもらいました。


最初、ドラマでもヘリがユン検事に夢中になっていた時
「素敵なユン・セジュン先輩」とか登録していたので、

恋人になったらイヌも

「愛するイヌ」とか「大好きなイヌ」とか
そんな風に登録するのかな?って思ったんですけど、

あの二人ですからね(笑)

喧嘩したり、いちゃついたり、
そのたびにヘリが名前登録を変えている気がしました。


拍手、拍手コメント、コメントありがとうございます♪
初めての方も、拍手コメント非公開にしてますが、
こちらで全部読ませて頂いてます♪

昨日のブログで紹介した「イヌ×ヘリ」の恋人を意識して作られた動画のことですが、
そのPart2の方にイヌ(パク・シフさん)とヘリ(キム・ソヨンさん)が
花火をしている画像がありました。
みつばの書いた二次小説「花遊び」ってこんな感じかも♪と思って見てます。


このブログの二次小説がドラマや登場人物のイメージに似ているという
コメントを多く頂いていて、本当に有難いと思っています。

みつばの小説や漫画(それはないな(笑))を読んで、動画の画像のように
読んだ方の頭の中に、私の書いているイメージもそのまま伝わっていたらとても嬉しいです。


ラブコメディからシリアス(シリアスといっても基本二人の幸せ願ってます)まで、
いろいろ書いていきたいので、
何かの拍子にうっかりブログにいらした方も、また良かったらいらしてください。

…ついでに、何回もすみません。4コマ漫画の方も
描いていくので、あたたかい目で見てください♪



ブログの記事を気にいって頂けたら、
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みつばの4コマ漫画

恵理(ヘリ)ちゃんと仁優(イヌ)くんシリーズ9です。


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今回の漫画は先日の二次小説「ヘリの尋問計画」の続編…みたいなもんです。

「イヌがいつからヘリの事を好きだったか?」を
結局聞き出せなかったヘリが次にたてた計画は…?を4コマ漫画で♪



タイトル ヘリの尋問計画2



   検事p「尋問計画2」


ヘリ、結局聞き出せないって(笑)

どうなんでしょ?こういうこと相方(彼氏や旦那)に聞いたことあります?
ちなみに、みつばは、先に好きになって猛アタックをかけてきていた相方に
「私のこといつ頃、どういうところが好きになったの?」と聞いたことあります。
普通にスラスラ答えてくれました(笑)

「出会ってしばらくしてあったコンパの席で、あなたが楽しそうに下ネタを話している姿に
いいな~と思った」

…リアルの知り合いには決して言えないエピソードですな。
そんなので好きになる方もなる方だけど、なられる方もなられる方(爆)


拍手、拍手コメント、コメントありがとうございます!!
いつも書いて下さる方、初めての方も、「検事プリンセス」好きでいる間は、
ドラマは終わりましたが、是非一緒に楽しんでいきましょうね♪

イヌがいつヘリの自分への気持ちに気付いたか?の質問ですが、

私も見ていて、あの13話の告白前にはイヌ、ヘリの気持ちにきづいていたかな?と思ってました。
だって、分かりやすいヘリですもの。少なくとも自分に凄く懐いてきているっていうのは分かったと。

まず、10話のバーでのわめきイヌ(笑)の翌日の朝。朝食誘いに来たヘリとカフェでブランチのシーン。
テレビでカットされていた「スープ専門店いく?」のヘリの優しさにズキュンイヌ(笑)シーンがいい感じなのですが、その後のブランチの時、ヘリがイヌとウキウキ楽しく話して食事するのをイヌがグラサンはずして感慨深めに見ているとこ。あれ、ちょっと気付いてませんか?

さらに、夜中のヘリからイヌへブレスレット、バケツプレゼント。「マ・ヘリ…君は…」のイヌの後の台詞。なんて言いたかったのか、ずっと気になってたのですが、もしかしたら、ここで完全に気付いたかと。…僕を好きになっている?と。だって、13話で「どうして、私がそこまで探したと思う?」「さあ、分からないな」「うそつき」…のシーンではもう分かってましたよね。イヌ。ヘリの気持ち。ど、どうでしょう?


あと、イヌ×ヘリの将来を匂わしたラブラブ動画のことなんですど、You Tubeの
「Kim So Yeon, Park Shi Hoo」で検索してみてください。
3つほど私は見ましたが、それのパート1とパート2のある方。
イヌとヘリ、二人が結婚衣装着たベッドイン キス前シーンは、感涙ものです♪
もう絶対あのシーン盛り込んだ二次小説書きたいです。あの動画作った方に拍手♪

…という感じで。答えになってますでしょうか。


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「ヘリの尋問計画」です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。


今回のお話は、時間の流れではどこでも良いというショートストーリーです。
コメントの「イヌがいつからヘリの事を好きだったか?」という疑問から、
みつばが、突発的に書いた話です。

言い訳はあとで(笑)

このお話には、大人向けの会話や表現が出てきます。
自分は大人だ!と思える方のみお読みください。



ヘリの尋問計画




「イヌ、私のこといつから好きだったの?」

その夜。

体を重ねた行為の余韻をひきずったまま、
イヌの裸の胸に頭を預けていたヘリが少しかすれた声でイヌにそう聞いた。

「ん?」

「私をいつ好きだって自覚したの?」

ずっと、イヌに聞いてみたくて、でも聞けなかったことを
ヘリは思いきって切り出していた。

普段なら「さあね」とさらりとかわされるようなことも
愛し合っている最中だったら、本音も聞けるかもしれない。そう考えたヘリだった。

…今夜こそは。

しかし、実際、
ベッドの中で愛し合ってる行為の最中に、そんな話をきりだすどころか、
イヌに抱かれている間のヘリは、余計なことを口にしたりする余裕など全く無くしてしまっていた。

ヘリが自分の当初の計画を思い出したのは、事が終わった後、
しかも、うっとりとイヌの胸に頭をのせて、髪の毛をイヌに撫でてもらっている時だった。

イヌの顔を上目づかいで見上げたヘリは、
すでにイヌが平常心の落ちついた顔をしていることに焦りを感じた。

…もう遅かったかも。

「…君はいつから僕のこと好きになった?」

案の定、イヌがそう返してきた。

「もう。聞いているのは私の方なのよ」

「だって、君は、最初僕と出会った頃、しばらくは、
ユン検事様、ユン検事様ばかり言っていたぞ」

「…ユン検事様、なんて言ってないわよ。ユン先輩って言ってたの」

「同じだろ?いつから、ユン検事から、僕に気持ちがかわったわけ?」

「…かわったんじゃないのよ」

ヘリがきまずそうに言った。

「気づいただけ。ユン検事のこと、好きだったけど…それは、好きになる、とは違うって」

「…答えになってないな」

「だからね。ユン検事は憧れの存在で、好きだったけど、あなたのことは、だんだん好きになっていったっていうか………愛してきた…っていうか……」

「…っていうか?」

「…もう、意地悪ね。わかるでしょ?」

「全然わからない。はっきり言ってくれ」

「……」

「今でも、ユン検事が好きってこと?」

「ちょっと、ちょっと何言っているの?全然違うわよ!」

ヘリがあわてて言って、ちょっと怒ったように頬を膨らませた。

「ユン検事は、憧れの尊敬する先輩。でも、それはあくまで仕事上でのこと。プライベートで、私の中で一番なのは、イヌ、あなただけよ」

…これでいい?

ほとんどヤケになったように言うヘリにイヌがくっと笑った。

「あ~、何よ~、その笑い。カマかけたわね。意地悪!」

むっつりと不機嫌になったヘリにイヌが笑いをおさめた。

「これくらいの意地悪は許されると思うよ。当時の僕がどれほどヤキモキさせられたかを君が知ればね」

「…やきもき?ヤキモキしていたの?じゃ、あの頃から私のこと好きだったの?」

ヘリが、イヌの言葉に、不機嫌だったのも忘れて、身を乗り出した。

「いつから?いつからだったの?もしかしたら、初めてスキ―場のホテルで会った時から一目ぼれした?あ、それは変ね。その前からずっと私のことつけまわしていたんだったわよね。あ、じゃあ、もしかして、監視している時から好きだったとか?…やだ。もしかして本当に初めて会った16年前から好きだったの?」

「・・・・・・」


ヘリの勝手な思考の暴走にイヌは苦笑した。


無言になったイヌを、答えを肯定してるとヘリは勝手に思いこんだ。

「まさか、まさか、そんな前から好きだったってことないわよね?」

自分で言っておきながら半信半疑のようにヘリはイヌの顔を覗き込んだ。

「…否定も肯定もしないよ」

そう応えるイヌに、ヘリは目を丸くした。

「そ、そうなの?」

イヌの答えに、ヘリは、あせったように、じりじりとあとずさった。


また、私をからかっているだけかも。
でも、ありえないこともないし、本当かもしれない。
もし、そうなら、私ってずっと無意識にイヌを苦しめていたのかしら?


「あの…ごめんね。イヌ」

「なにが?」


「私の方は、その、昔のイヌのことは一時期忘れちゃってたから」

「当然だろ。君にとっていい思い出じゃなかったもんな」

わざわざ差し入れた菓子を地面にたたき落とされたんだ。

「…あなただって、いい思い出だったとは言えないんじゃない?」

父親の無実をずっとヘリの家の前で訴えていたイヌ。
ヘリの父親サンテに冷たくあしらわれ、追い返されていた。

「確かに。でも、君のことは覚えていた。ずっとね」


「……」

ヘリは、イヌにどう返していいか言葉がみつからずにいた。

そんなヘリにイヌは、フッと溜息をつくと、
ヘリの側にすり寄ってきた。

そして、ヘリの顔の横に手を置くと、輪郭を撫でるように手を滑らせた。

「いつ好きになったかということは重要か?ヘリ」

「…重要じゃないかもしれないけど、知りたい」


そうぼそぼそと応えるヘリにイヌが微笑んだ。

「…少なくとも、君が僕を好きだと自覚するよりは前だよ」

そう応えるイヌにヘリは、驚いたように目を見開いて、体を硬直させた。

「…そ、そうなの、ね」

「ああ」

ヘリは、イヌの答えにあせりだした。

じゃあ、私がユン検事のことに夢中になっていた時、
いろいろ協力してくれていた時も、好きだったってことよね。
演技じゃなくて。ふりじゃなくて。

はげましてくれたり、お弁当作ってくれたりした時も。

私のこと好きだったのに、そんなことしてくれてたわけ?

あの時もイヌが私を好きだって勘違いしていながら、
そんな事をしてもらっていたから申し訳なかったけど、

本当だったって知ったら、本気で悪いことしたって思えてきたわ。

そんなことを考えていたヘリを見ながら、イヌはフッと息をついた。

「…それにしても、今日はずいぶん余裕じゃないか?」

「え?何が?」

イヌの言葉にヘリがきょとんとした。

「いつも『終わった』後は、ぐったりして口をきくのも億劫そうな君が、
今夜はやけに元気だ」

「~~~~、話をごまかさないでよ。イヌ。はっきり言ってちょうだい。
いつから私のこと好きだったの?」

「ごまかしているのは君の方じゃないか?さっきは『もう無理』とか言っておきながら、そんなことを話せるほどの力を温存させておいたなんて」

「残り少ないエネルギー使って、話しているんですぅ」

ヘリが、唇を尖らせて言った。

体が気だるくて、眠くなってきているけど、
こういう時しか聞けないんだから。

きっと普段のイヌだったら、こういう話をどこかにすり替えてしまうだろうから。
現に今だって、そうしようとしてる。

…負けないんだから。

「さあ、男らしく告白したらどうなの?ソ・イヌ。いつから、マ・ヘリのことを好きだったの?」

「……」

無言で、余裕の表情で微笑んで自分を見つめているイヌに、だんだん悔しくなってきたヘリだった。


「ねえって」

ヘリが、じれて、イヌの方にすり寄った時、
イヌが、ヘリの体を抱きしめて、そのままベッドに押し倒した。

「イヌ!!」

上から押さえつけるような形で、ヘリを見降ろしているイヌは、
にやりと笑った。

「…口をわらせてみれば?」

「ええっ?」

「僕を骨抜きにしてみろよ。そうしたら、ぼろっと話してしまうかもな」

「~~~~っ」

…やっぱり、自分の都合のいいように話をすりかえている。


「…もういいわ。十分わかったから。どいてちょうだい。私、もう寝る」

頬を膨らませながら、ヘリは、手でイヌの体を下から押し上げた。
イヌがこんなことを言うということは、絶対に教えてくれるわけがない。

ヘリはあきらめて、不貞寝しようと決めた。
だが、自分を押さえつけて、抱え込むように上に乗っているイヌは、ビクともしなかった。

「イヌっ」


「…やだね」

イヌが、低く笑った。

「君のへらず口がどこまで聞けるか、試してみたくなった」
…残りのエネルギーも最後まで使ってやるよ。


イヌの言葉にヘリはコクンと息を飲んだ。

「ちょ、ちょっと。待ってよ。イヌ」
…もう本当に、今夜は無理…。


「無理かどうかは試してみないとな」

イヌの手が動いた。

「っ!…やっ…」

「…へえ。…確かにまだ、ヘリの体は『余力』を残してるみたいだ」

イヌが、嬉しそうに言って、自分の指を舐めた。

「くうっ~~っ…。やだって…っ」

ヘリが涙目になって、イヌを見た。
しかし、言葉とは裏腹に、知らず、知らず吐息に、喘ぎ声が混ざっていた。

イヌは、そんなヘリに満足そうに、口元をゆがませると、
まるで、肉食獣が餌をむさぼるように、身をかがめて、ヘリの体を荒々しく愛撫しだした。

すっかり、イヌのペースに巻き込まれてしまったヘリは、
理性を手放すことを決めた。


…でも、いつか絶対に聞きだしてみせるわ。

そうぼんやりと決意したのを最後に、ヘリは、身も心も完全に
イヌにのっとられていった。

そんなヘリに、イヌが、行為の合間に、うっとりするような甘く優しい声で言った。

「…僕が君をどれだけ好きかは、教えてあげるよ」

…たっぷりとね。


イヌがヘリをいつ頃好きになったかは、結局分からずじまいだったが、
イヌがヘリをどれだけ好きかは…、

その夜。


…もう二度とベッドでこんな話はしない。


と、数時間後に、最後の朦朧とした意識の中で決意するほど、
イヌに思い知らされたヘリだった。




(ヘリの尋問計画、終わり)



はい。イヌとヘリのピロートークでした(笑)
結局、イヌ、いつから好きだったか話してくれませんでした。

公式設定を知らない時点で書き上げていた話なのですが、
実は、私、本当に分からなかったんです。。。イヌがいつから好きだったかってことが。
ヘリより先ってことくらいしか。

ほら、潜入捜査前のスパとか、ヘリと一緒にいて楽しそうなイヌを見て、
だんだん惹かれているのかな?とは思ってたのですが。

そして、過去15年前のお菓子をさし出す少女のヘリを思い出すイヌ。
あれで、初恋では無くても、ずっとヘリは特別だったのかな?と思ったり。

それで、「検事プリンセス」の原作の方、脚本家さんのインタビュー記事を
ネットで読ませていただいたら、

「イヌがヘリを好きだと自覚するシーン」が

5話のヘリの運転手やっていて、ヘリがジミンの家から打ち解けてもらって
はしゃいで出てくる所に、思わず微笑む自分を車のバックミラーで見て、
ハッとして自分の気持ちに気付く…っていう場面だったらしいです。

ただ、このシーン、パクさんの演技がちょっと惜しいとか言われていて。
原作者さんの思い描いた感じではなかったような事が書かれていたのですが…。

この後に、車で寝てるヘリの横顔と髪を手でなでるイヌの行動から、
「恋におちたな」みたいなことが分かりますが。

あと、やっぱり15年前の少女ヘリがイヌの心の中に大きく占めていたということ。
つらい記憶なのに、サンテに追い出されたことより、ヘリがお菓子を持って
自分の所に来た~というのを回想しているイヌのシーン。
そして、ヘリに利用するために近付いて、接していくうちに、
昔と全然変わらないことを知る…そこが起爆剤だとも言われていたようです。

以上、公式設定を読む前にこの話を書いたのですが、
結局、やっぱり、いつ好きになったか~というのは、会ってから
会うたびに惹かれていったことには間違いはないみたいですね♪

「過去の亡霊」の拍手、拍手コメントありがとうございました。
励まし、応援、感想等、本当に沢山、書いて頂いて、とても嬉しいです。

私もずっと引きずっていた過去とトラウマがあったのですが、
それに関してようやく出した答えは、二次小説「過去の亡霊」の中で
ユン検事に語ってもらいました。忘れられない事はあるけど、
自分の中で形を変えて前に歩いていくこと。今ある自分と一緒にいてくれる人達を大切にすること。
そんな感じで。

コメントもありがとうございます。
大丈夫です。また何か公式設定等の情報や、役者さん(パク・シフさん)の
話題、韓国の文化等なんでも教えてください♪
韓国の二次小説を書いていながら、言葉も文化も知らないので。
ドラマ中の役名も読めないので、知っている方がいたら教えてください。
コメントに、触発されて今回みたいに小説ネタが浮かんだりすることもあるので♪是非。

「検事プリンセス」二次小説のプロット(あらすじ・脚本みたいなもの)だけは、結構作っています。
ご要望の多い、イヌとヘリの「もっと先の将来の話♪」なんかも、実はある程度設定を作っています。

あと、原作者さんがドラマで書けなかったというジェニーの話。
これは、二次小説の番外編という形でプロットを作っていました。ヘリとイヌの話の中にも少しずつ匂わせつつ、
いつか余裕ができたらイヌヘリの話と一緒に更新していきたいです♪

ただ、ヘリとイヌの話を優先に更新したいので、アップ出来るのはまだまだ先のようです。
年内で何本小説を更新出来るのかしら…。

妄想から作品作りまでがいつも足踏み状態の私に、
読んで下さっている方の温かい励ましが背中を押してくれています。
ブログで二次小説書いていて本当に良かったな~としみじみ思っています。

本当にありがとうございます。
頑張って、楽しんで書いていきます♪



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現在、「検事プリンセス」の二次小説を書かせて頂いているのですが、

頂いたコメントを読んで気付いたこと、どうしても書いておきたいことがあって、
記事をアップしました。



私は、俳優さんの演技やキャラクターばかりに気をとられていたのですが、
韓国ドラマ「検事プリンセス」も、もちろん原作者、脚本家さんがお話をつくられたものです。

それで、コメントから、私も初めて原作者さんのインタビュー記事をネットで
読ませて頂きました。

脚本家のソ・ヒョンギョンさんの記事。

キャラクターやドラマへの思い入れや、創作している時の苦労など。

改めて、今さらながら「そうだった」と思いました。

作品を創作するということは、0から生み出すということ。
特にキャラクターや設定というものを作家が生み出す時の苦労というものがどれほどのものか。

私は、プロの作家さんの近くでずっと、毎回新しい話を創作するために、
血を吐くように、よく「無い脳みそ絞り出して作っている」とおっしゃっていたように、
本当に苦労されてキャラクターや設定を作っていた姿を見てきました。

プロである以上、仕事なので、当然締め切りがあって、
どんなに話が出来なくても時間内に作品をかきあげなくてはいけないこと。

枚数やその他の制限の中で作品を作らなくてはいけないこと。

どんなにかきたいところがあっても削らなくてはいけないこと。
かきたくなくても、かかなくてはいけないところ。

キャラクターや設定が出来てからも、それを作品として完成させなくてはいけないこと。

さらに仕事なので人気をもとめられること。

睡眠時間だけでなく、命けずるように作品をつくっていた姿を思い出しました。

その一番お世話になっている作家さんだけでなく、自分自身、
仕事として創作していた時の、新しいキャラクターや設定を作る時の苦悩を思い出しました。

かきたくても、かけなかった話。
自分では好きだったけど、世に出ることの出来なかったキャラクター達や話。

趣味でかくことと、仕事でかくことの違いを新人の時思い知りました。

「検事プリンセス」の作家さんも、ドラマでもっと本当は描きたい事があったと言われていました。

ドラマなので、漫画や小説と違って、さらにその後俳優さん達が演じるということまで
考えて作られている。

続編やパート2や、ドラマも22話まであったら、
出来ることなら、もしかしたら、原作者さんには書きたい事がいっぱいあったと思います。



そんな風につくられた話やキャラクターを、二次小説とはいえ、非公式で、
続きを書かせて頂いている自分。

その事を本当にうっかり忘れていた、と気付きました。

今まで漫画でもいわゆる同人や二次創作というものを描いたことがなかったので、
今回、ネットで初めて二次小説を書いていて、他人にチェックされないで、
人に読んでもらうことのできる形態を、怖いと思うと同時に、好き勝手に自由に出来ることが
楽しくて仕方ありませんでした。

だけど、二次創作は、あくまで、原作者さんのつくったものをお借りして創作させて頂いていること。

それを、さらに他の方に読んでもらって楽しんで頂いていること。

感謝が足りなかったな、と反省しました。


日本で、しかも日本語で、非公式の身分で
届かないかもしれませんが、


あらためて、「検事プリンセス」を世に生み出してくれた
原作者のソ・ヒョンギョンさんに尊敬と感謝の意をこめて、ありがとうございます。



…それで、

例のソ弁護士(イヌ)がいつからヘリを好きになったのか、(自覚したのか?)
なんですけど、原作者さんがインタビューの中で書かれていたんですよね。。。

あそこが重要なシーンって作家さんはおっしゃっていた場面。

あ、なるほどー。

…と思ったのですが、

二次小説は書いてしまった後なので、明日アップします。
その時に、原作設定では「いつ」だったのかもインタビュー記事参考に書かせて頂きますね。

…今回の私の書いた小説は原作設定がいつだったか?に、
あまり影響されない話なので(苦笑)


長々となりましたが、


これからも、許される限り、萌えるかぎり、

「検事プリンセス」のSS(二次創作)を書いていくつもりです。
よろしくお願いします。


                      「みつばのたまて箱」管理人「みつば」より



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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「過去の亡霊」最終話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。

ドラマを知らない方へ。小説の最後に人物紹介があります。



過去の亡霊(最終話)


検察庁では、

再び、昼食を刑事5部のメンバーと一緒に外で食べるヘリの姿があった。

「マ検事と一緒に食事が出来て嬉しいです。
女性一人で、男の先輩方と一緒に食事していても肩身が狭かったですから」

そう嬉々として、はしゃいだように言う後輩のキム検事に、

「おい、そのわりには、女性一人だから皆でおごれと言っていたのは誰だよ」と呆れたようにイ検事が言った。

「でも、女性が多いと華やかでいいな。マ検事、もう体調はいいのか?」

ヘリの体調が変だったことに気づいていたナ部長が聞いた。

「はい、金曜に検査の結果を聞きに行きますが、もうすっかり元気です」

そう、血色もよい顔で、以前のように明るく答えるヘリを、

…良かったな。と
心の中で安堵するユン検事をはじめ、刑事5部の面々が温かい笑顔で見守っていた。


金曜の午後、

ヘリは、仕事を少し早退して、血液検査の結果を聞きに、病院に行った。

「血液検査の結果では、何も問題ありませんでしたよ。
ただ、やはり貧血なので、鉄分やビタミンを中心に栄養をしっかりとってください」

内科医のチャンはそうヘリに言った。

「ありがとうございます」

「マ・ヘリさん、もしこの後、お時間があって御都合が良かったら、
ドクター・タグチのところにも寄ってあげてください。タグチがあなたのことを気にしていましたよ」

「はい」

ヘリは、チャンに頭をさげると、診察室を後にした。

そして、病院の別棟の端の方に位置するドクター・タグチのいる「愁訴外来」を訪ねた。

「こんにちは~」

そう言って、愁訴外来のドアを開けたヘリは、
先客とタグチが話をしているのに気付いた。


「だから、シラトリさん。ここは、あなたの喫茶店じゃないんですよ。
僕も勤務時間ですし、患者さんもじきにいらっしゃいますから、いいかげん部屋から出ていって下さい」

第一印象からは、想像もできないような、タグチの怒った声が聞こえた。

…あの先生でも怒ることがあるのね。

ヘリは、半開きにしたドアからそっと中をのぞき見た。

「そんなつれないこと言うなよ。グッチ―。韓国出張のついでに、わざわざ君の顔を見に来てあげたんだからさ~」

そんなタグチの言葉を意に介さないようなのんびりとした男の声が聞こえた。

「シラトリさんのは、ただの観光旅行でしょ?」

タグチが、呆れたように言って、ふとドアからこちらを覗き込んでいたヘリに気づいた。

「マ・ヘリさん」

「ん?」

タグチの部屋のソファに座っていた男もヘリの顔をみた。

「こんにちは。今日は、血液検査の結果を聞きにいらしたんですね?」

タグチが言った。

「はい。何も問題ないって言われました」

「それは良かった」

タグチがほっと安心したような微笑を浮かべた。

「さ、どうぞ中にお入りください」

「でも…」
ヘリを部屋の中に促すタグチを、ヘリはとまどったように奥のソファに座った男を気にするように見た。

「ああ、彼はいいんですよ。患者さんじゃないんです。…さ、シラトリさん。診察の時間なので、もう行って下さい。外に出て韓国土産でも買いに行ったらどうですか?」

「はいはい。わかったよ。グッチ―」

男が立ち上がった。


そして、部屋を出る時、少し立ち止まって、入口にたたずむヘリをジロジロと見つめた。

「な、なんですか?」

男のぶしつけな眼差しにヘリがひるんだように、身をかたくした。


「君、すっごい美人だね~。なに?韓国の女性って美人が多いのかな?いいな~。グッチー。
僕も韓国に赴任しちゃおっかなー」

「シラトリさん!!」

いいかげんにしてください!と荒い口調で、あせったように、
タグチが、シラトリとよぶ男の背中を部屋の外に押し出した。

「診療時間が終了したら、夜にでも食事につきあいますから、それまで一人で観光しててください」

「はいは~い。じゃ、あとでな。グッチー。さよなら。美人さん」

そう言って、男は、手を振って、去って行った。

…ずいぶんくだけた感じの男ね。

「すみません。お騒がせして。マ・ヘリさん。さ、どうぞ、」

男の後ろ姿を、まじまじと見つめるヘリにタグチがソファに座るようにすすめた。

「緑茶飲みますか?今いた人が日本土産に持ってきたものなんですけど」

「ええ、頂きます」

ヘリはうなづきながら、お茶の用意をするタグチの背中に話しかけた。

「今の方、タグチ先生のご友人ですか?」

「友人と言いますか…」

ちょっと迷ったようにタグチが
「…そうですね、ちょっと困った友人です」

そう応えて苦笑した。
そして、いれた緑茶のカップをヘリの前に置いた。

…さっきのふざけた感じの男の人と一緒にいるときのタグチ先生、
こうして見せる顔と全然違う一面を見せてた。
タグチ先生はあの人の前ではそういう顔を見せるのね。

ヘリは、いただきます。と緑茶を一口すすった後、
カップをおいて、タグチに軽く頭を下げた。

「本日はお礼を言いたくて伺いました。おかげですっかり良くなりました」
体も、心も。

そう言ったヘリにタグチは微笑んだ。

「それは、本当に良かった」

たとえ、これから先体重が増加することがあっても、
自分は不必要にうろたえたりしないだろう。無理な食事制限を強いたりせずに
自分の体を大切に出来る。ヘリはそう思った。

「ねえ、タグチ先生」

ヘリの元気そうな様子に安心したらしいタグチの
お茶をすする温和な顔をヘリはじっと見つめて言った。

「自分が自分らしく生きる事を認めてくれる人間が側にいるって幸せなことだな~って、そう思いません?」

…きっとタグチ先生にはさっきの男の人みたいな。そして私には…。

ヘリの言葉に、タグチは、少し驚いた様子で、カップを持つ手を止めた。

そして、嬉しそうにほほ笑んで自分を見ているヘリに、ニッコリと微笑み返した。

「ええ、そう思いますよ」

そして、ヘリとタグチは、
顔を見合わせて、ほがらかに笑い合った。



その夜、

ヘリは、イヌと待ち合わせしていた、第3通りの公園前のベンチに座っていた。

イヌは、約束の時間より15分ほど遅れて到着した。

肩で息をしながら、急いで走ってきたらしいイヌに、ヘリは、微笑んでベンチから立ち上がった。

「遅れてすまない」

そう言うイヌにヘリは首を振った。

「平気よ。そんなに遅れてないわ」

「でも、怖かったんじゃないのか?」

暗がりを怖がるヘリを待たせたことをイヌは気に病んでいるようだった。

珍しく申し訳なさそうにするイヌの姿に、
ヘリは、フッと笑った。

「亡霊は0時以降に出るんでしょ?まだまだ時間はあるわ」

「…そうだな」

明るいヘリの様子にイヌは、ホッとしたような顔でうなずいて微笑んだ。

「どこか行きたいところはあるか?ヘリ」

そう聞くイヌに、

「前行った公園近くの有機野菜を使う店に行きたいわ」
あの時イヌが食べていた麺が食べたいの」

そう言う、ヘリにイヌは「よし」と言って、ヘリの肩を抱いた。

「遅れた詫びに僕が御馳走するよ。遠慮なく大盛りでもデザートでもアルコールでもつけていいよ」

「ほんとに!?」

ヘリが嬉しそうに、イヌを見て、自分の手をイヌの背中にまわした。

そして、一緒に歩きはじめた二人。

ヘリが、そっと、今まで自分が座っていた公園前のベンチのところを振り返った。

そこに、ボンヤリと、過去の自分が座っている姿が見えた気がした。

大柄でふくよかな姿の過去のヘリがベンチに座って、寄り添い合って歩いて行く
ヘリとイヌの姿をジッと見つめていて、

そして、嬉しそうな顔でヘリに手を振っていた。

ヘリもそんな自分の過去の『亡霊』に微笑みかけると、
心の中で言った。


『ばいばい』



そして、顔を元に戻すと、二度と振り返らずに、

自分の肩を抱くイヌと時々顔を見合わせて、談笑しながら、
店や住宅の灯りがともる明るい通りに向かって歩いて行った。



(過去の亡霊終わり)


登場人物


マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

ナ部長(ヘリの検察庁刑事5部の部長)
ユン検事(ヘリの先輩検事・首席検事)
チェ検事(ヘリの先輩検事)
イ検事(ヘリの先輩検事)
キム検事(ヘリの後輩検事)※オリジナルキャラ

チャン・ドン医師(内科の医師) ※オリジナルキャラ

ドクター・タグチ(愁訴外来の医師)ドラマ「チームバチスタ」の田口公平・(愛称グッチー)
シラトリ             ドラマ「チームバチスタ」の白鳥圭輔


ここまで読んで頂いた方、お疲れ様でした♪
ドラマ中でヘリがイヌと直接過去の話をしているシーンが無かったのと、
ソヨンとも同じ裁判で一緒にいながら、おそらく一つの事に夢中になると他が目にはいらないという
ヘリは、ソヨンに気付いてなかったのかしら?と。
1年の間に見かけていたとしても、話したり仲直りするシーンもなかったので書きました。
それに、ドラマではエジャがヘリに中華を食べたことを責めたりしているシーンもあり、
エジャの母親としての心情も知りたかったのです。
何より、イヌの、過去のヘリを知っている本心も書きたかったので♪

少し重い話だな~と書いていても思ったのですが、書き上げて、すっきりしました。

そして、田口先生に続き、「アリアドネの弾丸・チームバチスタ3」の白鳥さん二次小説登場です。
今回のドラマで白鳥さんに凄くつらい過去があったことが発覚して、びっくり。
でも、大丈夫。イヌにヘリがいるように、これからは白鳥さんにはグッチーが側にいるから♪(←違うって)
みつばの「検事プリンセス」の二次小説には今後この二人は出てきません、たぶん(笑)

ドラマのあの白鳥と田口の『ピクニック』の時の弁当。
買ったものじゃなくて、思いっきりタッパに入った美味しそうな手作り弁当だったんだけど、
あれ白鳥さんが作ったのよね?イヌ弁当を彷彿とさせました(笑)
白鳥さんも『親友』の為に手料理する男なのかしら?♪


拍手、拍手コメント、今回の話にもたくさん頂きありがとうございました。
励ましや応援のおかげで今回も小説を1つ書き上げる事が出来ました。

やっぱりパク・シフさん好きの方が多いのですね。
私も最初このブログをたちあげた時は「好みじゃない」(苦笑)とか書いてましたが、
今ではすっかり「ソ弁護士」≒パク・シフさんに変換されちゃってます。

ヘリの言ってた通り、「好き」なのと「好きになる」とは違うのね~(爆)

あと、そうですね…。6話の引越し前にはたぶんイヌはもうヘリを好きになってましたね。
その直後、目ざまし時計に声吹き込んでますし♪
あと、ヘリの「うそつき」の後の立ち上がりイヌ。私も好きです♪
必死で気持ちを誤魔化してヘリから逃げ切ろうとする姿が(笑)

…というわけで、

次回話は「イヌ(ソ弁護士)がいつ頃からヘリを好きになったか?」を
更新予定です。…期待しすぎないでお待ちください♪

今回の小説が気にいった方も、イヌも好きだけど白鳥もいいよね♪(笑)な方も
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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「過去の亡霊」第10話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。

ドラマを知らない方へ。小説の最後に人物紹介があります。



過去の亡霊(10話)



それから数日後、

ヘリが職場の検察庁の廊下を資料室に向かうため歩いていた時、
先輩のイ検事に声をかけられた。

「マ検事、ちょっといいか?」

「イ検事、何でしょう?」

ヘリが立ち止まってイ検事を見た。

イ検事は少し困ったような顔をしていた。

「実は…ソヨンに頼まれてね。彼女君のメールアドレスを知りたいらしい。…教えてもいいか?」

ヘリの目が大きく見開いた。

そんなヘリの反応にイ検事が益々気まずそうに頭をかいた。

「…だよな。ソヨンの奴も何を考えているんだか…」

「いいですよ」

ヘリが答えた。


「え?いいのか?」

てっきり断られると思っていたらしいイ検事がびっくりした顔でヘリを見つめた。

ヘリは頷いた。


「私の携帯のアドレスを教えてあげて下さい」

ヘリは微笑を浮かべて、ぽかんとしているイ検事にお辞儀すると、資料室に向かって歩きだした。


それから次の日-


ヘリの携帯電話にソヨンからのメールが届いた。


“明日、用事で検察庁に行くの。あなたの都合が良いなら昼休み、ランチがてら会えないかしら?
会えるなら場所はあなたにお任せするわ”


ヘリは携帯電話のメール画面にしばらく目をとめていたが、
“明日の昼休み時間、検察庁広場横のイタリアンのお店で会いましょう”

…と打ったメールをソヨンに返信すると、携帯電話をデスクに置いて仕事に取りかかった。


次の日の昼休み。

約束の店にソヨンがやってきた。

先に来ていたヘリは、テーブル席に座ってにこやかに笑ってソヨンに手を振った。

「こっちよ。ソヨン」

ヘリのくったくのない明るい顔にソヨンは一瞬ひるんだように足を止めたが、
すぐに落ちついた表情で、ヘリと向かいあう席に座った。

「この店初めてだわ」
そう言うソヨンに、

「この店は、ピザが美味しいの」と言ってヘリはメニューを渡した。

「ピザね…。ちょっとチーズが胸やけしそうだから、私はパスタにするわ」
そう言って、ソヨンはメニューに目を走らせた。

「私は、海鮮ピザにしたわ。味見に貴女にも一切れあげるわね」

そうウキウキしたように言うヘリを
ソヨンは感慨深そうな目で見つめた。

「学生時代、よくピザを一緒に食べにいったことがあったわね。私が違う種類のピザを頼むと、あなたはよく味見に1切れって言いながら、半分くらい食べてしまっていたわ」

「やあだ。半分も食べてないわよ。…たぶん3分の1くらいよ」

まるで、学生時代に戻ったかのような会話に、
ヘリもソヨンも一瞬和んだようになった。

そして、店員に料理を注文した後、

ソヨンは真面目な顔になって、ヘリに言った。
「…この前は迷惑かけたわね」

「もう大丈夫なの?体」ヘリが聞いた。

「ちょっと疲労がたまっていただけよ。最近仕事も忙しかったし」

「そ。なら良かった」

そう応えるヘリに、ソヨンは苦笑した。

「…あいかわらずね」

ん?

ソヨンの聞こえるか聞こえないかのつぶやきにヘリが不思議そうな顔をした。

そんなヘリにソヨンはフッと笑った。

「…あの日の昼、ドングン先輩と一緒にいたでしょう?」

「え?」

「見たのよ。私。それで私あなたがドングン先輩とつきあっているとさえ思ったわ」

「まさか、全然違うわよ。あれは!」

「分かってる。むしろドングン先輩が言いよってきて、ふったんでしょ?」

今なら分かる。あのソ・イヌという彼氏がいながら、ヘリが他の男と二股をかけるように思えなかった。

「ふったというか…ええ、連絡先を聞かれたからお断りしたけど」

ヘリの言葉にソヨンは浅い溜息をつくと、一気にせきをきったように話はじめた。

「あの人ね、私とつきあっていた時、最後の方には、ヘリの話ばかりしていたの。
マ・ヘリ君だったらこんなことは言わない。マ・ヘリ君はこんなに冷たくないって。
他の女性と比べるなんて、一体彼女をなんだと思っているのかしらね。
うんざりして、こちらからふってさしあげたんだけど、いろいろ後味の悪い交際だったわ。

だから、喫茶店で、偶然ヘリの彼氏を見かけた時、いじわるしたくなったのよ。

横取りしようとか、そういうことは全然考えていなかったわ。ただ、あなたを困らせることは出来るかもって」

…全く相手にされなかったけど。

自分の隠れた悪意をすぐに見破って、カウンターさえしてきた。
なのに、屈辱で恥じている私に気遣いすらしていた、ソ・イヌという男。
そして、ヘリが姿を現すと、私からかばうように、立ちふさがっていた。
ヘリを傷つけるいかなるものも許さない、そんな目で私を睨んでいた。

そして、ヘリ。

あなたも。

私とソ弁護士が一緒にいるところを見て動揺していたのに、
それよりも、すぐに私の体調の異常に気づいて、気にしてくれた。

『大丈夫なの?』

そして、ソ・イヌが言った言葉。

『彼女の本質はかわっていない』

ほんとにそう…。


「あなた、昔と全然見た目が変わってしまったのに、中味がまったく変わっていないんだもの」

あの時のまんま、どこまでもお人よしで、
素直で、優しくて、人の痛みをすぐに感じとる人。

「…だから、あやまることにしたの」

学生時代のことも、この前の時のことも。

「ごめんなさい」


ソヨンの言葉をヘリは、瞬きもせず、ジッと聞いていた。

あの日、

ドングン先輩とつきあっていたと告白したソヨンは、

『彼があなたのこと好きになってくれるって思ってたの?違うでしょ?』とヘリに言っていた。自分が、ドングンとの交際を黙っていた言い訳のように。

「正直に言うけど、私は、あなたと一緒にいるのがずっと嫌だったの」

ヘリが、ハッとしたように息を飲んだ。
ソヨンがそんなヘリの反応に、首を横に振った。

「あなたがあんな体型だったから、一緒にいるのが嫌だったわけじゃないの。

あなたは、頭もよくて、真面目で、体型に対するコンプレックスでおどおどしていた所もあった。そのくせ、お嬢様育ちで世間知らずで、わがままな所もあったでしょ。そのアンバランスな感じが、つきあってみると、とても面白い人だった。
・・・だけど、どうしても嫌なことがあったの。

あなたはとても純粋で、素直で、優しかった。時に、そんなあなたが憎らしかった。
一緒にいる自分が醜く思えることがあったから」

「ソヨン…」

「だから嫌だったのは、あの時のあなたじゃない。
そんなあなたと一緒にいる自分自身を嫌いになりそうで嫌だったのよ。
だから、一緒にいたくないって思ったの。あなたの体型と自分を比較して、自己満足さえしていたわ。ドングン先輩が好きだって、告白してくれた貴女に、悪いと思いながらも言えなかったのは、そんな気持ちもあったからなの。
ヘリのせいじゃなく、自分が人間的に未熟だっただけなのにね」

ほんとにごめんなさい。

そう謝るソヨンにヘリはうなずいた。

「わかったわ。ソヨン。貴女の謝罪を受け入れるわ。
だからこの件はもう気にしないで。」

私もそうするから。

きっぱりと言ったヘリの言葉に


「…ありがと」

ソヨンが言った。

そして、ふっきれたように微笑んだ。

「昔みたいな付き合いは出来ないかもしれない。
でも、裁判所で会ったら笑って挨拶しあえる仲くらいにはなりたいのだけど。
ヘリはどうかしら?」

ソヨンの言葉に、ヘリがうなずいた。

「私もそう思ってたわ、ソヨン」

ヘリの言葉にソヨンはようやくホッとした顔をした。

そして、
ちょっと思いだし笑いをしながら、言った。


「ヘリの彼氏、ソ弁護士って、いい人ね」

自分のヘリへの中傷や挑発になにも動じなかった。
頭がいいからかもしれないが、それはヘリへの揺るぎない想いから
そういう態度をとることが出来たのだろうと、ソヨンは理解した。


「少し、くせがあるけど…」


そう言うソヨンに、ヘリが「でしょ?」とはしゃいだように言った。

「それだけじゃなくてね、とってもいい男なのよ」

「…言うわね。あなたも」

呆れたように、微笑むソヨンに、
ヘリは、フフフと笑うと、ちょうど店員が持ってきたアツアツのピザを1切れとって美味しそうにかじりついた。


(過去の亡霊10終わり最終話に続く)


登場人物


マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

イ検事(ヘリの先輩検事・ソヨンの高校時代の先輩)

コ・ソヨン(ヘリの大学時代の友人、判事)


拍手、拍手コメントありがとうございます♪
いつも応援やお気づかいを頂いて、感謝しています♪

新人時は大なり小なり「ヘリ」に安心しました。
私だけじゃないんですね。上司に暴言はいてたの(笑)

小説書く前、必ずDVDか録画か動画で「検事プリンセス」見ています。
特にパク・シフさんのイヌ♪イメージをしっかり焼きつけてます。
ただ、韓国語わからないので、小説書く時は、声や言葉は吹き替えの方のイメージなんですが。

例のユン検事のヘリへの「抱きたいと言わせたい格好」発言のシーン。
これ、結構ユン検事ってひどいって思ったんですよ。

監視してたイヌが車急発進したのは、ユン検事に嫉妬とあと怒りかな?と。
もしかしたら読唇術とか出来て、会話聞いてたのかも。
そうじゃなくても、ヘリが泣いたのを見て、ユン検事に怒ったんじゃないかと。

あと、7話のキスシーン。イヌがキス前にニヤリと笑うシーン。
あのキスシーンに私も思いっきりやられましたよ(笑)
ちょっと「イタズラなキス」のざまーみろ、を思いだしました。
どんな思惑かはわかりませんが、ヘリが固まっていた顔が可愛かったからなのか、
本当にキスがしたかったのね~と思いました♪

答えになってませんね(笑)

「過去の亡霊」は次回で最終話です。


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「過去の亡霊」第9話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。

小説の最後に人物紹介があります。



過去の亡霊(9話)



電気を常夜灯にして、並んで体を横たえたヘリとエジャ。

「…ねえ。ヘリ」

ベッドの下の布団からエジャがヘリに声をかけた。

「なに?ママ」

よんでおきながら、無言になったエジャに、

うす暗がりに目をこらすように、ヘリが、エジャの方に顔をのぞかせた。

「ママ?」

「…ヘリ、ママね、前は、何の取り柄もなくて、食べてばかりで、こんな体型になったからパパに冷たくされてたって思ってたの。でも、違ったのよね。ママ自身、自分らしくなかったのよ。ずっと」

「……」

突然語りだしたエジャの言葉をヘリは黙って聞いていた。


「…ヘリは、今幸せ?」

「え?…どうしたの?急に」
そんなこと?不思議そうに聞くヘリにエジャが笑った。

「ママはいつでもヘリの幸せを願っているのよ。
だから、聞いておきたくて」

そう言うエジャに、ヘリは体を横たえたまま、エジャには見えないが、
コクリとうなずいた。

「ええ、幸せよ。」

はっきりとそう応えるヘリに、エジャはホッと溜息をついた。

…ずっと、ヘリが幸せになることだけを望んで育ててきた。

最愛の娘から将来この一言が聞きたくて――‐。


「ママは今幸せ?」

ヘリが逆に聞いた。

「ええ、とっても」エジャが明るく言った。

「サンテさんと、パパと1日中ずっと一緒にいられて、好きなパンづくりも出来て、何よりね、ママ、最近ようやく自分の特技を見つけたのよ。商売の才能があるみたい。そう思わない?」

「思うわ。ママ」

ふふふと、エジャとヘリは笑った。


「ママだけじゃないわ。パパもあなたの幸せを昔も今もずっと願っていること忘れないで」

「…分かっているわ。ママ」

「それから、ソ君も」

イヌ?

「ソ君も、貴女を本当に大切に想っている。ママには分かるの。だから当然ヘリにもわかってるでしょ?」

「…ええ、ママ」

「だからね、ヘリ」

エジャが言った。

「決して無理しないで。一人で抱え込まないで。ヘリには私たちがついてるってこと忘れないで」

「ママ…」

ヘリは、コクリとうなずいた。

「わかったわ。ママ」

エジャはヘリの返事にほおっと溜息をついたようだった。

「おやすみなさい、ヘリ」

「おやすみ、ママ」

やがて、ベッドの下の方で、エジャのいびきまじりの寝息が聞こえてきた。

ヘリは、ぼんやりと天井を眺めていた。

そして、先ほどのエジャとの会話と病院のタグチの言葉も思い出していた。

『ソ君も、貴女を本当に大切に想っている』

『どうか貴女の愛した人を信じてあげてください』

ヘリは、自分が倒れる直前に見たイヌの姿と、病院で、自分を見守っているイヌの顔を思い出していた。


……イヌ。イヌに会いたい…。


ヘリはそっと目を閉じた。

そして、その夜は、ぐっすりと夢も見ずに朝まで眠りつづけた。



翌日の夕方…。

マンションのイヌの部屋のドアのチャイムが鳴った。

イヌが、インターフォン画面を確認すると、ヘリが立っていた。

「ヘリ!?」

驚いて、ドアを開けるイヌ。


「どうした?戻る時は迎えに行くと言ったのに」

「裁判所に置いていた車をとってきて、自分で戻ってきたかったの。イヌ。…部屋に入っていい?」

ヘリのここ最近見なかった明るく元気な声と様子に、イヌは、一瞬目を見開いたが、
ホッとしたように微笑んで、ドアを大きくあけた。

「いいよ」

そして、ヘリを部屋の中に入れた。

ヘリは、勝手知ったる、という感じで、玄関前に置かれた自分専用のルームシューズを履くと、
スタスタと歩いてソファに腰掛けた。

イヌは、その後ろをついて、ヘリの斜め横に腰をおろして、
ジッとヘリを見つめた。

「もういいのか?ヘリ」

体調も気分も落ち着いたのか?

そう聞くイヌに、ヘリはコクンとうなずいた。

「よくなったわ。昨夜はぐっすり眠れたし、今日の朝は、ママのご飯をおかわりしちゃったくらいだもの」

「それは、良かったな」

ヘリは、イヌの目を細めて、微笑む顔を見て、胸がきゅうーっとしめつけられるように感じていた。

「…1日しか会ってないのに、ずっと会ってなかったみたい」

イヌがそんなヘリの言葉に黙って微笑んだ。

いつもなら、

『僕にベタぼれだな』とか言ってからかうイヌが、真面目にヘリの話を聞いていた。

…僕も同じ気持ちだよ。ヘリ。
そう言われた気がして、ヘリは、意を決した。

「…あなたに、話したいことがあって…」

ヘリの言葉にイヌが、少し姿勢を正した。

「なに?」


ヘリが、スーっと息を吸った。
そして、もっていたバッグから写真を取り出すとテーブルの上に置き、イヌの方に手で押しやった。

「これ、昔の私…学生時代の私の姿なの」

それは、ヘリが大学時代、ソヨンとドングンと一緒に撮った写真だった。
自分が二度とこの姿にならないように、戒めるために1枚だけ持っていた
過去の写真。

イヌは、その写真をジッと見つめると、

「…ああ」とうなずいた。
知ってた。そう続けるイヌにヘリは思わずフッと笑った。


…やっぱり、知っていたんだ。

この写真がネット上に流出して、検察庁中にも広まった。
自分を監視していた情報通のイヌが知らないわけがなかった。

ヘリは、苦笑いをして、自分も写真に目を落とした。

「…驚いたでしょ?最初見た時。今と全然違って」

ヘリの言葉にイヌは、微動だにしなかった。
そしてただ、黙ってヘリの顔を見つめているイヌに、ヘリはイヌの反応を待たずに話を続けることにした。

「ほら、前会ったでしょ?店で私の大学時代好きだった先輩と。それから喫茶店で会ったソヨン。
彼女が私の友人で、先輩とつきあってた人だったの。
当時、すごくショックで、毎日落ち込んで泣いていたの。法学部にも行けなくなって。
そしたら、ママが、私にダイエットしろって。そしたら法学部もやめていいって言ってくれて。
私、ダイエットしたの。運動もたくさんしたけど、それ以上に食べることが出来なかったのがつらかったわ。
でも、おかげで今の体を手にいれることが出来たの」

私、今のこの体が大好き。

ヘリは思った。

『私は、何より、自分の体と心が大事』

昔、ユン検事に言ったことだった。

そして、

誰になんと言われようと、気にしない。とも。

誰に中傷されようとも、何を言われようとも、どう思われようと
気にしない強さをもっていたつもりだった。

「でも」

あの夢で気づいてしまった。

何より大切な自分の体と心よりも、もっと大切なものが出来ていたって。

「…私、怖かったの」

ヘリがポツリポツリと言った。

「私ね、また自分の体型がこんな風に変わってしまうことよりも、
貴方がそんな私から離れていくことが怖かったの…」

ヘリの言葉にイヌが目を細めた。
しかし、俯いているヘリにはイヌの表情は見えなかった。

「…夢を見たの。昔の体型になった私を見て、あなたが愛想をつかせて…他の女性と去って行く夢を」

その女性がジェニーの顔や、ソヨンの顔だったことは、ヘリは言わなかった。



「すごく怖かったの…嫌だった…だって…」

…イヌに嫌われたくなかった。


両手をギュッと握りしめて、うつむくヘリをイヌがジッと見つめていた。


そして、ふーっと深い溜息を1つついて、

「マ・ヘリ」とヘリを呼んで顔をあげさせた。


「…そんなことで愛想がつかせるなら、嫌いになれるなら」

イヌが言った。

「1年前、君から去ったあと、アメリカで君の昔の写真をずっと眺めていれば良かったよ」

…そうすれば、1年も苦しい想いを抱えずにすんだ。

そうつづけるイヌをヘリは、肩身の狭い思いで見つめていた。

「君を思い浮かべる時、浮かんでいたのは、もちろん会った頃の君の姿だった。
だが、そんなことは関係ない」

イヌが続けた。

ヘリがたとえ、どんな体型になろうと、どんなに年をかさねた姿になろうと、

「僕の中にいたのは、マ・ヘリだ。それを消すことなんてできなかった」

そう、静かに話すイヌだったが、ヘリには、胸をうつ熱い告白のように聞こえた。

初めて、改めて聞く離れていた1年の間のイヌの気持ちだった。
ヘリと同じように狂おしい想いをずっと抱えていた、と…。

「イヌ…」


「それに僕の知っているもっと昔のマ・ヘリは、…お腹をすかせてひもじい思いをして門に立っている少年に親の目を盗んでまで飲み物と菓子を差し出してくれるような優しい女の子だった」


それは16年前のイヌとヘリの初めての出会いの話だった。

「…そんな昔のこと…」

「今の君はあの頃の君と変わらない」

「……」

「そんな君の性格も、今の美しい体の君も僕は好きだ」

「……」

黙ったままヘリはイヌを見つめていた。
そんなヘリにイヌは自信たっぷりにすまして続けた。


「このソ・イヌが、好きだと言っているんだ。それじゃ不服か?」



「何よ、それ」

ヘリが思わず吹き出した。


「ほんとに…何よ」

笑いながら…ヘリの双眸から涙が溢れてきた。

「…そんなセリフ…きざすぎて、信じらんないんだから…」

ボロボロボロボロと、ヘリの瞳から涙がこぼれ落ちた。

ソファから立ち上がって、

そんなヘリの前にしゃがみこむと、
イヌは手でそっとヘリのこぼれ落ちる涙を拭った。


イヌの瞳にヘリの潤んだ目がうつっていた。

優しく、優しく…イヌの手がヘリの頬を撫でた。

そして、イヌはもう一度言った。


「好きだよ。ヘリ」


「~~~っ…」


ヘリは耐え切れなくなってイヌの首に抱きついた。

「うわぁ~~ん」

そして、イヌの肩口に顔をうずめて号泣した。

それは…、ヘリが大学生の時、ドングンに失恋して以来の激しい泣き方だった。



1年前の事件の時も、イヌが消えた時も、再び現れた時も、いろいろつらい思いをした事は他に沢山あったのに、…

…この涙はそういう涙と違うところからきているみたいだった。

あの日、ドングンに呼び出された日。

ドングンに「人は外見より中味が大切」と言われた時の
なぜか心が冷えていった感覚が今だったら分かった。

自分の今の姿を否定された気がしたのだ。
今の大好きな自分の姿を。

だけど、イヌは「好きだ」と言ってくれた。

ヘリには嬉しかった。

自分が大好きな今の心も体も
イヌも好きだと言ってくれて、

昔の自分を含めた今の自分をすべて肯定してくれた事がすごく嬉しくて、

そんなイヌが愛しくてたまらなくて、

そんなイヌに愛されている自分が、
今まで以上に大切に思えて、

ヘリは思いっきり子供のように泣きじゃくった。

そんなヘリをイヌは柔らかく抱きとめていた。

…悩んでいること、きづいてやれなくてごめん。ヘリ。
そう心の中で謝りながら、


「…いい子だ」


イヌは、まるで、少女のヘリを慰めるように抱きしめながら

ヘリの頭を優しく、優しく、
ヘリが泣きやむまでずっとなでていた。


(過去の亡霊9終わり10につづく)


登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

パク・エジャ(ヘリの母親)
マ・サンテ(ヘリの父親)


「検事プリンセス」のドラマを何回も見直して、
ようやく分かったんですけど、ヘリは、とっても真面目でいい子なんですよね。
仕事だって、すごくマメにメモをとってますし。
最初の1、2話のぶっとびヘリに引いていたのですが、
あれは、ずっと抑圧されていた反動みたいなものと、
目標が達成できた(検事になる)解放感からの行動だと納得できます。
それに社会人1年の新人の頃って結構あんなもんかも。
少なくとも、自分も社会人1年の時は、失敗も暴言も今思い出すと恐ろしいくらいでしたし、
そんな私を先輩や上司達はあたたかく見守ってくれていたな~と…(苦笑)

この話もいよいよ大詰めです♪

拍手、拍手コメントありがとうございます♪

今回はイヌとヘリの甘甘シーンが少なくてごめんなさい。
これが終わったらそういう話を更新予定です。
甘いかどうか分かりませんが(笑)

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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「過去の亡霊」第8話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。

小説の最後に人物紹介があります。



過去の亡霊(8話)




エジャは2階から降りてくるとキッチンに入り、
お茶の用意をして、イヌの待つ所に歩いてきた。

エジャが、イヌの前にお茶を置いて、前の椅子に座ったのを確認すると、

イヌは、エジャに向かって深く頭を下げた。

「ソ君?」

驚いて、目を見開いたエジャに、頭を下げたままイヌが言った。

「すみません。お母さん。僕が側にいながら…ヘリさんをこんな風にしてしまって」

僕のせいです。

そう続けるイヌを、エジャは、戸惑ったような顔で見つめていた。

そして、

「顔をあげてちょうだい。ソ君」ときっぱりとした調子で言った。

「…お母さん」

顔をあげて、苦悩しているような表情で自分を見つめるイヌを、
エジャは、ジッと見つめた。

「ソ君のせいじゃない。ヘリがこんな風になったのは、私のせいよ」

エジャの言葉にイヌが、不思議そうに目を見開いた。

「…なぜ、お母さんのせいになるんです?」

ヘリが、寝不足や栄養失調になるまで悩んだ理由は分からない。
でも、少なくともエジャが理由でないことだけは分かっている。

「ソ君…」

エジャが悲しそうに目をふせた。
そして、迷ったように、自分の手の指をテーブルの上で弄んだあと話始めた。


「…昔のヘリの姿を知っている?」

学生時代までに、肉がたっぷりついて、体格が良くて、
「ピンク豚」と言われていたヘリの姿。

イヌはうなずいた。

「知っています」

「その姿にしてしまったのも、私なのよ」エジャが言った。
黙って、自分を見つめるイヌに、エジャは話を続けた。

「ソ君、私はね、ヘリみたいに頭が良くないの。
美人で、料理が上手ってことくらいしか取り柄のない女だったの」

『美人』と言ってしまったことに、エジャははっと気付き、

「昔の私はね」とあわてて付け足した。

「若いときはスリムで美人だった。料理も上手だったから、サンテさん…旦那もね、私に夢中だった。私もサンテさんが好きだったから、好きな人と結ばれて、私とても幸せだった」

…結婚した当時は…。

当時のことを思い出しているのか、エジャは嬉しそうに、でも次第に寂しそうな顔になって、話を続けた。


「でも、あの人の仕事が軌道にのって、あの人の交友関係も増えてだんだんと社会的に地位のある人との付き合いも増えてきたら、妻である私が出来ることがなくなってきたの」

学歴も、教養もない自分は、サンテの仕事上のつきあいで公式に妻として表に出ることも出来なかった。

「外にでても、あの人に恥をかかせることもあってね。あの人も何も出来ない私をだんだん疎ましく思うようになっていたみたい」

イヌは、せきをきって話すエジャの話を黙って聞いていた。

「それでもね。ヘリが生まれて、あの人はヘリをすごく可愛がっていて、私も自分なりに、あの人を支えていたつもりだった」

だけど、次第に、会社を大きくすることに頭がいっぱいになっていたサンテは、
仕事に夢中になって家と自分を顧みなくなった。

「次第にあの人から『ヘリには良い教育をうけさせろ。ヘリはお前と違って頭がいいから』
とそればかり言われるようになったわ。


実際ヘリはとても頭の良い子でね。まわりのどんな子よりも勉強が出来たの。

そして、ヘリが年ごろになって受験をする頃になると

とにかくいい学校に行くことだけ、勉強のことだけ考えていればいいからって。
勉強に集中出来るなら、好きなものを好きなだけ食べ続けていいって、ダイエットは大学に入ってから出来るからって、そう言って勉強させたのよ。

ヘリには教養のない私みたいになってほしくなかった。

そして、ヘリが大学に受かる頃には、いまの私みたいな体にしてしまった。

ヘリは、とても素直ないい子でね。親の言うことはなんでもハイハイ聞いていたの。
自分で、それが良くないことだって、薄々気づいていたとしてもね。

ヘリが、あの姿になったのは私のせい」

エジャが深く大きな溜息をついた。

「なのにね…。あの子が大学の時、すごく傷つくようなことがおこったの。
体格のせいで、好きな人を親友と思っていた人にとられたって…。
おどおどしたところはあったけど、ニコニコ笑っていたあの子が、あんなに落ち込んだ姿は初めて見たわ。
それでね、私が、またヘリに酷い仕打ちをした」


「ひどい仕打ちというのは…」

イヌの言葉に、エジャは、自嘲ぎみに笑った。

「部屋に監禁して、ヘリに過酷なダイエットを強制したのよ。
泣き叫ぶあの子を閉じ込めてね、痩せたら法学部をやめてもいいってさえ言った。
それでも、真面目で努力家のあの子はやりとげたわ。
血のにじむようなダイエットで、今の体を手にいれた。
その時も、私は、ヘリに今の自分のようになってほしくなかったから、
そんなことをヘリにさせていたの」


静かな部屋でエジャの独白の声だけが響いていた。


「ソ君、あの子料理も満足にできないでしょう?」

「…上手になろうという向上心はあるようですよ」というイヌに、エジャは
ありがとうと細く笑った。


「私、あの子に母親として教えるべきものを、何も教えてこなかったの。
いい学校に入って、いい仕事につけば、いい人と巡り合って、そして、私のような境遇じゃなくて、幸せになれるからって、それだけを言い聞かせてきた。
料理や、生きるすべはその後学んでも遅くないからって。…間違っていた」


エジャの瞳から一筋の涙が流れているのをイヌはハッとした面持ちで見つめた。
そして、自分のポケットからハンカチを出すとエジャに差し出した。

ありがと。

そう言って、イヌからハンカチをうけとったエジャは、目がしらを押さえた。

「あの子…今回もまた過酷なダイエットをしたに違いないわ。私、ヘリが、少し体重が増えたり、脂っこいものを食べるたびに、きつく注意していたから。ヘリは、それで体を壊したのよ」

だから、私のせい。


そう、涙を流しながら言うエジャに、イヌは、フッと一呼吸おいた。

そして、じっとエジャを見つめて口をひらいた。


「お母さん、ヘリさんは…ヘリは、今はもう立派な大人です。自分のことは、自分で責任をもてる女性です」

だから、今回のことはエジャのせいではない。

「でも…でも、ソ君。私のしてきたことがヘリを縛り付けて苦しめているのかもしれない」

エジャが、イヌにすがるような目を向けた。

イヌは首をゆっくりと振った。

「…だとしても、もう、自分がどうするのかを決めるのはヘリです。今まで、ヘリはご両親の言うことを疑いもなく従ってきたかもしれません。それが強制されたものであっても。
でも、それはご両親を恐れてじゃない。ご両親を愛しているから信じてきたのではないでしょうか?」

「ソ君…」


「そして、過去のことにとらわれていたとしても、それを乗り越えるのは、ヘリです。
僕にはその強さがヘリにはあると信じています。だからお母さんはご自分を責めたりせず、
どうか、ヘリを信じて支えてあげて下さい。
…お母さんは、ヘリに自分のようになってほしくないから強制したとおっしゃってましたが、僕にはヘリの為を思って、母親として背中を押してあげていたように思えます」

イヌの言葉にエジャがボロボロと涙をこぼしはじめた。


「…ありがと。ありがとね。ソ君…」

嗚咽しながら、
イヌから借りたハンカチを顔全体に広げてエジャは、涙をふいていた。

そして、しばらく泣いていたエジャだったが、
ようやく落ちついた様子で、そっと顔をあげてイヌを見た。

「ソ君…ソ君が、ヘリの側にいてくれてほんとに良かった」

「お母さん…」

「私ね、ソ君、本当に嬉しいのよ。
今話していて、やっぱりよく分かった。ソ君がヘリをとても大切にしてくれていること。
ありがとう。」

そっと、テーブルから手をのばして、
エジャは、イヌの手の上に重ねた。

「私の話も聞いてくれてありがとね。ソ君」

そう言って、エジャは重ねたイヌの手をギュッと握りしめた。

「…はい」

イヌは、そんなエジャの手をもう片方の手でそっと包み込んだ。



― それから1時間ほど後、

ヘリは、実家のベッドの上で目ざめた。

…私の実家の部屋…

ぼんやりとヘリは天井を眺めた。
その時、部屋のドアが開いて、エジャが入ってきた。

「ヘリ?起きた?」

「ママ…」

「パパがね、帰ってきたのよ。もし、起きられるなら、下で一緒に食事にしましょう」

「でも、私…」

戸惑うようなヘリの言葉に、エジャが優しく言った。

「あなたの好きなアワビ粥をつくったの。少しでも食べてくれるとママは嬉しいわ」

エジャの言葉にヘリが思わずコクリとうなずいた。

「いくわ」

そう言って、ヘリはベッドから起き上がった。

2階から下りてくるヘリを、サンテがリビングのテーブルの前に立って、出迎えた。
「パパ。おかえりなさい」

「ヘリ、どうしたんだ?ママから聞いたが、体調を崩して倒れたそうだな。大丈夫か?」

そのあまりにも心配そうなサンテの顔に、ヘリは微笑んで見せた。

「最近気温が高くなってきたから、暑さバテしたみたいなの。もう平気」

「そうなのか?」

サンテは、少しやつれた娘の顔を不安そうに見つめた。

「…もしかして、やつと…ソ・イヌと喧嘩でもしたのか?」

「え?」

「あいつが何かしたんじゃないだろうな?」

「パパったら」

ヘリが呆れたように笑って、首を振った。

「イヌとは、とってもうまくやっているわ。心配しないで」

そう言うヘリに、

…うまくやっているなら、なおさら心配だ。
と、 ブツブツ言うサンテの声が聞こえた。

そんなサンテに

「あなた」とたしなめるようなエジャの声がかかった。

「おかしなことを言ってないで、夕飯の準備が出来ましたから、席についてくださいな。ほら、ヘリも」

そう言って、二人を席に座らせたエジャは、
自分もサンテの横に座って嬉しそうに手をたたいた。

「ひさしぶりの3人の食事ね♪」

「ママったら、私が実家に戻ってきたらそればっかり」

「だって、ほんとなんだもの」

3人は、笑いあって食事を始めた。

おそるおそる、エジャのつくった粥をすくって口にいれるヘリ。
そんなヘリの様子をエジャが息を飲んで見守っていた。

粥を租借して、飲み込んだヘリは、ややあって、
体が食べ物を受け入れたことが分かった。

そして、ゆっくりと、粥をすくったさじを自分の口に運んだ。

そんなヘリをエジャが、涙目で見つめていたが、
そっと手首でぬぐうと、自分も料理に手をつけ始めた。

食事が終わり、風呂も終えると、
サンテは「おやすみ」と言って寝室に入って行った。

「お休み」と2階に行こうとしたヘリをエジャがよびとめた。

「ヘリ。今夜はママも一緒に寝てもいいかしら?」

「ママと?」

「いけない?」

「全然。いいわよ」

ヘリの言葉にエジャが嬉しそうに、寝室から自分の布団を2階に運んできた。

ヘリのベッドの下に布団をひいたエジャは嬉しそうに言った。

「久しぶり。ヘリと一緒に寝るなんて」

「そうね。ママ」

「ごめんね。ヘリ。ソ君じゃなくて」

そう、いたずらっぽく言うエジャの言葉に「ママったら」とヘリが少し赤面して、膨れた顔をしてみせた。


(過去の亡霊8終わり9につづく)


登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

パク・エジャ(ヘリの母親)
マ・サンテ(ヘリの父親)


小説への拍手、拍手コメントありがとうございます。
この話もいよいよ後半です。

そういえば、田口先生ですが(笑)
田口先生を書きたくてこの話を書いたのではありません。
当初のプロット段階では、田口先生は存在してませんでした。
ただ、今回の「アリアドネの弾丸」萌えシーンがいっぱいで、つい(苦笑)
恋愛ドラマじゃないんですけどね(苦笑)
このドラマはあの二人の「コンビ」が好きなので、
ドラマとしてはやっぱり「検事プリンセス」に一番萌えているみつばです♪


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「過去の亡霊」第7話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。

小説の最後に人物紹介があります。


過去の亡霊(7話)




「では、ドクター・タグチ。あとは、よろしくお願いします」

そう言って、チャン医師が去っていく姿をヘリは見つめた。

「…では、ヘリさん」

さっきまでイヌが座っていた椅子にドクター・タグチが座った。

「まず、自己紹介ですね。僕は、愁訴外来のタグチ・コウヘイといいます。」

「愁訴外来ってなんですか?」

聞きなれない言葉にヘリが不思議そうに聞き返した。

そんなヘリにタグチが優しく笑った。

「まだ、知らない方の方が多いのですが、いわゆる、患者さんの愚痴や悩みを聞くところです」

「…心療内科ね」ヘリの沈んだ声にタグチはそっと微笑んだ。

「僕はそういうことを専門に扱っています。良かったら、あなたの悩みも僕にきかせてくれませんか?ヘリさん」

…なやみ?

ヘリは、タグチの言うことがよく分からないという顔をした。

「あなたは、外で、過呼吸を起して倒れたことは聞いていますね。
僕は、ドクター・チャンから話を聞いて、あなたの助けになりたくて伺いました」

ヘリは、優しい口調で諭すように話をつづけるタグチに、
それでも、次第にどこか腹立たしくなってきた。

「過呼吸なんて…私、普段はそんな弱くてヤワな人間じゃないのよ」

そう尖ったヘリの言葉にも、タグチは、微笑みを崩さなかった。
そしてゆっくりと首を振った。

「違いますよ」

「…違うってなにが?」

喧嘩ごしのヘリを静かに見つめながら、タグチは続けた。


「過呼吸は、弱い人間がなるものじゃありません。
むしろ、真面目でガンバリ屋さんの人が時々なってしまうこともあるんです。
そして意思や精神が強いからこそ、疲れた体がその強さに耐えきれずに、
『少しやすめ』という風にサインを起こすんですよ」

「・・・・・・」

優しく、ひとこと、ひとこと、

タグチの人柄をあらわすような温かい言葉にヘリは
とげとげしかった自分の心が穏やかになっていくのを感じた。

「私…疲れていたのかしら?」

タグチがコクリとうなずいた。

「ヘリさん、ここ最近、食事だけでなく睡眠もほとんど取っていらっしゃらなかったんじゃありませんか?」


「・・・・・・・はい」

ヘリが、タグチの言葉に正直にうなずいた。

「ヘリさんの体が悲鳴をあげていたんですね。それに気付けて良かった」

タグチの言葉に、ヘリは、急に泣きだしたい気分になった。

「…どうしても食べることが出来なかったの。それにだんだん眠れなくもなっていって」

「…なにかあったのですか?」

ゆっくりとタグチが切り出した。

「ダイエットで、食事制限していたの。前にもやっていたので、気にとめなかったんだけど、体重が落ちてからも、食事が喉を通らなくなって…でも空腹で目が覚めて眠れなくなって…」

そんなヘリの言葉を一言、一句聞きのがさないように真剣な眼差しでうなずきながら聞いていたタグチは、言った。

「つらかったですね」

ヘリの目から知らず涙があふれた。

「・・・ええ」

「もう。大丈夫ですよ」

タグチが優しく言った。

「全部話してください」

「話すって…なにを?」

これ以上何をはなせばいいのかしら?

ヘリは、考えた。

そんなヘリにタグチが続けた。

「ダイエットしようとしたきっかけはなんですか?」

「えっと…体重が増えていたからだけど」

「ええ。ただ、ヘリさんが、どうして辛い食事制限をしてまで
そう決意したのか、それを話していただけませんか?」

「太った体でいたくないから…」

「どうして?」

「…私、昔とても体重があった体だったんです。人に後ろ指さされるくらい。そんな自分が嫌で、過酷なダイエットをして今の体を手にいれたの。だから、もう二度とあんな自分に戻りなくなくて…あんな姿を見せたくなくて」

「見せなくないって誰にです?」

タグチが聞いた。

「その他大勢の他人にですか?…それとも身近な人?」

タグチの言葉にヘリが言葉につまった。

「・・・恋人に?」

そう聞く、タグチにヘリはコクリとうなずいた。

「夢を…夢を見たの。彼が、昔の体重に戻った私をみて、愛想をつかせて離れていく夢」

すごく嫌だった。…すごくこわかった。


せきを切ったように、夢のことをカミングアウトしながら、
目から涙をこぼすヘリをタグチは温かいまなざしで見守っていた。

「傷ついたんですね」

「たかが、夢だって分かっているのに…」

「それでも、それはヘリさんには現実の痛みだった」

タグチの言葉に、ヘリはコクリとうなずいた。

「辛いことを話してくれて、ありがとうございました。ヘリさん」

タグチが言った。

「僕に話してくれたこと、僕の口からは誰にも話しません。約束します」

「はい…」

ヘリがうなずいた。

「ヘリさん」

タグチが自分の膝の上で手を組んだ。

「今話したこと、恋人には言えませんか?」

「え?」

「僕に話ししてくれたこと、あなたの恋人は知っていますか?」

ヘリは、首を横に振った。

そんなヘリの反応にタグチが、優しくほほ笑んだ。

「外にいるあなたの恋人だという男性。あなたを車でここの救急外来に運んでから、
ずっと、あなたの側にいましたよ。とても心配そうで、とても不安そうでした。
横で見ていても気の毒なくらいに」

タグチの言葉にヘリが息を飲んだ。

「彼があなたの事をとても大切に想っているのがすぐに分かりました」

ヘリは心の中がじんわりと熱くなって、涙がとまらなくなった。

「どうですか?ヘリさん。彼に今あなたが僕に話したことを話してみませんか?彼なら貴方のどんなこともきっと受け止めてくれると僕は感じました」

タグチの言葉に、ヘリは、黙って、タグチから目をそらせた。

「…つらいですか?恋人に自分の過去や心を見せることが」

ヘリは、そっとうなずいた。

「ごめんなさい」

こんなに親身になって話をきいてくれたのに。
提案してくれたことが実行できない自分がいる。


「いいんですよ。僕にあやまらなくて。ヘリさんが一番悩んで、一番つらい思いをしているんですから。
その負担を少しでも軽くすることが僕の仕事なんですよ」

タグチは何でもないように笑って言った。

「だから、どうか、ヘリさんも楽にしてください。
一番自分が心も体も楽でいられるようにしてあげてください。
そして、もし余裕が出来てきたら、
どうかあなたの近くにいる、あなたを大切に想ってくれる人も見てあげてください。
こんな風になったあなたをどう思っているか、その心を察してあげてください。」

そう言ったタグチは、


「あなたの愛した人をどうか信じてあげて下さい」そう結んだ。


ヘリは、タグチの言葉に、とまどいながらもコクリとうなずいた。


ヘリの点滴が終わって、
病院の手続きも終えたヘリは、イヌに支えられながら、病院から出た。


「君の車は、裁判所の駐車場に置いたままだ。僕の車に乗って」

「裁判所まで送ってくれるの?」

「いや」

イヌが応えた。

「君の実家だ」

「実家?」

ヘリが驚いて、イヌの顔を見た。

・・・どうして?
そんな顔で自分を見つめるヘリに、イヌは、微笑んだ。

「今日は車の運転はやめたほうがいい。それに、君は最近実家に帰っていないだろう。
さっき、君が倒れた時、お母さんに連絡をいれておいた」

「ママに?そんな、どうして?」

「君のお母さんだからだよ」

「…私、もう大人なのよ」

過呼吸を起して倒れたくらいで、親に連絡するなんて…。


そんなヘリの心を読んだイヌは、ジッとヘリを見つめた後
ゆっくりと言った。

「君に何かあったら、まず一番心配するのは誰だ?一番悲しむのは?
ご両親じゃないのか?」

「それは…」そうだけど…と口の中でもごもごとヘリは呟きながらイヌから目線を逸らした。

「お母さんも君に会いたがっていた。久しぶりに実家で甘えてくるといい」

「……」

…イヌは、私を遠ざけたいのかしら?

ヘリの不安そうな顔に気づきイヌは苦笑した。

「今夜はそうしろ。明日、マンションに戻りたくなったら連絡してくれ。迎えにくるから」

そうしたら、週末は一緒にいよう。

ヘリの顔をのぞきこみながら、イヌが言った。

「…わかったわ」

ヘリが素直にうなずいた。

そんなヘリに微笑むと、イヌはヘリを車の助手席に乗せた。

「…イヌ。今日はいろいろごめんね。大変な1日になってしまって…」

そう、申し訳なさそうに言うヘリに、イヌが

シートベルトをしながら「まったくだ」と言った。

「僕の魅力で女性を二人もノックアウトさせちゃったんだからな」

そう真面目腐った顔でふざけて言うイヌに、たまらなくなって、
ヘリは、噴き出した。

「バカね」とお腹を抱えてケタケタ笑うヘリをイヌは優しい目で見つめていた。

…やっと笑ったな。

点滴のおかげか、少し顔色のよくなったヘリの横顔を、
運転しながら、イヌは、時々横目で見た。

病院で、イヌは、医師から詳しい事は聞かされていなかった。
イヌが、身内ではなかったからだ。

ただ、睡眠不足と、栄養失調と、貧血を起こしているが、
命に別条のある病気ではない、ということだけ。

しかし、内科の医師だけでなく、一緒にヘリの病室に入ってきたタグチという医師が内科の医師でないことは分かった。
内科の医師が病室を出たあとも、タグチは部屋に残ってヘリと話をしていた。

しばらくして、病室から出てきたタグチは、黙って自分をみつめるイヌににっこりと笑った。

「大丈夫ですよ。ヘリさんのこと、しばらく静かに見守ってあげてください」
そんなタグチの言葉にイヌは。

『今は何も聞かずに、ヘリさんをしばらく一人でゆっくり休ませてあげてほしい』という意味をくんだ。


イヌは、ヘリが、ソヨンという女性に会った日のことを思い出していた。

あの夜のヘリの態度は、いつもと違った。
めずらしくヘリの方から誘ってきたことも、その後、夜中にふと目覚めた時に、
ヘリがベッドにおらず、外のテラスでぼんやり考え事をしていることにも気付いていた。

次の日の朝、やはり野菜ジュースしか飲まなかったヘリに、

「何か悩みごとでもあるなら聞くから」と切り出してみたが、

ヘリは、笑って、「何もないわよ」と答えていた。

今なら、あのソヨンに会った事で過去のことを思い出して沈んでいたのかもしれない、とも考えられたが、それにしては、ずっといつものヘリらしくなかった。

体だけじゃない。心の深いところが傷ついている。

イヌもそう気づいたが、なぜかイヌにその理由を語りたがらないヘリに、訳を聞きだすことが出来なかった。
今は、ヘリ自身で解決しようとしているのかもしれない。
そう思って、見守るだけにしていたのに…。

…その結果がこれか…。

車の運転をしながら、イヌは自分のふがいなさに唇をかみしめた。

あの時、ユン検事にも『警告』されていたというのに。
守ると言いながら、結局自分は、ヘリがこんなことになるまで助けてやれなかった。

イヌは、今はほんの少しだけ血色のよくなった、でも、以前より少しやつれているヘリの横顔を悲しそうに見つめた。


そんなイヌの視線に気づかないまま、助手席に座っていたヘリは、
眠そうに目をふせて、ぼおーっと窓の外に顔を向けていた。

イヌの車が、ヘリの実家についた。

インターフォンボタンを押すと、ヘリの母親エジャが飛び出すように家の中から出てきた。

「ヘリ!!!ソ君」

「ママ…」

どこかおぼつかない足元でふらふらと歩くヘリを、エジャが、
心配そうに支えながら、家の中に連れて行った。

「さあさ、入って、2階の貴女のいた部屋のベッドには干した布団やシーツをかけて、すぐ寝られるようにしてあるから、体を横にして休みなさいヘリ」

「…ありがと。ママ。なんだかすごく眠くて…」

そう言って、ヘリは、エジャによわよわしくほほ笑んだ。

エジャは、ぎこちなく笑い返すと、そっと後ろにたたずんでいたイヌを振り返った。

「ソ君、連絡をくれて、ヘリをここまで送ってくれてありがとう」

「いえ、それでは、僕はこれで」

失礼します。と言って立ち去ろうとするイヌを、エジャが小声で呼びとめた。

「…少し話がしたいの。時間があったらここで待っていてくれる?おねがい」

エジャの真剣な懇願の眼差しに、イヌはうなずいた。

「はい」

イヌの返事をきくと、エジャはホッとしたように、ヘリの背中を押した。

「さ、一緒に部屋まで行きましょ。ヘリ」

「うん…。イヌ、送ってくれてありがとう…。明日連絡する」

眠そうな目で、ヘリは、イヌを見て言った。

「ああ、ゆっくり休むんだぞ」イヌはヘリにうなずいて手を振った。

ヘリはそのまま階段をのぼっていき、エジャもその後を追った。
イヌはリビングのテーブルの椅子に座ってエジャの戻りを待っていた。

しばらくして、


「…ヘリ、寝たわ」と言って、

エジャが階段から降りてきた。


(過去の亡霊7終わり、8につづく)


登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

チャン・ドン(内科の医師)※オリジナルキャラクター

タグチ・コウヘイ(愁訴外来の医師)※ドラマ「チーム・バチスタ」の田口先生

パク・エジャ(ヘリの母親)


拍手、拍手コメントありがとうございます。
正解者の方多数でしたね(笑)
ドクター・タグチはドラマ「チーム・バチスタ」シリーズの
グッチーこと、田口先生です。
実は、私は原作の小説読んだことがなくて、映画の方も見てません。
ドラマも「チーム・バチスタ2」から見ているのですが、
田口公平役の伊藤淳士さんの演技好きです♪
中村トオルさん演じる白鳥圭輔とのコンビや会話のやりとりがいい感じ♪

なぜ、東城医大病院の田口先生が韓国の病院にいるのか?というと…、
研修とか、交換留学とかそんな感じで(笑)

「初めての夜-1」ちょっと修正しました。
DVDで確認したらユナはドラマ8話でヘリのマンションに来たことがあったので、
その辺の会話を直しました。


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「過去の亡霊」第6話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

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過去の亡霊(6話)




目を見開いて、茫然と、自分たちを見つめているヘリに、
颯爽とイヌが近づくと、ヘリの肩をそっと抱いた。

「ヘリ。君の友人とここで、偶然一緒になった。君が来る間少し雑談していたんだ」

そう言って、イヌはソヨンの方に目をやった。

・・・ざつだん?

ヘリは、心の中でイヌの言葉をくりかえしていた。

雑談って・・・何を話してたの?

そう聞こうとして、ヘリは言葉が口からでてこずに途方にくれたように黙ったままイヌを見つめていた。

そんなヘリに笑いかけると、イヌは、ヘリを促してレジの方に向かった。

ヘリは、後方のソヨンを気にしながら振り返った。

すると、ソヨンの方もカウンターから席をたって、こちらの方に近づいて来ていた。

「ヘリ」

そう言って、ソヨンはヘリの近くに立ち止った。

イヌは店員に会計をしてもらいながら、
見た者を怯えさせるような冷酷な眼差しでソヨンの動きを制止させていた。

ヘリはそんなイヌの表情にも、うろたえたように足を止めたソヨンにも気付かないでいた。

「この前会った時は、ほとんど話が出来なかったから、近いうちに時間をつくって会えないかしら?久しぶりにあなたと話がしたいの。あなたの彼とは、先に話をさせてもらったのだけど」

そう話すソヨンに、ヘリは、思わずうなずいていた。

「…いいわ。また今度」

ヘリの返事にソヨンは満足そうに微笑んだ。

「じゃあね、ヘリ」

そう言ったソヨンの横顔をヘリはまじまじと見つめた。

「…ねえ、ソヨン」

「なに?」

ヘリから話しかけてくると思っていなかったソヨンは、
びっくりしたようにヘリを見つめた。

「あなた…大丈夫?」

「え?」

ヘリの言葉にソヨンが訝しげに首をかしげた。

「どこか具合でも悪いの?」

ヘリは戸惑いながら言葉を続けた。

「なんだか、顔色が悪い気がするから」

…そんな気がしただけなんだけど…つぶやくようなヘリの言葉に、
ソヨンがうんざりというような顔をした。

「…大丈夫よ。どこも悪くないわ」
そう言って、ソヨンはレジに伝票を出した。

「そ、そう。ならいいんだけど」

変なこと言ってごめんね。ハハ、とヘリは誤魔化し笑いをして、
「いこう」と促すイヌの背中におされて店のドアを開けた。

そして、外に出たイヌとヘリは、そのまま歩き出した。

ややあって、その後ろからソヨンが店から出てきた。

カランというドアの音に、ヘリが何気なく後ろを振り返ると、
ちょうど、ソヨンが崩れ落ちるように店の入り口に座りこんでいた。


「ソヨン!?」

ヘリの驚いた声にイヌも後ろを振り返ってソヨンを見た。

「どうしたの!?大丈夫?」

そう言って、ソヨンの側に駆け寄るヘリ。

「…大丈夫よ。ちょっと…立ちくらみがしただけ…。おおげさにしないで」

ソヨンが目を閉じたまま眉をひそめて、額を手で押さえながら、
とぎれとぎれに言った。

「貧血をおこしているんじゃない?顔真っ白よ。ね?家はどこ?歩いて行けるところなの?」

ヘリがたたみかけるようにソヨンに聞いた。


「…ここから20分くらい歩けばつくわ。…しばらくこうしていれば平気だから、私のことは気にせず行って」
そうどこか怒ったような半目をヘリに向けながら、俯き加減でソヨンは頭を押さえてじっとしていた。

「駄目よ!」

ソヨンだけでなく、少し離れた場所に立って見ていたイヌも驚くような、大きなきっぱりした口調で、ヘリが言った。

「車で帰りなさい。こんな体調で20分も歩いているうちに何かあったらどうするの。とっても危ないわ。さ、私につかまって。私が車で送っていくから」

「え・・・いえ、だからね…」

まだ何か言おうとするソヨンを怖い目つきで黙らせたヘリは、
ソヨンの腕に自分の肩を差し込んで立たせた。

「ほら、早くしなさい」

そう強い口調でうながすヘリのなすがままになりながら、ソヨンは、
我にかえったように首を振った。

「…わかったわ。でも、タクシーに乗って帰るから、タクシー乗り場まで連れて行って」

「了解。タクシー乗り場ね」

そううなずいてヘリは、ソヨンを支えて足を踏み出した。

…が、


「あぶないっ」

よろめいて、ソヨンごと、ヘリはイヌの腕に支えられた。

「君じゃ、彼女を支えるのは無理だよ、ヘリ」
そう言うイヌを、ヘリはジッと見つめると言った。

「じゃあ、イヌ、あなたがソヨンを支えてあげて」

ヘリの言葉に、ソヨンもイヌも目を見開いた。

「イヌ、お願い」

そう、真剣な目で懇願するヘリをジッと見つめたあと、
イヌは、短い溜息をついてうなずいた。

「OK」

そして、ソヨンの傍らに立つと、
ソヨンの腰に手をまわして、自分の肩に手を添えさせソヨンを支えた。

ソヨンは、イヌのなすがままになって、
無言で、一緒に歩き始めた。

二人のその少し後ろをヘリがついていった。

タクシー乗り場についた3人。

よろめきながら、イヌからタクシーの後部座席にのりこんだソヨンは、
困惑した顔で、外にたたずんで自分を見ているイヌとヘリを見つめた。

「お世話になったわね…。じゃあ」

そう言って、ソヨンは軽い会釈をした。

ソヨンが乗ったタクシーが行ってしまうと、
その後ろ姿を見ているヘリに、イヌがフーっと溜息をついた。

「まったく、お人よしだな。君は」

イヌのあきれ果てたような声色に、ヘリは、ちょっと笑った。

「そうかしら?」

「そうだよ」

イヌは、苦笑して言った。

あのソヨンって女性が、君にどんな仕打ちをしようとしていたか、知らなかったにしても、
過去にあんな目にあわされた人間に、あんな態度をとれるなんて。

「お人よしにもほどがある」

そう言うイヌの言葉をヘリは、微笑みだけで返した。

…お人よしなんかじゃないわ。

さっき、喫茶店に入った瞬間に、イヌとソヨンが一緒にいるところを見た時の
自分の感情をイヌが知ったら、そんなこと言ってないんじゃないかしら。

ヘリは、先ほどの光景と自分のその時の感情を思い出して、うつむいた。

あの時、すぐにイヌが自分のところに来てくれなかったら、
私はどんな風になっていたんだろう?

そんな事を考えて自分が怖くなって、ヘリは、身ぶるいした。

「…ちょっと寒い」

「え?」

イヌが両手で自分の肩を抱いてうつむくヘリを驚いたように見つめた。

「寒いだって?」

この初夏の夕方のまだ暑さの残る気温で?

「ヘリ?具合が悪いのか?」

「・・・・・・」

ヘリは、無言になって、ガタガタと小刻みに震え始めた。


「ヘリ?」

ヘリの急なただならぬ様子に、イヌが、あせったようにヘリの背中に手をおいた。

「どうした?苦しいのか?」

そう、真剣に、でも、珍しく動揺もあらわなイヌの声に、
ヘリは、なんとか首を振ってみせたが、

体の奥から冷めたくなっていく感覚と、どんどん強くなる息苦しさに、顔をしかめた。

手足が凍るように冷たくなっていく…。


はあ、はあ、はあ。

ヘリは、荒くなっていく呼吸を繰り返しながら、なんとかイヌの方を見やった。

イヌの心配そうな、そして狼狽した顔があった。

…ほんと、めずらしい。イヌがこんな顔するなんて。

自分の非常時にもかかわらず、どこか冷静にそんなことを頭の中で思ったヘリだった。

そして・・・。

「ヘリ!!」

イヌの自分を呼ぶほとんど叫びに近い声を、どこか遠くに聞いて、
ヘリは、自分の視界と意識がフェードアウトするのを感じた。



・・・ヘリが目覚めると、
そこは、病院の一室のようだった。


「私・・・」

ぼんやりと病室の天井をみつめがら、ヘリはつぶやいた。

「病院だよ。ヘリ」

寝台のかたわらの椅子にイヌが座っていた。

気づいたヘリに、ホッとしたような顔で微笑んだ。

「イヌ…私どうしちゃったのかしら?」

そう聞くヘリにイヌが溜息をついた。

「タクシー乗り場の前で、倒れたんだよ。覚えてないか?」

「…覚えてる」


ソヨンをタクシー乗り場まで送ったあと、
急に悪寒と息苦しさを感じて、気絶してしまった。


「なんだったの?私…」

やっぱり何か病気だったの?

そう不安そうに聞くヘリにイヌは、微笑んで首をふった。

「ただの過呼吸だそうだ。この暑さと日々の疲れが体にこたえていたらしい」

…過呼吸…。

ヘリは、ぼんやりと口の中でつぶやいた。

そして、自分の寝台に横目をやった。
腕に針がささり、点滴されているようだった。

「ブドウ糖と栄養剤だそうだ」

ヘリの視線に気づき、イヌが言った。

「そう…」

ぼんやりと応えるヘリに、イヌが何か言おうと口を開きかけた時、
病室のドアが開いて、二人の医師が入っていた。

「目覚めましたか?マ・ヘリさん。内科医のチャン・ドンです。こっちは、ドクター・タグチ」

「こんにちは。マ・ヘリさん」

タグチと呼ばれた医師は、柔和な微笑みでヘリに挨拶した。

ヘリは、ベッドに横たわったまま、微かにうなずいた。

「少し、診療したいので、はずして頂けますか?」

チャンが、イヌの方を見て言った。

「はい」

イヌは、立ち上がると、心細そうに見つめるヘリに
「大丈夫。すぐ外にいるから」とうなずいて、ドアから出ていった。

「さて、気分はどうですか?マさん」

チャンがヘリの点滴していない腕に血圧計をつけながら言った。

「…おかげさまで、ずいぶんと良くなりました」

そう小さな声で言うヘリに、チャンがうなずいた。

「血圧も正常に戻っているようですね。あなたが気絶している最中にとらせていただいた血液サンプルは検査の結果がでないと詳細なことは断言できませんが、今回のことはおそらく疲労と睡眠不足、栄養失調によるものでしょう」

「そうですか…」

医師の言葉をヘリは冷静に受け止めていた。

「今、ブドウ糖と栄養剤を点滴しています。少しお時間を頂くことになるので、
その間、このドクター・タグチとお話なさってください」

「話?」

ヘリが不思議そうに、チャンの言ったことを首をかしげながら、
チャンのかたわらで、ジッと立っているだけのドクター・タグチとよばれた医師に目をやった。

「お話するだけです」

そんなヘリにドクター・タグチは、微笑んで言った。
どこか人をほっと安心させるような柔らかく温かい笑顔だった。


(過去の亡霊6終わり7につづく)


登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

コ・ソヨン(ヘリの大学時代の友人、判事 ドラマ5,6話登場)

チャン・ドン医師 ※オリジナルキャラクター

ドクター・タグチ(タグチ先生)※あるドラマのキャラクター


とうとう、登場しました。
みつばが別にはまっているドラマのキャラクターが二次小説ゲスト出演(笑)
ドクタータグチ…タグチ先生(笑)で分かる方いらっしゃいますか?
ヒント・今夜放送予定のドラマの登場人物です。(地域によって日時違うのかな?)
分かった方は、頭の中であの役者さんの姿を想像してお読みください♪

拍手、拍手コメント、コメントありがとうございます。
この小説への、ヘリ、への応援や私への応援まで、本当に嬉しいです♪

ドラマ見ていても、小説書いていても思ったのですが、
イヌ(ソ弁護士)は絶対敵にまわしたくないタイプです(笑)
好かれたら好かれたで怖そうですが(爆)
ヘリってやっぱりすごいです。

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過去の亡霊(5話)



検察庁の昼休み。

部署のメンバーが連れだって、食事に出かけていくのを見送ったヘリは、
自室で溜息をついていた。

食べる気もないし…暇だから、気晴らしに近くの本屋にでも行こうかしら…。

そう思った時、デスクの電話が鳴った。
検察庁の総合受付の女性からだった。

「マ検事、チン・ドングンさんとおっしゃる方からお電話がはいっていますが」

「チン・ドングン…先輩?」

ヘリは、驚いて、受付の女性に回線をまわしてもらえるように言った。

しばらくして、電話口から

「マ・ヘリさん?」というドングンの声が聞こえた。

「ドングン先輩、どうしてここに電話を?」

ヘリの訝しげな声に、電話の向こうでドングンが苦笑した。

「すまない。職場にまで電話してしまって。でも、君の連絡先知らなかったから…。
じつは俺、近々転勤でソウルを離れるんだ」

「そうなんですか?」

「ああ、だから、今さらずうずうしいと思われると思ったけど、その前にどうしても君と会って話がしたくてね。実は、今中部地検の近くに来ているんだ。君の都合が良ければ、出て来てもらえないだろうか?」

「……」

一気に、大学時代に戻ったようなドングンの話し方に、
ヘリは、しばらく無言になった。

「やっぱり駄目かい?」

そう聞くドングンに、ヘリは、相手には見えていないのに、首を振った。

「行きます。この検察庁裏の広場のベンチのところで待っていてください。」

わかった。と、ホッとした様子で応えるドングンの声を聞いたあと、
ヘリは受話器を置いた。

そして、『昼食に出てきます』というメモをデスクにおいて、部屋を出た。


ヘリが広場につくと、ベンチにドングンが座って待っていた。

「ヘリさん」ヘリの姿を認めるとドングンは立ち上がった。

「きてくれてありがとう」

ヘリは、うやうやしくお辞儀すると、ドングンの横に座った。

「…なんですか?お話って?」

ヘリが言った。

「うん。…」

ドングンはためらったようにヘリを見つめた後、そっと溜息を一つついた。

「君にあやまりたくて」

ドングンの言葉にヘリはピクリと眉をあげた。

あやまるー?

「大学の時、君を傷つけてしまったことだよ。…ずっと後悔してた」

ドングンの言葉を、ヘリはどこか遠くで聞いていた。

「君の気持ちを知っていたのに、黙ったまま君の親友とつきあうような事をした。
悪かったと思って、いつか謝りたいと思っていた」

「……」

「君が法学部をやめて、音信不通になったとソヨンから聞いた時、俺のせいだと思ったよ。
一体どうしてるのか、ずっと気になっていた」

「…ソヨンから聞いていませんか?」

ヘリが言った。

ソヨンは裁判所の判事になっていた。
ヘリが、検察庁の検事だということを知っている。

ドングンは、情けないような顔をして苦笑した。

「ソヨンとは、あれからしばらくして別れたんだ」

「…そうだったんですか」

ヘリは無表情で相槌をうった。

「ソヨンとつきあって、分かったことがあるんだ」

そんなヘリの顔をまじまじと見つめながらドングンは続けた。

「俺は、人の外側しか見てなかったことに。彼女とつきあっている時も時々君のことを思い出していたんだ。君はとても思いやりのあるいい娘だった。ソヨンには、その…そういうところが少し足りなかったから。人は外見より中味が大切だってこと思い知ったよ」

「・・・・・」

少し照れながら、続けるドングンの話を、ヘリは、冷静に受け止めながら、
心の中が冷えていくような気がしていた。

「だから、この前君と偶然会えて本当に嬉しかった。
俺は、もう少ししたらソウルを離れるけど、もし、良かったら、たまに、また前みたいにいい友人として会ったり、メールしたり出来ないだろうか?」

ドングンの申し出に、ヘリは、静かに首を横に振った。

「私も会えてよかったです。先輩。お体に気をつけてお元気で」

そう、やわらかく、でもきっぱりと申し出を拒否したヘリに、
ドングンは頭をかいて苦笑した。

「そうだな…。ごめんな。変なこと言ってしまって。でも、謝ることが出来て良かったよ。君も体に気をつけて仕事頑張れよ」

「ええ」

ベンチから立ちあがって、

検察庁までの道を途中まで一緒にあるいたヘリは、ドングンと検察庁の正面玄関近くの階段の下で別れた。

その時、

検察庁に入って行くヘリと、離れていくドングンの姿を
道路の向こう側から、ソヨンが目撃して、見守っていた事に、ヘリは気づかなかった。


その日の夜、ヘリの携帯電話にイヌから着信があった。

「明日、金曜の夜の君の予定はどうなっている?」

「明日は…夕方に裁判所に行く用事があって、それが終わったらそのまま直帰の予定だけど」

「きぐうだな。僕も明日裁判所に行く。近くで待ち合わせしないか?」

そして、そのまま週末を過ごそうというイヌの誘いに、
ヘリは顔をほころばせた。

「じゃあ、裁判所の近くに、オリーブの木が植えられた喫茶店があるでしょ?そこでどう?」

「ああ、あの水出しコーヒーのうまい店か。いいよ。じゃあそこで」


ヘリは、ドングンと会った時の憂鬱な気持ちもすっかり忘れて、
明日、イヌに会えることと、週末の楽しい予感に一人ニンマリと笑っていた。

金曜、


裁判所での仕事を終えたイヌは、ヘリとの待ち合わせの喫茶店に入った。

まだヘリは来ていないようだった。

イヌは、カウンター席に座って、コーヒーを注文すると、
カバンから本を取り出して、読んでいた。

しばらくして、

スッと、隣に人が座った気配にイヌが顔をあげた。

「こんにちは」

隣に座った人物がイヌに挨拶した。

イヌは、隣に座った女性を見て、それが、前ヘリとカフェに行った帰りにヘリの先輩のイ検事と一緒にいた女性だということを思い出した。

「こんにちは」

イヌもそう応えて、微かに頭を下げた。

「たしか、この前お会いしましたよね?マ・ヘリと一緒にいらした方でしょう?」

「ええ。あなたは、ヘリの先輩と一緒にいらした方ですね」

「そうです。コ・ソヨン です。あなたのお名前をおききしてもいいかしら?」

「ソ・イヌです」

「ソ弁護士ね」

ソヨンの言葉にイヌは目をほそめた。
そんなイヌの反応に、ソヨンがニッコリと笑いかけた。

「私、この近くの裁判所の判事なの。じつは、あなたの裁判も1度お見かけしたことがあるのよ」

急に親密そうな言葉づかいになったソヨンの言葉にイヌは「そう」と応えた。

「とても鮮やかな弁論だったわ。あなたってかなり優秀な弁護士ね」

「おほめ頂きどうも」

イヌもへりくだった物言いをやめて、軽い調子でソヨンにこたえた。

そんなイヌをソヨンはじっと見つめると、

「ヘリから私のこと聞いてない?」と言った。

「聞くって何を?」

ソヨンがフッと笑った。

「私、ヘリと同じ大学の法学部だったの。大学時代は、ヘリと仲が良かったのよ」

「へえ」

イヌは、意外そうにソヨンの顔を見た。

「でもね、私がヘリの好きになった男性とつきあってたから、気まずくなってしまって、それきり連絡がとれなくなっていたの。」


…この女だったのか。

イヌは、ソヨンの話に、『ソヨン』が、
ヘリの話していた、『ドングン先輩とつきあっていた友人』だということが分かった。

「…なるほど」

自分の顔を無表情で見つめるイヌに、ソヨンが薄いごまかした微笑を浮かべると、
首を少しひそめた。

「当時のこと、私も彼女に悪いことしたなってずっと思っていたのよ。
だから、機会があったら一度その時のこと謝りたいなとも思ってるの。だけどね、分かるでしょ?こういうことってかなり気まずいから」

ソヨンがそう言った時、

「おまたせしました」

カウンターにイヌとソヨンが頼んだらしきコーヒーが同時に並べられた。

「ごゆっくり」という店員に目をチラリと向けながら、
ソヨンは話を続けた。

「もし、良かったら、あなたからヘリとのこと取り持って頂けないかしら?あなたは今ヘリとつきあっているんでしょう?あなたの言うことならヘリも聞くと思うのよ」

「・・・・・」

ソヨンの申し出に黙ったまま、コーヒーカップを口に運ぶイヌの横顔を
ソヨンがジッとみつめていた。

「お願い」

そう、続けて、片目をつぶって、手を合わせるソヨン。


イヌは、カチャンとコーヒーカップを受け皿に置いた。

そして、じっとイヌの反応を見つめているソヨンの方に顔を向けると、
すっと目を細めた。

「…君はヘリに、何をしたいんだ?」

イヌの言葉にソヨンが目を見開いた。

「…何をしたいって、どういうこと?」

意味が分からないという表情をつくるソヨンに、イヌはさらに冷たい眼差しで言った。

「君が、頭がいい女性だということは、話していて分かった。だが、君の話術は僕には通用しない。仮にも弁護士だからね」

この人・・・。

ソヨンが内心驚愕しながらも、狼狽を悟られないように、瞬時に表情をきりかえたのを、イヌは見逃さなかった。

「…職業病じゃないかしら。なんでも言葉の裏に何か潜んでいると思われているみたいだけど」

ソヨンは、イヌの鋭い眼光から目をそらすように、自分の前に置かれたコーヒーカップを手にとった。

「私は、本当にヘリと仲直りがしたいだけ。私は判事で、ヘリは検事。この先どこかで必ず又会う機会がたくさんあるわ。それなのに、こんな気持ちをひきづっていたら、ヘリも私もきまずいままだわ」

コーヒーをすすりながら、ソヨンは、悲しそうな表情で目を伏せていた。

そんなソヨンを横目で観察していたイヌは、フッと口元に笑みをうかべると、首を振った。

「悪いがお断りさせてもらうよ。そういうことは、君からヘリに直接交渉するといい」

「…え?」

ソヨンは、イヌの言葉におもわず眉をひそめた。

そんなソヨンを見つめ、イヌは微笑を浮かべたままだった。


「あなたって…」

ソヨンが、カップを皿に戻して言った。

「…優しそうな顔をして、結構冷たいのね」

そんなソヨンの言葉にもイヌは動じるそぶりを見せず、
自分のコーヒーカップを持ち上げて美味しそうにすすった。

「よく言われるよ」

飄々(ひょうひょう)と応えて、イヌはおどけたように、
まるでそれが褒め言葉だったかのように嬉しそうな顔をした。

そんなイヌに、ソヨンは、呆れたような不満そうな顔を見せた。

…おっと、本心の顔が見えてきたな。

ソヨンの反応の変化に、内心ウキウキとしながらイヌは、冷笑を返した。

少しの間、きまずい沈黙が流れた。

やがて、沈黙をやぶって先に口を開いたのはソヨンの方だった。


「…ソ弁護士。昔のヘリの姿を知っている?」

「・・・・・」

無言で返してきたイヌに、ソヨンがフッと微笑んだ。

「今と全然違うのよ。とくに見た目がね。彼女、大学の頃は、すごくその、大柄な体型だったから」

…とうとう正攻法できたか。

イヌは、予測済みのソヨンのなりふりかまわなくなったらしい物言いに、ほくそ笑みながらも、元友人に関する彼氏(イヌ)への残酷な密告めいた内容に、冷たい怒りすら感じていた。

「それが、何か?」

イヌの無感動な反応に、ソヨンは意外そうな顔をした。

「彼女が、以前、今より『ちょっと』ふくよかだったことは知っている。だが、本質は昔も今もかわっていないはずだ。それは友人だった君が一番わかってることじゃないのか?」


イヌの言葉にソヨンが悔しそうに黙りこくると、唇をそっとかみしめた。

…すこし強く返しすぎたか?

そうチラリと、イヌは、ソヨンを気の毒に思ったが、
ソヨンの、ヘリと自分への陰湿な『しかけ』をすぐに見破っていたイヌは、これくらいの応酬はしても良かっただろう、と自分に言い聞かせた。

しかし、ソヨンもこのまま近くに座っているのも気まずかろう。

そう思ったイヌは、自分から切り出すことにした。

「君と話せて良かったよ。そろそろ僕の待ち合わせしている人が来る時間だから、これで失礼するよ」

そう言って、立ち上がったイヌをソヨンは驚きを隠せない表情で見上げた。

・・・ここを出たらヘリには電話をかけて違う場所で待ち合わせをしよう。

そう思いながら、イヌはカウンターの自分の伝票を手にとった。
そして、レジに向かおうと、椅子の上に置いていたカバンを取ろうとした時、

カランと喫茶店のドアの鐘がなり、

ヘリが店に入ってきた。

ヘリは、こちらを見て店のカウンター前に立つイヌと、
隣にすわるソヨンを見つけて、入り口にたちすくんだ。

…どうして、イヌとソヨンが一緒にいるの?


(過去の亡霊5終わり6につづく)


登場人物


マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

チン・ドングン(ヘリの大学時代の先輩、ドラマ6話登場)
コ・ソヨン(ヘリの大学時代の友人、判事、ドラマ5,6話登場)


拍手、拍手コメントありがとうございます。
小説の続きを楽しみにして頂きありがとうございます。
この話はもう少し続きます。

ヘリとイヌのイメージや性格を想像するために
時々BGMでドラマの声だけ聞いたりしてます。
こういう時、へりとイヌならどういう風に言うかな?とか。
ただ、イヌって性格が本当につかみどころがない感じです(笑)

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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「過去の亡霊」第4話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。

ドラマを知らない方へ。小説の最後に人物紹介があります。



過去の亡霊(4話)


その日、

検察庁の資料室で、ヘリは、ユン検事に担当事件の報告と相談をしていた。

「わかった。この件は、私の方でも調査してみよう。
映像写真だけ解析室にまわす手続きをしておいてくれ」

「お願いします」

そう言って、資料をまとめて、立ち去ろうとしたヘリは、
ふと、思いとどまって、ソファに座りなおして、ユン検事に対峙した。

「ユン検事…お聞きしたいことがあるんですけど」

「…なんだ?」

ユン検事が不思議そうに、ヘリを見た。

「昔、先輩言っていらっしゃいましたよね。『過去を手放してこそ、未来が訪れる』って」

それは、ヘリが落ち込んでいた時にユン検事がヘリに言った言葉だった。

「…そんなことを言ったな。それがどうかしたか?」

「手放したくても、どうしても、手放せない過去っていうのはどうしたらいいんでしょうか?」

そう真剣な目でユン検事を見つめて聞くヘリにユン検事は内心驚きながら、
ヘリをジッと見つめ返した。

何かあったか?、と言いそうになって、

『彼女のことは僕がこれからも側で守っていくつもりなので、
どうかお気になさらないで下さい』と言うイヌの言葉を思い出して、

ユン検事は口を閉じた。

そして、フッと短い溜息をつくと、言った。

「マ検事、手放したくても手放せない過去はない。もし、手放せないのだとすれば、
それは、自分が『手放したくない』からだ」

「自分が手放したくないから、手放せない?」

ヘリがユン検事の言葉を復唱した。

ユン検事は黙ってうなずいた。

…ずっと、私も妻の死を受け入れられずに、過去をひきづっていた。
でもそれは、妻の事を忘れたくなかったからだ。どんなに辛くても心の中に妻のことを考えて、
妻のことを想う時間を大切に思う自分がいたからだ。

そんな自分の心をジョンソンが変えてくれた。

「その過去の中に何か自分の忘れたくない事があるのだろう。
過去を手放すというのは、それを忘れることじゃない。
別の形にして未来に歩いて行くことだと、私は思う」

ユン検事はヘリにそう言いながらも
一言、一言、自分にも言い聞かせるようにゆっくりと話した。

そんなユン検事に、ヘリが、微笑むと、ペコリと頭を下げた。

「…ありがとうございます。参考になりました。ユン検事」


そう言って、自室に戻って行くヘリの後ろ姿を

…本当に彼女の参考になったのだろうか?

ユン検事は、浅い溜息をついて見送った。


その後も、

ヘリは、部署の昼の会食を断って、フルーツの弁当を持参して過ごしていた。
しかし、その弁当でさえ、ヘリは残すようになってきた。

もう、体重はとっくに元に戻っていた。
節制も特に必要ないと自分で思っていたヘリだったが、
体が、食べ物をうけつけなくなっていた。

なんだか、本当に胃も少し痛いし、熱は無いけど、体がだるいわ。

…食事制限で、夏バテしちゃったかしら?

その日の夜、退庁して、マンションの自室に戻ったヘリは、
フーっと溜息をついて、お弁当箱をキッチンで洗っていた。

その時、玄関のチャイムがなった。

「ん?」

ヘリがインターフォン画面を見ると、イヌが立っていた。

「イヌ?平日のこんな時間に珍しいわね。は~い」

そう言って、ヘリは玄関のドアを開けた。

「ヘリ、夕飯は食べたか?」

もう、仕事着から普段服に着替えていたイヌが言った。

「え、ええっと…」

本当は、水とサプリメントしか飲んでいなかったヘリだった。

「やはり、まだ胃腸の調子が戻ってないんだな?病院には行ったのか?」

イヌがいった。

それは、

週末、イヌと一緒に過ごして食事していた時のこと。

ヘリが、料理にほとんど箸をつけないことに気づき、
イヌが訝しげな顔をしていた。

「どうした?これはヘリの好物だろう?」

野菜の料理すら食べていない。

「ちょっと、胃の調子がおかしいの」

そう言って、ヘリは食べないことをイヌに誤魔化していたのだった。

「痛むのか?」自分の箸を置いて、心配そうに見つめるイヌに、
ヘリは、あわてて首を振った。

「大丈夫。ちょっと痛いかな~って感じただけだから」

「駄目だ」

とたんに、イヌが真剣に怖い顔になった。

「明日、仕事帰りにでも病院に行って見てもらってこい。
もしかしたら、何か病気かもしれない」

「…おおげさよ」

ハハっと乾いた笑いをするヘリを、イヌが険しい顔できっぱりと言った。

「行ってこい」

もし、行かないなら、今から首に縄つけて、引きずってでも休日診療に行くぞ。
続けてそう言うイヌに、

…イヌなら本当にやりかねない。
慌てたヘリは思わずうなずいていた。

「わかったわよ。行ってくる」



そんな週末のやりとりを思い出して、ヘリは苦笑した。

「大丈夫よ。病院にも行ったのだけど、軽い胃炎だって言われたわ。薬ももらってきたから、すぐに良くなるわ」

実際に本当に近所の内科医院に行って、診察してもらっていたヘリだった。

医者に栄養失調ぎみで、貧血にもなっているから、
しっかりした食事をするようにと指導されたことは、黙っていた。

「そうか…」

ホッとしたようにイヌが溜息をついて、優しい目でヘリを見た。

「心配してわざわざ顔を見に来てくれたの?」

ヘリは、嬉しくなって、イヌを部屋の中に招き入れようとしてドアを大きく開けたが、
イヌはかぶりを振ると、やんわりと入居を辞退した。

「今夜は、部屋でどうしてもまとめておきたい案件を持ち帰っているんだ。
ここに来たのは、これを渡すためだ」

そう言って、イヌは手にもっていた風呂敷包みをヘリに差し出した。

「…?何?」

イヌがにやりと笑った。

「ソ・イヌ食堂からの出前だよ」

「もしかして、あなたが作ったお弁当?」

ヘリがびっくりして、手の中の風呂敷包みに目を落とした。

「水筒にはニンジンのポタージュが入っている。ニンジンは、胃腸を整える働きがあるそうだ。弁当には、さっぱりして、口あたりが良いものを作ってみた。食欲がなくてもどれか少しは食べられるんじゃないかと思って」

ヘリは驚きを通り越して、感動の眼差しで言葉もなくイヌを見つめていた。

…仕事を持ち帰っているのに。忙しいのに。
私のためにこれを作ってくれていたんだわ。

「なに?感動のあまり声もでない?」

そんなヘリの心を見透かして、イヌはからかうような口調で、言った。

「ええ、…ありがと。…イヌ」

ヘリは、声をつまらせてお礼を言って微笑んだ。

イヌはそんなヘリに、安心したように微笑み返すと、

「…無理はするなよ」と言って、顔を近づけ、ヘリの唇に軽くキスすると、
おやすみ、と手を振って、階段の方に歩いて行った。


ドアを閉めて、部屋に入り、

キッチンのカウンターで風呂敷袋をあけたヘリ。

弁当箱の中に、野菜の煮物や、おにぎり、果物を加工したものをうすい餅で包んだようなデザートもつめられていた。

「……イヌ」

水筒の中のニンジンポタージュをカップに注ぐと、

ヘリは、キッチンのカウンター前に座り、イヌの作ってくれた弁当に箸をのばした。

そして、一口、食べて…。

…おいしい。

口の中で、優しい味がひろがった。

ヘリは、心の中がじんっとなって、
さらに、もう一口食べようとして、

「う…」

急に吐き気がこみあげてきて、口を押さえた。

そして、キッチンのシンクの前に駆け込むと、
ゲーゲーと吐いた。

出てくるのは、今食べた物と、水しかなかった。

それでも、気持ちが悪い。

ヘリは、また空腹でしくしくと痛む胃をおさえて、うずくまった。

…なんで?ほとんどなんともないって言われたのに…。
もう、食べられるのに、どうして体が拒否しているの?

妊娠…?という考えが浮かんだが、
ちょうど今朝に、“月のもの”がきていたこともあって、その疑念は一瞬で払拭された。

ヘリは、カウンターの上の弁当とカップを茫然と見つめて
キッチンに座りこんでいた。


次の日も、次の日も…。

ヘリは、何度かイヌのお弁当だけでなく、他の果物なども食べようと試みたが、
やはり、口に少しいれたとたんに、吐き気に襲われて、飲み込むことが出来なかった。



その日の夜遅く、

ヘリは、ほとんど口に出来ないまま、痛んでしまったイヌの作った弁当の料理を、
キッチンシンクのごみ袋に捨てた。


「ごめん…イヌ…ごめんね……ごめんね」


そう呟いて、溢れる涙をぬぐいながら、
ヘリは、ごみ袋の中を見つめたまま、長い間キッチンに立ちすくんでいた。


(過去の亡霊4終わり5につづく)


登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

ユン検事(ヘリの検察庁の先輩検事・首席検事)



以前「ここにいるから」では、イヌの心の闇を書きましたが、
今回はヘリの闇の部分のお話です。
ドラマを見ていて、自分の中では未消化だったのと、
ヘリに完全に乗り越えてほしいという思いで書きました。

何か障害やトラウマのある出来事や人物から
逃げても、解決したつもりになっても、
後から似た人に会ったり、同じような状況が起きて、また試される時があります。
その時、どうするか?もう一度逃げるのか、対峙するか。

ヘリはどうするのか?…を書きたかったのです。

拍手、拍手コメントありがとうございます♪
話がますますシリアス化してますが、ヘリを応援してあげて
いただけると嬉しいです♪

シリアス書いていると、二人のイチャイチャラブラブだけの話も
書きたくなります。
書いている時は、何故か妙に恥ずかしい時もあるのですが(笑)


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「過去の亡霊」3話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
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過去の亡霊(3話)



突如現れたイヌの存在にドングンは驚いたように、イヌとヘリの顔を見比べた。

「もしかして、君の彼氏?」

ドングンの言葉にヘリは無言でうなずいた。

「…そうか。彼と一緒に店に来ていたんだな」

ドングンのどこか残念そうな声の響きに、イヌは、目を細めた。

「あの、イヌ、彼はね、私の大学の法学部の時の先輩なの。とてもお世話になった人なのよ」

あわててそう言うヘリをチラリと黙視すると、イヌはドングンに軽く頭をさげた。

ドングンもイヌに頭を下げると、ヘリの方を見やった。

「ヘリさん。じゃあ、また。会えてよかったよ。さようなら」

…『また』だと?

眉をひそめたイヌに、ドングンも
イヌに背をむけてドングンを見ていたヘリも気づかなった。

「あ、はい。先輩。ごきげんよう」

手をふって、支払いの終えたドングンが一人で店のドアを開けて出ていくのを、見送った後、ヘリとイヌはテーブル席に戻った。

どこかソワソワ落ちつかないヘリをジッと見つめていたイヌは、
フッと息を吐いた。

「…元彼か?さっきの男」

「え?ドングン先輩?いいえ、違うわよ。全然違う」

イヌの言葉にヘリはあわてて手を振って否定した。

「だから、言ったでしょ。さっき。大学の先輩だって」

「ただの先輩にしては、ちょっと訳ありに見えたが?」

…さすがするどいわね。

ヘリは、イヌの何も誤魔化しのきかなそうな鋭い眼光に、
溜息をついた。

「…チン・ドングン先輩は、大学の時、私が好きになった人よ。とても憧れていたの。
いつもとても親切で優しくしてくれた。あんな私を…」

あんな私…

ヘリの最後の言葉にイヌが微妙な反応を見せたが、俯き加減で話すヘリは全く意に介していないようだった。

「でも、ドングン先輩は、私の友人とつきあってたの」

ソヨン…。

ヘリは、大学時代の親友だと思っていた女性の顔を思いだしていた。

ドングンへのプレゼントを持って告白しようとしていたヘリの前にあらわれたソヨン。
そして、ドングンに席をはずすように言うと、ドングンとの交際をヘリに告白した。
友人の裏切りと突然の失恋に衝撃をうけたヘリに、ソヨンが追い打ちをかけるように言った。

『彼があなたのことを好きになるって本当に思ってたわけ?』

そう、気の毒そうに、どこか嘲笑うようにヘリを見つめていたソヨン。

ヘリは、その記憶力の良さで、過去の記憶が鮮明に蘇ってきたことに、
ぎゅっと両手をにぎりしめて、うつむいたままだった。

そんなヘリの様子をテーブルの前の席で黙って見つめていたイヌは、
短い溜息をついた。

…分かりやすいヘリのことだ。
きっと、好意を持たれていたことはドングンという男も気づいていたはずだ。

「…彼は何も釈明しなかったのか?」

「釈明も何も…私が勝手に片思いしてただけだし、私が先輩の好意を勝手に勘違いしていただけだから」


…やっぱりな。


「自分を慕ってくれる気持ちに気づいていながら、その友人とつきあってるなんて、
ずいぶんと『いい』男を好きになったもんだな、君も」

そう嫌みっぽく言ったイヌをジトリと睨みつけながら、

「知ってのとおり、私って男の趣味がすっごく『いい』から」と、

ヘリがそっけなく言った。


イヌは、苦笑しながら、
1年ほど前、ヘリの大学時代の写真がネットで流出して、
ヘリがひどく落ち込んでいた時のことを思い出していた。

ヘリを昼食に誘おうと寿司を持って、ヘリを探したイヌは
ベンチで話すヘリとユン検事を見つけて、影で会話を立ち聞きしていたことがあった。

その会話の内容に、今の「大学の先輩」という男が出て来ていたこともイヌは思い出した。

ヘリが、母親のエジャから強要されつつも、自分を変えたいと願って、涙ぐましい努力で体を改造したこと。

そのきっかけとなった男が、あの男だったのか…。


もちろん、ヘリは、ユン検事に話していたあの時、そばにイヌがいて話を聞かれていることを知らなかった。
ヘリの中では、イヌには自分の大学時代の過去を知られていないことになっていた。
…もしかしたら、尾行されていた時に調査済みだったかもしれない。
そう考えたこともあったが、今となってもどうでも良いことのように思われていた。

そう、つい先日あの夢を見るまでは――‐…。


お互い、少し黙って考え込んでしまったことに気づいた二人は、
顔を見合わせると、愛想笑いを返した。

「もう、食事はすんだから、出るかヘリ」

「ええ、そうね」

立ちあがって、ヘリとイヌは支払いをすませて店をあとにした。



イヌの車が停めてある駐車場までの夜道を、手をつないで並んで、
ヘリとイヌは歩いていた。

「街灯が明るいのに、君は本当に怖がりだな」

「夏場はね~、この怖がりがちょうどいいのよ。涼しくなるんだから」

ヘリから手をつないだことをからかうようなイヌの言葉に、
ヘリは言葉につまりながらも、強がってみせた。

「それは、いいな」

イヌがたくらむような笑顔を見せた。

「今度一緒にお化け屋敷に行こう。きっと君はひと夏中暑さを感じないで済む」

「いやよっ。お金を払ってまでそんな所に行きたくないわ。勝手に一人で行ってちょうだいねっ」

ヘリが、イヌにくってかかった。

「冷房費が浮くと思うよ」

「お化け屋敷に行くくらいなら、冷房費におびえる方がましだわ」

ヘリはプウと頬を膨らませた。

そう言いながらも、イヌの手をギュッと握りしめているヘリが可愛くて、
イヌは暗がりでそっと微笑んだ。

「そういや、聞いたことがあるんだが、このへんは出るらしい」

「え?出るって・・・何、が?…」

急におびえたように目を見開いてヘリはイヌを見上げた。

イヌがニヤリと口の端で笑った。

「亡霊が」

「~~~~っ」

イヌの手を握るヘリの手に力がグッと入った。

「ほら、そこに」

「いやあっ」

イヌの言葉にヘリがとっさに目をつぶって叫んだ。

そして、ハハハとイヌの楽しそうな声で我にかえって、
怒りに満ちた目を開けた。

「イヌ…」

もう、この男、どうしてくれよう。

かと言って、手を離すことも出来ず、ヘリは愉快そうに笑い続けるイヌを精いっぱい目だけで仕返しするつもりで睨みつけていた。

その時、

「マ検事じゃないか?」

という聞きなれた声に、ヘリは声のする方を見て、とっさにイヌの手を離した。

そして、


今度こそ『亡霊』を見たというように、
顔面蒼白になったヘリをイヌが「ん?」という顔で見た。

そして、硬直したようなヘリの目線の方をたどって、
こちらを見て立っている二人の人物の姿をとらえた。

一人は見覚えのある男性。一人は知らない女性だった。

「イ検事…」

ヘリのつぶやきに、
イヌは、男性の方がヘリと同じ検察庁の部署の先輩の一人である事を思い出した。

そして、

「ソヨン…」

ヘリの口から出た知らない女性の名前に、イヌが不思議そうに女性を見つめた。

「やっぱり、あなた、あのマ・ヘリだったのね」

女性がヘリを見て言った。

「久しぶりね。ヘリ。いえ、そういえば、時々裁判所で見かけていたけど、こうして会うのは何年ぶりかしら?」

「……」

揺れた瞳で明らかに動揺しつつ、唇を引き結んだヘリの顔からイヌは目を離さなかった。

「マ検事は、デート?」

そんな二人の女性の雰囲気を全く慨せずにイ検事が、イヌに軽くおじぎしながら、言った。

「…そういうイ検事もデートですか?」

そう聞くヘリに、イ検事があわてて首をふった。

「ソヨンとは一緒に食事していただけだ。今日裁判所に行く用事があって、会ったからついでにね。な?ソヨン」

ソヨンがイ検事の言葉にうなずいて、
ジロジロとヘリの横のイヌを眺めた。

「ヘリの彼?」

誰に聞くともなく言ったソヨンの言葉にイ検事が、

「そうだ」と応えた。

「ふーん…。へり、あなたずいぶんと変わったのね」

体型も男の趣味も。

そう続けて言ったソヨンに、側にいたイ検事の方があわてて、ソヨンの腕をつかんだ。

「ソヨン。デートの邪魔をするのは良くない。行こう。
じゃ、じゃあ、マ検事、また来週出勤日に会おうな」

そう言って、ソヨンの腕をぐいぐい引っ張ってイ検事が歩き出した。

「なにするんですか。痛いですよ。先輩」

そう文句を言いながら、ソヨンはイ検事にひきづられるように歩いて行った。

そして、ちらりと、ヘリとイヌの方を振り返ると、
暗闇の中で、かすかに笑ったのをヘリは見た。


二人の姿が、街角に消えるまで、ヘリは茫然と立ち尽くしていた。

その顔には生気がなく、イヌは、黙って、ヘリのかたわらに立って、
離していた手を再び握りしめた。

イヌの手のぬくもりにようやくヘリは、この世に戻ってきたような顔をした。

そして、

「今夜は、よく亡霊の出る日ね」

そう言って無理やり笑った。

そんなヘリにイヌは微笑み返すと、

「午前0時までに帰れば、ついてこないさ」と事もなげに言った。


マンションに帰ってきた二人。

イヌは、一旦、5階の自室にカバンを置きに行き、シャワーをあびて、着替えてから
ヘリの部屋を訪れた。

ヘリもイヌが来るまでにシャワーをあびて、お茶を用意してイヌの訪問を待っていた。

お茶を飲みながら、たわいもない話をしたり、最近起こった新聞の紙面を騒がせている事件を取り上げて、お互いの見解を述べたり、検証してみたりして時間を過ごしたあと、二人はヘリのベッドの中に一緒に入った。


あれから、

イ検事と、ソヨンという女性に会った後のヘリは妙にはしゃいだ態度で、イヌに接していた。

それは、ベッドに入ってからも同じだった。

「ね?イヌ、私のこと抱きたい?」

いつものヘリなら決して言わない台詞に、イヌは内心目を見張りながら、
口元に薄く笑いを浮かべた。

「君は抱かれたいのか?」

いつものヘリなら、『そんなこと改めていわないで』と拗ねたように応えていた。
だが、今夜のヘリはいつもと違った。

「ええ、抱かれたい」

そう言って、微笑みを浮かべて、ヘリは、イヌの首に両手をまわした。

「…どうした?」

君からそんなことを言うなんて。

「べつに。女にだって、すごくそういう気分になる時があるのよ。いけない?」
…今夜がその日だっただけ。

ヘリの何気ないような、でもどこか誤魔化しているようなもの言いに、
イヌは、ヘリが何か隠していることに気づいていた。ヘリが、頬や首スジをぽりぽりとかく時は、気恥かしい思いをしている時か、何かごまかしている時だからだ。

それをイヌに知られまいとするように、こんな態度をとっているということも。

…それでも…。

そんな君の態度を逆手にとってもそのまま受け取っても、僕には何のデメリットもない。

「いけないと、僕が言うと思っているのか?…覚悟しておけよ。ヘリ」

僕を誘ったこと、後で「もう無理」とか、泣きごとをいうなよ。

ニヤリと笑って、イヌは派手に音をたてて、ヘリの額に口づけした。

そんなイヌのキスをくすぐったそうに受け入れたヘリは、
満足そうに目を閉じて、イヌの次の愛撫を待った…。


時がたって、

ヘリのベッドの乱れたシーツの上で、
激しく体を重ねたあとの荒い息を整えながら、
ヘリとイヌが体を寄せ合っていた。

換気でテラスの窓を開けていたが、部屋の中は、初夏の気温と二人の熱で
むっとした暑さになっていた。

「シャワーをあびるか?」

ヘリの、
汗で頬にくっついた髪の毛を手で撫であげながら、
イヌが言った。

「…私は後にするわ。イヌが先にあびてきて」

ぐったりとシーツに半分顔を埋めてうつぶせになっていたヘリが、
トロンとした目つきでイヌを見つめて言った。

そんなヘリの頬にキスを落としたイヌは、
「わかった」と言って、ベッドから降りてバスルームの方に入って行った。

シャワーをあびたイヌが冷蔵庫から出したペッドボトルの水を飲みながら、
ベッドに戻ってくると、ヘリがベッドに横たわったまま目を閉じていた。

「ヘリ?眠ってしまったのか?」

そう顔を近づけて囁くイヌの言葉にも反応は無かった。

イヌは、目を閉じたヘリの横顔をそっと手でなぞると、
こめかみに唇を優しく押しつけて離した。

そして、ベッド脇のスタンドランプの明かりを消すと、ヘリの横に身を横たえて、目を閉じた。


・・・・・しばらくして、

イヌの静かな寝息が聞こえてくると、

かたわらにいたヘリがゆっくりと目を開けた。

ヘリは、暗闇の中ですぐ目の前にあるイヌの寝顔をじっと見つめた後、
そっとイヌを起こさないように静かにベッドから出ていった。

そして、ベッドの下に脱ぎ捨ててあった自分の衣服を身につけると、
月明かりでほのかに照らされたテラスに歩いて行った。

そして、テラスのベンチに座ったヘリは、膝を抱えて、夜空を見上げた。

体は、とても気だるく重かった。
なのに、意識がはっきりして、目を閉じても眠りに入ることが出来なかった。

いつも、イヌに抱かれた後は、シャワーを浴びるのも億劫になるほど疲労して、
そのまま眠ってしまう事が多々あったヘリだった。
今夜も、そうなるはずだった。いや、それを望んでいた。

イヌの熱い腕の中で、前後不覚になって、何も考えられなくなるくらい、
快楽に溺れていたはずなのに…。

終わってしまった後は、その余韻を体だけに残して、
頭の中に潜んでいた薄暗い霧が、もっと深くなったように感じた。

数時間前に偶然会った、ドングンと、ソヨンを思い出しながら、

ヘリは、

夜空に浮かぶ半分欠けてしまったどこか寂しげな月の形を、
たとえようもない漠然とした不安な気持ちを持て余したまま、長い間ずっと眺めていた。


(過去の亡霊3終わり4につづく)


登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

チン・ドングン(ヘリの大学時代の先輩・ドラマ6話登場)
コ・ソヨン(ヘリの大学時代の友人 判事・ドラマ5,6話登場)
イ検事(ヘリの検察庁の先輩検事)


拍手、拍手コメントありがとうございます♪
小説の続きをとても楽しみにしている、というコメントを沢山頂き、
とても嬉しくて有難いと思っています。
1日2話更新のご要望も頂いたのですが、もし、小説のストックが
多ければ、「初めての夜」の時のように時々更新させて頂きます。
ただ、長編の小説は一度書き上げてから、構成したり、アップする前にも
加筆修正する場合があるので、申し訳ないのですが、なるべく1話ずつになるかと思います。

夏の旅行中は、携帯更新だったので、「恋のかたち」などは、
自転車操業的な執筆で書き上げたものを1話ずつすぐに更新という
今考えると恐ろしい書き方をしていたのですが、
小説を書いて発表するのは初心者なので、
少しでも楽しんで読んで頂ける小説を書けるよう
精進しながらのブログ更新、どうかご了承ください。

漫画を描いている時間があるなら小説を…という
声も出そうですが、漫画と小説では私の中の年季が違うので、
かかる手間と労力が別のようです。

楽しみにして下さっている方々の声を励みに
ここまで小説を書いてくることができました。
本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

いいよ~。という方も、小説の続きが楽しみという方も
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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「過去の亡霊」2話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。

ドラマを知らない方に、小説の最後に人物紹介があります。



過去の亡霊(2話)



金曜の夜。

仕事を早めに退出出来たヘリは、マンションの自室にすぐ戻ってきていた。
キム検事に飲みに誘われたが、先約があるから、と断った。

「そうですよね~。金曜だから、彼氏さんとデートですよね」

そう言うキム検事にヘリは微笑してあいまいにうなずいていた。

…お腹すいた…。

その時、部屋のベッドの上で転がるヘリの傍らにあった携帯電話に着信があった。

…イヌだわ。

携帯電話をもちあげて耳にあてた。携帯電話が手の中でやけに重く感じた。

「イヌ?」

「ヘリ。」電話の向こうでイヌの声がした。

「今マンションの部屋か?」

「ええ、そうだけど」

「じゃあ、今から外に出てこないか?」

一緒に食事をしよう。

そう言うイヌの言葉に、ヘリは、とっさに返す言葉を失った。

「ヘリ?」
電波が届かなくなったのか?と電話の向こうでつぶやくイヌの声が聞こえた。

「えと…、私もう食事しちゃったのよ。だから、夕飯はいらないのだけど」

あたふたとヘリは、慌てて応えた。

「そうなのか?」

どこか残念そうなイヌの声の響きに、ヘリは、とっさに、

「でも、あなたの食事に私は飲み物だけでつきあってもいいわ。
私も外の空気を吸いたいし…今どこにいるの?」

と言ってしまった。

「今は事務所の前にいる。じゃあ、マンションから歩いていける、
第3通りの公園入り口前で待ち合わせするのはどうだ?30分後に」

「分かったわ、じゃあ後で」

そう応えて、ヘリは携帯電話を切って、外出するための準備を始めた。


30分後、ヘリが待ち合わせの場所に行くと、イヌが公園前の街路灯の下のベンチに腰掛けて、本を読んでいた。

「イヌ、おまたせ」

そう言って、ヘリがイヌに近づいた。

「きたか」ヘリの声に顔をあげて、読んでいた本を閉じるとイヌは、立ち上がった。

「悪かったな。もう食事を済ませていたのに、わざわざ出てきてもらって」

「ううん」

ヘリは微笑して首を振った。

…あのまま自分の部屋にいても、憂鬱になっていたし、
イヌの部屋で食事をしたら、きっと誤魔化しがきかなくなるから…。

「イヌは、何が食べたいの?」

「僕は、今夜はあっさりした物がいいな。ヘリ、君は本当に飲み物だけでいいのか?」

「ええ」ヘリがうなずいた。

「なら、このすぐ先のカフェに行こう。そこの有機野菜がたくさん入った塩味スープのあっさりした麺が美味しい、とクライアントから聞いたことがある。それに、野菜スープや果物ジュースの種類が豊富で女性にも好まれる店だそうだ」

有機野菜のたくさん入った塩味スープのあっさりした麺…。

聞いているだけで、口の中によだれが溢れてきて、ヘリはこくりと喉を鳴らした。

「いいわね!いきましょ」

振り切るように無理やり明るい声をだすと、
ヘリは、イヌの腕に自分の腕をからめて歩きだした。

店に入ると、まだ混みあった時間ではなかったらしく、すいていて、
ヘリとイヌは、公園の緑の見えるテラス席に通された。

「ふーん…はじめて入ったけど、良さそうな店ね」

席についたヘリは、テラスから店内と、外の風景を眺めながら言った。

「ヘリ、メニューだ」

イヌが、店員が置いていったメニューをヘリに手渡した。

「……」

メニューに目を通したヘリは、写真つきの料理名の羅列に、眩暈を感じてきた。

…どれもすごく美味しそうだわ。

「夕飯に何を食べたんだ?もしまた野菜だけなら、まだ入るだろう?何か食べないか?」

僕が御馳走するから。

そう言うイヌの言葉が、ヘリには地獄の底から響いてくる悪魔の誘惑のように感じられた。

「いいの。ほんとにお腹いっぱいだから。えーっと…この有機野菜100パーセントジュースを頂こうかしら」

「アルコールもあるみたいだぞ」

そうヘリの方に顔を近づけてメニューを覗き込むイヌの鼻先で
ヘリはパタンとメニューを閉じた。

「今日は飲みたい気分じゃないの。…私は決まったから、貴方の方を早く決めて」

先にメニュー表を見せてもらいながら、ヘリは、つっけんどんにイヌに言った。

イヌは、そんなヘリの態度にちょっと驚いた顔をして、ヘリからメニューをうけとると、
ざっと眺めてから、近くにいた店員に声をかけた。

「この、有機野菜の塩麺を1つ。食後にコーヒーをつけて。あと、彼女に有機野菜100パーセントジュースを」

「かしこまりました」

オーダーをとって去っていく店員の後ろ姿をどこか恨めしげにヘリは見つめた。

「どうした?仕事で何かあったか?」

そんなヘリにイヌがテーブルの上で手を組んで聞いた。

「どうして?」

「何か、イライラしているようだから」

「…そう?」

空腹のあまり、無意識にいらだっていることをイヌに悟られてしまったらしい。

「それとも、体調でも悪い?」

「え?」

イヌの意外な言葉にヘリが目をパチクリさせた。

「いや…体調が悪い時って、やけに感情的になったり、我儘になったりするだろう?」

「…それは嫌みかしら?」

感情的で我儘、というのは、ヘリのいつもとそう変わらない。

イヌが苦笑した。「一般論だよ」

やはり、どこかおかしいヘリの態度に、イヌは、昼間裁判所で会ったユン検事の言葉を思い出していた。

「…ほんとにどこか体で変なところはないのか?」

「何もないわ。いたって、健康よ。どうしたの?イヌ?何か変よ」

…私を病人扱いしたいのかしら?

ヘリが不思議そうに首をかしげた。

そんなヘリの様子にイヌは、心の中でほっと息をついた。
…別段変ったところはなさそうだな。

「最近気温があがって、暑くなってきただろう。体調も崩しやすい時期だしな。君は大丈夫かと思って」

「平気よ。暑さバテでへばるほどやわじゃないわ。体も鍛えているし。
…もしかして私の体心配してくれてるの?」

イヌが無言で微かにうなずくのを見て、ヘリは、嬉しくなって思わず口元をほころばせた。

「ありがと。イヌ。でも、平気よ。ほら、この通り。私はすっごく元気よ」

ヘリは、腕をあげて力こぶをつくってみせた。

その細い腕のちからこぶに、イヌがフッと微笑んだ。

…ユン検事の取り越し苦労だったのかもしれない。
彼も、最愛の妻を病気で亡くすという辛い過去を背負っていたからな。

…ヘリは、彼女はこの僕が守る。

そう心の中で思いながら、イヌは、ヘリの笑顔を見つめていた。



二人の注文したものが同時にテーブルに並ぶと、
ヘリは、自分の野菜ジュースのストローを口にくわえながら、必死で息をころしていた。

目の前で、イヌの食べている麺のスープの良い香りが鼻腔をくすぐり、
ヘリの空腹感を増大させていた。

そんなヘリの視線に気づいたイヌが、麺をすくった箸をヘリの方に差し出した。

「食べるか?」

ヘリが、勢いよく首を振った。

「いいの。イヌが全部食べて。私、本当にいらないから」

「そう言わずに一口食べてみたら?美味しいし、僕の口にはあってる」

君もたべてみろよ。

そう言うイヌから目を泳がせて、ヘリは店内のトイレのマークに目を止めた。

「…わたし、ちょっと化粧室に行ってくるわね」

そう言って、イヌの麺の方を見ずに、ヘリは立ち上がってトイレの方に歩いて行った。

…あんなの一口食べたら、全部食べたくなっちゃうに決まっているわ。
そしたら、イヌはきっと私にどんぶりごと差し出してくれる…。そんなこと出来るはずないわ。


ヘリは、イヌに何と思われようとも、イヌが麺を食べ終わる頃までトイレに閉じこもっていようと決意した。

しかし、トイレに入ってしばらく座っていたヘリだったが、店内に1つしかない女性トイレのドアが外から叩かれると、仕方なく、手を洗って出ることにした。

トイレから出て、少し歩いたヘリは、座っていて急に立ったせいか、眩暈を感じて、足元をふらつかせた。

「…!」

「あぶないっ」

そう言って、近くにいた客の一人にヘリは支えられた。


ヘリの腕を手で掴み、支える人物の顔を
ヘリはぼんやりした目で見上げた。

「だいじょうぶ?」

若い男性の声。

「すみません。ありがとうございます」

そう言って、モヤのかかったような頭を振って、
ヘリは男性をよく見ようと顔を覗き込んで、

…目を見開いた。


「チン・ドングンせんぱい…?」

え?とヘリを支えていた男性が驚いた顔をしてヘリを見つめた。

「僕のこと知っているの?」

その言葉に、ヘリはハッとなって、男性の手から腕をはずすと、
バタバタと衣服を正して、立ち上がった。

「い、いえ」

そう慌てて言ったヘリは、男性に顔を見られないように手で隠すと、
ペコリとおじぎしてその場から早く立ち去ろうとした。

目を丸くしてそんなヘリを見つめていた男性は、
「まさか…」とつぶやいた。


「もしかして…マ・ヘリさん?」

ビクリっとヘリの肩が震えた。

「君、マ・ヘリさんなんだね。大学の時後輩だった」

ヘリは、おそるおそる、男性の方を振り返った。
まるで、背後に亡霊でもいるかのように恐怖で見開かれた目で。

「…やっぱり。そうだ。マ・ヘリさんだったのか」

男性はホッとしたような、まだ心底驚いて信じられないような顔で、ヘリを見つめていた。

「…おひさしぶりです」

そう小さな声で、言いながら、ヘリは頭を下げた。

ヘリを支えた男性は、ヘリの大学の法学部の時の先輩の
チン・ドングンだった。

ヘリが一時期とても憧れていた男性であり、
手痛い失恋で、過去に封印した辛い想い出の中の人でもあった。

「びっくりしたよ。その…君、ずいぶんと変わっていたから、最初分からなかった」

「……そうですか」

ドングンの言葉にヘリは、曖昧に笑い顔をつくった。

ドングンの記憶の中のヘリは、とても体格の良い女性だったからだ。

「君が法学部をやめてから、じつはずっと気になっていたんだよ。今は何をしているの?」

ずっと気になっていた?

「…今は中部地検で検事をしています」

ドングンの言葉にヘリがドギマギしながら応えた。

「へえ、君検事になったのか?じゃあ、別の学部に行っても司法試験は受けたんだね?すごいな。あのころの君も勉学家だったが、ずいぶん努力したんじゃないのかい?」

ドングンが心底感心したようにヘリを尊敬のまなざしで見つめるのを、
ヘリは、落ちつかない気持ちになって、目をそらした。

「…ドングン先輩は今何を?」

「僕は、今会社員だよ。結局司法試験にも2回失敗してね。あ、これ名刺。
せっかく会えたんだ。受け取って欲しい」

そう言って、ポケットから名刺入れを取りだしたドングンはヘリに名刺を1枚差し出した。
ヘリは、うやうやしくその名刺を受け取って、目を通した。

「そこに僕の携帯電話とメールアドレスが書いてある。良かったら連絡してほしい」

「え?」

…連絡してくれ?

ヘリの戸惑った表情にドングンは苦笑して、頭をかいた。

「いや、君とはちゃんと話もせずに別れてしまったから。もう一度会いたかったんだ」

…もう一度会いたかった?

ドングンの言葉が一言、一言、ヘリの中に降ってきて、
ヘリの思考を混乱させていた。

「ドングン先輩、私…」

そうヘリが言いかけた時、

「ヘリ」

すぐ背後に人が立つ気配がした。

振り返ったヘリは、ヘリの後ろで無表情にドングンを見つめるイヌの姿を認めた。
テラスから、こちらの方を見て、なかなか戻ってこないヘリを迎えにきたのだろう。


「…知り合いか?ヘリ」



(過去の亡霊2話終わり3につづく)


登場人物


マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

キム検事(ヘリの後輩検事)※オリジナルキャラ

チン・ドングン(ヘリの大学時代の先輩・ドラマ6話で登場)


先にお断りしておきますが、今回の話は、ちょっとシリアス傾向です。
…といっても、ヘリとイヌをどうこうするつもりはないのですが、
でも、どうこうしないと話にならないのですが(苦笑)

ドラマを見ていて自分の中で未消化な部分を解決したかったので、
実は、この話がとても書きたかった話の1つで、
プロットが他のものより先に完成していました。

でも、特にヘリが試練な話なので、
ヘリを応援する感じで読んで頂けるといいな、と思ってます。


拍手、拍手コメント、コメントありがとうございます!
毎日来て下さる方も、初めての方もありがとうございます。

コメントに触発されて、イヌが、ヘリを「いつから好きだったか?」
の小説一気に書き上げちゃったので(笑)このシリーズが終わったら
アップさせて頂きます♪


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「過去の亡霊」1話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
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みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
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過去の亡霊(1話)



「う……ん」

その夜、ヘリは、夢にうなされていた。

夢の中で、ヘリは、自分の体を見降ろして、途方にくれていた。

ヘリの体は、かつてのヘリ、大学の法学部に入ったばかりの頃のように
たっぷりと贅肉がついて、ふくよかになっていた。

『ヘリ』

そんなヘリの後ろで呼ぶ声がする。

『イヌ?』

振り返ると、旅行バッグを手にしたイヌが立っていた。
その顔は、嫌そうにゆがめられ、嘲笑さえ浮かんでいる。

『君には愛想がつきたよ。へり』

『イヌ…』

『だから、僕はアメリカに帰ることにするよ』

『イヌ!?』

あわてて、イヌの方に駆け寄ろうとするヘリだったが、
体がとても重くて動かない。

『~~~~っ』

なんとか足を踏み出そうとして、ヘリは、イヌの後ろにたたずむ人物に気づいた。

『…ジェニーさん?』

イヌの側にジェニーがいた。
ジェニーも旅行バッグを手に持っていた。

『イヌの側にはずっと私がついているから。安心して、ヘリさん』

そして、スッとイヌの腕にジェニーが腕をからめた。

『そんな…ジェニーさん!』

『さよなら。ヘリ。もう会う事もないもないだろう』

そう言って、イヌは、ジェニーと腕を組んだままヘリに背を向けて歩き出した。

『イヌ!!…いかないで。いや、やめてよ。戻ってきて、イヌ!!』

夢の中のヘリが必死で叫び続けた。

そんなヘリの言葉に遠ざかるイヌは振り返りもせずに歩いて行った。

少し歩いて、ジェニーがヘリの方を振り返った。

その顔を見て、ヘリは、言葉を失った。

イヌと腕を組んで歩いているのが、ジェニーではなく、
大学時代の友人ソヨンになっていた。


『ソヨン!?』

ソヨンはヘリを見ると、気の毒そうにこう言った。

『彼があなたのことを好きになるって本当に思ってたわけ?』


ハッとして。

現実に、ヘリが目を覚ました。


「い…や…」

夢の中の意識をひきづったヘリは、目をあけてからも、
そう呟いた。

額に汗をびっしょりとかいていた。

ヘリは、目覚めの悪い夢に、頭を押さえて、ゆっくりと体を起こした。

…嫌な夢。

自分がかつてのような体型になっていて、
そして、イヌがそれに愛想をつかせて去っていく夢。

ヘリは、洗面所に歩いて行くと、鏡の前でまじまじと自分の今の体を眺めた。

…今の体の私だわ…。

ホッとして、顔を洗うヘリ。

…どうしてあんな夢を見たのかしら?あんな、嫌な夢…。

そこまで考えてヘリはハッとして、もう一度鏡を見た。

そして、あわてて洗面所に置かれた体重計の上に足をのせた。


まさか、まさか――‐…

「!!」

ヘリは、体重計の上で固まった。

…増えてる!!1.5キロも!

ヘリは、ショックのあまり茫然と体重計の目盛りを見つめた。

…どうして――!?

混乱した頭の中で、ヘリは最近の食生活を思い出していた。

平日の昼食は、検察庁の同じ部署のメンバーと一緒に外食している。
休前日は、イヌと一緒に外食して、休日は、イヌの手料理をたべていた。
週末は、ほとんどイヌと一緒に食事しつつ、必ずワインやビール、爆弾酒などお酒も飲んでいた。

そういえば、イヌと再会するまでは、
平日の昼の外食でカロリーをとっているからと、休日は節制するようにしていた。

今でも揚げ物や肉などを摂取するのを控えていたヘリだったが、
イヌの美味しい手料理につい、お酒の方も食事の量も進んでしまうヘリだった。

あれ、だわ。原因は…。

ヘリは、ワナワナと震えながら、体重計から降りた。

イヌとの交際は順調で、ヘリはとても楽しく浮かれていた。
気がゆるんでいたのだろう。

このままでは、なし崩しに、体重が増え続け、
ヘリの体型が昔のように戻ってしまうかもしれない。

ヘリは、写真でしか知らない、かつて、若かったころのスリムで美人だった母親エジャの姿を思い出していた。

…私も今のママのようになってしまうかもしれない。

ヘリはエジャが大好きだったが、ふくよかになったエジャをサンテが見向きもしなかった時期があることを知っていた。今こそ、仲良く一緒にパン屋を営んでいるけど…。

夢の中のイヌも、あの頃のサンテのような眼差しで自分を見つめていた。

嫌よ。そんなの絶対に嫌。

ヘリは、唇をかみしめた。

そして、決意した。

絶対に体重とこの体型をキープするんだから。

その日から、ヘリの、厳しい節制が始まった。


「あれ?マ検事、今日は昼食一緒に行かないんですか?」

検察庁の昼休み。

同じ刑事5部の後輩のキム検事が、ヘリの部屋をたずねて不思議そうに言った。

「…ええ、今日はお弁当を持ってきているの。だから私を置いて行ってきてね」

ヘリはあいまいに微笑してキム検事に言った。

「お弁当ですか?もしかして、マ検事のお手製?」

「ええ、まあ」

ヘリは、デスクの上のお弁当包みに目をやった。

中味は、切ったフルーツだけだった。

「そうですか。たまにはいいですよね。外食ばかりじゃ飽きてしまいますもの。
じゃあ、マ検事、私たちは昼食に行ってきますね」

そう言って、キム検事が部屋を出ていくのを、
ヘリは力なく手を振って見送った。

朝も生野菜サラダだけ食べていたヘリだったが、
その量も少し減らしていた。

さらに夜は、水だけ飲んですぐベッドに入った。
起きていると空腹に耐えられなさそうだったからだ。

それでも、ヘリは、グウグウなるお腹を手でおさえて、
ほとんど眠れずにいた。

その後、検察庁でも、ずっと昼食の誘いを断って、生野菜の弁当を持参で出勤していたヘリだった。

そんなヘリを刑事5部の面々は、不思議そうに見ていた。

「…マ検事は一体どうしたんだ?」

ある日、部長がいぶかしげに言った。

「最近、われわれと一緒に昼食を食べないが」

「また、ダイエットをはじめたらしいですよ」チェ検事がのんびりと応えた。

「ダイエットだって?今のあいつのどこにそぎ落とす肉があるっていうんだ?」

「さあ、見えないところじゃないですか?」

デリカシーのないイ検事の発言に顔をしかめながらキム検事が首をふった。

「男の先輩方には分からないんですよ。
女性は好きな男性のためには、いつも綺麗でいたいって努力しているものなんですから」

「好きな男のために?ってことは、何だ?マ検事の彼氏が、もっと痩せろとでも言ったのか?」

「そんなことは分かりませんけど」キム検事が首をすくめた。

「わからんな。私から見ればマ検事は細すぎるほどだと思うが、女性の好みは人それぞれだからな。
私なんかはもう少しふくよかな方がタイプだが」

「部長にはもう女性を選り好みしている余裕はないんじゃないですか?」

いまだ独身のナ部長につっこむチェ検事を、ナ部長が、じろりとにらんだ。

「…チェ検事、単身赴任でどこか遠くにとばされたいか?」

そんな検事達のやり取りに、ユン検事は溜息をついて、ヘリの部屋の方に目をやっていた。


その日の午後、

裁判所に行ったユン検事は、
裁判所から出てきたイヌと偶然鉢合わせになった。

「こんにちは、ユン検事」

「ソ弁護士…待ってくれ」

挨拶をして、通り過ぎようとするイヌをユン検事が呼びとめた。

「なにか?」

「今少し立ち話する時間があるか?」

「少しなら」

…ユン検事がこんなところで、声をかけるなんて珍しいな。
イヌが不思議そうにユン検事を見た。


「いや、実は、マ検事のことなんだが…」

「ヘ…マ検事が何か?」

明らかに動揺したイヌにユン検事はためらったように続けた。

「最近、何か変わった点に気づかなかったか?」

「…と言いますと?」

…きづいていないのか?

ユン検事はイヌをまじまじと見つめた。

「いや、ただ…どこか体調でも崩しているんじゃないか、と思ってな」

「ヘリがですか?」

とうとう名前呼びで、イヌが聞いた。

「どうしてそう思われたんです?検察庁で彼女に何かあったんですか?」

緊迫したような響きを含んだイヌの声にユン検事は思わず首を振った。

「元気だ。一見そう見えるんだが…。食欲が落ちているようだ」

「え?」

「最近、ずっと我々と一緒に食事しない。それは以前にもあったことだから、特に気にすることでもないのだが、どこか顔色も良くないように見える」

もしかすると、1日ほとんど食べ物を口にしていなんじゃないだろうか?

「ダイエットしているとかならいいんだ。だが、もし、病気で食欲が落ちているなら…」

そこまで言って、自分を黙ってジッと見つめるイヌの視線に気づいてユン検事は苦笑した。

「すまない。余計なことを言った。ただ…、私の亡くなった前の妻のことを思い出してな。彼女は、ガンだったのだが、やはり病気が発覚する前食欲をなくしていて…私はその頃仕事に没頭するあまり、気づいてやれなかったから…」

あの時、彼女の体調のささいな変化も見逃さなかったら、
今でも、まだ彼女は自分の傍らで生きて笑っていたかもしれない…。

ヘリと顔だけは瓜二つだった前の妻。

今、チン・ジョンソンという婚約者がいる身で、それでも、妻と顔のそっくりなマ検事の様子がおかしいことに、つい亡き妻を思い出してしまった。

そんなユン検事にイヌはそっと目を伏せて言った。

「マ検事のこと、お気づかい頂きありがとうございます。ユン検事」

「ソ弁護士」

「彼女のことは僕がこれからも側で守っていくつもりなので、
どうかお気になさらないで下さい」

丁寧な言い方だったが、イヌの言葉に

『ヘリのことは自分が見ているから貴方はほおっておいてくれ』

という意図を感じて、ユン検事は、困ったように苦笑した。

…やはり余計なことを言った。

「仕事中、忙しいのによびとめて悪かった、ソ弁護士。
また仕事でかかわる時はよろしく頼む」

そう言って、ユン検事は、イヌに別れをつげて裁判所の中に入って行った。

その姿をちらりと目でおいつつ、

裁判所の出口で、イヌはフーっと深い溜息をついて空を見上げた。

空は、どんよりと曇り、雲行きが怪しく、
やがて雨が降り出しそうに見えていた。


(過去の亡霊1話終わり2話につづく)


この二次小説の登場人物


マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

ナ部長 (検察庁のヘリの上司)
ユン検事 (ヘリの先輩検事、首席検事)
チェ検事 (ヘリの先輩検事)
 イ検事 (ヘリの先輩検事)
キム検事 (ヘリの後輩検事)※ドラマには登場しないオリジナルキャラ

ソヨン (ヘリの大学時代の友人・判事)



おまたせしました。
「検事プリンセス」の二次小説新作スタートです。
この話は、時期的には7月頃の話です。

拍手、コメントありがとうございます♪
コメントで、「いつ頃からイヌがヘリを好きだったか?」という
話があったのですが、私の勝手な想像では…。
いつか二次小説でイヌに語ってもらうことにします(笑)

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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次創作。

みつばの4コマ漫画

恵理(ヘリ)ちゃんと仁優(イヌ)くんシリーズ8です。


他の4コマ漫画作品は、検事プリンセス漫画INDEXからどうぞ♪


今回も前回と同じドラマ「12話」から。



タイトル 逃げられない


逃げられない


前回の漫画で描いた12話のヘリの「よびだし」(笑)の時も、
その後の、「夕ご飯つきあって」にも。

結局、応じているイヌ。


「やめてくれ」と言いながらも、
怒ったヘリには、…しょうがない。とつきあうし、
元気のないヘリには…ほおっておけない。とつきあうし。

側にいるかぎり、イヌはヘリから逃げられないんですよ♪

それで16話で、アメリカまで行っちゃって
遠く離れたつもりだったけど、たった1年で戻ってくるし(笑)
ほんとによく1年もったな~と…。


本日2回目更新です。

二次小説の方を楽しみにしている方が多そうなので、
4コマ漫画はサクサクと♪

次回から二次小説の新作シリーズ更新なので、
もう少し待っていてくださいね。

拍手、拍手コメントいつもありがとうございます。
小説褒めて頂いて嬉しいです。
私は褒められると、伸びるタイプかも?(笑)


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次創作。

みつばの4コマ漫画

恵理(ヘリ)ちゃんと仁優(イヌ)くんシリーズ7です。


他の4コマ漫画作品は、検事プリンセス漫画INDEXからどうぞ♪


今回は、ドラマの「12話」の、ヘリのイヌ呼び出し


「体育館裏まで…じゃなくて、マンション公園裏まで顔かしな」(笑)シーンから。


この二次創作は、完全コメディやギャグなので、
ドラマの雰囲気やみつばの二次小説のイメージが崩れると
思われる方は、スルーでお願いします。

4コマ漫画の「検事プリンセス」も見てもいいよ~の方はどうぞ。



タイトル イヌの事情



イヌの事情



…なんかイヌ、くれよん〇ちゃんみたいになってる…。
背景描き忘れた…。
コマ割り前回と一緒…。
 …ぶつぶつ(苦笑)


11話のラストから12話で、消えたイヌ。
戻ってきたけど、一体どこに行ってたの?

戻ってきた時、髪型かわってたんで、
4コマ漫画のヘリみたいに私も

「ああ~。髪切りに行ってたんだ~」って思いました(笑)

それにしても1~2週間?くらい?いなかったぽいので、
やっぱり、ヘリから逃げ回ってたの?って思ったのですが、

DVDで見たら、イヌがジェニーに
「君のお母さんが君に会いたがっていた」って言ってたので、
アメリカに行ってたらしいですよ。

なので、

「ああ~。アメリカの行きつけの美容院に髪切りに行ってたんだ~」(爆)


それにしても、ヘリって勘違いと思いこみ激しいです。

でも、その中でピンポイントで鋭い事を言うので、
イヌもドキリっなんですよね。

「私のこと嫌いになれるはずない」とか。

あったり~♪(笑)


拍手、拍手コメント、コメントありがとうございます。
いつも書いて下さる方、初めての方も全部有難く全部読んでます。

「検事プリンセス」二次小説だけなくて、二次創作漫画も更新してますので、
良かったら、こちらもよんでいってください。

「検事プリンセス」以外の私の好きなジャンルの作品に関しては、
時々、二次小説でわき役で登場させる予定です。
早い話で、次回作にさっそく出てくるので、
どこで誰がでてくるのかチェックしてみてください♪
いいのかな?(笑)


二次小説の方が好きだけど、漫画も読んでもいいよ~。
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このブログの「検事プリンセス」の二次小説について。


ブログをたちあげて2カ月半くらいになりました。
短いようで、長いように感じてます。

ここまで毎日更新出来たり、小説を書きあげたり出来たのも
ブログを読んで下さった方々の「楽しかったよ」とか「楽しみにしている」
という嬉しい反応を頂けたからです。

本当にありがとうございます。

当初、「検事プリンセス」だけでなく、他のドラマや小説などの二次創作等も書くつもりだったのですが、
気づけば「検事プリンセス」1色のブログに。

それでも、特に旅行中とかに、他の二次小説や感想も更新するかな?とも考えていたのですが、
あまりにも「検事プリンセス」とジャンルや雰囲気が異なるので、
それを投入して、ブログが『闇鍋』化するのが怖くてやめました(笑)

なので、当分、「検事プリンセス」関連記事のみで更新予定です。

検事プリンセスの二次小説の時間の流れは、
「はじめての夜」(初めての夜後日談)の後に、

一番最初にみつばが書いた「検事プリンセス」の二次小説「カップケーキ」になります。

そして、次回作の話につづいて、それが終わったら、「海へいこう」に続く感じです。
「海へいこう」の後くらいに「彼女にしてほしいこと」になります(たぶん(笑))

本当はリアルの時間と重ねて小説を進めていきたかったのですが、
おそらくずれます。。。次回作はまだ初夏の話ですし。

あと、「検事プリンセス」といえば、サスペンスとアクション。
その要素もとりいれた二次小説も年内中(?)には書き上げたいな~と。
イヌだけでなく、ヘリにもアクションさせてみたい♪

ドラマを見ていて、未解決だったり、その後の展開が気になる部分が
いろいろあったので、その辺も自分なりに続きを書きたいです。

今は「検事プリンセス」の話が次から次にいっぱい浮かんできて、楽しいけど、苦しいくらいになっています。
ただそれを作品として書き上げる速度が速いかというと、それは別(笑)

まだまだ、みつばの「検事プリンセス」熱は冷めないので、
今までの小説、ついでに4コマ漫画や感想も気にいって頂けたら、
また、是非読みにきてください♪


初めての夜10話」のことでちょっと補足したいところ。

ヘリがイヌに借りた服なんですけど、スポーツウエアって言いかえれば
ジャージなんですよね。。。

普通のズボンだったら、イヌのはヘリに大きいからですが、(ドラマの4話参照)
本当はTシャツとか、普通にドラマ4話で着てたみたいなシャツの方が映像として
思い浮かべた時にいい感じなんだけど…。

私が小説でHシーンかくにも、イヌの心情を考えた上でも
すぐに脱がせやすいのが一番かと、こんな風に(笑)

で、ちょっとイラストで、「恵理ちゃんと仁優くん」のヘリで描いてみたんですが…。


↓これ



検事P初H服


…やっぱりジャージ…色気が足りません(汗)
いえ、絵に問題があるということも。。。
小説じゃなく、漫画だったら、「せめてもっとかっこいいジャージ描いてください」って
ボツりそうなイラストです(苦笑)

なので、どうか「初めての夜」の小説を読んでいる時は、
読んだ方の頭の中でドラマのイヌのかっこいいスポーツウエアを思い浮かべて読んで下さいね♪

イメージは白な感じで♪

あと、「初めての夜後日談」の後日談の話ですが、
事情っていうのは、ちょっと(?)危険領域(笑)の話なので、加筆修正したくて、
更新を後回しにするってだけです。

更新は、なるべく1日1回(たまに2回)ペースで続けます♪小説だけでなく漫画も含めてですが(笑)

それでは、今後とも「みつばのたまて箱」よろしくお願いします。

今までのお礼と、これからのご挨拶まで。


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説

「初めての夜後日談」です。

この話は、「王子様の朝と夜」のつづきになります。


二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。



初めての夜後日談



月曜の朝。

ヘリは、登庁してすぐに、金曜の夜、タクシーで送ってくれた3人の同期の男性検事達に、
泥酔して迷惑をかけたことの謝罪と、送ってくれたお礼を言いに行った。

「いいよ。全然気にしてないから」と

3人は、しかし、明らかにひきづっているように苦笑いして、
ヘリの謝罪を受け入れた。

そして、

3人のうちの一人の

「今週の金曜にでも、同期でカラオケに行かないか?」という思い切った誘いは、
ヘリに丁寧に断られた。

「ごめんなさい。彼氏と約束があるから行けないわ」

そのヘリの言葉に今度こそ撃沈した男性検事たちだった。



その日の夜。


早く退庁出来たヘリは、ユナとレストランで待ち合わせした。

待ち合わせ場所にやってきたヘリの顔をみて、

あら?

ユナは、何かに気づいたようだった。

「ヘリ、もしかして…ソ弁護士と、何かあった?」

「え?」

ヘリは、びっくりして、ユナの席の前に腰を落とした。

「どうして、そんなことがユナに分かるの?」

「顔にかいてあるわ」

そう言うユナに

…え?どこにかしら?とあせったようにヘリが自分の顔を手で撫で始めた。

そんなヘリにユナがプッと噴き出した。

「冗談よ。ちょっとそんな気がしてカマかけただけ」

「もう、ユナったら」

ヘリが怒ったように頬を膨らませた。

「かわかわないでよ~~~」

「でも、あったんでしょ?もしかして…前言ってたこと?」

ユナの言葉に、ヘリが、ためらいながら、
恥ずかしそうにコクリとうなずいた。

へえ、とうとう…そう言って、

「それで?どうだったの?」

興味しんしんの顔でヘリの顔を覗き込んでユナが聞いた。

そんなユナに「んー…」とヘリは首を傾げた、

「親友のユナにもちょっと言いづらいわね」

そう言うと、ヘリはユナと顔を見合わせて笑った。




対して、こちらはイヌとジェニーの働く法律事務所では…


「それで?ヘリさんとは上手くいっているの?」

いつもマ・ヘリと言っていたジェニーが、「さん」呼びで
ヘリの事を呼んだことにも気をとめずに、イヌはうなずいた。

「当然だ。何の問題もないよ」

そう応えながら、鼻歌でも歌いだしそうに、ほころばせた顔で
イヌは、デスクの書類を浮かれた手つきで整理していた。

…ずいぶんと分かりやすい男になったものね。

そんなイヌを呆れた表情でジェニーが見て苦笑しつつ、
安心したように浅い溜息をついた。



その夜、

マンションのエントランス前で偶然会ったヘリとイヌは、


「こんばんは」
「どうも」と

わざと他人行儀な挨拶をして、一緒にエレベーター待ちをした。

「遅かったわね。残業?」

エレベーターの閉まった扉を見ながらヘリが言った。

「ああ、君は?」

「私はユナと食事してきた帰りよ」

「そう、良かったね」

チンとエレベーターのつく音がした。

「…お茶」

ヘリがつぶやくように言った。

「ん?」

「もし、まだ寝ないなら、うちに来てお茶でもいかが?」

「いいね…もしかして入れてくれるのは『目の覚める』ジャスミン?」

イヌのからかうような声に、ヘリがそっけなく、

「『よく眠れる』カモミールよ」と言った。

イヌが笑った。

「ふーん、お茶の効果で、君のところで寝てしまうかもしれないけど、かまわないのか?」

「ただ『寝る』だけならかまわないけど?」

「なら、伺わせて頂くよ」

プッと噴き出しながら、二人は同時に笑った。

そして、
エレベーターは4階でとまり、その夜、
ほかのマンションの住人が使用するまでその階にとどまっていた。

しかし、

平日の夜に一緒にいることが、
翌日の仕事にひびくことになると、やがて気付いた二人は

平日の夜はなるべくお互いの部屋に泊まらない、という暗黙のルールを作ることになるのだが…。

少なくとも、「初めての夜」から最初の1週間ほどは、

検察庁でも法律事務所でも、真面目に仕事に取り組んではいるが、
目の下にくまをつくって、どこか妙にハイテンションで働くヘリとイヌの姿が、
多数の同僚や先輩たちに目撃されていたらしい…。



(初めての夜後日談)


ほんとにショートショートの後日談。

二人の親友の、反応を書きたかった♪
ユナもジェニーもいい女で、いい人じゃないかって思います。
こんなに「アク」の強い二人の親友ですから(笑)

あと、最初の難関(初めての夜)を乗り切ってしまったら、
もう、最初の方なんて歯止めきかないでしょ?(笑)みたいな。
だって、あんなに近くに住んでたらね♪すぐお互いの家に行けるし。
でも、やっぱり「大人」(???)な二人なので、
ちゃんと、ルールつくって交際出来ますよね、きっと♪

後日談の後日談(というより、続き)もあるのですが、
ちょっと都合で、更新は、しばらく後回しにします(ぺこり)

拍手、拍手コメントありがとうございます!!
拍手コメントを記入して頂ける方も
拍手だけの方もすごく嬉しいです♪

自分のヘリとイヌ、特にイヌのイメージってこれでいいんだろうか?って
時々不安になりますが、自分なりに妄想して書いていこうと思います♪


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