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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「初めての夜」第12話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。


<警告>

このお話には、大人向けの表現や描写が含まれています。
精神的に大人だと思われる方のみお読みください。
 


初めての夜(12話)





「ヘリ」

衣服をすべて脱ぎ去ったイヌがヘリの名を呼んだ。

「いくよ…」

「ん……」

イヌの強い意志と、真剣で切なげな目をとらえて、
ヘリは、覚悟を決めて、微かにうなずいた。

イヌが、上体を倒すと、ヘリを抱き包むようにして、
口づけながら、自身をヘリの体の中にゆっくりと埋め込んで行った。

次の瞬間。


「っ!!!痛っ――!!」

ヘリは、体を引き裂かれるような、あまりの激痛に
思わず鋭い悲鳴をあげた。

「ふっ…っつ――い…痛いっ」

シーツを握りしめていた両手を離して、ヘリはたまらずにイヌの体にしがみついた。

裸身の背中にヘリの指の爪が食い込むのを感じながら、
イヌは、ヘリの体の奥深くまで自らを埋める行為を止めようとはしなかった。

イヌの額から汗が頬をつたって、ヘリの胸に落ちていった。

ヘリの髪の毛も汗ばみ、ジットリと濡れながら、
ヘリの顔とシーツの上で散り散りに乱れていた。

イヌはそんなヘリの髪の毛を片手で撫であげると、
ヘリの体に侵入したまま、動きを止めてヘリを見つめた。

ヘリが、涙と汗でぐしゃぐしゃになった顔をゆがませていた。

爆発的な快感の中で、イヌは、
ヘリの苦しげな顔を見つめることで、
快楽に無我夢中になって溺れようとする自分を律していた。


一年前、ヘリから離れた後ー…

アメリカに渡ったイヌは、夜中に一人、ヘリの事を想って、
妄想の中のヘリを抱いて、自らを慰める事もあった。

しかし、
事が終わり、つかの間の快楽を体感した後に訪れる失望と、
恐ろしいほどの空虚感にイヌは耐えられなくなって、
手で顔を覆った。

幻覚のヘリを抱いても、心は満たされる事は無かった。

得られるのはつかの間の快感だけ。

それすらも幻のように、イヌの心を慰めるものでは無かった。

…抱くどころか、もう会う事すら出来ない…ヘリ…。

胸を痛みで焦がすような苦しみの中で、イヌは静かに涙した。


そんな日々の想いをぼんやり思い出しながら、
イヌは、今腕の中にいる現実のヘリの体の温もりと、感触をしっかりと感じていた。

妄想でも幻覚でもないヘリ。

自分の目が耳が手が唇が舌が、…イヌの体のすべての感覚が、ヘリの体を感じている。

ようやく叶った、ヘリとの体を重ねる行為すら、
自分が切望してやまなかった事の一部分であり、
一過性に過ぎないのだと、イヌは気づいた。

ヘリのすべてを感じる事。

体も、心も、未来も、すべてを。
自分の体と心、すべてで抱きしめたかった。


イヌは、ヘリとつながっている自分の体の中心部の熱さと快感に、
気を抜けば、イってしまいそうになる感覚をグッとこらえて、ヘリを見た。

ヘリの方は、ギュッと唇を結び、
苦しそうに初めての破瓜の痛みに耐えて いるようだった。

イヌは、心の中で自嘲した。

こんなに辛そうなヘリに自分は歓喜すらしてる。
初めてだと言うヘリに気遣う余裕すらないほどに。
ただ、ヘリの初めての男になれた事を心底喜んでいる自分がいる。

ひどい男だな。僕は。

「ヘリ」

イヌが、そっとヘリの頬に手を置いて、囁いた。

「力を抜け」

「…う…う、ん」

ヘリは、顔をこわばらせたまま、微かに頷いた。
返事と気持ちに逆らって、体は無意識に固く力が入っているようだった。

「…やってるん…だけどね…」

泣きそうになりながら、ヘリが噛みしめた唇から声をもらした。

…すごく痛い…


ヘリは初めての痛みに、恥ずかしさよりも、対処が分からない戸惑いに、感情を支配されていた。

…この痛みはいつまで続くの?終わるまで?終わりっていつ?

ヘリの泣きそうな顔を、イヌは、目を細め見た。

「ヘリ…僕を見て」

ヘリが潤んだ目を開けた。

「僕を見るんだ、ヘリ」

イヌの言葉にヘリはイヌの顔に目をこらした。

イヌの慈しむような目が自分を見つめていた。

「…ぐす」

鼻をすすって、顔を歪ませていたヘリは、
イヌの自分を暖かく包みこむような優しい表情に、
次第に体の力が抜けていくような気がした。


「…イヌ…」

なんとか微笑もうとするヘリの頬をイヌの手が優しく、優しく撫でていた。

「大丈夫か?」

本当は、聞くまでもない事をイヌはあえて口にした。

「ええ…平気」

本当は答えなくても、強がりだとバレている事をヘリは口にした。

イヌが、微笑んだ。

「…少し動くけど、いいか?」

ヘリが無言のまま頷いた。

そして、イヌの体にまわしていた手の指先に力をこめた。

ヘリの指先の爪が肌に食い込むのを感じながら、 イヌは、ゆっくりと腰を動かした。

「っ~~……っく」


ヘリがまた目をきつく閉じて、イヌの体にしがみつきながら、
引き結んだ唇から痛みをこらえる声をもらした。

しばらく、

体の中心が無理やりこじ開けられているような強い痛みと、
内側からきつく、ひきつれるような感覚を、ヘリは必死でこらえていたが、

…やがて、

「………っ」


激しい痛みが徐々に弱まってきた。

そして、同時に痛い感覚は麻痺して、
ヘリに別の感覚と感情を感じる余裕が少し出てきていた。


「ぁっ……」


思わず漏らした今までとは違うトーンの声に、ヘリ自身驚いて、
気まずそうに唇を噛みしめた。


イヌはそんなヘリの声を聞き逃さず、
恥ずかしそうに目線を逸らすヘリを見逃さなかった。

獲物を捕らえた猛獣のような目でヘリを見ると、イヌは、口元を歪ませて妖しく笑った。

「…良くなってきた?」

「…聞かないで」
そういうこと…。

ヘリが恥ずかしそうに、恨めしそうにイヌを睨んだ。

「そのまま感じていろ」
イヌが、言った。

「体を僕に預けて、感じていればいい」

ヘリの体の感覚を。
僕の体を。

イヌは、唇をヘリの唇に押し当てて舌で口を開かせると、
口内を貪るような口づけを続けた。

「ん~…んん…っ…」


苦しくなるほどの激しいキスと、徐々に早く強くなっていく、
下腹部の奥に感じるイヌの重く執拗な律動に、ヘリは、
体内に毒を注がれたように、痺れ、動けなくなっていた。

「…もう…だ…め…」

キスの合間、合間にヘリが喘いだ。

「…イヌ…もう…だめ…」


このまま続けたら私…おかしくなりそう。
壊れてしまうかも…。

ヘリの、途切れ途切れの、甘くかすれた声の嘆願にイヌは冷笑して首を振った。

「壊してやるよ。」


君の最後の理性を。


次の瞬間、ヘリを抱くイヌの腕の力が強くなった。


「!…ああっ…イヌ!!」


体を強く打ちつけられ、
一気に加速したイヌの動きに翻弄されて、
ヘリはもう、何も考えられなくなった。

自分が、どんな顔で何を叫んでいるのか、イヌの体のどこに、
どれくらいの力でしがみついているのか全く分からなくなっていた。

ただ、自分の体にイヌの体を受け止める。それだけでせいいっぱいだった。

嵐の中のような状況で、ヘリはうっすら目を開けて見たイヌの顔に、ハッとなった。

快楽の行為に没頭して切羽詰まったようなイヌの表情の中に、
確かに、自分を強く想っている…という感情も見た気がした。

「イヌ…」

ヘリの呼びかけに、イヌがうっすらと笑った。

「ヘリ…」


イヌが、覆いかぶさるようにヘリの体を抱きしめた。

「…愛してる」

耳元で囁かれる声。

愛しているよ。ヘリ。

「ーーーっ」

ヘリはギュッと目を閉じて、イヌを抱きしめ返してイヌの肩口で頷いた。

…イヌ、私も愛している

その瞬間、ヘリの体の奥で何かが弾けて、ヘリの意識をのみこんだ。


「あっああ――っ!」

ヘリが叫んで、
のけ反るように、体を逸らせたのと同時に、
イヌが、ヘリの体を強く押さえつけ、腰を突き上げた。

そして…、

ヘリの体を抱きしめたまま、
イヌはしばらく動かなくなった。

やがて、

深い息を吐くと、

ソッと静かにヘリから体を離した。

ヘリは脱力し、荒い呼吸を落ち着かせようとしながら、
目を閉じて肩で息をしているイヌを茫然と見つめていた。


(初めての夜12話終わり13に続く)


拍手、拍手コメント、コメントありがとうございます。

どうなんでしょうか?
イヌは激しいんのでしょうか?ソフトなんでしょうか?(苦笑)
ヘリが初めてってこともあって、やや遠慮がちにさせている書いているのですが…。
頭の中の妄想は自由なんですけど、初めて実際書いてみたら
ちょっと(加減が)難しいな~と感じました(笑)

話はもう少し続きます♪

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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「初めての夜」第11話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話のその後をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。


<警告>

このお話には、大人向けの表現や描写が含まれています。
精神的に大人だと思われる方のみお読みください。



初めての夜(11話)



体を離すと、イヌは、そっとヘリの手をとって、
ベッドの方に導いた。

「……」

つないだ手にまるで火傷しそうな熱を感じながら、
ヘリは、イヌについていった。

歩きながら、部屋の照明のスイッチを切っていくイヌ。

部屋の明かりはベッドサイドだけになった。

やわらかな光が照らすベッドにヘリの体を優しく横たえると、
イヌは、ヘリのまだ乾ききっていない髪の毛を手ですき、撫ではじめた。

そして、ヘリの前髪をかきあげると、額に、瞼に、頬に、唇に。

やわらかなキスを落としていった。

そのまま、イヌの手が、ヘリの着ていたトレーニングシャツのジッパーを下げた時・・・

「――――っ」

唇を結んで、緊張したように体をこわばられたヘリに気づき、
イヌは、ヘリの横顔にもう一方の手を置いて、
親指の腹で優しく頭のこめかみをさすり撫でた。

「ふっ……」

イヌの手と指と、衣服が脱がされていくのを感じてヘリは目を閉じた。

イヌの手がさらにヘリの下肢に伸びて、
ヘリにはゆるすぎるトレーニングパンツを、足首まで引き下ろした。

「イヌ…」

たまらなくなって、名前を呼ぶ下着姿のヘリの体に目を落とした後、
イヌは、ヘリの背中に片手を差し込んで、覆いかぶさると、体温を伝えるように、
自分の体を押し付けた。

そして、うつむきかげんのヘリの顔を片手でとらえると、
ヘリの首筋に唇をおしつけて、ゆっくりと舌を這わせた。

「…ん……」

そして、

身じろぎするヘリの腰から背中を大きく手で撫でながら、
イヌは舌で、ヘリの耳を舐めあげると、耳たぶを軽く噛んだ。

「ぁっ…ん」

ヘリがたまらなくなって小さく甘い声を漏らした。

顔を伏せながら、イヌは、耳にはっきり届いたヘリの声に
口元をほころばせた。

自分の愛撫を素直に感じているヘリが愛しくてたまらない。

もっと、もっと反応を引き出してやりたい。

イヌは、ヘリの腰を抱いていた片手をスッと前に移動させた。

「!っ」

ビクリっとヘリの体が震えた。

イヌの手が、ヘリのブラジャーの内側に差し込まれ、
ヘリの胸のふくらみにじかに触れていた。

「…やだ…」

ヘリが小さな声で抗議した。

「…聞こえないな」

うそぶきながら口元をゆがませて、
イヌは、そのままヘリの胸の頂きを手の平で、撫でさするように、もみあげた。

「~~~っ」

…恥ずかしすぎて、しんじゃいそう…。

ヘリは、目をギュッと閉じたまま、小刻みに体を震わせていた。

上気して、うっすらと全体的にピンク色をおびてくるヘリの体を、
イヌは目を細めてみた。

そして、ヘリのブラジャーのフロントホックをはずし、肩ひもも腕からはずさせると、
あらわになったヘリの胸の頂きの突起した部分を口に含んだ。

「ひゃっ…ん」

ビクリっと強い反応で、体を震わせて、半身を起そうとするヘリの肩をイヌの腕が押しとどめた。

「…大丈夫だ。感じてろ」

…綺麗だ、ヘリ

耳元で囁くイヌの低く甘い声に、
ヘリは、体の芯からしびれそうになっていた。

何が大丈夫なの?―――
頭の中ではもう何も筋道をたてた思考が出来なくなっていた。

頬や首筋を片手でなでられ、
背中や腰を大きく緩やかにさすられながら、
両胸の頂きを交互に舌で舐めあげられて、

ヘリは、ベッドのシーツをギュッと握りしめながら、自分の感覚のすべてが、
イヌに蹂躙されていくのを感じていた。

そうしているうちに、
やがて、

イヌの片手の指が、ヘリのショーツの端をとらえた

「!!」


とっさに、侵入をふせごうとしたヘリの両手首を
イヌが片手で掴み、難なく、ヘリの頭上に押し付けた。


「イヌ!…」

たまらずにヘリは悲鳴のようにイヌを呼んだ。

「…僕を止められるのか?ヘリ」

傲慢な、どこか愉しんでいるようなイヌの声の響きに、
ヘリは唇をかんで、抵抗を試みた。

掴まれた手首はビクともせず、
両足をばたつかせてみたが、

イヌの足が膝を割ってはいってくると、
あっさりと抑え込まれてしまった。

抵抗をあきらめて脱力したヘリに、満足そうに
イヌの手がゆっくりと動いた。

「んんんーーーっ…」


深く口づけされながら、

ショーツごしに感じる下腹部の中心をなであげるイヌの手と指の動きに
ヘリは、頭の中が真っ白になっていった。

自分でも触れたことのない場所に、
イヌが新しい感覚を導きだしていくのを、驚愕の思いで受け止めていた。

やがて、イヌが、ヘリのショーツも一気に引き下げると、
身をかがめて、唇を下肢の方に近づけた。

「!! ――― やだっイヌ!!…やめて。お願い、やめてよ!!」

今度こそ、ヘリが、イヌの行動にうろたえて、目を見開いたまま、
動揺も露わに、激しく抵抗した。

「…やめないと言っただろう?」

嫌だと言っても…。

そう、にべもなく言い放つと、イヌは、舌でヘリの下腹部の小さな突起を舐めあげた。

「やっ・・・・!!」

体の中心に閃光が走ったような衝撃と感覚にヘリは思わず体をのけぞらせた。

「―――――っ!!!」

イヌは、舌の動きを止めずに、同時に片手の指をヘリの下肢の中心部の奥にあてて、こすりつけた。

「やぁっ――っやめ…て…イヌっ…」

本当に頭も体もどうにかなってしまう。


ヘリは、嫌々をするように頭を激しく横に振った。

恥ずかしさと、体を突き抜けるような感覚に、雷を落とされたように、痺れ、内震えて、
ヘリは知らず知らず、甘い吐息で喘いでいた。

そんなヘリを上目づかいで観察するように見つめながら、
イヌは、ヘリを責める舌と指の動きを緩めなかった。

さらに、イヌが、指の1本をヘリの体の中心にゆっくりと差し込んできた時、
ヘリは、短く悲鳴のような声を上げた。

「っつ…い…たっ」

内部に侵入するイヌの指に強い圧迫感と痛みを感じてヘリは涙目になった。

「くっ…う…」

ヘリのつらそうな表情を感じとって、
イヌは目を細めたが、指の動きを止めようとはしなかった。

自分がこれから、ヘリに与える痛みは、
これとは比較にならないほどだということをイヌは自覚していた。


それでも、

イヌの下腹部を責める執拗な舌と指の動きに、
少しずつヘリの体が違う反応を見せるようになった。

苦痛にゆがませていたヘリの表情が和らぎ、
イヌの指もヘリの体内に少しずつだが滑らかに入るようなった。

「……」




そっとヘリの体から指を引き抜くと、
イヌが、濡れた指先を自分の舌で舐めとった。

そのあまりにも色っぽいしぐさに
ヘリの背筋がゾクリと震えた。


そして、

イヌが、自分の衣服を手早く脱ぎ棄てていくのを
朦朧とした意識の中でヘリはぼんやりと見つめていた。



(初めての夜11終わり12に続く)


…いろいろな意味で、この小説をアップしていいんだろうか?と
ドキドキしています。。。

拍手、拍手コメントをたくさん頂きまして、ありがとうございます。
温かい目で今回のお話も読んで下さることを祈っています。
次回話が本当の本番なのですが、(本番って)
周囲に人がいないことを確認してから画面を開いてくださいね(笑)

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「初めての夜」第10話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

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初めての夜(10話)



チン。

エレベーターが5階につき、イヌとヘリはマンションの廊下を
手をつないだまま並んで歩きだした。

イヌの部屋の前について、

部屋のドアのロックをはずしたイヌは、ヘリを促して先に中に入れると、
後から入って、ドアを閉めた。

がちゃん。

と、背後でドアの閉まる音がなぜかヘリには大きく聞こえた。


「先に君からシャワーを浴びるといい。バスタオルやタオルは、洗面所の棚の上にあるのを使って」

「ええ…でも…」

ヘリは、自分の濡れてしまった服を見降ろした。

「着替えは僕のを使えばいい。君には大きいだろうが、下は、ヒモで調節できるものを渡すから」

そう言って、イヌは、クローゼットから、トレーニングウエアの上下を出してヘリに差し出した。

テキパキと動くイヌの姿を少しぼんやりした目でヘリは見つめていた。

…下着はどうしたらいいのかしら?
今から4階に行って着替えてくるっていう雰囲気でもないわね。

…もうなるようになるわ。

ついに決意を固めたように、ヘリは覚悟を決めて自分自身にうなずくと、
イヌから渡された服をうけとってバスルームに入って行った。

イヌがレインコートを貸してくれたおかげか、
ヘリの服はそれほど濡れた状態ではなかった。
その服をとまどいながら、洗面所の籠の中にヘリはたたんでいれた。

ヘリは雨で冷えた体に熱いシャワーを浴びて、ようやくひと心地ついた気持ちになった。

メイク落としはもちろんなかったが、置かれていた石鹸を泡立てて顔を洗い、いい香りのするシャワージェルで体を洗った。

髪の毛もイヌのバスルームのシャンプーで洗ってすすぐと、全身をイヌの香りに包まれたようで、ヘリはますます体が熱くなっていく気がした。

…おちつけ。おちつくのよ。マ・ヘリ。
心配することなんて何もないんだからね。
太古の昔から他のたくさんの女性達が通過した道なんだからね。
私だけじゃないんだからね。

ヘリは、濡れた髪の毛をかきあげると、シャワーの栓を閉めた。

1年前、イヌの以前のマンションのバスルームを借りたことがあったが、
その時は、トマトまみれになった動揺が激しくて、イヌのバスルームを使用しているという自覚すらなかった。

…でも、今は…。

まよいながらも、さっきまで身に着けていた下着をそのまま着こんだヘリは、
イヌの服も上に着るとバスルームから出た。

「イヌ、先に使わせてもらったわね」

イヌは濡れた頭をかわかしていたのか、肩にタオルをのせて、
テラスの窓の側に立って外を見ていた。

ヘリの声に振り向いたイヌは、
イヌの服を着て、バスタオルを頭においたヘリにほほ笑んだ。

「体は温まったか?」

「ええ」

「…じゃあ、僕もシャワーをあびてくる。
キッチンにコーヒーをいれておいた。
あと、冷蔵庫に冷水と炭酸水がある。どれもすきに飲んでいいから」

「わかったわ。ありがとう」

ヘリがうなずいたのを見ると、イヌは、颯爽とした足取りでヘリの側を横切ると、
バスルームの中に入って行った。


ヘリは、キッチンの冷蔵庫から冷水の入ったペッドボトルを1本取り出して飲んだ。

そして、フラフラと、部屋の中を歩いた。

テラスの窓の外をみると、外はまだ雨が降っているようだった。

開いた窓から涼しい風が入って来ている。

雨の音と、かすかなシャワーの音が聞こえる部屋の中で、
ヘリは一人、黙って立ちすくんでいた。


シャワーをあびたイヌが、濡れた髪の毛をバスタオルで拭きながら、バスルームから出てきた。

「ヘリ?」



イヌが、ソファにもキッチンにも姿が見えないヘリに気づいて、
目を細めて部屋の中を見渡した。

「ここよ」

ヘリがイヌの死角にはいった場所にたたずんで、窓の外の方を見ていた。

イヌはヘリの姿を認めると、ホッとしたように大股で近づいてきた。


「姿が見えなかったから、帰ったのかと思った…」

イヌがヘリを背中越しに後ろから抱きしめて言った。

「帰らないわ」

うつむいたまま、ヘリが小さな声でつぶやいた。

「今夜はイヌの側にいるって決めたもの」

小さい声だけど、覚悟を決めたようにきっぱりと言うヘリに
イヌが、小さく笑って、ヘリを抱く手に力をこめた。

「…帰さない」

「……」

「嫌だと言っても」

イヌがヘリの耳元に唇を寄せて、低く囁いた。

「やめない」

ドクン…。

ヘリの胸の鼓動が大きく跳ねた。

そのまま全身に振動がさざ波のように広がって、ヘリの感覚を麻痺させていった。

「…私もそのつもりなのよ」

消え入りそうなヘリの声。

外の激しい雨の音にかき消されそうな声だったが、
イヌの耳にはハッキリ聞こえた。


イヌは目を閉じて、両腕の中のヘリの体を抱きしめたまま、ヘリの頭に頬をスリ寄せた。

ヘリも目を閉じて、背中にイヌの熱い体温を感じていた。

…そのまま、イヌは、腕をヘリから外し、ヘリの肩に手をかけて体を自分の方に向かせると、
ヘリの唇にキスを落とした。


「…んん…」

イヌの舌が、ヘリの口内に差し込まれ、かき乱すような、
今までにないほど濃厚で激しいキスだった。

まるで、この先のことを暗示させるようなイヌの口づけを
ヘリは、ぎゅっと目を閉じて、必死で受け止めようとしていた。

唇をはずしたイヌは、ヘリの上気した顔をジッと見つめて、
手で頬の輪郭をなぞった。

イヌの、自分の頬をなでる手の優しい感触に
ヘリの背中がゾクゾクと震えた。

自分を見つめるヘリの瞳から目を離さずに、
イヌは、ゆっくりと口を開いた。

「ヘリ」

名前をよんで、


「…愛してる」


イヌがそう言った。

低く、でも、はっきりと、通る声で。

ヘリには、窓の外の雨音が、全く聞こえなくなった。

無言で、揺れる瞳で見つめ続けるヘリに、

イヌがもう一度言った。

「愛してる」

そして、イヌは、ヘリの体をそっと引き寄せて抱きしめた。

ヘリは、イヌに体をあずけて、そっと目を閉じた。

「…はじめて」

イヌの腕の中でヘリがつぶやいた。

「…え?」

「…はじめて、言ってくれた」

ヘリが、イヌの背中に腕をまわして、力をこめた。

「私を愛してるって」

「…そう、だったか?」

イヌは、抱きしめている手でヘリの背中をなでた。


コクリとヘリが腕の中でうなずいた。

「嬉しい…やっと言ってくれた」

ずっと待ってた。そう言ってくれるのを…。

小さく、でも、涙声で呟くように言うヘリの言葉に
イヌはヘリを抱く力を強めた。

…ずっと、言ってたよ。
心の中で。

イヌは思った。


1年前も、別れてからの1年も、再会してからも。
ずっと、君を愛していると言い続けてきた気がする…。

1年前は、
口に出して伝えることが、どうしてもできなかった。

「愛している」と君に伝えてしまったら、
想いを止められなくなってしまうことが分かっていたから。
他でもない亡き父の名で誓ったサンテとの約束をたやすく
破ってしまっても…。

だから、言えなかった。
どんなに苦しくても、どんなに伝えたくても。

君に会えない日々も、君を想いながら、
口に出来ない想いを抱えて、
心の中で「愛している」といつもいつも
叫んでいた気がする。

だから、君にずっと伝えたつもりでいた。

「…もう一度言って…」

ヘリの言葉に、イヌはヘリを抱きしめたまま、
ヘリの耳に顔を近づけると、耳元で低く囁いた。

「愛しているよ。ヘリ」

嬉しさのあまり、ガクガクと膝が震え、イヌにしがみついていなかったら、
崩れ落ちてしまいそうなヘリは、両手に力をこめながら、目を開けた。

…部屋のこの場所。
1年前に、私がイヌに「愛してる」って告白したところだわ。

ぼんやりとそんなことを思い出しながら、
ヘリは、耳元にイヌの熱い吐息を感じていた。

イヌがそっと、ヘリの体を離した。

そして、再びヘリの頬に手をあてると
顔を引き寄せた。


「…後悔するなよ 」

唇が重なる前、低く少しかすれたイヌの声が、ヘリの耳に届いた。

…しないわ。

ヘリは、返事のかわりに目を閉じて、
イヌのキスを受け入れた。



(初めての夜10終わり11に続く)




次回話から更新が1日1回に戻ります。

次回から危険ゾーン(?)に突入するので、
様子をみながら、更新していきます。
どのくらい過激かは、人それぞれ感じ方が違うと思うのですが、
少なくとも今までのみつばの小説の中では一番かと…。

今回の話でイヌが心の中で過去の「愛してる」について
言っている時のイメージソングはもちろん、
「検事プリンセス」の挿入歌、パク・シフさんの歌う「For You」です♪

拍手、拍手コメント、本当にありがとうございます!
私に二次小説を楽しんで頂いたり、楽しみにして頂けて本当に嬉しいです。

みつばのイヌ、ヘリが読んでくれた方の中で、
目に浮かぶように生き生きしていたら嬉しいです。


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「初めての夜」第9話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
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これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
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初めての夜(9話)



ヒジンの言葉に驚いて振り返ったヘリの目に
スナックの入り口にたたずむイヌの姿がうつった。

レインコートを羽織って、
ヘリと同じように、雨に濡れた髪の毛から頬に滴を垂らしながら、
なぜか傘を2本持ったイヌが立っていた。


「ヘリ…ここにいたのか」

驚いたような、ホッとしたような表情で、イヌはヘリを見つめていた。

「イヌ…どうしてここに?」

「こちらの台詞だ」

短い溜息をついてイヌが言った。

「テラスから君の出かける姿を見たあと、雨が降ってきたから後を追いかけたんだ。
歩きだったから、薬局かコンビニに行くんだろうと思ってね。…君は傘を持ってなかっただろう。だから…」

イヌは自分の持っている傘、1本は濡れて、1本は閉じたままの傘に目を落とした。

私のために傘を持って追い駆けてきてくれたのね。
それに…。

ヘリは、ほとんど表面を雨に濡らしたレインコートとイヌの足元を見た。
ズボンの裾もぐっしょりと水を吸って変色していた。


…薬局やコンビニに、私を探しまわってくれたんだわ。


ヘリは胸がいっぱいになって、目がしらが熱くなるのを感じた。

「よく、ここにいるって分かったわね」

ヒジンの言葉にイヌが苦笑した。

「さすがに僕にもそこまでは分からなかったよ。
ここに来たのは、ヒジンさん。ついでに君の忘れものを届けにだ。
さっき僕の車の中を見た時に、助手席の下の方に落ちていた。おそらく君の物だと思ってね」

そう言って、レインコートから折りたたんだ派手な柄の香水の香りが染み込んだハンカチを取り出した。


「そう、私のよ。ありがとう。弁護士。『ついで』でも届けてくれて嬉しいわ」

すましたように言って、ヒジンはイヌからハンカチを受け取った。

そして、イヌに「はいって、あなたも少し温まっていって」と言って、タオルを渡すとカウンターのヘリの隣の席に座らせ、熱いジャスミン茶をいれて、イヌの前に置いた。

そして、熱くなった煮込みも二つの小鉢にいれると、箸と一緒にヘリとイヌに差し出した。

「この店の自慢の1品なのよ。体も温まるし、嫌いじゃなかったら食べて行って」

「ありがとう。ヒジンさん」

ヘリとイヌが異口同音にお礼を言うのをヒジンは面白そうに笑ってうなずいた。

そして、お互い話もせずに黙々と小鉢の煮込みをつつくヘリとイヌを見つめていたヒジンは、
前掛けをはずすと、カウンターから出てきた。

「私、ちょっと近所の酒屋に支払いに行きたいから、悪いけど、二人でしばらくここで留守番していてくれる?正面の扉は閉めておくからお客は入ってこないと思うけど。すぐ戻ってくるから。」


ヒジンの言葉にこくりとうなずいたヘリとイヌにもう一度、笑いかけると、
ヒジンは傘を持って店の裏口から出て行った。

残されたヘリとイヌが、そっと顔を見合わせた。


「イヌ」
「ヘリ」

同時に呼びかけて、気まずそうに、ヘリが首をすくめた。

「…あなたからどうぞ」
「…君から話せよ」
レディーファーストだ。というイヌにヘリが苦笑した。


「イヌ、雨の中追いかけて来てくれてありがとう。私とても嬉しい」

そうお礼を言うヘリに、イヌが鼻で笑った。

「誰かさんはちょっと目を離すと、泥酔したり、
真っ黒な空も見ずに外を歩いたりするから、ほおっておけないよ」

意地悪な口調とは逆に自分を見つめるイヌの目がとても優しいものだとヘリには分かった。
そして、無事にいた自分を見つけて心底安心したという気持ちも見てとれた。

…ああ、やっぱりちゃんと向き合えば、言わなくても気持ちはわかるんだわ。

ヘリはイヌに笑いかけた。

「迷惑かけてごめんなさい」

「ほんとだ」

「昨夜のこともごめんなさい」

「・・・・・」

自分を見つめるイヌの目から視線をそらさずにヘリは言った。

「あなたの言うとおりよ。私…」


ヘリは両手をギュッと握りしめて、
大きく息を吸い込んだ。


「怖かったの。あなたとの関係がこの先に進展することが。あなたのことが嫌になったとかじゃなくて、私…私が…未経験だから…」

ヘリは、必死に、でも、最後はほとんど聞こえないような声で言った。

「こんなこと、付き合っている人に言うのもなんだけど、私、まともな恋愛をしたことがなくてね。だから、この年になっても男性とそういうことになる事もないまま過ごしてきたの。その、年ごろの時は勉強ばかりしてきたものだから、同級生たちのそういう話題とかにもついていけなくてね。はっきりいって、そちらの知識も経験もないのよ。だから、だからね…。私、頑張ろうって思っていたんだけど……、って…イヌ?」

ふと、一生懸命そこまで話続けていたヘリは、
隣で肩を震わせて笑いをこらえているイヌに気づいて憮然とした。

「…おかしいでしょ?」

イヌの態度に、むっとしながらも、恥ずかしそうにヘリはうつむいた。

「ごめん。つい。あまりにも君が真面目すぎるから」

「真面目になっちゃいけない?」

顔をあげてくってかかるヘリにイヌはニヤリとした。

「おっと。ようやくマ・ヘリらしくなってきた」

「…人が真面目に話しているのに」

ヘリは面白そうに自分を見つめるイヌを拗ねたように見た。

「話は真面目に聞いてる」

笑いをおさめてイヌがきっぱりと言った。

「ヘリ、今度は僕から話させてもらう」

一変して、真剣な口調になったイヌにヘリは襟元を正すように背筋を伸ばした。


「君は、直情的で感情的なところがあるのに、時々すごく頭が固くなるな。
物事を真面目に考え過ぎだ。優等生で通してきたからかもしれないが、君の良さは体当たりで物事にあたるところだろう?知識や頭で考えたことを優先するなんてマ・ヘリらしくない」

自分のことなのに、まるで、人生をすべて見透かされ完結にまとめられたようにイヌに指摘されたヘリは、
驚きながらも素直にこくりとうなずいた。

「それと…」

イヌは、話すことを少し躊躇したように間をあけた。

「正直に言うと、僕には分かってた。君が悩んでいたことも、何に悩んでいたのかも」

ずっと、君を観察してきていたから、簡単に予想はついた。

再会してから、自分がからかうように、でも本気で言った誘いをするたびに、
ヘリが身を固くして逃げていた態度を何度も見てきたから。

「それでもいつかヘリが、君らしく、
僕に体当たりしてくれるのを待っていたんだろうな」

だろうな、という自分のことを他人ごとのように話すイヌは、
自分も自分自身の気持ちが見えてなかった事を今さらながら自覚した。


「君が怯えて足踏みしてたのに、僕は高みの見物を決めこんでいた。
怖がらせていたのは僕だ。わるかった。ヘリ」

イヌの言葉にヘリは目を大きく見開いた。

イヌがあやまるなんて…。

ヘリを見つめるイヌの優しく温かい目にヘリは
心底泣きたい気持ちになってきた。
同時に、イヌに抱きつきたい気持ちにも。

「私…。あなたと先にすすみたい。
これから、もっと関係を深めていきたいと思っている。…だめ?」

一言、一言を真剣に、でも、少し照れた表情で言うヘリが、
とてもいとおしくて、イヌは、この場でヘリを抱きしめたい気持ちになった。

「…駄目なもんか」

そして、二人は、お互いに顔をちかづけて、口づけしようとして…。

ばたん!

「あ~~!!だいぶ雨がよわまってきたみたいだけど~。
ちょっと歩いただけでびしょぬれよ~」

裏口のドアが派手にあいて、ヒジンが入ってきた。

バッと顔を離した二人だったが、目だけは、驚いたようにヒジンを見つめたまま固まっていた。

「あら?二人とも煮込みを綺麗に食べてくれたのね。美味しかった?」

コクコクとヘリとイヌがあわててうなずいた。

「留守番ありがとね。二人とも体があったまったんなら、そろそろ帰った方がいいわよ。
雨が小ぶりになってるけど、また強くなるかもしれないし。そろそろお客さんもくる時間だしね」


「ごちそうさまでした」

小鉢とカップをかたづけようとするヘリとイヌの手をヒジンがさえぎった。

「私がやるからいいわ。そのかわり、またお店に来てね。今度は客として。
今日はお代はいらない。ソ弁護士にはハンカチを届けてもらったし、
ヘリさんには私の身の上話を聞いてもらったからね。」

それでチャラよ。

「ヒジンさん、雨宿りさせて頂いてありがとう。助かりました」

ヘリは、深くおじぎした。
そんなヘリにほほ笑むとヒジンは、隣に立つイヌを見た。

「ソ弁護士。…伯父のこと、私からも本当によろしくお願いしますね。
あなたのこと、伯父も私も心から信じているわ」

イヌが力強くうなずいた。

「かならず助けて見せますよ」

イヌの、強い自信を持つ姿に、ヒジンだけでなく、ヘリも頼もしい気持ちになった。


そして、店の扉を開けると、

ヒジンの言っていた通り、雨が少し弱まっていたようだった。

もう一度、ドアの前で見送るヒジンにお礼を言うと、
ヘリは、イヌの差し出してくれた傘をさして、イヌの隣につれだって歩き出した。

イヌは、自分の着ていたレインコートを脱ぐとそっとヘリに着せていた。

そんな二人の姿が角を曲がって見えなくなるまで見送ったヒジンは、
前掛けのポケットからイヌが届けてくれたハンカチを取り出して眺めた。

「私がソ弁護士にもう一度会うための『まじない』だったけど…
雨降って地固まるってやつの後押しみたいに使われちゃったわね」

ちょっと自嘲気味に笑い、でも、ふっ切ったような明るい顔でヒジンは、
開店準備を始めるために店の奥に入って行った。


― 傘をさして、

並んで歩くヘリとイヌは、
マンションのエントランスにつくまで無言だった。

でも、話さなくても、顔を見なくても、
お互いの心が通じ合っているのを確信して、
風で吹きずさむ雨に濡れながらも
胸に広がる温かさを抱きしめて歩いていた。

マンションのエレベーター前についた二人は、傘をたたんで
どちらともなく手をつないでいた。

ヘリは、イヌの手のぬくもりを感じながら、握った手に少し力をこめた。


「うちにくるだろう?」

イヌが唐突に言った。

「え?」

チンとエレベーターが到着した音がした。

「うちでシャワーをあびればいい」

イヌがヘリを見つめた。

「…うちにおいで。ヘリ」

開いたエレベーターの扉の前で、ヘリは、イヌの顔をじっと見つめた。

自分を見つめる、イヌの真剣で、体が熱くなるような真っすぐなまなざしに
ヘリは、息をのんだ。

ヘリは、コクリとうなずいた。

「ええ。そうさせてもらうわ」

見つめあったまま、お互いほほ笑んで、
二人はエレベーターに乗り込んだ。

イヌが階数ボタンの「5」だけを押すのをヘリは、
雨に濡れた寒さと、緊張で少し震えながら見つめていた。


イヌは、そんなヘリの手を離すまいとするように強く握りしめていた。



(初めての夜9終わり10に続く)


私、ジャスミン茶大好きです。
家には今ストックは無かったのだけど、先日外食で行った
ファミレスにあったので、自分の二次小説を思い出して、
飲んじゃいました。あの二人は店でこれを味わってたのか~って(笑)

効用について書いたこと「催淫効果」については、
どうも本当らしいです。でも、他にも良い効果があるらしいし、
何より香りが良く、油物を食べた後に飲むと口の中がすっきりします♪

拍手、拍手コメントありがとうございます。
楽しみにしていてくださっている方がたに
背中を押されるように、私も楽しんで小説書いてます♪


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「初めての夜」第8話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス二次小説INDEX」ページからどうぞ。



初めての夜(8話)



次の日の土曜。

ヘリが起きたのは夕方だった。

あの後、悶々と一晩中時間を過ごして、
やっと眠りにつけたのは朝の9時をまわってからだった。

ヘリは、泣いたせいで、むくみ、
まぶたが腫れた状態の自分の顔を鏡で確認すると憂鬱になって、ソファに寝転がった。

酒に強いはずなのに、珍しく二日酔いのように頭も少し痛かった。


「う~~ん。二日酔いの薬ってあったかしら?」

ヘリは起き上って薬箱の中をひっくり返した。

自分には無用のものだったため、常備してないらしい。

「イヌなら持っているかしら」そうとっさに、電話しようとした手を、
ハッとなってヘリは止めた。

昨夜の出来事が頭の中でフラッシュバックされて、ヘリは唇をかみしめた。

そして、両手でパンパンと強く自分の両頬を叩くと、

「しっかりしなさい。マ・ヘリ」と喝をいれた。

ほんと、らしくないわ。こんなの。マ・ヘリじゃない。
うじうじしてもしょうがないじゃない。
今は、まともに思考できないなら、とにかく前向きに出来ることをやってればいいんだから。

野菜スティックと牛乳で軽い食事をすませると、

ヘリは、顔を冷水で洗って、引き締めたあと、化粧水をたっぷりと肌にたたきこんで、
メイクもばっちり決めると、下着から服まで自分の一番のお気に入りで、
明るくて、元気の出るものでそろえて着込んだ。

そして、近所の薬局に出かけることにした。

「あら?」外に出たヘリは空を見上げた。

空には今にも雨が降り出しそうな真っ黒な雲が重く立ちこめていた。

…すぐに帰ってこれるから大丈夫よね。

そう楽観的に考えて、ヘリは薬局までの道を急いだ。

しかし、薬局で薬を購入して外にでて、しばらく歩いた直後に大振りの雨が降ってきた。

強い雨風を手でよけながら、ヘリは走った。

…まるで今の私の心情みたいな天気ね。

そう考える自分が可笑しくてヘリは自嘲した。

なんとか、数十メートル走ったヘリだったが、
雨足があまりにも強くなってきたので、通りがかりのコンビニで雨宿りをすることにして、
中に入った。

そして、濡れてしまった髪の毛から滴るしずくを手で振り払いながら、
コンビニの中から外の様子を眺めた。

…なかなか弱まりそうもないわね。

その時、

「あら?あなた」

自分を呼びとめる声にヘリは振り向いた。

買い物をしたばかりのコンビニ袋をさげた女性がヘリの後ろに立っていた。

「あ…」

いつだったか、イヌの車に乗ってコンビニ前で降りたヒジンという女性だった。

「どうも…」ヘリが気まずそうに頭をぺこりと下げた。

ヒジンは今日も上から下までバッチリと着飾っていて、
あの時イヌの車の残り香と同じ香水のにおいをまとわせていた。

対するヘリは、雨に降られて、ぬれ鼠のような姿になっていた。

そんなヘリをヒジンはぶしつけな目でジロジロと眺めたあと、
営業スマイルをつくった。

「たしか、ソ弁護士の『知人』の方だったわね。私はハン・ヒジン。
ソ弁護士には、いっぱいお世話になっているのよ」


「…そうなの」

ヒジンのどこかひっかかるもの言いに、
ヘリはたじろぐように苦笑して相槌を打った。

「ねえ、これから私の店に来ない?」

「え?」

「私、このコンビニの裏のスナックを営んでいるの。あなた雨に濡れて寒そうよ。
タオルを貸すし、温かい煮込みもサービスでつけるから、少し店で雨宿りしていかない?」


一見、はっきり物を言う高飛車な美人のように見えたヒジンの
思いもよらない優しい申し出に、ヘリは、思わずうなずいた。


「ええ、ありがとう。寄らせて頂くわ」


ヒジンに連れられて、ヘリはコンビニから数メートル裏のスナックの店に入った。

小じんまりしていたが、中はヒジンの派手ないでだちとは反対に
とても落ち着いたシンプルで居心地の良い内装になっていた。

店に入るとすぐにヒジンはヘリにタオルを渡して、
カウンター前の席に座るようにすすめた。

カウンターにたったヒジンは、店の仕込みの準備をはじめながら、
まず煮込みを火にかけていた。

そんなヒジンと店の中をヘリはきょろきょろと見渡していた。

「小さい店でしょう?」
ヒジンが言った。

「え?いいえ」

そう、あせったように首を振るヘリにヒジンは笑った。

「分かりやすい人ね」

「・・・・・」ヘリは気まずそうに首をすくめた。

「小さくてもね、この年で、独立して店を持つってこと、結構周りには反対されたわ」

ヒジンが、ヘリの態度に何でもないように手を動かしながら、勝手に身の上話を続けた。


「私は、小さい時に両親を亡くしてね、ずっと面倒を見てくれた伯父が、この店の開店資金を出してくれたのよ。やってみろってね。伯父は私のただ一人の身内で、ずっと味方だったわ。」

ヒジンはカウンターのヘリの前に湯気のたった熱いお茶の入ったカップを差し出した。

「ありがと」

お茶はジャスミン茶だった。
ヘリは、お茶を飲みながら雨で冷えた両手をカップで温めた。

「その伯父が、最近ちょっと事件に巻き込まれて裁判をすることになったの。伯父は、悪くないのだけど、優しすぎて人に利用されるところがあるから…。そんな伯父の弁護人になってくれたのがソ弁護士よ」

「ソ弁護士、…イヌが?」


驚いて、とっさにイヌを名前呼びしたヘリをヒジンはカウンターごしにちらりと見た。

「伯父に不利な裁判になりそうだったから、どの弁護士も尻込みしてたけど、ソ弁護士は話しを聞いてすぐに引き受けてくれたわ。弁護料のこととかも親身に対処してくれて…ほんといい人ね」

「ええ」

ヘリはヒジンの言葉に力強くうなずいた。
クライアントの視点から、イヌの真摯な仕事ぶりと温かい人柄が聞けたことが嬉しいヘリだった。

本当に一生懸命に人の為に働いているのね…。

ヘリは、熱いジャスミン茶を飲みながら、体も心も温まっていく気がしていた。

「ソ弁護士は、いい弁護士だわ」
ほほ笑みながら、そう言う、ヘリにヒジンがフッと笑った。

「あなた、名前は?」

「あ、ごめんなさい。私ったら名前も名乗らずに!マ・ヘリよ」

あわててヘリが言った。

「マ・ヘリ。ヘリさんね。…ヘリさんは、ソ弁護士の恋人?」

「え?」

ヘリが固まった。

少し間を置いて、ヘリはコクリとうなずいた。「…ええ」

「やっぱりね」

ヒジンは、微笑しながらフーっと溜息をついた。


「やっぱりって?」

「この前コンビニで会った時にあなたを見つめるソ弁護士の目で分かったわ。
あの人、誰にでも優しい顔をするけど、あれは、外面の顔ね。
あなたを見た時、彼の本当の顔が見えたわ」

ズケズケと、でも鋭い指摘をするヒジンに、ヘリはポカンと口を開けた。

「ソ弁護士の本当の顔って?」

ヘリの興味しんしんの表情にヒジンがプッと噴き出した。

「やあね。恋人のあなたがいつも見ている顔でしょう?」

「そんなんじゃ分からないわ」焦れたようにヘリが言った。

イヌの外面の顔は知っている。でも、自分と接している時のイヌがどんな顔をしているのか、客観的に見たことがないから分からないわ。

そんなヘリにヒジンは、楽しそうに首を振った。

「近くにいすぎると見えてないものってあるわよね。当たり前みたいになって。
だから、何でも分かってると、分かってくれると勘違いしちゃう事もあるんだろうけど」

ズキン。

ヒジンの言葉がヘリの胸に響き、
自分のイヌへの最近の態度が、わがままを言っている子供のような振る舞いだったことに
気づいたヘリだった。

話もしてないのに、分かってくれると期待していた…。
そして、近づきたいのに、距離を置くような矛盾な事をしてイヌを困らせていた…。

「…そうかもしれない」

うつむいて、真面目な顔で考え込んでしまったヘリに、ヒジンは口の端で笑う、もう一度フッと溜息をついた。

「ヘリさんのような恋人がいるんじゃ、あきらめなきゃね」

「えっ?」

ヒジンの意味ありげな言葉にヘリは顔をあげた。

あきらめる?

「ソ弁護士のこと。ちょっといいな~って思ってたのよ。でも、本気になる前にあなたに会えてよかったわ。この前会った時に分かったのだけど、私どう考えても、二人の間に割り込めそうもないから」

ふふふと笑いながら、本気なのか、冗談なのか分からない口調で話すヒジンをヘリは茫然と見た。

「ヒジンさん…。私たちのこと、そんな風に見えたの?」

ヘリの言葉にヒジンはピタリと笑いを止めた。

「…何?違うの?」

ヘリは静かにかぶりを振った。

「…つきあっていると思ってる。ただ、ちょっと分からなくなって…」

自分がどうしたいのか。

イヌが自分を本当はどう思っているのか。

そんなヘリの様子をヒジンはジッと見つめていた。

「分からないのは自分の気持ち?ソ弁護士のこと愛してない?」

「そんな!!」
ヘリは勢いよく首を振った。

「ソ弁護士を愛してるわ。心から!」

臆面もなく、会ったばかりの他人にそんな事をうちあけてしまったヘリは、ハッとなって口元を押さえた。
ヒジンは、腕を組んでカウンターに座るヘリを見降ろしながら、
呆れたように笑った。

「分かってるじゃない。それ以上なにが必要?」

「……」

「あとは、それを相手にぶつければいいだけなんじゃないの?心も体も」

ハッとしてヒジンの顔を見るヘリにヒジンはうなずいた。

「ヒジンさん…私…」

ヘリが言いかけた時、

カラン。

スナックの扉が開いた。

「あら?まあ、いらっしゃい。ソ弁護士」


――え?


(初めての夜8終わり9に続く)


今までの書いたみつばの「検事プリンセス」の二次小説で、
一番長くなりました。
でも、思い入れの強い話なので、もう少しおつきあいください♪

ドラマ中、薬局とコンビニ逆方向だったような…(苦笑)
1年の間に出来たってことで♪(←こればっかり)


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「初めての夜」第7話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
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初めての夜(7話)



「ヘリ」

いつにない真面目な顔、低い声。

スタンドランプの明かりで影になったイヌの怖い表情が、
余計ヘリを不安にさせた。

「な、なんなのよ」

ヘリは、ソファの上で少しでもイヌから離れようと後ずさった。
すぐにソファの縁がヘリの背中にあたり、動きを封じ込められた。

「……」

「…僕へのあてつけか?」

「え?」

「今夜の君の行動は、僕へのあてつけか、と聞いている」

「あてつけ?一体どういうこと?」

ヘリが意味が分からないという風に首を振った。

「一体どういうことか、聞きたいのは僕の方だ」

イヌが淡々と続けた。

「最近の君の僕への態度がおかしかったのは気づいていた。
その理由もなんとなく理解している。
いつか、自然に分かりあえると思って、放任していたが、
今夜のことではっきり分かった」

イヌは、ソファに半分体を傾けて、
怯えた表情で、自分を見つめているヘリにさらに体を近づけた。


「へり。君は一体僕とどうなりたいんだ?
こうして、つきあうことになったけど、本当は僕との関係をどうしたいんだ?」


「ど、どうしたいって…」

ヘリは、迷い、言葉を選びながらイヌに言った。

「私は、私は…イヌと一緒にいたい。ただそれだけよ」

「それだけ?」

「そうよ。ずっと一緒に、近くにいたい。
一緒に食事したり、お茶したり、飲んだり、話したり、遊びに行ったり…
そんな風に過ごしたいの」

「そんなのは『友人』とでも出来るな」

そう、冷たく言い放ったイヌの言葉に、ヘリはカッとなった。

「じゃあ、私たちの関係って何?あなたが教えてよ。
『恋人という関係を始めないか』って提案したのはあなたでしょ?
その意味を教えてよ」


…好きだとも、言われていないのに。

ヘリは、ずっと心の中でひっかかっていた事が
こみ上げてきて、胸が締め付けられるように痛んできた。


一度も面と向かって言われていないのに。

愛してるって言葉も…。


ヘリの両親に交際の許可をもらいに来たイヌが、
両親の前で

「僕はヘリさんを愛しています」と言っていたけど。

私に直接言ったことは無かったわ。

1年前も、再会してからも。

言葉だけがすべてじゃないって分かっているつもりだった。

キスされたり、抱きしめられた時、
愛されてるって思った。

でも、本当は不安になっていた。

本当に、私を愛してくれているのかしら?って。

「意味を知りたい?」

イヌが、嘲笑するように口元をゆがませた。

「ほんとに?その意味を知ることから逃げていた君がか?ヘリ」

「!」

ヘリはイヌの言葉にビクリと肩を震わせた。

やっぱり見透かされていたー…。

ヘリは、自分の顔が今青くなっているのか、赤くなっているのか分からなかった。
体は燃えるように熱くもあり、逆に凍えるように寒くなっている気さえした。


「私、私は…」

ヘリは震える声で、何とか言い逃れしようとした。

しかし、

自分が、イヌとの関係がこれ以上深くなることを、この先のことを怖がっている。
ただ、それだけの理由でイヌへの態度がぎくしゃくしてしまったこと。

幼稚で稚拙な自分自身への言い訳の為に、イヌさえ不安にさせていたことに、
ヘリはようやく気付いた。

「私は…」

ヘリは、声につまりながら、目からは涙がこぼれ始めた。
イヌがハッとなって、目を見開いた。


「へり」

「う…っ…」

とうとう、ヘリは、ギュッと口を結んで、ボロボロと泣き始めた。

「ヘリ…」

とまどったようなイヌの声。

そっと、イヌが手をヘリの頬にあてようとして…

パシリっ。

ヘリがその手を手で払った。

「イヌのバカ!!」

「!」

そして、力いっぱい目の前のイヌの体を手で押し上げると、
空いたソファとの隙間から転げ落ちるように横に体を移動させると、
ヘリは、立ちあがって、勢いよく駈け出していた。

「ヘリ!」

背後で、呼ぶイヌの声を聞きながら、

ヘリは、無我夢中で走って、イヌの部屋の玄関扉を開けると、
マンションの廊下を飛び出して、階段を駆け降りた。

そして、4階の自分の部屋のドアを開けると、中に入り、
そのままドアを閉めて、玄関先にずるずるとへたり込んだ。

ハアハア、ハアハア。肩で息をつきながら、
ヘリは、流れ落ちる涙をそのままにしていた。

「…イヌのバカなんて…バカは私の方じゃないの」

ヘリは、両手で顔を覆って、しくしく泣き出した。

怖かった。
イヌとこの先のことが。

恥ずかしかった。
イヌに知られることが。

だけど、知られていた。
何もかも。
そして、その事をイヌは黙って、
自分を見守っていたのだ。ずっと。

まるで、手のひらで踊らされていたような気持ちだった。

でも、

さっきの、イヌの手を振り払った時のイヌの顔を
ヘリは思い出して、自分を殺してやりたいとさえ思った。

…驚いて、そして、すごく傷ついた顔してたー。


イヌは悪くない。悪くないのに。

ヘリはそのまま両膝に自分の顔をうずめて、しばらく肩を震わせていた。


その頃、イヌの部屋では、

ソファに座りこんだイヌが、手で頭を抱え、うつむいていた。

…やってしまった。

黙っているつもりだったのに。
ずっと見守っていくつもりだったのに。

ヘリとの関係を、時間をかけてもっと確固たるものにするまで、
ヘリの心境が本当に熟する時まで待つつもりだったに…。

男性検事達に支えられて帰ってきたヘリに
動揺するあまり、つい感情的になって、ヘリを追い詰めてしまった。


「どうしようもないな。僕は…」

イヌは自嘲しながら、目を閉じた。
それぞれの部屋で、うつむきながら自分を責めるヘリとイヌ。

その夜。

二人を隔てているのはマンションの厚い壁ではなく、
心の壁であることが、余計二人をつらくさせていた。



(初めての夜7終わり8に続く)


拍手、拍手コメントありがとうございます♪

私もドラマを見ていて、ドラマ中で、
イヌが一度もヘリに「愛してる」とか「好き」と
言ってないことが気になってました。
言葉のかわりに14話ではキスしてますが。

なのに、ヘリが先に「愛してる」ってイヌに言ったものだから、
イヌは、そのことでヘリをチクチクいじめます(笑)

「重傷だな。そんなに僕にベタぼれ?」とか
「それでも僕が好きなんだろ?」とか

先に告白されたからって、いい気になるなよ、この男~っと
私がヘリなら思いましたが(笑)ヘリは素直に照れたりショボンと。
やっぱり可愛いヘリ。

でも、先にヘリを愛し始めたのはイヌの方なのにね~♪


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「初めての夜」第6話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
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初めての夜(6話)




「……?」



あれ?

目を開けたヘリは、
視界のぼやけた天井をぼんやりと見つめた。

薄暗い部屋の中で、時間はまだ夜中のようだった。
私、いつのまに部屋に帰ってベッドに寝ていたのかしら?


トイレにすごく行きたい事に気づいて、ヘリはムクっと起き上ると、
暗い部屋の中を手探りで歩いた。

まだ酔っているようで、足元がふらついていた。

「んんん~。飲みすぎちゃったかしら。トイレがいつもと違う場所にある気がする~」

ヘリは、なんとかトイレにたどりつくと、用を足して、洗面所で手を洗った。

鏡にうつった、ほとんど亡霊のような自分の顔に内心ぎょっとしながらも、
酔いのせいで恐怖心もなく、「ひどいかお~」とヘラヘラ笑うと、洗面所を後にした。

「あ~、喉カラカラ~。水、水~~」

ヘリは、キッチンの方に這うように歩いて行った。

…キッチンも遠いわね。何だか雰囲気も変わった気がするけど。

手で冷蔵庫の位置をさぐろうとして、

腕に冷たい物があたるのを感じた。

「ん?」

見ると、冷水のペッドボトルだった。


「あ、こんなところに冷たいお水が」

ヘリは、何の疑問もなく、ペッドボトルを手でつかむと、
キャップをあけて、一気に飲みほした。

「はあ~~!生き帰ったわ」

そう、言うヘリに、

「…良かったな」

と、低く冷たい声が背後から聞こえた。

「!!」

今度こそ我に返ったヘリは、ギョッとして、
後ろを振り返った。

すぐ後ろに、イヌが、腕を組んで、唇を引き結んだ険しい表情で立っていた。


「イヌ!どうして、私の部屋にいるの!?」

びっくりして酔いも吹き飛んだヘリが、そんなイヌの姿を上から下まで目を丸くして眺めた。


「ここは君の部屋じゃない。僕の部屋だ」

「え?」

ヘリは周囲をあわてて見渡した。

酔いがさめ、暗がりに慣れてきた目が、イヌの部屋の中だと認識した。

「ど、どうして?」

どうして、私がイヌの部屋にいるの?
さっきまで、同期の検事達と一緒に飲んでいたのに。
タクシーに乗ったところまでは覚えているのだけど…。

どこで、降りて、どうやってここまで来たのかが分からないわ。

ヘリのうろたえた様子に、イヌは深い溜息を一つついた。

そして、無言でヘリについてくるように顎で示すと、
さっさとソファの方まで歩いて行った。

「……」

ヘリが気まずそうに、イヌの後を追った。


ソファに座ったイヌは腕を組んだまま
むっつりと黙っていた。

ヘリもおそるおそるイヌの斜め前に腰をおろした。

サイドボードのスタンドランプの電気がついたままで、
テーブルの上には、仕事関係らしい書類が広がっていた。


…私がベッドを使っていたから、起きていてここで仕事していたんだわ。

ヘリは、ますます気まずくなって、首をすくめた。

「あの…イヌ?聞いていい?」

ヘリがおずおずと声をかけた。

「…何を?」

不機嫌そうに目を閉じているイヌ。

「…私、どうしてあなたのベッドで寝ていたのかしら?
今夜、同期の仲間達と飲んでいたはずなんだけど…」

「同期の仲間達と飲んでた?」

イヌが聞いた。

「ええ」ヘリがうなずいた・。

「検察庁の同期のメンバーよ。今夜の飲み会に誘われてね。えーっと、一次会は居酒屋で、二次会は別の居酒屋で、三次会は、バーだったかしら」

ヘリが酔った頭で、記憶を辿っていた。

「…同期のメンバーっていうのは、男しかいないのか?」

「え?違うわ」

イヌの言葉にヘリが意外そうに答えた。

「少ないけど女性もいるわよ。今日の飲み会にも何人か来てたわ」

「…さっきは男しかいなかったぞ」

「さっきって?」

「君と一緒にタクシーに乗って来た連中だ」

ヘリは、ようやく、イヌの言わんとしている事を理解して、
慌てて言った。

「家が同じ方向は、男性しかいなかったのよ」

酔っていて今はあまり覚えていないけど、3次会まで
来ていた女性達もいたはずだ。タクシーに乗り込む時に別れたような気がする。

バーのトイレから出てきたヘリを「大丈夫?」と心配そうに声をかけてきた
女性の声をヘリは思い出していた。

「…もしかして、イヌ」

ヘリは、イヌの顔を覗き込むように見た。

「送ってくれた人たちが男性ばっかりだったから、妬いたの?」

少し嬉しくなって言ったヘリの言葉に、
イヌが目を開けて、ヘリを見た。

その予想以上に厳しい目つきに、ヘリは驚いて目をしばたたかせた。

「マ・ヘリ」

目つき以上に、怖いほど低い声にヘリは身をすくめた。

「僕が真剣に怒っているのが分からないか?」

「お、怒っているの?どうして?」

「どうしてだって?」

イヌの目がさらに険しくなった。

「君の、今夜の、立ち振る舞いについてだよ」

イヌが、一言、一言噛みしめるように言った。

「一人で歩くことも出来ないほど泥酔して、同期の男連中に醜態をさらして帰ってきたんだぞ。いい大人の女性が常識を欠いた行動だとは思わないのか?」

「…パパみたいなこというのね」

イヌの言葉に首をすくめて、唇を尖らせて言うヘリに、
イヌは、むっとしたように眉をひそめた。
「…いいか。よく聞くんだ。マ・ヘリ」

イヌが怒りを抑えた声で、続けた。

「君は無防備すぎる」

「え?」

イヌの言葉にきょとんとしたヘリを、
ジッと見つめて、イヌが言葉を続けた。

「あのまま、あの連中が君をどこかに連れ込むことだって出来たんだぞ」

「まさか、そんな」

ヘリがハハと笑った。

「あの検事達がそんなことするなんてあり得ないわ」

「どうしてそう言い切れる?」

「どうしてって…」

イヌの問い詰めるような険しい目に、ヘリは目を泳がせた。

もう一度イヌは深い溜息をついた。

「とにかく、あの連中も災難だっただろうな。
まさかいい歳をした女性が前後不覚になるまで酔い潰れるとは思っていなかっただろうし」

男性検事達のほんとうの災難は、泥酔したヘリを運んだことではなく、
そこで、「ヘリの噂の恋人」イヌと鉢合わせてしまった事だったのだが、
そんなことは、イヌの知ったことではなかった。

「う…」
ヘリは、イヌの言葉に、さすがにタクシーで送ってくれた同僚たちに申し訳なくなってきた。

「…そうよね。今度謝らなくちゃね…」

「そうしたら」

そっけないイヌの言葉に、ヘリはうなずいた。
そして、あれ?と何かに気づいて不思議そうにイヌに疑問をぶつけた。

「…でも、どうして私イヌの部屋にいるの?」

「マンション前で検事達から君を引き継いだからだよ」

「ええ…それは、そうだとしても、どうして私の部屋に運ばなかったの?
どうして貴方の部屋につれてきたの?」

イヌがジッとヘリを見つめた。

「君の目が覚めたら、すぐに話が出来るようにだ」

…それがさっきの説教ね。

ヘリは、フーと息を吐いた。

酔いはどんどんさめてきたようだった。
頭の中もまともな思考が出来るようになってきていた。

確かに、ちょっと今夜は飲み過ぎちゃったわね。
反省する点は多いけど、どうしてこんなにイヌが怒っているのかしら?
私を心配してくれたってことは分かったけど。
部屋に連れて来てまで説教するようなことかしら?
明日の朝とかでも出来ることなのに。
それに、イヌだって泥酔することあるじゃない。

ヘリは、過去、泥酔して、フラフラ歩くイヌの姿を思い出していた。

「とにかく…、イヌにも迷惑かけたわね。ごめんなさい」

ヘリはぺこりと頭を下げた。
そしてふらりとソファから立ち上がった。

「じゃあ、私もう部屋に帰って寝るね。おやすみなさいイヌ。」

そう言って、歩き出そうとするヘリの腕を
イヌが掴んだ。

…え?

振り返ったヘリは、
スタンドランプに照らされたイヌの真面目な顔を見て、かたまった。

「…イヌ?」

不思議そうに首をかしげるヘリに、イヌは黙ったまま、掴んだ手を離さなかった。

「イヌ?なに?」

とまどったヘリは、とっさにイヌの手をはずそうと腕をひいた。

「……」

イヌが、ヘリの腕を掴んでいた手に力を込めると、
そのままグイっとヘリを引き寄せた。

「!」

反動でよろけたヘリは、そのままソファに体を倒してしまった。

びっくりして半身を起そうとしたヘリの上にイヌが身をかがめてきた。

「イヌ?」

おどろいて目を見開いて、イヌを見上げるヘリ。

片手をヘリの頭の横について、片手をソファの縁においたイヌは、
閉じ込めるような形で、ヘリの上に覆いかぶさっていた。



(初めての夜6終わり7に続く)


拍手、拍手コメントありがとうございます♪

何度も拍手コメントを書いて下さる方、
初めての方も、とても嬉しいです♪
私も皆さんのコメントを楽しみに読んでいます。


二次小説の説教イヌ(笑)

ドラマ中にも5話や、その他でも
結構ヘリに説教や助言してます。
人生経験はイヌの方が豊富だからだと
思うのですが、計画だけのためんじゃなく、
ヘリのために言っていること多いんですよね。

「先生」とか「親」みたいなイヌも好きです♪


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「初めての夜」第5話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス小説INDEX」ページからどうぞ。



初めての夜(5話)



平日になって、

イヌとヘリは再びお互い仕事に没頭する日々を過ごしていたが、
不思議と出勤時間などにもマンションで顔を合わすことがなかった。

イヌは、職場の法律事務所の自室のデスクに座って、
知らず知らず溜息をもらしていた。

そんなイヌの様子を、ちょうど書類を渡しにきたジェニーが気づいて、
訝しげに首をかしげた。

「何か悩みごと?聞くわよ」

ジェニーが言った。

「マ・ヘリのことなんだが…彼女の様子が最近変でね」

マ・ヘリが変?
もともとだったでしょ?

…と言いそうになって、ジェニーは、言葉を飲み込んだ。

「マ・ヘリがどうかした?」

「どうかしたのか、それすらも分からない」

イヌが浅い溜息をついた。

「何を考えているのかは、分かっているんだ。
でも、気持ちがよく分からない」

想いが通じあって、晴れて交際をすることが出来たのに、

最初の方は、お互い浮かれていたけど、
…最近、様子が変わってきた。

とくにヘリの方の様子と態度が。

自分と一緒にいる時、嬉しそうなはしゃいだ姿を見せたかと思うと、
次の瞬間には、とまどったような、沈んだ表情を見せたりした。

それがどうしてなのか。

薄々気づいていた。
はっきり確信したのは、先日ヘリが自分の部屋に入った時だったけど。

ジェニーの話に顔色をかえて、

明らかにうろたえて、そして嫉妬の感情を露わにしたヘリの顔。
しかし、それを隠そうとしてごまかしていた。
いつも自分に正直で、前向きな彼女らしくない姿。

最近は、特に夜、自分の部屋でも、
ヘリの部屋でも、一緒にいると、
どこか怯えたような緊張したような顔になっていたヘリ。

…無理強いはしないつもりだった。

彼女の気持ちが落ち着くまで、待つつもりだった。
ずっと待てるつもりだった。
こうなるのを1年以上待ったのだから。

この先のことは、ゆっくりと進めて行けばいい。
そう思っていたのに。

ヘリのどんどん固くなっていく、自分と接する態度に、
イヌは、次第に不安と焦りを感じ始めていた。

詳しく語らなくても、
沈んだイヌの声と戸惑った表情に、ジェニーは
マ・ヘリと一体何があったのかを察した。

…まったく、この人たちは…。

あきれたように、イヌを見つめるジェニー。

「…ほんとに分からないわけ?ヘリの気持ちが」

「正直、女性の気持ちは男には分からないな」

そう言うイヌに、ジェニーはフッと鼻で笑った。

「あなたが知りたいのは、女の気持ちじゃなくて、
マ・ヘリの気持ちでしょ?」

「・・・・・」

「それに、本当は分かっているんでしょ?
マ・ヘリの考えていることも気持ちも。
分かってないのは…迷っているのは、
あなたが、マ・ヘリをどうしたいかって所じゃないの?」

それは、マ・ヘリにも言えることだけど。


「ジェニー…」

イヌは、苦笑しながら、感心したようにジェニーを見つめた。


「君も超能力者か?」

「…何それ?そういうの今はやりなの?」

ジェニーがあきれたように、胡散臭そうな目でイヌを見た。

「とにかく」

ジェニーが椅子から立ち上がった。

「そういう話なら、当人同士で勝手に悩んでいて。
こういうことに他人が首を突っ込むと後でバカをみるから」

こういう恋愛沙汰にはね。…とくにあなた方の。

そう言うと、
苦笑して見送るイヌに背を向けて、
ジェニーは部屋を出て行った。


その頃、

検察庁の廊下を歩いていたヘリを一人の男性検事が声をかけた。

「マ検事、ちょっと待って」

「はい?」

ヘリが振り向くと、どこかで見覚えのある照れた顔がヘリを見つめていた。

「どなたでした?」

「同期のチョンだよ。覚えてない?刑事3部に所属している」

「ああ…」

分かったような、分からないような顔でヘリはうなずいた。

同期メンバーで男性検事は多く、仕事上あまり接点がないことが多いと、顔も覚えていなかった。

「チョン検事、私に何か御用?」

「じつはね、今週の金曜に同期メンバーで飲み会をすることになったから誘いに来たんだ」

「飲み会?」

「そう、親睦会みたいなもんだよ。1次会は検察庁近くの居酒屋でやるんだ。今人数を集めているところだけど、女性達にも声をかけているし、君もどうかな?って。もちろん女性は1次会は無料だよ」

ヘリは、ちょっととまどったように黙った。

…金曜。休前日だわ。
早く退出出来たら、イヌと一緒に食事したり出来る日だけど…。

先週のことと、最近のイヌの多忙さに思いをはせた。


「いくわ」

ヘリがきっぱりとチョン検事に言った。

「ほんとに!?」

ヘリの答えにチョン検事が浮かれた調子を隠そうともせずに手を叩いた。

「君が来てくれるって聞いたら、きっと他のメンバーたちもたくさん集まってくるよ。
なんといっても、君は同期の花だからね。いやあ、嬉しいな」

そう言って、チョンは、飲み会の1次会の詳しい場所と時間をヘリに伝えると、
手を振って足取りも軽く去っていった。

ヘリはそんなチョン検事の後ろ姿を見送りながら苦笑した。

最近は、仕事も忙しかったし、お金もなかったから、飲み会は自粛していたけど、
久しぶりに沢山お酒を飲みたい気分だわ。2次会でカラオケとかもあるかしら。
いっぱい歌っちゃおっと。


ヘリはひさしぶりの「飲み会」を楽しみにその週の残りの日々を仕事に励んだ。

金曜の夜。

イヌは、法律事務所をいつもより早く退出することが出来た。

…ひさしぶりにヘリと一緒に食事ができるかもしれない。

イヌはヘリの携帯電話に電話した。
しかし、何度かけてもヘリは出ず、留守番メッセージにつながった。


…仕事がたてこんでいるのか?

イヌは、留守番応答につながる自分の携帯電話を見つめた。

検察庁に覗きに行こうかとも考えたイヌだったが、
やはり、ヘリの職務の邪魔をするかもしれないという思いから、
そのまま帰宅することにした。

帰宅したイヌは、自分で軽く作った物で食事を終えると、
ヘリから借りていた本も読み終え、
シャワーを浴びると、
ビールを片手にテラスで涼んでいた。

部屋でも何度かヘリの携帯電話にかけてみたが、
やはり一向につながらずにいた。

無言で返してくる携帯電話をあきらめたように
テラスのテーブルの上に投げ出して、ふと、イヌは外の方に目をやった。

…道路の方が何か騒がしいな。

イヌがテラスから下の道路の方を見ると。

マンション前にとまっているタクシーのところから、
人が何人か降りてきたところだった。

「!」

その中の一人の人物の顔を確認したイヌは顔色を変えて、
弾けるように、部屋を飛び出すと、階段を駆け下りていった。


タクシー前では、
すっかり酔っ払って自力で立てないヘリを、同期の男性検事達が何人かで支えていた。

「だいじょうぶらって。私はお酒につよいんですからねえ~。一人であるけまふって」

そうくだを巻いて、グラグラと揺れるヘリを、男性たちはあわてて手で押さえた。

「マ検事、しっかり。ほら、君のマンションについたよ」

「ええ?そうなの~?」


ヘリは、揺れる視界の中で、白い建物を確認しようとした。

「なんれ~?今夜は、朝まで飲もうっていったらんでしょう?」

すっかりろれつのまわらないヘリの言葉に男たちは困ったように顔を見合わせた。

「もう3次会まで行ったし、他の女性達は帰ってしまったから…」

「べつにいいれしょう?この後はカラオケだっていってたのに~。ねえ、今からでもこのメンバーでいきましょうよぉ~」

「マ検事…」

男性検事の一人が、そんなヘリの横に立った。

「また今度絶対行こう。約束するから。今夜は帰ろう。な?俺が部屋まで送るから。」

そう、優しい口調で諭すようにヘリに言う男性を
他の二人がジットリと見ていた。

…抜けがけする気か?

ヘリを送ってきた3人の男性検事は独身で、みんな入庁当初から、成績がトップクラスで、美しくスタイルも抜群のヘリに目をつけていたのだった。

そして、この1年密かにヘリの事を狙っていたのだが、
最近気になる噂
『マ検事に恋人がいる』という噂に半信半疑ながら気を落としていたのだった。

「一人じゃマ検事を支えられないだろう。俺達も一緒に部屋の前まで送るよ」

そう言って、二人も慌ててヘリの近くに立った。


「え~?こんどお?ほんとーに?約束だからね~」

不服そうに唇をとがらせて、ヘリは言うと、
手をあげて男たちに小指を差し出した。

「ああ、約束」

そう言って、ヘリと指きりしようとした男は、

そのとたん、グラリと倒れそうになったヘリに驚いて、
とっさに抱きとめようとした。

「あぶなっ…」

しかし、その光景に息を飲んで立ちすくんだ他の男性の間を割って、
電光石火のように伸びた腕にヘリは支えられた。


「え?」

男性検事達が突然現れた第三者の姿に、目をみはった。

ヘリを支えた腕をはずして、
改めてヘリの側に寄った男は、ヘリの腰をしっかりと抱きとめた。

「あの…」

…誰だ?


うろたえる男たちの顔を冷ややかな目で見渡した後、

突然出現した男…ソ・イヌは、丁寧に頭を下げた。


「お疲れ様です。マ・ヘリと同じ検察庁の検事さん達ですね」

「そ、そうですが、あなたは?」


「ソ・イヌと申します。ヘリがいつもお世話になり、ありがとうございます」

ソ・イヌ…。

男たちは、口の中で名前を反復してハッとなってイヌを見た。


ソ・イヌ。ソ弁護士。

この男が、噂のマ検事の恋人か!

自分を見つめる、
驚き、うろたえた男達の顔を、イヌは冷静に見返した。

「ヘリが御面倒をおかけしました。次に出勤した折に改めてお詫びさせますので、
彼女の後の事は僕に任せて、お帰り下さい」

あまりにも静かで丁寧な口調とは逆に
イヌの目の奥に冷たい怒りの炎がくすぶっているのをはっきりと見てとった男性検事達は、
とっさに返答につまった。

有無を言わさないイヌの目がそんな男達をもう一度見つめた後、

再び、軽く会釈し、泥酔して半分眠ってしまったようなヘリを抱きかかえると、
そのまま、茫然とたたずむ検事達に背を向けて
マンションのエントランスの中に歩いて消えていった。

男性検事達は、そんなイヌの背中をポカンと見送っていたが、
イヌの姿が見えなくなると、顔を見合わせて、気まずそうにタクシーに乗り込んで去って行った。


…マンションの中では、ヘリを抱きかかえたイヌが、エレベーター待ちをしていた。

すっかり熟睡モードにはいっているヘリをイヌは、
呆れと、怒りと、戸惑いの入り乱れた複雑な表情で見つめていた。

そして、開いたエレベーターの扉から中に乗り込むと、
階数のボタンを押した―・・・。


(初めての夜5終わり6につづく)


自分が酒に強いって自負している人ほど、
泥酔すると大変なことになるかもしれませんね。
大通りに転がって、通行人に心配されたり、
救急車で運ばれたり…(←誰の話?(苦笑))

拍手、拍手コメントをたくさんありがとうございます♪
いつも楽しみに読ませて頂いています。
楽しみにしてます。という言葉に、
こちらも、つい更新を早めてしまったりします(笑)

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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「初めての夜」第4話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
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初めての夜(4話)


「これからお店にも来てよ。ソ弁護士。歓迎するから」

イヌと一緒に車から降りた女性が、そう言って、
イヌに近づくとイヌの胸をそっと手で触った。

「-!!」

ヘリは目を丸くして、体を硬直させた。

ちょっと。ちょっと何しているのよ!?

イヌは、そんな女性にあいまいな微笑を返すと、すっと身をひいた。

「ヒジンさん、僕はこれで失礼するよ」

「え~?そうなの?」

「ああ、これから一緒に帰る連れもいるから」

つれ?まだ、誰かいるのかしら?

ヘリが、二人の様子をよく見ようと身を乗り出した時、


「ほら、あそこに」

イヌが、自分の方を指さしているのに、気づいて、身を固くした。

「彼女が待っている」

「彼女?」

女性が訝しげにこちらを見た。

…ばれた?

ヘリが、気まずそうに建物の影から出て、二人の方に近づいていった。

イヌが、フッと笑ってそんなヘリを見つめ、
女性が不審そうに、ヘリをジロジロと眺めた。

イヌと一緒にいた女性は、着飾っていて、
髪の毛も綺麗にセットされ化粧も入念にされていた。
暗がりで遠目では分からなかったが、若く、かなりの美人だ。

対するヘリは、夜のコンビニに行くから、とラフな格好に着替えていた。
…私も着替えなおしてくればよかったわ。ヘリは心の中で思った。

「こ、こんばんは」

ヘリは、おずおずと挨拶した。

「じゃあ、ヒジンさん、失礼するよ」

ヒジンと呼ばれた女性は不服そうに唇をとがらせて、ヘリとイヌを交互に見ていた。

「ええ、またね。ソ弁護士」

…また?ですって?

心の中で眉をひそめるヘリを車に促すと、イヌは運転席に乗り込んだ。

そして、コンビニの前でこちらを見て佇む女性を置いて、車を発進させた。

ヘリは、助手席の窓からそっと、背後に遠ざかる女性の姿を見送った後、

隣のイヌに目をやって戸惑い気味に声をかけた。

「あの…イヌ。どうして私があそこにいるって分かったの?」

「君は、尾行には向いてないな。すぐに気づいた」
イヌが面白そうに言った。

「さすが尾行のスペシャリストさんね」

ヘリは、頬を膨らませた。

「でも、尾行なんてしてないわよ。コンビニに行ったら偶然あなたたちが現れたんだもの。あなたこそ…」

言葉につまったヘリをイヌがチラリ横目で見た。

「…あなたこそ、どうしてあそこに?
今日、夕方からクライアントと会うって言ってたのに。
もしかして、クライアントってさっきのヒジンって人?」

「いや」ヘリの質問にイヌが否定した。

「彼女は、クライアントの姪御さんだ。あの近くの店で働いているらしい。ちょうど出勤時間だから送って欲しいと言われて、ついでだから車に乗せてきた」


「ふーん…」

ヘリは相槌を打ちながら、心の中にモヤがかかったような落ちつかない気分になっていた。

こうして座っている車の助手席に、
さっきの女性の香水のにおいがかすかに残っていた。

…別にイヌの車の助手席は私専用ってわけじゃないけど…。

「…仕事は終わったの?」窓の外を見ながらヘリが言った。

「ああ、ようやくひと段落ついた感じだな。ここしばらく忙しかったが…」

イヌが、車をマンションの駐車場にいれた。

「明日は、ひさしぶりに休めそうだ」

ヘリは、少し、やつれたようなイヌの横顔を見つめていた。

…本当に仕事が忙しかったのね。
久しぶりに韓国に戻ってきて、新しい事務所に入って仕事をしているから、
いろいろと大変なのかもしれない。

「送ってくれてありがと。イヌ。ゆっくり休んでね」

マンションのエレベーター前でヘリが言った。

「…ヘリ」

「ん?」

「良かったら、今からうちに来ないか?」

「え…?」

驚いて、イヌの顔を見ると、イヌがカバンを軽く掲げてみせた。

「本を借りたお礼ってわけでもないが、うちでワインを1杯でも飲んで行かないか?
養父がアメリカから美味しいワインを送ってきたんだ」

「ほんと?いいの?」

ヘリが言った。

「ああ、もちろん」

嬉しい!!
ヘリは、喜ぶ心を隠そうともせずに、満面の笑みでうなずいた。

「ぜひ、寄らせてもらうわ」

そんな素直なヘリの反応にイヌは、微笑した。


5階のイヌの部屋。

キッチンカウンターに座ったヘリは、イヌの養父が送ってくれたというワインをイヌに注いでもらっていた。

「このワインは、入手が難しいんだが、養父も僕も好きでね。養父が購入出来る機会があったらしくて、僕にわざわざ送ってきてくれたんだ」

「そうなの。本当にいいお義父さまね」

イヌがうなずいた。

ヘリは、グラスを手にとって、イヌに掲げた。

「お仕事、お疲れ様、ソ弁護士。ありがたく頂くわね。」

むかいあって座っていたイヌもグラスを掲げて、ヘリのグラスと合わせた。

ワインを一口飲んだヘリは、グラスを遠ざけると感動したように言った。

「んんーっ、美味しい!!」

「だろ?」

「ええ、すごく美味しい」
こんなおいしいワインを飲むのなんてひさしぶりだわ。

ヘリは、顔をほころばせて、ワインをゆっくり味わった。
この1年ほどはワインもほとんど飲んでいなかった。

「もっと飲むか?」

「…いいの?」

「どうぞ。本のお礼だ」

イヌがヘリのグラスに美しい琥珀色のワインをなみなみ注いだ。

「こんなに美味しいのに入手困難って、どこのかしら?」

ヘリは、ワインボトルのラベルを見ながら、そう聞いた。

「養父の友人が営んでるブドウ園で作られたワインなんだよ。
小規模のワイナリーでね、生産量が少ないから、市場に出回ることはないから、
このワインは知る人ぞ知るという存在らしい」

「ふーん」

ヘリは、アメリカと養父の話をするイヌを珍しそうに見て相槌をうった。

「僕も昔、養父にその友人のワイナリーに連れて行ってもらったことがあるんだが、
とてものどかで、景色が美しい町だった」

どこか懐かしそうに遠い目で語るイヌを
ヘリは、ほほ笑みながら見ていた。

…本当にいい養父さんに育ててもらったのね。
あんなに酷い事件があったのに、こんなに立派に成長した青年になったのだもの。
イヌの努力も並大抵じゃなかったのかもしれないけど、誰かが側でずっと支えて、見守っていてくれたからなのね。

「町の写真とかないの?」

「ああ、そういや、撮った気もするが、アメリカに置いてきたかな」

「そうなのね。…ちょっと見てみたかったな…」

イヌが見た美しいという風景を。自分もその目で見てみたかった。

そんなヘリをジッと見つめてイヌが言った。

「…見に行くか?」

「え?」

「いつか一緒に見に行こう。このワインが作られている町に」


優しい顔でそう続けるイヌに驚いたように目を見開いたヘリだったが、
すぐに嬉しそうにほほ笑むとコクリとうなずいた。

「ええ、行く」

頬笑みあって、もう1度グラスを重ねると、
ヘリとイヌはワインを口に運んだ。


ボトル1本のワインをあけて、

イヌが、他のワインをすすめようとするのをヘリは断った。

「どうして?君は酒豪だろ?これだけのワインじゃ足りないんじゃないか?」

そういうイヌに、ヘリは首を振った。

「貴重で美味しいワインを頂いちゃったんだもの。
今日は、口の中でこのワインの後味を堪能したいから、他のワインはいらないわ」

「そうか」

自分を温かく見守るイヌの視線に、
ヘリは、ちょっとソワソワしだした。

時計の針は9時を過ぎていた。

「…じゃあ、私、そろそろ帰るわね。ワインごちそうさまでした」

「あ、ああ」

立ちあがったヘリにイヌも椅子から腰をうかせた。

ヘリは、ちらりと、イヌの部屋の中に目を走らせた。

ヘリと同じワンルームの部屋は、広いが、ほとんど中を見渡せるつくりになっていた。

そして、窓側におかれたベッドに目をとめた。

そのヘリの視線の先に気づいて、イヌが言った。

「取り寄せていたベッドがようやく届いたんだ。
借りていた君のベッドは実家の方に送り返していいって言われてたからそうしたけど」

「そうなの」


ヘリはあたふたと目線をそらした。

「いいベッドよね。デザインもいいし、寝心地も良さそうだし」

「試してみたら?」イヌがいった。

「え?」

「いや、寝ころんでみたら?スプリングもきいてるし、君のベッドと同じくらい寝心地はいいよ」

「……」

そういえば、イヌは、部屋を交換するまで、以前私が今使っているベッドに少しの間だけど寝ていたんだったわ。

「じゃ、じゃあ、ちょっと試してみようかしら」

…ちょっと横になるだけなら。
1年前にこの部屋にあった同じデザインのベッドを見た時、ちょっと触ってみたい。そういう欲求にかられたのを思い出した。

ヘリは、イヌのベッドの端の方に遠慮がちに這いあがると、
体を倒した。

「ん。いいわね。とっても。女性にも好まれそうな硬さね」

「そうか。確かジェニーもそんなことを言っていたな」

つい、そう口にのせたイヌの言葉にヘリがガバっと体を起こした。

「ジェニーさん?」

動揺もあらわなヘリだったが、イヌは、淡々と話を続けていた。

「ああ、うちに泊まりにきて、以前使っていたこれと同じデザインのベッドに寝た時にそんなことを言ってたよ」

「……」

イヌは、目をこぼれんばかりに見開いて固まっているヘリのただならぬ様子にようやく気づいて苦笑した。

「寝たと言っても僕と一緒に寝たわけじゃない。泊まりに来た時にベッドを貸しただけだ」

「そ、そう…」

ヘリは1年前の夜中、テラスに出た時にイヌの部屋のテラスに、イヌの服を着て佇んでいたジェニーの姿を思い出していた。

…あの時も泊まっていたのね。

きっと、父親の無実の罪をはらすための計画をジェニーと練っていた時の事だろう。

あの日だけじゃなくて、今までも何度もあったのかしら?
お互いの部屋に泊まるってことが。
…親友だもの。男と女といっても、部屋をシェアするような感覚なのかもしれないわ。
それに二人はアメリカ育ちだし、そういうことにはドライなのかも…。でも…。

やっぱりいい気分じゃない…。

「…帰るわ」

ヘリは、そっとベッドから降りると、イヌの顔を見ずに、歩きだした。

「へり」

慌ててイヌが追い駆けてきた。

「どうしたんだ?もしかしてジェニーのことが気に障ったのか?」

「…べつに。違うわよ。もう帰るって言っただけでしょ」

ワインも飲んだし、用もすんだし。

そうモゴモゴ口の中でつぶやきながら、ヘリはうつむいたまま玄関の方にスタスタ歩きだした。

ジェニーさんが寝たのはあのベッドじゃない。
でも…これからだって、親友のためにベッドを明け渡すことはあるのかもしれないわ。
親友って言っても女性なのに…。

ジェニーとイヌが過去も今もそういう関係ではないと頭では分かっているのに、
ヘリは1年前そういう勘違いをしていた時の自分の切ない想いを思い出して、胸が苦しくなってきた。

「ヘリ?」

イヌが背後からヘリの腕をつかんだ。

「……」

イヌが後ろで短い溜息をつく気配がした。

「どうしたんだ?一体。…今もだが、最近少し変だぞ」

…変?私が?

ヘリは振り向きもしないで、イヌの言葉を聞いていた。

「最近僕も忙しくてあまりかまってやれなかったせいもあるかもしれないが、
会っても君の態度はどこかぎこちない。僕に言いたいことがあるなら聞くから言えよ」

「…かまってやれなかったって、別に私子供じゃないわ」

ヘリが拗ねたように言った。

「それに、言いたいこともないわ。ただ…私も仕事とかいろいろ忙しくて疲れがたまってイライラしているのかも。今日は早く寝たいの。ほんとうにこれで帰るわね。おやすみなさい」

ヘリは、自分の表情がイヌに見られないようにうつむいて、再び歩き出した。

イヌのヘリの腕を握っていた手がそっと外された。

「……おやすみ、ヘリ」

背中でイヌの声を聞きながら、

ヘリは、玄関から出ていった。

その姿を部屋の中でジッと見送ったイヌは深く長い溜息を一つついた。

次の日の日曜。

『今日、一緒にどこかに出かけないか?』
というイヌのメールの誘いを、ヘリは、メールで断った。

『今日は実家に帰る予定なの。ごめんね』

ほんとうは、実家に帰る予定など無いヘリだった。
母エジャも父サンテもパン屋の仕事場に行っていて留守だった。

せっかく、会いたかったイヌが側にいる休日なのに…。
何やっているのかしら?私。

『最近少し変だぞ』という昨夜のイヌの言葉を思い出して、

「…ほんとに変な私。らしくない」とつぶやいて、
誰もいない、用もない実家に帰って行った。


(初めての夜4終わり5につづく)


今日も2話更新です。

「検事プリンセス」の妄想話の他のプロットも
かなりたまってきたので、「初めて物語」(笑)は
更新早めで進めます。
夏が終わる前に更新したい話もあるので(笑)


ところで、10話、ヘリの引越パーティーの時、
イヌの部屋で計画ねりながら、泊まったらしいジェニー。

イヌの座ったベッドの横にゴロンと体を横たえて、

「あなたは床にマットレスひいて寝てね~ソファは疲れるから」と

イヌのベッド横取り宣言です。

ふっと笑って、立ち上がって行ってしまうイヌに、
ジェニー、ちょっと残念そう…。(テレビではカットされてた)

本当はちょっと色っぽく誘っていたのかしらん?

ジェニーって女性、私は好きなんですけど、
このシーンでは、

嫌だーーー!!イヌのベッドに寝ないでー!って、

今回の二次小説のヘリのように
心の中で叫んでました(笑)


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
「初めての夜」第3話です。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

みつばの「検事プリンセス」の他の二次小説のお話、コメント記入は、
検事プリンセス小説INDEX」ページからどうぞ。



初めての夜(3話)



「どうぞ~」

イヌを部屋に招きいれると、ヘリはソファにイヌをすすめた。

そして、ローテーブルの上に置いた本をイヌに手渡した。

「はい、これ、K・バイロン氏の本」

「ああ、ありがとう」

イヌは、ヘリから受け取るとしげしげと本を見つめた。

「思ったより薄いな」

「そうなのよね。おかげで、文章は難解だったけど、スイスイ読めちゃったわ」

ヘリは、そう言って、お茶の缶を出した。

「イヌは何が飲みたい?」

「ああ、じゃあ、ジャスミン茶を」

「え?」

ヘリの動きが止まった。

「ジャスミン?…他のじゃダメ?」

「いいけど。ジャスミン茶切らしちゃった?
この前部屋に来た時は、お母さんが買いだめしていて分けてくれるから、
飲みきれないほど茶葉があるってぼやいてたけど?」

「う、うん。あるんだけどね、飲み過ぎて私が飽きちゃったから…」

ヘリは戸惑うように言った。

「そう。なら、僕は別のお茶でかまわないよ」

イヌの言葉に、ヘリはあいまいに笑ってうなずいた。

棚の中にはまだジャスミンの茶葉がたっぷり入った大きな缶があった。

しかし、あの本、「入門書」の中に、

「ジャスミン」茶に「催淫効果」があるという説があると書いてあったのだ。

…そんなの今のイヌに飲ませられないわ。

ヘリは、花茶の茶葉の缶を開けながら思った。


しばらくして、

あら?

ヘリは、カップを棚から出しながら、不思議そうにソファの方を
覗き見た。

ソファに座っているイヌがやけに静かだ。


「ねえ、面白い?ずいぶん熱心に読んでいるけど」

ヘリがお茶をカップに注ぎながら聞いた。

ヘリの貸した本にイヌが、
先ほどから一言も発せずに目を通していたからだ。

「ああ、じつに面白いな」

本から目を離さずにイヌが答えた。

「…ヘリ、君、この本全部読んだ?」

「ええ、サラリとだけどね」ヘリが答えた。

「僕は、ちょっと解釈に迷っているんだが、聞いてもいいか?」

「そうなの?」

イヌが自分にこういう事で何か聞くことがあるなんて。

得意気になって、ヘリは言った。

「私の解釈で良かったら教えるわよ。どのへん?」


イヌは、口元に手をあてて、真面目に考え込んでいるようだった。

「どっちなんだろうって思ってね」

「どっちって?」

「君が僕にこの本を見せたこと」

「ん?」

だって、イヌが読みたいって言っていたからだけど?

「一、この本の通りにすることを僕に望んでいる。
二、君が間違えてこの本を僕に渡した」


「?」

イヌの質問にますます、不思議になって、
ヘリは、お茶のカップを持ってキッチンから、イヌの座るソファの方に近づいた。

そして、ソファの背後から、イヌの手にしている本を
覗き見て……


「きゃあっ」

「うわっ危なっ」

カップから溢れそうになった熱いお茶に、
イヌがぎょっとして腰を浮かせた。


「二番よ!!二番!!」

そう叫んで、

ヘリが持っていたカップをひっくり返す勢いで、ソファの前にまわり込んで、
ローテーブルの上にカップを置くと、慌てて、イヌの手から本をひったくった。

そして、ハアハアと肩で息をしながら、
本を両手で抱きしめたまま、後ずさった。

イヌは、そんなヘリの必死の形相に、目を見開いて、驚いた顔をしていた。



「…み、見た?」

ヘリが、おそるおそる言った。

「見た」

イヌが答えた。

「…どのへんまで読んだ?」

ヘリがこわごわと聞いた。

「1章まで。『初めての夜の心構え』ってところ」


うわーっ!!

ヘリは、何度も叫びだしたい気持ちをグッとこらえた。


ヘリは、イヌに、別の本を間違えて渡していたのだった。

それも、『初めての夜のための入門書』

お店で購入した時、K・バイロン氏の著書と一緒に表紙に同じカバーをかけてもらっていたため、
本の大きさや厚みがちょうど同じくらいだったこともあって、間違えてしまったらしい。

それにしても、手渡す前に中身を確認すれば良かったのだが…。


「こ、これはね」

ヘリは、自分を面白そうにじっと見つめているイヌの視線を避けるように、
目をそらせて、あたふたと本を背中に隠した。

「友達に貸してほしいって言われてね。貸す前に懐かしいな~って読み返してたのよ」

「へえ…」

本の内帯に「新刊」ってあったけど?…という言葉をイヌは呑み込んで返事した。

もう完全に舞い上がっていて、ガチガチになっているヘリを
これ以上からかって混乱させるのも可哀そうに思えた。


「そ、そうなのよ。ごめんね。間違えちゃって。アハハ。私ったらそそっかしいから」

そう言って、ヘリは、あたふたと本棚のところに行くと、
持っていた本を適当な場所に押し込んだ。

「えーっと」

今度こそ目当ての本を見つけて中身を確認すると、
あわてて本を持ってイヌの所に戻ってきた。

「はい、これ!今度こそ間違いないわよ」

「…ああ」

ありがとう。と言って、イヌはヘリから本を受け取った。


「ハハ。どういたしまして」

イヌは、手渡たされた本とヘリのひきつり笑いを交互に見た。

ヘリが、サイドボードに置かれた時計に目をやった。

「あ、いけない。もうこんな時間だわ。
イヌ、もうそろそろ行かないと、クライアントとの約束に間に合わないわね」

「いや、まだ時間はあるが…」

「駄目よ。休日で道が混むかもしれないし、早めに行かなくちゃ」

そう言って、ヘリは、イヌの腕をつかんでソファから無理やり立たせた。


「へり」

「ほらほら。行って。イヌ。あ、本を返すのはいつでもいいからね。
ゆっくり読んでちょうだい」

ヘリはぐいぐいと、イヌの背中を玄関の方まで押して行った。

「ヘリ」

玄関で靴をはいたイヌは、ヘリを振り返った。

「なに?」

気まずそうに、もじもじしているヘリが佇んでいた。


イヌが、フッと笑った。

「出来れば、さっきの本も貸してくれないか?最後まで読んでみたいんだが」

「~~~っ!!」

ヘリは、玄関扉を開けると、どんっとイヌを押し出した。


「他の人に貸すから、また今度ね。いってらっしゃい!」

ばたん!

勢いよくドアが閉まると、
目を丸くしたイヌがヘリの部屋の前に立っていた。

しかし、耐えきれずに、くくっとしのび笑いすると、
イヌは、借りた本をカバンにしまいこみ、エレベーターの方に歩いて行った。


部屋に残ったヘリは、

…行ったかしら?

閉まった扉の向こうの気配を気にしながら、恥ずかしそうに玄関を見つめていた。

そして、フラフラとソファのところまで歩くと、
脱力して座りこんだ。

私ったら。本当にそそっかしいんだから。
よりにもよって、あの本と間違えて渡しちゃうなんて。

もし、イヌがすぐにあの本をソファで見てなかったら、
すっかり読まれていたところだったわ。

それにしても、イヌ。

どう思ったかしら?

あんな本を持っていると、ばれちゃったけど、変に思ったかしら?

面白そうな顔はしていたけど…。

…ああ、もう!!

ヘリは、ソファにおかれたクッションを抱えて思いっきり自分の顔にぶつけた。

やっぱり、ユナに無理やりにでもいろいろ聞きだしておくんだったわ。

ヘリはフーっと溜息をついて、ユナと会った日のことを思い出していた。



…本当は、もう一つ相談したいことがあったんだけど…。

どちらかというと、
ヘリの悩みは初めて体験のことより、そのもう一つの方の比重が大きかった。

「ソ弁護士…イヌ…どうして『好き』って言ってくれないの」

ヘリのつぶやきは、ユナが聞けばやはり笑い飛ばされるか、
普通に諭されるか予想のつく言葉だった。

つきあっているのに、今さらどうして?

そう、他人が聞いたら思うだろうし、交際がうまくいっているのなら尚更、
言葉など関係ないと思われそうだった。

でも、1年前も、再会してからも、
一度も面と向かって言われていないことをヘリは心のどこかでずっと気にしていたのだった。

「私は、…言ったのに…」

それは1年も前のことなので、人が聞けば「自分のことは棚にあげて」と言われるだろう。

それでも、イヌの口から聞きたいと思ってしまうヘリだった。

『愛している』と……。




その後、簡単な夕食(野菜サラダ)を食べて、
部屋の中で、一人ヨガをしたり、テレビを見たりしていたヘリだったが、
じっと部屋の中にいるのが退屈になってきていた。

ユナは今日は彼氏とデートだって言ってたし、ママとパパもパン屋が忙しい日だし…。

つまらないわね。

最近の週末は、イヌと一緒に過ごしていたから。

ヘリは急にとても寂しい気持ちになってきた。

今までは、特に感じたことのなかった寂寥感をひしひしと感じていた。

…イヌのいない休日がこんなに退屈なんて…。

時間は夜7時近く。もう外が暗くなっていて、
怖がりのヘリにはあまり気のすすまない外出だったが、
近所のコンビニくらいだったら、街灯も明るくて大丈夫かもしれない。

フーっと溜息をつくと、ヘリはえいっと立ち上がり
思い切って、外に出ることにした。

コンビニについたヘリは、飲み物や雑誌などをちらちらと眺めて、
ガムを1個購入すると、外に出て、足をとめた。

…あら?

コンビニの近くにイヌの車が停まっていた。

イヌ?夕方にクライアントと打ち合わせだって言ってたけど…。

不思議に思ったヘリが、イヌの車に近づいていった。

そして、

「!」

とっさにコンビニの建物の影に隠れると、前方の様子をそっと伺った。

車から、イヌと、知らない女性が出てきた。

「……」

「送ってくれてありがとう。ソ弁護士。何かお礼させてくれる?」

女性がイヌにそう声をかけた。
「いや、通りがかりだったから、かまわないよ」

イヌがそう答えた。

…クライアントかしら?

ヘリは、首をかしげて、イヌと女性を観察していた。


(初めての夜3終わり 4につづく)


拍手、拍手コメントありがとうございます♪

ご推察通り、ヘリ思いっきり本間違えてます(笑)
おそらく、イヌに会えることに浮かれて、
注意力が散漫になっていたんだと思います。


ところで、マンション近くのコンビニって、
ドラマ中10話のヘリの引越しパーティーではチェ検事が
「このへんにコンビニがない」って言っていたけど、
11話?だったか、イヌが「コンビニに行く」と言って、
ヘリが「私も~♪」とついていくシーンがあるんだけど、
歩いていけるところにあるのかしら?

ドラマ中になかったとしてもこの1年の間に
近所に出来たってことで(笑)


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説です。


二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
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初めての夜(2話)


「それって…、初めての…H体験の話ってこと?」

慎重に言葉を選ぶユナにヘリが「やあだ、ユナったら」と顔を赤くした。

「そんなはっきり言わないでよ。恥ずかしくなるでしょ?」

…恥ずかしいのは、どっちよ。
こんなことを他人に物おじせずに聞く方が恥ずかしいわ。という言葉を

心の中でつぶやいてユナは溜息をついた。

…ほんとに世間知らず、常識知らずのお嬢様育ちなんだから。ヘリは。

ずいぶん勇気がいっただろうとは思うが、
相手が親友だから打ち明けた秘密なのだろう。

話してしまって、肩の荷がおりたのか、
ヘリは、ウキウキとした表情でユナを期待のまなざしで見ていた。

「ええっと。何を話せばいいのかしら?」

ユナの言葉に、ヘリはうーんと…と考え込んだ。

「まず、最初の疑問ね。そういう時ってどういう所を選ぶわけ?
やっぱり彼氏の部屋?それとも自分の部屋?それともホテルとか?」

「……人によると思うけど」

「え?そうなの?ちなみにユナはどこだったの?」

「……」

しばらく無言になったユナは、深い溜息をついた。

「…覚えてないわ」

「え?そうなの?本当に?」

驚いたヘリが声を大きくした。

「だって、初めての体験のことでしょ?覚えてないことなんてあるの?」

「…ずいぶんと前のことだから」

「そういうものなの?」

じゃあ、初めてって言っても大したことじゃないのかしら?
記憶に残らないくらいだもの。

片手にペン。片手に手帳をしっかり持って、
自分の言葉を待ちかまえるヘリの姿に、ユナは
呆れて言葉が見つからないようだった。

「…それメモするために?」

「これ?そうだけど?」きょとんとヘリが手帳とユナを見比べた。

もう一度ユナが深い溜息をついた。

「ねえ。ヘリ。親友といえどもね、人に言いたくない事もあるのは知ってるわけよね?」

「え、ええ。それは分かるけど…」

自分も1年前のイヌと自分とのことをユナに言えなかった。

「これもその一つよ。親友にもいいづらいことがあるのよ。
きっと、そういうことになったらヘリにも分かると思うけど…」

ユナが言いずらそうにヘリの顔を見つめていた。

「そうなの」

ちょっと落胆しながらも、ユナの言葉に、ヘリは確かにずうずうしかったわ、と
反省した。

…そうよね。自分で調べる前に人に聞いて『やりかた』を知ろうなんて
やっぱり良くないわね。

反省しながらも、やっぱりどこかずれているヘリだった。

「ありがとう。ユナ。自分なりにこれから答えを探してみるわ」

そんなヘリの言葉を、ユナはホッとしながらも、
やっぱりこちらも意味をとらえ違えていて、

「頑張ってね。相手がソ弁護士さんだからきっと大丈夫」と言った。


二人は笑いあって、コーヒーを飲んで、
きわどいガールズトークを脇に置いて、
今度はお互いの好きな服のことや最新の流行の話題などで盛り上がった。


そして、今、
ヘリは手にとった本を両手に抱えて書店のレジに向かっていた。

本のタイトルは

『初めての夜のための入門書』という、
恋人と初めてHする女性の為の手ほどきのような本らしい。
…らしいというのは、ネットで調べて知った、新刊の本だったためだ。

レビューでこの本が一番わかりやすい!という女性達の意見も多かったため、
ヘリは、この本を購入することに決めた。

そして、すぐにでも手にいれたかったため、ネットで調べて、
仕事帰りにすぐに書店に走ったのだった。

その本は、女性のエッセイ等の本棚に陳列されていた。
それを確認した後、ヘリは、まず法律関係の本棚の方へいき、
上司のナ部長が、会議の時「法律を学ぶ人間なら1度は読んだ方がいい」と言っていた、
K・バイロン氏の新刊の著書も手にとった。
それから、気になっていた犯罪心理学の本も1冊重ねると、
先ほどの棚に戻って、『初めての…』本を手にとって、2冊の本の間にはさめた。


ヘリは、その3冊の本をレジの上のポンと置くと、
挙動不審者のようにきょろきょろと周囲に目をやった。

そんなヘリを胡散臭そうに店員が見つつ、レジを打った。

「カバーはおかけしますか?」

「ええ。お願い」
あわててヘリがいった。

そしてお金を払うと、カバーをかけてもらった本をバッグにしまい込んで、
ヘリは本屋を後にした。

…ついに買っちゃったわ。


ヘリはドキドキしながら、本の入っているバッグを見つめた。

早速、読まなくっちゃ。
これで、もう私にも怖いものなしね♪

そう、足取りも軽くマンションに帰るヘリは、
やっぱり、世間の常識からちょっとずれたお嬢様だった。

どんなに前向きで感情的で、服装も派手になったとしても、
長年優等生で、真面目に勉強ばかりしていたヘリの本質は変わっていないようだった。

そんなヘリの行方を暗示するように、
バッグの中で、本がゴトゴトとどこか気になる音をたてて揺れていた。



それから数日後の土曜日の昼下がり。

ヘリはテラスで本を読んでいた。

一通り、買ってきた本すべてに目を通したヘリ。
もちろんあの『初めての夜のための入門書』という本もだ。

評判のK・バイロン氏の新刊も、犯罪心理学の本も興味深く読めた。
でも、肝心の『入門書』の内容にヘリは、不満そうに本を閉じた。


…なにこれ。結局、結論としては、
『人によってやり方も感じ方も異なる』ってことしか分からなかったわ。

ヘリは溜息をついた。

はじめてのHの場所を選ぶ基準―というところも、

彼氏の部屋、自分の部屋、ホテルの部屋、その他の場所とあったが、
その時のメリットとデメリットが書かれていた。

それをふまえた上で、ようするに恋人たちが自分たちの都合のいい場所を選べと書いてある。

…それじゃ、はっきりしないわよ。

ヘリは、ユナの

「人によると思うけど」とう言葉を思い出していた。

ユナの言った通りだわ。結局、人それぞれ、カップルそれぞれで事情や状況が違うのだから、
一概にどれが正しいってないのかもしれないわ。

今さらのようにヘリは納得したようにうなずいた。

でも、だから、他の人がどうやってるのか知りたいのだけど…。

ユナはもう教えてくれそうもないし。

…チン検事…。
ヘリはユン検事の婚約者になった先輩のチン検事の顔を思い出した。

無理無理!!絶対教えてくれるわけがないわ。

ヘリは、勢いよくかぶりを振った。

じゃあ、ママ…。

ヘリは、エジャの顔を思い浮かべた。

こんなこと、母親に聞けるわけないわ。
…でも、ママだったら、もしかしたら、嬉々として教えてくれるかもしれない。

『まあ、初めての夜のこと?それはねえ…』

そこまで想像して、ヘリはウっとつまった。

それは、もしかしたら、父親サンテとの想い出かもしれない。
ママとパパの初めての寝物語なんて聞いた後は、
サンテの顔がまともに見れなくなってしまうだろう。

ヘリはまたも振り切るように首を振った。
「だめだめ。絶対だめ!!」


「何がダメなんだ?」

頭上から、聞きなれた声がした。

「イヌ?」

ヘリが振り返って、1つ斜め上の階のテラスから、
こちらを面白そうに見降ろしているイヌを見上げた。

「さっきから、ずいぶん首を振って、新しいストレッチか何かか?」

「んーっ。そう、ちょっと読書で首が痛くなっちゃってね」

ごまかすように言って、ヘリは首を手でそっとさすった。

「最近、あまり会わないわね。仕事忙しいの?昨夜も遅かったみたいだけど」

ヘリが立ち上がってイヌのテラスの方まで歩いて行って言った。

「ああ、先週の週末は出張に出ていて、今週も何かと外に出る事が多くて帰りが遅かった。
実は、今日もクライアントとの打ち合わせがこれからはいっている」

「そうなの。大変ね」


そう答えながら、ヘリは、ちょっと寂しい気持ちになった。

イヌは有能な弁護士だから、引く手あまたなんだわ。
でも、休みの日くらい休んでいてもいいのに…。

一緒にいられる時間が少しでも欲しいと思ったヘリだった。

「すぐ行くの?」

「いや、クライアントと会う約束は夕方4時からだ。
それまで少し時間があるから本屋に読みたかった本を買いに行くよ」

「どんな本?」

「最近出版された、K・バイロン氏の本だ」

「K・バイロン氏の新刊?うちにあるわよ。私は読んじゃったから、良かったら貸しましょうか?」

ヘリが言った。

「ほんとに?じゃあ、今から受け取りに行っていいか?」

「ええ、どうぞ。あと、もし時間があるなら、うちで少しお茶でものんでいかない?」

ヘリの誘いに、イヌが嬉しそうにほほ笑んだ。

「そうさせてもらうよ。今からそっちに行く」


そう言って、手を振ると、テラスの向こう側に姿を消した。

ヘリもテラスから、本を抱えて部屋の中に戻ると、1冊をテーブルの上において、
残りを本棚にしまった後、キッチンに向かうとヤカンで湯を沸かし始めた。

しばらくして、インターフォンのチャイムがなった。

「はいは~い」

ヘリが玄関扉を開けると、外出着に着替えたイヌがカバンを持って立っていた。

「お言葉に甘えて、来たよ」

イヌがにっこりと笑った。

ひさしぶりに会うイヌに、ヘリは心底嬉しくなって、
はずんだ気持ちでドアを大きくあけた。


(初めての夜2終わり3につづく)


二次小説、長くお待たせしたお詫びに本日は2話更新させて頂きました。


拍手、拍手コメント、コメントありがとうございます。

拍手コメントの方でよく言ってらっしゃるのが、
1話のヘリにドン引きしていたというもの。

私も最初感想でかきましたが、続けてみる気を無くしました。
でも、見続けるうちにはまったという感想が共通しているので、
もし、今1話で見なくなったという方がいたら、
是非、DVDレンタルで3話から見てみてください(笑)
イヌ(パク・シフ)さんのアクションシーン必見です♪

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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説です。

この話は、

恋のかたち」の続きになります。

二次小説は、ドラマ最終回16話以降をみつばが、勝手に妄想したお話ですが、
ドラマのネタバレ等も含んでいますので、現在ドラマを見ている方、
これからドラマを見る方はご注意ください。

なお、今回のシリーズ話には、途中、大人向けの表現や文章が出てきます。
制限やパスワード制ではありませんので、
精神的に大人だと思われる方のみ自己責任でお読みください。


他の話やコメント記入は
検事プリンセス小説INDEX」からどうぞ。



タイトル 「初めての夜」




「あった。この本だわ」

そうヘリが、つぶやいて、書店に並んでいた本の1冊を手にとった。

そして、こそこそと周囲を見渡すと、手に持っていた他の本の間にそれをはさんだ。

…これでユナにも聞かずにすむわね。

ヘリはそう思いながら、数日前のことを思い出していたー…。


数日前の休日。

ヘリのマンションの部屋にユナが訪ねてきた。

「ヘリの一人暮らしのこの部屋、久しぶりだわ」

ユナは、ヘリの部屋に入ると、もの珍しそうに中を見渡した。

「そうでしょ?一通り見物してちょうだい。1年前と変わってないんだけどね」

そう言って、ヘリはキッチンでコーヒーの準備を始めた。

「1年前は、ヘリもすぐに引っ越しちゃったでしょう?
だから、あまり遊びにも来てないのよね」

「そうだったわね」

ヘリは、1年前のことを思い出していた。

そういえば、実際に住んでいたのはたった数カ月のことだった。

その間に起こった出来事は、まるで1生分の嵐がやってきたような状況だったのだけど…。


テラスの外まで見物に行ったらしいユナが、帰ってくると、
今度は、ベッド周りを観察しはじめた。

「へえ、このベッドでソ弁護士さんと寝てるのね」

ガチャンっ

派手な音をたてて、ヘリがコーヒーカップを落とした。

「ヘリ!?大丈夫?」

あわてて、ユナがキッチンに駆けつけて、
床に散らばったカップの破片をヘリと一緒に拾い始めた。

「え、ええ。平気。ユナこそ指ケガしないようにね」

「ごめんね。露骨に動揺させるようなこと言っちゃって」

ユナがいたずらっぽく笑った。

「ユナ…」

ヘリのなさけなさそうな顔にユナは不思議そうに首をかしげた。

「え?なに?どうしたの?ヘリ」

「じつはね…」

ヘリが、とまどいながら、スーッと息を一つついて、
思い切って口を開いた。

「そのことで、ユナに相談にのってもらおうと思って来てもらったの」

「?」

拾い集めたコーヒーカップのかけらを手に持って、ユナは怪訝そうにヘリを見つめた。


そして、

コーヒーを一口飲んだ後、ユナはフーと息を吐いた。

「それで?話っていうのは何?ソ弁護士さんのこと?」

「え、ええ、そうとも、そうじゃないとも言えるかしら…」

ヘリの煮え切らない態度にユナがますます怪訝そうな顔をした。

「どういうこと?」

「実はね…、あの私、まだあのベッドでソ弁護士と何もないのよ」

「え?じゃあ、ヘリが彼の部屋の方に泊まっているの?」

ユナが聞いた。

「そういうことじゃなくてね」

ヘリが戸惑いながら続けた。

「私たち、まだそういう事…そういう関係じゃないのよ」

「そうなの?」

ユナが驚いたように目を丸くした。

「…ソ弁護士とつきあっているんでしょう?」

「ええ、まあ」ヘリがあいまいにうなずいた。

「ずっと1年間想い続けて、ソ弁護士さんも同じ気持ちでいたのよね?」

「…たぶん」

「再会して、彼から恋人になろうって言われたのよね?確か」

「ええ、…そうだけど」

「それで、同じマンションの4階と5階に住んでいる」

「…うん」

ユナはあきれたようにヘリを見ていた。

「それで、『何も』ないの?」

「全く何もなかったわけじゃないわ」

ヘリは慌てて言った。

「ハグしたり、キスしたり、デートだってしてるのよ」

「…今時の小学生カップルだってそれくらいしてるわよ」

ユナの言葉にヘリは目を丸くした。

「でも、まだ早いのかしら?ほら、1年間会ってなかったし、
つきあい始めたのもまだ1カ月もたってないし…」

「ヘリ…」

ユナは短い溜息をついて、気の毒そうに親友を見つめて、
コーヒーカップを皿の上に置いた。

「実家住まいのカップルや遠距離恋愛のカップルなら考えられるけど、
この目と鼻の先に住んでいて不思議な話ね」

首を振って否定するユナに、ヘリは唇をとがらせた。

「…カップルによるんじゃないかしら?」

「ね、ソ弁護士さんからの誘いは今までなかったの?」

ユナが身をのりだして、興味津津の様子でヘリに聞いた。

「『僕の部屋においで』、とか。『君の部屋に泊まってもいい?』とか」

「…あるわ」

ヘリはうなずいた。

事実、再会した後から、何度もイヌにそんなことをほのめかされた。

でも、いつも冗談口調で、からかいの延長のような感じで言われていた。
本気だったとしても、そんな誘いに乗る気にはなれなかった。

しかし、ここ最近は、イヌは冗談でもそんなことを一切言わなくなった。
休日の夜一緒に食事した後も、「じゃあ、おやすみ」と言って、
イヌはヘリに軽くキスをすると、自室に一人帰って行ったり、
デート帰りヘリの部屋に夜までいても、寝る時間になる頃には去って行った。

もの足りなさを感じながらも、ホッと安堵する自分がいた。


「でも、あまり熱心にって感じじゃなかったけど」

ヘリが首をすくめた。

「ねえ。それって…」

ユナが言いずらそうに、ヘリを見た。

「ソ弁護士さんって、何か問題のある人?」

「え?問題って?」

「その…実は女性の体にあまり関心のない人とか…」

ユナの言葉にヘリが飲みかけていたコーヒーを噴き出しそうになった。

「何言っているの!?ユナ」

「だって、変じゃない。年頃の男性が。こんな近くに可愛い恋人がいるっていうのに、
手も出さないなんて。普通強引にでもそういう関係に持ち込みたくなるものじゃないかしら?」

「え?そうなの?…年頃の男性ってみんなそうなのかしら?そうでもない気がするけど。
私には、よくわからないから…」

ヘリが言葉を濁した。

「わからないってヘリ。今までつきあった男性はそんな感じの人たちだったでしょう?」

「……」

今までつきあった男性…。

ヘリは、体型にコンプレックスがあって、
大学生の時、極度のダイエットの成功して今の体を手にいれるまで、
男性とつきあった事など1度もなかった。

スリムで綺麗な体になって、性格も明るくなったヘリは、
男性からすごくもてた。

その事で有頂天になったヘリは、いいよる男性たちの中から、好みの男性と交際したこともあった。

…だが、どの人もみな、ヘリの顔か体か、財産が目当ての男性たちばかりだった。

つきあって、すぐにその事を知り、ヘリは即効別れる。
そんな事を何度か繰り返しただけだった。
本当に好きになってつきあった男性はいなかったのだ。

その後、司法試験をうける為に恋愛どころではなくなって、
晴れて検察庁に入った後は、ユン検事という男性に真剣に恋をした気になっていたが、
恋に恋した状態だったということと、

本当に好きになったのは、イヌだったということに気づいたヘリだった。

そして、今、イヌと付き合い始めることが出来た。

これが、ヘリにとって『まともな』初めての恋愛だったのだ。


「今まで、ろくな恋愛してないから…」
ヘリは気まずそうに言った。

「…それに…」

とまどったように、口をつぐんだヘリにユナが聞いた。

「それに、なあに?」

「…ユナ。私…まだ男の人と…そういう関係になったことないの」

ぼそぼそと、口の中でつぶやくようなヘリの言葉に
ユナが心底驚いたように目を見開いた。

「…そうなの?」

ヘリが恥ずかしそうにこくりとうなずいた。

ユナは、ほとんど感心したような顔でヘリを見つめていた。

かつて、つきあった男性たちにも、そういう風な関係を迫られたりした事はあった。
…いや、むしろ、それが目当ての男達ばかりだったかもしれない。

派手な衣装を身につけて、派手な立ち振る舞いのヘリを、軽い女だと思ったのだろう。

…あの真面目なユン検事さえ、私の格好を男に抱きたいと言わせる為の格好だと言ったんだもの。
そういう目で見られていてもおかしくなかったけど…。

ヘリのいでだちはあくまでヘリの大好きで綺麗な洋服で自分を飾るためのもので、
男性に言いよられるために身につけていたわけでなかった。

それなのに、つきあった男性にもそういう風に言われると、ヘリは恋しているという楽しい気分も一変にしぼんでしまい、その男がつまらない人間に感じられてしまった。

結局自分の外側しか見てもらえないんだわ…。
体型が違っていてもかわらないのね…。
ヘリは、そのたびに悲しい気持ちになった。

だから、イヌと一緒にいて、
着飾った姿だけでなく、普段着も部屋着も、スッピンの顔を見せても、
気にならず、イヌも変わらず接してくれた姿に、心からほっとして気を許していたのだ。

「友人」としてつきあっていた時は。


1年前、イヌのことを好きだと自覚した直後に、事態は一変して、
怒涛のような時間が過ぎて、イヌも去ってしまった。

そして、再会して、こんな風に付き合えることになったけど、
ヘリは、前と同じような自分のイヌへの変わらぬ想いを認識しながらも、
一緒にいることの戸惑いを感じてもいた。

「だから…」

ヘリは、うつむき加減で、カップのコーヒーから立ち上る湯気をぼんやり見つめながら続けた。

「問題があるとすれば、私の方かもしれないの、ハハ」

「ヘリ…」

自嘲気味に笑うヘリにユナはそっと溜息をついた。

「悩んでいたのね」

「……」

「ごめんね。気づいてあげられなくて」

親友の優しい言葉に、ヘリは顔を上げると
泣きそうな目でユナを見た。

「ユナ~~」

そんなヘリににっこりとユナは笑って、うなずいた。

「大丈夫よ。何かあればいつでも私が相談にのるからね」

「ありがとう。ユナ」

ヘリがパアと明るい顔になった。
そして、待っててね、と言って、立ち上がると、
ペンと手帳を持って戻ってきた。

「なあに?その筆記具」

「うん。早速なんだけど、教えてほしいことがあって」

「教えてほしいこと?何?」

「男性と初めてそういう関係になる時のこと」


ヘリのあっけらかんとしたもの言いに、ユナは呆れたように
ポカンと口を開けた。


(初めての夜1終わり、2につづく)



ヘリとユナのガールズトークで、はじまりました
ヘリの「初めての夜」話です。

お待たせいたしました。
ようやく、とうとう、始動です。

今までの「検事プリンセス」の二次小説の中で
一番長いものになりました。もうSS(ショートストーリー)じゃないかも。


いろいろ言い訳したいことはあるのですが、

1つ、「初めてH」話を描くにあたって、
すごく悩んだのですが、やっぱり妄想を大事にして、
みつば好みの「乙女モード」で書かせてもらうことにしました。

ヘリが「初めて」ってどうなの…?とも思いましたが、
ドラマを1話から見直してみて、ありえないこともないかな?と。

それに、やっぱり自分が書きたかったから♪

あと、ヘリ、かなり天然はいってますが、
ドラマ中前半の空気読まない、天然発言、思い込み激しいヘリを
見ていると、いくら仕事が出来て人間的に成長した
ラストの方のヘリでも内面やプライベートでは、
やっぱりかなり天然なんじゃないかと思いました。

普通、いくらなんでも、な感じですが、
ヘリだったらありえるかな、と。

なので、こんな感じで(笑)

拍手、拍手コメント、コメントありがとうございます。

みつばの戯言の、日本版イヌ役、向井さんに1票入れてくれた方ありがとうございます(笑)


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次創作。

今回も前回に引き続き、みつばの4コマ漫画

恵理(ヘリ)ちゃんと仁優(イヌ)くんシリーズです。

今回のお話も、

二次小説で描いた「海へいこう」の番外編を4コマ漫画で描いてみました。

二人が帰途の車の中(「優しい手」)で話していた旅行の話題。
2日目の地元の観光地巡りのことです。


やっぱり、ギャグ漫画なので、
ドラマ、二次小説、ヘリとイヌのイメージが崩れると
思われる方はスルーでお願いします。



タイトル 「観光スポット」



     検事p「観光スポット」



きっと観光地にはこういうところもあるかと。

でも、たぶんイヌが、ヘリに意地悪するために
そういう所じゃなくても言ってそう(笑)

ドラマ7話、8話でも2回も意地悪をして、
「幽霊」発言で、ヘリを脅かしているイヌ。


以下↓ドラマのネタバレなので見てない方は注意です。


7話では、初めての検死の後、
チン検事に(こちらも意地悪で)
「検死の後、0時までに家に帰ると家に幽霊がついてくる」と
言われたヘリは、マンションの部屋に帰れなくなります。

頼みのママは、「私も幽霊は嫌だから実家に来ないで」と
ヘリに言いますし(ひどい(笑))
頼みの親友のユナも恋人との100日記念だから、と一緒にいてくれません。

仕方が無いので、競歩(?)で、ずっと歩き続けて、
時間をつぶすヘリ。

そんなヘリを目撃したイヌは、
楽しそうに声にかけようとして、自分が変装していることに気付き
(このイヌの変装って…(苦笑))一度車で家に帰って
服を着替えてから、偶然を装ってヘリの所に行きます。

…ご丁寧な…。

そして、ヘリから事情を聞いたイヌは、
「馬鹿だな。幽霊は0時以降に出るから。すぐ帰ればついてこなかったのに」
…と言います。

「そうなんだ~」とヘリショック(笑)

本当に素直に人を信じて騙されやすいヘリです。

その後、ヘリは部屋で一人でいるのが、怖くて、
なんだかんだと理由をつけてイヌに部屋に来させようとします。
しかし、分かっていながら、あえて行かないイヌ。
とっても楽しんでます。ほんとSな性格だよね。

そして、「検事プリンセス」の名場面の一つ

テラスからバケツのシーン(笑)

釣りざおにバケツをつけて、その中にヘリから頼まれたものをいれて、
ヘリにテラスから渡すというもの。

確かに便利だ(笑)

結局、この後、イヌは細工した目ざまし時計をおくために
ヘリの部屋に行きます。

そして、ヘリの部屋の壁に絵をかけるための釘穴をあけてくれるのね。

でも、イヌの存在ですっかり安心したヘリはソファで寝てしまう。
やっぱり可愛い♪ヘリ。


8話でも、事件のことを調べるために寺に出かけようとするヘリに
イヌは声をかけて、「幽霊がついてくるから」と脅して、
自分の車に乗るように誘いこみます。

だから、16話ラストの深夜公園で2時間近くイヌをまっていたヘリは
きっと本当に怖かったんだろうな~と思います。

でも、イヌもヘリにしがみつかれるのが
嬉しいんだよね。…ほんと悪い男です。イヌ(笑)


そんなドラマの印象をうけて、
この4コマ漫画を描いてみました♪


拍手、拍手コメント、コメントありがとうございます!

小説の方を楽しみにしている方もうしばらくお待ちください。
よろしくお願いします。


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の★みつば★の二次創作、

4コマ漫画の「恵理ちゃんと仁優くん」シリーズです。


二次小説の方のお話が、先日も書いたのですが、
当初よりかなり長編になっていて、(今までの小説の中で一番長いかも)
いろいろ思考錯誤して組み立てているので、もう少々お待ち下さい。

初H話という、テーマがテーマなだけに、
私の中で重要な通過点のお話なので(苦笑)


ということで、ひさしぶりの「検事プリンセス」の4コマ漫画ですが、

これは、二次小説「海へいこう」でヘリの言っていた
「ランジェリー観賞会」のお話です。

もちろん、「観賞会」というのは、H前提の観賞会です♪

自分の二次小説でパロディ描くってどうなの?って思ったのですが、
「海へいこう」では、結局「観賞会」の模様は書かなかったんですよね。

海へいこう おまけ話」を読んだ方はご存じのとおり、
「観賞会」する前に、イヌがバスルームでヘリに手を出しちゃったものですから(笑)

それで、結局「観賞会」はおそらく「花遊び」の後くらいに
第一回が行われたのかな?とか思っているのですが、
実際、ちょっと書いてみようかな?と考えた時に、

イヌって、一体どんなランジェリーが好きなんだろう?

…とか考えちゃいました。


白のフリルとかついた清純系かしら?
黒や赤の大人なシック系かしら?
ピンクとかビビットカラーのキュート系かしら?

(笑)

そんなことを考えているうちに浮かんだおバカな下ネタ話です。


「海へいこう」の二次小説のイメージや
イヌ(ソ・弁護士)のイメージを崩したくない方は
読み飛ばすことをおすすめします。


どんなヘリとイヌも見てもよいよ~という方のみどうぞ~♪



タイトル 「ランジェリー観賞会」



     検事p「ランジェリー観賞会



ヘリの勘違いのように、イヌは決して変態ではないですよね。

ヘリを尾行したり、盗撮したりの変質者ちっくなストーカー行為をしてましたが(苦笑)


おそらく、性癖とか、Hのことに関しては、ノーマルだと。

多少Hに関してはアブノーマルなことも取り入れたりするかもしれませんが、
4コマ漫画のようなマニアックな嗜好は無いと思われます。

…といって、4コマ漫画の2コマでヘリの持っている下着で
プレイするのが「変態」と言っているわけではありませんよ。

でも、何のコスプレか気付いた方はマニアック♪
みつばは2コマも4コマもノープロブレム!ですが(笑)


でも、「変態」と「変質者」の違いって、
たしか、法にふれない、と法にふれるの違いだったような…。

じゃあ、やっぱりダメでしょう。イヌ…(苦笑)


ヘリの髪型は、「海へいこう」の二次小説で、
黒髪ストレートにイメージチェンジしていたので、こんな感じ。
以前描いたチン検事とかぶってしまいましたが。。。

ドラマ4話ラスト、5話最初の方の飛行場ヘリのストレートの髪型で
イメージしてください。
私は、このストレート髪ヘリが結構好きです♪


また、4コマ漫画も読んでもいいよ~という方は
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「検事プリンセス」の二次小説の次の話が
当初、思っていたよりも長編になって、構成に手間取っているので、
気分転換にドラマ感想を先にアップします。


今回のテーマは、16話(最終回)の
あの、とてもせつないシーンをとりあげてみました。

DVDで16話ラストまで見終わった人は分かると思いますが、
韓流αで見ていた方や、今BS放送の方で見ている方は、まだ未公開のシーンで
ネタバレになってしまうので、ご注意ください。


せつないシーンって…。
もう、13話あたりから、ずっとせつないのだけど、

16話。

ヘリ父の事件も、イヌ父の事件も解決して、
ヘリはマンションを出ることになって、
イヌも渡米することになったのだけど、

夜、マンション前で会った二人。

握手を求めるイヌの手をとまどいながら握るヘリ。

以前、ヘリが転びそうになったのを、
支えるためにとっさに手を握ってくれたイヌのことを
思い出すヘリ。

…このシーンもテレビでカットされてたのね。。。

そして、

見つめあって、心の中で

「…いくの?」

「…いくよ」

そのままお互い見つめあって、手をずっと握っているの。


テレビではね。次のシーンでもう1年後なんだけど。


本当にせつないのはここからのシーン。


部屋で眠っているヘリは夢を見ている。

マンションのエントランス前の庭の道のところ。

よく、イヌとヘリが会ったり、
すれ違ったりしている場面で出てくるところ。

部屋着ではだしでたたずむヘリ。

離れたところで、イヌがじっとヘリを見つめている。
手には旅行バッグを持っている。


ヘリは、不思議そうにそんなイヌを見つめ返す。

ヘリを見つめるイヌの目はとても悲しそうで、
何か言おうとしているけど、あきらめたように、
無言で背を向けて歩きだす。

遠ざかって行くイヌに、

「ソ弁護士…」と呼びかけようとするヘリだが、
声が出ない。

追いかけようとするのに、
はだしの足が動かない。

必死でイヌの遠ざかる背に手を伸ばすヘリ。


…そして、目が覚める。

ハッとして起き上ったヘリは、
あわてて、5階のイヌの部屋を訪れるけど、
部屋にはベッド以外持ち物は何もなくて、
イヌもいない。

ヘリは、駆け下りて、夢のシーンで見たマンション前の
庭の道に出るのだけど、そこにイヌの姿はない。


ヘリは、イヌの消えた道を、
夢と同じようにたたずんで、悲しく見つめる。

そして、飛行機の飛ぶ空を見上げる。


…イヌの飛行場シーン。


ジェニーと搭乗口に向かうイヌ。

受付前で、イヌは足をとめて振り返る。

そんなイヌをジェニーが見つめている。


この時、私、ヘリがイヌを追いかけてきていると
期待しちゃいました。
あの、5話の飛行場にヘリを追いかけてきたイヌのように。


でも、ヘリの姿はなくて、
イヌは、想いを振り切るように去ってしまう。

挿入曲は

「good bye my princess」


せ、せつなすぎるよ…。


ラストがハッピーエンドって知らなかったら、
もう号泣ものです。


そういえば、


旅行中、各地でテレビ欄だけチェックしていたら、
テレビ放映している韓国ドラマが各地で違っていて、
ちょっとカルチャーショック受けました。

…ということは、「検事プリンセス」をまだ放映してない局とか、
これからするというところもあるのですよね。

DVDレンタルもしているようなので、
検事プリンセステレビでハマった方はぜひぜひ、
このノーカット版見てください♪


せつない話って、
つい好きなせつない歌とかにも結び付けてしまうのだけど、

今、みつばがはまっているのは

奥華子さんの歌。

「変わらないもの」はアニメの「時をかける少女」の挿入歌でもあった曲だけど、
歌詞も歌声もすごく綺麗で、せつなくて好きで何度も聴いてます。

同じ奥華子さんの歌で、

「さよならの記憶」っていう歌もすごくせつない。


イヌとヘリの別れの話にも合っていて、
ジーンとします。

『つないだ君の手をどうして僕は離してしまったのだろう』…とか

『君が好きだと言えずにいた』…とか。

今はまっている「検事プリンセス」の
この別れのイヌの気持ちで聴くとさらに泣けます。。。


…せつないのも良かったですが、

だから、再会したヘリとイヌには幸せになってほしい!!

そう願って、次の二次小説、二人の初H話(笑)に入魂してます♪
もう少々お待ちください。

拍手、拍手コメント、コメントありがとうございます!

本当に検事プリンセスは後半、せつないシーンが多いので、
16話ラストからの二次小説で、
二人のラブラブ(みつばが書くと?)シーンとか、
幸せな話をいっぱい書いていきたいです♪


検事プリンセスの二次小説やコメント記入は

検事プリンセス小説INDEX」からどうぞ♪


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説です。

この話は「引越」の続きになります。

ドラマの16話以降の続きを妄想して書いたものですが、
ドラマ中のあらすじや、ネタバレ等ありますので、
まだ見てない方や見ている途中の方はご注意ください。


他の二次小説や、コメント記入は

検事プリンセス二次小説INDEXのページでどうぞ。




選択するということ


約束の時間になって、
ヘリとイヌは、マンションのエントランス前のベンチで待ち合わせをして、
イヌの車に乗って、家具の店やインテリアショップめぐりをした。


「去年韓国にいた時の家具は全部処分してしまったからな」

イヌは、店内の家具などを見渡しながら言った。

「おっと。このデスクはいいな」

イヌがあるデスクに目を止めた。

真剣に、でも、楽しそうに家具やインテリア用品を探しているイヌを、ヘリは珍しそうに見ていた。

「こういうの好きなの?」

「え?」

「こういうインテリアとか家具とかを見るの」

すごく楽しそう。

「ああ」

イヌがうなずいて言った。

「もし、司法試験を受けていなかったら、インテリア関係の仕事についていたかもしれないな」

「そうなの?」

ヘリは意外そうにイヌを見た。

…もし、イヌが弁護士にならなかったら、インテリアデザイナー?
服とかのセンスも良いし、きっと素敵なものをデザインしていたかもしれないわね。

イヌが弁護士になったのは、そもそも、父親の殺人事件の無実を証明するためだったはずだ。
だから、もしかしたら、本当は、父親が今でも生きていたら…ヘリの父親マ・サンテの事件がなかったら、イヌは今ごろ韓国で別の仕事をしていたのかもしれない。

好きな仕事を…。

ヘリの胸が少し痛んだ。

…でも、もしそうだったなら、私はイヌとこういう風に今一緒にいなかったかも。


「……」

考えこんでしまったヘリは、黙ったまま自分をジッと見つめるイヌの視線にようやく気付いて、ハッとなって顔をあげた。

「弁護士の仕事はやりがいがある。それに、弁のたつ僕にはぴったりの職業だ」

イヌが、まるでヘリの心を読んだように言った。

ヘリは、イヌに何と答えていいか分からずに黙ったままイヌを見つめていた。
そんなヘリにイヌの方が聞いた。

「ヘリ、君はずっと検事になりたいと思ってた?」

「え?」

「検事の仕事につきたいと思ってなったのか?」

「それは…」

ヘリは返答につまった。

ヘリが、司法試験を受けたのは、マ・サンテに命じられてだったからだ。
法学部をやめて、勝手に服飾学部に転入したヘリに怒り狂ったサンテは、ヘリの服やバッグや靴を燃やし、「検事になれば許してやる」と言ったのだった。

検事になれば、また好きなように買い物ができる。

ヘリは、それで死に物狂いで勉強して司法試験に合格したのだった。

本当は、何になりたかったのだろう。
服のデザインや、美しい靴や、バッグも大好きだった。

でも、独創性がなくて、デザインは、有名なデザイナーの物や、好きになった物を模倣することしかできないヘリだった。

大学に入るまでも、ずっと勉強しかしてこなかった。

いい大学に入れば、いい男にも会えるかもしれないし、いい就職も出来るから…。
それだけを目標にしていた。

自分が何になりたいか、なんて考えたことはあったのだろうか。

でも…。

「検事の仕事はやりがいがあるわ。私に合っているかどうかはわからないけど」

最近はとくにそう思う。
1年間検事という仕事をしてきて、いろいろな事を学んだし、知った。
人の人生を左右するような仕事だと自覚するようになった。

「これからも続けていきたいと思っているわ」

きっぱりと答えたヘリに、イヌがほほ笑んだ。

「検事らしい顔になってきたな。マ検事」

「そう?やり手と言われるソ弁護士にそう言って頂ける光栄だわ」

ヘリがすまして答えた。

そして、イヌと顔を見合わせて笑った。


「さて、デスクはこれに決めよう。あとは…ベッドか」


ベッドね…。

ヘリは、急に居心地が悪くなって、そわそわとしだした。

そして、イヌの側から、何気なく離れると、一人ふらふらと
展示品を見て歩いた。

何、私がうろたえているのよ。イヌの家具じゃない。

ヘリは、ベッドの一つに腰かけた。

…あら、このベッド結構いいわ。

「いかがです?こちらのベッドは、とても人気があるのですよ」

え?

ヘリがぎょっとして、顔を上げると、
店員の女性が、にこにこしながら、腰をかがめていた。

「あの…」

「韓国でも指折りのデザイナーの新作で、材質も上質の天然木を使用しておりますし、スプリングもきいたマットレスも寝心地がとても良いのですよ。どうぞ、お試しになってみて」


「え、ええ」

店員に誘われるまま、ヘリはベッドに横になってみた。

「ほんと、いい感じね」

ヘリが横になったまま、目を瞑ってうなずいた。
寝心地がとってもいいわ。

「ベッドのサイズは、こちらの展示物はダブルベッドサイズとなっておりますけど、
どうでしょう、ご主人さまは?」

「はい?」

ごしゅじんさま?

ヘリが不思議に思って目を開けると、
イヌがベッド脇にたたずんでいた。

「奥様は、とても細くていらっしゃるから、こちらのベッドのサイズでお二人一緒にご就寝頂けると思いますよ」

店員が、にこやかな営業スマイルをイヌに向けていた。

「ちょっと待って…」

この店員さん、私とイヌを夫婦だと勘違いしてるわ。

ヘリが慌てて飛び起きて、店員の勘違いを訂正しようとすると、

「そうだな」

イヌが興味深そうに、ベッドを見て店員にうなずいていた。

「ただ、『妻』はねぞうが悪いから、もう少し広いベッドがいいんだが」

「まあ、そうなんですか?」

店員の笑いをこらえたような目がヘリをとらえた。

ちょっと!!何言っているの、ソ・イヌ!!

「でしたら、クイーンサイズもございますし、若いご夫婦の方は、そちらのサイズの方をよくお求めになられますね」

「…だそうだ。どうする?ハニー?」

イヌがニヤニヤしながら、ヘリを振り返った。

「……勝手にすればいいわ。…ダーリン」

ヘリは、フンっとそっぽを向くと、ベッドから降りて、歩きだした。

「どうしたんだよ。ハニー?何怒っているんだ?」

後ろからまだ楽しそうにからかうイヌの声が聞こえた。


ヘリが立ち止って、振り返り、キッとイヌを睨みつけた。

「私、ねぞうも悪いけど、足癖も悪いの。機嫌を損ねると、けっちゃう癖があるから気をつけて物を言ってちょうだい」
そう言って、ヘリがブンっとイヌの足元に蹴りをいれた。

「おっと。これで寝ている時ベッドの中で蹴られたらたまらないな」

ヘリの蹴りをよけながらの、
イヌのふざけたもの言いに、ヘリはますます目を険しくした。

「おあいにく様。あなたのベッドで寝ることなんてありませんから」

「へえ。そうなのか?」

イヌが面白そうにヘリの顔を覗き込んだ。

「ほんとに?」

「…ほんとよ。だから私の「ねぞう」の心配なんてしないでちょうだい」

ヘリが、膨れ面のまま、
でも、自分を見つめるイヌの視線から目をそらせて言った。


本当は、そんなに「ねぞう」が悪いヘリではなかった。
それに、イヌが店員にヘリのねぞうの悪さの事をふざけて言った事を怒ったわけでもなかった。

一緒に寝る…。

イヌとの、この先の事を想像させるような話になると、ヘリはどうしても平静でいられなくなった。

その理由は分かっている。

でも…。

そんなことをイヌに悟られたくない。


結局、イヌの家具は、デスクと本棚のみ購入が決まって、
ベッドに関しては、以前イヌが使用していたのと同じデザインの物を取り寄せることにしたとイヌが言った。

…あのベッド結構気にいってたから


「ふーん」

帰りの車の中でそう言うイヌに上の空であいづちを打ちながら、
ヘリは、ぼんやりと外を眺めていた。


決められた未来など無いし、
イヌも、自分も選択した道を歩いた先に今を生きている。

弁護士になる道も、
検事になる道も、

そして、複雑な人生の交差点で出会って、別れて、
又出会って、そして今は一緒にいることを選んだ。

元気でどこかで生きてくれているだけでいい。
そう思っていたのに、会ってしまったら、
ずっと側にいたいと思ってしまった。

なのに、今度は、側にいることが出来たら…
もっともっと近づきたいと願ってしまう。

願っているのに、近づきすぎる事を怖いと思う自分がいる。
おそらく、他人に言えば笑いとばされるだろうが、

この年になって「まともな恋愛」をすることが初めてのヘリには、この後の展開をどうしたらいいのか、全く分からなかったのだった。


「…選ぶって、時に難しいと思わない?」

ヘリがつぶやくように聞いた。

「そうか?」

イヌが、ちらりと助手席のヘリを見た。

「自分がどうしたいのか分かっていたら答えは出るはずだと思うけど?
頭じゃなくて心で分かっていればの話だが」

…心でね…。

「あまり、深刻に考えるなよ。ヘリ」

イヌが言った。

「どんな時も君らしくいればいいことだ。何かを選ぶのも。どうしたいかも。
それが、マ・ヘリの持論だったんじゃないのか?」


…イヌがヘリの気持ちをどこまで読んでいるのか、
何に悩んでいるのかをどこまで知っているのか分からなかった。

ただ、イヌの言葉は、ヘリの心の中に響いて、ヘリを安心させた。

「そうね。その通りだわ」

そっとうなずくヘリに、
車を運転しながら、イヌは、何か話しかけようとして…、
思いとどまって、口を閉じた。

そのまま

車内は静かになった。

ヘリとイヌを乗せた車は、
そのまま二人の思惑を秘密のように車の中に内包して、
マンションに向かって、走っていった。


(選択するということ終わり)


ソ・イヌ(ソ弁護士)役のパク・シフさんのご自宅が出てくる
インタビュー動画をチラリと見ました。

その時の部屋が、「検事プリンセス」のイヌの部屋のように素敵で、
シフさんがインテリアにとても興味があるとおっしゃっていたので、
「もちろんイヌも♪」という感じで書いてみました。

だって、ドラマ中のイヌの部屋って
引越し前も今のマンションの部屋もすごく素敵だったから♪
かざってあるインテリア雑貨も欲しくなるくらい良かった~~♪


今回、ヘリが真面目に考えこんじゃってますが、
二人のつきあいも16話ラストから、
ここからが本当に「はじまり」なのかな?って
思います。

16話のタイトルが「終わりとはじまり」でしたけど。


拍手、拍手コメント、コメントありがとうございます!!
毎日楽しみにしてくださっている方がいらっしゃるのは、
私も書く励みになります♪
小説の更新がゆっくりの時もありますが、気長にお待ちくださいね。

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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説です。

ドラマ最終回16話からの続きを勝手にみつばが妄想した
お話ですが、作中にドラマのネタバレが含まれますので、
これからドラマを見る方はご注意ください。

このブログのこれまでのお話、他の話を読みたい方は

検事プリンセス小説INDEX」のページをご覧ください。



引越(2話)



「ヘリ。カンさんだ。
以前、いろいろ助けてもらったりしていた」

「!」

そうだわ。1年以上前だけど、イヌと初めて会ったスキー場や、
他の場所でも、イヌの助手のような、スパイのような事をしていた人だわ。

「どうも」カンがヘリに頭を下げた。「その節は…」

その節って、どの節?とつっこみそうになってヘリは
あわてて頭をさげた。

事件のことでイヌに全面協力していた人だ。
おそらく事情もほとんど知っていての行動だろう。
法律事務所のただの知人が、そんなイヌの計画に協力するとは思えない。
アメリカから計画を成功させるためについてきたジェニーのように、イヌとは親しい仲なのだろうか…。

ヘリはそんなことを考えて、カンの顔をジロジロと無意識に眺めていた。

そんなヘリの心を読んでか、カンが言った。

「ソ弁護士とは古いつきあいで、…と言っても韓国でなのですが、
とてもお世話になったことがあるんですよ」

「そうなんですか」

ヘリは分かったような分からないような顔でうなずいた。


それから、カンはイヌを見て嬉しそうに手を出した。

「あなたを、またお手伝いできることが嬉しい。
韓国に帰ってきてくれたことを歓迎してます。
何かあったら何でも声をかけてください。すぐに駆けつけますから」

「ありがとうカンさん」

差し出されたカンの手をイヌが握った。


何かイヌに借りがあったのかしら?
だから1年前も今もどんな協力も惜しまなかったのかしら?


そんなことを考えながら、ヘリは、
しかし、本当に嬉しそうなカンの姿に、イヌに全幅の信頼をよせているのだけは、はっきり分かった。

「カンさん。彼女は、もう知っていると思うが、マ・ヘリだ。詳しくはいつか話すけど、彼女と僕との関係は昔と変わった。これからは、もし彼女にも何か困ったことが起きたら助けてあげてくれないか?」

イヌの言葉にヘリが驚いてイヌを見上げた。

「ええ、もちろん」

カンはそういって力強くうなずいた。

「まずは、この引越し作業を手伝わせて頂きますよ。荷物の運搬は任せてください。
昔運送の仕事もしたことがあるので慣れています。どれから運びます?」

カンが手に軍手をはめ始めた。

「えーっと」

ヘリはアタフタと荷物の山に目をやった。


「遠慮しないで。運べるものからどんどん行きますから指示して下さい」
カンが言った。

「じゃあ、この段ボールからお願い。4階の部屋のクローゼット側に積んでくれる?」

「わかりました」

「じゃ、僕も運ぶから」

イヌも段ボールをいくつか積み上げて持とうとした。

「イヌ」

ヘリがイヌの近くに行って心配そうにコソっと言った。

「あの…足ケガしているでしょ?無理しないで」

イヌが笑った。

「平気さ。ケガといっても擦りキズだからね。
さあ、運ぶのは僕たち男にまかせて、君はまだ終わってない荷造りをすませといてくれよ」

「わかったわ。じゃあお願いね」

ヘリは段ボールを抱えて部屋を出て行くカンとイヌを見送って、
部屋の中で荷造りを進めた。


引越し作業、…ヘリとイヌの4階と5階の部屋の交換は、あっというまに終わった。

ほとんど大型の荷物が無いこともあったが、
助っ人に来てくれたカンの功労は大きかった。

カンは、お礼として二人が差し出したお金をうけとらなかった。

「ソ弁護士、今度、1杯つきあって下さい。お礼はそれで良いです」

そう言って、カンはイヌとヘリに頭をさげて帰って行った。

カンを見送った後、
4階の「自分の部屋」に入ったヘリはソファにドスンと勢いよく腰かけて伸びをした。

「ん~~~、やっぱり自分の部屋っていいわね」

イヌがそんなヘリに微笑んだ。


「落ちついたな。何か飲む?」

「あ、コーヒーが飲みたいわ」

「わかった」とキッチンに向かうイヌにヘリがハッとなってあわてて立ち上がった。

「待ってイヌ。私の部屋だったわ。私が用意するから」

「いいから。座ってて。ヘリもくたびれただろう。コーヒーは僕がいれてやるから」

そう言って慣れた手つきでコーヒーメーカーをセットし始めた。

その姿をふっとほほ笑みながらヘリは見つめていた。

「いいわね。こういうの。どちらかが疲れている時、どちらかが手を差し伸べてくれるのって…」

「今からでも同棲案を再検討する?」

イヌがからかうような口ぶりで言った。

「棄却した案件を持ち出さないでちょうだい」
ヘリはまったくこの人は…という呆れた顔でイヌを見た。

「僕の方はいつでも再審にかける準備が出来てるからね。
気がかわったらいつでも言ってくれよ」

「はいはい」

おざなりに返事をしながらも、
ヘリは内心ドキドキしていた。

しばらくして、部屋にコーヒーのいい香りがたちこめてきた。

二人はコーヒーを飲んで一息いれた。

「これを飲み終わったら、部屋を片付けるわ。あなたの方もでしょ?」

「そうだな…。それから、家具を買いに出かけようと思っている」

「そうなの?」

ヘリは、ちょっと考えた後、おずおずとイヌに言った。


「あの…邪魔じゃなかったら、家具を買いにいくのにつきあってもいい?」

「いいよ」

イヌがうなずいた。

ヘリはとても楽しみになってフフフと笑った。

以前のイヌの部屋を思い出していた。
この前に住んでいたマンションの部屋も、1年前5階に住んでいた部屋も
インテリアのセンスがとても良かったからだ。

以前と同じようにするのかしら?
それとも今回はどんなものを選ぶのかしら?

ヘリとイヌは、2時間後に出かける約束をして、それぞれの部屋の片づけに向かった。



(引越-2終わり)



結局、カンさんって誰だったんでしょう?

親友のジェニーはともかく、このカンさん。
ドラマ中でイヌの手先のように動いてます。
テレビ放映ではほぼカットされてましたが(笑)

イヌ一人で尾行や調査してたと思えなかったし、
スキー場でもジェニー以外の協力者がいたんですよね。

イヌの仕事中はカンさんが常にヘリを監視して、
検察庁の中での細工とかもしてる。
イヌにお金で雇われてた人なのかしら?
それにしても、
犯罪の方棒かついでますし、イヌと何かしら
関係があったのかしら?

謎の人ですが、ちょっとヘリと絡めてみたくて
書いておきました。


(追記・修正)

DVDを見直していたら、カンさんは法律事務所の室長じゃなくて、
検察庁のたぶん書類室長(?)みたいだったので、文章を修正しました。

次回は、イヌとヘリのお買いもの話です♪

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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説です。

今回のお話は、「交際宣言」の続きになります。

ドラマ最終回16話からの続きを勝手にみつばが妄想した
お話ですが、作中にドラマのネタバレが含まれますので、
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引越(1話)



マンションのドアのチャイムが鳴った。

ヘリが、インターフォン画面を見に行くと
イヌが立っていた。

ソ弁護士だわ♪

ヘリがドアを開けた。

「ソ弁護士!じゃなかった…い、イヌ、おはよう」


「おはよう。あれ?起きてたのか?」

イヌがすっかり着替えて、化粧もすませた
ヘリの姿に驚いた顔をした。

「ええ」

「すごいな。一人で起きられるようになったなんて。しかも休みの日に」

「でしょ?感心しちゃった?」

当たり前のことなのに、得意げに応えるヘリが
ほほえましくてイヌは笑った。

そして、手に持っていた大きな包みを差し出した。

「昨日、君のお母さんから頂いたお弁当持ってきた。
君の分も入っているから朝食がまだなら一緒に食べないか?」

「もちろん頂くわ。あ、部屋に入ってちょうだい」

ヘリがイヌを部屋に招き入れた。

引っ越したばかりという感じで、
部屋の中はガランと何も無い状態で、段ボールだけが隅っこに積まれていた。

「何も無いけど、お茶かコーヒーだったら用意できるわ。何がいい?」

「じゃあ、お茶を」

「わかったわ」

ヘリがキッチンのヤカンに水をいれた。

イヌは、かつて自分が住んでいた部屋を見まわした。

家具や家電はもちろん無いが、内装はそのままのようだ。

「君の荷物さえ運べば、引越しはすぐに出来そうだな」

「ええ。私の分はね。でも、あなたの荷物の方は?」

「僕の方は、家具と家電は買い直すつもりだから平気だ。
荷物と言っても本やパソコンくらいだからね。それに、一人引越しの助っ人も頼んだ」

「助っ人?…ジェニーさん?」

イヌが苦笑して言った。

「さすがに女性に力仕事は頼めないよ。ジェニーはああ見えて結構力持ちだが。
それに今はまだアメリカにいる」


クシュン。
そのころアメリカの実家の部屋にいたジェニーはくしゃみをしていた。

「まあ、そういうことで、引越しはすぐ終わりそうだ。
朝食が終わった頃にでも助っ人は来てくれるだろう」

「そう、助かるわね」

ヘリは、助っ人って一体どんな人だろう?と考えながら、
茶器にお茶の葉を入れた。

「座って。イヌ」

「ああ」

イヌがキッチンの椅子に座って、
昨夜ヘリの母親エジャに渡されたお弁当の包みを開け始めた。

「…すごいな。本当にごちそうだ」

イヌがお弁当箱のふたをあけて感嘆した。

「そうなの。ママ昨日はすっごくはりきってご飯を作ってくれたみたい。
でも、ママの料理はいつも美味しいのよ」

「君もお母さんに少し習ったら?」

イヌは1年前ラーメンも作ったことがない、というヘリを思い出していた。

「あら?」

ヘリは、心外だわ。という顔でイヌを見た。

「私、少しは料理が出来るようになったのよ」

「そうなのか?」

ラーメン以外で?

「簡単なものはね。もちろんママに教えてもらったのだけど」

危なっかしい手つきでネギを切っていたヘリの姿をイヌは思い浮かべていた。

「…包丁使いもなかなか上手になったのよ」

イヌが何を考えているのかすぐに分かったヘリがちょっと膨れ面になって言った。

「OK。今度お手並み拝見させてもらうよ」

イヌは笑って言った。

楽しみだ。

「…あまり期待はしないで」

必死で言っておきながら、イヌのウキウキした顔を見て、
とたんに自信をなくしたヘリだった。

1年前にイヌに作ってもらったお弁当(ユン検事とのデートに使うための)の事を思い出して、
そのあまりに素晴らしい味と料理の腕前に、
自分の料理がまだまだ胸をはれるものでないことに気づいてしまった。

今度もっとママに教えてもらおう。

ヘリはひそかにそんな事を決意した。

「いただきます」

ヘリとイヌは、エジャのお弁当を一緒に堪能したあと、お茶を飲んで一息ついた。

イヌが満足そうに言った。

「とても美味しかった。お母さんにお礼を伝えておいてくれないか?」

エジャの料理は、美味しいだけでなく、温かく優しい味がした。
イヌに昔母が作ってくれた料理の味を思い出させて、
イヌは少し感慨にふけっていた。


「ええ。夜に電話するからその時に伝えるわ」

ヘリは、そんなイヌに気づかないふりをしてお茶のおかわりをカップに注いだ。

「さてと…」

イヌは、想いを振り切るように、わざとはりきった声を出した。

「お腹がおちついたら引越しの準備でも始めるか。このまま君の部屋からはじめよう。
何か荷造りで手伝うことはある?」

「んー…特にないわ。朝起きてから身の周りのものは少しまとめたし、使っていたものは今整理して段ボールに詰めるけど。貴方の方は?」

「僕も今朝、起きてからまとめておいた。後は運ぶだけだ」

「分かったわ。じゃあ、私がちょっと…貴方に手伝ってもらいにくいものを整理してるから、あなたはくつろいでいてちょうだいね」

「了解」

くつろいで…と言ってもソファもない部屋だった。

ワンルームの部屋の中を見渡して、イヌは部屋の真ん中におかれたセミダブルサイズのベッドを見た。

「あれ君のベッド?」

「そうよ。実家で使っていたの。引越したら送り返そうと思っているんだけど…」

ヘリは、あることに気づいた。

4階の部屋にある前使用していたベッドは、自分がまた使うとすると、
イヌのベッドがなくなってしまう。

「僕のベッドを購入するまで借りていていいか?」

「あ、そうね。いいわよ」


「まあ、べつに。実家に送ってしまってもいいけど」

イヌが面白そうに言った。

「そのかわり僕はしばらく君のベッドで一緒に寝るかな」

「…え?」

荷造りしていたヘリの手が止まった。

少しとまどった後、開き直ったヘリはごまかすように虚勢をはった。

「い、いいわよ。べつに、それでも。ただし、私って結構ねぞう悪いわよ」

寝不足になって仕事に支障が出ても知らないから。

そう言いながら、イヌの反応を気にするヘリだった。

イヌが含み笑いをしながら、「それは困るな」と言った。

…またからかっているのね。この男。

どうも、この手の話になるとヘリには分が悪いようだった。
イヌに遊ばれている。しかも余裕な感じで。
それが癪にさわった。

自分の男性経験のなさを見透かされている。
そんな気がして今さらながら恥ずかしい気もした。
ある意味これが「はじめての恋愛」のようなヘリだったからだ。

時々イヌの投げかける直球にも変化球にも対応できない。
他のことでの言い合いなら負けないのに。

ヘリは、くやしくなって、やつあたりに荷造りの物をやや乱暴に箱につめはじめた。

そんなことをしばらくしているうちに、イヌの携帯電話が鳴った。

「ソ・イヌです。…カンさん?ああ、今5階だ。うん。よろしく頼む」

そう言って、イヌが電話を切った。
そして、手を止めてこちらを見ているヘリに向き直った。

「今、助っ人が来てくれたよ。こちらに向かっているって。紹介するから」

イヌが5階の扉を開けに行った。

助っ人?一体どなたかしら?

ヘリは興味しんしんでドアの方に目をやっていた。

しばらくして、

「こんにちは」と一人の男がイヌに促されて部屋に入ってきた。

「あら?あなた…確か」

男の顔に見覚えがあったが、いつどこでだったか思い出せないヘリだった。



(引越1終わり2につづく)


二次小説の更新で時間の流れがあっちに行ったり、こっちに行ったりしてしまって
すみません。

この話はドラマ16話のラストからまだ2日くらいしか経ってません。
結構長く書いたような気がしましたが(笑)

16話のラストの公園デートは5月24日(?)あたりらしいので、
その辺ということで。

旅行中更新した「海へいこう」はもちろん7月か、8月頃の夏の話なのですが、
もうすっかり「恋人」になっちゃっているヘリとイヌ。

なので、旅行から戻ってきて、書きかけだったこの話に加筆してたら、
自分で書いておきながら、二人があまりにも初初しかったので、
ちょっとびっくりしました(笑)


拍手、拍手コメントありがとうございます♪
楽しい旅行でした。
ちょっと長い休みだったので、呆けていますが、
インターネットが出来る環境に戻れて
ちょっと嬉しいです♪
旅行中はネットも、テレビも見ない生活してたので。

ヘリの父サンテの言葉を借りるなら、
「人間は環境に適応できる動物だ」
(笑)


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私事ですが、とうとう旅行から帰ってきました♪

長い旅行でした♪

美味しい物をいっぱい食べて、のんびりして、
いっぱい遊んだ夏休みでした。

帰ってきて一番最初に食べたのは「辛ラーメン」(笑)
むしょうに食べたかったのです。


ということで、
今回の「検事プリンセス」のDVD感想テーマは
12話の「帰ってきたイヌ」


11話のラストでいなくなったイヌ。
ヘリが一生懸命探すけど、どこにもいない。

…というのは、以前感想で書いたのだけど。
12話で戻ってきます。

テラスから、マンションのエントランスに入るイヌを発見した
ヘリは、もう喜んじゃって、急いで、階段駆け下りて、
イヌの元に行くのね。

「ソ弁護士どこ行ってたの?」と言うヘリに、

イヌは、冷たい態度。

「君に言う必要あるのか?なんの関係もない。失礼する」
とか何とかいって、さっさと反対に階段上がって行ってしまうの。


…イヌ。キャラ変わってますけど?

ついでに、髪型変わってますけど?(笑)


髪型のせいか、冷酷そうな雰囲気に拍車かかってます。

あの、明るくて、おどけてて、親切なソ弁護士はどこいったの?


ほんとにどこ行ってたのかしら?ってテレビでドラマ見てた時
思っていたけど、DVDでイヌがジェニーに

「君のお母さんが君に会いたがっていた」って言ってたから、

アメリカに行ってたのね。

もしかしたら、仕事というより、
イヌのお母さんの命日とかだったのかな?

次の日の朝、

ヘリは、わざとイヌの出勤時間に
偶然をよそおって、声をかけるのだけど。

イヌは、やっぱり冷たく突き放す。

「私達、つきあってたわけでもないのに…」

って、ヘリは涙目。


しかし、ヘリめげません。
さすが、マ・ヘリ。


イヌの部屋に訪ねて行って、
「出てきて。話があるの」

やっぱり冷たく追い返そうとするイヌに

「中で話そうか?」と食い下がるヘリ。

結局根負けのイヌ。

そして、マンション外の庭で、ヘリはイヌに

「その態度はなんなのよ?説明しなさいよ」と、

中学校の先輩が後輩の呼び出しよろしくのごとく(笑)の
説教をかまします。


「べっつに~」な態度のイヌに

「私を無視したら殴るわよ」と

かわいく脅して(笑)プリプリ部屋に戻っていくヘリを
イヌは、唖然と見送る。

完全負けてますよ。イヌ。

この後も、ヘリの「夕食つきあえ」の呼び出しに
結局居酒屋につきあっているイヌ(笑)

「もう、やめてくれ。来ないでくれ」って
泥酔してベットに眠るヘリに言うイヌ。

…あの、居酒屋で酔いつぶれていたヘリだから、
どうやって、マンションの部屋のベッドまで運んだのかしら?♪

イヌがおんぶしたのかしら?♪

抱っこしたのかしら?♪

とにかく、気持ちを整理したつもりで帰ってきても、
ヘリからはどうやっても逃げられないイヌなのでした。



ところで、

みつばの方は、帰ってきて、

持ち運び可能だった「妄想」を充実させたので、
早速「検事プリンセス」の二次小説を書こう♪~と
思ったのですが、

…多量に夏休みやり残した仕事が残っていました。。。
そして、新規の仕事もいらっしゃい状態。

自分、
夏休みの宿題を最後の日まで終わらせられない子供でした。。。



旅行中、たくさんの拍手、拍手コメントを頂きありがとうございました。
メールフォーラムからのメールも読ませていただきました。
メールの方はお返事が遅くなりますが、待っていてくださいね。

コメントも個々にお返事を書けなくてごめんなさい。
どれも、検事プリンセスの小説を楽しんで頂いているという
メッセージが多く、とても嬉しく思っています。

これからの「検事プリンセス」の二次小説のラインナップを少し書くと、

まず、「交際宣言」の続きの引越し話をちょっと書いて、
その後は、ヘリとイヌの初Hの話かな…。
もう、何度もH話書いちゃってるので、今さらなんですけど、
やっぱり書いておきたいので…♪

構成、推敲等、終わってないので、ちょっと待っていてください。

推敲といえば、旅行中の携帯更新小説は、
直し無しのぶっつけ本番で更新してたので、
誤字やら、文章が変なところが
多かったですね(いつもですが)
時間が空いたら、気付いたものから訂正していきます。

では、また今後ともよろしくお願いします♪

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私事ですが、旅行もあと1日となりました。

旅行中、留守番をしてる家人に電話をしたら、

「今日の夕飯はチャプチェを作った」

と言いました。

…チャプチェってどんな料理?

韓国料理なのですが、春雨と肉と野菜炒めみたいな物だそうです。

食べた事ないけど、美味しそうなので、
みつばの検事プリンセスの二次小説の「恋のかたち」で、
イヌに居酒屋でリクエストさせてみました♪

…というわけで今回のドラマ感想のテーマは「7話」。

特にイヌの手料理。

7話で、イヌがヘリとユン検事のデートの為に、弁当を作ってあげる話。
…本当にイヌってば…(涙)

「料理は人の心を動かす」

って言って。

生春巻きとおにぎり。
すっごく美味しそう♪

どうしてこんなに料理上手なのかしら?イヌ。

母親が亡くなってから養父に引き取られたイヌらしいけど、
飲食店でバイトとかしていたんじゃないかな?

いい養父さんらしいけど、イヌもアメリカで生きてくために苦労してたと思うの。

そしてヘリにお弁当渡して、にこやかにデートに送り出すのね。

…イヌ…。

いろんな意味で自分とは結ばれない事は分かってるから、
この時点では真面目にヘリの恋を応援してたのよね。

でもね…。

ドラマを見た人はご存知の通り、
手紙の行き違いで、ヘリが待つところにユン検事は来なかったの。

でも、知らずにずっと待ってるヘリ。けなげ…。

そして、マンションでもずっと待ってる人が…。

イヌが、帰りの遅いヘリを待ってエレベーターの前をウロウロ…。

まるで、思春期の娘の初デートの帰りを待つ父親のようだよ、イヌ(笑)

そして、ようやく帰って来たヘリに元気がないのに気づき声をかけにいく。

「ユン検事は来なかった」と、淡々と自嘲しながら言うヘリ。

「今か、今かという言葉が身にしみた」

…ヘリ…。
ちょっと思ったんだけど、やっぱりヘリは男性(恋愛)に関しては免疫なさそう。
今までもろくな恋愛経験をしてないから、
こういう事も仕方ないって感じだし。

しかし、

「4時間男を待ったあげくに言う事はそれか!?」と、イヌの方が熱くなるのね♪


もう、言うセリフが、保護者のようなイヌだけど(笑)結構本気で怒ってます。

で、例の♪
ようやく手紙を見てマンションまで走って来たユン検事をイヌが見つけて、
ヘリを強引に抱きしめたあと、無理やりキスするシーン♪♪♪

やきもち作戦とか言ってたけど、
ドラマを見てる人はそうは思わないですよね?♪

当てつけと、見せつけと、自分がヘリにハグとキスしたかっただけなのよね♪

あとで

「僕はバカだな…」
って、イヌが呟いてるし。

うん。バカだね(笑)

でもね。手料理は人の心を動かすって所は間違ってないと思うよ。

だって、ヘリはイヌの作ったこの弁当や、
このあとの話のラーメンや朝食とかに心動かされてるもの♪

分かる分かる♪
最初は意識してない男のの美味しい手料理に次第に惹かれてくんだよね♪←誰の話?(笑)

でも、料理の出来る男はおすすめよ、ヘリ(笑)

ドラマのこの時点で、ヘリはインスタントラーメンすら出来ない娘でしたから。
包丁も持った事なかったみたいだし。

イヌがいなくなった1年の間に、仕事だけじゃなくて、
料理も少しは上達してるかしら?

付き合いはじめたら、また二人で仲良くキッチンに立って、
今度は二人のデートの為のお弁当とか作れるといいよね♪
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今回の韓国ドラマ「検事プリンセス」のDVD感想テーマは、
「優しいイヌ」


ドラマの最初の方は、計画のため、
ヘリに近づくため優しくしてたらしいイヌ。

でもね、本当に計算された優しさだけだったのかしら?

一番印象深いのは、検事プリンセスの名シーンでもベスト10に入ってる(みつばの中では(笑))「トマト事件」

検察庁の前で、公衆の面前で、
以前事情聴取した女性に茹でた多量のトマトを頭からぶっかけられたヘリ。


茫然自失状態のヘリに、野次馬達の横をすり抜けて、
サッと自分の脱いだ背広を羽織らせて、その場から車で連れ去るイヌ。


きゃあ!!
かっこいいーーーっ!


↑落ち着け自分(笑)


何度見直してもいいシーンです♪

だってグチャグチャのトマトまみれのヘリだから、
当然背広も、車のシートも汚れるのに、何でも無いようにやってるんですよ。イヌ。

車の中のウェットティッシュを「ふいたら?」とヘリに渡して、
「泣きたいなら思いっきり泣け」

って…、私が感涙してもいい?(笑)


で、自分のマンションに連れて行って、
ヘリにバスルームを使わせるイヌ。

バスルームから出てきたヘリはイヌの貸してくれたイヌの服を着てて、

大きめのズボンのウエスト部分を、ズボンが落ちないように気恥ずかしそうに手でおさえて立ってるの。

うわー!!萌(もえ)!!

グッジョブ!
ナイス脚本!!

↑女性が、男性物の大きめの服を着てる姿に弱い私です(苦笑)

「ゴミ袋は?」と、おそらく汚れた服やトマトを片付けようとしてるヘリに、
「僕がやっておくから気にしないで」と言うイヌ。

そしてヘリにホットココアを渡すの。

韓流αでカットされてたこのみつば的名シーン。
作られた優しさと言われようと、イヌの心遣いにときめいてしまいます♪

でも11話から、前半の『親切で優しいソ弁護士さん』から、キャラが一変するイヌ。

本当に雰囲気が全く違うので
(髪型のせいだけじゃなくて(笑))
パク・シフさんの演技って凄い!って思ったの。

ヘリに冷たく接してるイヌなのに、冷酷になりきれない所がまた…♪

しかも、やっぱり優しいの。

マンションに訪ねてきた父親サンテと別れて、
悩み落ち込むヘリはイヌを訪ねて、
「一緒に夕飯を食べて」と言う。

「やめてくれ」と冷たく言うイヌだけど、ヘリの弱々しい態度に結局、夕飯に付き合ってしまうの。

イヌって…、いろいろあって、性格がかなり複雑怪奇にひねただけで、
本当に優しい人なのよね。

親友のジェニーのためにわざわざアメリカ料理をテイクアウトしに行ったり…という場面からも分かるように。

仁優(イヌ)って名前通りに優しい人なんだよね♪

意地悪でSでも(笑)


そんな分かりにくいイヌの優しさを書きたくて、前回の二次小説「優しい手」を書いてみました♪
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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説
携帯更新。

「海へいこう」
「花遊び」の続き話です。

「優しい手」


車の助手席で、
ヘリは大きなあくびをした。

「疲れてたか?」
車を運転しているイヌが言った。

「おかげさまで」

口に手をあてて、ヘリは眠そうに答えた。

「充実した休日を過ごせたわ。朝も昼も…夜も」

『夜も』と言う時、若干照れくさそうに、ヘリは視線を泳がせた。

「こちらこそ」

イヌが楽しそうに言った。

「とても楽しんだよ。海も花火も…鑑賞会もな」

「……」

…結局、イヌ限定のヘリのランジェリー鑑賞会は、
1回のみならず、招待客の強引なリクエストで、旅行中数回開催されていた。

旅行2日目の朝は再びビーチで泳ぎ…。
(ヘリは予備の水着を着た。新品の物より派手さは無いが、それでも、ビーチの男性達の視線を集めるヘリに、イヌは内心穏やかでは無かった)

昼は、美味しいと評判の店にランチに行ったり、
地元の観光地を巡って写真撮影したり、
夜にはまたビーチで「花遊び」の花火をしたり、
ホテルに戻ると、新作以外のランジェリー鑑賞会もしたりして(イヌにさせられて)、楽しんだ。

「鑑賞会は、時々マンションの部屋でもやってもいいな」

と言うイヌに、ヘリは軽く首をすくめた。

「どうかしら?あれは特別イベントだから。
招待客の日々の行いが良かったら考えてもいいわ」

わざと素っ気なく言うヘリにイヌが軽く笑った。

「僕は気にいったよ。
なんならスポンサーになってもいい」

目をむいて呆れたように見つめるヘリに、
「前向きに考えておいて」と、イヌが楽しそうに言った。


車は帰路を走り、
車内で軽口を叩きあっていた二人だったが、
しばらくすると、ヘリの口数が少なくなってきた。

「ヘリ?」

「……」

「大丈夫か?…気分が悪いのか」

運転しながらイヌがチラリと助手席のヘリの横顔を見た。

「…う…うん」

俯きぎみのヘリの顔は固くこわばり、
どんどん白くなっているように見えた。

「もしかして、車酔いか?」

「……」

ヘリは口を開くのも億劫そうに微かに頷いた。

「そうか…」

イヌはハンドルをさばきながら、周囲を見渡した。

道は、山中の細くうねった下り坂。
横道は無く、対向車もあって、車を停止できそうな路肩も見当たらなかった。

…しばらくは停められないか。

「う…っく…」

ヘリが、口元を手で押さえた。


目をきつく閉じて、必死に吐き気を押さえているようだった。

イヌはダッシュボードから、
ティッシュとゴミ袋を取り出すと、ヘリの膝の上に置いた。

「吐きたかったら、吐けばいい」

「…そんな」

ヘリが口を手でおさえながら、戸惑うように膝の上のゴミ袋を見た。

「…まだ我慢出来るから…」

とてもそうは見えない顔色で、ヘリは弱々しく頭を振った。

「…車の中…窓開けても…匂いがこもっちゃうから…」

「遠慮か?」

イヌが薄く笑った。

「……」

…昔、ヘリが少し付き合った男とのドライブで、車酔いしてしまった事を思い出していた。

男は涙目で気持ち悪さを我慢しているヘリに、

『車の中では絶対吐くなよ。匂いがこもるのは勘弁だ』と、嫌そうに言い捨てた。

その後すぐにその男と別れたヘリだったが、
その時に男に言われた言葉はヘリの中でしこりのように残っていた。

「…迷惑かけたくない」

ヘリの呟きにイヌが、片手を伸ばして、その頭を軽く撫でた。

「いいか。吐きたかったらすぐ吐け。
遠慮するな」

乱暴な口調とは正反対に、
ヘリの頭を撫でるイヌの手はどこまでも優しかった。

「…イヌ」

ヘリは、ゴミ袋を抱え、口元にあてると、
体を折り曲げて、吐いた。

その背中を、イヌはそっと、さすると、
手を離して難所の運転に集中した。

しばらくゴミ袋を口にあててヘリはうつむいたまま、何度か吐いていた。
やがて、山道も終わり、広い道路に出ると、
前方にコンビニを見つけて、イヌは車を駐車場に滑り込ませた。

「ヘリ?」

イヌがエンジンを止めると、声をかけた。

「降りて外の空気を吸うか?」

ヘリは口元をティッシュで拭いながら、無言で頷いた。

イヌは車から降りると、反対側のヘリの方に行き、
ドアを開けると、ふらつくヘリの体を支えて車から降ろした。

「座って」

コンビニの前のベンチにヘリを座らせると、
イヌはヘリの顔を覗き込むように目の前にしゃがんだ。

「ここで暫く休んでろ。
何か冷たい飲み物を買ってくる」

「…お手洗いに行きたい。口の中をすすぎたいの…」

細い声でヘリが言った。
イヌが頷いて、ヘリの腕を持って立たせた。

「トイレはあそこだ。一人で行けるか?」

ヘリが頷いて、微かにイヌに微笑むと、
イヌの指し示したコンビニの外の トイレに入って行った。

その姿を見届けて、イヌはコンビニのドアを開けた。

しばらくして、トイレから、しっかりした足取りでヘリが出てきた。顔色は随分良くなっていた。

「大丈夫か?」

車の横で、コンビニ袋を手に下げたイヌが待っていた。

「ええ…もう平気。」

ヘリは頷いて、イヌの前に立った。

イヌは袋から、飲み物のペットボトルを出した。
「冷水と炭酸飲料だ。
今はどっちを飲みたい?」

ヘリは炭酸飲料を指差して受け取った。

口の中と喉に冷たい炭酸が染み渡って、
ヘリの気分は益々良くなった。

半分ほど飲むと、ヘリは自分をジッと見つめているイヌを見た。

「ありがと。イヌ…ごめんなさい」

申し訳無さそうに、恥じて礼を言うヘリにイヌは短い溜息をつくと、
顔を近づけてヘリの顔を覗きこんだ。

「いいか、マ・ヘリ」

やや、怒っているような表情のイヌにヘリはうろたえた。

「僕の前で遠慮するな。どんな時もだ」

「……」

「マ・ヘリらしくない事をされると、それこそどうしていいか分からなくなる。
だから遠慮するな。
…分かったか?」

口調は厳しかったが、
話すイヌの表情は温かくなっていった。

「イヌ…」

ヘリは胸がいっぱいになった。

「返事は?」

イヌが聞いた。

ヘリがコクリと頷いた。
「了解」

「…世話のやける奴だ」

そう言って、
ヘリの頬にかかった横髪を手ですき上げると、
イヌは微笑んだ。

「……」

照れくさそうに微笑み返して、
ヘリは頬を撫でるイヌの手の優しい温もりを感じていた。

車に乗り込むと、イヌはヘリに新しいゴミ袋を手渡した。

「持ってろ。また吐きたくなったら使えばいい」
ヘリが頷いた。

「私ね、車にはあまり酔わない方なのよ」

「知ってる」

イヌが軽く頷いた。

「でも、船や飛行機には酔いやすいだろ?
飛行機も乗る前は薬を飲むか、すぐ眠るようにしてる」

イヌの言葉にヘリがびっくりしたようにイヌの顔を見た。

「なんで分かるの?」

イヌがニヤリと笑った。

「だてに、観察してたわけじゃない」

「ああー…」

ヘリが納得したように頷いて失笑した。

「さすが、元ストーカーさんね」

イヌはヘリの言葉を否定せずにフッと笑うと、
車のエンジンをかけた。

「さっきは僕の運転が荒かったせいだろう。
気をつけて運転するが、また気分が悪くなったら言うんだぞ」

…イヌの車の運転は丁寧で安全運転で、決して荒いものでは無かったわ。
車を発進させるイヌの横顔を見ながら、ヘリは思った。

そして、
ハンドルを握るイヌの手に目線をずらした。

形の良い整った指先の、温かい大きな手…。

時には、その手で痛いほど強く握られたり、
時には、その手で泣きたくなるほど恥ずかしい思いをさせられる事もあるけど…。

車酔いで苦しい時に、自分を撫でてくれたイヌの手の感触をヘリは思い出していた。

…私はこの手がとても好き。イヌの優しい手が。

「好き…」

思わず口に出したヘリの呟きに、
イヌはチラリと横目でヘリを見ると、口の端で笑って言った。

「ヘリ、家に帰るまでが遠足だぞ。油断するな」
「わかってる」


旅行は終わりに近づいていたが、
二人一緒に行く道は、どこまでも、どこまでも、

果てしなくずっと続いているような気がしていた、ヘリとイヌだった。


(「優しい手」終わり)

更新なんとか間に合いました。
私の旅行は、明日も1日移動日です。
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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説

この小説は「海へいこう」の続きです。


「花遊び」


遠出で海のある街に、一緒に遊びに来ていたヘリとイヌ。

昼に少し海で遊んで(?)、
予約していたホテルの部屋で、休憩(?)した後、
ホテル内のレストランでディナーを食べた。

「この後、少し海岸を散歩しないか?」

食事が終わった後、イヌが、ホテルの外にヘリを誘った。

「…いいけど、もう夜だから暗いわよ?」

怖がりのヘリは、気の進まない様子で答えた。

イヌがそんなヘリの手を握った。

「大丈夫。僕がついてる」

「…そうね」

イヌの暖かい手の温もりを感じながらヘリは、
心から安心したように頷いた。


手をつないだまま、ホテルを出た二人は、
海岸沿いの道を歩いた。

住居の明かりは少なかったが、
街灯も多く、ヘリもさほど不安を感じなかった。
何よりその夜は満月で、明るい月の光が、煌々と道と海上を照らしていた。

…こんな夜道ならずっと続いてもいいわ。

イヌの傍らを歩き、
海の波の音を聞きながらヘリはそう思った。

でも…。


聞こえてくるのは波の音だけでは無いようだった。


「?…何か騒がしいわね」

ヘリが不思議そうに音のするビーチの方を見た。

見ると、ビーチの所々で、派手な音が聞こえ、眩い光も時々見えた。

「花火?」


昼間の混雑ほどでは無いが、ビーチにはまばらに人達が集まって花火をしているようだった。

「みんな花火で遊んでいるみたいに見えるわ」

イヌが足を止めて、そんなヘリに頷いた。

「この街の海岸は、この時期になると花火をする習わしがあるんだ」

「ならわし?」
ヘリが首を傾げた。

「昔は、海の精霊に花と火を捧げるという「花遊び」という儀式があったらしいが、
最近では代わりに海の近くで花火をするようになったらしい」

「花遊び…」

ヘリが口の中で呟いた。
…このビーチでそんなならわしがあるのね。

「だから、夜10時までと決められてはいるけど、
観光客も自由参加で出来るように、夜でも売店で花火を売ってる。…ほらあそこも」

イヌが指差した方向をヘリが見ると、
海岸近くの売店や露天前に沢山の花火が置かれていた。

『花遊び用にいかがですか?』


「イヌ、…すごく詳しいけど、
もしかしてこの海に来た事があるの?」

「…ああ」

そう聞くヘリに、イヌが微かに頷いて、
暗い海の地平線の彼方を遠い目で見つめた。

「昔、両親とね」

ヘリはハッとしてイヌの顔を見た。

今はいないイヌのご両親。
殺人の濡れ衣を着て獄死した父親と、アメリカで交通事故で亡くなった母親。

ヘリの父親サンテの事件に巻き込まれる前は、
仲がとても良く、3人楽しく暮らしていた親子だったと聞いた。

きっと、イヌの学校の休みには家族でよく遠出や旅行をして遊んでいたのだろう。

自分を心配そうに、どこか悲しそうに見つめるヘリの視線に気づき、
イヌはヘリに微笑んで見せた。

そしてヘリの手を強く握りしめると、歩き出した。

「いこう」

「え?どこに?」

ヘリがイヌに引っ張られるような形で歩き出した。

「僕らも花遊びするんだよ。花火を買いにいこう」

「え…ええ」

ヘリは釣られ笑いをしてイヌの後をついていった。

売店で花火や爆竹を購入したイヌとヘリは、砂浜の所まで降りると、
適当な場所を探して海沿いを歩いた。

「このあたりでいいか」

イヌは袋から嬉々として、花火を出し始めた。

そんなイヌをヘリは黙って見つめていた。

「どうした?花火は嫌いか?」

イヌが動きを止めて言った。

へりが首を振った。

「嫌いじゃないわ。ただ…」

へりもしゃがみ込んで、袋の中の花火を覗き込んだ。

「結構激しい花火も混じってるのね」

「怖いのか?」

イヌのからかうような声にヘリは苦笑した。

「…そうじゃなくてね…」

歯切れの悪いヘリをイヌが訝しげに見た。

『女の子が、はしたない』

ヘリの脳裏に昔のサンテの声が蘇った。

ヘリが子供の頃、近所の子供達が、
ネズミ花火や爆竹で楽しそうに遊んでいるのを窓から羨ましそうに見ていた時の事を思い出した。
「パパ、私もあの花火やってみたい」

そういうヘリにサンテは渋い顔で首を振った。

「駄目だ。あんな下品な花火は女の子の遊ぶ物じゃない」

「でも…」子供のヘリは不服そうに反論した。

「同じ学校のクラスの女の子達も遊んでいるのよ」

そんなヘリにサンテは語気を強めて一喝した。

「育ちの良い娘はしないものだ」

その言葉でヘリはそれ以後、
激しい音や火が出る花火の事を口にしなくなった。

あれから随分時間もたち、忘れていたのだけど…。

「私…本当はとてもやってみたかったの」

懐かしそうに、昔の事をポツリポツリとイヌに語りながら、
ヘリはネズミ花火を手の中で弄んでいた。

「…そうか」

イヌがそんなヘリを、温かい眼差しで見つめていた。

そして、

「じゃあ、やろう。おもいっきり派手に!」

そう言って、ネズミ花火数個いっぺんに火をつけた。

「え!…ちょっとやだっ…イヌ!!」

ヘリがびっくりして、反射的に耳を手で押さえて、逃げ腰になった。

とたんに、派手な音と光が二人の周りで散った。
「きゃあ~っ」

ヘリが悲鳴をあげて飛び上がった。

「アハハハハ」

イヌが心底愉快そうに笑うのを、ヘリはキッと睨んだ。

「…見てなさい」

ヘリが袋から爆竹を取り出すと、
火をつけてイヌの足元にほうった。

「うわっ危なっ」

足元で弾ける爆竹を軽くよけながら、
イヌがヒュッと口笛を吹いた。

そしてニヤリと笑うと

「さすが、マ・ヘリ。初めてなのに飲み込みとやることが早い」

と愉快そうに言った。

「後悔しないでよ。私にこんな遊びを教えた事。」

ヘリが挑戦的に笑うと、袋から複数の花火を取り出して火をつけた。

「ヘリ!やめろっ…ったく、お嬢様育ちは世間知らずで花火のマナーも知らないのか?」


「知りませんよ~だ」

ヘリはフフンと笑うと、ネズミ花火に火をつけてポイッとほうった。

そしてシュルシュルと周りながら火を放つ花火に、高笑いした。

「火傷には気をつけるんだぞ」

そんなヘリに保護者のような口調で言ったイヌは、
自らも大きめの打ち上げ花火数個を砂浜に並べて火をつけた。

夜空にいくつもの花が散る。

「きれい!」

思わずはしゃいだヘリにイヌが嬉しそうに言った。

「まだまだあるぞ」

次々と花火に火をつけ、砂浜に、空に、
派手な音を一瞬撒き散らして、火花を降らせた。
ヘリは、それを楽しげに、眩しそうに見るイヌの横顔をそっと見ていた。
…子供みたいな顔してる。

そこには28歳の男では無く、12歳の少年のイヌがいた。

純真で闊達で、心からの笑顔で、家族と「花遊び」を楽しむ子供のイヌの姿が。

ヘリは、知らず涙が滲んでくるのを、必死で止めようと思わず手で目を覆った。

「どうした?ヘリ」

イヌが聞いた。

「なんでもないわ。煙が目にしみただけよ」

涙を拭うと、ヘリはイヌに笑いかけた。

「イヌばかり楽しませないわ。私もやるわよ」

ヘリは立ち上がると、残りの花火に火をつけて、今度はイヌと向かい合い微笑みあって、
ゆっくりと火の余韻を楽しんだ。

「…これで最後の花火ね」

「楽しかった?ヘリ」

「ええ、とっても。…あなたは?イヌ」

「ああ。すごく」

何年ぶりだろう。花火なんて。

いや、花火は、あれからした事もあった。

だが、家族とこの海岸でした「花遊び」のように楽しんだ事はなかった。
…今みたいに。

イヌは最後の花火を惜しんでいる、火花の光に照らされたヘリの美しい顔を見つめた。

こんなに楽しい気分で花火をしたのは亡くなった父と母と共にして以来だ。

「…ヘリ、また来よう。」

イヌの言葉にヘリは顔を上げた。

「また一緒に花火をしよう」

自分を見つめる、花火に照らされたイヌの目がキラキラと光っていた。

ヘリはにっこり微笑んで頷いた。

「ええ」


買った花火を全部使い切ると、
イヌが「花遊び」用に海岸に置かれていたバケツの海水に花火の燃えカスをつけた。

「終わると、なんだか寂しいわね」

ヘリが残念そうに言った。

「童心に返った気持ちになってたのに」

「そうだな」

イヌが頷いた時、背後で微かだが物音と人の声が聞こえて、二人はギョッとして振り返った。

暗い岩陰で、よく見えなかったが、誰かいるようだった。

怖がりのヘリがとっさにイヌの腕にしがみついて、
耳をすますと、声は女の喘ぎ声のようだった。

「……」

ヘリとイヌはキョトンと顔を見合わすと、
次の瞬間二人揃ってクスクスと忍び笑いをした。

花火に夢中で気づかなかったが、
ビーチのあちらこちらの暗がりで、
カップル達が、愛を囁きあったり、抱き合ったりしていた。

「童心が一気に引き戻されたわね」

「子供の時間は終わりって事か」

ヘリとイヌは笑って、手をつなぐと海岸の道路に向かって歩き出した。

「僕らも戻るか?大人の時間に」

イヌが悪戯っぽく言った。

「何それ。私はもう少し子供の気分のままでいたいけど?」

すまして答えるヘリにイヌがニヤリと笑って、
つないでいた手を離した。

「じゃ、僕は一足先に戻るから。ごゆっくり」

そう言って夜道にヘリを置いて駆け出すイヌを、ヘリが慌てて、怯えたように追いかけた。

「やだ。待って、イヌ。置いていかないでよ」

数十メートル走ったイヌは立ち止まって、
泣きそうになって追いかけて来たヘリを待った。
そして、追いついたヘリを優しく抱きしめると、唇に軽いキスをして、肩に腕をまわした。

「一緒に戻ろう」

…すっかり『男』の顔ね。

ヘリは呆れたように苦笑して、イヌの体にもたれた。


ビーチの花火の音はやんだが、
波は二人が来た時と変わらない音を奏で、
月の光もイヌとヘリ、ホテルに戻る二人の道を明るく照らしていた。


(花遊び終わり)


旅行中、打ち上げ花火を見て思いついたお話。

花火をする時はマナーを守って、話の中のヘリとイヌのような危ない事はしないようにしましょうね☆

ちなみに「花遊び」は完全なみつばの創作の海の街と習わしで、
たぶん日本にも韓国にもないと思います。

家族を亡くしてから、暗い少年期を過ごしただろうイヌに、
童心に返ってヘリと楽しくはしゃいで欲しくて書いた二次小説です。
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ただ今旅行中のみつば。
ここ3日間は乗り物移動時間が多かったため、

一人になる時間も少なく小説を書く事が出来ませんでした。


せめて検事プリンセスのドラマ感想を…という事で、「イヌの車」について。

移動に車をよく使うイヌだけど、もちろんヘリを尾行するのにも使用。

DVDを見直すと…びっくりするくらいビッタリヘリに張り付いてるんですよ。この男。

一番怖かったのは、12話のラストから13話で、
ヘリがイヌの素性をとうとう知ってしまうシーン。

戸籍謄本(?)で、イヌがソ・ドングンの息子と書いてあるのを見て、
呆然となっているヘリの後ろに、イヌが佇んでいる。

ドリフでいうと「志村後ろ~!」な感じで。

…ドリフを出すあたり年がバレそうですが(笑)

…で、振り返ったヘリが、イヌを混乱の眼差しで 見つめる。ほぼ恐怖に近いかも。

「君の思っている通りだ」

冷酷なイヌ。

ヘリをずっとつけていた事も、利用する為に近づいた事も認める。

ショックのあまりフラフラのヘリは、
何とか車に乗ろうとするが、エンジンもかけられない。

イヌが「キーを」と言って、ヘリのかわりにヘリの車を運転する。

このシーン、シリアスだけど、結構好きなんです♪

ヘリの車を運転してるイヌがかっこいいし、
ヘリがそっぽ向いてなかったら様になるドライブシーンだから。


あれ?


でも、あの公園から車でマンション移動って事は…
イヌも車でヘリをつけとたって事になるよね?


自分の車はどうしたの?イヌ。

後で取りに行ったかな?
後、イヌの車のトランクって、
ヘリ曰わく『怖いわね。復讐グッズがいっぱい』(笑)

変装用の服とか靴とか。
イヌの車って、まるでヘリ対策用の
「どこでもドア」か「異次元ポケット」みたいですよ(笑)

それでも、そうなる前は、ヘリは何度もイヌの車で助けられるんですよね♪

4話のトマト事件、5話の空港後、8話の事件検証とか。

ラストは、せつない14話のラストデートの時だけど…、
再会して、おそらく恋人になった二人は、
これからいっぱいイヌの車でドライブするに違いない!
…と妄想しつつ、「海へいこう」みたいなイヌとヘリのドライブ話を書きたいな~♪と思ってます。
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検事プリンセスの二次小説、
「海へいこう」で、ヘリとイヌが泊まったホテルの部屋が、 『海が一望出来る』…とか書いたのですが、

今日、みつばが旅行先で泊まるところが、
海が一望出来る部屋だったので、写メール撮ってみました。

二次小説のイメージ画像で♪

今回は、普通の日記でごめんなさい。
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今回の韓国ドラマ、
検事プリンセスの感想は、
11から12話、ヘリが自分のイヌへの気持ちに気づく場面に焦点をあててみました♪

ヘリが父親サンテが殺人事件に関与してるかも…
という事に気づいて、悩んで、イヌに相談しようとするけど、イヌが電話に出ない。

更に部屋を訪ねてもいなくて、
ヘリはイヌの職場の法律事務所に電話する。

でもイヌは休暇中でいないとだけ言われ、行き先はわからないとの事。

とうとう、法律事務所に直接訪ねていくヘリだけど、
受付の女性は、行き先を知らないと言い、
出てきたジェニーには「彼のプライベートの事は教えられない」と言われる。

それでもヘリは「私が探してると伝えて」と言い、

「何でもない関係だけど…マ・ヘリだと言えばわかるから。
彼なら電話に出てくれるはずなんです」

と言って、法律事務所を出る。
そして、このシーン。

外に出たヘリはたまらなくなって、イヌの名前を呼ぶの。

「ソビョン(ソ弁護士)、…ソビョン~」

って、泣きながら。

じーん(涙)

何度見ても、
せつなくていいシーンだわぁ…。


そしてヘリは実家に帰って、夜母親のエジャと一緒に寝る時、「ソ弁護士が好きなの」と告白。

エジャはこの時点では、ヘリとイヌが付き合っていると勘違いしてるから

「前から好きだったんでしょ?」

と不思議そう。

ヘリは「前から好きだったけど、こんなに好きになってたって気づかなかった…ソ弁護士に会いたいの」

と泣くの。

か、かわいいヘリ…初めて恋する女の子って感じで。

そして、夜中、実家の自分の大きなウォークインクローゼットの中に入り、
以前トマト事件の時に借りて着せてもらってたイヌの上着とズボンを見つけるの。

それをね、自分のマンションに持ち帰って、着て(あれはテラスなのかな?)ベンチの上で膝を抱いて、シクシク泣いてるの。

やっぱり可愛すぎるへり!!

だって、イヌの服着て、イヌを恋しがって泣いてるんですよ?
もし、イヌがこの場面目撃してたら、
計画とか、葛藤とか、全部忘れてへりを抱きしめてるって。きっと♪

ドラマの中で、みつば的に上位にある萌シーンです。

へりが、自分がどれだけイヌを好きになってたか、
ようやく自覚する恋の転換期でもあり、
ドラマもこの後、シリアスな急展開をみせるのね。


もうドラマ見てた私もユン検事はどうでも良くなってました(笑)


恋って本当にいいね♪若いっていいね♪(若干遠い目で(笑))
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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説

「海へいこう」の続きのおまけ話です。

大人向けのお話なので、「自分は大人だ!」と思える方のみお読み下さい。

-----

ヘリとイヌは宿泊予約をしていたビーチの近くのホテルについた。

…わぁ~。海が一望出来る部屋ね。

部屋に入ってすぐにヘリは感嘆した。

ホテルマンに案内された部屋は、
ホテルの高層階の角部屋で、
大きく高い窓から海と別角度の街並み風景が両方眺める事ができた。

広いバルコニーもついていて、
そこから離れたビーチの方も上から見下ろせた。

「ごゆっくりおくつろぎ下さい」

ホテルマンが荷物を置いて丁寧に頭を下げてドアから出て行くと、
ヘリは、部屋の中を歩きながらキョロキョロ見渡した。

広めの部屋は、白い内装で、家具や照明などの調度品は質とセンスの良い物で統一されていた。

テーブルの上には、たくさんの香りの良い花を生けた花瓶と、
ホテルからのウエルカムメッセージと一緒に、
冷やされたシャンパンと菓子が盛り付けられた器が置いてあった。

…こんなホテルの部屋に泊まるなんて、久しぶり。

ヘリは、思わず顔をほころばせた。

ヘリの父親サンテの会社が倒産するまでは、
家族や友人と遊びに出かける時は高級ホテルのスイートルームによく泊まっていたヘリだった。

この1年は旅行にでるのはもちろん、
ホテルに泊まる事も無かったのだが。

「素敵な部屋ね」

「気にいった?」

ソファに腰掛けていたイヌが、言った。
「スイートルームじゃなくて申し訳ないけど」

「そんなっ、私はそんなこと、全然気にしてないわ。」

ヘリが慌てて首を振った。
そして、ヘリの方が申し訳無さそうな顔をした。

「それより、ホテル代の事…いいの?」

旅行前に今回の宿泊費用はイヌが全部自分で負担する、とキッパリ言っていたのだ。

「いくらなんでも甘えすぎで、なんだか悪いわ」

1年前のマ・ヘリだったら、
まず有り得ないような発言に、イヌは思わず微笑んだ。

「それこそ気にするな。
堅実な検事さんは、お金の事は悪徳弁護士に任せておけばいいんだよ」

イヌのふざけた言い方にヘリが吹き出して笑った。

「悪徳弁護士ですって。ピッタリの表現ね」

…本当はそんな事を全く思っていないヘリだった。

巷では、『裁判に勝つために手段を選ばない』と言われているイヌが、
本当は、弱者や不利な立場の依頼人の為に、
誠心誠意で弁護にあたっている事を知っていたからだった。

「買収はされないからね」

そんな減らず口を叩くヘリの真意もイヌは見抜いていた。

「心配するな。別の形で返してもらうさ」

「別の形って?」

ヘリの問いには答えず、イヌは微笑んだままヘリを見つめていた。

「…なんだか暑いわね。この部屋」

ヘリは自分の動悸を早めるイヌの眼差しから目を逸らして、
部屋の中央に置かれたキングサイズのベッドをチラリと見ると、
慌てて手でパタパタと自分の顔を煽った。

「へり」

ドキン☆

背中越しのイヌの声にヘリはどぎまぎしながら、バスルームの方へ目を泳がせた。

「海水や砂も落としたいから、
私先にシャワーを浴びさせてもらうわね」

そう言って、ヘリはイヌの顔をろくに見ずに、バスルームに入って行った。

バスルームの扉を閉めて、ヘリは、気恥ずかしそうに自分の顔を両手ではたいた。

…何やってるのよ。マ・ヘリ。しっかりしなさい!

初めてイヌと寝るわけじゃないのに。
いつもと同じじゃない。
…場所がマンションの部屋じゃないってだけで、やることは同じでしょ。

車の中で、自分がイヌに言った大胆発言も思い出した。

『私のランジェリー鑑賞会の招待客は貴方だけよ』

…あれは、完全に『私を抱いて』の誘い文句ととられても仕方が無い。

…鑑賞される前に身体を磨いておかないとね。

ヘリは改めてホテルのバスルームを見渡した。

こちらも壁一面白を基調とした内装で、
シャワーの他に大きめの浴槽があった。
そして、バスルームにしては照明もつけていないのに明るいのは、
一面が白い壁だけのせいでなく、
大きめの窓がついていて、そこから外の海を一望出来るつくりになっていたためだとヘリは気づいた。

日が沈むにはまだ早すぎる時間だったため、
バスルームに明るい陽光が満ちていた。

「…バスルームも素敵ね」

ヘリはすっかり嬉しくなって、
浴槽にお湯と、バスルームに備えられていた入浴剤をいれて、さらに泡風呂にして、手でかき混ぜた。
バスルームを入浴剤の花のような香りが立ち込めた。

「♪」

メイクを落とし、まず髪の毛と体を洗うと、
ヘリは満足げに浴槽の中に身体を沈めた。

…いい気持ち♪

ヘリは入浴剤の花の香りに包まれて、
うっとりと目を閉じた。

「このまま眠っちゃいそう」

そう思った時、

ガチャ。

突然、バスルームの扉が開く音がして、
ヘリは驚いて目を開けた。

「なんだ、寝てないのか?」

面白そうに言って浴槽の脇に佇むイヌを、
ヘリが目を白黒させながら見た。

「一体何?」

「遅いから、溺れてないかと思って見にきた。」

…1年前のホテルの時のように。

イヌがニヤニヤしながら言った。

それはヘリとイヌが初めて出会ったホテルの部屋の出来事。
ヘリは疲れのあまり、浴槽で寝てしまい、溺れそうになるのをイヌに引き上げられたのだった。

「…あの時みたいにお湯をかけましょうか?」

そう意地悪っぽく笑って言うヘリに、イヌは…

「君にお湯をかけられる前に…」

バシャン!!

「イヌ!?」

泡とお湯が派手に飛び出し、
かわりに浴槽の中にイヌが衣服を着たまま飛び込んでいた。
呆然と浴槽にへたり込んでいるヘリに向き合った状態で、
もちろん全身ずぶ濡れの泡だらけになったイヌが、愉快そうに笑っていた。

「…もしかして、ビーチの太陽の暑さでおかしくなっちゃった?」

「おかしくなったかもな」

手で濡れた髪をかきあげながらイヌが答えた。

「でも、それは太陽のせいじゃなくて…」

ヘリの顔に顔をちかづけるイヌ。

「…ビーチにいた、赤い水着を着た妖精に惑わされたせいだ」

「……えっち」

ヘリが、体を浴槽に首まで沈めながら、上目づかいでイヌを睨んだ。

ビーチでヘリを口説いていた男のセリフをイヌは思い出して苦笑した。

…所詮、考える事はあの男と変わらないんだろうな。

でも……。


「あっ…!」


ヘリが小さく叫んで、体をこわばらせた。

泡で覆われた湯の中でイヌの手がヘリの体に触れていた。

「イ…イヌ、や、やだ。やめて」

ヘリが震える声で、イヌに抗議した。

「…どうして?」

イヌが、ヘリの苦手で、でも大好きな、低めの甘い声で囁いた。

「り、理由ならいっぱいあるでしょ?」

イヌは服を着たままだし…
何よりランジェリー鑑賞会はどうするの?

そう聞くヘリにイヌは楽しそうに答えた。

「へえ…僕の服と、君の下着の心配だけ?」

「……」

「それより…」

「!…っあ…イヌ!!」

イヌの手が湯の中でヘリの体の膨らんだ箇所を弄び始めた。
「…いつもより敏感だ」

「うっ…つ…」

「明るいから興奮してる?」

「…やだ」

「それとも、こんな所で、こんな事をされてるから?」

イヌの片手がスっと下に降りて、ヘリの両脚の間に入った。

「!!…はっ…んっ」
ヘリはギュッと目を閉じて、
思わずイヌの体にしがみついた。

「…どう?気持ちいい?」

イヌの嘲るような口調に、ヘリは恥ずかしさで唇を噛みしめた。
しかし感情とは裏腹に、ヘリの体はイヌの手の愛撫に歓喜し 、正直に反応していた。

「あっ…ああっ…」

短く叫んだヘリは、
ぎゅうっと、
イヌにしがみついていた両手に力を込めると、
イヌの体を締め付け、首をイヤイヤするように勢いよく振った。

そして、ビクビクと体を小刻みに震わせた後、
荒い息をついて、グッタリとイヌにもたれかかった。

「…イった?」

耳元で囁くイヌの声にヘリは無言でコクンと頷いた。

「…のぼせそう」

ヘリの消え入りそうな呟きに、イヌがフッと笑った。

そしてバスルームの水栓をひねり、
出てきた冷水を口に含むと、
ヘリに口づけした。

「ん…んんっ」

イヌから口移しされた水を飲み込むと、ヘリはようやく目を開けた。


ヘリの潤んだ瞳と上気した顔が、余計にイヌを煽って…イヌはヘリに今度は深く 口づけた。

唇を離すと…、

「…さっきの『別の形で返してもらう』ってこれのこと?」
と、ヘリが少し恨めしそうに言った。

「これじゃ利子にもならないな」

そう意地悪く言うイヌにヘリは目を丸くした。

「…やっぱり悪徳弁護士ね」

ヘリの言葉に、イヌは楽しそうに笑った。


その後も…

さんざんバスルームでじゃれあった(?)二人は、
場所をベッドに移動して、心ゆくまで愛し合うと…
寄り添ったまま、お互いクタクタに疲労した肢体をシーツに投げ出していた。

「…イヌ」

「…何?」

「…ランジェリーつける前に鑑賞会終えたんじゃないの?」

「今のはリハーサルだ」

「…え?」

「本番は休憩後にとっておこう」

「……」

「それとも、今から始めるか?」

半分本気で言ってそうなイヌにヘリが苦笑した。

…困った時、いつでも助けてくれて、支えてくれて…
私を死ぬほど苦しめた事もあったけど…、
泣きたくなるほどときめかせて、愛しい気持ちっていう感情を教えてくれた男…。

恋人として、付き合い始めてからも、
彼にしてもらったり、教わった事は多いけど…。

こうして体を重ねる行為は、
どうしていつまでも恥ずかしくて、ドキドキして、いつも翻弄されてしまうのかしら。


「ヘリ?」

イヌが横たわったままヘリの顔を覗きこんだ。

そう言うイヌの目も眠そうに細められている。

「…わかったわ。本番は、少し眠って、ディナーも食べてからにしましょ」

…モデルの気が向いたらね。

ヘリの申し出にイヌは満足そうに頷いて、あくびをすると、
ヘリの肩を自分の方に抱き寄せて目を閉じた。

へりも目を閉じた。

まぶたの裏で海の残像を見ながらヘリは、
自分と同じ入浴剤の花の香りがするイヌの胸に、顔をうずめて眠りに落ちていった…。


(海へいこう(おまけ話)終わり)


「鑑賞会」待ちきれなかったイヌ(笑)

「海へいこう」は当初本編だけで終わりの予定でした。

みつばが旅行中、露天風呂に入った時に突発的にネタが浮かんでしまったため書いた小説です。

バスルームHは「ここにいるから」のおまけ話とかぶるのですが、ほのめかしただけで、
詳細な描写はなかったので今回書いてみました♪
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韓国ドラマ「検事プリンセス」二次小説。

海へいこう(後編)

ヘリはイヌを取り囲んでいる若い女性達に近づくと、
挑戦的な目で3人を見渡した。

「別に…財布を拾ってくれたお礼がしたくて…」

女性がヘリの気迫におされて、気まずそうに答えながらも、ヘリをジロジロと眺めた。

大胆で派手な水着を 着こなしたモデルのような体型の迫力ある美女…
ヘリに、女性達は心の中で一種の敗北を感じて、悔しそうに後退りした。

「…彼女さんがいらっしゃるならお時間とらせるのは悪いから、行きます」

そう言って、イヌに軽く頭を下げると、
慌てて女性達は退散していった。

「ふん。ワンピースの水着しか着れないお嬢ちゃん達が
人の彼氏をナンパしようなんて、甘いのよ。
最近の女子大生は色目を使う事だけ勉強してるのかしら」

振り返りもしないですごすごと去っていく若い女性達の後ろ姿を見ながら、ヘリが忌々しげに言った。

そんなヘリの後ろでイヌの忍び笑いが聞こえた。

「…なに?」

ヘリが不機嫌そうに笑っているイヌを睨んだ。

「いや、別に」

そう答えながらも、
楽しくて仕方がないという顔のイヌにヘリが更に目を険しくした。

「貴方も貴方よ。あんな愛想を振りまくから、おバカな女の子達につけ込まれるのよ」

イヌはヘリの言葉に呆気にとられた。

「僕がいつ愛想をふりまいたんだ?」

「無自覚に外面良くしてるから
気づかないんじゃなくて?」

「ヘリ…」

イヌはツンケンしているヘリに苦笑した。

ヘリが、女性達がイヌに色目を使って近寄って来た事に嫉妬している…と分かっているイヌだった。
その分かりやすいヘリの態度がイヌには、微笑ましく、可愛いかった。

しかしヘリは、
そんなイヌが怒っている自分を軽くあしらっているように思えて、
益々へそを曲げてしまった。

そして、イヌに背を向けて勝手に歩き出していた。

「ヘリ?」

振り向きもしないでズンズンと歩いていくヘリをイヌが追いかけた。

「どうしたんだ?一体」

まだ面白がってるようなイヌの口調に、ヘリは

「ついてこないで」
と、冷たく言った。
「…お化粧を直してくるわ」

「わかった。パラソルで待ってる」

イヌが答えた。
そして、からかうように付け足した。

「ついでに機嫌も直しておいで」

カチン☆

ヘリは振り返ると、じっとりとイヌを睨みつけて、
鼻息も荒く、足早に行ってしまった。

パラソルに戻ったイヌはしばらくヘリを待っていたが…。

…遅いな。

なかなか戻って来ないヘリに心配になってきて、携帯電話にかけてみたが出なかった。

…まだ怒っているのか?

それとも、何かあったか?

イヌはパラソルを出て、ヘリを探しに行く事にした。

…化粧を直すと言っていたけど
お手洗いに行ったのだろうし…。

イヌが簡易トイレや、露店のトイレ付近をヘリを探して歩いていると…、
人気のない露店の影で、

間違えようのない、赤い水着姿のヘリを見つけた。

…ヘリ。

早足で歩いているヘリに駆け寄ろうとしたイヌは、
ヘリの後ろにピッタリつけてくる男の存在に気づいて、目を細めた。

「ついてこないでよ」

ヘリが男に厳しい声で言いながらも、
怯えたように、早足で振り切ろうとしていた。

「連れがいるっていうんだろう?
そいつも連れてきて一緒に遊ぼうぜ。俺は構わないからさ」
「私も彼も構うのよ。お断りするわ」

ヘリが歩く足を止めずに言った。

「何カマトトぶってるんだよ。そんな男を誘うような水着を着てるくせに」

ヘリが思わず足を止めて、男を振り返った。

「…なんですって?」

男がニヤニヤしながら、
ヘリの顔から足のつま先まで体をジロジロと舐めまわすように見ていた。

「男を誘いたくて堪らないようにしか見えないぜ。あんた。
きっと彼氏だって、あんたの体が目当ての男なんだろうよ」

男の言葉にヘリから怯えた表情が消えて、
激しい怒りのオーラを全身から発散させた。

「…私が男を誘ってる格好をしているという事はともかく、
私の彼氏をあなたのような男と一緒にしないでちょうだい」

「へえ…。違うっていうんならあれか。
彼氏に満足してないから、あんたがそんな姿で
男を引っ掛けているとか?」

ヘリは、男に何か言い返そうと口を開きかけ、
まともに相手をする事が愚かだと察したらしく、
無視すると、背を向けて歩き出した。

「おいおい、待てよ」

男が、楽しそうにヘリの肩に手を伸ばした瞬間、

とっさに振り返ったヘリが目を見開いて固まった。

「いててっ…」

険しい顔をしたイヌが男の腕を手で掴んでいた。

「…彼女に気安く触るな」

「…てめえが、彼女の彼氏か?」

男がイヌに掴まれた手を振りほどこうとして、
ビクともしない事に焦りの表情を見せた。

「…そうだ。彼女に随分失礼な事を言ってくれたようだな」
イヌの低く冷たい声に、男は薄ら笑いを浮かべた。

「本当のことだろ?
てめえも随分すかしてるが、男として同じ考えのはずだぜ」
イヌがチラッと横に佇むヘリに目をやった。

ヘリは自分の体を手で隠すように抱きしめて、すっかり青ざめて、震えていた。
怒りと屈辱と、恥ずかしさと…
何より、泣きそうになるのを懸命にこらえているのが、イヌにはわかった。

…こんな奴を相手にしてるより今はヘリ に手を差し伸べてやりたい。

イヌは掴んでいた男の腕を離すと、ヘリの方に近寄った。

「行こう」

そう言って、ヘリの肩を抱くと、男に背を向けてイヌは歩き出した。

いつの間にか遠巻きで、人が集まって来ていて、イヌと男のやり取りを興味深そうに見ていた。

男は、自分より細身で、優男に見えたイヌを簡単にねじ伏せられると思ったようだった。

…彼女の目の前で恥をかかせてやる。

男がイヌの後ろから殴りかかろうとしたのを見て、
野次馬達が息をのんだ。

しかし、次の瞬間、ビーチの砂浜に倒れていたのは、男の方だった。

男も、見ていた野次馬達も何が起こったのか分からないという顔で、
冷ややかに男を見下ろしているイヌを見つめた。

男はイヌに振り向きざまに軽く投げ飛ばされていた。

あんぐりと口を開けて、完全に戦意喪失した男を一瞥すると、
イヌは黙って再びヘリの肩を抱いて、砂浜に這いつくばっている男を置いて歩きだした。

「…イヌ…ねぇ、イヌ?」

「……」

ヘリの呼ぶ声も無視して、イヌは、
どんどん歩いて行った。
そしてパラソルの所まで戻ると、さっさと荷物をまとめ、パラソルもたたんで店に返し、
ヘリの手を握って、駐車場の方に歩きだした。

「イヌ。…イヌったらっ」

グイグイとイヌに引っ張られるように歩きながら、ヘリは懸命にイヌの背中に呼びかけた。

「どうしたの?今の事で機嫌を悪くしちゃったの?」

イヌの車までついて、車のトランクに荷物を放り込むイヌにヘリが戸惑いながら聞いた。

「…疲れただけだ」

イヌが仏頂面で答えた。

「朝も早い遠出だったから、今日はもうホテルで休みたいんだ。…『水着の鑑賞会』にも飽きたしな」

「水着の鑑賞会?」

ヘリが訝しげに首を傾げた。

「…やっぱり本当は私の水着姿気にいらなかったんでしょ?」

「気にいってたさ」

「嘘」

「本当だ。ここが、君と二人きりのプライベートビーチだったらな」

つい本音をもらしたイヌをヘリがポカンと眺めた。

ようやく、ビーチについてからのイヌの不可解な言動が理解できたヘリだった。

「…そうだったの」
「……」

バタン。
トランクルームのドアを閉めたイヌは不機嫌そうに車の運転席に乗り込み、ヘリも慌てて助手席に座った。

「イヌ、聞いて」

ヘリが、イヌに声をかけた。

「…何?」

エンジンをかけようとした手を止めて、イヌが前を向いたまま答えた。

「私ね。今回の旅行で貴方の為に新調したのは水着だけじゃないのよ?」

そのヘリの楽しげな声に思わずイヌはヘリの顔を見た。

ヘリがイタズラっぽく笑っていたが、その顔はどこか恥ずかしそうでもあった。

「あのね…ランジェリーもね、新しいのを持ってきてるのよ。
水着よりずっと素敵で…もっと大胆なやつ」

最後の方は、恥じらいながら小さくなったヘリの言葉を、しかし、イヌははっきりと聞いた。

「それでね…、その私の『ランジェリーの鑑賞会』の招待客はイヌしかいないのよ」

-だから来てくれる?

そう言って、頬を染めて、恥ずかしそうな上目づかいで自分を見つめるヘリに、ようやく、イヌが笑顔を見せた。

「せっかくの招待だ。
行かないわけにはいかないな」

わざと、素っ気なく言いながらも、
イヌはヘリに意味ありげにニヤリと笑った。

…ただの鑑賞会で済むかは、モデルしだいだが。

ヘリはそんなイヌに照れながらも、嬉しそうに、わざとはしゃいだ声で言った。

「じゃあ、マ・ヘリの鑑賞会、第二会場、ホテルのプライベートルームへlet's go!」

「了解」

イヌが笑って車のエンジンをかけた。


青い海と、益々混雑してきたビーチを横に流しながら、
車は恋人達の次なる目的地に、モーター音も軽く走っていった……。


(海へいこう終わり)


みつばが旅行中、思いついた夏のお話です。

私は健全な海遊びをしてたのに、妄想したのはこんなの(笑)
ヘリの言ってた『鑑賞会』。
もちろん、イヌ相手にただの『鑑賞』で終わるわけがないでしょうね♪
おそらくR指定(笑)
旅行話はまだ続きますが、『鑑賞会』の様子を書くかは未定です☆
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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説。


海へいこう(中編)

「泳げるところを見せてくれるのよね?」

海に入ったヘリが、早速イヌにそう言った。

「しっかり見てろよ」

イヌがそう言って、
数十メートルクロールで泳いでみせた。

「…なかなかやるわね」


ヘリが思わず呟くほど 、イヌの泳ぎは滑らかで優雅だった。

イヌの泳ぎに感嘆しながらも、
どこか悔しい気持ちになって、
ヘリは面白くなかった。

「どうだった?」

泳ぐのをやめて、得意げにこちらに近づいてくるイヌにヘリは、

「まぁまぁね…」

と、
事も無げに答えた。
そんなヘリにイヌが、

「君の泳ぎも見せろよ」と言った。

腕を組んでニヤニヤしながら見ているイヌ。

…見てなさいよ。

ヘリは悔しそうに、
そんなイヌを睨みつけると、
海の水の中に体を滑りこませた。

…私もそれくらい泳げるんだから。

そして、手で水をかこうとして-…


「…いたっ」

ヘリが顔をしかめて、動きを止めた。


「ヘリ!?どうした?」

少し離れた場所にいたイヌは
ヘリの異変に慌てて水をかき分けて、
近くに戻ってきた。

「足をつったのか?」

ヘリが泣きそうな顔で手で足を押さえていた。

「…クラゲに刺されたみたい」

「とにかく足を見せて」


イヌがヘリの腕をかかえて、
浅瀬に戻ってヘリの足を見ると、
右のふくらはぎに少し赤く 腫れた所があった。

「…オシッコでもかけておく?」

想像以上に大した事がなく内心ホッとしながらも、
イヌはヘリにからかうように言った。

「やめてちょうだい!」

ヘリはイヌの冗談を本気にしたらしく、ムッとしたように答えた。

「もう私、今日は泳がないわ。
また刺されるのが怖いから」

プリプリしながらヘリが海から上がって行った。

…やれやれ。

イヌは半分呆れたように、
半分楽しそうに、そんなヘリの後ろをついて行った。

ヘリはビーチのパラソルの所まで 戻ると、荷物から「虫さされ」の薬を出して足に塗った。

隣に座ったイヌにチラリと目をやると、

「私はここにいるから海で泳いできたら?」

と言った。

「いいさ。
僕は君と一緒に泳ぎたかっただけだから。」

「…私の飛び魚みたいな泳ぎをお見せできなくて残念だわ」

ヘリが、わざとらしく溜め息をついた。
「そうだな。残念だ」

イヌが面白そうに続けた。

「だが、こんなに混雑した海で水泳の競争はできないから、
いつかプールに行って再戦というのはどう?」

油断していたヘリが驚いたようにイヌを見た。

「…え、ええ。いいわよ」

…泳ぎを見せるだけが、
いつの間に泳ぎの競争になったのかしら?

ヘリは鼻歌を歌って砂浜に寝転んで
目を閉じているイヌを呆れたように見ていた。


しばらくパラソルの下で並んで体を甲羅干ししていた二人だったが、
小腹がすいてきたので、何か食べる事にしてビーチの露店に一緒に行く事にした。

露店の一つで軽食を買うと、
店の前の簡易テーブルで二人は食べた。

「ねぇ…イヌ。上着暑いんだけど…」

ヘリが、イヌが自分の体にかけてくれたイヌの上着に戸惑いながら言った。

「紫外線を直接体にあてるのは肌の美容に良くないだろ?」

「…そうだけど」

イヌのもっともらしい口調に
ヘリは思わず頷いた。

食事がすんで、

ヘリとイヌがテーブルから立ち上がって、歩こうとした時、

隣のテーブルに座っていた3人の大学生らしき女性達も、騒がしく席を離れた。

「ん?」

イヌが椅子の一つに財布が置き去りになっているのに気づいて足を止めた。

財布を拾うと、
はしゃぎながら遠ざかる3人にイヌは早足で追いついた。

「待って。
これ君たちの誰かのじゃないか?」

イヌの声に3人が振り返ってイヌを見た。

「あ、私の」

一人が慌ててイヌの方に駆け寄った。

「ありがとうございます。助かりました」

お礼を言いながらイヌから財布を受け取った女性は、
イヌの顔を見ると、顔を赤らめた。

後の二人も同じようにイヌをウットリした表情で見つめていた。

…かっこいい。

3人の心の呟きを知ってか、知らずか、イヌがニッコリと微笑んだ。

「次は気をつけて」
「…はいっ」

「じゃ」

「待って下さい」

去ろうとしたイヌの腕を 財布を拾って貰った女性が手でつかんだ。

「え?」


驚いて振り返るイヌに、女性は大胆にも体を近づけて、イヌを上目づかいで見ながら、

「お礼をさせて下さい」
と鼻にかかった甘い声で言った。

「気にしないで」

そう言って離れようとするイヌに、
今度は他の二人がイヌの左右に立ち、すり寄って来た。

「お時間があるなら一緒にお話でもしません?」

「いや、僕は、」

「…時間なんか無いわよ」

イヌと3人の後ろから、ヘリの尖った声がした。


振り返って、
3人の女性だけでなく、イヌも後ろにいたヘリを見て、ギョッとした。

イヌの上着を脱いで水着姿で仁王立ちしたヘリが
殺気をみなぎらせて、4人を睨みつけていた。

「私の連れに何かご用?
お嬢ちゃん方」


(海へいこう中編終わり後編に続く)


ドラマでもヘリとイヌって、よく変な張り合いとかしてませんでした?

例えば、
お互い努力して司法試験に受かった同士なんだけど、

「だって私は2時間睡眠で勉強したから」

「へえ、僕は4時間だ」とか。

ヘリはともかく、イヌが妙にムキになるの(笑)

…今回の二次小説、
結局話まとめられず中編、後編に分けました。すみません。。。
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季節が、
日差しも強く、肌にじりじりとした暑さになった頃、

ヘリとイヌはお互いの有休がとれたので、
週末の休日とあわせて、海に行くことにした。

海は遠い町にあったので、近くのホテルに宿泊の予約もした。

イヌとの初めての遠出のデートにヘリはすっかり浮かれていた。

休日の数日前から職場の検察庁の自室で、
時々にやけているヘリを、
ヘリの捜査官達が不気味そうに見ていた。

それでも、有休の為ヘリは仕事を片付ける事に全力を出していた。

それはイヌも同じ事で、
休日前の数日はお互い会う事もできないほどの忙しさだった。

そしていよいよ、待ちに待った休日。

毎日遅くまで残業を続けて、無事仕事を全部片付けた二人は、

早朝、イヌの車に海と泊まりの為の荷物を詰め込んで
マンションを出発した。


やや眠い目をこすりながらも、
ヘリは遠足前の子供のようにはしゃいでいた。

「ねっ…海についたらまず何をしたい?」

ビーチでカクテルでも飲んで、日焼けする?

それとも泳ぐ?


「君は泳げるのか?」


車を運転しているイヌがからかうように言った。

「失礼ね。…昔は泳げなかったけど、今は泳げるのよ。
あ~っそう言う貴方の方が、
もしかしてかなづちなんじゃないの?」

「僕に不得意な事があると思う?泳ぎは得意だ」


「ふ~ん。後でとくとお手並み拝見させていただくわ」

自信たっぷりのイヌにヘリが楽しそうに言った。


何度か休憩して、
運転をヘリがかわったりもしながら、
車が海の駐車場についた頃には、
ビーチは海水浴目当ての多くの人達でごった返していた。

「わー、海~!」

車から降りたヘリが嬉しそうにはしゃいだ。

「ねっイヌ!イヌ!早く行きましょう」
そう言ってヘリはビーチの方に駆け出していた。

「ヘリ!荷物!…ったく」

苦笑しながら車から荷物を出したイヌは
ヘリの後を追いかけた。

賑わったビーチでなんとか空きを見つけた二人は
レンタルしたビーチパラソルを立てて、荷物を置いた。

「さて、早速泳ぐんだよな?」

そう聞くイヌを、
パラソルの下に座り込んだヘリが情けない顔で見上げた。

「長時間のドライブで少し疲れちゃったみたい。
喉も乾いてるし…」

イヌの方が運転している時間が長かったのに、
そんな事を言うヘリにイヌは苦笑した。

でも、
女のそんなわがままも、
恋という熱中症にかかっている世の中の男には、
可愛いおねだりに聞こえる事があるらしい。


例にもれず、このソ・イヌさえ、そんな男の一人だった。


「了解。何か飲み物を買ってくるよ。
君はここで休んでろ」

「ありがと」

ヘリの嬉しそうな笑顔に運転疲れも忘れて、
イヌは飲み物を買う為にパラソルを離れた。

しばらくして、イヌが飲み物を持って戻ってくると……

「ん?」

ビーチパラソルの前に数人の若い男たちが立ち、
ヘリを口説いていた。

「だから、私は連れと来ているんだってば」

ヘリの苛立った声が聞こえる。

「へえ。どこに?」

「じゃあさ、連れが戻るまで俺らと遊ばねー?」

「な?いいだろう?」


「…いいわけないだろう」

イヌが低い声で言った。

「イヌ!!」
ヘリがホッとしたように立ち上がって
イヌに駆け寄った。

「ほら、私の連れよ。
もうほっといてちょうだいよね」

イヌの腕にしがみつきながら、
プンプンして言うヘリに、
男達はジロジロとイヌを眺めた後、
「ちぇっ」と舌打ちして行ってしまった。

その後ろ姿にヘリがベーっと舌を出した。

「イヌが戻って来てくれて良かったわ。
あの人達、ほんとしつこくて困っていたの」

ヘリがそう言いながらイヌの顔を見てー
…ギョッとしたように立ちすくんだ。

「イヌ?…もしかしてすごく怒ってる?」

ビーチは気温30度超えの暑さだというのに、
イヌの表情は海の水を凍らせんばかりに冷たかった。

「…ああ」

「そうよね。あのレベルでこのヘリ様をナンパしようなんて100年早いのよ」
口をとがらせて言うヘリにイヌが首を振った。

「身の程知らずな奴らにも怒ってるが、
君にもだ。へり」


冷たい声でイヌが言った。

「え?どうして?」
へりがきょとんとした。

…この女は…

イヌは荒くなりそうな口調を必死で抑えて
できるだけ冷静に言った。

「その水着姿だよ」

「水着姿がなぁに?だって海でしょ?」

へりは自分の体を見渡した。

イヌが飲み物を買いに行っている間に水着の上に来ていた上着を脱いで、
日焼け止めを塗っていたへりだった。

「何か変?この日の為に買った新しい水着なんだけど…」

「……」


イヌは険しい顔のまま、無言でヘリの水着姿を見つめいた。

ヘリの水着は、美しいヘリの体によく似合っていた。

…だが、似合いすぎていた。

生地少なめの真っ赤なビキニとハイレグの水着が、
ヘリの綺麗な体を惜しげもなく露出させていた。
大事な部分は勿論隠されているけど、それにしても…、


肩まで伸ばした、艶やかな黒髪のストレートの髪に、
(ヘリが友人のユナから今年の夏のトレンドヘアは、
黒髪ストレートと聞いてイメチェンしていた)
モデルのように美しい顔、白く透き通った滑らかな肌に形の良い胸と細い足、
スタイル抜群の体に赤い水着がはえて、
まるで、ビーチに咲く大輪の薔薇のようだった。


ヘリが上着を脱いだ時、
それを見つけた『虫達(男達)』が
『薔薇(ヘリ)』に引き寄せられるようにやって来たわけだ。

ヘリに声をかけていた男達だけでなく、
こうしている今もヘリの方に熱い視線を送るビーチの男達の気配をそこら中に感じて、
イヌは眉をひそめた。


いつもはヘリのファッションや好みには口を出さず、
ヘリのセンスを尊重していたイヌだったが、
(…ヘリにはどんな服も似合うから♪という『恋は盲目』的な所もあったが…)

今回の水着に関しては違った。

…ヘリのこの姿を他の男達の目にさらしたくない。

だが、
こんなガキじみた嫉妬をしている懐の小さい男だと、
ヘリに知られたくも無い。


イヌは不思議そうに自分を見つめるヘリに飲み物を渡すと、
ついっと海の方に目を逸らした。

「…上着を脱いだのなら海に入ろう。
それを飲んだらな」
「え…ええ」

ヘリは、飲み物に口をつけながら、
まだ不機嫌そうなイヌの横顔をじっと見つめた。


…何怒っているのかしら?…もしかして…。

イヌがいない間に水着姿になったこと怒っているのかしら?
ヘリはチラリと自分の水着姿を見下ろした。


イヌと海に行く事を決めて、すぐに昼休み時間を利用して、
親友のユナの店で選んだ水着だった。

自分もとても気にいったし、
試着した時、店の人達やユナもヘリの水着姿をほめそやした。

『すごく素敵よ。ヘリ。
ソ弁護士さんも惚れ直しちゃうでしょうね』

ユナが言った。

今のヘリには予算オーバーの値段の高い水着だったけど、思い切って買ったものだった。


…イヌも誉めてくれるかしら。

『すごくいいよ。ヘリ』

イヌが、そう嬉しそうに言ってくれる事を
ヘリは期待していた。


なのに……。


今目の前のイヌはヘリの水着姿になぜかとても不機嫌そうだった。

「…私の水着似合わない?」

ヘリが聞いた。

その言葉で、イヌがヘリを見ると、
悲しそうな目をしたヘリがじっと自分を見つめていた。


ヘリのそんな顔に、
イヌは大人気ない自分の感情が、
一気に引いていく気がした。


「似合ってる」

イヌが答えた。

「とても」


「…でも…」

ヘリが疑うようにイヌの表情を伺っている。

「その水着姿を一番に見られなかった事に怒っていただけだ」

嘘はついていない。誰かの目にさらす前に見たかったのは事実だから。

そして、それが購入前なら何としても別の水着を買わせていたかもしれないけど…。

しかしヘリは、
イヌの言葉を素直に鵜呑みにして、
パァっと明るい顔になった。

「そうだったのね。ごめんね。イヌ」


納得したように頷いて、
ヘリがイヌの腕に自分の腕をからめた。
「一緒に海に入って泳ぎましょう」


「そうだな」


海の中に入れば、ヘリの水着姿を多少隠せるか…。

イヌはそんな事を考えながら、
ヘリに微笑んだ。


しかし…

仕事では
『常に先を読み、自分に有利に事を運ぶ男』と、
ちまたで言われているイヌも、
恋人相手になると、どうも勝手が違ってくるようだった。


その恋人がマ・ヘリだから…なのだが、
ヘリと手をつないで海に向かうイヌは、
これがまだ波乱の『序章』だという事に気づいていなかった。

(海へいこう-前編終わり-後編に続く)


旅行中、久しぶりに海に行った時に浮かんだ二次小説です♪
どうでも良い事ですが、私の水着はビキニではありません(笑)
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現在、旅行中の為、
ブログの二次小説を携帯で打って更新しています。

しかし、実は携帯で文字を打つのが苦手だった私…。

長文の小説を書いているうちに慣れてきたのだけど…
昨夜1時間かけて携帯電話で書いた検事プリンセスの二次小説を操作ミスで全消し!!

声にならない悲鳴をあげて、しばし呆然。
保存をしてなかったため、呆けていても仕方無いので、
書いた所まで思い出しながら再び携帯打ちました(涙)

…というわけで、

小説はまだ未完成だけど、気分転換に、
今回は検事プリンセスのDVD感想をテーマ「携帯電話」で(笑)


3話のヘリの潜入捜査騒動の後、イヌがヘリに新しい携帯電話をプレゼントするシーン。


元々イヌが人に命じてヘリの車から財布と携帯電話を盗ませていたから悪いんだけど、
(いや、もうそれ完全に犯罪だし。イヌ…(苦笑))

それにしても高そうな携帯電話、ヘリは不信に思いながらも 受けとっている。


…受け取るんかい!?

そりゃ、サンテパパに車も服もカードも没収されて困っていたと思うけど、
いくら何でも出会って間もない男にここまでされて何かあるって疑うでしょ。
普通。

あ。ヘリは普通のお嬢さんじゃなかった(笑)

そして、ヘリはイヌからもらった携帯電話をドラマの間ずっと使ってる。


ユン検事が、ヘリに 「ソ・イヌは見返りもなしに親切にする男じゃない」
って言ってたけど、
見返りなしで親切にする男の方が少ないような…(笑)。

でもユン検事の警告通り、
イヌには裏があったのだけど、

この後、携帯電話だけでなく、
ヘリの日常品まで買ったり、親切の範囲を超えているイヌ。

その後、イヌが自分を1年も前からつけ回していた事を知って
激怒したヘリが貰った物を突き返すのだけど、携帯電話は返さないのね(笑)


イヌがアメリカに去って1年して戻って来た時、ヘリがイヌに
「新しい携帯電話番号よ」と名刺を渡すのだけど、

あれ?じゃあ携帯電話変えちゃったの?って思ったのね。

だけど、ドラマ画面で確かめたら
ヘリの持っていた携帯は変わってなくて、イヌから貰った物だった。

番号だけ変えたのかな?


あと、1年前は
「親切なイヌさん」と携帯に登録されていたけど、

晴れて交際する事になってからは何て登録したのかな?♪


みつばの想像で二次小説でいずれ書いてみます♪


二次小説といえば、全消ししたのは、旅行中妄想したネタの話です。


旅行中、1日の終わりや始まりの前に静かに一人で小説を書くのも、楽しんでます♪
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