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韓国ドラマ「検事プリンセス」の二次小説

「恋のかたち」(2話)を携帯更新で。


ランチを食べるため外に出た刑事5部の検事達は検察庁近くの店に着いた。

「今日は私が予約しました。中華料理のお店です」

ヘリが言った。

「…料理はともかく、ビールを飲みたい気分だな、マ検事」

ナ部長がじっとりとヘリを見ながら言った。

「ビールですか?」
キョトンとヘリがナ部長を見つめた。


「ビールは頼んでません。どうしても飲みたいなら頼みますけど、職務中だからまずく無いですか?」

「……」


「…そうじゃなくてマ検事」

チェ検事がヘリの後ろにそろそろと近づいて耳打ちした。

「部長は君に説明を求めているんだよ」
「?…説明ですか?何のです?」

あくまで素で不思議そうに首をかしげるヘリに


「…とぼける気か」と、ナ部長が低くつぶやいた。

「だから、君とさっきの弁護士との事についてだよ」

あわててイ検事がヘリに言った。


「! ああ~…」


ようやく先ほどから自分を見ている検事達の微妙な視線の意味を理解したヘリだった。


「私とソ弁護士の事ですね」


「いや、べつに私は他人のプライベートな事に立ち入るつもりは無いんだがな」
ナ部長が言った。

-うそつけ。

検事達がしらけたようにナ部長を見た。
「しかし、万一それで仕事に支障が出たら上司の私の責任になる。部下の事はある程度把握しておく必要があるからな」

咳払いをして、そう言うナ部長に

-そんな必要はない
という顔で検事達は目をそらせた。


「そうですか。それもそうですね」
ヘリが部長の言葉に頷いた。

-…納得するなよ、マ検事。

皆がヘリにそう突っ込みたかったが、
今回のヘリの事に関しては誰もが関心を持っていたので、あえて黙ってヘリを見つめていた。


「…えーっと…」

店の人がランチの料理を運んでくるのに目を泳がせながらヘリが口を開いた。

「私とソ弁護士の事ですね…。あの…すでにお気づきだと思いますが、付き合うことになりました」

-『お気づきじゃなかったよ』

もじもじしながら話すヘリに皆が心の中で思った。

「付き合う事になったということは、又以前のような付き合いをすることになったということ?」

イ検事が聞いた。

「復縁するのか?」と聞くナ部長に、チェ検事が「結婚はしてませんから」と突っ込んだ。


「違います」

ヘリが焦ったように手を振った。

「前は…1年前は付き合ってなかったんです。その…いい友達…みたいな感じのお付き合いで…」


いい友達?…という関係とも言えないけど-。
1年前のイヌと自分との関係を他人にどう説明すれば良いか分からないヘリだった。


「じゃあ、まとめると今は男女のお付き合いの仲って事なんですね?」

ある意味1年前のヘリを彷彿とさせる空気を読まないあっけらかんとした物言いに先輩検事達がギョッとしたようにキム新人検事を見つめた。

「うん…そういう事になるかな」

ヘリが苦笑しながら答えた。


-そういうことか…。

先輩検事達は、ようやく納得したように
目の前に置かれたランチに箸を付け始めた。

…1年前のあれから何がどうしてそうなったのか?

という肝心の部分が聞きたかったが、
さすがにそこはプライベートに踏み込み過ぎると考えたのか、
はたまた、
いつか別の機会にキム検事がその辺をヘリに聞くのを期待してか…

検事達はそれ以上の事情聴取をヘリにしなかった。

案の定、キム検事が自分のランチに口をつけるのもそこそこに、

ソ弁護士の年齢や、同僚に独身弁護士がいないか?などを、熱心にヘリに聞いていた。

…聞きたい所はそこじゃない…
と思いながらも、ナ部長をはじめ先輩検事達はランチを食べながら
耳だけはヘリ達の話に集中していた。


一人…、ユン検事をのぞいては。

皆、ヘリやキム検事の質問に気をとられて全く気づいていなかったが、ユン検事は店に来て一言も口を開いていなかった。


元々寡黙だったため誰も気にしなかったのだが、
そのユン検事がじっとヘリを見つめていた事に当のヘリも気づいていなかった。

ランチの時間も終わり、
…さすがに悪いと思ったのか、ナ部長がヘリのランチ代だけおごり、
他の検事達にブーブー言われるのを「割り振りを増やすぞ」と脅して、検察庁に戻ることになった。

戻りがてら、自然と、まだナ部長にまとわりついてブーイングを続けるチェ検事、イ検事、キム検事達と
ユン検事、ヘリの距離が少し離れた。


一人だけ奢ってもらって恐縮しながらも、前の集団を微笑ましく見ていたヘリにユン検事が口を開いた。


「…マ検事」


「はい?」

ヘリが隣で歩くユン検事を見上げた。


「今…幸せか?」



ユン検事の重く、低い声の問いにヘリは驚いた。

しかし、自分を見つめるユン検事の真剣な表情を見て……、ヘリはニッコリとユン検事に微笑んだ。


「はい」



静かで落ち着いているけど、
力強く、迷いも不安もないヘリの返事に、
ユン検事は目を細めた。


「…そうか」

かすかに頷いて、ユン検事がめったに他人に見せない柔らかな笑顔をヘリに見せた。


…おいおい、浮気か?婚約者に言いつけるぞ。

…また四角関係に巻き込れるのはごめんだな。

…え?え?四角関係?またって、何ですー?


こちらの様子に気づき、コソコソと話す前方の集団に、ヘリとユン検事は顔を見合わせ苦笑すると、ゆっくりと歩幅を合わせて歩いて行った。



(恋のかたち2終わり3に続く)


現在旅行中のため、携帯更新したものの誤字、脱字などを含め戻り次第小説の修正や構成をさせていただきます。
何かあったら返事は遅くなりますが、拍手コメントか、メールフォームでお知らせ下さいね♪。
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前回更新の「検事プリンセス」の二次小説、「恋のかたち」の2話目が構成中なので、DVD感想を携帯更新します。


今回の感想もお気に入りの8話から♪

8話って前も書いたけど、全体的に本当に好き♪

なぜかというと、突然8話から見たら、この二人は恋人同士?っていうくらい親密度がアップしてるから♪

それにこの8話あたりから、特にヘリのイヌへの信頼度が格段に上がったみたい。

例の(みつばの二次小説「ここにいるから」のもとになった)ヘリの部屋のソファの上でうなされるイヌのシーン。

夢で母親の事故の記憶に苦しむイヌの手を握って、ヘリが優しい言葉で一生懸命励ますの。

「これは夢だからね」って。

まだ事情を知らないヘリだけど、初めて見るイヌの弱々しい姿に驚きつつ、心配するのね。


それで結局朝までイヌをソファに寝かせたままだったみたいだけど、翌朝、ベッドで目覚めるヘリ。

…これ2パターン考えられるけど、どっちかな?

1、ヘリが自分でベッドに入った。

2、仕事をしていて寝てしまったヘリを早朝に起きたイヌがベッドに運んだ。


希望は2(笑)


そして、目覚めたヘリがソファを慌てて見ると、イヌの姿はなくて
テーブルに朝食が用意されている。ヘリ用に野菜中心のヘルシーなやつ。

…本当にいい男です。イヌ…。

で、出勤しようとマンション前に出たヘリはイヌに会う。

うなされていた事を心配するヘリをサラリとかわして、「足の怪我の事を気にしてるなら裁判所まで送って」と言ってヘリの車に乗り込むイヌ。


裁判所前で降りて手を振るイヌと見送るヘリをユン検事とチン検事が見ていた……って、
あの二人が見てたことはこの際どうでも良いのですが(笑)、
あれ誰が見ても一晩一緒に過ごした男女が一緒に出勤した朝の光景に見えるわ♪

この後、ヘリがユン検事の言葉で初めてイヌの素性に疑問を持ったり、
イヌの部屋に来ておそらく法律系の資料を借りようとしていたヘリとジェニーが鉢合わせたり…と
ドラマが盛り上がってくるんですが、

ヘリがイヌの部屋に来たときの「下の階から来ました~」「どうぞ座ってて~」なやり取り。

もう半同棲カップルみたい~~~♪

みつばの二次小説の晴れて恋人カップルイヌヘリもこれから
8話のような楽しくてドキドキな話が書けるといいな~と思ってます♪
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韓国ドラマ「検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第13作目「恋のかたち」の1話です。

この二次小説を読むにあたっての注意点は
「カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「ここにいるから」

原典「検事プリンセス

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

ナ部長(ヘリの職場検察庁刑事5部の部長)
ユン検事(刑事5部の主席検事、ヘリの先輩)
チェ検事(ヘリの先輩検事)
イ検事(へりの先輩検事)
キム検事(ヘリの後輩検事)※オリジナルキャラクター


現在旅行中のみつばですが、
ネットがちょっと使用できたので、
携帯で書いていた小説をうつしてアップしました♪

「交際宣言」後の話です。



恋のかたち(1話)



「あの男は…」

検察庁、刑事5部の検事達が昼ご飯を一緒に食べるために廊下に集まっていた。


その中の一人、イ検事が、歩いている一人の男に目を止めた。

「たしか1年前のマ検事の訳あり彼氏じゃないですか?」

「ああ、確か名前は…弁護士のソ・イヌだったかな?」

チェ検事が目を細めてイ検事の見ている先を追った。


「なんですか?マ検事の訳あり彼氏って?」

ヘリに憧れているキム検事が興味津々で身を乗り出してきた。

こちらに歩いて来る男性は、間違いなく噂の人物、ソ弁護士、ソ・イヌだった。

濃い色のスリムなスーツに、ラベンダー色のベスト、
品のよさそうな柄のネクタイというコーディネートを同性の男性達もうらやむほど素敵に着こなしていた。


「…格好いい~さすがマ検事の元彼さん♪」

そう感嘆してイヌに目線が釘づけのキム検事を、二人の先輩男性検事が半分呆れたように見た。


「おい、何か珍しいものでもあったか?」

部屋からナ部長とユン検事が出て来て集団と合流した。


「ほら、あの男、マ検事の元彼弁護士ですよ」
チェ検事がささやいた。



…ソ・イヌ?

ユン検事が眉をひそめてた。


ー間違いなくソ・イヌ。アメリカから戻って来てたのか?

その時、ヘリの部屋のドアが開いて中から慌ただしくヘリが出て来た。

「皆さん、すみません。遅くなっちゃって。お待たせしました~。
…って皆さん何を見てるんですか?何か面白いものでもありました?」

固まって同じ方向を見ながら突っ立っている刑事5部の面々に、ヘリが不思議そうに聞いた。



「……」


面白いものは『君だよ』というような5人の視線が一斉にヘリに向けられた。

「?」

ヘリが皆の顔を順番にいぶかしげに見た後、ふと前方を近づいてくる人物に気づいた。


「あ…」ヘリがイヌに気づいた。


ヤバいぞ。これは、この検察庁内でこれから事件が起きてしまうかも!

と、息を呑む先輩検事達と何が起こるのかとワクワクしているキム検事の横をヘリが横切った。

そして、


「イヌ!」


嬉しそうに、満面の笑みを浮かべてイヌに駆け寄った。


…え?


「仕事で来たの?それとも私に会いに?」


呆気にとられる先輩検事達を尻目に、ヘリはさらにイヌに近づいて言った。


「仕事だよ。…マ検事。」
イヌが苦笑しながら答えた。
だが、その顔は迷惑しているというより、嬉しそうだった。

「あっ…そうなのね。ソ弁護士」

ここが検察庁内だという事に気づいて、ヘリは口元を押さえて恐縮した。

つい偶然会えた嬉しさで名前でよんでしまったわ…。

そんなヘリに微笑むと、

「今から昼食ですか?マ検事」
と、イヌがヘリの後方で息をひそめてこちらを凝視している検事達をチラリと見た。

「ええ、そうなの」

ヘリはようやく自分に向けられた視線の意味に気づいて、気まずそうに後ろを意識しながら答えた。

1年前のヘリと父親マ・サンテ、そしてイヌの事件を扱った5部の先輩検事達の中で
ヘリとイヌの複雑な関係を知っているのは事件を担当したユン検事と
今は遠くに転勤になったユン検事の婚約者のチン検事だけだった。

しかし、ナ部長をはじめ、他の先輩検事達も詳しい事情は知らなくとも、
ヘリとイヌの関係が、ただの被疑者の娘と被疑者から汚名を着せられた男の息子の弁護士…だけでは無いと薄々気づいていたようだった。

事件が解決してイヌが韓国を離れた後、ヘリは仕事こそ真面目にますます検事らしくこなすようになっていたが、以前のような闊達で明るい雰囲気が消えた時期があった。

日に日にやつれていく姿を見てきた先輩検事達は、自分達の推察が邪推では無いと確信していた。

だからこそ、今目の前で見ている光景が信じられなかった。

「…別れたんじゃなかったのか?」
チェ検事が誰にいうともなく小さくつぶやいた。


そんな後方の空気と居心地の悪そうなヘリを見てイヌがニコリと微笑んだ。

…そして、ヘリの耳元に顔を寄せると、

「!」

「本当は近くに来たついでに君を昼食に誘うつもりだった。先約なら今日はあきらめるよ」

そう囁いて、ヘリの耳元にかすめるようなキスをした。

一瞬の出来事だったが、ヘリの後方で固唾をのんで見守っていた面々にバッチリ見られていた。

「ソ弁護士!?」

慌てて耳元を手で押さえるヘリ。

「キャ」

嬉しそうにこっそりはしゃぐキム検事以外の男性検事達は、イヌの行動に唖然としていた。

…どう見たって今のはわざとだ。

公衆の面前で堂々と、
まるで犬が自分の縄張りに印をつけるかのような行為をイヌに見せつけられた男達は
同じ男としてある意味嫉妬のような羨望の眼差しでイヌを見つめた。


顔を赤くして周囲の集まる視線にオロオロしているヘリに、

「又あとで」
と楽しそうに言った後、
後ろで複雑な顔で固まっている検事5部の面々に目礼するとイヌは、近くの階段を降りて行ってしまった。


熱くなった耳元を手で撫でながら後ろを振り返るヘリを、
馴染みの検事達がまるで、今そこで迷宮入りの未解決事件の犯人を発見したかのような顔で見つめていた。

「あの~…」

恐る恐る口を開いたヘリに後輩のキム検事が目をキラキラさせながら近づいて来た。

「マ先輩!今の男性はどなたですか?是非紹介して下さい!」

キム検事だけでなく、

…事情を説明しろ。というような先輩検事達の視線にヘリは戸惑いながら、照れていた。

そんなヘリを普段ポーカーフェイスのユン検事が心配そうに、何かいいたげに見つめていた。



(1終わり2につづく)


…この話の前に、実は1作別にあるのですが、
話の流れ的にこちらが先でも問題なさそうなので、
アップしました。

携帯で小説書くのに時間がかかるので。。。
また出来次第、ネットが使用でき次第続きをアップしたいです♪

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韓国ドラマ「検事プリンセス」のDVDを見ていたら…無性に「辛ラーメン」が食べたくなって、衝動買いしちゃった話を携帯更新で♪。

ラーメンを作る時、ドラマの8話でヘリの部屋のキッチンで、ヘリがイヌに教えてもらいながら、ラーメンをつくるシーンをイメージしつつ…。

水を計って鍋に。

イヌ『OK』

みつば「大したことしてないのに大げさよ」

イヌ『ネギは斜めに切る』

みつば「は~い」

イヌ『玉子の黄身は崩すな』

みつば「ふん、分かってるわよ」

な~んてこと妄想やって作りました(笑)
久しぶりに食べたけどなぜか美味しさ倍増で(笑)くせになり、まとめ買いに走りました♪

この8話は全体にとてもお気に入り♪

二人でヘリの担当の事件検証したり、靴の壊れたヘリを足をケガをしてるのにおんぶするイヌ。
スーパーで一緒に買い物する二人やケガの薬をこっそり買ってイヌに渡すヘリに感動するイヌとか、二人でキッチンでラーメン作るシーンなど…私的に萌え場面がありすぎー♪

その中でも一番の萌えシーンは、二人で一つの器からラーメン食べるところ!!

サラダだけ食べようとしてるヘリにラーメンを勧めるイヌ。
「一口だけね」と言ってイヌのラーメンをもらうヘリ。

…美味しい…。

そして、いつの間にか一緒に向かい合わせで一つの器からラーメンを食べてる二人……キャー~っもうラブラブに見えるーっ…と見るたびにニヤニヤ。

こんな場面があったのに又一緒にラーメンを食べるシーンがある11話。

イヌがヘリにどこかそっけなく、会うことも少なくなる。
それは、ヘリが15年前の事件の核心に近づいてたからと、本気でヘリを愛し始めたイヌが距離をおこうとわざとしてたからなんだけど、何も知らないヘリは何だか寂しい。

なので、夕ご飯に一人でラーメンを作って食べようとするのだけど、ふと思いついてイヌに電話するの。

「ラーメンある?お腹ペコペコなのに何もない」って。今作ったのに。「持っていく」というイヌにヘリが「うちにはキムチがない」と言って、結局、イヌの部屋に押しかけて、イヌにラーメンを作ってもらうの。

イヌの部屋を嬉しそうにウロウロしながら観察しているヘリに思わず微笑むイヌだけど、自分の立場を思い出して、ヘリにわざとそっけなく接するの。

イヌの作ったラーメンを食べながら、ヘリが「最近よく来るの?友達だったけれど、今は恋人?」って、ジェニーの事をイヌに探りをいれるのね。

そんな事を聞いていたらイヌにまさにジェニーから電話が。
「今下のマ検事とラーメン食べているけど君も一緒にどう?」といっているイヌに箸をおくヘリ。

イヌが電話を切ると、立ち上がっているヘリが。

「全部食べたから帰るわね。ご馳走さま」と逃げるように帰るヘリ。

階段を駆け下りながら「どうしちゃったの。私」と半泣きのヘリ。

ヘリ、もう自分がイヌを愛し始めてるってまだ自覚ないけど、心は嫉妬と悲しみで大混乱。

イヌもヘリの去ったあとのヘリがほとんど残したラーメンを見て「腹ペコだと言ってたのに何だよ」とつらそう。

そして、ここからは韓流αの放送でカットされてたシーン。
これから見る方はネタばれなので注意です。


部屋に戻ったヘリがすっかりのびた自分の作ったラーメンを泣きながら食べるの…へりちゃんって…この絵だけでも涙ものなのに、対するイヌの方がね…ヘリの座ってた席に座って、ヘリの残したラーメンを食べるんですよ~!

イヌ、ちょっと、それヘリの食べ残したラーメンー!!食ってるよ、この人!!

初めてDVDでこのシーン見た時は思わずテレビ画面に身を乗り出しちゃった(笑)

ヘリの残したラーメンを食べているイヌも泣きそうになっていてすごくつらそうなの。

…決してもったいないという理由だけでヘリの残した物食べているわけではないですよね?(苦笑)

それぞれの部屋でラーメンを食べている二人の様子がすごく切なくて…8話目のラーメンシーンとの対比もあって、本当に胸が痛くなっちゃいます。

お互い好きあってるのにね…。


二人が食べているラーメンっておそらく辛ラーメンじゃないかと♪

「検事プリンセス」ファンの方、この暑い夏、イヌヘリ名場面を意識しながら、みつばのように辛いラーメンをいかがですか?(笑)
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今まで書いた「検事プリンセス」の二次小説だけ
あつめたINDEXをつくってみました♪
このページから読みたい所にすぐいけるかと♪

シリーズ話の30以降、それ以後に書いた話は、
検事プリンセス二次小説INDEX2」にあります。


・ドラマ16話以降のシリーズ話
(続いているため1から順番に読んでいく方が分かりやすいです♪)

〇は後から加えた話です。


1「ここからはじめよう」    

2「恋人宣言の朝」  

3「恋人たちの初デート」  

4「木漏れ日の下で」 

5「my room」  

6「交際宣言」    

7「引越し」  

8「選択するということ」 

9「交際宣言後話」  

〇 「相愛傘」 

〇 「意地悪な恋人」 

〇 「わがままな恋人」    (「意地悪な恋人」の続き)

10「恋のかたち」      

11「初めての夜」          10 11 12 13 14

〇 「初めて記念日」 

12「初めての朝」 

13「王子様の朝と夜」 

〇 「囚われのプリンセス」    

〇 「シンデレラの靴」  

14「初めての夜後日談」 

15「優等生」  

〇 「真夜中の赤ずきん」   

16「カップケーキ」   

〇 「優等生2」   

17「過去の亡霊」          10 11

〇  「過去の亡霊カットシーン」 

18 「部屋とワイシャツと僕」 

〇 「優等生3」    

19 「海へいこう」    おまけ

20 「花遊び」  (海へいこうの続き)

〇  「秘密の観賞会」   

21 「優しい手」  (海へいこうの続き)

〇  「トマト日和」 

22 「彼女にしてほしいこと」   

23 「100日記念日」       

〇  「君の花」 (100日記念日の中の話)

24 「恋人としたい33のリスト」     4

25 「ヘリの尋問計画」 

26 「チン検事の結婚式」       

〇  「優等生4-仮想遊戯-」   (チン検事の結婚式3と4の間の話)

〇  「印-ホクロ-」 

27 「イヌの誕生日」     

〇 「プレゼント」  (イヌの誕生日5話の中の話)

〇 「そばにいて」  (イヌの誕生日後日談)

〇 「恋人としたい33のリスト2」   

28 「プールへいこう」        

〇  「恋人に望むこと」 

29 「埋もれた約束」          10 11 12 13 14 15 

16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26

30 「願い花」   (「埋もれた約束」2話の間の話)


・シリーズ話より時間が経過した後の話 or 短編


「プリンセスの男」 

「微熱のゆくえ」 



★「印-ホクロ」は「チン検事の結婚式」後に。
「印ーしるし-」など未来の話は、時間軸においついたので、
「INDEX2」に移動しました。(2013.1.25)


「素朴な疑問」 

「眠れぬ夜の」   

「贅沢な時間」 

「プリンセスの指輪」  (100日記念日の続編)

「さめない夢」   

「恋人たちの質疑」 

「甘い誘惑」  

「僕を見つけて」  

・ドラマ16話中の話

「この道の先へ」    (ドラマ11~12話)

「聖夜の願い」 

「イヌと猫」 

「想い路」 




もし、リンクがうまくつながっているいない等
何かありましたら、「メールフォーム」か、
「拍手」コメントよりお知らせください。


みつばのたまて箱の二次小説を読むにあたっての注意点です。

このブログの二次小説は、みつばの妄想の産物なので、
「検事プリンセス」の原作、作家、
ドラマの制作会社さんとは全く関係ありません。

二次小説という意味をご存じない方は、
ネットの検索などで調べてから読んでください。

管理人の★みつば★が「検事プリンセス」が好きすぎて、
作ってしまったお話なので、
ドラマの「検事プリンセス」のイメージと違うと
感じる所があると思います。
もし、不快に感じる方は読むのを中止して下さい。

以上、長くなりましたが、
韓国ドラマ「検事プリンセス」が好きな方に
読んで頂けると嬉しいです。


現在、ブログの中でこのページのみ
コメントの書きこみを可能にしました。


せっかく「検事プリンセス」好きの方が集まってくださっているので、
ドラマ「検事プリンセス」の感想や、ここが好き!等、
管理人だけでなく他の方にも読んで頂けるように書いてくださいね♪

広告、宣伝、スパムはこちらの判断で削除させて頂くことがあります。

コメントへのお返事は個々でなく
まとめになると思いますがよろしくお願いします。




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韓国ドラマ「検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第12作目「ここにいるから」のおまけ話です。

この二次小説を読むにあたっての注意点は
カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「ここにいるから」

原典「検事プリンセス

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)


この話は「ここにいるから」の続きの後日談になります。
ほんのちょっと大人テイスト。。。


ここにいるから(おまけ話)



翌日の朝。



「起きろ、マ・ヘリ」

ヘリは、心地良いまどろみをイヌの声で起こされた。

「んんん?…何?」

ヘリは、眠い目を手でこすりながら半身を起した。

そして、衣服を何も身につけていないことに気づいて、
あわててシーツを肩まで引き上げた。


ベッド脇にたたずんでヘリを見降ろすイヌの姿は、
上半身は裸のままで、下はスウェットのズボンをはいていた。

「…今日は休みでしょう?ゆっくり眠りたいわ」

ヘリは上目づかいでイヌを見た。

「もう、十分睡眠はとっただろう?時計を見ろよ」

時計は10時を指していた。

「あら、もうこんな時間なのね。でも…」

体が、どこか気だるくてフワフワした感じがする。
昨夜、イヌと激しく体を重ねたせいだわ…。

「…まだちょっと寝たいわ」

ばつが悪そうにヘリが言った。

そんなヘリにいじわるくイヌが笑った。

「せっかく、2人きりでゆっくり過ごせる休日だろう?もったいないじゃないか」

いつものイヌだわ…。

ヘリは心の中でほっとした。
昨夜の、弱弱しさは微塵も残っていないようだった。

「さあさあ、起きろ、ヘリ」

イヌがシーツに手をかけてひっぱった。

「やあだ!やめて」

ヘリがあわてて、シーツを体に巻きつけた。

「わかったから。シャワーをあびさせてちょうだい」

昨夜、シャワーをあびたけど、イヌに抱かれたあとはそのまま眠ったから、
体中じっとりと自分とイヌの汗がまとわりついている感じがする。

「OK。お姫様」

まだ、昨夜の「シンデレラ」にヘリを例えているのか、
イヌはヘリをお姫様扱いした。

「じゃあ、このイヌめにおつかまり下さい。
バスルームまで抱いて行ってさしあげましょう」

ついでに、体も洗ってさしあげますよ。

そう言って、

目を丸くして固まったヘリをシーツごと
あっというまにベッドから抱きかかえて、立ち上がった。

「イヌ!!イヌ!!ソ・イヌ!!!」

ヘリは足をバタバタさせながら、
イヌの腕の中で暴れた。

「やだ。やだ。やめてってば、降ろしてちょうだい」

「遠慮するなよ」

「遠慮じゃない~~!!嫌がっているの。降ろしてってば~」

「なんで?昨日は部屋まで車で送ったし、ご飯も作ったし、夜はベッドの中で―」

いっぱい気持ち良くしてあげただろう?


「~~~~!!!」

ヘリは真っ赤になって、口をパクパクさせた。

いけしゃあしゃあと、この男は~~~!!

「だから、今日は少しくらい、ご褒美をくれてもいいんじゃないか?」

「ご褒美なら、昨夜さしあげました!」

「へえ?何を?」

「だから!…その…、昨夜…あれだけ…した…じゃない」

「あれだけしたって?」

イヌはあくまでとぼけて、ニヤニヤしていた。


「だから!私を気持ちよくしたって言うけど、貴方も十分楽しんだでしょう?」

ヘリは、恥ずかしい気持ちより怒りの気持ちの方が大きくなって、
つい言ってしまった。


「ああ、あれ?全然足りないな」

イヌが、あらぬ方向を見ながら、そっけなく答えた。

「は?」

「僕が君に昨日してあげたことに比べたら全然足りない。
そうだ。おとといは仕事を中断して君につきそったんだったな。
あの後、じつは、結構きつかったんだよなあ。クライアントの信用も失いかけたし」

「――――…」

きまずそうに首をすくめるヘリ。
確かに仕事のことを持ち出されたら、こちらも分が悪い。

「ご、ごめんなさい」

「悪いと思ってる?」

イヌが聞いた。

「え、ええ」

「ほんとに?」

「…悪かったわよ」


「じゃ」

イヌが、
罠にかかったうさぎを見る猟師のような目でヘリを見た。

「お礼をしてもらおうか」

そう言って、イヌはヘリを抱え直すと再びバスルームの方に
優雅に歩いて行った。

「~~~~!!!」

じたばたと抵抗を試みたヘリだったが、イヌの腕がガッシリと抱きかかえていて
ビクともしなかった。

「…僕を心配させた罰だ」

イヌにそう低くささやかれた耳元が熱くなる。



観念して脱力したヘリの額に口づけすると、イヌは実に楽しそうに、
バスルームの扉を足で開けて入って行った。

バスルームの中で、イヌがヘリにどんな「お礼」を要求したのか―、
それは、イヌとヘリしか知らないことだったが、

1時間くらい後に




…やっぱりイヌはちょっと弱っていたほうがちょうどいいかもしれない。


休日の朝から益々気だるくなった体をグッタリとソファに沈ませて、
鼻歌まじりにキッチンでブランチを作る恋人をうらめしく見ながら
ヘリがそう思ったとか、思わなかったとか―…。


(終わり)


「ここにいるから」は当初前回の5話で完結させたつもり
だったのですが、元気になったイヌが書きたくて
「おまけ」としてこの後日談話を追記しました。

朝、かなり元気になったらしいイヌ(笑)

ヘリは、もしかしたらイヌの看病(?)で余計悪化してるかもしれませんが、
精神面では重傷だったイヌをヘリが看病(?)したみたいな(笑)

でも、二人のかけあい漫才はやっぱり書いていて楽しいです。

ブログへの拍手、沢山ありがとうございます♪


…というわけで私は旅行に行ってきます~。
いつかイヌとヘリの旅行話とかも書いてみたいな~♪

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韓国ドラマ「検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第12作目「ここにいるから」最終話です。

この二次小説を読むにあたっての注意点は
カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「ここにいるから」

原典「検事プリンセス

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)


(警告)今回の話には、大人向けの表現が含まれています。
制限やパスワード制はもうけてありませんので、
精神的に18歳以上の大人だと思われる方のみ自己責任でお読みください。



ここにいるから(最終話)



ヘリの背中を抱いていたイヌの手がヘリの顔を、首を、肩を、胸を、撫でていく。

「ヘリ…ヘリ…へり…」

聞いている方が、苦しくなってくるような
切ない声でイヌはヘリの名前を連呼しながら、ヘリの体を手でなぞっていく。

裸体にじかに伝わるイヌの手の熱を感じながら、
ヘリは、イヌの体を強く抱きしめかえしていた。

やがて、イヌの手がヘリの下半身の熱く湿った中心に降りてきて、触れて、早急に動くと、
ヘリは、はじめてきつく目を閉じて、背中をそらせた。

「…ああ…」

思わずもらしたヘリの吐息に、イヌの手の動きが加速した。

ヘリは、嵐の中の船にしがみつくように、イヌの体にしっかりと手をそえて、
イヌの愛撫を受け止めていた。

…ヘリはしだいに熱をおびて、下半身から全身に広がっていく快感を強く感じながら、
イヌの手の動きだけでなく、心を含めた存在すべてを抱きしめるように、
イヌの背中にまわした両腕に力をこめた。


「あ、…あ…!っ… ―――っ!!」

イヌのヘリの下半身を責める指の執拗な愛撫に、ヘリが全身を震わせてのけぞった。

イヌがそんなヘリにもう一度深く口づけた。

…荒い息を整えて、ヘリは、ゆっくりと目を開けた。

イヌの切なそうな、切羽つまったような目がそこにあった。



「…イヌ…抱いて」

ヘリがイヌを見つめながら言った。


「ここにいる私を抱いてちょうだい。私にあなたの存在を実感させて欲しいの」

イヌが、ここにいるということを。
私がここにいるということを。

何よりも近くで感じたい。
誰よりも近くに感じてほしい。


ヘリはイヌにほほ笑んで見せた。


そんなヘリの言外の言葉をイヌはくみ取って、
かすかにうなずいた。

そして、再びヘリの唇をむさぼるように口づけながら
自分の衣服を脱いでいった。


それから、ヘリの体の上に覆いかぶさると、
ヘリの足を、ケガをしている方の足を気遣いながら、手で持ち上げて、
自らの体をヘリの体にうずめていった。

「……うっ…ふっ…」

一瞬、下半身にひきつるような重い痛みをかすかに感じて、でもすぐそれが、
いつものように鈍い快感に変わっていく感覚にヘリは溺れていった。


「…イヌ…イヌ……イヌ…」

イヌの動きにあわせて、弾むベッドの上で揺れながら、ヘリは必至でイヌの名前を呼んでいた。

そんなヘリの唇に、瞼に、頬に、キスを順番に重ねながら、
イヌはヘリの首筋から肩にかけてゆっくりと舌を這わせた。

そのままヘリの肩のあざを優しく舐めた。

まるで、自分の舌で傷跡を消そうとでもするかのように…。


「あ・・・・ん」

ヘリの体がビクリと震えた。

「…痛いか?」

イヌが聞いた。

「…ううん」

ヘリは首を振った。

柔らかな鈍痛や快感よりも、肌を這うイヌのエロティックな舌の感触に理性が耐えられなくなってきていた。

「…気持ちいいの…」

照れたヘリの、消え入りそうな甘い声に、イヌが、ようやくフッとほほ笑んだ。


「…もっと気持ちよくしてやる」



「……つ…!!」

イヌのヘリを抱く力と動きが強く、激しくなった。

「…イヌ……あ…ああ!!」

ヘリはイヌの動きについていくことで精いっぱいで、
もう名前を呼ぶこともできなくなっていった。



イヌの激しく、執拗な愛撫と律動に、ヘリは、その晩、
何度もイカされて、深い快楽の海に溺れていった…。



やがて―…

イヌも果てて、荒い息を吐いたあと、そっとヘリの体から出ていった。
でも、すぐに離れたヘリの体を抱きよせ、優しいキスをした後、
自分の胸にヘリの顔をうずめさせた。

「…愛してる。ヘリ」

イヌの言葉が、密着しているイヌの体からじかに響いてきて、
ヘリも荒い息をつきながら、うっとりとイヌの胸に顔をすりよせた。

「…うん。わたしも」

愛してるわ。イヌ…。


イヌが汗でぬれたヘリの髪の毛をそっとかきあげ撫でていた。

しかし、その手の動きも弱くなり、動かなくなると
ヘリはそっと顔をあげて、イヌの様子を伺った。

目を閉じて、安らかに眠りについたイヌの顔があった、

その顔は安堵したように、おだやかだった。



イヌ…。よかった…。

ヘリはほっと息をついた。


寝不足だろう、と私を気遣っていたけど、
よく見れば、イヌの目の下にうっすらと隈ができている。

昨夜一睡も出来なかったのはイヌの方だったのかもしれない。

これで、少しは事故のことを忘れて、深く眠ってくれるだろうか。

…イヌに抱かれている時、

ヘリは、強く抱かれているのに、まるで、
自分が泣いているイヌをずっと優しく抱きしめているような
そんな感覚をずっと感じていた。

…もしかしたら、一時的な安心感を与えただけかもしれない。


イヌのお母さんの事故の記憶は、一生イヌから消えることはなく、
こうして、これからも時々イヌを苛むかもしれない。

でも…。


「私はここにいるからね。イヌ」


眠っているイヌにヘリが小声で話しかけた。


「ずっと、いるからね。あなたがいてほしいという限りいるからね」


だから―、安心して。

イヌが自分の体にまわしている腕の重みとぬくもりを感じながら、
ヘリもようやくホッとして微笑すると再び瞳をゆっくりと閉じた。


夜の静寂が、青く、深く、やわらかに、
ベッドの上で重なりながら眠る二人の恋人たちを、
朝の光が二人を照らすまで、いつまでも優しく包んでいた。



(「ここにいるから」終わり)




…ど、どうでしょう?
みつばの初めての二次小説Hシーンは?(どきどき)

イヌとヘリの初めてHの話を書く前に
この話が先になってしまいました。
ときめきHというより今回は切ないHを表現したかったのですが…。

「ここにいるから」は、あと1話、後日談の
おまけ話があります。
それを更新したら旅行行ってきます。
携帯更新も可能そうだし、妄想はいつでもどこでも
持ち運び自由なんで(笑)旅行中にたっぷり妄想して
戻ったらいっぱい二次小説創作したいです♪


いつも拍手、拍手コメントありがとうございます。
感想や励ましのコメントとても嬉しいです。
拍手だけでも頂けると励みになります。
ありがとうございます。

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韓国ドラマ「検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第12作目「ここにいるから」4話目です。

この二次小説を読むにあたっての注意点は
カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「ここにいるから」

原典「検事プリンセス

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)


(注意)今回の二次小説では、大人向けの表現が含まれています。
精神的に大人だと思うわれる方のみ自己責任でお読みください。



ここにいるから(4話)



「…ヘリ?起こしてしまったか?」

「眠れなかったの?…大丈夫イヌ?」

「…なにが?」

常夜灯の光を背にしたイヌの顔を影が覆っていた。
イヌの声は低く静かだった。

それでもヘリの髪の毛をなでる手をとめようとしなかった。

何か…ひどく思いつめた顔をしてるみたい…。
ヘリは、黙って、イヌを見つめた。

イヌは、髪の毛をなでていた手で
そっとヘリの前髪をかきあげた。

額に、もうかさぶたのできた小さな傷が残っていた。
その傷を見たとたんイヌはつらそうな表情になった。

「こんな綺麗な顔に傷を…」

イヌ…。

ヘリは、そんなイヌの顔を見ているだけで、
だんだん胸が痛んできた。

自分ではほとんど気にしてなかった些細な傷に
まるで自分が傷ついたかのように
イヌが心を痛めていることを内心嬉しいと思いながらも
切ない気持ちでいっぱいになった―…


「平気よ。すぐに治るわ」

ヘリが明るく答えた。

「……」

黙ったまま、イヌの手がヘリの顔の輪郭をなぞり、
首のところまで降りて行った。

「本当に他に傷ついたところは無いのか?額と足の他に」

イヌが言った。

「えっと…。ちょっと打撲したところはあるんだけどね。
平気よ」

「どこ?」

みせて―。

イヌがささやいた。

「あの…えっと。肩なんだけどね」

ヘリは、うろたえながら肩の後ろを手でなでた。

ここを見せるには服をぬがないとー…。


「…見せて、ヘリ」

イヌが、まじめにもう一度言った。

「……」


とまどいながら、ヘリは上着の前ボタンを自分ではずしていった。

イヌの手がボタンのはずれたヘリの服を開いて、袖から腕をはずさせた。

「あ…」

ヘリは、小さく声をあげた。

服の下に下着をつけていなかったからだ。

恥ずかしそうに視線をずらして横を向くヘリの服を
イヌは冷静に脱がせていった。

ヘリのきめ細かでなめらかな白い肌が、
スタンドランプのやわらかな光に妖しく照らされていた。

その肩に、青くなった打撲のあざをみつけて、イヌは顔をしかめた。

「た、たいしたことないでしょ?」

ヘリが自分の体を食い入るように見つめているイヌの視線に耐えられず、
横を向いたまま言った。

「他には?」

「えーっと…他は、私が見たところ体に傷はなかったみたいだけど」

「…確認する」

「え?」

イヌが、ヘリの下半身に身に着けていた部屋着にも手をかけた。

「イ…イヌ?ちょっと、待っ…」

ヘリがあわててイヌの手を止めようとしたが、
イヌのあまりにも真剣な表情におされて、イヌのなすがままになった。

結局、身につけていたものすべて脱がされたヘリは、
イヌの吟味するような視線に裸体をさらされた。

すごく恥ずかしいわ。
普通に抱かれるより恥ずかしいのだけど…。

ヘリは、激しくなる動悸を何とかしずめようとした。


イヌはヘリの体をくまなく見つめ、どこかに傷やあざが無いか
調べているようだった。

「だ、大丈夫でしょ?どこも何ともないから」

あまりにも黙って見つめるイヌに耐えきれずに、
ヘリがそう言った。


「…なんともなくない」


イヌの消え入るような小さなつぶやきが聞こえた。

「え?」

ヘリが思わずイヌの顔を見た。

「!」

泣きそうな瞳がヘリを見つめていた。
ぎゅっと硬くむすばれた口元が震えている。

「…イ…ヌ?」

ヘリは目を見開いた。


イヌはヘリから顔をそむけた。


そして、表情を見られないようにヘリに覆いかぶさって、
ヘリの裸体を抱きしめた。

「…この体を…ヘリを失ってしまうかと…」

耳元で震えるイヌの声を茫然とヘリは聞いた。

「…あの時…僕の目の前で、君を失ってしまうかと思った…」


声だけでなく、イヌの体全体が震えていた。
ヘリを抱きしめるイヌの手の力は震えながらも強くなっていった。

「イヌ…」

ヘリはイヌの抱擁に少し苦しくなりながらも、
おずおずとイヌの体に両腕をまわした。

「また…」

イヌが続けた。

「…また失ってしまうのかと…目の前で…また大切な人を失うかと思った」

ヘリはハッとした。

イヌは、16年前アメリカで目の前で母親を交通事故で亡くしていたのだ。
イヌの母親は、道路の向こう側にいたイヌに気づいて、横断しようとした矢先に
車にはねられたのだった。

かけつけて触れた手の下で冷たくなっていく母親の体にとりすがって、
泣き叫んでいた少年のイヌの姿を―その話を聞いた後、ヘリは想像したことがあった。

昨日、そんな過去とそっくりな光景を、イヌは再び体験してしまった。

自分の目の前で、自分の姿を追って、交通事故にあう最愛の人の姿を。

その衝撃は、はかりしれないものだったのだ。

ヘリは、初めてイヌが受けたショックの大きさを思い知った。
そして、イヌの母親の話をそれまでうっかり忘れていた自分を呪った。

『あの時のソ君…なんだか魂がぬけたみたいに怖くて…』

エジャの言葉がよみがえってきた。

それでも、
イヌは、ヘリの交通事故のショックから瞬時に立ち上がろうとしていたのだ。
まず、ヘリの体と命を最優先に思い、そしてヘリを大切にしている両親のことを考えて、
迅速に最善をつくすことに決めたのだろう。
処置が終わって、ヘリの命に別条がないことが分かって、両親にもあわせることができた。
警察や関係者への事情説明もとどこおりなくすませて、

エジャが言うように「おちつきすぎた」対応ですべてを済ませたイヌ。

だから、エジャも、ヘリも気づかなかったのだ。

イヌの精神面は、細い糸のようなもので支えられていた状態だったということに。

ぎりぎりの所で、踏みとどまって、理性を保っていただけだった。
イヌの本当の心はズタズタになっていたというのに…。

どれだけ怖かっただろう。

目の前で車に接触したヘリを見た時は。
かけつけて、目を覚まさないヘリを抱き起した時は。
救急車がきて、医者が「たいしたことはない」と診断してくれるまでの時間を、
イヌはどんな気持ちで過ごしたのだろう。

「…いかないでくれ。…僕をおいて。いかないで…」

イヌが震える声でささやいた。

あの時―。

道路に横たわっているヘリを抱き起した時、
このままヘリが目を開けなければ、息をしていなければ、
自分の息も止めてしまおうとさえ思った―…。


初めて見る、イヌのよわよわしい姿だった。
以前、ヘリの家のソファでうなされていたイヌを見たことのあるヘリも、
現実にここまで弱い部分をさらけ出したイヌを見るのは初めてだった。


…ヘリは、震えているイヌの背中を優しく、優しく撫でた。

「だいじょうぶ、大丈夫よ。イヌ」

ヘリは優しく、ゆっくりと、言い聞かせるようにイヌの耳元でささやいた。

「大丈夫だからね。私はどこもいかないから、大丈夫」

何度も何度も、イヌが納得するまで、何度でも言ってあげよう。

「イヌの側にいるから。ずっと…ずっとここにいるから…だから大丈夫よ」

イヌがそっと上半身を起こして下にいるヘリの顔を見た。

両目に涙がにじんでいる。

イヌは、一人おいてきぼりにされて、孤独と不安と悲しみで
今にも泣きだしそうな子供のような顔をしていた。

ヘリは、胸にひろがるイヌへの切なさと愛しさでいっぱいになった。

「大丈夫だからね。私は大丈夫。あなたを愛しているから」

ヘリがせいいっぱい頬笑みを浮かべて、イヌの頬に両手をそえて、
イヌを見つめて言った。

「愛しているあなたを置いて、どこにも行ったりしないわ。約束する。
もう、こんな思いを二度とさせないから」

だから―…

泣かないで。


ポタポタと、イヌの目から涙が頬をつたって、ヘリの顔に落ちてきた。

「くっ…っ…」

イヌが嗚咽しながら、再びヘリの体を強く抱きしめて、ヘリの唇に深く口づけた。

イヌの深く激しく熱いキスは涙の味がした。
ヘリはその味を唇と舌ですべて受け止め、応えようとした。



(4終わり、最終話につづく)


ドラマ14話回想でのイヌの16年前のお母さんの交通事故のお話。

8話でも、事件検証のためヘリの捜査につきあったらイヌが、
走る車の前に出てきたヘリを見たことで、その夜眠ってしまった
ヘリの部屋のソファの上で過去を思い出してうなされるというシーンがありました。

目の前で、しかも自分を追って事故にあって亡くなった母親。
おそらく16年前も相当なショックをうけたと思います。
可哀そうなイヌ…。

ところで、前回の自分の小説を読みなおしてみて、「おや?」と思ったのは
ヘリの靴のところ。かかとが壊れた靴ははけないし、包帯もまいているから
はきづらいし、どうやって歩いたんだろう?とか今さら考えてしまったのですが、
たぶん、病院のサンダルを借りたか、イヌの知らせをうけたエジャが
違う靴を持ってきてくれたとか、そういう感じで。。。


次回、「ここにいるから」最終話は、
いよいよ大人テイストが当社比2倍くらいになるので、
準備してお待ちください。何の準備かというと、
「交際宣言4」でヘリの言っていた「心構え」っていう準備です(笑)


拍手、拍手コメントたくさんありがとうございます♪


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可能なら、携帯でショートストーリーくらい更新できるかと…。
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韓国ドラマ「検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第12作目「ここにいるから」の3話目です。

この二次小説を読むにあたっての注意点は
カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「ここにいるから」

原典「検事プリンセス」

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

この話は、「交際宣言」の続きではなく、
時間的にはもっと先の二人が恋人関係が定着したあたりのお話です。
オリジナル要素が強いですが、ドラマのネタばれもありますので、
これからドラマを見る方はご注意下さい。


ここにいるから(3話)


マンションについて、イヌとヘリはヘリの4階の部屋に入った。


「ふーっ」

ヘリはソファに座ると、ケガをしている足をなでた。

そんなヘリを心配そうにイヌがのぞきこんだ。

「痛むか?」

「いいえ、そうじゃないの。これくらいのケガで本当に良かったな~と思って」

「…そうだな」

イヌはヘリのそばにかがみこんで、そっとヘリの足の包帯に触れた。

「よかった…ほんとに」

安心したような、でもどこか深刻な表情で自分の足を見つめているイヌに
ヘリはふっとほほ笑んだ。

「でも、ケガの巧妙ね。平日からあなたと、こんな風に二人で一緒に過ごせるなんて。
ちょっと得した気分」

「ヘリ」

イヌが苦笑して、今度はヘリの頬に手をおいた。

「今回は運が良かっただけだ。本当にこれからは気をつけろよ。
まったく、君は。学校で習わなかったか。信号が青になっても、右をみて、左をみて、それからもう一度右をみて横断歩道をわたるって」

「ならったわよ」

ヘリはぷうと頬を膨らませた。

「だったら、記憶力だけはいい君なんだから、ちゃんと行動に反映してくれよ。
こんなこと二度とごめんだ」

「わかったわ。イヌ…でも今回のこと。私だけの過失じゃないでしょう?」


「ああ」

とたんにイヌが顔をしかめて、怖い顔になった。

「車の運転手。飲酒運転していたらしいな。…もし奴が弁護を頼んで来ても、
弁論で終身刑にしてやる」

それは、地獄の底から響くように低く、周囲の空気が冷えるかと思うほどの冷たい声だった。

「ちょ、ちょっと、イヌ。ソ弁護士。弁護士としてその発言はどうかと思うわよ」

あわててヘリが言った。

「知ったことか」

イヌはそっけなく言って…だが、すぐに元のおどけた顔になってヘリに笑いかけた。

「さ、少し早いけど夕食の準備するか。材料は朝スーパーでいろいろ買って冷蔵庫にいれておいたんだが…何がたべたい?」

「えーっと。ベトナム風生春巻き。…前イヌが作ってくれたでしょう。
あれが食べたい。」
あと、ワインもちょっと飲みたい。

そう言うヘリに「OK」とイヌは答えてキッチンに向かった。

ヘリもソファから立ち上がってイヌの後に続いた。

「何?座ってろよ」

「うん。あのね。邪魔じゃなかったらキッチンの椅子に座っていてもいい?
座っていても手伝えることはあると思うし、それに…」

あなたのそばにいたいの。

そう、ぽりぽりと頬をかいて
照れながら、ヘリはボソボソと言った。

イヌはそんなヘリに目を細めて、ふっと笑った。

「いいよ。じゃ、そこに座って」

キッチンの対面にヘリを座らせてイヌは夕食の準備を始めた。

時折、目を合わせながら、ほほ笑みあって、一緒に料理をする二人だった。


生春巻きと他に作ったつまみの物などとワインで夕食をすませたあと、
イヌはキッチンの後かたづけをしながらヘリに声をかけた。

「シャワーどうする?風呂ははいりづらいだろう?」

「包帯の足のところにビニール袋をかぶせておくわ。それでシャワーをあびる」

「包帯の心配はともかく、足は不自由じゃないか?何か手伝おうか?いっそ、僕も一緒にバスルームに入って…」

「結構よ」

イヌの申し出をビシリと断って、ヘリは立ち上がってクローゼットの方に向かった。

「着替えも、体を洗うのも一人で大丈夫。心配しないで」

イヌと一緒にシャワーなんてあびたりなんかしたら、足のケガが余計悪化するような事になりそうだもの…。

「遠慮するな。シャワーを浴びていて何か困ったら、いつでも声をかけろよ」
すぐに行くからさ。

そんなヘリの考えを見透かしてイヌがからかうように言った。

「いーっだ」

ヘリは、イヌに舌を出すと、ツンとそっぽを向いて着替えを持ってバスルームに入って行った。
そんなヘリの後ろでイヌがクツクツ笑う声を聞きながら…。


ヘリが濡れた髪の毛をタオルで拭きながら、バスルームから出てくると、
イヌが冷水のボトルを渡してくれた。

「まあ、いたれりつくせりね。ありがと」

ヘリは、イヌにお礼を言って、ボトルを受け取って口をつけた。

「なんの、お姫様。これくらい何てことはございません」

イヌがおどけてお辞儀をした。

「なんなりとこのイヌめにお申し付けください」

クスクスとヘリが笑った。

「他にどんなことをして頂けるのかしら?」

そう言ったヘリに、イヌが、何かを思い出したように、キッチンカウンターの扉を開けた。

「ちょっと、目をつぶっていてくれるか?お姫様」

「いいけど、なあに?」

ヘリは首をかしげて、イヌに言われるまま目を閉じた。

何かカサコソと紙がすれる音がする。
しばらくして、

「…目をあけて、ヘリ」

そっとヘリが目をあけて見ると―、

座っていたソファの前のローテーブルの上に
箱に入った靴が置いてあった。

その靴を見て、ヘリは思わず叫んだ。


「この靴!」

薄い紙にくるまれた新品らしい靴は、
ヘリが事故で片方壊してしまったお気に入りの靴と同じだった。

「一体どうしたの?」

驚きのあまり目を丸くしてヘリはイヌを見つめた。

「買った」

イヌが端的に答えた、

「あなたが?」

イヌがうなずいた

「でも、どうして?」

ヘリが箱から靴をそっと目の前に持ち上げて、まじまじ見つめた。

「君のお気に入りだっただろう。君にあげるよ」

「そんな…記念日でもないのに、こんなこと」

ヘリは戸惑っていた。
この靴は値段も結構高かったはず。
事故で靴を壊してしまったのはイヌのせいでもなんでもない。
ここまでしてもらうなんて…。

イヌが笑いながら首を振った。

「この靴はとても君に似合っていた。僕もこの靴をはいた君が好きだったから、
僕のためにもはいてくれよ、ヘリ」



「イヌ…」


ヘリはジン…となってイヌの顔を見つめた。

「さ、足を出して、お姫様」

ヘリが包帯をしていない方の素足をイヌの方に向けた。

イヌがその足を手で持ち上げると靴を履かせた。

「…ぴったりね」

「そうだな。これで君が僕のプリンセスだってことがはっきりした」

イヌが、ヘリを「シンデレラ」に例えて言った。

「イヌ…」

ヘリが、イヌに手を差し伸べて、イヌの首に自分の腕をまわして抱きしめて
目を閉じた。

「ありがとう。私の王子様」

「どういたしまして」

イヌもヘリに背中に手をまわすとやさしくなでた。

体を離したあと、どちらからともなくキスをした。

唇と離すと、

「…僕もシャワーをあびてくるよ」

イヌがほほ笑んでそう言うと立ち上がってバスルームの方に行ってしまった。

ヘリは、履いていた靴をぬぐと箱の中に元通りに戻した。

その時、ヘリの携帯が鳴った。

―ユナ?

ヘリの親友ユナだった。

「もしもし、ユナ?」

「ヘリ?今電話大丈夫?」

「大丈夫だけど、どうしたの?」

「ちょっと聞きたいことがあって。…2カ月ほど前にうちのブティックで買った靴、今でも履いてる?」

「え?その靴は…」

先日の事故で片方壊してしまった靴のことだった。

「実は、先日ちょっと片方壊してしまったんだけど、今日イヌが同じものプレゼントしてくれたの」

「…やっぱり」

電話の向こうでユナの溜息が聞こえた。

「やっぱりってどういうこと?ユナ」

ヘリが不思議そうに聞いた。

「じつはね、今日、ブティックの支店の方に男性が一人来たみたいなのよ。その靴を探しにね」

「男性?」

「ええ、それで、その支店の方になかったから、本店のうちの方にも在庫確認の連絡がきたんだけど、あいにく完売していてね。その靴、扱っている店も数も少ないから。でも、どこかに置いてないか教えてほしい。恋人のお気に入りの靴だからって本店の店長にもかけあいに来ていて、その姿がとても真剣で必死だったから、偶然見ていたオーナーが心を動かされちゃって、自分が持っていたコレクションの靴をゆずったんだって」

「その男性って…」

「そう、おそらくソ弁護士さんよ。私は別の仕事で店にいなかったのだけど、店にいた従業員の女の子が、以前店にヘリと一緒に来たことのあるソ弁護士さんの顔を覚えていたから、わかったみたい。ね?どうして靴壊しちゃったの?ソ弁護士さんのせいで壊れたの?あんなに一生懸命かわりの物を探しに来るなんて」

「ちがうわ。イヌのせいで壊れたんじゃないの」

「そうなの?」

じゃあ、ほんとに愛されているのね。ヘリは。

うらやましいわ。と続けて、ユナが溜息まじりに笑って言う声を
ヘリはどこか遠くで聞いていた。

ドキドキして胸がいっぱいになって苦しいくらいだった。

この靴を、イヌがそんなに必死で今日探し回ってくれたなんて…。

ユナには、交通事故のことは話さず、ヘリは電話を切った。

そして、靴をしまった箱を手でなでた。

しばらくしてバスルームからイヌが出てきた。

まだ靴の箱をなでたままボーっとしているヘリに気づいて、

「どうした?」と近寄ってきた。

「そんなに靴が嬉しかったのか?」

返事のかわりにヘリはだまって立ち上がると、イヌの胸に顔をうずめた。

「…愛してる、イヌ」

「…ここは『ありがとう』じゃないのか?」

「愛してる」

ヘリが再び言って、両手をイヌの背中にまわして力をこめた。

「ヘリ…」

イヌがヘリを抱きしめかえした。

そのまま―…

二人は一緒にベッドに入った。

ベッドで抱き合いながら横になった二人だったが、
不思議とイヌはそれ以上のことをヘリにしなかった。

ただ、ヘリを腕枕しながら、
もう片方の手で、ヘリの髪の毛をずっとなでていた。

「…イヌ…なにもしないの?」

イヌの腕の中でヘリがそっと聞いた。

「…してほしい?」

「……」

ヘリはどう答えたらいいか分からずにイヌの胸に顔をうずめた。

そんなヘリを少し近くに抱きよせると、イヌはヘリのおでこにキスをした。

「今日は病院の検査続きで疲れたろう。昨夜は病室で怖がりの君は寝不足で熟睡も出来ていないはずだ。今夜は、安心してゆっくり休め。僕がずっとこうしているから」

そう言って、イヌは、ヘリを優しく抱きしめた。

イヌの胸に顔をぴったりとつけているヘリは、イヌの胸のぬくもりと鼓動を感じていた。
温かい。…そして力強い…少し早いイヌの鼓動。

ヘリはどこか物足りない気持ちを置き去りにしたまま次第に安心感から眠くなってきていた。

昨夜は、イヌとの電話の後、病院は怖くはなくなった。でも、寝台に横になると、それまで気にしなかった交通事故の記憶がよみがえってきて、今さらながら体が震えて眠れなくなってしまったヘリだった。

それでもイヌの言う通り寝台で横になりつづけていて、いつのまにか眠っていたようだったが、朝看護師が起こしにくるまで夢と現実のはざまでうつらうつらしていたようで、
眠った気がしない―…。目を覚ました時確かにそう思った。

でも、今は―…

ヘリはイヌの衣服を通して伝わる温かい肌のぬくもりを感じて、目を閉じた。

よく眠れそうだわ。

やがて、ヘリの規則正しい静かな寝息が聞こえてきた。

イヌは、腕の中で安らかに眠るヘリの横顔を見つめたまま、そっと手でヘリの頭をなでた。

部屋の電気は消え、ベッド脇のサイドテーブルのスタンドランプの常夜灯の光が
二人の影を暗がりから浮き上がらせていた。
イヌの体の影の下で眠るヘリを見つめるイヌの横顔は、ほのかな光を背にむけて濃い闇に包まれているようだった。


夜の静寂が深くなってきたころ…

「…?」

ふと、ヘリは意識を戻した。

周囲は暗いからまだ夜中のようだ。
でも、ぐっすりと熟睡出来たようで、頭も冴えてきていた。

早い時間にベッドにはいったからかしら?
今何時かしら?


ヘリの体はまだイヌの腕の中だった。

このままだったのね…。

だんだんとはっきりしてくる意識の中、
自分の髪の毛をなでるイヌの手の感触を感じていた。

イヌ…?まだ起きているの?

ヘリはそっと瞼を開けて、顔をあげた。

その目が自分を抱きしめたまま髪をなでるイヌの目と合った-。

その瞳に底知れない深い闇を見て、ヘリはハッと
なって完全に意識を取り戻した。

「…イヌ?」


(3終わり4に続く)

拍手、拍手コメントありがとうございます♪

ご推察通り、今回の小説でヘリが交通事故にあってますが、
ドラマをご覧になった方はどこかに似たシーンがあったのを
ご存じかと…。


「ここにいるから」はあと2話とおまけの話に続きます。
大人テイストが強くなるのでご期待ご注意を(笑)


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第12作目「ここにいるから」の2話目です。

この二次小説を読むにあたっての注意点は
カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「ここにいるから」

原典「検事プリンセス」

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

パク・エジャ(ヘリの母親)

この話は、「交際宣言」の続きではなく、
時間的にはもっと先の二人が恋人関係が定着したあたりのお話です。
オリジナル要素が強いですが、ドラマのネタばれもありますので、
これからドラマを見る方はご注意下さい。


ここにいるから(2話)


さきほどのイヌはやや蒼白な顔色に見えたが、別段いつもと変わらないように見えた。
自分の姿をみて、安心したように笑っていたし、話し方もエジャの前だったから固めだったが、
礼儀正しくて、冷静そのもので、普段と同じだった。

「イヌ、さっきはどうかしたの?」

「…ええ。それがね…」

話すのをためらっているようなエジャにヘリはわけもなく不安になった。

「ソ君ね…。あなたの事故のこと。病院についてすぐにうちの店に電話をくれたのよ。
私が電話に出たんだけどね。あの時もすごく冷静で、ヘリは今処置室にいるけど、どうかあわてず落ちついて病院に来てほしいって、私たちのこと気遣う余裕もあるくらいだったけど…」

「…けど?」

「サンテさんと私が病院についた時にはね、処置室の貴方は、ほとんど心配ないって医者が言える状態で、私たちも安心したのよ。でも、ソ君は……」

「イヌが何?」

「うまく言えないけど…すごく様子がおかしくて。ほら、さっきみたいに、一見全然何でもないように普通にふるまってたけど、話しかけるまで、何も語らなくて、ずっと気を失ったままのヘリのそばから離れなくて、ヘリしか見てなくて…私たちや看護師や医者が何を言っても聞こえてないみたいで…」

なんだかとても怖かったのよ。
そこにいるのに、まるで魂が抜けたみたいになっていて。

ヘリは、エジャの話に動揺していた。

イヌが?

「でもねえ、ほら。偶然とはいえ、目の前でヘリの事故を見てしまったわけでしょう。
きっとすごくショックだったのよね。私だって、もしヘリのそんな姿を見たら、取り乱してしまっていたわ。きっと。ソ君だって…」

取り乱してはいなかったが…。

病院につきそってついてからも、ヘリの状況などを落ち着いて医師や看護師
に話していたらしいし、その後病院にやってきた警察官などにも現場の様子を冷静に説明していた姿も思い出していた。

だけど、どうしても不可解な違和感をエジャとサンテはイヌに感じていた。

静かすぎるし、落ちつきすぎているのだ。

職業柄なのか、それとも性格的なものなのかは分からないが、
あまりにも冷静な態度に、これが目の前で恋人が事故にあった男の対応なのだろうか?とエジャは内心首をかしげた。

しかし、サンテはイヌの態度に何か感じることがあったらしく、
何も聞かず、イヌにヘリにつきそっていた礼を簡単に言った後、イヌの肩を軽く一つたたくと「あとを頼む」とエジャに言い残して、店の方に戻って行った。

「…男の人ってこういう時妙に冷静よね」


はあーっとエジャは溜息をついた。

…ママがちょっと感情的すぎると思うけど。

自分がエジャとそっくりな事を棚にあげてヘリはそう思った。

やがて、夜8時になり、面会時間も終わりになったので、
エジャはヘリに別れをつげて、家に帰って行った。

エジャのいなくなった病室で、一人になったヘリはとても心細い気持ちになった。

薬がきいているのか、足の痛みはほとんど感じなった。

体の他の部分もそっと衣服をほどいて見てみたが、左肩に打撲のようなあざが少しあったぐらいで、何もなっていないようだった。

ヘリが目を覚ましてからしばらくして警察の人も来たが、
事故の記憶があまりないヘリにあまり語ることは無かった。

警察もほとんどイヌや通行人から目撃証言をとっていたらしく
ヘリに事務的な質問だけすると、お見舞いの言葉を残して病室を去って行った。

車を運転していた人物は飲酒運転だったと、警察が話していた。

夕方で混雑した時間には珍しく、幸いケガ人はヘリだけだったらしい。

良かったわ。ほんとに。

ヘリは、心の底からそう思った。

私もこれくらいのケガですんだし、
向こう側にいたイヌにケガもなくて。

ヘリはベットの脇の棚に置かれた自分のカバンと書類の封筒を見た。

あの時仕事の用事を終えて、ヘリはそのまま直帰する予定だった。
封筒の中身を確認すると書類は全部あった。
通行人がすべて拾っておいてくれたらしい。

ほんとに良かったわ。

しかし、ヘリは、ベット下の自分の靴をみて、ちょっと悲しそうな顔になった。

「お気に入りの靴はだめになったみたいだけど…」

ヘリが今給料の中で毎月積み立てしていた貯金でようやく買った
大好きな靴だった。

前のように父親のサンテのお金でブランド品を買いあさっていた頃と違って、
自分の働いたお金をためて、本当に好きになったものを少しずつ買うようになったヘリは、
手にいれたものを前よりとても大切にするようにしていた。
だからこそ、この壊れた靴がとても残念だった。

「私の身代わりになってくれたのかしら?ありがとね…」

そうつぶやいて、踵の折れた靴をヘリはやさしくなでた。

消灯時間になって、病室の電気が消えると、
ヘリはますます心細くなった。

もともと怖がりのヘリは病室でたった一人ですぐに寝ることなど、とても出来なかった。

ヘリはベッドから出るとそっと病室を出た。

真っ暗な廊下をビクビクしながら
病院で携帯電話が使用出来る部屋まで歩いていくと、さっそく携帯の短縮ボタンを押した。

何度かのコールの後、相手が出た。

「ヘリ」

「…イヌ?」

声を落としながら、心の中は安心感と声を聞けた嬉しさで弾んでいた。

「あの…今仕事中?」

「いや、さっきクライアントとの打ち合わせも終えて、これから事務所に戻るところだ」

「じゃあ、まだ帰れないのね」

イヌは、仕事がかなり忙しい時だったのだろう。それなのに、自分が目の前であんなことになってイヌは仕事を中断して自分につきそっていたのだ。

ヘリは申し訳ない気持ちで携帯電話を握りしめた。
「どうした?どこか痛むのか?それとも怖くて眠れないのか?」

イヌの優しく気遣う声がさらにヘリを泣きそうな気分にさせた。

「ううん。大丈夫。ただ、少しあなたの声が聞きたかったの…」

おさえていても、鼻声になっている自分に気づいて、あわててヘリは目にたまった涙を手でぬぐった。

「そうか」

イヌの声はどこまでも優しかった。

「今日は大変だったから疲れたろう。ヘリ。眠れなくてもベットに横になって目をとじておくんだ。それでも目が覚めるのだったら、医師に言って眠れる薬を処方してもらうんだ。事故の後だから言えばすぐもらえるはずだ」

「ええ、そうする」

ヘリは携帯電話のイヌのことばにうなずいた。

「ありがとうイヌ。今日、私につきそっていてくれて」

電話の向こうでやや沈黙があった。

「イヌ?」

「礼にはおよばない。…ヘリ。無事で本当によかった」

「ええ…。あなたにもケガがなくてよかったわ。お仕事あと少し頑張ってね。
私はあなたの声を聞いたから、もうすぐに眠れそうだわ。おやすみなさいイヌ」

「おやすみ。ヘリ。明日退院する時連絡を忘れないでくれよ」

「うん」

ヘリは、携帯電話をそっと切った。

…普通だったわ。優しかったし。

ヘリは先ほどエジャが言っていたことを思い出していた。

イヌのどこが変だったのかしら?おかしなママ。
まあ、私の事故のことでママも気が動転していたのかもしれないわね。

その時のヘリはエジャの言葉を深く考えることもなく、イヌの声で心も体も温かくなって、
足取りも軽く、自分の病室に戻って行った。

次の日―。

ヘリの体の一通りの検査も終わり、

頭にも体にもダメージは見当たらず、
どこも何の異常もないことが証明されると、医師から

「足だけは、包帯をしばらくしておくように。また経過を見せにきてください」と言われてヘリはその日の夕方に退院できることになった。


検察庁の方には、上司のナ部長に交通事故にあったという連絡をして休ませてもらっていた。
ヘリの電話にナ部長の「部署をあげて見舞いに行く」というはりきった申し出をヘリは丁寧に辞退した。

金曜日ということもあり、明日から続く休日はゆっくり出来そうだった。

退院の手続き前に、エジャ、サンテとイヌの携帯にメールをしておいた。

『どこも異常がなくて、退院することになったわ。これから手続きを終えたらタクシーでマンションの部屋に一度戻ってから実家に帰るわね』

ヘリは、手続きを終えると病院を出ようとした。

その時病院の出口にたたずむ人影に気づき目をみはった。

「イヌ!?」

イヌが、壁にもたれるように立ってヘリに手を振っていた。

駆け寄ろうとして―足をケガしていることを思い出して、ヘリはひょこひょことイヌの側まで歩いていった。イヌはそんなヘリを迎えにスタスタと歩み寄ってきた。

「どうしたの?仕事は?」

驚いたまま聞くヘリから、イヌは黙ったまま笑顔で、ヘリの荷物、カバンと封筒をととりあげると、ヘリに自分の腕にもられるようにジェスチャーで指示した。

「…」

ヘリは、不思議そうにイヌを見上げて、イヌの腕に自分の腕をからめて、歩きだした。

「今日の仕事はない」

「ほんとに?」

「ああ、昨日、その分全部終わらせたからね」

イヌは、ヘリの歩調にあわせながらゆっくりと足を進めていた。

「でも…」

ヘリがまだ何か聞こうとするのをイヌの横顔が無言のまま拒否しているようで、
ヘリは言葉をのみこんだ。

私を気遣って休みをとって迎えにきてくれたんだわー…

そう気づいて、ヘリは、嬉しい半面、申し訳ない気持ちになって
イヌの横顔を見つめていた。

病院の駐車場にイヌの車が停めてあった。

「さ、乗って」

「ありがと」

ヘリはイヌの車の助手席に乗り込んだ。

「あの、まずはマンションに寄って、それから実家に帰るつもりなんだけど、
送ってくれる?」

ヘリが言った。

イヌは車のエンジンをかけた。

「…いや。実家には送らないよ」

「え?」

「ヘリのご両親とは話がついている。今日はマンションで、僕がヘリの世話をすると言ってある」

「ええ?」

ヘリが驚いて、イヌの横顔を見つめた。

「二人とそんな話をしたの?それで、ママ、パパはなんて?」

まさか、ママとパパが、イヌにそんなことを頼んだはずはないと思うけど―。

「わかった。まかせるって言ってくれたよ」

うそ…。

昨日交通事故にあってケガをした娘を、心配しているはずだ。
今日くらい実家で過ごさせようと思っていたはず。
ヘリは何を考えているのか分からないイヌの横顔を見つめたまま
カバンから携帯電話を取り出して、サンテとエジャのパン屋の電話番号にかけた。

「はい」エジャが出た。

「あ、ママ?私、ヘリよ。今退院したのだけど、イヌが迎えに来てくれていて…それであの…」

「ええ、ソ君が迎えに行くことは彼から聞いているわ。
今日、マンションの部屋でソ君があなたの面倒を見てくれるってことも」

「えええ?」

ヘリはあわてて受話器に口を寄せて、横のイヌを気にしながら声を落として
―落しても聞こえているだろうが―あせりながら言った。

「ちょっと、ママ。それで、はい、お願いしますって言ったの?…パパも?」

「ええ。そう言ったわ。パパもソ君によろしく頼むって」

「…しんじられない」

不信感をつい言葉に出してしまったヘリだった。

いくら恋人といっても、親がそんなあっさりと―。

「ソ君にお願いするんだから、あなたのことは安心してるわ。でも、くれぐれも無理のないようにね。」

遠くで、「エジャ」と呼ぶサンテの声が聞こえた。

「あ、お客さんが混んできたからもう切るわね。ヘリ。ソ君によろしくね」

そう言って、エジャの電話は向こうから切れた。

ヘリは、携帯電話のボタンを切って、茫然とした。
ママもパパまで、そんなにソ弁護士を信頼するようになったの?

交通事故でケガをした娘を任せちゃうくらい。
それとも何?パン屋が忙しくて、大したケガをしていない娘の面倒をみる暇もないのかしら?

ヘリは、むっつりと携帯電話をカバンにしまった。

「…ソ弁護士によろしくだって」

「ああ、確かにそう言われたよ。何?ヘリは不満?僕に面倒を見られることが」

「…そうじゃないけど…」

なんだか腑に落ちないという顔でヘリは黙った。

イヌが明るい声で言った。

「まあ、僕にまかせておけよ。ご飯も着替えも風呂も、全部ばっちり面倒みるから」


ご飯の世話はいつものことかー。

イヌのからかうようないつもの笑いに、ヘリが苦笑した。

「よろしくお願いいたしますわね」


足のケガだけなので、さして生活に支障が出るとは思わないけど、
たしかにちょっと不便な時もあるわね。
それに、イヌの手作りご飯も楽しみ。
最近、お互い仕事が忙しくて、ゆっくり一緒に食事することも出来なかったからー。


「明日からの休みも一緒にいよう」

ヘリと同じように考えていたのか、そうイヌが言った。

「…ええ」

ヘリは、さっきまでのモヤモヤした気分はさっぱり無くなって、
嬉しくなってほほ笑んだ。


(2終わり、3に続く)


更新が早い理由は、
実は、今週27日から3週間ほど旅行に行ってきます。
なので、これまでのように毎日は更新できないかも…と。。。

ネット環境にもよるのですが、
もしかしたら、出来たら携帯更新でも
何かショートストーリーをアップできたら…とは考えていますが、
もしかしたら「検事プリンセス」以外のネタの感想等を
アップするかもしれません。「検プリ」目当ての方には申し訳ないです。

とりあえず「ここにいるから」は全部アップしておきますね(ぺこり)

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韓国ドラマ「検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第12作目「ここにいるから」の1話目です。

この二次小説を読むにあたっての注意点は
カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「ここにいるから」

原典「検事プリンセス

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

パク・エジャ(ヘリの母親)
マ・サンテ(ヘリの父親)



この話は、「交際宣言」の続きではなく、
時間的にはもっと先の二人が恋人関係が定着したあたりのお話です。
オリジナル要素が強いですが、ドラマのネタばれもありますので、
これから見る方はご注意下さい。


ここにいるから(1話)


「わかった。これから先方に会ってから事務所に戻る」

ジェニーとの電話を切った後、イヌは腕時計を見た。

今日は、仕事がたてこんでいた。もう6時をまわっていたが、
出先からまたこれから新しい仕事の依頼人に会いに行かなければならない。

イヌは、交差点の信号待ちのため立ち止った。

ふと、前を見ると、横断歩道の前方の道路にヘリが立っていた。

ヘリもどこかに仕事の用事で出かけていたようだ。
手にカバンと書類封筒を持って、車通りを眺めていて、こちらにはまだ気づいていないようだった。

イヌは、思わず微笑んだ。


信号が青になった。

…と、前にいたヘリがこちらを見た。

イヌ!!

ヘリがイヌに気づいて、とたんに嬉しそうな顔になった。

イヌも片手をあげて、ヘリに手を振った。

ヘリが、こちらに駆けてこようと横断歩道を一歩踏み出した時―…

「!」


キキキーっ

きしむような車のブレーキ音が響き


一台の車が猛スピードで横断歩道に突っ込んできたのが
イヌの視界にうつった瞬間、
ヘリの姿が消えた。

「へり!?」

イヌが叫んだ。

「ヘリ!ヘリ!ヘリ!」

そのまま名前を連呼して、イヌは、横断歩道をヘリのいた方へ突っ走った。

車は歩道脇のガードレールすれすれで止まったようだった。

そのわずか斜め下に横たわる人影が見える。
横断歩道にヘリのカバンと投げ出された封筒から書類が散乱していた。

そして、ヘリの靴が片方と―…。

イヌは目の前が真っ暗になって、倒れている人影しか目に入らなかった。

車の横に周りこんで、倒れている人物を確認して、
イヌは愕然となって立ちすくんだ。

ヘリだった。

体が斜めになって、うつぶせ気味に倒れているヘリは、目を閉じていた。
額に一筋の血が流れているー ・・・・。

「ヘリ!」

イヌは、ヘリの側に座りこむと、ヘリを抱き起した。

「ヘリ!しっかりしろ。ヘリ!」

しかし、目を閉じたままヘリは返事をしなかった。

「ヘリ!!ヘリ!!!」

イヌがヘリの体を抱きしめた。

イヌやヘリの周りで
通行人たちや通りがかりの車の中から人が集まってきていた。

「人がはねられたぞ」

「おい、救急車だ」

「今呼んでいる」

「おい、はねられた人は大丈夫なのか?」

ヘリとイヌの近くにいた通行人の男が、
イヌの肩をたたいた。

「兄ちゃん、ケガをしているんだ。そんなに強く揺さぶらないほうがいいぞ」

そんな言葉も、イヌの耳には全く聞こえていないようだった。


イヌはかぶりを振って、
目を閉じたままのヘリの青ざめた顔をそっと手で触れた。

「ヘリ?聞こえているんだろう?な?ヘリ。いいかげん起きろよ。悪ふざけがすぎるぞ」

イヌの手は震えていた。

「ヘリ、ヘリ?目を開けろ。僕を見るんだ。ヘリ」

「兄ちゃん…」

通行人の男は、そんなイヌの姿に閉口して、
周囲の野次馬達も遠巻きに気の毒そうにイヌを見つめていた。

通行人の誰かが、横断歩道にちらばっていたヘリの書類とバックと靴を拾って、
ヘリの側に置いた。

ヘリは靴を片方しか履いていなかった。

道路になげだされた方の靴の踵は折れているようだった。
ヘリが大切にしているお気に入りの靴のひとつだったのに…。

イヌは、ちらりとそれらを見た後、
再び人形のように動かないヘリの体を強く抱きしめた。

息をしているー…

イヌは、そのまま救急車がくるまで、ヘリを抱きしめ
ジッと座ったまま動かなかった。


イヌからの連絡をうけて、エジャとサンテが店を急きょ閉店してヘリの元に駆けつけてきたのは、
それから30分後のことだった。

血相をかえて、処置室にとびこんできたエジャとサンテに医者は。


「軽い脳震盪です」とたんたんと答えた。

「…え?」

まだ荒い息のまま、エジャとサンテは呆気にとられて
医者の顔をポカンと見つめた。

「幸い、車にかすっただけだったようです。頭は転んだ時に道路にぶつけたんでしょう。
額の傷は擦れて出来たもので、血の割には傷は小さく浅いです」
頭というのはちょっとしたキズでも血が多量に出ますからね…。
意識が戻らないのは、眠っているだけです。疲労がたまっていたんでしょう。
すぐに目を覚ますと思いますが。

医者がそう続けた。

「ただ、左足首の骨に少しヒビが入っています。ギブスをするほどではないのですが。しばらく歩行に不自由するでしょう。念のため今日は検査入院させますが、何もなければ明日には家に帰れますよ」

ほおーっとエジャとサンテが顔を見合わせ溜息をついた。

そんな二人に医者が困ったように頭をかいて、
部屋の隅を指差した。

「…ということを、先ほどもこの方に説明したのですがね…」

「え?」

エジャとサンテが医者が指さした方を見ると
イヌが両手を組んで、椅子に座っていた。
その目はうつろに寝台の上のヘリだけを見つめていて、エジャとサンテが来たことに気づいていないようだった。

「ソ…君?」

エジャがおそるおそる声をかけた。

イヌがやっと二人の存在に気付いたように、軽く会釈すると椅子から立ち上がった。
その顔には全く生気がなく、暗い瞳には何もうつっていないようだった。


「何があったの?ソ君…」

イヌのただならぬ様子にエジャはうろたえながら、話しかけた。

イヌは

「…すみません」と一言だけ言うと、

そのまま黙ってしまった。

エジャはサンテの顔を困ったように見た。
サンテもイヌの尋常ではない様子に驚いているようだった。

そのまま、
処置室に沈黙が流れた。

業を煮やしたらしい医者は、「こほん」と咳払いすると、

「もう、しばらくすると目を覚ますでしょうから、それまでは側についていてもかまいません。ただし、病院の面会時間は8時までですから」

そう言うと部屋から出て行った。


エジャとサンテは顔を見合わせると、
一緒に、寝台に横たわる娘とそれを見守る恋人の姿を交互に見つめていた…。

時がたち…。

ヘリがゆっくりと目を開けた。


あら?ここはー?

白い天井が見える。

ここはどこかしら?

なんだか、頭と足が痛いけど、一体私どうしたのかしら?


ヘリはぼんやりとした頭で必死に思い出そうとした。

!そうだわ。横断歩道のところでイヌを見かけて、渡ろうとしたら…

車のブレーキ音を聞いたところで、体が傾いて…目の前が真っ暗になって…。

「へり!!」

遠くで、イヌが私を呼ぶ声が聞こえた気がする。

そう何度も。

その声は、あまりにも悲痛で必死で、

私はそのイヌの声に応えたくて、話そうとしたんだけど、口が開かなくて…。

イヌ、私は大丈夫よ。平気だからって。
そう言おうとしたのに―。

それから、誰かの腕に抱きしめられた気がする。

あれは、イヌの腕だった。イヌの手だった。

熱くて大きくて…力強く私をずっと抱きしめていた。
でも、とても、震えていた…。

あれは…気のせい?

ほとんど意識のない状態だったけど、
おぼろげに覚えているのは、

耳元で、自分を呼ぶイヌの切実な声。

『目を開けろ、ヘリ。目をあけてくれ』


「イヌ…」

ヘリは、そっと体を起こした。

ここは病院?
じゃあ、私運ばれたの?どこかケガしたのかしら?
両手を見て、痛いと思った額をさわってみるとガーゼがはられているようだ。

左足だけしっかり包帯がまかれていたが、見渡したところ他には大きなケガはしてないようだった。

そうよね。よく覚えてないけど、ぶつかった記憶はないもの。

じゃあ…イヌは?イヌはあの場所に確かにいたわよね?
どうしたのかしら?

すっかり暗くなっているらしい窓から見える景色を見て、
ヘリは今何時かしら?と考えていた。

その時病室のドアがあいた。

「ヘリ!」

「ママ!」

エジャだった。

「目が覚めたのね。良かった」

寝台にかけよって、エジャがヘリの手をとった。
その目に涙がにじんでいた。

「心配したのよ。すごく。あなたが交通事故にあったって、ソ君から連絡があって」

「ごめんなさい。ママ」

「何をあやまっているの。あなたのせいじゃないじゃない」

「でも…お店が」

「お店なんかより娘が大事よ」

「ママ…」

ヘリはエジャの手を握った。

「あの…それで、連絡をしてくれたソ弁護士はどこに?」

ためらうようにヘリがエジャに聞いた。

病室にはエジャの姿しかない。

「ソ君…いたわよ。さっきまでここに。救急車にもあなたにつきそってたって。ああ、そうそうパパもね。いたのよ。さっきまで病室に。でも、店をいきなり閉めてきちゃったものだから、貴方の容体が心配ないって分かって、店の方に戻ったの」

従業員の人達にもほとんど何も告げず飛び出してきちゃったからね…。


「パパも…」

ヘリはホッとしたと同時に、イヌのことが気になった。

「それで、ママ、イヌも帰ったの?あの時仕事先に行く途中って感じだったけど」

「えっと…ソ君は…」

言葉をにごすエジャにヘリが首をかしげた時、病室のドアが開いた。

「ヘリ」

「イヌ!」

病室にイヌが入ってきた。

「目を覚ましたか?」

「ええ」

ヘリは、イヌの姿をまじまじと見つめた。

ホッとした様子で自分を見つめるイヌは、いつもと別段かわったところはなさそうだった。
安心したようにほほ笑んでいるし、とても落ち着いてみえた。
自分が、ほとんど何事もなかったことを(足はケガをしたが)確認したからだろう。

「…ソ君、あの、仕事は?」

ヘリのかわりにエジャが遠慮がちに聞いた。

「はい、今事務所とクライアントに電話をかけてきたところです。ヘリも目を覚ましたことですし、僕はこれから又仕事にむかいます」

「そ、そう」

エジャはなぜか落ちつきのない様子でそわそわしていた。

ママ?

「あの…ソ君…?だいじょうぶ?」エジャがおずおず聞いた。

「何がですか?お母さん」

にっこりとイヌが笑った。

「仕事のことなら心配いりません。今回のクライアントは顔みしりで信頼されていますし、
何の支障もありません」

「いえね…そうじゃなくて…ううん。そうね。仕事…さし障りが無くて良かったわ」

エジャは立ち上がって、イヌの方に頭を下げた。

「ソ君。ありがとう。ヘリについていてくれて。偶然事故に居合わせるなんて、
ソ君も驚いたわよね。でも、こうしてヘリも無事だったから。安心して仕事に戻ってちょうだいね」

「はい」

イヌはエジャにうなずいた後、寝台に半身を起しているヘリを見た。

病室の白い蛍光灯の光が、ドア側にたたづむイヌに深く暗い陰影をつくっていて、その表情は寝台の上のヘリにはよく分からなかった。

「イヌ…」

「へり、今日はよく休むんだよ」

イヌの声は、温かく静かだった。

「うん…ありがとう」


「じゃあ、退院する前に連絡して」

そう言ってイヌは、もう一度エジャに頭を下げると、病室から出て行った。

その後ろ姿を見送ると、エジャはほーっ深いため息を一つつくと
ヘリの寝台のそばの椅子に腰を下ろした。

「…元のソ君だったわ」

「ママ?何?元のソ君って?」

ヘリは不思議そうにうつむいているエジャを覗き込んだ。



(ここにいるからー1終わり2に続く)


拍手、拍手コメントありがとうございます♪

りこさん情報をありがとうございます。
やっぱり、ジェニーはイヌを愛していたんですね。。。
それなのに、16話ではイヌの恋を応援する形で
ヘリの背中を押したり、情報を教えたり…なんていい女なんだジェニー。

ジェニーを幸せにしたい~と願うあまりに
ジェニーを主人公にした「弁護士プリンセス(仮)」(笑)の二次小説のネタが
浮かんだので、いずれ書き上げたらアップします♪
あ、もちろんお相手はイヌではありませんよ。

その前に、16話ラストから時間通りに小説をアップしてなくてすみません。
読んでいて混乱しませんか?。。。
この話はずっと後にアップしようと思ってたのですが、
交際宣言の後の話が構成中なので、こちらを先に。
なので、交際宣言が5月頃の話として、これは半年以上後くらいだと思ってください。
後で構成するので、小説に季節感はあえて出してません。。。

諸事情により、この先ちょっと更新早めになりますが
よろしくお願いします♪

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ジェニー・アンについてブツブツ(笑)語る前に、
前回の二次小説「交際宣言後話2」の補足を少し。

イヌの事務所の部屋にあった黄色のフリージアのこと。

テレビの韓流αでは編集されていたんだけど、
16話でイヌが韓国に戻って、新しい法律事務所に行って、
事務局長(?)と挨拶しているシーン。

「あなたに花が届いてます」

「?誰から?」

「わかりません」

不思議そうに、デスクの上の黄色のフリージアの花を
みつめるイヌ。

フリージアは亡くなった父親が好きだった花。
それを知っているのは…。

で、その後仕事の為建物を出たイヌが、
そこで、楽しそうに携帯電話で話しながら通るヘリを目撃する。

驚いて立ち止まりヘリを見つめるイヌ。
でも、すぐに振り切るように歩きだしてしまう。

その姿を、わざと通りすがりをやっていたヘリは「ん?」となりながら見送る。

…というシーンがあったんですよね。。。

二次小説「交際宣言後話2」のフリージアはこの花です♪
かなり長持ちしてるけど(笑)

話は戻って、前回も
小説の後のコメントでブツブツ言っていた(笑)
ソ・イヌ(ソ弁護士)とジェニーの関係を勝手に
検証したことを今回書いてみました♪


「検事プリンセス」を見てて、
一番不思議だった事。

それは、ソ弁護士とジェニーの関係。

ソ弁護士の近くにいて、仕事の同僚でもあり、
長年の友人でもあり、ソ弁護士の「計画」の手助けをして
相談相手でもあるジェニー。

美人でスタイルも良くて頭も良さそう。
こんな女性がずっと側にいて
どうして、恋愛関係にならないのだろう?ってかなり不思議。

バーでは、酔いつぶれたイヌを
「今日はうちで泊まっていったら?」とか言ってるジェニー。

さらに今度は、
計画の話をするためにジェニーがソ弁護士の部屋で
泊まるシーンがあったのだけど、

「あなたは床で寝てね~」と何事もないように
ジェニーがソ弁護士のベットに横になるシーン。
ソ弁護士もまるで、男の友人が家に泊まるかのような態度。

DVDでは、その夜、イヌの服を着たジェニーがテラスにたたずんでいるのを
ヘリが目撃して、動揺する…というシーンがあったけど。

うん、うん。私も
「やだ~~~!イヌの服着るのやめてよー!」って思ったよ(笑)

ヘリも一度、トマト事件で服を着させてもらってるけど。

いやいや。でも、あなたたち。友人っていったって、
男と女ですよ?
しかも、美女とまあまあイケメン(笑)
一緒の部屋に泊まるのにこの何事も無さ感。
きっと今までもこういう事が何度もあったかのよう。

ちょっと変じゃない?

それに、それに、友人にしては、
アメリカからわざわざ、ソ弁護士の計画の手助けする為に
韓国にくっついて来ているジェニー。
約束って言ったって、ここまでするもの?
それにソ弁護士の心が折れそうになった時だって、
叱咤したり、ヘリに厳しく当たったり。
どうして、ここまでソ弁護士の為にするのかしら?

と、いうわけで、私なりに勝手にソ弁護士とジェニーの
関係を考えてみた結果―

(これはDVDを見る前の勝手な推測)

まず、ジェニーがどうしてソ弁護士と恋愛関係じゃないのか?

1、ジェニーは男性に興味のないタイプだった。(同性愛者とか)

…うーん、ちょっと無理がある?

2、ジェニーは実は男でニューハーフだった。だから、ソ弁護士は
そういう風には好きにならない。

かなり無理のある設定(苦笑)


なので、私がいろいろ無駄に妄想した結果、
勝手にこういう風に考えてみた。


ジェニーにも、実はソ弁護士のような過去がある。
つまりアメリカで自分の両親か親しい人と納得のいかない別れ方をして、
それが法的に解決出来ず傷を負っていた。
こういう背景があると、ジェニーがどうして、ソ弁護士にそこまで手助けするのとか、関係者であるヘリに厳しくあたるのか分かるかも♪

さらに、15年来の知り合いって事は、
もしかしたら、ソ弁護士の養父ともか近しい間柄だったとか。
これだったらソ弁護士に恋愛感情無くても、今までの行動が納得。

もしかしたら、過去にちょっとつきあったことがあったりして…とも思ったのだけど、

検事プリンセスのDVDで見直したら、
いろいろ分かりました。

7話でヘリに作ったお弁当の残りを食べているジェニーとイヌの会話。

「あなたが、女のために料理するなんて」
「君にもつくったころがあっただろう」
「あら?私を女として見ていたことがあったの?」
「どういう意味?」
「だって、私は好きな男のために料理なんてしないから」

あ、この二人男と女としてつきあったことないんだ。ほっ安心。(笑)


あと、アメリカでジェニーの両親に会ったというイヌの話。

「私って育ての親にはめぐまれたわ」と答えるジェニー。


やっぱり、15年来の親友って、
ジェニーも何らかの事情で両親を失って、イヌと似たような環境で、
それからも、もしかしたら養父母同士が友人とか近所とかで
ついあいが続いていたというのがあるのかも。
さらに、何かの事件ではイヌの方がジェニーを助けていたとか。

さらに、一見気があってお似合いの二人だけど、
じっくりドラマを見直してみると、この二人性格的に恋愛するのには合わない感じ。

ソ弁護士って、クールに装ってるけど、結構弱い所とか、ぐずぐずな所(笑)が見えるし、
そういう所にジェニーは厳しいし、怖いし(笑)かなりシビア。甘えを許さなそう。


あの9話ラスト、10話の冒頭のシーン。
イヌとジェニーがバーで飲んで話している場面。

ヘリに本気で惹かれている自分の気持ちに気づいて、苦しみ涙する
イヌを冷ややか~に見つめるジェニーさんの顔ったら(笑)↓


検事プリンセス01


最初このシーン、イヌの切ない心情が暴露されてるから、萌え萌えしながら、
感動して見てたんだけど10回くらい見たあたりから(見過ぎ?)
笑っちゃうシーンにかわってしまったのね(笑)

だって、イヌったら、
「ヘリを愛するのも、傷つけるのもいや。いやなんだー」とかなんだか矛盾すること言ってるし、

「ヘリは、マ・サンテの娘じゃない」って、
イヌ、それ、動揺のあまり現実逃避入ってるよ?(笑)

そんなイヌにジェニーさん容赦ありません。

もう、「やだもん。やだもん、どっちもやだもん。そうじゃないもん」
とダダをこねる子供と、

「じゃあ、一体どうしたいの?はっきりしなさい」
としかりつける母親の会話のようだった(笑)

やっぱり、ソ弁護士には、落ち込んだ時は、明るくて、甘えさせてくれて、
優しくなぐさめてくれる女性が必要みたいに見える。

だから、ソ弁護士には、マ・ヘリがお似合い!!
よし!。決まった!(笑)


…ということで、これから、みつばの二次小説でも、
「中学生恋愛」カップルの(笑)イヌとヘリを
暖かく見守り、ある時は厳しい助言で励ますお姉さんみたいな
スタンスでジェニーさんを書かせて頂きます♪


拍手、拍手コメントありがとうございます♪
二次小説のイヌヘリの大人Hシーンは
いろいろ過度の期待(笑)をしないでお待ちください(ぺこり)




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韓国ドラマ「検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第11作目「交際宣言後話」の2話目です。

この二次小説を読むにあたっての注意点は
カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「交際宣言後話2」

原典「検事プリンセス

登場人物

ソ・イヌ(ソ弁護士)
ジェニー・アン(イヌの16年来の親友で同じ事務所で働く女性)

この話も、前回の「交際宣言」の番外編、補足のようなお話です。



交際宣言後話2


「マ・ヘリとつきあうことになった」

イヌとジェニーが働く法律事務所のイヌの部屋で、
イヌは、ジェニーにそう言った。

ジェニーは、イヌが韓国についてから1週間くらい後に
韓国入りして、同じ法律事務所で働いていた。

「そう」

ジェニーは別段驚くということもなく、軽くうなずいた。

「驚かないのか?」

「べつに。韓国に戻ってきたら、いずれはそうなるだろうって思っていたし」

「そう?」

「そうよ。不思議なことは何もないわ。あえて言わせてもらえば、なぜ1年もあなたが意地を張っていたのか不思議だったってことくらいよ」

「意地って…」

イヌは、いつも通り自分に対して容赦ない長年の親友の女性の言葉に辟易した。

…それは、意地とかではなく、サンテとの約束―「ヘリの前から永遠に消える」という約束のためだったことは、イヌはジェニーにも話していなかった。


「…ヘリの両親も認めてくれた」

「ええ!?あのマ・サンテが?あなた、サンテにつきあいを断りに行ったの?」

さすがのジェニーも驚いたようだった。

「ああ」

「まあ、…あきれたというか、感心したというか…」

ジェニーは心底信じられないという顔でイヌを見つめた。

「僕に?」

「どちらにも。あなたにも。サンテにも」


1年前まで長年敵のような存在だった男に、娘との交際を堂々と願いに行くイヌにも、
それをあっさりと認めたサンテにも。

付き合うにしても、しばらくは秘密裏にすると思っていた。

あれだけ、過去にいろいろな事があったというのに、普通の男女でも、女性の父親に会いに行くのはためらわれそうなものなのに。

「あなたって、本当に策略家ね」

「ジェニー、僕がいつも陰謀を企む男みたいに言わないでくれよ」

「あら、違うの?あなたの行動は常に計算されたものだと思っていたけど?
それとも、やっぱりあれ?ヘリさんの影響かしら?感情のまま突発的に行動してしまうのも」

イヌが怪訝そうに眉をひそめた。

「僕が感情的に行動だって?」

ヘリの影響で?

「ええ、そうよ。気づいてないの?」

「僕がいつ?」

ほら、気づいてない。
ジェニーは心の中で失笑して、ふうっと溜息をつくと、
心外だ、という顔をしている親友の男に温かいまなざしを向けた。


「ヘリさんと会ってからよ。時々冷静さを欠いた言動をするようになっていたわ。
まあ、アメリカに帰ってからの1年は、また元のあなたに戻っていたみたいだけど」

「…それは聞き捨てならない話だな」

イヌは、口の中で苦虫をかみつぶしたような表情をしていた。


「けなしているわけじゃないわ。最初は驚いたし、私もあなたにとって『悪影響』だと思っていたけど、そうじゃなかったみたい。むしろ貴方の人間としての魅力が増したとでも言っておこうかしら?」

「それって褒めてる?」

「そうね。親友として純粋に嬉しいわ。今のあなた、とても幸せそうに見えるから」



イヌは、自分ではポーカーフェイスを装っているようだが、ジェニーにはすべてお見通しだった。
でも、それは親友だから分かること。
イヌは意識的に自分の感情や想いを人に見せようとしなかった。


それが、今では、無意識に出ている事すら気づいていない。


感情のままの言動なんて…。

「…弁護士としては致命的だな」

「そうかしら?」

ジェニーは面白そうに言った。

「この仕事は人間同士のかかわりあいよ。陪審員や判事の気持ちを揺さぶるのは、心からの感情も込めた弁論じゃないのかしら?」

「……」

ジェニーの言葉に、まだ神妙な面持ちで考え込むイヌにほほ笑んで、
イヌのデスクの上から仕事の書類の封筒を取り上げると、ジェニーは立ち上がった。

「とにかく、よかったわね。男と女のつきあいなんて、それこそ先が見えないけど、『障害物』を取り除いたあなたなら、もう怖いものはなさそうね」

「ありがとう。ジェニー」

イヌも立ち上がった。

「いつも、僕のことを助けてくれて」

「なあに。あらたまって?」

「いや、…ただ礼が言いたくて。ヘリとのことも。君が僕の知らない所で助けてくれた気がしてね」

イヌはジェニーが半年前にアメリカから韓国に出張に来ていた時に、こっそりヘリと会っていたことや、ヘリにイヌの就職先や住居を教えたこと― を仄めかして言った。

「いつでも助けるわよ。親友でしょ?これからもね」


ジェニーはイヌにウインクすると、手をヒラヒラと振って、部屋を出て行った。

しばらくイヌは立ったままジェニーの出て行った扉を見つめていた。



ヘリとのつきあいをー、ヘリの両親にも、親友にも認めてもらった。
あとは…。

イヌはデスクの上に飾られた花束― ヘリからの贈り物の
黄色いフリージアの花をそっと手で触れた。
水もちが良いせいか1週間以上たった今も不思議と花はみずみずしさを保っていた。

父が大好きだった花…。


「…とうさん。…父さんも認めてくれる?」

15年前、あなたに罪の汚名を着せた男の娘と僕がつきあうことを。


その娘を愛してしまった僕を許してくれるかい?


フリージアの花がイヌの手のひらの下で、そっと揺れた。

―当然じゃないか。私は息子のお前の幸せだけを願っているのだから。



揺れたフリージアの花が、父の笑顔と言葉をイヌの心の中に浮かばせて、

「…ありがとう。父さん」


イヌは、…やさしくほほ笑んで瞳をそっと閉じた。



(終わり)



検事プリンセス」のドラマを見ていて、
私の中で最大の謎は、

ソ弁護士の正体でも
15年前の事件の真相でもなく、

ソ弁護士(イヌ)とジェニーの関係でした(苦笑)

だって、ずっと一緒にいるし、
15年来の親友とか言ったって、イヌの計画のために
韓国についてきてずっとサポートしてるなんて、
友人としての範疇超えてません?とか思って見てました。

それに美人で頭もいいし、何よりイヌと息がぴったり。
最初、ヘリじゃないけど、実はつきあってるのかと思ってた。

その辺のこと、ブツブツとつぶやいた記事を前から書いてたので、
すぐにアップします♪


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第10作目「交際宣言後話」です。

この二次小説を読むにあたっての注意点は
カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「交際宣言後話」

原典「検事プリンセス」

登場人物

パク・エジャ(ヘリの母親)
マ・サンテ(ヘリの父親)

この話は、前回の「交際宣言」の番外編、補足のようなお話です。
イヌとヘリが実家から帰った後のヘリパパとへりママの
ショートストーリーです。



交際宣言後話


ヘリとイヌを見送った後、家の中に戻ったサンテとエジャ。

エジャは、テーブルの前に座って
新聞を見ているサンテをじーっと見ていた。

「…おい。エジャ。なんだ、さっきからジロジロと。気持ち悪いぞ」

サンテが居心地悪そうに言った。

「だって、私、今日あなたのこと、見なおしたっていうか…惚れなおしたみたい」

「なんだ、それは?」

「先ほどの、ヘリとソ君のことですよ。あなたが、二人の交際をあんなにあっさりと認めてあげるなんて、びっくりしてしまって。あなたもヘリの父親なのね~って。」

「あたり前だろう」

サンテが無愛想に応えた。

「わたしはいつだって、娘の、ヘリの幸せだけを願っているんだぞ」

「そうよね。ただ、…その相手がソ君だってこと。あなた本当に…良かったの?」

イヌは、15年前、自分の犯した殺人(事故だったが)の汚名をきせた部下の息子だった。
そのことで、1年前、ヘリに近づいたイヌに激怒しながらも、自分の罪を謝罪した相手だった。
そして、これはエジャもヘリも知らないことだったが、事件の真相を話すかわりに永遠にヘリの元を去ってくれと言った男でもあった。

サンテとの約束を守ったイヌに、先日夜遅く会いに行って、再び謝罪して、ヘリと会うことを認めたことを、エジャは知らなかった。

しかし、

正直、サンテも驚いていた。

昨日の今日で、こんなにも早くに、イヌが家を訪れて、自分とエジャにヘリとの交際宣言を堂々としに来るとは…。

同じ男として、その潔さにサンテは少なからず感心していた。

しかも、親のかたきのような自分に頭を下げにくるなど。

よほど度胸が据わっているのか、それとも、そこまでヘリを愛しているからなのか、
どちらにしても並大抵の決意で出来ることじゃない。

「ヘリがいいと言った男なんだ。親が、娘が選んだ男を信じなくてどうする」

「サンテさん…」

エジャは感動した、という面持ちでサンテをうっとりと見つめていた。

「なんて男らしいのかしら。サンテさん。ほんとに、こんなあなたを見るのはいつ以来かしら」

「おい…」

サンテは、エジャの言葉に苦笑した。

―おそらくこれからだろう。あの二人は。
今までのことを、もう無かったように出来るのか、それともこれからも障害になるのかは、これからのあの二人次第。

自分が出来ることは、交際を認めて、黙って見守ることだけだ。


「でも…」エジャがちょっと、考えこんだあと、フーっと溜息をついた。

「もう、ヘリをお嫁に出しちゃった気分ね」

「おい!!」
さすがにサンテが慌てて言った。


「誰もそこまで認めてないぞ!私はまだソ・イヌにヘリを嫁にくれてやると言ったわけじゃないからな」

「え?そうなの?でも、もうほとんど、同じことでしょう?」
― 一緒のマンションにも住んでいることだし。

「同じじゃない!おい、エジャ。やっぱりヘリを家に連れ戻せ!」

「はいはい。今夜二人に一緒に帰れと言ったのはどなたでした?ご自分の言葉に責任を持って下さいね」

呆れながらエジャがすまして答えた。

エジャは門の前で「おやすみなさい」と言ってイヌの車に乗り込むヘリとイヌの姿を思い出していた。

時折視線を合わせる時の二人の、
見ている方が温かい気持ちになるような、ほほえましい様子を。

まるで、新婚の夫婦のようだったわ…。
私とサンテさんも数十年前、あんな感じだったかしら♪

エジャは、ふふふふと一人で笑い、その姿をサンテが不気味そうに見ていた。

「さてと、あなたお風呂いれますね。明日もお店がありますからね。
明日からパン作り、ますます猛特訓して頂きますから。ヘリとソ君は美味しいと言ってましたが、私に言わせれば、まだまだお店に出せるレベルじゃありませんよ」

サンテは気まずそうに首をすくめた。

いつか、ヘリと、イヌ。
あの二人が一緒にそろってエジャとサンテの店にパンを買いに来る日がくるだろう。
その日までに、美味しいパンを作れるようになっておかなければ。

「特訓に張り合いが出てきたな」

バスルームに向かうエジャには聞こえないように、サンテが
ぼそぼそとつぶやいた。

そして、帰る時、自分たちに手を振っていた、ここしばらく見なかったヘリの幸せそうな全開の笑顔を思い出して、サンテは、一人ほほ笑んだのだった。


(終わり)


すみません。熟年のカップル話で(笑)

サンテが、イヌとヘリの交際をあんなに
あっさり認めたこと、展開早いかな~?と
思ったのですが、
16話でパンを持ってイヌの部屋を訪ねた段階で
認めていたんですよね。


拍手、拍手コメントありがとうございます。
前回の【拍手】がいつもより多かったということは、
そういうことなんですよね?
イヌとヘリの大人なH話を読みたい方が多いって
受け止めていいんですよね?(笑)

15Rか18Rになるか分かりませんが、
頑張って挑戦してみようと思います…近いうちに。。。

ドラマで、イヌとヘリのキスシーンって2回あるんだけど、
7話と13話(14話)。
どちらも素敵ですよね~~~♪
パク・シフさんのキスの仕方がとても上手で、
うっとりしてしまいます♪
13話のキスシーンもドキドキなんですが、
7話の強引無理やり&ユン検事見せつけキスもいいです。
ユン検事をにらみながらヘリにキスするイヌが…♪

あんなドキドキシーンのようなHシーンが
書けたらな~と思ってます。


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韓国ドラマ検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第9弾「交際宣言」4、最終話です。

この二次小説を読むにあたっての注意点は
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タイトル「交際宣言」

原典「検事プリンセス

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

最終回16話以降の設定なので、
オリジナル色が強いですが、ドラマのネタバレもありますので、
全部見てない方はご注意ください。



交際宣言(最終話)



角を曲がって、家も見えなくなって、
車が大通りに入ると、ヘリは運転席のイヌを見た。

「ソ弁護士」

「何?」

夜道のハンドル操作に集中しながらイヌが答えた。

「ありがとう」

ヘリはイヌから目を離さなかった。

「そして、ごめんね」

「…何にお礼?何に謝ってる?」イヌがフロントを向いたまま聞いた。

「家に来てくれたことに、私の両親に交際のこと話してくれたことにありがとう」

ヘリも、実は両親に打ち明けるつもりだった。
イヌが来る前に。

自分のことを大切にしてくれている両親に秘密にしたまま
イヌとの交際を続けることを心苦しく思ったからだ。

1年前の事があったから、両親がその事をどう受け止めるか不安だったけど。
エジャはともかく、サンテは絶対反対すると思っていた。

そのパパも許してくれた。何故か、あんなにあっさりと。

これで、これからイヌと何の気兼ねもなく付き合う事が出来るのだ。

自分一人では、切実で難しそうに思えていた望みを
イヌは一緒にかなえてくれた。

そして、

「一緒に住む事を望んでくれたのに断ってごめんなさい。
貴方が私のことを想って考えてくれた事なのに、私自分のことしか考えてなかった」


本当にごめんなさい。

許してもらえるなら、イヌのさっきの提案を受け入れよう。
きっと、これからの二人ならうまく暮らしていけるはずだから…。

ヘリがそう思いながら、じっと黙ったままのイヌの顔を見続けた。

やがて車は、マンションの駐車場に着き、
エンジンを切ると、シートベルトをはずして、イヌがヘリに呼びかけた。


「ヘリ」

なに?

答えようと開きかけた口を
イヌに唇でふさがれた。

少し驚いて、でも、すぐに目を閉じて、ヘリはイヌのキスに応えた。


しばらく二人はマンション駐車場の車の中で、
唇を重ねたまま無言で時を過ごした。


…やがて、イヌが唇をそっとヘリから離した。

イヌの瞳に上気した自分の顔が映っているのを
ヘリはぼんやりと見つめていた。

「ヘリ」再びイヌが口を開いた。

「礼も謝罪もいらない。君にそれを言わせたら、僕も同じことを言うべきだからだ。
君が一緒にご両親に僕との交際を頼んでくれたことに。僕が君を傷つけたことに」

「あなたが私を傷つけたなんて」

傷つけられたなんて思ってない。

ヘリは驚いて首を勢いよく横に振った。

イヌは苦笑してそんなヘリの首に手をおいた。

イヌに触れられている場所がしだいに熱をおびてくるのをヘリは感じた。

「同棲の話は、君のことだけ考えて提案したんじゃない。
正直僕自身の為と言っていい。僕が君を近くに置きたかったからだ」

声を落として話すイヌの言葉は、それでも車内の中で強く反響してヘリの耳と、心に届いた。

「今みたいに、こうやって君を閉じ込めて―」

一段と低くなったイヌの声にヘリの背筋がびくんとかすかに震えた。

「自分だけのものにしてしまおうかと、そんな事を考えていた」

また、冗談を…。

そう言おうとするヘリの口の中はなぜかカラカラに乾いて言葉が出てこなかった。

「ソ弁護士…」名前を呼ぶのがせいいっぱいだった。

そんなヘリを見て、イヌがようやくいつものようにニヤリと笑った。

「そういう怖い事を考える男だからね。僕は」

突然呪縛からとけたようにヘリがイヌを手で押しやった。

「ソ弁護士!」

「ハハ。ほんとのことさ」

さらに、こぶしで叩こうとしているヘリを腕でガードしながら、イヌが笑った。

「もうっ。ほんとに。人が真面目に話してるのに!」

「僕も真面目だ。言い方はふまじめだけど」

「…信用できない」

「じゃあ、どうしたら信用してくれる?」

イヌがヘリに顔を近づけた。

「もう一回キスする?」

「しない」

「それとも…」

イヌがさらにヘリに近づいた。

「これから、それ以上のことをしてみる?」

「…ふ、ふざけないで」

「ふざけてない。君に証明したいだけだ。さっきの僕の言葉が真剣だってことを」

君を閉じ込めて、自分だけのものにしたいって


「弁護人ソ・イヌ」

ヘリは身をかたくしながらもイヌを上目づかいで睨んだ。

「検事マ・ヘリは別の方法で真実を明らかにするよう要求します」

「やれやれ、差し戻し請求か」

イヌが溜息をついた。

「これで、また君とも「ご近所さん」づきあいだな。よろしく。マ・ヘリさん」

これからも部屋は別々に、とイヌがヘリの希望をのんだ言葉だった。

「ええ、よろしく。ソ・イヌさん」

半分ほっとしながら、半分どこか残念に思う自分の気持ちをヘリは持て余した。

「ただ、…ちょっと決定案に変更したい箇所があるんだけど、いいかしら?」

「どこを?」

「部屋のことだけど、私とあなたの今の部屋。交換しない?」

ヘリの住む部屋はまだ、内装もしてない上に荷物もすべてほどいていない。
今なら、4階と5階の部屋をお互い前すんでいた通りに交換することが出来そうだった。

「わかった。そうしよう」

「ありがとう。ソ弁護士」

ヘリがほほ笑んだ。

「ついでに僕も、一つ、君に訂正してほしい箇所があるんだが、聞いてくれるか?」


「え?どこ?ソ弁護士」

「それ。ソ弁護士って呼び方。せめてプライベートでは、なるべく名前で呼んでほしいな」

「え?そ、そう」

ソ弁護士(ソビョン)…って呼び方。すっかり定着していたから
無意識にずっと使っていたわね。

「じゃあ…分かったわ。ソ・イヌ。…イヌ」

「OK」

イヌが満足そうにうなづいた。

「じゃあ、引越しは明日ということで。部屋に戻ろう。ヘリ」

「そうね」

ようやく車から降りて、二人はマンションのエントランスの方へ歩きだした。

エレベーターに乗り込み、4階で止まると、イヌが下りた。

「じゃあ、ヘリ」

「ええ、おやすみ、イヌ」

「おやすみ」

その時、
ヘリが振ろうとしてあげた腕を、イヌがパッとつかんだ。

「え?!」

そのままエレベーターの扉が閉まる前に、
イヌはヘリを4階の廊下まで引っ張りだしていた。

「な、何するのよ!?」

「何ってこういうことだけど?」イヌが悪びれた様子もなく言った。

「こういうことって…あなたね。本当にこちらの都合もきかずに行動するのはやめてほしいわ」

ヘリが憤慨して抗議した。

「不都合でもあるのか?昨夜は執行猶予を与えたぞ」

この男…。

ヘリは、飄々と言い放つ男に眩暈を感じてきた。

「猶予の期間をのばして。女性にはいろいろ準備が必要なのよ」

「準備って?」

「…教えてあげるから。まず手を離して頂けませんこと?」

イヌがつかんでいたへりの腕から手を緩めた。

「えいっ」

「!」

ヘリがその一瞬をついて、イヌの腕をひねった。
とっさに隙をつかれてイヌは体のバランスを崩した。

「『心構え』っていう準備よ!」言いながら、ヘリは階段に向かってダッシュしていた。
そのあまりにもすばやい動きにイヌは驚いて動きを止めていた。

「おやすみなさいー。また明日ね。イヌ」

カンカンカン。階段を必死で駆け上がるヘリの足音を茫然と聞きながら、
しだいに可笑しくなってきて、イヌは一人、部屋の前でくっくっくと笑った。


さすがだよ。マ・ヘリ。あいかわらず一緒にいて飽きることがない。

イヌはふっと息を吐くと、ヘリの消えた階段の方を見て、ほほ笑んだ。

おやすみ。ヘリ。
楽しみはもう少し先にとっておくか。

そう、不遜な事を考えながら、イヌは自室に入って行った。

…ヘリはというと、


5階に到着して、激しく息を切らしながらも、びくびくと背後を伺っていた。
…追ってこないわね。

ホッとすると同時に、なんだか残念なような気もする…。

でも、今日はたくさんのことがありすぎたし、
これ以上刺激的な事が起こると身がもたないわ。

うんうん。と自分の行動を納得させるようにヘリも自室の扉を開けた。

引越ししたばかりで何もなく、ガランと広く暗い部屋に一人でいると
やっぱり急に寂しく、心細い気持ちになってきた。

大丈夫。明日には、「私の部屋」に戻れるんだから。

それに、今下の階には「恋人」がいる。
きっと、電話で呼べばすぐに駆けつけてくれるだろう。
…今夜はするつもりはないけれど。

ヘリは顔のメイクをおとし、シャワーをあびて、肌の手入れを終えると
ベットに転がった。

そして、今日会ったサンテとエジャの顔を心に浮かべた。

それから、バッグの中にいれていたカメラを出すと、
今日、公園で撮った写真の画像を眺めた。

イヌと二人で撮ったツーショット写真。

写真の中で、楽しそうに笑っているカップルが映っている。
自分の隣で、明るく笑うイヌの写真を見つめ、ヘリもほほ笑んだ。

ヘリは写真の中のイヌに唇を近づけキスをするフリをした。

「愛してる。イヌ」


― ぼくもだ。ヘリ。

なんだか写真の中のイヌがそう言ったように思えて、

ヘリはとても幸せな気持ちになって
ベット脇の電気を常夜灯にすると、
そっと目閉じ、安心して眠りについたのだった。

(終わり)



拍手、拍手コメントありがとうございます♪

検事プリンセスのメイキングは、DVDセットの中には
なかったです(涙)イヌ役のパク・シフさんのインタビューとかは
ありましたけど。

でも、動画サイト「YouTube」の中に
検事プリンセス」のメイキングの動画がありました♪
13話のキスシーンのリハーサルシーンとかも♪

投稿動画ってグレーゾーン(?)なので、(それを言うと二次小説も。。。)
おおっぴらに言っていいのか分かりませんが、「YouTube 」で
検事プリンセス」で検索した動画の中に、
検事プリンセスのイヌヘリを意識して作られた、
パク・シフさんとキム・ソヨンさんの
ツーショット写真を集めた動画がありました。

もう本物のカップルに見えるくらいラブラブで、
合成もあるかもしれませんが、

これ、イヌヘリの新婚旅行!?
これ、イヌヘリの結婚式!?
これ、イヌヘリとその子供!?

みたいな妄想が爆発しちゃうような嬉しい写真がいっぱいです。
見るのは無料なので是非こっそり(笑)検索してみてください。


みつばの二次小説の方は、このまま
二人の初初しい(笑)恋愛を時間のまま追っていきつつ
「恋人とした33のリスト」のように
突発的に先の話を書くこともあるかもしれません。

その前にイラストか4コマ漫画も描くかも。。。

そんな感じでよろしくお願いします♪


ちなみに、ヘリがイヌの誘いから逃げてばかりなのは
カマトトぶっているわけじゃないです。たぶん(笑)
いずれ「準備」が出来たらそういう仲になるでしょう。

それは、みつばもそういうシーンを書けたら?ですが。。。
二人の大人なHシーンも読んでもいいよ~っていう人がいたら、
挙手して下さい~と言っても見えないので(笑)
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韓国ドラマ検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第9弾「交際宣言」3話です。

この二次小説を読むにあたっての注意点は
カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「交際宣言」

原典「検事プリンセス

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

パク・エジャ(ヘリの母親)
マ・サンテ(ヘリの父親)


最終回16話以降の設定なので、
オリジナル色が強いですが、ドラマのネタバレもありますので、
全部見てない方はご注意ください。



交際宣言(3話)


― 僕は、ヘリさんを、娘さんを愛しています。

そう続けて言ったイヌの言葉に

「ま、まあ!」

エジャの驚いた声だけがリビングに響いた。

イヌの言葉にサンテは眉を少し上げただけの冷静な顔で受け止めていた。

ヘリは、信じられないという顔でイヌを見つめた。

イヌはそんなヘリをじっと見つめ返してきた。
その口元にはほほ笑みがうかんでいる。

そこにはもうカフェでの気まずい雰囲気は少しも残っていなかった。

自分を大切に扱ってくれるソ弁護士の顔だった。


ヘリは胸がいっぱいになるのを感じた。

「君の話はわかった」

サンテが静かに言った。

「だが、娘の意見を聞いていない。
ヘリ。お前はこのソ・イヌさんとこの先つきあっていくつもりなのか?この男が好きなのか?」

「あなた」

エジャの戸惑った声を制止してサンテが続けた。

「どうなんだ?ヘリ」

「はい。パパ」

ヘリがイヌの手を強く握り返した。

「私、ソ弁護士のことが、ソ・イヌさんのことが好きなの。ううん、ずっと愛してたわ。パパ。
だから私からもお願い。どうか私とイヌさんの交際を認めてください」

ヘリがそう言ってサンテに頭を下げた。

部屋に沈黙が流れた。

それは、ほんの少しの時だったが、
部屋の中にいる4人にはかなり長い時間のように感じられた。

「…条件がある」

サンテが重重しく口を開いた。

条件?

ヘリとイヌが顔を見合わせた。

「…条件とは?」

イヌが聞き、ヘリが不安そうにサンテを見た。

「この先、つきあって、ヘリが君に愛想をつかせたら必ず別れろ。
しかし、君の都合でヘリから離れることは決して許さん。
それが条件だ。約束できるか?」


「パパ…」
「あなた…」


ヘリとエジャが呆れ顔でサンテを見つめた。

イヌだけは、真面目な顔でうなづいた。

「わかりました。約束は守ります。…必ず」

「よし」サンテがうなづいた。

「やったわ!!」
はじけるようにエジャが立ち上がって、ヘリに飛びつく勢いで抱きついた。

「ヘリ!良かったわね。本当良かった。パパが認めてくれたわ」

「ママ」

「ソ君も。良かったわ」

「お母さん、お母さんも僕たちの交際を認めて下さるのですか?」

「もちろんよ。私はずっと、こうなることを夢見てきたんだから…」

エジャは感きわまって泣きそうになっていた。

ヘリはそんな母親の様子に、胸がいっぱいで何も言えなかった。

驚いて、でも嬉しくて。すごくうれしくて。
つい数時間前までこれからの二人の事を考えてとても不安だったことが
うそのようだった。

それに、何より、パパが認めてくれた。
私たちの交際を。ソ弁護士を。
信じられない思いでヘリはサンテを見つめた。

サンテはムスっとした顔をしていたが、どこか穏やかな目をしていた。

「パパ…ありがとう」

ヘリが言った。

「ママ、ありがとう」

そして…

「ソ弁護士、ありがとう」

イヌは黙ったままヘリにほほ笑み返した。


「さあさ、じゃあ、話も終わったようだし、みんなでデザートでも食べましょうか。
私のお手製焼き菓子と新鮮なフルーツよ。あ、ソ君夕食は?まだなら、残り物で申し訳ないけどたくさんあるから召し上がらない?」

エジャがフルーツと菓子の入った盆をぐいっとイヌの前に差し出した。

「いえ、夕食は家で食べてきましたから。お気持ちだけで」

「そう?じゃあ、朝ご飯の時にでも食べられるようにお弁当につめてあげるわ。今日のおかずはごちそうだったのよ。ね?是非持って帰ってちょうだい」

イヌの返事も待たず、エジャはウキウキしながらキッチンの方に鼻歌まじりで行ってしまった。

「ごめんね」

ヘリがイヌに謝った。

エジャがとても喜んでいるのは分かった。
前からイヌの事が気にいっていたし、まるで息子が出来たような気持ちになっているのだろう。

「いいよ。嬉しい」

イヌが答えた。

誰かにお弁当を作ってもらうなんて何年ぶりだろうか。
亡くなった母親が自分のサッカーの試合の時などによく作ってくれていた。

イヌの心を読んでヘリがそっと又イヌの手を握った。

サンテはそんな二人を見て小さく咳払いした。

「じゃあ、お茶を飲んだら今日はもう帰りなさい。時間も遅い。
ヘリ、お前も一緒に」

「え?」

ヘリが驚いてサンテを見た。

今日は実家に泊まるつもりで来たのに?

そのヘリの気持ちを代弁するかのようにエジャがあわててキッチンから出てきた。

「えー?ヘリは今日家に泊まるんじゃないの?」

「いいから」

サンテがうんざりしたように言った。

「同じ方向なんだ。しかも夜に、一人より二人で車で帰った方が安全だろう」

マンションまでそんなに遠い距離でもなく、安全というなら、明日の朝待って
戻ったほうがよい話だったのだが、サンテのらしくない心遣いに気づいてエジャも

「そうね」とあわてて答えてキッチンに戻って行った。

「ヘリの分のお弁当もつめるからちょっと待っていてね」


「ありがとう。ママ」

ヘリとイヌは顔を見合わせて笑った。



お茶も飲み終わり、エジャがずっしりと重いお弁当の包みをイヌに渡す頃、
時計の針は22時をすぎていた。

エジャとサンテは門扉の所までヘリとイヌを見送りに出てきた。

「お邪魔しました。失礼します」

イヌが二人に頭を下げた。

「ソ君…。ヘリのことよろしくね。あの、…良かったらこれからちょくちょく遊びに来てちょうだいね」

エジャがイヌの手をぎゅっと握りしめた。

「はい。お母さん」

「おかあさん…いい響きね♪」

エジャは嬉しそうに口の中でぶつぶつつぶやいた。

イヌはサンテの方を向き直った。

「ごちそうさまでした。…あのパンも美味しかったです」

イヌはじっとサンテを見つめた。
サンテも黙ったままかすかにイヌにうなづいてみせた。

「え?あのパンって?籠の中のパン?やだ。テーブルに出しっぱなしだったのね。
ソ君あれ食べたの?あれ主人が作ったパンなのよ。嫌だわ。もっと美味しいパンを食べてほしかったわ」

「おまえ…」

サンテはズケズケ言うエジャに閉口した。

「今度はうちのパン屋にも来てね。あんなのよりもずっと美味しいパンがいっぱいあるから。ね?」

「はい」イヌが笑いを噛みしめるように答えた。

「さ、もう行きなさい。気をつけてな」

サンテが二人を促した。

「はい。パパ。おやすみなさい。また家に顔を出すからね」

「おやすみなさい」

ヘリとイヌは家の近くに駐車していたイヌの車に乗り込んだ。

「おやすみ~。ヘリ~。ソ君~」

夜も遅い時間に道の往来で大きな声で手を振っているエジャを
サンテがあわてて止める姿をバックミラーで見ながら、ヘリはクスクス笑った。



(交際宣言3終わり、最終話につづく)



最近、毎日時間がちょっとでもあると、
検事プリンセスのDVD見ちゃいます♪

やっぱりかっこいいな~イヌ~♪とか
ヘリがどんどん可愛くなっていったり、
検事として成長している姿を見直すと
楽しい気分になってきます。

コメディ色も強いし、ハッピーエンドなので、
見ていて元気の出るドラマですよね♪
二次小説でも、そのイメージを崩さないように
これから後日談を書いていきたいな~と思ってます。


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韓国ドラマ検事プリンセス」のの★みつば★の二次小説
第9弾「交際宣言」2話です。

この二次小説を読むにあたっての注意点は
カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「交際宣言」

原典「検事プリンセス

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

パク・エジャ(ヘリの母親)
マ・サンテ(ヘリの父親)


最終回16話以降の設定なので、
オリジナル色が強いですが、ドラマのネタバレもありますので、
全部見てない方はご注意ください。


交際宣言(2話)


マ家の団らんは、和やかに明るく始まった。

1年前、サンテの事件後、住んでいた家を売却して、ヘリの遠くに赴任していった先輩、チン検事の実家だった今の家に移り住んでから、以前より格段にせまくなったリビングで、逆に家族として距離を縮めていった3人だった。

食事が終わって、エジャはお茶と手製の菓子とフルーツを盛った盆をテーブルに並べた。

「そうそう、ヘリ」
思いだしたようにエジャがキッチンに戻って行った。

「パパの作ったパンも残っているのよ。食べてみる?」

「ええ?パパの作ったパン?」

ヘリがサンテを面白そうに見た。

「試作品だ。無理して食べなくてもいい」

サンテが気まずそうにそっぽを向いた。

「食べてみたいわ。頂くわね。パパ」

ヘリがそんなサンテににっこりほほ笑むとエジャの持って来た籠の中から
サンテの作ったというパンを1つ取り出した。

あら?

ヘリは、手の中のパンを見つめた。

この形…。このパン、見覚えがあるわ。どこでだったかしら?

ヘリは不思議そうにパンを眺めた後、
一口かじってみた。

やっぱり。味にも覚えがある…。そう最近。!
そうだわ!

今朝、イヌのテラスで食べた朝食のパンの1つだった。

イヌが、

「ソウルで美味しいと評判の店の人が作った」と言っていたパン。

じゃあ、あれって、まさか…。


ヘリは、驚いてパンとサンテの顔を見比べた。

「なんだ、ヘリ?わたしの顔に何かついているのか?」

「いいえ、パパ。このパンが美味しいと思って」

「ほんとか!?」
サンテが嬉しそうに言った。

「ええ、ほんとよ。…実は今朝パンを食べたのだけど、その時美味しかったパンと同じくらい美味しいわ」

ヘリは、サンテの反応を気にしながら言ってみた。

「そ、そうか。お、おいしかったか」

サンテはなぜか急にハンカチで額の汗をぬぐいながら、うなづいた。

「あなた。良かったわね。毎晩パン作りの特訓の成果があらわれてきたのね」
何も知らないエジャが嬉しそうに手をたたいた。

ヘリはそんなエジャとサンテの様子にほほ笑んでいた。

どうして、ソ弁護士がパパのパンを持っていたのか分からないけど、
1つはっきりしたことがある…。

私は…。

ヘリは、居座りを整えた。そして、そっと深呼吸を1度すると、


「パパ、ママ」

サンテとエジャに声をかけた。

「なに?ヘリ?改まって」

エジャはきょとんと、サンテはやや神妙な面持ちでヘリを見つめた。

「実はね、私、話したいことが…」

ヘリがそう言いかけた時、

家の玄関のチャイムがなった。


3人は顔を見合わせて玄関の方を見た。

「一体誰かしら?こんな時間に」

エジャが立ち上がって、
玄関のインターフォンのところまで歩いて行った。

「はい、どなた?」

「こんばんは。ソ・イヌと申します。夜分にすみません」

「ソ君!?」

エジャの驚愕の声に、ヘリもサンテもとっさにテーブルから半立ちになった。
サンテも心底驚いたような顔をしていたが、
ヘリの方はもっと混乱していた。

ソ弁護士!?
いったいどうしてうちに!?

エジャが玄関のドアを開けた。

「まあ、…本当にソ君だわ…」

こぼれんばかりに大きく目を見開いてエジャは門扉の前に立っている
イヌを上から下まで眺めた。

「こんばんは。ごぶさたしております。お母さん」

イヌが丁寧に頭を下げた。

「え、ええ。久しぶりね」

うろたえながらエジャも反射的に頭を下げて、
あわてて、門扉を開けに言った。

「それで…うちにどんな御用でいらしたの?」

「実は、ヘリさんのお父様とお母様に是非おはなししたい事があって参りました。
もし、お許し頂けるなら話を聞いて頂けないでしょうか?」


イヌが真面目な顔でエジャを見つめながら言った。

「そ、そうなの。私は構わないのだけど…」

エジャはそっと家の中を気にしながら答えると、中からサンテの声がした。

「エジャ。家に上がってもらいなさい」

「あなた…」

エジャは戸惑いながらも、門扉を大きく開けた。

「ソ君。どうぞ。中にあがって。主人も…ヘリもいるわ」


「はい。ありがとうございます。お邪魔します」

イヌがヘリの実家の中に入った。

短い廊下を通って、イヌはすぐにサンテとヘリのいるリビングに現れた。

「こんばんは。お邪魔します」

ソ弁護士。

ヘリは棒立ちになったままイヌの姿を見ていた。

イヌがそんなヘリと目が合うと、軽くうなづいてみせた。
その表情は硬めで、何を考えているのかヘリには全くよめなかった。

そんなヘリに落ちつきを取り戻したらしいサンテが声をかけた。

「へり。つったってないで座ったらどうだ。エジャ、新しいお茶を。ソ弁護士さんの分と私たちの分も追加で用意してくれ。君もこちらに座りたまえ」


サンテはイヌに空いている自分の目の前の場所を指した。

「はい。失礼します」

テーブルのサンテの前の席―、ヘリの横にイヌが座った。

ヘリは落ちつかない気分でソワソワとイヌと、目の前の父親、サンテの顔を見比べていた。

― ソ弁護士?いったい、何をはじめるつもりなの?



キッチンからイヌのお茶と家族3人分の新しいカップを持ってエジャが現れた。


この緊迫した空気の中、エジャはわざと明るい声でイヌに声をかけた。

「ジャスミンティーなんだけど、いいかしら?最近私とサンテさんがお気に入りで、たくさん買い置きしちゃってるものだから」

「エジャ、余計なことはいいから」
サンテが渋い顔でエジャからカップを受け取った。

「はい。僕も好きなので、ありがたく頂きます」

イヌもエジャからカップを受け取って口をつけた。

その様子にエジャがうっとりとイヌを見つめた。

「あいからず、スマートでハンサムねえ。でも、ちょっと痩せたかしら」

「ゴホン」

サンテの咳払いに、エジャが肩をすくめて、座った。

「それで、私たちに話っていうのは何だね?」

サンテが切り出した。

「ヘリに、娘に関係あることか?それとも、私たちだけで、ヘリはこの場から退出させた方が良いのか?」

ヘリは不安そうにイヌの横顔を見た。

「いえ」

イヌは、1度ヘリを見て、そしてサンテの顔に戻った。

「ヘリさんにもここにいて頂きます。これは僕とヘリさんの話なので」

ヘリは、ひゅっと息をすいこんで、
サンテとエジャは顔を見合わせた。

ソ弁護士?

「その前に、なんの連絡もなく夜分に伺ったお詫びを。
突然に申し訳ありませんでした」

「どうしても今日、話したいことがあったんだろう」

サンテの言葉にヘリだけでなく、エジャも驚いた顔をした。

「はい」

イヌがうなづいた。

「実は…」

「!」

イヌが横に座っているヘリの手を握った。

「ヘリさんのご両親に、僕とヘリさんの交際の承諾を頂きたくて参りました」



(交際宣言2終わり、3に続く)



ヘリ親子が移り住んだ
チン検事の家って、借りているのかしら?
それとも、買い取ったのかしら?
ドラマ(DVD)で、エジャが「私のお金で…」と言ってたけど。


前の家も素敵だったけど、
チン検事の家も結構広いし、素敵♪
このドラマ、とにかく職場も家もマンションも部屋やインテリアが
どこもとても本当に素敵♪

元チン検事の家、今ヘリの両親の住んでいる家も好きだけど、
前イヌが住んでいたマンションの部屋も好きだったな~。
おちついていて、窓からの夜景も綺麗だったし♪


拍手、拍手コメントありがとうございます♪
管理の都合上、現在は非公開にしてますが、
全部読んでます♪

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韓国ドラマ検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第9弾「交際宣言」1話です。

この二次小説を読むにあたっての注意点は
カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「交際宣言」

原典「検事プリンセス

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

パク・エジャ(ヘリの母親)
マ・サンテ(ヘリの父親)


最終回16話以降の設定なので、
オリジナル色が強いですが、ドラマのネタバレもありますので、
全部見てない方はご注意ください。

この物語は、前回の「my room」の続きになります。


交際宣言(1話)


車中で一言も口をきかないまま、ヘリとイヌはヘリの実家の近所に到着した。

初めてのデートがどうして、こんなことになっちゃったのかしら。

ヘリは、悶々とした気もちを抱えたまま、シートベルトをはずして、
車から降りた。

「あの…ありがと。ソ弁護士」

送ってくれて…。

ヘリがそっと運転席のイヌの様子を伺った。

イヌは、前方を向いたまま
ちらりともヘリを見ずに、

「ああ、家族団らん楽しんで」

と、答えると車のエンジンをかけた。

「ええ…。あなたも、帰り気をつけて」

こんな社交辞令の挨拶。
これが、今日デートした恋人同士の会話なのかしら?

ヘリは、まだ何か言わなくては、と思ったが、
適切な言葉が見つからないまま、車のドアを閉めた。

イヌはヘリに軽く手をあげると、車を発進させた。
そのまま道路を左折して、すぐに見えなくなった。


道路に取り残されたヘリは、少しの間、見えなくなったイヌの車の方角に
目をむけて、今にもイヌが戻ってきてくれるんじゃないか、と期待したが、
そんな気配はなかった。


ほんとに行っちゃった。


ヘリは、本当に悲しい気分になってきていた。

最初からつまづいちゃったみたい。

ヘリはとぼとぼと実家の方に歩きだした。

それでも、家の玄関近くまで来ると
息を大きく吸い込んで、

「ただいま~!」

元気な声でドアを開けた。

「おかえり!ヘリ」

ヘリの母親、エジャが、嬉しそうに家の中から出てきた。

「ママ、ただいま!」

「さあさあ、入って。今夜は貴方の大好物ばかり作ったから。
揚げたトッポッキもあるのよ、カロリーの高いものばかりだけど…今夜だけは特別ね」

「ママ…」

エジャの無邪気で温かい笑顔にヘリの目がしらがツンと熱くなった。


「あら?どうしたの?なんだか泣きそうよ」

「…だって、あんまり嬉しくて。それにママに会いたかったし」

「あらあら。つい先日まで一緒にいたばかりじゃない。
ヘリはもうホームシックになっちゃったの?」

エジャが心配そうにヘリの顔を覗き込んだ。

「ふふ。やっぱりママの顔見ると安心する。ご飯も美味しそう。楽しみだわ。
手を洗ってくるわね。何かすることがあったら言って手伝うから」

ヘリは、先ほどの重苦しい心が、エジャに癒されていくのを感じていた。

「いいのよ。料理の下ごしらえはほとんど終わっているんだから。
あ、パパもね。今日はお店を早めに閉めて帰って来てくれるって。
少し遅くなるけど、一緒に食べましょうね。それまで待てる?」

「ええ。大丈夫よ」

「…ねえ。ところでヘリ」

エジャはそわそわしながら、ヘリににじり寄った。

「ソ君とは、どうなったの?会えたの?」

「…ママ」

「その顔…!何?会えなかったの?それとも何かあった?!」

エジャは、ヘリの浮かない表情に、取り乱して、ヘリを床に座らせた。

「ママに話して」


「ごめんなさい。ママ、今は何も話せる状態じゃないの」

「話せる状態じゃないって。ずいぶん暗い顔をしているわよ。悪いこと?」

「ううん。そうじゃなくて…」

どう説明したらいいんだろう。

昨夜は、想いが通じたと思った。
そして、夜があけて、朝一緒にイヌの部屋で食事もした。
それから一緒に出かけて「デート」も楽しんだ。
そこまでは良かった。
それから…。

ヘリはカフェからの険悪なムードを思い出して、うなだれた。

「まだまだこれからかなって感じで…」


「そう…。そうね。そうね…」

エジャは両手をすりあわせて、言葉を選んでいるようだった。

「1年ぶりだもの。いろいろあるわよね。ソ君も…ヘリも。
これから、ゆっくり始めていけばいいのよ。二人ともまだ若いんだから。あせらずに」

ええ…そうね。ほんとにそう


ヘリがエジャの言葉に心からうなづいた。

「ありがと。ママ…。部屋のことも。あのマンションを契約してくれて」

「いいのよ~。ほら。パン屋も繁盛しているでしょう?それくらい何でもないわ」

「でも…、家賃は来月からは私が出すから」

「何言っているの!」

エジャがピシリっと言った。

「親がね、元気で生きているうちは、そしていいって言ってるうちは、子供は甘えてもいいの」

「ママ…」

親が元気で生きているうちは…。

ヘリはイヌの事を思って、胸がズキリと痛んだ。

ソ弁護士の養父がアメリカに住んでいらっしゃるみたいだけど、
ご両親はもうこの世にいない。

かつて、自分が何もかもが嫌で仕事もほおり出して、
家出して飛行機で高跳びしようとした時に、止めに来たイヌが、
本気で怒っていた時の言葉を思い出していた。

『君は甘いんだよ。世の中には家族のため、自分のために働いている人間がたくさんいるというのに』

親のお金で贅沢して暮らしていて、嫌なことがあったら逃げようとするなんて。


あれから、イヌがヘリの側から消えた後も、
時々イヌのあの言葉を噛みしめていた。

自分がどれだけ親に頼っていて
どれだけ親のおかげで生きてこれたかということを。
お金や生活だけでなく、精神面でも、
支えられてきたことを思い知った。

イヌは…。

きっと両親を亡くしてから、自分一人で出来る事はしようと
ずっと、努力して生きてきたのだろう。それは、ヘリには想像も出来ないほどの孤独の中で。


だから…?

イヌが、部屋のことであんなに頑なな態度だったのは。

試してみたいから一人暮らしをしたい。と言ったヘリに、
何かあったら親にすぐ頼れる境遇に甘えていると感じたのだろうか。

「ヘリ?」

深刻な顔で考えこんでいるヘリにエジャが心配そうに声をかけた時、

「ただいま」

ヘリの父親、サンテが帰ってきた。

「パパ、おかえりなさい」

「ヘリ!いたのか」

サンテが驚いたようにヘリを見た。

「いたのかって、貴方。今日ヘリが夕食を食べにくるって言ったじゃないの。
だから、貴方も早く帰ってきたんでしょ?」

エジャが呆れたように言った。

「ああ、いや、もう帰って来てたとは思わなくてな。
その、なんだ。休みの日に、その…友人と出かけたりはしなかったのか?」

サンテは歯切れの悪い言い方でヘリに聞いた。

「ユナとは今日会ってないわ」

―ソ弁護士とは出かけたけど…。心の中でつぶやく。

「そ、そうか。うん」

なぜか、動揺しているサンテにヘリは首をかしげた。

ヘリは、昨夜遅くサンテがイヌの部屋を訪ねた事を知らなかった。

さてと。と言ってエジャが手を打って立ち上がった。

「さあさあ、パパも帰ってきたし、そろそろご飯にしましょうか。
ヘリ、お皿を並べるのを手伝ってくれる?」

「ええ、ママ」

「嬉しいわね。久しぶりの3人の食事♪」

まだ、2日ぶりくらいだけど。

ヘリとサンテははしゃぐエジャに同じ事を考えて顔を見合わせて笑った。



(交際宣言-1 終わり2に続く)


拍手、拍手コメントありがとうございます♪
二次小説を楽しみにしていてくださる方がいてくださって、
とても嬉しいです♪
検事プリンセス」ファンの方も沢山いらっしゃるって事も
嬉しいです。リアルの私の周囲には見ていた人がいないので。。。


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第8弾「my room」2話です。

この二次小説を読むにあたっての注意点は
「カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「 my room 」

原典「検事プリンセス

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)


最終回16話以降の設定なので、
オリジナル色が強いですが、ドラマのネタバレもありますので、
全部見てない方はご注意ください。



my room(2話)


ソ弁護士と私が一緒に住む?

冗談!と笑おうとして、イヌのしごく真面目な目に
ヘリは、ハッとなってイヌを見つめ返した。


「それって…」

ヘリは慎重に言葉を選びながら、口を開いた。

「…同棲するってこと?」

「ああ」

イヌがうなづいた。

ヘリの口が今度こそ全開にポカンと開いた。

そのまま、しばらく茫然としていたヘリだったが、
ようやく振り切るようにブルブルと首を振った。

「待ってよ。ソ弁護士。あなた、それって私の生活とか気遣って言っているでしょ?」

「それもある」

「いいえ、それよ。私と私の実家の…お金の事考えて言ってくれてるのね。
確かに…今、前ほど有り余っているわけじゃないけど、私だってもう、自分の稼いだお金で、やりくり出来るのよ。そんな同情みたいな提案はほしくないわ」

「ヘリ。同情なんかじゃない」

感情的になりかけているヘリに対して、イヌは冷静なまま答えた。

「僕はそうしたいと思ったから言ったんだ。
あの部屋は、二人で住むにもちょうどいい広さだ。
それに今の僕の部屋は幸い君の前の持ち物でいっぱいだ。
このまま、新しい部屋の内装を変えるより、こちらで一緒に暮らした方がいいんじゃないかと思った。それに僕はー」


これから、もっと君の側にいたい。

イヌの最後の台詞は、ヘリの心を強く揺さぶった。
胸がドキドキしはじめて苦しくなるくらいだった。


「私は…私は…」


ヘリはしどろもどろになりながら、なんとか答えた。

「いやよ」


イヌの双眸が険しく細められた。

そんなイヌの目を避けるようにうつむいたままヘリが続けた。

「私、私…やっぱりしばらく一人暮らしがしたいの。
せっかく部屋を借りることが出来たのだから。前は少しの間しか住むことが出来なかったし…。
それにね。一人で生活していくって事も頑張ってみたいの。
私ね、こう見えて結構いろいろ出来るようになったのよ?試してみたいのよ」

まだ、怖がりだけど…。

そう口の中でぼそぼそつぶやきながら、
ヘリはチラリとイヌを見上げた。

イヌは、むっつりと黙ったままだった。

「貴方の申し出はとっても嬉しかったわ。
そりゃあ、私だって貴方の側にいたいわ。
でも、部屋があんなに近いのだもの。
ほとんど側にいるってことにならないかしら?」

なんだか、口を開けば開くほど、
イヌの気にそぐわない答えになっているようだった。

ヘリは気まずくなって、口を閉じた。

もう、どう言ったらいいのかしら?
どういったら、イヌに分かってもらえる?

私も、イヌの側にいたいってこと。
本当は、ずっとずっと近くにいたいってこと。

でも…。

ヘリはきゅっと唇を噛みしめた。

甘えたくない。


もう1年前の自分じゃない。

そんなところをイヌに見せたかった。

いつも、いつも助けてもらっていた。
いつも、いつも頼っていた。

そんな関係じゃなくて、

一緒に歩いて行けるような、
支えあえるような、そんな関係になりたいのだと。

どうやったら、この思いをイヌに伝えることが出来るのだろう。
分かってもらえるのだろう。

イヌは、黙ったままだった。

「ソ弁護士?…イヌ?」

ヘリが、名前を呼んで、
テーブルの上に置かれたイヌの手に自分の手を重ねようとしたー …

―その時、ヘリの携帯電話が鳴った。

ママ?


電話の相手はエジャだった。


「ママ?」

前の席のイヌを気遣うように声を落として、
ヘリが電話に出た。

「ヘリ!今どこ?部屋?どうなの?ソ君とは?会えた?話したの?」


電話の向こうから全く現状を知らずに
ウキウキとした声で矢継ぎ早に質問をなげかけてくるエジャの声が響いた。

「あの…ママ、それがね」

受話器を手を押さえながら、
イヌの様子を伺いつつヘリが小声で言った。


「そういうことなら、今外出中だから、後でかけなおすわね。用事は他にない?」


「そうなの?あ、あるわ。あるわ。今日夕飯はうちに来て食べるでしょ?
まだ、引越ししたばかりで部屋には冷蔵庫もないし、食糧もないでしょうから。パパもね。ヘリの顔を見るのを楽しみにしているのよ。ほら、引越しの事ちゃんと言ってなかったから。予定がないなら、是非帰ってくるのよ」

そして、ソ君とのことの報告を聞かせてね。


そう、続ける母親に、ヘリは、わかったわ。と答えて電話を切った。

「ママから」

聞かれていないのに、イヌにこたえて、ヘリは携帯電話をバッグにしまった。

「今日、夕飯を家に食べに帰ってきなさいって…」

「そう」

イヌが、無愛想に答えた。

「わかった」

「え?…わかったって何が?夕食は家で食べるってこと?
それとも、さっきの同棲の話?」

「両方」

イヌが短く答えた。

「ヘリの気持ちもわかった。
一緒の部屋に住む話はなかった事にしよう」

「わかってくれたの?」

ヘリの顔がぱあっと明るくなった。

「ああ、ヘリが、僕と一緒にいるより自立したいっていう気持ちの方が強いってことがね」

ん?
まちがってないみたいだけど、
何かちょっとひっかかる言い方みたいに聞こえる。

「…ねえ、やっぱり本当は納得してないんでしょ?」

「べつに。君の人生だ。思う通りに進めばいい。僕もやりたいようにやるから」

…なにそれ。

ヘリは、ポツンとおいてきぼりになったような心細さになりながらも、
イヌの慇懃無礼な態度に少しずつ腹も立って来た。

同時に、こんな些細なことで、
初デートを気まずくしてしまった事に失望感も味わっっていた。


「じゃ、そろそろいこうか」

イヌが、そんなヘリに目もくれず、テーブルの上の伝票を手にとった。

「もうじき夕方だ。君が実家で夕食を食べるなら、近くまで送るよ。
あと、ここの支払いは僕がするから」


そう言って、ヘリの答えを待たずに、イヌは立ち上がって、
さっさと店の出口の方まで歩いて行ってしまった。

ヘリは、もうなすすべも考えつかず、肩を落として、イヌの後につづいた。



(my room 終わり 次回作に続きます)



…イヌ…(苦笑)

ドラマで見ていて思ったんですけど、
結構ソ弁護士、イヌって、子供っぽくないですか?
イヌとヘリの言い争いって、ヘリの我がままとか
感情的な所からきているのもあったけど、
イヌもかなり同レベルのところも。
ヘリに引きづられている所もあるのでしょうが、
もともと、そういう性格だったのかな~、と。

自分の思う通りにならないと我慢できないタイプ?と
ヘリにいわれて、「くやしかった」と認めてましたし。
↑(ユン検事のサンドイッチvsイヌの寿司対決話より)(笑)


二次小説も、いきなり不穏な空気になってしまいましたが。。。
つづきます。


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第8弾「my room」です。

この二次小説を読むにあたっての注意点は
「カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「 my room 」

原典「検事プリンセス

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

今回の二次小説は、「木漏れ日の下で」の続きです。

最終回16話以降の設定なので、
オリジナル色が強いですが、ドラマのネタバレもありますので、
全部見てない方はご注意ください。

my room (1話)


太陽の光が傾きかけ、木陰が長くのびる頃、
イヌとヘリの二人は、公園近くのカフェでお茶をすることにした。

冷たいアイスティーを飲みながら、
ヘリは、カメラの画像チェックに夢中になっていた。

「うん。これ、特によく撮れてるわ。
通りがかりのカップルに撮ってもらったものよね。
この写真は、大きくプリントしたいわ」

はしゃぎながら、カメラを操作している
ヘリを、イヌは、アイスコーヒーを飲みながら、
少し呆れたように声をかけた。

「ヘリ。本物が目の前にいるんだぞ。
いいかげん、カメラの中の僕ばかり見つめるのはやめろよ」

「本物より色男に写っているわよ。あ、私は実物の方が
美人だけどね。貴方もそう思うでしょ?」

イヌが苦笑で答えた。

1年前に渡米した時、荷物の中にヘリの写真をいれていた。
15年前の事件を明らかにする計画のために撮っていたヘリの写真だ。
韓国から離れる時に捨てようと思っていた。
でも、どうしても捨てることが出来なかった。
それなのに、この1年アメリカで写真を見ることはほとんどなかった。

見てしまったら、
本物のヘリに会いに行きたい気持ちを抑えられなくなりそうだったから…。

今、目の前ではしゃいでいるヘリの顔をイヌはじっと見ていた。

この1年、苦しいほど会いたいと思っていたヘリ。

写真では撮れない1瞬、1瞬の表情が今ここにある。

「ん?なに?ソ弁護士。私の顔をじっと見つめて」

そんなイヌにヘリが気づいて、
顔をのぞきこんでからかうように言った。

「そんなに私にベタぼれ?重症ね」

また、以前イヌがヘリに言った真似をしているのだ。

「ああ、ベタ惚れだ」

「え?」

予想外のイヌの反応にヘリが戸惑った。

イヌが身を乗り出して顔をヘリの顔にちかづけた。

「ずっと、このまま見ていたいくらい」

「そ、そう?」

ヘリは、目をぱちぱちさせた。

くすりとイヌが笑う。

とたんに、ヘリが頬を膨らませてイヌを睨んだ。

「ふざけているのね」

「ふざけてないさ」

「からかってる」

「あ、わかった?」

もう!ヘリがそっぽをむいてアイスティーを一気に飲みほした。

イヌが笑う。

からかってはいるけど、本気だ。

もちろん、そんな台詞は口に出しては言わないが。

「ところで、ヘリ、話はかわるけど」

「……」

機嫌を損ねたらしいヘリは横目だけでイヌを見た。

「僕があの部屋に住んでいること。ジェニーから聞いた?」

「あ」

ええ、ヘリがうなづいた。

「そうか」イヌがう~ん、とうなって腕をくんだ。

「驚いたな。君とジェニーが連絡をとりあっているなんて知らなかった」

それは、私も…。
ヘリは心の中で思った。

1年前のあの頃、
自分を時々敵を見るような目で見ていたジェニー。
そのジェニーが、半年前、イヌにも内緒で自分を訪ねてきて、
イヌの現状を話してくれて、さらに、イヌの帰国や住所の情報を教えてくれるなんて。

「ジェニーさんは、あなたのこと本当に大切に思ってるのね」

ヘリが言った。

ずっとイヌの側にいて、イヌを見て、イヌの変化に心を痛めていた。
1年前の時も、イヌの計画のためにアメリカからイヌに同伴して韓国に来ていた。

「彼女があなたの側にいてくれて良かった」

イヌが、驚いたようにヘリを見つめた。

ヘリはじっとイヌを見つめてほほ笑んでいた。

その目は、嫉妬や、他意のようなものはなく、
本心からの言葉だと語っていた。

私には、父も母も親友のユナも、職場の人たちもいた。
皆私を気遣って、優しくしてくれたおかげで、ボロボロになりかけていた
心もどうにか支えることができた。

会いたいという気持ちと共に故郷を再び離れていったイヌをヘリはいつも想っていた。


イヌ…。
今、寂しくない?苦しくない?
お父様のことが解決して肩の荷がおりたと同時に心に穴があいたりしていない?
今誰と一緒にいる?そんなあなたを支えてくれる人はいる?

そんなことを毎日考えていた。

だから、半年前にジェニーが訪ねてきて、
イヌが、すっかり変わってしまったこと。
人づきあいもせず仕事だけに打ち込んでいること。
いまでもヘリの事を想っているらしいこと、を伝えてくれた時、

近くでイヌをずっと見ていてくれた人が少なくとも1人はいた、と安心したのだった。

「ヘリ」

1年たってもきみは、全くかわっていないな。その純粋なところが。

君のそんな所が、僕だけでなく、ジェニーさえも変えた。
君が、1年前、ジェニーの検察庁への投書の件を僕にあえて言わなかった。
それは、君が、僕とジェニーの信頼関係を揺るがしてしまうと思ったからなんだろう。
それに勝手な行動だけど、あくまで僕の為を思ってジェニーがしたことだった。
君は、そこまで分かって、僕に言わなかった。

あの時、ジェニーが僕に告白しなかったら、投書の件は永久に知らないままだっただろう。

感情的で直情的なのに、純粋で、人の気持ちを思いやるヘリに、
ジェニーも君への見方を変えたんだ。

イヌも、
そしてヘリも、

言葉でかたらなくても、見つめあうだけで相手の気持ちを受け止めていた。


ただ、一つ気になっていたことがある。
確認しなくては…ヘリは思った。


「ねえ、ソ弁護士、あの部屋。もしかしたら、私の…私たち家族のために貴方が
あの後契約しておいてくれていたんでしょ?」

それには答えずイヌはただ、ヘリを黙って見つめていた。

「…答えなくてもいいわ。私が話すから、貴方は黙って聞いていて。約束。」

これも、いつか、居酒屋でイヌがヘリに言った言葉を引用していた。
イヌが苦笑する。

「私は貴方の金銭的な援助を断ったけど、貴方は私たち一家が路頭に迷わないように、
万一のためにあのマンションの部屋を借りてくれたんでしょ?
そして、渡米した後も、気にかけてくれていた。もし、私たちが住む場所に困っていたら、
部屋をいつでも引き渡せるように。でしょ?」

「…鋭いな」

イヌが認めて溜息をついた。

「ほんとに超能力でもつけたのか?」

「ええ、そうよ。貴方の超能力がうつったのかもね」
ヘリが得意そうに笑ったあと、真面目な顔に戻って言った。


「ありがと。ソ弁護士。貴方の気持ちとてもうれしかったわ。
あの部屋を見た時…、やっと本当に確信することができたわ。
貴方の気持ちがかわってないって…」

「へえ、そう…」

ヘリの真面目な視線から少し目をそらせて、イヌがわざと店内の方に目をやった。


「僕のどんな気持ちがかわってないって?」

「それは」

ヘリがウっとつまった。

「黙って聞いている約束でしょ?」

「そんな約束してないな」

「…ソ弁護士」

「冗談だよ」

イヌは笑って、視線をヘリに戻した。

「推察通りだよ。さすが、マ検事。いつか、あの部屋を君に返したかった。
だって、君はあの部屋をとても気にいっていたからね」

もし、いつか戻れるなら、住まわせてあげたかったから。

「そうね」

引っ越す時、家具も家電も小物もすべて置いてきてしまった、あの部屋。

きっと新しく住む家には入らないだろうと。
引っ越す前に業者や不動産屋に新しい人が引っ越してきて、必要ないものだったら、
処分していい、と言って全部置いてきてしまった。

それが、1年たった今、イヌの住むあの部屋にそのまま残っている。


「それで、君の方は、この先あの部屋をどうするんだ。」

イヌが聞いてきた。

「あの部屋って?」

ヘリがきょとんと首をかしげた。

「君の今住んでいる、僕が元住んでいた5階の部屋のことだよ」

ヘリの母親、エジャの名義で借りている部屋のことだ。

「このまま、あの部屋に住むつもりか?」

「もちろん、そのつもりだけど…?」

ヘリはイヌの心配そうな表情に急に不安になった。

え?なに?どうしてソ弁護士そんな顔をしているの?


あのマンションの部屋は、もう新築で無いとはいえ、
かなり高級物件だった。2年目の検事の給料で一人で生活するのには、
家賃だけでもかなり厳しいはずだ。
親が出してくれたのかもしれないが、前のように裕福というわけでもないはず。
このまま住んでいて大丈夫なのだろうか…。


「…家賃のことなら、大丈夫だと思う。って言っても、契約する時はママが出してくれたんだけどね。これから私も給料から少しずつ出すつもりだから。ほら、私って食費はあまりかからないでしょ?一人暮らしも何とかなると思うのよ」

イヌの言いたい事を見抜いて、あわててヘリが言った。
イヌの方は―
何かを考えこんでいるようだった。

「ソ弁護士?」

ヘリが不思議そうにイヌを覗き込んだ。

「どうしたの?」

「ヘリ」

イヌが口を開いた。

「僕と一緒に住む?」

「はい?」

ヘリは、一瞬自分の耳を疑った。


(my room-1終わり 2に続く)


拍手、拍手コメント、いつもありがとうございます♪
タイトルはかわりますが、二次小説はしばらくこのまま
ストーリーが続く予定です。



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韓国ドラマ「検事プリンセス」のDVD全巻入手♪


やっぱり、テレビ放映で編集されてカットされていた
シーンが、いっぱいで。

もう、萌えシーンも満載♪

ヘリとイヌのツーショットシーンや会話もかなり
カットされていたんだな~という印象もあったけど、

ユン検事とチン検事がどんどん親密になっていく
場面やストーリーもあったり、

テレビで見てた時は、謎だったイヌとジェニーの関係とかも
これでなんとなくわかった。

編集されていたシーンで、

「ここー!!ここ必要!」(叫)

っていうシーンが
本当にいっぱいあって、
イヌがどんどんヘリに惹かれていく場面とか、
ヘリがイヌへの自分の気持ちに気付くところとか、
イヌのシャワーシーン(ちょっと長め)とか(笑)
一緒に食事するシーンとか、いろいろ。

もし、日本のテレビ放映で「検事プリンセス」に
はまった人だったら、ノーカットのDVDも
是非ご覧下さい。

狂喜乱舞する場面がいっぱいですよ♪(←私だけ?)


購入するのは、ちょっとお値段高めに考えちゃいますが、
レンタルとかあったら是非。


ちなみに、1押しの日一つは、
16話のラストのほうの
みつばの二次小説「ここからはじめよう」でも書いた
深夜公園での二人のシーン。

テレビでカットされてたこの場面↓


(注意)完全ネタばれなので本当に注意。


恵理ちゃんと仁優くんのタッチのイラストで↓


検事p16話より


イヌが泣いているヘリを「しょうがないな」と抱きしめたあと。

夜の公園の中、

ヘリがイヌの腕にしがみついて歩いている。
(ヘリがケガをしたイヌを支えているのではなく、
ヘリが腕をからめている(笑))

そんなヘリにイヌが

「怖がりめ。僕が来なかったら大変だったな」と言う。

「もう、こんなこと二度としない」とヘリ。


するとイヌが「しっかり支えて」と言って、

ヘリの肩に腕をまわす。

ちょっと驚きつつ、ヘリはまわされたイヌの手を
自分の手で握る。

そのヘリの手をさらにイヌが握り締めるー…。


そして、二人で微笑みあって、
公園を歩いていくー…。


ここですよ!!ここ!!


テレビでもここ必要だった!!!


(笑)



このシーン見るだけでも
DVD見る価値ありますよ♪


あと、二次小説「木漏れ日の下で」の
昼間公園デートシーン。

Amazon(アマゾン)の
「検事プリンセス」のDVD紹介のページで
ラストシーンの写真撮影の画像があります。

それが、ドラマとは違うアングルで撮られている画像。

これ、すっごくいい♪!!

ドラマを見たことのない方。
「木漏れ日の下で」の二人をイメージしたい方は
是非、このDVD紹介ページでチェックしてみてください。

ラブラブな二人が見られますよ♪

←横の「おすすめ♪」の「検事プリンセス」のDVD紹介画像を
クリックしてもアマゾンの紹介ページに入れます。
クリックするだけでは、購入にはならないのでご安心を。



拍手、拍手コメントありがとうございます♪

これから私の書いている二次小説では
16話最終回の後の話から
オリジナル色が強くなってきます。
みつば妄想設定「検事プリンセスss」まだまだ続きますので、
よかったら、またいらしてくださいね♪



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韓国ドラマ検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第7弾「木漏れ日の下で」です。

この二次小説を読むにあたっての注意点は
「カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「木漏れ日の下で」

原典「検事プリンセス

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

今回の二次小説は、前回の「恋人たちの初デート」の続きです。

ドラマの16話最終回のラストシーンの完全ネタばれになっています。
(…というか、ほとんどそのまんま)
なので、まだ見ていない方、これからDVD等で見ようと
している方はご注意ください。


木漏れ日の下で


店を出て少し歩くと、そこはもう公園の中だった。

暑いとさえ感じるようになった日差しの中、
公園の緑は濃く茂り、色とりどりの花々は咲き乱れて鮮やかに公園を飾っていた。

池の噴水が、涼しげに出ている。

家族連れやカップルも多く、ヘリ達のように
公園を散策していた。

「いい天気ね。いい気分」

ヘリは、通りすぎる人達の明るい表情を見て、ほほ笑んだ。

こんなに晴れやかな気分になったのは、本当に久しぶりかも。
去年の今ごろはこんな風に公園を見ることなんてできなかった。

そんな事をぼんやりと思いながら歩いていると、
ふいに、ヘリの手にイヌの手が重なった。

「!」

突然のことに驚いて横を歩いていたイヌを見上げると、
イヌはヘリの方は見ずに前方を向いていた。
でも、その顔は木漏れ日をあびながら、ヘリと同じように曇りのない
晴れやかで、楽しそうに見えた。

ヘリは、嬉しさで胸がいっぱいになって、つないだ手に力をこめた。

はたから見ても、
それは公園を歩いている他のカップルと同じように仲の良い恋人同士だった。
つい数日前まで、1年前まで、
苦しい想いをして声も届かない距離まで離れていたことが、
まるで噓だったかのような光景。



このまま二人とこの美しい景色を切り取ってしまいたい…。




「カメラを忘れた。あれ、君に渡したままだったな」

イヌが言った。

「あるわよ」

ヘリが得意そうにカバンからカメラを取り出した。
それは、イヌのカメラで、1年前ヘリがイヌを撮って、そのまま持っていたものだった。


「私もあなたに時計を渡したままよ」

ヘリはイヌにカメラを渡した。

「ねえ、撮って」

ヘリは、はしゃいでいた。

1年前、ヘリがイヌを撮っていた時にわざとおどけていたイヌのように。

そんなヘリにイヌはあきれてカメラを降ろした。

「撮ってやるから、いいかげん僕の真似はやめろ」

そういって、予告もなしにシャッターを押す。
ヘリがポーズをとってないのに、勝手にとらないでよ、と
ブツブツ文句を言った。


「今日はツーショット写真を撮ろう」

あの時、撮らなかった…どうしても撮ることが出来なった一緒の写真を。

「私、他人とは撮らないことにしてるの」

ヘリが、また1年前のイヌの口真似をした。

「他人って?」

イヌが顔をしかめた。
ヘリと自分との関係は、昨日の夜から変わったはずだ。
一体…。

イヌは気づいて、うんざりという表情で、ヘリを見た。

また、1年前の自分がヘリに言った事を真似しているのだ。

「でも、さすがにその後言ったことは覚えてないだろう?言ってみて」

ヘリは、ちょっと考え込んだ後に言った。
「夫婦でもない。親子でもない。親戚でもない、ただの他人よ」

それは、1年前イヌがヘリに言った
「恋人でもない。親子でもない。親戚でもない、ただの他人だ」という言葉と
そっくりだったが、よく聞くと1か所違う点があった。

「恋人でもない」というところを「夫婦でもない」に変えていた。

つまりヘリは、イヌの言葉を模倣しながらも、
今は二人の関係を「恋人という他人」と、言い直していたのだ。

「でしょ?」得意そうにヘリがイヌを見上げる。

「…それで僕に勝ったつもりか?」

「わかっちゃった?」
いたずらっぽくほほ笑むヘリにイヌが苦笑する。
今は、恋人という他人だからこそ…

「それでも僕は君と一緒に写真を撮るつもりだ」

「私が断ったらどうするの?」

「こうだ!」


そう言って、イヌは強引にヘリの肩を引き寄せて、
シャッターのボタンを押した。

「ちょっとやだ。離して」

ヘリが必死で抵抗した。
あの時、頼み込んでもどうしても一緒に写ってくれなかった
イヌへ意地悪をしたい気分だったのだ。

それでも、イヌの力には勝てず、ヘリはイヌの片手に無理やり引き寄せられて、
シャッターを押された。

「もう!」

悔しくて、ヘリは、ジャンプしてイヌの頭をこづいた。

イヌがびっくりした顔をした。

「バカね」

「こいつっ…」

怒ったようにイヌがヘリの首の後ろをグイっと手でつかんだ。

「やっ…」

今度はヘリが驚いてビクっと体を硬直させた。

なに?なにするの?

いたずらっ子がいたずらが見つかって、怒られる前のような
情けない不安そうな表情をして自分を見つめているヘリ。

その顔があまりにも子供っぽくて、可愛くて…
イヌは、

そのままヘリを引き寄せて、
おでこに優しく唇を押しつけた。

くすぐったそうにヘリが笑う。

そして、体を離すと、二人は寄り添って…
イヌがカメラのシャッターを押した。

画像を確認すると、
そこには楽しそうにほほ笑む
とても仲むつまじそうなカップルの姿がうつっていた。

ヘリとイヌの姿が。

「うまく撮れてる」

「ええ」

二人は、嬉しくなって笑いあった。

「恋人記念の写真ね」

ヘリが言った。

「そうだな」

イヌがうなづいた。

「これから、いっぱい撮ろう」

記念日も何気ない日常も。君と僕の写真を。

「ええ」



その後、

公園の中を散歩しながら、
何枚か二人で写真を撮ったり、
撮りあったり、
他の人に撮ってもらったりしながら、
二人は時間を過ごしたのだった。



(木漏れ日の下で終わり)






…って、そんな感じで例のシーンに続かせてみました(笑)

テレビ放映だけでなくて、
やっぱりDVDでも、あの深夜公園から、昼間公園の間の
出来事が謎だったので、こんな風につなげてみました♪

だって、もう昼間公園の二人って手つないじゃって、
ラブラブなんですもの。
そして、やっぱりこのカップルって、
デートも喧嘩もどこか中学生初めて恋愛カップルみたい(笑)

ただ、ちょっと思ったのは、
まともな恋愛経験がないと言っていたヘリはともかく、
イヌはおそらく今まで女性とつきあったこととかあったと
思うのですが、過去のこととかがあって、
心から気を許せる交際をしてこなかったのでは?と
思っちゃったんですよね。
だから、ヘリといて初めて素直な自分を出して
つきあえるようになったんじゃないかって…
だから、中学生恋愛(笑)

二人ってこの時点で確か28歳くらいのはずだけど?(笑)


「夫婦でもない。友人でもない。親戚でもない…」のくだり。
吹き替えでは「恋人じゃない」と言ってますが、
字幕では「夫婦でもない」となっているので、
韓国語脚本ではそうなのかと…言葉が分からないので
聞き取れないのですが。。。
でも、だからこそヘリが得意げって意味が分かるんですよね。



二次小説では、この後も公園デートからの話が
続きます。
ただ、やはりちょっと長いので構成するために
又4コマ漫画かイラストか感想を先にアップするかも
しれないのでご了承下さい。

あと…もしかしたら「検事プリンセス」以外のネタも。。。


拍手や拍手コメント、ありがとうございます!!
初めての方も何度も来て頂いている方も
本当に感謝しております。
まだまだ「検事プリンセス」好き熱が冷めないうちは
盛り上がって(?)いきましょうね♪


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第6弾「恋人たちの初デート」(2話)です。

この二次小説を読むにあたっての注意点は
カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「恋人たちの初デート」

原典「検事プリンセス

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

今回の二次小説は、16話のラスト以降で、
二人が恋人になった(なりたて)という設定で書いています。



恋人たちの初デート(2話)



「マ・ヘリ…」


数時間後―


映画が終わり、人があふれる映画館のロビーの一角で

イヌがあきれ果てたような顔で、
ヘリの肩を抱いていた。

「君があまりにもうるさくて、映画に集中出来なかった」

「ご、ごめんなさい。でも…でも、だって…ぐすっ」

イヌの肩にもたれながら、
ヘリが、ハンカチをにぎりしめたまま嗚咽していた。

「だって、あんな展開になるなんて思いもしなくて…、
あんなに泣ける映画だとも。ぐすぐす」

「ふうっ」

溜息をつきながらイヌが、自分のハンカチを取り出して、
ヘリの涙を拭いた。
ヘリのハンカチは、すでにぐっしょりと
水にひたしたように濡れていて乾いている所がないほどだったからだ。

「それにしても、上映中、泣きっぱなしだった」

知らない原作で、しかも
連作の最終話だけを映画で見るという状況に置かれたヘリだったが、
映画が始まってしばらくすると、ポップコーンを食べる手を止めて、
画面に見入っていた。

そして、映画の中盤頃から、ヘリのすすり泣きが始まり、
しだいに隣に座っていたイヌだけでなく、周囲に座っていた観客が、
ぎょっとするほど、その泣き声が大きくなっていった。

それは、映画が終わるまで続きー…、

映画が終わった現在も、化粧を半分以上落とすほど泣いておいて、
まだ、泣きやまないヘリだった。

「小説全巻持っているんでしょ?今度貸してくれる?」

「いいよ。そのかわり本を涙の海におぼれさせないでくれよ」

「わかっているわよ」

ようやく、しゃっくりあげながら、
ヘリは、イヌのハンカチを目がしらにあてて、涙を止めた。

「たくさん泣いたら、のどが渇いてきちゃったわ。
お腹もすいてきたみたい。どこかでランチを食べましょうよ」

「そうだな」

イヌが苦笑しながら時計を見た。

朝食を遅く食べたとはいえ、
時間は昼食時を過ぎていた。

「何が食べたい?」

「そうねえ。あ、そういえば、公園の近くに新しいお店が出来たのよ?
3か月前くらいにオープンして、一度ユナとも行った事があるのだけど、
なかなか美味しかったわ。韓国料理のお店だけど、どうかしら?」

「いいよ。そこにしよう。…ただ、その前に化粧室に行きたいんじゃないか?」

「え?」

イヌが、ジェスチャーで自分の顔を指して、
ヘリの化粧がかなり落ちていて、
特に目元が悲惨な状態になっている事を教えた。

ヘリは、アタフタと立ち上がると
ハンカチで顔全体を隠しながら、女性用トイレに駆け込んで行った。



ヘリの化粧が終わると、二人は、映画館を出て、再びイヌの車に乗って、
昼食を食べるために公園の近くの店に向かった。


ヘリが「なかなか美味しい」というだけあって、
店の料理はイヌの口にもあった。

1年間アメリカにいたイヌは、韓国料理の店に行くこともあれば、
自分で作る事もあったが、ひさしぶりの本場の味を堪能することが出来て
満足だった。


ヘリとイヌの二人は汗を出しながら食べるのに集中しつつ、
時々たわいもない話をはさみながら、食事を終えた。

「この後、どうしたい?」

イヌがヘリに聞いてきた。

店の窓から公園の緑が見える。

「せっかくいいお天気だし、公園を散歩しない?」

「腹こなしにちょうどいいな。いいよ。行こう」

イヌが立ち上がり、ズボンのポケットから財布を出そうとした。

「あの、待って。私が払うわ」
ヘリがあわてて言った。

「何?」

イヌが驚いたようにヘリを見つめた。

「だって、さっきの映画や食べ物は全額ソ弁護士が払ってくれたでしょう?
だから今度は私が御馳走する番よ」

「マ・ヘリ」

あきれたようにイヌが溜息をついた。

「どこの世界に恋人の女性にデートのご飯代を全額払わす男がいるんだ?」

「こ、ここの世界にはいるの。払ってもいいっていう女性が」

再びイヌの「恋人」という言葉に再びヘリは過剰反応していた。
不可解な自分の動悸を感じて、ごまかすようにヘリはあわてて
カバンから財布を取り出した。

「それに、今回だけかもしれないわよ。黙って私に従いなさい。ソ・イヌ」

びしっと言い放って、呆気にとられているイヌを尻目に
ヘリは、伝票を持って、スタスタとレジに向かった。

「はっ」

イヌは苦笑して、立ち上がるとその後を追った。

やれやれ。先が思いやられるな。

ヘリが以前のような金持ちの娘ではないことは知っている。
1年前の事件で父親のマ・サンテの会社が倒産して多額の借金さえ出来たはずだ。
家も前のような豪邸ではなく、昔チン検事が住んでいた家に一家で暮らしていることも。
開業したというパン屋が繁盛していても、以前のような裕福さはないはずだった。

しかし、今回のヘリの「おごり」は、決してプライドから来ているものではなく、
どこか、自分への遠慮のような態度から来ているのだと、イヌは気づいていた。

ヘリらしくなく、時々イヌに遠慮したような態度が見える。
それは、決して気を許してないという理由からではなく、
逆に、お互いの関係を一歩踏み込んだからこその戸惑いのようなものからきていると、
イヌは察知していた。

らしくない事をされると、こちらも妙にやりづらくなるんだがな。

でも…。

ひさしぶりに心底楽しい気分にもなってきた。

愛しい女を側に置くことができたというのに、
その女性の笑顔を見ることを望んでいるというのに、
その女性の困惑する顔も、他のどんな表情もすべて自分で引き出して、
見てみたい。

マ・ヘリのすべてを手にいれたい。

たとえ、この先ヘリがイヌに愛想をつかそうと。
自分は決してヘリを離さない。

今さらながら己のエゴと独占欲の強さにあきれイヌは自嘲した。


そんなイヌにレジで支払いを終えたヘリが手まねきしていた。


「ソ弁護士?お金は払ったわよ。行きましょう?」

「ああ。ごちそうさま」



これから、少しずつだな。

イヌは、ヘリの待つ方へ優雅な足取りで歩いて行った。



(恋人たちの初デート2終わり)



ヘリならきっと、ストーリー知らなくても、
感情移入で「ハリーポッター」で号泣するんじゃないかと…。
いびきじゃなくてもうるさかったですね。ヘリ(笑)

私も原作で号泣しましたよ。ハリーポッター最終巻。
半分予想が当たっていたので、心構えがあったのですが、
それでも泣きました。きっと映画も泣けるんだろうな…。

ところで、ヘリとイヌってドラマの中でも
結構一緒に食事しているシーン多いんですよね。
しかも、韓国料理だけじゃなくていろいろ。
食べ物の嗜好は似ているのかしら?

次回は、いよいよ(?)16話ラストシーンの
公園イチャイチャ写真撮影話です(笑)
見た方は、ああ、ここにつながるのか~と思ってください♪
あくまで、★みつば★の妄想の中の時間ですけど。。。
録画やDVDをお持ちの方は予習チェックですよ!(笑)


拍手、拍手コメント、ありがとうございます♪
DVD1と2両方見直して、イヌのテレビ放映では感じなかった
びっくりするほどのストーカー具合とか(笑)嫉妬深い性格とか(爆)が
印象づけられてしまって、本当に恋人になったら
ヘリに対して容赦なさそうって改めて思っちゃいました。
はい、正直怖いほどです。(笑)その辺も考慮しながら、
これからラブラブ(???)目指して書いていきたいです♪


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第6弾「恋人たちの初デート」(1話)です。

この二次小説を読むにあたっての注意点は
カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「恋人たちの初デート」

原典「検事プリンセス」

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

今回の二次小説は、16話のラスト以降で、
二人が恋人になっているという設定で書いています。
「恋人宣言の朝」の続きになります。



恋人たちの初デート(1話)



マ・ヘリと、ソ・イヌの二人はイヌの車に乗り込み
「恋人」になってから初めてのデートに出発した。


デート…ね。
ヘリは助手席で、少しソワソワしながら、
運転するイヌをちらちら見ていた。

今までも、イヌと二人で出かけたり、食事したことは
たくさんあった。

でも、その時はあくまで気のおける「友人」(?)という立場で、
今は、「恋人」宣言した相手だった。

「ヘリ。さっきから僕の顔に見惚れてる?」


ハンドルをさばき、前を見ながらヘリのそんな視線に気づいていた
イヌがからかうように言った。

「自信過剰はあいかわらずね」

ヘリは半分あきれて、半分恥ずかしくなりながら、
失笑した。

そんなヘリにイヌがニヤニヤしながら続ける。

「遠慮しないで。僕をずっと見ててもいいよ。
しばらく会ってなかったけど、色男ぶりは変わってないはずだから」

「もうっ」

ヘリは首をすくめて、目をそらした。


そんなことを言われてこれ以上見ていられるわけないでしょ。
ただでさえ、胸の鼓動が速くなっていて
ソ弁護士を直視出来ない時もあるというのに。

イヌが側にいるという幸せと安らぎ。

気兼ねしない会話、安心感。
「友人」だったあの頃と変わってない気持ちに、新しい何かが
加わわっていて、それがヘリを時々困惑させた。

昨夜「恋人宣言」なんてするから、
おかしくなっちゃったんだわ。

分かっていても、
もっとオブラートにデリケートに事を運べないのかしら、この人は?
…などと、他人が聞いたら、

「空気の読めないあんたがそれを言うか?」と呆れられそうな事を
ヘリは考えていた。

「色男さんの顔にもあきちゃったから、外の風景を見ていることにするわ」

ヘリは、つんっとそっぽを向いた。

「はいはい」

心底おもしろがっているイヌの空気を隣に感じて、
ヘリは、悔しそうに手持ちのカバンの中からサングラスを取り出してかけて
車が映画館に着くまで黙ったままだった。


からかいすぎたかな。

そんなヘリを横目でちらりと見つつ、
イヌは、それでも楽しさと嬉しさの混ざった高揚した気分だった。

今、ヘリが僕の横にいる。

すぐ手の届くところに。

それだけで十分心が満たされていた。



― 映画館につくと、

ヘリが、ようやく許してくれたらしく
口を開いた。

「ねえ、ソ弁護士は一体何の映画が目当てなの?」

何を見たいのか聞かずに、イヌの見たい映画につきあうと
ついてきてしまったヘリだった。


「ハリーポッターと死の秘宝パート2」

「……」


タイトルは聞いた事はあるが、
ヘリには、なじみのない映画だった。
原作の本を読んだこともなければ、シリーズらしいこの映画を
1作も見たことがなかった。

「それって、児童文学小説の映画化よね」

「ああ、世界的なベストセラーだ」

「えーっと。それで、今回あなたの見たいこの映画は何作目になるの?」

「小説では7巻、最終章の話だ。ようやく完結するらしい。
すごいよな。ワクワクするよ」

今度こそ、ヘリは大きなため息をついた。


「ちょっと、ソ弁護士。ソ・イヌさん。水をさすようで悪いんだけど、
私、このお話も映画もほとんど知らないんですけど」


「え?そうなのか?」

イヌが驚いたようにヘリを見つめた。

「読んでないの?映画も見てないの?この今世紀最大級のすばらしい物語を」

「ええ、しらない」

きっぱりとヘリは答えた。

「だから、いきなり最終章を見てもきっと私には分からないわ」

「そうか。残念だな」


演技ではなく、本当に残念そうにイヌが溜息をついた。

「僕は、小説も全巻何度も読んだし、映画も公開のたびに見てきたから。
ようやく完結するこの映画を楽しみにしていたんだ」


頭脳明晰、勝つためには手段を選ばない時もあると評判のソ弁護士の
愛読書が児童文学…。

ちょっと意外な一面・

ヘリが不思議そうにそんなイヌを見つめた。

「ヘリが知らないんじゃ、一緒に見てもしょうがない。
今日は別の映画を一緒に見ることにしようか」

「え?いいの?でも…そうしたら、ハリーポッターの映画は又今度一人で見に来るの?」

うーん、イヌが考え込んだ。

「そうだなー。今度の休みの日にでもジェニーと一緒に見に来ることにするよ。
彼女も「ハリーポッター」の大ファンでね。映画の最新作もすごく見たがっていたから」


なんですって。


ヘリは、激しい動揺をイヌに悟られないように
顔をこわばらせた。


ジェニーは、イヌの同僚の弁護士で、優秀かつ魅力的な美貌の女性だった。
イヌと15年来の親友という立場でもあり
仕事においても、息のあったパートナーとしても常にイヌと行動を共にしていた。

二人の関係が、一時期ヘリが疑っていたような
「恋人」の関係ではないと分かっていても、
ヘリを差し置いて休日を二人で過ごすという話は、聞きづてならなかった。


「…私もね、ちょっとは興味あるんだけど、「ハリーポッター」に」

おずおずと話すヘリをイヌはちらりと盗み見た。
口元にずるがしこそうな笑みが浮かんでいるのにヘリは気づいていない。

「だから見てみてもいいかな~って思ってるのよ」

「ほんと?話を知らないのに、いきなり最終章だけど、いいのか?」


「え、…ええ」

話についていけなくて途中で寝ちゃうかもしれないけど、
…と言いそうになって、ヘリはあわててうなずいた。


「そうか。ありがとう」

イヌは、わざとらしくお礼を言ってヘリの肩に腕をまわして
ヘリを引き寄せた。

「じゃあ、一緒に見ようか、ヘリ。楽しみだな」

「そ、そうね。ソ弁護士」

ヘリは、ややひきつった笑みをイヌに向けて
ぎこちなくイヌの背中に手をまわした。

「つきあってもらうのだから、切符とポップコーンと飲み物代は僕が出すよ」

「ありがと」


…どうか、眠ってもいびきはかきませんように。

ヘリは心の中でそっと祈った。



(恋人たちの初デート1話終わり2につづく)


「ハリーポッター」の映画最終回いよいよ15日公開です♪
私は、全巻読んでます♪大好きです♪
もう、昔、大好きすぎて、
「ハリーポッター」の原書と海外の二次小説を読むために、
英語を勉強した時がありました(笑)

とっても見たいですが、諸事情で映画館では見れないと思うので、
DVDが発売されるのを待ちます(涙)

というわけで、私のかわりに二次創作の中で
ヘリとイヌに行って頂きました。
でも、やっぱりヘリのように、全く今まで映画を見てない人には
最終回だけ見るのはきついかと。。。


そして、やっぱり、私の二次小説イヌはSですね(笑)

14話でヘリも言ってましたが、
イヌは時々、本当にいじわるです。

でも、そんなイヌのからかいやいじわるを、真に受けて
シュンとなったり、すねたりするヘリが
きっと可愛いんでしょうね。

拍手、拍手コメントありがとうございます♪
前回の「彼女にしてほしいこと」のお話では、
二人は恋人として定着した頃の話なので、
実はもう男女の関係になっている(はず?)設定です♪
しかし、今のこのシリーズとどこで、そこまでに
つながるのかが未定で、見切り発車でほんとすみません。。。

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韓国ドラマ検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第5弾「彼女にしてほしいこと」の最終話です♪

この二次小説を読むにあたっての注意点は
「カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「彼女にしてほしいこと」

原典「検事プリンセス

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

今回の二次小説は、16話のラスト以降で、
二人が恋人になっているという設定で書いています。



彼女にしてほしいこと(最終話)


「あなたが、私をマッサージ?」

ヘリはますます目をパチクリさせて、身をかたくした。

「それって……いやらしいこと?」

「…してほしいのか?」

イヌが腕を組んで面白そうにヘリを見降ろした。

「違うわよ」

あわてて否定しながらも、ヘリは戸惑い、
ちらちらとイヌとベットを見比べていた。

「身がまえなくても、ただのマッサージだ。
ヘリが僕にしてくれたのとは、ちょっと違うけど。
さあ、横になって。服は着たままでいいから」

イヌに促されて、ヘリはイヌのベットに横になった。

「体の力を抜いて。そう。じゃあ、まず頭から」

イヌの手がヘリの頭におかれた。

一体、何をされるんだろう?と内心ドキドキ緊張していたヘリは、

イヌの大きくて温かい手の指先が自分の体の疲労している部分を
的確に押したり、なでたりしていくのを感じてすぐに警戒心を解いた。

イヌが手でヘリの腕をまげたり伸ばしたりする動作も加えた。

「これって、ストレッチ?」

「そうだな。ストレッチ効果もある」

「上手ね…。どこで覚えたの?」

本当にだんだん体の芯から疲れがとれていくような気がする。

「アメリカにいたころ、ボクシングジムに通っていた時期があってね。
その時にトレーナーから教わった」

だから、マッサージといっても筋肉疲労をとるものかもしれないけど。

「ボクシング…。だから、いい体をしているのね」


昔…、1年前の私の潜入捜査の時に
容疑者達多数を相手に殴りあっていたらしいけど、
だから、大きなケガもしないで強かったのね。

ヘリはぼんやりとそんなことを思い出していた。

「…今でもするの?」

「ボクシング?そうだな。韓国に戻ってからは、まだジムには行ってないけど、
またトレーニングしたいよ」

「そう…。見てみたいな…。イヌのボクシング…」


イヌの手のぬくもりを感じながら、
ヘリはとても眠くなっていた。

「…すごく気持ちいい…」

いけない。そろそろ帰らなくちゃ。もう遅い時間だし、
このままイヌのベットに寝ているわけにも…。

そう思いながらもヘリの体は完全に脱力して、
ピクリとも動かすことができなかった。

「ヘリ?」

イヌの呼ぶ声が遠くに聞こえる。
だめだめ。起きなくちゃ…。


「イヌ…ありがと…」

その言葉を最後に、ヘリの意識は完全に途絶えた。


「ヘリ?ヘリ、寝てしまったのか?」

イヌが手をとめて、そっとヘリの顔を覗き込んだ。

目は完全にとじられて、規則正しい寝息が聞こえる。

イヌはヘリの体にそっとタオルケットをかけると
部屋の電気を消した。

部屋が暗くなり、静寂の中ヘリの寝息だけが聞こえ、
サイドボードの上のアロマキャンドルの火だけが
やわらかい光で、眠っているヘリの美しい寝顔を照らしていた。

幸せそうに、心底リラックスした様子の
ヘリの寝顔をじっと見つめ、ヘリの髪の毛を手でなでながら、
しばらくイヌは一人ほほ笑んでいた。

おやすみ。マ・ヘリ。いい夢を見るんだよ。
今日は、本当にありがとう。


この結末から見れば、どちらがマッサージに来たのか分からないのだが、
イヌはとても癒された気分だった。

癒されたけど…。

アロマキャンドルの火を吹き消した後、イヌは大きなため息を一つついて
上着を着ると、ベットのヘリの眠っている所からやや離れた場所に体を横たえた。

この状況…、かえって、今夜はしばらく眠れそうもないぞ、ヘリ。
こういうのが「蛇の生殺し」って言うのか。
同じベットで寝ているのに手を出せないなんて。

何も知らず、
安らかにぐっすり眠っている恋人の横顔をうらめしそうに見ながら、
イヌはかたく目を閉じたのだった。


次の朝、
イヌのベットで、
イヌのマッサージのおかげで深く眠れたヘリはとてもいい目覚めで起きた。

反対に、イヌはというと、

目の下にうっすらとくまをつくって、
なぜか夜より疲労しているように見えた。

そんなイヌに気づき張り切って、

「今夜もマッサージしてあげるね♪」

と言うヘリの申し出を
イヌは苦笑してお礼を言いながらも、やんわり断った。

マッサージって本当にいいものね♪とのんきなヘリに対して、

― 平日の夜の恋人のマッサージはかえって体に悪い。


この一件でそう思い知ったイヌなのだった。



(「彼女にしてほしいこと」、終わり)




可哀そうなイヌ。
きっと一晩中悶々と過ごしたんですよ(笑)

ところで、この小説を書き上げてから
気付いたことなのですが、

このイヌ、ヘリにマッサージしてあげていたけど、
このままヘリが起きていたら、きっとそのまま
マッサージ以外の事も(笑)しようとしてたんじゃ…って
自分で書いて置いて後から思ってしまいました。
そりゃ、そうですよね。
恋人とこれだけスキンシップしといて、
何事もなく寝れませんって。。。やっぱり可哀そうなイヌ(涙)

どうも、イヌとヘリの小説書いていると
ヘリのキャラクターが勝手に動いて、イヌの緻密な計画とかも
ドラマのように簡単にぶっ壊しちゃうんですよ。
すごいな。マ・ヘリ。

まあ、今回、イヌの策略が実行出来ていたとしたら、
成人大人向けで年齢制限設けて続きを書くしかないですけど(笑)

イヌの「ボクシング」経験の話は、
イヌ役のパク・シフさんのプロフィールから。

ドラマの3話のヘリの潜入捜査で、
容疑者達と殴りあってるシーン。
現場捜査慣れしているユン検事はともかく、
イヌがただの弁護士にしては、5人くらい相手に
すごい動きだったので、何か格闘系とかしてたんじゃないかと。

アメリカで、もしかしたら、喧嘩の場数は踏んでいたのかも
しれないけど、ボクシングもしてたってことで。



次回こそは、「恋人宣言の朝」の続きのデート話です♪


いつも拍手、コメントありがとうございます。
この話で、ますます気の毒なイヌでしたね(笑)


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韓国ドラマ検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第5「彼女にしてほしいこと」の2話です♪

この二次小説を読むにあたっての注意点は
「カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「彼女にしてほしいこと」

原典「検事プリンセス

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)


今回の二次小説は、16話(最終回)以降で、
二人が恋人になった、という設定で書いたものです。
「カップケーキ」や「恋人としたい33のリスト」
と同じくらいの時期だと思ってください。


彼女にしてほしいこと(2話)



数時間後―


イヌが仕事を終えて、マンションの自室に帰ってきた。

11時か…。今日も遅くなったな。

最近仕事が忙しくて、ここしばらくは帰りが遅かった。

ヘリはすぐ下の階の4階に住んでいるから、
会おうと思えば、訪ねていくこともできるが、
お互い明日も仕事がある身で、夜遅くに会うのもはばかられた。

でも、

今日も電話して、まだ起きているようなら、
テラスで顔をあわせて話だけでもしようか…。

そう思った時、

携帯電話が鳴った。

ヘリだった。

「イヌ?今、帰ってきてる?」

「ヘリ。ああ、今さっき家に戻ったところだ」

「そう。お疲れ様。あのね、今からそっちに行っていい?」

「え?」

イヌは驚いて、携帯電話を耳から離した。

「かまわないが…」

「そう。じゃ、今から行くね。
あ、そうだ。夕ご飯は食べた?」

「ああ。仕事の合間に軽く食べたから
お腹はすいてないが」

「じゃあ、大丈夫ね。あ、そうだ。
シャワーは浴びた?」

「今からだけど」

「分かった。じゃあ、シャワーが終わったら
メールして。それから行くから。

あ、ゆったりした服装に着替えて待っててね。じゃあ、後で」


ヘリの電話がきれた。

一体なんだ?

イヌは、茫然とヘリとの通話がきれた自分の携帯電話を見つめた。

シャワーをあびて、服を着替えて待ってろ?
今日、うちに泊まるつもりなのか?
それにしても…。

平日の夜遅くにイヌの部屋に遊びにくることなど滅多にないヘリだった。
電話で「会いたいからテラスにでてよ~」と言われることはあっても。

こんなに積極的なヘリも珍しい。

何かあったのか?

不思議がりながらもイヌは、とりあえず言われた通りに
シャワーをあびた後、ゆったりとした服?と首をかしげながら、
トレーニングウエアに着替えて、メールをしてヘリを待った。


メール後すぐにヘリがイヌの部屋を訪ねてきた。


「こんばんは。おじゃましま~す」

ヘリもラフなトレーニングウエアを着ていた。
さらに手には何か袋を抱えていた。

「どうした?これから一緒にストレッチでも始めるつもりか?」

「ん~、似たようなものかしら。さ、イヌ。まずはベットに横になってくれる?」

「は?」

イヌは驚きのあまり目を見張った。

「…誘っているのか?」

「え?誘う…?って、やだ。違うわ!そんなつもりじゃなくてっ…」

ヘリがあわてて首を振った。
そして、手もちの袋をベットのサイドボードに置くと、
イヌの背をぐいぐい押して、ベット脇に座らせた。

「あなたをマッサージしてあげたくて」

「ま、マッサージ?」

ますますイヌの目が見開かれた。

「いや、だからね。今日、偶然イヌを見かけた時、なんだか疲れているみたいだったから。
その、少しでも癒してあげられたらな~って思っちゃってね」

話しながらヘリは袋の中身を取り出し始めた。

キャンドル?

「アロマキャンドルよ。オーソドックスな香りだけど、ラベンダーね。
とても癒されて眠りが深くなるそうよ」

ヘリの突拍子もない行動がようやく理解できてきたイヌだった。

「それで、君が僕にこれからマッサージをしてくれるの?」

「ええ、そうよ」

マッチでアロマキャンドルに火をつけたヘリは、
さらに、袋の中に入っていたアロマオイルやタオルを取り出した。

「さて、こちらは準備完了よ。イヌ、…そんな心配そうな顔しないでよ。
大丈夫。私さっきエステでやり方を覚えてきたんだから。すっごく気もち良かったわよ。
寝ちゃいそうだったくらい。だからね、私の部屋に来てもらおうとも考えたんだけどイヌがもし眠くなったら、そのまま眠れるようにって思って、イヌの部屋でマッサージしようって決めたの」


イヌがマッサージの途中で寝ちゃったら、私は家に戻ればいいでしょ?

そんな事を言いながら、イヌの意向などおかまいなしの様子のヘリだった。

「あ、上半身のウエアは脱いで、うつぶせに横になってね」


…やれやれ。

イヌは心の中で深いため息をついて、ヘリの言う通りにした。

ヘリはアロマオイルを自分の手にたらして、両手をすりあわせた。
タオルをイヌの肩にかけて…、

ヘリがイヌの引き締まった背中をまじまじと見つめた。

「うーん、改めて見ると、本当にいい体してるわね」

「おほめにあずかり、どうも」

もうお互いの体を知らない仲ではないのに、
面と向かって言われてイヌは複雑な心境だった。

しかも、何の臆面もなくそう言う彼女の天然な性質が
ほほえましくもあり、時と場合によっては悩みの種でもあった。

ヘリの手がイヌの肩や背中をなでていく。

ベットの周辺では、火のともったアロマキャンドルの香りが
濃厚にただよいはじめていた。
ヘリの手のひらからもアロマオイルの香りがしてくる。

ぎこちないが、ゆっくりと優しく肩と背中をさすられて、
最初は体をかたくしていたイヌも次第に力を抜きはじめた。

「ね?どう?もっと強くしたほうがいい?」

「そうだな。ちょっとくすぐったいかも」

「うーん…」

ヘリがちょっと強めに肩に置いた手に力をかけた。

「かたいわね。…でもこれ筋肉よね?肩じたいは、なんだか柔らかいというか、
こってないみたいにみえるけど」

「僕は肩や首はほとんどこらないよ」

イヌがきっぱりと言った。

「え?」

驚いてヘリの手が止まった。

「肩コリとかしないの?」

「ああ、デスクワークが長いとさすがに首や肩に疲れを感じても、
すぐに治る。仕事の合間や家ではストレッチをまめにしているからかな」

「そ、そうなの」

ヘリがとまどったように答えた。
じゃあ、かえってこんな夜遅くにおじゃまして、
イヌを疲れさせているのかも…。

そんな事を考えているヘリを見透かしたようにイヌが言った。

「でも、今日は特に忙しかったから、肩に痛みも少し感じていてね。
ヘリのマッサージで疲れがとれそうだ。ありがとう」

「そ、そう?」

ヘリは嬉しくなって、さらに手に力をいれた。

「いたい、ヘリ」

「あ、ごめんなさい!」

さすがに手に全身の体重をあずけたマッサージは強すぎたらしい。

「加減が難しいわね」

うつぶせのイヌがちらりとヘリを見上げた。

ヘリの頬に汗がつたっていて、少し息も荒い。
一生懸命イヌをマッサージしていたヘリの方が、
疲労してきたように見えた。

自分も仕事で疲れていただろうに…。

それでも、疲れているように見えたイヌを気遣って、
ここまでしてくれたヘリを、イヌはとても愛おしく感じた。

「もういいよ。ヘリ」

イヌがそう言って、そっと上半身を起こした後
ベット脇に立ちあがった。

「え?でも…、まだ全部終わってないけど」
ヘリが戸惑ったように言った。

「もう、十分癒されたし、疲れも無くなった。嬉しかったよ。ありがとう」

イヌがお礼を言った。

「そ、そう」

ヘリは照れくさそうにほほ笑んで、
自分の両手をすりあわせた。

「じゃあ、私、片付けたら帰るね。明日も仕事でしょ?
よく休んでね」

ヘリがアロマオイルやタオルを袋に片付けはじめた。

「ちょっと、待って」

イヌがヘリの肩をつかんだ。

「え?」

ヘリが手をとめてイヌを振り返った。

「ヘリも横になって」

「ええ?」

ヘリが目をしばたたかせて、ベット脇に立ちすくんだ。



「今度は君の番。僕が君をマッサージするよ」



(彼女にしてほしいこと-2終わり3の最終話に続く)



ヘリとイヌの関係が定着したあたりの話のつもりです♪

今16話の途中を引用した二次小説
「ここからはじめよう」
「恋人宣言の朝」では、まだまだこれから~というかんじで。

そういえば、パク・シフさんのインタビュー見て、
私は、「してあげたい」というより、
「してほしい♪ソ弁護士に♪」と思っちゃったので、
まあ、好き放題に妄想書いてます(笑)


いつも、拍手、コメントありがとうございます。
みつばの「イヌ&ヘリ」をよろしくお願いします♪


「彼女にしてほしいこと」1話、ちょっと修正しました。
DVD見直して、一人分からなかった先輩検事の名前がわかったので。


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韓国ドラマ検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第5弾「彼女にしてほしいこと」の第1話です。

この二次小説を読むにあたっての注意点は
「カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「彼女にしてほしいこと」

原典「検事プリンセス

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

部長(ヘリの職場の上司)
チェ検事(ヘリの職場の先輩)
イ検事(ヘリの職場の先輩)
ユン検事(ヘリの職場の先輩)
キム検事(ヘリの職場の後輩)※オリジナルキャラクター
ユナ(ヘリの親友)


すみません。

このお話は前回の「恋人宣言の朝」の続きでなく、
16話以降でヘリとイヌのカップルぶりが定着した
あたりを想定したオリジナルストーリーです。


実は、「恋人宣言の朝」からかなり長編になりそうなので、
突発的に書き上げたこちらの二次小説からアップしました。

この話は、ソ弁護士役のパク・シフさんのインタビューに
刺激されて、一気に書き上げてしまった作品です♪

ドラマを見てない方は、時間軸がバラバラで
混乱してしまうかもしれないのですが、
甘い(?)恋人同士設定のマ検事とソ弁護士の
短編としてお楽しみください。



彼女にしてほしいこと(1話)



あら?あれはイヌ?

裁判所の近くの交差点で、ソ・イヌの姿を見かけてヘリは立ち止った。

今日は、仕事の所用で裁判所に来ていたヘリだったが、
イヌも仕事で来ていたのだろうか?
「イヌ」

声をかけようと思ったが、交差点をヘリのいる道とは反対方向に歩いているイヌは
かなり離れていて、こちらに気づいていないようだった。

「ま、いっか。いつでも会えるものね♪」

ヘリが、イヌの後ろ姿を見送りながら、心の中で投げキッスをした。


その時、

信号で立ち止っていた、イヌがふと自分の肩に手を置いて、首をかしげた。
そのまま少しさすっているようだったが、信号が青になると、手を降ろし、
いつものように颯爽と歩きだして雑踏の中に消えていった。


今の…?イヌ、肩をなでていたわよね。痛いのかしら?


ヘリは、イヌが見えなくなった方向に目をこらして、イヌの姿を探した。

最近、仕事忙しそうだものね。夜も遅いみたいだし…。
疲れがたまってるのかも。

今度の週末のデートは、どこかのんびり出来る所にしよう。


ヘリはそう思いながら、自分も仕事を片付けるために裁判所の中に入っていった。


その日の昼食時―…。

ヘリは、部署の上司や先輩、後輩たちと一緒に検察庁の近所のチゲナベが評判の店にランチに来ていた。

1年前の新任の頃のヘリとは違って、今では、すっかり部署にもなじみ、
上司や先輩とも打ち解けて、さらに新任の後輩の世話までしているというヘリだった。

部署からチン検事が転勤でいなくなっていたが、
新任にキム検事という女性がヘリの後輩として一人入っていた。

ヘリに憧れているというキム検事を部長他、部署の面々は、はじめ心配そうに見ていたが、
ヘリのようにぶっとんだ言動は少なく、
リスペクトしているのは、あくまで「美しくて、仕事ができる女性検事、マ・ヘリ」というところだったようだ。
ヘリの新任当初の時のような事はないものの、
やはり新人として失敗するキム検事を、先輩検事としてヘリはよくサポートしていた。


ヘリは、もう一人で昼食を食べることは少なく、
ほとんど毎日キム検事他部署のメンバーと一緒に食事するようになっていた。

「いや~、暑い日にはこれだよ。この辛いチゲ。これを食べるといっぺんに疲れがとぶ」

部長が、さらに薄くなった髪の毛を気にするように頭の汗をハンカチで拭きながら、嬉しそうに言った。

「同感です。これで汗をかけば、疲れでかたくなった肩の力とかも抜けるようですよね」

ヘリの先輩チェ検事がうなずくと、

「そうなんですか?」ヘリがすかさず聞いた。

「そうだよ。やっぱり韓国料理は、体にいい」
韓国料理派の部長がうなずきながら、チゲをはふはふ言いながら口にほおりこんだ。

以前、ヘリの家で、ホームパーティーを開いて部署のメンバーと食事をした時、
ヘリがフレンチの出前をとったのだが、大半が韓国料理好きだったため、
あまり食べてもらえなかった事をヘリは思いだした。


チゲは肩コリとか疲れに効くのかしら?


ヘリは、自分もチゲのナベをつつきながら、今度イヌにチゲをたべさせてあげようと考えていた。

「いや~、しかし、疲れをすぐにとる方法とか他にないもんかね。
食べる意外でさ。私なんかもういい歳だし、疲れがその日のうちにとれなくてね」

「その疲れが髪の毛にきているんですね」とのんびりと答えるチェ検事を睨みながら部長が
「おまえたちが苦労させるからだ」とブツブツ口の中でつぶやいた。


「そういえば。マ先輩。今月のレンレン見ました?」

キム検事がヘリに聞いた。

レンレンというのは、ヘリやキムくらいの女性の年代対象の
売れている女性誌のことだ。

「いいえ、見てないけど。レンレンにどんな記事が?」

「男の人が、「彼女にしてほしいこと」っていうリストがあったんですけど、
それの上位が「疲れをとるマッサージ」っていうのだったんですよ」


「へえ」

キム検事の話に、ヘリだけでなく、男性陣もくいついてきた。

「私の好きな「パク・シフ」って俳優さんがいるんですけど、彼も
彼女にしてほしい事が「マッサージ」なんですって♪ふふふふ。してあげたいです~♪」

はいはい…。
女の子だな~。
若いからな~。

…という先輩たちの冷えた反応も一人妄想にトラップしたらしいキム検事には
全く届いていないようだった。

その中でヘリは、ちょっと真面目に考えこんでいた。

男性の「彼女にしてほしいこと」が「疲れをとるマッサージ」?
イヌももしかしたら、そうなのかしら?
私、今までイヌにいっぱいいろいろしてもらっていたけど、イヌに何かしたことって
少ないかもしれないわ。
マッサージだったら、私にもすぐに出来るかも。

「ねえ、キム検事。マッサージってどんなマッサージなのかしら?」

ヘリがキム検事に聞いた。

「いや、ほら。そりゃあ、あれだよ」なぜか部長が口をはさんだ。

「男性の疲れがとれる彼女のマッサージって言ったらね~。ほら。な?君?」
「…なんで、僕にふるんですか?」
「いや、だって既婚者だろ?あ、そうか。婚約者がいる男がいるぞ彼女もちの男が。
な、ユン検事?」

「…私に何を答えろと?」ユン検事が憂鬱そうに言ったまま黙った。

「部長の考えていること、なんとなくわかりますが」
そんなユン検事のフォローをするようにイ検事が溜息をついて、その後、
耳打ちするようにこそこそ部長に言った。

「この場合いやらしい意味じゃないですよ。きっと」
「え?そうか?」
「はい」
「いや~、ハハハ。そうか~」

しらっとした場に部長の空笑いだけが響いた。
その空気を一蹴するようにキム検事が明るい声で
ヘリに言った。

「マッサージっていうのは、たぶん、体をほぐすマッサージのことだと思いますよ。
パク様も…私の好きな俳優さんも、アロマキャンドルとかつけた部屋で、してほしいってインタビューで言ってましたから、きっと疲労している箇所や腕や足をなでたり、もんだりするんじゃないでしょうか?」

「なるほど…」

ヘリはうなずいた。


「そうか。マ検事にも彼氏がいるんだったな?確か弁護士の…」

「部長…」
横にいたイ検事がさらに暴走しそうな部長を制した。

「いや~、いいな。ハハハ。彼女や婚約者や妻がいるって環境は素晴らしいな。
ハハハハハ」

いまだ独身の部長の内情を知っている部署仲間は気まずそうに食事に集中しているふりをしていた。


ヘリは、部長の事は全く気にしておらず、
むしろ収穫があった今日のランチ会の話に感謝していた。


マッサージを具体的にどうすればよいかわからないけど
親友のユナだったら知っているかもしれない。後で電話で聞いてみよう。


仕事を終えたヘリは早速ユナに電話をした。

「マッサージね。私も自分でやったことはないわ。お店でやってもらったことはあるけど。
ヘリもエステで一緒にやってもらったでしょ?」

「エステでやってもらってた、あんな風なのでいいのかしら?」

「そうねえ。やり方を知りたいなら、お店に行ってみたらどうかしら?
自分にやってもらったことを覚えて、ソ弁護士さんにしてあげたら?」

「ちょ、ちょっと、ユナ」

マッサージの仕方を知りたいと言っただけで、イヌの名前など出してないのに。

電話の向こうで親友が噴き出す気配がした。

「あたりね。分かりやすいのよ、ヘリは。でもこっそり覚えて、彼氏にしてあげたいんでしょ?頑張ってね」

「ええ」

親友に電話だけで見抜かれるなんて、
私そんなに言動が分かりやすいのかしら?

…とあいかわらず天然な自分に気づいてないヘリだった。



(彼女のしてほしいこと1終わり、2に続く)



ソ弁護士(ソ・イヌ)役のパク・シフさんが、
韓国ドラマ「逆転の女王」に出演されていて、
その時のインタビューで

「彼女にしてほしいことはなんですか?」って質問があったんですよ。

何々~~~!?

もう、パク・シフさんでも、逆転の女王の役名でもなく、
私の頭の中は「ソ・弁護士」に変換されて答えを待ってました(笑)

そしたら、「マッサージ」だそうですよ♪

もう、それを聞いた私は小説のオリジナルキャラ、キム検事のように
内心大はしゃぎでした(爆)

…で、瞬間的に妄想が膨らんで出来てしまったお話です♪

今回、キム検事というドラマには無い人を作ってしまいました。
検事として一人前になったヘリに後輩が出来たら面白いだろうな…って。

「恋人宣言の朝」の続きで二人のデート話を
楽しみにしてくださっていた方、すみません。
もう少し待っていてください。。。

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韓国ドラマ「検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第4弾「恋人宣言の朝」の後編です♪


この二次小説を読むにあたっての注意点は
「カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。

タイトル「恋人宣言の朝」

原典「検事プリンセス

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

このお話は、前回の「ここからはじめよう」の
後日談、続編です。


今回の二次小説は、16話のラストの方の場面と
その後に何があったのか~を★みつば★が、妄想したお話になっています。
16話の内容を引用したシーンも出てきます。
まだ16話最終回まで見ていない方、
全部見ていない方はネタバレもありますので、ご注意ください。



恋人宣言の朝(後編)


ソウルで評判の店。

嘘は言っていない。


実際、ヘリの両親が今経営しているパン屋は、とても評判が良かった。

ほとんどのパンは母親のエジャが作っていて、
ヘリの父親サンテは、まだパン作りは修行中の身だったのだが。

「そうなの?じゃあ、いただきます」

ヘリは、イヌからパンを1つ受け取った。

「…なんだか、ちょっと形は悪いわね」

ヘリはいぶかしそうにパンをしげしげと眺めた。

「味はいいはずだよ」

イヌが言った。

もうひとつのパンは今手の中にあって、
まだ、イヌも食べていないのだが。

おそるおそるヘリがパンをかじり、租借する。

「…うん。そうね…。味は悪くないわ。噛めば噛むほどいい味がするみたい。
なんだか少し足りない気もするけど、でも、心がこもった優しい味がするわね」

自分の言葉にうなずきながら、ヘリはパンを食べ続ける。

「ちょっとくせになりそうな味だわ」


「そう」


イヌはそんなヘリの様子を見守った後、
自分の手の中のパンをかじった。


確かに、一流のパンの味とは言えない。
でも、荒削りだけど、どこか懐かしいような、素朴で温かい味がした。

あの15年前の事件から、ずっとわだかまりを抱いていた男の作ったパンが、
美味しいと感じるなんて。
イヌは正直不思議だった。

どうして、こんな気持ちになれるのだろう。

いつのまにか自分は彼を心から許していたのだろうか。

それとも、やはりサンテが、ヘリの父親だから?


昨夜、泣きながら「悪かった」と自分に謝ったサンテを思い出していた。
そして、パンを2つイヌに渡した時の姿も。


「ソ弁護士?」

しばらく、無意識に考えこんでいたのだろう。

ヘリが心配そうにイヌをのぞきこんでいる。

「どうかした?」

「なんでもないよ」

イヌはあわてて笑って答えた。

「パンっていえばね。実は、今私の実家がパン屋をしているの」

ヘリが思いだしたように言った。

知ってる。という言葉をイヌはコーヒーと一緒に呑み込んで
ヘリを見つめた。


「なかなか繁盛しているのよ。ママはね昔からパンを作るのが上手だったの。
ずっと作っていたのよ。とっても美味しいの。私実家にいた時の朝食はいつもママの手作りパンを食べていたのよ。ソ検事も良かったら一度お店に買いにきてよ。それにソ弁護士がお店に来てくれたら、ママすっごく喜ぶと思うの」

「え?ヘリのお母様がどうして?」
僕がきたらよろこぶ?

「だって、ママったらね。ソ弁護士のことすごく気にいってるんだもの。
1年前に初めて会ったでしょ?あの時からママ、ソ弁護士のこと、ソ君、ソ君って
家でも、私の前ではしょっちゅう褒めてたわ。ああ、あんな息子がいたら…って、あはは」

ヘリはくったくのない調子で話している。

イヌは、コーヒーのカップを置いて、そんなヘリに無言でほほ笑んだ。


自分の夫の会社を倒産させ、夫の地位も名誉も地に落として、
自分の娘も傷つけて、住んでいた家や財産も失わすきっかけを作った男を、
本当に気にいっているのだろうか?


脳裏に、「ソ君」とにこにこ笑いながら、
体調の悪い自分を気づかって、おかゆを作っておしかけてきた
ヘリの母親エジャの姿を思い出しながら、イヌはそう思った。
純粋で、明るくて、屈託のない笑顔、何も知らず、感が鈍そうなのに、
傷ついた人を瞬時に見抜く想いやりと優しい所を持った所が、ヘリにそっくりだった。

いや、ヘリが母親のエジャに似ていると言ったほうがいいのだろうか。

本当に、この親子は…。

「ん?」

ヘリがイヌの顔色をうかがうように首をかしげた。

「いつか、うかがわせて頂くよ」

イヌは、にっこりと笑ってみせた。

そう、…いつか。近いうちに。

「そう?あ、店の場所はね、あの映画館があるメインストリートの…」

ヘリが実家のパン屋の場所を教えた。




「映画館といえば…、ヘリ、今日のこの後の予定は?」

イヌがサラダのミニトマトを口にほおりこみながら聞いた。

「え?予定?…べつに今日はこれといってないけど…」

今日は休日。仕事も無い。
そして、親友との約束もなければ、特になんの予定もいれてなかった。

「じゃあ、1日僕につきあわない?見たい映画があるんだけど」

「いいけど。ソ弁護士。それって、デートのお誘い?」

ヘリは、嬉しさで胸が高鳴っているのが、声色に出ないように懸命に抑えながら
イヌに聞いた。

「そうだよ。恋人が二人で出掛けるって行ったら、普通デートだろ?」

「え?恋人?こいびと?」
なぜか2回ヘリは繰り返した。

「なんだよ。記憶力だけは抜群にいいマ検事じゃなかったのか?」
わざとすねたようにイヌは眉をひそめて、腕を組んだ。

「昨夜、「恋人」宣言したんじゃなかったのか?僕たち。
それとも、あれは全部僕の夢の中の出来ごとだったのか?
そうか、どうりであの時のマ検事がすごく可愛く見えたはずだ」

「ちょっと、ソ弁護士。失礼よ。覚えているわよ、もちろん。
ただ、ちょっとまだ慣れないだけでしょ?あなたの口から恋人なんて」

もう、この感じ。
あいかわらずなんだから、この男。

自分をからかうようにニヤニヤしているイヌに呆れながらもヘリは苦笑した。

でも、ずっと1年間、二人でこういう風に言い合う姿を夢見てきた。

小憎らしくて、愛しいこの男と口喧嘩することを。

こんなたわいものない言い合いがとても、うれしい。
つい先日までもう、二度と出来ないかもと思っていたのだから。

「じゃあ、朝食を食べ終えたら出かけよう。
ヘリはすでに外出着に着かえているようだしすぐに出かけられるね。
それとも、もう一度着かえてくる?」

ヘリの先ほどの遅刻をイヌは又からかっていた。

見抜かれてるのかしら?

「いいわよ。このままで」ヘリが膨れ面で返した。

ほんと、いやな男ね。

イヌは朗らかに笑って、席をたった。

「じゃ、僕は食べ終えたから着替えてくるよ。
朝食、ゆっくり食べていてマ検事。」そう言ってイヌが部屋の中に消えた。


テラスに残されたヘリは、ほっと息をつきながら、
でも、幸せそうに一人笑いをしながら、朝食の残りを食べ続けていた。


天気が良く、陽気がやや暑いと感じる休日の朝。
恋人宣言をした二人の初めてのデートが始まろうとしていた。



(恋人宣言の朝、終わり)




マ・サンテがイヌに渡したパンが、あの後
どうなったか~のお話でした。

あの、ラストの昼間公園デートで食べたかも~…とも
思いましたが、あれがいつのデートか分からなかったのと、
パサパサになる前に早めに渡したかったかな~とも
思って、こんな話にしました。

…というのは建前で。

イヌだったら、わだかまりもなくなった今
ヘリに会う口実は、なんでもいいから利用して
会う機会を作りそうだな~と(笑)

この続きは、二人の恋人初デートのお話です♪
あの、16話ラストの昼間公園デートシーンも♪
検事プリンセス」DVDset-2も入手できたので
(わーいわーい♪)
日本のテレビ放映でカットされたシーンも
何度も見直して続きを書いていきたいです♪


拍手、拍手コメント、ありがとうございます♪
おそらく、「検事プリンセス」の二次小説の方を楽しみにしてくださっている方が
多いみたいなのですが、時々妄想漫画やイラストも描いちゃうので、
こちらも適当に(笑)おつきあい下さい。よろしくお願いします。


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第4弾「恋人宣言の朝」の前編です♪


この二次小説を読むにあたっての注意点は
「カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。


タイトル「恋人宣言の朝」

原典「検事プリンセス

登場人物

マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)

このお話は、前回の「ここからはじめよう」の
後日談、続編です。


今回の二次小説は、16話のラストの方の場面と
その後に何があったのか~を★みつば★が、妄想したお話になっています。
16話の内容を引用したシーンも出てきます。
まだ16話最終回まで見ていない方、
全部見ていない方はネタバレもありますので、ご注意ください。



恋人宣言の朝(前編)



携帯のバイブ音で目が覚めた。

ヘリは、心地良いまどろみから起こされて
不機嫌そうに携帯の画面を見る。

画面には知らない携帯の番号通知。

だれ?

ねぼけながら携帯に出た。

「マ・ヘリですけど」


「マ検事?」

電話口から聞きなれた男の声。

「ソ弁護士!?」

あわてて、寝ぐせで乱れた髪を手で整えながら
ヘリは飛び起きた。

相手は電話で近くにいないというのに。


「お、おはよう。どうしたの?」

「今起きたばかり?」

「そ、そうだけど」

ヘリは、あせって、サイドボードにおいた腕時計を見た。


時間は朝9時をすぎていた。

休日とはいえ、いつもよりかなり遅い。

昨夜遅くに、公園でソ弁護士と会って帰ってきた時には
2時をまわっていた。その後自宅でシャワーをあびて
気絶するようにベットに倒れこんだヘリだったが、
ソ弁護士と想いを確かめ合って、幸せを感じながら
1年ぶりくらいに心から安らかに深く眠っていたのだった。

「ずいぶんお寝坊さんなんだな」

イヌのからかうような声が電話口から聞こえる。

「ふん。誰かさんが私の目ざまし時計を返してくれないからでしょ」

目ざまし時計というのは、以前イヌの声が録音され、ヘリに
プレゼントしていた時計で、
今はヘリの声が録音されてイヌの部屋に置いてあった。

「まあ、僕もさっき起きたばかりだけど。
昨夜誰かさんと会うために遅い時間に公園に行ったから」


「遅くなったのは、誰かさんが遅く来たせいじゃないの?」




「そうだな」

イヌが永遠に続きそうな二人の軽口の応酬を止めた。

「だから、おわびに誰かさんの分の朝食も作ろうと思うのだけど、
今からうちに食べに来ませんか?マ・ヘリさん」

「え?朝食?あなたが?」

「そんなに驚くことないだろう。朝食くらい作るさ」

そういえば、以前にもイヌがヘリに朝食を作ってくれていた事があった。
あの時は、野菜中心のヘリ向けのとてもヘルシーなものだったけど。


ヘリはいつも自分一人の時は
朝食は野菜ジュースを飲むか、フルーツを少し食べる程度で終わらせていて
実家にいた時は母のエジャが作ってくれていたこともあって、
まともに作ったことなどなかった。


「わかったわ。ごちそうになりにいくわ。10分後くらいでいいかしら?」

「OK。じゃあ待ってる」


ソ弁護士との携帯がきれた。


ヘリは急いでベットからはい出ると、支度をするためクローゼットに向かった。



結局ヘリがイヌの部屋を訪ねたのは30分後だった。


「おはよう。マ検事…遅かったね。5階から4階まで来るのに迷った?」

ドアを開けて出迎えたイヌがからかうように、
ヘリを迎え入れる。


あれから…
イヌからの携帯電話で起こされてから、あわてて着替えをするために
クローゼットに向かったヘリだったが、昨夜の事を思い出したり、
今後のことを考えるうちに、落ち着かない気分になって、
服を選ぶのもなぜかままならないほどだったのだ。

どうして、こんなに緊張してるのよ。私ったら。
相手はあのソ弁護士じゃない。
1年ぶりと言ったって、いつも通りにすればいいのよ、いつも通りに。

そう思いながらも、

以前だったら、普段着の姿もすっぴんの顔も
何度も見られても何も思わなかった記憶があるのだけど、
今はなんだかちょっと勝手が違うようだった。

そうこうしているうちに時間がかなり過ぎている事に気づき、
あわてて身支度をしたのだった。


「そうよ。変ね。1年くらい時間がたってしまったような気分よ」


ヘリは、イヌのからかいを軽口でかわしながら、
何でもないような顔をして、開いたドアからそそくさと
部屋の中に入りこんだ。



「おじゃましま~すっていうより、まるで、ただいまね」


イヌの部屋は、以前ヘリが住んでいたままだった。

女の子らしい部屋の内装に、装飾、家具、置物、絵まで、
ほとんどすべて、引越しした後から変わってなかった、


ヘリは、1度こっそりとイヌの部屋に忍び込んでいたが、
あらためて、部屋の様子をきょろきょろと見渡した。

「どうぞ。天気もいいし朝食はテラスで食べないか」

そんなヘリにイヌが声をかけた。

「あら、いいわね」


「卵料理は熱いほうがいいと思って今から作るけど、
何がいい?オムレス?ゆで卵?スクランブルエッグ?」


「オムレスがいいわ。チーズとバジルが入っていたら嬉しいわね。あ、バターは少なめにね。」

作ってもらう立場なのに、かなりわがままな要求をするお嬢様だった。

こういうところは相変わらずだな。

「了解」

それでも、イヌは軽い返事で、
ヘリのわがままな要望をなんなくかなえてしまった。


すごいわ。

ヘリは、イヌのオムレスを作る手さばきを
感嘆しながら見守っていた。

「もう、どこにお嫁に行っても恥ずかしくない腕前ね」

「それを言うならお婿だろ?」

イヌが苦笑しながら、オムレスを2つ皿に盛り付けた。


「さ、食べよう。簡単なものばかりだけど、マ検事のお口にあうかな?」


簡単なものって…。

ヘリはテラスのテーブルの上に並んだ朝食を見渡した。

野菜サラダ、野菜ジュース、野菜スープ、
コーヒー、ミルク、オムレツ。パン。

ベーコンとソーセージもついている。

「韓国料理の方が良かった?」

「いえ、十分よ」

いつも私が食べる朝食よりはるかにボリュームがあるわ。
でも、今日はなぜかすごくお腹がすいてるから、全部食べてしまうわね。


ヘリが席についた。

「いただきます」


「どうぞ」


ヘリがまず先ほどイヌが作っていたオムレツを一口食べた。


「ん、おいしい!。ソ弁護士、このオムレツすごく美味しいわ。もう一流レストランのシェフも顔まけなくらい」

ヘリが感動する。

「ほめすぎだ」

イヌは笑って首を振った。

「本当よ」

私、うそは言わないわ。

ヘリは、パクパクとオムレツを口に運んだ。

「う~ん、本当に美味しい!」

本当においしそうにオムレツをほおばるヘリを
ほほえましく見ていたイヌは、そっとパンの入った籠を
持ち上げた。


「オムレツもいいけど、パンもおすすめなんだ。食べてみて」

「パン?」

ヘリが籠の中をのぞいた。

「とくにこのパンがね。ソウルでも美味しいって評判の店の人が作ったパンなんだ」

そう言って、中からヘリに差し出したのは、
昨夜、ヘリの父親、マ・サンテがイヌに渡した手作りのパンだった。

サンテの作ったパン。

イヌに
「ヘリと二人で食べるか、一人で食べるか好きにしろ」と言ったパンだった。





(「恋人宣言の朝」前編終わり後編に続く)



16話の深夜公園の次の日の朝の妄想話です♪

サンテがイヌに渡したパン、確かイヌは持たずに
部屋を飛び出してヘリに会いに行ってましたよね?
だから、あのパンはどうしたのかな~?とか思ってました。

まさか、イヌが「さっき君のお父さんが来て」なんて渡しはしないだろうなって。
そんなことをしたら、1年前の事も話さなきゃならないし。

…と考えて、こんな話が出来ました。


それにしても、デジャブ?
テラスで朝食の話、前にも書いたような(笑)


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韓国ドラマ「検事プリンセス」の★みつば★の2次創作、
「恵理(ヘリ)と仁優(イヌ)」シリーズ第4弾です。


前回の続きで、
イヌ&ヘリカップルとユン検事&チン検事カップルが


カラオケでWデートをしたら…?という
ありえないコメディ設定で描きました。

それでも良いという方はご覧ください。



どうぞ~。


タイトル ソ弁護士の歌


検事p「ソ弁護士の歌」


(苦笑)


ソ弁護士(ソ・イヌ)がカラオケで歌っているのは

ドラマでソ弁護士役のパク・シフさんが
ドラマの挿入歌で歌っていた「For You」です。

せつなくて、いい歌なんですけど、
あれ、盛り上がっているカラオケとかで歌ったら
一瞬にして場が静まりそうな気が…(笑)

歌うならSHINee(シャイニー)の「Fly High 」(検事プリンセスドラマ主題歌)とかね♪

私は、ドラマの挿入歌では「Goodbye My Princess」 (Monday Kiz )が
一番大好きです♪

ドラマ中盤から、イヌの正体がばれた頃から
二人の別れを予感させるような、イヌの心情を歌ったような
この歌がとても良かったです♪


ちなみに1コマ目のヘリ姿は、ドラマ最初の方の話で
新任歓迎会のカラオケで、部署の面々をドン引きさせた
カラオケ名シーンから描いてみました♪

このシーン、テレビではカットされてたような…。
(私が単に倍速で見てたから見逃した?(笑))

でも、やっぱり改めてDVDで見直してみて、
ドラマ最初の方のヘリはぶっとんでました(笑)


あと、前回と今回のWデート漫画は、
時間軸でいうと、ドラマ16話以降で、
ユン検事とチン検事の婚約期間のあたりかな~?と思ってます。


きっと、一緒に夕食食べた後とかにヘリが無理やりあの二人を
誘ったんだと思います(笑)


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