「検事プリンセス」の★みつば★の二次小説
第二弾「恋人としたい33のリスト」です♪
この二次小説を読むにあたっての注意点は
「カップケーキ前編」のブログ記事を読んでください。
タイトル「恋人としたい33のリスト」
原典「検事プリンセス」
9話で、マ・ヘリがユン検事とデートした時に話していた
自分の「恋人としたい33のリスト」の事を元にした
二次創作話です。
16話以降で恋人になったヘリとイヌだとしても、
イヌはこのリストの存在を知っているのかな?という
疑問から、妄想したお話♪
もし、ノーカット版でイヌが知っているシーンが
あったらごめんなさい。。。
今回は、ちょっと「大人テイスト」はいってます。
(↑だから、大人テイストって何?(笑))
登場人物
マ・ヘリ(マ検事)
ソ・イヌ(ソ弁護士)
ユナ(ヘリの親友)
※まだ16話最終回まで見ていない方、
全部見ていない方はネタバレもありますので、
ご注意ください。
「恋人としたい33のリスト」「ごめんなさい。今日は急な仕事で残業になりました。夕ご飯一人で食べて下さい」
ヘリからきたメールを読みながら
イヌはそっと溜息をついた。
明日は二人とも仕事は休みの日だった。
だから、今日の仕事帰りの夜に待ち合わせ
外食して一緒に家に帰る約束をしていた。
食事する店は、高層ビルの最上階にある
レストランを予約していた。
ヘリがその店に前からとても行きたがっていたからだ。
ヘリが残業で来る事が出来ないなら仕方がない。
イヌの方が、同じように急な仕事で約束をキャンセルする事だってあるのだ。
でも、いかにもカップルが食事しそうなこのビルのレストランで一人で食べる気にもなれない。
ビルのロビーのソファに座っていたイヌは、
レストランにキャンセルの電話をいれると立ち上がった。
さて、じゃあ、家に帰って何か作ろうか。
きっと、ヘリも残業の後、お腹をすかせてイヌの家に帰ってくることだろう。
そんなヘリに何か作ってやろう。
そんな事を考えながらイヌがビルを出ようとすると、
「あれ?ソ弁護士さんじゃないですか?」
…と突然後ろから女性に声をかけられた。
誰だ?
振り返ると、
ヘリの親友のユナが立っていた。
「ユナさん?」
「ええ、そうです。覚えていて下さったんですか?」
ユナは嬉しそうにイヌに駆け寄ってきた。
「もちろんですよ」
イヌは瞬時に、ヘリに言わせると「すごく良く出来た外面営業スマイル」を整えて、
にっこりとユナにほほえんだ。
「ヘリの一番のご友人だから」
そんなイヌのほほえみに
イヌに「素敵な弁護士さん」という印象を持っている
ユナは「やだ、うれしいわ」と頬を少し赤く染めた。
「私は、今日このビルの中のテナントで仕事の打ち合わせがあったのだけど、
ソ弁護士さんはどうして、このビルに?お仕事ですか?」
「いえ、仕事ではなくて、今夜このビルでヘリと待ち合わせをしていたのですが…」
ヘリは仕事の都合で来れなくなった。
イヌがそうユナに伝えると、
ユナは、パッと目を輝かせた。
「ああ、もしかして、最上階のレストランですか?」
イヌがいぶかしげに目を細めた。
「どうしてそれを?」
ユナは、一人でクスクス笑いながら言った。
「だって、ヘリの好きな人と、恋人としたい33の事リストのうちの1つですものね」
は?
ヘリが好きな人としたい33の事?何だ?それは?
初耳な話にイヌは内心かなり動揺した。
しかし、
まだ一人でクスクス笑っているユナに冷静さを取り戻し、
さも、知っているという風を装って、
「そうですね」と最もらしくうなずいた。
「このレストランには、ヘリが僕と一緒にとても来たがってましたから」
「でしょう?好きな人と夜景の綺麗に見えるレストランで一緒に食事することー。
なーんて、本当にベタな願望ですものね。でもずっとヘリは彼氏とそういう風に食事することに憧れていたから。」
なるほど。読めたぞ。
イヌはわざと悩んでいるように眉をひそめ、考えこむふりをした。
「今日の食事は、都合がつかなくてキャンセルになったので、ヘリの33のリストの中で代わりに出来そうなものを考えてはいるのですが…ユナさんは何がいいと思いますか?」
「そうだわ、じゃあ、あれなんてどうです?」
イヌにひっかけられているとも知らないで、ユナは、ぺらぺらと、ヘリのリストの内容の一つを話しはじめた。
「ああ、なるほど。確かにいいですね」
イヌは、笑いだしたいのを懸命にこらえて、ユナの話を聞いていた。
そして、あいづちをうちながら、
何も気づかずに親友の秘密を暴露している女性に、さらにカマをかけた。
「今回の事はかなえる事が出来なくてヘリも残念だったようですが、
他の事も近いうちにする予定ですよ。たとえば、ヘリがしたいリストで一番上位にしていたあれとかね」
「ええっ?」
とたんに、ユナが驚いて大きな声を出したので、一瞬ロビーにいた周囲の視線が二人にそそがれた。
「ご、ごめんなさい。でもっあの…。」
ユナがあせったように、しどろもどろに声を落としてイヌを見た。
「ソ弁護士さん。ヘリとあれ…を?やだ。こんなところで、そんな話するから、驚いたじゃないですか。
でも、じゃあ、ヘリとソ弁護士さんの仲って相当進展してるってことなんですね。」
こんなところで、そんな話?
でも、ヘリもソ弁護士さんとあんなこと…ちょっとうらやましいかも。
ぼそぼそとつぶやきも混ぜながら、ユナが戸惑いながらちらちらとイヌを見ていた。
彼女のこの反応。
上位のリストって一体どんな内容なんだ?
彼女の言動からなんとなく、予測はつくが…。
自分には秘密の「恋人としたい33のリスト」という存在。
自分に内緒にしているのは正直面白くない。
でも、だから、
…楽しくなりそうだ。
もし、ユナがこの時のイヌを見ていたら、
「親切で優しくて素敵なソ弁護士さん」の勝手なイメージも
またたく間に崩れていただろう。
しかし、
その弁護士さんの目に獲物を狩る前の獣のような光が一瞬宿った事にも
そして、親友の「外面良すぎ」の恋人に情報を引き出されてしまった事にも
ユナは全く気付かないでいた。
そして、さらに
別れ際には
「ヘリの希望といっても、余計なお世話ですけど、くれぐれも、ハードになりすぎないようにしてくださいね。
ヘリの体力はイヌさんほどないんですから。」と
イヌの耳元で意味ありげにささやいて、ウインクして去っていった。
「わかってます」
ユナの姿を見送った後、イヌは、
「さて」と夜空を仰いだ。
今夜は、後で自分の部屋に帰ってくるであろうヘリをどうむかえようか。
口元にはあやしい笑みが浮かんでいる。
とびきりの土産ももらったしな。
ヘリにとって、はたしてそれは土産なのか、爆弾なのか…。
その頃、
恋人のそんな思惑を全くしらないヘリは、
イヌに早く会いたい一心で、
職場の検察庁の部屋で、懸命に雑務をこなしているのであった。
(「恋人としたい33のリスト」1終わり)
ヘリ、ピーンチ!?イヌが何か企んでるぞ~~!(笑)ところで、ヘリの「恋人としたい33のリスト」の上位の
内容ってなんだと思います?
ユナがうらやましがって、でも、体力のないヘリとは、ハードになりすぎずにしなくちゃいけないものって…
そう!きっと山のぼりとか!(←そんなわけがない(爆))
一体どのへんが大人テイスト!?って感じで(笑)
二次小説「恋人としたい33のリスト」2に続きますよ~♪
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