FC2ブログ
管理人★みつば★の好きな小説、ドラマ、映画等の感想やイラスト、小説などの二次創作物がおかれています。
プロフィール

★みつば★

Author:★みつば★
「みつばのたまて箱」にようこそ。
管理人★みつば★です。
記事の中にお好きな物があれば
是非一緒に楽しみましょう♪

最新記事

カテゴリ
月別アーカイブ
訪問者様♪

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

RSSリンクの表示
リンク
QRコード

QR

韓国ドラマ「キング~Two Hearts」の二次小説
「君のためのラブソング」後編です。

ドラマのラスト20話からの続きとして読んでください。

ドラマを見たことのない方はネタバレも含まれますので、ご注意ください。
また、この二次小説の主人公は、ジェハの妹のジェシンです。


「キング~Two Hearts」のあらすじを。
ジェシンとシギョンについての部分のみ19話、ラストの20話より簡略に。

イ・ジェシンは、ドラマの主人公、韓国の国王(もし、今も王室があったら?という仮想設定)ジェハの妹姫。
近衛隊のウン・シギョンと、不器用な恋をはぐくんでいたが、
シギョンが、銃弾に倒れ、亡くなったと聞かされる。
それから、4年。シギョンは、実は生きていた…という展開からの物語です。

シギョンとジェシンの他の物語はこちらから。




きみのためのラブソング(後編)


ボーカルのジェシンが来ない。

ライブ会場に早くに到着していて、私服姿で護衛にあたる予定の近衛兵と話をしていたシギョンも心配そうに腕時計に目をやった。

「向こうの護衛にも、王妃様やジェシン様の電話にもつながりません」

ジェシンの方の護衛と連絡をとった近衛兵が電話を切ると舞台をふりかえって言った。

「王宮には連絡をとったか?王様に何か報告が入っているかもしれない」

シギョンの言葉に近衛兵が頷くと、また携帯電話を操作した。

…何かあったのか?

シギョンだけでなく、周囲が不安にかられてざわついた。

「とにかく、リハはしておこう。ジェシン様がいついらしても大丈夫なように」

バンドリーダーが言った。

「そうだな。ジェシン様ならすぐに歌える。段取りだけでも確認しておこう」

「歌はどうする?」

「とりあえず、立ち位置確認だけでも…」

そう言ったスタッフの目がシギョンの視線と合った。
1度、ジェシンと共にいたときに顔をあわせ、挨拶をした事のある女性だった。

「ああ、たしか、ウン・シギョンさんでしたよね。ジェシンの…」

女性は、ジェシンと親しい間柄のようだった。
シギョンの事も護衛ではなく、ジェシンと特別な関係だということも知っているような雰囲気だった。

「あ…ええ。貴女は確か、ミラさん?」

「そうです」

ミラがにっこりとして言った。

「ジェシンから貴方のことは聞いています。でも、その話はジェシンがいる時にゆっくりと。さしあたって、今はぶしつけなお願いですみませんが、リハの間だけ、ジェシンの代わりに立っていていただけませんか?」

「私が、ですか?」

目を丸くしたシギョンのスーツの袖をミラがひっぱった。

「はい。舞台に立っていて下さるだけでいいので、お願いします!」

と言いながらも、切羽詰まったようなミラに半ば強引に舞台に上げられたシギョンは、
当惑しながら辺りを見渡した。

スポットライトに照らされた舞台の上から、まだスタッフ以外誰もいない広々としたホールは、暗く静まり返っていた。

…私はどうすれば?

茫然と立ち尽くし、困惑した視線を泳がすシギョンに、「立っているだけでいいんで」とミラがそで下から念押しした。

…立っているだけでいいのなら、何も私でなくても…。

そう言葉に出そうになりながらも、忙しそうに他のスタッフと打ち合わせを始めたミラや、待機しながらそれぞれチューニングをしているバックミュージシャンたちの真剣な顔を見て、シギョンは押し黙った。

ここにいる人達を見ていたら分かる。
このライブが、ジェシンがどれほど一生懸命、準備してきたものなのかを。

「リハをはじめます」

合図の声に、シギョンが決意の拳を握りしめて、頷いた。

曲目は、全部ジェシンの作曲だった。


『私が歌ってる曲のCDが出たのよ』

そう言って、ジェシンがシギョンにくれたCDの中に収録されている曲。

シギョンをジェシンにもらってから、何度も何度もCDを聴いていた。
それこそ、歌詞を全部覚えるほどに。

最初は、言われたまま、舞台真ん中に立っていたシギョンだったが、
次第に音楽にのりはじめ、歌を口ずさみ始めた。
そして、気付かないうちに、リズムをとりながらマイクにむかって気持ち良く歌っていた。

シギョンが、舞台下のスタッフ達が自分に向けた驚愕の表情に気づいてようやく我に返った時には、最後の曲を残して歌い切った後だった。

音楽がとまり、ハッとして立ち尽くしたシギョンに向かって、後ろにいたバンドのメンバーから賞賛の声と口笛が飛んだ。

スタッフ達が拍手を送った。

「完璧でしたよ。それにすばらしい歌声でした。もしかして歌手の経験が?」

「いえ、とんでもない」

恐縮して身を縮ませるシギョンの前にスタッフの間からミラが出てきた。

「ジェシンがよく話してくれたわ。シギョンさんは、歌が上手だったって。あの歌声をもう一度聞きたいって。本当ね。また聞きたくなる声だったわ」

それは、シギョンがいなくなっていた時期の事。
ジェシンは、シギョンとの思い出を何度もミラに語っていたのだろう。

ジェシンが切なげに涙を浮かべながらも、自分の歌声を思い出して微笑んでいる姿が目に浮かぶようだった。

ギュッと胸がしめつけられるような想いに支配されて、
シギョンは何も答えることができなかった。

その時、

「ジェシン様たちを乗せた車の護衛と連絡がとれました」と言いながら私服を着た近衛兵の一人が会場のドアから入ってきた。

「こちらに向かっていたジェシン様たちの乗った車が渋滞に巻き込まれて、ほとんど動けない状況らしいです」

「近くにはいらしているのか?」

「いえ。まだ市外地です。一方通行の道で、山崩れがあったそうで。幸い、けが人もなく、王女様、王妃様もご無事ですが、こちらに向かうにもまだ迂回してかなり時間がかかるようです」

「開演時間には間に合いそう?」

「いえ。難しいようです」

「では中止か?」

「それは…」

「いや。でも、まだ時間はある。もう少し待ってみないか?」

「待って、でも、結局、王女様が来れませんでしたって、お客が集まってから決定するのもまずいだろう。チャリティーライブだぞ?善意に集まってくれた人を無碍にするわけにはいかない。王女様だって本意でないないはず」

ざわつく中で、ミラの携帯電話が鳴った。

「…ジェシン?無事で良かった」

通話の相手はジェシンからのようだった。

息をのんで見守る人々の沈黙の間に、ミラとジェシンの通話は続いた。

いくつかのやり取りをした後、ミラは携帯電話を切って、
スタッフと舞台上を見渡した。

「ライブは中止しないわ。ジェシンは間に合わないけど、時間通りに開場するようにって。それで、歌無しでも曲の演奏を続けて、到着したら残りいくつかでも歌うからって」

「うん…分かった。彼女がそう言うのならやろう」

一斉に皆が頷いた。
ジェシンに強い信頼を寄せているのだ。

ここにいないジェシンの存在を感じて、シギョンは胸を熱くした。
そして、舞台から降りようとした時、ミラが「待って」と声をかけた。

「ウン・シギョンさん。お願い。ジェシンが来るまで、本番もジェシンの代わりに歌って下さい。さきほどのリハのように歌えばきっと大丈夫ですから」

「え…いや!まさか、それは無理です」

シギョンは驚きながらも即答した。

「ずっと、ジェシン様が長い時間をかけて練習してきた歌を、今日だけいた私が歌うわけにはいきません」

「でも、歌を歌うこと自体に自信がないわけじゃないですよね?それに、先ほどのリハを聞いていて分かったのだけど、あなたは、ジェシンの歌を何度も聞いて、歌っているはず。
そうですよね?」

ミラに図星をさされ、畳み掛けるように指摘されたシギョンは「それは…」と口どもった。

「ジェシンの為なんです。このチャリティーライブを成功させたいって、頑張ってきたジェシンの為に、私たちみんなの為に、どうか、シギョンさん。お願いします!この通りです」

頭を下げるミラにならって、スタッフやバンドのメンバーが一斉に頭を下げた。
一同総意の懇願に、もう断る術は無いシギョンだった。

「…わかりました。精いっぱい務めさせていただきます」

心を決めたシギョンの顔に、ミラやスタッフも頷いた。

「では、まず衣装をなんとかしないと。さすがにそのかっちりとした姿ではライブのボーカルとしては浮いてしまうから」

…かっちりと?これでも少しくだけた格好のつもりだったが。

シギョンの恰好は、スーツ姿だった。
それでも公の場の濃い目の色味の制服ではなく、プライベート用の軽めだと思い込んでいるのはシギョンだけだろう。

「アンダーシャツの上から俺の私服の黒の皮ジャンを上に着たらどうかな?」

「ズボンは一応替えに準備してあるものがあるわ。体格的に大丈夫そうね。かつらも。
ヘアセットとメイクは任せて。さあ、シギョンさん、こっちへ。早く」

…かつら!?ヘアセット?メイク!?

状況判断が追いつかず、完全にうろたえていたシギョンだったが、
スタッフ達にひっぱられて、あれよあれよ、という間に、恰好を変えられていった。

やがて、控室の鏡に、『今日のライブにジェハが来ない予定で良かった。こんな姿は絶対に!見せられない』といういでだちのシギョンの茫然とした顔が映っていた。

「シギョンさん、もうすぐ開演です。舞台までお願いします」

スタッフに呼ばれたシギョンは立ち上がり、スタッフに誘導されるまま、舞台の中央のマイクスタンドまで足を運んだ。


…派手なメイクに金髪のかつら。
本来なら、この姿で、この舞台に立っているのはジェシンのはずだった。
4年前。ライブ姿を初めて見た彼女もこんな恰好をしていた。

シギョンは脳裏で昔を思い出していた。

歌うジェシンは、パワフルで、眩しくて。そして、美しかった。

あの日、ジェシンの歌う姿にも声にも完全に心を奪われていた自分がいた。

…会った時から好きだった。

あの告白に嘘は無い。

『あなたに、また私の歌う姿を見せたくて』

そんな思いで、このライブを企画してくれたというジェシン。

今ジェシンがこの場にはいなくても、その想いに応えられるのだとすれば、
それは、そう。このライブを成功させること。

シギョンは閉じていた瞼を開けた。

舞台と会場を隔てた天幕向こうから大勢の人の気配がした。

シギョンは、覚悟を決めたように、ゆっくりとうつむいた顔を上げた。
そして、後ろにいるバンドのメンバーたちを振り返ると、頷いてみせた。

それが合図だった。

天幕が開くと同時に、ドラムが鳴り響き、わーっという観客の歓声と、スポットライトの眩しい光がシギョンを迎え包み込んだ。

シギョンは、スタンドマイクを手にとって、そして…。



1時間半後。

ライブ会場前に、ハンアとジェシンを乗せた車が滑り込むように止まった。

「じゃあ、頑張って!」

護衛に手助けされて外に出て、車椅子に乗ったジェシンを車の中からハンアが激励した。

「姉さんも、兄さんと楽しい夜を!」

そう言って、ジェシンは護衛を促して、ライブ会場の裏口の中に消えていった。

舞台裏では、ミラが、こちらに向かってくるジェシンに気付いて駆けてきた。

「ジェシン!良かった。最後の曲には間に合ったわ」

「電話で話していたことは本当なの?シギョンさんが私の代わりにボーカルをしているって」

「聴けば分かるわよ」

もう曲の最後の部分の一節だけだったが、確かにシギョンの声だった。

そっと、舞台袖から覗き見たジェシンは、シギョンの恰好に目を丸くして、ミラをみやった。

「…本当に彼よね?」

ミラは「のりのりでしょ?」とクスクス笑った。

激しい曲に合わせて、シギョンはかつらの髪を振り乱して踊るように歌っていた。

黒く縁どられ、アイシャドーされた目はぎらぎらと光り、スポットライトと、会場の熱気であてられ、汗がしたたりおちている顔には白めのドーラン。真っ赤な口紅をつけた唇を大きく開け、セクシーな腰つきで音楽に合わせてリズムをとるシギョン。

普段のシギョンを知る者が見たら、完全に己の正気と視力を疑うような光景だった。

曲が終わり、ミアの合図に気付いたバンドメンバーとシギョンが舞台裏に目をやった。

こちらを見つめるジェシンと目が合ったシギョンはすぐにギョッとした表情で固まると、
ぎこちない動作で舞台袖に引っ込んだ。

「王女様…」

すっかり先ほどの雰囲気から一変したシギョンが、消え入りそうな声を出した。

事実、こんななりをジェシンに見られ消えてしまいたい。と今さらのように思ったシギョンだった。

そんなシギョンに、ジェシンは手の親指を立て、笑顔でウインクして見せた。

「すっごくいかしてたわよ」

「恐縮です」

「ありがとう。後はまかせて。そして、しっかり見て、聞いていてね」

そう言うと、ジェシンはシギョンを労うようにポンっと軽く腕を叩くと、
車椅子で舞台中央に向かった。

シギョンの歌に酔いしれて盛り上がっていた観客たちは
ジェシンの姿を見ると、さらに大きな歓声を上げた。

スタッフやバンドのメンバーは一同にほっと顏を見合わせると、笑みをこぼした。

「お待たせしました!と言っても、最後の曲になります。私が作った中で一番好きな歌。
『初恋』」

それまでの曲調とうってかわったメロディ。
せつない歌詞と、ジェシンの美しい歌声に、観客たちは、うっとりと静かに聞き入っていった。

舞台裏で、シギョンもジェシンの歌う姿をじっと見守り続けていた。



「ライブ成功おめでとうございます」


ライブが終わり・・・。
観客が去って、後片付けの後、スタッフやバンドのメンバーも去って、
暗黙の了解のように、護衛の私服近衛兵たちも出ていき、ジェシンと二人きりになった会場で、シギョンが言った。

「それは、私の台詞。シギョンさん、本当に今日はありがとう。
あなたのおかげで、ライブは大成功よ」

「そんな、出過ぎた真似をお許しください」

「出過ぎたなんて・・・」

そう言いかけて、ジェシンは、こらえきれなくなって弾けるように笑い出した。

「もう、本当は残念で仕方ないの。どうしてもっと早くきて、あんなに素敵なシギョンさんの歌う姿をフルで見られなかったのかしらって」

「早く来られたのでしたら、私が身代わりを務める必要は無かったのですよ?」

「分かってるわ。でも。ふふふ。シギョンさんのあの姿。あーっ。駄目。自分の記憶が信じられない」

「ええ、自分でも信じられません」

コロコロと笑いつづけるジェシンに、シギョンがわざとらしく憮然とした表情をつくった。

もう本気で嫌がっているわけではなかった。
むしろ、ジェシンの明るい笑顔がシギョンを喜ばせていた。

「1夜だけなんてもったいないわ。スタッフもメンバーも皆言ってた。どう?私とバンドを組んでみる気は無い?」

「悪くはないですね」

冗談とも本気ともつかないシギョンの返事にジェシンが嬉しそうな顔をした。

「ね?舞台の上で歌うのって、すっごく気持ち良かったでしょ?自分の歌をみんなが聞いてくれる。それも楽しそうにしてくれたら、最高の気分になれる。私はやっぱり歌うことが好き。シギョンさんは?」

「刺激的な経験が出来て、意外にも面白かったです。でも」

シギョンが言った。

「楽しそうに歌う貴女の姿を見ている方が好きです」

…おそばで。

ジェシンが頷いた。

「そう。なら、来年のライブも再来年のライブも。王宮の中でも外でも。
私を見ていて。そして新しく作る歌を聴いて欲しいの」

…もう、どこにも行かないで。離れないで、見ていて欲しい。

「最後の歌…。あなたを想って歌ったの。分かった?」

返事の代わりにシギョンはジェシンの手をとった。
そして、うやうやしく身を屈めると、ジェシンの手のひらに口づけを落した。

「お礼に何かお返しがしたいのですが、何でも欲しいものを言って下さい」

「何でもいいの?」

「ええ。今夜は、貴女の我儘も願いも。何でも聞くつもりです」

シギョンは至って、真面目な顔をしていた。
元々冗談でこんな事を言える人では無い。

…それじゃあ…。

一瞬、ジェシンの中で、ハンアと兄のように夜を過ごしたい、という欲望が浮かんだが、
それ以上に欲しいものを思い出した。

「私、あなたの歌を聴きたいわ」

「歌ですか?」

何でもと言っておきながら、シギョンはきょとんとした顔になった。

「シギョンさんの歌をちゃんと聞きそびれちゃったから。昔も今も。ここで私のために歌を1曲全部歌って欲しい」

「わかりました。リクエストは?」

「シギョンさんが一番好きな歌を」

シギョンは頷くと、舞台上に上がって、
会場でたった一人の観客であるジェシンを見下ろした。

「沢山の人に見られながら歌うのは楽しかったです。
思わぬ経験が出来ました。でも、今はあなただけの歌を歌います。
あなたに贈る歌を。聞いてください」

そう言って、シギョンが歌い始めた歌はジェシンの『初恋』だった。

シギョンのよく通る美声が、静まった会場に響いていた。

自分だけを見つめて、歌うシギョンの熱い眼差しに、
ジェシンは思わず視線を外したくなるほどのときめきを感じた。

ライブでのシギョンの姿とは違う。

…でも、私は知っていた。

ジェシンは思った。

いつも冷静で、品行方正な姿を見せていたって、
熱い闘志や激しい感情を持ち合わせてる人だって、知ってる。


そんなあなたを愛してる。ウン・シギョン。
これからもずっと…。


こうして、

歌にのせて、静かにお互いに愛を交し合う、
ジェシンとシギョンの時間が会場内でゆっくりと流れていった。


しかしその後、ダイニングバーで、さらに甘い時を過ごすはずの二人だったが、
シギョンはライブ疲れで、ジェシンも予定外の長時間ドライブでやきもきしたストレスからか、僅かのアルコールで睡魔に襲われ、早々に家路につく夜となった。




そして、これは後日談だが、

マスコミの出入りを禁止していたライブ会場ではあったが、
観客が持ち込んだスマートフォンでこっそり撮影されたライブは、動画サイトにアップされ、それが、削除要請されるまで、変装して歌うシギョンのカリスマ的な人気で異常なほど高い閲覧数を更新したという。

王宮の人間でその動画を見た者は、そのボーカルがどこかシギョンに似ていると感づいたものの、あまりにもかけ離れた姿に、同一人物だと結びつけるものはいなかった。


ただ一人。悪戯好きの王を除いては。


…やっぱり、こっそりライブ会場に行くべきだったな。
一生からかってやることが出来たのに。


私室で動画を見ていたパソコン画面を閉じ、不気味に一人笑いを浮かべるジェハを、
妻ハンアは、もう慣れた、という態度で苦笑を浮かべ、今日も温かく見守るのだった。


(終わり)


…書き上げていたので、クリスマス前に後編も誤字チェックしてからアップする予定だったのですが、前編をアップした後にインフルエンザを発症して寝込んでました(汗)ワクチン打ってたのにね。40度の熱って軽くすむレベルなの?(泣)

薬で高熱もすぐに下がったものの、体力をごっそり削られて、気付けばクリスマスも終わって、師走に。なんてこった、な1年を締めくくることに。

とにかく「キング」の短編をアップ出来て良かったです(涙・・・)
シギョンさんのライブ姿は、チョ・ジョンソクさんのライブ姿参照で。
すごい。何度見ても見惚れるほどパワフルな演技力。聞きほれる歌唱力。
シギョンさんの姿と全く違うので、すごい役者さんだなって見るたびに思います。


作品への拍手、拍手コメント、応援ありがとうございます!
小説を楽しんで頂けたら、下記のボタンのどれかを押してお知らせ下さい♪


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



スポンサーサイト



テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
韓国ドラマ「キング~Two Hearts」の二次小説
「君のためのラブソング」前編です。

ドラマのラスト20話からの続きとして読んでください。

ドラマを見たことのない方はネタバレも含まれますので、ご注意ください。
また、この二次小説の主人公は、ジェハの妹のジェシンです。


「キング~Two Hearts」のあらすじを。
ジェシンとシギョンについての部分のみ19話、ラストの20話より簡略に。

イ・ジェシンは、ドラマの主人公、韓国の国王(もし、今も王室があったら?という仮想設定)ジェハの妹姫。
近衛隊のウン・シギョンと、不器用な恋をはぐくんでいたが、
シギョンが、銃弾に倒れ、亡くなったと聞かされる。
それから、4年。シギョンは、実は生きていた…という展開からの物語です。

シギョンとジェシンの他の物語はこちらから。




きみのためのラブソング(前編)



12月。
慌ただしく忙しいのは、国民も王族も同じだった。

王であるイ・ジェハは、その妻キム・ハンアと共に
国の行事や会議に出席するため、連日各地を訪問する日々だった。

元、王の護衛であり、今は秘書室執政補佐官のウン・シギョンも、
ジェハ王に同行し、宮中においても数多の仕事に奔走して
多忙を極める毎日を過ごしていた。

それゆえ、兄夫婦公認の恋人であるイ・ジェシン王女との逢瀬もままならない年末。

なんとか顏を合わせられるのは公式の場。

互いの立場をわきまえた固い挨拶程度の会話の中で、
そっと熱のこもった視線をからませることが関の山。

生真面目で仕事熱心な男でも我慢の限界に達しそうな苦行の連続だったが、
それを払しょくするほどの待ち遠しいイベントがシギョンを突き動かしていた。

「12月24日のクリスマスイブは家族全員でディナーを食べるのが、毎年我が家の習慣。だから、その日はあなたも同席してくれるわよね?シギョンさん」

…もう私の婚約者さんなんだから。

そう、美しい恋人のジェシンに、訪ねた私室の中でにっこり笑顔で言われたイベントも楽しみだったが…。

「分かりました。24日は夕方から空けておきます。それで…その、こほん。23日も私は全休を頂いているのですが…王女様のご予定はどうでしょう?」


さまざまな事があって、長い間離れ離れで、
ようやく想いがつながった恋人とのクリスマス。

シギョンにしてみれば、“初めての恋人”との初めてのクリスマスなのだ。

24日は、家族で過ごす日だとしても、少しでも恋人と二人で過ごせる時間があったら嬉しい。

そんなことを、スラリと言い出せない男(ジェハに、『石頭』が最近はようやく『鉄頭』くらいにはなったなと言われた)シギョンは、平静を装いながらも、ドギマギとうつむき加減で口どもっていた。

人気のレストランを予約して二人きりの食事…。
イベント時期の混雑の中、王女であるジェシンの護身を考慮にいれると、それは難しいかもしれないが、カフェでゆっくりとお茶を飲みながら過ごすだけでもいい。

ずっと、話をしているだけでいい。
美しいジェシンの声をずっと聞いていたい。

いや、話さなくても、ただ顔を見つめ合っているだけでいい。
ジェシンの美しい顔をずっと見ていたい。

…とにかく二人きりになりたい。

頭の中で、理性で押さえつけた欲望を譲渡しながらも、
心の中では実直な願望の炎を激しく燃やしていたシギョンだった。

そんなシギョンの切実な思いのこもった問いかけにも、
ジェシンは、あっけらかんと答えた。

「23日は、予定がはいっているわ」

「え…」

ジェシンはスマホを操作して、スケジュール表に目を落しながら言った。

「23日は、地方の病院施設に訪問。少し遠い場所だから朝早くから出発することになるわね。それから夕方18時から、チャリティーライブ。慰問先から直接行くけど、私がボーカルとして出演するから終わるのは20時くらいになるかしら」


「それは…」

夕方からのチャリティーライブの件はシギョンには初耳だった。

「王もライブの事はご存じですか?」

「ええ。昨年から私が企画して主催したライブなの。王室行事じゃないから公式のスケジュール表には無いけど、兄さんには護衛をつけてもらっているから今年も報告済みよ」

「そうですか」

王の許可を得て、護衛も手配済み。
護衛という名目でジェシンの側にいる必要もないだろう。

主催しているライブなら、事後処理にも時間がかかりそうだし、
その後ディナーをゆっくり、という余裕も無さそうだった。

がっくりと首を垂れ、あきらかに落胆したシギョンの様子にちょっと驚いたジェシンだったが、すぐに微笑すると、シギョンの名を呼んで視線を向けさせた。

「シギョンさんは、ライブに来てくれるでしょう?」

「私も行ってよろしいのでしょうか?」

「もちろん。だって、私はあなたに一番に来てもらいたいから」

「でも、そのわりに、今までこの事を私に黙っていましたね?」

執政官なのに。
恋人なのに。

主催、出演ライブの事を知らないなんて。

ちょっと拗ねたような顔で、恨みがましい響きを含んだシギョンの言葉に、
ジェシンは申し訳なさそうに手を合わせた。

「ごめんなさい。
あなたの23日の予定が空いていることは分かっていたから、
ぎりぎりまで秘密にしていたのよ。

本当は、シギョンさんに、私が舞台で歌っている姿を見てほしくて。
シギョンさんが亡くなったと思い込んでいた時、そう思って企画したイベントだから」

ジェシンの“亡くなったと思い込んでいた時”、という言葉でシギョンは何も言えずに
気まずそうな顔で押し黙った。

ジェシンにそう思い込ませていたのには理由があったが、
長い間悲しませていたことは事実だった。

「あなたが生きていたことを秘密にしていた事の腹いせのつもりで内緒にしていたわけじゃないから」

ジェシンが首をふって朗らかに言った。

「私達が初めて会ったライブ会場を覚えてる?」

「はい」

…もちろん。

シギョンは一瞬懐かしく回想にふけった。

あの時の生き生きと歌うジェシンの姿は今も覚えている。
王女だと気づかずに、それでも目を奪われていた。

「ライブはあの場所なの。あの時のようなパフォーマンスは出来ないし、
私は椅子に座って歌うわ。
もう二度と人前で歌えないって思っていたけど、
あなたの言葉が私を後押ししてくれた。
また歌を練習して、そして沢山の人に聞いて欲しいって。
そして、シギョンさんにも聞いて欲しいと思っていたの。だから、来てほしいの」

シギョンと会えなかった日々。
どれだけ強くなったかを。どれだけ歌を作曲し、練習を続けたのかも。
その姿を見届けて欲しいと言うジェシンの真摯な眼差しと声に、シギョンは胸を熱くした。

「ええ、わかりました。必ず伺います」

「良かった」

ジェシンはホッと息をつくと、シギョンにライブのチケットを渡した。

「それで、ライブは20時に終わるのだけど、その後片づけで1時間くらいかかるわ。でも、シギョンさんには待っていて欲しいの」

「何かその後にご用事が?」

キョトンとした顔で問い、
相変わらず、こういう事に愚鈍な恋人にジェシンの方が恥ずかしくなった。

「会場のオーナーに頼んで会場施設内のダイニングバーの個室を夜12時まで貸切にしてもらっているの。
シギョンさんの都合が良かったら二人でそこで一緒に過ごしたいと思っていたのだけど…」

ようやくジェシンの気持ちを理解したシギョンは赤面し、
取り繕うように小さく咳払いをした。

「そういう事でしたら、時間は空いていますので、喜んでお付き合いさせて頂きます。
どうぞ、ライブの練習頑張ってください。では、失礼いたします」

そう言って、チケットを手にしたシギョンはジェシンにお辞儀すると、
あたふたと部屋を出て行った。

シギョンの反応をもうほとんど予測済みだったジェシンは、
シギョンが出て行ったドアを一瞥するとクスクスと笑った。

…デートに誘う予定が、逆に誘われて、しかも段取りまでしっかり計画してもらっていた。

護衛や執政官としての力はつけても、
男として全く成長していないな。と、ジェハに知られたら痛烈にからかわれそうな言葉を、シギョンは心の中で自分に向けた。

ジェシンの部屋の扉を離れたのち、ハアっと盛大なため息をこぼしたシギョンだったが、
手のライブチケットに目を落とし笑みをこぼした。

…23日。世間ではイブイブの夜。
ライブで歌うジェシンを見られ、そしてその後は二人で過ごす。

この楽しみは、何よりの励みになる。

こうして時々、ライブの日の事を想っては、
うきうきと王宮の廊下をスキップしていきたい気持ちを抑えて、歩いていたシギョンだったが、ゆるんだ頬は引き締められなかったようで、通りすがりの女官や護衛に目撃されては、『最近お仕事が忙しすぎるから…』と心配されていた。

そして、ついに待ちに待った23日。

朝早くから、ジェシンは義姉のハンアと共に、王宮から慰問に向かう車に乗り込んでいた。

シギョンは公休だったが、ジェシンの車を王宮の外の庭から見送った。

そして、ジェシンが許可を得ているとはいえ、兄であり、王であるジェハには自分の口から報告する義務があると考えたシギョンはジェハの私邸に向かった。

「ジェハ様。今夜12時まで、ジェシン様の身は私が責任をもって預からせて頂きますのでご安心下さい」

「…うん。いや、なんだ。そうかしこまって言われるとむしろ何か心配になってくるな」

束の間のオフの時間、
私室で一人くつろいでいたジェハは、シギョンの報告を受け苦笑した。


「何が心配なのですか?王女様が困るような事は何もいたしません」

「あ~、お前のその心構えが余計ジェシンを困らせる気がするんだが」

「おっしゃっている意味が分かりません」

「シギョン同志」

ジェハは思春期の男の子を諭すような心持ちでシギョンを見つめた。

「公式行事の護衛でなく、プライベートなデートなんだよな?
妹からはそう聞いている。外出許可は身辺警護の事があるから王である僕に一声かけてくれるのはありがたいが、そこで何をするか、何をしたかなんてのまでは、事前でも事後でも報告をしない方がいい。いや、してくれるな。妹がかわいそうだから。分かるな?」

「はい。それは分かります」

…もちろん、そんな事は絶対にするまい。

シギョンにとっては、守るべき王であり、友人であり、同志であり、恋人の兄でもある男であるジェハ。
この数年で王としての威厳が出てきたジェハではあるが、性格自体は変わっていない事も知っていた。

万が一、そんな事を報告しようものなら、この悪戯好きの王にずっとからかわれるネタを提供するようなものだろう。

決して弱みを見せてはいけない。プライベートに関しては。

シギョンは、一瞬、普段公式の場では見せないような不敵な笑みでジェハを見返すと、「失礼します」と言って、きびきびとした動作でジェハの部屋を出て行った。

シギョンの出ていった方向を見ながらジェハが吐息をついた後、独り言をつぶやいた。

「ハンアに、面白そうだからジェシンのコンサートの後こっそりのぞきに行かないか?なんて提案したら、諌められるんだろうな」

…やめて。恋人たちの邪魔をするものじゃないわ。

そう言いながらも、きっとハンアも悪戯っぽく笑ってくれるのだろう。

…それに、私たちには私たちの予定があることだし。

そうだ。僕たちも忙しい。
まじめすぎる友人をからかうより、
愛する女性と過ごす時間の方が大事だからな。

そう一人笑いを浮かべながら、
ジェハは仕事に向かうためソファから立ち上がった。


こうして、
カップルたちは、それぞれロマンチックな夜を待ち遠しく思っていたのだったが、
…。


「お姉さんたちは、今夜どういう風に過ごす予定?」

慰問に行く車の中で、ジェシンが同席していた義姉のハンアにそう聞いた。

昔のハンアだったら、たじろいで、口どもってしまうような質問だったが、
ジェハと結婚して数年という月日が、ハンアにその辺りの風格をつけさせていた。

ハンアはジェシンにとって仲の良い義姉ではあったが、
カップルの先輩としても一目おいた存在になっていた。

二人が会った当初は恋愛経験が全くないハンアの方が
初々しい感じだったのだが、今では立場も逆転している。

「子どもはお義母様が見て下さるから、私たちは別邸で食事をする予定よ」

別邸で食事をして、そのまま泊まるのだろう。
そして、朝まで二人水入らずに過ごす夜。

「素敵ね。私もそうしたいわ」

ちょっと羨ましげな思いがハンアを見るまなざしだけでなく声に出てしまったジェシンだった。

「あら。そうすれば?」

あっけらかんと、冗談か本気か分からないハンアの提案にジェシンは半笑いで吐息をついた。

「昔の私だったらそうしてるかも。いいえ、昔の私でも無理ね。
だって、相手はあの“彼”なんだもの」

「そう。問題はそこなのね」…たしかに。とハンアは納得して頷いた。

こう比較してはなんだが、そういう意味では夫のジェハは結婚前から軽い男だった。
しかし、シギョンだったら…

『結婚前の女性の名誉のためにも朝まで一緒に過ごせません』とか、なんとか言いそうな雰囲気だ。

そんな男を女性から誘って、恥ずかしい思いをするのは避けたい。

「別に、どうこうしたいとか、どうこうなりたいってだけじゃないのに。
ただ朝まで一緒にいたいって思っているのよ?だけど、彼の答えが見えすぎるから、そんな提案もできないの」

「本気で、どうこうしなくてもいいって思ってるの?」

からかうようなハンアの口調が、兄に似てきたと思ったジェシンだった。

「そんなの分かるでしょう?私も女なんですもの。
好きな人とどうにかなりたいに決まっているわ」

「そうよね」

あいにく運転手や助手席にいる護衛には話が聞こえないリムジン。

本来なら、王女の横にも護衛担当の女官が座るはずなのだが、
近衛兵にも負けない腕っぷしの強い王妃が護衛も兼任していた。

他の誰にも聞こえない空間で、ジェシンとハンアはあけっぴろげな女子トークで盛り上がっていた。

「今夜のデート先は決まっているのでしょう?」

「ええ、コンサート会場内のダイニングバー」

「その後は?」

「12時に出て帰宅。学生の時より門限が早いのよ?びっくりよね」

一人嘆くように頭をかかえるジェシンにハンアは、自分は大人になってももっと早い門限だった。と心の中で思った。

「結婚したらずっと一緒にいられるじゃない。もう少しの辛抱よ」

「ええ、そうよね」

「それで?いつ式をあげるつもりなの?」

ハンアの問いにジェシンが黙った。

「ジェシン?」

急にぼんやりとした様子のジェシンにハンアが不思議そうに首をかしげた。

「どうかした?」

「あ、ええ…。まだ具体的な話をしてないものだから」

「そう。でも、これからよね。ゆっくり決める時間はあるのだから」

ハンアの言葉に自分自身納得させるように、ジェシンはこくりと頷いた。

…そう。時間はあるのだ。

兄とハンアの政略結婚の時のように、せっぱつまった状況でも時間が無いわけでもない。
亡くなったと思っていた人が生きていたのだ。
これからは会えなかった時間をゆっくり取り戻していけばいいだけなのに…。

プロポーズだということを否定しなかったシギョンだったが、
その後、一緒にいても会話の中で結婚に関しての話はほとんど出なかった。

ジェハとハンアには交際を話していたが、
母にも、シギョンの父にもまだ伝えていなかった。
薄々気づいているのかもしれないが、正式に挨拶をしたいと思っていたジェシンだった。

王宮では自分よりずっと多忙に見えたシギョン。

でも、今日ならば落ち着いて話せる時間もあるだろう。

…これからのこと。ちゃんと話したい…。

決意のあらわれのように、
ジェシンは、自分の足の上にかかったひざ掛けを、無意識にぎゅっと握りしめていた。

その緊張したようなジェシンの顔を横目で見ていたハンアは、
『デートの前にライブもあるのだから、ちょっと緊張しているのかしら』と、天然気質で考えていた。

「ライブは夕方の18時からよね?」

「リハーサルがあるから15時には入るつもり」

ハンアは携帯電話の中のスケジュールを確認した。

「慰問が終わって、会場に向かっても、時間に余裕があるわね。
そうしたら、どこかでお茶でもしていかない?」

「いいわね。でも、そんな予定外のこと、兄さんも護衛にも言ってないけど大丈夫かしら?」

「平気よ。私がついてるって皆知っているんだから。それくらいの息抜きはさせてもらいましょう」

そう軽くウインクしてみせるハンアに、…やっぱり兄さんに似てきたみたい。と思ったジェシンだった。


確かに、遠方への慰問とはいえ、時間的に余裕のあるスケジュールのはずだった。

しかし、想定外のことが起こることもある。
それから数時間後のこと・・・。


「王女様はまだおいでにならないのか?」

ライブ会場の舞台の上で、ジェシンのライブのスタッフ達やバンド仲間のバックミュージシャンたちが狼狽え始めていた。

リハーサルの時間になっても、ジェシンは会場に現れなかった。


(後編へつづく)


登場人物


イ・ジェシン(ジェハの妹、王女)

ウン・シギョン(元近衛隊副隊長・この小説の中の設定では秘書室の補佐官)

イ・ジェハ(国王)

キム・ハンア(ジェハの妻)


何年ぶりの「キング~Two Hearts」の二次小説の続編です。
こちらもクリスマス話の前に停滞してました。
今年こそは。今年こそはーーーっ!!の意地と気合の短編更新です。


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
久しぶりに更新した「キング~Two hearts」の二次小説、「悩める騎士に助言を」のあとがき雑記です。

前に更新した小説の補足番外の短編なので、さらっといつでも書けるから~、と思っていたら、いつまでも書かないみつば(汗)

体調が良かったら、布団に寝ながらでも書ける携帯電話で、ようやくアップ。

ありがたくも、今は、休ませてもらえている実家だから出来る更新形態ですが、ずっと気になっていた「キング」のシギョン×ジェシン話がかけて良かった。

…と言っても、今回は番外編で、ジェシンはほとんど出てこず、シギョンが右往左往してる姿の話。

ドラマ、シギョンの魅力や素敵さが、あまり伝えられない小説でした。

かわりに、ジェハとハンアが書けたので、新鮮な気持ちにはなれたけど♪

「キング」の二次小説は、この先の妄想もしていて、少なくとも3話(2話は短編か前後編、1話は中編になる可能性)一応プロットは出来ていたのですが…。

小説書くためには、「キング」のドラマDVDを最初からしっかり見直さないといけなくて、でも、今はその時間が無いのね(汗)


キャラ設定もだけど、ドラマの世界観がまだよく分かってないみつば。

王宮ものだから、そのあたりの人間関係やドラマ設定、しっかり確かめないと。

そんな事を考えているから、なかなかプロットを消化出来ないのだけど。

「キング」ファンの方や、王宮もの韓国ドラマを見慣れている方には、付け焼き刃で書いたものの荒が目立つかな~と。


…いや、「検事プリンセス」の二次小説書き始めた頃なんて、韓国の文化も役者さんも、ほとんど何にも知らなかったけど(汗)

ただ、「キング」を最後まで見られた方はわかると思うのだけど、ドラマは、かなりシリアスでしたよね。

ただ、王家に生まれた気楽な次男坊が、王として男として成長する話ってだけでなく、政治的なメッセージも入っていたし。
ジェハとハンアの国間の緊迫感はあったのだけど(でも、恋愛ドラマならではの、ファンタジーのようなご都合主義もあったような…)←このあたりの融通をシギョン×ジェシンにもあげて欲しかった(涙)

そんなドラマだった為、シギョンとジェシンを二次小説では、ラブラブにしたい~♪と思いながらも、底抜けに明るくは出来ない。

みつばもシギョンに負けず石頭だから(苦笑)

それでも、二人を幸せに…で、少なくとも作ったプロットの二次小説を全部完結するのが目標です。

ドラマ中で、シギョンの葬式じゃなく、結婚式を見たかったのよ。みつばは(泣)
シギョンファンの方なら、きっとそう思いましたよね?


そんな思いも込めて
、今後も、本当にいつになるか分かりませんが、シギョン×ジェシンの話を又更新予定です。

「キング」のシギョンとジェシンの関係が好きな方がいらしたら、良かったら又読みに来て下さい。


…シギョンに会いたくなったけど、携帯はガラケーだし、テレビもネットもほとんど見られず。
ひたすら静養と妄想にふけられる環境です(笑)

テーマ:更新報告・お知らせ - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
韓国ドラマ「キング~Two hearts 」、みつばの二次小説。

以前更新した「華城に降る夢」の番外編になります。

生きていた、近衛副隊長のウン・シギョン(二次小説の中では、執政補佐官になった)とジェハ王の妹、ジェシン王女の恋に焦点をあてた物語。

----------
悩める騎士に助言を
----------


ソウル市内の、とある有名な宝飾店。

アクセサリーの品揃えが良いという事でも評判は高かったが、特に指輪を買い求めに来る男女のカップルで、賑わった店だった。

その日も、記念日プレゼントや婚約指輪を探すカップルで混雑した店内で、異様な空気を醸し出しながら、ガラスケースを凝視している一人の若い男がいた。

指輪のコーナーから、小一時間はほとんど動かず、ただ立っている男の半径2メートルには、客の誰もが、近づこうとしなかった。

黒いスーツをキッチリと着込み、眉をしかめた真面目な顔は、買い物客というより、店を査察に来た仕事中の公務員のように見えた。

最初は声をかけるのも、はばかられる空気だった為、見守るだけだった店のチーフが、思い切ったように男の前に立った。

さすがに、店一番の売り上げ場を長時間こんな状態にしておくわけにもいかない。

「お客様、どのような指輪をお探しですか?」

にっこりと営業スマイルで話しかけたチーフに男がようやく顔を上げた。

「お手伝いする事があれば、何なりとお申し付け下さい」

そう言ったチーフに、男がスッとガラスケースの中の物を指差した。

「この指輪を見せて下さい」

それは、上質のダイヤモンドが1粒ついたプラチナの指輪だった。

「かしこまりました」

男は、チーフがケースから取り出し、台座にのせた指輪を、また検分するような目つきで凝視した。

「あの…よろしかったら、お手にとられても大丈夫ですが」

チーフの言葉に男は初めてうろたえたような表情で、恐る恐るといった感じで、指輪を手にした。

「プレゼントでいらっしゃいますか?」

チーフの問いに「ええ。まぁ…」と、とたんに殺気立った空気を消し、照れた様子の男に、ホッと息をついた店員が警戒をといた。

「この指輪はデザインはシンプルですが、ダイヤモンドは一級品で、どなたにも好まれ、ずっと飽きがこない良品です」

チーフは、男が、視線をケース内に一巡させた後、この指輪しか見てなかった事を知っていた。

選択は迷っていないものの、購入するにあたって、男が躊躇しているのは何かが分からなかった。

確かにそれなりに値段のはる指輪ではあったのだが。

「買い物にはクレジットカードはもちろん使えますし、分割払いも可能です」

チーフの言葉に、男は「現金払いの方が都合が良いのだが」と答えて、また無言で指輪を見つめていた。

「もちろんです。お客様のご都合のよろしいように。それで…指輪のサイズの方は、そちらで大丈夫でしょうか?」

「サイズ?」

男がきょとんとした目をチーフに向けた。

「はい。プレゼントされる方の指のサイズはご存知ですか?」

「いや…」

しまった、と言う風に、うろたえ、口元に手をあてた男だったが、ふと、チーフの横に立っていた女性店員に視点を合わせた。

「あなたの指を見せて下さい」

「わたくしのですか?」

「ええ。参考にしたいので、この指輪をつけて見せてくれませんか?」

女性店員はやや躊躇いながらもチーフに促されて、指輪をはめると男に手を差し出した。

「このサイズは私にはピッタリなのですけど」

男は女性店員の指をじっと見つめると「違う」と呟いた。

「あの人の指はもっとすらりと細くて綺麗だ」

「……」

男の、率直ながら、失礼発言に女性店員は、憮然とした顔になり、チーフは吹き出すのを懸命にこらえて、顔を背けた。

「お客様、指輪は、正確なサイズをお求めになられた方がよろしいかと存じます。一度買われてから、後でサイズを調整される方もいらっしゃいますが、プレゼントでもピッタリの品が喜ばれるかと」

「…そうだな」

男はチーフの言葉に納得したように頷くと、スーツの内ポケットから封筒を取り出した。

「近いうちに注文しに来るから、とりあえず、この指輪を取り置きしてもらいたい」

そう言って、指輪の値段の札束をポンとカウンターに置いた男に、宝飾店のチーフは、礼儀正しく、かしこまりました。と答えた。


緊張感、並々ならぬ男が店を去った後、店員達が、安堵の溜め息をつきながらも、男の素性や内情を興味津々で噂していたなどつゆ知らず…

指輪を仮購入した男、ウン・シギョンは、早速頭を悩ませていた。

…やはり、また、あの方達に聞く他ない。

そう、深い溜め息をつき、これまでの経緯をシギョンは思い出していた。

胸を撃たれて、長い間生死の境をさまよい、王宮を出てから4年という月日を浪費したが、

ずっと想い続けていた、憧れの美しい女性、ジェシン王女とようやく再会を果たし、恋人という立場になれた。

そして、恐れ多くも、プロポーズめいた告白までしてしまったものの、かなり沢山のプロセスをすっ飛ばしたのでは無いか?と、今さらながら気づいた、シギョンだった。

長い間生存を秘めて、王女を悲しませていたのに、見合いという再会イベントで気持ちがいっぱいいっぱいになっていたシギョンが、手ぶらでいた事に気づいたのは、ジェシンとの見合いが終わってからだった。

「さっきのシギョンさんの言葉」

別れ際、頬を染めたジェシンが明るい笑顔で言った。

「プロポーズだって、受け止めていいのよね?」

「はい」
…勿論です。と答えかけて、シギョンは愕然となった。

プロポーズに必要な何かが足りない。

その時、シギョンが生きていたという事実だけで舞い上がっていたジェシンには、どうでも良い事だったが、シギョンは己の不覚を心の中で嘆いていた。

「…でも、また折りを見て正式な形を取らせて頂きます」

シギョンの言う正式というのは、公の発表という意味だと、ジェシンは思いこんで頷いた。

「ええ、そうね。これからいろいろ準備や手続きが必要よね」

王族の婚約ともなれば、勝手に身内だけで決定するわけにもいかない。

ジェシンの勘違いにシギョンは、心の内でホッと吐息をつきながらも、甘い余韻を引きずって、ジェシンとしばしの別れを惜しんだ。

…そんな日から幾日もたたず、公休日になったシギョンは、ジェシンに贈る指輪を求めてすぐに市内の宝飾店に向かったのだった。

しかし、シギョンは、ある事に気づいて、店の前で立ち止まった。

肝心のジェシンの好みが分からないという事。

そこで、自分でジェシンに似合う物を見つけようという考えに及ばない所が、シギョンが「石頭」と呼ばれる所以なのだろう。

シギョンは慌てて王宮に戻ると、躊躇しながらも、意を決して、王の部屋を訪ねた。

私室で、公務の間のつかの間の休息を、妻ハンアと過ごしていたジェハは、突然訪ねてきたシギョンに驚きの目を向けた。

「今日は休みじゃなかったか?」

「取り急ぎ、王様にお聞きしたい事がございまして」

「私は席を外すわ」

そう言ってソファーから腰を浮かせたハンアをシギョンが引き止めた。

「王妃様にもご相談したい事なのです。実は公務ではなく、プライベートな件で」

「私達に?」

ジェハとハンアは不思議そうに顔を見合わせた。

「はい。あの…ジェシン様の事なのですが…」

シギョンにすれば、こんな事を、王と王妃に、というより、恋人の兄と兄嫁に相談するのも恥じるべきだったが、なりふり構ってはいられなかった。

真面目すぎるシギョンに、微笑ましさを感じながらも、

そんなシギョンの純粋すぎる切実さに、ジェハもハンアも心を打たれて、全面的に協力する事を約束した。

「僕は、妹に好みの指輪のデザインやお気に入りの宝飾店がどこか探りをいれてみるよ。ハンアにプレゼントしたいから、参考にすると言ってね」

そう言って、ハンアとアイコンタクトをかわすジェハに、シギョンは、よろしくお願いします。と深々と頭を下げたのだった。
そして、ジェハの情報を元に、ジェシンに贈る指輪を決める事ができたシギョンだったのだが、次の公休日に、再び、ジェハとハンアを訪ねる事となった。。

「王女様の指のサイズを知りたいのですが…」

苦笑して、それくらいは、自分で聞け。と言いたげなジェハを制して、ハンアがシギョンに優しく答えた。

「私がサイズを聞いてみるわ。心配しないで。ウン・シギョン執政補佐官の名前は出さないから」

「ありがとうございます」

…おい、甘やかしすぎじゃないか?少しは自分から女に近づこうとさせないと、シギョンを男として駄目にさせるし、今後のアイツらの恋路が先行き不安になるだろう?

…あなたは面白がってるだけでしょう?辛い思いをしてきた二人に、これくらいのお膳立てはいいじゃない。

ヒソヒソと話すジェハとハンアの会話を、聞こえない素振りで立ち去ろうとするシギョンをジェハが呼び止めて、手招いた。

そして、そっと背中に手を回すと、部屋の角に誘導してハンアに聞こえないように口を開いた。

「なぁ、ウン・シギョン同志。ジェシンの兄としてではは無く、同じ男として、一つアドバイスをしてもいいか?」

「何のアドバイスですか?」

「好きな女性に贈り物をする時のアドバイスだよ。ただ渡せばいいってわけじゃない。どうしたら相手が最高に感動するかって演出も大事なんだ」

「例えば?」

真剣な顔で、食いついてきたシギョンにジェハが「例えばだな」と、もったいつけた咳払いをした。

「星空の綺麗なロマンチック場所に誘い出して、空に手をかざして、こう言うんだ。“君の為に取ってきたこの星に誓おう。数億光年先も君を愛するよ”そして、隠し持っていた指輪を手渡す。…と、こんな感じだ」

「…軟派な男が言う台詞に聞こえますが」

「じゃあ、“はい、どうぞ”と、いつも公務スケジュールを渡すように指輪もあげる気か?いくら惚れてると言っても、それでは我が妹もガッカリするだろう」

…確かに。

ジェハの言う事がすべて良いと思わないまでも、的を得ていると考えたシギョンだった。

そののち、ハンアの協力で、ジェシンの指のサイズもわかったシギョンは、宝飾店でジェシンに合うサイズの指輪を手に入れる事ができた。

問題は、やはりどうやって手渡すかだ。

人目と護衛の多い王宮内では、ジェシンの部屋の中といえど、落ち着いて渡せはしないだろう。

ジェハのアドバイスを念頭におきながらも、あれこれと悩んで、王宮内を歩いていたシギョンの耳に、女官達の話が飛び込んできた。

「来週、流星群が見られるそうよ」

…流星群。

シギョンは、ジェシンとの出会いと、二人で見た流星群を思い出した。

大切で愛しい二人の思い出。

シギョンの心は決まった。

早速、流星群の夜のジェシンの外出の許可をジェハからもらうと、シギョンは、その日まで幾度も指輪を手にしては、当日のイメージトレーニングを続けた。

こうして、

シギョンのジェシンへの指輪贈呈作戦は、大成功でクリアしたのだったが。

後に、シギョンのジェシンへの指輪贈呈の過程を耳にしたジェハが、私室の外に声が漏れるほど、笑い転げた。

「そんなに笑わなくても」

そう、たしなめる妻ハンアを、ジェハは笑いすぎの涙目で、見返した。

「でも、あの男が、本当にそんな事をした、と想像してみろ。あのウン・シギョンが、だぞ?この目で見たかったよ。こっそり二人の後を偵察に行くべきだったな。そうだろ?」

そう言って、再び息も絶え絶えに笑い出したジェハにハンアは呆れたように吐息をついた。

しかし、ジェハが、シギョンとジェシンの関係を誰よりも暖かい目で見守っていた事を思い出したハンアは、「確かに」と答えたあと、小さく吹き出し、ジェハと共に朗らかな笑い声をあげたのだった。


(終わり)

「華城に降る夢」のシギョンの行動の裏にはこんな事が♪な話。
web拍手 by FC2
体調が良くなった矢先、夜中に仕事やってます。

こんばんは。みつばです。

…「裏箱」描きたかったけど、
師匠の仕事は断れない(汗)

今回の主な仕事は、黒髪長髪のイケメンの髪の毛のツヤベタをぺたぺたと。

好きですけどね。黒髪長髪の男は。
見るのも描くのも。
でも、ここ数年は短髪の男を愛しているから♪

まあ、ソ・イヌっていう妄想の男ですけど(笑)

ところで、もう一人、みつばの気になる短髪の男。

「キング~Two Hearts」のウン・シギョンを演じられた
チョ・ジョンソクさんが、近々、来日&初ファンミーティングを催されるらしいです。

「キング~Two Hearts」ファンで、シギョン好きの方から教えて頂いた情報なんですけど
私も公式ブログさんの方で、詳細を確認しました。

ファンには嬉しい、イベント盛りだくさんな感じで。

あの素晴らしい歌声をきっとご披露して下さることでしょう♪


みつばは、ファンミには行きませんけど、行かれる方が、
もしいらっしゃったら、ぜひ、チョ・ジョンソクさんのファンミ楽しんで来て下さい~。


じゃっ。今日は、もう残り少ないエネルギー、
眠る直前まで妄想につかって寝ます。おやすみなさい~。


にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ

にほんブログ村




テーマ:韓国俳優 - ジャンル:アイドル・芸能

web拍手 by FC2
「キング~Two Hearts」のOSTについて。


The King 2 Hearts 韓国ドラマOST (MBC) (韓国盤)The King 2 Hearts 韓国ドラマOST (MBC) (韓国盤)
(2012/06/01)
韓国TVドラマサントラ、テヨン (少女時代) 他

商品詳細を見る



主人公ジェハとハンアのイメージソングになっている歌も素敵ですが、
みつばは、シギョンとジェシンのイメージソング「初恋」が一番好きです。

二次小説でも書いた城壁のシーン。

華城の城壁の上に並んで座って、流星群を見るシギョンとジェシン。

そこで、シギョンの真面目な願いを笑ったジェシン。
そんなジェシンにシギョンは、真面目に自分の堅物さをさらにアピール話。

軍人でいることを誇りに思いつつ、自分の生真面目さに
コンプレックスがあることも、ジェシンに暴露してます(笑)

そんなシギョンを言葉で励ますことが難しいと思ったジェシンが、
シギョンに「歌ってあげる」と言って、自分が創作して、まだ誰にも
聞かせたことの無い歌を歌います。

後に、シギョンがジェシンにこの歌を歌うという場面も。

このシーン以前にジェシンがシギョンに「あなたが好き」と真面目に告白しているのですが、
シギョンが、「あなたは勘違いしているだけ」とか言って、誤魔化してます。

でも、シギョンの前で1度しか歌っていないこの歌を
シギョンが覚えていて、歌います。

「あなたにだけ1度しか歌ってない歌なのに、どうして、覚えてるの?あなた天才なの?」

そう聞くジェシンに

「王女様の歌だからです」

と言ってそそくさと逃げるシギョン。

もう、本当は自分も好きだからって言ってるようなものですが(笑)

シギョン役の方はミュージカル俳優さんらしいので、
とてもよいお声です♪

OSTの中にシギョンさん(役)の歌声も入れてほしい。
日本版のOSTを発売して欲しいと、思ってしまいました。

切ない歌詞ですが、いい歌です。シギョン×ジェシンの歌♪


コメントレス話。

実際にシギョンとイヌ(検プリ)は似てないです。
短髪で黒スーツが似合う以外は(汗)
でも、先日のイラストは、髪型をちょっと変えたら、まんまイヌですね(笑)
私もそう思いました。みつばが描き分け出来てないだけなんですけど。
イヌに見えたら、イヌでいいと思いますよ♪
何を見ても好きなものに見えるのは仕方ないですから。
みつばも、「初恋」を聴いているうちに、ヘリの歌にも聞こえるくらいですから。
シギョンに最初に注目したのも、短髪、黒スーツ姿だったからかも(笑)

ブログの左帯の『おすすめ』の所に、
「キング~Two Hearts」のDVD紹介のリンクも挿入しました。

全く知らない方で、興味を持たれた方は、
シギョンとかジェシンってどんな人?の画像参考に♪
ジェシン姫は、韓国ドラマ「宮」でも、王女様役されてます。


にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ

にほんブログ村



テーマ:お気に入り&好きな音楽 - ジャンル:音楽

web拍手 by FC2
ドラマ見直したら、
「キング~Two Hearts」のシギョン熱がますます上がった、みつばの今日この頃。

イヌ(検事プリンセス)とは、全くタイプの違う人なんですけどね。

イヌにはときめき、シギョンには、ひたすら癒されてます。

検事プリンセス好きで、このブログにいらしてくれている方で、
「キング~Two Hearts」を見ていない方には、さっぱり?な記事でごめんなさい。

シギョンは、黒スーツと軍服と、短髪の似合う、王族の護衛、近衛隊の軍人さんです。
好きな女性や周囲に「石頭」と言われてるほど、真面目で純粋な男。

そんな、シギョンにみつばがドラマで1番、グッとしたシーンは。

いっぱいあるのですが(笑)

最初に心を打たれたシーンが、

ジェハ国王の妹姫、ジェシンが、上の兄(先王)夫婦を、陰謀を企むクラブM達によって、
殺させられた記憶を思い出してしまったシーン。

「私が殺した」と取り乱すジェシン。

鎮静剤をうたれ、自傷行為を防ぐために、両手を拘束されて、
ベッドの上で眠るジェシン姫の部屋に入るシギョン。

ジェシンのベッドの傍らに座って、ジェシンを見つめるシギョン。

ジェシンの傷つき、縛られている手首を手で触れ、
眠っているジェシンの頬をそっと手の甲でなぞる。

そして、にぎりしめた拳を口元にあてて、
肩を震わせ、声を押し殺して、泣く…というシーン。


↓イラストで描くとこんな感じなんだけど、
ドラマ中のシギョン役の方の演技は
もっと素敵だった。


シギョン涙



このシーン以前に、シギョンは、なかなか記憶を取り戻さないで、
治療も中断しているジェシンを諌めたシーンがあります。

ジェシンが、今の状況、下半身がマヒした体とか、
記憶が無い状態の自分に甘えてるとか。言うんですよ。

シギョンの言うことは、厳しすぎて、
…って、言うか、いくら堅物でもひどい言いよう。
それで、ジェシンが怒って、シギョンを護衛からはずすシーン。

後に、「わざと記憶を取り戻さないようにしてるわけじゃなくて、
本当に思い出せないの。でも、治療を受ける」ってジェシンは、シギョンに言うのだけど。

そんな事があったから余計。

悪党に強いられたあまりにも残酷な行為。

その記憶を取り戻した、愛する女性の痛々しい姿に、
シギョンが、耐え切れなくなって、その側で静かに泣く。

このシーンで、シギョンのジェシンへの強い想いが感じられて、
じんっときました。

2月の出産直後、いろいろあって、癒されようと見ていたこのドラマの録画。
ラストがあんなで、見終わった後、余計に疲労した感があったのですが、
妄想補完したら、ドラマを直視で見直せるようになりました。

ドラマ見直したら、キング(ジェハ)も好きになってきましたが、
今のところ9:1の割合で、シギョンびいきのみつばです。

シギョンは、本物の姫のナイトですから♪

子供の夜泣きがひどい日は、「キング~Two Hearts」のシギョン×ジェシンで
のりきりたい、秋の夜長のみつばです。


シギョンって人も素敵かも♪と
思ってくれた方は、【拍手ボタン】でお知らせください。


↓参加中

にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ

にほんブログ村



テーマ:自作イラスト(二次創作) - ジャンル:アニメ・コミック

web拍手 by FC2
「キング~Two Hearts」のみつばの二次小説
華城に降る夢(後編)」のワンシーンのイメージイラスト。

シギョンとジェシンの車中でのキスシーン♪


シギョンジェシンキス



ドラマ中の、シギョンからジェシンへのキスシーンの
画像を参考に描いてみました(だから構図一緒。イメージも一緒♪)


ドラマでは、シギョンが任務に行く前に、
ジェシンにしばしのお別れを言いにいく場面で。

…たしか(うろ覚え)

ジェシンが、前にかがんでいたシギョンの頬にチュって
キスするんですよね。

そうしたら、シギョンが、

あのシギョンが、

あの石頭で、硬派な男シギョンが(笑)


いきなり立ち上がって、

ジェシンの唇にキスしたーっ!!って、


二人の恋の行く末をドキドキ見守っていた視聴者には、
たまらない萌えシーン。

とうとう想いを抑えられなくなったんだよね。シギョン。


で、そのあと、

あわてて、後ろにまわって、ジェシンの車いすを
急ぎ足で運ぶ動揺しまくりのシギョンが可愛い♪


そんな純情で真面目すぎるシギョンが、
「華城に降る夢」みたいな真似
(流れ星を取ってくるといって、指輪を渡す)が出来るって
ちょっと不思議に思いませんか?

4年たって、二次創作の妄想シギョンだとしても。

検事プリンセスのイヌならともかく(笑)

シギョンがあんな風にジェシンに指輪を
贈った理由がちゃんとあるのですが、
それは、また二次小説の次回作で♪


しかし、今気づいたけど、

「華城に降る夢」みたいな事。
確かにイヌなら何の違和感もなくやれそうです(苦笑)


↓参加中

にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ

にほんブログ村



テーマ:自作イラスト(二次創作) - ジャンル:アニメ・コミック

web拍手 by FC2
韓国ドラマ「キング~Two Hearts」の
二次小説「華城に降る夢」(後編)です。

このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。


このお話は、「キング~Two Hearts」のウン・シギョンとイ・ジェシン姫が中心の小説です。




華城に降る夢(後編)



勾配に続く城壁の側の道を、
シギョンは、ジェシンが座った車椅子を押しながら歩いていた。

新月で月明かりは無かったが、
雲一つない、晴れた夜空だった。

高台になった場所で、城壁の上からだと、
下の街の夜景も綺麗に見渡せることだろう。

そんな場所で、かつて、二人で隣り合って座って、
話をしたことがあった。

この場所でのシギョンとの想い出を
ジェシンは、今でもはっきりと思い浮かべることが出来た。

もう、あの時のように、城壁の上に座ることは出来ない。

それでも、つい最近まで、
もう二度とここに一緒に来ることはないと思っていたシギョンが、
側にいてくれる。

ジェシンには、それで十分だった。

「また、あなたとこの景色を見られるなんて、嬉しいわ」

ジェシンは、本心から言った。

「ここは、4年たっても全然かわってない。
素敵だと思わない?」

「ええ、思います」

シギョンが頷いた。

「忘れたことなどありません」

シギョンが言った。

「あなたと一緒にいた、この場所のことは
今でもはっきりと思い出せます」

急に饒舌になったシギョンをジェシンが振り返った。

あの時、横に並んで座った、ジェシンのその時の一挙一動を
シギョンは全部覚えていた。

綺麗な歌声だけでない。

その唇の動き。
風に揺れる明るい色の髪の毛。
夜空を見つめる澄んだ瞳。
美しい横顔。

心の中に鮮明に焼き付いて、離れなかった。

それから。自分には、歴史的建造物であるということ、
そして、王宮を守るものとして、過去に敬意を払う対象としか、
見られなかったものが、あの日、ジェシンとの夜を境に違うものになった。

守りのために築かれたはずの固い城壁を見て、
ときめきを感じるなんて、正気の沙汰じゃない、と自分に言い聞かせることもあった。

それから…

「じつは、撃たれ、重傷を負って、動けない体だった頃、
後遺症で、自分が何者かすら分からないほど記憶が混乱した時期もあったのです」

初めて聞かされた話に、ジェシンが驚きの表情でシギョンを見つめていた。

「それでも、いつも記憶に浮かぶことがありました。
それは、この場所と、あなたの歌声です。
はじめは、何のことか分かりませんでしたが、それを思い出すと私は、
落ち着かなくなりました。ドキドキと胸が苦しくなるのに、
温かい気持ちになったり、泣きたくなるような思いになったり。
それが、とても不思議でした」

その時のことを思い出しながら、シギョンは自分の胸に拳を置いて続けた。

「でも、それがきっかけで、私は、記憶を取り戻すことが出来ました。
記憶を失っても、忘れた事はありません。
ジェシン…あなたのことは心がずっと覚えていた」

ようやく名前呼びで語ったシギョンに、ジェシンが
湧き上がる熱い思いで瞳を潤ませた。

シギョンは、車椅子の前に回り込むと、
腰を落して、ひざまずき、ジェシンの手をとった。

「この素敵な場所に、また一緒に来たかった。
あなたもそう思ってくれていましたか?」

零れ落ちそうな涙をこらえて、ジェシンはこくこくと頷いた。

「ずっと思っていたわ。
そして、あなたが側にいない頃も来たことがあったのよ。
あなたと又、ここで夜空の星を見たかったって」

「私もです」

シギョンが優しい顔で微笑んだ。

そして、立ちあがると、空を見上げた。

「見て下さい」

ジェシンも天に顔を向けた。

月明かりのない夜に、
夜景の光の届かない遠い空に、小さな星々が輝いて見えた。

「綺麗な星空ね」

ジェシンがうっとりと言った。

「今夜はそれだけではありません」

夜空を見上げるシギョンが目を細めた。

「しばらく、見ていてください」

…どういうこと?

ジェシンは、不思議に思いながらも
シギョンに言われるまま、黙って夜空を見上げ続けた。

しばらく、そのまま時がたって、

「あ」

ジェシンが何かに気付いてあげた。

「流れ星」

小さい光の帯だったが、
確かに、夜空を落ちていく姿が見えた。

「流れ星だったわ。今の、シギョンさんも見た?」

思いがけない物を目にしたジェシンは、はしゃいで、
傍らに立つシギョンの方に顔を向けた。

シギョンは、空ではなく、ジェシンを見ていた。

その顔で、ジェシンは、シギョンが、
この事を知っていた事を悟った。

「あなたの見せたいものってこれだったのね」

「はい。今夜は、流星群が見られる夜らしいです」

…ここで、あなたと一緒に見たかった。

シギョンは、嬉しそうだったが、
ほっと安堵した表情も浮かべていた。

前もって、調べておいたのだったが、
ジェシンを外に連れ出す時間に、見せてあげられるのだろうか。
雨は降らないだろうか。

そんな事を考え、
今日の夜まで、気が気ではなかったシギョン。

正直、どんな式典や行事以上に緊張していた。
などと、ジェシンの前で言うことは出来ない。

それでも、ジェシンには、そんなシギョンが、
目に浮かぶようだった。

堅物な男が、こんなロマンチックなシチュエーションを
セッティングしてくれるとは思ってもいなかった驚きがあった。

しかし、それ以上に、ジェシンを感動させたのは、
かつてとは違うシギョンの言動だった。

シギョンのジェシンへの言葉や、行動の端々で、
王族と配下という関係の一線を超え、プライベートで特別に扱っている事が
感じ取れた。

とても嬉しいけれど、

真面目な男だと分かっているからこそ、余計に、
その真剣な眼差しと想いが自分にまっすぐに向けられている事が照れくさい。

ジェシンは全身をくすぐられるような、こそばゆい思いになって、
ほころぶ口元に指をあてて、抑えきれない笑みを漏らした。

そして、『よろこんでくれただろうか?』と、いうような
面持ちで反応をうかがっているようなシギョンにニッコリと笑顔を向けた。

「私、今夜が流星群だってこと知らなかったの。あなたが連れてきてくれなかったら、
こんな素敵なものを見逃すところだったわ」

「もう少しお時間を頂けますか?まだ、これからいくつか見られるはずですから」

腕時計に目を落して、律儀に確認をとるシギョンに、
ジェシンは苦笑を浮かべた。

「シギョンさんは、もう帰りたい?
私が帰りたいって言ったら、もういいの?」

「私は…」

いたずらっぽい目で問い詰めるジェシンにからかわれていると分かっていながら、
シギョンは、うろたえて、目を泳がせた。

しかし、すぐに、「いいえ」ときっぱり答えた。

そして、膝の上に置いていたジェシンの片手に手を伸ばすと、
傍らに立ったまま、ギュッと握りしめた。

「もっと、ここにいたいです」

あなたと一緒にいたい。

「同じね」

ジェシンが微笑んだ。

そして、ときめきと幸福感で満ちた胸の上に、
シギョンとつないでいない方の手をあてて夜空を眺めた。

また一つ、星が流れたが、その間、ジェシンとシギョンは手をつないだまま並んで、
空を見上げ、お互いの手を離さずにいた。

星が流れ去った後、ジェシンは、シギョンの清廉な横顔を見つめた。

「あなたが、何を願ったのか分かるわ」

「え?」

「国の平和」

ジェシンが得意げに言った。

「昔も、あなたは、ここで流れ星にそう願っていたでしょ?
あなたの願いは、きっと、今でもかわってない。そうでしょ?」

「はい」

シギョンが頷いた。

「それは、私の不変の願いの1つです」

あの時は、そんな真面目すぎるシギョンの事を
つい笑ってしまった。

でも、今は笑えない。

シギョンは、その命を張って、国を守ってくれた。
そして、今も。

「そのおかげで、私は、美味しいお酒が飲めて、
好きな歌を歌えるわ。…感謝してる」

感謝なんて、言葉では足りないくらい。

そんな思いをこめたジェシンの眼差しをシギョンが、まっすぐに受け止めて、
見下ろしていた。

「何か、願い事をしましたか?」

シギョンの問いかけにジェシンが勿体ぶったように首をかしげてみせた。

本当は、願い事など、考えればいっぱいあるはずなのに、
今は浮かばない。

…もう、ほとんど願いはかなったようなものだから。

ジェシンは、自分の手を握るシギョンの暖かい温もりを感じながら、
そう思った。

でも、あえて願いを言うのなら。

「私には、願い事が沢山あるの。全部願うまで、
あなたとずっと一緒にいたいわ」

「それが、望みですか?」

「そうよ。かなうかしら?」

ジェシンが悪戯っぽい目でシギョンを見上げた。

当然、シギョンの困惑した顔を見られると思った。

だが、シギョンは、真面目に「流れ星を捕まえる事が出来たらかなうかもしれません」と答えて、夜空を仰いでいた。

「そうね」と答えながら、ジェシンは苦笑した。

流れ星を捕まえることなど出来ない。

「無理です」と、ジェシンの半分本気の願いを
否定するかわりに言ったのだろう。

シギョンの不器用な心遣いに癒されたジェシンは、
これ以上、大切な人を困らせたくないと思った。

そして、プライベートとはいえ、護衛も兼ねて一緒にいるシギョンの
負担にもなりたくなかった。

永遠に続けばいい、と思う時間に名残惜しさを感じながら、
ジェシンは、自分から王宮に帰るように切り出す決意をした。

「そろそろ…」

そう、ジェシンが口を開きかけた時、

シギョンが「あ」と小さく声をあげた。

「ほら、あそこ。また、星が流れました」

「え?どこ?」

とっさに、空を仰いだジェシンの目にも光の帯が見えた。

「今なら捕まえられるかもしれません。
少し待っていて下さい。流れ星を捕まえてきますから」

そう言うや、シギョンが、城壁の方に駈け出していた。

一瞬、ジェシンは、言葉を失って、
シギョンの後ろ姿を見送った。

シギョンは、城壁に手をかけると、その上によじ登り、
立ち上がった。そして、夜空にむかって手を伸ばしていた。

「何をしているの?」

ジェシンがたまらずに聞いた。

「ここから流れ星を捕まえるのです」

「捕まえられそう?」

「はい。もう少しでー…」

はたから見ると、シギョンは、かなりおかしい行動をしていた。
そうでなくても、シギョンという人物を知っている人が見れば、
シギョンが発狂でもしたのか、と狼狽える光景だった。

例え、シギョンが持っているユーモア集に書いてあることだとしても、
「流れ星」を捕まえる真似をするなど、こんなバカげた事を、シギョンがしているなどと、誰が信じるだろう。

しかし、ジェシンは、城壁に立つシギョンの背中に
優しい目を向けていた。

石頭で、堅物で、規律を破ることなんて無い男なのに。

『王女としての自覚をお持ちください』
公務なら、そう言って、厳しい言葉で窘めるくせに
プライベートでは、こんな風に無理な願いもかなえようとしてくれる。

自分を傷つかせまいとする、シギョンの優しさが嬉しかった。

やがて、空に手をのばしていたシギョンが腕をおろした。
そして、城壁から飛び降りるように、地面にも足を下ろして、ジェシンの元に戻って来た。

「捕まえられた?」

当然、かぶりを振ると思っていたシギョンがコクっと頷いた。

「はい。苦労しましたが」

そう言って、握っていた手をジェシンに向けて
指を開いた。

「受け取って下さい」

ジェシンが、シギョンの開いた手の上を見て、
目を見開いた。

そこに、美しい「星」があった。

限りなく透明で、精巧にカットされた石。

よく見ると、それは、キラキラとまばゆい輝きを放つダイヤモンドが1つついた
プラチナの指輪だった。

驚きのあまり声を失ったジェシンだったが、
いつ、どこで買ったの?という無粋な台詞を必死で呑み込んだ。

手の平の上の指輪を見つめたまま、固まっているジェシンに、
シギョンが次第に不安そうな顔になった。

「お気に召しませんでしたか?私は、こういうことに疎いもので。
もし、気に入らないようでしたら、他のものと交換します」

ジェシンが必死にかぶりを振った。

きっと、シギョンの事だ。
とても頭を悩ませながら、選んだことだろう。

「すごく気にいったわ。
あまりに素敵すぎて、声が出なかったの」

ジェシンが震える手で指輪に触れた。

「これ、私がもらっていいの?」

「はい。そのために、ここに来て、城壁の上に立ったのですから」

シギョンが素直に内情を暴露した。

ジェシンに贈りたい指輪を探して購入し、流れ星の日を調べ、
ジェハにジェシンの外出許可をもらう。

ジェシンに指輪を渡すために、必死に考えたこの演出を
シギョンは頭の中で何度シュミレーションしたことだろう。

「無くさないように、指にはめて」

そう左手を差し出すジェシンの手をシギョンがうやうやしく手にとった。

そして、ジェシンの前に跪くと、その左手の薬指に指輪をはめ込んで言った。

「これで、あなたの願いが全部かなうまで、
私がずっと一緒にいることを約束します。だから…」

そこで、シギョンが言葉をきって、顔を上げた。

「ジェシン。あなたにも、ずっと私の側にいて欲しい」

華城を照らす灯と、街の夜景の光。
そして、夜空の流れ星の煌めきが、シギョンと自分を
包んで輝いているように感じたジェシンだった。

「約束するわ。この指輪…星に誓って」

ジェシンが指輪をはめた手でシギョンの手を握りしめると、
それを合図にシギョンが立ち上がった。

そして、座ったジェシンの上半身を軽く抱きしめたあと、
シギョンは、ジェシンの車椅子の後ろに回り込んだ。

「帰りましょう」

「そうね」

シギョンだけでなく、ジェシンの顔も赤くなっていた。

シギョンは、浮足立った感情で火照った頬を緩ませながら歩き、
ジェシンは、嬉しさでにやけた口元に指輪をはめた手をあてていた。

「それにしても、不思議ね。この星。
私の指にぴったりなのだけど、どうしてかしら?」

指輪の手をかかげ、わざとらしい独り言を大きく呟くジェシンに、
後ろから、コホっとシギョンのうろたえたような咳払いが聞こえた。

「ジェハ様とハンア様にもご協力して頂きました」

そういえば、この前、兄、ジェハが、
ハンアに指輪を買ってやりたいから、どんなのが良いだろうか、とジェシンの部屋に相談に来た事があった。

そして、そののち、ハンアが参考にしたいから、持っている物を見せて欲しい、と言って、ジェシンの指輪をはめに来たことがあった。

…ああ、だからね。

合点がいったジェシンが頷いた。

ジェハとハンアは、
シギョンとジェシンの二人の不器用な恋を
影ながら見守り、強く後押ししてくれていた。

辛い思いをした二人に、これから幸せになって欲しい。

そんな二人の願いもこめられた指輪。

「どんな夢もかないそうね」

そう言ったジェシンにシギョンが強く頷いた。

「二人でかなえましょう」

…ええ。

シギョンの言葉にジェシンもしっかりと頷いた。

やがて、停めてあった車のところにつくと、
後部座席のドアを開け、シギョンがジェシンを車椅子から抱えた。
そして、ジェシンを座席に座らせたシギョンだったが、
どういうわけかグズグズと、その場を離れずに、じっとジェシンを見つめていた。

「どうしたの?」

不思議そうに問うジェシンに、シギョンが、「忘れ物をしたような気がします」と言った。

…何を忘れたの?

ジェシンがそう聞く前に、シギョンが座席シートに手をつき、屈みこむと
顏を近づけた。

そして、座っているジェシンの唇に唇を重ねた。

流れ星が落ちるほどの時間だったが、
シギョンとジェシンの中では数億光年ほどに感じられたキスだった。

唇が離れ、ジェシンが目を開けた時、
すでに目を開けていたシギョンの顔が目の前にあった。

車中の薄暗闇で、甘い熱に浮かされたように煌めいたシギョンの瞳がジェシンの目には、
ダイヤモンドの輝きより魅惑的に見えた。

「シギョンさんも男なのね」

つい照れ隠しで言ったジェシンの言葉に、「当然です」とシギョンが答えた。

「だから、二人きりの時でも、あまり私を挑発しないで下さい。
このまま宮殿ではなく、あなたが言っていた所に本気で連れて行きそうになりますから」

…私が言っていた所ってどこだったかしら?

ジェシンは、記憶を掘り返して、
部屋の中でシギョンに言った『ホテルじゃないわね』だということに、
思い当った。

「私は構わないわよ」

シギョンが苦笑した。

「だから、挑発しないで欲しい」

そう言って、シギョンは、ジェシンの横顔に手を置き、そっと指を這わせた。

「こうして二人きりになる時間を、ずっと待っていたのですから」

ここに来る前、シギョンが車の中で言ったセリフと同じなのに、
全然違って聞こえた。

シギョンの熱い手の感触に、ジェシンの背中がゾクゾクと震え、
潤んだ瞳をまっすぐシギョンに向けた。

そんなジェシンの美しい顔を見つめた後、シギョンは、
ふっきるように、顔を背け、勢いよく身を引くと、
後部座席のドアを外から閉めた。

そして、「出発します」と早口で伝えた後、
いそいそと運転席に乗り込んで、シートベルトを締めると車を発進させた。

もっとこの甘い空気を続行させたかった、と思ったジェシンだったが、
今はこれ以上、シギョンを刺激しない方が良いと判断した。

シギョンに限って、運転を誤るなんてことは無いだろう。
ただ、本当に、シギョンを男として本気にさせたら?

それは、それで、ドキドキする駆け引きだったが、
今夜はやめておこう。

今日は、もう十分夢のような出来事があったのだから。

ジェシンは、自分の指にはまった指輪をうっとりと眺めて言った。

「私もシギョンさんにこんな流れ星をあげたいわ。
どんなのがいい?」

「私は結構です」

「そう言わずに考えて」

「本当に必要ないのです」

シギョンが微笑んだ。

…私には勿体ないほど光り輝いた、
夢のような貴女を手にいれることが出来た。
だから、他には何もいらない。

「そう。無欲なのね」

「つまらない男ですみません」

「いいの」

シギョンの恐縮した言葉にジェシンが明るく笑った。

「私はそんな、シギョンさんが大好きだもの。愛してるわ」

唐突に、美しい声で奏でられた愛の告白に、
シギョンの心臓がドクンっとはねた。
銃で撃たれた場所の傷が再発したのかと思うほどの衝撃を感じて、
シギョンは、動揺を隠し切れなった。

ジェシンが前を見て、あわてて言った。

「シギョンさんっ。信号青になってるわ」

「はい」

あたふたと、ハンドルをさばくシギョンの後ろ姿を見て、
ジェシンが楽しげに、またクスクスと笑った。


二人の乗った車の上で、今も
誰かの願いが込もった星が降っている。

その星を1つ手にいれた恋人達の未来は、
まだ、これから始まったばかりだった。



(終わり)


登場人物


イ・ジェシン(国王の妹。王女)

ウン・シギョン(ドラマ中では近衛隊中隊長)

イ・ジェハ(国王)

キム・ハンア(ジェハの妻 王妃)



シギョン好きの方や「キング」ファンの方。
手元にドラマが無くて、記憶と動画のMVの映像だけで
妄想膨らませているので、イメージが違ったらごめんなさい。

シギョンとジェシンの恋は、今のところ、純度90パーセント以上の純愛です。

ただ、これからの展開は、恋愛らしいイベントもある予定。
硬派のシギョンさんも、違う一面を見せてくれるかな?

次回作書く前に、
DVD購入してもっと研究しなくてはいけないので、
お時間頂きますが、シギョン好きの方がいらしていて、
もし二次小説が気にいったら、又来てください。

追伸:もちろん、これからも「検事プリンセス」二次小説も書くので、
大変お待たせしていますが、イヌ×ヘリ好きな方も又いらして下さい♪


小説が気にいって頂けたら、【拍手ぼたん】を
押してください♪
ただ、「キング」でいらした方は、今は、ピンクの拍手ボタンは
極力押さない事をおすすめします(汗)


↓参加中

にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ

にほんブログ村



テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
韓国ドラマ「キング~Two Hearts」の
二次小説「華城に降る夢」(前編)です。

このブログに初めていらした方、このブログを読む時の注意点は「お願い」を一読してください。


このお話は、「キング~Two Hearts」のウン・シギョンとイ・ジェシン姫が中心の小説です。




華城に降る夢(前編)




その日の夕方近く、公務を終え、王宮の自室に戻ってきていたジェシンの
部屋のドアがノックされた。

「王女様。秘書室の執政補佐官殿がおいでになりました」

外にいる護衛官の声に、ジェシンが車椅子を反転させて、
扉の方に嬉しそうな顔を向けた。

「お通しして」

カチャリとドアが開き、護衛官と共に
黒いスーツを着た男が、ジェシンの部屋の中に入ってきた。

その男を見たジェシンの表情がさらに輝いた。

「失礼します」

男を案内した護衛官は、おじきすると、
楚々と部屋を出ていき、ドアを閉めた。

部屋の中に残された男とジェシンは、
一定の距離を保ったまま、見つめあった。

「今日は、長時間のご公務でしたが、
お疲れではありませんか?」

男がジェシンに聞いた。

「いいえ、平気。私は側に控えているだけだったから。
でも、兄さんと姉さんは大変だったでしょうね。
スピーチに、外交パーティー、公共事業の視察。
1日中、激務をこなしていたのだから。
執政補佐官として一緒に行動していた貴方も疲れているではない?
シギョンさん」

「いいえ。平気です」

ジェシンの気遣いに、男…シギョンが、やわらかい笑みを見せた。

4年前に、銃弾で倒れ、葬儀まであった。
ウン・シギョンという男は、つい、先日までこの世にはいない存在とされていた。

真実は、かろうじて命をつなぎとめており
国王、ジェハの一存で、その生存を秘匿され、体が回復するまで
身を隠していたのだったが、再び、公の場に現れるにもタイミングを必要とした。

長い時間を要して、ようやく王宮に戻ったシギョンは、
ジェハの計らいで、想い合っていたジェシンに再会し、
秘書室長の父親とも会う事が出来た。

こうして、他にも旧知の仲である者と再会を果たしたシギョンだったが、
以前所属していた近衛隊には戻らず、
父、ウン・ギュテの補佐として秘書室に身を置いていた。

しかし、執政補佐官という役職は表向きのもので、
その職務内容は、ほとんど国王の護衛だった。

国王ジェハを守る事。

それは、近衛隊にいた時と、まるで、かわっていなかったのだったが、
それだけは、シギョンがジェハに頼んだ事だった。

執政を裏で支えて欲しい。と言ったジェハに、
シギョンが、今は、その役職についている父ギュテに全権を任して、
自分は、補佐という立場で、国王と王族を守りたいと答えていた。

シギョンの「王族」という言葉の中に、
妹ジェシンの存在感が多分に含まれている事が分かったジェハは
苦笑しながら、シギョンの申し出を承諾した。

そして、シギョンは、国王やジェシンが赴く場所で、
その影に立ち、二人を見守り続けていた。

シギョンは、公務の間、国王の傍らで、職務を全うしながらも、
時折、同じ場所にいるジェシンの姿を目の端でとらえていた。

兄夫婦からやや離れた場所で、
車椅子に座りながらも、
凛と背筋をのばし、澄んだ瞳を開けて、
真摯な姿勢で公務にあたっているジェシン。

その気品と美しさは、遠目からでもはっきりと
シギョンの中で光り輝いて見えた。

こうして、愛しい人の側にいられるなら、
自分はどんな仕事でも出来る。疲れなど忘れるくらい。
そう思うのは不謹慎だろうか。

シギョンは、ジェシンを見つめながら、そんな事を考えていた。

ようやく再会出来、想いを通じ合えた恋仲だというのに、
シギョンのジェシンと接する態度は、まだぎこちないものだった。

表向き、王族と、その配下という関係では、いたしかた無いものだったが、
他には誰もいない場所で二人きりになっても、似たようなものだった。

「二人きりの時は、名前で呼んで欲しいって、
言ったのに」

ジェシンが焦れたように言った。

「この王宮にいる時は、公務中です」

シギョンが、しごく真面目な表情で答えた。

ジェシンは、そっと息をつくと、…仕方ないわね…と言う風に微笑んで見せた。

シギョンという男がどういう男なのか、
会えずに4年という月日が流れていても、分かっていた。

「それで?何の御用で私の部屋までいらしたの?
まさか、デートのお誘いでもしてもらえるのかしら?」

冗談で問いかけたジェシンだったが、
驚くことに、シギョンが「そうです」とコクリと頷いた。

「夕食後、1時間ほど私にお時間を頂けませんか?
お連れしたい所があります」

予想もしていなかったシギョンの言葉に、
ジェシンは、目をぱちくりさせた。

「それは、公務の一環なの?」

「いいえ、プライベートな行事です」

「とても魅力的なお誘いだけど…」

ジェシンは、当惑したように、自分の下肢に目を落した。

「私が、夜外出するには、兄さんの許可がいるわ」

もう以前のように自由に飛び回る事は出来ない。

付き添う護衛官か、何か会ったときに守ってくれる近衛隊が必要になる。

こんな急な私事に、兄で国王と言えど、
融通をきかせてもらえるのだろうか。

「ご心配にはおよびません」

シギョンがはっきりと言った。

「ジェハ様には、もう許可を頂いております。
王女様は私が命にかえましても、お守りいたしますので、
ご安心下さい」

シギョンの言葉の裏を察すれば、
ジェシンに同行するのはシギョン一人ということになる。

となれば、これは、正真正銘シギョンからのデートの誘いとなるのだが。

ジェシンは、呆れたように、吐息をついた。

「仕事が早いわね。
デートを申し込む相手の承諾より先に手続きを踏むなんて」

「申し訳ありません」

ジェシンの声に拗ねたような響きを感じ取ったシギョンが
恐縮するように頭を下げた。

どこまでも真面目な男。
だからこそ、信頼しているけど。

ジェシンは、クスリと小さく笑った。

「それで?私をどこに連れていってくれるの?
夕食の後ということは、ディナーのお誘いでもないようだし、
明日の朝まで時間が欲しい、じゃないから、ホテルでもないわね」

急襲された事に対して、ささやかな逆襲のつもりで
からかったジェシンに、シギョンが曖昧な苦笑を浮かべた。

「車で参りますが、そう遠い場所ではありません。
そこから先は、どうか内緒にさせて下さい」

「わかったわ。私、あなたの秘密には、もう慣れっこになってしまっているから、
平気よ。楽しみにしているわ」

「はい、私もです」

硬い物言いだが、口元がやわらかくほころんでいるシギョンに、
ジェシンが明るい笑みを見せた。

そのまま、ジェシンの側にいこうか、と、
一瞬迷った素振りを見せたシギョンだったが、浅くお辞儀すると、
「では、夕食後、お迎えにあがります」と言い置いて、
すたすたと、ジェシンの部屋を出て行った。

シギョンの出て行った後の扉を見つめて、
ジェシンは、「もう、全然変わってないのね」と呟いた。

死んだとばかり思って、ずっと辛い思いをしてきた。
それが、この間、夢のような再会を果たして、
生きたシギョンの口から「愛しています」と言われたはずなのに。

再会する前のようなまるで変わらない態度のシギョンに、
その事さえ夢だったかのような気にもなる。
しかし、シギョンは「デートの誘い?」というジェシンの問いを肯定した。

ジェシンの胸はときめき、出来るものなら、嬉しさで飛び跳ねたい思いでいっぱいだった。

ジェシンは、飛び跳ねるかわりに、部屋の中で歌い、
家族のいる食卓でも鼻歌混じりで食事をして、母や兄家族達に
怪訝な目で見守られていた。

やがて、夕食後、
部屋に戻ってきたジェシンをどこかで見ていたかのように、すぐにシギョンが訪ねて来た。

そして、王宮の裏玄関からジェシンを車に乗せて出発した。

車が街の道路に出ると、それまで黙っていたジェシンが
後部座席から、運転席のシギョンの後頭部に
熱い視線を送りながら、口を開いた。

「王宮の外に出たわ。もう公務中じゃないでしょ?
付き合い始めて、熱々の恋人らしい会話をしたいわ」

「熱々の恋人らしい会話とは?」

声色で、シギョンが、誤魔化しているわけではなく、
本気で、問うている事が分かったジェシン。

「恋愛ドラマで、よくあるでしょう?
『ようやく二人きりになったね』『この時間を待ちわびていたよ』って、
こんな感じの会話が。ほら、何か言ってみて」

…恋愛ドラマは見ていないのですが。

そう言いそうになって、

わくわくした面持ちで、後ろから
せっつくジェシンの顔をバックミラーで確認したシギョンは、
小さく息をついた。


そして、ハンドルを握っている手にぐっと力を込めると、口を開いた。

「ようやく二人きりになりましたね。この時間を待ちわびていました」

オウム返しのシギョンの言葉に、ジェシンが失笑した。

「私、リピート、アフター、ミーとは言ってないわ」

ある意味予想通りのシギョンの反応に、
ジェシンは呆れを通り越して愉快になっていた。

コロコロと楽しげに笑い転げるジェシンの鈴のような明るい声が、
車内に響き渡り、シギョンも思わず笑みをこぼしていた。

…あなたのその声だけをずっと聴いていたい。
言ったことも本心です。

そう心で思ったセリフを口に運ぶ前に、喉元で抑え込んでしまう。

シギョンという男の、言葉の入域チェックは、普通の男より厳しいようだった。

シギョンは、歯の浮くような台詞を言うかわりに、
口元にこぶしを置くと、コホンっと小さい咳払いをした。

「あなたから何か話して下さい」

「私にばっかり話させるの?」

ジェシンが楽しげに言った。

「会ってなかった長い間、シギョンさんにもいろいろな事があったでしょ?
その話を聞かせて欲しいわ」

「とてもつまらない話になります」

「つまらないかどうかは、私が判断することよ。
私は、あなたのことをもっとよく知りたいだけ。
なんでもいいから、あなたのことを聞かせて」

…何か話して、と自分で言っておきながら、
なんでもいいから聞かせろとジェシンから言われて、シギョンは、真剣に頭を悩ませた。

「私のプロフィールは、王宮の履歴書ファイルにある通りです」

シギョンは苦し紛れに思いつくまま言った。

「身体の方も4年前とさほど変わっていないはずです。
胸を撃たれたので、手術の跡は残っていますが、それに比べると、他はかすり傷程度のものです。訓練の時についたものもありますが…」

真面目に話続けるシギョンに、突然ジェシンがクスクスと笑いだした。

「どうして、笑うのです?」

「ちょっと想像したものだから」

「何をです?」

シギョンが不思議そうに首をかしげた。

「あなたの体にある傷跡のこと」

「おかしいですか?私は、勲章みたいに思っているのですが」

「もちろんよ。シギョンさん。
あなたは、身体を張って、いつも私達を守ってくれている。
全然おかしく無いわ」

ジェシンが優しい声で言った。

「じゃあ、どうして笑ったんです?」

「それは…」

ジェシンが唇に指をあてて、はにかんだ。

「いつか、その勲章を私に見せてくれるのかしら?って想像してしまったの」

そんな事を考える自分自身がおかしくて、思わず笑ってしまった。

「ごめんなさい。気を悪くした?」

「いいえ」

シギョンが首をふった。

いつも率直に話をするジェシンが眩しかった。

4年たっても変わらない。

「あなたが望むのなら、この車が止まった後、服を脱いで
お見せしてもかまいません」

シギョンの言葉にジェシンが目を丸くした。

「本気?」

この硬派な男が、こんな大胆なことを言うなんて。

うろたえたジェシンに、間髪入れずにシギョンが「冗談です」と答えた。

「今夜はお見せできません」

「そう。びっくりした。
あなたの言っていたユーモア集の例文だったのね」

ジェシンはホッと息をつきながらも、
ドキドキしている事を悟られないように、わざと澄ましてみせた。

「ユーモア集は部屋に置いてきてしまいました。
今夜は他にお見せしたいものがあったので」

シギョンが答えた。

「見せたいもの?」

こんな夜に?

「もう着きます」

シギョンの言葉に、ジェシンが、車窓の外に目をやった。
そして、息をのんだ。

「ここは…」

夜の暗闇の中でも明るくライトアップされている場所で、
そこがどこか分かったジェシンだった。

「華城ね」

ジェシンの独り言のような呟きに「はい」とシギョンが答えた。
そして、車を停めた。

シギョンは車から降りると、トランクから車椅子を出して、
設置した。そして、後部座席のドアを開けると、ジェシンを抱えあげ、
車椅子に乗せた。

華城は、有名な観光地だった。

少し離れた場所に、城壁が見えた。

ジェシンが最近訪れたばかりの場所。

「見合い」に臨む前。
その見合い相手がシギョンだと知る前に、
シギョンに心の中で別れをつげた場所だった。

シギョンとジェシンには思い出深い所ではあったが。

…見せたいものってここ?

振り返ったジェシンは、
背後で、車椅子を押しながら歩くシギョンの顔を不思議そうに見上げていた。


(「後編」に続く)


登場人物


イ・ジェシン(国王の妹。王女)

ウン・シギョン(ドラマ中では近衛隊中隊長)

イ・ジェハ(国王)


前回の二次小説「歌姫の騎士」の続きです。

シギョンは生きていた。

公式に続きがもしあったら、こうなっていて欲しいって
強く思って書いた創作物です。


↓参加中

にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ

にほんブログ村





テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
// ホーム // 次のページ >>